JP5691979B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体を吐出する液体吐出装置に関する。
従来から、液体を吐出するための吐出口が形成された吐出面を有する液体吐出ヘッドと、この吐出面に付着した液体を払拭するためのワイパとを備えた液体吐出装置が知られている。
例えば、特許文献1には、ワイパを有する液体吐出装置として、記録媒体上にインクを吐出して画像を記録する技術が開示されている。この特許文献1に記載されている技術では、キャッピング機構により吐出面(ノズル面)を覆うことで、外部空間から隔てられた吐出空間(密閉空間)を形成する。そして、この吐出空間に、温湿度雰囲気供給装置から温度と湿度が調整された雰囲気を、キャッピング機構に形成された雰囲気導入口を介して供給することで、吐出面を結露させている。これにより、吐出面に固着したインクを湿潤させることができ、その状態で吐出面をワイパにより払拭することで、吐出面に固着したインクを効率良く除去している。
特開2010−76161号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術において、湿度が調整された雰囲気が雰囲気導入口を介して吐出空間に供給し、吐出面全域に所望以上の結露をさせたとき、吐出面における雰囲気導入口に近い領域が、それ以外の領域と比べて過剰に結露することになる。この状態で、雰囲気導入口に近い領域を払拭方向の上流側として、ワイパで吐出面を払拭すると、雰囲気導入口に近い領域において結露していた多量の水が、ワイパとともに払拭方向下流側に移動することになる。そして、ワイパとともに移動した水は、払拭方向下流側の吐出口に形成されるメニスカスにおいて、この吐出口から吐出されるインクと混ざり合い、当該メニスカスのインク濃度を低下させてしまい問題となる。
そこで、本発明の目的は、ワイパで吐出面を払拭する際に、吐出口に形成されるメニスカスのインク濃度が低下することを抑制することが可能な液体吐出装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の液体吐出装置は、液体を吐出するための複数の吐出口が形成された吐出面を有する液体吐出ヘッドと、前記吐出面と対向する吐出空間を含む封止空間を外部に対して封止する封止状態、及び、前記封止空間を外部に対して開放する開放状態を取り得るキャップ手段と、前記封止状態となっているときの前記封止空間に空気を導入するための空気導入口と、前記封止状態となっているときの前記封止空間から空気を排出するための空気排出口と、前記封止空間が前記封止状態となっているときに、加湿された空気を、前記空気導入口を介して前記封止空間に供給すると共に、前記封止空間の空気を前記空気排出口から排出する前記加湿空気供給排出手段と、前記吐出面に付着した液体を払拭するための吐出面ワイパと、前記吐出面ワイパを前記吐出面に接触させつつ、前記吐出面の第1端領域から第2端領域に向かう所定方向を移動方向として、前記吐出面に対して平行移動させて、前記吐出面ワイパに前記吐出面に付着した液体の払拭を行わせるワイパ駆動手段とを備え、前記空気導入口は、前記ワイパ駆動手段によって移動される前記吐出面ワイパの移動軌跡の下流端に設けられていることを特徴とする。
上記の構成によれば、吐出面ワイパの移動方向は、吐出面における結露量の多い領域に向かう方向である。これにより、吐出面に結露した水が、ワイパ移動方向下流側の吐出口に形成されるメニスカスに流入することを抑制することができ、その結果、メニスカスのインク濃度が低下することを抑制することができる。
また、本発明の液体吐出装置においては、前記空気導入口は、前記所定方向に関して、全ての前記複数の吐出口よりも下流に配置され、前記空気排出口は、前記所定方向に関して、全ての前記複数の吐出口よりも上流に配置されていてもよい。上記の構成によれば、加湿された空気が吐出面の第2端領域から第1端領域に向かう方向に流動することになるので、全ての吐出口近傍に付着した液体を効率良く湿潤させることができる。
また、本発明の液体吐出装置においては、前記空気導入口及び前記空気排出口は前記吐出面に形成されていてもよい。
また、本発明の液体吐出装置において、前記ワイピング駆動手段は、前記所定方向に関して前記空気排出口よりも下流位置を前記払拭の開始位置としてもよい。吐出面ワイパで吐出面を払拭する際において、吐出面に付着した異物が空気排出口に流入することを防ぐことができる。
また、本発明の液体吐出装置において、前記キャッピング手段は、前記吐出面と対向する対向部材と、前記液体吐出ヘッドの周囲に配設され、前記対向部材に当接した際に、前記吐出面及び前記対向部材とともに、前記封止空間を前記封止状態にする環状部材とを有していてもよい。
また、本発明の液体吐出装置においては、前記液体吐出ヘッド内の液体を前記吐出口から前記対向部材に向けて排出させるメンテナンス手段と、前記対向部材における前記吐出面と対向する対向面に付着した液体を払拭するための対向面ワイパとを更に備え、前記ワイピング駆動手段は、前記対向面ワイパを前記対向面に接触させつつ、前記所定方向を移動方向として前記対向面に対して平行移動させて、前記対向面ワイパに前記対向面に付着した液体の払拭を行わせてもよい。上記の構成によれば、対向面ワイパにより対向面を払拭した場合に、対向面に液体が残存することを低減できる。これにより、残存した液体が固化して液体成分が乾燥材として機能することはないので、吐出空間内を迅速に加湿することができる。ここで、液体の含水量が多い場合、液体の流動性が高くなる。その結果、対向面の払拭中において、対向面における対向面ワイパの移動方向上流側の領域において先に払拭されて、対向面ワイパと共に移動している含水量が高い液体が、対向面ワイパの移動に伴い、その流動性により対向面と対向面ワイパとの接触部分をすり抜けて対向面に残存する問題が生じ得る。しかしながら、上記の構成によれば、対向面ワイパの移動方向は、対向面における液体の含水量が多い領域に向かう方向である。その結果、対向面の払拭後において、対向面に残存する液体の量を低減することができる。
また、本発明の液体吐出装置において、前記ワイピング駆動手段は、前記メンテナンス手段により前記排出が行われた際において、前記吐出面ワイパを前記吐出面に接触させつつ、前記所定方向を移動方向として前記吐出面に対して平行移動させて、前記吐出面ワイパに前記吐出面に付着した液体の払拭を行わせ、その後、前記対向面ワイパを前記対向面に接触させつつ、前記所定方向を移動方向として前記対向面に対して平行移動させて、前記対向面ワイパに前記対向面に付着した液体の払拭を行わせてもよい。上記の構成によれば、吐出面を払拭する際に、吐出面から対向部材に液体が移動したとしても、当該液体は、対向面ワイパにより払拭される。従って、吐出面及び対向部材に拭き残しなく確実に液体を払拭することができる。
