以下、実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、実施形態に係る電子時計1の構成例を表す図である。まず、実施形態に係る電子時計1のハードウェア構成について説明する。図1に示すように、電子時計1は、マイクロコンピュータ10と、ROM(Read Only Memory)11と、GPS(Global Positioning System)受信部12と、表示部13と、操作部14と、通信部15と、発振回路16と、第1給電部17と、第2給電部18と、二次電池19と、温度検出部20とを備える。
マイクロコンピュータ10は、制御部としてのCPU(Central Processing Unit)101と、RAM(Random Access Memory)102と、分周回路103と、計時回路104とを備える。なお、RAM102、分周回路103、及び計時回路104は、マイクロコンピュータ10の内部に限られず、マイクロコンピュータ10の外部に設けられてもよい。また、ROM11、GPS受信部12、表示部13、操作部14、通信部15、発振回路16、第1給電部17、第2給電部18、二次電池19、及び温度検出部20は、マイクロコンピュータ10の外部に限られず、マイクロコンピュータ10の内部に設けられてもよい。
CPU101は、各種演算処理を行い、電子時計1の全体動作を統括制御するプロセッサである。CPU101は、ROM11から制御プログラムを読み出し、RAM102にロードして各種機能に係る演算制御や表示制御など各種動作処理を行う。
RAM102は、SRAM(Static Random Access Memory)やDRAM(Dynamic Random Access Memory)などの揮発性のメモリである。RAM102は、一時データを記憶すると共に、各種設定データや表示部13に表示する画像データを記憶する。本実施形態において、画像データとは、例えば現在時刻、年月日、曜日、二次電池19の残量や、二次電池19の充電中を表す画像データである。
発振回路16は、水晶振動子等の振動子を発振させて、所定の周波数信号(クロック信号)を生成して出力する。
分周回路103は、発振回路16から入力された周波数信号を計時回路104やCPU101が利用する周波数の信号に分周して出力する。この出力信号の周波数は、CPU101による設定に基づいて変更されても良い。
計時回路104は、分周回路103から入力された信号の入力回数を計数して初期値に加算することで現在時刻を計時する。なお、計時回路104は、RAM102に記憶させる値を変化させるソフトウェアにより構成されても良いし、或いは、専用のハードウェアにより構成されても良い。計時回路104が計時する時刻は、所定のタイミングからの累積時間、UTC(Coordinated Universal Time、協定世界時)、又は予め設定された都市の時刻(地方時)などのうち何れであっても良い。また、この計時回路104が計時する時刻は、必ずしも年月日時分秒の形式でなくてもよい。なお、本実施形態において、発振回路16、分周回路103及び計時回路104により計時部が構成される。
ROM11は、マスクROMや書き換え可能な不揮発性メモリなどであり、制御プログラムや初期設定データを記憶する。制御プログラムの中には、後述する各種処理の制御に係るプログラムが含まれる。また、ROM11は、後述する第1変換テーブル121及び第2変換テーブル122を記憶する。
GPS受信部12は、アンテナを介してGPS(Global Positioning System)衛星からの送信電波を受信し、処理することにより、日時情報や位置情報を取得するモジュールである。本実施形態において、例えば、GPS受信部12により日時情報が取得されると、その日時情報に含まれる時刻に基づいて、CPU101は、計時回路104が計時する時刻を補正する。
表示部13は、CPU101からの指示に基づいて画像データを表示する。本実施形態において、表示部13は、時刻をデジタル表示する液晶パネルを備えるが、これに限られない。例えば、表示部13は、秒針、分針、時針等を備え、時刻をアナログ表示するものであってもよい。また、表示部13は、秒針、分針、時針等に加えて液晶パネルも備え、時刻を各針でアナログ表示し、さらに液晶パネルに日時や各種機能に係るデータを表示するものであってもよい。
操作部14は、ユーザからの入力操作を受け付けて、当該入力操作に応じた電気信号を入力信号としてマイクロコンピュータ10に出力する。操作部14は、例えば、押しボタンスイッチやりゅうずを含む。或いは、操作部14として、タッチセンサが、表示部13の表示画面に重ねて設けられ、表示画面とともにタッチパネルを構成してもよい。この場合、タッチセンサは、当該タッチセンサへのユーザの接触動作に係る接触位置や接触態様を検出し、検出された接触位置や接触態様に応じた操作信号をマイクロコンピュータ10に出力する。
通信部15は、例えば無線周波数(RF:Radio Frequency)回路やベースバンド(BB:Baseband)回路、メモリ回路で構成される。通信部15は、例えばBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)に基づく無線信号の送信及び受信を行う。また、通信部15は、受信した無線信号を、復調、復号等してマイクロコンピュータ10に出力する。また、通信部15は、マイクロコンピュータ10から送られた信号を、符号化、変調等して、外部へ送信する。
第1給電部17は、ソーラーセルを備え、ソーラーセルが光を受けることによって発電した電力を二次電池19に給電する給電部である。第1給電部17が出力する電力(給電レベル)は、ソーラーセルが受けた光の強さが強ければ強いほど大きくなる。ここでは、ソーラーセルが太陽光(照度が1万ルクス相当以上の光)を受光している場合は、第1給電部17から基準電流CR(例えば50μA)を超える電流が出力されるものとする。なお、第1給電部17は、第1給電手段として機能する。
