JP5707517B2 - 棒材の移し変え方法及び搬送装置 - Google Patents

棒材の移し変え方法及び搬送装置 Download PDF

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Description

本発明は、棒材の移し変え方法及びその方法の実施に使用する搬送装置に関する。
製造現場においては、ワークを一の装置から他の装置に移し変えることが行われており、そのワークの移し変えには、把持手段を備える搬送装置(具体的には、高速多関節ロボットのロボットハンド)が広く用いられている。例えば特許文献1(図4)には、一の装置の保持手段により保持されたワークとしての棒材を、搬送装置がその把持手段をもって把持することによりその保持手段から受け取り、その受け取った棒材を、他の装置における所定の位置決め孔に搬送すると共に、その所定の位置決め孔に対してその棒材を、その一方の端部から挿入することによりその棒材を他の装置に移し変えることが行われている。これにより、一の装置で棒材の他方の端部側を加工したとしても、他の装置において、それに影響を与えることなく、棒材の一方の端部側を保持できる。
ところで、このような棒材の移し変えを行う場合において、棒材の全長(軸心延び方向長さ全長)が短いものを扱うことも考慮して、棒材の一方の端部側を極力、保持手段から外部にはみ出るようにすべく、一の装置の保持手段により、可能な限り棒材の他方の端部側を把持する場合がある。これにより、搬送装置の把持手段は、棒材の一方の端部側を把持でき、保持手段から棒材を受け取ることができる。
特開2002−273539号公報(図4)
しかし、棒材には、その全長がかなり短いものがあり、そのような棒材が用いられる場合には、上記のように、保持手段が棒材を保持し、しかも、搬送装置の把持手段が棒材の一方の端部側を把持して該棒材を保持手段から受け取ったとしても、搬送装置の把持手段から外部への棒材(棒材の一方の端部側)のはみ出し量が少なくなることがある。このような場合には、所定の位置決め孔に対する棒材の挿入代は不足することになり、その棒材を、その一方の端部から他の装置における所定の位置決め孔に挿入しようとしても、その挿入が的確に行われないおそれがある。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、ワークとしての棒材の全長が短い場合であっても、その棒材を、その一方の端部から所定の位置決め孔に的確に挿入できる棒材の移し変え方法を提供することにある。
第2の目的は、上記棒材の移し変え方法の実施に使用する搬送装置を提供することにある。
前記第1の目的を達成するために本発明(請求項1に係る発明)にあっては、
把持手段を備える搬送装置を用意し、保持手段により保持された棒材のうち、該保持手段が保持する部分よりも該棒材の一方の端部側を、前記搬送装置の把持手段をもって把持することにより該保持手段から受け取り、その受け取った棒材を、所定の位置決め孔に搬送すると共に、該所定の位置決め孔に対して該棒材を、該棒材の一方の端部から挿入する棒材の移し変え方法において、
前記保持手段から前記棒材を受け取るに際して、搬送装置における一の把持手段を用い、
前記棒材の受け取り後であって、該棒材を該棒材の一方の端部から前記所定の位置決め孔に挿入する前に、前記搬送装置における一の把持手段とは異なる別の把持手段をもって、前記棒材のうち、前記保持手段が保持していた部分を把持し、
前記棒材を該棒材の一方の端部から前記所定の位置決め孔に挿入するに際して、該棒材に対する前記一の把持手段の把持を解除し、
前記棒材として、バルブ成形のための棒状素材を用い、
前記保持手段として、前記棒材を掴んで該棒材端との間で電流を流す電極を用い、
前記所定の位置決め孔として、前記棒材における一方の端部側を保持して該棒材の他方の端部をバルブの傘部として成形する鍛造プレス本体における保持孔を用いる構成としてある。この請求項の好ましい態様としては請求項2〜4の記載の通りとなる。
前記第2の目的を達成するために本発明(請求項5に係る発明)にあっては、
拡縮可能な一対の把持部を有する把持手段を備え、保持手段により保持された棒材を、該保持手段が保持する部分よりも該棒材の一方の端部側において、前記把持手段における一対の把持部をもって把持することにより該保持手段から受け取り、その受け取った棒材を所定の位置決め孔に搬送して、前記棒材を該棒材の一方の端部から所定の位置決め孔に挿入する搬送装置において、
前記把持手段として、第1、第2把持手段が並設された状態で備えられ、
前記第1、第2把持手段における各一対の把持部が、該各一対の把持部の拡縮方向を同じにしつつ対向された状態で配置され、
前記第1把持手段は、該第1把持手段における一対の把持部が、前記保持手段から前記棒材を受け取るに際して、該棒材を、該保持手段が保持する部分よりも該棒材の一方の端部側において把持すると共に、該棒材を該棒材の一方の端部から前記所定の位置決め孔に挿入するに際して、該棒材に対する把持を解除するものとして設定され、
前記第2把持手段は、該第2把持手段における一対の把持部が、前記棒材の受け取り後であって、該棒材を該棒材の一方の端部から前記所定の位置決め孔に挿入する前に、該棒材のうち、前記保持手段が保持していた部分を把持するように設定され、
