以下、図面を用いて、本発明の実施形態1に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。
<全体構成>
まず、図1を用いて、本発明の実施形態1に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
<遊技台背面>
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
<遊技盤正面>
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施例では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施例では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施例では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施例では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施例では第1特図始動口230の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当たり図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施例では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当たり図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
<制御部>
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路318に出力する。この信号を受信したカウンタ回路318は、第1特図始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発信器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源制御部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図5(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。同図(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。
そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。同図(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されており、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当たり図柄であり、「特図B」は15R大当たり図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当たり遊技終了後および15R大当たり遊技終了後はいずれも時短状態に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当たり図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当たり図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当たり図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。
「特図E」は隠れ確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当たり図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、時短状態に移行しない状態である。
「特図G」は第1小当たり図柄であり、「特図H」は第2小当たり図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当たりは、2R時短無し大当たりと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では装飾図柄表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
なお、本実施形態のパチンコ機100には、15R特別大当たり図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当たり図柄等の他の図柄についても同様である。
図5(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。そして、「特図B」の15R大当たりを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに15R大当たりに対応する、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当たりを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当たり、「特図F」の突然通常と称される2R大当たり、あるいは「特図G」の第1小当たり、「特図H」の第2小当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当たり、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同図(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当たり図柄である「普図A」と、外れ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この同図(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<主制御部メイン処理>
次に、図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図6に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。
具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図4に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、および特図タイマ乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施形態では特図1の乱数値を取得するためのカウンタと特図2の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特別図柄表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS203における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。第1特図始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図1当選乱数値として取得するとともに特図1乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図1乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。第2特図始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図2当選乱数値として取得するとともに特図2乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図2乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当たり図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、外れ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図5(c)に示す普図A)および外れ図柄(図5(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、普図外れフラグがオンされる。この普図外れフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当たりフラグ、第1小当たりフラグ、第2小当たりフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図5(a)に示す特図A、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図B、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図C、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオンの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグもオフの場合には特図F、第1小当たりフラグがオンの場合には特図G、第2小当たりフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Iそれぞれの態様となるように、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は、15R特別大当たり図柄(特図A)、15R大当たり図柄(特図B)、突然確変図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当たり図柄(特図G)、第2小当たり図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第2はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施例では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当たり遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数100回をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンすることもない。ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に大当りする可能性が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間および特図変動遊技の変動時間は短くなる。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、第2特別始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなりやすい。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開きやすい。また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当たり遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当たり遊技中に普図高確率状態であると、大当たり遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当たり中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、はずれフラグがオンされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
ステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、表示回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。
ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、上述の主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部400の処理>
次に、図8を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS311では、ボタン制御処理を行う。詳細は後述するが、このボタン制御処理では、操作手段による操作を検出した場合に、操作手段に対応する各種処理を行う。例えば、チャンスボタン136による操作を検出した場合には、ステップS309で更新した演出データをチャンスボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理等を行う。ステップS313では、ステップS309で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS315では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。ステップS317では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS319では、ステップS309で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。ステップS321では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS503では、ステップS319で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS313の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS601では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP436は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS603では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS607では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS609では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<第2副制御部500の処理>
次に、図9を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS701では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS701で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップS703では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS705の処理に移行する。
ステップS705では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS707では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS709では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS707で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS711では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。ステップS713では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、ステップS703に戻る。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS801では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第2副制御部タイマ割込処理のステップS901では、図8(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS703において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS703において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS903では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<設定画面>
次に、図10(a)を用いて、本実施形態に係る遊技台が表示可能な「設定画面」の基本概念について説明する。なお、図10(a)は、設定画面の一例を示した図である。
