JP5692464B2 - デルタ平面パッチアンテナ装置 - Google Patents
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Description
以下で説明する実施の形態は、平面アンテナ装置に関し、特に、短距離の無線装置に用いられ、エンドファイア放射パターンから表面波を発生する、デルタ平面パッチアンテナ装置に関する。
平面パッチアンテナは、小さいサイズの装置として製造できるという優位点がある。Bluetooth(登録商標), Zigbee(登録商標) or BAN (Body Area Network)のような技術を用いる短距離無線通信装置は、ウェアラブルなデバイスを含む。より具体的には、BAN技術は、例えば、複数の軽量なウェアラブルな検出装置を用い、人体の生体データや体の近傍のデータを集める。従って、BAN装置の要求は、小さなアンテナを有するRFモジュールを用い、人体に取り付けられる他のウェアラブルな検出装置と効果的に通信することである。
BAN検出装置の重要な要求は、人体に取り付けられる装置が互いに効率的に通信できるように、エンドファイア方向の放射パターンを有する表面波を発生することである。従って、BAN装置への要求は、小さくて、人体に平行な放射を行えることである。
人体は高い誘電率を有し、RF帯やマイクロ波帯の電磁波信号が人体を貫通することを妨げる。人体の表面は反射表面のように作用する。
モノポールやマイクロストリップパッチのような従来のアンテナは、人体の上に位置するときに人体の外側に向かってエネルギを放射する傾向がある。モノポールをウェアラブルな装置に設置することは実現可能ではない、パッチアンテナを配置することは大きなスペースが必要になる、人体の上での通信では効率的ではない、等の不便な点がある。
例えば、周知の逆Fアンテナ装置がある。アンテナの異なるインピーダンス特性を実現するために、ショートホールやスリットを給電点に設けている。
逆Fアンテナは、主に垂直な方向に電磁波を放射し、水平方向には強い指向性を示さない。逆Fアンテナは水平方向におけるエンドファイア指向放射パターンを有しないため、逆Fアンテナは水平方向の指向性が要求される状況には適さない。
そこで、表面波を放射できるアンテナ装置を提供することを目的とする。
本発明の実施の形態のデルタ平面パッチアンテナ装置は、絶縁体製の基板と、前記基板の第1面に形成され、平面視でデルタ形状のアンテナエレメントと、前記基板の前記第1面とは反対の第2面に形成されるグランドエレメントと、前記アンテナエレメントの角部の近傍に配設され、前記アンテナエレメントと前記グランドエレメントを電気的に接続する接続部と、前記接続部の近傍に配設され、前記接続部と結合される給電点とを含み、前記アンテナエレメントは、通信周波数の1/4波長に対応する長さを有し、エンドファイア放射パターンで表面波を放射する。
表面波を放射できるアンテナ装置を提供することができる。
発明の目的及び優位点は、添付の特許請求の範囲に記載される要素及び組み合わせによって実現され、達成される。
以上の概略的な説明と以下の詳細な説明は例示的なものであり、かつ、説明のためのものであり、特許請求の範囲に記載の発明のように限定されるものではない。
デルタ平面パッチアンテナ装置の実施の形態について図面を参照しながら説明を行う。
以下で説明する実施の形態1乃至3のデルタ平面パッチアンテナ装置は、表面波を放射する。このため、デルタ平面パッチアンテナ装置は、複数のデルタ平面パッチアンテナ装置同士が横方向に通信する利用形態、すなわち、デルタ平面パッチアンテナ装置の表面に平行な方向に通信する形態に適している。そのような適用形態の一例は、Body Area Network (BAN)である。
近年、BANは工業界及び研究界の人々から新たな研究分野として注目されている。これは、BANがヘルスケア、高齢者の健康のサポート、エンターテイメント等の解決策としての可能性を秘めているからである。
BAN技術の主要な部分は、人体の生理学的データ、人体近傍のデータ等を集めるのに複数の計量でウェアラブルな検出装置を用いることである。BAN装置の要求は、小さなアンテナを有するRFモジュールを用い、人体に取り付けられる他のウェアラブルな検出装置と効果的に通信することである。
BAN検出装置の重要な要求は、人体に取り付けられるBAN装置同士が互いに効率的に通信できるように、表面波を発生することである。従って、デルタ平面パッチアンテナ装置への要求は、小さくて、人体に平行な放射を行えることである。
