JP2013219592A - アンテナ方向調整方法および装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】夜間や雨天、霧など気象条件に影響されることなくアンテナ方向の調整を行う。
【解決手段】指向方向を調整するアンテナ11A,11B以外の他の通信手段を介してそれぞれ自局の位置情報を相互に通知し、その位置情報に基づいて、互いのアンテナ11A,11Bの指向方向を対向させる粗調整を行い、第1の無線局と第2の無線局が試験信号を送受信し、受信した試験信号の通信品質をそれぞれ測定し、基準値以上の通信品質が得られた場合に、アンテナ11A,11Bの指向方向を確定して微調整を終了し、試験信号の通信品質が基準値未満の場合に、所定の調整可動範囲内でアンテナ11A,11Bの指向方向を走査し、得られた最大通信品質が基準値以上の場合に、当該最大通信品質が得られたアンテナ11A,11Bの指向方向を確定し、微調整を終了して通信回線を確立し、最大通信品質が基準値未満の場合に、通信回線が確立できない旨を通知する。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信システムを構成する対向する無線装置間で指向性アンテナの方向調整を行うアンテナ方向調整方法および装置に関する。
災害等により途絶したアクセス通信路を回復するために臨時の通信回線を構築するとき、可搬型無線通信システムが用いられている。可搬型無線通信システムは無線装置の設置場所を固定することなく、需要の発生した任意の2地点間に無線装置を設営し、通信回線を構築する。無線装置を設営する際には、双方の無線装置の指向性アンテナを対向するように向けて設置し、最も回線品質の良好となる方向にアンテナ方向を調整する作業が必要である。
従来のアンテナ方向調整方法として、無線装置のアンテナの指向方向と一致するように固定されたスコープまたは望遠鏡を用いて、対向局のアンテナがスコープまたは望遠鏡の中心に位置するように調整する方向調整冶具が提案されている(例えば特許文献1)。
また、スコープを通して対向するアンテナの画像を撮影する第1のカメラと、アンテナが装着された固定部にアンテナの指向方向を向くように取り付けられた第2のカメラとを用い、対向局のアンテナが第2のカメラが撮影する画像のほぼ中央に位置するようにアンテナの指向方向を調整し、さらに第1のカメラが撮影する画像の中心に位置するようにアンテナの指向方向を微調整する方向調整治具が提案されている(例えば特許文献2)。
特開2004−253921号公報 特開2007−088576号公報
従来のアンテナ方向調整方法は、いずれも目視によりアンテナの指向方向を調整することから対向局のアンテナまでの見通しが必要になる。したがって、夜間や雨天、霧など気象条件により対向局のアンテナが見えなければ、その方向に調整することが困難になる。
本発明は、夜間や雨天、霧など気象条件に影響されることなく、アンテナの指向方向の調整を行うことができるアンテナ方向調整方法および装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、第1の無線局と第2の無線局が見通し内で無線通信を行うためのアンテナの指向方向を調整するアンテナ方向調整方法において、第1の無線局と第2の無線局は、指向方向を調整するアンテナ以外の他の通信手段を介してそれぞれ自局の位置情報を相互に通知し、自局の位置情報と対向局の位置情報に基づいて、互いのアンテナの指向方向を対向させる粗調整を行う第1のステップと、第1のステップで粗調整されたアンテナを用いて、第1の無線局と第2の無線局が試験信号を送受信し、受信した試験信号の通信品質をそれぞれ測定し、基準値以上の通信品質が得られた場合に、アンテナの指向方向を確定して微調整を終了し、通信回線を確立する第2のステップと、第2のステップで試験信号の通信品質が基準値未満の場合に、所定の調整可動範囲内でアンテナの指向方向を走査し、得られた最大通信品質が基準値以上の場合に、当該最大通信品質が得られたアンテナの指向方向を確定して微調整を終了し、通信回線を確立する第3のステップと、第3のステップで最大通信品質が基準値未満の場合に、通信回線が確立できない旨を通知する第4のステップとを有する。
