JP4625540B1 - ハイブリット顎および該ハイブリット顎を用いた柱梁の接合構造 - Google Patents

ハイブリット顎および該ハイブリット顎を用いた柱梁の接合構造 Download PDF

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Abstract

【課題】小さい断面で剪断力が得られ、PC鋼材の配置が自由に行えると共に、梁の側面から露出せず意匠を損ねない、梁受け用顎。
【解決手段】プレキャストコンクリート梁2を受ける柱1に突設した梁受け用顎3であって、梁受け用顎3が鋼製ブラケット部5と、その下部に一体的に設けてある鉄筋コンクリート製張出部4とからなり、梁受け用顎3に凹部8を係合させて柱1に梁2を架設し、プレストレスを導入して接合する柱梁の接合構造。せん断強度が高く鋼製ブラケット部5を使用し、梁受け用顎3の全体を小さい断面に形成する、それにより梁2側に形成される凹部8も小さく形成する、PC鋼材の配置が自由に設計でき重量及び作業荷重によって生ずる捩れモーメントを押さえられる、転倒防止、施工段階の部材安定性が確保され、支保工などは使用しない。また、鉄筋コンクリート製張出部4により、鋼製ブラケット5の耐火被覆は不要となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、高強度のプレキャストコンクリート部材を用いて構築する建築構造物において、外見上の体裁を損なわず且つ接合強度が高いハイブリット顎および該ハイブリット顎を用いて耐震性に優れたプレキャストコンクリート製の柱と梁の接合構造に関するものである。
一般にこの種の柱と梁の接合構造においては、同一出願人に係るPC圧着関節工法が従来例として公知になっている。例えば、第1の従来例としては、コンクリートの基礎上に多数のプレキャストコンクリート柱を立設し、該プレキャストコンクリート柱には大梁受け用突起が一体形成され、該大梁受け用突起にプレキャストコンクリート大梁端部の顎を支持させて多数の大梁が各柱間に架設され、該プレキャストコンクリート大梁はPC鋼線によりプレストレスが付与されてプレキャストコンクリート柱に緊張定着されてなるプレストレストコンクリート構造物における梁と柱の接合構造において、前記プレキャストコンクリート柱の大梁受け用突起とプレキャストコンクリート大梁端部の顎との接合面に前記梁と柱の強度よりも低い強度の充填材を設け、前記PC鋼線を緊張してなる構成を有するものである(特許文献1)。
そして、プレキャストコンクリート柱の大梁受け用突起とプレキャストコンクリート大梁端部の顎との接合面に充填材を設け、前記PC鋼線を緊張して梁と柱との接合構造としたことにより、大地震における構造物の塑性変形によるエネルギー吸収を柱と梁の接合部における充填材で対応する。梁と柱の接合構造はRC構造のエネルギー吸収を上回る性能を得ることができる。梁端固定からヒンジ支持に至る過程においても、柱の大梁受け用突起に支持されるので大梁が落下する危険性がない。梁と柱の接合面の充填材が地震でひび割れや破壊をすることによって構造物の地震の震動周期が長くなるので、衝撃力が低減される等というものである。
また、第2の従来例としては、基礎コンクリート上に適宜間隔をもって立設されたプレキャストコンクリート柱の梁受用顎に、接合端部が載置されて緊張用一次ケーブルでプレストレスが付与されたプレキャストコンクリート梁がプレキャストコンクリート柱間に架設され、該プレキャストコンクリート柱を貫通して対向するプレキャストコンクリート梁の縦方向の中央部より下側に長さ方向に沿って配設された緊張用二次ケーブルでプレキャストコンクリート梁がプレキャストコンクリート柱に接合され、該プレキャストコンクリート柱の梁受用顎に対向載置された接合端部同士が、一方の接合端部からプレキャストコンクリート柱を貫通して他方の接合端部にわたって設けられた接合用ケーブルで接合され、該接合用ケーブルが湾曲状で、かつ緊張されずに配線された構成を有するものである(特許文献2)。
