JP5706827B2 - ねじ圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、ねじ圧縮機に関する。本発明は特に、メインロータおよび2つ以上の噛み合いゲートロータを有する1軸ねじ圧縮機に適用される。
近年、ねじ圧縮機は、冷凍用途および空調用途においてますます普及している。これらの圧縮機は信頼性が高く、所与の容量に対してサイズおよび重量が小さいため、パッケージ型冷却ユニットの用途において理想的である。環境問題がますます重要視されており、そのため、これらの冷却器の動作の効率化も重要となっている。
1軸ねじ圧縮機は公知であり、1軸メインロータ100と、2つの噛み合いゲートロータ110および115とを含む。これらのロータの一例を図1中に示す。1軸メインロータ100は、複数の螺旋状ねじ山105(「フルート」とも呼ばれる)を有する。これらの螺旋状ねじ山105は、これらのねじ山の根本まで球形状(または砂時計形状)に切り込まれている。ねじ山105は、入力端120において比較的大きな断面を有し、吐出端125においてかなり小さな断面を有する。
入力端120の大きな開口部において、メインロータ100に対して概して軸方向において、サクションガスがフルート105に入る。ロータアセンブリ100、110および115の回転と共に、このガスは、ゲートロータ110および115およびケーシング(図示せず)によってフルート105内に封入される。そのとき、フルート105の吐出端125は通常、ケーシングによって閉められている。回転が継続すると、ゲートロータ110および115の歯がフルート105に沿って前進し、そのため容積が低下し、圧力が増加する。この圧縮機の設計は、所望の圧力増加に達したとき、フルートがケーシング内の吐出ポートまで開き、その後回転が継続すると、冷媒ガスが吐出ポートから排出されるような設計である。この設計により、メインロータ100の両側において2つのゲートロータ110および115の使用により、この圧縮プロセスを正確に再現することが可能になる。
図1は、3つの異なる回転位置における圧縮プロセスを示す。第1の位置(図1中、左側に図示)において、ガス充填されたフルート105の容積は比較的大きい(点付き領域によって図示)。入力端120がゲートロータ115の歯によって密閉され、ロータアセンブリ100、110および115の回転時にゲートロータ115の歯がガス充填されたフルート105に沿って移動し始めると、図1の中央部によって示すように、ガス充填されたフルート105の容積が低下する。その吐出端125がケーシング内の吐出ポート(図示せず)と同一高さになっただけで、ガス充填されたフルート105の容積が最小に達する。この最終回転位置を図1中右側に示す。ガスは、吐出ポートから放出されるにつれ、膨張する。各連続するフルート105に対して、このプロセスを繰り返す。
圧縮機をその最大容積で運転することは、必ずしも必要でないかまたは望ましくない。従来、ユニットの作動を全負荷で効率的に行えば十分であったが、平均的な冷却器はほとんどの期間において最大容積のうち25%〜75%で用いられていることが周知である。これらの動作帯域における高効率の重要性については、冷凍空調工業会および欧州冷凍空調工業会のどちらにおいても認められている。欧州冷凍空調工業会による指標であるESEERは、冷凍空調工業会によるIPLVと極めて類似した評価法であり。ESEERでは、多様な部分負荷における効率に対して重み付け係数を適用することにより、現実的な全体的な効率図が得られる。以下の表は、1組のESEERパラメータに対するこれらの重み付け係数を示す。
Figure 0005706827
部分負荷比が25%〜75%であるときにこれらの重み付け係数が大幅に高くなることが分かる。
圧縮を低速で行うために、多様なアンロード機構が開発されている。ねじ圧縮機において、今日実質的に汎用されている一体構成として、一定形態の軸スライドがある。これらを用いて、最大容積および容積比の2つの要素を調節する。最大容積の制御は、フルート105に沿ったガス取り込み位置を決定することにより、行われる。この容積比は、フルート105内における圧縮プロセスの開始時の閉じ込められたガスの容積と、閉じ込められたガスが最初にフルート105から放出されたときの前記ガスの体積との間の関係である。多くの種類の1軸ねじ圧縮機において用いられている構成では、2つの軸方向に動くスライドが用いられる。これら2つのスライドは、圧縮機ロータに部分的に隣接しかつ圧縮機ロータを部分的に密閉するように、ケーシング内の凹部内に配置される。標準的な構成では、スライドが軸方向に移動すると、圧縮機ケーシング内のポートが開くかまたは閉まって、最大容積および容積比に変化が発生する。実際、ケーシング内のバイパスポートにより、圧縮開始が効果的に遅延させられ、このが段階的に開くかまたは閉まることで、最大容積を制御する。ケーシングの他端の吐出ポートも同時に修正されて、容積比を制御する。
図2を参照して、スライド200内に切り込まれているポート205は、通常は最大容積制御のために設けられるものであるが、ポート205によっても、ケーシング内の吐出ポートの開口部を制御することができる。このように、スライド200は、2つの異なる機能を行う。すなわち、第1の機能は最大容積の調節であり、第2の機能は、適切な容積比の維持である。スライド200を入念に設計することで、動作範囲の大部分において一定の容積比を維持するかまたは部分負荷における動作圧力の想定される変化に適合する容積比の変化を可能にするような構成を得ることができる。