従って、以下ではBANに適用した実施の形態1乃至3について説明する。以下では、実施の形態1乃至3によるデルタ平面パッチアンテナ装置について、図面を参照しながら説明を行う。
<実施の形態1>
図1Aは、実施の形態1のデルタ平面パッチアンテナ装置を示す上面透視図である。図1Bは、実施の形態1のデルタ平面パッチアンテナ装置を示す下面透視図である。図1Cは、実施の形態1のデルタ平面パッチアンテナ装置を図1AのA−A矢視断面で示す図である。図1Dは、実施の形態1のデルタ平面パッチアンテナ装置を図1AのB−B矢視断面で示す図である。図1Eは、実施の形態1のデルタ平面パッチアンテナ装置を示す平面図である。
図1Aは、実施の形態1のデルタ平面パッチアンテナ装置を示す上面透視図である。図1Bは、実施の形態1のデルタ平面パッチアンテナ装置を示す下面透視図である。図1Cは、実施の形態1のデルタ平面パッチアンテナ装置を図1AのA−A矢視断面で示す図である。図1Dは、実施の形態1のデルタ平面パッチアンテナ装置を図1AのB−B矢視断面で示す図である。図1Eは、実施の形態1のデルタ平面パッチアンテナ装置を示す平面図である。
図1A〜1Eでは、図示するようにX−Y−Z座標系を定義する。
実施の形態1のデルタ平面パッチアンテナ装置100は、基板101、アンテナエレメント102、グランドエレメント103、給電点104、及び接続板105を含む。
実施の形態1のデルタ平面パッチアンテナ装置100では、基板101は例えばエポキシ樹脂のような絶縁体によって形成される。FR4(Flame Retardant Type 4)規格のベース材料のガラスエポキシ樹脂に銅箔を形成したものを基板101として用いることができる。基板101は、矩形状の平板形状に形成される。基板101を貫通する孔部101Aは、例えば、レーザドリルによって形成すればよい。基板101の厚さは、例えば1mmから2mmである。
アンテナエレメント102は、基板101の上面に形成される。アンテナエレメント102は、平面視でデルタ形状(三角形状)に形成される。アンテナエレメント102は、例えば銅のような金属で形成される。アンテナエレメント102は、例えば、基板101の上面に配設される銅箔をパターニングすることによって形成される。アンテナエレメント102の厚さは、例えば、0.035mmである。
図1Eに示すように、基板101、アンテナエレメント102、グランドエレメント103、給電点104、及び接続板105は、デルタ平面パッチアンテナ装置100の中心線L1に対して対称に配設されている。中心線L1は、Y軸に沿って伸延している。
図1Eに示すように、アンテナエレメント102は、エッジ(縁)102A〜102Dを有する。エッジ102A、102B、及び102Cはデルタ形状(三角形状)を形成する。エッジ102Dは、エッジ102A〜102Dの中で最も短いエッジである。エッジ102Dは、ショートエッジの一例である。エッジ102Dは、エッジ102Aと102Bとの間に位置している。エッジ102Cは、エッジ102Dのオポジットエッジ(反対側エッジ)の一例である。エッジ102Dの長さは、一例として通信周波数における波長の1/16である。
エッジ102Dは、接続板105がアンテナエレメント102に接続される角部102Eに位置している。エッジ102Dの長さは、エッジ102Cの長さよりも非常に短い。
角部102Eから伸延するエッジ102A及び102Bの長さは、通信周波数における波長の1/4である。波長は基板101の比誘電率等に応じて変化するため、エッジ102A及び102Bの長さは、基板101の比誘電率を考慮して得られる波長の1/4に設定してもよい。
実施の形態1では、アンテナエレメント102は、通信周波数の波長の1/4に対応する長さを有する。
例えば、通信周波数が2.45GHzで、基板101の比誘電率が4.0の場合には、1/4波長は約15mmである。この場合、エッジ102及び102Bの長さは15mmに設定される。
エッジ102Cの長さは、エッジ102Dの長さよりも非常に長い。エッジ102Cの長さは、エッジ102Dの長さよりも長ければ、任意の長さに設定することができる。
グランドエレメント103は、基板101の底面に形成される。グランドエレメント103は、例えば、銅のような金属で形成される。グランドエレメント103の厚さは、例えば、0.035mmである。グランドエレメント103のサイズは、底面視で基板101と等しい。グランドエレメント103は、例えば、基板101の底面に銅箔を貼り付けることによって形成される。グランドエレメント103の厚さは、例えば、0.035mmである。
