JP5691600B2 - 通信回路装置及び電子機器 - Google Patents

通信回路装置及び電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP5691600B2
JP5691600B2 JP2011028948A JP2011028948A JP5691600B2 JP 5691600 B2 JP5691600 B2 JP 5691600B2 JP 2011028948 A JP2011028948 A JP 2011028948A JP 2011028948 A JP2011028948 A JP 2011028948A JP 5691600 B2 JP5691600 B2 JP 5691600B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
packet
communication circuit
circuit device
reception buffer
reception
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011028948A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012169847A (ja
Inventor
典央 月足
典央 月足
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2011028948A priority Critical patent/JP5691600B2/ja
Publication of JP2012169847A publication Critical patent/JP2012169847A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5691600B2 publication Critical patent/JP5691600B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Landscapes

  • Circuits Of Receivers In General (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Transceivers (AREA)

Description

本発明は、通信回路装置及び電子機器等に関する。
Bluetooth(登録商標)などに代表される近距離無線通信システムでは、通信を行う端末の一方又は双方が移動しながら行う場合があり、その際には端末に内蔵された電源(バッテリー等)を使用するために、消費電力の低減は重要な課題である。
一方、近距離無線通信を実現する通信回路装置には、上位層のプロトコルの処理を行うホストが接続される。
しかしながら、このホストの処理能力が常に高いとは限らない。また通信回路装置に設けられた受信バッファーのサイズも有限である。従って、例えばホストの処理能力が低い場合等には、通信回路装置の受信バッファーからホストが受信データを読み出す処理に遅れが生じて、受信バッファーが頻繁にフル状態になる場合がある。そして、このように受信バッファーがフル状態になると、相手側通信回路装置との間で無駄なパケット送受信処理が行われてしまい、上述の消費電力の低減の課題を十分に達成できない可能性があることが判明した。
なお特許文献1には、通信回路装置間のトラフィック量に応じてアクティブ期間の長さを調整する従来技術が開示されている。しかしながら、この従来技術では、通信レートと消費電力のバランスをとりながら、データ遅延を抑制することを主目的としており、実質的なデータ交換を伴わないパケットの送受信処理の効率化については何ら考慮されていない。
特開2010−57072号公報
本発明の幾つかの態様によれば、無駄なパケットの送受信を抑制して消費電力の低減を可能にする通信回路装置及び電子機器等を提供できる。
本発明の一態様は、無線通信処理を行う処理部と、ホストとの間のインターフェース処理を行うホストインターフェースと、相手側通信回路装置から受信したパケットに含まれる受信データが書き込まれ、前記ホストインターフェースを介して前記ホストにより受信データが読み出される受信バッファーとを含み、前記処理部は、前記相手側通信回路装置から受信したパケットの受信データにより前記受信バッファーがフル状態になった場合には、非アクノリッジを前記相手側通信回路装置に返信し、前記受信バッファーがフル状態であることによる非アクノリッジの返信回数が、所与の回数Nに達すると判断された場合には、動作モードを通常動作モードから低消費電力モードに移行させる通信回路装置に関係する。
本発明の一態様では、相手側通信回路装置からの受信データにより受信バッファーがフル状態になると、非アクノリッジが相手側通信回路装置に返信される。そして、このように受信バッファーがフル状態であることによる非アクノリッジの返信回数が、所与の回数Nに達すると判断されると、動作モードが通常動作モードから低消費電力モードに移行する。これにより、無駄なパケットの送受信が抑制されて、消費電力の低減等を図れるようになる。
また本発明の一態様では、前記処理部は、前記動作モードが前記低消費電力モードに移行した後、コネクションインターバル情報で特定される期間が経過した場合に、前記動作モードを前記低消費電力モードから前記通常動作モードに移行させ、前記通常動作モードにおいて、前回のコネクションインターバルにおいて非アクノリッジの返信回数が前記所与の回数Nに達すると判断されたパケットに対応するパケットを、前記相手側通信回路装置から受信してもよい。
このようにすれば、低消費電力モードに移行したことで受信できなかった受信データを、次のコネクションインターバルにおいて相手側通信回路装置から受信することが可能になる。
また本発明の一態様では、送信側から受信側に送信されるパケットは、次に送信すべきデータが前記送信側に存在するか否かを示す所定ビットを有し、前記所定ビットは、次に送信すべきデータが前記送信側に存在する場合には第1論理レベルに設定され、次に送信すべきデータが前記送信側に存在しない場合には第2論理レベルに設定され、前記処理部は、前記所定ビットが前記第1論理レベルに設定された第1のパケット〜第N−1のパケットを、前記相手側通信回路装置から受信し、前記第1のパケット〜前記第N−1のパケットの返信パケットとして、前記所定ビットが前記第2論理レベルに設定された第1の返信パケット〜第N−1の返信パケットを、前記相手側通信回路装置に送信し、前記所定ビットが前記第1論理レベルに設定された第Nのパケットを、前記相手側通信回路装置から受信した場合に、前記動作モードを前記通常動作モードから前記低消費電力モードに移行させてもよい。
このようにすれば、相手側通信回路装置との間で実質的なデータの送受信が行われていないことを、送信すべきデータが送信側に存在するか否かを示す所定ビットにより適切に判断して、低消費電力モードに移行できるようになる。
また本発明の一態様では、前記処理部は、前記第1の返信パケット〜前記第N−1の返信パケットとして、前記受信バッファーがフル状態であることにより前記第1のパケット〜前記第N−1のパケットが受信できなかったことを示す返信パケットを、前記相手側通信回路装置に送信してもよい。
このようにすれば、第1〜第N−1のパケットが受信できなかったことを示す第1〜第N−1の返信パケット(非アクノリッジ)を相手側通信回路装置に返信し、その後に所定ビットが第1論理レベルに設定された第Nのパケットを相手側通信回路装置から受信した場合に、低消費電力モードに移行できるようになる。
また本発明の一態様では、前記処理部は、前記所与の回数Nを可変に設定してもよい。
