JP5705157B2 - アンテナ方向調整方法および装置 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信システムを構成する対向する無線装置間で指向性アンテナの方向調整を行うアンテナ方向調整方法および装置に関する。
災害等により途絶したアクセス通信路を回復するために臨時通信回線を構築するとき、可搬型の無線通信システムが用いられている。可搬型の無線通信システムは無線装置の設置場所を固定することなく、需要の発生した任意の2地点間に無線装置を設営し、通信回線を構築する。無線装置の設営には、無線装置の指向性アンテナを対向する無線装置に向けて設置し、最も回線品質の良好となる方向にアンテナ方向を調整する作業が必要である。
従来のアンテナ方向調整方法として、無線装置のアンテナ指向方向と一致するように固定されたスコープまたは望遠鏡を用いて、対向するアンテナがスコープまたは望遠鏡の中心に位置するように調整する方向調整冶具が提案されている(例えば特許文献1)。
また、スコープを通して対向するアンテナの画像を撮影する第1のカメラと、アンテナが装着された固定部にアンテナの指向方向を向くように取り付けられた第2のカメラとを用い、対向するアンテナが第2のカメラが撮影する画像のほぼ中央に位置するようにアンテナ方向を調整し、さらに第1のカメラが撮影する画像の中心に位置するようにアンテナ方向を微調整する方向調整治具が提案されている(例えば特許文献2)。
特開2004−253921号公報 特開2007−088576号公報
従来のアンテナ方向調整方法は、いずれも目視によりアンテナ方向を調整する。したがって、夜間や雨天、霧など気象条件により対向するアンテナが見えなければ、その方向に調整することが困難になる。
本発明は、夜間や雨天、霧など気象条件に影響されることなく、アンテナ方向の調整を行うことができるアンテナ方向調整方法および装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、固定位置の第1の無線装置と移動可能な第2の無線装置が無線通信を行う際のアンテナの指向方向を調整するためのアンテナ方向調整方法において、第1の無線装置が備える第1のアンテナの輪郭部またはその近傍に複数の第1の発熱体を配置し、複数の第1の発熱体より低い位置で、第1の無線装置を固定設置する建屋またはアンテナ支柱または台座に複数の第2の発熱体を配置し、第1の無線装置と第2の無線装置は、双方の位置情報に応じて互いのアンテナの指向方向を対向させる処理を行い、第2の無線装置は、第2の無線装置が備える第2のアンテナの指向方向に合せた赤外線スコープで第1のアンテナの複数の第1の発熱体から発出された赤外線を検出し、赤外線スコープで検出される第1の発熱体および第2の発熱体の配置パターンの中から、高い位置から順に第1の発熱体の個数に応じて当該第1の発熱体の配置パターンを識別し、赤外線スコープの画像の中心とその画像に表示される認識された複数の第1の発熱体の配置パターンの中心とのズレを検出し、当該ズレが小さくなる方向に第2のアンテナの指向方向を調整する。
第2の発明は、固定位置の第1の無線装置と移動可能な第2の無線装置が無線通信を行う際のアンテナの指向方向を調整するためのアンテナ方向調整装置において、第1の無線装置が備える第1のアンテナの輪郭部またはその近傍に複数の第1の発熱体を配置し、複数の第1の発熱体より低い位置で、第1の無線装置を固定設置する建屋またはアンテナ支柱または台座に複数の第2の発熱体を配置し、第1の無線装置と第2の無線装置は、双方の位置情報に応じて互いのアンテナの指向方向を対向させる処理を行う手段を備え、第2の無線装置は、第2の無線装置が備える第2のアンテナの指向方向に合せた赤外線スコープで第1のアンテナの複数の第1の発熱体から発出された赤外線を検出し、赤外線スコープで検出される第1の発熱体および第2の発熱体の配置パターンの中から、高い位置から順に第1の発熱体の個数に応じて当該第1の発熱体の配置パターンを識別し、赤外線スコープの画像の中心とその画像に表示される認識された複数の第1の発熱体の配置パターンの中心とのズレを検出し、当該ズレが小さくなる方向に第2のアンテナの指向方向を調整する手段を備える。