そして、上記構成にしたことにより、大地震時に緊張用二次ケーブルがヒンジの働きをして、これを中心にプレキャストコンクリート梁が回転変形して地震エネルギーを減少させる。また、この緊張用二次ケーブルを中心にしたプレキャストコンクリート梁の回転変形による接合用ケーブルの伸び縮が、繰り返しの地震エネルギーを吸収する摩擦ダンパとなって地震エネルギーを減衰するというものである。
さらに、第3の従来例としては、コンクリートの基礎上に多数の柱が立設され、該柱に突設された梁受け用顎に梁の端部を支持させて多数の梁か各柱間に架設され、該梁がPC鋼線によりプレストレスが付与されて柱に緊張定着されるとともに、該柱の梁受け用顎と梁の端部の間に前記柱と梁よりも強度の大きい充填材を設けた構成としたものである(特許文献3)。
そして、上記構成としたことにより、プレストレストコンクリート構造物が大地震による正負繰り返しの荷重を受けると、前記の充填材が破壊される前に、充填材と梁との縁が切れてヒンジの働きをするので地震エネルギーが吸収できるというものである。
特開平5−280092号公報 特開2007−92301号公報 特開平11−172762号公報
前記従来例においては、いずれも柱と梁の連結において、柱に梁受け用顎が突設形成されており、梁受け用顎に梁の端部を乗せて支持させる構成であるため、柱と梁の接合部分において梁受け用顎と梁端部が両側面に露出して段差状に見えており、また、両者間に存在する充填材も両側面から見えるので、柱と梁の接合部分は大地震に対する対策はとられているが、意匠的に見て好ましくないという問題点を有する。
また、梁受け用顎は、鉄筋コンクリート製であり、梁の重量を支えるために大きな断面積が必要であると共に鉄筋も多く配筋されるので、PC鋼材の配置に制約がある。通常の場合、柱と梁の接合部においては、平面視でX軸とY軸の二方向から梁を緊張定着するPC鋼材が配置され、さらに鉛直(Z軸)方向に柱のPC鋼材も配置されるのであるから、梁におけるPC鋼材が梁の断面内に自由に配置できないという問題点も有する。
従って、従来技術における梁受け用顎は、小さい断面で必要な剪断力が得られ、PC鋼材の配置が自由に行えるようにすると共に、梁の側面から露出しないようにして建造物としての意匠的な体裁を損ねないようにすることに解決すべき課題を有する。
本発明は、前述の従来例の課題を解決する具体的手段として、第1の発明は、柱と梁とを接合するために、柱側に一体的に突設させた梁受け用顎であって、該梁受け用顎がアンカー材により連結された鋼製ブラケット部と、その下部に一体的に設けてある鉄筋コンクリート製張出部とからなり、前記梁受け用顎は、該顎の幅が接合される梁の幅よりも小さく形成されていることを特徴とするハイブリット顎を提供するものである。
この第1の発明においては、前記鋼製ブラケット部は、ベースプレートと連結プレートと一体に形成されていること、を付加的な要件として含むものである。
第2の発明は、前記第1の発明に係る梁受け用のハイブリット顎を有する柱と、前記梁受け用のハイブリット顎が嵌合する凹部を端部に形成した梁とで構成され、前記梁受け用のハイブリット顎に前記凹部を嵌合させて柱に梁を架設し、両者間をプレストレス導入用のPC鋼材に緊張力を付与して接合することを特徴とする柱梁の接合構造を提供するものである。
この第2の発明においては、前記柱または梁が、プレストレストコンクリート製であること、を付加的な要件として含むものである。
