JP2016119735A - 電子時計及び電子機器 - Google Patents

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哲也 野邉
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一雄 加藤
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昭 高倉
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Abstract

【課題】消費電力の大きな機能を搭載した場合であっても、消費電力の小さい機能は半永久的に使用することができる。【解決手段】電子時計20は、第1の機能を実行するCPU101と、第1の機能より消費電力の大きい第2の機能を実行する機能実行部107と、CPU101に電力を供給する第1の電池105と、機能実行部107に電力を供給する第2の電池108と、第1の電池105を充電する太陽電池106と、第2の電池108を充電する充電器20と接続する充電接続部109と、を備える【選択図】図1

Description

本発明は、電子時計及び電子機器に関する。
従来から、ソーラーパネルを搭載し、発電した電力により内部の2次電池やコンデンサを充電し、この電力で時計を駆動する製品が知られている。しかし、時計のような小型製品に搭載されるソーラーパネルでは、発電できる電力が少なく、GPS(Global Positioning System)や無線通信のような消費電力の大きい機能を長時間駆動することが困難であった。そこで、消費電力の大きな機能を搭載する場合には、エネルギー密度の大きいリチウムイオン2次電池等を用いて長寿命化をはかっている(例えば、特許文献1参照)。また、一つの電池をソーラーパネルと非接触充電との二つの方法で充電する技術がある(例えば、特許文献2参照)。
特開2014−173921号公報 特開2012−034477号公報
しかしながら、特許文献1及び2に記載された技術では、リチウムイオン2次電池は充電電圧が4.2V前後と高いため、ソーラーパネルで充電するにはセル数や面積を増加する必要があり、十分な発電電力を得ることが難しく、外部充電器により充電する必要があるという問題がある。また、ソーラーパネルによりリチウムイオン2次電池を充電する際には、直射日光下で充電する場合、電池の温度が上昇し充電できなくなるという課題もあった。また、GPSログなどの消費電力の大きなアプリケーションを実行させると、高容量の電池を搭載したとしても、数時間〜数十時間程度しか持続することができず、その後は、時計機能さえ使えなくなってしまうという課題がある。
そこで、本発明は上述の事情を鑑みてなされたものであり、消費電力の大きな機能を搭載した場合であっても、消費電力の小さい機能は半永久的に使用することができる電子時計及び電子機器を提供することを目的とする。
本発明の幾つかの態様は、第1の機能を実行する第1の機能実行部と、第1の機能より消費電力の大きい第2の機能を実行する第2の機能実行部と、前記第1の機能実行部に電力を供給する第1の電池と、前記第2の機能実行部に電力を供給する第2の電池と、前記第1の電池を充電する第1の充電部と、前記第2の電池を充電する第2の充電部と、を備えることを特徴とする電子時計である。
また、本発明の他の態様の電子時計において、前記第1の充電部は、太陽電池であり、前記第2の充電部は、外部電源と接続する接続部であることを特徴とする。
また、本発明の他の態様の電子時計において、前記第1の電池の電圧は、前記第2の電池の電圧より小さいことを特徴とする。
また、本発明の他の態様の電子時計において、前記第1の電池と前記第2の電池とを接続して充電を制御する電源制御部をさらに備えることを特徴とする。
また、本発明の他の態様の電子時計において、前記電源制御部は、前記第1の電池の電圧が所定値以上である場合に、前記第1の充電部による余剰電力を昇圧して前記第2の電池の充電をすることを特徴とする。
また、本発明の他の態様の電子時計において、前記第2の充電部は、外部電源と接続する接続部であり、前記電源制御部は、前記第2の充電部が前記外部電源と接続していない場合であって、前記第1の電池の電圧が第1の閾値以下であり、かつ前記第2の電池の電圧が第2の閾値以上である場合に、前記第2の電池の電圧を降圧し、前記第1の電池を充電することを特徴とする。
また、本発明の他の態様の電子時計において、前記第2の充電部は、外部電源と接続する接続部であり、前記電源制御部は、前記第2の充電部が前記外部電源と接続している場合、前記第2の電池を第2の充電部により充電するとともに、前記第2の充電部による電圧を降圧して前記第1の電池を充電することを特徴とする。