第1の発明のアンテナ方向調整方法において、通信品質として受信電界強度および受信BERを用いるとき、第2のステップは、受信電界強度が第1の基準値以上かつ受信BERが第2の基準値以下の場合にアンテナの指向方向を確定して微調整を終了し、受信電界強度が第1の基準値以上かつ受信BERが第2の基準値を超える場合に、通信回線が確立できない旨を通知し、第3のステップは、アンテナの指向方向の走査により得られた最大受信電界強度が第1の基準値以上かつ受信BERが第2の基準値以下の場合に、当該最大受信電界強度が得られたアンテナの指向方向を確定して微調整を終了し、最大受信電界強度が第1の基準値以上かつ受信BERが第2の基準値を超える場合に、通信回線が確立できない旨を通知し、第4のステップは、最大受信電界強度が第1の基準値未満の場合に、通信回線が確立できない旨を通知する。
第1の発明のアンテナ方向調整方法において、第1のステップで用いる他の通信手段は、位置情報の伝送に必要な容量と、全方位性でかつ遠距離通信が可能な業務用無線回線または衛星通信回線を用いる。
第2の発明は、第1の無線局と第2の無線局が見通し内で無線通信を行うためのアンテナの指向方向を調整するアンテナ方向調整装置において、第1の無線局と第2の無線局は、指向方向を調整するアンテナ以外の他の通信手段を介してそれぞれ自局の位置情報を相互に通知し、自局の位置情報と対向局の位置情報に基づいて、互いのアンテナの指向方向を対向させる粗調整を行う粗調整手段と、粗調整手段で粗調整されたアンテナを用いて、第1の無線局と第2の無線局が試験信号を送受信し、受信した試験信号の通信品質をそれぞれ測定し、基準値以上の通信品質が得られた場合に、アンテナの指向方向を確定して微調整を終了し、通信回線を確立する微調整手段とを備え、微調整手段は、試験信号の通信品質が基準値未満の場合に、所定の調整可動範囲内でアンテナの指向方向を走査し、得られた最大通信品質が基準値以上の場合に、当該最大通信品質が得られたアンテナの指向方向を確定し、微調整を終了して通信回線を確立し、最大通信品質が基準値未満の場合に、通信回線が確立できない旨を通知する構成である。
第2の発明のアンテナ方向調整装置において、通信品質として受信電界強度および受信BERを用いるとき、微調整手段は、受信電界強度が第1の基準値以上かつ受信BERが第2の基準値以下の場合にアンテナの指向方向を確定して微調整を終了し、受信電界強度が第1の基準値以上かつ受信BERが第2の基準値を超えるの場合に、通信回線が確立できない旨を通知する第1の手段と、アンテナの指向方向の走査により得られた最大受信電界強度が第1の基準値以上かつ受信BERが第2の基準値以下の場合に、当該最大受信電界強度が得られたアンテナの指向方向を確定して微調整を終了し、最大受信電界強度が第1の基準値以上かつ受信BERが第2の基準値を超える場合に、通信回線が確立できない旨を通知する第2の手段と、最大受信電界強度が第1の基準値未満の場合に、通信回線が確立できない旨を通知する第3の手段とを備える。
第2の発明のアンテナ方向調整装置において、粗調整手段で用いる他の通信手段は、位置情報の伝送に必要な容量と、全方位性でかつ遠距離通信が可能な業務用無線回線または衛星通信回線を用いる構成である。
本発明は、第1の無線局と第2の無線局の双方の位置情報に応じて互いのアンテナの指向方向を対向させる粗調整後に、当該アンテナを用いて試験信号を送受信し、その通信品質が基準値以上(受信電界強度が第1の基準値以上かつ受信BERが第2の基準値以下)になるようにアンテナの指向方向の微調整を行うことにより、双方のアンテナの指向方向を正確に対向させることができる。これにより、夜間や雨、霧など天候に影響されることなく、双方のアンテナの指向方向を正確に対向させて通信回線を確立することができる。
本発明のアンテナ方向調整装置の実施例構成を示す図である。 本発明のアンテナ方向調整装置のブロック構成例を示す図である。 本発明のアンテナ方向調整装置の方向調整手順例を示すフローチャートである。 指向方向の微調整におけるアンテナの調整可動範囲(閾値)を説明する図である。