このようにすれば非アクノリッジを連続返信して低消費電力モードに移行するまでの期間の長さを、各種の状況に応じた最適な長さに設定することが可能になる。
また本発明の一態様では、前記処理部は、コネクションインターバル情報に基づいて、前記所与の回数Nを可変に設定してもよい。
このようにすれば、所与の回数Nを、設定されたコネクションインターバルの長さに応じた適切な回数に設定することが可能になる。
また本発明の一態様では、前記受信バッファーのサイズ及び前記ホストの処理能力に応じて設定される前記所与の回数Nの情報を記憶する記憶部を含み、前記処理部は、前記記憶部から前記所与の回数Nの情報を読み出し、前記受信バッファーがフル状態であることによる非アクノリッジの返信回数が、前記所与の回数Nに達するか否かを判断してもよい。
このようにすれば、受信バッファーのサイズやホストの処理能力に応じた、パケットのデータの効率的な送受信や最適な低消費電力制御を実現できるようになる。
また本発明の他の態様は、上記のいずれかに記載の通信回路装置を含む電子機器に関係する。
本実施形態の通信回路装置の構成例。 コネクションインターバルでのマスター、スレーブ間でのパケット送受信処理についての説明図。 図3(A)〜図3(C)はパケットフォーマットの例。 図4(A)、図4(B)もパケットフォーマットの例。 MDビットによるコネクションイベントの終了についての説明図。 図6(A)、図6(B)もMDビットによるコネクションイベントの終了についての説明図。 図7(A)、図7(B)は受信バッファーがフル状態になった場合のパケットの送受信処理についての説明図。 受信バッファーがフル状態になったことによるNACKの返信が続いた場合の問題点についての説明図。 本実施形態の手法の説明図。 図10(A)、図10(B)はコネクションインターバル情報に基づき回数Nを設定する手法の説明図。 図11(A)、図11(B)は受信バッファーのサイズやホストの処理能力に応じて回数Nを設定する手法の説明図。 本実施形態の電子機器の構成例。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.構成
図1に本実施形態の通信回路装置の構成例を示す。この通信回路装置は、物理層(PHY)回路20、発信回路46、クロック生成回路48、ロジック回路50を含む。なお本実施形態の通信回路装置は図1の構成に限定されず、その構成要素の一部を省略したり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。例えば物理層回路20は別チップの構成になるような通信回路装置であってもよい。
物理層回路20は受信回路30と送信回路40を含む。物理層回路20の受信回路30は、低ノイズアンプLNA、ミキサー部32、フィルター部34を含む。低ノイズアンプLNAは、アンテナANTから入力されるRFの受信信号を低ノイズで増幅する処理を行う。ミキサー部32は、増幅後の受信信号と、クロック生成回路48(PLL回路、局所周波数生成回路)からのローカル信号(局所周波数信号)のミキシング(混合)処理を行って、ダウンコンバージョンを実行する。フィルター部34は、ダウンコンバージョン後の受信信号のフィルター処理を行う。具体的には、フィルター部34は、複素フィルターなどで実現されるバンドパスのフィルター処理を行い、イメージ除去を行いながらベースバンド信号を抽出する。
物理層回路20の送信回路40はパワーアンプPAを含む。送信回路40は、パワーアンプPAにより増幅した送信信号をアンテナANTに対して出力する。
ロジック回路50は、復調回路62、変調回路64、受信バッファー72、送信バッファー74、処理部80、ホストI/F(インターフェース)92、レジスター部(記憶部)94を含む。なお、これらの構成要素の一部を省略したり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
ロジック回路60に設けられる復調回路62は、受信回路30からの信号に基づいて復調処理を行う。例えば送信側においてFSK(周波数シフトキーイング)で変調された信号の復調処理を行い、復調後の受信データを受信バッファー72に出力する。
ロジック回路60に設けられる変調回路64は、送信バッファー74からの送信データの変調処理を行う。例えば送信データをFSKで変調する。送信回路40は、変調後のデータに基づく送信信号をパワーアンプPAにより増幅して、アンテナANTに対して出力する。例えば、変調後の送信データをA/D変換することで得られた変調用制御電圧が、クロック生成回路48のPLL回路のVCO(電圧制御発振器)の制御電圧入力端子に入力される。そしてVCOが、変調用制御電圧により変調された周波数の信号をパワーアンプPAに出力し、パワーアンプPAがこの信号を増幅してアンテナANTに出力する。
受信バッファー72は受信データを記憶してバッファリングを行う。送信バッファー74は送信データを記憶してバッファリングを行う。これらの受信バッファー72、送信バッファー74は、例えばフリップフロップ又はRAM等により実現できる。
処理部80(制御回路)は、通信回路装置の全体の制御処理や、リンク層のプロトコル処理などの各種の処理を行う。処理部80の処理の詳細については後述する。
ホストI/F92は、ホスト200とのインターフェース処理を行う。例えば受信バッファー72に書き込まれた受信データはホストI/F92を介してホスト200により読み出される。また相手側通信回路装置への送信データは、ホスト200からホストI/F92を介して送信バッファー74に書き込まれる。レジスター部94(広義には記憶部)は、制御レジスター、ステータスレジスターなどの各種のレジスターを有する。ホスト200はホストI/F92を介してレジスター部94の所望のレジスターにアクセスする。
そして本実施形態では処理部80が無線通信処理を行う。例えば相手側通信回路装置との無線通信に必要なリンク層の処理などを行う。またホストI/F92はホスト200との間のインターフェース処理を行う。具体的には例えばホスト・コントローラー・インターフェースにしたがった通信処理を行う。例えば受信バッファー72の受信データをホスト200に出力したり、送信バッファー74に書き込まれる送信データをホスト200から受ける処理を行う。
また受信バッファー72には、相手側通信回路装置から受信したパケットに含まれる受信データが書き込まれ、ホストI/F92を介してホスト200により受信データが読み出される。図示しない相手側通信回路装置はアンテナANTを介して本実施形態の通信回路装置と無線により通信接続される。
そして処理部80は、相手側通信回路装置から受信したパケットの受信データにより受信バッファー72がフル状態になった場合には、受信パケットに対する非アクノリッジを相手側通信回路装置に返信する。即ち受信バッファー72がフル状態であるため、受信データを受け取ることが出来ない旨を知らせる非アクノリッジを、相手側通信回路装置に返信する。ここで非アクノリッジ(Negative Acknowledgment)は、例えば相手側通信回路装置から受信したパケットに対して返信するパケットの所定ビットを用いて、相手側通信回路装置に知らされる。ブルートゥースを例にとれば、後述するNESNビット等を用いて非アクノリッジが相手側通信回路装置に知らされる。
そして処理部80は、受信バッファー72がフル状態であることによる非アクノリッジの返信回数が、所与の回数N(Nは例えば2以上の整数)に達すると判断された場合には、動作モードを通常動作モードから低消費電力モードに移行させる。N=3である場合を例にとれば、1回目、2回目の非アクノリッジを返信した後、未だ受信バッファー72がフル状態であり、N=3回目の非アクノリッジを返信する必要があると判断された場合には、このN=3回目の非アクノリッジを返信せずに、例えばイベントを強制的に終了する。そして動作モードを通常動作モードから低消費電力モードに移行させる。この低消費電力モードは、通常動作モードよりも消費電力が低いモードである。そして例えば通常動作モード用のクロックよりも低い周波数の低消費電力モード用のクロックに基づいて通信回路装置は動作する。この場合に、相手側通信回路装置との無線通信に必要な回路(物理層回路20等)は、例えば動作がディスイネーブル状態に設定される。一方、ホストI/F92やレジスター部94等は、動作がイネーブル状態に設定され、ホスト200からのアクセス(例えば受信データの読み出し)を受け付けることが可能になっている。