第2給電部18は、外部装置から電力の供給を受けて第1給電部17よりも大きな電流で二次電池19に給電する給電部である。例えば、第2給電部18は、外部のワイヤレス充電装置から電磁誘導により電力の供給を受けて、二次電池19に給電する給電部である。電子時計1が外部装置(例えばワイヤレス充電装置)に接続(セット)されると、二次電池19に給電するために、第2給電部18から給電電圧VS(例えば5V)の電圧が出力される。したがって、第2給電部18の出力電圧Vを基準電圧VR(0VとVSの間の電圧。例えば3V)と比較し、出力電圧Vが基準電圧VRを超えていれば、電子時計1は外部装置に接続(セット)されていると判定することができる。なお、ワイヤレス充電装置においては、ワイヤレス充電の方式は電磁誘導方式に限定されるものではない。例えば、磁界共鳴方式を採用していてもよい。また、第2給電部18に係る充電方式は、ワイヤレス充電に限定されるものではなく、たとえばUSB充電等、外部装置からケーブルにより電力の供給を受けるものであってもよい。なお、第2給電部18は、第2給電手段として機能する。
二次電池19は、リチウムイオン電池等の二次電池であり、電子時計1の各部に電力を供給する。また、二次電池19は、第1給電部17又は第2給電部18からの給電により充電される。なお、第2給電部18が二次電池19に給電している間も、第1給電部17が二次電池19に給電していてもよい。
温度検出部20は、二次電池19の温度を検出する温度センサである。温度検出部20は、検出した温度を表す信号をマイクロコンピュータ10に出力する。
次に、本実施形態に係る電子時計1のマイクロコンピュータ10のCPU101の機能構成について説明する。図1に示すように、CPU101は、残量判定部111、給電電流検出部112、動作モード制御部113として機能する。これら残量判定部111、給電電流検出部112、及び動作モード制御部113の機能は、CPU101により実現されてもよいし、CPU101以外のペリフェラルや専用IC(Integrated Circuit)で実現されてもよい。また、専用ICとCPU101との協働により実現されてもよい。
残量判定部111としてのCPU101は、第1給電部17が二次電池19に給電しているときと、第2給電部18が二次電池19に給電しているときとで、異なる基準で二次電池19の残量を判定する。具体的には、CPU101は、二次電池19の電圧を検出し、第1給電部17が二次電池19に給電しているとき、検出された電圧と第1基準とを比較して、二次電池の残量を判定する。また、CPU101は、第2給電部18が二次電池19に給電しているとき、検出された電圧と、第1基準よりも高い第2基準とを比較して、二次電池19の残量を判定する。ここで、「第2給電部18が二次電池19に給電しているとき」とは、第2給電部18から二次電池19に給電される電流が、二次電池19の電圧上昇に対して支配的である状態をいう。第2給電部18が二次電池19に給電している間に、第1給電部17も二次電池19に給電している場合、第2給電部18から二次電池19に給電される電流は、第1給電部17から二次電池19に給電される電流よりも大きいため、第2給電部18から二次電池19に給電される電流が、二次電池19の電圧上昇に対して支配的である。従って、「第2給電部18が二次電池19に給電しているとき」には、第2給電部18だけでなく第1給電部17も二次電池19に給電しているときも含まれる。なお、CPU101は、例えば前述したように、第2給電部18の出力電圧Vを基準電圧VRと比較し、出力電圧Vが基準電圧VRを超えていれば、電子時計1は外部装置に接続されていると判定して、第2給電部18が二次電池19に給電していると判定する。また、CPU101は、出力電圧Vが基準電圧VRを超えていなければ、電子時計1は外部装置に接続されていないと判定して、第1給電部17が二次電池19に給電していると判定する。なお、残量判定部111は、残量判定手段として機能する。
さらに具体的には、CPU101は、第1給電部17が二次電池19に給電しているとき、検出された二次電池19の電圧と、温度検出部20により検出された二次電池19の温度と、二次電池19の温度に応じて予め定められた第1基準とを比較して、二次電池19の残量を判定する。また、CPU101は、第2給電部18が二次電池19に給電しているとき、検出された二次電池19の電圧と、検出された二次電池19の温度と、二次電池19の温度に応じて予め定められた第2基準とを比較して、二次電池19の残量を判定する。
本実施形態において、CPU101は、第1基準及び第2基準の一例として、二次電池19の電圧と、温度と、残量レベルとを対応づけた第1変換テーブル121及び第2変換テーブル122を使用する。図2(a)に第1変換テーブル121に格納されるデータの一例、図2(b)に第2変換テーブル122に格納されるデータの一例をそれぞれ示す。図2(a)及び(b)に示す第1変換テーブル121及び第2変換テーブル122には、温度の範囲と、残量レベルと対応づけて二次電池19の下限電圧(V)が格納されている。ここで、残量レベルは、二次電池19の残量を、二次電池19の電圧に基づいて複数の段階で表したものである。本実施形態において、二次電池19の残量は、二次電池19の残量が少ない順に1〜7の7段階の残量レベルで表される。一般的に、二次電池19の電圧は、温度特性を有するため、第1変換テーブル121及び第2変換テーブルにおいて、温度が高いほど、各残量レベルに対応する二次電池19の下限電圧は下がる。また、第2給電部18の給電電流は、第1給電部17の給電電流よりも大きいので、第1給電部17による給電中よりも第2給電部18による給電中のときの方が、単位時間当たりの比較で高い二次電池19の電圧が検出される。そのため、基本的には、同じ残量レベルでも第2変換テーブル122の下限電圧の方が、第1変換テーブル121の下限電圧よりも高い。ただし、後述するように対応する動作モードで二次電池19の充電中の表示を実行する残量レベルが3においては、第2給電部18による給電中により早くユーザに充電中である旨を報知するため、第2変換テーブル122における残量レベル3に対応する下限電圧は、第1変換テーブル121における残量レベル3に対応する下限電圧よりも低く設定されている。