図1は、本発明のアンテナ方向調整装置の実施例構成を示す。ここでは、災害時などの緊急時に仮設のアンテナを対向して設置し、それぞれのアンテナの指向方向を互いに対向するように調整する場合を想定する。
図1において、本発明のアンテナ方向調整装置は、自局のアンテナ11Aと対向局のアンテナ11Bが対向するように指向方向を調整して無線回線を確立させることが目的であるが、その無線回線を確立する前に、当該アンテナを用いない他の通信手段を介して双方の位置情報が送受信される。この他の通信手段としては、位置情報の伝送に必要な容量と、全方位性でかつ遠距離通信が可能な業務用無線回線(例えば防災無線回線)や衛星通信回線を用いることができる。このための無線機21A,21Bが双方に備えられる。
アンテナ11A,11Bは同一構成であり、以下自局のアンテナ11Aを中心に説明する。自局のアンテナ11Aには、対向局との間で送受信される信号を処理する無線通信装置12が接続される。この無線通信装置12と、アンテナ11Aの位置情報を検出するGPS装置13と、アンテナ11Aの指向方向を調整する水平/垂直方向調整機14とが制御処理装置15に接続され、さらに制御処理装置15に無線機21Aが接続される。
図2は、本発明のアンテナ方向調整装置のブロック構成例を示す。
図2において、アンテナ11Aに接続される無線通信装置12は、対向局との間で無線回線を確立した後に、試験信号を送信する機能、受信した試験信号の受信電界強度を計測する機能、および計測した受信電界強度を制御処理装置15に出力する機能を有する。また、対向局から送信された試験信号を復調し、対向局が送信する試験信号のBER(Bit Error Rate)を計測して制御処理装置15に出力する機能を有する。なお、無線回線を確立した後に定期的にこれらの測定を行い、それぞれの測定結果が基準値を満たさない場合は、アンテナ11Aの指向方向の再調整が行われる構成でもよい。
GPS装置13は、GPS衛星31からの電波を受けて、アンテナ11Aの設置場所の緯度・経度・高度の位置情報を取得し、この位置情報を制御処理装置15に出力する。
水平/垂直方向調整機14は、アンテナ11Aの方位を検出する電子コンパスおよび傾斜角度を検出する傾斜センサを搭載し、検出した方位および傾斜角度を含む姿勢情報を制御処理装置15に出力するとともに、制御処理装置15から与えられる方向調整量に応じた方向にアンテナ11Aの指向方向を調整する。
制御処理装置15は、アンテナ11Aの指向方向を調整するために、GPS装置13から設置場所の位置情報と、無線機21Aを介して対向局のアンテナ11Bの位置情報を入力し、さらに水平/垂直方向調整機14からアンテナ11Aの姿勢情報(方位および傾斜角度)を入力し、アンテナ11Aの指向方向が対向局のアンテナ11Bの方向に向くための方向調整量を算出して水平/垂直方向調整機14に出力する。また、制御処理装置15は、設置場所の位置情報を無線機21Aを介して対向局に通知し、対向局においてもアンテナ11Bの指向方向がアンテナ11Aの方向を向くように調整される。このように双方のアンテナ11A,11Bにおいて、位置情報に基づく指向方向の粗調整を行った後に試験信号を送受信し、その受信電界強度および受信BERに基づいて指向方向の微調整が行われる。
図3は、本発明のアンテナ方向調整装置の方向調整手順例を示す。ここでは、自局のアンテナ11Aの指向方向の方向調整手順を中心に示す。
図3において、まず、災害地など緊急に必要な場所でアンテナ11Aを設置し、方向調整を開始する(S1)。制御処理装置15は、GPS装置13から自局のアンテナ11Aの設置場所の位置情報を取得する(S2)。さらに、当該位置情報を無線機21Aから対向局の無線機21Bに送信するとともに、無線機21Aに受信する対向局のアンテナ11Bの位置情報を取得する(S3)。次に、制御処理装置15は、アンテナ11Aとアンテナ11Bの双方の位置情報から対向局のアンテナ11Bの相対位置を算出する(S4)。例えば、自局の緯度がN35.40.40、経度がE139.46.18 、対向局の緯度がN35.43.37、経度がE139.42.55 の場合の相対位置は、自局から見て対向局は北西方向に位置し、北をX軸、西をY軸と仮定すれば、X軸からY軸方向へθyaw (Z軸回転)=41.99 °となる。なお、自局と対向局との距離は 8.5kmと算出される。