本発明によると、ワイパで吐出面を払拭する際に、吐出口に形成されるメニスカスのインク濃度が低下することを抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係るインクジェットプリンタの全体的な構成を示す概略側面図である。 プラテン、及び対向部材の動作を説明するための動作状況図である。 (a)は加湿動作時のワイパユニット、及び対向部材の動作状況図であり、(b)はヘッドワイプ時のワイパユニット、及び対向部材の動作状況図であり、(c)は対向面ワイプ時のワイパユニット、及び対向部材の動作状況図であり、(d)は対向面のインク粘度とインクの払拭性との関係を表すグラフである。 図1のプリンタの液体吐出ヘッドの流路ユニット及びアクチュエータユニットを示す平面図である。 (a)は図4の一点鎖線で囲まれた領域IIIを示す拡大図であり、(b)は図5(a)のIV−IV線に沿った部分断面図である。 加湿空気供給排出機構を説明するための説明図である。 図6の一点鎖線で囲まれた領域VIを示す部分断面図である。 図1に示す制御部の電気的構成を示すブロック図である。 (a)は第1実施形態に係る制御部のメンテナンスに係る動作フロー図であり、(b)は第2実施形態に係る制御部のメンテナンスに係る動作フロー図である。 (a),(b)は本発明の第2実施形態に係る加湿空気供給排出機構を説明するための説明図であり、(c)は本発明の第3実施形態に係る加湿空気供給排出機構を説明するための説明図である。
本発明の好適な実施の形態として、液体吐出装置をインクジェットプリンタに適用し、図面を参照しつつ説明する。
(第1実施形態)
先ず、図1を参照し、第1実施形態に係るインクジェットプリンタ1の全体構成について説明する。
プリンタ1は、直方体形状の筐体1aを有する。筐体1aの天板上部には、排紙部35が設けられている。筐体1aにより画定される空間には、後述の給紙ユニット1cから排紙部35に向けて、図1に示す太矢印に沿って、記録媒体である用紙Pが搬送される用紙搬送経路が形成されている。
筐体1aは、ヘッド(液体吐出ヘッド)10、用紙Pを搬送する搬送ユニット30、画像記録時にヘッド10の吐出面10aと対向する対向位置(図2(a)参照)において用紙Pを支持するプラテン40、用紙Pをガイドするガイドユニット25、ヘッド10に供給するブラックインクを貯留するカートリッジ(図示せず)、ヘッド昇降機構50(図8参照)、ワイパユニット55(図3参照)、キャップ機構(キャップ手段)60、加湿空気供給排出機構80(図6参照)、対向部材移動機構96(図8参照)、及び、プリンタ1の各部の動作を制御する制御部100等を収容している。なお、カートリッジは、ヘッド10にチューブ(不図示)及びポンプ54(図8参照)を介して接続されている。
ヘッド10は、主走査方向に長尺な略直方体形状を有するラインヘッドである。ヘッド10の下面は、多数の吐出口108(図5参照)が開口した吐出面10aである。画像記録に際して、吐出口108からブラックのインクが吐出される。また、図4に示すように、吐出面10aは、吐出口108が形成されている吐出口形成領域D3と、吐出口108が形成されていない一対の吐出口未形成領域D1,D2とからなる。一対の吐出口未形成領域D1,D2は吐出口形成領域D3を主走査方向において挟む。
ヘッド10は、ヘッドホルダ3を介して筐体1aに支持されている。ヘッドホルダ3は、吐出面10aとプラテン40の上面との間に記録に適した所定の間隙が形成されるようヘッド10を保持している。ヘッドホルダ3、及びヘッド10のより具体的な構成については後に詳述する。
搬送ユニット30は、用紙搬送方向に関するプラテン40の両側に配置された搬送ニップローラ31、32等を有する。搬送ニップローラ31、32は、用紙Pを上下方向に挟持するように対向配置された一対のローラ部材をそれぞれ有しており、挟持した用紙Pが搬送方向に搬送されるように用紙Pに搬送力を付与する。用紙搬送方向上流側に配置された搬送ニップローラ31によって搬送力を付与された用紙Pは、プラテン40の上面に支持されつつ用紙搬送方向に搬送される。プラテン40の上面を通過した用紙Pは、搬送ニップローラ32によって搬送力を付与され、プラテン40からさらに用紙搬送方向下流側へと搬送される。
プラテン40は、一対の扉部材41,42からなり、平面視で吐出面10aを挟み且つ吐出面10aに平行で主走査方向に延びた一対の回転軸40aに開閉可能に支持されている。プラテン40は、プラテンモータ43(図8参照)による回転軸40aを中心とする回転によって、水平面に平行であり吐出面10aと対向する対向位置(図2(a)参照)、及び吐出面10aと対向しないで垂れ下がる非対向位置(図2(b),(c)参照)とを選択的に取り得る。プラテン40は、メンテナンス時は非対向位置を取り、画像記録時は対向位置を取る。プラテン40が対向位置に配置されたときには、吐出面10aとプラテン40との間隔は、吐出面10aと対向部材8との間隔よりも小さい間隔となる。また、対向位置に配置されたときにおいて、プラテン40における吐出面10aに対して対向する上面は、用紙Pを支持する支持面であり、用紙Pを保持できるように材料や加工に工夫が施されている。例えば支持面に、弱粘着性のシリコン層を形成したり、副走査方向に沿ったリブを多数形成したりすることで、支持面上に載置された用紙Pの浮き等が防止される。また、プラテン40は、樹脂により構成されている。
ガイドユニット25は、搬送ユニット30を挟んで配置された、上流側ガイド部及び下流側ガイド部を含む。上流側ガイド部は、3つのガイド26a,26b,26c及び二対の送りローラ27を有する。当該上流側ガイド部は、給紙ユニット1cと搬送ユニット30とを繋ぐ。下流側ガイド部は、3つのガイド28a,28b,28c及び三対の送りローラ29を有する。当該下流側ガイド部は、搬送ユニット30と排紙部35とを繋ぐ。
給紙ユニット1cは、給紙トレイ(収容部)23及び給紙ローラ24を有する。このうち給紙トレイ23が筐体1aに対して副走査方向に着脱可能である。給紙トレイ23は、上方に開口する箱であり、用紙Pを収容可能である。給紙ローラ24は、制御部100の制御により回転し、給紙トレイ23の最も上方にある用紙Pを送り出す。ここで、副走査方向とは、搬送ユニット30による用紙Pの搬送方向に平行な方向(図1における水平方向)であり、主走査方向とは、図1中の水平面に平行且つ副走査方向に直交する方向である。
