JP5707745B2 - 画像安定化装置、画像安定化方法、及びプログラム - Google Patents

画像安定化装置、画像安定化方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像安定化装置、画像安定化方法、及びプログラムに関する。
近年、携帯電話、携帯ゲーム機、携帯情報端末、ノート型コンピュータ(以下、ノートPC)、携帯音楽プレーヤ、デジタルビデオカメラやデジタルスチルカメラ(以下、撮像装置)など、小型の電子機器(以下、携帯機器)が広く普及するに至った。こうした携帯機器は、様々な場所で利用される。例えば、移動中の車内、街角、オフィスビルの待合室、自宅のリビングルームなどで携帯機器を利用しているユーザを見かけることがある。
このように、携帯機器が小型化し、その携帯性が向上するにつれて利用シーンが多様化してくる。しかし、携帯性の向上効果は、持ち運びの利便性を向上させるが、様々な利用シーンへの適用性を向上させるわけではない。例えば、携帯機器は小型であるため、車内に持ち込むことは容易であるが、大きく揺れる車内では素早く正確な操作は難しい。そのため、携帯機器を製造する各社は、携帯機器を把持する部分の構造を工夫したり、操作手段の形状を工夫したりしている。
また、大きく揺れる車内や歩行中において、携帯機器の表示手段に表示された画像や文字などを正しく認識し難いという問題もある。つまり、携帯機器の振動に伴って表示手段に表示された画像や文字などがぶれるため、その表示内容が見づらくなってしまうのである。このような画像や文字などのぶれは、ユーザの視神経に大きな疲労を与えてしまう。そこで、携帯機器の振動をキャンセルする方向に画像や文字などを動かして、画像や文字などのぶれを低減させる技術が開発された。
上記の技術に関し、例えば、下記の特許文献1には、携帯機器の振動を検知し、その振動がキャンセルされる方向に表示画像を動かす技術が開示されている。また、同文献には、表示画像を動かした際に画面上に表示されない領域を切り取る技術が開示されている。さらに、同文献には、加速度センサを用いて携帯機器の振動を検知する技術が開示されている。但し、同文献1に記載の技術は、携帯機器の振動をキャンセルするために、当該振動の位相と逆位相になる振動を算出し、その振動を表示画像に与えるというものである。
特開2000−221954号公報
しかし、携帯機器の振動が生じるタイミングと、表示画像を動き補償するタイミングとの間には演算処理などに起因して遅延が生じる。そのため、携帯機器の振動が緩やかな場合には携帯機器に生じた振動の位相と、表示画像に与えられる振動の位相とがほぼ逆位相になるが、携帯機器の振動が激しい場合には両振動の位相は逆位相にならない。場合によっては、両振動の位相が強めあってしまう。その結果、ユーザの視点から見た表示画像の振動は大きくなり、ユーザの視神経に却って大きな疲労を与えてしまう。
例えば、揺れる車内で携帯機器を利用する場合には、携帯機器に小刻みで早い振動が生じることが多い。そのため、上記文献1の技術を適用すると、携帯機器の振動と、その振動をキャンセルするために表示画像に与えられた振動との間で頻繁に位相のずれが生じ、ユーザの視点に対する表示画像の振動が却って増大してしまう。また、人間の目は、視認対象の動きに対して追従する機能を有している。そのため、ユーザの視点に対して表示画像が完全に静止していなくても、その表示画像を正しく視認することができる。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、携帯機器に振動が生じた場合にユーザの視点に対する表示画像の振動をレイヤー単位で低減して、ユーザの疲労をより軽減することが可能な、新規かつ改良された画像安定化装置、画像安定化方法、及びプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、時系列の動きデータから振動を検出する振動センサと、複数のレイヤーにより構成される画像データを取得する画像データ取得部と、前記画像データ取得部により取得された画像データを表示する画像データ表示部と、前記画像データを構成する各レイヤーの種類に応じた度合いで、前記画像データ取得部に対し、前記振動センサにより検出された振動をキャンセルする方向に当該各レイヤーを動かす制御を実行する動き補正部と、を備える、画像安定化装置が提供される。
また、前記動き補正部は、制御の対象となるレイヤーの種類がテキストの表示画面に対応する場合、前記振動をキャンセルする方向に当該レイヤーを動かす度合いを大きくする制御を実行するように構成されていてもよい。
また、前記動き補正部は、制御の対象となるレイヤーの種類が画面端付近に表示される補助的な情報の表示画面に対応する場合、前記振動をキャンセルする方向に当該レイヤーを動かす度合いを小さくするか、或いは、前記振動をキャンセルする方向に当該レイヤーを動かさない制御を実行するように構成されていてもよい。
また、前記動き補正部は、制御の対象となるレイヤーの種類が操作対象のオブジェクトに対応する場合、前記振動をキャンセルする方向に当該レイヤーを動かす度合いを小さくするか、或いは、前記振動をキャンセルする方向に当該レイヤーを動かさない制御を実行するように構成されていてもよい。
また、上記の画像安定化装置は、前記画像データ表示部の上部に操作体が近接又は接触した状態、及び、前記画像データ表示部から前記操作体までの距離を検知することが可能なタッチセンサをさらに備えていてもよい。この場合、前記動き補正部は、前記タッチセンサにより検知された距離が所定の距離よりも短い場合、操作対象のオブジェクトに対応するレイヤーを、前記振動をキャンセルする方向に動かさない制御を実行する。
また、前記動き補正部は、前記画像データが3次元仮想空間を表現した3次元データである場合、前記3次元仮想空間の奥行き方向の深度に応じた度合いで、前記振動をキャンセルする方向に前記各レイヤーを動かす制御を実行するように構成されていてもよい。
また、前記動き補正部は、前記3次元仮想空間の消失点において前記振動がキャンセルされるように、前記振動をキャンセルする方向に前記各レイヤーを動かす制御を実行するように構成されていてもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、時系列の動きデータから振動を検出する振動検出ステップと、複数のレイヤーにより構成される画像データを取得する画像データ取得ステップと、前記画像データ取得ステップで取得された画像データを表示する画像データ表示ステップと、前記画像データ取得ステップにおいて、前記画像データを構成する各レイヤーの種類に応じた度合いで、前記振動検出ステップで検出された振動をキャンセルする方向に当該各レイヤーを動かす制御を実行する動き補償ステップと、を含む、画像安定化方法が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、時系列の動きデータから振動を検出する振動センサ機能と、複数のレイヤーにより構成される画像データを取得する画像データ取得機能と、前記画像データ取得機能により取得された画像データを表示する画像データ表示機能と、前記画像データを構成する各レイヤーの種類に応じた度合いで、前記画像データ取得機能に対し、前記振動センサ機能により検出された振動をキャンセルする方向に当該各レイヤーを動かす制御を実行する動き補償機能と、をコンピュータに実現させるためのプログラムが提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、上記のプログラムが記録された、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体が提供される。
以上説明したように本発明によれば、携帯機器に振動が生じた場合にユーザの視点に対する表示画像の振動をレイヤー単位で低減して、ユーザの疲労をより軽減することが可能になる。