本実施形態において、CPU101は、所定間隔(例えば1分間隔)で二次電池19の電圧と、温度検出部20による二次電池19の温度を検出する。そして、CPU101は、第1給電部17が二次電池19に給電しているときには、検出された二次電池19の電圧と、検出された二次電池19の温度とに基づいて、第1変換テーブル121を参照し、対応する残量レベルを特定する。また、CPU101は、第2給電部18が二次電池19に給電しているときには、検出された二次電池19の電圧と、検出された二次電池19の温度とに基づいて、第2変換テーブル122を参照し、対応する残量レベルを特定する。特定された残量レベルは、RAM102等に記録される。そして、CPU101は、現在の残量レベルに応じた所定回数連続して現在の残量レベルよりも高い残量レベルが特定された場合、現在の残量レベルを1段階上の残量レベルに変更する。また、CPU101は、現在の残量レベルに応じた所定回数連続して現在の残量レベルよりも低い残量レベルが特定された場合、現在の残量レベルを1段階下の残量レベルに変更する。
例えば、CPU101は、現在のレベル残量が2であって、連続して3回残量レベル3を特定した場合、現在の残量レベルを2から3に変更する。また、CPU101は、現在のレベル残量が4であって、連続して30回残量レベル5を特定した場合、現在の残量レベルを4から5に変更する。
さらに、本実施形態において、CPU101は、第1給電部17による給電中か、第2給電部18による給電中かに応じて、現在の残量レベルを特定するための所定回数を変更する。例えば、第1給電部17による給電中において、CPU101は、現在のレベル残量が4であって、連続して30回残量レベル5を特定した場合、現在の残量レベルを4から5に変更する。一方、第2給電部18による給電中において、CPU101は、現在のレベル残量が4であって、連続して3回残量レベル5を特定した場合、現在の残量レベルを4から5に変更する。すなわち、第2給電部18の給電電流は第1給電部17の給電電流よりも大きいため、二次電池の電圧が上昇する速度が速い。そのため、第2給電部18による給電中の方が速く残量レベルが上昇するように、所定回数が少なくなっている。
また、本実施形態において、CPU101は、判定された残量レベルを表示部13に表示する。また、後述するように残量レベル3以上では、CPU101は、二次電池19が充電中であることを示す旨を表示部13に表示する。なお、この表示方法としては、表示部13の液晶画面に充電中を表すアイコンを表示してもよいし、表示部13がLED(Light Emitting Diode)を含む場合には、LEDを点灯させてもよい。
給電電流検出部112としてのCPU101は、第2給電部18から二次電池19に給電される電流を検出する。CPU101は、検出された給電電流の電流値に基づいて、二次電池19が満充電か否かを判定する。一般的な二次電池において、満充電が近づくにつれ、給電電流が小さくなるように設計されている。従って、本実施形態では、CPU101は、給電電流が所定値(例えば5mA)以下になったことにより、満充電になったと判定する。なお、CPU101は、残量レベル6のときに給電電流を検出してもよいし、その他の残量レベルにおいて給電電流を検出してもよい
動作モード制御部113としてのCPU101は、残量判定部111により判定された残量レベルに応じた動作モードで、電子時計1を制御する。本実施形態において、CPU101は、図3に一例として示すように各残量レベルに対応して設定された動作モードで電子時計1を制御する。図3に示す例では、残量レベル1〜7に対応して動作モードM1〜M7が予め設定されている。各動作モードでは、その動作モードにおいて使用可能な機能、または使用不可能な機能が設定されている。例えば、残量レベル4においては、ライト点灯、ブザー、各種センサ、BLE通信等の強負荷を要する機能以外の全ての機能を使用可能である動作モードM4が対応付けられている。動作モード制御部113は、現在の残量レベルに対応する動作モードを特定し、その動作モードにおいて使用可能な機能及び使用不可能な機能に従って、電子時計1の動作を制御する。このような残量レベル及び動作モードの対応関係は例えば予めROM11に設定されている。
次に、本実施形態における第1給電部17による給電時の電子時計1の動作を説明する。図4、図5(a)及び(b)、図6(a)及び(b)、図7(a)及び(b)、並びに図8は、電子時計1のマイクロコンピュータ10のCPU101が第1給電部17による給電時において実行する第1残量決定処理の制御手順を示すフローチャートである。CPU101は、例えば第1給電部17による給電が開始されたと判定すると、以下の処理を実行する。
まず、図4において、CPU101は、二次電池19の温度及び電圧を検出する(ステップS101)。そして、CPU101は、ステップS101において検出された温度及び電圧に基づいて、ROM11に格納された第1変換テーブル121を参照し、二次電池19の残量レベルを特定する(ステップS102)。