制御部100は、プリンタ1各部の動作を制御してプリンタ1全体の動作を司る。制御部100は、外部装置(プリンタ1と接続されたPC等)から供給された記録指令に基づいた、画像記録を行う。具体的には、制御部100は、用紙Pの搬送動作、用紙Pの搬送に同期したインク吐出動作等を制御する。制御部100の搬送動作によって給紙トレイ23から送り出された用紙Pは、ガイド26a,26b,26cによりガイドされ、且つ送りローラ対27によって挟持されつつ搬送ユニット30へと送られる。搬送ユニット30は、用紙Pをヘッド10とプラテン40との間に送り出す。搬送ユニット30によりヘッド10とプラテン40との間へ送られた用紙Pは、ヘッド10の真下を副走査方向に通過する際、順に吐出口108からインクが吐出されて用紙P上にモノクロ画像が形成される。吐出口108からのインク吐出動作は、用紙センサ37からの検出信号に基づき、制御部100による制御の下で行われる。用紙Pは、その後ガイド28a,28b,28cによりガイドされ且つ送りローラ対29によって挟持されつつ上方に搬送され、筐体1a上部に形成された開口38から排紙部35へと排出される。
また、制御部100は、ヘッド10のインク吐出特性の維持・回復のためのメンテナンスを行う。メンテナンスとしては、加湿動作、排出動作、及び、ワイピング動作等が含まれる。加湿動作は、図6に示すように、封止空間S1内に加湿空気を供給するとともに、封止空間S1内の空気を外部空間(外部)S2に排出する動作である。ここで、封止空間S1とは、吐出面10aと対向する吐出空間を含む空間であり、キャップ機構60の後述の環状部材61の先端61aと対向部材8とが当接された際に、環状部材61、対向部材8及び吐出面10aにより画成される空間である。また、加湿動作は、例えば、プリンタ1の停止時や休止時に行われる。
排出動作は、フラッシング(画像データとは異なるフラッシングデータに基づいてヘッド10のアクチュエータを駆動することにより一部〜全吐出口108からインクを吐出することで強制的に排出させる動作)、及びパージ(ポンプ54(図8参照)によりヘッド10内のインクに圧力を付与することにより全吐出口108からインクを強制的に排出させる動作)を含む。フラッシングは、例えば加湿動作後に行われる。
ワイピング動作は、ワイパユニット55により、吐出面10aに付着したインクを払拭するヘッドワイプ、及び対向部材8の対向面8aに付着したインクを払拭する対向面ワイプを含む。このワイピング動作は、例えば、排出動作後に行われる。
ワイパユニット55は、図3に示すように、吐出面ワイパ56a、対向面ワイパ56b、これらを支持する基部56c、及び、ワイパ移動機構57を有している。吐出面ワイパ56aは、板状の弾性部材(例えば、ゴム)であり、吐出面10aの副走査方向幅より若干長い。同様に、対向面ワイパ56bは、板状の弾性部材であり、対向部材8の副走査方向幅より若干長い。基部56cは、副走査方向を長手方向とする直方体であって、長手方向両端に円柱状の孔が形成されている。孔は、基部56cを主走査方向に貫通し、一方の孔の内面には雌ねじが形成されている。ワイパ移動機構57は、副走査方向に並んだ2つのガイド58と、2つのガイド58の一方に回転力を付与するワイパ駆動モータ59(図8参照)とから構成される。ガイド58は、ヘッド10よりも用紙搬送方向上流側において主走査方向に沿って延設された丸棒であり、ワイパ駆動モータ59により回転力を付与されるガイド58の外周面には雄ネジが形成され、ねじ同士が螺合する関係で基部56cの孔に貫挿されている。他方のガイド58については外周面には雄ネジが形成されていない丸棒であり、内面には雌ねじが形成されていない基部56cの孔に貫挿されている。
ワイパ駆動モータ59の正逆回転によって、基部56cがガイド58に沿って往復移動する。外周面に雄ネジが形成されていない他方のガイド58により基部56c回転止めが図られている。図3(a)に示すように、ヘッド10の主走査方向の左側端部近傍は、基部56cの待機位置である。ヘッドワイプ時、及び対向面ワイプ時には、吐出面10aの主走査方向に関する一端の吐出口未形成領域D1(第1端領域)から、吐出面10aの主走査方向に関する他端の吐出口未形成領域D2(第2端領域)に向かう方向(図中右方向)を移動方向として、基部56cが移動する。これにより、ヘッドワイプ時においては、吐出面10aに付着したインクが吐出面ワイパ56aにより払拭され、対向面ワイプ時には、対向部材8の対向面8aに付着したインクが対向面ワイパ56bにより払拭される。
なお、ヘッドワイプ時の吐出面ワイパ56aの移動軌跡の上流端は、吐出口未形成領域D1と対向する空間、及びこの吐出口未形成領域D1よりも、吐出口未形成領域D1から吐出口未形成領域D2に向かう方向に関して上流側の空間の何れかに位置する。また、ヘッドワイプ時の吐出面ワイパ56aの移動軌跡の下流端は、吐出口未形成領域D2と対向する空間、及びこの吐出口未形成領域D2よりも、吐出口未形成領域D1から吐出口未形成領域D2に向かう方向に関して下流側の空間の何れかに位置する。
ヘッド昇降機構50は、ヘッドホルダ3を鉛直方向に昇降させることで、ヘッド10を記録位置、ヘッドワイプ位置、及び対向面ワイプ位置に選択的に移動させる。記録位置では、図1に示すように、ヘッド10がプラテン40と記録に適した間隔で対向する。ヘッドワイプ位置は、図3(b)に示すように、記録位置よりも鉛直方向に上方の位置であり、ヘッドワイプ時にヘッド10が配置される位置である。また、対向面ワイプ位置は、図3(c)に示すように、ヘッドワイプ位置よりも上方の位置であり、対向面ワイプ時にヘッド10が配置される位置である。
ヘッド10がヘッドワイプ位置に配置されているときには、図3(b)に示すように、吐出面10aは吐出面ワイパ56aの上端位置よりも若干下方に位置される。また、ヘッド10が対向面ワイプ位置に配置されているときには、図3(c)に示すように、吐出面10aは吐出面ワイパ56aの上端位置よりも上方に位置される。
次に、図4、及び図5を参照しつつ、ヘッド10について詳細に説明する。図5(a)では説明の都合上、アクチュエータユニット21の下方にあって破線で描くべき圧力室110、アパーチャ112及び吐出口108を実線で描いている。ヘッド10は、図4に示すように、流路ユニット9の上面に8つのアクチュエータユニット21が固定された積層体である。流路ユニット9の下面が、吐出面10aである。流路ユニット9の内部にはインク流路が形成され、アクチュエータユニット21はこの流路内のインクに吐出エネルギーを付与する。