さらなる改良において、スライドを2つの別個の部分に分割することにより、これら2つの機能を分離することが可能である。
図1に示すように2つのゲートロータ110および115を備えた1軸ねじ圧縮機では、2組の圧縮プロセスが同時に発生する。1つの圧縮プロセスは、各ゲートロータ115がメインロータ100の片側においてフルート105内を掃過する際に行われる。そのため、各圧縮プロセス組は、アンロードスライド200と共に提供される。これらのスライドを非対称に用いることで、その各圧縮プロセスにおいて同時に異なるローディングが得られるようにすることが公知である。少なくとも2つの圧縮プロセスそれぞれにおいて異なるローディングを得る能力により、部分負荷時の圧縮機の動作をより高効率にすることが可能になる。
好適には、これら少なくとも2つのスライドのうち第1のスライドは、全負荷位置と完全無負荷位置との間で動作可能であり、これら少なくとも2つのスライドのうち第2のスライドは、一定範囲の部分負荷位置のうちいずれかへと移動するように動作可能である。このような構成により、圧縮機は、極めて低いローディングから全負荷にわたって、広範囲のローディング範囲にわたって動作することができる。
本発明の実施形態の第1の局面によれば、1軸ねじ圧縮機において用いられるスライドが提供される。前記圧縮機は、軸方向において前記メインロータに対して間隔を空けて配置された吐出ポートおよびバイパスポートを有するケーシングを含む。前記スライドは、第1の封止面と第2の封止面との間に配置された出口ポートと、前記出口ポートへと送達されるべきガスを前記メインロータのフルートから受け取るための少なくとも1つの入口ポートとを含む。前記スライドは、i)負荷位置と、ii)無負荷位置との間で動作可能である。このi)負荷位置において、出口ポートはケーシング内の吐出ポートに対して開き、第1の封止面によってバイパスポートが封止される。このii)無負荷位置において、出口ポートはケーシング内のバイパスポートに対して開き、第2の封止面によって吐出ポートが封止される。
好適には、圧縮機ケーシングはさらなる出口ポートを有し、これにより、スライドと、関連付けられたゲートロータとの間において、スライドの外側の位置においてフルートの吐出端に対して開口部を提供する。前記スライドは、前記出口ポートへ送達されるべきガスを前記ケーシング内の前記さらなる出口ポートから受け取るための少なくとも1つのさらなる入口ポートを含む。
公知の圧縮機において、フルートの最終部分内に閉じ込められたガスに起因して、圧縮プロセスの終わりにおいて問題が発生する場合がある。公知の解決方法として、スライド全体を通過して吐出ポートへと直接繋がる出口経路を前記ガスに対して提供する方法がある。この方法の場合、圧縮プロセスの他の段階におけるフルートへの逆戻りを防ぐために、逆止弁またはチェックバルブを吐出ポート内に設ける必要がある。
本発明の実施形態において、スライドの出口ポートへの送達のために、フルートの最終部分から前記ケーシング内の前記さらなる出口ポートを介してスライド内へと続く出口経路を設ける。圧縮プロセスにおける段階に応じて、前記ガスは、吐出ポートまたはバイパスポートのいずれかに送達され得る。前記スライドを通過せずにフルートから吐出ポートへと到達できる経路は無い。
この方法には2つの利点がある。第1に、吐出ポート内に逆止弁またはチェックバルブを設ける必要が無くなり、第2に、負荷位置と無負荷位置との間でのスライドの移動を促進することができる。圧縮プロセス全体において、完全に連通状態を維持することができる。
スライドの移動先となる全ての位置において圧縮プロセスの完全連通状態を維持するために、スライド内に設けられたさらなる入口ポートは好適には、メインロータに対して軸方向に延び、これにより、前記ケーシング内の前記さらなる出口ポートは、前記さらなる入口ポートと常に連通する。頑健性を得るために、前記スライド内に設けられた前記さらなる入口ポートは好適には、1軸開口部としてではなく一連の2つ以上の開口部として設けるとよい。この場合、これらの開口部間の距離は、前記開口部と前記さらなる出口ポートとの間の接合部において、前記軸方向における前記ケーシング内の前記さらなる出口ポートの寸法よりも小さくする必要がある。
入口ポートと、出口ポートと、前記さらなる入口ポートとを収容できるスライドの形態は、棒状ボディを含む。この棒状ボディは、メインロータの外面に嵌めこまれる面を持つように切り出されている。この面により、入口ポートが得られる。前記面内の凹部により、入口ポートから出口ポートへの経路が得られ、この経路は通常はスライドの「後側」表面内にあり、使用時において、ケーシング内の排出ポートおよびバイパスポートに対向する。前記凹部内へのアクセスを得るために、さらなる入口ポートが棒状ボディの概して円周方向において前記面内の入口ポートと出口ポートとの間に設けられる。例えば、棒状ボディは概して円筒状であり得る。
スライド内の出口ポートは、出口ポートがバイパスポートおよび吐出ポートそれぞれに対して開口する位置間において移動するため、ケーシング内のバイパスポートおよび吐出ポートは好適には、スライドが移動する方向において、少なくとも部分的に整列される。上述したようなスライドは通常は一次ロータに対して軸方向に動くため、ケーシング内のバイパスポートおよび吐出ポートを少なくとも部分的に軸方向において整列させることでコンパクト性を得る。