本実施形態に係る設定画面とは、一つまたは複数の表示部によって構成される画面(表示)であって、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)に表示される画面(表示)のことである。この設定画面を構成する表示部としては、例えば、図10(a)(1)、同図(a)(2)に示すように、設定画面の内容や目的(例えば、音量調整、光量調整、キャラクタ選択、BGM選択など)を表すタイトル部TP、遊技者に入力情報(例えば、パスワードや数字など)を入力させるための入力部IP、操作手段(例えば、チャンスボタン136)による操作によって選択が可能な選択部SPなどが一例として挙げられる。
また、本実施形態に係る設定画面としては、例えば、遊技台の音出力手段(例えば、スピーカ120)の音量調整を行うための音量調整設定画面や、遊技台の光出力手段(例えば、ランプ)の光量調整を行うための光量調整設定画面や、パスワードを入力するためのパスワード設定画面や、キャラクタやBGMを選択するための選択画面や、遊技台における遊技履歴を参照するための遊技履歴参照画面などが一例として挙げられる。
設定画面の表示を開始する表示開始条件は、特に限定されないが、例えば、後述する節電モードにおいて第一の操作手段による操作があった場合に設定画面の表示を開始してもよく、第一の画面(例えば、デモ画面)の表示中に第一の操作手段による操作があった場合に設定画面の表示を開始してもよく、第一の操作手段による操作があった場合に第一の設定画面(例えば、メニュー画面)の表示を開始し、この第一の設定画面の表示中に第二の操作があった場合に第二の設定画面(例えば、音量調整設定画面や光量調整設定画面)の表示を開始してもよい。
また、設定画面における表示部のレイアウトは、特に限定されないが、例えば、図10(a)(1)に示すように、タイトル部TP、入力部IP、選択部SPを、ほぼ等間隔に垂直方向に配置してもよいし、同図(a)(2)に示すように、タイトル部TP、入力部IP、選択部SPを、ほぼ等間隔に水平方向に配置してもよい。また、各表示部の表示領域の大きさも特に限定されない。
<普図演出>
次に、図10(b)を用いて、本実施形態に係る遊技台が実行可能な「普図演出」の基本概念について説明する。なお、図10(b)は、普図演出の構成の一例を示した図である。
本実施形態に係る普図演出とは、表示装置を用いた表示による演出を少なくとも含む演出であって、普図始動口228への入球や、普図表示装置210による普図変動遊技の開始や、普図変動遊技の当否判定の先読み等を契機として実行される演出(普図に関連する演出)のことである。このような普図演出としては、表示による演出の他、例えば、音出力手段(例えば、スピーカ120)から出力される音による演出、光出力手段(例えば、ランプ)から出力される光による演出、可動体(例えば、演出可動体224)の動きによる演出などのいずれか一つ、複数、または、全ての演出が一例として挙げられる。
また、普図演出の態様は、特に限定されないが、例えば、図10(b)に示すように、普図本演出を実行するか否かを表現する普図導入演出(第一の演出)NP1と、普図変動遊技の当否判定結果を示唆または明示する普図本演出(第二の演出)NP2と、普図の当否判定結果が当りの場合に第2特図始動口232(電チュー)に関する表示を行う普図結果演出(第三の演出)NP3と、を少なくとも含む複数の演出によって構成し、この順番で第一〜第三の演出を実行してもよい。なお、普図結果演出(第三の演出)NP3としては、例えば、第2特図始動口232が開放されることを事前に示唆または明示する演出や、第2特図始動口232が開放中であることを示唆または明示する演出などが一例として挙げられる。
また、普図演出と特図変動遊技に関係性を持たせてもよく、例えば、普図演出を実行した後の特図2変動遊技においては特別な演出を実行してもよく、特図変動遊技以外の期間中(例えば、設定画面の表示中)の第2特図始動口232(電チュー)への入賞による特図2変動遊技中は、特別な演出を実行しないように構成してもよい。また、特図変動遊技以外の期間中は、普図演出に含まれる表示による演出だけを実行してもよく、特図変動遊技以外の期間中は、先の例の普図結果演出NP3だけを実行してもよい。
また、普図変動遊技の当りが複数種類あり、複数種類の当りのうちの一つが第一の当り(例えば、第2特図始動口232を第一の期間だけ開放する当り)であり、複数種類の当りのうちの一つが第二の当り(例えば、第2特図始動口232を第一の期間よりも長い第二の期間だけ開放する当り)である場合に、普図変動遊技の当否判定結果が第二の当りの場合の普図演出の実行頻度が、普図変動遊技の当否判定結果が第一の当りの場合よりも高くてもよい。また、普図演出を実行する表示領域において、特図変動遊技の予告や先読み演出など、他の演出を実行してもよい。この場合、他の演出に使用する画像の少なくとも一部(例えば、キャラクタ画像)を普図演出で使用することで、画像データの容量を削減してもよい。
また、普図演出を表示と音を用いて行う場合に、表示と音と同時に開始してもよいし、表示の開始後、所定時間の経過後に音の出力を開始してもよいし、音の出力の開始後、所定時間の経過後に表示を開始してもよい。
<設定画面と普図演出の表示態様>
次に、図10(c)〜同図(e)を用いて、本実施形態に係る設定画面と普図演出の表示態様について説明する。なお、図10(c)〜(e)は、設定画面と普図演出の表示態様の一例を示した図である。
図10(c)(1)に示す例は、装飾図柄表示装置208に表示した矩形状の設定画面STP2の少なくとも一部を、普図演出NPの少なくとも一部が覆い隠すように普図演出NPを表示することで(設定画面STP2の少なくとも一部に、普図演出NPの少なくとも一部をオーバーラップさせて表示することで)、設定画面STP2の少なくとも一部が、正面から視認不能(または、普図演出NPを実行していない場合に比べて視認困難)となっている。
また、図10(c)(2)に示す例は、装飾図柄表示装置208に表示した矩形状の設定画面STP2の少なくとも一部を、普図演出NPの少なくとも一部が覆い隠すように普図演出NPを表示する点は同図(c)(1)に示す例と同じであるが、本例では普図演出NPの一部(設定画面STP2を覆い隠している部分)を透過させることで、設定画面STP2の少なくとも一部が、正面から視認可能となっている。
また、図10(d)(1)に示す例は、装飾図柄表示装置208に表示した設定画面STP1(タイトル部TP、入力部IP、選択部SPを、ほぼ等間隔に垂直方向に配置して構成した設定画面)の少なくとも一部(本例では、タイトル部TPと入力部IPの一部)を、普図演出NPの少なくとも一部が覆い隠すように普図演出NPを表示することで(設定画面STP1の少なくとも一部に、普図演出NPの少なくとも一部をオーバーラップさせて表示することで)、設定画面STP2の少なくとも一部(本例では、タイトル部TPと入力部IPの一部)が、正面から視認不能(または、普図演出NPを実行していない場合に比べて視認困難)となっている。
なお、所定の条件が成立したこと(例えば、操作手段による操作を検出したこと)を契機として、図10(d)(1)に示す設定画面STP1を、同図(d)(2)に示す設定画面STP2に変更してもよい。このような表示制御を行えば、普図演出NPによって覆い隠される設定画面の表示領域を変化させることができ、表示にバリエーションを持たせることができる場合がある。
また、図10(e)に示す例は、上記図10(c)(1)に示す例と同じ表示を行った後に、普図演出NPを一時的に消去することで、設定画面STP2の全ての表示領域が正面から視認可能となった後、再び、設定画面STP2の少なくとも一部を、普図演出NPの少なくとも一部が覆い隠すように普図演出NPを表示することで(設定画面STP2の少なくとも一部に、普図演出NPの少なくとも一部をオーバーラップさせて表示することで)、設定画面STP2の少なくとも一部が、正面から視認不能(または、普図演出NPを実行していない場合に比べて視認困難)となっている。このような表示制御を行えば、普図演出NPによって覆い隠される設定画面の表示領域を変化させることができ、表示にバリエーションを持たせることができる場合がある。
<設定画面と普図演出の表示タイミングの概要>
次に、図11を用いて、設定画面と普図演出の表示タイミングの概要について説明する。図11(a)は、通常の普図演出の流れを示したタイムチャートである。
なお、以降の図面における「普図変動」(または、「特図変動」)に対応する線は、普図変動遊技(または、特図変動遊技)が実行中であるか否かを示したものであり、本例では、普図変動遊技実行中(または、特図変動遊技実行中)の状態をハイレベルの線(上側の線)で示し、普図変動遊技非実行中(または、特図変動遊技非実行中)の状態をローレベルの線(下側の線)で示している。また、以降の図面における「普図演出」に対応する線は、普図演出が実行中であるか否かを示したものであり、本例では、普図演出実行中の状態をハイレベルの線で示し、普図演出非実行中の状態をローレベルの線で示している。
また、以降の図面における「電チュー開放」に対応する線は、第2特図始動口232(電チュー)が開放中であるか否かを示したものであり、本例では、電チュー開放中の状態をハイレベルの線で示し、電チュー閉鎖中の状態をローレベルの線で示している。なお、電チューの開放/閉鎖のパターンは特に限定されず、例えば、第一の時間の開放と第一の時間の閉鎖を1回だけ行ったり複数回行ったりしてもよく、第二の時間の開放と第二の時間よりも長い第三の時間(または、第二の時間よりも短い第四の時間)の閉鎖を1回だけ行ったり複数回行ったりしてもよい。
また、以降の図面における「音出力」に対応する線は、音出力手段(スピーカ120)から音を出力中であるか否かを示したものであり、本例では、音を出力している状態をハイレベルの線で示し、音を出力していない状態をローレベルの線で示している。
例えば、図11(a)において符号a1で示す普図変動遊技では、普図変動遊技の実行中は普図演出を実行せず、同図(a)において符号a2で示す普図変動遊技では、普図変動遊技の開始と同時に普図演出の実行を開始した後、普図変動遊技の終了前に普図演出を終了している。また、同図(a)において符号a3で示す普図変動遊技では、普図変動遊技の開始と同時に普図演出の実行を開始した後、普図変動遊技の終了と同時に普図演出を終了し、同図(a)において符号a4で示す普図変動遊技では、普図変動遊技の開始と同時に普図演出の実行を開始した後、普図変動遊技の終了と同時に普図演出を終了し、その後、電チューを1回開放している。また、同図(a)において符号a5で示す普図変動遊技では、普図変動遊技の開始と同時に普図演出の実行を開始した後、普図変動遊技の終了後も普図演出を継続し、電チューの閉鎖と同時に普図演出を終了している。
図11(b)は、音出力手段から出力する音と、特図変動遊技と、普図演出と、設定画面の流れの一例を示したタイムチャートである。図11(a)において符号b1で示す特図変動遊技では、当該特図変動遊技の開始から終了までの全ての期間に亘って音を出力している状態である。また、同図(a)において符号b2で示す特図変動遊技では、当該特図変動遊技の開始から終了までの全ての期間に亘って音を出力している状態であり、当該特図変動遊技終了後の所定時間の経過後に、設定画面の表示を開始している。
また、同図(a)において符号b3で示す特図変動遊技では、当該特図変動遊技終了後の所定時間の経過後に、設定画面の表示を開始し、音を出力していない状態に移行した後、普図演出の開始と同時に音を出力する状態に移行している。なお、設定画面表示中の普図演出の実行頻度と、設定画面表示中以外の普図演出の実行頻度を異ならせてもよく、例えば、前者の実行頻度よりも後者の実行頻度を高くしてもよいし、低くしてもよい。
図11(c)は、特図変動遊技と、普図演出と、設定画面の流れの一例を示したタイムチャートである。図11(c)に示す例では、設定画面の表示を開始した後に普図演出を開始し、当該普図演出の実行中に特図変動遊技の開始と同時に設定画面の表示を消去し、当該特図変動遊技後の所定時間の経過後に、設定画面を再表示している。
<設定画面と普図演出の表示タイミングの詳細>
次に、図12を用いて、設定画面と普図演出の表示タイミングの詳細について説明する。図12は、普図演出と設定画面の流れの一例を示したタイムチャートである。
なお、以降の図面における「普図ゲート通過」に対応する線は、普図始動口228を球が通過したタイミングを示したものであり、本例では、通過したタイミングを縦の太線で示している。また、以降の図面における「設定画面表示開始操作」に対応する線は、操作手段(本例では、チャンスボタン136)による操作を検出したタイミングを示したものであり、本例では、操作を検出したタイミングを縦の太線で示している。
図12において符号T1で示すタイミングでは、操作手段(チャンスボタン136)の操作を受け付けたことに基づいて、設定画面の表示を開始し、続く符号T2で示すタイミングでは、設定画面の表示中に普図始動口220を球が通過したことに基づいて、普図変動遊技と普図演出を開始している。
また、符号T3で示すタイミングでは、設定画面の表示を行っていない期間中に普図始動口220を球が通過したことに基づいて、普図変動遊技と普図演出を開始し、続く符号T4で示すタイミングでは、普図変動遊技および普図演出の実行中に操作手段(チャンスボタン136)の操作を受け付けたことに基づいて、設定画面の表示を開始している。
また、符号T5で示すタイミングでは、操作手段(チャンスボタン136)の操作を受け付けたことに基づいて、設定画面の表示を開始し、続く符号T6で示すタイミングでは、設定画面の表示中に普図始動口220を球が通過したことに基づいて、普図変動遊技と普図演出を開始している。また、続く符号T7で示すタイミングでは、設定画面の表示を終了し、続く符号T8で示すタイミングでは、再び操作手段(チャンスボタン136)の操作を受け付けたことに基づいて、設定画面の表示を開始している。
<設定画面の具体例>
次に、図13を用いて、設定画面の具体例について説明する。なお、図13は、設定画面の具体例を示した図である。
<設定画面の具体例1>
図13(a−1)〜(a−3)は、設定画面の遷移の具体例1を示した図である。本例では、同図(a−1)に示すように、遊技中に所定の条件が成立したこと(例えば、特図変動遊技の保留数が0になったこと)に基づいて「ボタン演出」を行う。ここで、ボタン演出とは、所定の操作手段による操作の受け付けが可能なことを示唆または明示する演出のことである。本例では、ボタン演出として、チャンスボタン136の外観を模した画像と、「でメニュー画面表示」という文字の表示を、装飾図柄表示装置208の表示領域の上方で行うことで、チャンスボタン136による操作の受け付けが可能なことを示唆している。
また、本例では、ボタン演出の実行中に操作手段(チャンスボタン136)による操作を受け付けた場合に、同図(a−2)に示すような第一の設定画面(メニュー画面)STP1を表示し、この第一の設定画面(メニュー画面)において操作手段(チャンスボタン136)による操作を受け付けた場合に、同図(a−3)に示すような第二の設定画面(調整画面)STP2を表示する。
第一の設定画面(メニュー画面)STP1による表示内容は特に限定されないが、本例では、図13(a−2)に示すように、上述のタイトル部TPとして、「メニュー画面」という文字が施されたタイトルバーTPa1の表示を行うとともに、上述の選択部SPとして、スピーカ120から出力する音の音量調整やランプが発光する光の光量調整を行うための調整画面に移行させる選択ボタンSPa1(本例では、「音量光量調整」の文字が施された画像)と、会員登録を行うための会員登録画面に移行させる選択ボタンSPa2(本例では、「会員登録」の文字が施された画像)と、当該遊技台における過去の遊技履歴を閲覧可能な閲覧画面に移行させる選択ボタンSPa3(本例では、「遊技履歴」の文字が施された画像)と、操作手段の操作説明を表す説明部MP1を、それぞれ、第一の設定画面(メニュー画面)STP1に表示している。
また、第二の設定画面(調整画面)STP2による表示内容も特に限定されないが、本例では、図13(a−3)に示すように、上述のタイトル部TPとして、「調整画面」という文字が施されたタイトルバーTPa2の表示を行うとともに、上述の選択部SPとして、スピーカ120から出力する音の音量調整を行うための音量レベル表示SPa4と、ランプが発光する光の光量調整を行うための光量レベル表示SPa5と、操作手段の操作説明を表す説明部MP2を、それぞれ第二の設定画面(調整画面)STP2に表示している。
<設定画面の具体例2>
図13(b)は、設定画面の具体例2を示した図である。本例では、遊技中に所定の条件が成立したこと(例えば、会員のみが閲覧または設定可能な会員用設定画面にログインするための操作を受け付けたこと)に基づいて、同図(b)に示すような設定画面(パスワード入力画面)STP3を表示する。この設定画面(パスワード入力画面)STP3による表示内容は特に限定されないが、本例では、図13(b)に示すように、設定画面STP3に、上述のタイトル部TPとして、「パスワードを入力してください」という文字が施されたタイトルバーTPb1を表示し、上述の選択部SPとして、操作手段(例えば、決定ボタン、右ボタン、左ボタン)による操作によって文字の選択が可能な文字選択部SP1を表示し、上述の入力部IPとして、文字選択部SPを用いてパスワードを一文字ずつ入力することが可能なパスワード入力欄IP1を表示している。
<設定画面の具体例3>