アンテナエレメント102からX軸方向及びY軸方向に伸延するグランドエレメント103の伸延部の長さは、通信周波数における1/4波長よりも短い。図1Eに示すように、グランドエレメント103の伸延部のX軸方向及びY軸方向の最大長は、それぞれ、Lx、Lyである。
長さLxは、アンテナエレメント102の頂点102Fと、グランドエレメント103のエッジ103Bとの間の長さとして与えられる。頂点102Fは、エッジ102Aと102Dの間に位置する。エッジ103Bは、グランドエレメント103のエッジのうち、X軸負方向側に位置するエッジである。
長さLyは、アンテナエレメント102の頂点102Gと、グランドエレメント103のエッジ103Cとの間の長さとして与えられる。頂点102Gは、エッジ102Aと102Cの間に位置する。エッジ103Cは、グランドエレメント103のエッジのうち、Y軸負方向側に位置するエッジである。
実施の形態1におけるグランドエレメント103の伸延部のX軸及びY軸方向の長さは通信周波数の1/4波長未満であるため、グランドエレメント103及び基板101のサイズを低減することができる。
グランドエレメント103は、グランドエレメント103を貫通する開口部103Aを有する。開口部103Aは、同軸ケーブル15を挿通させるために用いられる。従って、開口部103Aの位置は、平面視で給電点104の位置に対応(一致)している。開口部103Aは、基板101の孔部101Aと連通している。
同軸ケーブル15の信号線15Aは、開口部103Aを介して、孔部101Aの内部に挿入される。信号線15Aは、アンテナエレメント102に例えばはんだで接続される。信号線15Aがアンテナエレメント102に接続される部分は、給電点104になる。
同軸ケーブル15のシールドライン15Bは、例えばはんだでグランドエレメント103に接続される。
給電点104は、接続板105の近傍に配設され、接続板105と結合される。
接続板105は、アンテナエレメント102のエッジ102Dに沿って、基板101の内部に形成される。接続板105は、アンテナエレメント102とグランドエレメント103とを接続し、エッジ102のX軸方向における長さと等しい長さを有する。接続板105は、接続部の一例である。接続板105は、エッジ102Dにおいてアンテナエレメント102とグランドエレメント103とを接続するので、エッジ102A、102B、及び102Cは、オープンエッジを構築する。
図1Dに示す接続板105と給電点104との間の距離(ギャップ)D2は、例えば、通信周波数における波長の1/30である。
例えば、通信周波数が2.45GHzで、基板101の比誘電率が4.0の場合は、距離D2は約2mmである。
例えば、通信周波数が2.45GHzで、基板101の比誘電率が4.0の場合は、距離D2は約2mmである。
実施の形態1では、給電点104と接続板105は上述のように近接して配置されるため、給電点104と接続板105の結合は強くなる。
図2は、実施の形態1のデルタ平面パッチアンテナ装置100のSパラメータのS11特性を示す図である。S11特性は、Zigbee、Bluetooth又はBANの標準周波数である2.45GHzの通信周波数に対して最適化されたデルタ平面パッチアンテナ装置100から得られたものである。
図2に示すように、S11特性は2.45GHzにおいて最小値である−8.6dBを示した。従って、デルタ平面パッチアンテナ装置100のリターン損失は非常に小さい。
図3は、デルタ平面パッチアンテナ装置100のY−Z平面における指向性を示す図である。図4は、実施の形態1のデルタ平面パッチアンテナ装置100の三次元の指向性を示す図である。図3及び図4の指向性は、電磁界解析によって得たものである。
図3及び図4に示すように、デルタ平面パッチアンテナ装置100はY方向に沿って強い指向性を示している。デルタ平面パッチアンテナ装置100のZ方向における放射は、従来のアンテナ装置に比べて低減されている。
これは、デルタ平面パッチアンテナ装置100は、主にY方向に放射していることを示している。デルタ平面パッチアンテナ装置100のY方向は、デルタ平面パッチアンテナ装置100の表面に平行であるため、デルタ平面パッチアンテナ装置100は、Y方向に表面はを放射する。Y方向はデルタ平面パッチアンテナ装置100のエンドファイア(一様励振)方向である。エンドファイア方向は、給電点104、接続板105のX方向の中点、及び、エッジ102CのX方向の中点を含む方向を向いている。従って、エッジ102C及び102Dは、デルタ平面パッチアンテナ装置100のエンドファイア方向を横切っている。放射エネルギは、エンドファイア方向に集中する。
