JP5691961B2 - インターフェース装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば車載機器などの操作対象の操作を音声で行うことが可能なインターフェース装置に関する。
従来、入力された音声を予め記憶されている複数の比較対象候補と比較し、一致度合いの高いものを認識結果とする音声認識装置が知られている。このような音声認識装置を車両内における各種操作に採用すれば、ボタン操作などの手操作が軽減されるため、特に運転者自身が利用する場合、メリットが大きい。
従来のインターフェースでは、手操作と音声操作が別体系となっている構成がとられることが多かった。典型的には、手操作用画面において、発話スイッチを押下すると手操作が無効になるとともに音声認識が開始され、音声操作のために発話すべき言葉(以下「操作ワード」という)の一覧表示画面へと表示が切り替わる。具体的には図8(a)のオーディオ手操作用画面から図8(c)の画面に切り替わるという具合である。
しかし、2つの画面が全く異なるため、手操作ボタンと音声コマンド(操作ワード)との対応が分からず、利用者が戸惑ってしまうという課題があった。そのため、同一配置の画面で手操作と音声操作とを可能にする技術が提案されている。すなわち、タッチパネル操作が可能なボタン画像に対し、音声操作が可能であるボタン画像は、それ以外のボタン画像とは別の様態で表示する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
実際のインターフェースには、文字の書かれていないボタン画像や英字のみが書かれたボタン画像が存在する。そこで、上記技術を利用して、音声操作可能であることを示す様態にするだけでなく、操作ワードを表示することが考えられる。具体的には、図8(a)に示すようなオーディオの手操作用画面に対し、音声操作の指示がなされると、図8(b)に示すように、当該手操作用の画面に合わせて、操作ワードを表示するという具合である。
特開2009−162691号公報
上記技術を利用した場合、音声操作の指示があると、図8(b)に示すような操作ワードを表示することができる。しかしながら、音声操作を常時受け付けるような装置に適用すると、常に、操作ワードが表示されてしまう。結果として、主に手操作を行う利用者にとっては、操作画面が煩雑になってしまう虞があり、認知負荷が大きくなることが懸念される。すなわち運転中に画面確認を行おうとすると、表示内容の理解に時間がかかり、危険である。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、常時、音声操作および手操作の両者を可能とする構成において、画面表示が煩雑になることを抑制すると共に音声操作のための操作ワードをわかり易いものとし、利用者の認知負荷を低減させることにある。
上述した目的を達成するためになされたインターフェース装置では、手操作ユニットが、利用者の手操作を常時可能にする。また、音声操作ユニットが、利用者の発する音声に基づく音声操作を常時可能とする。このとき、インターフェース装置は、手操作画面及び音声操作画面のいずれかに操作画面を切り替えて表示可能である。
手操作画面は、操作手段による操作用画像が表示される手操作のための画面である。操作手段には、操作画面に一体となったタッチパネル、リモコン、ハプティックデバイスなど、利用者が手操作にて情報入力を行う全てのデバイスが含まれる。また、操作用画像には、ボタン画像や選択可能なリスト画像などが含まれる。
音声操作画面は、認識辞書に登録された操作ワードが表示される音声操作のための画面である。操作ワードは利用者が音声操作を行うにあたり発する言葉であり、操作ワードが表示されることで、音声操作が容易になる。
本発明のインターフェース装置では特に、操作意図検出手段が利用者の操作意図の有無を検出し、操作意図検出手段による検出結果に基づき、画面切替手段によって、手操作画面又は音声操作画面への切り替えが行われる。
つまり、音声操作が常時可能な構成では、操作ワードが表示された音声操作画面を常時表示することにすると、主として手操作を行う利用者にとって、画面が煩雑になってしまう虞がある。一方で操作ワードを表示しないと、利用者は操作ワードがわからず音声で操作できない可能性がある。そこで、本発明では、操作意図の有無を検出するようにし、操作意図の有無によって、手操作画面又は音声操作画面への切り替えを行う。
このようにすれば、音声操作及び手操作の両者を常時可能とする構成において、画面表示が煩雑になることを抑制できるとともに音声操作のための操作ワードがわかり易いものとなり、利用者の認知負荷を低減させることができる。