流路ユニット9は、図5(b)に示すように、ステンレス製の9枚の金属プレート122〜130を積層した積層体である。流路ユニット9の上面には、図4に示すように、リザーバユニットに連通する計18個のインク供給口105bが開口している。流路ユニット9の内部には、図4、及び図5に示すように、インク供給口105bを一端とするマニホールド流路105、及び、マニホールド流路105から分岐した複数の副マニホールド流路105aが形成されている。さらに、各副マニホールド流路105aの出口から圧力室110を経て吐出口108に至る複数の個別インク流路132が形成されている。吐出面10aに形成された多数の吐出口108は、マトリクス状に配置されており、主走査方向(一方向)に関してこの方向の解像度である600dpiの間隔で配列されている。
図4、及び図5に示すように、リザーバユニットからインク供給口105bに供給されたインクは、マニホールド流路105(副マニホールド流路105a)に流入する。副マニホールド流路105a内のインクは、各個別インク流路132に分配され、アパーチャ112及び圧力室110を経て吐出口108に至る。
次に、アクチュエータユニット21について説明する。図4に示すように、8つのアクチュエータユニット21は、それぞれ台形の平面形状を有しており、インク供給口105bを避けるよう主走査方向に千鳥状に配置されている。さらに、各アクチュエータユニット21の平行対向辺は主走査方向に沿っており、隣接するアクチュエータユニット21の斜辺同士は副走査方向に沿って重なっている。
次に、図4、図6及び図7を参照し、ヘッドホルダ3及びキャップ機構60の構成について説明する。ヘッドホルダ3は、金属等からなる枠状フレームであり、ヘッド10の側面を全周に亘って支持している。ヘッド10の周囲には、キャップ機構60を構成する環状部材61が配設されている。環状部材61はヘッドホルダ3に取り付けられており、平面視でヘッド10の外周を取り囲む。また、ヘッドホルダ3には、一対のジョイント81が取り付けられている。ここで、ヘッドホルダ3とヘッド10との当接部は、全周に亘って封止剤で封止されている。また、ヘッドホルダ3と環状部材61との当接部は、全周に亘って接着剤で固定されている。
一対のジョイント81は、加湿空気供給排出機構80の循環流路の一端及び他端をそれぞれ構成するものである。一対のジョイント81は、図6に示すように、空気導入口81aを持つ右側ジョイント81と空気排出口81bを持つ左側ジョイント81とから構成され、ヘッド10を主走査方向に挟んで配置されている。即ち、図3(b)に示すように、空気導入口81aは、ヘッドワイプ時における吐出面ワイパ56aの移動軌跡の下流端に設けられており、空気排出口81bは、ヘッドワイプ時における吐出面ワイパ56aの移動軌跡の上流端に設けられている。従って、空気導入口81aは、吐出面10aの吐出口未形成領域D1から吐出口未形成領域D2に向かう方向に関して、全ての吐出口108よりも下流に配置されている。また、空気排出口81bは、吐出面10aの吐出口未形成領域D1から吐出口未形成領域D2に向かう方向に関して、全ての吐出口108よりも上流に配置されている。これにより、加湿動作時において、加湿された空気が吐出面10aの吐出口未形成領域D2から吐出口未形成領域D1に向かう方向に流動することになるので、全ての吐出口108近傍に付着したインクの粘度を効率良く低下させることができる。
各ジョイント81は、略円筒状であり、基端81x、及び、基端81xから延出した先端81yを含む。基端81xから先端81yに亘って、鉛直方向に沿った円柱状の中空空間81zが貫通している。基端81x及び先端81yの外径は異なり、基端81xの方が先端81yより外径が大きいが、中空空間81zは鉛直方向に沿って一定の径を有する。
ヘッドホルダ3には、平面視円形の貫通孔3aが形成されており、ジョイント81は、先端部81yが貫通孔3aに貫挿された状態で、ヘッドホルダ3に固定されている。先端部81yは、貫通孔3aよりも一回り小さいが、両者間の隙間には封止剤等が充填されて、封止される。
キャップ機構60は、環状部材61、環状部材61の可動体63を昇降させる昇降モータ65(図8参照)、対向部材8、及び対向部材8を昇降させる対向部材移動機構96(図8参照)を含む。
対向部材8は、平面視において、環状部材61よりも一回り大きい矩形平面形状を有するガラス板からなる。なお、対向部材8は、ガラス以外の材質から構成されていてもよく、特に限定するものではない。
対向部材移動機構96は、制御部100による制御の下、対向部材8を昇降させることで、対向部材8を、初期位置、第1位置、第2位置及び当接位置に選択的に移動させる。
ここで、初期位置とは、図2(a)に示すように、画像記録時において対向部材8の上面が配置される位置である。また、第1位置とは、図2(c)に示すように、初期位置よりも上方の位置であり、初期位置と比べて吐出面10aとの間隔が狭い位置である。ヘッドワイプ及びパージは、対向部材8がこの第1位置に配置されているときに行われる。また、第2位置とは、図2(c)に示すように、第1位置よりも若干上方の位置であり、ワイパユニット55の対向面ワイパ56bの下端位置よりも若干上方の位置である。対向面ワイプは、対向部材8がこの第2位置に配置されているときに行われる。
また、当接位置とは、図2(b)及び図3(a)に示すように、第2位置よりも上方の位置である。対向部材8がこの当接位置に配置されている際において、環状部材61の可動体63を下降させると、当該環状部材61の先端61aと対向部材8とが当接されて、封止空間S1を外部空間S2に対して封止することができる(図3(a)参照)。フラッシングは、対向部材8がこの当接位置に配置されているときに行われる。
環状部材61は、平面視でヘッド10の外周を取り囲む矩形の環状部材であり、主走査方向に長い。環状部材61は、図7に示すように、ヘッドホルダ3に支持された弾性体62、及び、昇降可能な可動体63を含む。
弾性体62は、ゴム等の環状弾性材料からなり、平面視でヘッド10を囲んでいる。弾性体62は、図7に示すように、基部62x、基部62xの下面から突出した突出部62a、ヘッドホルダ3に固定された固定部62c、及び、基部62xと固定部62cとを接続する接続部62dを含む。このうち、突出部62aは、断面が三角形である。また、固定部62cは断面がT字状である。固定部62cの上端部分は、接着剤等によって、ヘッドホルダ3に固定されている。固定部62cはまた、ヘッドホルダ3と各ジョイント81の基端部81xとで挟持されている。接続部62dは、固定部62cの下端から湾曲しつつ外側(平面視で吐出面10aから離隔する方向)に延び、基部62xの下側側面に接続している。接続部62dは、可動体63の昇降に伴って変形する。基部62xの上面には、凹部62bが形成されており、可動体63の下端と嵌合している。