本発明の第1実施形態に係る携帯機器の機能構成について説明するための説明図である。 同実施形態に係る携帯機器を構成する状態検知部の動作について説明するための説明図である。 同実施形態に係るキャンセル適用強度の算出方法について説明するための説明図である。 同実施形態に係るキャンセル適用強度の算出方法について説明するための説明図である。 同実施形態に係る振動キャンセリング方法に用いるレイヤー毎の補正量の決定方法について説明するための説明図である。 同実施形態に係る振動キャンセリング方法に用いるレイヤー毎の補正量の決定方法について説明するための説明図である。 同実施形態に係る振動キャンセリング方法に用いるレイヤー毎の補正量の決定方法について説明するための説明図である。 同実施形態に係る携帯機器を構成するフィルタ部の動作について説明するための説明図である。 同実施形態に係る振動キャンセリングの適用時に用いる補正量の算出方法について説明するための説明図である。 同実施形態に係る振動キャンセリングの適用時に用いる補正量の算出方法について説明するための説明図である。 FIRフィルタの回路構成例を示す説明図である。 同実施形態に係る動き補償方法について説明するための説明図である。 同実施形態に係るレイヤーの多重化方法について説明するための説明図である。 同実施形態に係る携帯機器を構成するフィルタ部の動作(変形例)について説明するための説明図である。 同実施形態に係る振動キャンセリング方法に用いるレイヤー毎の補正量の決定方法について説明するための説明図である。 同実施形態に係る振動キャンセリング方法に用いるレイヤー毎の補正量の決定方法について説明するための説明図である。 同実施形態に係る振動キャンセリング方法に用いるレイヤー毎の補正量の決定方法について説明するための説明図である。 本発明の第2実施形態に係る携帯機器の機能構成について説明するための説明図である。 同実施形態に係る振動キャンセリング方法について説明するための説明図である。 同実施形態に係る振動キャンセリング方法について説明するための説明図である。 同実施形態に係る振動キャンセリング方法について説明するための説明図である。 本発明の第3実施形態に係る携帯機器の機能構成について説明するための説明図である。 同実施形態に係る振動キャンセリング方法について説明するための説明図である。 同実施形態に係る振動キャンセリング方法について説明するための説明図である。 同実施形態に係る振動キャンセリング方法について説明するための説明図である。 同実施形態に係る振動キャンセリング方法について説明するための説明図である。 同実施形態に係る振動キャンセリング方法について説明するための説明図である。 本発明の第1〜第3実施形態に係る携帯機器の機能を実現することが可能なハードウェア構成について説明するための説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
[説明の流れについて]
ここで、以下に記載する本発明の実施形態に関する説明の流れについて簡単に述べる。
まず、図1を参照しながら、本発明の第1実施形態に係る携帯機器10の機能構成について説明する。次いで、図2を参照しながら、同実施形態に係る状態検知部115の動作について説明する。次いで、図3〜図7を参照しながら、同実施形態に係るキャンセル適用強度の算出方法について説明する。
次いで、図8を参照しながら、同実施形態に係るフィルタ部117の動作について説明する。次いで、図9、図10を参照しながら、同実施形態に係る振動キャンセリングの適用時に用いる補正量の算出方法について説明する。この中で、図11を参照しながら、同実施形態に係る振動キャンセリングの適用時に用いるフィルタの一例について述べる。また、図12を参照しながら、同実施形態に係る動き補償方法について説明する。さらに、図13を参照しながら、同実施形態に係るレイヤーの多重化方法について説明する。
次いで、図14を参照しながら、同実施形態の一変形例に係るフィルタ部117の動作について説明する。次いで、図15〜図17を参照しながら、同実施形態に係る振動キャンセリングの適用時に用いる補正量の算出方法について説明する。
次いで、図18を参照しながら、本発明の第2実施形態に係る携帯機器10の機能構成について説明する。次いで、図19〜図21を参照しながら、同実施形態に係るフィルタ強度の決定方法について説明する。次いで、図22を参照しながら、本発明の第3実施形態に係る携帯機器10の機能構成について説明する。次いで、図23〜図25を参照しながら、同実施形態に係る3次元コンピュータグラフィックス(以下、3DCG)に対する振動キャンセリングの適用方法について説明する。
次いで、図28を参照しながら、本発明の第1〜第3実施形態に係る携帯機器10の機能を実現することが可能なハードウェアの構成について説明する。最後に、同実施形態の技術的思想について纏め、当該技術的思想から得られる作用効果について簡単に説明する。
(説明項目)
1:第1実施形態
1−1:携帯機器10の機能構成
1−2:状態検知部115の動作
1−2−1:処理の流れ
1−2−2:振動係数の算出方法
1−2−3:キャンセル適用強度の算出方法
1−3:フィルタ部117の動作
1−3−1:処理の流れ
1−3−2:予測値の算出
1−3−3:補正量の算出
1−4:(変形例)フィルタ部117の動作
1−4−1:処理の流れ
1−4−2:補正量の減衰
2:第2実施形態
2−1:携帯機器10の機能構成
2−2:キャンセル適用強度の調整方法
3:第3実施形態
3−1:携帯機器10の機能構成
3−2:補正量の調整方法
4:ハードウェア構成
5:まとめ
<1:第1実施形態>
本発明の第1実施形態について説明する。本実施形態は、携帯機器10に振動が加えられた状況で、ユーザの視点に対して生じる表示画像の振動を低減させる方法に関する。この方法は、ユーザの視点に対して表示画像を「静止」させる方法ではなく、ユーザの疲労を軽減させるために表示画像の振動を「低減」させる方法である点に注意されたい。
[1−1:携帯機器10の機能構成]
まず、図1を参照しながら、本実施形態に係る携帯機器10の機能構成について説明する。図1は、本実施形態に係る携帯機器10の機能構成について説明するための説明図である。
図1に示すように、携帯機器10は、主に、画像安定化モジュール11と、多重化部12と、表示部13とにより構成される。画像安定化モジュール11は、ユーザの視点に対する表示画像の振動を低減させる手段である。多重化部12は、複数のレイヤーを多重化して表示画像を生成する手段である。表示部13は、多重化部12により生成された表示画像を表示する手段である。本実施形態に係る携帯機器10の特徴は、主に、画像安定化モジュール11の構成にある。そこで、以下では画像安定化モジュール11の構成について、より詳細に説明する。
図1に示すように、画像安定化モジュール11は、主に、画像データ取得部111と、動きセンサ112と、座標変換部113と、FIFOバッファ114と、状態検知部115とを有する。さらに、画像安定化モジュール11は、ユーザ入力部116と、フィルタ部117と、補正ベクトル生成部118と、動き補償部119とを有する。なお、フィルタ部117、補正ベクトル生成部118、動き補償部119を含むブロックLは、レイヤー毎に処理を実行する。
(画像データ取得部111)
画像データ取得部111は、画像データを取得する手段である。例えば、画像データ取得部111は、時系列で並んだフレーム群を取得する。但し、このフレーム群を構成する各フレームは、一定の時間間隔(固定フレーム間隔)で配置されていてもよいし、不定の時間間隔(可変フレーム間隔)で配置されていてもよい。また、各フレームは、複数のレイヤーにより構成される。
なお、各レイヤーには、重ね合わせる順番を示す番号と用途情報が対応付けられている。例えば、最上位のレイヤーには番号0が、次のレイヤーには番号1が対応付けられている。また、用途情報は、メニュー画面、映像面、操作オブジェクトなど、レイヤーに表示される画像の用途を規定するものである。画像データ取得部111により取得された画像データは、動き補償部119に入力される。以下の説明においては、各フレーム又は各レイヤーのことを画像データと呼ぶ場合がある。
(動きセンサ112)
動きセンサ112は、携帯機器10の動きを検知する手段である。例えば、動きセンサ112は、6軸センサや2軸センサなどにより構成される。なお、6軸センサは、互いに直交する3つの軸方向に対する加速度と、互いに直交する3つの軸を基軸とする回転とを検知することが可能なセンサである。また、2軸センサは、直交する2つの軸方向に対する加速度を検知することが可能なセンサである。以下の説明においては、動きセンサ112により検知された動きを示すデータを動きデータと呼ぶことにする。
