JP5704175B2 - 基地局装置、端末装置、無線通信システム及び基地局装置制御方法 - Google Patents

基地局装置、端末装置、無線通信システム及び基地局装置制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、基地局装置、端末装置、無線通信システム及び基地局装置制御方法に関する。
従来、無線通信システムでは、無線回線などの非競合期間を利用し各端末局に基地局がタイムスロットを割り当てる、タイムスロット割り当て方式が知られている。
タイムスロット割り当て方式としては、端末局からタイムスロット割り当て要求パケットを送信し、その後基地局が割当通知パケットを送信する従来技術がある。この従来技術では、端末局は、タイムスロット割当要求パケットを基地局へ送信する。そして、端末局は、タイムスロット割当要求パケットへの応答として、タイムスロット割当通知パケットを基地局から受信する。これにより、タイムスロット割当要求を行った端末局に割り当てられたタイムスロットが拡張される。
特開2000−341192号公報
しかしながら、タイムスロット割当要求パケットを使用する従来技術では、上述したように、端末局側がタイムスロット割当要求パケットを送信した後、基地局が割当通知パケットを送信することによってタイムスロットが端末局側に割り当てられる。すなわち、従来技術では、端末局がデータを送信する場合に、送信するデータとは直接には関係の無いパケットのやり取りを最低2回は行わなければならず、データ遅延や消費電力が増大してしまう。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、基地局装置、端末装置、無線通信システム及び基地局装置制御方法における処理負荷及び消費電力を軽減する、無線通信システム及び無線通信システム制御方法を提供することを目的とする。
本願の開示する基地局装置、端末装置、無線通信システム及び基地局装置制御方法は、一つの態様において、演算部は、複数の端末装置から送信されたデータに付加された情報であって、当該データ送信時に当該データの送信元の各前記端末装置に留保されている未送信データの有無を示す後続情報を基に、各前記端末装置における過去に送信された所定数のデータのうち前記未送信データが存在したデータの数を算出する。タイムスロット割当制御部は、前記演算部により算出された前記未送信データが存在したデータの数から前記各端末装置における前記未送信データが存在したデータの割合を求め、前記未送信データが存在したデータの割合が予め記憶している第1の閾値を超えた端末装置が複数あった場合、前記未送信データが存在したデータの割合がより高い端末装置に対して優先的にタイムスロットの拡張を行うように各前記端末装置に対するタイムスロットの割り当て量を制御する。通知部は、前記タイムスロット割当制御部により決定されたタイムスロットの割り当て量を前記端末装置に通知する。
本願の開示する基地局装置、端末装置、無線通信システム及び基地局装置制御方法の一つの態様によれば、基地局装置及び端末装置における処理負荷及び消費電力を軽減することが可能になるという効果を奏する。
図1は、無線通信システムの全体構成を示す図である。 図2は、実施例1に係る基地局のブロック図である。 図3は、タイムスロット量過小と判定された端末装置が複数ある場合の端末装置の選択について説明するための図である。 図4は、端末装置が送信したデータの内のMoredataの割合とトラフィックとの関係を表す図である。 図5は、図4で示した端末装置におけるスループットとトラフィックとの関係を表す図である。 図6は、端末装置のブロック図である。 図7は、実施例1に係る無線通信システムのタイムスロット割り当ての処理のフローチャートである。 図8は、実施例1に係る無線通信システムにおける送受信パケットの一例を示す時系列図である。 図9は、実施例2に係る基地局装置のブロック図である。 図10は、データの発生又は通信路の悪化が突発的に発生するシステムにおけるMoredataが付加された後続状態通知パケットとタイムスロットの割り当て量を説明するための図である。 図11は、データの発生又は通信路の悪化が激しく変動しながら発生するシステムにおけるMoredataが付加された後続状態通知パケットとタイムスロットの割り当て量を説明するための図である。 図12は、実施例3に係る無線通信システムのタイムスロット割り当ての処理のフローチャートである。 図13は、実施例4に係る無線通信システムのタイムスロット割り当ての処理のフローチャートである 図14は、実施例5に係る無線通信システムのタイムスロット割り当ての処理のフローチャートである。
以下に、本願の開示する基地局装置、端末装置、無線通信システム及び基地局装置制御方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例により本願の開示する基地局装置、端末装置、無線通信システム及び基地局装置制御方法が限定されるものではない。
図1は、無線通信システムの全体構成を示す図である。まず、図1を参照して、本実施例に係る無線通信システムの全体的な処理の流れを説明する。
基地局装置1は、図1に示すように、複数の端末装置2と無線通信により接続されている。そして、基地局装置1と各端末装置2とはそれぞれ無線通信を利用してデータの送受信を行う。
まず、基地局装置1は、端末装置2に対してタイムスロットの割り当て情報を通知する。そして、端末装置2は、基地局装置1に割り当てられたタイムスロットの間にデータパケットを送信する。例えば、端末装置2に3つのデータパケットが送信可能なタイムスロットが割り当てられているとする。その場合、端末装置2は、自己に割り当てられているタイムスロットの間に、3つのデータパケットを基地局装置1に送信することができる。そして、端末装置2は、3個よりも多いデータパケット数の送信データの場合、1回のタイムスロットの間に送る3つのデータパケットの最新のデータパケットに後続のデータが存在することを示す情報であるMoredataを付加して基地局装置に送信する。具体的には、「Moredata」が付加されているとは、Moredataビットの値が1とされている場合である。ここで、Moredataとは、特定の時間内にできるだけ早く送ることが要求されるデータのことを指す。例えば、未だ送信していない送信データは有るが、その送信データが一時間後に送ればよいデータである場合には、その送信データの前に送られたデータにはMoredataが付加されない。特定の時間内にできるだけ早く送ることが要求される未だ送信していないデータが「未送信データ」の一例にあたる。そして、「Moredata」が後続情報の一例にあたる。以下では、この1回のタイムスロットの間の最新のデータパケット、言い換えれば最後に送信されたデータパケットを「後続状態通知パケット」と呼ぶ場合がある。
図2は、実施例1に係る基地局のブロック図である。次に、図2を参照して、本実施例に係る基地局装置の構成について説明する。図2に示すように、基地局装置1は、送受信回路部10、データ処理部11、後続情報記憶部12、演算部13、タイムスロット割当制御部14、演算方法記憶部15及びタイムスロット割当ルール記憶部16を有している。
次に基地局装置1の構成について説明する。送受信回路部10は、データ処理部11から端末装置2へ送信するデータパケットの入力を受ける。そして、送受信回路部10は、アンテナを介して端末装置2へデータパケットの送信を行う。また、送受信回路部10は、アンテナを介して端末装置2からデータパケットを受信する。そして、送受信回路部10は、受信したデータパケットをデータ処理部11へ出力する。
データ処理部11は、端末装置2から送られてきたデータパケットの入力を送受信回路部10から受ける。そして、データ処理部11は、受信したデータパケットの後続状態通知パケットにMoredataが付加されているか否かを判定する。そして、データ処理部11は、Moredataが付加されていたか否かの情報とともに、当該データパケットを送信した端末装置2の識別情報及び受信時刻を後続情報記憶部12に記憶させる。さらに、データ処理部11は、後続状態通知パケットを受信した旨の通知を、そのデータパケットを送信してきた端末装置2の識別情報と共に演算部13へ出力する。