デルタ平面パッチアンテナ装置100の電磁界解析によれば、給電点104と接続板105との間の距離D2が波長の1/30以下の場合に表面波が支配的になる。これとは反対に、距離D2が波長の1/30よりも長い場合には、Z方向に沿った放射が支配的になる。
距離D2が波長の1/30以下の場合は、給電点104と接続板105との結合が強くなり、デルタ平面パッチアンテナ装置100は、表面波の放射を可能にする混合TMモードを励起することと考えられる。
従って、給電点104と接続板の結合が強いことは、大変重要である。
実施の形態1のデルタ平面パッチアンテナ装置100によれば、上述したようにエンドファイア方向に表面波を放射することが可能になる。
実施の形態1のデルタ平面パッチアンテナ装置100によれば、上述したようにエンドファイア方向に表面波を放射することが可能になる。
従って、実施の形態1のデルタ平面パッチアンテナ装置100は、BANに適している。
実施の形態1のデルタ平面パッチアンテナ装置100では、グランドエレメント103の伸延部のX方向及びY方向の長さが通信周波数における1/4波長未満であるため、グランドエレメント103及び基板101のサイズを低減することが可能になる。
以上では、デルタ平面パッチアンテナ装置100の給電点104と接続板105との間の距離D2が波長の1/30である形態について説明したが、距離D2は波長の1/30未満であってもよい。
以上では、デルタ平面パッチアンテナ装置100が上述のような接続板105を含む形態について説明したが、デルタ平面パッチアンテナ装置100は、接続板105の代わりに1又は複数のビアを含んでもよい。
以上では、デルタ平面パッチアンテナ装置100が上述のようなエッジ102Dを含む形態について説明したが、デルタ平面パッチアンテナ装置100は、エッジ102Dを含まなくてもよい。この場合には、アンテナエレメント102は三角形になる。
さらに、エッジ102Cの長さは、通信周波数における1/4波長の長さに設定されてもよい。
図5は、実施の形態1の変形によるデルタ平面パッチアンテナ装置100Aを示す平面図である。
デルタ平面パッチアンテナ装置100Aは、アンテナエレメント120が基板101の上面に形成されており、接続板105の代わりに、ビア121がアンテナエレメント120とグランドエレメント103とを接続している点がデルタ平面パッチアンテナ装置100と異なる。
その他は、デルタ平面パッチアンテナ装置100は、実施の形態1のデルタ平面パッチアンテナ装置100と同一である。
図5に示すように、アンテナエレメント120は、平面視で三角形に形成されている。アンテナエレメント120は、3つのエッジ120A、120B、及び120Cを有する。エッジ120A、120B、及び120Cの長さは、通信周波数における1/4波長の長さである。エッジ120Cの長さは、1/4波長の長さよりも短くても、又は、長くてもよい。
ビア121は、角部120DにおいてZ方向に形成されており、アンテナエレメント120とグランドエレメント103とを接続する。給電点104は、ビア121の近くに位置している。従って、給電点104とビア121の強力な結合が得られる。
デルタ平面パッチアンテナ装置100Aは、デルタ平面パッチアンテナ装置100と同様に表面波を放射する。
<実施の形態2>
実施の形態2のデルタ平面パッチアンテナ装置は、ショートエッジの長さがエッジ102Dの長さよりも長い点がデルタ平面パッチアンテナ装置100と異なる。その他は、実施の形態2のデルタ平面パッチアンテナ装置は、実施の形態1のデルタ平面パッチアンテナ装置100と同一である。従って、デルタ平面パッチアンテナ装置100と同一又は同等の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
実施の形態2のデルタ平面パッチアンテナ装置は、ショートエッジの長さがエッジ102Dの長さよりも長い点がデルタ平面パッチアンテナ装置100と異なる。その他は、実施の形態2のデルタ平面パッチアンテナ装置は、実施の形態1のデルタ平面パッチアンテナ装置100と同一である。従って、デルタ平面パッチアンテナ装置100と同一又は同等の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図6Aは、実施の形態2のデルタ平面パッチアンテナ装置を示す上面透視図である。図6Bは、実施の形態2のデルタ平面パッチアンテナ装置を示す下面透視図である。図6Cは、実施の形態2のデルタ平面パッチアンテナ装置を図6AのA−A矢視断面で示す図である。図6Dは、実施の形態2のデルタ平面パッチアンテナ装置を図6AのB−B矢視断面で示す図である。図7は、実施の形態2のデルタ平面パッチアンテナ装置を示す平面図である。