動きセンサ112は、所定のサンプリング周期で動きデータを出力する。このサンプリング周期は、画像データのフレームレートとは無関係である。また、このサンプリングレートは、固定レートであってもよいし、可変レートであってもよい。但し、サンプリング定理により、携帯機器10の振動をキャンセルするために画像データを振動させる周波数の2倍以上のサンプリングレートが必要になる。また、動きセンサ112から出力された動きデータは、座標変換部113に入力される。
(座標変換部113)
座標変換部113は、動きセンサ112から入力された動きデータを後段のフィルタ部117において利用できるデータ形式に変換する手段である。例えば、動きセンサ112が6軸センサの場合、重力加速度を含む動きデータが得られる。つまり、座標変換部113に入力される動きデータは、純粋に携帯機器10の動きを表現した動きデータになっていない。そこで、座標変換部113は、動きセンサ112から入力された動きデータから重力加速度の成分を除去し、携帯機器10の動きを表現した動きデータを生成する。座標変換部113により生成された動きデータは、FIFOバッファ114に入力される。
(FIFOバッファ114)
FIFOバッファ114は、座標変換部113により入力された動きデータを蓄積する手段である。なお、FIFOバッファ114は、所定の蓄積量が一杯になった状態で次の動きデータが入力されると、最も古い動きデータを廃棄する。この蓄積量は、例えば、1秒分(例えば、フレームレートが30fpsならば30フレーム分)のデータ量に設定される。FIFOバッファ114に蓄積された動きデータは、状態検知部115、フィルタ部117により読み出される。
(状態検知部115)
状態検知部115は、キャンセル適用強度を算出する手段である。但し、ここで言うキャンセル適用強度とは、ユーザの視点に対する画像データの振動をキャンセルする強さを表す値である。まず、状態検知部115は、FIFOバッファ114から動きデータ(D,…,Dt+n)を取得する。但し、Dは、時刻tにおいて検知された動きデータである。動きデータ(D,…,Dt+n)を取得した状態検知部115は、下記の式(1)に示すように、所定の関数fに動きデータ(D,…,Dt+n)を入力して振動係数sを算出する。
Figure 0005707745
この関数fは、動きデータ(D,…,Dt+n)で表現された動きの激しさを数値化するための変換式である。また、振動係数sは、動きデータ(D,…,Dt+n)で表現された動きの激しさを表現した数値である。例えば、上記の関数fは、動きデータ(D,…,Dt+n)を直交変換し、所定の周波数領域における最大振幅値を出力する変換式である。なお、直交変換の例としては、フーリエ変換などを挙げることができる。
上記のようにして振動係数sを算出した状態検知部115は、振動係数sに基づいてキャンセル適用強度を算出する。例えば、キャンセルを適用する状態とキャンセルを適用しない状態の2状態しか考慮しない場合、状態検知部115は、図3に示すように、2つの閾値T、Tと振動係数sとの比較結果に基づいてキャンセル適用強度を算出する。但し、キャンセル適用状態の場合にはキャンセル適用強度は1.0である。一方、キャンセル非適用状態の場合にはキャンセル適用強度は0.0である。
上記の通り、振動係数sが大きい場合とは、携帯機器10の振動は激しい状態を示している。携帯機器10の振動が激しい場合、その振動をキャンセルする方向に画像データを動かそうとすると、ユーザの視点に対する画像データの振動が低減しないばかりか、却ってユーザの視点に対する画像データの振動が増大してしまう可能性がある。また、画像データを大きく動かすと、多くの画像領域が画面外に移動してしまい、画像データの非表示領域が大きくなり過ぎてしてしまう。そのため、携帯機器10の振動が激しい場合には、振動のキャンセルを適用しない方が好ましいと考えられる。
一方、振動係数sが小さい場合とは、携帯機器10の振動が緩やかな状態を示している。携帯機器10の振動が緩やかな場合には、ユーザが容易に画像データの動きを追従できる。そのため、振動係数sが小さい場合にはキャンセルを適用する必要がない。
上記の理由から閾値T、Tは、次のように決定することが好ましい。例えば、閾値T1は、振動係数sが示す振動の幅が画面サイズの1%程度になるように決定することが好ましい。つまり、閾値Tは、ユーザの視点に対する画像データの振動が無視できる程度の値になるように決定することが好ましい。一方、閾値Tは、振動係数sが示す振動の幅が画面サイズの10%程度にすることが好ましい。つまり、キャンセルを適用した場合に、キャンセルの効果を得られ、かつ、非表示領域が大きくなり過ぎてしまわない程度の値に決定することが好ましい。
なお、閾値T、Tの数値は、上記の例に限定されない。また、閾値T、Tは固定値であってもよいし、可変にしてもよい。
これまで説明してきたキャンセル適用強度の決定方法は、キャンセルを適用する状態とキャンセルを適用しない状態の2状態のみを考慮したものであった。一方で、振動係数sに応じて連続的にキャンセル適用強度を決定する方法も考えられる。
例えば、図4に示すように、キャンセル適用強度を0.0〜1.0の実数で定義することができる。この場合、キャンセル非適用状態は、キャンセル適用強度が0.0の状態として定義される。また、キャンセル適用強度の特性は、例えば、図4に示すような曲線又はその他の曲線や直線により表現される。もちろん、振動係数sに応じてキャンセル適用強度を決める特性の形状は図4の例に限定されない。なお、以下の説明においては、連続的な値で定義されたキャンセル適用強度を用いる場合を想定して説明を進める。
上記のように、状態検知部115は、動きセンサ112の各軸について、FIFOバッファ114から読み出した動きデータ(D,…,Dt+n)を用いて振動係数sを算出し、その振動係数sに基づいてキャンセル適用強度を算出する。このようにして状態検知部115により算出されたキャンセル適用強度は、フィルタ部117に入力される。
(ユーザ入力部116)
ユーザ入力部116は、ユーザが様々なデータを入力する手段である。
(フィルタ部117)
フィルタ部117は、ユーザの視点に対する画像データの振動をキャンセルするために画像データを動かす量(以下、補正量)を算出する手段である。まず、フィルタ部117は、FIFOバッファ114から動きデータ(D,…,Dt+n)を読み出し、次フレームの表示時点t+n+1における動きデータDt+n+1を算出する。このとき、動きデータDt+n+1(予測値)は、動きセンサ112の軸毎に算出される。
なお、動きデータDt+n+1の算出方法は、例えば、図9に示すように、直近の2サンプル(Dt+n−1,Dt+n)を利用した線形予測方法であってもよいし、動きデータ(D,…,Dt+n)のスプライン曲線を利用した予測方法であってもよい。
次に、フィルタ部117は、予測値を含む動きデータ(D,…,Dt+n,Dt+n+1)を所定のフィルタに適用する。このフィルタとしては、平均化フィルタやバイラテラルフィルタなど、ローパス特性又はバンドパス特性のあるフィルタを利用することができる。例えば、図11に示したFIRフィルタを利用することができる。但し、フィルタ部117は、状態検知部115により入力されたキャンセル適用強度、ユーザ入力部116を介してユーザにより入力されたフィルタ強度、及び各レイヤーの属性情報(図5〜図7を参照)に応じてフィルタのタップ長を変える。
例えば、キャンセル適用強度が大きい場合、フィルタ部117は、フィルタのタップ長を長くする。一方、キャンセル適用強度が小さい場合、フィルタ部117は、フィルタのタップ長を短くする。また、ユーザにより入力されたフィルタ強度が強い場合、フィルタ部117は、フィルタのタップ長を長くする。一方、ユーザにより入力されたフィルタ強度が弱い場合、フィルタ部117は、フィルタのタップ長を短くする。例えば、フィルタ部117は、基準となるタップ長を30サンプルなどと定め、キャンセル適用強度に応じて基準となるタップ長からタップ長を増減させる。
さらに、フィルタ部117は、各レイヤーの属性情報に応じてフィルタのタップ長を調整する。フィルタ部117には、画像データ取得部111により取得された各レイヤーの属性情報が入力される。この属性情報は、レイヤーの用途を示す情報である。