また、本発明の他の態様の電子時計において、前記第2の充電部は、外部電源と接続する接続部であり、前記電源制御部は、前記第2の充電部が前記外部電源と接続している場合であって、前記第2の電池の電圧が所定値以上である場合に、前記第2の充電部による電圧を降圧し、前記第1の電池を充電することを特徴とする。
また、本発明の他の態様の電子時計において、前記第1の電池により電力を供給されることで時刻を計時する計時部と、前記計時部が計時する時刻を表示する表示部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の他の態様は、第1の機能を実行する第1の機能実行部と、第1の機能より消費電力の大きい第2の機能を実行する第2の機能実行部と、前記第1の機能実行部に電力を供給する第1の電池と、前記第2の機能実行部に電力を供給する第2の電池と、前記第1の電池を充電する第1の充電部と、前記第2の電池を充電する第2の充電部と、を備えることを特徴とする電子機器である。
本発明によれば、電子時計は、第1の機能を実行する第1の機能実行部に電力を供給する第1の電池と、第1の機能より消費電力の大きい第2の機能を実行する第2の機能実行部に電力を供給する第2の電池と、第1の電池を充電する第1の充電部と、第2の電池を充電する第2の充電部と、を備える。これにより、電子時計は、消費電力の大きな第2の機能を実行して第2の電池の電池残量がなくなった場合であっても、第1の電池により消費電力の小さい第1の機能は使用することができる。よって、電子時計は、消費電力の大きな機能を搭載した場合であっても、消費電力の小さい機能は半永久的に使用することができる。
本発明の第1の実施形態における充電システムの構成を示した概略図である。 本発明の第1の実施形態における電子時計が実行する機能実行処理の処理手順を示したフローチャートである。 本発明の第2の実施形態における充電システムの構成を示した概略図である。 本発明の第2の実施形態における電子時計が実行する機能実行処理の処理手順を示したフローチャートである。 本発明の第2の実施形態における電子時計が実行するソーラー充電処理の処理手順を示したフローチャートである。 本発明の第2の実施形態における電子時計が実行する外部充電処理の処理手順を示したフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、各図において同一部分には同一符号を付している。
[第1の実施形態]
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本実施形態における充電システム1の構成を示した概略図である。図示する例では、充電システム1は、電子時計10と充電器20とを含んでいる。
電子時計10は、デジタル表示で時刻を表示する時計である。図示する例では、電子時計10は、CPU(Central Processing Unit)101と、LCD(Liquid Crystal Display)102と、SW(switch)103と、LED(Light Emitting Diode)104と、第1の電池105と、太陽電池106と、機能実行部107と、第2の電池108と、充電接続部109と、を備えている。
CPU101は、電子時計10を統括して制御する中央演算処理装置である。CPU101は、機能実行部107が実行する機能より消費電力の小さい機能(例えば、時刻を計時してLCD102に表示する時計機能)を実行する第1の機能実行部である。また、CPU101は、第1の電池105により電力を供給されることで時刻を計時する計時部を含む。CPU101は、第1の電池105により駆動する。
LCD102は、CPU101が計時する時刻等、種々の情報を表示する表示部である。SW103は、入力を受け付ける入力部である。LED104は、発光して電子時計10の状態等を報知する。
第1の電池105は、第2の電池108より充電電圧が低く電池容量の小さな2次電池であり、例えば、CTL1616である。第1の電池105は、太陽電池106により充電される。第1の電池105は、CPU101に電力を供給して、時計機能に必要なLCD102やLED104等を駆動する。
太陽電池106は、光(太陽、照明など)を受光して電気エネルギーに変換する発電部である。太陽電池106は、第1の電池105を充電する第1の充電部として動作する。
機能実行部107は、CPU101が実行する機能より消費電力の大きい機能を実行する第2の機能実行部である。例えば、機能実行部107は、GPS機能やBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)等の無線通信機能、モーションセンシング機能等を実行する。機能実行部107は、第2の電池108により駆動する。