本発明に係る第1の発明は、柱に突設した梁受け用顎を鋼製ブラケット部と、その下部に一体的に設けてある鉄筋コンクリート製張出部とから構成したハイブリッド顎としたので、せん断強度が高い鋼製ブラケット部を使用したことで、梁受け用顎の全体を小さい断面に形成することができ、それによって梁側に形成される凹部も小さく形成できるので、PC鋼材の配置が自由に設計できるばかりでなく、鉄筋コンクリート製張出部を形成したことによって、梁の架設時に、梁の据置(座り)が良くて安定性が得られ、架設した大梁に対して片側から順次に載せてくる小梁や床版等の構造物としてのプレキャスト部材の重量及び作業荷重によって生ずる捩れモーメントを押さえること、及び暴風や中小地震に対して転倒防止にもなり、施工段階の部材安定性が確保されるので、支保工などの部材は使用しなくて工事ができるという優れた効果を奏する。
さらに、前記梁受け用顎は、該顎の幅が梁の幅よりも小さく形成されていることによって、梁の側面から露出することがなく、従来顎の意匠的な体裁を損なう問題が解消される。
また、本発明の第2の発明に係る柱と梁の接合構造は、前記第1の発明に係る梁受け用のハイブリット顎を有する柱と、前記梁受け用のハイブリット顎が嵌合する凹部を端部に形成した梁とで構成され、前記梁受け用のハイブリット顎に前記凹部を嵌合させて柱に梁を架設し、両者間をプレストレス導入用のPC鋼材に緊張力を付与して接合することを特徴とする柱梁の接合構造としたことによって、鉄筋コンクリート製張出部は、風や地震などの水平力を受けたときに、鋼製ブラケットが捩れを発生して座屈しないように捩れと座屈防止を行うこと、及び鋼製ブラケット部のかぶりになるから鋼製ブラケットに面倒な耐火被覆を不要とすると共に、梁受け用のハイブリット顎が梁の側面に露出せず且つ梁の下面と面一になって体裁が良くなるという優れた効果を奏する。
本発明の第1の実施の形態に係るハイブリット顎を用いた柱梁の基本的な接合構造を示すもので、柱(A)と梁(B)とを分離して接合面側をそれぞれ示した斜視図である。 同実施の形態に係る柱梁の接合構造を示すもので、柱(A)と梁(B)と接合面側をそれぞれ示した正面図である。 同実施の形態に係る柱と梁とを接合した状態の接合構造を示す側面図である。 同実施の形態に係る柱と梁とを接合した状態の接合構造における図3のIV−IV線に沿う断面図である。 同実施の形態に係る柱と梁とを接合した状態の接合構造における図4のV−V線に沿う断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るハイブリット顎を用いた柱梁の基本的な接合構造を示すもので、柱(A)と梁(B)と接合面側をそれぞれ示した正面図である。 同実施の形態に係る柱と梁とを接合した状態の接合構造における前記図5と同様の断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るハイブリット顎を用いた柱梁の基本的な接合構造を示すもので、柱(A)と梁(B)と接合面側をそれぞれ示した正面図である。 同実施の形態に係る柱と梁とを接合した状態の接合構造における前記図5と同様の断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係るハイブリット顎を用いた柱の接合面側を示した正面図である。
本発明を図示の実施の形態に基づいて詳しく説明する。図1〜5に示した第1の実施の形態において、図1乃至図2は基本的な形態を示すものであって、プレキャストコンクリート製の柱1と梁2とを接合するために柱1の側面には梁受け用顎としてのハイブリット顎3が一体的に突出形成されている。