そしてCPU101は、現在の残量レベルが1か否かを判定する(ステップS103)。CPU101は、現在の残量レベルが1であると判定したとき(ステップS103;Yes)、図5(a)に示すように、ステップS102において特定された残量レベルが2以上か否かを判定する(ステップS104)。
CPU101は、残量レベルが2以上であると判定したとき(ステップS104;Yes)、現在の残量レベルを1から2に変更する(ステップS105)。CPU101は、残量レベルが2以上でないと判定したとき(ステップS104;No)、ステップS106の処理に進む。
そして、CPU101は、1分間待機し(ステップS106)、図4に示すステップS101の処理に戻る。
図4に戻って、CPU101は、現在の残量レベルが1でないと判定したとき(ステップS103;No)、現在の残量レベルが2か否かを判定する(ステップS107)。CPU101は、現在の残量レベルが2であると判定したとき(ステップS107;Yes)、図5(b)に示すように、ステップS102において特定された残量レベルが3以上か否かを判定する(ステップS108)。
CPU101は、残量レベルが3以上であると判定したとき(ステップS108;Yes)、連続して3回残量レベル3以上を特定したか否かを判定する(ステップS109)。CPU101は、連続して3回残量レベル3以上を特定したと判定したとき(ステップS109;Yes)、現在の残量レベルを2から3に変更する(ステップS110)。CPU101は、連続して3回残量レベル3以上を特定していないと判定したとき(ステップS109;No)、ステップS113の処理に進む。
CPU101は、残量レベルが3以上でないと判定したとき(ステップS108;No)、特定された残量レベルが1か否かを判定する(ステップS111)。CPU101は、特定された残量レベルが1であると判定したとき(ステップS111;Yes)、現在の残量レベルを2から1に変更する(ステップS112)。CPU101は、特定された残量レベルが1でないと判定したとき(ステップS111;No)、ステップS113の処理に進む。
そして、CPU101は、1分間待機し(ステップS113)、図4に示すステップS101の処理に戻る。
図4に戻って、CPU101は、現在の残量レベルが2でないと判定したとき(ステップS107;No)、現在の残量レベルが3か否かを判定する(ステップS114)。CPU101は、現在の残量レベルが3であると判定したとき(ステップS114;Yes)、図6(a)に示すように、ステップS102において特定された残量レベルが4以上か否かを判定する(ステップS115)。
CPU101は、残量レベルが4以上であると判定したとき(ステップS115;Yes)、連続して30回残量レベル4以上を特定したか否かを判定する(ステップS116)。CPU101は、連続して30回残量レベル4以上を特定したと判定したとき(ステップS116;Yes)、現在の残量レベルを3から4に変更する(ステップS117)。CPU101は、連続して30回残量レベル3以上を特定していないと判定したとき(ステップS116;No)、ステップS120の処理に進む。
CPU101は、残量レベルが4以上でないと判定したとき(ステップS115;No)、特定された残量レベルが2以下か否かを判定する(ステップS118)。CPU101は、特定された残量レベルが2以下であると判定したとき(ステップS118;Yes)、現在の残量レベルを3から2に変更する(ステップS119)。CPU101は、特定された残量レベルが2以下でないと判定したとき(ステップS118;No)、ステップS120の処理に進む。
そして、CPU101は、1分間待機し(ステップS120)、図4に示すステップS101の処理に戻る。
図4に戻って、CPU101は、現在の残量レベルが3でないと判定したとき(ステップS114;No)、現在の残量レベルが4か否かを判定する(ステップS121)。CPU101は、現在の残量レベルが4であると判定したとき(ステップS121;Yes)、図6(b)に示すように、ステップS102において特定された残量レベルが5以上か否かを判定する(ステップS122)。
CPU101は、残量レベルが5以上であると判定したとき(ステップS122;Yes)、連続して30回残量レベル5以上を特定したか否かを判定する(ステップS123)。CPU101は、連続して30回残量レベル5以上を特定したと判定したとき(ステップS123;Yes)、現在の残量レベルを4から5に変更する(ステップS124)。CPU101は、連続して30回残量レベル5以上を特定していないと判定したとき(ステップS123;No)、ステップS127の処理に進む。
CPU101は、残量レベルが5以上でないと判定したとき(ステップS122;No)、特定された残量レベルが3以下か否かを判定する(ステップS125)。CPU101は、特定された残量レベルが3以下であると判定したとき(ステップS125;Yes)、現在の残量レベルを4から3に変更する(ステップS126)。CPU101は、特定された残量レベルが3以下でないと判定したとき(ステップS125;No)、ステップS127の処理に進む。
そして、CPU101は、1分間待機し(ステップS127)、図4に示すステップS101の処理に戻る。
図4に戻って、CPU101は、現在の残量レベルが4でないと判定したとき(ステップS121;No)、現在の残量レベルが5か否かを判定する(ステップS128)。CPU101は、現在の残量レベルが5であると判定したとき(ステップS128;Yes)、図7(a)に示すように、ステップS102において特定された残量レベルが6以上か否かを判定する(ステップS129)。