本発明は、第1の無線装置と第2の無線装置の双方の位置情報に応じて互いのアンテナの指向方向を対向させた後に、第2の無線装置の赤外線スコープで検出される第1のアンテナの発熱体の配置パターンの中心が当該赤外線スコープの画像の中心になるように第2のアンテナの指向方向を調整することにより、双方のアンテナの指向方向を正確に対向させることができる。すなわち、赤外線スコープを用いて第1のアンテナに配置した発熱体を検出し、第2のアンテナの指向方向を調整することにより、夜間や雨、霧など天候に影響されることなく、第2のアンテナの指向方向を第1のアンテナの方向に向けることができる。
本発明のアンテナ方向調整装置の実施例構成を示す図である。 仮設のパラボラアンテナ10のブロック構成例を示す図である。 仮設のパラボラアンテナ10の方向調整手順例を示すフローチャートである。 発熱体23の第1の配置パターンの例を示す図である。 仮設のパラボラアンテナ10の方向調整手順例と発熱体23の配置パターンを示す図である。 発熱体23の第2の配置パターンの例を示す図である。 発熱体23の第3の配置パターンの例を示す図である。
図1は、本発明のアンテナ方向調整装置の実施例構成を示す。ここでは、災害時などの緊急時に仮設のパラボラアンテナを設置し、このパラボラアンテナの指向方向を調整する場合を想定する。
図1において、仮設のパラボラアンテナ10には、対向する常設のパラボラアンテナ20がある。常設のパラボラアンテナ20は、基地局建屋(通信事業所の建屋)21の屋上に設置されている。パラボラアンテナ20は水平/垂直方向調整機22の上に乗せられており、パラボラアンテナ20の指向方向が変えられる。パラボラアンテナ20の輪郭部またはその近傍には複数(例えば3以上)の発熱体23が配置される。発熱体23としては、電熱コイル、パネル状やシート状の発熱体などが利用できる。
仮設のパラボラアンテナ10と対向する常設のパラボラアンテナ20との間で無線回線が確立する前に、別の手段により制御信号等を用いた通信ができるように、たとえば防災無線通信に用いる無線機31,32および無線回線33が利用される。
仮設のパラボラアンテナ10にはGPS装置11があり、GPS衛星41からの電波を受けることにより、仮設のパラボラアンテナ10の設置位置を把握する。仮設のパラボラアンテナ10は水平/垂直方向調整機12の上に乗せられており、パラボラアンテナ10の指向方向が変えられる。また、パラボラアンテナ10には、赤外線スコープ13が取り付けられ、この赤外線スコープ13で見られる方向はパラボラアンテナ10の指向方向に合せてある。そして、パラボラアンテナ10の複数の周辺装置(無線機31、GPS装置11、水平/垂直方向調整機12、赤外線スコープ13)と制御処理装置14が接続される。この制御処理装置14は、それらの周辺装置との間で信号を送受信して、パラボラアンテナ10の指向方向を調整する機能を有する。
図2は、仮設のパラボラアンテナ10のブロック構成例を示す。
図2において、仮設のパラボラアンテナ10は、制御処理装置14を中心に、無線機31、GPS装置11、水平/垂直方向調整機12、赤外線スコープ13が接続される構成である。
GPS装置11は、GPS衛星41からの電波を受けて、仮設のパラボラアンテナ10を設置した場所の緯度経度情報を取得し、この経度緯度情報を制御処理装置14に入力する。また、常設のパラボラアンテナ20と仮設のパラボラアンテナ10の各緯度経度情報は、無線機31,32および無線回線33を介して双方向でやりとり、それぞれ相手方の緯度経度に指向方向が向くように、それぞれのアンテナ方向が調整されるものとする。具体的には以下の通りである。