また処理部80は、動作モードが低消費電力モードに移行した後、コネクションインターバル情報で特定される期間が経過した場合に、動作モードを低消費電力モードから通常動作モードに移行させる。即ち、受信バッファー・フル状態による非アクノリッジの返信回数がN回に達すると判断されて、低消費電力モードに移行した後、コネクションインターバル情報で特定される期間が経過すると、動作モードを低消費電力モードから復帰させて、通常動作モードに移行させる。そして処理部80は、復帰後の通常動作モードにおいて、前回のコネクションインターバルにおいて非アクノリッジの返信回数が所与の回数Nに達すると判断されたパケットに対応するパケットを、相手側通信回路装置から受信する。例えば前回のコネクションインターバルにおいて、第Nのパケットを相手側通信回路装置から受信した際に、受信バッファー72がフル状態であり、非アクノリッジの返信回数がN回に達すると判断された場合には、非アクノリッジを伝えるパケットを相手側通信回路装置に返信せずに、低消費電力モードに移行する。そして次のコネクションインターバルにおいて通常動作モードに移行したときに、上述の第Nのパケット(非アクノリッジの返信回数が所与の回数Nに達すると判断されたパケット)に対応するパケットを、相手側通信回路装置から受信する。そして、この際に受信バッファー72がフル状態でなかった場合には、アクノリッジ(Acknowledgment)を伝えるパケットを、相手側通信回路装置に送信することになる。
また送信側から受信側に送信されるパケットは、次に送信すべきデータが送信側に存在するか否かを示す所定ビットを有する。ブルートゥースを例にとれば、この所定ビットは後述するMDビットである。そしてこの所定ビットは、次に送信すべきデータが送信側に存在する場合には第1論理レベル(例えば「1」)に設定され、次に送信すべきデータが送信側に存在しない場合には第2論理レベル(例えば「0」)に設定される。ここで相手側通信回路装置から本実施形態の通信回路装置にパケットが送信される場合には、送信側は相手側通信回路装置となり、受信側は本実施形態の通信回路装置になる。一方、本実施形態の通信回路装置から相手側通信回路装置にパケットが送信される場合には、送信側は本実施形態の通信回路装置となり、受信側は相手側通信回路装置になる。
また処理部80は、所定ビットが第1論理レベルに設定された第1〜第N−1のパケットを、相手側通信回路装置から受信する。そして、第1〜第N−1のパケットの返信パケットとして、所定ビットが第2論理レベルに設定された第1〜第N−1の返信パケットを、相手側通信回路装置に送信する。具体的には、第1〜第N−1の返信パケットとして、受信バッファー72がフル状態であることにより第1〜第N−1のパケットが受信できなかったことを示す返信パケット(非アクノリッジ)を、相手側通信回路装置に送信する。
例えば処理部80は、第1のパケット〜第N−1のパケットの各第jのパケット(1≦j≦N)を相手側通信回路装置から受信し、各第jのパケットの返信パケットである各第jの返信パケットを相手側通信回路装置に送信する。具体的には、受信バッファー72がフル状態であることにより各第jのパケットが受信できなかった(受信データに対する応答が非アクノリッジ)ことを示す各第jの返信パケットを、相手側通信回路装置に送信する。ここで第jのパケットは所定ビット(例えばMDビット)が第1の論理レベルに設定され、次に送信すべきデータが送信側である相手側通信回路装置に存在することを示している。また第jの返信パケットは所定ビット(例えばMDビット)が第2の論理レベルに設定され、次に送信すべきデータが送信側である本実施形態の通信回路装置に存在しないことを示している。
このような状況で処理部80が、所定ビットが第1論理レベルに設定された第Nのパケットを、相手側通信回路装置から受信したとする。この場合に処理部80は、動作モードを通常動作モードから低消費電力モードに移行させる。即ち、所定ビットが第1論理レベルに設定された第Nのパケットを受信したときに、受信バッファー72が未だフル状態である場合には、低消費電力モードに移行する。こうすることで、イベントが強制終了するようになり、無駄な返信パケットが相手側通信回路装置に送信されてしまう事態を防止できる。
また処理部80は、所与の回数Nを可変に設定してもよい。即ち、受信バッファー72がフル状態であることによる非アクノリッジの返信回数が回数Nに達するか否かを判断する場合に、この回数Nを各種の情報や状況に応じて可変に設定する。こうすることで、受信バッファー72がフル状態であることによる非アクノリッジの返信パケットの連続返信回数Nを、各種の情報や状況により可変に制御することが可能になり、イベントが打ち切られて低消費電力モードに移行するまでの期間を可変に設定できるようになる。
例えば処理部80は、コネクションインターバル情報(コネクションインターバルの長さを指定する情報)に基づいて、所与の回数Nを可変に設定してもよい。例えばコネクションインターバルが短い場合には、回数Nを少なくし、コネクションインターバルが長い場合には、回数Nを多くする。こうすれば、コネクションインターバルの長さに応じた最適な回数にNを設定することが可能になる。
またレジスター部94(広義には記憶部)は、受信バッファー72のサイズ及びホスト200の処理能力に応じて設定される所与の回数Nの情報を記憶する。そして処理部80は、レジスター部94(記憶部)から所与の回数Nの情報を読み出し、受信バッファー72がフル状態であることによる非アクノリッジの返信回数が、所与の回数Nに達するか否かを判断してもよい。このようにすれば、受信バッファー72のサイズやホスト200の処理能力に応じた最適な回数にNを設定して、非アクノリッジの返信回数が、所与の回数Nに達するか否かを判断できるようになる。
なお図1では、記憶部として機能するレジスター部94が、回数Nの情報を記憶しているが、本実施形態はこれに限定されない。例えば不揮発性メモリーや、ヒューズ素子を用いたヒューズ回路により実現される記憶部が、回数Nの情報を記憶してもよい。このようにすることで、受信バッファー72のサイズ等が異なる通信回路装置の機種等に応じて、回数Nを適切な回数に設定できるようになる。
2.本実施形態の手法
次に本実施形態の手法について具体的に説明する。
2.1 非アクノリッジによる低消費電力モードへの移行
本実施形態の通信回路装置(RFIC)は、例えばブルートゥースに準拠した通信処理を行う。具体的には図2に示すように、マスター(マスターデバイス)とスレーブ(スレーブデバイス)は、コネクションインターバルごとにチャンネルを変えてパケットの送受信を行う。この場合に、コネクションインターバル以内に確実に送受信を終了させる必要がある。
ここでコネクションインターバルは、コネクションイベント間の間隔であり、コネクション状態になる前に、マスターのリンク層回路(LL)が決定し、スレーブに通知される。コネクションインターバルTCは、例えば7.5ms≦TC≦4.0sの長さに設定される。コネクションインターバルの期間が経過すると、通信周波数が変更されて次のチャンネルの送受信が行われる。各コネクションイベントの先頭では、必ず1回の送信及び受信が行われる。そして、残りのデータがある場合には、図2に示すように複数回の送信及び受信が行われる。例えば図2ではパケットPM1、PM2・・・が、マスター(例えば相手側通信回路装置)からスレーブ(例えば本実施形態の通信回路装置)に送信され、パケットPM1、PM2に対応する返信パケットPS1、PS2・・・が、スレーブからマスターに送信される。これらのパケットの送受信が終了すると、動作モードが低消費電力モードに移行する。
