JP5707946B2 - 電源装置、及び、電子時計 - Google Patents

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Description

この発明は、複数の異なる大きさの負荷に電力供給が可能な電源回路、及び、この電源回路と付加機能とを備えた電子時計に関する。
従来、電子腕時計といった消費電力の小さい携帯電子機器に用いられる二次電池としては、ボタン型リチウムイオン電池がある。小型のボタン型リチウムイオン電池と、太陽電池などの発電機能とを組み合わせることによって長時間の連続使用を可能としつつ、携帯電子機器のサイズの小型化を図ることができる。
電子腕時計には、文字盤を照らす照明機能のように、時計動作と比較して多くの電力を消費する付加機能を有するものがある。このような電子腕時計では、従来、照明を頻繁に点灯し過ぎた結果、時計動作までもが停止してしまうという問題があった。そこで、例えば、特許文献1には、2つの電池が逆流防止ダイオードを介して並列に配置され、付加機能の動作を一方の電池のみによって行わせるとともに、時計動作を行わせる他方の電池が過度に放電した場合には、当該一方の電池からも時計機能に対して電力を供給可能として安定動作させる技術が開示されている。
また、本願の発明に関連する技術として、特許文献2には、バッテリに2つの電気二重層コンデンサが並列に接続された携帯機器において、バッテリの出力電圧が低下した際に2つの電気二重層コンデンサを直列に繋ぎ替えて接続が可能となるように構成され、非常時に短時間の動作を可能とする技術が開示されている。
また、本願の発明に関連する他の技術として、特許文献3では、主電池と、バックアップ用の大容量キャパシタとを備えた携帯機器において、大容量キャパシタを充電する際に主電池の出力電圧を検出しながら充電タイミングや期間を制御する技術について開示されている。
特開昭53−53376号公報 特開2000−69691号公報 特開2007−28744号公報
しかしながら、近年、携帯機器の多機能化、高機能化が進み、電子腕時計においてもGPS機能のように、時計動作に必要な電流と比較して数桁以上大きい電流を必要とする付加機能を備える場合がある。このような場合に、従来の電源構成では、たとえ短時間の利用であっても付加機能の動作により大電力が出力されると、電源からの出力電圧が低下して安定して時計動作を行うことができなくなるという課題がある。
この発明の目的は、負荷の小さい機能部の動作に悪影響を及ぼすことなく負荷の大きい機能を実行させることが可能な電源装置、及び、この電源装置と付加機能とを備えた電子時計を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、
所定の電圧で電力を供給可能な低負荷用二次電池と、
前記低負荷用二次電池に電力を供給する発電手段と、
前記低負荷用二次電池より大電力での電力供給が可能な高負荷用二次電池と、
前記低負荷用二次電池の出力電圧と、前記高負荷用二次電池の出力電圧とを計測する電圧検出手段と、
前記発電手段及び前記低負荷用二次電池から前記高負荷用二次電池への電力供給のオンオフを切り替える第1切替手段と、
前記高負荷用二次電池による電力供給のオンオフを切り替える第2切替手段と、
前記電圧検出手段による計測結果に基づいて、前記第1切替手段及び前記第2切替手段を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、
前記電圧検出手段により、前記低負荷用二次電池の出力電圧が予め定められた低負荷下限電圧未満であることが検出された場合には、前記第1切替手段をオフとし、
前記高負荷用二次電池の出力電圧が前記高負荷設定電圧以下に予め定められた高負荷下限電圧未満であることが前記電圧検出手段により検出された場合には、前記第2切替手段をオフとする
ことを特徴とする電源装置である。
本発明に従うと、電源装置、及び、この電源装置を備えた電子時計において、負荷の小さい機能部の動作に悪影響を及ぼすことなく負荷の大きい機能を実行させることが可能になるという効果がある。
本発明の電源装置の実施形態である電源部を備えた電子時計の構成を示すブロック図である。 電源部の回路構成を示す図である。 電圧変換回路の具体例その1を示す回路図である。 電圧変換回路の具体例その1におけるスイッチ切替手順と電圧変化とを示した図である。 電圧変換回路の具体例その2を示す回路図である。 電圧変換回路の具体例その2におけるスイッチ切替手順と電圧変化とを示した図である。 二次電池における電圧変化の具体例を示す図である。 電源部におけるスイッチのオンオフ制御パターンを示す図表である。 時計制御部のCPUによる電源部のスイッチ制御手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の電源装置の実施形態である電源部を含む電子時計の構成を示すブロック図である。
この電子時計100は、発振回路101と、分周回路102と、計時回路103(計時手段)と、制御手段としてのLSI(Large Scale Integration、時計制御部)104と、駆動部105(駆動手段)と、輪列機構106と、指針107と、操作部108と、付加機能部109と、電源部110(電源装置)などを備えている。
発振回路101は、所定の周波数のクロック信号を発振する回路であり、例えば、水晶発振回路である。分周回路102は、発振回路101から入力された所定の周波数の信号を分周して、計時回路103やLSI104が使用する周波数の信号に変換する回路である。計時回路103は、分周回路102から入力した信号に基づいて時刻を計数し、時刻データをLSI104へ出力する。