次に、制御処理装置15は、対向局のアンテナ11Bの相対位置と、水平/垂直方向調整機14の電子コンパスおよび傾きセンサから得られる自局のアンテナ11Aの姿勢(方位および傾斜角度)に基づいて、アンテナ11Aの指向方向をアンテナ11Bの方向に向けるための方向調整量(立体偏差角θpitch ,θroll,θyaw )を算出し、水平/垂直方向調整機14に指示する(S5)。水平/垂直方向調整機14は、この方向調整量に基づいて自局のアンテナ11Aの指向方向を対向局のアンテナ11Bへ向ける。制御処理装置15は、水平/垂直方向調整機14から方向調整の完了通知を受けることにより、自局のアンテナ11Aの指向方向の粗調整を終了し(S6)、次の指向方向の微調整に移行する。
なお、以上の指向方向の粗調整は、対向局のアンテナ11Bにおいても自局の位置情報に基づいて行われており、この時点でアンテナ11Aとアンテナ11Bの指向方向はそれぞれ他方のアンテナにほぼ向いていることになる。したがって、アンテナ11Aとアンテナ11Bとの間に障害物がない限り、一方のアンテナから送信される試験信号は他方のアンテナで受信可能な状態となる。そこで、粗調整の終了後に双方のアンテナ11Aとアンテナ11Bからそれぞれ試験信号を送信し、指向方向の微調整に入る。
制御処理装置15は、指向方向の微調整に入ると、まずアンテナの調整可動範囲(閾値)を設定する(S7)。ここでは、水平角の閾値を±Δφ度、垂直角の閾値を±Δθとする。次に、無線通信装置12およびアンテナ11Aを用いて対向局との間で試験信号の送受信を行う(S8)。すなわち、無線通信装置12およびアンテナ11Aは、所定の周期で試験信号を送信するとともに、それ以外の期間に受信する対向局からの試験信号を受信し、受信電界強度および受信BERを測定して制御処理装置15に通知する。
制御処理装置15は、受信電界強度が基準値a以上か否かを判定し(S9)、受信電界強度が基準値a以上の場合には、受信BERが基準値b以下か否かを判定し(S10)、受信BERが基準値b以下の場合には、正常な通信が可能であるのでアンテナ11Aの指向方向の微調整処理を終了する。
一方、受信電界強度が基準値a以上、かつ受信BERが基準値bを超えていれば(S9: Yes 、S10:No)、対向局からの試験信号でない他の電波を受信していることを示すアラームAを出力し(S11)、微調整処理を終了する。
また、受信電界強度が基準値a未満であれば(S9:No)、アンテナ11Aの調整可動範囲内で指向方向を走査させながら受信電界強度および受信BERを測定し(S12)、アンテナ11Aの調整可動範囲内で最大受信電界強度が得られる水平角度および垂直角度の方向を設定する(S13)。そして、その方向において、最大受信電界強度が基準値a以上か否かを判定し(S14)、最大受信電界強度が基準値a以上の場合には、受信BERが基準値b以下か否かを判定し(S15)、受信BERが基準値b以下の場合には、アンテナ11Aの指向方向の微調整処理を終了する。
一方、最大受信電界強度が基準値a以上、かつ受信BERが基準値bを超えていれば(S14: Yes 、S15:No)、対向局からの試験信号でない他の信号を受信していることを示すアラームAを出力し(S11)、微調整処理を終了する。
また、アンテナ11Aの調整可動範囲内で指向方向を走査させて得られる最大受信電界強度が基準値a未満であれば(S14:No)、位置情報に基づいて指向方向の粗調整を終えた自局のアンテナ11Aと対向局のアンテナ11Bとの見通し範囲に障害物等があり、それ以上のアンテナ調整は不能であることを示すアラームBを出力し(S16)、微調整処理を終了する。
以上の指向方向の微調整は、対向局のアンテナ11Bにおいても自局からの試験信号に基づいて行われており、受信電界強度が基準値a以上かつ受信BERが基準値b以下になるように指向方向の微調整が終了した時点で、自局のアンテナ11Aと対向局のアンテナ11Bとの間で所定の通信品質による無線通信が可能になる。
ここで、指向方向の微調整におけるアンテナの調整可動範囲(閾値)について、図4を参照して説明する。上記に示す水平角の閾値±Δφ度、垂直角の閾値±Δθは、次のように決められる。