バイパスポートおよび吐出ポート双方に対して1軸スライドを用いることにより、前記スライドが1つのアイテム内において多機能を発揮することが可能になる。前記スライドは、当該圧縮機の必要な動作条件に適合するように容積比を制御できるような従来の様態で動作可能であり、また、いくつかの新機能も提供可能である。例えば、以下を支援することができる。
・スライドをより良く支持するための、オフセット吐出ポート。
・圧縮プロセスが完全無負荷である際の吐出ポートの絶縁。これにより、(上述したように)チェックバルブを不要とする。
・前記プロセスの負荷時の可変容積比。
スライドのより良い支持は、スライドがメインロータに向かって押圧されずかつベアリングハウジングに対して保持されるように、ケーシング内の吐出ポートをスライドの後面上の圧力分布によって位置決めすることにより、可能である。スライドの設計において、従来技術のスライドよりもボディをより肉厚にすることにより、このオフセット吐出ポートを少なくとも部分的に促進することができる。このボディは、スライドの入口ポートと出口ポートとの間において、ガイド凹部またはチャンネルを収容する。ケーシング内の吐出ポートへのスライドを通じて直接ガスを連通する代わりに、ガスをスライドに沿ってケーシング内の吐出ポートへとガイドする。このスライドは、メインロータに対向するのではなく、ベアリングハウジングに対向する。そのため、スライドは好適には、上記のような棒状の(好適には概して円筒形の)ボディを有するとよく、これにより、ガスを排出してオフセット吐出ポートへと到達させる方向を決定することが可能な十分な厚みのボディを提供しつつ、スライドをメインロータに対して軸方向において駆動およびガイドすることが可能になり、これにより、上記のスライドの支持を達成する。
他の種類のねじ圧縮機と同様に、漏れ経路を密封するために、1軸ねじ圧縮機における圧縮プロセス時において油が注入される。本発明の好適な実施形態において、スライドは、油注入のための油経路を有する。この油経路は、圧縮プロセスが全負荷状態にある際に、油送達チャンネルと一致する。スライドが移動すると、前記油経路は一致状態から外れ、この油供給が妨害される。その後、スライド内の油経路を介した圧縮プロセスへの油注入が停止し、その結果、圧縮機の全体的効率が部分負荷において最大化される。この効率向上は、無負荷時の圧縮プロセスにおいて攪拌損失が低減し、また、前記注入された油から得られた溶液からの冷媒が低減したためである。典型的には、冷媒油中には20%以上の冷媒が溶解しており、この冷媒は、低圧力において溶液から得ることができ、これにより、効率が低下する。
本発明の実施形態を1軸ねじ圧縮機において用いて、非対称アンロードを得ることができる。例えば2つのゲートロータによって上述したように2組の圧縮プロセスが同時に発生する場合、一次ロータの各片側上のゲートロータ、各1組の圧縮プロセスに対し、異なる位置に配置されたスライドを設けることができる。例えば、これらのスライドのうち1つを完全無負荷状態または全負荷状態にし、これらのスライドのうち他方を最大容積の12%〜50%となるような位置において動作するように設定することができる。この組み合わせにより、動作範囲を最大容積の12%〜50%と、62%〜100%との間にすることが可能となる。このように最大容積を非対称に制御することは、大型ねじ圧縮機の利点と、多重圧縮機据付の利点との組み合わせとみなすことができる。1軸ねじ圧縮機内では非常に大型のポートを用いることが可能であるため、無負荷側において実質的に圧縮は無く、そのためポート損失も実質的に無い。従って、この考え方は、従来のねじによるアンロードに類似するというよりも、圧縮機をオフにすることによってアンロードを達成する多重圧縮機構成に類似する。
本発明の実施形態の第2の局面によれば、第1の局面によるスライドと共に用いられる1軸ねじ圧縮機が提供される。この圧縮機は、前記スライドに関連して上述した機能のうち1つ以上を有する。
上述したように、前記スライドを収容するために、前記圧縮機は、例えば、メインロータのためのケーシングを提供し得る。前記ケーシングは、吐出ポートおよびバイパスポートを有する。前記吐出ポートおよびバイパスポートは、前記ロータに対して軸方向において、少なくとも部分的に相互に整列される。好適には、前記吐出ポートは、前記メインロータに隣接するのではなく、例えば前記圧縮機のベアリングハウジングによって得られたメインロータからの表面オフセットに対向するように配置され、これにより、前記圧縮機の使用時において前記吐出ポート内に作用する圧力に起因して、前記スライドは、前記メインロータに向かってではなく、前記表面に対して押圧される。
前記スライドがさらなる入口ポートを有する場合、前記圧縮機は、例えば、前記メインロータのためのケーシングを提供し得る。前記ケーシングは、バイパスポートと、吐出ポートと、さらなる出口ポートとを有し、これにより、前記フルートの吐出端から前記スライド内のさらなる入口ポートへの経路を提供する。
前記さらなる出口ポートは、前記圧縮機の使用時において、前記スライドの外側において、前記スライドと、関連付けられたゲートロータとの間に配置され得る。前記さらなる出口ポートは、前記ケーシング内の成形チャンネルによって得られ得る。このチャンネルは、前記フルートの吐出端からのガスを前記スライド内のさらなる入口ポートへと方向付ける。