駆動部105は、ステッピングモータを備え、LSI104から入力される指針駆動制御信号に基づいてこのステッピングモータを動作させる。輪列機構106は、駆動部105の動作に基づいて指針を所定の角度ずつ回転させる複数の歯車によって構成されている。指針107は、時刻を表示するための、時針、分針、および、秒針を含み、回転動作が可能に構成されている。指針107には、他の機能針が含まれていてもよいし、秒針がなくてもよい。また、駆動部105、および、輪列機構106は、異なる指針に対してそれぞれ独立に設けられていても良いし、秒針のみが独立の駆動部105および輪列機構106によって回転駆動されるものとしてもよい。
操作部108は、例えば、電子時計100の側面部に備えられたボタンによるユーザ操作に基づいてアラームの設定や付加機能部109への付加機能の実行命令を入力信号に変換し、LSI104へ送信する。
LSI(時計制御部)104は、種々の演算処理や時計機能の制御統括を行うCPU(Central Processing Unit)、CPUに作業用メモリ空間を提供するRAM(Random Access Memory)、および、各種実行プログラムや初期データを格納するROM(Read Only Memory)を備える。このLSI104は、電源部110から継続的に電力の供給を受けて、計時回路103から入力される時刻信号に基づいて駆動部105へ指針を動作させるタイミングで指針駆動制御信号を出力する。また、このLSI(時計制御部)104は、電源部110から入力される出力電圧情報に基づいて電源部110に含まれるスイッチの切替動作を制御する。LSI104による電源部110のスイッチ切替制御処理に関しては、後に詳述する。
付加機能部109は、電源部110から電力が供給されている場合に、時計動作以外の付加的な機能の動作処理を行う。この動作処理は、例えば、文字盤を照らす照明機能や、GPS(Global Positioning System)を利用した測位機能の動作処理である。付加機能部109は、LSI104とは独立に別個のCPUやRAMを備えることとしてもよい。なお、LSI104による時計機能動作や付加機能部109の動作に関して必要な場合には、液晶表示部といったデジタル表示部を備えることとして、LSI104、および/又は、付加機能部109からの制御信号に基づいて情報を表示させてもよい。
電源部110は、発電した電力を蓄えるとともに、LSI104および付加機能部109に対してそれぞれ電力を供給する。
図2は、電源部110の電源回路を示した回路図である。
電源部110は、発電手段としてのソーラセル11と、逆流防止ダイオードD1と、2個の二次電池B1、B2(低負荷用二次電池、高負荷用二次電池)と、電圧検出手段としてのBLD(Battery Level Detector)12、13と、2つのスイッチSW1、SW2(第1切替手段、第2切替手段)と、2つの電圧変換部14、15(昇圧手段、降圧手段)とを含み、LSI104および付加機能部109に電力を供給している。
ソーラセル11は、太陽光や照明からの光を受けて入射光を電気に変換することで発電する。このソーラセル11は、逆流防止ダイオードD1を介してLSI104、二次電池B1、および、スイッチSW1と接続されている。逆流防止ダイオードD1は、ソーラセル11へ電流が逆流するのを防止するためのダイオードである。従って、ソーラセル11の出力電圧(起電力)が二次電池B1の出力電圧VB1より高い場合には、ソーラセル11から二次電池B1に電力が供給される。
二次電池B1、B2は、化学反応を用いて電力を蓄えたり、放電したりするものである。二次電池B1は、ソーラセル11から供給されて蓄えられた電力をLSI104へ継続的に供給する。この二次電池B1は、駆動部105におけるステッピングモータの動作、計時動作、及び、時計機能全体の統括制御に必要な所定の電圧VB1(例えば、2.3V)で低電流(数μA程度)の電力を持続的に出力可能な電池であり、例えば、直径9.5mm径のボタン型リチウムイオン電池である。また、二次電池B1は、スイッチSW1および電圧変換部14を介して二次電池B2と接続されている。スイッチSW1がオンの期間に二次電池B1から供給された電力が電圧変換部14で電圧変換されて、二次電池B2に供給される。
二次電池B2には、スイッチSW1がオンの期間に二次電池B1から供給された電力が蓄えられる。また、二次電池B2は、スイッチSW2および電圧変換部15を介して付加機能部109と接続されており、スイッチSW2がオンの期間に付加機能部109へ電力を供給する。この二次電池B2は、負荷の大きな付加機能部109の動作を短時間(例えば、数十分)実行可能なものであり、例えば、固体電解質を含むシート状電池(ペーパー電池)である。固体電解質としては、コバルト酸リチウムが好ましく用いられる。このシート状電池は、例えば、電子時計の裏蓋に塗布されて配置される。このようなシート状電池を充電した際の公称電圧は、例えば、4.1Vである。
BLD12は、二次電池B1と並列に設けられている。このBLD12は、二次電池B1の出力電圧VB1と、予め定められた設定電圧とを比較し、比較結果を表す信号をLSI104へ継続的に出力している。本実施形態の電源部110では、LSI104を安定的に動作させるのに必要な動作下限電圧より高い下限設定電圧V1L、および、二次電池B1のフル充電電圧を超えない電圧レベルを示す充電設定電圧V1Hの2つの設定電圧が設けられ、出力電圧VB1と比較されてそれぞれ比較結果が出力されている。この電圧比較には、例えば、コンパレータが用いられる。なお、出力信号は、2つの比較結果をまとめて3レベルの1つの信号としてもよい。また、比較結果ではなく、電圧値のデータ自体をLSI104に送信することも可能である。二次電池B1に対しては、並列にキャパシタC1が接続されている(図3、図5参照)。このキャパシタC1は、二次電池B1のバックアップに用いられる蓄電手段であり、二次電池B1からの出力が急激に増加した際に、二次電池B1に過負荷がかかるのを防ぐためのものである。