図3(A)〜図4(B)は、本実施形態の通信回路装置で使用されるパケットのフォーマットを説明するための図である。
図3(A)に示すように、各パケットは、プリアンブル、アクセスアドレス、PDU(Protocol Data Unit)、CRCの4つのフィールドにより構成される。プリアンブルは周波数同期のために使用される。アクセスアドレスは、データチャンネルのパケットでは、2つのデバイス間のリンク層コネクションごとに異なった値に設定される。PDUは、各種のデータが設定されるフィールドである。
図3(B)は、アドバタイジング・チャンネルPDUのフォーマット例であり、このPDUは、ヘッダーとペイロードのフィールドを有する。そして図3(C)に示すようにアドバタイジング・チャンネルPDUのペイロード(リンク層データ)には、コネクションインターバルの情報(期間の長さ情報)が設定される。前述のように、コネクション状態になる前に、マスターのリンク層回路が、このコネクションインターバルの情報(7.5ms≦TC≦4.0s)を決定して、スレーブのリンク層回路に通知する。
図4(A)は、データ・チャンネルPDUのフォーマット例であり、このPDUは、ヘッダーとペイロードとMIC(Message IntegrityCheck)のフィールドを有する。そして図4(B)に示すように、データ・チャンネルPDUのヘッダーは、NESN、SN、MDのビットを有する。NESNは、Next Expected Sequence Numberのビットであり、SNは、Sequence Numberのビットであり、MDは、More Dataのビットである。
例えば図5では、MDビット=1に設定されたパケットPM1、PM2をマスターがスレーブに送信し、MDビット=1に設定されたパケットPS1、PS2をスレーブがマスターに返信している。
そしてマスターが送信したパケットPM2では、MDビット=1に設定されているため、マスターは次のパケットPM3をスレーブに送信する。この時に、送信側であるマスターには次に送信すべきデータが存在しないため、MDビット=0に設定されたパケットPM3を送信する。またスレーブがマスターにパケットPS3を返信する際に、送信側であるスレーブにも次に送信すべきデータが存在しないため、MDビット=0に設定されたパケットPS3をマスターに返信する。
このようにマスター及びスレーブのいずれにも、送信データが準備されていない場合(存在しない場合)には、その時点で低消費電力モードに移行し、これにより、次のチャンネルでの送受信開始まで、電力の消費を抑えることができる。別の言い方をすれば、マスター及びスレーブのいずれか一方にでも、送信データが準備されていれば、基本的に、コネクションインターバル期間中はパケットの送受信が行われ続けることになる。
即ち、マスターの送信パケットのMDビットとスレーブの送信パケットのMDビットが共に「0」である場合には、マスターは、スレーブからのパケットの受信後に、イベントを閉じる必要がある。またスレーブは、パケットの送信後にイベントを閉じることになる。例えば図5では、マスターの送信パケットPM3のMDビットとスレーブの送信パケットPS3のMDビットが共に「0」であるため、マスターはパケットPS3の受信後にイベントを閉じる。またスレーブは、パケットPS3の送信後にイベントを閉じる。これにより低消費電力モードへの移行が可能になる。
また、マスター及びスレーブの送信パケットのいずれか一方のMDビットが「1」である場合には、マスターは、パケットの受信後に、イベントを続行してもよい。例えば図6(A)では、マスターの送信パケットPM3ではMDビット=0になっているが、スレーブの送信パケットPS3ではMDビット=1になっているため、A1に示すようにマスターはイベントを続行してもよい。但し、マスターには複数のスレーブ(例えば7台のスレーブ)が接続可能であり、他のスレーブに対して優先的にパケットを送信する場合もあり得るので、当該スレーブとの間のイベントを続行しないことも可能である。
一方、マスター及びスレーブの送信パケットのいずれか一方のMDビットが「1」である場合に、スレーブは、パケットの送信後、マスターからのパケットを受信することが、規格上、推奨されている。例えば図6(B)では、スレーブの送信パケットPS3ではMDビット=0になっているが、マスターの送信パケットPM3ではMDビット=1になっている。従って、スレーブは、パケットPS3の送信後に、A2に示すようにマスターからパケットPM4を受信することが推奨される。
このように本実施形態では、パケット(データ・チャンネルPDUのヘッダー)に設定されるMDビットを用いて、コネクションイベントの終了制御を行っている。
さて、マスター及びスレーブの2つのデバイスの接続状態では、各デバイスにおいて、相手のデバイスから受信したデータは、各デバイスのホストにより読み出されて処理される。例えば図1において、相手側通信回路装置から受信したパケットのデータは、本実施形態の通信回路装置の受信バッファー72に格納され、ホスト200により読み出される。従って、ホスト200の例えば処理能力が低く、読み出し処理が遅いと、受信バッファー72にデータが溜まってフル状態になり、それ以上のパケットの受信ができなくなる事態が生じる。
このように受信バッファー72がフル状態になることで相手側通信回路装置からのパケットを受信できなくなった場合に、本実施形態では、相手側通信回路装置からのパケットの受信に対して、NACK(非アクノリッジ)で応答する。そして、次の送信で、もう一度同じパケットを再送するように、相手側通信回路装置に対して要求する。なお、以下ではマスターが相手側通信回路装置である場合を主に例にとり説明する。但し本実施形態はこれに限定されるものではない。
例えば図7(A)では、マスターからのパケットPM2の受信データが受信バッファー72に書き込まれることで、受信バッファー72がフル状態になっている。そして、パケットPM2ではMDビット=1に設定されているため、マスターは次のパケットPM3を送信して来るが、受信バッファー72がフル状態であるため、このパケットPM3の受信データを受信バッファー72に格納することはできない。このため、スレーブは、パケットPM3の受信に対するNACK(非アクノリッジ)を伝えるパケットPS3を、マスターに返信している。即ちパケットPM3の受信が不成功であったことをマスターに伝え、再度、同じ受信データを有するパケットを送信することをマスターに要求している。
そして図7(A)では、マスターからの次のパケットPM4を受信するまでの間に、ホスト200により受信バッファー72から受信データが読み出され、受信バッファー72のフル状態が解消されている。従って、スレーブは、マスターからのパケットPM4の返信パケットとして、パケットPM4の受信に対するACK(アクノリッジ)を伝えるパケットPS4を、マスターに返信している。即ちパケットPM4の受信に成功したことをマスターに伝えている。
ここで、非アクノリッジであるNACKの伝達は、例えば図4(B)で説明したNESNビット等を利用して行う。例えば図7(B)に示すようにマスターは、SN(Sequence Number)ビットをパケットの送信ごとにトグルさせながら、スレーブにパケットを送信する。例えば最初のパケットPM1ではSNビット=0に設定され、次のパケットPM2ではSNビット=1に設定され、次のパケットPM3ではSNビット=0に設定される。