CPU101は、残量レベルが6以上であると判定したとき(ステップS129;Yes)、連続して10回残量レベル6以上を特定したか否かを判定する(ステップS130)。CPU101は、連続して10回残量レベル6以上を特定したと判定したとき(ステップS130;Yes)、現在の残量レベルを5から6に変更する(ステップS131)。CPU101は、連続して10回残量レベル6以上を特定していないと判定したとき(ステップS130;No)、ステップS134の処理に進む。
CPU101は、残量レベルが6以上でないと判定したとき(ステップS129;No)、特定された残量レベルが4以下か否かを判定する(ステップS132)。CPU101は、特定された残量レベルが4以下であると判定したとき(ステップS132;Yes)、現在の残量レベルを5から4に変更する(ステップS133)。CPU101は、特定された残量レベルが4以下でないと判定したとき(ステップS132;No)、ステップS134の処理に進む。
そして、CPU101は、1分間待機し(ステップS134)、図4に示すステップS101の処理に戻る。
図4に戻って、CPU101は、現在の残量レベルが5でないと判定したとき(ステップS128;No)、現在の残量レベルが6か否かを判定する(ステップS135)。CPU101は、現在の残量レベルが6であると判定したとき(ステップS135;Yes)、図7(b)に示すように、ステップS102において特定された残量レベルが7か否かを判定する(ステップS136)。
CPU101は、残量レベルが7であると判定したとき(ステップS136;Yes)、連続して10回残量レベル7を特定したか否かを判定する(ステップS137)。CPU101は、連続して10回残量レベル7を特定したと判定したとき(ステップS137;Yes)、現在の残量レベルを6から7に変更する(ステップS138)。CPU101は、連続して10回残量レベル7を特定していないと判定したとき(ステップS137;No)、ステップS141の処理に進む。
CPU101は、残量レベルが7でないと判定したとき(ステップS136;No)、特定された残量レベルが5以下か否かを判定する(ステップS139)。CPU101は、特定された残量レベルが5以下であると判定したとき(ステップS139;Yes)、現在の残量レベルを6から5に変更する(ステップS140)。CPU101は、特定された残量レベルが5以下でないと判定したとき(ステップS139;No)、ステップS141の処理に進む。
そして、CPU101は、1分間待機し(ステップS141)、図4に示すステップS101の処理に戻る。
図4に戻って、CPU101は、現在の残量レベルが6でないと判定したとき(ステップS135;No)、現在の残量レベルが7であると判定し、図8に示すように、ステップS102において特定された残量レベルが6以下か否かを判定する(ステップS142)。CPU101は、特定された残量レベルが6以下であると判定したとき(ステップS142;Yes)、現在の残量レベルを7から6に変更する(ステップS143)。CPU101は、特定された残量レベルが6以下でないと判定したとき(ステップS142;No)、ステップS144の処理に進む。
そして、CPU101は、1分間待機し(ステップS144)、図4に示すステップS101の処理に戻る。
そして、CPU101は、ステップS101〜S144の各処理を、所定周期(例えば、1分)で繰り返し実行し、残量レベルを決定する。
次に本実施形態における第2給電部18による給電時の電子時計1の動作を説明する。図9、図10(a)及び(b)、図11(a)及び(b)、図12(a)及び(b)、並びに図13は、電子時計1のマイクロコンピュータ10のCPU101が第2給電部18による給電時において実行する第2残量決定処理の制御手順を示すフローチャートである。CPU101は、例えば第2給電部18による給電が開始されたと判定すると、以下の処理を実行する。
まず、図9において、CPU101は、二次電池19の温度及び電圧を検出する(ステップS201)。そして、CPU101は、ステップS201において検出された温度及び電圧に基づいて、ROM11に格納された第2変換テーブル122を参照し、二次電池19の残量レベルを特定する(ステップS202)。
そしてCPU101は、現在の残量レベルが1か否かを判定する(ステップS203)。CPU101は、現在の残量レベルが1であると判定したとき(ステップS203;Yes)、図10(a)に示すように、ステップS202において特定された残量レベルが2以上か否かを判定する(ステップS204)。
CPU101は、残量レベルが2以上であると判定したとき(ステップS204;Yes)、現在の残量レベルを1から2に変更する(ステップS205)。CPU101は、残量レベルが2以上でないと判定したとき(ステップS204;No)、ステップS206の処理に進む。
そして、CPU101は、1秒間待機し(ステップS206)、図9に示すステップS201の処理に戻る。
図9に戻って、CPU101は、現在の残量レベルが1でないと判定したとき(ステップS203;No)、現在の残量レベルが2か否かを判定する(ステップS207)。CPU101は、現在の残量レベルが2であると判定したとき(ステップS207;Yes)、図10(b)に示すように、ステップS202において特定された残量レベルが3以上か否かを判定する(ステップS208)。
CPU101は、残量レベルが3以上であると判定したとき(ステップS208;Yes)、現在の残量レベルを2から3に変更する(ステップS209)。そして、CPU101は、1分間待機し(ステップS210)、図9に示すステップS201の処理に戻る。
CPU101は、残量レベルが3以上でないと判定したとき(ステップS208;No)、連続して5回残量レベル1を特定したか否かを判定する(ステップS211)。CPU101は、連続して5回残量レベル1特定したと判定したとき(ステップS211;Yes)、現在の残量レベルを2から1に変更する(ステップS212)。CPU101は、連続して5回残量レベル1を特定していないと判定したとき(ステップS211;No)、ステップS213の処理に進む。そして、CPU101は、1秒間待機し(ステップS213)、図9に示すステップS201の処理に戻る。