BLD13は、二次電池B2と並列に設けられている。このBLD13は、二次電池B2の出力電圧VB2と、予め定められた設定電圧とを比較し、比較結果を表す信号をLSI104へ継続的に出力している。本実施形態の電源部110では、付加機能部109の動作において要求される電圧レベルである下限設定電圧V2L、および、二次電池B2のフル充電電圧を超えない充電設定電圧V2Hの2つの設定電圧が設けられ、出力電圧VB2と比較されてそれぞれ比較結果が出力されている。前者の下限設定電圧V2Lが示す動作要求電圧レベルは、例えば、GPS受信部を動作させてGPS衛星からの電波を受信し、受信データに基づいて現在位置を求める演算処理を終了するまでの処理を所定回数実行する間に亘り、必要な電圧を継続的に供給可能なレベルである。この電圧比較には、例えば、コンパレータが用いられる。なお、出力信号は、2つの比較結果をまとめて3レベルの1つの信号としてもよい。
電圧変換部14は、入力側がスイッチSW1を介して二次電池B1に接続され、また、出力側が二次電池B2に接続されている。電圧変換部14は、スイッチSW1がオンされている期間に二次電池B1から入力された電圧VB1を上昇させて(例えば、4.6V)二次電池B2へ出力する。昇圧方法に関しては、後に詳述する。
電圧変換部15は、スイッチSW2がオンの期間に二次電池B2から出力される電力を付加機能部109の動作電圧に降圧して(例えば、2.5V)、付加機能部109へ供給する。この電圧変換部15は、例えば、スイッチング素子を用いたDC−DCコンバータである。電圧変換部15内または電源部110の各所には、必要に応じてDC−DCコンバータから発生するノイズの除去を行うフィルタが設けられる。
次に、電圧変換部14の回路構成について説明する。
この電圧変換部14には、チャージポンプ回路が用いられる。
図3は、電圧変換部14の具体例その1の回路構成を説明する図である。
この電圧変換部14の具体例その1には、キャパシタC1、C2、および、スイッチSW3〜SW6が含まれている。抵抗R3〜R6は、それぞれ、スイッチSW3〜SW6の内部抵抗(スイッチ抵抗)であり、例えば、約10Ωである。スイッチSW3〜SW6は、LSI104からスイッチ制御信号が送られることでそれぞれ切り替え制御される。図3に示すスイッチSW3〜SW6の状態は、何れも、スイッチ制御信号としてローレベル信号が入力されているときの状態である。この状態でスイッチSW1がオンされると、二次電池B1から抵抗R3、スイッチSW3、スイッチSW6、および、抵抗R6を介してキャパシタC2へ電力が供給される。また、キャパシタC2の他端は、抵抗R5、スイッチSW5、抵抗R4、および、スイッチSW4を介して接地されている。キャパシタC2の静電容量は、例えば、1μFであり、二次電池B1、B2の電気容量に比して十分小さい。
図4は、スイッチSW3〜SW6に送られるスイッチ制御信号の切り替え手順と、二次電池B1、B2から出力される電圧の変化とを示した図である。
先ず、スイッチSW3〜SW6へ入力されているスイッチ制御信号が何れもローレベルの状態でスイッチSW1がオンされると、二次電池B1によりキャパシタC2に蓄電される(図4の期間(a))。キャパシタC2にかかる電圧は、キャパシタC2の静電容量と抵抗R3〜R6の抵抗値とで決定される時定数に基づく時間の経過に従って二次電池B1の出力電圧VB1に漸近する。この時定数に基づいてキャパシタC2に電力が蓄積された後に、スイッチSW3、SW4へ入力されるスイッチ制御信号が順番にハイレベルへと切り替えられると、キャパシタC2は、先ず、二次電池B1から切り離され、次いで、接地から切り離される。それから、スイッチSW5にハイレベル信号が送られることでキャパシタC2が二次電池B1と直列に接続され、キャパシタC2の正極側の電位は、キャパシタC2の電圧と二次電池B1の出力電圧VB1との和に上昇する(図4の期間(b))。
スイッチSW6へ入力されるスイッチ制御信号がローレベルからハイレベルに切り替わると、直列に接続された二次電池B1およびキャパシタC2と、二次電池B2とが並列に接続された形になり、キャパシタC2の正極側の電位と二次電池B2の出力電圧VB2との電位差に基づいて電流が流れて二次電池B2へ電力が供給される。スイッチSW6が切り替わる瞬間に、二次電池B2の正極側の電位は、キャパシタC2の正極側の電位にまで上昇するが、キャパシタC2と二次電池B2との間を流れる電流によりキャパシタC2の正極側の電位と二次電池B2の正極側の電位とは、等しくなる。ここで、等しくなった電位は、二次電池B1およびキャパシタC2と、二次電池B2とが並列に接続される前における二次電池B2の出力電圧よりも僅かに上昇している(図4の期間(c))。