図6A〜6D及び図7では、図示するようにX−Y−Z座標系を定義する。
実施の形態2のデルタ平面パッチアンテナ装置200は、基板101、アンテナエレメント202、グランドエレメント103、給電点104、及び接続板105を含む。
アンテナエレメント202は、基板101の上面に形成される。アンテナエレメント202は、平面視でデルタ(三角)形状に形成される。アンテナエレメント202は、例えば、銅のような金属で形成される。アンテナエレメント202の厚さは、例えば、0.035mmである。
図7に示すように、基板101、アンテナエレメント202、グランドエレメント103、給電点104、及び接続板105は、デルタ平面パッチアンテナ装置200の中心線L2に対して対称に配設されている。中心線L2は、Y軸に沿って伸延している。
図7に示すように、アンテナエレメント202は、エッジ(縁)202A〜202Dを有する。エッジ202A、202B、及び202Cはデルタ形状(三角形状)を形成する。エッジ202Dは、エッジ202A〜202Dの中で最も短いエッジである。エッジ202Dは、ショートエッジの一例である。エッジ202Dの長さは、一例として通信周波数における波長の1/8である。エッジ202Dは、エッジ202Aと202Bとの間に位置している。エッジ202Cは、エッジ202Dのオポジットエッジ(反対側エッジ)の一例である。
エッジ202Dは、接続板105がアンテナエレメント202に接続される角部202Eに位置している。エッジ202Dの長さは、エッジ202Cの長さよりも非常に短い。
中点202Iと角部202Gの間の長さは、通信周波数の1/4波長の長さである。同様に、中点202Iと角部202Hの間の長さは、通信周波数の1/4波長の長さである。中点202Iはエッジ202DのX方向における中点である。
実施の形態1のデルタ平面パッチアンテナ装置100と同様に、グランドエレメント103の伸延部のX方向及びY方向の長さは、通信周波数における1/4波長の長さ未満である。
波長は基板101の比誘電率等に応じて変化するため、中点202Iと角部202Gとの間の距離、及び、中点202Iと角部202Hとの間の距離は、基板101の比誘電率を考慮した1/4波長の長さに設定されてもよい。
図8は、デルタ平面パッチアンテナ装置200のX−Y平面における指向性を示す図である。図9は、実施の形態2のデルタ平面パッチアンテナ装置200の三次元の指向性を示す図である。図8及び図9の指向性は、電磁界解析によって得たものである。
図8及び図9に示すように、デルタ平面パッチアンテナ装置200は、Y方向における強い指向性を示している。
これは、デルタ平面パッチアンテナ装置200は、主にY方向に放射していることを示している。デルタ平面パッチアンテナ装置200のY方向は、デルタ平面パッチアンテナ装置200の表面に平行であるため、デルタ平面パッチアンテナ装置200は、Y方向に表面を放射する。Y方向はデルタ平面パッチアンテナ装置200のエンドファイア(一様励振)方向である。エンドファイア方向は、給電点104、接続板105のX方向の中点、及び、エッジ202CのX方向の中点を含む方向を向いている。従って、放射エネルギはエンドファイア方向に集中する。
デルタ平面パッチアンテナ装置200の電磁界解析によれば、給電点104と接続板105との間の距離D2が波長の1/30以下の場合に表面波が支配的になる。これとは反対に、距離D2が波長の1/30よりも長い場合には、Z方向に沿った放射が支配的になる。
距離D2が波長の1/30以下の場合は、給電点104と接続板105との結合が強くなり、デルタ平面パッチアンテナ装置200は、表面波の放射を可能にする混合TMモードを励起することと考えられる。
従って、給電点104と接続板の結合が強いことは、大変重要である。
実施の形態2のデルタ平面パッチアンテナ装置200によれば、上述したようにエンドファイア方向に表面波を放射することが可能になる。
従って、実施の形態2のデルタ平面パッチアンテナ装置200は、BANに適している。
実施の形態2によれば、1/4波長の長さは、中点202Iと角部202Gとの間、及び、中点202Iと角部202Hとの間において得られる。
従って、実施の形態1のアンテナエレメント102に比べて、アンテナエレメント202のY方向におけるサイズを低減することができる。
従って、平面パッチアンテナ装置200をY方向に短くすることができる。
<実施の形態3>