図9に戻って、CPU101は、現在の残量レベルが2でないと判定したとき(ステップS207;No)、現在の残量レベルが3か否かを判定する(ステップS214)。CPU101は、現在の残量レベルが3であると判定したとき(ステップS214;Yes)、図11(a)に示すように、ステップS202において特定された残量レベルが4以上か否かを判定する(ステップS215)。
CPU101は、残量レベルが4以上であると判定したとき(ステップS215;Yes)、連続して3回残量レベル4以上を特定したか否かを判定する(ステップS216)。CPU101は、連続して3回残量レベル4以上を特定したと判定したとき(ステップS216;Yes)、現在の残量レベルを3から4に変更する(ステップS217)。CPU101は、連続して3回残量レベル4以上を特定していないと判定したとき(ステップS216;No)、ステップS220の処理に進む。
CPU101は、残量レベルが4以上でないと判定したとき(ステップS215;No)、連続して5回残量レベル2以下を特定したか否かを判定する(ステップS218)。CPU101は、連続して5回残量レベル2以下を特定したと判定したとき(ステップS218;Yes)、現在の残量レベルを3から2に変更する(ステップS219)。CPU101は、連続して5回残量レベル2以下を特定していないと判定したとき(ステップS218;No)、ステップS220の処理に進む。
そして、CPU101は、1分間待機し(ステップS220)、図9に示すステップS201の処理に戻る。
図9に戻って、CPU101は、現在の残量レベルが3でないと判定したとき(ステップS214;No)、現在の残量レベルが4か否かを判定する(ステップS221)。CPU101は、現在の残量レベルが4であると判定したとき(ステップS221;Yes)、図11(b)に示すように、ステップS202において特定された残量レベルが5以上か否かを判定する(ステップS222)。
CPU101は、残量レベルが5以上であると判定したとき(ステップS222;Yes)、連続して3回残量レベル5以上を特定したか否かを判定する(ステップS223)。CPU101は、連続して3回残量レベル5以上を特定したと判定したとき(ステップS223;Yes)、現在の残量レベルを4から5に変更する(ステップS224)。CPU101は、連続して3回残量レベル5以上を特定していないと判定したとき(ステップS223;No)、ステップS227の処理に進む。
CPU101は、残量レベルが5以上でないと判定したとき(ステップS222;No)、連続して5回残量レベル3以下を特定したか否かを判定する(ステップS225)。CPU101は、連続して5回残量レベル3以下を特定したと判定したとき(ステップS225;Yes)、現在の残量レベルを4から3に変更する(ステップS226)。CPU101は、連続して5回残量レベル3以下を特定していないと判定したとき(ステップS225;No)、ステップS227の処理に進む。
そして、CPU101は、1分間待機し(ステップS227)、図9に示すステップS201の処理に戻る。
図9に戻って、CPU101は、現在の残量レベルが4でないと判定したとき(ステップS221;No)、現在の残量レベルが5か否かを判定する(ステップS228)。CPU101は、現在の残量レベルが5であると判定したとき(ステップS228;Yes)、図12(a)に示すように、ステップS202において特定された残量レベルが6以上か否かを判定する(ステップS229)。
CPU101は、残量レベルが6以上であると判定したとき(ステップS229;Yes)、連続して3回残量レベル6以上を特定したか否かを判定する(ステップS230)。CPU101は、連続して3回残量レベル6以上を特定したと判定したとき(ステップS230;Yes)、現在の残量レベルを5から6に変更する(ステップS231)。CPU101は、連続して3回残量レベル6以上を特定していないと判定したとき(ステップS230;No)、ステップS234の処理に進む。
CPU101は、残量レベルが6以上でないと判定したとき(ステップS229;No)、連続して5回残量レベル4以下を特定したか否かを判定する(ステップS232)。CPU101は、連続して5回残量レベル4以下を特定したと判定したとき(ステップS232;Yes)、現在の残量レベルを5から4に変更する(ステップS233)。CPU101は、連続して5回残量レベル4以下を特定していないと判定したとき(ステップS232;No)、ステップS234の処理に進む。
そして、CPU101は、1分間待機し(ステップS234)、図9に示すステップS201の処理に戻る。
図9に戻って、CPU101は、現在の残量レベルが5でないと判定したとき(ステップS228;No)、現在の残量レベルが6か否かを判定する(ステップS235)。CPU101は、現在の残量レベルが6であると判定したとき(ステップS235;Yes)、図12(b)に示すように、ステップS202において特定された残量レベルが7か否かを判定する(ステップS236)。
CPU101は、残量レベルが7であると判定したとき(ステップS236;Yes)、連続して3回残量レベル7を特定したか否かを判定する(ステップS237)。CPU101は、連続して3回残量レベル7を特定したと判定したとき(ステップS237;Yes)、現在の残量レベルを6から7に変更する(ステップS238)。CPU101は、連続して3回残量レベル7を特定していないと判定したとき(ステップS237;No)、ステップS241の処理に進む。