前記第1把持手段の一対の把持部と該第2把持手段の一対の把持部との間の間隔は、該第1、第2把持手段の並設方向において、該両一対の把持部の基端側間隔に比して先端側間隔が狭められている構成とされている。この請求項の好ましい態様としては、請求項の記載の通りとなる。
本発明(請求項1に係る発明)によれば、保持手段から棒材を受け取るに際して、搬送装置における一の把持手段を用い、棒材の受け取り後であって、棒材を該棒材の一方の端部から所定の位置決め孔に挿入する前に、搬送装置における一の把持手段とは異なる別の把持手段をもって、棒材のうち、保持手段が保持していた部分を把持し、棒材を該棒材の一方の端部から所定の位置決め孔に挿入するに際して、棒材に対する一の把持手段の把持を解除することから、別の把持手段を備える搬送装置により棒材を移動させることができる一方、棒材の一方の端部側において、該棒材に対して一の把持手段が把持していた部分を挿入代として新たに確保(挿入代の増大)できることになり、その挿入代を所定の位置決め孔に挿入することにより棒材の一方の端部側を的確に所定の位置決め孔に挿入することができる。このため、ワークとしての棒材の全長が短い場合であっても、その棒材を、その一方の端部から所定の位置決め孔に的確に挿入できる棒材の移し変え方法を提供できる。
具体的には、棒材として、バルブ成形のための棒状素材を用い、保持手段として、棒材を掴んで該棒材端との間で電流を流す電極を用い、所定の位置決め孔として、棒材における一方の端部側を保持して該棒材の他方の端部をバルブの傘部として成形する鍛造プレス本体における保持孔を用いることから、アプセッタにより成形された一次成形ワーク(加熱端(他方の端部側)が膨らまし成形された棒材)が短い場合においても、その一次成形ワークをアプセッタから鍛造プレス本体に移し変えるに際して、その一次成形ワークの一方の端部側を鍛造プレス本体の挿入孔に的確に挿入することができる。
請求項に係る発明によれば、一の把持手段と別の把持手段とが、1つの搬送装置における第1、第2把持手段として、並設した状態で設けられ、第1把持手段と第2把持手段とは、拡縮可能な一対の把持部をそれぞれ備えると共に、その両一対の把持部が該両一対の把持部の拡縮方向を同じにしつつ対向された状態で配置されていることから、単一の搬送装置により棒材の移し変えを的確に行うことができ、その棒材の移し変えにおいて、設備、搬送装置の増加を極力、抑えることができる。
請求項に係る発明によれば、一の把持手段と別の把持手段とが、異なった搬送装置において、別々に設けられていることから、2台の搬送装置を用いて、棒材の移し変えを具体的且つ的確に行うことができる。
請求項に係る発明によれば、拡縮可能な一対の把持部を有する把持手段を備え、保持手段により保持された棒材を、該保持手段が保持する部分よりも該棒材の一方の端部側において、前記把持手段における一対の把持部をもって把持することにより該保持手段から受け取り、その受け取った棒材を所定の位置決め孔に搬送して、前記棒材を該棒材の一方の端部から所定の位置決め孔に挿入する搬送装置において、前記把持手段として、第1、第2把持手段が並設された状態で備えられ、前記第1、第2把持手段における各一対の把持部が、該各一対の把持部の拡縮方向を同じにしつつ対向された状態で配置され、前記第1把持手段は、該第1把持手段における一対の把持部が、前記保持手段から前記棒材を受け取るに際して、該棒材を、該保持手段が保持する部分よりも該棒材の一方の端部側において把持すると共に、該棒材を該棒材の一方の端部から前記所定の位置決め孔に挿入するに際して、該棒材に対する把持を解除するものとして設定され、前記第2把持手段は、該第2把持手段における一対の把持部が、前記棒材の受け取り後であって、該棒材を該棒材の一方の端部から前記所定の位置決め孔に挿入する前に、該棒材のうち、前記保持手段が保持していた部分を把持するように設定されていることから、当該搬送装置を用いることにより、請求項1に係る棒材の移し変え方法を実施することができ、請求項1に係る棒材の移し変え方法の実施に使用する搬送装置を提供できる。
また、第1把持手段の一対の把持部と第2把持手段の一対の把持部との間の間隔は、該第1、第2把持手段の並設方向において、該両一対の把持部の基端側間隔に比して先端側間隔が狭められていることから、第1把持手段の一対の把持部と第2把持手段の一対の把持部とによる短い棒材の把持を考慮しつつ、当該搬送装置に対するその第1把持手段の一対の把持部及び第2把持手段の一対の把持部の取付け自由度を高めることができる。
請求項に係る発明によれば、搬送装置として、ロボットハンド又はロボットハンドを備えるロボットを用いることから、全長が短いワークとしての棒材を、その一方の端部から所定の位置決め孔に的確に挿入するに際して、搬送装置として最適のものを用いることができる。
請求項に係る発明によれば、ロボットハンド又はロボットハンドを備えるロボットを用いて構成されていることから、全長が短いワ
ークとしての棒材を、その一方の端部から所定の位置決め孔に的確に挿入するために、最適のものを用いて構成できる。