このハイブリット顎3は、柱1と一体に突出形成された鉄筋コンクリート製の顎部(張出部)4と、その上面に起立状態で設けられたプレートなどの鋼製ブラケット部5とからなるものであり、該鋼製ブラケット部5は下面側のベースプレート6と基部側の連結プレート7とが一体に形成されたものであって、ベースプレート6は張出部4の上面に埋め込まれた状態で設けられ、連結プレート7は前記柱1に埋め込まれた状態で取り付けられるのである。
一般的に柱1に対しては2箇所以上に梁2が取り付けられるので、例えば、建造物のコーナ部に設置される柱1と梁2との接合状態について説明すると、図3乃至図5に示したように、柱1に対して複数方向の梁2が取り付けられるのであり、該梁2が取り付けられる複数の面に梁受け用顎としてのハイブリット顎3が一体的に形成されるのである。そして、鋼製ブラケット部5を構成するベースプレート6は、例えば、スタッドボルト等からなる複数のアンカー材6aにより張出部4と強固に連結させて一体的に取り付けられ、連結プレート7は、例えば、鉄筋等の複数のアンカー材7aによって柱1に強固に連結させて一体的に取り付けられるのである。
前記梁2には、その端部の下面側中央部に前記ハイブリット顎3が嵌合する凹部8が設けられている。この凹部8は、ハイブリット顎3の形状にほぼ対応する相似形に形成されたものであり、ハイブリット顎3の鋼製ブラケット部5が嵌合する凹部8aと張出部4が嵌合する凹部8bとから構成されている。
そして、凹部8にハイブリット顎3が嵌合したときに、嵌合面の両側には多少の隙間が生じるようになっている。つまり、鋼製ブラケット部5が嵌合する凹部8aの上下方向の高さは、鋼製ブラケット部5の高さと一致させてあるが、凹部8aの幅は、鋼製ブラケット部5の厚みよりもわずかに広く形成してある。また、張出部4が嵌合する凹部8bも同様に、凹部8bの上下方向の高さは張出部4の上下方向の厚みと一致させ、凹部8bの左右方向の幅は、張出部4の左右方向の幅よりもわずかに広く形成してある。
このように凹部8を形成することにより、柱1に梁2を取り付ける際に、ハイブリット顎3の嵌め合わせ作業が容易に行えるのである。そして、嵌め合わせ後に生ずるこれらの隙間をグラウトを注入して埋めるために、凹部8に連通させてグラウト注入口9が複数設けられている。
また、柱1に対して梁2を緊張定着させるためのPC鋼材を挿通させるシース管10、11を柱1側と梁2側とのそれぞれ複数設けられている。この実施例の場合は、梁2が取り付けられる各方向に対してそれぞれ4本ずつのシース管10、11が、ハイブリット顎3と凹部8とを嵌合させたときに位置関係が一致する状態でそれぞれ設けられており、方向が直交する場合には図示したように、上下方向にズラして設けてある。なお、図中、12はPC鋼材を略示的に示したものである。
このように構成された柱1と梁2の接合において、柱1のハイブリット顎3に梁2の凹部8を嵌め合わせることによりほぼ適正な接合位置に位置決めされるのであり、図3に示したように、ハイブリット顎3が側面から見えないようになり、しかも、凹部8bが鉄筋コンクリート製の張出部4で埋められた状態で柱1と梁2の接合構造が確立されるのである。その後において、シース管10、11にPC鋼材12を挿通すると共に、グラウト注入口9から所要のグラウト13を注入して、図4及び図5に示したように、ハイブリット顎3と凹部8との間に生じている間隙を埋め、該グラウト13が硬化した後に前記PC鋼材12を緊張定着することにより柱1と梁2とが強固に接合されるのである。
特に、ハイブリット顎3は、鋼製ブラケット部5とその下部に一体的に設けられた鉄筋コンクリート製の張出部4からなるものであり、梁2の荷重を支える部材として鋼製ブラケット部5を使用することにより、小さい断面で必要なせん断耐力が得られ、梁2の端部に設けられる凹部8の大きさを小さくでき、PC鋼材の配置が自由に設計できるばかりでなく、柱1と梁2との接合において、凹部8bが張出部4で塞がれて梁2の下面が面一状態になり、グラウト注入によって周囲の隙間が埋められるので、体裁が良くなると共に鋼製ブラケット部5を構成する鉄骨ブラケットの耐火被覆は不要となるのである。