CPU101は、残量レベルが7でないと判定したとき(ステップS236;No)、連続して5回残量レベル5以下を特定したか否かを判定する(ステップS239)。CPU101は、連続して5回残量レベル5以下を特定したと判定したとき(ステップS239;Yes)、現在の残量レベルを6から5に変更する(ステップS240)。CPU101は、連続して5回残量レベル5以下を特定していないと判定したとき(ステップS239;No)、ステップS241の処理に進む。
そして、CPU101は、1分間待機し(ステップS241)、図9に示すステップS201の処理に戻る。
図9に戻って、CPU101は、現在の残量レベルが6でないと判定したとき(ステップS235;No)、現在の残量レベルが7であると判定し、図13に示すように、連続して3回給電電流が5mA以下を検出したか否かを判定する(ステップS242)。CPU101は、連続して3回給電電流が5mA以下を検出したと判定したとき(ステップS242;Yes)、第2給電部18による給電を停止し(ステップS246)、本処理を終了する。
CPU101は、連続して3回給電電流が5mA以下を検出していないと判定したとき(ステップS242;No)、特定された残量レベルが6以下か否かを判定する(ステップS243)。CPU101は、特定された残量レベルが6以下であると判定したとき(ステップS243;Yes)、現在の残量レベルを7から6に変更する(ステップS244)。CPU101は、特定された残量レベルが6以下でいないと判定したとき(ステップS243;No)、ステップS245の処理に進む。そして、CPU101は、1分間待機し(ステップS245)、図9に示すステップS201の処理に戻る。
そして、CPU101は、第2給電部18による給電を停止するまで、ステップS201〜S245の各処理を繰り返し実行する。
以上のように、本実施形態に係る電子時計1において、CPU101は、第1給電部17が二次電池19に給電しているときと、第1給電部17よりも大きな電流で二次電池19に給電する第2給電部18が二次電池19に給電しているときとで、異なる基準で二次電池19の残量を判定する。これにより、2以上の給電部により給電される二次電池19の残量を精度良く判定することができる。
また、本実施形態に係る電子時計1において、CPU101は、第1給電部17が二次電池19に給電しているとき、検出された二次電池19の電圧と第1基準とを比較して、二次電池19の残量を判定し、第2給電部18が二次電池19に給電しているとき、検出された二次電池19の電圧と、第1基準よりも高い第2基準とを比較して、二次電池19の残量を判定する。このように、第1給電部17よりも給電電流が大きい第2給電部18について、第1給電部17よりも高い基準を用いることにより、二次電池19の残量を精度良く判定することができる。
また、本実施形態に係る電子時計1において、CPU101は、第1給電部17が二次電池19に給電しているとき、検出された二次電池19の電圧と、温度検出部20により検出された二次電池の温度と、二次電池19の温度に応じて予め定められた第1基準とを比較して、二次電池19の残量を判定し、第2給電部18が二次電池19に給電しているとき、検出された二次電池19の電圧と、検出された二次電池19の温度と、二次電池の温度に応じて予め定められた第2基準とを比較して、二次電池19の残量を判定する。そのため、二次電池19の温度特定を考慮して、二次電池19の残量をより精度良く判定することができる。
また、本実施形態に係る電子時計1において、CPU101は、第1給電部17が二次電池19に給電しているとき、現在の残量レベルよりも高い残量レベルが第1所定回数連続して特定されたとき、現在の残量レベルを1段階上の残量レベルに変更し、第2給電部18が二次電池19に給電しているとき、現在の残量レベルよりも高い残量レベルが第1所定回数よりも少ない第2所定回数連続して特定されたとき、現在の残量レベルを1段階上の残量レベルに変更する。このように、第1給電部17よりも大きな給電電流で給電する第2給電部18について、残量レベルを1段階上に変更するための連続特定回数を第1給電部17よりも少なくすることにより、第2給電部18による給電の速度に応じた残量レベルを特定することができる。
また、本実施形態に係る電子時計1において、CPU101は、判定された残量が所定残量であって、第2給電部18から二次電池19に給電される電流が所定値以下のとき、第2給電部18から二次電池19への給電を停止する。これにより、CPU101は、二次電池19の満充電を特定し、満充電状態での給電の継続による二次電池19の劣化や無駄な電力消費を防止することができる。
また、本実施形態に係る電子時計1において、CPU101は、第1給電部17が二次電池19に給電しているときに、検出された二次電池19の電圧が残量レベル3に対応する第1範囲内であるとき、二次電池19が充電中であることを示す旨を表示部13に表示する。また、第2給電部18が二次電池19に給電しているときに、検出された二次電池19の電圧が第1範囲よりも下限値が低い、残量レベル3に対応する第2範囲内であるとき、充電中の旨を表示部13に表示する。このように、二次電池19の充電中の表示を実行する残量レベル3においては、第2給電部18による給電中は残量レベル3に対応する下限値は、第1給電部17による給電中の残量レベル3に対応する下限値よりも低いため、第2給電部18による給電中により早くユーザに充電中である旨を報知することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、上述の実施形態では、第1給電部17及び第2給電部18により給電される二次電池19を備える電子機器の一例として電子時計1を挙げて説明しているが、本発明は、電子時計に限られず、スマートウォッチ、スマートフォン、ポータブルナビゲーションシステム等、二次電池に給電する複数の給電手段を備える任意の電子機器に適用することができる。