アンテナ11Aの指向方向は、GPS装置13で得られる自局および対向局の位置情報から得られる相対位置に基づいて粗調整されている。このGPSの誤差が1mであれば、自局のアンテナ11Aと対向局のアンテナ11Bの位置がそれぞれ1mの誤差をもっている。したがって、相対位置の最大誤差は図4(1) に示すように4mとなる。この4mの誤差は、図4(2),(3) に示すように視野角として、アンテナ11Aとアンテナ11Bとの距離が 0.5kmであれば0.46°(±0.23°)となり、距離が20kmであれば 0.012°(±0.006 °)となる。これは、自局と対向局との間に 0.5〜20kmの距離が想定される場合、水平角および垂直角を±0.23°程度の範囲で微調整すればよいことになる。実際には水平角および垂直角を、例えば±1°程度の範囲で微調整すれば十分である。
以上説明したアンテナ方向調整装置の構成およびアンテナの方向調整手順例は、自局と対向局の双方で自律的にアンテナ指向方向の粗調整および微調整を行うことを前提としている。すなわち、双方のアンテナ間に無線回線を確立する前に、例えば業務用無線回線や衛星通信回線を介して双方の位置情報をやりとりし、自局および対向局の位置情報に基づいてアンテナ指向方向の粗調整を行う。その後、双方から所定の周期で試験信号を送信させ、受信電界強度および受信BERをモニタしながらアンテナ指向方向の微調整を行う手順であった。
しかし、例えば自局をマスターとし、対向局をスレーブとして、マスター局の遠隔指示に従ってスレーブ局が自動的にアンテナ指向方向の粗調整および微調整を行うようにしてもよい。以下、その手順を示す。なお、マスター局とスレーブ局との間でやりとりされる位置情報や指示や終了通知などの伝送は、例えば業務用無線回線や衛星通信回線を介して行われる。
マスター局からスレーブ局にマスター局の位置情報を通知し、その後にスレーブ局からスレーブ局の位置情報を報告させ、それぞれアンテナ指向方向の粗調整を行い、スレーブ局は粗調整が完了したことをマスター局に報告する。
次に、マスター局は、スレーブ局に対して試験信号の受信電界強度および受信BERの測定を行い、アンテナ指向方向の微調整を行うように指示するとともに、スレーブ局に向けて試験信号を送信する。スレーブ局は、試験信号の受信電界強度および受信BERをモニタしながらアンテナ指向方向の微調整を行い、終了通知をマスター局に送信する。マスター局は、スレーブ局からの終了通知を受けて試験信号の送信を停止し、スレーブ局に対して試験信号の送信を指示するとともに、試験信号の受信電界強度および受信BERの測定を開始する。スレーブ局が試験信号の送信を開始すると、マスター局は試験信号の受信電界強度および受信BERをモニタしながらアンテナ指向方向の微調整を行い、終了通知をスレーブ局に送信する。スレーブ局は、マスター局からの終了通知を受けて試験信号の送信を停止する。
11A 自局のアンテナ
11B 対向局のアンテナ
12 無線通信装置
13 GPS装置
14 水平/垂直方向調整機
15 制御処理装置
21A,21B 無線機
31 GPS衛星

Claims (6)

  1. 第1の無線局と第2の無線局が見通し内で無線通信を行うためのアンテナの指向方向を調整するアンテナ方向調整方法において、
    前記第1の無線局と前記第2の無線局は、指向方向を調整するアンテナ以外の他の通信手段を介してそれぞれ自局の位置情報を相互に通知し、自局の位置情報と対向局の位置情報に基づいて、互いのアンテナの指向方向を対向させる粗調整を行う第1のステップと、
    前記第1のステップで前記粗調整されたアンテナを用いて、前記第1の無線局と前記第2の無線局が試験信号を送受信し、受信した試験信号の通信品質をそれぞれ測定し、基準値以上の通信品質が得られた場合に、前記アンテナの指向方向を確定して微調整を終了し、通信回線を確立する第2のステップと、
    前記第2のステップで前記試験信号の通信品質が前記基準値未満の場合に、所定の調整可動範囲内でアンテナの指向方向を走査し、得られた最大通信品質が前記基準値以上の場合に、当該最大通信品質が得られたアンテナの指向方向を確定して微調整を終了し、通信回線を確立する第3のステップと、