図13(c)は、設定画面の具体例3を示した図である。本例では、遊技中に所定の条件が成立したこと(例えば、特図変動遊技において大当りに当選したこと)に基づいて、同図(c)に示すような設定画面(キャラクタ選択画面)STP4を表示する。この設定画面(キャラクタ選択画面)STP4による表示内容は特に限定されないが、本例では、図13(c)に示すように、上述のタイトル部TPとして、「お気に入り選択画面」という文字が施されたタイトルバーTPc1の表示を行うとともに、上述の選択部SPとして、キャラクタAを選択するための選択ボタンSPc1と、キャラクタBを選択するための選択ボタンSPc2と、キャラクタCを選択するための選択ボタンSPc3を、それぞれ、設定画面(キャラクタ選択画面)STP4に表示している。
<設定画面の具体例4>
図13(d)は、設定画面の具体例4を示した図である。本例では、遊技中に所定の条件が成立したこと(例えば、遊技者に所定の特典を付与する条件が成立したこと)に基づいて、同図(d)に示すような設定画面(コード発行画面)STP5を表示する。この設定画面(コード発行画面)STP5による表示内容は特に限定されないが、本例では、上述のタイトル部TPとして、「コード発行画面」という文字が施されたタイトルバーTPd1の表示を行うとともに、所定のコード(バーコード、QRコード(登録商標)など)を、それぞれ、設定画面STP5に表示している。
<設定画面の具体例5>
図13(e)は、設定画面の具体例5を示した図である。本例では、遊技中に所定の条件が成立したこと(例えば、会員のみが閲覧可能な会員用画面にログインして遊技のカスタマイズを行う機能が選択されたこと)に基づいて、同図(e)に示すような設定画面(カスタマイズ画面)STP6を表示する。この設定画面(カスタマイズ画面)STP6による表示内容は特に限定されないが、本例では、上述のタイトル部TPとして、「カスタマイズ画面」という文字が施されたタイトルバーTPe1の表示を行うとともに、上述の選択部SPとして、機能1を選択するための選択ボタンSPe1と、機能2を選択するための選択ボタンSPe2と、機能3を選択するための選択ボタンSPe3を(その他の選択ボタンは省略)、それぞれ、設定画面(キャラクタ選択画面)STP6に表示している。
<設定画面のその他の具体例>
なお、本実施形態に係る設定画面は、具体例1〜5で説明した設定画面に限定されず、例えば、図13(a−1)〜(a−3)を用いて説明した具体例1においては、図13(f−1)に示すボタン演出の実行中に操作手段(チャンスボタン136)による操作を受け付けた場合に、第一の設定画面(メニュー画面)STP1を表示することなく、同図(f−2)に示すような第二の設定画面(調整画面)STP2を表示するように構成してもよい。また、ボタン演出を行うこと無く、遊技中に所定の条件が成立したことに基づいて、同図(g)に示すような第二の設定画面(調整画面)STP2を表示するように構成してもよい。
また、図13(c)を用いて説明した具体例3においては、遊技中に所定の条件が成立したこと(例えば、特図変動遊技において大当りに当選したこと)に基づいて、図13(h)に示すような設定画面(曲選択画面)STP7を表示してもよい。この設定画面(曲選択画面)STP7では、上述の選択部SPとして、曲Aを選択するための選択ボタンSPh1と、曲Bを選択するための選択ボタンSPh2と、曲Cを選択するための選択ボタンSPh3を、それぞれ、設定画面(曲選択画面)STP7に表示している。
<普図演出の具体例>
次に、普図演出の具体例について説明する。図14および図15は、普図演出の一例を時系列で示した図である。なお、各々の画像は一連の普図演出の一部を抜粋して示したものであり、各々の画像の表示間隔は必ずしも一定ではない。
<普図演出の具体例1>
図14(a)に示す状態は、変動遊技の開始前の状態である。ここでは、第1特図保留ランプ218を1つ点灯することで、特図1変動遊技の保留数が1であることを報知し、第2特図保留ランプ220をすべて消灯することで、特図2変動遊技の保留数が0であることを報知し、普図保留ランプ216をすべて消灯することで、普図変動遊技の保留数が0であることを報知している。
また、第1特図表示装置212のセグメントをハズレ図柄に対応する点灯態様で点灯することで、直前の特図1変動遊技の当否判定の結果がハズレ図柄であったことを報知し、第2特図表示装置214のセグメントをハズレ図柄に対応する点灯態様で点灯することで、直前の特図2変動遊技の当否判定の結果がハズレ図柄であったことを報知するとともに、装飾図柄表示装置208の右上隅に、特図変動停止中を表す特図用第4図柄208e(本例では、無色の丸印の画像)を表示することで、特図変動停止中であることを報知している。
また、普図表示装置210のセグメントをハズレ図柄に対応する点灯態様で点灯することで、直前の普図変動遊技の当否判定の結果がハズレ図柄であったことを報知するとともに、装飾図柄表示装置208の右上隅に、普図変動停止中を表す普図用第4図柄208f(本例では、無色の四角の画像)を表示することで、普図変動停止中であることを報知している。
続く図14(b)に示す状態は、特図の変動遊技の開始直後の状態である。ここでは、第1特図表示装置212において、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返すことで、「特図1の変動表示」を開始しているとともに、装飾図柄表示装置208の左上隅の3つの表示領域の各々に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・を順番に表示することで、「装飾図柄の変動表示」を開始している。また、特図変動中を表す特図用第4図柄208e(本例では、有色の丸印の画像)を表示することで、特図変動中であることを報知している。また、第1特図保留ランプ218を1つ消灯することで、特図1変動遊技の保留数が1から0に減少したことを報知し、普図保留ランプ216を1つ点灯することで、普図変動遊技の保留数が0から1に増加したことを報知している。
続く図14(c)に示す状態は、普図の変動遊技の開始直後の状態である。ここでは、普図表示装置210において、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返すことで、「普図の変動表示」を開始している。また、普図変動中を表す普図用第4図柄208f(本例では、有色の四角の画像)を表示することで、普図変動中であることを報知している。また、普図保留ランプ216を1つ消灯することで、普図変動遊技の保留数が1から0に減少したことを報知している。
続く図14(d)に示す状態は、同図(c)に示すタイミングで普図変動遊技を開始したことに基づいて、普図演出を開始した状態である。ここでは、普図演出として、殿のキャラクタ画像NP11の表示と、「狙え!!」という文字を含む吹き出しNP12の表示と、的の画像NP13の表示を行い、的の画像NP13に、普図変動中であることを示す下向きの矢印(↓)を表示している。
続く図14(e)〜同図(f)に示す状態は、普図演出の続きを実行している状態である。ここでは、普図演出の続きとして、吹き出しNP12の表示を消去した後、矢の画像NP14が、殿のキャラクタ画像NP11から的の画像NP13に向かって移動するアニメーションを表示している。また、図14(f)に示す状態では、矢の画像NP14を的の画像NP13に接触させるとともに、的の画像NP13に、普図変動遊技の当否判定の結果(本例では、ハズレ)を示唆する表示(本例では、×印)を表示している。
続く図14(g)に示す状態は、普図の変動遊技の終了に伴って普図演出を終了した状態である。ここでは、普図表示装置210のセグメントをハズレ図柄に対応する点灯態様で点灯することで、直前の普図変動遊技の当否判定の結果がハズレであったことを報知するとともに、装飾図柄表示装置208の右上隅に、普図変動停止中を表す普図用第4図柄208f(本例では、無色の四角の画像)を表示することで、普図変動停止中であることを報知している。なお、本例では、普図変動遊技の当否判定の結果がハズレであるため、第2特図始動口232(電チュー)の羽根部材232aを開放する制御は行わない。
また、図14(j)〜同図(l)は、普図変動遊技の当否判定の結果が当りの場合に行う普図演出の一例を時系列で示した図である。例えば、上記図14(c)で開始された普図変動遊技の当否判定の結果が当りの場合、上記図14(e)に続いて、図14(j)〜同図(l)に示す普図演出を行う。
具体的には、図14(j)に示すタイミングでは、矢の画像NP14を的の画像NP13に接触させるとともに、的の画像NP13に、普図変動遊技の当否判定の結果(本例では、当り)を示唆する表示(本例では、二重丸)を表示している。
また、続く図14(k)に示すタイミングでは、「おめでとう!!」という文字を含む吹き出しの表示NP12'の表示を行い、続く図14(l)に示すタイミングでは、第2特図始動口232(電チュー)への入球を狙って球の打ち出しを行うことを遊技者に促す操作関連表示(本例では、「電チューを狙え!!」という文字の表示と、下向きの2つの矢印(↓↓)の表示)を行っている。続いて、本例では、普図変動遊技の当否判定の結果が当りであるため、第2特図始動口232(電チュー)の羽根部材232aを開放する制御を行う。
<普図演出の具体例2>
図15(a)に示す状態は、特図変動中の状態である。ここでは、第1特図表示装置212において「特図1の変動表示」を行っているとともに、装飾図柄表示装置208において「装飾図柄の変動表示」を行っている。また、特図変動中を表す特図用第4図柄208e(本例では、有色の丸印の画像)を装飾図柄表示装置208に表示することで、特図変動中であることを報知し、普図変動停止中を表す普図用第4図柄208f(本例では、無色の四角の画像)を装飾図柄表示装置208に表示することで、普図変動停止中であることを報知している。
また、第1特図保留ランプ218を2つ点灯することで、特図1変動遊技の保留数が2であることを報知し、第2特図保留ランプ220をすべて消灯することで、特図2変動遊技の保留数が0であることを報知し、普図保留ランプ216を2つ点灯することで、普図変動遊技の保留数が2であることを報知している。
続く図15(b)に示す状態は、普図の変動遊技の開始直後の状態である。ここでは、普図表示装置210において「普図の変動表示」を開始するとともに、普図変動中を表す普図用第4図柄208f(本例では、有色の四角の画像)を装飾図柄表示装置208に表示することで、普図変動中であることを報知している。また、普図保留ランプ216を1つ消灯することで、普図変動遊技の保留数が2から1に減少したことを報知している。
続く図15(c)に示す状態は、同図(b)に示すタイミングで普図変動遊技を開始したことに基づいて、普図演出を開始した状態である。ここでは、普図演出として、殿のキャラクタ画像NP11の表示と、「狙え!!」という文字を含む吹き出しNP12の表示と、的の画像NP13の表示を行い、的の画像NP13に、普図変動中であることを示す下向きの矢印(↓)を表示している。
続く図15(d)〜同図(e)に示す状態は、普図演出の続きを実行している状態である。ここでは、普図演出の続きとして、吹き出しNP12の表示を消去した後、矢の画像NP14が、殿のキャラクタ画像NP11から的の画像NP13に向かって移動するアニメーションを表示している。また、図15(e)に示す状態では、矢の画像NP14が的の画像NP13に接触するとともに、的の画像NP13に、変動中の特図変動遊技の当否判定の結果(本例では、大当り)を示唆する表示(本例では、「激アツ」の文字)を表示している。
続く図15(f)に示す状態は、普図の変動遊技の終了に伴って普図演出を終了した状態である。ここでは、普図表示装置210のセグメントをハズレ図柄に対応する点灯態様で点灯することで、直前の普図変動遊技の当否判定の結果がハズレであったことを報知するとともに、装飾図柄表示装置208の右上隅に、普図変動停止中を表す普図用第4図柄208f(本例では、無色の四角の画像)を表示することで、普図変動停止中であることを報知している。なお、本例では、普図変動遊技の当否判定の結果がハズレであるため第2特図始動口232(電チュー)の羽根部材232aを開放する制御は行わない。
続く図15(g)に示す状態は、特図変動中のスーパーリーチ(SP)演出を開始した状態である。このSPリーチ演出は、特図変動遊技の当否判定の結果(本例では、大当り)を示唆する演出の一つである。
なお、本発明に係る「普図演出」の表示態様は、特に限定されるものではなく、図15(j)〜同図(l)に示すように、普図変動遊技中の任意の期間(普図変動遊技の全ての期間、または一部の期間)において、的の画像の表示NP13だけを行ってもよい。
<設定画面表示中の普図演出の具体例>
次に、設定画面表示中の普図演出の具体例について説明する。図16〜図19は、設定画面表示中の普図演出の具体例を時系列で示した図である。
<設定画面表示中の普図演出の具体例1>
図16は、設定画面表示中の普図演出の具体例1を時系列で示した図である。図16(a)に示す状態は、特図変動中の状態である。ここでは、第1特図表示装置212において「特図1の変動表示」を行っているとともに、装飾図柄表示装置208において「装飾図柄の変動表示」を行っている。また、特図変動中を表す特図用第4図柄208e(本例では、有色の丸印の画像)を装飾図柄表示装置208に表示することで、特図変動中であることを報知し、普図変動停止中を表す普図用第4図柄208f(本例では、無色の四角の画像)を装飾図柄表示装置208に表示することで、普図変動停止中であることを報知している。
また、第1特図保留ランプ218をすべて消灯することで、特図1変動遊技の保留数が0であることを報知し、第2特図保留ランプ220をすべて消灯することで、特図2変動遊技の保留数が0であることを報知し、普図保留ランプ216を2つ点灯することで、普図変動遊技の保留数が2であることを報知している。
続く図16(b)に示す状態は、普図の変動遊技の開始直後の状態である。ここでは、普図表示装置210において「普図の変動表示」を開始するとともに、普図変動中を表す普図用第4図柄208f(本例では、有色の四角の画像)を装飾図柄表示装置208に表示することで、普図変動中であることを報知している。また、普図保留ランプ216を1つ消灯することで、普図変動遊技の保留数が2から1に減少したことを報知している。
続く図16(c)に示す状態は、遊技中に所定の条件が成立したこと(本例では、特図変動遊技の保留数が0になったこと)に基づいて「ボタン演出」を行っている状態である。ここでは、ボタン演出の実行中に操作手段(チャンスボタン136)による操作を受け付けたことに基づいて、図16(c)に示す設定画面(メニュー画面)STP1を表示し、この設定画面(メニュー画面)STP1において操作手段(チャンスボタン136)による操作を受け付けたことに基づいて、図16(d)に示す設定画面(パスワード入力画面)STP3を表示している。
続く図16(e)に示す状態は、同図(b)に示すタイミングで普図変動遊技を開始したことに基づいて、普図演出を開始した状態である。ここでは、普図演出として、殿のキャラクタ画像NP11の表示と、「狙え!!」という文字を含む吹き出しNP12の表示と、的の画像NP13の表示を行い、的の画像NP13に、普図変動中であることを示す下向きの矢印(↓)を表示している。
このタイミングでは、設定画面(パスワード入力画面)STP3を構成するタイトルバーTPb1の表示の一部が、普図演出を構成する吹き出しNP12の表示の一部で覆い隠されることで(吹き出しNP12の表示が、タイトルバーTPb1の表示の一部に重なるようにオーバーラップ表示されることで)、タイトルバーTPb1の表示の一部が、視認不能(または、吹き出しNP12の表示が表示されていない場合に比べて視認困難)となっている。
一方、同タイミングでは、設定画面(パスワード入力画面)STP3を構成するパスワード入力欄IP1や文字選択部SP1の表示は、吹き出しNP12の表示で覆い隠されることがないため(吹き出しNP12の表示は、パスワード入力欄IP1や文字選択部SP1の表示の一部に重なるようにオーバーラップ表示されないため)、パスワード入力欄IP1や文字選択部SP1の表示のすべてが視認可能である。
続く図16(f)〜同図(g)に示す状態は、普図演出の続きを実行している状態である。ここでは、普図演出の続きとして、吹き出しNP12の表示を消去した後、矢の画像NP14の表示が、殿のキャラクタ画像NP11から的の画像NP13に向かって移動するアニメーションを表示している。また、図16(g)に示す状態では、矢の画像NP14が的の画像NP13に接触するとともに、的の画像NP13に、普図変動遊技の当否判定の結果(本例では、ハズレ)を示唆する表示(本例では、×印)を表示している。
図16(f)〜同図(g)に示す期間中は、設定画面(パスワード入力画面)STP3を構成するパスワード入力欄IP1の一部が、普図演出を構成する、矢の画像NP14の表示の一部で覆い隠されることで(矢の画像NP14の表示が、パスワード入力欄IP1の表示の一部に重なるようにオーバーラップ表示されることで)、パスワード入力欄IP1の表示の一部が、視認不能(または、矢の画像NP14の表示が表示されていない場合に比べて視認困難)となっている。
一方、同期間中は、設定画面(パスワード入力画面)STP3を構成するタイトルバーTPb1や文字選択部SP1の表示は、矢の画像NP14の表示で覆い隠されることがないため(矢の画像NP14の表示は、タイトルバーTPb1や文字選択部SP1の表示の一部に重なるようにオーバーラップ表示されないため)、タイトルバーTPb1や文字選択部SP1の表示のすべてが視認可能である。