例えば、画面切替手段は、操作意図検出手段による検出結果に基づき、音声操作を行う意図が有ると判断した場合、音声操作画面への切り替えを行うことが考えられる。このようにすれば、音声操作を行う意図が有ると判断された場合にだけ音声操作画面が表示されるため画面表示が煩雑になることを抑制でき、また音声操作の際には操作ワードがわかり易いものとなり、利用者の認知負荷を低減させることができる。
また例えば、画面切替手段は、操作意図検出手段による検出結果に基づき、手操作を行う意図が有ると判断した場合、手操作画面への切り替えを行うことが考えられる。このようにすれば、手操作を行う意図が有ると判断された場合に手操作画面が表示されるため、画面が煩雑になることを抑制でき、利用者の認知負荷を低減させることができる。
具体的には、操作意図検出手段が利用者の姿勢を検出する姿勢検出装置を有する構成とすることが考えられる。この場合、画面切替手段は、姿勢検出装置にて操作手段を操作しようとする利用者の姿勢である操作姿勢が検出されると、手操作を行う意図が有ると判断する。ここで操作姿勢には、タッチパネルや、リモコン、ハプティックデバイス等の方向へ腕(手)を伸ばすような姿勢が一例として挙げられる。操作画面と一体にタッチパネルが設けられている場合、タッチパネルの方向へ腕を伸ばす姿勢は、操作画面へ腕を伸ばす姿勢となる。このようにすれば、比較的簡単に、手操作を行う意図の有無を判断することができる。
ただし、操作する意図がないにもかかわらず操作手段の方向へ腕を伸ばすことが考えられる。そこで、姿勢検出装置にて操作姿勢が所定時間継続して検出されると、手操作を行う意図が有ると判断するようにしてもよい。このようにすれば、たまたま操作手段の方向へ腕を伸ばしたような場合を除外でき、手操作を行う意図の有無を適切に判断することができる。なお、この場合の所定時間は、たまたま操作手段の方向へ腕を伸ばしたような場合を除外できる程度の時間であればよく、例えば数秒として設定することが考えられる。
また、具体的には、操作意図検出手段がさらに利用者の視線を検出する視線検出装置を有する構成とすることが考えられる。この場合、画面切替手段は、姿勢検出装置にて操作姿勢が検出されず、かつ、視線検出装置にて操作画面方向への利用者の視線である画面方向視線が検出されると、音声操作を行う意図が有ると判断する。このようにすれば、比較的簡単に、音声操作を行う意図の有無を判断することができる。なお、この構成では、記憶していた操作ワードを目で確認せずに発話する場合には音声操作意図を検出できないが、このような場合は表示を音声操作画面に切替える必要がないため、十分である。
ただし、手操作の場合と同様、操作する意図がないにもかかわらず操作画面方向へ視線を向けることが考えられる。そこで、姿勢検出装置にて操作姿勢が検出されずかつ視線検出装置にて画面方向視線が検出された状態が所定時間継続して検出されると、音声操作を行う意図が有ると判断するようにしてもよい。このようにすれば、たまたま操作画面方向へ視線を向けたような場合を除外でき、音声操作を行う意図の有無を適切に判断することができる。なお、この場合の所定時間は、たまたま操作画面方向へ視線を向けたような場合を除外できる程度の時間であればよく、例えば数秒として設定することが考えられる。
ところで、音声操作画面への切り替えを行った後、音声操作が行われない場合が考えられる。そこで、画面切替手段は、音声操作画面への切り替えを行った後、所定時間が経過しても音声操作が行われない場合、手操作画面への切り替えを行うこととしてもよい。この場合の所定時間は、音声操作画面に切り替えた後に音声操作が行われるであろう時間として設定することが考えられる。このようにすれば、音声操作が行われないにもかかわらず音声操作画面が表示され続けるということがなくなる。
なお、音声操作画面を手操作画面とは全く別に用意してもよいが、音声操作画面は、手操作画面に対応させて操作ワードを表示したものにするとよい。このようにすれば、音声操作画面が手操作画面に対応するものとなり、利用者の認知負荷の低減に寄与する。
このとき、音声操作画面は、手操作画面の操作用画像の近傍又は操作用画像に重ねて、操作ワードを表示したものとすることが考えられる。このようにすれば、操作用画像と操作ワードとの対応が明確になり、利用者の認知負荷を一層低減させることができる。
ところで、操作ワードは、漢字で表示してもよいが、仮名又はローマ字で表示することが好ましい。このようにすれば、外国人などにとっても操作ワードが分かり易くなるという点で有利である。