実施の形態3のデルタ平面パッチアンテナ装置は、接続板305がショートエッジ202Dの角に位置する点がデルタ平面パッチアンテナ装置200と異なる。その他は、実施の形態3のデルタ平面パッチアンテナ装置は、実施の形態2のデルタ平面パッチアンテナ装置200と同一である。従って、デルタ平面パッチアンテナ装置200と同一又は同等の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
実施の形態3のデルタ平面パッチアンテナ装置は、接続板305がショートエッジ202Dの角に位置する点がデルタ平面パッチアンテナ装置200と異なる。その他は、実施の形態3のデルタ平面パッチアンテナ装置は、実施の形態2のデルタ平面パッチアンテナ装置200と同一である。従って、デルタ平面パッチアンテナ装置200と同一又は同等の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図10は、実施の形態3のデルタ平面パッチアンテナ装置300を示す上面透視図である。図10では、図示するようにX−Y−Z座標系を定義する。図11は、実施の形態3のデルタ平面パッチアンテナ装置300を示す平面図である。
実施の形態3のデルタ平面パッチアンテナ装置300は、基板101、アンテナエレメント202、グランドエレメント103、給電点304、及び接続板305を含む。
接続板305は、エッジ202Dに沿って、エッジ202Dの角において基板101の内部に形成されている。接続板305は、実施の形態2の接続板105と同様であるが、接続板305がエッジ202Dの角部に位置するようにX軸負方向に位置がずらされている。接続板305の左側の端部の位置は、頂点202Fと一致する。頂点202Fは、アンテナエレメント202の4つの頂点のうち、エッジ202Aと202Dが接続される頂点である。
接続板305は、アンテナエレメント202とグランドエレメント103とを接続し、実施の形態2における接続板105のX軸方向における長さと等しい長さを有する。接続板305は、接続部の一例である。接続板305は、エッジ202Dの端部においてアンテナエレメント202とグランドエレメント103とを接続するので、エッジ202A、202B、及び202Cは、オープンエッジを構築する。
給電点304は、平面視で、中点305Aを通り、エッジ202Cと202Dとに垂直な直線L3の上に位置する。中点305Aは、接続板305のX方向における中点である。
図10及び図11に示すように、基板101、アンテナエレメント202、及びグランドエレメント103は、デルタ平面パッチアンテナ装置300の中心線に対して対称に配設されている。中心線は、Y軸に沿って伸延している。
給電点304と接続板305は、中心線に対して非対称に配設されている。
図10に示す接続板305と給電点304との間の距離(ギャップ)は、例えば、通信周波数における波長の1/30の長さである。給電点304と接続板305は上述のように互いに近接して配置されているため、給電点304と接続板305の結合は強くなる。
中点305Aと、中点305Aから最も遠いアンテナエレメント202の点である頂点202Hとの間の距離は、通信周波数における1/4波長の長さである。従って、実施の形態2のデルタ平面パッチアンテナ装置200に比べて、デルタ平面パッチアンテナ装置300のサイズを低減することができる。
中点305Aは、実施の形態2のデルタ平面パッチアンテナ装置200の中点202Iに比べて左側に位置がずらされているため、エンドファイア方向は、直線L3に比べて頂点202Hの方にずらされる。
実施の形態2のデルタ平面パッチアンテナ装置200と同様に、グランドエレメント103の伸延部のX方向及びY方向の長さは、通信周波数における1/4波長の長さ未満である。
波長は基板101の比誘電率等に応じて変化するため、中点305Aと角部202Hとの間の距離は、基板101の比誘電率を考慮した1/4波長の長さに設定されてもよい。
図12は、デルタ平面パッチアンテナ装置300のX−Y平面における指向性を示す図である。図13は、実施の形態3のデルタ平面パッチアンテナ装置300の三次元の指向性を示す図である。図12及び図13の指向性は、電磁界解析によって得たものである。
図12及び図13に示すように、デルタ平面パッチアンテナ装置300は、Y方向における強い指向性を示している。