続く図16(h)に示す状態は、普図の変動遊技の終了に伴って普図演出を終了した状態である。ここでは、普図演出の終了に伴って普図演出を構成する表示をすべて消去しているため、設定画面(パスワード入力画面)STP3を構成する表示(タイトルバーTPb1、パスワード入力欄IP1、および文字選択部SP1の表示)のすべてが視認可能となっている。
<設定画面表示中の普図演出の具体例2>
図17は、設定画面表示中の普図演出の具体例2を時系列で示した図である。なお、図17(a)〜同図(f)に示す各図は、図16(a)〜同図(f)に示す各図と同一であるため、その説明は省略し、以下、図17(g)以降の各図について説明する。
図17(g)に示すタイミングでは、的の画像NP13に、普図変動遊技の当否判定の結果(本例では、当り)を示唆する表示(本例では、二重丸)を表示している。また、続く図17(h)に示すタイミングでは、「おめでとう!!」という文字を含む吹き出しNP12'の表示の表示を行い、続く図17(i)に示すタイミングでは、第2特図始動口232(電チュー)への入球を狙って球の打ち出しを行うことを遊技者に促す操作関連表示NP15(本例では、「電チューを狙え!!」という文字の表示と、下向きの2つの矢印(↓↓)の表示)を行っている。続いて、本例では、普図変動遊技の当否判定の結果が当りであるため、第2特図始動口232(電チュー)の羽根部材232aを開放する制御を行う。
図17(h)に示すタイミングでは、設定画面(パスワード入力画面)STP3を構成するタイトルバーTPb1の表示の一部が、普図演出を構成する吹き出しNP12'の表示の一部で覆い隠されることで(吹き出しNP12'の表示が、タイトルバーTPb1の表示の一部に重なるようにオーバーラップ表示されることで)、タイトルバーTPb1の表示の一部が、視認不能(または、吹き出しNP12'の表示が表示されていない場合に比べて視認困難)となっている。
一方、同タイミングでは、設定画面(パスワード入力画面)STP3を構成するパスワード入力欄IP1や文字選択部SP1の表示は、吹き出しNP12'の表示で覆い隠されることがないため(吹き出しNP12'の表示は、パスワード入力欄IP1や文字選択部SP1の表示の一部に重なるようにオーバーラップ表示されないため)、パスワード入力欄IP1や文字選択部SP1の表示のすべてが視認可能である。
また、図17(i)に示すタイミングでは、設定画面(パスワード入力画面)STP3を構成する文字選択部SP1の一部が、普図演出を構成する操作関連表示NP15の一部で覆い隠されることで(操作関連表示NP15が、文字選択部SP1の表示の一部に重なるようにオーバーラップ表示されることで)、選択部SP1の表示の一部が、視認不能(または、操作関連表示NP15が表示されていない場合に比べて視認困難)となっている。
一方、同タイミングでは、設定画面(パスワード入力画面)STP3を構成するタイトルバーTPb1やパスワード入力欄IP1の表示は、操作関連表示NP15で覆い隠されることがないため(操作関連表示NP15は、タイトルバーTPb1やパスワード入力欄IP1の表示の一部に重なるようにオーバーラップ表示されないため)、タイトルバーTPb1やパスワード入力欄IP1の表示のすべてが視認可能である。
続く図17(j)〜同図(k)では、第2特図始動口232(電チュー)の羽根部材232aを開放する制御に合わせて、当該制御時のみに実行する専用演出を行っている。なお、この専用演出は必須の演出ではなく、行わない場合があってもよい。
<設定画面表示中の普図演出の具体例3>
図18(a)〜(g)は、設定画面表示中の普図演出の具体例3を時系列で示した図である。なお、図18(a)〜同図(f)に示す各図は、図16(a)〜同図(f)に示す各図と同一であるため、その説明は省略し、以下、図18(g)以降の各図について説明する。
図18(g)は、同図(f)に示す設定画面(パスワード入力画面)STP3の表示中に、第1特図始動口230への入球を検出し、第1特図表示装置212による特図変動表示を開始した状態である。ここでは、特図変動表示の開始を契機として、設定画面(パスワード入力画面)STP3を構成する表示(タイトルバーTPb1、パスワード入力欄IP1、および文字選択部SP1の表示)をすべて消去し、装飾図柄表示装置208による装飾図柄の変動表示を開始している。
図18(g)に示すタイミングでは、変動中の装飾図柄の一部(本例では、正面視左側の装飾図柄)が、普図演出を構成する、矢の画像表示NP14のの一部で覆い隠されることで(矢の画像NP14の表示が装飾図柄(正面視左側の装飾図柄)の一部に重なるようにオーバーラップ表示されることで)、装飾図柄(正面視左側の装飾図柄)の一部が、視認不能(または、矢の画像NP14の表示が表示されていない場合に比べて視認困難)となっている。
一方、同タイミングでは、変動中の装飾図柄の他の一部(本例では、正面視右側および正面視中央の装飾図柄)は、矢の画像NP14の表示で覆い隠されることがないため(矢の画像NP14の表示は、変動中の装飾図柄(正面視右側および正面視中央の装飾図柄)の他の一部に重なるようにオーバーラップ表示されないため)、変動中の装飾図柄(正面視右側および正面視中央の装飾図柄)の他の一部のすべてが視認可能である。
なお、普図演出を構成する表示によって覆い隠す装飾図柄は、正面視左側の装飾図柄に限定されず、正面視右側または正面視中央の装飾図柄でもよいし、これらの複数の装飾図柄のうちの一つ、複数、またはすべてでもよい。普図演出を構成する表示によって覆い隠す装飾図柄は、変動表示中の装飾図柄に限定されず、複数の装飾図柄のうちの一つ、複数、またはすべてが停止していてもよい。また、装飾図柄を覆い隠す表示は、普図演出を構成する複数の表示の一つ、複数、またはすべてであればよく、矢の画像NP14の表示以外の表示であってもよい。
<設定画面表示中の普図演出の具体例4>
図18(j)〜(l)は、設定画面表示中の普図演出の具体例4を時系列で示した図である。図18(j)に示す状態は、所定条件が成立したこと(例えば、特図変動遊技の終了後、特図変動遊技の保留数が0の状態で所定時間が経過したこと)に基づいて節電モードに移行した状態である。この節電モードでは、装飾図柄変動表示装置208の表示領域の背景色を黒色に変更し、「節電モード」という文字表示のみを行うことによって、装飾図柄表示装置208によって消費される電力を節約するようにしている。
続く図18(k)に示すタイミングでは、節電モードにおいて普図変動遊技を開始し、続く図18(l)に示すタイミングでは、普図変動遊技を開始したことに基づいて、節電モードを解除し、装飾図柄表示装置208の表示を節電モードに移行する前の表示に復帰させるとともに、普図演出を開始している。
本例では、節電モードに移行する前の表示として、装飾図柄の停止表示とボタン演出の表示を行い、節電モードを解除した後の普図演出として、殿のキャラクタ画像NP11の表示と、「狙え!!」という文字を含む吹き出しNP12の表示と、的の画像NP13の表示を行っている。
図18(l)に示すタイミングでは、停止表示中の装飾図柄(本例では、正面視右側および正面視中央の装飾図柄)の一部とボタン演出の一部が、普図演出を構成する、吹き出しNP12の表示の一部で覆い隠されることで(吹き出しNP12の表示が装飾図柄(正面視右側および正面視中央の装飾図柄)の一部とボタン演出の一部に重なるようにオーバーラップ表示されることで)、装飾図柄(正面視右側および正面視中央の装飾図柄)の一部とボタン演出の一部が、視認不能(または、吹き出しNP12の表示が表示されていない場合に比べて視認困難)となっている。
一方、同タイミングでは、変動中の装飾図柄の他の一部(本例では、正面視左側の装飾図柄)は、吹き出しNP12の表示で覆い隠されることがないため(吹き出しNP12の表示は、変動中の装飾図柄の他の一部(正面視左側の装飾図柄)に重なるようにオーバーラップ表示されないため)、変動中の装飾図柄(正面視左側の装飾図柄)の他の一部のすべてが視認可能である。
続く図18(m)に示すタイミングでは、ボタン演出の実行中に操作手段(チャンスボタン136)による操作を受け付けたことに基づいて、設定画面(メニュー画面)STP1を表示している。
図18(m)に示すタイミングでは、設定画面(メニュー画面)STP1を構成する選択部SPの一部が、普図演出を構成する、キャラクタ画像NP11の表示と、吹き出しNP12の表示と、的の画像NP13の表示の一部で覆い隠されることで(キャラクタ画像NP11の表示と、吹き出しNP12の表示と、的の画像NP13の表示が、選択部SPの一部に重なるようにオーバーラップ表示されることで)、選択部SPの一部が、視認不能(または、キャラクタ画像NP11の表示と、吹き出しNP12の表示と、的の画像NP13の表示が表示されていない場合に比べて視認困難)となっている。
一方、同タイミングでは、設定画面(メニュー画面)STP1を構成するタイトル部TPや説明部MPは、キャラクタ画像NP11の表示と、吹き出しNP12の表示と、的の画像NP13の表示で覆い隠されることがないため(キャラクタ画像NP11の表示と、吹き出しNP12の表示と、的の画像NP13の表示は、タイトル部TPや説明部MPに重なるようにオーバーラップ表示されないため)、タイトル部TPや説明部MPのすべてが視認可能である。
<設定画面表示中の普図演出の具体例5>
図19(a)〜(d)は、設定画面表示中の普図演出の具体例5を時系列で示した図である。図19(a)に示す状態は、遊技中に所定の条件が成立したこと(本例では、特図変動遊技の保留数が0になったこと)に基づいて「ボタン演出」を行っている状態である。また、本例では、装飾図柄表示装置208の表示領域に、特図変動遊技の保留数を数字で表す第1特図保留表示領域208h1と、特図変動遊技の保留数を表示するアイコンの数で表す第2特図保留表示領域208h2を設けている。なお、本例では、第1特図保留表示領域208h1に数字の0を表示するとともに、第2特図保留表示領域208h2に保留アイコンを表示しないことで、特図変動遊技の保留数が0であることを報知している。
続く図19(b)に示す状態は、同図(a)に示すボタン演出の実行中に操作手段(チャンスボタン136)による操作を受け付けたことに基づいて、設定画面(パスワード入力画面)STP3を表示した状態である。
同タイミングでは、停止表示中の装飾図柄と背景画像の表示が、設定画面(パスワード入力画面)STP3の全体で覆い隠されることで(設定画面(パスワード入力画面)STP3の全体が、停止表示中の装飾図柄と背景画像の表示の一部に重なるようにオーバーラップ表示されることで)、停止表示中の装飾図柄と背景画像の表示の一部が、視認不能(または、設定画面(パスワード入力画面)STP3が表示されていない場合に比べて視認困難)となっている。
一方、同タイミングでは、第1特図保留表示領域208h1と第2特図保留表示領域208h2は、設定画面(パスワード入力画面)STP3の全体で覆い隠されることがないため設定画面(パスワード入力画面)STP3は、第1特図保留表示領域208h1と第2特図保留表示領域208h2の一部に重なるようにオーバーラップ表示されないため)、第1特図保留表示領域208h1と第2特図保留表示領域208h2の表示のすべてが視認可能である。
このため、設定画面(パスワード入力画面)STP3の表示中に特図変動遊技の保留数を報知することができ、遊技者は設定画面(パスワード入力画面)STP3の表示であっても特図変動遊技の保留数を把握することが可能となる。
続く図19(c)に示す状態は、普図変動遊技を開始したことに基づいて普図演出を開始した状態である。ここでは、設定画面(パスワード入力画面)STP3の背面において、普図演出として、殿のキャラクタ画像の表示NP11と、「狙え!!」という文字を含む吹き出しの表示NP12と、的の画像の表示NP13を行っている。
しかしながら、同タイミングでは、殿のキャラクタ画像NP11の表示の一部と、吹き出しNP12の表示の全体と、的の画像NP13の表示の一部が、設定画面(パスワード入力画面)STP3の全体で覆い隠されることで設定画面(パスワード入力画面)STP3が、殿のキャラクタ画像NP11の表示の一部と、吹き出しNP12の表示の全体と、的の画像NP13の表示の一部に重なるようにオーバーラップ表示されることで)、普図演出の一部が、視認不能(または、設定画面(パスワード入力画面)STP3が表示されていない場合に比べて視認困難)となっている。
一方、同タイミングでは、第1特図保留表示領域208h1と第2特図保留表示領域208h2は、普図演出を構成する表示で覆い隠されることがないため(普図演出を構成する表示は、第1特図保留表示領域208h1と第2特図保留表示領域208h2の一部に重なるようにオーバーラップ表示されないため)、第1特図保留表示領域208h1と第2特図保留表示領域208h2の表示のすべてが視認可能である。
続く図19(d)に示すタイミングでは、設定画面(パスワード入力画面)STP3が消去されることで、殿のキャラクタ画像NP11の表示と、吹き出しNP12の表示と、的の画像NP13の表示と、矢の画像NP14の表示が視認可能となっているが、装飾図柄の一部が、矢の画像NP14の表示によって視認困難となっている。
<設定画面表示中の普図演出の具体例6>
図19(f)、(g)は、設定画面表示中の普図演出の具体例6を時系列で示した図である。本例に係る遊技台は、第一の表示装置2081と第二の表示装置2082の2つの表示手段を備えている。図19(f)で示すタイミングでは、設定画面(調整画面)STP2の一部(タイトルバーTP、音量レベル表示SP1、および光量レベル表示SP2)を第一の表示装置2081に表示しているとともに、設定画面(調整画面)STP2の他の一部である操作部MPを、第二の表示装置2082に表示している。
続く図19(g)に示す状態は、普図演出を開始した状態である。同タイミングでは、設定画面(調整画面)STP2を構成するタイトルバーTPや音量レベル表示SP1の一部が、普図演出を構成する吹き出しNP12の表示、的の画像NP13の表示、および矢の画像NP14の表示の一部で覆い隠されることで(吹き出しNP12の表示、的の画像NP13の表示、および矢の画像NP14の表示が、タイトルバーTPb1や音量レベル表示SP1の一部に重なるようにオーバーラップ表示されることで)、タイトルバーTPb1や音量レベル表示SP1の一部が、視認不能(または、吹き出しNP12の表示、的の画像NP13の表示、および矢の画像NP14の表示が表示されていない場合に比べて視認困難)となっている。
一方、同タイミングでは、設定画面(パスワード入力画面)STP3を構成する光量レベル表示SP2や説明部MPの表示は、吹き出しNP12の表示、的の画像NP13の表示、および矢の画像NP14の表示で覆い隠されることがないため(吹き出しNP12の表示、的の画像NP13の表示、および矢の画像NP14の表示は、光量レベル表示SP2や説明部MPの表示の一部に重なるようにオーバーラップ表示されないため)、光量レベル表示SP2や説明部MPの表示のすべてが視認可能である。
<設定画面表示中の普図演出の具体例7>
図19(f)、(g')は、設定画面表示中の普図演出の具体例7を時系列で示した図である。図19(g')に示すタイミングでは、設定画面(調整画面)STP2を構成する音量レベル表示SP1の一部が、的の画像NP13の表示、および矢の画像NP14の表示の一部で覆い隠されることで(的の画像NP13の表示、および矢の画像NP14の表示が、音量レベル表示SP1の一部に重なるようにオーバーラップ表示されることで)、音量レベル表示SP1の一部が、視認不能(または、的の画像NP13の表示、および矢の画像NP14の表示が表示されていない場合に比べて視認困難)となっている。
一方、同タイミングでは、設定画面(パスワード入力画面)STP3を構成するタイトルバーTP、光量レベル表示SP2、および説明部MPの表示は、キャラクタ画像NP11の表示、吹き出しNP12の表示、的の画像NP13の表示、および矢の画像NP14の表示で覆い隠されることがないため(キャラクタ画像NP11の表示、吹き出しNP12の表示、的の画像NP13の表示、および矢の画像NP14の表示は、タイトルバーTP、光量レベル表示SP2、および説明部MPの表示の一部に重なるようにオーバーラップ表示されないため)、タイトルバーTP、光量レベル表示SP2、および説明部MPの表示のすべてが視認可能である。
<設定画面表示中の普図演出の具体例8>
図19(h)は、設定画面表示中の普図演出の具体例8を時系列で示した図である。本例に係る遊技台は、第一の表示装置2081と第二の表示装置2083の2つの表示手段を備えており、第二の表示装置2083は、第一の表示装置2081と所定の間隔を置いて配置された操作手段2085の一部に組み込まれている。
図19(h)に示すタイミングでは、設定画面(調整画面)STP2を構成する音量レベル表示SP1の一部が、的の画像NP13の表示、および矢の画像NP14の表示の一部で覆い隠されることで(的の画像NP13の表示、および矢の画像NP14の表示が、音量レベル表示SP1の一部に重なるようにオーバーラップ表示されることで)、音量レベル表示SP1の一部が、視認不能(または、的の画像NP13の表示、および矢の画像NP14の表示が表示されていない場合に比べて視認困難)となっている。