第2の電池108は、第1の電池105より充電電圧が高く電池容量の大きな2次電池であり、例えば、リチウム2次電池である。第2の電池108は、充電接続部109に接続される充電器20(外部の電源)により充電される。第2の電池108は、機能実行部107に電力を供給する。
充電接続部109は、充電器20と接続して第2の電池108を充電する第2の充電部として動作する。充電接続部109は、非接触接続により充電器20と接続する。
充電器20は、電子時計20の第2の電池108を充電する外部電源である。図示する例では、充電器20は、非接触充電給電部201と、接続部202とを備えている。非接触充電給電部201は、接続部202を介して第2の電池108を充電する。接続部202は、非接触接続により充電接続部109と接続する。
次に、電子時計10における機能を実行する機能実行処理について説明する。図2は、本実施形態における電子時計10が実行する機能実行処理の処理手順を示したフローチャートである。本図に示す処理は、電子時計10が備える機能を動作する際に実行される。
(ステップS101)CPU101は、実行する機能が重負荷動作であるか否かを判定する。なお、電子時計10には、どの機能が重負荷動作であるかが予め設定されている。例えば、機能実行部107が実行するGPS機能、無線通信機能またはモーションセンシング機能等が重負荷動作である。重負荷動作であるとCPU101が判定した場合にはステップS102の処理に進む。また、重負荷処理でないとCPU101が判定した場合にはステップS105の処理に進む。
(ステップS102)CPU101は、第2の電池108の電圧が既定以上であるか否かを判定する。第2の電池108の電圧が既定以上であるとCPU101が判定した場合にはステップS103の処理に進む。また、第2の電池108の電圧が既定より小さいとCPU101が判定した場合にはステップS101の処理に戻る。
(ステップS103)機能実行部107の機能を動作させるために用いる電源を第2の電池108とする。その後、ステップS104の処理に進む。
(ステップS104)機能実行部107は、機能の動作を開始する。その後、処理を終了する。
(ステップS105)CPU101の機能を動作させるために用いる電源を第1の電池105とする。その後、ステップS106の処理に進む。
(ステップS106)CPU101は、機能の動作を開始する。その後、処理を終了する。
上述したとおり、本実施形態では、電子時計10は、CPU101に電力を供給する第1の電池105と、CPU101が実行する機能より消費電力の大きい機能を実行する機能実行部107に電力を供給する第2の電池108とを備える。第1の電池105は、太陽電池106により充電される。また、第2の電池108は、第1の電池105より充電電圧が大きく、充電器20により充電される。これにより、電子時計10は、消費電力の大きいGPS機能や無線通信機能を実行したことにより第2の電池108の電池残量がなくなった場合であっても、太陽電池106による充電が可能な第1の電池105により消費電力の小さい時計機能を常時動作させることができる。すなわち、電子時計10は、消費電力の低い時計機能等を、太陽電池106によるソーラー充電により、充電器20を接続せずに半永久的に使用することができる。また、電子時計10は、GPSのような低レベル信号を扱うデバイス(機能実行部107)の電源とCPU101の電源とを切り離すことでノイズの影響による感度低下等を抑制することができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図3は、本実施形態おける充電システム1aの構成を示した概略図である。本実施形態における充電システム1aは、第1の実施形態における電子時計10に代えて電子時計10aを備える。本実施形態における充電器20の構成は、第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
電子時計10aは、第1の実施形態における電子時計10の構成に加えて電源制御部110を備える。電源制御部110は、第1の電池105及び第2の電池108の充電を制御する。第1の電池105と第2の電池108とは電源制御部110を介して接続される。電源制御部110は、第1の電池105が満充電(電圧が所定の閾値α以上)である場合に、太陽電池106による余剰電力を昇圧して第2の電池108の充電をする。また、電源制御部110は、充電接続部109が充電器20と接続していない場合であって、第1の電池105の電圧が第1の閾値以下であり、かつ第2の電池108の電圧が第2の閾値以上である場合に、第2の電池108の電圧を降圧し、第1の電池105を充電する。また、電源制御部110は、充電接続部109が充電器20と接続している場合であって、第2の電池108が満充電(電圧が所定の閾値β以上)である場合に、充電器20による電圧を降圧し、第1の電池105を充電する。また、電源制御部110は、充電接続部109が充電器20と接続している場合、第2の電池108を充電器20により充電するとともに、充電器20による電圧を降圧して第1の電池105を充電する。
