JP5697204B2 - プレストレストコンクリート構造物における柱・梁のブラケット接合工法 - Google Patents

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本発明は、プレストレストコンクリート構造におけるプレキャストコンクリート(以下、PCa)柱と、プレキャスト・プレストレスト鉄筋コンクリート梁との柱・梁接合工法に関するものである。
従来、コンクリート系構造物において大スパン空間を構築する場合には、梁部にプレストレスト鉄筋コンクリート梁を使用することが有効であり、該梁の施工を合理化するために、PCa柱に対してPCa梁を所定の位置に配置するために、当該PCa柱側に仮受け部材を設ける必要がある。そこで例えば、従来例1として、図7(A)に示すように、PCa柱9に仮設鋼製アングル10を使用する例がある。これは、プレストレストコンクリート梁12の設置の後に、PC鋼材等を緊張・定着させプレストレスが前記梁12に付与された後は、前記仮設鋼製アングル10を取り外して、仮設足場等を撤去すものである。
また、従来例2として、図7(B)に示すように、PCa柱9に梁受け顎11を一体に形成して突設させる例がある(特許文献1参照)。このように柱側に仮受けを設けさせる例が知られている。
特開平05−280092号公報
しかし、従来例1においては、仮設鋼製アングル10の施工に手間がかかる。PC鋼材の緊張後まで、仮設足場を解体することができない。アンボンドPC構造に適応の際には、別途に、梁の脱落防止措置をとらなければならない等の課題がある。従来例2では、梁受け顎11を設けるための柱及び梁の形状が複雑になり、製作までの手間とコストが嵩むものである。本発明に係るプレストレストコンクリート構造物における柱・梁のブラケット接合工法は、このような課題を解決するために提案されたものである。
本発明に係るプレストレストコンクリート構造物における柱・梁のブラケット接合工法の上記課題を解決して目的を達成するための要旨は、梁を柱間に架設するためのブラケットであって、前記柱の側壁に穿設された固定用孔に挿入されて固着される上下の両脚部と、前記上の脚部に連続して柱側壁面から水平状態に突設される受け部と、前記受け部の端部と前記下の脚部とを連結する支持部と、前記ブラケット内側で柱側壁面との空間部に充填される補強充填材と、を一体にしてなるブラケットを形成し、前記ブラケットが前記柱の固定用孔に当該ブラケットの脚部を挿着して固着された後、このブラケットを対向させた柱間に梁が架設されて、該梁の前記ブラケット嵌合用の目地部に無収縮モルタルが充填され、その後に、前記柱間の梁に引張材の緊張によってプレストレスが導入されることである。
前記補強充填材は、有機繊維混入グラウト材であることを含むものである。また、前記ブラケットは、異形鉄筋であること、若しくは、所要幅の平板鋼材で該平板鋼材の表裏面における付着強度を高めたい任意の箇所に突起部が設けられてなるものであることを含むものである。
本発明のプレストレストコンクリート構造物における柱・梁のブラケット接合工法によれば、梁受けのブラケットが構造躯体の内部に残り、これが梁のずれ下がり防止機構となって内設されるので、耐震性が向上する。また、従来のような仮設アングルのように柱から取り外すことが不要となり、梁端部の仮設足場を先行して解体して払うことができる。
ブラケット部分の施工が簡易であり、加工の手間や施工の手間等を削減することができる。また、ブラケットの部分は、プレキャスト工場で柱に先行して製作することもできるし、現場で柱に後施工することもできるので、状況に応じて適宜に選択できて作業能率が向上する、等と言う優れた効果を奏するものである。
本発明に係るプレストレストコンクリート構造物における柱・梁のブラケット接合工法 における異形鉄筋のブラケット1の使用状態断面図である。 同本発明のプレストレストコンクリート構造物における柱・梁のブラケット接合工法 における平板鋼材のブラケット3の使用状態断面図(A)と、ブラケット3の斜視図(B)とである。 前記ブラケット3の側面図(A),背面図(B),B−B線に沿った断面図(C)である。 前記ブラケット1(3)の使用状態における正面図(A)と、該ブラケット1(3)に嵌合させるPCa梁5の側端面図(B)と、平面図(C)とである。 図である。 同PCa柱2にブラケット1(3)を2箇所に突設させた場合の使用状態正面図である。 本発明に係るプレストレストコンクリート構造物における柱・梁のブラケット接合工法 の施工手順を示す説明図(A),(B),(C)である。 従来例に係るプレストレストコンクリート構造物における柱・梁のブラケット接合工法 の施工例を示す縦断面図(A)と、他の例に係る柱・梁接合構造を示す縦断面図(B)である。
本発明に係るプレストレストコンクリート構造物における柱・梁のブラケット接合工法は、図1に示すように、金属製のブラケット1を突設させて、該ブラケット1における突設部分の内側を補強充填材で充填して梁受けにするものである。
図1に示すように、梁5(図4参照)をPCa柱2,2間に置くためのブラケット1を形成する。このブラケット1は、前記PCa柱2の側壁に穿設された固定用孔2aに挿入されて固着される上下の両脚部1a,1bと、前記上の脚部1aに連続して柱側壁面から水平状態に突設される受け部1cと、前記受け部1cの端部と前記下の脚部1bとを斜め下に向って後退するように連結する支持部1dと、前記ブラケット1の内側で柱側壁面との空間部に充填される補強充填材4とが、一体にして形成されている。
前記ブラケット1は、例えば、異形鉄筋であり、その太さは一例としてD41であり、両脚部1a,1bの間隔が梁高さの1/3程度、柱挿入深さが鉄筋径の約8倍、柱側壁面からの突出量が約200mm程度である。前記補強充填材4は、柱側面から突出するブラケット1,3の側面に型枠(図示せず)を作って、その内部に有機繊維混入グラウト材が充填されて形成されるものである。
前記ブラケットの他の実施例として、図2に示すように、平板鋼材をブラケット3として使用することもできる。該ブラケット3は、例えば、板厚が25mmで幅が70mm程度のものである。
前記ブラケット3を用いる場合には、図3に示すように、外側表面と内側表面とに、突起部3eを設ける。これに関して、内側表面の突起部3eの作用は、補強充填材4をブラケット3の内側に充填した場合に、この補強充填材4が横方向に押圧されてもズレないようにすることであり、外側表面の突起部3eの作用は、梁側との付着強度の向上のためである。このような突起部3eは、溶接の半田を盛り付けて、適宜な高さにして形成するものである。
この補強充填材4は、ブラケット1,3の内側と柱側壁面とに囲まれる空間部に充填されるものであり、外側に盛られることはない。よって、ブラケット1,3の金属外側表面がむき出しのままになっており、梁側の目地充填材との付着強度を高めるようになっている。なお、図5に示すように、前記ブラケット1,3が、PCa柱2の側壁面に2箇所に配設される場合もある。
上記のようなブラケット1,3を形成して、以下のようにする。図1又は図2に示すように、前記ブラケット1,3が現場で若しくは工場で前記PCa柱2の固定用孔2aに脚部1a,1b(3a,3b)を挿着し、無機系のグラウト材等で固着される。また、ブラケット1,3を型枠に取り付けて、柱コンクリートを後打ちでも可能である。
前記PCa柱2に予めブラケット1またはブラケット3が固着されていると、トラックなどでの運搬の際に、前記ブラケットが柱側壁面から突出していて、積荷として収まりが悪いということがある。その場合には、前記ブラケットを現場で後施工にすることが可能である。
前記PCa柱2のブラケット1,1若しくはブラケット3,3を対向させる。そして、図4(B)と図6(A),(B)とに示すように、柱2,2間にPCa梁5をクレーンなどで運んで架設する。そして、図4(C)と図6(B)に示すように、前記PCa梁5の前記ブラケット嵌合用の目地部5aに高強度モルタル(例えばFc60)6が目地充填材として充填される。このモルタルは無収縮モルタルである。
その後に、前記PCa柱2,2間のPCa梁5に、図4(C)と図6(C)とに示す、鞘管に挿通された引張材であるPC鋼材7の緊張によって定着部7aで定着させ、ポストテンション方式で柱・梁接合部にプレストレスが導入される。なお、PC鋼材7によるプレストレスは、前記PCa梁2を貫通させ前記PCa柱2,2間に掛け渡して、前記PCa梁2の全体にプレストレスを導入するようにしても良い。このようにして柱・梁の接合工法が完了する。
本発明に係るプレストレストコンクリート構造物における柱・梁のブラケット接合工法は、PCa梁の架設に適用できるものである。
1 ブラケット、 1a 上の脚部、
1b 下の脚部、 1c 受け部、
1d 支持部、 1e
2 PCa柱、 2a 固定用孔、
3 ブラケット、 3a 脚部、
3b 脚部、 3c 受け部、
3d 支持部、 3e 付着用突起部、
4 補強充填材、
5 PCa梁、 5a 目地部、
6 高強度モルタル、
7 PC鋼材、 7a 定着部、
9 PCa柱、
10 仮設鋼製アングル、
11 梁受け顎、
12 PCa梁。