一方、同タイミングでは、設定画面(パスワード入力画面)STP3を構成するタイトルバーTP、光量レベル表示SP2、および説明部MPの表示は、キャラクタ画像NP11の表示、吹き出しNP12の表示、的の画像NP13の表示、および矢の画像NP14の表示で覆い隠されることがないため(キャラクタ画像NP11の表示、吹き出しNP12の表示、的の画像NP13の表示、および矢の画像NP14の表示は、タイトルバーTP、光量レベル表示SP2、および説明部MPの表示の一部に重なるようにオーバーラップ表示されないため)、タイトルバーTP、光量レベル表示SP2、および説明部MPの表示のすべてが視認可能である。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(パチンコ機100)は、第一の表示手段(例えば、図18に示す普図表示装置210)と、第二の表示手段(例えば、図18に示す第1特図表示装置212や第2特図表示装置214)と、第三の表示手段(例えば、図18に示す装飾図柄表示装置208)と、第一の制御手段(例えば、主制御部300)と、第二の制御手段(例えば、第1副制御部400)と、を備えた遊技台であって、前記第一の表示手段は、普通図柄の図柄変動表示(以下、「普通図柄変動表示」という。)を実行する手段であり、前記第二の表示手段は、特別図柄の図柄変動表示(以下、「特別図柄変動表示」という。)を実行する手段であり、前記第三の表示手段は、複数種類の表示を少なくとも実行可能な手段であり、前記第一の制御手段は、前記第一の表示手段に当り図柄態様(例えば、当り図柄)が停止表示された後に、当り動作(以下、「第一の当り動作」という。例えば、第2特図始動口232の開閉動作)を実行開始する手段であり、前記第一の制御手段は、前記第二の表示手段に当り図柄態様(例えば、当り図柄)が停止表示された後に、当り動作(以下、「第二の当り動作」という。例えば、可変入賞口234の開閉動作)を実行開始する手段であり、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、前記普通図柄変動表示の開始から前記第一の当り動作の終了までの期間のうちの少なくとも一部の期間(以下、「第一の期間」という。)において実行される場合がある表示(以下、「第一の表示」という。例えば、普図演出)であり、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、前記特別図柄変動表示の開始から前記第二の当り動作の終了までの期間のうちの少なくとも一部の期間(以下、「第二の期間」という。)において実行される表示(以下、「第二の表示」という。例えば、装飾図柄の変動表示)であり、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、演出設定に関連する表示(以下、「第三の表示」という。例えば、設定画面の表示)であり、前記第一の表示は、前記第一の当り動作に関連する表示であり、前記第二の表示は、前記第二の当り動作に関連する表示であり、前記第二の制御手段は、前記第一の表示の開始条件の成立があった場合に、前記第三の表示が実行されていても、該第三の表示を終了することなく該第一の表示を開始する手段であり(前記第二の制御手段は、前記第一の表示の開始条件の成立があった場合に、該第一の表示を開始する手段でもあり)、前記第二の制御手段は、前記第二の表示の開始条件の成立があった場合に、前記第三の表示が実行されていれば、該第三の表示を終了して該第二の表示を開始する手段であり、前記第三の表示の実行中における前記第一の表示の表示態様(例えば、図14(d)に示す「普図演出」の表示態様)は、前記第三の表示の非実行中における前記第一の表示の表示態様(例えば、図16(e)に示す「普図演出」の表示態様)と同一である、ことを特徴とする遊技台である。
なお、前記第二の制御手段は、前記第一の表示を実行している場合に、該第一の表示を終了することなく前記第三の表示を開始することが可能となるように構成されている手段であり、前記第二の制御手段は、前記第二の表示を実行している場合に、該第二の表示を終了することなく前記第三の表示を開始することが可能とならないように構成されている手段であってもよい。また、操作手段を備え、前記第二の制御手段は、前記第三の表示を実行している場合に、前記操作手段の操作を有効として受付ける場合がある手段であり、前記第二の制御手段は、前記第二の表示を実行している場合に、前記操作手段の操作を有効として受付ける場合がある手段であってもよい。
また、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、前記第二の期間において実行される場合がある表示(以下、「第四の表示」という。)であり、前記第四の表示は、前記第二の当り動作に関連する予告表示であり、前記第一の表示は、第一の画像の表示を含む表示であり、前記第四の表示は、前記第一の画像の表示を含む表示であってもよい。また、前記第一の表示は、前記普通図柄変動表示の結果がハズレとなる場合であっても、実行される場合がある表示であってもよい。また、前記第二の表示は、前記特別図柄変動表示の結果がハズレとなる場合であっても、実行される表示であってもよい。また、前記第二の表示は、装飾図柄の図柄変動表示であってもよい。また、前記第三の表示は、遊技結果に関連する識別コードの表示であってもよい。
また、前記第二の制御手段は、前記第一の制御手段からのコマンドに応じた制御を実行可能な手段であり、前記第二の制御手段は、前記コマンドに応じて、前記第三の表示手段の制御を実行可能な手段であってもよい。また、複数の制御基板を備え、前記複数の制御基板のうちの一の制御基板は、第一の制御基板であり、前記複数の制御基板のうちの一の制御基板は、第二の制御基板であり、前記第一の制御手段は、前記第一の制御基板を含んで構成される手段であり、前記第二の制御手段は、前記第二の制御基板を含んで構成される手段であってもよい。
また、本実施形態に係る遊技台(パチンコ機100)は、始動領域(例えば、第2特図始動口232)と、第一の表示手段(例えば、普図表示装置210)と、第二の表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記第一の表示手段は、図柄変動表示(例えば、普図変動表示)を少なくとも実行可能な手段であり、前記第二の表示手段は、複数種類の表示(例えば、設定画面表示)を少なくとも実行可能な手段であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、前記始動領域は、前記第一の表示手段に第一の図柄態様(例えば、当り図柄)が停止表示された後で、当り動作を少なくとも実行開始する領域であり、前記当り動作は、前記始動領域を開放する動作を少なくとも含む動作であり、前記第一の表示は、演出設定に関連する表示(以下、「設定表示」という。)であり、前記第二の表示は、前記当り動作に関連する表示(以下、「演出表示」という。)であり、前記第二の表示手段は、前記第一の表示の実行中に、前記第二の表示を少なくとも実行開始可能な手段である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、演出設定に関連する表示を行っている期間中であっても、当り動作に関連する表示を行うことができるため、遊技者に不利益を与えてしまうような事態を未然に防止することができ、表示手段に特徴のある遊技台を提供することができる場合がある。
また、前記第二の表示手段は、第一の表示領域に前記設定表示を少なくとも実行可能な手段であり、前記第二の表示手段は、第二の表示領域に前記演出表示を少なくとも実行可能な手段であり、前記第二の表示領域の少なくとも一部の表示領域は、前記第一の表示領域の少なくとも一部の表示領域と重なる表示領域であってもよい。
このような構成とすれば、演出設定に関連する表示と、当り動作に関連する表示の両方を視認することが可能となり、遊技者の利便性を確保しつつ、遊技者に不利益を与えてしまうような事態を未然に防止することができる場合がある。
また、前記設定表示は、複数種類の表示部(例えば、図10(a)(1)、同図(a)(2)に示すように、設定画面の内容や目的(例えば、音量調整、光量調整、キャラクタ選択、BGM選択など)を表すタイトル部TP、遊技者に入力情報(例えば、パスワードや数字など)を入力させるための入力部IP、操作手段(例えば、チャンスボタン136)による操作によって選択が可能な選択部SP、普図演出の表示の一部)によって少なくとも構成される表示であり、前記複数種類の表示部のうちの少なくとも一つは、第一の表示部であり、前記複数種類の表示部のうちの少なくとも一つは、第二の表示部であり、前記第一の表示部は、前記第一の表示領域のうちの第三の表示領域に表示される表示部であり、前記第二の表示部は、前記第一の表示領域のうちの第四の表示領域に表示される表示部であり、前記第三の表示領域の少なくとも一部の表示領域は、前記第一の表示領域の少なくとも一部の表示領域と重なる表示領域であってもよい。
また、前記演出表示は、複数種類の演出部によって少なくとも構成される表示であり、前記複数種類の演出部のうちの少なくとも一つは、第一の演出部であり、前記複数種類の演出部のうちの少なくとも一つは、第二の演出部であり、前記第一の演出部は、第一の期間に亘って実行される演出であり、前記第二の演出部は、第二の期間に亘って実行される演出であり、前記第二の期間は、前記第一の期間とは異なる期間であってもよい。
また、前記図柄変動表示は、普通図柄の図柄変動表示であり、前記演出表示は、前記図柄変動表示に少なくとも関連する演出表示であってもよい。
また、音を出力可能な音出力手段(例えば、スピーカ120)を備え、前記設定表示は、前記音の音量の調整に関連する表示を少なくとも含む表示であってもよい。また、光を出力可能な光出力手段(例えば、ランプ、液晶表示装置)を備え、前記設定表示は、前記光の光量の調整に関連する表示を少なくとも含む表示であってもよい。また、前記設定表示は、第二の状態である場合に、第一の状態よりも視認性が少なくとも低くなる表示であってもよい。また、前記第二の状態は、前記演出表示の少なくとも一部が前記設定表示の少なくとも一部にオーバーラップしている状態であり、前記第一の状態は、前記演出表示の少なくとも一部が前記設定表示の少なくとも一部にオーバーラップしていない状態であってもよい。
また、図柄表示手段と、表示手段と、を備えた遊技台であって、図柄表示手段は、図柄変動表示を少なくとも実行可能な手段であり、前記表示手段は、複数種類の表示を少なくとも実行可能な手段であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、前記第一の表示は、遊技に関する設定を少なくとも行うことが可能な設定画面表示であり、前記第二の表示は、前記図柄変動表示に少なくとも関連する演出表示であり、前記第二の表示は、第一の期間のなかで、少なくとも実行される表示であり、前記第一の期間は、前記設定画面表示が少なくとも実行されている期間であってもよい。
また、前記設定画面表示の少なくとも一部は、前記演出表示の少なくとも一部によってオーバーラップされる表示であってもよい。また、前記設定画面表示は、複数種類の表示部によって少なくとも構成される表示であり、前記複数種類の表示部のうちの少なくとも一つは、第一の表示部であり、前記複数種類の表示部のうちの少なくとも一つは、第二の表示部であり、前記第一の表示部の少なくとも一部は、前記演出表示の少なくとも一部によってオーバーラップされる表示であり、前記第二の表示部は、前記演出表示の少なくとも一部によってオーバーラップされない表示であってもよい。
また、記演出表示は、複数種類の演出部によって少なくとも構成される表示であり、前記複数種類の演出部のうちの少なくとも一つは、第一の演出部であり、前記複数種類の演出部のうちの少なくとも一つは、第二の演出部であり、前記第一の演出部は、第一の期間に亘って実行される演出であり、前記第二の演出部は、第二の期間に亘って実行される演出であり、前記第二の期間は、前記第一の期間とは異なる期間であり、前記設定画面表示の少なくとも一部は、前記第一の演出部によってオーバーラップされる表示であり、前記設定画面表示は、前記第二の演出部によってオーバーラップされない表示であってもよい。
また、前記図柄変動表示は、普通図柄の図柄変動表示であり、前記演出表示は、前記普通図柄の図柄変動表示に少なくとも関連する演出表示であってもよい。また、当否判定手段を備え、前記当否判定手段は、前記普通図柄の変動遊技の当否判定を少なくとも実行可能な手段であり、前記演出表示は、前記当否判定の結果が第一の当否判定結果である場合に、第一の頻度で実行される演出表示であり、前記演出表示は、前記当否判定の結果が第二の当否判定結果である場合に、第二の頻度で実行される演出表示であり、前記第二の当否判定結果は、前記第一の当否判定結果とは異なる当否判定結果であり、前記第二の頻度は、前記第一の頻度とは異なる頻度であってもよい。
また、音を出力可能な音出力手段を備え、前記演出表示は、前記音による演出を少なくとも含む演出表示であってもよい。また、光を出力可能な光出力手段を備え、前記演出表示は、前記光による演出を少なくとも含む演出表示であってもよい。また、音を出力可能な音出力手段を備え、前記設定画面表示は、前記音の音量を少なくとも調整可能な表示であってもよい。また、光を出力可能な光出力手段を備え、前記設定画面表示は、前記光の光量を少なくとも調整可能な表示であってもよい。
<非可動体と可動体>
次に、図20を用いて、本実施形態に係る遊技台が備える非可動体と可動体の基本概念について説明する。なお、図20(a)〜同図(d)は、可動体の移動態様の一例を示した図であり、同図(e)は、可動体の形状の変形例を示した図である。
本実施形態の遊技台が備える「可動体」とは、移動可能に構成された物体のことであり、例えば、遮蔽装置246や演出可動体224等の役物が該当する。また、本実施形態の遊技台が備える「非可動体」とは、移動可能に構成されていない物体のことであり、例えば、外枠102等が該当する。
図20(a)(1)に示す状態は、可動体CBが第一の位置に移動している状態である。この第一の位置は、可動体CBと非可動体NCBとが正面視において重なり合わない位置である。また、図20(a)(2)に示す状態は、可動体CBが第二の位置に移動している状態である。この第二の位置は、可動体CBの少なくとも一部と非可動体NCBの少なくとも一部が正面視において重なり合う位置である。
本例の可動体CBは、図示しないモータやプーリ等によって、図20(a)(1)に示す第一の位置と図20(a)(2)に示す第二の位置との間を少なくとも移動可能に構成された物体である。可動体CBが第一の位置に移動した状態では、可動体CBと非可動体NCBとが正面視において重なり合わないため、非可動体NCBは、可動体CBによって視認不能(または、可動体CBが第二の位置に移動している場合に比べて視認困難)になることはない。
一方、可動体CBが第二の位置に移動した状態では、可動体CBと非可動体NCBとが正面視において重なり合うため、非可動体NCBの少なくとも一部は、可動体CBの少なくとも一部によって視認不能(または、可動体CBが第一の位置に移動している場合に比べて視認困難)になる。また、図20(a)(2)に示すように、非可動体NCBが液晶表示装置であり、この液晶表示装置に矩形状の画像CGを表示した場合、可動体CBが第二の位置に移動した状態では、可動体CBと画像CGとが正面視において重なり合うため、画像CGの少なくとも一部は、可動体CBの少なくとも一部によって視認不能(または、可動体CBが第一の位置に移動している場合に比べて視認困難)になる。
図20(b)(1)に示す状態は、可動体CBが第一の位置よりも僅かに第二の位置に近い第三の位置に移動している状態である。この第三の位置は、可動体CBの少なくとも一部と非可動体NCBの少なくとも一部が正面視において重なり合う位置である。このため、可動体CBが第三の位置に移動した状態では、可動体CBと非可動体NCBとが正面視において重なり合うため、非可動体NCBの少なくとも一部は、可動体CBの少なくとも一部によって視認不能(または、可動体CBが第一の位置に移動している場合に比べて視認困難)になる。
ただし、可動体CBが第三の位置に移動した場合に視認不能(または、視認困難)となる非可動体NCBの領域の大きさは、可動体CBが第二の位置に移動した場合に視認不能(または、視認困難)となる非可動体NCBの領域の大きさよりも小さい。
また、図20(b)(2)に示すように、非可動体NCBが液晶表示装置であり、この液晶表示装置に矩形状の画像CGを表示した場合、可動体CBが第三の位置に移動した状態では、可動体CBと画像CGとが正面視において重なり合うため、画像CGの少なくとも一部は、可動体CBの少なくとも一部によって視認不能(または、可動体CBが第一の位置に移動している場合に比べて視認困難)になる。
ただし、可動体CBが第三の位置に移動した場合に視認不能(または、視認困難)となる画像CGの領域の大きさは、可動体CBが第二の位置に移動した場合に視認不能(または、視認困難)となる画像CGの領域の大きさよりも小さい。
図20(c)に示す例は、第一の可動体CB1と第二の可動体CB2の2つの可動体を備えている。本例の第一の可動体CB1は、図20(a)、(b)に示した可動体CBと同じ物体である。また、本例の第二の可動体CBは、図示しないモータやプーリ等によって、図20(c)(1)に示す第四の位置と図20(c)(2)に示す第五の位置との間を少なくとも移動可能に構成された物体である。第二の可動体CBが第四の位置に移動した状態では、第二の可動体CB2と非可動体NCBとが正面視において重なり合わないため、非可動体NCBは、第二の可動体CB2によって視認不能(または、第二の可動体CBが第五の位置に移動している場合に比べて視認困難)になることはない。
