JP5853797B2 - ゲートウエイ装置、ノード装置、通信システム、動作期間の制御方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

ゲートウエイ装置、ノード装置、通信システム、動作期間の制御方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本明細書で論じられる実施態様は、マルチホップネットワーク内のパケット衝突の低減に関する。
マルチホップネットワーク内のパケット衝突の低減に関する技術として、第1無線ネットワークグループは第1の時点でパケットを伝送し、次に、第2無線ネットワークグループは第2の時点でパケットを伝送する無線ネットワークが知られている。このように、ずらし方式によりパケットを伝送することで、同時点でパケットを伝送することによるパケット衝突が防がれる。
特開2010−171917号公報
マルチホップネットワークを形成するノードの複数のグループにグループ分けし、各グループのパケット送信をそれぞれ異なるタイムスロットで許可することで、同一期間にパケットを送信するノード数が減りパケット衝突が低減される。ここでパケット衝突を更に軽減するためには、同じタイムスロットが割り当てられたノード間でのパケット衝突を低減することが望ましい。
本明細書に記載の装置及び方法は、マルチホップネットワークにおいて同一タイムスロットでパケットを送信するノード間のパケット衝突を低減することを目的とする。
装置の一観点によれば、ノード装置により形成されるツリー構造のマルチホップネットワークを他のネットワークに接続するゲートウエイ装置が与えられる。ゲートウエイ装置は、ツリー構造においてゲートウエイ装置に直接リンクを有する代表ノード装置毎に、代表ノード装置をルートに持つ部分ツリーに属するノードをノードグループにグループ化するグルーピング部と、ノードグループ内でのパケット通信が被る干渉の程度が閾値を超えるノードグループを干渉グループとして特定する干渉グループ特定部と、ノード装置のパケット送信周期であるフレームに含まれる複数のタイムスロットの中のいずれかのタイムスロットを、複数の干渉グループの中のいずれかの干渉グループのパケット送信期間として割り当て、複数のタイムスロットの中の他のタイムスロットを、前記複数の干渉グループの中の他の干渉グループのパケット送信期間として割り当てるスロット割当部を備える。
装置の他の一観点によれば、ゲートウエイ装置により他のネットワークに接続されるツリー構造のマルチホップネットワークを形成するノード装置が与えられる。ノード装置は、ツリー構造においてゲートウエイ装置に直接リンクを有する代表ノード装置毎に、代表ノード装置をルートに持つ部分ツリーに属するノード装置をグループ化した複数のノードグループの中の、上記のノード装置が属するノードグループ内のパケット通信が被る干渉の程度を測定する干渉測定部と、上記のノード装置が属するノードグループが単独で動作した場合に測定される干渉の程度と、上記のノード装置が属するノードグループが複数のノードグループの中の他のノードグループと同時に動作した場合に測定される干渉の程度の比較結果をゲートウエイ装置へ出力する干渉通知部を備える。
装置の他の一観点によれば、ノード装置により形成されるツリー構造のマルチホップネットワークと、マルチホップネットワークを他のネットワークに接続するゲートウエイ装置と、を備える通信システムが与えられる。ゲートウエイ装置は、ツリー構造においてゲートウエイ装置に直接リンクを有する代表ノード装置毎に、代表ノード装置をルートに持つ部分ツリーに属するノードをノードグループにグループ化するグルーピング部と、ノードグループ内でのパケット通信が被る干渉の程度が閾値を超えるノードグループを干渉グループとして特定する干渉グループ特定部と、ノード装置のパケット送信周期であるフレームに含まれる複数のタイムスロットの中のいずれかのタイムスロットを、複数の干渉グループの中のいずれかの干渉グループのパケット送信期間として割り当て、複数のタイムスロットの中の他のタイムスロットを、前記複数の干渉グループの中の他の干渉グループのパケット送信期間として割り当てるスロット割当部を備える。
方法の一観点によれば、ゲートウエイ装置により他のネットワークに接続されるツリー構造のマルチホップネットワークを形成するノード装置の動作期間の制御方法が与えられる。制御方法は、ツリー構造において前記ゲートウエイ装置に直接リンクを有する代表ノード装置毎に、代表ノード装置をルートに持つ部分ツリーに属するノードをノードグループにグループ化することと、ノードグループ内でのパケット通信が被る干渉の程度が閾値を超えるノードグループを干渉グループとして特定することと、ノード装置のパケット送信周期であるフレームに含まれる複数のタイムスロットの中のいずれかのタイムスロットを、複数の干渉グループの中のいずれかの干渉グループのパケット送信期間として割り当て、複数のタイムスロットの中の他のタイムスロットを、複数の干渉グループの中の他の干渉グループのパケット送信期間として割り当てること、を含む。
コンピュータプログラムの一観点によれば、ノード装置により形成されるツリー構造のマルチホップネットワークを他のネットワークに接続するゲートウエイ装置が備えるプロセッサで動作するコンピュータプログラムが与えられる。コンピュータプログラムは、ゲートウエイ装置が備えるプロセッサに、ツリー構造においてゲートウエイ装置に直接リンクを有する代表ノード装置毎に、代表ノード装置をルートに持つ部分ツリーに属するノードをノードグループにグループ化する処理と、ノードグループ内でのパケット通信が被る干渉の程度が閾値を超えるノードグループを干渉グループとして特定する処理と、ノード装置のパケット送信周期であるフレームに含まれる複数のタイムスロットの中のいずれかのタイムスロットを、複数の干渉グループの中のいずれかの干渉グループのパケット送信期間として割り当て、複数のタイムスロットの中の他のタイムスロットを、複数の干渉グループの中の他の干渉グループのパケット送信期間として割り当てる処理を実行させる。
本明細書に記載の本件開示の装置又は方法によれば、同一タイムスロットでパケットを送信するノード間のパケット衝突が低減される。
通信システムの構成例を示す図である。 (A)〜(D)は、タイムスロットの割当ての例の説明図である。 (A)及び(B)は、スロット長の例の説明図である。 ゲートウエイノード装置のハードウエア構成の一例を示す図である。 ゲートウエイノード装置の機能ブロックの第1例を示す図である。 (A)は、干渉増加グループの発生例の説明図であり、(B)〜(D)は、タイムスロットの割当ての例の説明図である。 (A)〜(C)は、スケジュール情報の一例の説明図である。 ゲートウエイノード装置の動作の一例の説明図である。 スケジューリング動作の一例の説明図である。 タイムスロット割当動作の第1例の説明図である。 割当グループ数決定動作の第1例の説明図である。 割当グループ数決定動作の第2例の説明図である。 センサーノード装置のハードウエア構成の一例を示す図である。 センサーノード装置の機能ブロックの第1例を示す図である。 代表ノードとしてのセンサーノード装置の動作の一例の説明図である。 子ノードとしてのセンサーノード装置の動作の一例の説明図である。 (A)は、干渉増加グループの発生例の説明図であり、(B)はタイムスロットの割当ての例の説明図である。 タイムスロット割当動作の第2例の説明図である。 (A)及び(B)は、同一の複数グループに異なる態様でスロットを割り当てた場合のスロット長の設定例の説明図である。 ゲートウエイノード装置の機能ブロックの第2例を示す図である。 (A)は、干渉増加グループの発生例の説明図であり、(B)はスロットの割当候補の一覧表であり、(C)はタイムスロットの割当ての例の説明図である。 タイムスロット割当動作の第3例の説明図である。
<1.通信システムの全体構成の例>
以下、添付する図面を参照して好ましい実施例について説明する。図1は、通信システムの構成例を示す図である。通信システム1は、無線マルチホップネットワーク2と、通信ネットワーク3と、サーバ装置4を備える。無線マルチホップネットワーク2は、ゲートウエイノード装置5と、センサーノード装置6a〜6t…を含むノードによって形成されている。通信システム1は、例えば、センサーノード装置6a〜6t…にて採取された電力、ガス及び水道などの検針データを、ゲートウエイノード装置5を経由して、サーバ装置4が収集するデータ収集システムであってよい。
なお、以下の説明及び添付する図面において、無線マルチホップネットワークを単に「ネットワーク」と表記することがある。また、以下の説明においてゲートウエイノード装置を「ゲートウエイ」と表記し、センサーノード装置を「ノード」と表記することがある。また添付する図面において、ゲートウエイノード装置を「GW」と表記し、センサーノード装置を「ND」と表記することがある。また、以下の説明において、ノード6a〜6t…を総称して「ノード6」と表記することがある。
ゲートウエイ5及びノード6のそれぞれのパケット送信先が経路制御プロトコルによって決定されることにより、ネットワーク2はツリー構造を有する。経路制御プロトコルは、例えばDSR(Dynamic Source Routing)、AODV(Ad Hoc On Demand Distance Vector Routing)等であってよい。また経路制御プロトコルは、OLSR(Optimized Link State Routing)やTBRPF(Topology Broadcast Based on Reverse-Path Forwarding)等であってもよい。
<2.動作期間の決定方法>