インターフェース装置の全体構成を示すブロック図である。 画面切替処理を示すフローチャートである。 手操作意図及び音声操作意図の有無の判断を示す説明図である。 手操作画面及び音声操作画面を例示する説明図である。 音声操作画面時処理を示すフローチャートである。 音声操作画面のバリエーションを示す説明図である。 リストの項目が操作用画像となっている場合の手操作画面及び音声操画面を例示する説明図である。 従来技術の課題に関する説明図である。
以下、本発明の実施形態を説明する。
図1は、一実施形態のインターフェース装置1の概略構成を示すブロック図である。
インターフェース装置1は、車両に搭載されて用いられ、装置全体の制御を司る制御部10を中心に構成されている。制御部10は、いわゆるコンピュータであり、CPU、ROM、RAM、I/O、及びこれらを接続するバスラインを含む。
制御部10には、手操作ユニット20、音声操作ユニット30、視線検出装置40、姿勢検出装置50、及び、GUI(グラフィカルユーザインタフェース)表示部60が接続されている。
手操作ユニット20は、タッチパネル21及び、対応コマンド出力部22を有している。タッチパネル21は、GUI表示部60と一体に設けられており、GUI表示部60の操作画面に表示されるボタン画像などの操作用画像のタッチを検出する。このタッチパネル21による検出結果に対応するコマンドを出力するのが、対応コマンド出力部22である。対応コマンド出力部22からのコマンド出力により、制御部10によって、手操作に基づく操作対象の制御が行われる。
音声認識ユニット30は、マイクロフォン31、音声入力部32、音声認識部33、認識辞書34、及び、音声コマンド出力部35を有している。
マイクロフォン31は、利用者の音声を電気信号に変え、音声入力部32へ出力する。また、音声入力部32は、無音区間などを利用して電気信号となった音声を切り出し、音声データとして音声認識部33へ出力する。
音声認識部33は、音声入力部32からの音声データの認識を行う。具体的には、音声認識部33は、認識辞書34を参照し、音声データを予め記憶された比較対象候補と比較して当該比較対象候補から認識結果を得る。つまり、認識辞書34は、比較対象候補を記憶する専用辞書となっている。
音声コマンド出力部35は、音声認識部33にて得られる認識結果に基づき、当該認識結果に対応するコマンドを制御部10へ出力する。これにより、制御部10によって、音声操作に基づく操作対象の制御が行われる。
なお、本実施形態では、常時、マイクロフォン31からの入力音声が認識されるようになっており、音声認識に先立つボタン操作が不要となっている。
視線検出装置40は、視線方向判定部などを備える構成であり、利用者の視線の方向を検出する。本実施形態では、利用者の視線がGUI表示部60の画面方向にあることを検出する。詳しい構成については、特許第4497305号公報を参照されたい。
姿勢検出装置50は、カメラ及び画像キャプチャボードなどを備える構成であり、利用者の姿勢を検出する。本実施形態では、利用者の腕がGUI表示部60の画面方向へ伸びていることを検出する。詳しい構成については特許第4420100号を参照されたい。
GUI表示部60は、利用者に対する情報表示を行う液晶の操作画面を備える。この操作画面には、手操作のための操作用画像が表示される。GUI表示部60の画面には、上述したように、タッチパネル21が一体に取り付けられている。これにより、表示された操作用画像にタッチすることで、利用者の手操作が実現される。
次に、画面切替処理を説明する。この画面切替処理は、GUI表示部60の操作画面を切り替えるものであり、制御部10にて繰り返し実行される。
最初のS100では、GUI表示部60の操作画面方向へ利用者が腕を伸ばしているか否かを判断する。この処理は、姿勢検出装置50による検出結果に基づくものである。ここで操作画面方向へ利用者が腕を伸ばしていると判断された場合(S100:YES)、S110へ移行する。一方、画面方向へ利用者が腕を伸ばしていないと判断された場合(S100:NO)、S110及びS120の処理を実行せず、S130へ移行する。
S110では、所定時間が経過したか否かを判断する。この処理は、利用者が操作画面方向へ腕を伸ばしている状態が所定時間継続したか否かを判断するものである。ここで所定時間が経過したと判断された場合(S110:YES)、手操作の意図が有るとして、S120にて手操作画面への切り替えを行い、その後、S130へ移行する。一方、所定時間が経過していないうちは(S110:NO)、S100からの処理を繰り返す。