一方、第二の可動体CB2が第五の位置に移動した状態では、第二の可動体CBと非可動体NCBとが正面視において重なり合うため、非可動体NCBの少なくとも一部は、第二の可動体CBの少なくとも一部によって視認不能(または、第二の可動体CB2が第四の位置に移動している場合に比べて視認困難)になる。なお、図20(c)(1)に示す状態では、非可動体NCBの一部が、第一の可動体CB1によって視認不能(または、第一の可動体CB1が第一の位置に移動している場合に比べて視認困難)になることに加えて、非可動体NCBの他の一部が、第二の可動体CB2によって視認不能(または、第二の可動体CB2が第四の位置に移動している場合に比べて視認困難)になる。
また、図20(d)(1)に示すように、非可動体NCBが液晶表示装置であり、この液晶表示装置に矩形状の画像CGを表示した場合、可動体CBが第一の位置に移動した状態では、可動体CBと画像CGとが正面視において重なり合わないため、画像CGは、可動体CBによって視認不能(または、可動体CBが第二の位置に移動している場合に比べて視認困難)になることはない。一方、図20(d)(2)に示しように、可動体CBが第二の位置に移動した状態では、可動体CBと画像CGとが正面視において重なり合うため、画像CGの少なくとも一部は、可動体CBの少なくとも一部によって視認不能(または、可動体CBが第一の位置に移動している場合に比べて視認困難)になる。
なお、可動体CBの形状は、特に限定されるものではなく、例えば、図20(e)(1)に示すように、可動体CBの一部に矩形状の開口部CBe1を形成したり、図20(e)(2)に示すように、可動体CBの外縁に矩形状の切り欠き部CBe2を形成すれば、可動体CBと非可動体NCB(または画像CG)が正面視において重なり合う場合でも、開口部CBe1や切り欠き部CBe2を通して、背面側の非可動体NCB(または画像CG)の一部を視認できる場合がある。
<可動体の移動開始契機>
次に、図21を用いて、本実施形態に係る可動体CBの移動開始契機について説明する。図21(a)は、可動体CBの移動開始契機を説明するための図である。
本実施形態に係る可動体CBが移動を開始する契機としては、例えば、パチンコ機100に電源が投入された場合、各制御部(例えば、主制御部100、第1副制御部400、第2副制御部500、液晶制御部(VDP)434)の初期設定が終了した場合、球発射ハンドル134による操作を受け付けた場合、チャンスボタン136による操作を受け付けた場合、遊技球131が始動口や入賞口に入球(または通過)した場合、装飾図柄表示装置208の初期動作が終了した場合、各種操作部(例えば、球貸操作ボタン140、返却操作ボタン142)による操作を受け付けた場合、などが挙げられる。
図21(b)は、可動体CBの移動開始の一例を示した図である。本例では、パチンコ機100への電源投入を契機として、初期位置に移動している第一の可動体CB1を下方に移動し、第一の可動体CB1の下方に配置された装飾図柄表示装置208の一部を覆い隠すことで、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部が、第一の可動体CB1によって視認不能(または、第一の可動体CB1が初期位置に移動している場合に比べて視認困難)になる。
また、第一の可動体CB1の移動中(第一の初期動作中)に、パチンコ機100が備える複数の操作手段のうちの一つの操作手段(例えば、チャンスボタン136)による操作手段を受け付けたことを契機として、初期位置に移動している平面視三角形状の第二の可動体CB2が、一辺を支点として回動する(第二の初期動作を行う)ことで、第二の可動体CB2によって覆い隠されていた遊技盤200の一部が視認可能となる。また、初期位置に移動している平面視扇形状の第三の可動体CB3が、一点を支点として回動する(第二の初期動作を行う)ことで、第三の可動体CB3によって覆い隠されていた遊技盤200の一部も視認可能となる。
<可動体の移動タイミング>
次に、図22を用いて、本実施形態に係る可動体CBの移動タイミングについて説明する。図22は、可動体CBの移動タイミングの一例を示したタイムチャートである。
図22(a)(1)に示す例では、遊技台への電源投入を契機として、第一の可動体の移動(初期動作)を開始し、所定時間後に第一の可動体の移動を終了しているが、第二の可動体の移動(初期動作)は行っていない。また、図22(a)(2)に示す例では、第一の可動体の移動(初期動作)終了後に操作手段による操作を受け付けたこと(操作手段からの操作検出信号がセンサに入力されたこと)を契機として、第二の可動体の移動(初期動作)を開始し、所定時間後に第二の可動体の移動(初期動作)を終了している。
また、図22(a)(3)に示す例では、第一の可動体の移動(初期動作)中に操作手段による操作を受け付けたこと(操作手段からの操作検出信号がセンサに入力されたこと)を契機として、第一の可動体の移動(初期動作)を継続しながら第二の可動体の移動(初期動作)を開始し、所定時間後に第一の可動体の移動(初期動作)を終了した後に第二の可動体の移動(初期動作)を終了している。
図22(b)(1)に示す例では、遊技台への電源投入を契機として、第一の可動体の移動(初期動作)を開始し、所定時間後に第一の可動体の移動(初期動作)を終了しているが、演出(装飾図柄表示装置208による表示、LEDによる発光、スピーカによる出音等)は行っていない。また、図22(b)(2)に示す例では、第一の可動体の移動(初期動作)終了後に操作手段による操作を受け付けたこと(操作手段からの操作検出信号がセンサに入力されたこと)を契機として、演出を開始し、所定時間後に演出を終了している。また、図22(b)(3)に示す例では、第一の可動体の移動(初期動作)中に操作手段による操作を受け付けたこと(操作手段からの操作検出信号がセンサに入力されたこと)を契機として、第一の可動体の移動(初期動作)を継続しながら演出を開始し、所定時間後に可動体の移動(初期動作)を終了した後に演出を終了している。
<電源投入を契機とした可動体の移動>
次に、図23を用いて、電源投入を契機とした可動体の移動について説明する。なお、図23は、可動体の動作状態の一例を示した状態遷移図である。
上述のとおり、本実施形態に係る可動体CBの移動開始契機は、パチンコ機100への電源投入に限定されるものではないが、ここでは、一例として、電源投入を契機とした可動体CBの移動について説明する。パチンコ機100に電源が投入されると、各制御部(主制御部300、第1副制御部400、第2副制御部500、液晶制御部(VDP)434等)に電力が供給され、各制御部のメイン処理(図6に示す主制御部メイン処理、図8(a)に示す第1副制御部メイン処理、図9(a)に示す第2制御部メイン処理、液晶制御部(VDP)434のメイン処理等)の実行が開始される。
各制御部のメイン処理では、初期設定における処理の一つとして可動体CBの初期動作を開始し、各制御部は、電源投入初期動作状態S1に移行する。例えば、上記図21(b)を用いて説明した例では、この初期動作として、初期位置に移動している第一の可動体CB1を下方に移動する。
続いて、初期動作が正常に終了した制御部は、動作待機状態S2に移行する。この動作待機状態S2では、各制御部に接続された各種センサから入力する検出信号の検出を行う。ここで、主制御部300に接続されるセンサとしては、上述の球検出センサ、前面枠扉開放センサ、内枠開放センサ等が挙げられる。また、第1副制御部400に接続されるセンサとしては、上述の遮蔽装置センサ430、チャンスボタン検出センサ426等が挙げられる。また、第2副制御部500に接続されるセンサとしては、上述の演出可動体センサ424などが挙げられる。
一方、初期動作が正常に終了しなかった制御部は、エラー状態S4に移行する。このエラー状態S4では、初期動作を所定回数繰り返した後(リトライを行った後)、リトライに失敗した場合には、動作禁止状態S5に移行して、可動体CBの動作を禁止し、リトライに成功した場合には、動作待機状態S2に移行する。
また、動作待機状態S2においてセンサからの信号を検出した制御部は、動作中状態S3に移行する。この動作中状態S3では、可動体CB毎に予め決められた動作(直線移動、回転移動等)を実行し、動作が終了した場合に、動作待機状態S2に移行する。例えば、上記図21(b)を用いて説明した例では、この動作待機状態における動作として、チャンスボタン検出センサ426からの信号の検出を契機に、平面視三角形状の第二の可動体CB2を、一辺を支点として回動させるとともに、平面視扇形状の第三の可動体CB3を、一点を支点として回動させる。
<可動体の初期動作の具体例>
次に、図24〜図27を用いて、可動体の初期動作の具体例について説明する。なお、本例では、可動体の移動制御とチャンスボタン136による操作の検出を第1副制御部400が行い、装飾図柄表示装置208の表示制御を液晶制御部(VDP)434が行うものとして説明を行う。
なお、可動体の初期動作(復帰動作)とは、可動体の現在の位置をセンサなどを用いて検出し、現在の位置が初期位置と一致しない場合に、可動体を初期位置まで移動させる動作のことである。例えば、複数の可動体が初期位置に位置していない場合に、特図(または普図)の1回の変動に対して可動体を1つずつ初期位置まで移動させる動作や、複数の可動体のうちの一つの可動体が初期位置に位置している場合であっても、当該可動体を含む全ての可動体を初期位置まで移動させる動作なども含まれる。
<可動体の初期動作の具体例1>
図24(a)〜同図(k)は、可動体の初期動作の具体例1を時系列で示した図である。図24(a)に示す状態は、パチンコ機100に電源が投入された直後の状態であり、各制御部は、メイン処理において初期設定を開始するととともに、電源投入初期動作状態S1に移行する。
本例では、第1副制御部400は、第1副制御部メイン処理において、第一の可動体CB1の初期動作を開始するとともに、電源投入初期動作状態S1に移行し、液晶制御部434は、液晶制御部メイン処理において、装飾図柄表示装置208の初期動作を開始するとともに、電源投入初期動作状態S1に移行する。
続く図24(b)〜同図(c)に示す状態は、各制御部が電源投入初期動作状態S1に移行し、初期動作を実行している状態である。ここでは、第1副制御部400は、電源投入初期動作状態S1に移行し、第一の可動体CB1を水平方向左側に移動する制御を行うとともに、液晶制御部434は、電源投入初期動作状態S1に移行し、装飾図柄表示装置208を用いて「起動中」の文字表示を行う。
続く図24(d)に示す状態は、液晶制御部434が初期動作を正常に終了し、動作待機状態S2に移行した状態である。ここでは、液晶制御部434が初期動作を正常に終了したことにより、装飾図柄表示装置208の「起動中」の文字を消去するとともに、装飾図柄を停止表示して動作待機状態S2に移行している。
一方、第1副制御部400は、電源投入初期動作状態S1を維持し、図24(d)に示すように、第一の可動体CB1を水平方向左側に移動する制御を継続した後、図24(e)〜同図(g)に示すように、第一の可動体CB1を水平方向右側に移動する制御を行う。図24(g)に示す状態は、第1副制御部400が初期動作を正常に終了し、動作待機状態S2に移行した状態である。
続く図24(h)は、第1副制御部400が動作待機状態S2を維持し、液晶制御部434に対して、特図変動開始を指示した状態である。ここでは、液晶制御部434は、第1副制御部400から特図変動開始の指示を受けたことに基づいて、装飾図柄表示装置208を用いて装飾図柄の変動表示を開始している。
続く図24(i)は、第1副制御部400が動作待機状態S2を維持し、液晶制御部434に対して、スーパー(SP)リーチ演出の実行を指示した状態である。ここでは、液晶制御部434は、第1副制御部400からスーパーリーチ演出の実行指示を受けたことに基づいて、装飾図柄表示装置208を用いてスーパーリーチ演出を開始している。
続く図24(j)は、第1副制御部400が動作待機状態S2を維持し、液晶制御部434に対して、ボタン演出の実行を指示した状態である。ここでは、液晶制御部434は、第1副制御部400からボタン演出の実行指示を受けたことに基づいて、装飾図柄表示装置208を用いてボタン演出(本例では、「ボタンを押せ」という文字表示)を開始している。
続く図24(k)に示す状態は、第1副制御部400が動作待機状態S2においてチャンスボタン136による操作の検出(チャンスボタン検出センサ426からの検出信号)を受け付けた状態である。ここでは、第1副制御部400は、チャンスボタン136による操作の検出に基づいて、第一の可動体CB1を水平方向左側に移動する制御を行う。
<可動体の初期動作の具体例2>
図24(l)〜同図(p)は、可動体の初期動作の具体例2を時系列で示した図である。図24(l)〜同図(o)に示す状態は、図24(g)〜同図(j)に示す状態と類似するが、本例では、第一の可動体CB1に加えて、第二の可動体CB2を備えている点が異なっている。
図24(p)に示す状態は、第1副制御部400が動作待機状態S2においてチャンスボタン136による操作の検出(チャンスボタン検出センサ426からの検出信号)を受け付けた状態である。ここでは、第1副制御部400は、チャンスボタン136による操作の検出に基づいて、第二の可動体CB2を垂直方向上側に移動する制御を行い、第一の可動体CB1を移動させる制御は行わない。
<可動体の初期動作の具体例3>
図25(a)〜(k)は、可動体の初期動作の具体例3を時系列で示した図である。図25(a)〜同図(g)に示す状態は、図24(a)〜同図(g)に示す状態と類似するが、本例では、第一の可動体CB1に加えて、第二の可動体CB2を備えている点が異なっている。
図25(h)に示す状態は、第1副制御部400が動作待機状態S2においてチャンスボタン136による操作の検出(チャンスボタン検出センサ426からの検出信号)を受け付けた状態である。ここでは、第1副制御部400は、チャンスボタン136による操作の検出に基づいて、図25(h)〜同図(i)に示すように、第二の可動体CB2を垂直方向上側に移動する制御を行った後、図25(j)〜同図(k)に示すように、第二の可動体CB2を垂直方向下側に移動する制御を行う。
なお、本例では、第1副制御部400が、チャンスボタン136による操作の検出に基づいて第二の可動体CB2を移動する例を示したが、例えば、図25(l)に示すように、第1副制御部400が、チャンスボタン136による操作の検出に基づいて液晶制御部434に所定の表示(本例では、操作に基づく画像の表示)を指示し、液晶制御部434が、第1副制御部400から所定の表示の実行指示を受けたことに基づいて、装飾図柄表示装置208を用いて所定の表示を行うように構成してもよい。
<可動体の初期動作の具体例4>
図26(a)〜同図(h)は、可動体の初期動作の具体例4を時系列で示した図である。なお、図26(a)〜同図(d)に示す状態は、図24(a)〜同図(d)に示す状態と同一であるため、その説明は省略する。
図26(e)に示す状態は、第1副制御部400が電源投入初期動作状態S1を維持し、第一の可動体CB1を水平方向左側に移動する制御を継続している期間中に、チャンスボタン136による操作の検出(チャンスボタン検出センサ426からの検出信号)を受け付けた状態である。ここでは、第1副制御部400は、チャンスボタン136による操作の検出に基づいて、図26(e)〜同図(g)に示すように、第二の可動体CB2を垂直方向上側に移動する制御(第二の可動体CB2の初期動作)を行うとともに、第一の可動体CB1の移動制御を継続する。
続く図26(g)〜同図(h)に示す期間では、第1副制御部400は、第一の可動体CB1の移動制御を終了するが、電源投入初期動作状態S1を維持し、第二の可動体CB2を垂直方向下側に移動する制御(第二の可動体CB2の初期動作)を継続している。
なお、本例では、第1副制御部400が、チャンスボタン136による操作の検出に基づいて第二の可動体CB2を移動する例を示したが、例えば、図26(i)に示すように、第1副制御部400が、第一の可動体CB1を移動する制御(第一の可動体CB1の初期動作)を行うとともに、チャンスボタン136による操作の検出に基づいて液晶制御部434に所定の表示(本例では、操作に基づく画像の表示)を指示し、液晶制御部434が、第1副制御部400から所定の表示の実行指示を受けたことに基づいて、装飾図柄表示装置208を用いて所定の表示を行うように構成してもよい。
このような構成とすれば、第一の可動体CB1が装飾図柄表示装置208の表示領域上に移動した状態では、第一の可動体CB1と所定の表示とが正面視において重なり合うため、所定の表示の少なくとも一部は、第一の可動体CB1の少なくとも一部によって視認不能(または、第一の可動体CB1が装飾図柄表示装置208の表示領域外に移動している場合に比べて視認困難)になる。このため、所定の表示の視認状態を容易に変化させることができ、演出効果を高めることができる場合がある。
<可動体の初期動作の具体例5>
図27(a)〜(h)は、可動体の初期動作の具体例5を時系列で示した図である。なお、図27(a)〜同図(g)に示す状態は、図25(a)〜同図(g)に示す状態と同一であるため、その説明は省略する。