続いて、ノード6がパケットを送信する動作期間の決定方法について説明する。ノード6の増加に伴い、同一チャネルでパケットを送信するノード6の使用帯域の総和がチャネルの通信容量よりも大きくなると、パケット衝突等のノード6間の干渉が増加して、ネットワーク2のパフォーマンスが低下する。そこで、ゲートウエイ5は、ノード6間の干渉状態を監視し、干渉の程度に応じて、ノード6のパケット送信の送信サイクルである1フレームをタイムスロットに分割する分割数を増やす。ゲートウエイ5は、ノード6を異なるタイムスロットで動作するグループにグループ化する。この結果、同一期間にパケットを送信するノード数が減り干渉が低減する。以下の説明及び添付図面においてタイムスロットを「スロット」と表記することがある。
このとき、ゲートウエイ5と直接リンクを持つ子ノード6aをルートに持つ部分ツリー7aを形成するノード6a及び6f〜6hが動作するスロットが違うと、部分ツリー7a内のパケット中継が1フレームで完了しなくなるので伝送遅延が生じる。ゲートウエイ5と直接リンクを持つ子ノード6b〜6eをそれぞれルートに持つ部分ツリー7b〜7eも同様である。そこで、ゲートウエイ5は、ゲートウエイ5と直接リンクを持つ子ノード6a〜6eをルートとする部分ツリー7a〜7e毎にノード6をグループ化し、同じグループのノード6に同じスロットを割り当てる。
以下の説明において、ゲートウエイ5と直接リンクを持つ子ノード6a〜6eを「代表ノード」と呼ぶ。また、部分ツリー7a〜7eを「グループ」と呼ぶ。代表ノード6a〜6eを総称して「代表ノード6」と表記することがある。また、グループ7a〜7eを総称してグループ7と表記することがある。
ノード6間の干渉は、同一グループ7のノード6の間だけでなく、同一スロットで動作する異なるグループ7のノード6間でも生じることがある。したがって、パケット通信の干渉の程度が閾値以上の場合には、異なるグループ7のノード6間で干渉が生じている恐れがある。そこで、ゲートウエイ5は、同じスロットで動作する複数のグループ7内で行われるパケット通信の干渉の程度が閾値以上の場合に、これらのグループに異なるスロットを割り当てる。
図2の(A)に示すように、ノード6がパケット送信を行うフレームが複数のスロットに分割されておらず、全グループ7のノード6の動作期間の開始時刻及び終了時刻が、フレーム開始時刻t1及びフレーム終了時刻t2である場合を想定する。ゲートウエイ5は、全グループ7のノード6を動作させた状態で、各グループ7内で行われるパケット通信が被る干渉の程度が閾値を超えるか否かをグループ7毎に検出する。
干渉の程度を示す指標値として、例えば、子ノード6の発信パケットが代表ノード6に到達するまでの遅延時間の最大値や、子ノード6と代表ノード6との間のパケット通信のパケットエラーレート(PER: Packet Error Rate)の最大値が利用可能である。
グループ7a〜7cにおける干渉の程度が閾値を超えていた場合を想定する。添付図面に施したハッチングは、干渉の程度が閾値を超えているグループを示す。このとき、ゲートウエイ5は、図2の(B)に示すようにフレームをスロット1及びスロット2に分割する。スロット1の開始時刻はt1であり、終了時刻はt1とt2の間の時刻t3である。スロット2の開始時刻及び終了時刻はそれぞれt3及びt2である。
ゲートウエイ5は、干渉の程度が閾値を超えたグループ7a及び7cにスロット2を割当て、干渉の程度が閾値を超えたグループ7bにスロット1を割り当てる。グループ7d及び7eにはスロット1を割り当てる。もしグループ7bと7aの間及びグループ7bと7cの間の干渉が生じていた場合には、このようにスロットを割り当てることで、グループ7a〜7cにおける干渉の程度が低減することが期待できる。
ここで使用される閾値は、例えば各グループ7を単独で動作させた状態に測定される干渉の程度を示す指標値であってよい。このような指標値を使用すれば、グループ7間の干渉の有無を判断することができる。閾値には適切なマージンを加えてもよい。
ゲートウエイ5は、割り当てられたスロットでグループ7a〜7eを動作させた状態で、各グループ7a〜7e内で行われるパケット通信が被る干渉の程度が閾値を超えるか否かを検出する。もし、干渉の程度が閾値を超えるグループが残っている場合は、スロットの追加と割当てを繰り返す。いま、図2の(C)に示すようにグループ7a及び7cにおける干渉の程度が閾値を超えたままであると想定する。ゲートウエイ5は、再度スロット数を増加させる。この状態を図2の(D)に示す。スロット1の開始時刻はt1であり、終了時刻はt1とt2の間の時刻t4である。スロット2の開始時刻はt4であり、終了時刻はt4とt2の間の時刻t5である。スロット3の開始時刻及び終了時刻はそれぞれt5及びt2である。
ゲートウエイ5は、干渉の程度が閾値を超えたグループ7a〜7cに異なるスロットを再割当てする。ゲートウエイ5は、干渉の程度が閾値を超えたグループ7a〜7cにそれぞれ別のスロット2、3及び1を割り当てる。ゲートウエイ5は、干渉の程度が閾値を超えるグループがなくなるまでスロットの追加と割当てを繰り返す。
続いて、グループ7に割り当てたスロットのスロット長の設定例について説明する。例えば、ゲートウエイ5は、1フレームを等分割してスロットを生成してよい。図3の(A)は、1フレームを3分割して生成したスロットを示す。フレーム周期をToとするとスロット1〜3のスロット長は全てTo/3になる。
ゲートウエイ5は、スロットを割り当てたグループの遅延時間の最大値に応じてスロット長を異ならせてもよい。図3の(B)の例は、スロットを割り当てたグループのパケットの遅延時間の最大値の比に応じて、スロットのスロット長の比を定めた例である。スロット1が割り当てられたグループ7a、7b及び7cの遅延時間の最大値をd1、スロット2が割り当てられたグループ7cの遅延時間d2、スロット3が割り当てられたグループ7cの遅延時間d3と想定する。ゲートウエイ5は、スロット1〜3のスロット長T1〜T3を、T1:T2:T3=d1:d2:d3となるように決定する。
<3.第1実施例>
<3.1.ゲートウエイノード装置のハードウエア構成例>
続いて、ネットワーク2の各構成要素の実施例について説明する。図4は、ゲートウエイ5のハードウエア構成の一例を示す図である。ゲートウエイ5は、プロセッサ10と、メモリ11と、補助記憶装置12と、無線通信回路13と、ネットワークインタフェース回路14を備える。以下の説明及び添付する図面において、ネットワークインタフェースを「NIF」と表記することがある。なお、図4に示すハードウエア構成は、ゲートウエイ5を実現するハードウエア構成の例示の1つである。後述の「3.3.ゲートウエイノードの動作」で説明される動作を実行するものであれば他のどのようなハードウエア構成が採用されてもよい。
プロセッサ10は、補助記憶装置12に記憶される制御プログラムを実行することにより、ゲートウエイ5を制御するための各動作や後述する動作を実行する。補助記憶装置12には、プロセッサ10に動作を実行させる制御プログラムが記憶される。補助記憶装置12は、不揮発性メモリや、読み出し専用メモリ(ROM: Read Only Memory)やハードディスクなどを記憶素子として含んでいてもよい。
メモリ11には、プロセッサ10が実行中のプログラムや、このプログラムによって一時的に使用されるデータが記憶される。メモリ11は、ランダムアクセスメモリ(RAM: Random Access Memory)を含んでいてよい。無線通信回路13は、ノード6との間の無線通信処理を行う。NIF回路14は、通信ネットワーク3との通信処理を行い、サーバ装置4との信号の送受を可能にする。
<3.2.ゲートウエイノード装置の機能構成例>
続いて上記のハードウエアにより実現されるゲートウエイ5の機能について説明する。図5は、ゲートウエイ5の機能ブロックの第1例を示す図である。ゲートウエイ5は、パケット送信部20と、パケット受信部21と、経路制御部22と、ネットワーク接続部23を備える。ゲートウエイ5は、グルーピング部24と、代表ノード通知部25と、基準遅延測定制御部26と、干渉増加グループ特定部27と、スケジュール決定部30を備える。なお、図5は、以下の説明に関係する機能を中心として示している。ゲートウエイ5は、図示の構成要素以外の他の構成要素を含んでいてよい。
パケット送信部20及びパケット受信部21は、無線通信回路13により実現される無線通信チャネルを経由して、ノード6へのパケットの送信処理とノード6から送信されたパケットの受信処理を行う。経路制御部22は、経路制御プロトコルに従ってノード6との間で経路制御パケットを送受信することでネットワーク2の経路を構築する。ネットワーク接続部23は、ネットワーク2の通信プロトコルと通信ネットワーク3の通信プロトコルとの間のプロトコル変換を行いネットワーク2と通信ネットワーク3とを接続する。
グルーピング部24は、経路制御部22により構築された経路上でゲートウエイ5と直接リンクを持つノードを、代表ノード6と特定する。グルーピング部24は、代表ノードノード6a〜6eをルートとする部分ツリーであるグループ7a〜7eにノード6をグループ化する。代表ノード通知部25は、代表ノードであることを知らせる代表ノード通知を代表ノード6に送信する。
基準遅延測定制御部26は、各代表ノード6に、それぞれが属するグループ7が単独で動作した状態のパケットの遅延時間の最大値を測定させる。以下の説明で各グループ7が単独で動作した状態のパケットの遅延時間の最大値を「基準遅延」と表記する。また、グループ7a〜7eで測定された基準遅延をDra、Drb、Drc、Drd及びDreと表記する。基準遅延Dra〜Dreを総称して「基準遅延Dr」と表記することがある。