例えば、携帯機器10が携帯ゲーム機の場合、図5に示すように、「ゲームのメイン画面」を用途とするレイヤーや、「得点などのオーバーレイ」を用途とするレイヤーが画像データに含まれる。ゲームのメイン画面の場合、キャンセルを適用する方がユーザの視認性向上に寄与すると考えられるため、この場合には重み係数1.0が設定されている。この重み係数は、キャンセル適用強度に乗算されるものである。従って、重み係数が大きい程、フィルタのタップ長が長く設定される。一方、得点などのオーバーレイ表示の場合、キャンセルを適用しない方がユーザの視認性向上に寄与すると考えられるため、この場合には重み係数0.0が設定されている。
また、操作ボタンのオブジェクトが含まれる場合がある。この場合、キャンセルの適用により操作ボタンが携帯機器10に対して動いてしまうと、操作性が低下してしまうと考えられる。そのため、図6に示すように、「操作ボタンのオブジェクト」を用途とするレイヤーに対しては重み係数0.0が設定され、キャンセルが適用されないようにする。また、携帯機器10がeBookReaderのようにテキストを表示する端末の場合、「テキストの表示画面」を用途とするレイヤーには、キャンセルを適用する方がユーザの視認性向上に寄与すると考えられる。そのため、図7に示すように、テキストの表示画面を用途とするレイヤーに対しては重み係数1.0が設定されている。
このように、レイヤーの用途に応じてキャンセルの適用制御が行われることにより、ユーザの操作性や視認性を向上させることができる。レイヤーの属性情報、及び各属性情報に応じた重み係数は、図5〜図7に例示したように予め設定されており、フィルタ部117は、この重み係数をキャンセル適用強度に乗算し、その乗算結果に応じてフィルタのタップ長を決定する。この処理により、レイヤーの用途に応じたキャンセルの適用制御が実現される。
さて、予測値を含む動きデータ(D,…,Dt+n,Dt+n+1)を適用したフィルタの出力値は、図10に示したフィルタ適用後の補間ラインのようになる。なお、以下の説明においては、フィルタ適用後の補間ライン上の値をフィルタ適用後データと呼ぶことにする。フィルタ適用後データを得たフィルタ部117は、次フレームの表示時点t+n+1におけるフィルタ適用後データと予測値Dt+n+1の差分を補正量に設定する。また、フィルタ部117は、補正量の単位を動きデータの単位(インチなど)から画像データの単位(ピクセル)に変換する。このようにして各軸に対応する補正量が画像データの単位で得られる。
次に、フィルタ部117は、画面上で画像データを移動可能な距離の最大値(以下、最大画面移動量)を算出する。最大画面移動量は、画像データに設定された保護領域と画枠の位置との関係から算出される。ここで言う保護領域とは、キャンセルが適用されたとしても、画像データ中で必ず表示したい領域として予め設定された領域である。この場合、最大画面移動量は、保護領域の境界と画枠との間の距離により決定される。
上記のようにして最大画面移動量を算出した後、フィルタ部117は、各軸の方向に対して補正量と最大画面移動量を比較する。そして、フィルタ部117は、補正量が最大画面移動量よりも大きい場合、補正量が最大画面移動量となるように補正量を再設定する。このようにして補正量を再設定することにより、補正量に基づいて画像データを動かしたとしても、保護領域が画面内に必ず表示されるようになる。なお、保護領域を設けない場合や、その他の制限により最大画面移動量を決める場合には、必要に応じて、その最大画面移動量に基づく補正量が再設定される。
上記のように、フィルタ部117により算出された補正量又は最大画面移動量に基づいて再設定された補正量は、補正ベクトル生成部118に入力される。ところで、上記説明においては、画像データの補正量、画像データの最大画面移動量という表現を用いてきたが、上記の処理はレイヤー毎に実行される。つまり、レイヤー毎に保護領域が設定されていたり、各レイヤーに対して最大画面移動量が算出されたりして、レイヤー毎に補正量が設定される。そして、レイヤー毎に設定された補正量がフィルタ部117から補正ベクトル生成部118に入力される。
(補正ベクトル生成部118、動き補償部119)
補正ベクトル生成部118は、フィルタ部117により入力された補正量を用いてレイヤーの位置を補正するための補正ベクトルを生成する手段である。この補正ベクトルは、動き補償によりキャンセル適用前のレイヤーをキャンセル適用後のレイヤーに変換する変換手段である。キャンセル適用前のレイヤーを構成する各画素の座標をX、キャンセル適用後の各画素の座標をX’とすると、座標X’は、下記の式(2)〜式(7)を用いて表現される。但し、パラメータ(h,v,θ,p,h,v)は、フィルタ部117により入力された各軸の補正量に関するパラメータである。
Figure 0005707745
補正ベクトル生成部118は、フィルタ部117により入力された軸毎の補正量から、上記の式(2)〜式(7)を用いてパラメータ(h,v,θ,p,h,v)を算出し、下記の式(8)で表現される補正行列Vを動き補償部119に入力する。動き補償部119は、補正ベクトル生成部118により入力された補正行列Vを用いてレイヤーの動き補償を実施する。例えば、動き補償部119は、図12に示すように、線形補間を用いて整数ピクセル以下の精度で動き補償を実施する。動き補償部119により動き補償されたレイヤーは、多重化部12に入力される。
Figure 0005707745
以上、画像安定化モジュール11の構成について詳細に説明した。動き補償部119から多重化部12に入力されたレイヤー群は、図13に示すように、アルファブレンディングされて1枚のフレームに多重化される。但し、各レイヤーには、ピクセル単位又はレイヤー単位でアルファ値(透過量を示すパラメータ)が設定されているものとする。そして、多重化部12により得られた1枚のフレームは、表示部13に表示される。
以上、本実施形態に係る携帯機器10の機能構成について説明した。
[1−2:状態検知部115の動作]
次に、図2を参照しながら、状態検知部115の動作について説明を補足する。図2は、状態検知部115による処理の流れについて説明するための説明図である。
(1−2−1:処理の流れ)
図2に示すように、状態検知部115は、FIFOバッファ114から動きデータを取得する(S101)。次いで、状態検知部115は、ステップS101で取得した動きデータに基づいて振動係数を算出する(S102)。次いで、状態検知部115は、ステップS102で算出した振動係数に基づいてキャンセル適用強度を算出する(S103)。
(1−2−2:振動係数の算出方法)
ここで、ステップS102における振動係数sの算出方法について説明する。なお、ステップS101において状態検知部115により動きデータ(D,…,Dt+n)が取得されているものとする。振動係数sは、動きデータ(D,…,Dt+n)で表現された動きの激しさを表現するための数値である。動きの激しさは、高周波成分の強度により表現することができる。そこで、状態検知部115は、動きデータ(D,…,Dt+n)をフーリエ変換して周波数データを算出し、その高周波成分の振幅を利用する。例えば、状態検知部115は、周波数データのうち、所定の周波数領域における最大振幅値を振動係数sとして算出する。
(1−2−3:キャンセル適用強度の算出方法)
次に、ステップS103におけるキャンセル適用強度の算出方法について説明する。
(2状態しか考慮しない場合)
キャンセルを適用する場合とキャンセルを適用しない場合の2状態しか考慮しない場合、図3に示すように、状態検知部115は、2つの閾値T、Tと振動係数sとの比較結果に基づいてキャンセル適用強度を算出する。但し、キャンセル適用状態の場合にはキャンセル適用強度は1.0である。一方、キャンセル非適用状態の場合にはキャンセル適用強度は0.0である。
上記の通り、振動係数sが大きい場合、携帯機器10の振動は激しい。携帯機器10の振動が激しい場合、演算処理に起因する遅延などから、その振動をキャンセルする方向に画像データを動かそうとすると、ユーザの視点に対する画像データの振動が低減しないばかりか、却ってユーザの視点に対する画像データの振動が増大してしまう可能性がある。また、画像データを大きく動かすと、多くの画像領域が画面外に移動してしまい、画像データの非表示領域が大きくなり過ぎてしてしまう。そのため、携帯機器10の振動が激しい場合には、振動のキャンセルを適用しない方が好ましい。
一方、振動係数sが小さい場合、携帯機器10の振動は緩やかである。携帯機器10の振動が緩やかな場合には、ユーザが疲労せずに画像データの動きを追従できる。そのため、振動係数sが小さい場合にはキャンセルを適用する必要がない。