前記スライドが油注入のための油経路を有する場合、前記圧縮機に油送達チャンネルが設けられ得る。この油送達チャンネルは、圧縮プロセスが全負荷状態のときにのみ、前記油経路と一致する。
本発明の任意の1つの局面または任意の1つの実施形態に関連して説明した特徴は、適切な場合、本発明の同一のまたは他の1つ以上の局面または実施形態と関連して、単独で用いてもよいし、あるいは記載の他の特徴と組み合わせてもよいことが理解されるべきである。
以下、本発明の実施形態による1軸ねじ圧縮機について、添付図面を参照しつつ、ひとえに例示目的のために説明する。
1本の一次ねじと、2つのゲートロータとを有する1軸ねじ圧縮機を異なる圧縮段階において上から見た際の一連の3つの線図である。 従来技術によるスライドの側面図である。 上方において斜め45度から見た部分切り取り図であり、本発明の実施形態による圧縮機の立体図であり、上側スライドおよび下側スライドの位置を示す。 図3の圧縮機において用いられる上側スライドを上方において斜め45度から見た立体図であり、使用時において、一次ねじと対向するスライドの凹型内側表面を示す。 図4の上側スライドを下方において斜め45度から見た図である。 図4の上側スライドを後方から見た図である。 上側スライドを収容する圧縮機のケーシングの一部(特に、圧縮機の使用時においてスライドと連通する1組の3つのポート)を上方において斜め45度から見た図である。 図4〜図6の上側スライドが負荷位置および無負荷位置において図7中に示すケーシング内のオフセット吐出ポートに対して設けられている様子を示す断面図である。 図4〜図6の上側スライドが負荷位置および無負荷位置において図7中に示すケーシング内のオフセット吐出ポートに対して設けられている様子を示す断面図である。 図3に示すように圧縮機の使用時において通常閉じこめられるガスのための排出経路の断面図である。 本発明による圧縮機の使用時において通常閉じこめられるガスのための排出経路の断面図である。 図7に示すケーシング内において異なるローディング位置に取り付けられた図4〜図6の上側スライドを上方において斜め45度から見た図立体図である。 図7に示すケーシング内において異なるローディング位置に取り付けられた図4〜図6の上側スライドを上方において斜め45度から見た図立体図である。 図7に示すケーシング内において異なるローディング位置に取り付けられた図4〜図6の上側スライドを上方において斜め45度から見た図立体図である。 図7に示すケーシング内において異なるローディング位置に取り付けられた図4〜図6の上側スライドを上方において斜め45度から見た図立体図である。 図4の圧縮機の使用時におけるベアリング配置構成の水平断面図である。 圧縮機用のCOPに対して非対称および対称ローディングを行い、エコノマイザーを用いた場合と用いない場合との比較図である。
本明細書中記載の圧縮機において、スライド動作は油圧シリンダーによって駆動されるが、ステッピングモーターなどの任意の適切な駆動手段を用いてもよい。
図3および図4を参照して、圧縮機300は、図1に関連して説明した一般的な種類のものであり、セミハーメチックケーシング(図示せず)の内部にメインロータ100を有する。2つのゲートロータ110および115があるが、そのうち1つのみを図3中に示す。図中、第2のゲートロータの位置は、関連付けられたハウジング301の位置から見ることができる。各ゲートロータ110および115は、関連付けられたスライド305および310を有する。メインロータ100は、サクションガスによって冷却されたモータ320により、駆動される。メインロータおよびゲートロータの構成は公知の種類のものであり、ゲートロータ110および115は、メインロータに対して直径方向に対向して設けられる。
本発明の実施形態は、独自の1軸ねじ圧縮機ジオメトリを利用したものであり、この1軸ねじ圧縮機ジオメトリでは、圧縮機の片側を全負荷または部分負荷で保持しつつ当該圧縮機の他方側を完全にアンロードする可能性を利用することより、メインロータの対向する両側において発生する2つの同一の圧縮プロセスを行う。
図3は、新規な圧縮機設計におけるスライド配置構成を示す。各スライド305および310は、ゲートロータ110および115のうちの1つに隣接するメインロータ100に対して軸移動できるように、取り付けられる。第1の(下側の)スライド305は、下側を延びて第1のゲートロータ115を通過するのに対し、第2の(上側の)スライド310は、第2のゲートロータを通過する。圧縮機300の使用時において、前記スライドの一般的な位置決めと、メインロータに対する前記スライドの軸方向移動とは、従来と同様である。
下側スライド305は、完全変調制御を提供するように設計され、他方のスライド310は、全負荷位置または無負荷位置のいずれかにおいて機能するようになっている。下側スライド305は無限に調節可能であり、これにより、必要なシステム容積に圧縮機300を正確に適合させることが可能になる。このスライド305は、自身で動作する際、圧縮機300の最大容積のうち12%〜50%の範囲を網羅することができる。そのため、負荷要求が12〜50%の範囲において変動した場合、上側スライド310は完全無負荷位置において保持され、下側スライド305は、負荷要求に正確に適合するように移動する。負荷が62〜100%である場合、上側スライド310は全負荷であり、下側スライド305は、前記負荷要求に正確に適合するように調節される。