実施形態に係るバルブの鍛造自動化ラインの全体構成を示す平面図である。 実施形態に係るバルブの鍛造自動化ラインにおいて用いられるアプセッタを示す斜視図である。 一次成形ワークを鍛造プレス本体に搬入する高速多関節ロボットを示す図(図1において右方向から見た図)である。 実施形態に係るバルブの鍛造自動化ラインの製造工程を説明する説明図である。 実施形態に係る高速多関節ロボットのロボットハンド付近を示す拡大正面図である。 実施形態に係る高速多関節ロボットのロボットハンド付近を示す拡大平面図である。 実施形態に係る移し変え方法を説明する説明図である。 図7の続きを説明する説明図である。 図8の続きを説明する説明図である。 図9の続きを説明する説明図である。 図10の続きを説明する説明図である。 図11の続きを説明する説明図である。 従来に係る移し変え方法を説明する説明図である。 図13の続きを説明する説明図である。 図14の続きを説明する説明図である。 図15の続きを説明する説明図である。 図16の続きを説明する説明図である。 実施形態に係る移し変え方法に用いられるタイムチャートである。 実施形態に係る制御ユニットの制御例を示すフローチャートである。 図19の続きを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
図1は、バルブの鍛造のための各装置が直線状に配置されたバルブの鍛造自動化ライン1を示す。このバルブの鍛造自動化ライン1においては、その直線状の配置ラインの中心に鍛造プレス本体10が配置され、その鍛造プレス本体10の左右両側には、その鍛造プレス本体10に向かって順に、棒材供給装置40A(40B)、アプセッタ20A(20B)がそれぞれ配置されている。そして、各装置10,20A(20B),40A(40B)間のワークWの移し変えを適正に行うべく、各棒材供給装置40A(40B)及びアプセッタ20A(20B)の前面側には、ワーク供給装置30A(30B)がそれぞれ配置され、各アプセッタ20A(20B)と鍛造プレス本体10との間には、高速多関節ロボット(搬送装置)60A(60B)がそれぞれ配置されている。
前記棒材供給装置40A(40B)は、図1に示すように、ワーク供給路42を備えている。このワーク供給路42は、ワークとしての丸棒材W(棒材)を順次、ワーク供給装置30A(30B)に向けて供給することになっている(図4も参照)。
前記ワーク供給装置30A(30B)は、図1に示すように、ワーク供給用チャック36を備えている。このチャック36は、アプセッタ20A(20B)及び棒材供給装置40A(40B)の前方側において、左右方向(図1中、左右方向)および前後方向(図1中、上下方向)にスライド可能に構成されており、このチャック36は、棒材供給装置40における棒材供給路42の丸棒材Wを掴んで、その丸棒材Wをアプセッタ20A(20B)の空の成形ステージ20A1,20A2(20B1,20B2)に供給することになっている(図4も参照)。
前記アプセッタ20A(20B)は、図4に示すように、丸棒材Wを、その一方の端部側が軸部W11であって他方の端部側が膨らんだ形状(膨らみ部を符号W12をもって示す)とされる一次成形ワークW1(棒材)に成形する役割を有する。このため、図1〜図3に示すように、アプセッタ20A(20B)の前面側には、成形ステージ20A1,20A2(20B1,20B2)が左右方向に並設された状態で設けられ、その各成形ステージ20A1,20A2(20B1,20B2)には、前記チャック36から丸棒材Wを受け取って該丸棒材Wを上下方向に延びる状態で把持する左右一対の電極チャック22,22と、該左右一対の電極チャック22,22の上方に配置されるアンビル電極23と、左右一対の電極チャック22,22の下方に配置されて丸棒材Wの一方の端部側を上方に押圧することにより該丸棒材Wの他方の端部をアンビル電極23に押し当てる加圧装置24と、が備えられている。このアプセッタ20A(20B)においては、通電を行うことにより丸棒材Wのアンビル電極23側(丸棒材Wの他方の端部側)が加熱溶融されて、その部分が膨らんだ形状とされた(膨らみ部W12を有する)一次成形ワークW1に成形され、その成形が完了すると、通電が停止されてその一次成形ワークW1に対する加熱が止められる。
尚、符号24aは、ワークWを下方から担持する加圧装置24の昇降ロッドである。
前記鍛造プレス本体10は、図4に示すように、アプセッタ20A(20B)で成形された一次成形ワークW1を二次成形する役割を有する。このため、鍛造プレス本体10は、図1に示すように、二次成形用の上下一対の金型11を備えている(図1においては下型のみ図示)。この鍛造プレス本体10における下型(以下、金型11の符号を用いる)の上面には、一次成形ワークW1における膨らみ部W12を下型11の上方側に位置させて二次成形を適正に行わせるべく、一次成形ワークW1の軸部(丸棒材Wの一方の端部側であった部分)を挿入保持するための挿入孔12(所定の位置決め孔)が開口されている(後述の図11も参照)。