また、電源制御部110は、機能実行部107が消費電力の大きい機能を実行する際に、第1の電池105及び第2の電池108の電圧に基づいて、機能実行部107に電力を供給する電池を判定する。具体的には、電源制御部110は、第2の電池108の電圧が所定値以上である場合には、第2の電池108から機能実行部107に電力を供給して機能を実行させる。また、電源制御部110は、第2の電池の電圧が所定値より小さく、かつ、第1の電池の電圧が所定値以上である場合には、第1の電池105から機能実行部107に電力を供給して低消費モードで機能を実行させる。
機能実行部107は、低消費モードでは、間欠動作等により電力の消費を抑えて機能を実行する。例えば、機能実行部107は、GPS機能を実行する場合には、通常モードでは1秒毎にログを取得していたものを、低消費モードではログの取得間隔を1分毎にする。また、機能実行部107は、無線通信機能を実行する場合には、通常モードではデータを自動受信していたものを、低消費モードでは手動受信にする。また、機能実行部107は、モーションセンシング機能を実行する場合には、通常モードでは9軸検出していたものを、低消費モードでは3軸(加速度のみ)にする。また、機能実行部107は、通常モードでは、LCD102の表示消灯までの時間が10分だったものを、低消費モードでは1分にする。電子時計10aの他の構成は、第1の実施形態における電子時計10の構成と同様であるため、その説明を省略する。
次に、電子時計10aにおける機能を実行する機能実行処理について説明する。図4は、本実施形態における電子時計10aが実行する機能実行処理の処理手順を示したフローチャートである。本図に示す処理は、電子時計10aが備える機能を動作する際に実行される。
(ステップS201)CPU101は、実行する機能が重負荷動作であるか否かを判定する。重負荷動作であるとCPU101が判定した場合にはステップS202の処理に進む。また、重負荷処理でないとCPU101が判定した場合にはステップS208の処理に進む。
(ステップS202)電源制御部110は、第2の電池108の電圧が既定以上であるか否かを判定する。第2の電池108の電圧が既定以上であると電源制御部110が判定した場合にはステップS203の処理に進む。また、第2の電池108の電圧が既定より小さいと電源制御部110が判定した場合にはステップS205の処理に進む。
(ステップS203)電源制御部110は、機能を動作させるための電源を第2の電池108とする。その後、ステップS204の処理に進む。
(ステップS204)機能実行部107は、機能の動作を開始する。その後、処理を終了する。
(ステップS205)電源制御部110は、第1の電池105の電圧が既定以上であるか否かを判定する。第1の電池105の電圧が既定以上であると電源制御部110が判定した場合にはステップS206の処理に進む。また、第1の電池105の電圧が既定より小さいと電源制御部110が判定した場合にはステップS201の処理に戻る。
(ステップS206)電源制御部110は、機能を動作させるための電源を第1の電池105とする。その後、ステップS207の処理に進む。
(ステップS207)機能実行部107は、低消費モードで機能の動作を開始する。その後、処理を終了する。
(ステップS208)電源制御部110は、機能を動作させるための電源を第1の電池105とする。その後、ステップS209の処理に進む。
(ステップS209)CPU101は、機能の動作を開始する。その後、処理を終了する。
次に、電子時計10aにおける電池の充電処理について説明する。図5は、本実施形態における電子時計10aが実行するソーラー充電処理の処理手順を示したフローチャートである。本図に示す処理は、太陽電池106により電池を充電する際に実行される。
(ステップS301)電源制御部110は、第1の電池105の電圧が既定(閾値α)以下であるか否かを判定する。第1の電池105の電圧が既定以下であると電源制御部110が判定した場合にはステップS302の処理に進む。また、第1の電池105の電圧が既定より大きいと電源制御部110が判定した場合にはステップS304の処理に進む。
(ステップS302)電源制御部110は、太陽電池106が発電する電力を第1の電池105に充電する。その後、ステップS303の処理に進む。
(ステップS303)電源制御部110は、第1の電池105の電圧が既定(閾値α)以上であるか否かを判定する。第1の電池105の電圧が既定以上であると電源制御部110が判定した場合にはステップS304の処理に進む。また、第1の電池105の電圧が既定より小さいと電源制御部110が判定した場合にはステップS302の処理に戻る。