上記の理由から閾値T、Tは、次のように決定することが好ましい。例えば、閾値Tは、振動係数sが示す振動の幅が画面サイズの1%程度にする。つまり、閾値Tは、ユーザの視点に対する画像データの振動が無視できる程度の値に設定する。一方、閾値Tは、振動係数sが示す振動の幅が画面サイズの10%程度にする。つまり、キャンセルを適用した場合に、キャンセルの効果が得られ、かつ、非表示領域が大きくなり過ぎてしまわない値に設定する。なお、閾値T、Tの数値は、これらの例に限定されない。なお、閾値T、Tは固定値であってもよいし、可変にしてもよい。
(キャンセル適用強度を連続値にする場合)
また、振動係数sに応じて連続的にキャンセル適用強度を決定する方法も考えられる。例えば、図4に示すように、キャンセル適用強度を0.0〜1.0の実数で定義することができる。このとき、キャンセル非適用状態は、キャンセル適用強度が0.0の状態として定義される。図4に例示したキャンセル適用強度の特性曲線は、振動係数sの増加に伴って滑らかにキャンセル適用強度が増減するものであるが、キャンセル適用強度の特性はこれに限定されない。例えば、振動係数sからキャンセル適用強度が線形に増加し、振動係数s(s>s)でキャンセル適用強度1.0に到達した後、振動係数s(s>s)からキャンセル適用強度が線形に減少するような特性であってもよい。
以上、状態検知部115の動作について説明した。
[1−3:フィルタ部117の動作]
次に、図8を参照しながら、フィルタ部117の動作について説明を補足する。図8は、フィルタ部117による処理の流れについて説明するための説明図である。
(1−3−1:処理の流れ)
図8に示すように、フィルタ部117は、FIFOバッファ114から読み出した動きデータに基づいて次フレームの表示時刻における動きデータ(予測値;図9を参照)を予測する(S111)。次いで、フィルタ部117は、キャンセル適用強度に応じたタップ長を選択する(S112)。このとき、フィルタ部117は、レイヤーの用途毎に設定された重み係数をキャンセル適用強度に乗算し、その乗算結果からタップ長を選択する。
次いで、フィルタ部117は、予測値を含む動きデータを所定のフィルタに適用してキャンセル適用後の予測値を算出する(S113)。次いで、フィルタ部117は、キャンセル適用後の予測値からフィルタ適用前の予測値を差し引いて補正量(図10を参照)を算出する(S114)。次いで、フィルタ部117は、補正量の単位を動きデータの単位(インチなど)から画像データの単位(ピクセル)に変換する(S115)。
次いで、フィルタ部117は、最大画面移動量に基づいて補正量を再設定(クリッピング処理)する(S116)。例えば、補正量が最大画面移動量を超えている場合には最大画面移動量を新たな補正量に設定し、補正量が最大画面移動量を超えていない場合にはステップS113で算出された補正量のまま維持する。
(1−3−2:予測値の算出)
ここで、ステップS111における予測値の算出方法について説明する。
予測値の算出方法としては、例えば、図9に示すように、直近の2サンプル(Dt+n−1Dt+n)を利用した線形予測方法がある。この方法は、直近の2サンプル(Dt+n−1,Dt+n)を結ぶ直線を延長し、次フレームの表示時点t+n+1における動きデータDt+n+1を予測するというものである。
また、予測値の算出方法としては、例えば、動きデータ(D,…,Dt+n)のスプライン曲線を利用した予測方法も考えられる。この方法は、動きデータ(D,…,Dt+n)に基づくスプライン曲線を算出し、そのスプライン曲線を次フレームの表示時点t+n+1まで延長することにより動きデータDt+n+1を予測するというものである。
(1−3−3:補正量の算出)
次に、ステップS113、S114における補正量の算出方法について説明する。
補正量を算出する際、まず、図10に示すようにフィルタ適用後の補間ラインが算出される。このフィルタ適用後の補間ラインは、予測値を含む動きデータ(D,…,Dt+n,Dt+n+1)を適用したフィルタの出力値である。フィルタ適用後の補間ラインは、ユーザの視点に対する画像データの振動を抑制した振動状態に相当する。つまり、次フレームの表示時点t+n+1におけるフィルタ適用後データは、キャンセル適用後に得られる動きデータの予測値に相当する。そこで、フィルタ適用後データを得たフィルタ部117は、次フレームの表示時点t+n+1におけるフィルタ適用後データと予測値Dt+n+1の差分を補正量に設定する。
以上、フィルタ部117の動作について説明した。
[1−4:(変形例)フィルタ部117の動作]
ここで、図14を参照しながら、本実施形態の一変形例に係るフィルタ部117の動作について説明する。図14は、同変形例に係るフィルタ部117により実行される処理の流れについて説明するための説明図である。
(1−4−1:処理の流れ)
図14に示すように、フィルタ部117は、FIFOバッファ114から読み出した動きデータに基づいて次フレームの表示時刻における動きデータ(予測値;図9を参照)を予測する(S121)。次いで、フィルタ部117は、予測値を含む動きデータを所定のフィルタに適用してキャンセル適用後の予測値を算出する(S122)。次いで、フィルタ部117は、キャンセル適用後の予測値からフィルタ適用前の予測値を差し引いて補正量(図10を参照)を算出する(S123)。
次いで、フィルタ部117は、補正量の単位を動きデータの単位(インチなど)から画像データの単位(ピクセル)に変換する(S124)。次いで、フィルタ部117は、後述する減衰係数に応じた補正量の減衰処理を実行する(S125)。次いで、フィルタ部117は、最大画面移動量に基づいて補正量を再設定(クリッピング処理)する(S126)。例えば、補正量が最大画面移動量を超えている場合には最大画面移動量を新たな補正量に設定し、補正量が最大画面移動量を超えていない場合にはステップS113で算出された補正量のまま維持する。
(1−4−2:補正量の減衰)
ここで、ステップS125における減衰係数に応じた補正量の減衰処理について説明を補足する。先に述べたように、各レイヤーには、属性情報が対応付けられている。また、先に説明した例においては、各レイヤーに対して属性毎に重み係数が対応付けられていた。本変形例では、キャンセル適用強度を調整するための重み係数に代えて、補正量を調整するための減衰係数を導入する。本変形例の場合、例えば、図15〜図17に示すように、属性情報の種類に応じて減衰係数が予め設定されている。
例えば、携帯機器10が携帯ゲーム機の場合、図15に示すように、「ゲームのメイン画面」を用途とするレイヤーや、「得点などのオーバーレイ」を用途とするレイヤーが画像データに含まれる。ゲームのメイン画面の場合、キャンセルを適用する方がユーザの視認性向上に寄与すると考えられるため、この場合には減衰係数1.0が設定されている。この減衰係数は、補正量に乗算されるものである。従って、減衰係数が大きい程、キャンセルが強く適用される。一方、得点などのオーバーレイ表示の場合、キャンセルを適用しない方がユーザの視認性向上に寄与すると考えられるため、この場合には重み係数0.0が設定されている。
また、操作ボタンのオブジェクトが含まれる場合がある。この場合、キャンセルの適用により操作ボタンが携帯機器10に対して動いてしまうと、操作性が低下してしまうと考えられる。そのため、図16に示すように、「操作ボタンのオブジェクト」を用途とするレイヤーに対しては減衰係数0.0が設定され、キャンセルが適用されないようにする。また、携帯機器10がeBookReaderのようにテキストを表示する端末の場合、「テキストの表示画面」を用途とするレイヤーには、キャンセルを適用する方がユーザの視認性向上に寄与すると考えられる。そのため、図17に示すように、テキストの表示画面を用途とするレイヤーに対しては減衰係数1.0が設定されている。
このように、レイヤーの用途に応じてキャンセルの適用制御が行われることにより、ユーザの操作性や視認性を向上させることができる。レイヤーの属性情報、及び各属性情報に応じた減衰係数は、図15〜図17に例示したように予め設定されており、フィルタ部117は、この減衰係数を補正量に乗算し、その乗算結果を新たな補正量として補正ベクトル生成部118に入力する。この処理により、レイヤーの用途に応じたキャンセルの適用制御が実現される。
以上、本変形例に係るフィルタ部117の動作について説明した。