まず、制御処理装置14は、仮設のパラボラアンテナ10が向く方向を調整するために、GPS装置11から仮設のパラボラアンテナ10の経度緯度情報と、無線機31から対向する常設のパラボラアンテナ20の経度緯度情報を取得し、大まかに常設のパラボラアンテナ20の方向に向くように水平/垂直方向調整機12へ指示する。一方、対向する常設のパラボラアンテナ20においても、仮設のパラボラアンテナ10の経度緯度情報に応じて、仮設のパラボラアンテナ10の方向に向くように水平/垂直方向調整機22で調整し、完了通知が仮設のパラボラアンテナ10に通知される。このようにして粗い方向調整を行った後に、赤外線スコープ13を用いた画像分析により、精度の高い方向調整を行う。
赤外線スコープ13から対向する常設のパラボラアンテナ20の画像情報を取得し、この画像から常設のパラボラアンテナ20の輪郭部に配置した発熱体23の配置パターンを処理・解析する。この配置パターンの中心と赤外線スコープ13の画像の中心とのズレを検出し、仮設のパラボラアンテナ10の指向方向が常設のパラボラアンテナ20の方向に正確に向くように、水平/垂直方向調整機12を操作して仮設のパラボラアンテナ10の指向方向を調整する。仮設のパラボラアンテナ10の指向方向調整を完了した時には、水平/垂直方向調整機12よりその指向方向調整の完了通知を受けて、必要に応じて無線機31から常設のパラボラアンテナ20側へもその完了通知を行う。
この赤外線スコープ13を用いることにより、仮設のパラボラアンテナ10が向く方向で、対向する常設のパラボラアンテナ20との間の状況、特に夜や雨、霧などの気象条件に関わらず常設のパラボラアンテナ20の輪郭部に配置した発熱体23の配置パターンを確認することができる。
図3は、仮設のパラボラアンテナ10の方向調整手順例を示す。
図3において、まず、災害地など緊急に必要な場所で、仮設のパラボラアンテナ10を設置し、方向調整を開始する(S1)。次に、制御処理装置14は、仮設のパラボラアンテナ10のGPS装置11から緯度経度情報を取得する(S2)。また、無線機31より対向する常設のパラボラアンテナ20の緯度経度情報を取得する(S3)。GPS装置11から取得した仮設のパラボラアンテナ10の緯度経度情報と、無線機31から得た対向するパラボラアンテナ20の緯度経度情報から、対向するパラボラアンテナ20の方向を算出する(S4)。この算出方向を基に水平/垂直方向調整機12を制御して、仮設のパラボラアンテナ10の指向方向を対向するパラボラアンテナ20へ向ける(S5)。仮設のパラボラアンテナ10の指向方向には対向するパラボラアンテナ20があり、赤外線スコープ13の視野に対向するパラボラアンテナ20の画像を確認する(S6)。
次に、赤外線スコープ13の画像から、常設のパラボラアンテナ20の輪郭部に取り付けた発熱体23の配置パターンを認識する(S7)。このとき、制御処理装置14は、予め発熱体23の配置パターンを記憶しておき、その記憶した配置パターンと赤外線スコープ13の画像から得られる配置パターンを照合することにより、発熱体23の配置パターンとして認識するようにしてもよい。この発熱体23の配置パターンは、パラボラアンテナ20の輪郭部の取り付け位置に応じた所定の形状になっている。そこで、この赤外線スコープ13の画像の所定の位置(例えば画像の中心位置)に、発熱体23の配置パターンがあるか否かを判定する(S8)。配置パターンが画像の所定の位置にある場合(S8:Yes )、仮設のパラボラアンテナ10が対向する常設のパラボラアンテナ20にほぼ正確に向いていることになる。一方、配置パターンが画像の所定の位置にない場合(S8:No)、仮設のパラボラアンテナ10が対向する常設のパラボラアンテナ20の方向から僅かにずれている。この場合には、仮設のパラボラアンテナ10の指向方向を微調整する(S9)。そして、再び赤外線スコープ13の画像の所定の位置に、発熱体23の配置パターンがあるか否かを判定し、配置パターンが画像の所定の位置になるまで、微調整を繰り返す(S8、S9)。