また、データ処理部11は、端末装置2に対するタイムスロットの割り当て情報をタイムスロット割当制御部14から受信する。そして、データ処理部11は、受信した割り当て情報を用いてPollingパケットを生成する。そして、データ処理部11は、送受信回路部10及びアンテナを介して該当する端末装置2に生成したPollingを送信する。このPollingパケットを受信することで、端末装置2は新たなタイムスロットの割り当てを取得する。ただし、既に拡張分のタイムスロットが他の端末装置2に割り当てられている場合には、タイムスロット割当制御部14に指定された端末装置2に割り当てることができない。そこで、データ処理部11は、次のPollingパケットを送信できるタイミングをタイムスロット割当制御部14に通知しておく。これにより、データ処理部11は、次のPollingパケットを送信するタイミングでタイムスロット割当制御部14からタイムスロットの割り当て情報を取得することになる。
ここで、本実施例では、Pollingパケットを用いてタイムスロットの割り当ての通知を行ったが、これは他のパケットを使用しても良く、例えば、タイムスロット割当通知パケットなどを用いても良い。
Pollingパケットを使用する場合、端末装置2は、一時的にタイムスロットを拡張したり縮退したりするためのパケットを受信することになる。これにより、基地局装置1は端末装置2に対して、Pollingパケットを受信してから一定期間だけ端末装置2に拡張したタイムスロットが割り当てたり縮小したタイムスロットを割り当てたりすることができる。
また、タイムスロット割当通知パケットを使用する方法では、基地局装置1は、割り当てるタイムスロットの内容を変更するという通知をするパケットを周期的に端末装置2に送信する。これにより、基地局装置1は、端末装置2に対するタイムスロットの数や一つ一つのタイムスロットに送信できるデータパケット量を変更することができる。この場合、データ処理部11は、周期的に訪れるタイムスロット割当通知パケットを送信するタイミングで、端末装置2に対して割り当て情報の通知を行うことになる。
後続情報記憶部12は、メモリやハードディスクなどの記憶装置である。そして、後続情報記憶部12は、データ処理部11から受信したMoredataが付加されていたか否かの情報とデータパケットを送信した端末装置2の識別情報及び受信時刻とを対応させて記憶する。
演算方法記憶部15は、メモリやハードディスクなどの記憶装置である。演算方法記憶部15は、後続情報記憶部12に記憶されている情報に対して統計処理を施し、タイムスロットの割り当てを判定するために用いるデータを得るための演算方法を記憶している。本実施例では、演算方法記憶部15は、直近の過去N回に受信したデータパケットにおけるMoredataが付加されていたデータパケットの個数を求めるという演算方法を記憶している。
演算部13は、データパケットを受信した旨の通知及びそのデータパケットを送信してきた端末装置2の識別情報をデータ処理部11から受信する。そして、演算部13は、演算方法記憶部15に記憶されている演算方法を用いてタイムスロットの割り当てを判定するために用いるデータを求める。本実施例では、演算部13は、まず、データ処理部11に指定された端末装置2が送信した直近の過去N回のデータパケットにおけるMoredataの付加の情報を、後続情報記憶部12から取得する。そして、演算部13は、データ処理部11に指定された端末装置2が送信した直近の過去N回のデータパケットの中のMoredataが付加されたデータパケットの数を求める。この過去N回が「所定数のデータ」の一例にあたる。また、このMoredataが付加されたデータパケットの数が「過去に端末装置から送信された所定数のデータのうち前記未送信データが存在したデータの数」の一例にあたる。そして、演算部13は、求めたMoredataが付加されたデータパケットの数をタイムスロット割当制御部14へ出力する。
タイムスロット割当ルール記憶部16は、メモリやハードディスクなどの記憶装置である。タイムスロット割当ルール記憶部16は、演算部13により求められたタイムスロットの割り当てを判定するために用いるデータを用いてタイムスロットの割り当てを決定するためのタイムスロット割当ルールを記憶している。
本実施例では、タイムスロット割当ルール記憶部16は、以下のタイムスロット割当ルールを記憶している。まず、端末装置2が送信した直近の過去N回のデータパケットの中のMoredataが付加されたデータパケットの数が予め決められた閾値であるM1より小さい場合は、現在よりも小さいタイムスロットを端末装置2に割り当てる。また、端末装置2が送信した直近の過去N回のデータパケットの中のMoredataが付加されたデータパケットの数がM1以上であり、且つ予め決められた閾値M2(M1<M2)以下の場合、端末装置2の現在のタイムスロットを変更しない。さらに、端末装置2が送信した直近の過去N回のデータパケットの中のMoredataが付加されたデータパケットの数がM2より大きい場合、現在よりも大きいタイムスロットを端末装置2に割り当てる。さらに、タイムスロット割当ルールには、割り当てるタイムスロットの量も規定されている。例えば、現在よりも大きいタイムスロットとは、現在の2倍のタイムスロットであると規定されている。
ここで、M1の値を負の値にすることで、縮退措置の実行の禁止が実現できる。また、端末装置2が送信した直近の過去N回のデータパケットの中のMoredataが付加されたデータパケットの数が予め決められた閾値であるM1より小さい場合は、現在よりも小さいタイムスロットを端末装置2に割り当てるというルールを削除しても、縮退措置の実行の禁止が実現できる。また、M2の値をNより大きい値にすることで、拡張措置の実行の禁止が実現できる。また、端末装置2が送信した直近の過去N回のデータパケットの中のMoredataが付加されたデータパケットの数がM2より大きい場合、現在よりも大きいタイムスロットを端末装置2に割り当てるというルールを削除しても、拡張措置の実行の禁止が実現できる。
そして、本実施例では、タイムスロット割当ルール記憶部16に記憶されている、タイムスロット割当ルールに含まれる、タイムスロットの割り当てを決めるための各種パラメータは予め決められた値に固定されている。すなわち、本実施例では、N、M1及びM2は固定値である。このように、予め決定したパラメータを固定して用いる方法は、端末装置2におけるデータの発生状況や、基地局装置1と端末装置2との間のデータの送受信環境の変化がほとんど無い場合に特に有効である。
タイムスロット割当制御部14は、次にPollingパケットを送信できるタイミングをデータ処理部11から受ける。そして、タイムスロット割当制御部14は、次にPollingパケットを送信できるタイミングを記憶しておく。
タイムスロット割当制御部14は、タイムスロットの割り当てを判定するために用いるデータの入力を演算部13から受ける。本実施例では、タイムスロット割当制御部14は、今回データパケットを送信してきた端末装置2が送信した直近の過去N回のデータパケットにおけるMoredataが付加されていたデータパケットの数を演算部13から受信する。そして、タイムスロット割当制御部14は、タイムスロット割当ルール記憶部16に記憶されているタイムスロット割当ルールに従って、今回データパケットを送信してきた端末装置2に対するタイムスロットの割り当てを決定する。そして、タイムスロット割当制御部14は、決定したタイムスロットの割り当て情報をデータ処理部11へ出力する。
ここで、タイムスロット割当制御部14によるタイムスロットの割り当て処理について詳細に説明する。まず、次のPollingパケットを送信できるまでに、Moredataを付加した後続状態通知パケットを送信してきた端末装置2が1つの場合について説明する。