基準遅延Drの測定に際して、例えば、基準遅延測定制御部26は、全グループ7の中からグループを1つずつ順次選択する。基準遅延測定制御部26は、選択されていない代表ノード6に待機指示を、選択されたグループ7の代表ノード6に基準遅延測定指示を送信する。
待機指示を受信した代表ノード6は、所属するグループ7の子ノード6に待機指示を送信し、パケットの送信を停止させる。基準遅延測定指示を受信した代表ノード6は、所属するグループ7における遅延時間を測定する。代表ノード6は測定した遅延時間の最大値を基準遅延Drとして記憶し、ゲートウエイ5に基準遅延測定の完了を知らせる完了通知を送信する。
干渉増加グループ特定部27は、全グループ7が同一フレームで動作する状態で、各代表ノード6が属するグループ7の遅延時間の最大値を、代表ノード6に測定させる。
ここで、「同一フレームで動作する状態」とは、フレームがスロットに分割される前は、全グループ7が同時に動作する状態を示す。グループ7にスロットが割り当てられた後は、「同一フレームで動作する状態」とは、全グループ7が同一フレームにそれぞれ割当てられたスロットで動作する状態を示す。
全グループ7が同一フレームで動作した状態で測定された遅延時間を、遅延時間Dma、Dmb、Dmc、Dmd及びDmeと表記する。遅延時間Dma〜Dmeを総称して「遅延時間Dm」と表記することがある。
以下の説明において、遅延時間Dmから基準遅延Drを減じた遅延時間差が所定マージンδより大きいグループを「干渉増加グループ」と表記する。干渉増加グループ特定部27は、干渉増加グループの代表ノード6から干渉増加通知を受信する。図6の(A)は、以下、第1実施例の説明で使用する干渉増加グループの発生例を示す。ここでは、フレーム分割前にグループ6c、6d及び6eが干渉増加グループであった場合を想定する。
スケジュール決定部30は、スロット割当部31と、スケジュール設定指示出力部32を備える。スロット割当部31は、干渉増加グループが存在する場合にスロット数を増加させる。第1実施例では、フレームを等分割してスロットを生成する。スケジュール決定部30は、複数の干渉増加グループのいずれかと他の干渉増加グループとに異なるスロットを割り当てる。
スケジュール決定部30は、最初のフレームの分割の場合にはスロットのいずれか1つを、干渉増加グループ以外の全てのグループに割り当てる。2回目以降の分割の場合には、スケジュール決定部30は、干渉増加グループ以外のグループのスロットを変更しない。以下の説明において、対象のスロットを割り当てることが決定したグループの数をこのスロットの「収容グループ数」と表記する。
干渉増加グループへのスロットの割り当ての際、スロット割当部31は、増加後のスロット毎に、各スロットを割り当てる干渉増加グループ数を決定する。以下の説明において、対象のスロットを割り当てる干渉増加グループ数をこのスロットの「割当グループ数」と表記する。スロット割当部31は、スロット間で割当グループ数の差が最小になるように各スロットの割当グループ数を定める。
例えば、図6の(B)においてスロット数を1つ増加させ、フレームをスロット1及び2に分割した場合を想定する。スロット割当部31は、干渉増加グループの数「3」をスロット数「2」で割った商「1」と剰余「1」を算出する。スロット割当部31は、剰余「1」に相当する数の1個のいずれかのスロットの割当グループ数を商「1」よりも1つ増やし、他のスロットの割当グループ数を商「1」に対応する1個に決定する。このように割当グループ数を決定することにより、割当グループ数のスロット間の差が最小の「1」又は「0」になる。本例では、スロット割当部31は1個の干渉増加グループをスロット1に割り当て2個の干渉増加グループをスロット2に割り当てる。
スロット割当部31は、干渉増加グループの数をスロット数で除した剰余が「0」でない場合に、収容グループ数が少ない順に、余った干渉増加グループを1つずつ割り当ててもよい。このように割り当てを定めることで、各スロットで動作するグループ数の偏りが減るので再割当後の干渉が生じる可能性を低減できる。
本例では、グループ7a及び7bに割り当てられたスロット1の収容グループ数は「2」であり、スロット2の収容グループ数は「0」である。スロット割当部31は、剰余「1」個に対応する干渉増加グループにスロット2を割り当てる。
その後、スロット割当部31は、スロット毎に定めた割当グループ数の干渉増加グループに各スロットを割り当てる。どの干渉増加グループにどのスロットを割り当てるかは、予め定めたグループ間の順序にしたがって定めてもよく、ランダムに決定してもよい。本例では、グループ7cにスロット1を割当てグループ7d及び7eにスロット2を割り当てる。
スケジュール設定指示出力部32は、スロット割当部31が割り当てたスロットの割当てに従って各グループ7のノード6のスケジュール情報を生成する。図7の(A)はスロットの例示を示し、図7の(B)及び図7の(C)はそれぞれスロット1及び2が割り与えられたグループ7のスケジュール情報の例を示す。図7の(A)の時刻t1、t2及びt3はフレーム開始時刻からの経過時刻を示す。スロット1の開始時刻及び終了時刻は時刻t1及びt2であり、スロット2の開始時刻及び終了時刻は時刻t2及びt3である。
図7の(B)及び(C)に示すスケジュール情報は、情報要素「起動時刻」及び「停止時刻」を含む。情報要素「起動時刻」及び「停止時刻」は、各スロットが割当てられたグループ7のノード6が各フレームで起動する起動時刻と停止する停止時刻を、フレーム開始時刻からそれぞれの時刻までの経過時間で指定する。例えばスロット1が割り当てられたグループ7のノード6のスケジュール情報の起動時刻及び停止時刻は、それぞれスロット1の開始時刻「t1」及び「t2」となる。スロット2が割り当てられたグループ7のノード6のスケジュール情報の起動時刻及び停止時刻は、それぞれスロット1の開始時刻「t2」及び「t3」となる。
スケジュール設定指示出力部32は、スケジュール設定指示を代表ノード6に送信する。スケジュール設定指示は、代表ノード6のそれぞれのグループ7のノード6の動作時刻及び停止時刻をスケジュール情報に従って設定することを指示する。各代表ノード6は、それぞれのグループ7の子ノード6にスケジュール設定指示を転送する。各ノード6は、スケジュール設定指示により指定される起動時刻及び停止時刻に従って、それぞれ割り当てられたスロットで動作しそれ以外の期間にパケット送信を停止する。
その後、干渉増加グループ特定部27は、各代表ノード6に、全グループ7がそれぞれ割当てられたスロットで動作する状態で、グループ7の遅延時間の最大値を測定させる。干渉増加グループ特定部27が干渉増加通知を受信した場合に、スケジュール決定部30はスロットの追加と割当てを再度実行する。
例えば、図6の(C)に示すようにグループ7e及び7dが干渉増加グループのままである場合には、スケジュール決定部30はスロット数を増加させる。図6の(D)のようにスロット数を1つ増加させ、フレームをスロット1〜3に分割した場合を想定する。スロット割当部31は、スロット間で割当グループ数の差が最小になるように各スロット1〜3の割当グループ数を全て「1」に定める。
スロット割当部31は、スロット1〜3を、干渉増加グループ6c〜6eにそれぞれ割り当てる。スケジュール設定指示出力部32は、スロット割当部31が割り当てたスロットの割当てに従って生成したスケジュール情報を生成し、代表ノード6へスケジュール設定指示を送信する。このように、干渉増加グループ特定部27とスケジュール決定部30は、干渉増加グループがなくなるまでスロットの追加と割当てを繰り返す。
干渉増加グループがなくなった場合に干渉増加グループ特定部27は、各代表ノード6に運用開始指示を送信する。代表ノード6は、それぞれのグループ7の子ノード6に運用開始指示を転送する。運用開始指示を受信した各ノード6は運用を開始する。運用中の各ノード6は、最後に受信したスケジュール設定指示により指定される起動時刻及び停止時刻に従って動作及び停止を繰り返す。
なお、パケット送信部20及びパケット受信部21の上記動作は、図1に示すプロセッサ10と無線通信回路13が協働することによって実行される。また、経路制御部22、グルーピング部24、代表ノード通知部25、基準遅延測定制御部26、干渉増加グループ特定部27、及びスケジュール決定部30の上記動作はプロセッサ10によって実行される。ネットワーク接続部23の動作はプロセッサ10とNIF回路14が協働することによって実行される。
<3.3.ゲートウエイノードの動作>
続いて、ゲートウエイ5の動作について説明する。図8は、ゲートウエイ5の動作の一例の説明図である。図8を参照して説明する一連の動作は複数の手順を含む方法と解釈してよい。この場合に「オペレーション」を「ステップ」と読み替えてもよい。図9〜図12、15、16、18及び22を参照して説明する動作の場合も同様である。オペレーションAAにおいて、経路制御部22はネットワーク2の経路を構築する。オペレーションABにおいてグルーピング部24は、代表ノード6を特定してノード6をグループ7a〜7eにグループ化する。オペレーションACにおいて代表ノード通知部25は、代表ノード通知を代表ノード6に送信する。
以下のオペレーションAD〜AHにおいて基準遅延測定制御部26は、各代表ノード6に基準遅延Drを測定させる。オペレーションADにおいて、各グループ7a〜7eを識別する変数iの値が1に設定される。オペレーションAEで基準遅延測定制御部26は、第i番目のグループ7の代表ノード6に基準遅延測定指示を送信し、他の代表ノードに待機指示を送信することで、第i番目のグループ7の代表ノード6に第i番目のグループ7の基準遅延Drを測定させる。