キャパシタC2の正極側と二次電池B2の正極側との間に電位差がなくなった後、二次電池B1およびキャパシタC2と、二次電池B2とを並列に接続した際と逆の順番でスイッチSW3〜SW6に入力されるスイッチ制御信号がハイレベルからローレベルへ切り替えられる。即ち、先ず、スイッチSW6へ入力されるスイッチ制御信号がハイレベルからローレベルに切り替わってキャパシタC2の正極側と二次電池B2の正極側とが切り離される。続いて、スイッチSW5へ入力されるスイッチ制御信号がローレベルに切り替わると、キャパシタC2と二次電池B1との直列接続が切り離される。次に、スイッチSW4、SW3へ入力されるスイッチ制御信号が順番にローレベルに切り替わると、キャパシタC2が接地された後に、キャパシタC2と二次電池B1とが並列に接続される(図4の期間(d))。この繋ぎ替えにより、二次電池B2への電力供給によって電圧が低下したキャパシタC2に対し、二次電池B1から再び電力が供給される。このとき、二次電池B1の正極側とキャパシタC2の正極側との間での電位差と、この電位差に伴いキャパシタC2へ流れる電流とにより、二次電池B1の出力電圧が一時的に低下するが、キャパシタC2が充電されるに従って二次電池B1の出力電圧VB1は回復する。ここで、二次電池B1にソーラセル11からの充電がない場合には、回復後の二次電池B1の出力電圧VB1は、キャパシタC2との並列接続がなされる以前と比較して僅かに低下する(図4の期間(e))。
なお、図4の期間(b)、(d)においてスイッチSW3〜SW6をそれぞれ切り替える間隔は、適宜設定され、例えば、順番が入れ替わらない限りにおいてほぼ同時に行うことができる。
このようなキャパシタC2と二次電池B1、B2との間での接続の切り替え動作をスイッチSW1がオンされている間に亘って繰り返す(図4の期間(f)〜(i))ことで、キャパシタC2を介して二次電池B1から二次電池B2に徐々に電力が供給され、二次電池B1の電圧VB1が下降していくとともに二次電池B2の電圧VB2が上昇していく。
図5は、電圧変換部の具体例その2の回路構成を説明する図である。また、図6は、この電圧変換部の具体例その2において、スイッチSW3〜SW5に送られるスイッチ制御信号の切り替え手順と、二次電池B1、B2から出力される電圧の変化とを示した図である。
図5に示すように、この電圧変換部14には、3個のスイッチSW3〜SW5と、2個のキャパシタC2、C3とが含まれている。また、3個の抵抗R3〜R5は、それぞれ、スイッチSW3〜SW5のスイッチ抵抗であり、更に、抵抗R2が含まれている。また、キャパシタC1は、二次電池B1へ過負荷がかかるのを防ぐバックアップ用蓄電手段である。図5に示されているスイッチSW3〜SW5の状態は、何れも、LSI104からローレベル信号が入力されているときの状態を示している。
この電圧変換部14のチャージポンプ回路における各スイッチSW3〜SW5は、図6に示すように動作する。即ち、スイッチSW3〜SW5に入力されるスイッチ制御信号が何れもローレベルであるときに、スイッチSW1がオンされると、二次電池B1に対してスイッチSW4、SW5を介してキャパシタC2、C3がそれぞれ並列に接続されることで、キャパシタC2、C3が充電される。また、キャパシタC2の他端は、スイッチSW3を介して接地されており、キャパシタC3の他端は、抵抗R2を介して接地されている(図6の期間(a))。
次に、キャパシタC2、C3に蓄電された状態で、スイッチSW3〜SW5の切り替え動作を順番に行う。先ず、スイッチSW3に入力させるスイッチ制御信号をハイレベルに切り替えることで、キャパシタC2が接地から切り離されてフローティング状態になる。次いで、スイッチSW4に入力させるスイッチ制御信号をハイレベルに切り替えることで、キャパシタC2が二次電池B2に接続される(図6の期間(b))。
最後に、スイッチSW5に入力させるスイッチ制御信号をハイレベルに切り替えることで、キャパシタC3とキャパシタC2とが直列に接続され、キャパシタC2の正極側の電位は、キャパシタC2にかかる電圧とキャパシタC3にかかる電圧とが加算された値に上昇する。例えば、二次電池B1の出力電圧VB1とキャパシタC2、C3にかかる電圧とが等しい状態でキャパシタC2、C3を直列に接続した際のキャパシタC2の正極側の電位は、二次電池B1の出力電圧VB1の二倍の値となる。そして、直列に接続されたキャパシタC2、C3から二次電池B2に電力が供給される。このとき、キャパシタC2とキャパシタC3とが直列に接続された瞬間に二次電池B2の正極側電位が上昇するが、キャパシタC2の静電容量、スイッチ抵抗R4の抵抗値、および、二次電池B2の内部抵抗により定まる時定数に基づいてキャパシタC2、C3から二次電池B2へ向かう方向に電流が流れることで、キャパシタC2の正極側と二次電池B2の正極側との間の電位差は、やがてゼロとなる。このときの二次電池B2の出力電圧VB2は、キャパシタC2から供給された電力量に従って、キャパシタC2と接続される前の電圧と比較して僅かに上昇している(図6の期間(c))。
キャパシタC2の正極側の電位と二次電池B2の正極側の電位とがほぼ等しくなった後に、スイッチSW3〜SW5は、直列に接続されたキャパシタC2、C3と、二次電池B2とが並列に接続されたときと逆の順番で切り替えられる。そして、キャパシタC2、C3は、二次電池B1と並列に接続された状態に戻される(図6の期間(d))。
図6の期間(d)において、スイッチSW5、SW4に入力されるスイッチ制御信号が順番にローレベルに切り替えられ、キャパシタC2、C3が二次電池B1に接続されるタイミングで、二次電池B1の出力電圧VB1は、二次電池B1からキャパシタC2、C3に電流が流れることでそれぞれ一瞬低下する。その後、二次電池B1とキャパシタC2、C3との間の電位差はゼロに収束する。それから、スイッチSW3に入力されるスイッチ制御信号がローレベルに切り替えられて、キャパシタC2が接地される。このときの二次電池B1の出力電圧VB1は、ソーラセル11から二次電池B1への電力供給がない場合には、スイッチSW5がローレベルに切り替えられて二次電池B1がキャパシタC3と接続される前の出力電圧と比べて僅かに低下している。