図27(h)に示す状態は、第1副制御部400が動作待機状態S2においてチャンスボタン136による操作の検出(チャンスボタン検出センサ426からの検出信号)を受け付けた状態である。ここでは、第1副制御部400は、第二の可動体CB2を移動する制御を行うとともに、チャンスボタン136による操作の検出に基づいて液晶制御部434に、上述の設定画面の表示を指示し、液晶制御部434が、第1副制御部400から設定画面の表示の実行指示を受けたことに基づいて、装飾図柄表示装置208を用いて設定画面の表示を行う。
このような構成とすれば、第二の可動体CB2が装飾図柄表示装置208の表示領域上に移動した状態では、第二の可動体CB2と設定画面の表示とが正面視において重なり合うため、設定画面の少なくとも一部は、第二の可動体CB2の少なくとも一部によって視認不能(または、第二の可動体CB2が装飾図柄表示装置208の表示領域外に移動している場合に比べて視認困難)になる。このため、設定画面の表示の視認状態を容易に変化させることができ、演出効果を高めることができる場合がある。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、操作手段(例えば、図21(b)に示すチャンスボタン136)と、複数の可動体(例えば、図21(b)に示す第一の可動体CB1、第二の可動体CB2、第三の可動体CB3)と、制御手段(例えば、第1副制御部400)と、を備えた遊技台であって、前記複数の可動体のうちの少なくとも一つは、第一の可動体(例えば、図21(b)に示す、第一の可動体CB1)であり、前記制御手段は、複数種類の処理を少なくとも実行可能な手段であり、前記複数種類の処理のうちの少なくとも一つは、第一の処理(例えば、図21(b)に示す、第二の可動体CB2、第三の可動体CB3を回動させる処理)であり、前記複数種類の処理のうちの少なくとも一つは、第二の処理であり、前記第二の処理は、前記第一の可動体を初期動作させる処理(例えば、第一の可動体CB1を下方に移動させる処理)を少なくとも含む処理であり、前記制御手段は、第一の条件の成立があった場合に、前記第一の処理を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の条件は、前記操作手段の操作があった場合に、成立する場合がある条件であり、前記制御手段は、前記第二の処理の実行中に、前記第一の処理を少なくとも実行開始可能な手段である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、操作手段による操作に基づいて第一の可動体を初期動作させることができるため、操作を行う者(例えば、遊技店の店員)の意思に基づいて第一の可動体の初期動作確認を行うことができ、従来よりも安全に動作確認を行うことができる場合があり、初期動作に特徴のある遊技台を提供することができる。
なお、本発明に係る「第一の条件」は、所定時間が経過した後には成立しない場合があってもよく、RAMクリアを伴わない電断復帰後は成立しない場合があってもよく、所定時間が経過する前であっても条件が一回成立した場合には当該所定時間内には条件が再度成立しない場合があってもよく、図柄変動が開始した場合には成立しない場合があってもよい。
また、前記複数の可動体のうちの少なくとも一つは、第二の可動体(例えば、図21(b)に示す第二の可動体CB2、または第三の可動体CB3)であり、前記第一の処理は、前記第二の可動体を動作させる処理を少なくとも含む処理であってもよい。
このような構成とすれば、第一の可動体の初期動作に加えて、第二の可動体を動作させることができるため、第一、第二の可動体の動作確認を同時に行うことができ、利便性を高めることができる場合がある。なお、第一の可動体と第二の可動体を同時に動作させる場合に、両者が接触可能であってもよいし、両者が接触不可能であってもよい。
また、前記第一の可動体は、遊技者が接触不可能な位置(例えば、ガラス枠の内側)に設けられた可動体であり、前記第二の可動体は、遊技者が接触可能な位置(例えば、ガラス枠の外側、下皿の上)に設けられた可動体であってもよい。
また、前記第二の可動体は、第二の操作手段(例えば、球発射ハンドル134、球貸操作ボタン140、返却操作ボタン142、チャンスボタン136とは別体の第二のチャンスボタン)であってもよい。また、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備え、前記第一の処理は、前記表示手段に第一の表示(例えば、チャンスボタン136による操作に応じた表示、タッチパネルへのタッチ操作に応じた表示)を実行させる処理を少なくとも含む処理であってもよい。
また、前記複数種類の処理のうちの少なくとも一つは、第三の処理であり、前記制御手段は、第三の条件の成立があった場合に、前記第三の処理を少なくとも実行開始する手段であり、前記第三の条件は、前記操作手段の操作があった場合に、成立する場合がある条件であり、前記第三の処理は、演出に関連する処理であってもよい。
また、前記制御手段は、第二の条件の成立があった場合に、前記第二の処理を少なくとも実行開始する手段であり、前記第二の条件は、前記制御手段に電力が供給された場合に、成立する場合がある条件であってもよい。また、前記制御手段は、他の制御手段から受信するコマンドに基づいて前記初期動作を開始してもよいし、電力が供給された場合には他の制御手段からのコマンドの受信を待たずに前記初期動作を開始してもよい。また、前記操作手段は、遊技者から少なくとも操作可能な位置(例えば、パチンコ機やスロットマシンの前面側)に設けられた手段であってもよい。
なお、制御手段を備えた遊技台であって、前記制御手段は、複数の処理を少なくとも実行可能な手段であり、前記複数の処理のうちの少なくとも一つは、第一の処理であり、前記複数の処理のうちの少なくとも一つは、第二の処理であり、前記第一の処理は、初期動作を少なくとも実行する処理であり、前記第二の処理は、動作を少なくとも実行する処理であり、前記制御手段は、第一の期間のなかで、前記第二の処理を少なくとも開始する手段であり、前記第一の期間は、前記第一の処理を実行している期間であってもよい。
また、操作手段を備え、前記操作手段は、遊技者から少なくとも操作可能な位置に設けられた手段であり、前記第二の処理は、第一の条件が成立した場合に開始される動作であり、前記第一の条件は、前記操作手段による操作を受け付けた場合に成立する場合がある条件であってもよい。
また、検出手段を備え、前記検出手段は、遊技者が少なくとも接触可能な位置に設けられた手段であり、前記第二の処理は、第二の条件が成立した場合に開始される動作であり、前記第二の条件は、前記検出手段への接触を検知した場合に成立する場合がある条件であってもよい。
また、複数の可動手段を備え、前記複数の可動手段のうちの少なくとも一つは、第一の可動手段であり、前記第一の可動手段は、遊技者が少なくとも接触可能な位置に設けられた手段であり、前記第二の処理は、前記第一の可動手段を動かす動作であってもよい。
また、前記複数の可動手段のうちの少なくとも一つは、第二の可動手段であり、前記第二の可動手段は、遊技者が接触不可能な位置に設けられた手段であり、前記第一の処理は、前記第二の可動手段を動かす動作であってもよい。
また、前記第一の処理は、第三の条件が成立した場合に開始される処理であり、前記第三の条件は、前記制御手段に電力が供給された場合に成立する場合がある条件であってもよい。また、前記第二の処理は、初期動作であってもよい。また、前記第二の処理は、演出であってもよい。また、前記初期動作は、電断からの復帰した後の復帰動作を少なくとも含む動作であってもよい。
<操作手段の機能>
次に、図28および図29を用いて、本実施形態に係る遊技台が備える操作手段の機能の基本概念について説明する。なお、図28は、各々の状態における操作手段の機能の一例を示した図であり、図29は、操作手段の一例を示した図である。
本実施形態に係る遊技台は、第一の操作手段と、第二の操作手段と、を少なくとも含む、複数の操作手段を有して構成される。操作手段とは、少なくとも遊技者による操作が可能な手段のことである。操作手段の一例としては、例えば、図29に示すように、チャンスボタン136、設定操作部137、球発射ハンドル134、球抜ボタン130、タッチパネル139のほか、図示しない球排出レバー、球貸操作ボタン、返却操作ボタン、前面枠扉106に設けたタッチパネルなどが挙げられる。
なお、操作手段は、設定操作部137のように、複数の操作部(本例では、上下左右の4つのボタンと1つの決定ボタン)によって構成されていてもよく、この場合、複数の操作部のすべて(上下左右の4つのボタンと1つの決定ボタン)を操作手段として定義してもよいし、複数の操作部のうちの少なくとも一つ(例えば、上下の2つのボタン、または、1つの決定ボタン)を操作手段として定義してもよい。
図28(a)に示す例は、遊技台が第一の状態であるとき(例えば、設定画面の表示中のとき)には、第一の操作手段による操作を受け付けた場合に第一の機能(例えば、(設定画面における)音量調整の機能)を実行し、第二の操作手段による操作を受け付けた場合に何も実行しないことを示している。また、遊技台が第二の状態であるとき(例えば、大当り遊技中のとき)には、第一の操作手段による操作を受け付けた場合に何も実行せず、第二の操作手段による操作を受け付けた場合に第一の機能(例えば、(大当り遊技中における)音量調整の機能)を実行することを示している。
図28(b)に示す例は、遊技台が第一の状態であるとき(例えば、設定画面の表示中のとき)には、第一の操作手段による操作を受け付けた場合に第一の機能(例えば、(設定画面における)音量調整の機能)を実行し、第二の操作手段による操作を受け付けた場合に何も実行しないことを示している。また、遊技台が第二の状態であるとき(例えば、大当り遊技中のとき)には、第一の操作手段による操作を受け付けた場合に第二の機能(例えば、(大当り遊技中における)光量調整の機能)を実行し、第二の操作手段による操作を受け付けた場合に第一の機能(例えば、(大当り遊技中における)音量調整の機能)を実行することを示している。
図28(c)に示す例は、遊技台が第一の状態であるとき(例えば、設定画面の表示中のとき)には、第一の操作手段(または第二の操作手段)による操作を受け付けた場合に第一の機能(例えば、(設定画面における)音量調整の機能)を実行することを示している。なお、遊技台が第二の状態であるとき(例えば、大当り遊技中のとき)は、図28(b)に示した例と同一である。
図28(d)に示す例は、遊技台が第一の状態であるとき(例えば、設定画面の表示中のとき)には、第一の操作手段による操作を受け付けた場合に第一の機能(例えば、(設定画面における)音量調整の機能)を実行し、第二の操作手段による操作を受け付けた場合に第三の機能(例えば、(設定画面における)項目の選択機能)を実行することを示している。なお、遊技台が第二の状態であるとき(例えば、大当り遊技中のとき)は、図28(b)に示した例と同一である。
図28(e)に示す例は、遊技台が第三の状態であるとき(例えば、特図の変動表示中のとき)には、第一の操作手段(または第二の操作手段)による操作を受け付けた場合に何も実行しないことを示している。また、遊技台が第四の状態であるとき(例えば、特図の停止表示中のとき)には、第一の操作手段(または第二の操作手段)による操作を受け付けた場合に第一の機能(例えば、設定画面を表示する機能)を実行することを示している。
図28(f)に示す例は、遊技台が第一の状態であるとき(例えば、設定画面の表示中のとき)には、第一の操作手段(または第三の操作手段)による操作を受け付けた場合に第一の機能(例えば、(設定画面における)音量調整の機能)を実行することを示している。また、遊技台が第二の状態であるとき(例えば、大当り遊技中のとき)には、第二の操作手段(または第三の操作手段)による操作を受け付けた場合に第一の機能を実行することを示している。
なお、特図変動遊技中(または普図変動遊技中)に音量調整操作を受け付けた場合に、特図変動遊技中(または普図変動遊技中)の音量調整操作は受け付けないが、特図変動遊技(または普図変動遊技)の終了後に、音量調整操作の受付が開始されたことを示唆する表示(例えば、「チャンスボタンを押してね」といった文字表示)を行うように構成してもよい。また、この場合、音量調整操作の受付が開始されたことを示唆する表示を開始する前に音量調整操作を受け付けるようにしてもよいし、音量調整操作の受付が開始されたことを示唆する表示を開始する前は音量調整操作を無効にしてもよい。また、電サポ中などの特定の遊技状態においては、音量調整操作の受付が開始されたことを示唆する表示が行わないが、音量調整操作を有効にしてもよい。また、この場合、音量調整の終了後に、音量調整操作の受付が開始されたことを示唆する表示を行ってもよい。
<操作手段の構造の具体例>
次に、図30を用いて、本実施形態に係る操作手段の構造の具体例について説明する。なお、図30は、操作手段の構造の一例を示した図である。
図30(a)は、第一の操作手段として、「PUSH」の文字が施された演出ボタン602aを備え、第二の操作手段として、決定ボタン602aの右側に配置された右ボタン602bと、決定ボタン602aの左側に配置された左ボタン602cを備えた例である。なお、右ボタン602bと左ボタン602cの一方を第二の操作手段として定義し、右ボタン602bと左ボタン602cの他方を第三の操作手段として定義してもよい。
図30(b)は、第一の操作手段として、演出ボタン604aを備え、第二の操作手段として、演出ボタン604aに対して所定の間隔を空けて配置された、決定ボタン604b、右ボタン604c、および左ボタン604dを備えた例を示したものである。なお、決定ボタン604b、右ボタン604c、および左ボタン604dのうちの一つを第一の操作手段、他の一つを第二の操作手段、残りの一つを第三の操作手段として定義してもよいし、決定ボタン604bだけを第二の操作手段、右ボタン602bと左ボタン602cを第三の操作手段として定義してもよい。
図30(c)は、第一の操作手段として、演出ボタン606a、右ボタン606b、および左ボタン606cを備え、第二の操作手段として、演出ボタン604aに対して所定の間隔を空けて配置された第二の演出ボタン606dを備えた例を示したものである。なお、演出ボタン606a、右ボタン606b、および左ボタン606cのうちの一つを第一の操作手段、他の一つを第三の操作手段、残りの一つを第四の操作手段として定義してもよいし、決定ボタン604bだけを第一の操作手段、右ボタン602bと左ボタン602cを第三の操作手段として定義してもよい。
図30(d)は、第一の操作手段として、上ボタン608a、右ボタン608b、下ボタン608c、および左ボタン608dを備え、第二の操作手段として、これらのボタンに対して所定の間隔を空けて配置された演出ボタン608eを備えた例を示したものである。なお、上ボタン608a、右ボタン608b、下ボタン608c、および左ボタン608dのうちの一つを第一の操作手段、他の一つを第三の操作手段、他の一つを第四の操作手段、残りの一つを第五の操作手段として定義してもよいし、上ボタン608aと下ボタン608cの組合せを第一の操作手段、右ボタン608bと左ボタン608dの組合せを第三の操作手段として定義してもよい。
図30(e)は、第一の操作手段として、演出ボタン610aを備え、第二の操作手段として、タッチパネルで構成された上下左右ボタン610bと決定ボタン610cを備え、第三の操作手段として、上ボタン610d、右ボタン610e、下ボタン610f、左ボタン610g、および決定ボタン610hを備えた例を示したものである。なお、タッチパネルで構成された上下左右ボタン610bを第二の操作手段として定義し、タッチパネルで構成された決定ボタン610cを第四の操作手段として定義してもよい。また、上ボタン610d、右ボタン610e、下ボタン610f、左ボタン610g、および決定ボタン610hのうちの一つを第三の操作手段、他の一つを第四の操作手段、他の一つを第五の操作手段、他の一つを第六の操作手段、残りの一つを第七の操作手段として定義してもよい。
図30(f)は、第一の操作手段として、第一の厚みを有するボタン612aを備え、第二の操作手段として、第一の厚みよりも薄い第二の厚みを有するボタン612bを備えた例を示したものである。本例によれば、遊技者は、厚みの違いによって(触感によって)、第一、第二の操作手段の違いを容易にすることができ、操作ミスを未然に防止できる場合がある。
<操作手段による操作の検出方法>
次に、図31を用いて、本実施形態に係る操作手段による操作の検出方法について説明する。なお、図31(a)は、操作情報記憶領域の内部構成の一例を示した図であり、図31(b)は、操作情報キューの一例を示した図である。
上述の第1副制御部タイマ割込処理の各種更新処理(ステップS503)では、各々の操作手段から入力される検出信号の有無の情報を、RAM408に設けた操作情報記憶領域に操作情報として記憶するとともに、検出信号に変化があった場合に、当該操作情報を、RAM408に設けた操作情報キューに格納する。