可動体63は、環状の剛材料(例えば、ステンレス)からなり、平面視でヘッド10の外周を取り囲んでいる。可動体63は、弾性体62に支持されて、ヘッドホルダ3に対して鉛直方向に相対移動可能である。可動体63は、複数のギア64と接続されている。制御部100による制御の下、昇降モータ65(図8参照)が駆動されると、ギア64が回転して可動体63が昇降する。このとき、基部62xも、共に昇降する。これにより、環状部材61(突出部62a)の先端61aと吐出面10aとの相対位置が、鉛直方向に変化する。
環状部材61は、可動体63の昇降に伴って、その先端61aが、当接位置にある対向部材8の対向面8aに当接するキャップ位置(図6参照)と、当接位置にある対向部材8の対向面8aから離隔した離隔位置(図7参照)とを選択的にとる。キャップ位置では、環状部材61、吐出面10a、及び対向部材8により、封止空間S1が外部空間S2に対して封止された封止状態となっている。また、離隔位置では、封止空間S1が外部空間S2に対して開放された開放状態となっている。
次に、図6を参照し、加湿空気供給排出機構80の構成について説明する。加湿空気供給排出機構80は、図6に示すように、一対のジョイント81、加湿ポンプ83、タンク84、及びチューブ85,86等を含む。チューブ85の一端は左側のジョイント81の先端部81yに嵌合し、他端はタンク84に接続されている。一方、チューブ86の一端は右側のジョイント81の先端81yに嵌合し、他端はタンク84に接続されている。このように、チューブ85,86は、封止空間S1とタンク84とを連通させる。
タンク84は、下部空間に水(加湿液)を貯留し、且つ、上部空間に、下部空間の水により加湿された加湿空気を貯蔵している。チューブ85は、タンク84の下部空間(水中)と連通している。一方、チューブ86は、タンク84の上部空間と連通している。なお、タンク84内の水がチューブ85に流れ込まないよう、チューブ85には図示しない逆止弁が取り付けられており、図6中白抜き矢印方向にのみ空気が流れるようになっている。
この構成において、加湿動作が実行されると、制御部100の制御により、昇降モータ65が駆動されて、環状部材61の先端61aがキャップ位置に移動されて封止空間S1が封止状態にされる。その後、制御部100の制御により、加湿ポンプ83が駆動され、図6に示すように、タンク84内の空気が白抜き矢印に沿って循環する。上部空間の加湿空気は、空気導入口81aから封止空間S1に供給される。このとき、封止空間S1は封止状態であるため、内部の空気が加湿空気と置換されながら空気排出口81bに向かって流れる。チューブ85はタンク84と水中で連通しているため、封止空間S1内の空気は、タンク84で加湿される。生成された加湿空気は、加湿ポンプ83の駆動が続く間、封止空間S1に供給される。このように加湿動作が実行されることにより、全ての吐出口108近傍のインクの粘度を低下させることができる。また、このとき、空気導入口81aから供給された加湿空気により、吐出面10a及び対向面8aにおいて結露が生じることになる。これにより、吐出面10a及び対向面8aに固着しているインクを湿潤させることができ、この状態においてヘッドワイプ及び対向面ワイプを行うことにより吐出面10a及び対向面8aに固着したインクを効率良く除去することができる。なお、環境条件により、空気導入口81aから供給された加湿空気により、吐出面10a及び対向面8aにおいて結露が生じない場合もある。
ここで、上記のように加湿動作が実行されると、吐出口108に形成されるメニスカスにおいて、この吐出口108から吐出されるインクと加湿空気の水分が混ざり合い、当該メニスカスのインク濃度が低下する。そこで、本実施形態においては、加湿動作後に画像記録を行うときには、インク濃度が低下したインクを排出すべくフラッシングを行い、その後、当該フラッシングにより吐出面10a及び対向面8aに付着したインクを払拭すべくヘッドワイプ及び対向面ワイプを行う。
ところで、吐出面10a上の結露量、及び対向面8a上の結露量は、空気導入口81aに近い領域において多く、空気導入口81aから離れるに従い少なくなる。従って、全ての吐出口108近傍のインクの粘度を所望の粘度まで低下させる場合や、吐出面10a及び対向面8aに固着しているインクを湿潤させるべく吐出面10a及び対向面8a全域に亘り所望以上の結露をさせる場合、吐出面10a及び対向面8aにおける空気導入口81aに近い領域(例えば、吐出口未形成領域D2)が、それ以外の領域と比べて過剰に結露することになる。
従って、このように過剰に結露している吐出面10aの領域を吐出面ワイパ56aの移動方向上流側として、ヘッドワイプを行うと、この領域よりも下流側の吐出口108に形成されるメニスカスに多量の水が流入して、当該メニスカスのインク濃度を低下させる。この場合、フラッシングを再度行う必要があり問題となる。そこで、本実施形態においては、上述したように、空気導入口81aを、ヘッドワイプ時における吐出面ワイパ56aの移動軌跡の下流端に設けている。即ち、ヘッドワイプ時における吐出面ワイパ56aの移動方向は吐出面10aにおける結露量の多い領域に向かう方向である。これにより、吐出面10aに過剰に結露した水が、吐出口108に形成されるメニスカスに流入することを抑制することができるので、メニスカスのインクの濃度が低下することを抑制することができる。
また、対向面ワイプに関しては、図3(d)に示すように、対向面8aに付着しているインクの粘度には、対向面ワイパ56bによるインクの払拭性が良好となる適正な粘度範囲がある。具体的には、対向面8aに付着したインクの含水量が低く、インクの粘度が高すぎると、対向面8aにインクが固着した状態なので、払拭性が悪くなる。一方で、対向面8aに付着したインクの含水量が高く、インクの粘度が低すぎると、インクの流動性が高くなる。その結果、対向面8aの払拭中において、対向面8aにおける対向面ワイパ56bの移動方向上流側の領域において先に払拭されて、対向面ワイパ56bと共に移動している含水量が高いインクが、対向面ワイパ56bの移動に伴い、その流動性により対向面8aと対向面ワイパ56bとの接触部分をすり抜けて対向面8aの広範囲に亘り残存する問題が生じる。
そこで、本実施形態においては、上述したように、対向面ワイプ時の対向面ワイパ56bの移動方向は、対向面8aにおける空気導入口81aに近い領域に向かう方向である。これにより、対向面ワイプ時において、対向面8aと対向面ワイパ56bとの接触部分をすり抜けるインクの量を低減することができるので、対向面ワイプ後において対向面8aに残存するインクの量を低減することができる。