また、ハイブリット顎3には、鉄筋コンクリート製の張出部4が設けられているので、梁2を架設する際に、梁2の据置(座り)が良くて安定性があること、架設後において、大梁に片側から順次乗せて小梁や床板などのプレキャスト部材の重量や作業荷重によって生ずる捩れモーメントを抑えることができるばかりでなく、施工時において受ける暴風や中小の地震などに対して転倒防止にもなり、施工段階で組み込まれる各部材の安定性が確保されるので、支保工などは不要であるし、施工後においても、強風や地震などの水平力により、捩れや座屈が生じやすい鋼製ブラケット部5を保護する役目も果たすのである。
次ぎに、第2の実施の形態を図6(A),(B)〜図7に示してある。なお、前記第1の実施の形態と同一部分には同一符合を付して詳細な説明は省略する。この実施の形態に係るハイブリッド顎3は、架設される梁2が長大スパンで荷重の大きい場合に適用されるもので、柱1と一体に突出形成された鉄筋コンクリート製の張出部4と、その上面に起立状態で設けられた少なくとも2枚のプレートなどの鋼製ブラケット部5a、5bとからなるもので、2枚の鋼製ブラケット部5a、5bで大きな荷重を支えるのである。そして、該2枚の鋼製ブラケット部5a、5bの下面側には鋼製のベースプレート6が、基部側には連結プレート7が一体的に設けられたものであって、ベースプレート6は張出部4の上面に埋め込まれた状態で設けられ、連結プレート7は前記柱1に埋め込まれた状態で取り付けられるのである。
そして、2枚の鋼製ブラケット部5a、5bの下面側に設けられたベースプレート6は、例えば、スタッドボルト等からなる複数のアンカー材6aにより張出部4と強固に連結させて一体的に取り付けられ、連結プレート7も、同様の複数のアンカー材7aによって柱1に強固に連結させて一体的に取り付けられる構成は、前記第1の実施の形態と同様である。
また、前記梁2には、その端部に前記ハイブリット顎3が嵌合する凹部8が設けられている。この凹部8は、ハイブリット顎3の形状にほぼ対応する相似形に形成されたものであり、ハイブリット顎3の2枚の鋼製ブラケット部5a、5bが一緒に嵌合する凹部8aと張出部4が嵌合する凹部8bとから構成されている点、及び凹部8に連通させてグラウト注入口9が複数設けられている点も前記第1の実施の形態と同様である。
この実施例においても、柱1のハイブリット顎3に梁2の凹部8を嵌め合わせることによりほぼ適正な接合位置に位置決めされるのであり、図7に示したように、ハイブリット顎3が側面から見えないように梁2の下面と面一状態になり、しかも、凹部8bが鉄筋コンクリート製の張出部4で塞がれて柱1と梁2の接合構造が確立されるのである。その後において、シース管10、11にPC鋼材12を挿通すると共に、グラウト注入口9から所要のグラウト13を注入して、ハイブリット顎3と凹部8との間に生じている間隙を埋め、該グラウト13が硬化した後に前記PC鋼材12を緊張定着することにより柱1と梁2とが一体的に接合されるのである。
次ぎに、第3の実施の形態を図8(A),(B)〜図9に示してある。この実施の形態についても、前記第1の実施の形態または第2の実施の形態と同一部分には同一符合を付して詳細な説明は省略する。この実施の形態に係るハイブリッド顎3は、柱1と一体に突出形成された鉄筋コンクリート製の張出部4と、その上面に起立状態で設けられた山形鋼などの鋼製ブラケット部5cとからなるものであり、該山形鋼の鋼製ブラケット部5cの下面側には鋼製のベースプレート6が、基部側には連結プレート7が一体的に設けられたものであって、ベースプレート6は張出部4の上面に埋め込まれた状態で設けられ、連結プレート7は前記柱1に埋め込まれた状態で取り付けられるのである。