上下左右の4つのボタンと1つの決定ボタンを備えた操作手段の検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理で検出した操作手段のボタン(上ボタン、下ボタン、右ボタン、左ボタン、決定ボタン)の検出信号の有無の情報(操作情報)を、RAM408に設けた前回操作情報記憶領域から読み出し、この操作情報を、RAM408に設けた前々回操作情報記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理で検出した操作手段のボタンの操作情報を、RAM408に設けた今回操作情報記憶領域から読み出し、この操作情報を上述の前回操作情報記憶領域に記憶する。また、今回検出した操作手段のボタンの操作情報を、上述の今回操作情報記憶領域に記憶する。
また、上述の第1副制御部メイン処理のボタン制御処理(ステップS311)では、操作情報キューを監視し、操作情報キューに操作情報が格納されている場合には、操作情報キューの中から一番古い(一番先に格納された)操作情報を取り出し、当該操作情報に対応する処理を行う。この操作手段制御処理では、上述の前々回操作情報記憶領域、前回操作情報記憶領域、および今回操作情報記憶領域に記憶した各々の操作手段のボタンの操作情報を比較し、各々のボタンにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が所定の判定パターン情報(例えば、前々回操作情報が1(ON)、前回操作情報が1(ON)、今回操作情報が0(OFF)であることを示す情報)と一致するか否かを判定する。そして、各々のボタンにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が所定の判定パターン情報と一致した場合に、当該操作情報に対応する処理(例えば、音量調整、光量調整など)を行う。
<操作手段の機能の具体例>
次に、図32〜図34を用いて、操作手段の機能の具体例について説明する。なお、図32〜図34は、操作手段の機能の具体例を時系列で示した図である。
図32(a−1)〜同図(a−3)に示す例では、第1副制御部400は、設定画面の表示中に右ボタン620による操作を1回、検出したことに基づいて、音出力手段(スピーカ12)の音量を1段階、上げる処理を実行するとともに、液晶制御部434に対して、音量を示すレベル表示を一目盛、増加させる表示を行うように指示している。
図32(b−1)〜同図(a−5)に示す例では、第1副制御部400は、図32(b−2)に示す特図変動遊技中に、右ボタン620による1回目の操作を検出したことに基づいて、音出力手段(スピーカ12)の音量を1段階、上げる処理を実行するとともに、液晶制御部434に対して、音量を示すレベル表示を一目盛、増加させる表示を行うように指示している。また、本例では、第1副制御部400は、図32(b−4)に示す特図変動遊技中に、右ボタン620による2回目の操作を検出したことに基づいて、音出力手段(スピーカ12)の音量をさらに1段階、上げる処理を実行するとともに、液晶制御部434に対して、音量を示すレベル表示をさらに一目盛、増加させる表示を行うように指示している。
図32(c−1)〜同図(c−5)に示す例では、第1副制御部400は、図32(c−2)に示す大当り遊技中に、下ボタン622による1回目の操作を検出したことに基づいて、音出力手段(スピーカ12)の音量を1段階、上げる処理を実行するとともに、液晶制御部434に対して、音量を示すレベル表示を一目盛、増加させる表示を行うように指示している。また、本例では、第1副制御部400は、図32(c−4)に示す大当り遊技中に、下ボタン622による2回目の操作を検出したことに基づいて、音出力手段(スピーカ12)の音量をさらに1段階、上げるとともに、液晶制御部434に対して、音量を示すレベル表示をさらに一目盛、増加させる表示を行うように指示している。
図33(a)〜同図(l)に示す例では、第1副制御部400は、図33(c)に示す大当り遊技中のキャラクタ選択演出において、右ボタン620の操作を検出したことに基づいて、液晶制御部434に対して、仮選択しているキャラクタを指し示す下向きの矢印を、キャラAからキャラBに移動させる表示を行うように指示している。続いて、第1副制御部400は、図33(e)に示す大当り遊技中のキャラクタ選択演出において、下ボタン622の操作を検出しているが、大当り遊技中のキャラクタ選択演出では下ボタン622に機能を持たせていないため、下ボタン622に対応する処理は何も行っていない。
続いて、第1副制御部400は、図33(h)に示す大当り終了後において、下ボタン622の操作を検出しているが、大当り遊技終了後では下ボタン622に機能を持たせていないため、下ボタン622に対応する処理は何も行っていない。続いて、第1副制御部400は、図33(k)に示す大当り終了後の特図変動遊技中に、左ボタン624の操作を検出したことに基づいて、音出力手段(スピーカ12)の音量を1段階、下げる処理を実行するとともに、液晶制御部434に対して、音量を示すレベル表示を一目盛、減少させる表示を行うように指示している。
<操作手段の変形例>
次に、操作手段の変形例について説明する。図34は、操作手段の変形例を説明するための図である。
図34(a)に示す例では、音量調整の機能を有する操作手段を複数種類備えている。複数種類の操作手段のうちの一つである第一の操作手段630は、遊技者が操作が操作することができない位置に設けられるロータリースイッチであり、例えば、遊技台の背面等に配設される。一方、複数種類の操作手段のうちの一つである第二の操作手段632は、遊技者が操作することができる位置に設けられるボタンであり、例えば、遊技台の正面等に配設される。
音量調整は、第一の操作手段630による操作、および第二の操作手段632による操作のいずれでも可能であるが、本例では、第一の操作手段630による操作(例えば、遊技店の店員等による操作)によって調整された音量は、第二の操作手段632による操作(例えば、遊技者による操作)によって変更可能である。なお、音量調整に加えて(または代えて)、光量調整の機能を持たせてもよい。
図34(b)に示す例では、操作手段による機能を報知するように構成している。例えば、図32を用いて説明した<操作手段の機能の具体例>において、図32(b−5)に示す大当り遊技の開始前のタイミングで、大当り中は上下ボタンによって音量調整が可能な旨を報知するようにしてもよいし、図32(c−3)に示す大当り遊技中に、大当り中は上下ボタンによって音量調整が可能な旨を報知するようにしてもよい。このような構成とすれば、遊技者の利便性を高めることができる場合がある。
図34(c)に示す例は、オートボタン機能を備えた遊技台の例である。ここで、オートボタン機能とは、遊技者による操作手段の操作がない場合でも、所定の条件を契機として操作手段の操作を受け付けた場合と同じ処理を行う機能である。本例では、オートボタン機能の作動中は、「オートボタン設定中」の表示を行うとともに、操作手段による操作を受け付けた場合でも、音量調整ができないように構成している。このような構成とすれば、オートボタン機能によって遊技者の意思に反して音量調整がされてしまうような事態を未然に防止できる場合がある。
図34(d)に示す例は、操作手段の並び方向と音量調整のレベル表示の向きを同一にした例である。上段に示す例では、左ボタンと右ボタンの並びが水平方向であり、音量調整のレベル表示も水平方向に増減するように構成している。一方、下段に示す例では、上ボタンと下ボタンの並びが垂直方向であり、音量調整のレベル表示も垂直方向に増減するように構成している。このような構成とすれば、音量調整のレベル表示を手がかりにして、音量調整の機能を有する操作手段を推測することが可能で、遊技者の利便性を高めることができる場合がある。
図34(e)に示す例は、表示手段を複数種類備えた遊技台の例である。複数種類のうちの第一の表示手段634は、第一の大きさの液晶表示装置であり、複数種類のうちの第二の表示手段636は、第一の大きさよりも小さな第二の大きさの液晶表示装置である。本例では、第二の表示手段636において音量調整の機能を有する操作手段を示唆する一方で、第二の表示手段636とは別体の第一の表示手段634において音量調整のレベル表示を行っている。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(パチンコ機100)は、複数の操作手段(例えば、左右ボタン、上下ボタン)と、制御手段(例えば、第1副制御部400)と、を備えた遊技台であって、前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第一の操作手段(例えば、左右ボタン)であり、前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第二の操作手段(例えば、上下ボタン)であり、前記制御手段は、複数種類の状態に少なくとも移行可能な手段であり、前記複数種類の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態(例えば、設定画面による演出設定中)であり、前記複数種類の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態(例えば、大当り遊技中)であり、前記第一の状態は、前記第一の操作手段の操作があった場合に、第一の制御を少なくとも実行することが可能な状態であり、前記第二の状態は、前記第二の操作手段の操作があった場合に、前記第一の制御を少なくとも実行することが可能な状態であり、前記第一の制御は、演出設定に関連する制御(例えば、音量調整、光量調整)である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、演出設定に関連する制御を実行する場合に、操作手段による操作を分かりやすくすることができるため、操作ミスを未然に防止することが可能で、操作手段に特徴のある遊技台を提供することができる場合がある。
また、前記第二の状態は、前記第一の操作手段の操作があった場合に、第二の制御(例えば、キャラクタ選択に関連する制御)を少なくとも実行することが可能な状態であり、前記第二の制御は、前記第一の制御とは異なる制御であってもよい。また、前記第一の状態は、前記第二の操作手段の操作があった場合に、前記第二の制御を少なくとも実行しない状態であってもよい。
また、前記第一の状態は、前記第二の操作手段の操作があった場合に、第三の制御(例えば、パスワード設定に関連する制御)を少なくとも実行することが可能な状態であり、前記第三の制御は、前記第一の制御とは異なる制御であり、前記第三の制御は、前記第二の制御とは異なる制御であってもよい。
また、前記複数種類の状態のうちの少なくとも一つは、第三の状態(例えば、特図変動中)であり、前記第三の状態は、前記第一の操作手段の操作があった場合に、前記第一の制御を少なくとも実行しない状態であり、前記第三の状態は、前記第一の操作手段の操作があった場合に、前記第二の制御を少なくとも実行しない状態であり、前記第三の状態は、前記第一の操作手段の操作があった場合に、前記第三の制御を少なくとも実行しない状態であり、前記第三の状態は、前記第二の操作手段の操作があった場合に、前記第一の制御を少なくとも実行しない状態であり、前記第三の状態は、前記第二の操作手段の操作があった場合に、前記第二の制御を少なくとも実行しない状態であり、前記第三の状態は、前記第二の操作手段の操作があった場合に、前記第三の制御を少なくとも実行しない状態であってもよい。
また、音を出力可能な音出力手段(例えば、スピーカ120)を備え、前記演出設定は、前記音の音量の調整に関連する設定であってもよい。また、前記の第一の操作手段は、遊技者から少なくとも操作可能な位置(例えば、パチンコ機やスロットマシンの前面側)に設けられた手段であってもよいし、前記の第二の操作手段は、遊技者から少なくとも操作可能な位置(例えば、パチンコ機やスロットマシンの前面側)に設けられた手段であってもよい。
また、複数の操作手段と、制御手段と、を備えた遊技台であって、前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第一の操作手段であり、前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第二の操作手段であり、前記の第一の操作手段は、遊技者から少なくとも操作可能な位置に設けられた手段であり、前記の第二の操作手段は、遊技者から少なくとも操作可能な位置に設けられた手段であり、前記制御手段は、前記第一の操作手段による操作を受け付け可能な手段であり、前記制御手段は、前記第二の操作手段による操作を受け付け可能な手段であり、前記制御手段は、複数の状態をとることが少なくとも可能な手段であり、前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態であり、前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態であり、前記制御手段は、前記第一の状態において前記第一の操作手段による操作を受け付けた場合に、少なくとも第一の機能を実行することが可能な手段であり、前記制御手段は、前記第二の状態において前記第二の操作手段による操作を受け付けた場合に、少なくとも前記第一の機能を実行することが可能な手段であってもよい。
また、前記制御手段は、前記第一の状態において前記第二の操作手段による操作を受け付けた場合に、前記第一の機能を実行しない手段であり、前記制御手段は、前記第二の状態において前記第一の操作手段による操作を受け付けた場合に、前記第一の機能を実行しない手段であってもよい。
また、前記制御手段は、前記第二の状態において前記第一の操作手段による操作を受け付けた場合に、少なくとも第二の機能を実行することが可能な手段であり、前記第二の機能は、前記第一の機能とは異なる機能であってもよい。
また、前記制御手段は、前記第一の状態において前記第二の操作手段による操作を受け付けた場合に、少なくとも第三の機能を実行することが可能な手段であり、前記第三の機能は、前記第一の機能とは異なる機能であり、前記第三の機能は、前記第二の機能とは異なる機能であってもよい。
また、前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第三の状態であり、前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第四の状態であり、前記制御手段は、前記第四の状態において前記第一の操作手段による操作を受け付けた場合に、少なくとも前記第一の機能を実行することが可能な手段であり、前記制御手段は、前記第四の状態において前記第二の操作手段による操作を受け付けた場合に、少なくとも前記第一の機能を実行することが可能な手段であってもよい。
また、前記制御手段は、前記第三の状態において前記第一の操作手段による操作を受け付けた場合に、前記第一の機能を実行しない手段であり、前記制御手段は、前記第三の状態において前記第二の操作手段による操作を受け付けた場合に、前記第一の機能を実行しない手段であってもよい。
また、前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第三の操作手段であり、前記の第三の操作手段は、遊技者から少なくとも操作可能な位置に設けられた手段であり、前記制御手段は、前記第三の操作手段による操作を受け付け可能な手段であり、前記制御手段は、前記第一の状態において前記第三の操作手段による操作を受け付けた場合に、少なくとも第四の機能を実行することが可能な手段であり、前記制御手段は、前記第二の状態において前記第三の操作手段による操作を受け付けた場合に、少なくとも前記第四の機能を実行することが可能な手段であってもよい。
また、音を出力可能な音出力手段を備え、前記第一の機能は、前記音の音量を少なくとも調整可能な機能であってもよい。また、光を出力可能な光出力手段を備え、前記第一の機能は、前記光の光量を少なくとも調整可能な機能であってもよい。
また、本発明に係る遊技台は、パチンコ機に限定されるものではなく、例えば、複数種類の図柄が施された複数のリールと、リールの回転を指示するためのスタートレバーと、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタンと、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段と、を備えたスロットマシンなどにも好適である。
また、本発明に係る遊技台は、所定の遊技領域に球を発射する発射装置と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口と、入賞口に入球した球を検知する検知手段と、検知手段が球を検知した場合に球を払出す払出手段と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技状態の推移を告知するようなパチンコ機などにも好適である。
また、本発明に係る遊技台は、封入式遊技機に適用することもできる。ここで、「封入式遊技機」は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用するものである。また、主制御部、第1副制御部、および第2副制御部をワンチップで構成してもよいし、主制御部と第1副制御部で双方向の通信が可能に構成してもよい。また、主制御部と第1副制御部で双方向の通信を可能とする一方で、第1副制御部から第2副制御部への通信は一方向の通信としてもよい。
また、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。また、実施例に記載した複数の構成のうち、1つの構成に記載している内容を、他の構成に適用することでより遊技の幅を広げられる場合がある。