スライド305および310はどちらとも、スライドの端部上において動作する油圧シリンダーによって制御される。下側スライド305の場合、これは、スライドの端部に取り付けられたピストン325を介して行われ、上側スライド310の場合、スライドの端部内においてピストン330が採用され、これにより、設計が簡略化され、部品点数が低減する。しかし、所望であれば、他の形態の制御(例えば、ステッピングモーター)を用いてもよい。
図4〜図6を参照して、上側または上方のスライド310は、全負荷状態またはゼロ負荷状態のいずれかにおいて動作するように、設計される。上側スライド310は、概して円筒形のボディを有し、ピストン405が一端において設けられている。ピストン405により、圧縮機300のメインロータ100のケーシング内のボア内において上側スライド310を負荷位置と無負荷位置との間で駆動することができる。スライド310は、メインロータのフルート105から出てくるガスのための中央出口ポート410を有する。中央出口ポート410は、メインロータ100に対向するスライド310の面内の凹部425から開口している。
全負荷状態とゼロ負荷状態との間での移動において、圧縮プロセスを常に連通状態にしておくことが重要である。これは、さらなる入口ポートにより、部分的に達成される。このさらなる入口ポートは、スライド310の側において一連のスロット415を含む。これらのスロットは、メインロータ100のケーシング内の新規出口ポートと共に、メインロータ100のフルート105の吐出端からスライド310内への経路を提供し、これにより、圧縮プロセスが完全連通し、また、従来のアンロード構成において残留している可能性のある圧縮を無くすこともできる。これらのスロット415およびその動作について、以下により詳細に説明する。
スライド310には、油送達チャンネル420も設けられる。油送達チャンネル420の動作について、図8および図9に関連してさらに説明する。
図5は、スライド310を下方において斜め45度から見た図であり、特に、スライド310の外面内の出口ポート410およびスロット415を示す。
図6は、スライド310を後方において斜め45度から見た図であり、特に、スライド310の外面内の出口ポート410と、スライド310の内側において凹部425内に開口しているスロット415とを示す。
図7を参照して、圧縮機300のメインロータ100(図7中図示せず)と、スライド305および310(図7中図示せず)との両方に対して、ケーシング700が設けられている。このケーシング700には、吐出ポート705と、バイパスポート710と、さらなる出口ポート715とが設けられ、これらは全て、上側スライド310を受け入れるケーシング内のボア720内に開口している。吐出ポート705およびバイパスポート710は、メインロータ100の軸方向において、少なくとも部分的に整列される。その結果、軸方向に移動可能なスライド310の出口ポート410は、負荷位置と無負荷位置との間で移動することができる。この出口ポート410は、吐出ポート705およびバイパスポート710と整列される。さらなる出口ポート715が、吐出ポート705とバイパスポート710との間に軸方向に設けられ、概して円筒形のスライド310の円周方向においてオフセットする。その結果、出口ポート715は、スライド310の外側のフルート105の吐出端125と連通する。さらなる出口ポート715は、ケーシング内の成形チャンネルとして形成され、フルート105の吐出端125からのガスを、スロット415によって得られたスライド310内のさらなる入口ポートへと方向付ける。さらなる出口ポート715の動作について、図10〜図15に関連してさらに説明する。
吐出ポート705は、圧縮プロセス上での特定の点からガスを受け取り、このガスをスライド305および310内に通過させ、主要チャンバ内に「方向付けた」後、このガスは油分離器内へと入り、油分離器から冷却システム内へと入り、その後最終的には圧縮機300の反対端へと戻り、再度圧縮される。バイパスポート710により、圧縮プロセスの他の点におけるガスを圧縮目的のための吸引に戻すことができる。
図8および図9を参照して、使用時において、圧縮機のケーシング700内のボア720内に取り付けられたスライド310は、メインロータ100に部分的に隣接し、かつ、ベアリング(図示せず)のハウジング800に部分的に隣接する。スライド310は、そのピストン330によって図8に示す負荷位置から図9に示す完全無負荷状態へと移動させることができる。負荷位置において、スライド310の出口ポート410は、吐出ポート705と整列する。完全無負荷状態において、吐出ポート705は封鎖され、スライド310の出口ポート410は、バイパスポート710と整列される。
どちらの位置においても、吐出ポート705は、メインロータ100の軸方向においてオフセットしており、メインロータ100にではなくベアリングハウジング800に対向していることが分かる。これによる効果として、特に無負荷位置において、メインロータ100へではなくベアリングハウジング800への全圧力を方向付ける圧力(図9中矢印900によって示す)が、やはり吐出ポート705を通じて有る点がある。その結果、スライド310をより良好に支持することが可能になる。