スイッチSW1がオンされている間、上記のキャパシタC2、C3と、二次電池B1、B2との繋ぎ替えの動作を繰り返すことで、徐々に二次電池B2の出力電圧VB2が上昇していくとともに、二次電池B1の出力電圧VB1が徐々に低下していく(図6の期間(f)〜(i))。
なお、この電圧変換部14の具体例その2におけるスイッチ切り替え動作(図6の期間(b)、(d))では、切り替えの順序が入れ替わらない範囲において、各切り替えの動作の間隔を変更することができる。
次に、二次電池B2の充電期間および付加機能部109の動作可能期間の設定について説明する。
図7は、二次電池B2の充電期間における二次電池B1の電圧変化を示す模式図である。
二次電池B2の充電の可否および付加機能部109の動作の可否は、BLD12、13の出力信号に基づき、LSI104がスイッチSW1、SW2を動作させることによって設定される。
ソーラセル11から二次電池B1への電力供給が二次電池B1から二次電池B2への電力供給に比べて遅い場合や、ソーラセル11から二次電池B1への電力供給が全く行われていない場合には、図7に示すように、スイッチSW1がオンのまま二次電池B1から電圧変換部14を介した二次電池B2への充電動作が繰り返されると、二次電池B1の出力電圧VB1は、図4(e)、図6(d)で示した短い電圧降下を繰り返しながら徐々に低下していく。そして、二次電池B1の出力電圧VB1が下限設定電圧V1L未満となった場合には、二次電池B1に並列に接続されたBLD12からLSI104に出力される電圧比較結果を示す信号が変化する。LSI104は、このBLD12からの入力信号に基づきスイッチSW1をオフさせることで、二次電池B1による二次電池B2の充電動作を中止させる。二次電池B1がソーラセル11により充電されて出力電圧VB1が徐々に回復すると、先ず、二次電池B1の出力電圧VB1は、下限設定電圧V1L以上となり、最終的に二次電池B1の充電設定電圧V1H以上となる。LSI104は、二次電池B1の出力電圧VB1が充電設定電圧V1H以上であることを示すBLD12からの信号に基づいて再びスイッチSW1をオンさせることで、二次電池B2の充電動作を再開させる。或いは、二次電池B2の充電動作を再開させるタイミングは、充電設定電圧V1Hとの比較ではなく、この充電設定電圧V1Hより低く、下限設定電圧V1L以上の設定電圧V1Mとすることとしてもよい。
同様に、LSI104から入力されたスイッチ制御信号に基づいてスイッチSW2がオンされている状態で付加機能部109が動作すると、二次電池B2から付加機能部109に電力が供給されて、二次電池B2の出力電圧VB2は、徐々に低下していく。そして、出力電圧VB2が下限設定電圧V2L未満にまで低下したことがBLD13によって検出されると、BLD13からLSI104に入力される信号に基づいて、LSI104は、スイッチSW2をオフとするスイッチ制御信号を送る。そして、スイッチSW2がオフされることで付加機能部109の動作が禁止される。このとき、二次電池B1の出力電圧VB1が充電設定電圧V1H以上の電圧を計測してから下限設定電圧V1L未満の電圧を計測するまでの間の状態である場合には、LSI104は、スイッチSW1をオンすることによって二次電池B2の充電を行わせる。そして、二次電池B2の出力電圧VB2は徐々に上昇する。二次電池B2の出力電圧VB2が下限設定電圧V2L以上となり、最終的に二次電池B2の充電設定電圧V2H以上まで回復すると、二次電池B2の出力電圧VB2が充電設定電圧V2H以上であることを示すBLD13からの信号がLSI104に入力される。そして、LSI104は、この入力信号に基づいて、再びスイッチSW2をオンするスイッチ制御信号を出力する。これにより付加機能部109の動作が許可される。このとき、スイッチSW2をオンする設定電圧としては、充電設定電圧V2Hではなく、充電設定電圧V2Hより低く、下限設定電圧V2L以上の設定電圧V2Mとしてもよい。
図8は、BLD12、13により検出された二次電池B1、B2の出力電圧VB1、VB2に基づくスイッチSW1、SW2のオンオフの切り替え状態と、二次電池B2の充電動作の可否および付加機能部109の動作の可否とをまとめた図表である。
先ず、付加機能動作の可否については、二次電池B2の出力電圧VB2が下限設定電圧V2L未満となってから充電設定電圧V2H以上となるまでの期間には、スイッチSW2がオフされて付加機能の動作が許可されない。二次電池B2の出力電圧VB2が充電設定電圧V2H以上となってから下限設定電圧V2L未満となるまでの期間には、スイッチSW2がオンされて付加機能動作が許可される。なお、二次電池B2の出力電圧VB2が充電設定電圧V2H以上であり、且つ、二次電池B1の出力電圧VB1が下限設定電圧V1L未満となった場合には、付加機能動作を許可しないこととしてもよい。また、この付加機能の動作可否は、操作部108からの操作入力信号に基づきユーザが設定することとしてもよい。また、付加機能動作が許可された状態であっても、操作部108からの操作入力信号に基づき付加機能部109が動作する期間以外には、スイッチSW2をオンしないこととしてもよい。
一方、二次電池B2の充電動作の可否については、二次電池B1の出力電圧VB1が下限設定電圧V1L未満となってから充電設定電圧V1H以上になるまでの期間には、スイッチSW1がオフされて二次電池B1による二次電池B2の充電が禁止される。二次電池B1の出力電圧VB1が充電設定電圧V1H以上となってから下限設定電圧V1L未満となるまでの期間では、更に、二次電池B2の出力電圧VB2によってスイッチの切り替えが判断される。即ち、二次電池B2の出力電圧VB2が下限設定電圧V2L未満の状態から充電設定電圧V2H以上となるまでの期間には、スイッチSW1がオンされ、二次電池B1により二次電池B2が充電される。また、二次電池B2の出力電圧VB2が充電設定電圧V2H以上の状態から下限設定電圧V2L未満となるまでの期間には、スイッチSW1がオフされ、二次電池B2の充電が行われない。