オペレーションAFにおいて基準遅延測定制御部26は、第i番目のグループ7の代表ノード6からの完了通知の受信を待つ。完了通知が受信されない間(オペレーションAF:N)、処理はオペレーションAFを繰り返す。完了通知が受信された場合(オペレーションAF:Y)に処理はオペレーションAGへ進む。
オペレーションAGにおいて変数iの値が1つ増加する。オペレーションAHにおいて基準遅延測定制御部26は、変数iの値がグループの総数Kを超えるか否か、すなわち全てのグループ7について基準遅延Drが測定されたか否かを判断する。変数iの値がグループの総数Kを超えた場合(オペレーションAH:Y)に処理はオペレーションAIに進む。変数iの値がグループの総数Kを超えない場合(オペレーションAH:N)に処理はオペレーションAEに戻る。
オペレーションAIにおいて、干渉増加グループ特定部27及びスケジュール決定部30は、各グループ7の動作時間を決定するスケジューリング動作を実行する。オペレーションAIのスケジューリング動作の内容は後述する。スケジューリング動作が終了するとオペレーションAJにおいて干渉増加グループ特定部27は、代表ノード6に運用開始指示を送信する。
図9は、干渉増加グループ特定部27及びスケジュール決定部30によるスケジューリング動作の一例の説明図である。オペレーションBAにおいて干渉増加グループ特定部27は、全てのグループ7が同一フレームで動作する状態で、各代表ノード6に遅延測定指示を送信する。遅延測定指示を受信した代表ノード6は、それぞれが属するグループ7で遅延時間Dmを測定し、代表ノード6が属するグループが干渉増加グループであるか否かを判断する。
干渉増加グループの代表ノード6は、ゲートウエイ5へ干渉増加通知を送信する。オペレーションBBにおいて、干渉増加グループ特定部27は代表ノード6のいずれかから干渉増加通知を受信したか否かを判断する。干渉増加通知が受信された場合(オペレーションBB:Y)に処理はオペレーションBCへ進む。干渉増加通知が受信されない場合に(オペレーションBB:N)にスケジューリング動作が終了する。
オペレーションBCにおいてスロット割当部31は、スロット数を増加させ、増加後のスロットをグループに割り当てるタイムスロット割当動作を実行する。オペレーションBCのタイムスロット割当動作の内容は後述する。オペレーションBDにおいてスケジュール設定指示出力部32は、タイムスロット割当動作による割当結果に基づいてスケジュール情報を生成する。オペレーションBEにおいてスケジュール設定指示出力部32は、スケジュール設定指示を代表ノード6に送信する。その後に処理はオペレーションBAへ戻る。
図10は、スロット割当部31によるタイムスロット割当動作の第1例の説明図である。オペレーションCAにおいてスロット割当部31は、フレームをスロットに分割する分割数を増やすことによりスロットを追加する。オペレーションCBにおいて、スロット割当部31は、スロットの割当グループ数を定める割当グループ数決定動作を実行する。
図11は、割当グループ数決定動作の第1例の説明図である。オペレーションDAにおいてスロット割当部31は、干渉増加グループの数Mをスロット数Nで割った商Qと剰余Rを算出する。オペレーションDBにおいてスロット割当部31は、N個のスロットのうちいずれか任意のR個のスロットの割当グループ数をQ+1個に決定する。スロット割当部31は、残りのスロットの割当グループ数をQ個に決定する。この結果、割当グループ数のスロット間の差が最小の「1」又は「0」になる。その後、割当グループ数決定動作が終了する。
図12は、割当グループ数決定動作の第2例の説明図である。オペレーションEAにおいてスロット割当部31は、収容グループ数が少ない順にスロットの順序を決定する。オペレーションEBにおいてスロット割当部31は干渉増加グループの数Mをスロット数Nで割った商Qと剰余Rを算出する。オペレーションECにおいてスロット割当部31は、オペレーションEAで定めた順序の第1〜R番目のスロットの割当グループ数をQ+1個に決定する。第(R+1)〜N番目のスロットの割当グループ数をQ個に決定する。このように割り当てを定めることで、各スロットで動作するグループ数の偏りが減るので再割当後の干渉が生じる可能性を低減できる。その後、割当グループ数決定動作が終了する。
図10を参照する。オペレーションCCにおいてスロット割当部31は、スロット毎に定めた割当グループ数の干渉増加グループに各スロットを割り当てる。その後に、タイムスロット割当処理は終了する。
<3.4.センサーノード装置のハードウエア構成例>
続いてノード6の実施例について説明する。図13は、ノード6のハードウエア構成の一例を示す図である。ノード6は、プロセッサ40と、メモリ41と、無線通信回路42と、センサ43と、バッテリ44、電源制御部45と、タイマ46を備える。なお、図13に示すハードウエア構成は、ノード6を実現するハードウエア構成の例示の1つである。後述の「3.6.代表ノードの動作」及び「3.7.子ノードの動作」で説明される動作を実行するものであれば他のどのようなハードウエア構成が採用されてもよい。
プロセッサ40は、メモリ41に記憶される制御プログラムを実行することにより、ノード6を制御するための各動作や後述する動作を実行する。メモリ41には、プロセッサ40に動作を実行させる制御プログラムや、実行中のプログラムや、このプログラムによって一時的に使用されるデータが記憶される。メモリ41は、不揮発性メモリや、読み出し専用メモリや、ランダムアクセスメモリを記憶素子として含んでいてよい。
無線通信回路42は、ゲートウエイ5やノード6との間の無線通信処理を行う。センサ43は、ノード6のセンシングの対象の物理量を検出する。バッテリ44はノード6の駆動電力を供給する。図13において破線は、バッテリ44からノード6内の各部分に電源を供給する電源ラインを示す。電源制御部45は、プロセッサ40の指示に従って、バッテリ44からノード6内の各部分への電源供給を制御する。プロセッサ40が休止期間を指定して休止命令を電源制御部45に与えると、電源制御部45は、指定された休止期間の計時をタイマ46にさせて、バッテリ44からノード6内の各部分への電源供給を切断する。電源供給の切断によりノード6は休止状態となる。タイマ46が計時を終了すると電源制御部45は、ノード6内の各部分への電源供給を開始する。電源の供給によりノード6は動作状態となる。
<3.5.センサーノード装置の機能構成例>
図14は、ノード6の機能ブロックの第1例を示す図である。ノード6は、パケット送信部50と、パケット受信部51と、経路制御部52と、パケット転送部53と、測定制御部54と、遅延測定部55と、動作期間制御部56と、スケジュール情報記憶部57を備える。
パケット送信部50及びパケット受信部51は、無線通信回路42により実現される無線通信チャネルを経由して、ゲートウエイ5や他のノード6等の他のノードへのパケットの送信処理と他のノードから送信されたパケットの受信処理を行う。経路制御部52は、経路制御プロトコルに従ってゲートウエイ5及びノード6との間で経路制御パケットを送受信することでネットワーク2の経路を構築する。パケット転送部53は、他のノードから受信したパケットの転送処理を行う。
測定制御部54は、ゲートウエイ5から送信された代表ノード通知の受付処理を実行する。代表ノード通知を受信した場合に測定制御部54は、代表ノードモードでノード6を実行させる。代表ノード通知を受信しない場合に測定制御部54は、子ノードモードでノード6を動作させる。以下、代表ノードモードで動作する場合のノード6の機能について説明する。
<3.5.1.代表ノードモード時の機能>
測定制御部54は、ゲートウエイ5から送信された待機指示の受付処理を実行する。待機指示を受信した場合に測定制御部54は、子ノードに待機指示を送信する。その後、測定制御部54は、パケット送信を停止する。
測定制御部54は、ゲートウエイ5から送信された基準遅延測定指示の受付処理を実行する。基準遅延測定指示を受信した場合に測定制御部54は、遅延測定部55に遅延時間の測定指示を出力する。測定制御部54から測定指示を受信した遅延測定部55は、子ノード6に遅延測定指示を送信する。遅延測定部55は、遅延測定指示に応答して子ノード6から送信された測定パケットを受信し、パケットに含まれるタイムスタンプと現在時刻から測定パケットの遅延時間を測定する。
遅延測定部55は、取得した遅延時間のうちの最も大きい最大遅延を測定制御部54へ出力する。測定制御部54は、受信した最大遅延の値を基準遅延Drとしてメモリ41に記憶する。測定制御部54は、完了通知をゲートウエイ5へ送信する。
測定制御部54は、ゲートウエイ5から送信された遅延測定指示の受付処理を実行する。遅延測定指示を受信した場合に測定制御部54は、遅延測定部55に遅延時間の測定指示を出力する。測定制御部54は、遅延測定部55から受信した最大遅延の値を、遅延時間Dmとして取得する。
測定制御部54は、遅延時間Dmから基準遅延Drを減じた遅延時間差が所定マージンδより大きいか否かを判断する。遅延時間差が所定マージンδより大きい場合に測定制御部54は、ノード6の所属グループ7が干渉増加グループであると判断する。遅延時間差が所定マージンδ以下の場合に測定制御部54は、ノード6の所属グループ7が干渉増加グループであると判断しない。ノード6の所属グループ7が干渉増加グループである場合に測定制御部54は、ゲートウエイに干渉増加通知を送信する。
動作期間制御部56は、ゲートウエイ5から送信されたスケジュール設定指示の受付処理を実行する。スケジュール設定指示を受信した場合に動作期間制御部56は、子ノードにスケジュール設定指示を送信する。動作期間制御部56は、スケジュール設定指示に含まれるスケジュール情報をスケジュール情報記憶部57に記憶する。動作期間制御部56は、スケジュール情報で指定される各フレームでの停止時刻及び起動時刻に応じて、各フレームでの停止時刻と休止期間を設定する。各フレームで停止時刻が到来した時に、動作期間制御部56は、休止期間を指定して電源制御部45に休止命令を与える。