上述したように、スライド310の出口ポート410は、メインロータ100に対向するスライド310の面内の凹部425から得られる。この凹部425は、メインロータ100の軸方向において出口ポート410を越えて延び、ガスがフルート105から出て吐出ポート705およびバイパスポート710それぞれへと到達するための経路805および905を提供する。この延長凹部425により、吐出ポート705が封鎖されている場合でも、フルート105から吐出ポート705および/またはバイパスポート710への連通を常に得ることが可能となる。これは、スロット415の存在に部分的に起因する。
圧縮プロセス内への油注入を用いて、圧縮機中の漏れ経路を封止する。公知の構成においては、油は通常は上の圧縮プロセスおよび下の圧縮プロセス内に注入される。しかし、上の圧縮プロセスが完全無負荷である場合、この油は何ら有用な機能を為さず、そのため、粘性抵抗が発生し、溶解した冷媒が前記油中に混入するため、圧縮機効率において不利である。
図8および図9を参照して、本発明の実施形態において、前記油注入は、スライド310内を通過して全負荷時において前記油が圧縮プロセス内に注入されるが、このスライド310が無負荷になった後は、前記油注入はスライド310によって封鎖されるため、効率低下の可能性が無くなる。これは、スライド310内の油送達チャンネル420の存在により、達成される。油送達チャンネル420は、スライド310がその負荷位置(図8に示す)に来た際に、ケーシング700内の油送達チャンネル810のみと一致するように、配置される。
図10を参照して、従来技術の圧縮機において認識されている問題として、フルート105の最終部分1000にガスが閉じこめられるという問題があった。これに対処するために、圧縮機ケーシング内にチャンネル1005を設けて、フルート105の最終部分1000に対して開口させることで、スライド300を通じて吐出ポートへと到達するガス脱出経路1010を得る方法が公知である。しかし、この方法の場合、脱出経路1010からのガス漏れを回避するために、逆止弁またはチェックバルブを吐出ポート内に設けることが必要であった。
図11は、図10に示す点/ダッシュ線で描かれたボックスに対応する領域を示す。図11に示すような本発明の実施形態において、圧縮機ケーシング700のさらなる出口ポート715により、脱出経路1010がスロット415を介してスライド310内へと得られる。すなわち、残留ガスは、吐出ポート705および/またはバイパスポート710に常に到達することができる。吐出ポート705が閉められると、ガスはバイパスポート710を介して逃げるすることができ、その結果、チェックバルブの必要性が全く無くなる。
(一般的に、本発明の実施形態において、無負荷時の状態においてロータ100内の圧力蓄積に起因して圧縮機効率に影響が出ることが無いよう、スライド310の出口ポート410は十分大きくすべきであり、ケーシング700内のバイパスポート710を十分大きくすべきであることが、理解されるべきである。)
図12〜図15を参照して、スロット415の動作と、スライドの移動と共に延長凹部425がスライド310の出口ポート410へと接続されてフルート105と連通する様子を以下に説明する。
図12〜図15は、無負荷時〜負荷時における上側スライド310の一連の位置を示す。
図12において、スライド310の凹部425内に3つのスロット415が有る様子が分かる。凹部425そのものは、出口ポート410を介して、ケーシング700のバイパスポート710と連通する。図中に示すようにこれらのスロット415に左側から番号を付けた場合、「スロット1」は、ケーシング700のさらなる出口ポート715と連通する。
図13において、スライド310は、負荷位置に向かって一段階だけ移動している。この状態において、出口ポート410は、未だケーシング700のバイパスポート710と部分的に連通している。「スロット1およびスロット2」は、この段階において、ケーシング700のさらなる出口ポート715と連通する。
図14において、スライド310は、負荷位置に向かって一段階だけ移動している。この状態において、出口ポート410は、ケーシング700の吐出ポート705およびバイパスポート710(図14中図示せず)と部分的に連通している。この段階において、「スロット2およびスロット3」は、ケーシング700のさらなる出口ポート715と連通する。
図15において、スライド310は負荷位置に来ている。この状態において、出口ポート410は、ケーシング700の吐出ポート705のみと連通している。この段階において、「スロット3」のみが、ケーシング700のさらなる出口ポート715と連通している。
スライド310の全位置においてフルート105を継続的に連通させるためには、連続するスロット415の対間の距離を、開口部とさらなる出口ポート715との間の接合部におけるケーシング700内のさらなる出口ポート715の軸方向における寸法よりも小さくする必要がある点に留意されたい。さらなる出口ポート715は、隣接するスロット415間の隙間を埋めることが可能である必要があり、そのため、隣接スロット415に対して開口した後、先行スロット415に対して閉口する。
一連の3つのスロット415をスライド310に対するさらなる入口ポートとして用いることは必須ではない。延長アパチャを1つまたは延長アパチャを2つ用いてもよいし、あるいは、スロット以外の形状を用いてもよい。しかし、スロットなどの一連の開口部を用いた場合、スライド310内の強度が維持される。