(ステップS304)電源制御部110は、第2の電池108の電圧が既定(閾値β)以下であるか否かを判定する。第2の電池108の電圧が既定以下であると電源制御部110が判定した場合にはステップS305の処理に進む。また、第2の電池108の電圧が既定より大きいと電源制御部110が判定した場合には処理を終了する。
(ステップS305)電源制御部110は、太陽電池106が発電する電力を第2の電池108に充電する。その後、ステップS306の処理に進む。
(ステップS306)電源制御部110は、第2の電池108の電圧が既定(閾値β)以上であるか否かを判定する。第2の電池108の電圧が既定以上であると電源制御部110が判定した場合には処理を終了する。また、第2の電池108の電圧が既定より小さいと電源制御部110が判定した場合にはステップS305の処理に戻る。
図6は、本実施形態における電子時計10aが実行する外部充電処理の処理手順を示したフローチャートである。本図に示す処理は、充電器20により電池を充電する際に実行される。
(ステップS401)電源制御部110は、第2の電池108の電圧が既定(閾値β)以下であるか否かを判定する。第2の電池108の電圧が既定以下であると電源制御部110が判定した場合にはステップS402の処理に進む。また、第2の電池108の電圧が既定より大きいと電源制御部110が判定した場合にはステップS404の処理に進む。
(ステップS402)電源制御部110は、充電器20から給電される電力を第2の電池108に充電する。その後、ステップS403の処理に進む。
(ステップS403)電源制御部110は、第2の電池108の電圧が既定(閾値β)以上であるか否かを判定する。第2の電池108の電圧が既定以上であると電源制御部110が判定した場合にはステップS404の処理に進む。また、第2の電池108の電圧が既定より小さいと電源制御部110が判定した場合にはステップS402の処理に戻る。
(ステップS404)電源制御部110は、第1の電池105の電圧が既定(閾値α)以下であるか否かを判定する。第1の電池105の電圧が既定以下であると電源制御部110が判定した場合にはステップS405の処理に進む。また、第1の電池105の電圧が既定より大きいと電源制御部110が判定した場合には処理を終了する。
(ステップS405)電源制御部110は、充電器20から給電される電力を第1の電池105に充電する。その後、ステップS406の処理に進む。
(ステップS406)電源制御部110は、第1の電池105の電圧が既定(閾値α)以上であるか否かを判定する。第1の電池105の電圧が既定以上であると電源制御部110が判定した場合には処理を終了する。また、第1の電池105の電圧が既定より小さいと電源制御部110が判定した場合にはステップS405の処理に戻る。
上述したとおり、本実施形態では、電子時計10は、第1の実施形態における構成に加えて、第1の電池105と第2の電池108とを接続して充電を制御する電源制御部110を備える。これにより、電子時計10は、第1の実施形態における効果に加えて、第1の電池105を第2の電池108から充電することができる。また、電子時計10は、太陽電池106が発電した余剰電力により第2の電池108を充電することができる。また、電子時計10は、充電器20から第1の電池105を充電することができる。また、リチウムイオン2次電池では、過放電によりその電圧値が所定値以下になったときには、機器の安全のため再充電を禁止する場合がある。このような場合、第2の電池108を交換しない限り再充電が不可能となってしまう。しかし、本実施形態では、太陽電池106の余剰電力にて第2の電池108を充電することで、第2の電池108の自己放電や保護ICの消費電力による電圧低下を抑制し、所定電圧より下回ることを防ぐことができ、機器の寿命を延ばすことができる。
また、電源制御部110は、第2の電池108の電圧が所定値より小さく、かつ、第1の電池105の電圧が所定値以上である場合には、第1の電池105から機能実行部107に電力を供給して低消費モードで機能を実行させる。これにより、電子時計10は、第2の電池108の電池残量が少なくなった場合であっても、消費電力の大きな機能を完全に停止するのではなく、第1の電池105により間欠動作等の低消費モードとして当該機能を実行することができる。
なお、上述した実施形態における電子時計10が備える各部の機能全体あるいはその一部は、これらの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶部のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