Moredataを付加した後続状態通知パケットを送信してきた端末装置2から送信された直近の過去N回の後続状態通知パケットにおいてMoredataが付加されていたパケットの数がP個の場合で説明する。タイムスロット割当制御部14は、Pが、P<M1、M1≦P≦M2又はM2<Pのいずれを満たすかを判定する。P<M1の場合、タイムスロット割当制御部14は、タイムスロット量過多と判定する。そして、タイムスロット割当制御部14は、Moredataを付加した後続状態通知パケットを送信してきた端末装置2に割り当てているタイムスロットにスロット縮退措置を施す。ここで、スロット縮退措置とは、現状のタイムスロットを破棄し、現状のタイムスロットより少ないデータパケットを送信することが可能なタイムスロットを割り当てることを指す。そして、タイムスロット割当制御部14は、縮退措置を施したタイムスロットの割り当て情報をデータ処理部11へ送信する。また、M1≦P≦M2の場合、タイムスロット割当制御部14は、タイムスロットの割り当ての変更及びデータ処理部11に対する割り当て情報の送信を行わない。また、M2<Pの場合、タイムスロット割当制御部14は、タイムスロット量過少と判定する。そして、タイムスロット割当制御部14は、Moredataを付加した後続状態通知パケットを送信してきた端末装置2に割り当てているタイムスロットにスロット拡張措置を施す。ここで、スロット拡張措置とは、現状のタイムスロットを破棄し、現状のタイムスロットより多くデータパケットを送信することが可能なタイムスロットを割り当てることを指す。そして、タイムスロット割当制御部14は、拡張措置を施したタイムスロットの割り当て情報をデータ処理部11へ送信する。
次に、次のPollingパケットを送信できるまでに、Moredataを付加した後続状態通知パケットを送信してきた端末装置2が複数の場合について説明する。
タイムスロット割当制御部14は、次にPollingパケットを送信するタイミングまでに、Moredataを付加した後続状態通知パケットを送信してきた各端末装置2に対して上記のタイムスロット量の判定を行う。
そして、タイムスロット割当制御部14は、タイムスロット量が過少と判定した端末装置2が複数ある場合、その中で最もMoredataを付加した後続状態通知パケットの数が多い端末装置2を抽出する。そして、抽出した端末装置2に対してスロット拡張処理を施す。これに対して、タイムスロット割当制御部14は、抽出された端末装置2以外の端末装置2のタイムスロットに対しては割り当ての変更を行わない。また、タイムスロット割当制御部14は、タイムスロット量が過大と判定した端末装置2に対しては、スロット縮退処理を施す。そして、タイムスロット割当制御部14は、スロット縮退措置及びスロット拡張措置を施した各端末装置2のタイムスロットの割り当て情報をデータ処理部11へ送信する。
Moredataを付加した後続状態通知パケットの数が最多の端末装置2に対してスロット拡張措置を施すにより、端末装置2のいずれに対してスロット拡張措置を施すべきか決定できないという状態を回避することができる。
さらに、図3を用いてタイムスロット量過小と判定された端末装置2が複数ある場合に、スロット拡張措置を施す端末装置2の選択の手順について説明する。図3は、タイムスロット量過小と判定された端末装置が複数ある場合の端末装置の選択について説明するための図である。
以下では、端末装置A及び端末装置Bから基地局装置1がデータを受信する場合で説明する。端末装置A及び端末装置Bは図1の端末装置2のいずれかである。ここで、図3の紙面に向かって一番上の段は、端末装置Aで発生したデータを表している。また、図3の紙面に向かって上から2番目の段は、端末装置Aから送信されるデータパケットを表している。また、図3の紙面に向かって上から3番目の段は、端末装置Bで発生したデータを表している。また、図3の紙面に向かって上から4番目の段は、端末装置Bから送信されるデータパケットを表している。さらに、図3の紙面に向かって一番下の段は、基地局装置1から送信されるデータを表している。ただし、図3の紙面に向かって一番下の段における二点鎖線で囲われた部分は端末装置Aに割り当てたタイムスロットを表しており、点線で囲われた部分は端末装置Bに割り当てたタイムスロットを表している。また、図3の各段は紙面向かって右に向かうに従い時間が経過することを表している。
そして、以下の説明では、N=6、M1=2及びM2=4の場合で説明する。また、データ101の前に、既に端末装置Aから基地局装置1に対して連続してMoredataが付加された後続状態通知パケットが4つ送られている。また、データ103の前に、既に端末装置Bから基地局装置1に対して連続してMoredataが付加された後続状態通知パケットが4つ送られている。そして、データ101を送信する前の段階では、端末装置Aには5つのデータパケットを送信可能なタイムスロット105が与えられている。また、データ103を送信する前の段階では、端末装置Bには5つのデータパケットを送信可能なタイムスロット106が与えられている。
端末装置Aでは、8つのデータパケットを含むデータ101が発生する。そして、端末装置Aは、その時点で割り当てられているタイムスロット105の間に基地局装置1へデータ101のうちの5つのデータパケットを送信する。この時、データ101の送信は終わっていないので、送信されたデータパケットのうちの後続状態通知パケット111にはMoredataが付加されている。
次のタイムスロットは端末装置Bに割り当てられたタイムスロット106なので、端末装置Bは、その前に発生した1つのデータパケットを含むデータ103を、タイムスロット106の間に送信する。この時、データ103は全て送信できるので、送信されたデータパケットのうちの後続状態通知パケットにはMoredataは付加されていない。
次のタイムスロットは端末装置Aに割り当てられたタイムスロット105なので、端末装置Bは、データ101の残りの3つのパケット及びデータ102のうちの2つのデータパケットを、タイムスロット105の間に送信する。この時、データ102の送信は終わっていないので、送信されたデータパケットのうちの後続状態通知パケット121にはMoredataが付加されている。
さらに、次のタイムスロットは端末装置Bに割り当てられたタイムスロット106なので、端末装置Bは、6つのデータパケットを有するデータ104のうちの5つのデータパケットを、タイムスロット106の間に送信する。この時、データ104の送信は終わっていないので、送信されたデータパケットのうちの後続状態通知パケット141にはMoredataが付加されている。
この場合、基地局装置1は、端末装置Aの過去6つの後続状態通知パケットのうち6つ全てにMoredataが付加されているので、端末装置Aをタイムスロット量過小と判定する。また、基地局装置1は、端末装置Bの過去6つの後続状態通知パケットのうち5つのデータパケットにMoredataが付加されているので、端末装置Bをタイムスロット量過小と判定する。そして、基地局装置1は、端末装置AにおけるMoredataが付加されたデータパケットの割合と端末装置BにおけるMoredataが付加された後続状態通知パケットの割合とを比較する。そして、基地局装置1は、端末装置Bと比べて端末装置AにおけるMoredataが付加された後続状態通知パケットの割合が高いと判定し、端末装置Aに対してスロット拡張措置を施す。これに伴い、基地局装置1は、端末装置Aに向けてPollingパケット107を送信する。この時、基地局装置1は、端末装置Aに対してタイムスロット105よりも多くのデータパケットの送信が行えるタイムスロット108を割り当てる。