一方、スレーブは、マスターからのパケットの受信に成功すると、NESN(Next Expected Sequence Number)をトグルさせながら、マスターにパケットを返信する。例えばマスターからのSNビット=0のパケットPM1の受信に成功すると、NESNビット=1に設定されたパケットPS1をマスターに返信する。またマスターからのSNビット=1のパケットPM2の受信に成功すると、NESNビット=0に設定されたパケットPS2をマスターに返信する。
そして図7(B)では、スレーブは、受信バッファー72がフル状態等になることで、マスターからのSNビット=0のパケットPM3の受信に不成功になっている。従って、スレーブは、本来ならば、トグルされたNESNビット=1のパケットを返信するところを、NESNビットをトグルさせずに、NESNビット=0のパケットPS3をマスターに返信する。このパケットPS3を受け取ることにより、マスターは、パケットPM3の受信にスレーブが失敗したことを知ることができる。そしてSNビット=0のパケットPM4を再送する。この場合に、パケットPM4のペイロードには、パケットPM3のペイロードに設定されたデータと同じデータが設定される。そしてスレーブは、このパケットPM4の受信に成功すると、トグルされたNESNビット=1のパケットPS4をマスターに返信する。このように図7(B)では、スレーブは、パケットの受信についての非アクノリッジ及びアクノリッジの伝達を、NESNビットを用いて行っている。
さて図7(A)では、スレーブがマスターに対して1回のNACKを返送する期間において、受信バッファー72のフル状態が解消され、スレーブは、マスターからの次のパケットの受信が可能になっている。
一方、図8では、例えばホスト200の処理能力が低かったり、ホスト200が他の処理を行っていることにより、1回のNACKの返送期間では、受信バッファー72のフル状態は解消されず、バッファーフルの状態が続いている。このため図8のB1に示す期間では、スレーブはNACKで応答し続けることになる。従って、マスターは、同じデータのパケットを再送し続けることになり、マスターからスレーブへの実質的なデータの転送は行われないことになる。また図8のB1では、スレーブの送信パケットPS3、PS4、PS5、PS6は、MDビット=0になっているため、マスターとスレーブの間のパケット送受信は、実質的なデータ交換も伴わない送受信となっており、無駄に電力を消費しているだけとなっている。
即ち、マスターには送信データが準備されており(MDビット=1)、スレーブには、これ以上の送信データがなく(MDビット=0)、且つ、スレーブのホスト200の読み出し処理が遅く、受信バッファー72がフル状態になっている場合を想定する。このような場合には、マスターとスレーブの間では図8のB1に示すようにパケットの送受信は行われているものの、マスターは同じデータが設定されたパケットを送信し続けており、スレーブは、データが空のパケットによりNACK応答を繰り返し行っていることになる。従って、実際には実質的なデータの送受信も行われずに無駄に電力が消費される事態が生じてしまっている。
このような事態を防止するために本実施形態では、図8のB1に示すような状態が、ある程度連続した場合に、強制的にパケットの送受信を打ち切り、無駄なパケットの送受信による電力消費を抑制している。この場合にパケットの送受信の打ち切りの条件は、例えば図3(C)で説明したコネクションインターバルの情報や、受信バッファ−サイズやホストの処理能力などにより、適宜判断することができる。
具体的には図9において、マスター(相手側通信回路装置)から受信したパケットPM2の受信データにより受信バッファー72がフル状態になっているため、スレーブ(本実施形態の通信回路装置)は、次のパケットPM3を受信することができない。従って、スレーブは、NACK(非アクノリッジ)のパケットPS3、PS4をマスターに返信する。
そして図9のC1では、受信バッファー72がフル状態であることによるNACKの返信回数が、回数Nに達すると判断されているため、イベントを強制終了し、C2に示すように動作モードを通常動作モードから低消費電力モードに移行させる。これによりC3に示すようなNACKのパケットはマスターに返信されないようになり、実質的なデータの送受信も行われずに無駄に電力が消費される事態を抑止できるようになる。
そしてC2に示すように低消費電力モードに移行した後、図3(C)のコネクションインターバル情報で特定される期間が経過すると、次のコネクションインターバルが開始され、動作モードが低消費電力モードから通常動作モードに移行する。そして、この次のコネクションインターバルの通常動作モードにおいて、前回のコネクションインターバルにおいてNACKの返信回数が回数N=3に達すると判断されたパケットPM5に対応するパケットPM1を、C4に示すようにマスターから受信する。こうすることで、前回のコネクションインターバルにおいてマスターからの受信に不成功であったパケットの受信データを受信できるようになる。
また図4(B)に示すように、送信側から受信側に送信されるパケットは、次に送信すべきデータが送信側に存在するか否かを示すMDビット(広義には所定ビット)を有する。このMDビットは、送信すべきデータが送信側に存在する場合には「1」(広義には第1論理レベル)に設定され、送信すべきデータが送信側に存在しない場合には「0」(広義には第2論理レベル)に設定される。
そして図9では、MDビット(所定ビット)が「1」(第1論理レベル)に設定されたパケットPM3、PM4(広義には第1〜第N−1のパケット)を、スレーブはマスターから受信している。そしてスレーブは、パケットPM3、PM4の返信パケットとして、MDビットが「0」(第2論理レベル)に設定されパケットPS3、PS4(広義には第1〜第N−1の返信パケット)を、マスターに送信している。具体的にはパケットPS3、PS4(第1〜第N−1の返信パケット)として、受信バッファー72がフル状態であることによりパケットPM3、PM4(第1〜第N−1のパケット)が受信できなかったことを示す返信パケット(非アクノリッジ)を、マスターに送信している。そして、次に、スレーブが、MDビットが「1」に設定されたパケットPM5(広義には第Nのパケット)を、マスターから受信すると、C2に示すように動作モードが低消費電力モードに移行する。
このようにすれば、パケットPM3、PM4のMDビットが1であり、マスター側には送信データが準備されており、且つ、パケットPS3、PS4のMDビットが0であり、スレーブ側にはこれ以上のデータが無い場合において、受信バッファー72のフル状態が続くと、図9のC1に示すようにイベントが強制終了されて、C2に示すように低消費電力モードに移行するようになる。従って、マスターとスレーブの間で実質的なデータの送受信が行われていないことを、MDビット等により適切に判断して、低消費電力モードに移行できるようになる。そして、このように低消費電力モードに移行した場合にも、前回のコネクションインターバルにおいて受信できなかったパケットのデータは、C4に示すように次のコネクションインターバルにおいて適切に受信することが可能になる。従って、無駄なパケットの送受信が行われるのを抑制して、低消費電力化を図れると共に、相手側通信回路装置との間での適切なデータの送受信を実現することが可能になる。
2.2 回数Nの設定
次に、回数Nの設定手法について説明する。例えば図9では、返信回数を判断するための回数をN=3に設定しているが、本実施形態はこれに限定されず、回数Nを可変に設定してもよい。このように回数Nを設定することで、NACKを連続返信して低消費電力モードに移行するまでの期間の長さを、通信状況、ホストの状況などの各種の状況に応じた最適な長さに設定することが可能になる。