Claims (3)

  1. 梁を柱間に架設するためのブラケットであって、
    前記柱の側壁に穿設された固定用孔に挿入されて固着される上下の両脚部と、
    前記上の脚部に連続して柱側壁面から水平状態に突設される受け部と、
    前記受け部の端部と前記下の脚部とを連結する支持部と、
    前記ブラケット内側で柱側壁面との空間部に充填される補強充填材と、を一体にしてなるブラケットを形成し、
    前記ブラケットが前記柱の固定用孔に当該ブラケットの脚部を挿着して固着された後、
    このブラケットを対向させた柱間に梁が架設されて、該梁の前記ブラケット嵌合用の目地部に無収縮モルタルが充填され、
    その後に、前記柱間の梁に引張材の緊張によってプレストレスが導入されること、
    を特徴とするプレストレストコンクリート構造物における柱・梁のブラケット接合工法。
  2. 補強充填材は、有機繊維混入グラウト材であること、
    を特徴とする請求項1に記載のプレストレストコンクリート構造物における柱・梁のブラケット接合工法。
  3. ブラケットは、異形鉄筋であること、若しくは、所要幅の平板鋼材で該平板鋼材の表裏面における付着強度を高めたい任意の箇所に突起部が設けられてなるものであること、
    を特徴とする請求項1または2に記載のプレストレストコンクリート構造物における柱・梁のブラケット接合工法。
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