以上、本発明の第1実施形態について説明した。本実施形態は、振動係数sに基づいてキャンセル適用強度を算出し、そのキャンセル適用強度に基づく振動のキャンセリングを実施する方法に1つの特徴がある。この方法を適用することにより、携帯機器10が手振れなどにより振動しても、ユーザの疲労を低減させることが可能になる。さらに、本実施形態は、レイヤーの用途に応じてキャンセルの適用制御を実行する部分にもう1つの特徴がある。このような構成を適用することにより、表示内容に応じてユーザの操作性や視認性を向上させることが可能になる。
<2:第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、ユーザの操作状況に応じて、操作オブジェクトに対するキャンセル適用強度を調整する方法に関する。
[2−1:携帯機器10の機能構成]
まず、図18を参照しながら、本実施形態に係る携帯機器10の機能構成について説明する。図18は、本実施形態に係る携帯機器10の機能構成について説明するための説明図である。なお、上記の第1実施形態に係る携帯機器10と実質的に同じ機能を有する構成要素については同一の符号を付することにより詳細な説明を省略する。
図18に示すように、携帯機器10は、主に、画像安定化モジュール11と、多重化部12と、表示部13とにより構成される。画像安定化モジュール11は、ユーザの視点に対する表示画像の振動を低減させる手段である。多重化部12は、複数のレイヤーを多重化して表示画像を生成する手段である。表示部13は、多重化部12により生成された表示画像を表示する手段である。本実施形態に係る携帯機器10の特徴は、主に、画像安定化モジュール11の構成にある。そこで、以下では画像安定化モジュール11の構成について、より詳細に説明する。
図18に示すように、画像安定化モジュール11は、主に、画像データ取得部111と、動きセンサ112と、座標変換部113と、FIFOバッファ114と、状態検知部115とを有する。さらに、画像安定化モジュール11は、ユーザ入力部116と、フィルタ部117と、補正ベクトル生成部118と、動き補償部119と、距離センサ120とを有する。上記の第1実施形態に係る画像安定化モジュール11との主な違いは、距離センサ120の存在、及びフィルタ部117の機能にある。そこで、距離センサ120及びフィルタ部117の機能について詳細に説明する。
(距離センサ120)
距離センサ120は、図19に示すように、操作体14(例えば、ユーザの指やスタイラスなど)が表示部13の表面に近づいた場合に、操作体14と表示部13の表面との間の距離を検知する手段である。このような距離は、例えば、光学的に検知することも可能であるし、操作体14が近づくことにより生じる静電容量の変化から検知することも可能である。距離センサ120により検知された距離は、フィルタ部117に入力される。
(フィルタ部117)
先に説明したように、フィルタ部117は、状態検知部115により算出されたキャンセル適用強度、ユーザ入力部116を介して入力されたフィルタ強度、レイヤー毎に設定された重み係数に応じてフィルタのタップ長を選択する。そして、フィルタ部117は、選択したタップ長のフィルタに動きデータを通過させて得られるフィルタ適用後データから補正量を算出する。なお、先に説明した変形例のように、レイヤー毎に設定された減衰係数に応じて補正量に対する減衰処理が施されるように構成されていてもよい。このような構成にすることで、レイヤーの用途に応じたキャンセル適用強度の制御が実現される。
本実施形態においては、さらに、距離センサ120により検知された距離を考慮してキャンセルの適用強度を制御する方法について考える。操作ボタンのような操作オブジェクトは、キャンセルの適用対象としない方が好ましい。なぜなら、ユーザは、表示部13の位置を基準に操作オブジェクトの位置を認識し、操作体14を操作オブジェクトに近づけようとするからである。例えば、図19に示すように、操作体14が表示部13の表面に近づいた際、キャンセルの適用により操作オブジェクトが動いてしまうと、ユーザは、操作オブジェクトの動きに操作体14を追従させる動作が必要になる。
そこで、フィルタ部117は、ユーザの操作性を考慮し、距離センサ120により入力された距離hが小さくなるにつれ、操作オブジェクトを含むレイヤーに対するキャンセル適用強度又は補正量が小さくなるように制御する。例えば、フィルタ部117は、図20に示すように、距離hが小さくなるにつれて、重み係数又は減衰係数が小さくなるように制御する。(A)の特性は、距離hに応じてキャンセル適用強度又は補正量が線形に小さくなる例である。(B)の特性は、距離hに応じてキャンセル適用強度又は補正量が非線形に小さくなる例である。また、図21に示すように、距離hが、ある閾値Thを下回った段階でキャンセルの適用を停止するように制御する方法も考えられる。
このように、本実施形態に係るフィルタ部117は、操作体14と表示部13との間の距離hに応じてキャンセル適用強度を制御する機能を有する。このような機能を有することにより、例えば、タッチパネルなどのように表示部13に表示された操作オブジェクトを利用して操作するデバイスを用いる場合には、ユーザの操作性を大きく向上させることが可能になる。
[2−2:キャンセル適用強度の調整方法]
ここで、図19〜図21を参照しながら、本実施形態に係るキャンセル適用強度の調整方法について説明する。キャンセル適用強度の調整方法としては、重み係数を調整する方法と減衰係数を調整する方法がある。以下、それぞれの方法について説明する。
(重み係数を調整する方法)
上記の第1実施形態のように、操作オブジェクトを含むレイヤーに対応する重み係数を0.0に設定し、そのレイヤーに対してキャンセルを適用しないことで、ユーザの操作性を向上させることができる。しかし、キャンセルが適用されないと、そのレイヤーに含まれる表示内容に対するユーザの視認性が低い状態となる。例えば、操作ボタン上に表示された文字の視認性が低い状態となる。そのため、操作オブジェクトを含むレイヤーに対して常にキャンセルを適用しないのではなく、ユーザが操作する際に、操作対象の操作オブジェクトを含むレイヤーがキャンセル非適用となるように制御すればよい。
先に説明したように、重み係数は、状態検知部115により算出されたキャンセル適用強度に乗算されるパラメータである。また、キャンセル適用強度は、フィルタのタップ長(キャンセルの強さに相当)を選択する際に利用される。そのため、距離センサ120により検知された距離hに応じて重み係数を調整することにより、キャンセルの強さを調整することができる。重み係数は、例えば、図20に示すように、距離hが短くなるにつれて小さくなるように設定される。このように設定することで、操作体14が表示部13に近づくにつれて操作オブジェクトを含むレイヤーに対するキャンセルの強さが弱まる。なお、重み係数と距離hとの関係は、図21のように設定されていてもよい。
(減衰係数を調整する方法)
重み係数を調整する場合と同様に、減衰係数を調整することにより、距離hに応じてキャンセルの強さを調整することができる。先に説明したように、減衰係数は、キャンセルの強さを表す補正量に乗算される。つまり、操作体14が表示部13に近づくにつれて操作オブジェクトを含むレイヤーに対するキャンセルの強さが弱まる。例えば、減衰係数は、図20に示すように、距離hが短くなるにつれて小さくなるように設定される。また、減衰係数と距離hとの関係は、図21のように設定されていてもよい。
このような方法を適用することにより、例えば、タッチパネルなどのように表示部13に表示された操作オブジェクトを利用して操作するデバイスを用いる場合には、ユーザの視認性及び操作性を向上させることが可能になる。
以上、本発明の第2実施形態について説明した。
<3:第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態は、三次元仮想空間の奥行きの深さ(深度)に応じてフィルタ強度を決定する方法に関する。
[3−1:携帯機器10の機能構成]
まず、図22を参照しながら、本実施形態に係る携帯機器10の機能構成について説明する。図22は、本実施形態に係る携帯機器10の機能構成について説明するための説明図である。なお、上記の第1実施形態に係る携帯機器10と実質的に同じ機能を有する構成要素については同一の符号を付することにより詳細な説明を省略する。