前記高速多関節ロボット60A(60B)は、図1、図3に示すように、アプセッタ20A(20B)で成形された一次成形ワークW1を鍛造プレス本体10に搬送してその下型11における挿入孔12に挿入する役割を有する。このため、高速多関節ロボット60A(60B)は、ロボット本体61と、基端側アーム62aと、先端側アーム62bと、ロボットハンド(搬送装置)62cと、を備えて、その各要素61,62a〜62cをもって、6軸(L1〜L6)周りに回動可能な構造が構成されている。具体的には、ロボット本体61は、垂直支軸L1周りに旋回でき、基端側アーム62aは、ロボット本体61に対し水平支軸L2回りに回動できる。また、先端側アーム62bは、基端側アーム62a先端部の水平支軸L3回りおよびアーム62bの中心軸に沿った支軸L4回りにそれぞれ回動でき、ロボットハンド62cは、アーム62b先端側の水平支軸L5回りおよびアーム62b先端側の垂直支軸L6回りに回動できる。
前記各高速多関節ロボット60A(60B)におけるロボットハンド62cには、図1、図3、図5、図6に示すように、一の把持手段(第1把持手段)及び他の把持手段(第2把持手段)として第1、第2のチャック装置64A,65A(64B,65B)がそれぞれ取付けられている。第1チャック装置64A(64B)には、拡縮(開閉)して一次成形ワークW1の軸部W11を把持、把持解除する第1の一対の爪部(第1の一対の把持部)64A1(64B1)と、駆動ロッド(図示略)を有してその駆動ロッドの伸縮動に基づき第1の一対の爪部64A1(64B1)を拡縮(開閉)させるエア駆動シリンダ装置(シリンダ内をピストにより二室に区画し、その二室への圧縮エアの供給調整によりピストンを変位動させ、その変位動により駆動ロッドを伸縮動させるもの)64A2(64B2)と、そのエア駆動シリンダ64A2(64B2)に対して圧縮エアを供給してその圧縮エアに基づきエア駆動シリンダ装置64A2の駆動ロッド伸縮動させるエア駆動源としてのコンプレッサ66A(66B)と、そのコンプレッサ66Aからエア駆動シリンダ装置64A2(64B2)への圧縮エアの供給調整を行う第1把持部調整手段としての第1調整弁(電磁式)64A3(64B3)と、が備えられ、第2チャック装置65Aにも、コンプレッサ66Aを共通の要素とした上で、第1チャック装置64Aと同様の構成要素として、第2の一対の爪部(第2の一対の把持部)65A1(65B1)と、エア駆動シリンダ装置65A2(65B2)と、第2調整弁(第2の一対の把持部)65A3(65B3)と、が備えられている。
この場合、第1、第2チャック装置64A,65A(64B,65B)における第1、第2の一対の爪部64A1,65A1(64B1,65B1)については、図6に示すように、いずれも、最大180度に開くことができると共に、閉じることによりワークとしての細い一次成形ワークW1の軸部W11を確実に掴むことができることになっている。
前記第1、第2の一対の爪部64A1,65A1(64B1,65B1)は、基本姿勢の状態(図5の状態)において、第1の一対の爪部64A1(64B1)が第2の一対の爪部65A1(65B1)よりも下方側に配置されている。第1の一対の爪部64A1(64B1)と第2の一対の爪部65A1(65B1)とは、並設された状態で配置されており、その第1、第2の各一対の爪部64A1,65A1(64B1,65B1)は、拡縮方向を同じにしつつ対向された配置状態とされている。しかも、本実施形態においては、第1の一対の爪部64A1(64B1)と第2の一対の爪部65A1(65B1)との間の間隔は、図5に示すように、その第1、第2の両一対の爪部64A1,65A1(64B1,65B1)の先端側間隔Lfが極力、近接した状態とされて短い丸棒材Wの把持に対応されている一方、基端側間隔Lbは、各エア駆動シリンダ装置64A2,65A2(64B2,65B2)の厚みが各一対の爪部64A1,65A1(64B1,65B1)の厚みに比して厚くならざるを得ないこと、さらには、各一対の爪部64A1,65A1(64B1,65B1)の取付けの自由度を高めたいこと等を考慮して、先端側間隔Lfに比して広げられている。
さらに本実施形態においては、前記ワーク供給装置30A(30B)を挟んで前記アプセッタ20A(20B)とは反対側には、図1に示すように、二次成形ワーク集積部74が設けられている。この二次成形ワーク集積部74は、鍛造プレス本体10で成形された二次成形ワークW2を前述の高速多関節ロボット60A(60B)により受け取り、それを、次工程の熱処理を行うまでの間、集積しておく役割を有する。
前述の高速多関節ロボット60A(60B)は、図4に示すように、前記第1調整弁64A3(64B3)、第2調整弁65A3(65B3)、電極チャック22,22用駆動調整部80、ロボット駆動調整部81を制御する制御ユニットU(制御手段)を備えている。制御ユニットUには、アプセッタ20A(20B)での加熱が終了(成形完了)したことを検出する受け取りタイミング検出機構82からの受け取りタイミング信号、第1タイマの経過時間TC1を検出する第1経過時間検出機構83からの経過時間TC1信号、第2タイマの経過時間TC2を検出する第2経過時間検出機構84からの経過時間TC2信号、第1の一対の爪部64A1(64B1)の把持、把持解除状態を検出する第1爪部状態検出センサ85からの把持、把持解除信号、第2の一対の爪部65A1(65B1)の把持、把持解除状態を検出する第2爪部状態検出センサ86からの把持、把持解除信号、第1、第2の一対の爪部64A1,65A1(64B1、65B1)の位置情報を検出する位置情報検出センサ87からの位置情報信号、ロボットハンドの移動の有無を検出する移動検出センサ88からの移動状態信号、電極チャック22,22の保持、保持解除状態を検出する電極チャック状態検出センサ89からの保持、保持解除信号が入力される一方、制御ユニットUからは、第1、第2調整弁64A3,65A3(64B3、65B3)、電極チャック22、22用駆動調整部80、ロボット駆動調整部81に対して制御信号がされることになっている。