また、以上の説明では、本発明の各種処理に係るプログラムを記憶するコンピュータ読み取り可能な媒体としてフラッシュメモリなどの不揮発性メモリからなるROM11を例に挙げて説明した。しかし、コンピュータ読み取り可能な媒体は、これらに限定されず、HDD(Hard Disk Drive)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)やDVD(Digital Versatile Disc)などの可搬型記録媒体を適用してもよい。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウェーブ(搬送波)も本発明に適用される。
その他、上記実施の形態で示した構成、制御手順や表示例などの具体的な細部は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。以下に、原出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記の番号は、原出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
(付記1)
二次電池と、
前記二次電池に給電する第1給電部と、
前記第1給電部よりも大きな電流で前記二次電池に給電する第2給電部と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記第1給電部が前記二次電池に給電しているときと、前記第2給電部が前記二次電池に給電しているときとで、異なる基準で前記二次電池の残量を判定する、
ことを特徴とする電子機器。
(付記2)
前記制御部は、
前記二次電池の電圧を検出し、
前記第1給電部が前記二次電池に給電しているとき、前記検出された電圧と第1基準とを比較して、前記二次電池の残量を判定し、
前記第2給電部が前記二次電池に給電しているとき、前記検出された電圧と、前記第1基準よりも高い第2基準とを比較して、前記二次電池の残量を判定する、
ことを特徴とする付記1に記載の電子機器。
(付記3)
前記二次電池の温度を検出する温度検出部をさらに備え、
前記制御部は、
前記第1給電部が前記二次電池に給電しているとき、前記検出された電圧と、前記検出された温度と、前記二次電池の温度に応じて予め定められた前記第1基準とを比較して、前記二次電池の残量を判定し、
前記第2給電部が前記二次電池に給電しているとき、前記検出された電圧と、前記検出された温度と、前記二次電池の温度に応じて予め定められた前記第2基準とを比較して、前記二次電池の残量を判定する、
ことを特徴とする付記2に記載の電子機器。
(付記4)
前記制御部は、
所定間隔で前記二次電池の電圧を検出し、
前記二次電池の残量として、前記二次電池の残量に応じて予め設定された複数の残量レベルのうちから1つの残量レベルを特定し、
前記第1給電部が前記二次電池に給電しているとき、現在の残量レベルよりも高い残量レベルが第1所定回数連続して特定されたとき、現在の残量レベルを1段階上の残量レベルに変更し、
前記第2給電部が前記二次電池に給電しているとき、現在の残量レベルよりも高い残量レベルが前記第1所定回数よりも少ない第2所定回数連続して特定されたとき、現在の残量レベルを1段階上の残量レベルに変更する、
ことを特徴とする付記2または3に記載の電子機器。
(付記5)
表示部をさらに備え、
前記制御部は、
前記第1給電部が前記二次電池に給電しているときに、前記検出された電圧が第1範囲内であるとき、前記二次電池が充電中であることを示す旨を前記表示部に表示し、前記検出された電圧が前記第1範囲よりも低いとき、前記旨を前記表示部に表示せず、
前記第2給電部が前記二次電池に給電しているときに、前記検出された電圧が前記第1範囲よりも下限値が低い第2範囲内であるとき、前記旨を前記表示部に表示し、前記検出された電圧が前記第2範囲よりも低いとき、前記旨を前記表示部に表示しない、
ことを特徴とする付記2乃至4のいずれか1つに記載の電子機器。
(付記6)
前記制御部は、
前記判定された残量が所定残量であって、前記第2給電部から前記二次電池に給電される電流が所定値以下のとき、前記第2給電部から前記二次電池への給電を停止する、
ことを特徴とする付記1乃至5のいずれか1つに記載の電子機器。
(付記7)
二次電池と、
前記二次電池に給電する第1給電手段と、
前記第1給電手段よりも大きな電流で前記二次電池に給電する第2給電手段と、
前記第1給電手段が前記二次電池に給電しているときと、前記第2給電手段が前記二次電池に給電しているときとで、異なる基準で前記二次電池の残量を判定する残量判定手段と、
を備えることを特徴とする電子機器。
(付記8)
二次電池と、前記二次電池に給電する第1給電部と、前記第1給電部よりも大きな電流で前記二次電池に給電する第2給電部と、を備える電子機器が実行する給電制御方法であって、
前記第1給電部が前記二次電池に給電しているときと、前記第2給電部が前記二次電池に給電しているときとで、異なる基準で前記二次電池の残量を判定する判定ステップを備える、
ことを特徴とする給電制御方法。
(付記9)
二次電池と、前記二次電池に給電する第1給電部と、前記第1給電部よりも大きな電流で前記二次電池に給電する第2給電部と、を備える電子機器のコンピュータを、
前記第1給電部が前記二次電池に給電しているときと、前記第2給電部が前記二次電池に給電しているときとで、異なる基準で前記二次電池の残量を判定する判定手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。