測定制御部54は、ゲートウエイ5から送信された運用開始指示の受付処理を実行する。運用開始指示を受信した場合に測定制御部54は、子ノードに運用開始指示を送信する。測定制御部54は、運用開始指示を受信した時にパケット転送部53の動作を開始させノード6の運用を開始する。
<3.5.2.子ノードモード時の機能>
続いて、子ノードモードで動作する場合のノード6の機能について説明する。測定制御部54は、代表ノード6から送信された待機指示の受付処理を実行する。待機指示を受信した場合に測定制御部54は、次の子ノードに待機指示を転送し、その後パケット送信を停止する。
遅延測定部55は、代表ノード6から遅延測定指示を受信すると、送信時刻のタイムスタンプを含む測定パケットを代表ノードへ送信する。
動作期間制御部56は、代表ノード6から受信したスケジュール設定指示に含まれるスケジュール情報をスケジュール情報記憶部57に記憶する。動作期間制御部56は、スケジュール情報で指定される各フレームでの停止時刻及び起動時刻に応じて、各フレームでの停止時刻と休止期間を設定する。各フレームで停止時刻が到来した時に、動作期間制御部56は、休止期間を指定して電源制御部45に休止命令を与える。
測定制御部54は、代表ノード6から送信された運用開始指示の受付処理を実行する。測定制御部54は、運用開始指示を受信した時にパケット転送部53の動作を開始させノード6の運用を開始する。
なお、パケット送信部50、及びパケット受信部51の上記動作は、図13に示すプロセッサ40と無線通信回路42が協働することによって実行される。経路制御部52、パケット転送部53、測定制御部54、遅延測定部55、及び動作期間制御部56の動作は、プロセッサ40によって実行される。スケジュール情報記憶部57に記憶されるスケジュール情報は、メモリ41に格納される。
<3.6.代表ノードの動作>
次に図15を参照して、代表ノード6の動作の一例を説明する。オペレーションFAにおいて経路制御部52はネットワーク2の経路を構築する。オペレーションFBにおいて測定制御部54は、ゲートウエイ5から送信された代表ノード通知を受信する。
オペレーションFCにおいて代表ノード6は、ゲートウエイ5から送信された何れかの指示を受信する。オペレーションFDにおいて測定制御部54は、受信した指示が待機指示であるか否かを判断する。受信した指示が待機指示である場合(オペレーションFD:Y)に処理はオペレーションFEへ進む。受信した指示が待機指示でない場合(オペレーションFD:N)に処理はオペレーションFFへ進む。オペレーションFEにおいて測定制御部54は、子ノードに待機指示を送信する。その後、測定制御部54は、パケット送信を停止して処理をオペレーションFCへ戻す。
オペレーションFFにおいて測定制御部54は、受信した指示が基準遅延測定指示であるか否かを判断する。受信した指示が基準遅延測定指示である場合(オペレーションFF:Y)に処理はオペレーションFGへ進む。受信した指示が基準遅延測定指示でない場合(オペレーションFF:N)に処理はオペレーションFJへ進む。オペレーションFGにおいて遅延測定部55は子ノード6に遅延測定指示を送信する。オペレーションFHにおいて遅延測定部55は最大遅延を測定する。測定制御部54は、受信した最大遅延の値を基準遅延Drとしてメモリ41に記憶する。オペレーションFIにおいて測定制御部54は、完了通知をゲートウエイ5へ送信する。その後に処理はオペレーションFCへ戻る。
オペレーションFJにおいて測定制御部54は、受信した指示が遅延測定指示であるか否かを判断する。受信した指示が遅延測定指示である場合(オペレーションFJ:Y)に処理はオペレーションFKへ進む。受信した指示が遅延測定指示でない場合(オペレーションFJ:N)に処理はオペレーションFOへ進む。オペレーションFKにおいて遅延測定部55は子ノード6に遅延測定指示を送信する。オペレーションFLにおいて遅延測定部55は最大遅延を測定する。
オペレーションFMにおいて測定制御部54は遅延時間差が所定マージンδより大きいか否かを判断する。遅延時間差が所定マージンδより大きい場合(オペレーションFM:Y)に処理はオペレーションFNへ進む。遅延時間差が所定マージンδ以下の場合(オペレーションFM:N)に処理はオペレーションFCへ戻る。オペレーションFNにおいて測定制御部54は、ゲートウエイに干渉増加通知を送信する。その後に処理はオペレーションFCへ戻る。
オペレーションFOにおいて動作期間制御部56は、受信した指示がスケジュール設定指示であるか否かを判断する。受信した指示がスケジュール設定指示である場合(オペレーションFO:Y)に処理はオペレーションFPへ進む。受信した指示がスケジュール設定指示でない場合(オペレーションFO:N)に処理はオペレーションFRへ進む。オペレーションFPにおいて動作期間制御部56は、子ノードにスケジュール設定指示を送信する。オペレーションFQにおいて動作期間制御部56は、代表ノード6の停止時刻と休止期間を設定する。その後に処理はオペレーションFCへ戻る。
オペレーションFRにおいて測定制御部54は、受信した指示が運用開始指示であるか否かを判断する。受信した指示が運用開始指示である場合(オペレーションFR:Y)に処理はオペレーションFSへ進む。受信した指示が運用開始指示でない場合(オペレーションFR:N)に処理はオペレーションFCへ戻る。オペレーションFSにおいて子ノードに運用開始指示を送信する。その後、代表ノード6の運用が開始する。
<3.7.子ノードの動作>
次に図16を参照して、子ノード6の動作の一例を説明する。オペレーションGAにおいて経路制御部52はネットワーク2の経路を構築する。オペレーションGBにおいて子ノード6は、代表ノード6から送信された何れかの指示を受信する。オペレーションGCにおいて測定制御部54は、受信した指示が待機指示であるか否かを判断する。受信した指示が待機指示である場合(オペレーションGC:Y)に処理はオペレーションGDへ進む。受信した指示が待機指示でない場合(オペレーションGC:N)に処理はオペレーションGEへ進む。オペレーションGDにおいて測定制御部54は、次の子ノードに待機指示を転送し、パケット送信を停止する。その後、処理はオペレーションGBへ戻る。
オペレーションGEにおいて測定制御部54は、受信した指示が遅延測定指示であるか否かを判断する。受信した指示が遅延測定指示である場合(オペレーションGE:Y)に処理はオペレーションGFへ進む。受信した指示が遅延測定指示でない場合(オペレーションGE:N)に処理はオペレーションGGへ進む。オペレーションGFにおいて遅延測定部55は、送信時刻のタイムスタンプを含む測定パケットを代表ノードへ送信する。その後、処理はオペレーションGBへ戻る。
オペレーションGGにおいて動作期間制御部56は、受信した指示がスケジュール設定指示であるか否かを判断する。受信した指示がスケジュール設定指示である場合(オペレーションGG:Y)に処理はオペレーションGHへ進む。受信した指示がスケジュール設定指示でない場合(オペレーションGG:N)に処理はオペレーションGIへ進む。オペレーションGHにおいて動作期間制御部56は、子ノード6の停止時刻と休止期間を設定する。その後に処理はオペレーションGBへ戻る。
オペレーションGIにおいて測定制御部54は、受信した指示が運用開始指示であるか否かを判断する。受信した指示が運用開始指示である場合(オペレーションGI:Y)に子ノード6の運用が開始する。受信した指示が運用開始指示でない場合(オペレーションGI:N)に処理はオペレーションGBへ戻る。
<3.8.実施例の効果>
本実施例によれば、無線マルチホップネットワーク2において同一期間にパケットを送信するノード6を低減させ、ノード6間の干渉を低減することができる。これによってノード6の増加に伴う干渉による無線マルチホップネットワーク2のパフォーマンス低下を緩和することができる。また、同一グループ7のノード6に同じスロットを割り当てることで、同一グループ7内のパケット中継が1フレームで完了しなくなることによる伝送遅延を低減する。更に本実施例によれば、同一スロットで動作する異なるグループ7のノード6間で生じる干渉を低減することも可能となる。
また、本実施例ではノード6間のパケット通信が被る干渉状態に基づいて各ノード6の動作期間の割当を制御する。このため本実施例によれば、ノード6の位置情報の取得や設定など、位置情報のための新たな測定手段や設定作業を行わなくても、動作期間の割当の制御が可能になる。さらに、電波の到達距離はノード6の位置以外にも様々な要因により変化する。このため、本実施例によれば、位置情報に基づいて各ノード6の動作期間の割当を制御するのに比べて、より実際の干渉状態に適合した制御を行うことができる。
また、本実施例によれば、各ノードは割当られたスロット以外の期間で操作を休止することで電力消費を抑えることが可能となる。
また、本実施例では各ノード6には同じ長さのスロットが割り当てられる。このようにスロット長を等しくすることで、ノード6間の電力消費量の差を低減できる。この結果、例えば、各ノード6のバッテリ消費の差が低減されるので、各ノード6のバッテリーメンテナンスの時期を揃えることができる。この結果、バッテリの調達スケジュールの作成が容易になる。また、例えば、ある遠隔地にあるノード6のバッテリをまとめてメンテナンスすることで移動の労力を低減できる。
<3.9.変形例>