この点、タイムスロット割り当て方式として、Moredataの受信情報のみを利用してタイムスロットを受信局に与えるかどうかを判定する場合がある。例えば、特定の端末装置に有り当てられたタイムスロットで送信されてきた後続状態通知パケットが、Moredataが付加されたデータパケットだった場合、基地局装置がPollingパケットを当該端末装置に対して送信する方法である。しかしこの方法では、端末局が複数存在した時に問題が発生するおそれがある。例えば、基地局装置が、後続状態通知パケットにMoredataを付加して送信した端末装置に割り当てるタイムスロットを予め用意していたものとする。この状態で、ある端末装置が、自己に現在割り当てられているタイムスロットにおいて後続状態通知パケットにMoredataを付加して基地局に送信する。それと同時に、他の端末装置も自己に現在割り当てられているタイムスロットにおいて後続状態通知パケットにMoredataを付加して基地局に送信する。この場合、基地局装置は予め用意してあったタイムスロットを与えるためのPollingパケットを、いずれの端末装置に送信すればよいか決定できない。実際には、基地局は、滞留データが多い端末局に対してPollingパケットを送信した方がデータ遅延を少なくすることができるのであるが、従来の方法ではそれを判定することは困難であった。
これに対して、Moredataが付加された後続状態通知パケットの割合が高い端末装置2は、より滞留パケットが多い端末装置である可能性が高い。したがって、本実施例に係る無線通信システムのような端末装置2の選択を行うことで、より滞留データが多い端末装置に大きいタイムスロットを割り当てることができる確率をあげることができ、より適切なタイムスロットの割り当てが行える。
また、Moredataが付加された後続状態通知パケットの割合(以下では、「Moredataの割合」という。)が多い端末装置2に多くのタイムスロットを割り当てることで、その端末装置2からのMoredataの割合が減少していく。これに対して、Moredataの割合が少なかった端末装置2のMoredataの割合は徐々に増えていく。これにより、Moredataの割合が逆転する。すると、再度Moredataの割合の多い端末装置2に多くのタイムスロットを割り当てると、滞留データの多い端末装置2に対して多くのタイムスロットが割り当てられることになる。このように、Moredataのより多い端末装置2に対してより多くのタイムスロットを割り当てるアルゴリズムを一定期間毎に繰り返すことで、適切なタイムスロットの割り当てを実現することができる。したがって、Moaredataのより少ない端末装置2に対してタイムスロットの割り当てが少なくなり、滞留データが増加し、データの遅延が大きくなるという危険を回避することができる。
次に、図4及び図5を参照して、タイムスロット割当制御部14によるタイムスロットの割り当ての決定方法の詳細について、データパケットのMoredataの割合とスループットとの関係性を利用する方法を例に説明する。図4は、端末装置が送信したデータの内のMoredataの割合とトラフィックとの関係を表す図である。図4の縦軸はデータ内のMoredatano割合を示し、横軸はトラフィックの値を示している。図5は、図4で示した端末装置におけるスループットとトラフィックとの関係を表す図である。図5の縦軸はスループットを表し、横軸はトラフィックを表している。
ここで、トラフィックとは、データの1パケットあたりの平均発生時間間隔に対するデータの1パケットの長さ(1つのデータパケットの送信にかかる時間)の割合とする。例えば、データの1パケットあたりの平均発生時間間隔を1秒とし、1つのデータパケットを1秒で送信するとする。この場合トラフィックは1となる。また、データの1パケットあたりの平均発生時間間隔を1秒とし、0.1秒で1パケットを送信するとする。この場合、トラフィックは0.1となる。また、スループットとは、データの1パケットあたりの平均送信間隔に対するデータの1パケットあたりの長さの割合である。すなわちスループットは、送信できたデータパケットの割合を表している。図4や図5は、無線通信システムの設計者が予め測定した値を入力しても良い、また、一定時間毎に装置が測定して値を更新しても良い。
図5の点線202は全てのデータが基地局に送信されている状態を指す。また、図5の実線203が実際の計測データを現している。図5から、トラフィックが0.1となってもトラフィックとスループットは同じ値である。すなわち、トラフィックが0.1までならば、発生したデータは全て基地局装置1においてほぼ受信されている。また、トラフィックが0.1より大きくなると、スループットがトラフィックより小さい値になることが分かる。よって、トラフィックが0.1という値が送信できないデータが発生する閾値となる。
ここで、基地局装置1において特定の端末装置2から受信した後続状態通知パケットのうちMoredataが付加されたものの割合が0.7であったとする。その場合、図4の実線201からトラフィックが約0.05であると推定できる。上述したように、トラフィックが0.1と言う値が送信できないデータが発生する閾値である。そこで、タイムスロットを0.5(=0.05/0.1)倍に縮退すれば、当該端末装置2で発生したデータを全て基地局装置1が受信できる最小のタイムスロット量が割り当てられるので、最適な割り当てが行える。したがって、この場合、タイムスロット割当制御部14は、当該端末装置2に割り当てているタイムスロットを半分に縮退した量のタイムスロットを、当該端末装置2に割り当てればよい。以上では、縮退について説明したが、拡張についても同様である。
図6は、端末装置のブロック図である。次に、図6を参照して、端末装置2の構成を説明する。
図6に示すように、本実施例に係る端末装置2は、送受信回路部21、データ処理部22、センサーデバイス部23及び後続情報制御部24を有している。
センサーデバイス部23は、送信するデータを発生させる。そして、センサーデバイス部23は、データ処理部22に発生させたデータを供給する。
データ処理部22は、センサーデバイス部23から供給されたデータを格納する。そして、データ処理部22は、データが一つ増えたことを後続情報制御部24に通知する。データ処理部22は、次に送信するデータに後続データがある場合、次に送信するデータへのMoredataの付加の指示を後続情報制御部24から受信する。データ処理部22は、データ付加の指示を受けた場合、後続状態通知パケットにMoredataを付加しながら、送信用のデータパケットを生成する。また、データ処理部22は、後続情報制御部24からの指示が無ければ、後続状態通知パケットにMoredataを付加せずに、送信用のデータパケットを生成する。そして、データ処理部22は、データ送信時刻になると送受信回路部21及びアンテナを介して基地局装置1に向けて生成したパケットを送信する。そして、データ処理部22は、データパケットが正常に送信されたと判定すると、データが一つ減ったという情報を後続情報制御部24へ通知する。またデータ処理部22は、Pollingパケットを送受信回路部21を介して受信する。そして、データ処理部22は、Pollingパケットで通知されたタイムスロットを後続情報制御部24へ通知する。
後続情報制御部24は、Pollingパケットで通知されたタイムスロットをデータ処理部22から受ける。これにより、後続情報制御部24は、Moredataを付加するか否かの判定基準を得る。
後続情報制御部24は、データが一つ増えたという通知をデータ処理部22から受けると、データ処理部22に格納されているデータ量から次に送信するデータにMoredataを付加するかどうかを判定する。そして、Moredataを付加すると判定した場合、後続情報制御部24は、Moredataの付加の指示をデータ処理部22に通知する。
また、後続情報制御部24は、データが一つ減ったという通知をデータ処理部22から受けると、データ処理部22に格納されているデータ量から次に送信するデータにMoredataを付加するかどうかを判定する。そして、Moredataを付加すると判定した場合、後続情報制御部24は、Moredataの付加の指示をデータ処理部22に通知する。