図16を参照して、他の種類のねじ圧縮機と比較したときの1軸ねじ圧縮機の利点の1つとして、メインロータ上へのラジアル負荷が無い点がある。1軸ねじ圧縮機の分野の当業者であれば、部分負荷動作をより高効率にするために、本発明の実施形態において有限の範囲においてこの利点が犠牲になっていることを理解する。
1つのゲートロータのみと共に動作する1軸ねじ圧縮機は既に存在している。1軸ゲート圧縮機は、さらなる主要ベアリングにより、ラジアル負荷に対処する。本発明の実施形態による非対称型1軸ねじ圧縮機において、2つの側部間のラジアル負荷の差は、圧縮機がアンロードされるにつれて増加し、負荷が50%のときに最大に達する。しかし、それと同時に、圧縮機がアンロードされるにつれて圧縮機負荷の合計が低下し、入力電力も低下する。全てのローディング要求に適切に適合するベアリング構成が可能である。
図16は、適切なベアリング構成を示す。主要ベアリングの数を、第3の外側ベアリング1605を受け入れる吊り下げ型モータ1600と共に増加させることで、頑健かつ振動フリーの圧縮機が得られる。ベアリング1605は、最初は大型の圧縮機を収容できるが、モータ320をベアリング支持部上に突き出すことは不可能になるため、第3のベアリング位置が導入される。他端上の2つのアンギュラコンタクトベアリングは、非対称負荷に起因して、非対称圧縮機において必要となるものよりも大型である。しかし、寿命全体において高ラジアル負荷と共に作動するため、適切なベアリング寿命を得るためには前記アンギュラコンタクトベアリングに隣接して円筒形ローラーベアリングをさらに設ける必要がある1軸スター圧縮機と対照的に、本発明の実施形態における非対称アンロードでは、同一ローディングは50%の負荷ポイントにおいてのみ発生する。負荷がより高くなると、非対称ラジアル負荷が変動し、負荷低下と共に、低負荷条件において想定されるより低い圧力に起因して、非対称負荷は低下する。
図17は、1軸ねじ圧縮機が標準的なアンロードおよび非対称アンロード時において動作したときの性能係数(「COP」)を理論的に比較した結果を示す。非対称アンロード1700および1705は、本発明の実施形態によって意図されるように、標準的なローディング1710および1715(特に、40%〜60%のローディング範囲)において、大幅に高いCOPを可能にすることが期待できることが分かる。実際、部分負荷動作効率は、可変速駆動の圧縮機の部分負荷動作効率に近付いていると考えられる。
非対称設計の1軸ねじ圧縮機の場合、別の利点がある。すなわち、2つの別個の圧縮プロセスに2つのエコノマイザーが接続されている。これらのポートを用いて、従来のねじ圧縮機と同様に効率および最大容積を向上させることができるだけでなく、これらのポートを非対称設計において用いて、利用可能なエコノマイザー動作を下側の部分負荷状態にまで有利に利用することが可能である。従来のスライドの場合、典型的には、負荷が70%未満であるときに少ししか利得が無いのに対し、非対称動作の場合、負荷が35%のときにこれらの利得を得ることができる。
エコノマイザーの使用により、非対称配置構成によって導入される、50%の負荷位置と62%の負荷位置との間の工程を低減または不要にすることができる。負荷要求が上昇している状態で、変調スライドが部分負荷において動作している場合において、このスライドが高負荷状態にある際、エコノマイザーシステムに対し、このスライドのエコノマイザーポートを開くことができ、これにより、前記スライドを継続的にローディングすることにより、最大容積を、(エコノマイザーがオフであるときに得られる50%ではなく)エコノマイザーを使用しない場合の最大容積の62%にすることができる。
次のローディングステップは、全負荷におけるステップスライドへの変更であり、最小負荷においてスライドを変調し、その際、双方のエコノマイザーポートは閉められている。これは、エコノマイザーを使用しない場合の最大容積の62%にも対応し、前回の負荷状態に適合する。このスライドの経済的使用を再導入することにより、負荷の継続的上昇と共に、最大効率を維持することができる。
エコノマイザーの使用に関する結果を図17中にも曲線1700および1705によって示す。2つの段階的な経済的使用を前記設計において容易に採用することができ、その結果、効率がさらに上昇するはずである。
この圧縮プロセスのスライドに対して可変容積比が得られるように、ステップスライドの機能をさらに向上させることができ、これにより、負荷が50%以上であるときの圧縮機効率を向上させる。
可変スライドおよび関連付けられたポートの設計は、特定の冷却器用途においてVRが必要なだけ変化するような、圧縮機を用いた冷却器の動作状態の変化に適合するように開発することができる。
上述した構成などの構成において、多様な改変が本発明の範囲からの逸脱無く可能であることが理解される。簡単な例でいえば、例えば、スライド305および310の位置を交換することで、上方または上側のスライドの代わりに、下側スライドを本発明の実施形態によるスライドとしてもよい。

Claims (17)