上記の実施例では、干渉の程度を示す指標値としてパケットの遅延時間の最大値を用いて干渉増加グループを決定した。変形例では、干渉の程度を示す指標値として、各グループ7における代表ノード6と子ノード6との間のパケット通信のPERの最大値を使用してもよい。以下に説明する他の実施例においても同様である。
また変形例では、スロットに収容されるグループの遅延時間の最大値に応じて個々のスロット長を異ならせてもよい。このため、代表ノード6の測定制御部54は、完了通知に代えて又は加えて基準遅延Drをゲートウエイ5に送信してもよい。以下に説明する他の実施例においても同様である。
また、上記の実施例では、スロット割当部31は、1回フレームを分割する度にスロットを増加させた。変形例では、分割1回当たりのスロット増加数は2以上であってもよい。以下に説明する他の実施例においても同様である。また、変形例では、代表ノード6からゲートウエイ5へのパケットの送信がゲートウエイ5によるポーリングによって実行されてもよい。例えば、干渉増加グループ特定部27は、ポーリング処理によって代表ノード6から干渉増加通知を受信する。ゲートウエイ5によるポーリングで代表ノード6からのパケット送信を行うことにより、代表ノード6間のパケット衝突を防止できる。以下に説明する他の実施例においても同様である。
<4.第2実施例>
続いて、ネットワーク2の他の実施例について説明する。グループ7間の干渉が生じている場合には、一方のグループ7だけでなく両者で干渉の程度が増加することが考えられる。このため本実施例では、グループ7をそれぞれ単独で動作させた場合に比べて干渉の程度が比較的大きく増加するグループ7が複数存在する場合には、これらのグループ7に異なるスロットを割り当てる。このようにスロットを割り当てることで、グループ7間に生じる干渉を解消することが期待できる。
図17の(A)は、第2実施例の説明で使用するフレーム分割前の干渉増加グループの発生例を示す。ここでは、干渉増加グループ7d及び7eはそれぞれ単独で動作した場合に比べて干渉の程度が比較的大きく増加し、干渉増加グループ7cはそれぞれ単独で動作した場合に比べて干渉の程度の比較的小さく増加したと想定する。以下の説明で、干渉の程度の増加が比較的大きい干渉増加グループを「第1グループ」と表記し、比較的干渉の程度の増加が比較的小さい干渉増加グループを「第2グループ」と表記する。
図17の(B)は、本実施例によるタイムスロットの割り当て例を示す。スロット割当部31は2つの第1グループ7d及び7eに異なるスロット1及び2を割り当てる。このとき、スロット割当部31は、第1グループの割当グループ数の差がスロット間で最小になるように第1グループを割り当てる。
第1グループ7d及び7eにスロット1及び2が割り当てられた後のスロット1及び2の収容グループ数は、それぞれ「3」及び「1」となる。第1グループにスロットが割り当てられた後に、スロット割当部31は第2グループにスロットが割り当てる。このときスロット割当部31は、第2グループの割当グループ数の差がスロット間で最小になるように第2グループを割り当てる。スロット割当部31は、第2グループの数をスロット数で除した剰余が「0」でない場合に、収容グループ数が少ない順に、より順位が高いスロットに余った第2グループを割り当ててもよい。本例では第2グループ7cに第2スロットが割り当てられる。
図18を参照して本実施例のタイムスロット割当動作を説明する。オペレーションHAにおいてスロット割当部31は、フレームをスロットに分割する分割数を増やすことによりスロットを追加する。オペレーションHBにおいてスロット割当部31は、干渉増加グループ7を、遅延増加率が比較的大きな第1グループと遅延増加率が比較的小さな第2グループにグループ分けする。遅延増加率の例は、基準遅延Drに対する遅延時間Dmの比率である。代表ノード6の測定制御部54は、遅延増加率を算出して干渉増加通知に加えてゲートウエイ5に送信してもよい。
オペレーションHCにおいてスロット割当部31は、第1グループが複数か否かを判断する。第1グループが複数の場合(オペレーションHC:Y)に処理はオペレーションHDへ進む。第1グループが複数でない場合(オペレーションHC:N)に処理はオペレーションHHへ進む。
オペレーションHDにおいてスロット割当部31は、第1グループの割当グループ数を決定する割当グループ数決定動作を実行する。割当グループ数決定動作の内容は、図11又は図12に示す割当グループ数決定動作と同様であってよい。オペレーションHEにおいてスロット割当部31は、スロット毎に定めた割当グループ数の第1グループに各スロットを割り当てる。
オペレーションHFにおいてスロット割当部31は、第2グループの割当グループ数を決定する割当グループ数決定動作を実行する。割当グループ数決定動作の内容は、図11又は図12に示す割当グループ数決定動作と同様であってよい。オペレーションHGにおいてスロット割当部31は、スロット毎に定めた割当グループ数の第2グループに各スロットを割り当てる。その後にタイムスロット割当動作は終了する。一方で、オペレーションHH及びHIの処理は、図10に示すオペレーションCB及びCCの動作と同様である。その後にタイムスロット割当動作は終了する。
本実施例によれば、グループ7間の干渉が生じている可能性がある複数の干渉増加グループに異なるスリットを割り当てることができる。このため、グループ7間に生じる干渉を解消することが期待できる。
変形例では、干渉増加グループ7を、遅延増加量が比較的大きなグループを第1グループに分類し、遅延増加量が比較的小さなグループを第2グループにグループ分けしてもよい。遅延増加量は基準遅延Drに対する遅延時間Dmの増加分であってよい。
変形例では、グループ分けにPER増加率やPER増加量を使用してもよい。代表ノード6は、各グループ7が単独で動作する状態で、各グループ7における代表ノード6と子ノード6との間のパケット通信のPERの最大値を測定する。この測定値を「基準PER」と表記する。次に代表ノード6は、全グループ7が同一フレームで動作する状態で、各グループ7における代表ノード6と子ノード6との間のパケット通信のPERの最大値を測定する。この測定値を「測定PER」を表記する。PER増加率は基準PERに対する測定PERの比率であり、PER増加量は、基準PERに対する測定PERの増加量である。
変形例では、ゲートウエイ5が、遅延増加率や遅延増加量を算出してもよい。このため代表ノード6の測定制御部54は、基準遅延Dr及び遅延時間Dmをゲートウエイ5に送信してもよい。ゲートウエイ5が、PER増加率やPER増加量を算出してもよい。代表ノード6の測定制御部54は、基準PER及び測定PERをゲートウエイ5に送信してもよい。
<5.第3実施例>
続いて、ネットワーク2の他の実施例について説明する。本実施例のゲートウエイ5は、スロットを割り当てたグループの遅延時間の最大値に応じてスロット長を異ならせる。遅延時間によってスロット長を異ならせることにより、各グループ7でパケットの中継に使用する時間に応じてノード6を稼働させることができるので、バッテリの利用効率を向上することができる。
図19の(A)及び図19の(B)は、同一の複数グループ7a〜7eに異なる態様でスロット1及びスロット2を割り当てた場合のスロット長の設定例を示す。図19の(A)の例では、グループ7a〜7cにスロット1が割り当てられ、グループ7d及び7eにスロット2が割り当てられる。図19の(B)の例では、グループ7a、7d及び7eにスロット1が割り当てられ、グループ7b及び7cにスロット2が割り当てられる。
いま、グループ7a〜7eの遅延時間の指標値が、それぞれ「7」、「4」、「3」、「2」及び「1」ある場合を想定する。図19の(A)の例では、スロット1及びスロット2を割り当てたグループの遅延時間の最大値はそれぞれ「7」及び「2」となる。フレーム周期をToとし、これらの最大値の比に応じてスロット1及びスロット2のスロット長の比を定めると、スロット1及びスロット2のスロット長はそれぞれ「7To/9」及び「2To/9」となる。
一方で図19の(B)の例では、スロット1及びスロット2を割り当てたグループの遅延時間の最大値はそれぞれ「7」及び「4」となる。このためスロット1及びスロット2のスロット長はそれぞれ「7To/11」及び「2To/11」となる。
図19の(A)の例と図19の(B)の例を比較すると、図19の(A)の例ではスロット1における遅延時間のグループ間の差は「3」であり、スロット2における遅延時間のグループ間の差は「1」であり、これらの合計は「4」である。図19の(B)の例ではスロット1における遅延時間のグループ間の差は「6」であり、スロット2における遅延時間のグループ間の差は「1」であり、これらの合計は「7」である。
図19の(A)の例に示すように遅延時間の差の合計がより少ない場合には、遅延時間が近いグループ7に同じスロットを割り当てる傾向が強くなる。この結果、スロット間のスロット長の差が生じやすくなるため、遅延時間の少ないグループに割り当てるスロットのスロット長がより短くなる。この結果、遅延時間の大きいグループに割り当てるスロット長をより長くすることができる。
反対に、図19の(B)の例に示すように遅延時間の差の合計がより大きい場合には、遅延時間が近いグループ7に同じスロットを割り当てる傾向が弱くなる。この結果、スロット間のスロット長の差が生じにくくなるため、遅延時間の少ないグループに割り当てるスロットのスロット長が短くならない。この結果、遅延時間の大きいグループに割り当てるスロット長も長くならない。この結果、個々のグループ7の遅延時間の差がスロット長の差に影響しにくくなるため、グループの遅延時間の最大値に応じてスロット長を異ならせることによるバッテリの利用効率の向上効果が低減する。そこで本実施例では、グループ7へスロットを割当てるタイムスロット割当動作において、遅延時間が近いグループに同じスロットを割り当てる。