そして、山形鋼の鋼製ブラケット部5cの下面側に設けられたベースプレート6は、例えば、スタッドボルト等からなる複数のアンカー材6aにより張出部4と強固に連結させて一体的に取り付けられ、連結プレート7も、同様の複数のアンカー材7aによって柱1に強固に連結させて一体的に取り付けられる構成は、前記第2の実施の形態と同様である。
また、前記梁2には、図8(B)に示したように、その端部に前記ハイブリット顎3が嵌合する凹部8が設けられている。この凹部8は、ハイブリット顎3の形状にほぼ対応する相似形に形成されたものであり、ハイブリット顎3の山形鋼の鋼製ブラケット部5cが嵌合する凹部8aと張出部4が嵌合する凹部8bとから構成されている点、及び凹部8に連通させてグラウト注入口9が複数設けられている点も前記第1及び第2の実施の形態と同様であるが、唯一相違する点は、前記山形鋼の鋼製ブラケット部5cが嵌合する凹部8aの内側に鋼製の補強材14が設けられていることである。
このように梁2側の凹部8aの内部に補強材14を設けることで、荷重の大きい梁の場合に、鋼製ブラケット部5cとの当接で、凹部8aの周囲にひび割れが生ずるのを防止できるのである。この補強材14については、他の実施の形態にも適用できることは言うまでもない。要するに、梁2の端部に設けた凹部8がハイブリッド顎3との嵌合当接によってひび割れが生じないように、ひび割れ防止用の補強材14である。
この実施例においても、柱1のハイブリット顎3に梁2の凹部8を嵌め合わせることによりほぼ適正な接合位置に位置決めされるのであり、図9に示したように、ハイブリット顎3が側面から見えないように梁2の下面と面一状態になり、しかも、凹部8bが鉄筋コンクリート製の張出部4で塞がれて柱1と梁2の接合構造が確立されるのである。その後において、シース管10、11にPC鋼材12を挿通すると共に、グラウト注入口9から所要のグラウト13を注入して、ハイブリット顎3と凹部8との間に生じている間隙を埋め、該グラウト13が硬化した後に前記PC鋼材12を緊張定着することにより柱1と梁2とが一体的に接合されるのである。
さらに、図10に示した第4の実施の形態について説明する。この実施の形態は、ハイブリッド顎3を示すものであり、前記した各実施の形態と同一部分には同一符合を付して詳細な説明は省略する。この実施の形態に係るハイブリッド顎3は、柱1と一体に突出形成された鉄筋コンクリート製の張出部4と、その上面に設けられたチャンネル形鋼又は溝形鋼などの鋼製ブラケット部5dとからなるものであり、該溝形鋼の鋼製ブラケット部5dの下面側には鋼製のベースプレート6が、基部側には連結プレート7が一体的に設けられたものであって、ベースプレート6は張出部4の上面に埋め込まれた状態で設けられ、連結プレート7は前記柱1に埋め込まれた状態で取り付けられるのである。
そして、図示していないが、溝形鋼の鋼製ブラケット部5dの下面側に設けたベースプレート6及び基部側に設けた連結プレート7は、前記実施例と同様に複数のアンカー材によりそれぞれ張出部4及び柱1に強固に連結させて一体的に取り付けられてハイブリッド顎3が構成されるのである。また、図示していないが、このハイブリッド顎3に架設される梁の端部には、ハイブリッド顎3の形状にほぼ対応した凹部が設けられると共にグラウト注入口が設けられている点、及び柱1に梁を架設したときに、張出部4が凹部を塞いで梁の下面と面一になること、並びにグラウトを注入して凹部と鋼製ブラケット部5dの隙間を埋める点、さらにPC鋼材を挿通して緊張定着させる点についても、前記実施の形態と同じである。