仮設のパラボラアンテナ10の指向方向が対向するパラボラアンテナ20にほぼ正確に向いた場合(S8:Yes )、次に対向するパラボラアンテナ20から送信された試験電波による更なる調整を行ってもよい。具体的には、この対向するパラボラアンテナ20から送信された試験電波を仮設のパラボラアンテナ10で受信する(S10)。この仮設のパラボラアンテナ20で受信した試験電波の受信レベルが一定以上か否かを判断する(S11)。この判定にて、受信レベルが一定以上でなければ(S11:No)、仮設のパラボラアンテナ10の指向方向が僅かにずれているので、仮設のパラボラアンテナ10の指向方向の微調整を繰り返す(S12)。これにより、受信レベルが一定以上になれば(S11:Yes )は、仮設のパラボラアンテナ10の指向方向が正確に調整されたことになり、対向する常設のパラボラアンテナ20との間で無線通信が可能になる。
図4は、発熱体23の第1の配置パターンの例を示す。
常設のパラボラアンテナ20の輪郭部には、図1に示すように発熱体23が3カ所配置される。発熱体23は、赤外線を発する電熱コイル、パネル状やシート状の発熱体である。赤外線は可視光に比べて波長が長いために、夜間はもちろんのこと雨や霧など天候の影響を受けず遠方より検出することができる。
図4(1) は仮設のパラボラアンテナ10の指向方向を微調整する前の赤外線スコープ13の画像である。赤外線スコープ13の画像の中央から外れた位置に3カ所の発熱体23の配置パターン(図中破線の円で示す)が見える。これらの3カ所の発熱体23の配置パターンにより、対向する常設のパラボラアンテナ20のより正確な方向を特定できる。赤外線スコープ13の画像が正立画像の場合、ここでのパラボラアンテナ20の方向は仮設のパラボラアンテナ10からみて、やや左下方向となる。
図4(2) は、仮設のパラボラアンテナ10の指向方向を微調整した後の赤外線スコープ13の画像である。赤外線スコープ13の画像の中央に3カ所の発熱体23の配置パターン(円形)が見える。これらの3カ所の発熱体23の配置パターン(円形)が赤外線スコープ13の画像の中央にあることにより、対向する常設のパラボラアンテナ20の方向に正確に仮設のパラボラアンテナ10が向いていることが分かる。
図5は、仮設のパラボラアンテナ10の方向調整手順例と発熱体23の配置パターンを示す。
図5において、赤外線スコープ13の画像から発熱体23の配置パターンを確認する(S21)。次に、必要に応じて赤外線スコープ13のズーム機能により画像を拡大し(S22)、画像の中心から配置パターンのズレを確認する(S23、配置パターンa)。3カ所の発熱体23の配置パターンa(図中破線の円で示す)により、常設のパラボラアンテナ20の方向は仮設のパラボラアンテナ10からみてやや右上方向となり、水平方向および垂直方向のズレが確認される。
次に、発熱体23の配置パターンの中心が画像の垂直センターライン上にあるか否かを判定する(S24)。配置パターンの中心が画像の垂直センターラインからズレている場合には(S24:No)、仮設のパラボラアンテナ10の水平/垂直方向調整機12を操作して水平方向のズレを調整する(S25)。配置パターンaのように、垂直センターラインから右方向にズレている場合には、仮設のパラボラアンテナ10を右方向(時計回り)に回転させることにより、配置パターンbのようにその中心が垂直センターライン上になる。
次に、発熱体23の配置パターンの中心が画像の水平センターライン上にあるか否かを判定する(S26)。配置パターンの中心が画像の水平センターラインからズレている場合には(S26:No)、仮設のパラボラアンテナ10の水平/垂直方向調整機12を操作して垂直方向のズレを調整する(S27)。配置パターンbのように、水平センターラインから上方向にズレている場合には、仮設のパラボラアンテナ10を上方向に回転させることにより、配置パターンcのようにその中心が水平センターライン上になる。
なお、水平方向の調整と垂直方向の調整の順番は逆でもよいし、同時に調整する形態であってもよい。
これにより、発熱体23の配置パターンの中心が赤外線スコープ13の画像の中心になり、仮設のパラボラアンテナ10の指向方向が対向する常設のパラボラアンテナ20に正確に向いた状態になる。このように、赤外線スコープ13を用いて仮設のパラボラアンテナ10の指向方向を調整することにより、夜間や雨、霧など天候に影響されることなく、常設のパラボラアンテナ20の方向に向けることができる。