図22に示すように、携帯機器10は、主に、画像安定化モジュール11と、多重化部12と、表示部13とにより構成される。画像安定化モジュール11は、ユーザの視点に対する表示画像の振動を低減させる手段である。多重化部12は、複数のレイヤーを多重化して表示画像を生成する手段である。表示部13は、多重化部12により生成された表示画像を表示する手段である。本実施形態に係る携帯機器10の特徴は、主に、画像安定化モジュール11の構成にある。そこで、以下では画像安定化モジュール11の構成について、より詳細に説明する。
図22に示すように、画像安定化モジュール11は、主に、画像データ取得部111と、動きセンサ112と、座標変換部113と、FIFOバッファ114と、状態検知部115とを有する。さらに、画像安定化モジュール11は、ユーザ入力部116と、フィルタ部117と、補正ベクトル生成部118と、動き補償部119とを有する。上記の第1実施形態に係る画像安定化モジュール11との主な違いは、仮想空間取得部121、仮想カメラレンダリング部122の存在にある。また、これらの存在に伴ってフィルタ部117、補正ベクトル生成部118の機能も変更される。
画像データ取得部111により取得される2次元平面的なフレーム群の他に、3DCGで描かれたシーンがレンダリング対象に含まれる場合、仮想空間取得部121は、3DCGで描かれたシーンのデータ(以下、3Dデータ)を取得する。そして、仮想空間取得部121により取得された3Dデータは、仮想カメラレンダリング部122、及びフィルタ部117に入力される。フィルタ部117は、仮想空間取得部121により取得された3Dデータに基づき、3次元仮想空間を撮影する仮想カメラの位置と角度の補正量を算出する。そして、フィルタ部117により算出された補正量は、補正ベクトル生成部118に入力される。
フィルタ部117により補正量が入力されると、補正ベクトル生成部118は、2次元平面的なフレーム群に対する補正行列Vを算出すると共に、仮想カメラの位置と角度の補正量に基づいてビューマトリクスを生成する。補正ベクトル生成部118により生成されたビューマトリクスは、仮想カメラレンダリング部122に入力される。仮想カメラレンダリング部122は、補正ベクトル生成部118により入力されたビューマトリクスを利用し、仮想空間取得部121により入力された3Dデータをレンダリングする。そして、仮想カメラレンダリング部122によるレンダリングの結果は多重化部12に入力される。
以上、携帯機器10の機能構成について説明した。
[3−2:補正量の調整方法]
ここで、図23〜図27を参照しながら、フィルタ部117による仮想カメラの位置と角度に関する補正量の調整方法について説明する。上記の通り、3DCGの場合、レンダリング後の画像データを補正するのではなく、仮想カメラの位置と角度を補正対象とする。なお、レンダリング後の画像データを補正する場合には、レンダリング後の画像データを1つの平面レイヤーと考え、上記の第1実施形態と同じ方法により補正すればよい。
さて、仮想カメラの位置と角度に対する補正量は、仮想空間の奥行き方向に対する距離(以下、深度)に応じて調整される。例えば、図23に示すように、深度が大きくなるにつれて補正係数が小さくなるようにする。但し、この補正係数は、補正量に乗算されるパラメータである。つまり、補正係数が大きいほど、補正量が大きくなり、キャンセルの強度が強くなる。図23、図24の例では、深度が大きくなるにつれて補正係数が小さくなり、最深部(仮想空間の消失点)に達すると補正係数が0.0になる。つまり、この例は、図25に示すように携帯機器10が移動したとしても、図26に示すように、ユーザの視点に対して消失点が静止した状態となる方法である。
例えば、レースゲームのように、消失点が無限遠に設定されるようなゲームの場合には、無限遠にてユーザの視点に対する動きが無いようにしたい。このような場合、図23、図24に示すように補正係数の特性を設定することにより、無限遠に対応する消失点をユーザの視点に対して静止させることが可能になる。なお、図23、図24に示すような設定にすると、3次元仮想空間の箱庭感が強調され、ユーザに強く立体感を与えることが可能になる。なお、図27に示すように、深度が最小となる最前面をユーザの視点に対して静止させ、消失点に対して最も強くキャンセルを適用する方法もある。実施の態様に応じて、適宜、このような方法を適用することも可能である。
以上、本発明の第3実施形態について説明した。
<4:ハードウェア構成>
上記の携帯機器10が有する各構成要素の機能は、例えば、図28に示す情報処理装置のハードウェア構成を用いて実現することが可能である。つまり、当該各構成要素の機能は、コンピュータプログラムを用いて図28に示すハードウェアを制御することにより実現される。なお、このハードウェアの形態は任意であり、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯電話、PHS、PDA等の携帯情報端末、ゲーム機、又は種々の情報家電がこれに含まれる。但し、上記のPHSは、Personal Handy−phone Systemの略である。また、上記のPDAは、Personal Digital Assistantの略である。
図28に示すように、このハードウェアは、主に、CPU902と、ROM904と、RAM906と、ホストバス908と、ブリッジ910と、を有する。さらに、このハードウェアは、外部バス912と、インターフェース914と、入力部916と、出力部918と、記憶部920と、ドライブ922と、接続ポート924と、通信部926と、を有する。但し、上記のCPUは、Central Processing Unitの略である。また、上記のROMは、Read Only Memoryの略である。そして、上記のRAMは、Random Access Memoryの略である。
CPU902は、例えば、演算処理装置又は制御装置として機能し、ROM904、RAM906、記憶部920、又はリムーバブル記録媒体928に記録された各種プログラムに基づいて各構成要素の動作全般又はその一部を制御する。ROM904は、CPU902に読み込まれるプログラムや演算に用いるデータ等を格納する手段である。RAM906には、例えば、CPU902に読み込まれるプログラムや、そのプログラムを実行する際に適宜変化する各種パラメータ等が一時的又は永続的に格納される。
これらの構成要素は、例えば、高速なデータ伝送が可能なホストバス908を介して相互に接続される。一方、ホストバス908は、例えば、ブリッジ910を介して比較的データ伝送速度が低速な外部バス912に接続される。また、入力部916としては、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチ、及びレバー等が用いられる。さらに、入力部916としては、赤外線やその他の電波を利用して制御信号を送信することが可能なリモートコントローラ(以下、リモコン)が用いられることもある。
出力部918としては、例えば、CRT、LCD、PDP、又はELD等のディスプレイ装置、スピーカ、ヘッドホン等のオーディオ出力装置、プリンタ、携帯電話、又はファクシミリ等、取得した情報を利用者に対して視覚的又は聴覚的に通知することが可能な装置である。但し、上記のCRTは、Cathode Ray Tubeの略である。また、上記のLCDは、Liquid Crystal Displayの略である。そして、上記のPDPは、Plasma DisplayPanelの略である。さらに、上記のELDは、Electro−Luminescence Displayの略である。
記憶部920は、各種のデータを格納するための装置である。記憶部920としては、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)等の磁気記憶デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス、又は光磁気記憶デバイス等が用いられる。但し、上記のHDDは、Hard Disk Driveの略である。
ドライブ922は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体928に記録された情報を読み出し、又はリムーバブル記録媒体928に情報を書き込む装置である。リムーバブル記録媒体928は、例えば、DVDメディア、Blu−ray(登録商標)メディア、HD DVDメディア、各種の半導体記憶メディア等である。もちろん、リムーバブル記録媒体928は、例えば、非接触型ICチップを搭載したICカード、又は電子機器等であってもよい。但し、上記のICは、Integrated Circuitの略である。