具体的には、図3(C)で説明したコネクションインターバルの情報に応じて回数Nを設定する。例えば図10(A)に示すようにコネクションインターバルが短い場合には、次のチャンネル(コネクションインターバル)の送信開始までの時間も短いことが想定される。従って、連続返信回数であるNが少ない条件でイベントを強制終了させて、低消費電力モードに移行させる。例えば図10(A)のD1では返信回数がN=2に達すると判断された場合に、低消費電力モードに移行している。このようにすれば、実質的なデータ交換を伴わないパケットの送受信のイベントを早期に打ち切ることが可能になる。また、次のコネクションインターバルが短い場合には、次のチャネルの送信開始も早期に開始することが想定されるため、回数Nを少なくしてイベントを早期に打ち切っても、NACKが返信されたパケットの受信データを次のチャンネルにおいて早期に受信することを期待できるようになる。
一方、図10(B)に示すようにコネクションインターバルが長い場合には、次のチャンネルの送信開始までの時間も長いことが想定される。従って、連続返信回数であるNが多い条件でイベントを強制終了させて、低消費電力モードに移行させる。例えば図10(B)のD2では返信回数がN=5に達すると判断された場合に、低消費電力モードに移行している。即ちコネクションインターバルが短い場合には、コネクションのイベントを早期に打ち切っても、次のチャンネルのパケットの送受信が早期に開始するため、それほど問題が生じない。しかしながら、コネクションインターバルが長い場合には、イベントを早期に打ち切ってしまうと、次のチャンネルのパケットの送受信が開始するまで待たされる可能性がある。一方、回数Nを多くすれば、NACKを連続返信している期間に、受信バッファー72のフル状態が解消されることを期待できる。従って、コネクションインターバルが長い場合に回数Nを多くすることで、パケットのデータの効率的な送受信が可能になる。
また、受信バッファー72のサイズに応じて回数Nを設定してもよい。
例えば受信バッファー72のサイズ(記憶容量)が小さい場合には、図8に示すような状況になりやすく、またその状況は続きやすい。即ち実質的なデータの交換を伴わないパケットの送受信が行われて、電力が無駄に消費されてしまう状況が起こりやすく、またその状況は続きやすい。従って、図11(A)に示すように、受信バッファー72のサイズが小さい場合には、連続返信回数であるNが少ない条件でイベントを強制終了させて、低消費電力モードに移行させる。
一方、受信バッファー72のサイズが大きい場合には、図8に示すような状況にはなりにくく、またその状況は続きにくいと考えられる。従って、図11(A)に示すように、受信バッファー72のサイズが大きい場合には、回数Nが多い条件でイベントを強制終了させて、低消費電力モードに移行させる。
こうすることで、受信バッファー72のサイズに応じた、パケットのデータの効率的な送受信や最適な低消費電力制御を実現できるようになる。
或いは、ホスト200の処理能力に応じて回数Nを設定してもよい。ここで処理能力は、例えばホスト200のCPUのクロック周波数やホスト200による受信バッファー72からのデータの読み出し速度などによって特定される。
例えばホスト200の処理能力が低い場合には、図8に示すような状況になりやすく、またその状況は続きやすい。即ち、ホスト200が他の処理を行うことなどで、受信バッファー72から受信データを読み出すことができなくなり、図8のように実質的なデータの交換を伴わないパケットの送受信が行われる事態が生じやすく、またその状況は続きやすい。従って、図11(B)に示すように、ホスト200の処理能力が低い場合には、回数Nが少ない条件でイベントを強制終了させて、低消費電力モードに移行させる。
一方、ホスト200の処理能力が高い場合には、図8に示すような状況にはなりにくく、またその状況は続きにくいと考えられる。従って、図11(B)に示すように、ホスト200の処理能力が高い場合には、回数Nが多い条件でイベントを強制終了させて、低消費電力モードに移行させる。
こうすることで、通信回路装置が接続されるホスト200の能力に応じた、パケットのデータの効率的な送受信や最適な低消費電力制御を実現できるようになる。
なお、以上では、コネクションインターバルの情報や受信バッファーサイズやホスト処理能力などのパラメーターに応じて回数Nを設定する場合について説明したが、これ以外のパラメーターに応じて回数Nを設定してもよい。また受信バッファーサイズやホスト処理能力などに応じて回数Nを設定する場合には、例えば通信回路装置のICの動作開始時(電源投入時)や製造時に、通信回路装置の記憶部(レジスター部、不揮発性メモリー、ヒューズ回路等)に、受信バッファーサイズやホスト処理能力などに応じた回数Nを記憶設定しておく。そして処理部80が、この記憶設定された回数Nに応じて、図9で説明したような制御処理を行えばよい。
3.電子機器
図12に、本実施形態の通信回路装置300を含む電子機器400の基本的な構成例を示す。本実施形態の電子機器400は、通信回路装置300、センサー部410、A/D変換器420、記憶部430、ホスト440、操作部450を含む。なお本実施形態の電子機器400は図12の構成に限定されず、その構成要素の一部(例えば操作部、センサー部、A/D変換器等)を省略したり、他の構成要素(例えば電源部、出力部)を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
電子機器400は、例えば温度・湿度計、脈拍計、歩数計等であって、検出したデータを無線により送信することができる。センサー部410は、温度センサー、湿度センサー、ジャイロセンサー、加速度センサー、フォトセンサー、又は圧力センサー等を含み、電子機器400の用途に応じたセンサーが用いられる。センサー部410は、センサーの出力信号(センサー信号)を増幅し、フィルターによりノイズを除去する。A/D変換器420は、増幅された信号をデジタル信号に変換して通信回路装置300へ出力する。ホスト440は、例えばマイクロコンピューター等で構成され、デジタル信号処理や記憶部430に記憶された設定情報や操作部450からの信号に基づいて、電子機器400の制御処理を行う。記憶部430は、例えば不揮発性メモリーなどの半導体メモリーにより構成され、設定情報や検出したデータ等を記憶する。操作部450は、例えばキーパッド等で構成され、使用者が電子機器400を操作するために用いられる。
本実施形態の通信回路装置300を含む電子機器400によれば、アンテナANTを介して通信接続される相手側通信回路装置(相手側電子機器)との間で、実質的なデータ交換を伴わないパケットの送受信が行われて、電力が無駄に消費されてしまう事態を抑止できる。その結果、電子機器400の消費電力を低減することが可能になり、携帯機器などの場合に、電池(バッテリー)の寿命等を延ばすことなどが可能になる。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語(記憶部、所定ビット等)と共に記載された用語(レジスター部、MDビット等)は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また通信回路装置、電子機器の構成、動作も本実施形態で説明したものに限定に限定されず、種々の変形実施が可能である。
PM1〜PM6、PS1〜PS6 パケット、N 所与の回数、
NACK 非アクノリッジ、ACK アクノリッジ、
LNA 低ノイズアンプ、PA パワーアンプ、
20 物理層回路、30 受信回路、32 ミキサー部、34 フィルター部、
40 送信回路、46 発振回路、48 クロック生成回路、
50 ロジック回路、62 復調回路、64 変調回路、72 受信バッファー、
74 送信バッファー、80 処理部、92 ホストI/F、94 レジスター部、
200 ホスト、300 通信回路装置、400 電子機器、410 センサー部、
420 A/D変換器、430 記憶部、440 ホスト、450 操作部