次に、図7を参照して、本実施例に係る無線通信システムのタイムスロット割り当ての処理について説明する。図7は、実施例1に係る無線通信システムのタイムスロット割り当ての処理のフローチャートである。
データ処理部11は、アンテナ及び送受信回路部10を介して端末装置2からデータパケットを受信する(ステップS101)。
データ処理部11は、受信した後続状態通知パケットにMoredataが付加されているか否かを判定し、当該データパケットを送信した端末装置2の識別情報及び受信時刻と共に判定結果を後続情報記憶部12に記憶させる(ステップS102)。そして、データ処理部11は、データパケットの受信及び当該データパケットを送信してきた端末装置2の識別情報を演算部13に通知する。
演算部13は、後続状態通知パケットの受信の通知を受けて、当該データパケットを送信してきた端末装置2が直近の過去N回に送信したパケットのうち、Moredataが付加されたパケットの総数Pを算出する(ステップS103)。演算部13は、タイムスロット割当制御部14に当該データパケットを送信してきた端末装置2が直近の過去N回に送信したパケットのうち、Moredataが付加されたパケットの総数Pをタイムスロット割当制御部14に送信する。
タイムスロット割当制御部14は、Pが予め決められた閾値M1より小さいか否かを判定する(ステップS104)。P<M1の場合(ステップS104肯定)、タイムスロット割当制御部14は、データパケットを送信してきた端末装置2に割り当てているスロットに対してスロット縮退措置を施す(ステップS105)。そして、ステップS108へ進む。
これに対して、P≧M1の場合(ステップS104否定)、タイムスロット割当制御部14は、Pが予め決められた閾値M2より大きいか否かを判定する(ステップS106)。P>M2の場合(ステップS106肯定)、タイムスロット割当制御部14は、データパケットを送信してきた端末装置2のタイムスロット量が過少と判定する(ステップS107)。
これに対して、P≦M2の場合(ステップS106否定)、タイムスロット割当制御部14は、データパケットを送信してきた端末装置2のタイムスロットの割り当ての変更を行わず、ステップS108に進む。
タイムスロット割当制御部14は、次のPollingパケットの送信のタイミングになったか否かを判定する(ステップS108)。次のPollingパケットの送信タイミングになっていない場合(ステップS108否定)、ステップS101に戻る。
これに対して、次のPollingパケットの送信タイミングになった場合(ステップS108肯定)、タイムスロット割当制御部14は、タイムスロット量が過少と判定した端末装置2の中でMoredataの割合が最も大きい端末装置2を抽出する。そして、タイムスロット割当制御部14は、抽出した端末装置2をスロット拡張措置の対象として決定し、当該端末装置2にスロット拡張措置を施す(ステップS109)。
そして、データ処理部11は、タイムスロット割当制御部14がデータパケットを送信してきた端末装置2に割り当てたタイムスロットの情報を当該端末装置2に通知する(ステップS110)。
次に、図8を参照して、スロット拡張措置を施すときの流れを説明する。図8は、実施例1に係る無線通信システムにおける送受信パケットの一例を示す時系列図である。ここで、図8の紙面に向かって一番上の段は、特定の端末装置2で発生したデータを表している。ここでは、この特定の端末装置2を単に端末装置2と言う。また、図8の紙面に向かって真ん中の段は、端末装置2から送信されるデータパケットを表している。さらに、図8の紙面に向かって一番下の段は、基地局装置1から送信されるデータを表している。ただし、図8の紙面に向かって一番下の段における点線で囲われた部分は、分かりやすいように端末装置2に割り当てたタイムスロットを表しているものである。また、図8の各段は紙面向かって右に向かうに従い時間が経過することを表している。そして、以下の説明では、N=6、M1=2及びM2=4の場合で説明する。また、データ301の前に、既に端末装置2から基地局装置1に対して連続してMoredataが付加された後続状態通知パケットが4つ送られている場合で説明する。
端末装置2は、自己で発生したデータ301を、その時点で割り当てられているタイムスロット304の間に基地局装置1へ送信する。タイムスロット304は、3つのデータパケットが送信可能なタイムスロットである。この時、データ301は3つのデータパケットを含むのでタイムスロット304の間に全て送信でき、送信されたデータパケットにはMoredataは付加されていない。次に、端末装置2は、自己で発生したデータ302のうちタイムスロット304の間に送信できる分であるデータ321を基地局装置1へ送信する。この時、データ302は6つのデータパケットを有するので、タイムスロット304の間に全て送信することができない。そこで、送信されたデータパケットのうちの後続状態通知パケット321にはMoredataが付加されている。そして、この場合、基地局装置1は、端末装置2から受信した直近の過去6回の後続状態通知パケットの中に、Moredataが付加されたパケットが5個あると判定する。これは、M2よりも大きいので、基地局装置1は、端末装置2に割り当てたタイムスロットに対してスロット拡張措置を施す。この時、端末装置2に対するタイムスロットは6つのデータパケットが送信可能なタイムスロット306となる。そして、基地局装置1は、拡張したタイムスロットの割り当て情報を含むPollingパケット305を端末装置2へ送信する。端末装置2は、Pollingパケット305を受信して、自己にタイムスロット306が割り当てられたことを把握する。そして、端末装置2は、データ302のうちの残りのデータ302及び次に発生したデータ303をタイムスロット306の間に基地局装置1へ送信する。これにより、端末装置2で発生したデータは全て基地局装置1によって受信されたことになる。
以上に説明したように、本実施例に係る無線通信システムは、後続データ情報の出現頻度が高い端末装置に対して大きなタイムスロットを割り当てる構成である。これは、タイムスロット割当要求の送信などを行わないため、送受信のデータ量を減らすことができ、データ遅延や消費電力を抑えることができる。
また、後続データ情報の出現頻度が高い端末装置は、常に大きなタイムスロットを必要としていると考えられ、逆に後続データ情報の出現頻度が低い端末装置は、それほど大きなタイムスロットを必要としていないといえる。そこで、後続データ情報の出現頻度が高い端末装置に大きなスロットを割り当てることで、適切なタイムスロットの割り当てを行うことができる。
また、以上の説明では、拡張用に用意してあるタイムスロットを一つの端末装置に割り当てる場合で説明したが、これは他の方法でも良い。例えば、複数の端末装置がタイムスロット量過少と判定された場合、Moredataの割合によって、それぞれの端末装置にタイムスロットを割り当てるようにしても良い。
図9は、実施例2に係る基地局装置のブロック図である。本実施例に係る無線通信システムは、タイムスロットの割り当てを決めるための各種パラメータを更新していくことが実施例1と異なるものである。本実施例では、無線通信システムは、各端末装置2のデータ発生状況や基地局装置1と端末装置2との間のデータの送受信環境の変化に対応させてN、M1、M2の値又はタイムスロットの割当量などを更新していく。そこで、以下では、主としてN、M1、M2の値又はタイムスロットの割当量の更新について説明する。図9に示すように本実施例に係る基地局装置1は、実施例1で説明した基地局装置にフィードバック制御部17をさらに加えたものである。図9において図1と同様の符号を有する各部は、特に説明の無い限り同様の機能を有するものとする。
フィードバック制御部17は、過去に各端末装置2から送信された後続状態通知パケットそれぞれにおけるMoredataの有無の情報を後続情報記憶部12から取得する。また、フィードバック制御部17は、各端末装置2へのタイムスロットの割り当ての情報をタイムスロット割当制御部14から取得する。