このようなバルブの鍛造自動化ライン1においては、図4に示すように、棒材供給装置40A(40B)により供給されるワークとしての丸棒材Wをワーク供給装置30A(30B)がアプセッタ20A(20B)に供給し、アプセッタ20A(20B)は、その丸棒材Wを、その丸棒材Wにおける他方の端部側(本実施形態においては、上方側)が膨らんだ形状とされた一次成形ワークW1に成形する。その一次成形ワークW1は、高速多関節ロボット60A(60B)により鍛造プレス本体10に搬送されて、その鍛造プレス本体10において、その一次成形ワークW1は二次成形ワークW2としてのバルブに成形される。この二次成形ワークW2は、再び高速多関節ロボット60A(60B)を用いて、二次成形ワーク集積部74に搬送され、その二次成形ワーク集積部74に集積された二次成形ワークW2は、所定時間経過して冷えた段階で、例えば作業者によりバッチ式加熱処理炉(図示せず)に搬送される。
このようなバルブの鍛造自動化ライン1において、アプセッタ20A(20B)から鍛造プレス本体10に一次成形ワークW1を搬送する際に、本実施形態に係る移し変え方法が用いられている。その移し変え方法を、前述の制御ユニットUの概要と共に、図7〜図12に基づいて説明する。
アプセッタ20A(20B)では、ワークとしての比較的短い丸棒材Wを一次成形ワークW1に成形するに際して、図7に示すように、丸棒材Wは電極チャック22、22により上下方向に延びる姿勢となるように保持され、その把持位置は、できるだけ丸棒材Wにおける他方の端部側(図6中、上方側)とされる。その一方、ロボットハンド62cにおける第1、第2の両一対の爪部64A1,65A1(64B1,65B1)は、そのアプセッタ20A(20B)での一次成形ワークW1の成形完了前に待機位置に到着し、その各一対の爪部64A1,65A1(64B1,65B1)を開いた状態で待機している(同図7参照)。
このような前提状態の下で、アプセッタ20A(20B)において、ワークとしての丸棒材Wが一次成形ワークW1に成形され、その成形が完了したとして通電(加熱)が停止されると、第1の一対の爪部64A1(64B1)は、図8に示すように、電極チャック22、22が保持している一次成形ワークW1の軸部W11の保持部分W11aよりも下側の軸部下方部分W11b(丸棒材Wの一方の端部側であった部分)を把持する。
上記のように第1の一対の爪部64A1(64B1)が一次成形ワークW1における軸部W11の軸部下方部分W11bを把持すると、電極チャック22、22が一次成形ワークW1に対する保持を解除し、これに伴い、高速多関節ロボット60A(60B)は、予めティーチングされている情報に基づき、ロボット本体61、アーム62a,62b、ロボットハンド62cの動作を通じて、一次成形ワークW1を鍛造プレス本体10に向けて搬送し始める。この一次成形ワークW1の搬送が行われると、その搬送中において、図9に示すように、第2の一対の爪部65A1(65B1)が、一次成形ワークW1における軸部W11のうち、これまで電極チャック22が保持していた保持部分W11aを把持し、続いて、図10に示すように、第1の一対の爪部64A1(64A1)が一次成形ワークW1における軸部下方部分W11bの把持を解除する。これにより、一次成形ワークW1には、その下方部分W11bをもって、鍛造プレス本体10における挿入孔12に対する挿入代が新たに確保される。
第1の一対の爪部64A1(64B1)が一次成形ワークW1の軸部下方部分W11bの把持を解除すると、図11に示すように、一次成形ワークW1は、第2の一対の爪部65A1(65B1)による把持(ロボットハンド62cの移動)により、鍛造プレス本体10における挿入孔12にまで搬送され、その一次成形ワークW1における軸部W11の下方部分W11bが挿入孔12に上方側から挿入される。そして、一次成形ワークW1における軸部下方部分W11bが挿入孔12に挿入されると、ロボットハンド62cは移動を停止し、第2の一対の爪部65A1(65B1)の把持を解除する。これにより、一次成形ワークW1は、その自重に基づき、挿入孔12の内壁に案内されつつ下方に落下することになり、最終的に、図12に示すように、一次成形ワークW1の膨らみ部W12が下型11に受け止められ、一次成形ワークW1は、その全長が短いものであっても、鍛造プレス本体10に的確にセット(挿入保持)される。