図20は、ゲートウエイ5の機能ブロックの第2例を示す図である。ゲートウエイ5は、図5に示す構成に類似する構成を有しており、図5に示す構成要素と同様の構成要素には図5で使用した参照符号と同じ参照符号を付する。スケジュール決定部30は、スロット長決定部33を備える。
基準遅延測定制御部26は、基準遅延Drを示す基準遅延情報を代表ノード6から受信する。代表ノード6の測定制御部54は、基準遅延情報をゲートウエイ5へ送信する。スロット割当部31は、図11又は図12に示す割当グループ数決定動作を行った後に、干渉増加グループに割り当てるスロットの候補を決定する。
図21の(A)は、第3実施例の説明で使用する干渉増加グループの発生例を示す。ここでは、フレーム分割前の干渉増加グループがグループ7b〜7eであり、グループ7a〜7eの遅延時間の指標値がそれぞれ「7」、「4」、「3」、「2」及び「1」ある場合を想定する。
スロット割当部31がフレームをスロット1及びスロット2に2分割すると、干渉増加グループ数「4」を分割後のスロット数「2」で除算した商は「2」になる。このため、スロット割当部31は、スロット1及びスロット2の割当グループ数を2とする。干渉増加グループでないグループ7aをスロット1に割り当てると、各グループ7a〜7eに割り当てるスロットの割当候補の一覧は、図21の(B)に示すようになる。
例えば第1の割当形態では、スロット1がグループ7a〜7cに割り当てられ、スロット2がグループ7d及び7eに割り当てられる。第2の割当形態では、スロット1がグループ7a、7b及び7dに割り当てられ、スロット2がグループ7c及び7eに割り当てられる。
スロット割当部31は、決定した割当形態においてスロット毎に、スロットに収容されるグループ間の遅延時間の差を決定する。例えば第1の割当形態においては、スロット1の遅延時間の差は、最大値「7」と最小値「3」の差「4」であり、スロット2の遅延時間の差は、最大値「2」と最小値「1」の差「1」である。また例えば、第2の割当形態においては、スロット1の遅延時間の差は、最大値「7」と最小値「2」の差「5」であり、スロット2の遅延時間の差は、最大値「3」と最小値「1」の差「2」である。
スロット割当部31は、決定した割当形態において、遅延時間の差が全スロットで閾値Th未満となるか否かを判断する。スロット割当部31は、遅延時間の差が閾値Th未満となる割当て形態が見つかれば、この割当形態でスロットを割り当てる。本例では例えば閾値Thを「5」とする。すると、第1番目の割当形態において遅延時間の差「1」が閾値Th未満となる。したがって、スロット割当部31は、第1番目の割当形態を使用してスロットを割り当てる。図21の(C)に、第1番目の形態に従うタイムスロットの割当てを示す。
全スロットにおいて遅延時間の差が閾値Th未満となる割当て形態が見つからない場合には、スロット割当部31は、決定した割当形態の各々について、各スロットのグループ間の遅延時間の差を合計した和を算出する。スロット割当部31は、この和が最小となる割当形態でスロットを割り当てる。
スロット長決定部33は、スロットを割り当てたグループの遅延時間の最大値の比に応じて各スロットのスロット長を決定する。
図22は、タイムスロット割当動作の第3例の説明図である。オペレーションIAにおいてスロット割当部31は、スロットを追加する。オペレーションIBにおいてスロット割当部31は、割当グループ数決定動作を実行する。割当グループ数決定動作の内容は、図11又は図12に示す割当グループ数決定動作と同様であってよい。
オペレーションICにおいてスロット割当部31は、干渉増加グループに割り当てるスロットの候補を決定する。オペレーションIDにおいてスロット割当部31は、決定した割当形態において、各スロットに収容されるグループ間の遅延時間の差が全て閾値Thより小さいか否かを判断する。遅延時間の差が全て閾値Thより小さい場合(オペレーションID:Y)に処理はオペレーションIEへ進む。遅延時間の差の何れかが閾値Th以上の場合(オペレーションID:N)に処理はオペレーションIFへ進む。オペレーションIEにおいてスロット割当部31は、遅延時間の差が全て閾値Thより小さくなる割当候補でスロットを割り当てる。その後に処理はオペレーションIHへ進む。
オペレーションIFにおいてスロット割当部31は、オペレーションIDで全ての割当形態に対する判断が終了したかを判断する。全ての割当形態に対する判断が終了した場合(オペレーションIF:Y)に処理はオペレーションIGへ進む。まだ判断していない割当形態がある場合(オペレーションIF:N)に、処理はオペレーションICに戻り、まだ判断していない割当形態についてオペレーションIC〜IFを実行する。
オペレーションIGにおいてスロット割当部31は、決定した割当形態の各々について、各スロットのグループ間の遅延時間の差を合計した和を算出し、この和が最小となる割当形態でスロットを割り当てる。オペレーションIHにおいてスロット長決定部33は、各スロットのスロット長を決定する。その後、タイムスロット割当て動作が終了する。
本実施例によれば、各グループ7でのパケットの遅延時間によってスロット長を異ならせ、パケットの中継に使用する時間に応じてノード6の稼働時間に差を設けることで、バッテリの利用効率を向上することができる。
なお、変形例では、スロット長決定部33は各スロットのスロット長を均等にしてもよい。
以上の実施例を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
ノード装置により形成されるツリー構造のマルチホップネットワークを他のネットワークに接続するゲートウエイ装置であって、
ツリー構造において前記ゲートウエイ装置に直接リンクを有する代表ノード装置毎に、代表ノード装置をルートに持つ部分ツリーに属するノードをノードグループにグループ化するグルーピング部と、
ノードグループ内でのパケット通信が被る干渉の程度が閾値を超えるノードグループを干渉グループとして特定する干渉グループ特定部と、
ノード装置のパケット送信周期であるフレームに含まれる複数のタイムスロットの中のいずれかのタイムスロットを、複数の干渉グループの中のいずれかの干渉グループのパケット送信期間として割り当て、前記複数のタイムスロットの中の他のタイムスロットを、前記複数の干渉グループの中の他の干渉グループのパケット送信期間として割り当てるスロット割当部と、
を備えることを特徴するゲートウエイ装置。
(付記2)
前記干渉グループ特定部が干渉グループの発生を検出した場合に、前記スロット割当部は1フレームに含まれるタイムスロット数を増加することを特徴とする付記1に記載のゲートウエイ装置。
(付記3)
前記閾値は、各ノードグループが単独で動作した場合にノードグループ内のパケット通信が被る干渉の程度を示す指標値であることを特徴とする付記1又は2に記載のゲートウエイ装置。
(付記4)
前記スロット割当部は、長さが均等な複数のタイムスロットにフレームを分割することを特徴とする付記1〜3のいずれか一項に記載のゲートウエイ装置。
(付記5)
ノードグループで生じるパケットの遅延時間に応じて、ノードグループに割り当てるタイムスロットのスロット長を調整するスロット長決定部を備えることを特徴とする付記1〜3のいずれか一項に記載のゲートウエイ装置。
(付記6)
前記スロット割当部は、各タイムスロットを割り当てる干渉グループの数の差を、タイムスロット間で最小にするように、タイムスロットを割り当てる付記1〜5のいずれか一項に記載のゲートウエイ装置。
(付記7)
前記スロット割当部は、前記複数の干渉グループを、前記閾値に対する干渉の程度の増加がより大きな第1グループとより小さな第2グループに分類し、複数のタイムスロットの中のいずれかのタイムスロットを前記第1グループの中のいずれかの干渉グループのパケット送信期間として割り当て、前記複数のタイムスロットの中の他のタイムスロットを前記第1グループの中の他の干渉グループのパケット送信期間として割り当てることを特徴とする付記1〜6のいずれか一項に記載のゲートウエイ装置。
(付記8)
前記スロット割当部は、同じタイムスロットを割り当てたノードグループで生じるパケットの遅延時間の差が閾値より小さくなるように、タイムスロットをノードグループに割り当てることを特徴とする付記1〜5に記載のゲートウエイ装置。
(付記9)
前記スロット割当部は、同じタイムスロットを割り当てたノードグループで生じるパケットの遅延時間の差を全てタイムスロットについて合計した和が閾値より小さくなるように、タイムスロットをノードグループに割り当てることを特徴とする付記1〜5に記載のゲートウエイ装置。
(付記10)
ノードグループ内のパケット通信が被る干渉の程度が、ノードグループで生じるパケットの遅延時間又はノードグループで生じるパケットエラーレートに基づいて定まる付記1〜9に記載のゲートウエイ装置。
(付記11)
前記干渉グループ特定部は、ツリー構造において前記ゲートウエイ装置に直接リンクを有する代表ノード装置から、ポーリング処理によって、代表ノード装置をルートに持つノードグループが干渉グループであることを通知する信号を受信することを特徴とする付記1〜10のいずれか一項に記載のゲートウエイ装置。
(付記12)
ゲートウエイ装置により他のネットワークに接続されるツリー構造のマルチホップネットワークを形成するノード装置であって、
ツリー構造においてゲートウエイ装置に直接リンクを有する代表ノード装置毎に、代表ノード装置をルートに持つ部分ツリーに属するノード装置をグループ化した複数のノードグループの中の、前記ノード装置が属するノードグループ内のパケット通信が被る干渉の程度を測定する干渉測定部と、