図6は、発熱体23の第2の配置パターンの例を示す。
第2の配置パターンの発熱体23は、常設のパラボラアンテナ20の輪郭部および基地局建屋21の壁面に配置される。
図6(1) は、仮設のパラボラアンテナ10の指向方向を微調整する前の赤外線スコープ13の画像である。赤外線スコープ13の画像には、常設のパラボラアンテナ20の輪郭部に配置された3ヶ所の発熱体23の配置パターン(図中破線の円で示す)と、基地局建屋21の壁面に配置された4ヶ所の発熱体23の配置パターンが表示され、円形の配置パターンを特定することにより、対向する常設のパラボラアンテナ20の方向を特定できる。赤外線スコープ13の画像が正立画像の場合、常設のパラボラアンテナ20の方向は仮設のパラボラアンテナ10からみて、やや左上方向となる。
図6(2) は、仮設のパラボラアンテナ10の指向方向を微調整した後の赤外線スコープ13の画像である。赤外線スコープ13の画像の中央に円形の配置パターンが見える。これらの3カ所の発熱体23の配置パターン(円形)が赤外線スコープ13の画像の中央にあることにより、対向する常設のパラボラアンテナ20の方向に正確に仮設のパラボラアンテナ10が向いていることが分かる。
このように、対向する常設のパラボラアンテナ20の輪郭部に発熱体23を配置するだけでなく、基地局建屋21の壁面にも配置することにより、赤外線スコープ13の画像から常設のパラボラアンテナ20の方向を容易に特定することができる。すなわち、パラボラアンテナ20の輪郭部および基地局建屋21の壁面などのように、広範囲に多数の発熱体23を配置することにより、遠方からも検出しやすくなる。
なお、この方法では、常設のパラボラアンテナ20の輪郭部の発熱体23の配置パターンAと、それ以外の場所に配置した発熱体23の配置パターンBを区別できるようにする必要がある。ここで、常設のパラボラアンテナ20と仮設のパラボラアンテナ10のそれぞれの経度緯度情報に基づく事前のアンテナ調整(図3のS1〜S5)により両パラボラアンテナがほぼ正対するので、赤外線スコープ13から見える配置パターンAと配置パターンBのうち、両パラボラアンテナの位置関係にかかわらず配置パターンAは所定の形状(ここでは円形)として認識することができる。
一方、基地局建屋21の壁面に配置した発熱体23は固定であるので、常設のパラボラアンテナ20と仮設のパラボラアンテナ10の位置関係に応じて、配置パターンBの形状(見え方)は異なる。すなわち、赤外線スコープ13の画像として形状が固定の配置パターンAと形状が可変する配置パターンBを区別するには、それぞれの発熱体23の配置場所を例えば上下方向に分離することが有効である。この場合、赤外線スコープ13の画像から例えば上から所定の個数(ここでは3個)の発熱体23のみを対象として配置パターンAを認識する。これにより、配置パターンAの中心が赤外線スコープ13の画像の中心になるように仮設のパラボラアンテナ10の向きを制御することができる。
図7は、発熱体23の第3の配置パターンの例を示す。
図6に示す第2の配置パターンは、基地局建屋21の壁面に発熱体23を配置する作業に手間がかかる。そこで、常設のパラボラアンテナ20をアンテナ支柱/台座24載せて基地局建屋21の屋上に設置し、第3の配置パターンの発熱体23は、常設のパラボラアンテナ20の輪郭部およびアンテナ支柱/台座24に配置する。発熱体23は、基地局建屋21の壁面より基地局建屋21の屋上のアンテナ支柱/台座24に配置する方が作業上容易である。
この場合でも、赤外線スコープ13の画像から例えば上から所定の個数(ここでは3個)の発熱体23のみを対象として配置パターンA(円形)を識別し、配置パターンAの中心が赤外線スコープ13の画像の中心になるように仮設のパラボラアンテナ10の向きを制御することができる。