なお、吐出面ワイプにおいても、吐出面10aに付着したインクの含水量が高い場合、吐出面ワイパ56aと共に移動している含水量が高いインクが、その流動性により吐出面10aと吐出面ワイパ56aとの接触部分をすり抜けて吐出面10aに残存する問題が生じ得るが、吐出面ワイパ56aにおいては、吐出面ワイパ56aにより掻き取られたインクの殆どが吐出面ワイパ56aを伝って下方に移動して、対向部材8の対向面8aにおいて受容されることになるので、対向面ワイパ56bほど問題とはならない。また、吐出面10aに付着するインク量も対向部材8の対向面8aに付着するインク量に比べて少ない。
次に、図8を参照しつつ、制御部100について説明する。制御部100は、CPU(Central Processing Unit)と、CPUが実行するプログラム及びこれらプログラムに使用されるデータを書き替え可能に記憶するROM(Read Only Memory)と、プログラム実行時にデータを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)とを含んでいる。制御部100を構成する各機能部は、これらハードウェアとROM内のソフトウェアとが協働して構築されている。図8に示すように、制御部100は、搬送制御部141、画像データ記憶部142、ヘッド制御部143、メンテナンス制御部144、及びワイピング駆動制御部145を有している。
搬送制御部141は、外部装置から受信した記録指令に基づいて、用紙Pが搬送方向に沿って所定速度で搬送されるように、給紙ユニット1c、ガイドユニット25、及び、搬送ユニット30の各動作を制御する。画像データ記憶部142は、外部装置からの記録指令に含まれる画像データを記憶する。ヘッド制御部143は、画像記録時において、画像データ記憶部142に記憶された画像データに基づいて、搬送される用紙Pに向けてインクが吐出されるようヘッド10を制御する。
メンテナンス制御部144は、排出動作、ワイピング動作及び、加湿動作のメンテナンスにおいて、ヘッド10、対向部材移動機構96、ヘッド昇降機構50、プラテンモータ43、ポンプ54、昇降モータ65、及び加湿ポンプ83を制御する。ワイピング駆動制御部145はワイピング動作において、ワイパ駆動モータ59を制御する。
次に、制御部100が行うメンテナンスの一例について、図9(a)を参照しつつ、以下に説明する。なお、図9(a)の動作フローの開始時における状態は、画像記録が行われた後の状態である。即ち、図2(a)に示すように、対向部材8は初期位置に配置されており、プラテン40は対向位置に配置されている。
まず、制御部100が、加湿指令を受信する(A1)。メンテナンス制御部144は、図2(b)に示すように、プラテンモータ43を制御して、プラテン40を非対向位置に移動させ、その後、対向部材移動機構96を制御して、対向部材8を当接位置に移動させる(A2)。
次に、メンテナンス制御部144は、昇降モータ65を制御して、可動体63を下降させ、環状部材61の先端61aをキャップ位置に移動させる(A3)。これにより、封止空間S1が外部空間S2に対して封止される。その後、メンテナンス制御部144は、加湿動作を実行すべく、所定の時間だけ加湿ポンプ83を駆動する(A4)。これにより、封止空間S1に対して空気導入口81aから加湿空気が供給されるとともに、空気排出口81bから封止空間S1の空気が排出されるので、封止空間S1内に加湿空気が充填される。その結果、吐出口108近傍のインクが増粘することを抑制できる。またさらに、吐出面10a及び対向面8aに固着しているインクの粘度を下げることができる。
次に、制御部100は、外部装置から記録指令を受信したか否かを判断する(A5)。記録指令を受信していないと判断した場合(A5:NO)には、ステップA5が繰り返されることにより、記録指令の受信待ちが行われる。一方、記録指令を受信したと判断した場合(A5:YES)には、メンテナンス制御部144は、昇降モータ65を制御して、可動体63を上昇させて、環状部材61の先端61aを離隔位置に移動させる(A6)。これにより、封止空間S1が外部空間S2に対して開放される。
次に、メンテナンス制御部144は、ヘッド10のアクチュエータを駆動させることにより、ヘッド10のすべての吐出口108から対向部材8に向けてインクを排出させる(A7)。これにより、吐出口108に形成されるメニスカスにおいて、加湿動作によりインク濃度が低下したインクを排出することができる。また、フラッシングにおいて排出されるインクは、画像記録時に用紙Pに接触することのない対向部材8に付着することになるので、排出されたインクにより用紙Pが汚れることはない。
次に、メンテナンス制御部144は、対向部材移動機構96を制御して、対向部材8を第1位置に移動させるとともに、ヘッド昇降機構50を制御して、ヘッド10をヘッドワイプ位置に移動させる(A8)。その後、ワイピング駆動制御部145は、ヘッドワイプを行うべく、ワイパ駆動モータ59を制御して、基部56cを待機位置から右方に移動させることで、吐出面ワイパ56aを吐出面10aに接触させつつ、吐出面10aに対して平行移動させる(A9)。これにより、吐出面10aに付着したインクを払拭することができる。また、このヘッドワイプ時の吐出面ワイパ56aの移動方向は、吐出面10aにおける結露量の多い領域に向かう方向である。その結果、吐出面10aに結露した水が、吐出口108に形成されるメニスカスに流入することを抑制することができるので、メニスカスのインクの濃度が低下することを抑制することができる。なお、ヘッドワイプにおいて、吐出面ワイパ56aにより掻き取られたインクの殆どは、下方に移動して対向部材8に受容される。
次に、メンテナンス制御部144が、ヘッド昇降機構50を制御してヘッド10を対向面ワイプ位置に移動させた後、ワイピング駆動制御部145がワイパ駆動モータ59を制御して、基部56cを図中左方に移動させて、待機位置に戻す(S10)。なお、このステップS10において、基部56cが図中左方へ移動する際には、ヘッド10が対向面ワイプ位置に配置されているので、吐出面ワイパ56aは吐出面10aに接触せずに移動することになる。
次に、メンテナンス制御部144は、対向部材移動機構96を制御して、対向部材8を第2位置に移動させる(A11)。その後、ワイピング駆動制御部145は、対向面ワイプを行うべく、ワイパ駆動モータ59を制御して、基部56cを待機位置から右方に移動させることで、対向面ワイパ56bを対向面8aに接触させつつ、対向面8aに対して平行移動させる(A12)。これにより、対向面8aに付着したインクを払拭することができる。また、この対向面ワイプ時の対向面ワイパ56bの移動方向は、対向面8aにおける空気導入口81aに近い領域に向かう方向である。これにより、対向面ワイプ時において、対向面8aと対向面ワイパ56bとの接触部分をすり抜けるインクの量を低減することができるので、対向面ワイプ後において対向面8aに残存するインクの量を低減することができる。