これは、デルタ平面パッチアンテナ装置300は、主にY方向に放射していることを示している。デルタ平面パッチアンテナ装置300のY方向は、デルタ平面パッチアンテナ装置300の表面に平行であるため、デルタ平面パッチアンテナ装置300は、Y方向に表面はを放射する。Y方向はデルタ平面パッチアンテナ装置300のエンドファイア(一様励振)方向である。エンドファイア方向は、中点305Aと、エッジ202Cの中点を含む方向を向いている。従って、放射エネルギはエンドファイア方向に集中する。
デルタ平面パッチアンテナ装置300の電磁界解析によれば、給電点304と接続板305との間の距離D2が波長の1/30以下の場合に表面波が支配的になる。これとは反対に、距離D2が波長の1/30よりも長い場合には、Z方向に沿った放射が支配的になる。
距離D2が波長の1/30以下の場合は、給電点304と接続板305との結合が強くなり、デルタ平面パッチアンテナ装置300は、表面波の放射を可能にする混合TMモードを励起することと考えられる。
従って、給電点304と接続板305の結合が強いことは、大変重要である。
実施の形態3のデルタ平面パッチアンテナ装置300によれば、上述したようにエンドファイア方向に表面波を放射することが可能になる。
従って、実施の形態3のデルタ平面パッチアンテナ装置300は、BANに適している。
実施の形態3によれば、1/4波長の長さは、中点305Aと頂点202Hとの間で得られる。
従って、実施の形態2のアンテナエレメント202に比べて、アンテナエレメント202のY方向におけるサイズを低減することができる。
従って、平面パッチアンテナ装置300をY方向に短くすることができる。
デルタ平面パッチアンテナ装置の好適な実施の形態と変形について説明した。しかしながら、本発明は、これらの形態や変形に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の技術的範囲の中で様々な変形や代替が実現可能である。
ここで用いたすべての例及び条件的な文言は、読み手が本発明とその概要を理解することを助けるために用いられたものであり、上述の例や条件に限定することなく解釈されるものであり、説明中における上述の例示的な構成は、本発明の優位性や劣等性を示すものではない。
ここで用いたすべての例及び条件的な文言は、読み手が本発明とその概要を理解することを助けるために用いられたものであり、上述の例や条件に限定することなく解釈されるものであり、説明中における上述の例示的な構成は、本発明の優位性や劣等性を示すものではない。
以上では本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明の精神及び技術的範囲から逸脱することなく、様々な変更、置き換え、及び代替が実現可能である。
Claims (8)
- 絶縁体製の基板と、
前記基板の第1面に形成され、平面視でデルタ形状のアンテナエレメントと、
前記基板の前記第1面とは反対の第2面に形成されるグランドエレメントと、
前記アンテナエレメントの角部の近傍に配設され、前記アンテナエレメントと前記グランドエレメントを電気的に接続する接続部と、
前記接続部の近傍に配設され、前記接続部と結合される給電点と
を含み、
前記アンテナエレメントは、通信周波数の1/4波長に対応する長さを有し、エンドファイア放射パターンで表面波を放射する、デルタ平面パッチアンテナ装置。 - 前記アンテナエレメントは、前記角部から伸延する2つのエッジを有し、前記2つのエッジの長さは前記通信周波数の1/4波長に対応する、請求項1記載のデルタ平面パッチアンテナ装置。
- 前記アンテナエレメントは、さらに前記アンテナエレメントの前記角部で前記2つのエッジの間に位置するショートエッジをさらに有し、前記ショートエッジの長さは、前記2つのエッジの間で反対側に位置するオポジットエッジよりも短い、請求項2記載のデルタ平面パッチアンテナ装置。
- 前記グランドエレメントの伸延部の長さは、前記通信周波数の1/4波長未満である、請求項1乃至3のいずれか一項記載のデルタ平面パッチアンテナ装置。
- 前記接続部は、前記基板を貫通するビアである、請求項1乃至4のいずれか一項記載のデルタ平面パッチアンテナ装置。
- 前記接続部は、前記基板を貫通する導電壁である、請求項1乃至4のいずれか一項記載のデルタ平面パッチアンテナ装置。
- 前記給電点と前記接続部との間の平面視におけるギャップは、前記通信周波数における波長の1/30以下である、請求項1乃至6のいずれか一項記載のデルタ平面パッチアンテナ装置。
- 前記接続部と前記給電点は、前記アンテナエレメントの中心線に対して非対称に配設される、請求項1乃至7のいずれか一項記載のデルタ平面パッチアンテナ装置。
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