これに対して、第1の一対の爪部64A1(64B1)だけからなる既存のシングルハンドタイプにおいては、ワークとしての丸棒材Wが短い場合には、それがアプセッタ20A(20B)により一次成形ワークW1に成形された後に、その一次成形ワークW1のうち、電極チャック22が保持する保持部分W11aよりも下側の軸部下方部分W11bを一対の爪部64A1(64B1)をもって把持することにより搬送できる(図13〜図15参照)。しかし、その把持により、一次成形ワークW1の軸部W11に挿入代がなくなるため、図16、図17に示すように、鍛造プレス本体10における挿入孔12に挿入しようとしても、挿入することができない。
上記アプセッタ20A(20B)から鍛造プレス本体10へのワークの移し変えに際しての制御ユニットUの制御例を、図18に示すタイムチャート、及び図19、図20に示すフローチャートに基づいて具体的に説明する。尚、図19、図20中、Sはステップを示す。また、アプセッタ20A(20B)から鍛造プレス本体10へワークを移し変える際の開始の前提状態は、前述と同様である(図6参照)。
先ずS1において、丸棒材Wの一次成形が完了したためにアプセッタ20A(20B)での加熱が終了したか否かが判別される。アプセッタ20A(20B)での加熱が終了しない間は、その判断が繰り返される一方、S1がYESのときには、S2においては、第1調整弁64A3(64B3)に対して第1の一対の爪部64A1(64B1)を把持させるための制御信号が出力される。これにより、第1の一対の爪部64A1(64B1)は、アプセッタ20A(20B)における電極チャック22,22により保持されている一次成形ワークW1(棒材)の軸部保持部分W11aよりも下方側の軸部下方部分W11b(丸棒材Wの一方の端部側部分)を把持する(図8参照)。
次いで、S3において、第1タイマがセットされ(時間TC1=0)、次のS4において、時間TC1に1が加算されて、時間TC1がカウントされ始める。そして次のS5において、時間TC1が所定時間TC10に達したか否かが判別され、その判別がNOのときには、S4に戻って、時間のカウントが続行される。その一方、S5の判断がYESのときには、時間TC1が所定時間TC10に達したとして、S6において電極チャック22の駆動調整部80に対して保持解除信号が出力される。これにより、電極チャック22、22は、一次成形ワークW1の保持を解除する。このときには、前述の通り、第1の一対の爪部64A1(64B1)が丸棒材Wを既に把持していることから、電極チャック22が一次成形ワークW1の保持を解除しても、その一次成形ワークW1が落下することはない。
電極チャック22、22の駆動調整部80に対して保持解除信号が出力されると、S7において、電極チャック22、22が実際に一次成形ワークW1の保持を解除したか否かが判別される。このS7がNOのときには、S6に戻されて、S6の処理、S7の判別が繰り返される一方、S7がYESのときには、S8において、高速多関節ロボット60A(60B)におけるロボット本体61、アーム62a,62b、ロボットハンド62cの駆動が開始され、高速多関節ロボット60A(60B)は、その高速多関節ロボット60A(60B)に対してティーチングされている記録移動動作を実行する。これにより、一次成形ワークW1の搬送等の移動(ロボットハンド62cの移動)が開始されることになる。この場合、一次成形ワークW1の移動は、その一次成形ワークW1を保持するロボットハンド62cの移動動作に基づいて行われることになるが、このロボットハンド62cの移動動作には、当然のことながら、そのロボットハンド62c自体の移動動作に限らず、ロボット本体61及びアームの作動に基づくロボットハンド62cの移動動作をも含む。
ロボットハンド62cの移動が開始されて一次成形ワークW1の移動が開始され始めると、S9において、ロボットハンド62c(第1、第2の一対の爪部64A1,65A1(64B1,65B1))が、記録移動動作路上の第1所定位置を通過したか否かが判別される。この第1所定位置は、アプセッタ20A(20B)から所定距離離間して、第1、第2の一対の爪部64A1,65A1(64B1,65B1)が開閉動しても、それらがアプセッタ20A(20B)及びその他の装置類に干渉しない位置の限度として設定されている。このS9がNOのときには、その判別が繰り返される一方、そのS9がYESのときには、S10において、第2調整弁65A3(65B3)に対して第2の一対の爪部65A1(65B1)を把持させるための制御信号が出力される。これにより、第2の一対の爪部65A1(65B1)は、一次成形ワークW1の軸部W11のうち、アプセッタ20A(20B)における電極チャック22、22がこれまで保持していた保持部分W11aを把持することになる(図9参照)。