また、本実施例に係るフィードバック制御部17は、過去のN個の後続状態通知パケットの中のMoredataが付加されたパケットの数が連続して変化している場合の、許容できる閾値を記憶している。例えば、フィードバック制御部17は、最も新しいN個の後続状態通知パケットの組、一つ前のN個の後続状態通知パケットの組、というように、順に古くなるように閾値の数まで後続通知状態パケットの組を抽出する。そして、フィードバック制御部は、それぞれの組におけるMoredataが付加されたパケットの数を求める。そして、フィードバック制御部17は、求めた数が閾値の数の間連続して変化している場合には、過去のデータのサンプル数Nが小さいためにタイムスロットの割り当ての変更を過剰に行っていると判定する。そして、フィードバック制御部17は、演算方法記憶部15及びタイムスロット割当ルール記憶部16に格納されているパラメータNの値をより大きい値に書き換える。
また、本実施例に係るフィードバック制御部17は、タイムスロット割当制御部14が所定量のタイムスロットを割り当てたか否かを判定する。そして、所定量が割り当てられているが、過去のN個の後続状態通知パケットの中のMoredataが付加されたパケットの数が変化していない場合には、フィードバック制御部17は、割り当てるタイムスロットの量を増加させる。例えば、所定量として2倍のタイムスロットとした場合、特定の端末装置2のタイムスロットの量を2倍にしたにもかかわらず、Moredataが付加されたパケットの数が変化していないとする。このとき、フィードバック制御部17は、タイムスロット割当ルール記憶部16に格納されているタイムスロット割当ルールを書き換え、スロットの割り当てを4倍に増やすように変更する。
以上に説明したフィードバック制御部17によるパラメータの変更処理は一例であり、タイムスロットを所定の要求に従って変更する処理であれば特に制限は無い。次に、各パラメータの大小の決定方法の他の例を説明する。
図10は、データの発生又は通信路の悪化が突発的に発生するシステムにおけるMoredataが付加された後続状態通知パケットとタイムスロットの割り当て量を説明するための図である。
データの発生又は通信路の悪化が突発的に発生する場合、Moredataが付加された後続状態通知パケットの数も図10の実線401のように突発的に増加する。これにより、基地局装置1は、端末装置2に対してタイムスロットを多く割り当てることになり、タイムスロットの割り当て量は、点線402のように変化する。しかし、図10のようなタイムスロットの割り当てでは、実線401と点線402とのピーク時間が離れてしまっており、データ遅延が大きくなってしまう可能性がある。よって、図10に示すような、データの発生や通信路の悪化が突発的に発生するシステムの場合は、フィードバック制御部17は、Nの値を小さくする。これにより、タイムスロットの割り当ての反応速度が上がるので、実線401のピークと点線402のピークとを近づけることができ、より適切なタイムスロットの割り当てが行える。ここで、フィードバック制御部17は、過去のMoredataが付加された後続状態通知パケットの数を参照し、突発的に増加しているか否かで判定することでデータの発生や通信路の悪化が突発的に発生するシステムか否かを判定できる。
また、図11は、データの発生又は通信路の悪化が激しく変動しながら発生するシステムにおけるMoredataが付加された後続状態通知パケットとタイムスロットの割り当て量を説明するための図である。
データの発生又は通信路の悪化が激しく変動しながら発生すると、Moredataが付加された後続状態通信パケットも、図11の実線403に示したように、激しく変動しながら発生することになる。よって、基地局装置1による端末装置2に対してのタイムスロット割り当ても、点線404のように激しく変動することになる。この点、タイムスロットの割り当て変更ではパケットの送受信が行われるので、そのパケット送受信にかかる時間とエネルギーが消費されることになる。そこで、タイムスロットの割り当て変更の頻度は抑えることが好ましい。しかし、図11の状態のパラメータの設定方法では、タイムスロットの割り当て変更を激しい頻度で実行している。そこで、図11で示したような、データの発生又は通信路の悪化が激しく変動しながら発生するシステムの場合は、フィードバック制御部17は、Nの値を大きくする。これにより、タイムスロットの割り当て変更の頻度を軽減することができる。
以上に説明したように、本実施例に係る無線通信システムは、タイムスロットの割り当てを求めるための各種パラメータ、通信環境などに合わせて変更する構成である。具体的には、本実施例に係る通信システムは、通信環境などに合わせて演算方法やタイムスロット割当ルールをより最適な内容に変更する。これにより、端末装置におけるデータ発生状況や、基地局装置と端末装置との間の送受信環境が変化しやすい場合でも、適切なタイムスロットの割り当てを行うことができ、データ遅延及び消費電力を軽減することができる。
実施例3に係る無線通信システムは、基地局装置が、特定のタイミングでのデータパケットの受信までタイムスロットの割り当ての処理を待機し、それ以外のデータを受信した場合には無視することが、実施例1と異なるものである。
ここで、特定のデータを受信したときにのみ処理を行うとは次のようなものである。例えば、基地局装置1は、割り当てたタイムスロットが全て使われた状態のデータを受信したときにのみ、処理を開始する。または、基地局装置1は、後続通知情報パケットがMoredataであったデータの次のデータを受信したときのみ、処理を開始する。または、基地局装置1は、Pollingパケットを使用して割り当てたタイムスロットで送られてきたデータを受信したときのみ処理を開始するなどである。
また、実施例3に係る基地局装置1も図2のブロック図で表される。実施例3に係る無線通信システムは、特に説明の無い限り実施例1と同様の符号を有する各部は同様の機能を有するものとする。
次に、図12を参照して、本実施例に係る無線通信システムのタイムスロット割り当ての処理について説明する。図12は、実施例3に係る無線通信システムのタイムスロット割り当ての処理のフローチャートである。
データ処理部11は、アンテナ及び送受信回路部10を介して端末装置2から特定のデータに含まれるタイミングパケットを受信する(ステップS201)。
データ処理部11は、受信した後続状態通知パケットにMoredataが付加されているか否かを判定し、当該データパケットを送信した端末装置2の識別情報及び受信時刻と共に判定結果を後続情報記憶部12に記憶させる(ステップS202)。そして、データ処理部11は、データパケットの受信及び当該データパケットを送信してきた端末装置2の識別情報を演算部13に通知する。
演算部13は、後続状態通知パケットの受信の通知を受けて、当該データパケットを送信してきた端末装置2が直近の過去N回に送信したパケットのうち、Moredataが付加されたパケットの総数Pを算出する(ステップS203)。演算部13は、タイムスロット割当制御部14に当該データパケットを送信してきた端末装置2が直近の過去N回に送信したパケットのうち、Moredataが付加されたパケットの総数Pをタイムスロット割当制御部14に送信する。
タイムスロット割当制御部14は、Pが予め決められた閾値M1より小さいか否かを判定する(ステップS204)。P<M1の場合(ステップS204肯定)、タイムスロット割当制御部14は、データパケットを送信してきた端末装置2に割り当てているスロットに対してスロット縮退措置を施す(ステップS205)。そして、ステップS208へ進む。
これに対して、P≧M1の場合(ステップS204否定)、タイムスロット割当制御部14は、Pが予め決められた閾値M2より大きいか否かを判定する(ステップS206)。P>M2の場合(ステップS206肯定)、タイムスロット割当制御部14は、データパケットを送信してきた端末装置2のタイムスロット量が過少と判定する(ステップS207)。