S130では、視線がGUI表示部60の操作画面方向にあるか否かを判断する。この処理は、視線検出装置40による検出結果に基づくものである。ここで視線が操作画面方向にあると判断された場合(S130:YES)、S140へ移行する。一方、視線が操作画面方向にないと判断された場合(S130:NO)、S140及びS150の処理を実行せず、画面切替処理を終了する。
S140では、所定時間が経過したか否かを判断する。この処理は、利用者の視線が操作画面方向にある状態が所定時間継続したか否かを判断するものである。ここで所定時間が経過したと判断された場合(S140:YES)、音声操作の意図があるとして、S150にて音声操作画面への切り替えを行い、その後、画面切替処理を終了する。一方、所定時間が経過していないうちは(S140:NO)、S130からの処理を繰り返す。
ここで上述の画面切替処理に対する理解を容易にするため、図3及び図4に基づく説明を加える。
図3は、手操作意図及び音声操作意図の有無の判断を具体的に示す説明図である。上述した画面切替処理では、図3の左欄に一点鎖線で示すように、利用者の腕が操作画面方向へ伸びている場合(図2中のS100:YES)、視線の方向に関係なく、手操作意図があると判断する。また、右下欄に一点鎖線で示すように、利用者の視線が操作画面方向にあり、かつ、利用者の腕が操作画面方向にない場合(図2中のS100:NO,S130:YES)、音声操作意図があると判断する。
また、図4は、手操作画面及び音声操作画面を例示する説明図である。図4(a)は手操作画面を示すものであり、エアコン風向き設定、及び、エアコン内外気設定のボタン画像が表示されている。一方、図4(b)は、図4(a)に対応する音声操作画面を示すものである。図4(b)では、エアコン風向き設定のボタン画像に重ねて、操作ワードとしての「フェース」、「フット」、「フロントデフロスター」が表示されている。また、エアコン内外気設定のボタン画像に重ねて、操作ワードとしての「内気循環」、「外気導入」が表示されている。
次に、音声操作画面時処理を説明する。この音声操作画面時処理は、音声操作画面が表示されているときに、制御部10によって繰り返し実行される。
最初のS200では、音声操作があるか否かを判断する。この処理は、音声操作画面の表示後、実際に音声操作があるか否かを判断するものである。ここで音声操作があると判断された場合(S200:YES)、以降の処理を実行せず、音声操作画面時処理を終了する。一方、音声操作がないと判断された場合(S200:NO)S210へ移行する。
S210では、所定時間が経過したか否かを判断する。この処理は、音声操作のない状態が所定時間継続したか否かを判断するものである。ここで所定時間が経過したと判断された場合(S210:YES)、S220にて手操作画面への切り替えを行い、その後、音声操作画面時処理を終了する。一方、所定時間が経過していないと判断された場合(S210:NO)、S220の処理を実行せず、音声操作画面時処理を終了する。
なお、本実施形態においては、手操作および音声操作が常時可能であるため、手操作ユニット20と音声操作ユニット30は、手操作画面と音声操作画面のどちらが表示されているかによらず常時動作している。
次に、本実施形態のインターフェース装置1が発揮する効果を説明する。
本実施形態では、利用者が操作画面へ腕を伸ばしている場合(図2中のS100:YES)、手操作を行う意図が有るとして、手操作画面への切り替えを行う(S120)。また操作画面へ腕を伸ばしておらず(S100:NO)かつ利用者の視線が操作画面方向にある場合(S130:YES)、音声操作を行う意図が有るとして、音声操作画面への切り替えを行う(S150)。
つまり、音声操作が常時可能な構成では、操作ワードが表示された音声操作画面を常時表示することにすると、主として手操作を行う利用者にとって、画面が煩雑になってしまう虞がある。一方で音声操作を行うための操作ワードには、図4中の「フロントデフロスター」のように利用者にとって容易には推測しにくいものが存在することがあるため、操作ワードを表示しなければ音声操作は使い勝手の悪いものとなる。そこで、本実施形態では、操作意図の有無を検出するようにし(図2中のS100,130)、操作意図の有無によって、手操作画面又は音声操作画面への切り替えを行う(S120,S150)。これにより、音声操作及び手操作の両者を常時可能とする構成において、画面表示が煩雑になることを抑制できるとともに音声操作のための操作ワードがわかり易いものとなり、利用者の認知負荷を低減させることができる。
また、本実施形態では、利用者の姿勢を検出する姿勢検出装置50を有する構成となっている。そして、操作手段としての操作画面を操作しようとする利用者の姿勢である操作姿勢、すなわち操作画面へ利用者が腕を伸ばしている姿勢が検出されると(図2中のS100:YES)、手操作を行う意図が有ると判断する。これにより、比較的簡単に、手操作を行う意図の有無を判断することができる。