接続ポート924は、例えば、USBポート、IEEE1394ポート、SCSI、RS−232Cポート、又は光オーディオ端子等のような外部接続機器930を接続するためのポートである。外部接続機器930は、例えば、プリンタ、携帯音楽プレーヤ、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、又はICレコーダ等である。但し、上記のUSBは、Universal Serial Busの略である。また、上記のSCSIは、Small Computer System Interfaceの略である。
通信部926は、ネットワーク932に接続するための通信デバイスであり、例えば、有線又は無線LAN、Bluetooth(登録商標)、又はWUSB用の通信カード、光通信用のルータ、ADSL用のルータ、又は各種通信用のモデム等である。また、通信部926に接続されるネットワーク932は、有線又は無線により接続されたネットワークにより構成され、例えば、インターネット、家庭内LAN、赤外線通信、可視光通信、放送、又は衛星通信等である。但し、上記のLANは、Local Area Networkの略である。また、上記のWUSBは、Wireless USBの略である。そして、上記のADSLは、Asymmetric Digital Subscriber Lineの略である。
<5:まとめ>
最後に、本発明の実施形態に係る技術内容について簡単に纏める。ここで述べる技術内容は、例えば、PC、携帯電話、携帯ゲーム機、携帯情報端末、情報家電、カーナビゲーションシステム等、種々の情報処理装置に対して適用することができる。
上記の情報処理装置の機能構成は次のように表現することができる。当該情報処理装置は、次のような振動センサと、画像データ取得部と、画像データ表示部と、動き補正部とにより構成される。上記の振動センサは、時系列の動きデータから振動を検出するものである。また、上記の画像データ取得部は、複数のレイヤーにより構成される画像データを取得するものである。そして、上記の画像データ表示部は、前記画像データ取得部により取得された画像データを表示するものである。
また、上記の動き補正部は、前記画像データを構成する各レイヤーの種類に応じた度合いで、前記画像データ取得部に対し、前記振動センサにより検出された振動をキャンセルする方向に当該各レイヤーを動かす制御を実行するものである。例えば、上記の動き補正部は、操作オブジェクトを含むレイヤーのキャンセル強度を弱め、メイン画面を含むレイヤーのキャンセル強度を強める。このように、レイヤーの種類に応じてキャンセルの強さを変更することにより、ユーザの視認性と操作性とを両立させすることが可能になる。
(備考)
上記の状態検知部115、フィルタ部117、補正ベクトル生成部118、動き補償部119は、動き補正部の一例である。また、上記の距離センサ120は、タッチセンサの一例である。上記の画像安定化モジュール11は、画像安定化装置の一例である。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
10 携帯機器
11 画像安定化モジュール
111 画像データ取得部
112 動きセンサ
113 座標変換部
114 FIFOバッファ
115 状態検知部
116 ユーザ入力部
117 フィルタ部
118 補正ベクトル生成部
119 動き補償部
120 距離センサ
121 仮想空間取得部
122 仮想カメラレンダリング部
12 多重化部
13 表示部

Claims (12)

  1. 複数のレイヤーにより構成される画像データを表示する際に、当該各レイヤーの種類に応じた度合いで、時系列の動きデータから検出された振動をキャンセルする方向に当該各レイヤーを動かす制御を実行する動き補正部、
    を備え、
    前記動き補正部は、前記画像データの表示面への操作体の接近に応じて、ユーザによる操作対象のオブジェクトに対応するレイヤーを動かす度合いを調整する、
    画像安定化装置。
  2. 前記動き補正部は、制御の対象となるレイヤーの種類がテキストの表示画面に対応する場合、前記振動をキャンセルする方向に当該レイヤーを動かす度合いを大きくする制御を実行する、
    請求項1に記載の画像安定化装置。
  3. 前記動き補正部は、制御の対象となるレイヤーの種類が補助的な情報の表示画面に対応する場合、前記振動をキャンセルする方向に当該レイヤーを動かす度合いを小さくするか、或いは、前記振動をキャンセルする方向に当該レイヤーを動かさない制御を実行する、
    請求項1に記載の画像安定化装置。
  4. 前記動き補正部は、制御の対象となるレイヤーの種類が操作対象のオブジェクトに対応する場合、前記振動をキャンセルする方向に当該レイヤーを動かす度合いを小さくするか、或いは、前記振動をキャンセルする方向に当該レイヤーを動かさない制御を実行する、
    請求項1又は2に記載の画像安定化装置。
  5. 複数のレイヤーにより構成される前記画像データが表示される画像データ表示部の上部に操作体が近接又は接触した状態、及び、前記画像データ表示部から前記操作体までの距離を検知することが可能なタッチセンサをさらに備え、
    前記動き補正部は、前記タッチセンサにより検知された距離が所定の距離よりも短い場合、操作対象のオブジェクトに対応するレイヤーを、前記振動をキャンセルする方向に動かさない制御を実行する、
    請求項4に記載の画像安定化装置。
  6. 前記動き補正部は、前記画像データが3次元仮想空間を表現した3次元データである場合、前記3次元仮想空間の奥行き方向の深度に応じた度合いで、前記振動をキャンセルする方向に前記各レイヤーを動かす制御を実行する、
    請求項1に記載の画像安定化装置。
  7. 前記動き補正部は、前記3次元仮想空間の消失点において前記振動がキャンセルされるように、前記振動をキャンセルする方向に前記各レイヤーを動かす制御を実行する、
    請求項6に記載の画像安定化装置。
  8. 時系列の動きデータから前記振動を検出する振動センサと、
    複数のレイヤーにより構成される前記画像データを取得する画像データ取得部と、
    前記画像データ取得部により取得された前記画像データを表示する画像データ表示部と、
    を更に備える、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像安定化装置。
  9. 演算処理装置が、複数のレイヤーにより構成される画像データを表示する際に、当該各レイヤーの種類に応じた度合いで、時系列の動きデータから検出された振動をキャンセルする方向に当該各レイヤーを動かす制御を実行する動き補償ステップ、
    を含み、
    前記動き補償ステップでは、前記画像データの表示面への操作体の接近に応じて、ユーザによる操作対象のオブジェクトに対応するレイヤーを動かす度合いを調整する、
    画像安定化方法。
  10. 前記動き補償ステップよりも前に、
    振動センサが、時系列の動きデータから前記振動を検出する振動検出ステップと、
    前記演算処理装置が、複数のレイヤーにより構成される前記画像データを取得する画像データ取得ステップと、
    前記画像データ取得ステップで取得された前記画像データを、画像データ表示部が表示する画像データ表示ステップと、
    を更に含む、
    請求項9に記載の画像安定化方法。
  11. 複数のレイヤーにより構成される画像データを表示する際に、当該各レイヤーの種類に応じた度合いで、時系列の動きデータから検出された振動をキャンセルする方向に当該各レイヤーを動かす制御を実行する動き補償機能、
    をコンピュータの演算処理装置に実現させ、
    前記動き補償機能は、前記画像データの表示面への操作体の接近に応じて、ユーザによる操作対象のオブジェクトに対応するレイヤーを動かす度合いを調整する、
    プログラム。
  12. 前記コンピュータの前記演算処理装置に、
    複数のレイヤーにより構成される前記画像データを取得する画像データ取得機能、
    を更に実現させる、
    請求項11に記載のプログラム。
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