図9は、LSI104のCPUによるスイッチSW1、SW2の切替制御処理を示したフローチャートである。
LSI104のCPUによるこのスイッチ切替制御処理は、電源投入時に自動的に開始され、LSI104が動作し続ける間には、継続的に実行される処理である。
スイッチ切替制御処理が開始されると、CPUは、先ず、BLD13からの入力信号に基づいて二次電池B2の出力電圧VB2が下限設定電圧V2L未満であるか否かを判別する(ステップS21)。二次電池B2の出力電圧VB2が下限設定電圧V2L未満であると判別された場合には、ステップS23へ移行し、CPUは、スイッチSW2にローレベルのスイッチ制御信号を送ってスイッチSW2をオフとする。そして、CPUは、付加機能動作禁止状態に設定する(ステップS24)。この状態設定は、例えば、フラグを設けてLSI104のRAMに記憶させておくことによって実行される。その後、CPUの処理は、ステップS31へ移行する。
一方、二次電池B2の出力電圧VB2が下限設定電圧V2L以上であると判別された場合には、CPUの処理は、ステップS22へ移行し、続いて、CPUは、二次電池B2の出力電圧VB2が充電設定電圧V2H以上であるか否かを判別する。二次電池B2の出力電圧VB2が充電設定電圧V2H以上であると判別された場合には、CPUは、スイッチSW1にローレベルのスイッチ制御信号を送ってスイッチSW1をオフとする(ステップS25)とともに、付加機能動作可能状態に設定する(ステップS26)。それから、CPUは、スイッチSW2にハイレベルのスイッチ制御信号を送ってスイッチSW2をオンする(ステップS27)。そして、CPUの処理は、ステップS31へ移行する。
ステップS22の判別処理で、二次電池B2の出力電圧VB2が充電設定電圧V2H未満であると判別された場合には、CPUの処理は、そのままステップS31へ移行する。
CPUの処理がステップS31へ移行すると、CPUは、二次電池B1の出力電圧VB1が下限設定電圧V1L未満であるか否かを判別する。二次電池B1の出力電圧VB1が下限設定電圧V1L未満であると判別された場合には、CPUは、スイッチSW1にローレベルのスイッチ制御信号を送ってスイッチSW1をオフさせる(ステップS33)とともに、二次電池B2への充電禁止状態に設定する(ステップS34)。それから、CPUの処理は、ステップS21に戻る。
一方、二次電池B1の出力電圧VB1が下限設定電圧V1L未満ではないと判別された場合には、CPUは、続いて、二次電池B1の出力電圧VB1が充電設定電圧V1H以上であるか否かを判別する(ステップS32)。二次電池B1の出力電圧VB1が充電設定電圧V1H以上であると判別された場合には、CPUは、二次電池B2への充電可能状態に設定し(ステップS35)、それからステップS36の処理に移行する。二次電池B1の出力電圧VB1が充電設定電圧V1H以上ではないと判別された場合には、CPUの処理は、そのままステップS36へ移行する。
ステップS36の処理に移行すると、CPUは、二次電池B2への充電可能状態であり、且つ、付加機能動作禁止状態であるか、否かを判別する。二次電池B2への充電可能状態であり、且つ、付加機能動作禁止状態でもあると判別された場合には、CPUはスイッチSW1にハイレベルのスイッチ制御信号を送ってスイッチSW1をオンさせる(ステップS37)。それから、CPUの処理はステップS21に戻る。二次電池B2への充電可能状態ではないか、または、付加機能動作禁止状態ではないと判別された場合には、CPUの処理は、そのままステップS21に戻る。
以上のように、本発明の電源装置の実施形態としての電源部110によれば、
二次電池B1と、二次電池B1に電力を供給するソーラセル11と、二次電池B1より大電力での電力供給が可能な二次電池B2と、二次電池B1、B2の出力電圧をそれぞれ計測するBLD12、13と、二次電池B1から二次電池B2への電力供給のオンオフを切り替えるスイッチSW1と、二次電池B2による電力供給のオンオフを切り替えるスイッチSW2と、BLD12、13による計測結果に基づいてスイッチSW1、SW2の切り替えを制御するLSI104と、を備え、LSI104は、BLD12により二次電池B1の出力電圧が下限設定電圧V1L未満であることが検出された場合、及び、BLD13により二次電池B2の出力電圧が充電設定電圧V2H以上であることが検出された場合には、スイッチSW1をオフして二次電池B2への電力供給を禁止し、二次電池B2の出力電圧が下限設定電圧V2L未満であることがBLD13により検出された場合には、スイッチSW2をオフとして電力供給を禁止する構成となっているので、二次電池B2から負荷の大きい機能部に大電力を出力する場合でも、二次電池B1からの出力を安定的に継続することができる。また、二次電池B1に十分蓄電されている期間にのみ二次電池B2の充電を行うので、二次電池B1の出力電力が確保される。
また、二次電池B2の出力電圧VB2が付加機能部における最低限の動作単位が実行可能な電圧V2L未満の場合には、二次電池B2からの電力供給を禁止するので、二次電池B2の動作可能期間の動作も確実に行わせることができる。
また、LSI104は、BLD12が計測した二次電池B1の出力電圧VB1が下限設定電圧V1L未満となった場合には、その後出力電圧VB1が充電設定電圧V1H以上となるまでの間、スイッチSW1をオフとすることで、二次電池B2の充電を行わないので、二次電池B1の出力電圧VB1を下限設定電圧V1Lから速やかに回復させることができる。