このとき本実施形態では、利用者が操作画面へ腕を伸ばしている姿勢が所定時間継続している場合に(図2中のS110:YES)手操作を行う意図が有ると判断する。これにより、たまたま操作画面の方向へ腕を伸ばしたような場合を除外でき、手操作を行う意図の有無を適切に判断することができる。
さらにまた、本実施形態では、さらに利用者の視線を検出する視線検出装置40を有する構成となっている。そして、操作画面へ利用者が腕を伸ばしておらず(図2中のS100:NO)かつ操作画面方向に利用者の視線がある場合に(S130:YES)、音声操作の意図が有ると判断する。これにより、比較的簡単に、音声操作を行う意図の有無を判断することができる。
このとき本実施形態では、操作画面へ利用者が腕を伸ばしておらずかつ操作画面方向に利用者の視線がある状態が所定時間継続している場合に(図2中のS140:YES)音声操作を行う意図があると判断する。これにより、たまたま操作画面方向へ視線を向けたような場合を除外でき、音声操作を行う意図の有無を適切に判断することができる。
また、本実施形態では、音声操作画面への切り替えを行った後、所定時間が経過しても音声操作がない場合(図5中のS200:NO,S210:YES)、手操作画面への切り替えを行う(S220)。これにより、音声操作が行われないにもかかわらず音声操作画面が表示され続けるということがなくなる。
さらにまた、本実施形態では、音声操作画面は、手操作画面に対応させて操作ワードを表示するものとなっている(図4(b)参照)。具体的には、操作用画像であるボタン画像に重ねて、操作ワードが表示される。これにより、操作用画像と操作ワードとの対応が明確になり、利用者の認知負荷を一層低減させることができる。
なお、本実施形態におけるインターフェース装置1が特許請求の範囲の「インターフェース装置」を構成し、手操作ユニット20が「手操作ユニット」を構成し、音声操作ユニット30が「音声操作ユニット」を構成し、操作画面と一体になったタッチパネル21が「操作手段」を構成し、操作画面のボタン画像が「操作用画像」を構成する。また、姿勢検出装置50及び視線検出装置40が「操作意図検出手段」を構成し、制御部10が「画面切替手段」を構成する。
また、図2に示した画面切替処理及び図5に示した音声操作画面時処理が「画面切替手段」の機能としての処理に相当する。
以上、本発明は、上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、その技術的範囲を逸脱しない限りにおいて、種々なる形態で実施可能である。
(イ)例えば図6(a)に示すように、手操作画面に表示されるボタン画像の近傍に操作ワードを表示するようにしてもよい。このようにすれば、手操作画面との対応関係が分かり易くなり、画面切り替えに際して混乱を招くことがない。その結果、利用者の認知負荷の低減に寄与する。
また例えば図6(b)に示すように、発話アイコンと吹き出しを用いて操作ワードを表示するようにしてもよい。このようにすれば、音声操作を行うための操作ワードであることが明確になり、利用者の認知負荷の低減に寄与する。
例えば図6(c)に示すように、手操作画面に表示されるボタン画像の図柄に代え、操作ワードを表示するようにしてもよい。このようにすれば、音声操作を行うための操作ワードの認知が容易になり、利用者の認知負荷の低減に寄与する。
また例えば図6(d)に示すように、操作ワードを平仮名で表示するようにしてもよい。このようにすれば、外国人など漢字が苦手な人にとっても操作ワードが分かり易くなるという点で有利であり、利用者の認知負荷の低減に寄与する。なお、平仮名以外にも、片仮名、あるいは、ローマ字を用いて操作ワードを表示することが考えられる。
(ロ)上記実施形態では、操作画面へ利用者が腕を伸ばしている場合を判断しているが(図2中のS100)、手操作を行うためのデバイス操作をしようとしている姿勢が判断できればよく、例えばリモコンやハプティックデバイスに利用者が腕を伸ばしている場合を判断するようにしてもよい。
(ハ)上記実施形態では、操作用画像としてボタン画像を例示しているが、例えば楽曲の選択などを行う場合には、楽曲などのリストの各項目が操作用画像にあたり、各項目の近傍もしくは項目の上に重ねて操作ワードを表示すればよい。
例えば図7(a)には、楽曲のリストが表示された手操作用画面を示した。この場合、音声操作意図が検出されると、図7(a)の手操作用画面から図7(b)の音声操作用画面に切り替わるという具合である。