これに対して、P≦M2の場合(ステップS206否定)、タイムスロット割当制御部14は、データパケットを送信してきた端末装置2のタイムスロットの割り当ての変更を行わず、ステップS208に進む。
タイムスロット割当制御部14は、次のPollingパケットの送信のタイミングになったか否かを判定する(ステップS208)。次のPollingパケットの送信タイミングになっていない場合(ステップS208否定)、ステップS201に戻る。
これに対して、次のPollingパケットの送信タイミングになった場合(ステップS208肯定)、タイムスロット割当制御部14は、タイムスロット量が過少と判定した端末装置2の中でMoredataの割合が最も大きい端末装置2を抽出する。そして、タイムスロット割当制御部14は、抽出した端末装置2をスロット拡張措置の対象として決定し、当該端末装置2にスロット拡張措置を施す(ステップS209)。
そして、データ処理部11は、タイムスロット割当制御部14がデータパケットを送信してきた端末装置2に割り当てたタイムスロットの情報を当該端末装置2に通知する(ステップS210)。
また、本実施例は、実施例1において、特定のタイミングでのデータパケットの受信までタイムスロットの割り当ての処理を待機し、それ以外のデータを受信した場合には無視する場合について説明したが、この技術は実施例2についても用いることができる。
実施例4に係る無線通信システムは、スーパーフレームが終了する毎に処理を行っていくことが、実施例1と異なるものである。ここで、スーパーフレームとは、ある一定期間又はある一定パケット数を受信するまでの期間である。以下では、また、実施例4に係る基地局装置1も図2のブロック図で表される。実施例4に係る無線通信システムは、特に説明の無い限り実施例1と同様の符号を有する各部は同様の機能を有するものとする。
図13を参照して、本実施例に係る無線通信システムのタイムスロット割り当ての処理について説明する。図13は、実施例4に係る無線通信システムのタイムスロット割り当ての処理のフローチャートである。
データ処理部11は、アンテナ及び送受信回路部10を介して端末装置2からデータパケットを受信しながら、スーパーフレームが終了するまで待機する(ステップS301)。
データ処理部11は、受信したスーパーフレームに含まれる各後続状態通知パケットにMoredataが付加されているか否かを判定する。そして、データ処理部11は、当該データパケットを送信した端末装置2の識別情報及び受信時刻とともに判定結果を後続情報記憶部12に記憶させる(ステップS302)。そして、データ処理部11は、データパケットの受信及び当該データパケットを送信してきた端末装置2の識別情報を演算部13に通知する。
演算部13は、後続状態通知パケットの受信の通知を受けて、当該データパケットを送信してきた端末装置2が直近の過去N回のスーパーフレームの、それぞれのMoredataが付加されたパケットの総数を算出する(ステップS303)。演算部13は、タイムスロット割当制御部14に当該データパケットを送信してきた端末装置2が直近の過去N回に送信したスーパーフレームの、それぞれのMoredataが付加されたパケットの総数をタイムスロット割当制御部14に送信する。
タイムスロット割当制御部14は、Moredataが付加されたパケットの総数が予め決められた閾値を超えているスーパーフレームの数を求める。そして、タイムスロット割当制御部14は、Moredataが付加されたパケットの総数が閾値を超えているスーパーフレームの数が閾値M3より小さいか否かを判定する(ステップS304)。ここで、Moredataが付加されたパケットの総数に対する閾値や、M3の値はタイムスロット割当ルールに記載されている。
スーパーフレームの数が閾値M3より小さい場合(ステップS304肯定)、タイムスロット割当制御部14は、データパケットを送信してきた端末装置2に割り当てているスロットに対してスロット縮退措置を施す(ステップS305)。そして、ステップS308へ進む。
スーパーフレームの数が閾値M3以上の場合(ステップS304否定)、タイムスロット割当制御部14は、Moredataが付加されたパケットの総数が閾値を超えているスーパーフレームの数が閾値M4より大きいか否かを判定する(ステップS306)。スーパーフレームの数が閾値M4より大きい場合(ステップS306肯定)、タイムスロット割当制御部14は、データパケットを送信してきた端末装置2のタイムスロット量が過少と判定する(ステップS307)。
これに対して、スーパーフレームの数が閾値M4より小さい場合(ステップS306否定)、タイムスロット割当制御部14は、データパケットを送信してきた端末装置2のタイムスロットの割り当ての変更を行わず、ステップS308に進む。
タイムスロット割当制御部14は、次のPollingパケットの送信のタイミングになったか否かを判定する(ステップS308)。次のPollingパケットの送信タイミングになっていない場合(ステップS308否定)、ステップS301に戻る。
これに対して、次のPollingパケットの送信タイミングになった場合(ステップS308肯定)、タイムスロット割当制御部14は、タイムスロット量が過少と判定した端末装置2の中でMoredataの割合が最も大きい端末装置2を抽出する。そして、タイムスロット割当制御部14は、抽出した端末装置2をスロット拡張措置の対象として決定し、当該端末装置2にスロット拡張措置を施す(ステップS309)。
そして、データ処理部11は、タイムスロット割当制御部14がデータパケットを送信してきた端末装置2に割り当てたタイムスロットの情報を当該端末装置2に通知する(ステップS310)。
また、本実施例では、スーパーフレーム内のMoredataの総数が閾値を超えていたかどうかを判定したが、スーパーフレーム内のMoredataの総数が閾値を下回っていたかどうか判定する方法でも良い。また、スーパーフレーム内のMoredatgaの割合を基準に判定しても良い。
また、本実施例は、実施例1において、スーパーフレームが終了する毎に処理を行っていく場合について説明したが、この技術は実施例2又は実施例3についても用いることができる。
実施例5に係る無線通信システムは、Mordataの割合に加えてMoredataの割合の変化量を用いてタイムスロットの割り当てを行うことが、実施例1と異なるものである。また、実施例5に係る基地局装置1も図2のブロック図で表される。実施例5に係る無線通信システムは、特に説明の無い限り実施例1と同様の符号を有する各部は同様の機能を有するものとする。
図14を参照して、本実施例に係る無線通信システムのタイムスロット割り当ての処理について説明する。図14は、実施例5に係る無線通信システムのタイムスロット割り当ての処理のフローチャートである。
データ処理部11は、アンテナ及び送受信回路部10を介して端末装置2からデータパケットを受信する(ステップS401)。
データ処理部11は、受信した後続状態通知パケットにMoredataが付加されているか否かを判定し、当該データパケットを送信した端末装置2の識別情報及び受信時刻と共に判定結果を後続情報記憶部12に記憶させる(ステップS402)。そして、データ処理部11は、データパケットの受信及び当該データパケットを送信してきた端末装置2の識別情報を演算部13に通知する。
演算部13は、後続状態通知パケットの受信の通知を受けて、当該データパケットを送信してきた端末装置2が直近の過去N回に送信したパケットのうち、Moredataが付加されたパケットの総数Pを算出する(ステップS403)。演算部13は、タイムスロット割当制御部14に当該データパケットを送信してきた端末装置2が直近の過去N回に送信したパケットのうち、Moredataが付加されたパケットの割合をタイムスロット割当制御部14に送信する。