Claims (7)

  1. 無線通信処理を行う処理部と、
    ホストとの間のインターフェース処理を行うホストインターフェースと、
    相手側通信回路装置から受信したパケットに含まれる受信データが書き込まれ、前記ホストインターフェースを介して前記ホストにより受信データが読み出される受信バッファーと、
    を含み、
    前記処理部は、
    前記相手側通信回路装置から受信したパケットの受信データにより前記受信バッファーがフル状態になった場合には、非アクノリッジを前記相手側通信回路装置に返信し、
    前記受信バッファーがフル状態であることによる非アクノリッジの返信回数が、所与の回数Nに達すると判断された場合には、動作モードを通常動作モードから低消費電力モードに移行し、
    前記処理部は、
    前記所与の回数Nを可変に設定することを特徴とする通信回路装置。
  2. 請求項において、
    前記処理部は、
    コネクションインターバル情報に基づいて、前記所与の回数Nを可変に設定することを特徴とする通信回路装置。
  3. 無線通信処理を行う処理部と、
    ホストとの間のインターフェース処理を行うホストインターフェースと、
    相手側通信回路装置から受信したパケットに含まれる受信データが書き込まれ、前記ホストインターフェースを介して前記ホストにより受信データが読み出される受信バッファーと、
    を含み、
    前記処理部は、
    前記相手側通信回路装置から受信したパケットの受信データにより前記受信バッファーがフル状態になった場合には、非アクノリッジを前記相手側通信回路装置に返信し、
    前記受信バッファーがフル状態であることによる非アクノリッジの返信回数が、所与の回数Nに達すると判断された場合には、動作モードを通常動作モードから低消費電力モードに移行し、
    前記処理部は、
    前記動作モードが前記低消費電力モードに移行した後、コネクションインターバル情報で特定される期間が経過した場合に、前記動作モードを前記低消費電力モードから前記通常動作モードに移行させ、
    前記通常動作モードにおいて、前回のコネクションインターバルにおいて非アクノリッジの返信回数が前記所与の回数Nに達すると判断されたパケットに対応するパケットを、前記相手側通信回路装置から受信することを特徴とする通信回路装置。
  4. 無線通信処理を行う処理部と、
    ホストとの間のインターフェース処理を行うホストインターフェースと、
    相手側通信回路装置から受信したパケットに含まれる受信データが書き込まれ、前記ホストインターフェースを介して前記ホストにより受信データが読み出される受信バッファーと、
    を含み、
    前記処理部は、
    前記相手側通信回路装置から受信したパケットの受信データにより前記受信バッファーがフル状態になった場合には、非アクノリッジを前記相手側通信回路装置に返信し、
    前記受信バッファーがフル状態であることによる非アクノリッジの返信回数が、所与の回数Nに達すると判断された場合には、動作モードを通常動作モードから低消費電力モードに移行し、
    送信側から受信側に送信されるパケットは、次に送信すべきデータが前記送信側に存在するか否かを示す所定ビットを有し、
    前記所定ビットは、次に送信すべきデータが前記送信側に存在する場合には第1論理レベルに設定され、次に送信すべきデータが前記送信側に存在しない場合には第2論理レベルに設定され、
    前記処理部は、
    前記所定ビットが前記第1論理レベルに設定された第1のパケット〜第N−1のパケットを、前記相手側通信回路装置から受信し、前記第1のパケット〜前記第N−1のパケットの返信パケットとして、前記所定ビットが前記第2論理レベルに設定された第1の返信パケット〜第N−1の返信パケットを、前記相手側通信回路装置に送信し、前記所定ビットが前記第1論理レベルに設定された第Nのパケットを、前記相手側通信回路装置から受信した場合に、前記動作モードを前記通常動作モードから前記低消費電力モードに移行させることを特徴とする通信回路装置。
  5. 請求項において、
    前記処理部は、
    前記第1の返信パケット〜前記第N−1の返信パケットとして、前記受信バッファーがフル状態であることにより前記第1のパケット〜前記第N−1のパケットが受信できなかったことを示す返信パケットを、前記相手側通信回路装置に送信することを特徴とする通信回路装置。
  6. 無線通信処理を行う処理部と、
    ホストとの間のインターフェース処理を行うホストインターフェースと、
    相手側通信回路装置から受信したパケットに含まれる受信データが書き込まれ、前記ホストインターフェースを介して前記ホストにより受信データが読み出される受信バッファーと、
    記憶部と、
    を含み、
    前記処理部は、
    前記相手側通信回路装置から受信したパケットの受信データにより前記受信バッファーがフル状態になった場合には、非アクノリッジを前記相手側通信回路装置に返信し、
    前記受信バッファーがフル状態であることによる非アクノリッジの返信回数が、所与の回数Nに達すると判断された場合には、動作モードを通常動作モードから低消費電力モードに移行し、
    前記記憶部は、
    前記受信バッファーのサイズ及び前記ホストの処理能力に応じて設定される前記所与の回数Nの情報を記憶し、
    前記処理部は、
    前記記憶部から前記所与の回数Nの情報を読み出し、前記受信バッファーがフル状態であることによる非アクノリッジの返信回数が、前記所与の回数Nに達するか否かを判断することを特徴とする通信回路装置。
  7. 請求項1乃至のいずれかに記載の通信回路装置を含むことを特徴とする電子機器。
JP2011028948A 2011-02-14 2011-02-14 通信回路装置及び電子機器 Active JP5691600B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011028948A JP5691600B2 (ja) 2011-02-14 2011-02-14 通信回路装置及び電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011028948A JP5691600B2 (ja) 2011-02-14 2011-02-14 通信回路装置及び電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012169847A JP2012169847A (ja) 2012-09-06
JP5691600B2 true JP5691600B2 (ja) 2015-04-01