S10において、第2調整弁65A3(65B3)に対して第2の一対の爪部65A1(65B1)を把持させるための制御信号が出力されると、S11において、第2タイマがセットされ(時間TC2=0)、S12において、ロボットハンド62c(第1、第2の一対の爪部64A1,65A1(64B1,65B1))が記録移動動作路上の第2所定位置に到達前か否かが判別される。この第2所定位置は、鍛造プレス本体10から所定距離離間して、第1、第2の一対の爪部64A1,65A1(64B1,65B1)が開閉動しても、それら(一次成形ワークW1も含む)が鍛造プレス本体10及びその他の装置類に干渉しない位置の限度として設定されている。このS12がYESのときは、第1、第2の一対の爪部64A1,65A1(64B1,65B1)等に関し、干渉の問題が生じないとして、ロボットハンド62cが移動する状態下で、時間TC2がカウントされた後(S13)、次のS14に進む。一方、S12がNOとなって、ロボットハンド62cが第2所定位置に到達したと判断されたときには、これ以後の移動により第1、第2の一対の爪部65A1等に干渉の問題が生じるとして、S15において、ロボットハンド62c(ロボット本体61、アーム62a,62b)の移動が停止され、S13においては、ロボットハンド62cが停止した状態下で、時間TC2がカウントされる。
次のS14においては、時間TC2が所定時間TC20に達したか否かが判別される。このS14がNOのときには、S12に戻されて、一連の処理(S12〜S14、S15)が繰り返される一方、S14がYESのときには、S16において、第1調整弁64A3(64B3)に対して第1の一対の爪部64A1(64B1)が把持を解除するための制御信号が出力される。これにより、第1の一対の爪部64A1(64B1)は一次成形ワークW1の把持を解除する。このとき、第2の一対の爪部65A1(65B1)が一次成形ワークW1の軸部W11を把持していることから、一次成形ワークW1が落下することはなく、また、第1の一対の爪部64A1(65B1)の把持解除により、一次成形ワークW1における軸部下方部分W11bが解放されて挿入代が確保されることになる。
S16において、第1調整弁64A3(64B3)に対して第1の一対の爪部64A1(65B1)が把持を解除するための制御信号が出力されると、S17において、ロボットハンド62c(第1、第2の一対の爪部64A1,65A1、一次成形ワークW1)が第2所定位置に到達前か否かが判別される。このS17がYESのときには、第1、第2の一対の爪部64A1,65A1等に対して干渉の問題が生じないとして、ロボットハンド62cが移動する状態の下で、次のS18において、第1の一対の爪部64A1(64B1)が把持を解除したか否かが判別される。その一方、S17がNOのときには、S19において、ロボットハンド62cの移動が停止しているか否かが判別され、ロボットハンド62cが未だ停止中でないときは、S20において、ロボットハンド62cの移動が停止された上でS18に進み、S19の判別によりロボットハンド62cが既に停止中と判断された場合には、直接、S17に進む。
S18においては、第1の一対の爪部64A1(64B1)が把持を解除していないと判断されたときには、S16に戻されて一連の処理(S16〜S20)が繰り返される一方、S18がYESのときには、第1の一対の爪部64A1(64B1)が把持を解除したと判断されて、S21において、ロボットハンド62cが停止中か否かが判別される。S21がYESと判断されたときには、ロボットハンド62c停止状態にあることから、S22において、ロボットハンド62cは再び移動を開始し、次のS23において、そのロボットハンド62cの移動に基づき、一次成形ワークW1の軸部W11が鍛造プレス本体10における下型11の挿入孔12内にその上方側から挿入されたか否かが判別される。一方、S21がNOのときには、直接、S23に進む。
S23においては、その判断がNOのときには、その判断処理が繰り返される一方、S23の判断がYESのときには、S24において、ロボットハンド62cの移動が停止され、次のS25において、第2調整弁65A3(65B3)に対して第2の一対の爪部65A1(65B1)の把持を解除する制御信号が出力され、第2の一対の爪部65A1(65B1)は一次成形ワークW1の把持を解除する。これにより、一次成形ワークW1は、自重に基づき落下することになり、一次成形ワークW1の軸部W11は、鍛造プレス本体10における挿入孔12の内壁に案内されつつ、その挿入孔12内に挿入される。
次のS26においては、第2の一対の爪部65A1(65B1)が実際に把持を解除しているかが判別される。S26がNOのときには、S25に戻されて、第2の一対の爪部65A1(65B1)の把持解除を待つことになる一方、S26がYESのときには、S27において、一次成形ワークW1の鍛造プレス本体10への移し変えが終了したとして、ロボットハンド62cは次工程へ移行する。
以上実施形態について説明したが本発明においては、次の態様を包含する。
(1)本発明を、バルブの鍛造における移し変えに用いるだけでなく、他の用途にも用いること。
(2)1台のロボットハンドに第1、第2の両一対の爪部64A1,65A1(64B1,65B1)を設けることなく、2台のロボットに、一対の爪部をそれぞれ設けて、2台のロボットを用いて、ワークとしての一次成形ワークの移し変え(アプセッタ20A(20B)から鍛造プレス本体10への搬送)を行うこと。
10 鍛造プレス本体
11 鍛造プレス本体の金型
12 挿入孔(所定の位置決め孔、保持孔)
20A,20B アプセッタ
22 電極チャック(保持手段)
60A,60B 高速多関節ロボット(搬送装置)
62c ロボットハンド(搬送装置)