以上の実施例では、基地局建屋21に設置する常設のパラボラアンテナ20に対して、仮設のパラボラアンテナ10の指向方向を調整する場合について説明したが、本発明は仮設のパラボラアンテナ10同士で指向方向を調整する場合にも適用可能である。
すなわち、双方の仮設のパラボラアンテナ10にGPS装置11および赤外線スコープ13を備え、さらにパラボラアンテナ10の輪郭部またはその近傍に複数の発熱体を配置する。そして、それぞれGPS衛星からの電波を受信して検出された位置情報を図1に示す例えば防災無線通信に用いる無線機31,32および無線回線33を介して互いに通知しあい、当該位置情報を用いて双方の仮設のパラボラアンテナ10の指向方向を対向させる粗調整を行う。さらに、対向するパラボラアンテナ10の複数の発熱体から発出された赤外線を検出し、それぞれ赤外線スコープの画像の中心とその画像に表示される発熱体の配置パターンの中心とのズレを検出し、当該ズレが小さくなる方向に双方の仮設のパラボラアンテナ10の指向方向を微調整する。
10 仮設のパラボラアンテナ
11 GPS装置
12 水平/垂直方向調整機
13 赤外線スコープ
14 制御処理装置
20 常設のパラボラアンテナ
21 基地局建屋
22 水平/垂直方向調整機
23 発熱体
24 アンテナ支柱/台座
31,32 無線機
33 無線回線
41 GPS衛星

Claims (2)

  1. 固定位置の第1の無線装置と移動可能な第2の無線装置が無線通信を行う際のアンテナの指向方向を調整するためのアンテナ方向調整方法において、
    前記第1の無線装置が備える第1のアンテナの輪郭部またはその近傍に複数の第1の発熱体を配置し、
    前記複数の第1の発熱体より低い位置で、前記第1の無線装置を固定設置する建屋またはアンテナ支柱または台座に複数の第2の発熱体を配置し、
    前記第1の無線装置と前記第2の無線装置は、双方の位置情報に応じて互いのアンテナの指向方向を対向させる処理を行い、
    前記第2の無線装置は、
    前記第2の無線装置が備える第2のアンテナの指向方向に合せた赤外線スコープで前記第1のアンテナの複数の第1の発熱体から発出された赤外線を検出し、
    前記赤外線スコープで検出される前記第1の発熱体および前記第2の発熱体の配置パターンの中から、高い位置から順に前記第1の発熱体の個数に応じて当該第1の発熱体の配置パターンを識別し、
    前記赤外線スコープの画像の中心とその画像に表示される前記認識された複数の第1の発熱体の配置パターンの中心とのズレを検出し、当該ズレが小さくなる方向に前記第2のアンテナの指向方向を調整する
    ことを特徴とするアンテナ方向調整方法。
  2. 固定位置の第1の無線装置と移動可能な第2の無線装置が無線通信を行う際のアンテナの指向方向を調整するためのアンテナ方向調整装置において、
    前記第1の無線装置が備える第1のアンテナの輪郭部またはその近傍に複数の第1の発熱体を配置し、
    前記複数の第1の発熱体より低い位置で、前記第1の無線装置を固定設置する建屋またはアンテナ支柱または台座に複数の第2の発熱体を配置し、
    前記第1の無線装置と前記第2の無線装置は、双方の位置情報に応じて互いのアンテナの指向方向を対向させる処理を行う手段を備え、
    前記第2の無線装置は、
    前記第2の無線装置が備える第2のアンテナの指向方向に合せた赤外線スコープで前記第1のアンテナの複数の第1の発熱体から発出された赤外線を検出し、
    前記赤外線スコープで検出される前記第1の発熱体および前記第2の発熱体の配置パターンの中から、高い位置から順に前記第1の発熱体の個数に応じて当該第1の発熱体の配置パターンを識別し、
    前記赤外線スコープの画像の中心とその画像に表示される前記認識された複数の第1の発熱体の配置パターンの中心とのズレを検出し、当該ズレが小さくなる方向に前記第2のアンテナの指向方向を調整する手段を備えた
    ことを特徴とするアンテナ方向調整装置。
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