Family

ID=46973552

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011028948A Active JP5691600B2 (ja) 2011-02-14 2011-02-14 通信回路装置及び電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5691600B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022039956A1 (en) * 2020-08-18 2022-02-24 Texas Instruments Incorporated Accelerating control procedures over ble connection oriented services

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2721289B2 (ja) * 1992-06-11 1998-03-04 シャープ株式会社 情報再生装置
JP3945913B2 (ja) * 1998-02-10 2007-07-18 日本ビクター株式会社 光ディスク再生装置
JP4403392B2 (ja) * 2004-06-25 2010-01-27 ソニー株式会社 無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラム
US8856633B2 (en) * 2007-10-03 2014-10-07 Qualcomm Incorporated Millimeter-wave communications for peripheral devices
US8917649B2 (en) * 2008-01-02 2014-12-23 Interdigital Technology Corporation Method and apparatus for cooperative wireless communications
JP2009239451A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Nec Electronics Corp 到着確認及び中継処理確認型ネットワーク装置及びシステム、フレーム転送方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022039956A1 (en) * 2020-08-18 2022-02-24 Texas Instruments Incorporated Accelerating control procedures over ble connection oriented services
US11582827B2 (en) 2020-08-18 2023-02-14 Texas Instruments Incorporated Accelerating control procedures over BLE connection oriented services

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012169847A (ja) 2012-09-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10789198B2 (en) Methods and apparatus for reduced-latency data transmission with an inter-processor communication link between independently operable processors
KR101497001B1 (ko) 그래픽스 멀티미디어 ic 및 그것의 동작 방법
CN111857838B (zh) 用于管理ufs装置与ufs主机之间的通信的方法和系统
JP3632695B2 (ja) データ転送制御装置、電子機器及びデータ転送制御方法
US9081905B2 (en) Low latency interconnect bus protocol
ES2284479T3 (es) Un metodo que posibilita la comunicacion entre un dispositivo electronico y una bateria, un aparato que comprende un dispositivo electronico y una bateria, y una bateria que posibilita la comunicacion.
TWI634430B (zh) 資料儲存裝置與資料傳輸速率控制方法
JP4452690B2 (ja) 電子装置、その制御方法、ホスト装置及びその制御方法
US9524265B2 (en) Providing a serial protocol for a bidirectional serial interconnect
EP3806366A1 (en) Method for controlling retransmission, communication interface, and electronic device
KR20180050727A (ko) 인터칩 및 인트라칩 노드 통신을 위한 통합된 시스템들 및 방법들
TWI423032B (zh) 提升資料傳輸效能的方法
EP3493441B1 (en) Data indication method, and related product
US20120244806A1 (en) Memory device and method of controlling the same
JP5691600B2 (ja) 通信回路装置及び電子機器
CA3074328C (en) Method for transmitting feedback response information and related product
EP3609103B1 (en) Data re-transmission control method and related product
JP4389670B2 (ja) 無線機、無線通信システム、無線通信方法、プログラム
JP2014222466A (ja) 情報処理装置、情報処理システムおよび情報処理システムの通信方法
JP2005107677A (ja) 通信コントローラ、通信システム、通信機器、および通信方法
CN115777184A (zh) 一种数据重传方法和装置
JP2006086611A (ja) 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びそのプログラム
JP2005129008A (ja) ホスト側コントローラ,usbシステム,通信コントローラ,パケット通信方法,パケット通信プログラムおよび記録媒体
US20240143434A1 (en) Flow control between peripheral component interconnect express devices
JP2004056348A (ja) データ転送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140204

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140905

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140916

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141113

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5691600

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250