64A,64B チャック装置(一、他の把持手段、第1、第2の把持手段)
64A1,64B1 第1の一対の爪部(第1把持手段における一対の把持部)
65A1,65B1 第2の一対の爪部(第2把持手段における一対の把持部)
64A3,64B3 第1調整弁(第1把持調整手段)
65A3,65B3 第1調整弁(第2把持調整手段)
81 ロボット駆動調整部
82 受け取りタイミング検出機構(受け取りタイミング検出手段)
83 第1経過時間検出機構
84 第2経過時間検出機構
85 第1爪部状態検出センサ(第1把持検出手段)
86 第2爪部状態検出センサ(第2把持検出手段)
87 位置情報検出センサ(位置情報検出手段)
88 移動検出センサ
Lf 第1の一対の爪部と第2の一対の爪部との間における先端側間隔
Lb 第1の一対の爪部と第2の一対の爪部との間における基端側間隔
W 丸棒材(棒材)
W1 一次成形ワーク(棒材)
W11 一次成形ワークの軸部
W11a 一次成形ワークにおける軸部のうち、電極チャックが保持する保持部分
W11b 一次成形ワークにおける軸部下方部分
W2 二次成形ワーク(棒材)
U 制御ユニット(制御手段)

Claims (6)

  1. 把持手段を備える搬送装置を用意し、保持手段により保持された棒材のうち、該保持手段が保持する部分よりも該棒材の一方の端部側を、前記搬送装置の把持手段をもって把持することにより該保持手段から受け取り、その受け取った棒材を、所定の位置決め孔に搬送すると共に、該所定の位置決め孔に対して該棒材を、該棒材の一方の端部から挿入する棒材の移し変え方法において、
    前記保持手段から前記棒材を受け取るに際して、搬送装置における一の把持手段を用い
    前記棒材の受け取り後であって、該棒材を該棒材の一方の端部から前記所定の位置決め孔に挿入する前に、前記搬送装置における一の把持手段とは異なる別の把持手段をもって、前記棒材のうち、前記保持手段が保持していた部分を把持し、
    前記棒材を該棒材の一方の端部から前記所定の位置決め孔に挿入するに際して、該棒材に対する前記一の把持手段の把持を解除し、
    前記棒材として、バルブ成形のための棒状素材を用い、
    前記保持手段として、前記棒材を掴んで該棒材端との間で電流を流す電極を用い、
    前記所定の位置決め孔として、前記棒材における一方の端部側を保持して該棒材の他方の端部をバルブの傘部として成形する鍛造プレス本体における保持孔を用いる、
    ことを特徴とする棒材の移し変え方法。
  2. 請求項1において、
    前記一の把持手段と前記別の把持手段とが、1つの搬送装置における第1、第2把持手段として、並設した状態で設けられ、
    前記第1把持手段と前記第2把持手段とは、その両一対の把持部が該両一対の把持部の拡縮方向を同じにしつつ対向された状態で配置されている、
    ことを特徴とする棒材の移し変え方法。
  3. 請求項1において、
    前記一の把持手段と前記別の把持手段とが、異なった搬送装置において、別々に設けられている、
    ことを特徴とする棒材の移し変え方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、
    前記搬送装置として、ロボットハンド又はロボットハンドを備えるロボットを用いる、
    ことを特徴とする棒材の移し変え方法。
  5. 拡縮可能な一対の把持部を有する把持手段を備え、保持手段により保持された棒材を、該保持手段が保持する部分よりも該棒材の一方の端部側において、前記把持手段における一対の把持部をもって把持することにより該保持手段から受け取り、その受け取った棒材を所定の位置決め孔に搬送して、前記棒材を該棒材の一方の端部から所定の位置決め孔に挿入する搬送装置において、
    前記把持手段として、第1、第2把持手段が並設された状態で備えられ、
    前記第1、第2把持手段における各一対の把持部が、該各一対の把持部の拡縮方向を同じにしつつ対向された状態で配置され、
    前記第1把持手段は、該第1把持手段における一対の把持部が、前記保持手段から前記棒材を受け取るに際して、該棒材を、該保持手段が保持する部分よりも該棒材の一方の端部側において把持すると共に、該棒材を該棒材の一方の端部から前記所定の位置決め孔に挿入するに際して、該棒材に対する把持を解除するものとして設定され、
    前記第2把持手段は、該第2把持手段における一対の把持部が、前記棒材の受け取り後であって、該棒材を該棒材の一方の端部から前記所定の位置決め孔に挿入する前に、該棒材のうち、前記保持手段が保持していた部分を把持するように設定され、
    前記第1把持手段の一対の把持部と該第2把持手段の一対の把持部との間の間隔は、該第1、第2把持手段の並設方向において、該両一対の把持部の基端側間隔に比して先端側間隔が狭められている、
    ことを特徴とする搬送装置。
  6. 請求項5において、
    ロボットハンド又はロボットハンドを備えるロボットを用いて構成されている、
    ことを特徴とする搬送装置。
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