次に、メンテナンス制御部144が、対向部材移動機構96を制御して、対向部材8を初期位置に移動させた後、ワイピング駆動制御部145がワイパ駆動モータ59を制御して、基部56cを待機位置に戻すとともに、メンテナンス制御部144がプラテンモータ43を制御してプラテン40を対向位置に戻す(A13)。なお、このステップA13において、基部56cが図中左方へ移動する際には、対向部材8が初期位置に配置されているので、対向面ワイパ56bは対向面ワイパ56bに接触せずに移動することになる。こうして制御部100によるメンテナンスが完了して、ステップA5において受信した記録指令に基づいた、画像記録が行われることになる。
以上に述べたように、本実施形態のプリンタ1によると、空気導入口81aは、ヘッドワイプ時における吐出面ワイパ56aの移動軌跡の下流端に設けられている。これにより、ヘッドワイプ時における吐出面ワイパ56aの移動方向は吐出面10aにおける結露量の多い領域に向かう方向となる。従って、吐出面10aに結露した水が、吐出口108に形成されるメニスカスに流入することを抑制することができるので、メニスカスのインクの濃度が低下することを抑制することができる。
また、本実施形態のプリンタ1によると、対向面ワイプ時の対向面ワイパ56bの移動方向は、対向面8aにおける空気導入口81aに近い領域に向かう方向である。これにより、対向面ワイプ時において、対向面8aと対向面ワイパ56bとの接触部分をすり抜けるインクの量を低減することができるので、対向面ワイプ後において対向面8aに残存するインクの量を低減することができる。
またさらに、本実施形態のプリンタ1によると、ヘッドワイプが行われた後に対向面ワイプが行われるように構成されている。これにより、ヘッドワイプが行われる際に、吐出面ワイパ56aにより掻き取られたインクが対向部材8の対向面に移動したとしても、当該インクを対向面ワイプにより払拭することができる。従って、吐出面10a及び対向部材8に拭き残しなく確実にインクを払拭することができる。
(第2実施形態)
以下、本発明の第2実施形態について、図9(b)、及び図10(a),(b)を参照しつつ説明する。第2実施形態において第1実施形態と異なる点は、第1実施形態においては空気導入口81a及び空気排出口81bはヘッド10を主走査方向に挟んで配置された一対のジョイント81に形成されていたが、第2実施形態においては空気導入口181a及び空気排出口181bは吐出面10aに形成されている点である。以下においては、上述した第1実施形態と同一の箇所については同一の符号を付し、その説明を適宜省略する。
本実施形態においては、図10(a)に示すように、空気導入口181aは、吐出面10aにおける吐出口未形成領域D1に形成されている。また、空気排出口181bは、吐出面10aにおける吐出口未形成領域D2に形成されている。
次に、本実施形態の制御部100が行うメンテナンスの一例について、図9(b)を参照しつつ、以下に説明する。
ステップB1〜ステップB7については、第1実施形態において図9(a)を参照して説明したステップA1〜ステップA7と略同様であるため、説明を省略する。
ステップB8において、メンテナンス制御部144は、対向部材移動機構96を制御して、対向部材8を第1位置に移動させるとともに、ヘッド昇降機構50を制御して、ヘッド10を対向面ワイプ位置に移動させる。次に、ワイピング駆動制御部145は、ワイパ駆動モータ59を制御して、吐出面ワイパ56aがヘッドワイプの開始位置に配置されるよう基部56cを図中右方に移動させる(B9)。ここで、ヘッドワイプの開始位置とは、図10(b)に示すように、吐出面ワイパ56aの主走査方向位置が、吐出口未形成領域D1内において、吐出口未形成領域D1から吐出口未形成領域D2に向かう方向に関して空気排出口181bよりも下流となる位置である。
次に、メンテナンス制御部144が、ヘッド昇降機構50を制御して、ヘッド10をヘッドワイプ位置に移動させた後、ワイピング駆動制御部145がヘッドワイプを行うべく、ワイパ駆動モータ59を制御して、基部56cをヘッドワイプの開始位置から右方に移動させることで、吐出面ワイパ56aを吐出面10aに接触させつつ、吐出面10aに対して平行移動させる(B10)。ここで、空気排出口181bに紙分等の異物が流入すると、その異物が、加湿動作時における封止空間S1内の空気の排出に伴い、チューブ85を介して加湿ポンプ83やタンク84等に流入して、加湿空気供給排出機構80の加湿機能を低下させることがある。しかしながら、本実施形態においては、上述したように、吐出口未形成領域D1から吐出口未形成領域D2に向かう方向に関して空気排出口181bよりも下流位置からヘッドワイプを開始しているので、吐出面10aに付着している異物が空気排出口181bに流入することを防止することができる。
ステップB11〜ステップB14については、第1実施形態において図9(a)を参照して説明したステップA10〜ステップA13と略同様であるため、説明を省略する。
(第3実施形態)
以下、本発明の第3実施形態について、図10(c)を参照しつつ説明する。第3実施形態において第1実施形態と異なる点は、第1実施形態においては空気導入口81a及び空気排出口81bはヘッド10を主走査方向に挟んで配置された一対のジョイント81に形成されていたが、第2実施形態においては、空気導入口281aは対向面8aに形成されており、空気排出口281bは、環状部材61の先端61aと対向面8aとの間に形成される隙間である点である。また、第1実施形態においては、加湿動作において、空気排出口81bから排出された封止空間S1内の空気が、加湿ポンプ83及びタンク84に回収されるように空気が循環する構成であるが、第3実施形態においては、空気が循環しない構成にされている点でも異なる。以下においては、上述した第1実施形態と同一の箇所については同一の符号を付し、その説明を適宜省略する。
本実施形態においては、図10(c)に示すように、チューブ85の一端は外部空間S2に接している。また、空気導入口281aは、対向面8aにおける、吐出口未形成領域D2に対向する空間に接する領域に形成されている。即ち、ヘッドワイプ時の吐出面ワイパ56aの移動軌跡の下流端に設けられている。