タイムスロット割当制御部14は、演算部13から送信されてきた過去N回に送信したパケットのMoredataが付加されたパケットの割合をN回前の分まで記憶している。そして、タイムスロット割当制御部14は、今回のMoredataの割合とN回前のMoredataの割合との変化量が−αを下回ったか否かを判定する(ステップS404)。変化量が−αを下回った場合(ステップS404肯定)、タイムスロット割当制御部14は、データパケットを送信してきた端末装置2に割り当てているスロットに対してスロット縮退措置を施す(ステップS405)。そして、ステップS408へ進む。
これに対して、変化量が−α以上の場合(ステップS404否定)、タイムスロット割当制御部14は、変化量がαより大きいか否かを判定する(ステップS406)。変化量がαより大きい場合(ステップS406肯定)、タイムスロット割当制御部14は、データパケットを送信してきた端末装置2のタイムスロット量が過少と判定する(ステップS407)。
これに対して、変化量がα以下の場合(ステップS406否定)、タイムスロット割当制御部14は、データパケットを送信してきた端末装置2のタイムスロットの割り当ての変更を行わず、ステップS408に進む。
タイムスロット割当制御部14は、次のPollingパケットの送信のタイミングになったか否かを判定する(ステップS408)。次のPollingパケットの送信タイミングになっていない場合(ステップS408否定)、ステップS401に戻る。
これに対して、次のPollingパケットの送信タイミングになった場合(ステップS408肯定)、タイムスロット割当制御部14は、タイムスロット量が過少と判定した端末装置2の中でMoredataの割合が最も大きい端末装置2を抽出する。そして、タイムスロット割当制御部14は、抽出した端末装置2をスロット拡張措置の対象として決定し、当該端末装置2にスロット拡張措置を施す(ステップS409)。
そして、データ処理部11は、タイムスロット割当制御部14がデータパケットを送信してきた端末装置2に割り当てたタイムスロットの情報を当該端末装置2に通知する(ステップS410)。
以上に説明したように、実施例2〜実施例5のように、タイムスロットの割り当て処理のタイミングや、タイムスロットの量の判定基準を変えることで、それぞれの無線通信システムに最適なタイムスロットの割り当てを行うことができる。
1 基地局装置
2 端末装置
10 送受信回路部
11 データ処理部
12 後続情報記憶部
13 演算部
14 タイムスロット割当制御部
15 演算方法記憶部
16 タイムスロット割当ルール記憶部
17 フィードバック制御部
21 送受信回路部
22 データ処理部
23 センサーデバイス部
24 後続情報制御部

Claims (7)

  1. 複数の端末装置から送信されたデータに付加された情報であって、当該データ送信時に当該データの送信元の各前記端末装置に留保されている未送信データの有無を示す後続情報を基に、各前記端末装置における過去に送信された所定数のデータのうち前記未送信データが存在したデータの数を算出する演算部と、
    前記演算部により算出された前記未送信データが存在したデータの数から各前記端末装置における前記未送信データが存在したデータの割合を求め、前記未送信データが存在したデータの割合が予め記憶している第1の閾値を超えた端末装置が複数あった場合、前記未送信データが存在したデータの割合がより高い端末装置に対して優先的にタイムスロットの拡張を行うように各前記端末装置に対するタイムスロットの割り当て量を制御するタイムスロット割当制御部と、
    前記タイムスロット割当制御部により決定されたタイムスロットの割り当て量を前記端末装置に通知する通知部と
    を備えたことを特徴とする基地局装置。
  2. 前記タイムスロット割当制御部は、前記未送信データが存在したデータの割合が前記第1の閾値を超えた端末装置に割り当てるタイムスロットを拡張することを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
  3. 前記タイムスロット割当制御部は、前記第1の閾値より小さい第2の閾値を予め記憶しており、前記未送信データが存在したデータの割合が前記第2の閾値を下回った端末装置に割り当てるタイムスロットを縮退することを特徴とする請求項1又は2に記載の基地局装置。
  4. 過去に前記端末装置から送信されたデータに付加された前記後続情報又は前記タイムスロット割当制御部によるタイムスロットの割り当ての情報のいずれか一方又は双方を基に、前記タイムスロット制御部の制御パラメータを変更するフィードバック制御部をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一つに記載の基地局装置。
  5. 自装置に留保されている未送信データの有無を示す後続情報を付加したデータを基地局装置に対して送信するデータ送信部と、
    複数の端末装置の各前記データ送信部から送信されたデータに付加された前記後続情報を基づく、各前記端末装置における過去に送信された所定数のデータのうち前記未送信データが存在したデータの数の算出、及び該算出した前記未送信データが存在したデータの数から前記各端末装置における前記未送信データが存在したデータの割合を求め、前記未送信データが存在したデータの割合が予め記憶している第1の閾値を超えた端末装置が複数あった場合、前記未送信データが存在したデータの割合がより高い端末装置に対して優先的にタイムスロットの拡張を行うように各前記端末装置に対するタイムスロットの割り当て量の決定を行う前記基地局装置から、該基地局装置が決定したタイムスロットの割当量を取得する割当情報取得部と
    を備えたことを特徴とする端末装置。
  6. 基地局装置及び複数の端末装置を有する無線通信システムであって、
    前記基地局装置は、
    複数の端末装置から送信されたデータに付加された情報であって、当該データ送信時に当該データの送信元の各前記端末装置に留保されている未送信データの有無を示す後続情報を基に、各前記端末装置における過去に送信された所定数のデータのうち前記未送信データが存在したデータの数を算出する演算部と、
    前記演算部により算出された前記未送信データが存在したデータの数から前記各端末装置における前記未送信データが存在したデータの割合を求め、前記未送信データが存在したデータの割合が予め記憶している第1の閾値を超えた端末装置が複数あった場合、前記未送信データが存在したデータの割合がより高い端末装置に対して優先的にタイムスロットの拡張を行うように各前記端末装置に対するタイムスロットの割り当て量を制御するタイムスロット割当制御部と、
    前記タイムスロット割当制御部により決定されたタイムスロットの割り当て量を前記端末装置に通知する通知部とを備え、
    前記端末装置は、前記後続情報を付加したデータを前記基地局装置に対して送信するデータ送信部と、
    前記タイムスロットの割り当て量の通知を前記基地局装置から取得する割当情報取得部とを備えた
    ことを特徴とする無線通信システム。
  7. 複数の端末装置から送信されたデータに付加された情報であって、当該データ送信時に当該データの送信元の各前記端末装置に留保されている未送信データの有無を示す後続情報を取得し、
    取得した前記後続情報を基に、各前記端末装置における過去に送信された所定数のデータのうち前記未送信データが存在したデータの数を算出し、
    前記未送信データが存在したデータの数から前記各端末装置における前記未送信データが存在したデータの割合を求め、
    前記未送信データが存在したデータの割合が予め記憶している第1の閾値を超えた端末装置が複数あった場合、前記未送信データが存在したデータの割合がより高い端末装置に対して優先的にタイムスロットの拡張を行うように各前記端末装置に対するタイムスロットの割り当て量を制御し、
    前記タイムスロットの割り当て量を前記端末装置に通知する
    ことを特徴とする基地局装置制御方法。
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