    前記第3のステップで前記最大通信品質が前記基準値未満の場合に、通信回線が確立できない旨を通知する第4のステップと
    を有することを特徴とするアンテナ方向調整方法。
  2. 請求項1に記載のアンテナ方向調整方法において、
    前記通信品質として受信電界強度および受信BERを用いるとき、
    前記第2のステップは、前記受信電界強度が第1の基準値以上かつ前記受信BERが第2の基準値以下の場合に前記アンテナの指向方向を確定して微調整を終了し、受信電界強度が第1の基準値以上かつ受信BERが第2の基準値を超える場合に、通信回線が確立できない旨を通知し、
    前記第3のステップは、前記アンテナの指向方向の走査により得られた最大受信電界強度が前記第1の基準値以上かつ受信BERが前記第2の基準値以下の場合に、当該最大受信電界強度が得られたアンテナの指向方向を確定して微調整を終了し、最大受信電界強度が前記第1の基準値以上かつ受信BERが前記第2の基準値を超える場合に、通信回線が確立できない旨を通知し、
    前記第4のステップは、前記最大受信電界強度が前記第1の基準値未満の場合に、通信回線が確立できない旨を通知する
    ことを特徴とするアンテナ方向調整方法。
  3. 請求項1に記載のアンテナ方向調整方法において、
    前記第1のステップで用いる他の通信手段は、前記位置情報の伝送に必要な容量と、全方位性でかつ遠距離通信が可能な業務用無線回線または衛星通信回線を用いる
    ことを特徴とするアンテナ方向調整方法。
  4. 第1の無線局と第2の無線局が見通し内で無線通信を行うためのアンテナの指向方向を調整するアンテナ方向調整装置において、
    前記第1の無線局と前記第2の無線局は、指向方向を調整するアンテナ以外の他の通信手段を介してそれぞれ自局の位置情報を相互に通知し、自局の位置情報と対向局の位置情報に基づいて、互いのアンテナの指向方向を対向させる粗調整を行う粗調整手段と、
    前記粗調整手段で粗調整されたアンテナを用いて、前記第1の無線局と前記第2の無線局が試験信号を送受信し、受信した試験信号の通信品質をそれぞれ測定し、基準値以上の通信品質が得られた場合に、前記アンテナの指向方向を確定して微調整を終了し、通信回線を確立する微調整手段と
    を備え、
    前記微調整手段は、前記試験信号の通信品質が前記基準値未満の場合に、所定の調整可動範囲内でアンテナの指向方向を走査し、得られた最大通信品質が前記基準値以上の場合に、当該最大通信品質が得られたアンテナの指向方向を確定し、微調整を終了して通信回線を確立し、前記最大通信品質が前記基準値未満の場合に、通信回線が確立できない旨を通知する構成である
    ことを特徴とするアンテナ方向調整装置。
  5. 請求項4に記載のアンテナ方向調整装置において、
    前記通信品質として受信電界強度および受信BERを用いるとき、
    前記微調整手段は、
    前記受信電界強度が第1の基準値以上かつ前記受信BERが第2の基準値以下の場合に前記アンテナの指向方向を確定して微調整を終了し、受信電界強度が第1の基準値以上かつ受信BERが第2の基準値を超えるの場合に、通信回線が確立できない旨を通知する第1の手段と、
    前記アンテナの指向方向の走査により得られた最大受信電界強度が前記第1の基準値以上かつ受信BERが前記第2の基準値以下の場合に、当該最大受信電界強度が得られたアンテナの指向方向を確定して微調整を終了し、最大受信電界強度が前記第1の基準値以上かつ受信BERが前記第2の基準値を超える場合に、通信回線が確立できない旨を通知する第2の手段と、
    前記最大受信電界強度が前記第1の基準値未満の場合に、通信回線が確立できない旨を通知する第3の手段と
    を備えたことを特徴とするアンテナ方向調整装置。
  6. 請求項4に記載のアンテナ方向調整装置において、
    前記粗調整手段で用いる他の通信手段は、前記位置情報の伝送に必要な容量と、全方位性でかつ遠距離通信が可能な業務用無線回線または衛星通信回線を用いる構成である
    ことを特徴とするアンテナ方向調整装置。
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