また、LSI104は、BLD13が計測した二次電池B2の出力電圧VB2が下限設定電圧V2L未満となった場合には、その後出力電圧VB2が充電設定電圧V2H以上となるまでの間スイッチSW2をオフとすることで二次電池B2による電力供給を行わせないので、二次電池B2の出力電圧を速やかに回復させることができるとともに、二次電池B2の出力電圧VB2が十分に回復した後に、二次電池B2から供給された電力により付加機能を確実に実行することができる。
また、二次電池B2にシート状の薄膜電池(ペーパー電池)を利用することで、短時間実行するだけの付加機能に対して電源部110の占める容積を増大させることなく対応させることができるので、電源部110を搭載する電子時計100などの携帯機器のサイズを大型化せずに負荷の大きい付加機能を実行させることができる。
また、二次電池B1の出力電圧VB1をチャージポンプ回路によって昇圧させる電圧変換部14を備えているので、小型且つ簡易な回路構成で昇圧を行うことができる。また、二次電池B1、B2の電気容量と比較して同じ電圧でキャパシタC2、C3に蓄電される電気量は小さいので、突入電流などにより二次電池B1、B2に大きな負荷を与えずに少しずつ二次電池B2を充電することができる。
また、電圧変換部14により、二次電池B1から供給される出力電圧VB1を昇圧し、電圧変換部15により、二次電池B2から供給される出力電圧VB2を降圧するので、二次電池B1として従来アナログ電子時計で用いられている2.3V系の出力電圧を持つリチウムイオン電池を利用し、二次電池B2として負荷特性の良好な4.1V系の出力電圧を持つ薄膜リチウム電池を利用することで、従来のアナログ電子時計の内部構成や構造に大きな変更を加えることなく負荷の大きい付加機能を実行可能とすることができる。
また、上記のような電源部110をアナログの電子時計100に搭載することで、電子時計100を大型化することなく、時計動作を安定的且つ継続的に実行しながらGPS測位機能のような負荷の大きい付加機能を実行させることができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、上記実施の形態では、ソーラセルを用いて太陽光発電により二次電池B1に電力を供給したが、これに限られない。例えば、振動による発電などの他の発電手段を用いることとしてもよい。
また、上記実施の形態の電源部110では、二次電池B1により二次電池B2を充電する際に電圧変換部14により昇圧させ、二次電池B2から電力を供給させる際に電圧変換部15により降圧させたが、出力電圧に適合した出力電圧の二次電池B2が利用可能な場合には、電圧変換部15は不要である。また、電圧変換部14は、降圧に用いることとしてもよい。また、二次電池B1の出力電圧VB1、二次電池B2の出力電圧VB2、付加機能部109の入力電圧が何れも等しい場合には、電圧変換部14において電圧の変換を行う必要はない。この場合、電圧変換部14を含まないこととしてもよいし、2個のスイッチとキャパシタとを用いて少量ずつ二次電池B2を充電する構成としてもよい。
また、上記実施の形態では、時計動作用のLSI104を用いて電源部110のスイッチを制御したが、電源部110に用いられる独立の制御部を備えることとしてもよい。
また、上記実施の形態では、アナログ指針式の電子時計100に搭載された電源部110を例に挙げて説明したが、電源部110を搭載する携帯機器は、電子時計100に限られない。例えば、同様の指針駆動機構を備えた電子コンパスや電子高度計であってもよいし、デジタル式の電子時計や歩数計などに用いることとしてもよい。
また、付加機能部109の機能としてGPS測位機能を例に挙げたが、これに限られない。他の無線通信送受信機能に利用することも可能であるし、種々の演算機能を実行させることもできる。
その他、上記実施の形態で示した具体的な構成や数値などの細部は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
上記のように、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の電源装置および電子時計は、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
第1の発明は、
所定の電圧で電力を供給可能な低負荷用二次電池と、
前記低負荷用二次電池に電力を供給する発電手段と、
前記低負荷用二次電池より大電力での電力供給が可能な高負荷用二次電池と、
前記低負荷用二次電池の出力電圧と、前記高負荷用二次電池の出力電圧とを計測する電圧検出手段と、
前記低負荷用二次電池から前記高負荷用二次電池への電力供給のオンオフを切り替える第1切替手段と、
前記高負荷用二次電池による電力供給のオンオフを切り替える第2切替手段と、
前記電圧検出手段による計測結果に基づいて、前記第1切替手段及び前記第2切替手段を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、
前記電圧検出手段により、前記低負荷用二次電池の出力電圧が予め定められた低負荷下限電圧未満であることが検出された場合、及び、前記高負荷用二次電池の出力電圧が予め定められた高負荷設定電圧以上であることが検出された場合には、前記第1切替手段をオフとし、
前記高負荷用二次電池の出力電圧が前記高負荷設定電圧以下に予め定められた高負荷下限電圧未満であることが前記電圧検出手段により検出された場合には、前記第2切替手段をオフとする
ことを特徴とする電源装置である。