なお、いずれの実施の形態においても、ハイブリッド顎3を構成する鋼製ブラケット部の柱への定着又は固定については、ベースプレート、連結プレートまたはアンカー材を用いなくても、鋼製ブラケットを対向する側面まで延長させて対向側のハイブリット顎を構成するために使用しても良いし、また、柱内部に延長した一部を細身にしてPC鋼材の配置に支障を来さないようにすることもできる。要するに、鋼製ブラケット部は、梁を支持するに充分な剪断力が得られれば良いのであるから、任意の形状・構成に変形可能なのである。
いずれにしても、前記実施の形態に係るハイブリット顎3は、剛性があって耐衝撃性に優れた強靱な鋼製ブラケット部と、その下部に一体的に設けられた耐圧性及び耐熱性に優れた鉄筋コンクリート製の張出部から形成され、全体の強度が著しく向上し、小さい断面積で必要なせん断耐力が得られた構造となっているので、梁2の荷重を支える部材としての耐力が充分であり、それによって、梁2の端部に設けられる凹部8の大きさも小さくでき、PC鋼材の配置が自由に設計できるばかりでなく、柱1と梁2との接合において、凹部8の下部が張出部4で塞がれて梁2の下面が面一状態になり、グラウト注入によってハイブリット顎3と凹部8との嵌合部における周囲の隙間が埋められるので、体裁が良くなると共に鋼製ブラケット部を構成する鉄骨ブラケットの耐火被覆は不要となるのである。
また、ハイブリット顎3には、鉄筋コンクリート製の幅のある張出部4が設けられているので、梁2を架設する際に、梁2の据置(座り)が良くて安定性があること、架設後において、大梁に片側から順次乗せて小梁や床板などのプレキャスト部材の重量や作業荷重によって生ずる捩れモーメントを抑えることができるばかりでなく、施工時において受ける暴風や中小の地震などに対して転倒防止にもなり、施工段階で組み込まれる各部材の安定性が確保されるので、支保工などは不要であるし、施工後においても、強風や地震などの水平力により、捩れや座屈が生じやすい鋼製ブラケット部を全面的に保護する役目も果たすのである。
本発明に係るハイブリッド顎は、プレキャストコンクリート製柱と梁の接合構造、つまり、PC圧着工法又はPC圧着関節工法として耐震性または制震性の接合構造として優れているのであり、高層マンションやオフイスビル等の高層ビル建設に広く利用できるばかりでなく、その他の橋梁などのPC構造の建造物にも広く利用できるのである。
1 柱
2 梁
3 ハイブリッド顎
4 張出部
5、5a、5b、5c、5d 鋼製ブラケット部
6 ベースプレート
6a、7a アンカー材
7 連結プレート
8、8a、8b 凹部
9 グラウト注入口
10、11 シース管
12 PC鋼材
13 グラウト
14 補強材

Claims (4)

  1. 柱と梁とを接合するために、柱側に一体的に突設させた梁受け用顎であって、
    該梁受け用顎がアンカー材により連結された鋼製ブラケット部と、その下部に一体的に設けてある鉄筋コンクリート製張出部とからなり、
    前記梁受け用顎は、該顎の幅が接合される梁の幅よりも小さく形成されていること
    を特徴とするハイブリット顎。
  2. 前記鋼製ブラケット部は、ベースプレートと連結プレートと一体に形成されていること
    を特徴とする請求項1に記載のハイブリット顎。
  3. 前記請求項1に記載の梁受け用のハイブリット顎を有する柱と、
    前記梁受け用のハイブリット顎が嵌合する凹部を端部に形成した梁とで構成され、
    前記梁受け用のハイブリット顎に前記凹部を嵌合させて柱に梁を架設し、両者間をプレストレス導入用のPC鋼材に緊張力を付与して接合すること
    を特徴とする柱梁の接合構造。
  4. 前記柱または梁が、プレストレストコンクリート製であること
    を特徴とする請求項3に記載の柱梁の接合構造。
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