なお、図7(b)では、平仮名で楽曲名を表示しているため、英語が苦手な人にも英語の曲名に対する操作ワードがわかりやすくなるとともに、記号・数字・略語などを含む項目に対して読みを考える必要がなくなるため、一層認知負荷を低減することができる。
1:インターフェース装置、10:制御部、20:手操作ユニット、21:タッチパネル、22:対応コマンド出力部、30:音声操作ユニット、31:マイクロフォン、32:音声入力部、33:音声認識部、34:認識辞書、35:音声コマンド出力部、40:視線検出装置、50:姿勢検出装置、60:GUI表示部

Claims (10)

  1. 利用者の手操作を常時可能とする手操作ユニット及び、利用者の発する音声に基づく音声操作を常時可能とする音声操作ユニットを備え、操作手段による操作用画像が表示される手操作のための手操作画面及び、認識辞書に登録された操作ワードが表示される音声操作のための音声操作画面のいずれかに操作画面を切り替えて表示可能なインターフェース装置であって、
    利用者の操作意図の有無を検出する操作意図検出手段と、
    前記操作意図検出手段による検出結果に基づき、前記手操作画面又は前記音声操作画面への切り替えを行う画面切替手段と、
    を備え
    前記操作意図検出手段は、利用者による前記音声操作を行う意図の有無を、前記利用者の操作意図の有無として、前記手操作及び前記音声操作によらず検出し、
    前記画面切替手段は、前記操作意図検出手段による検出結果に基づき、前記音声操作を行う意図が有ると判断した場合、前記手操作画面から前記音声操作画面への切り替えを前記手操作及び前記音声操作によらず行うこと
    を特徴とするインターフェース装置。
  2. 請求項に記載のインターフェース装置において、
    前記画面切替手段は、前記操作意図検出手段による検出結果に基づき、前記手操作を行う意図が有ると判断した場合、前記手操作画面への切り替えを行うこと
    を特徴とするインターフェース装置。
  3. 請求項に記載のインターフェース装置において、
    前記操作意図検出手段は、利用者の姿勢を検出する姿勢検出装置を有し、
    前記画面切替手段は、前記姿勢検出装置にて前記操作手段を操作しようとする利用者の姿勢である操作姿勢が検出されると、前記手操作を行う意図が有ると判断すること
    を特徴とするインターフェース装置。
  4. 請求項に記載のインターフェース装置において、
    前記画面切替手段は、前記姿勢検出装置にて前記操作姿勢が所定時間継続して検出されると、前記手操作を行う意図が有ると判断すること
    を特徴とするインターフェース装置。
  5. 請求項又はに記載のインターフェース装置において、
    前記操作意図検出手段は、さらに、利用者の視線を検出する視線検出装置を有し、
    前記画面切替手段は、前記姿勢検出装置にて前記操作姿勢が検出されず、かつ、前記視線検出装置にて前記操作画面方向への利用者の視線である画面方向視線が検出されると、前記音声操作を行う意図が有ると判断すること
    を特徴とするインターフェース装置。
  6. 請求項に記載のインターフェース装置において、
    前記画面切替手段は、前記姿勢検出装置にて前記操作姿勢が検出されずかつ前記視線検出装置にて前記画面方向視線が検出された状態が所定時間継続して検出されると、前記音声操作を行う意図が有ると判断すること
    を特徴とするインターフェース装置。
  7. 請求項1〜の何れか一項に記載のインターフェース装置において、
    前記画面切替手段は、前記音声操作画面への切り替えを行った後、所定時間が経過しても前記音声操作が行われない場合、前記手操作画面への切り替えを行うこと
    を特徴とするインターフェース装置。
  8. 請求項1〜の何れか一項に記載のインターフェース装置において、
    前記音声操作画面は、前記手操作画面に対応させて前記操作ワードを表示したものであること
    を特徴とするインターフェース装置。
  9. 請求項に記載のインターフェース装置において、
    前記音声操作画面は、前記手操作画面の操作用画像の近傍又は操作用画像に重ねて、前記操作ワードを表示したものであること
    を特徴とするインターフェース装置。
  10. 請求項1〜の何れか一項に記載のインターフェース装置において、
    前記操作ワードは、仮名又はローマ字で表示されること
    を特徴とするインターフェース装置。
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