第2の発明は、第1の発明の電源装置において、
前記制御手段は、
前記低負荷用二次電池の出力電圧が前記低負荷下限電圧未満であることが前記電圧検出手段により検出された場合には、当該出力電圧が前記低負荷下限電圧以上に予め定められた低負荷設定電圧以上の値になるまでの間、前記第1切替手段をオフとする
ことを特徴としている。
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明の電源装置において、
前記制御手段は、
前記高負荷用二次電池の出力電圧が前記高負荷下限電圧未満であることが前記電圧検出手段により検出された場合には、当該出力電圧が前記高負荷設定電圧以上の値になるまでの間、前記第2切替手段をオフとする
ことを特徴としている。
第4の発明は、第1〜第3の発明の何れか一つの電源装置において、
前記高負荷用二次電池としては、シート状のものが用いられる
ことを特徴としている。
第5の発明は、第1〜第4の発明の何れか一つの電源装置において、
前記低負荷用二次電池の出力電圧をチャージポンプ回路により昇圧する昇圧手段を備える
ことを特徴としている。
第6の発明は、第5の発明の電源装置において、
前記高負荷用二次電池の出力電圧を降圧する降圧手段を備える
ことを特徴としている。
第7の発明は、
第1〜第6の発明の何れか一つの電源装置と、
時刻を計数する計時手段と、
回動可能な複数の指針と、
当該複数の指針を駆動する駆動手段と、
前記高負荷用二次電池から供給される電力により所定の動作を行う付加機能部と、
を備え、
前記制御手段は、前記低負荷用二次電池から供給される電力により動作し、前記計時手段の計数する時刻データに基づいて、前記駆動手段を動作させる
ことを特徴とする電子時計である。
11 ソーラセル
12、13 BLD
14、15 電圧変換部
100 電子時計
101 発振回路
102 分周回路
103 計時回路
104 LSI(時計制御部)
105 駆動部
106 輪列機構
107 指針
108 操作部
109 付加機能部
110 電源部
B1、B2 二次電池
C1、C2、C3 キャパシタ
D1 逆流防止ダイオード
R2〜R6 抵抗
SW1〜SW6 スイッチ
V1H、V2H 充電設定電圧
V1L、V2L 下限設定電圧

Claims (7)

  1. 所定の電圧で電力を供給可能な低負荷用二次電池と、
    前記低負荷用二次電池に電力を供給する発電手段と、
    前記低負荷用二次電池より大電力での電力供給が可能な高負荷用二次電池と、
    前記低負荷用二次電池の出力電圧と、前記高負荷用二次電池の出力電圧とを計測する電圧検出手段と、
    前記発電手段及び前記低負荷用二次電池から前記高負荷用二次電池への電力供給のオンオフを切り替える第1切替手段と、
    前記高負荷用二次電池による電力供給のオンオフを切り替える第2切替手段と、
    前記電圧検出手段による計測結果に基づいて、前記第1切替手段及び前記第2切替手段を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記電圧検出手段により、前記低負荷用二次電池の出力電圧が予め定められた低負荷下限電圧未満であることが検出された場合には、前記第1切替手段をオフとし、
    前記高負荷用二次電池の出力電圧が前記高負荷設定電圧以下に予め定められた高負荷下限電圧未満であることが前記電圧検出手段により検出された場合には、前記第2切替手段をオフとする
    ことを特徴とする電源装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記低負荷用二次電池の出力電圧が前記低負荷下限電圧未満であることが前記電圧検出手段により検出された場合には、当該出力電圧が前記低負荷下限電圧以上に予め定められた低負荷設定電圧以上の値になるまでの間、前記第1切替手段をオフとする
    ことを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記高負荷用二次電池の出力電圧が前記高負荷下限電圧未満であることが前記電圧検出手段により検出された場合には、当該出力電圧が前記高負荷設定電圧以上の値になるまでの間、前記第2切替手段をオフとする
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の電源装置。
  4. 前記高負荷用二次電池としては、シート状のものが用いられる
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の電源装置。
  5. 前記低負荷用二次電池の出力電圧をチャージポンプ回路により昇圧する昇圧手段を備える
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の電源装置。
  6. 前記高負荷用二次電池の出力電圧を降圧する降圧手段を備える
    ことを特徴とする請求項5記載の電源装置。
  7. 請求項1〜6の何れか一項に記載の電源装置と、
    時刻を計数する計時手段と、
    回動可能な複数の指針と、
    当該複数の指針を駆動する駆動手段と、
    前記高負荷用二次電池から供給される電力により所定の動作を行う付加機能部と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記低負荷用二次電池から供給される電力により動作し、前記計時手段の計数する時刻データに基づいて、前記駆動手段を動作させる
    ことを特徴とする電子時計。
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