  1. 1軸ねじ圧縮機において用いられるスライドであって、前記圧縮機は、メインロータおよび少なくとも1つのゲートロータと、軸方向において前記メインロータに対して間隔を空けて配置された吐出ポートおよびバイパスポートを有する、前記メインロータのためのケーシングとを含み、前記スライドは、第1の封止面と第2の封止面との間に配置された出口ポートと、および前記出口ポートへと送達されるべきガスを前記メインロータのフルートから受け取るための少なくとも1つの入口ポートとを含み、前記スライドは、使用時において、以下の2つの位置
    i)負荷位置であって、前記負荷位置において、前記出口ポートは、前記ケーシング内の前記吐出ポートに対して開口し、前記第1の封止面により前記バイパスポートを封止する、負荷位置と、
    ii)無負荷位置であって、前記無負荷位置において、前記出口ポートは、前記ケーシング内のバイパスポートに対して開口し、前記第2の封止面により前記吐出ポートを封止する、無負荷位置
    の間で動作可能である、スライド。
  2. 前記圧縮機ケーシングはさらなる出口ポートを有し、前記出口ポートにより、前記スライドの外部の位置において、前記スライドと、関連付けられたゲートロータとの間において、前記フルートの吐出端に対する開口部が得られ、前記スライドは、前記出口ポートへ送達されるべきガスを前記ケーシング内の前記さらなる出口ポートから受け取るための、少なくとも1つのさらなる入口ポートを含む、請求項1に記載のスライド。
  3. 前記スライド内に設けられた前記さらなる入口ポートは、使用時において、前記メインロータに対して軸方向に延び、これにより、前記ケーシング内の前記さらなる出口ポートは、前記さらなる入口ポートと常に連通する、請求項2に記載のスライド。
  4. 前記さらなる入口ポートは、前記軸方向において間隔を空けて配置された一連の2つ以上の開口部として設けられ、連続する開口部である前記2つ以上の開口部の間の距離は、前記開口部と前記さらなる出口ポートとの間の接合部において、前記ケーシング内の前記さらなる出口ポートの前記軸方向における寸法よりも小さい、請求項3に記載のスライド。
  5. 棒状ボディを含み、前記棒状ボディは、メインロータの外面に嵌めこまれる面を持つように切り出されており、前記棒状ボディは、前記圧縮機の使用時において前記メインロータの外面に適合するような形状にされた面を有し、前記面は、前記入口ポートを有する、請求項1〜4のうち任意の1つに記載のスライド。
  6. 前記スライドの前記入口ポートは、前記スライドの前記面内の凹部へと接続し、これにより、前記出口ポートへの経路が得られる、請求項5に記載のスライド。
  7. 前記面内の前記入口ポートと、前記出口ポートとの間において、さらなる入口ポートとしての開口部が前記凹部内に設けられる、請求項6に記載のスライド。
  8. 前記さらなる入口ポートは、前記スライドの軸方向において、前記出口ポートを越えてさらに延びる、請求項2〜7のうち任意の1つに記載のスライド。
  9. 前記スライドは、使用時における前記圧縮機への油注入のための油経路を有し、前記経路は、圧縮プロセスが全負荷状態にある際、油送達チャンネルと一致して開口し、前記圧縮プロセスが前記全負荷状態ではない際、前記油送達チャンネルと一致しない、請求項1〜8のうち任意の1つに記載のスライド。
  10. 請求項2〜9のうち任意の1つに記載のスライドと共に用いられる1軸ねじ圧縮機であって、前記圧縮機は、軸方向において前記メインロータに対して間隔を空けて配置された吐出ポートおよびバイパスポートを有するケーシングと、さらなる出口ポートとを含み、前記さらなる出口ポートは、前記フルートの吐出端からのガスを前記スライドの外側の位置において受け取り、前記ガスを前記スライドの前記さらなる入口ポートへと送達するための開口部を使用時に提供する、1軸ねじ圧縮機。
  11. 前記吐出ポートおよび前記バイパスポートは、前記ロータに対して前記軸方向において、少なくとも部分的に相互に整列され、前記吐出ポートおよび前記バイパスポートの双方に対して1軸スライドが用いられる、請求項10に記載の1軸ねじ圧縮機。
  12. 前記吐出ポートは、前記メインロータから軸方向にオフセットした表面に対向するように配置される、請求項10または11のうちいずれか1つに記載の1軸ねじ圧縮機。
  13. 前記表面は、前記圧縮機のベアリングハウジングによって得られる、請求項12に記載の1軸ねじ圧縮機。
  14. 前記さらなる出口ポートは、前記圧縮機ケーシング内に成形されたチャンネルにより得られる、請求項10〜13のうち任意の1つに記載の1軸ねじ圧縮機。
  15. 請求項9に記載のスライドと共に用いられる、請求項10〜14のうち任意の1つに記載の1軸ねじ圧縮機であって、前記圧縮機には油送達チャンネルが設けられ、前記油送達チャンネルは、前記圧縮プロセスが前記全負荷状態にあるときにのみ、前記スライド内の前記油経路と一致する、請求項10〜14のうち任意の1つに記載の1軸ねじ圧縮機。
  16. 請求項1〜9のうち任意の1つに記載のスライドと共に用いられる1軸ねじ圧縮機であって、前記圧縮機は、軸方向において前記メインロータに対して間隔を空けて配置された吐出ポートおよびバイパスポートを有するケーシングを含み、前記吐出ポートは、前記メインロータから軸方向にオフセットした表面に対向するように、配置される、1軸ねじ圧縮機。
  17. 前記表面は、前記圧縮機のベアリングハウジングによって提供される、請求項16に記載の1軸ねじ圧縮機。
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