この構成において、加湿動作が実行されると、制御部100の制御により、昇降モータ65が駆動されて、環状部材61の先端61aがキャップ位置に移動されて、封止空間S1が封止状態にされる。その後、制御部100の制御により、加湿ポンプ83が駆動されて、タンク84内の空気が図10(c)中の白抜き矢印に沿って流れる。即ち、タンク84の上部空間の加湿空気は、タンク84から空気導入口281aに向かって流れ、封止空間S1内に充満される。また、このとき、タンク84内には負圧が生じ、外部空間S2の空気がチューブ85を介して回収されてタンク84に向かって流れる。封止空間S1は、タンク84内の空気が供給され続けると加圧される。そして、封止空間S1内の圧力が所定値以上となると、環状部材61の先端61aと対向面8aとの当接箇所に隙間(空気排出口281b)が生じて、当該隙間(空気排出口281b)から封止空間S1内の空気が排出されることになる。このように加湿動作が実行されることにより、全ての吐出口108近傍のインクが増粘することを抑制することができる。また、空気導入口281aがヘッドワイプ時の吐出面ワイパ56aの移動軌跡の下流端に設けられているので、ヘッドワイプ時における吐出面ワイパ56aの移動方向は吐出面10aにおける結露量の多い領域に向かう方向となる。従って、吐出面10aに結露した水が、吐出口108に形成されるメニスカスに流入することを抑制することができるので、メニスカスのインクの濃度が低下することを抑制することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、上述の実施形態においては、環状部材61の先端61aが昇降可能にされていたが、これに限定されない。例えば、環状部材61の先端61aが移動不能にヘッドホルダに固定され、環状部材61の先端61aの吐出面に対する相対位置が一定であってもよい。この場合、対向部材8が当接位置に配置されたとき、環状部材61の先端61aと対向部材8が当接されるように構成されていればよい。また、環状部材61が対向部材8に設けられた構成(キャップ機構をヘッド10側に有しない構成)であってもよい。
また、上述の実施形態においては、メンテナンス制御部144は、加湿動作後にフラッシングを行うようにされているが、パージを行うようにされていてもよい。また、上述の実施形態においては、フラッシング後に、ヘッドワイプ及び対向面ワイプが行うようにされているが、ヘッドワイプのみ行うようにされていてもよい。
また、空気導入口は、ヘッドワイプ時の吐出面ワイパ56aの移動軌跡の下流端に設けられている限り、形状や位置は特に限定されない。また、空気排出口は、封止空間S1に接する限り、形状や位置は特に限定されない。例えば、空気導入口が吐出面10aの吐出口未形成領域D2に形成され、空気排出口がヘッドホルダ3のジョイント81に形成されていてもてよい。
本発明は、ライン式・シリアル式のいずれにも適用可能であり、また、プリンタに限定されず、ファクシミリやコピー機等にも適用可能であり、さらに、インク以外の液体を吐出させることで記録を行う液体吐出装置にも適用可能である。記録媒体は、用紙Pに限定されず、記録可能な様々な媒体であってよい。さらに、本発明は、インクの吐出方式にかかわらず適用できる。
1 インクジェットプリンタ(液体吐出装置)
10 ヘッド(液体吐出ヘッド)
56a 吐出面ワイパ
56b 対向面ワイパ
60 キャップ機構(キャップ手段)
80 加湿空気供給排出機構(加湿空気供給排出手段)
81a,181a,281a 空気導入口
81b,181b,181a 空気排出口
S1 封止空間

Claims (7)

  1. 液体を吐出するための複数の吐出口が形成された吐出面を有する液体吐出ヘッドと、
    前記吐出面と対向する吐出空間を含む封止空間を外部に対して封止する封止状態、及び、前記封止空間を外部に対して開放する開放状態を取り得るキャップ手段と、
    前記封止状態となっているときの前記封止空間に空気を導入するための空気導入口と、
    前記封止状態となっているときの前記封止空間から空気を排出するための空気排出口と、
    前記封止空間が前記封止状態となっているときに、加湿された空気を、前記空気導入口を介して前記封止空間に供給すると共に、前記封止空間の空気を前記空気排出口から排出する前記加湿空気供給排出手段と、
    前記吐出面に付着した液体を払拭するための吐出面ワイパと、
    前記吐出面ワイパを前記吐出面に接触させつつ、前記吐出面の第1端領域から第2端領域に向かう所定方向を移動方向として、前記吐出面に対して平行移動させて、前記吐出面ワイパに前記吐出面に付着した液体の払拭を行わせるワイパ駆動手段とを備え、
    前記空気導入口は、前記ワイパ駆動手段によって移動される前記吐出面ワイパの移動軌跡の下流端に設けられていることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記空気導入口は、前記所定方向に関して、全ての前記複数の吐出口よりも下流に配置され、前記空気排出口は、前記所定方向に関して、全ての前記複数の吐出口よりも上流に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記空気導入口及び前記空気排出口は前記吐出面に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記ワイピング駆動手段は、前記所定方向に関して前記空気排出口よりも下流位置を前記払拭の開始位置とすることを特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置。
  5. 前記キャッピング手段は、
    前記吐出面と対向する対向部材と、
    前記液体吐出ヘッドの周囲に配設され、前記対向部材に当接した際に、前記吐出面及び前記対向部材とともに、前記封止空間を前記封止状態にする環状部材と
    を有していることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の液体吐出装置。
  6. 前記液体吐出ヘッド内の液体を前記吐出口から前記対向部材に向けて排出させるメンテナンス手段と、
    前記対向部材における前記吐出面と対向する対向面に付着した液体を払拭するための対向面ワイパとを更に備え、
    前記ワイピング駆動手段は、前記対向面ワイパを前記対向面に接触させつつ、前記所定方向を移動方向として前記対向面に対して平行移動させて、前記対向面ワイパに前記対向面に付着した液体の払拭を行わせることを特徴とする請求項5に記載の液体吐出装置。
  7. 前記ワイピング駆動手段は、前記メンテナンス手段により前記排出が行われた際において、前記吐出面ワイパを前記吐出面に接触させつつ、前記所定方向を移動方向として前記吐出面に対して平行移動させて、前記吐出面ワイパに前記吐出面に付着した液体の払拭を行わせ、その後、前記対向面ワイパを前記対向面に接触させつつ、前記所定方向を移動方向として前記対向面に対して平行移動させて、前記対向面ワイパに前記対向面に付着した液体の払拭を行わせることを特徴とする請求項6に記載の液体吐出装置。
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