また、上述した実施形態では、電子時計10をデジタル表示で時刻を表示するデジタル時計としたが、これに限らず、電子時計10はアナログ表示で時刻を表示するアナログ時計であってもよい。電子時計10がアナログ時計である場合には、指針を回転させるステッピングモータを高速駆動させる機能等が重負荷動作に含まれる。機能実行部107は、低消費モードでは、指針を駆動するステッピングモータの正転(高速駆動)を禁止する。
また、上述した実施形態において、電源制御部110による処理をCPU101に行わせてもよい。その場合には、それぞれのCPU101が、太陽電池106、第1の電池105、機能実行部107、第2の電池108と接続される。
また、上述した実施形態では、電子時計10は、非接触接続により充電器20と接続しているが、これに限らず、例えば、USB(Universal Serial Bus)接続等、他の方法で接続してもよい。
1、1a 充電システム
10、10a 電子時計
20 充電器
101 CPU
102 LCD
103 SW
104 LED
105 第1の電池
106 太陽電池
107 機能実行部
108 第2の電池
109 充電接続部
110 電源制御部
201 非接触充電給電部
202 接続部

Claims (10)

  1. 第1の機能を実行する第1の機能実行部と、
    第1の機能より消費電力の大きい第2の機能を実行する第2の機能実行部と、
    前記第1の機能実行部に電力を供給する第1の電池と、
    前記第2の機能実行部に電力を供給する第2の電池と、
    前記第1の電池を充電する第1の充電部と、
    前記第2の電池を充電する第2の充電部と、
    を備えることを特徴とする電子時計。
  2. 前記第1の充電部は、太陽電池であり、
    前記第2の充電部は、外部電源と接続する接続部である
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子時計。
  3. 前記第1の電池の電圧は、前記第2の電池の電圧より小さい
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子時計。
  4. 前記第1の電池と前記第2の電池とを接続して充電を制御する電源制御部
    をさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電子時計。
  5. 前記電源制御部は、前記第1の電池の電圧が所定値以上である場合に、前記第1の充電部による余剰電力を昇圧して前記第2の電池の充電をする
    ことを特徴とする請求項4に記載の電子時計。
  6. 前記第2の充電部は、外部電源と接続する接続部であり、
    前記電源制御部は、前記第2の充電部が前記外部電源と接続していない場合であって、前記第1の電池の電圧が第1の閾値以下であり、かつ前記第2の電池の電圧が第2の閾値以上である場合に、前記第2の電池の電圧を降圧し、前記第1の電池を充電する
    ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の電子時計。
  7. 前記第2の充電部は、外部電源と接続する接続部であり、
    前記電源制御部は、前記第2の充電部が前記外部電源と接続している場合、前記第2の電池を第2の充電部により充電するとともに、前記第2の充電部による電圧を降圧して前記第1の電池を充電する
    ことを特徴とする請求項4から請求項6いずれか1項に記載の電子時計。
  8. 前記第2の充電部は、外部電源と接続する接続部であり、
    前記電源制御部は、前記第2の充電部が前記外部電源と接続している場合であって、前記第2の電池の電圧が所定値以上である場合に、前記第2の充電部による電圧を降圧し、前記第1の電池を充電する
    ことを特徴とする請求項4から請求項7のいずれか1項に記載の電子時計。
  9. 前記第1の電池により電力を供給されることで時刻を計時する計時部と、
    前記計時部が計時する時刻を表示する表示部と、
    を備えることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の電子時計。
  10. 第1の機能を実行する第1の機能実行部と、
    第1の機能より消費電力の大きい第2の機能を実行する第2の機能実行部と、
    前記第1の機能実行部に電力を供給する第1の電池と、
    前記第2の機能実行部に電力を供給する第2の電池と、
    前記第1の電池を充電する第1の充電部と、
    前記第2の電池を充電する第2の充電部と、
    を備えることを特徴とする電子機器。
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