前記ノード装置が属するノードグループが単独で動作した場合に測定される干渉の程度と、前記ノード装置が属するノードグループが前記複数のノードグループの中の他のノードグループと同時に動作した場合に測定される干渉の程度の比較結果を、前記ゲートウエイ装置へ出力する干渉通知部と、
を備えることを特徴とするノード装置。
(付記13)
ノード装置により形成されるツリー構造のマルチホップネットワークと、前記マルチホップネットワークを他のネットワークに接続するゲートウエイ装置と、を備える通信システムであって、
前記ゲートウエイ装置は、
ツリー構造において前記ゲートウエイ装置に直接リンクを有する代表ノード装置毎に、代表ノード装置をルートに持つ部分ツリーに属するノードをノードグループにグループ化するグルーピング部と、
ノードグループ内でのパケット通信が被る干渉の程度が閾値を超えるノードグループを干渉グループとして特定する干渉グループ特定部と、
ノード装置のパケット送信周期であるフレームに含まれる複数のタイムスロットの中のいずれかのタイムスロットを、複数の干渉グループの中のいずれかの干渉グループのパケット送信期間として割り当て、前記複数のタイムスロットの中の他のタイムスロットを、前記複数の干渉グループの中の他の干渉グループのパケット送信期間として割り当てるスロット割当部と、
を備えることを特徴する通信システム。
(付記14)
ゲートウエイ装置により他のネットワークに接続されるツリー構造のマルチホップネットワークを形成するノード装置の動作期間の制御方法であって、
ツリー構造において前記ゲートウエイ装置に直接リンクを有する代表ノード装置毎に、代表ノード装置をルートに持つ部分ツリーに属するノードをノードグループにグループ化し、
ノードグループ内でのパケット通信が被る干渉の程度が閾値を超えるノードグループを干渉グループとして特定し、
ノード装置のパケット送信周期であるフレームに含まれる複数のタイムスロットの中のいずれかのタイムスロットを、複数の干渉グループの中のいずれかの干渉グループのパケット送信期間として割り当て、前記複数のタイムスロットの中の他のタイムスロットを、前記複数の干渉グループの中の他の干渉グループのパケット送信期間として割り当てる、
ことを特徴とする動作期間の制御方法。
(付記15)
ノード装置により形成されるツリー構造のマルチホップネットワークを他のネットワークに接続するゲートウエイ装置が備えるプロセッサに、
ツリー構造において前記ゲートウエイ装置に直接リンクを有する代表ノード装置毎に、代表ノード装置をルートに持つ部分ツリーに属するノードをノードグループにグループ化する処理と、
ノードグループ内でのパケット通信が被る干渉の程度が閾値を超えるノードグループを干渉グループとして特定する処理と、
ノード装置のパケット送信周期であるフレームに含まれる複数のタイムスロットの中のいずれかのタイムスロットを、複数の干渉グループの中のいずれかの干渉グループのパケット送信期間として割り当て、前記複数のタイムスロットの中の他のタイムスロットを、前記複数の干渉グループの中の他の干渉グループのパケット送信期間として割り当てる処理と、
を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
1 通信システム
2 無線マルチホップネットワーク
5 ゲートウエイノード装置
6、6a〜6t センサーノード装置
7、7a〜7e グループ

Claims (9)

  1. ノード装置により形成されるツリー構造のマルチホップネットワークを他のネットワークに接続するゲートウエイ装置であって、
    ツリー構造において前記ゲートウエイ装置に直接リンクを有する代表ノード装置毎に、代表ノード装置をルートに持つ部分ツリーに属するノードをノードグループにグループ化するグルーピング部と、
    ノードグループ内でのパケット通信が被る干渉の程度が閾値を超えるノードグループを干渉グループとして特定する干渉グループ特定部と、
    ノード装置のパケット送信周期であるフレームに含まれる複数のタイムスロットの中のいずれかのタイムスロットを、複数の干渉グループの中のいずれかの干渉グループのパケット送信期間として割り当て、前記複数のタイムスロットの中の他のタイムスロットを、前記複数の干渉グループの中の他の干渉グループのパケット送信期間として割り当てるスロット割当部と、
    を備えることを特徴するゲートウエイ装置。
  2. 前記閾値は、各ノードグループが単独で動作した場合にノードグループ内のパケット通信が被る干渉の程度を示す指標値であることを特徴とする請求項1に記載のゲートウエイ装置。
  3. ノードグループで生じるパケットの遅延時間に応じて、ノードグループに割り当てるタイムスロットのスロット長を調整するスロット長決定部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のゲートウエイ装置。
  4. 前記スロット割当部は、前記複数の干渉グループを、前記閾値に対する干渉の程度の増加がより大きな第1グループとより小さな第2グループに分類し、複数のタイムスロットの中のいずれかのタイムスロットを前記第1グループの中のいずれかの干渉グループのパケット送信期間として割り当て、前記複数のタイムスロットの中の他のタイムスロットを前記第1グループの中の他の干渉グループのパケット送信期間として割り当てることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のゲートウエイ装置。
  5. 前記スロット割当部は、同じタイムスロットを割り当てたノードグループで生じるパケットの遅延時間の差が閾値より小さくなるように、タイムスロットをノードグループに割り当てることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のゲートウエイ装置。
  6. ゲートウエイ装置により他のネットワークに接続されるツリー構造のマルチホップネットワークを形成するノード装置であって、
    ツリー構造においてゲートウエイ装置に直接リンクを有する代表ノード装置毎に、代表ノード装置をルートに持つ部分ツリーに属するノード装置をグループ化した複数のノードグループの中の、前記ノード装置が属するノードグループ内のパケット通信が被る干渉の程度を測定する干渉測定部と、
    前記ノード装置が属するノードグループが単独で動作した場合に測定される干渉の程度と、前記ノード装置が属するノードグループが前記複数のノードグループの中の他のノードグループと同時に動作した場合に測定される干渉の程度の比較結果を、前記ゲートウエイ装置へ出力する干渉通知部と、
    を備えることを特徴とするノード装置。
  7. ノード装置により形成されるツリー構造のマルチホップネットワークと、前記マルチホップネットワークを他のネットワークに接続するゲートウエイ装置と、を備える通信システムであって、
    前記ゲートウエイ装置は、
    ツリー構造において前記ゲートウエイ装置に直接リンクを有する代表ノード装置毎に、代表ノード装置をルートに持つ部分ツリーに属するノードをノードグループにグループ化するグルーピング部と、
    ノードグループ内でのパケット通信が被る干渉の程度が閾値を超えるノードグループを干渉グループとして特定する干渉グループ特定部と、
    ノード装置のパケット送信周期であるフレームに含まれる複数のタイムスロットの中のいずれかのタイムスロットを、複数の干渉グループの中のいずれかの干渉グループのパケット送信期間として割り当て、前記複数のタイムスロットの中の他のタイムスロットを、前記複数の干渉グループの中の他の干渉グループのパケット送信期間として割り当てるスロット割当部と、
    を備えることを特徴する通信システム。
  8. ゲートウエイ装置により他のネットワークに接続されるツリー構造のマルチホップネットワークを形成するノード装置の動作期間の制御方法であって、
    ツリー構造において前記ゲートウエイ装置に直接リンクを有する代表ノード装置毎に、代表ノード装置をルートに持つ部分ツリーに属するノードをノードグループにグループ化し、
    ノードグループ内でのパケット通信が被る干渉の程度が閾値を超えるノードグループを干渉グループとして特定し、
    ノード装置のパケット送信周期であるフレームに含まれる複数のタイムスロットの中のいずれかのタイムスロットを、複数の干渉グループの中のいずれかの干渉グループのパケット送信期間として割り当て、前記複数のタイムスロットの中の他のタイムスロットを、前記複数の干渉グループの中の他の干渉グループのパケット送信期間として割り当てる、
    ことを特徴とする動作期間の制御方法。
  9. ノード装置により形成されるツリー構造のマルチホップネットワークを他のネットワークに接続するゲートウエイ装置が備えるプロセッサに、
    ツリー構造において前記ゲートウエイ装置に直接リンクを有する代表ノード装置毎に、代表ノード装置をルートに持つ部分ツリーに属するノードをノードグループにグループ化する処理と、
    ノードグループ内でのパケット通信が被る干渉の程度が閾値を超えるノードグループを干渉グループとして特定する処理と、
    ノード装置のパケット送信周期であるフレームに含まれる複数のタイムスロットの中のいずれかのタイムスロットを、複数の干渉グループの中のいずれかの干渉グループのパケット送信期間として割り当て、前記複数のタイムスロットの中の他のタイムスロットを、前記複数の干渉グループの中の他の干渉グループのパケット送信期間として割り当てる処理と、
    を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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