JP5690440B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技球や遊技メダル等を用いて遊技が行われる遊技機に関し、特に、外周面
に複数種類の図柄が描かれた回胴を回転および停止させるスロットマシンに関する。
従来、遊技メダルや遊技球等の遊技媒体の投入(ベット)後に、回転開始部材(スター
トレバー等)に対する操作を受けて、複数種類の図柄が描かれた複数の回胴を回転させ、
回転停止部材(各回胴に対応して設けられる停止ボタン等)に対する操作を受けて、所定
の図柄を停止表示させる図柄変動遊技を行う遊技機が知られている。こうした遊技機では
、回転開始部材に対する操作を受けると、当選役を決定するための役抽選が行われて全て
の回胴の回転が開始され、続いて、回転停止部材に対する操作を受けると、該役抽選の結
果に応じた態様で回胴の回転が停止される。
こうした遊技機の中には、上述の図柄変動遊技の進行過程で、該図柄変動遊技の進行を
一時的に停止させる特殊状態(所謂フリーズ状態)を発生させる遊技機が知られている(
特許文献1)。このような遊技機では、特殊状態において、回胴を特異な態様で制御して
種々の回胴演出を行わせることによって、遊技興趣の向上を図っている。
特開2010−11950号公報
しかしながら、特殊状態において上述のような回胴演出を行うことは周知であり、従来と同等の手法では特殊状態における面白みに欠け、1回の図柄変動遊技における更なる興趣向上を図ることが困難であった。
本発明は、従来の遊技機における上述した課題を解決するためになされたものであり、特殊状態における面白みを向上させることによって、1回の図柄変動遊技における更なる興趣の向上を図ることが可能となる遊技機を提供することを目的とする。
上述した課題の少なくとも一部を解決するために、本発明の遊技機は次の構成を採用した。すなわち、
開始部材の操作に基づいて外周面に複数の図柄が設けられた複数のリール通常制御処理で回転させ、停止部材の操作に基づいて前記複数のリールを停止させる図柄変動遊技を行う遊技機において、
遊技の進行を制御する主制御手段と、
演出を制御するサブ制御手段と、を備え、
前記主制御手段は、
複数の遊技役から当選役を決定す役抽選を行う役抽選手段と、
所定条件が成立することに基づいて、図柄変動遊技の進行を一時的に停止させる特殊状態を発生させる特殊制御手段と、
前記特殊状態中において、前記複数のリールを回転させ、前記停止部材の操作に基づいて前記複数のリールを停止させる特殊状態図柄変動制御手段と、
前記特殊状態が終了して、前記複数のリールを前記通常制御処理で回転させる際に、前記複数のリールを各々異なる時期に回転させて図柄変動遊技の進行を再開させる図柄変動遊技再開手段と、
回転中の前記複数のリールを前記停止部材の操作に基づいて停止させ、停止された前記複数のリールの図柄組み合わせが、当選役に対応する図柄組み合わせの場合に、前記当選役に対応する第1特典を付与する第1特典付与手段と、を備え、
前記サブ制御手段は、
前記特殊状態図柄変動制御手段により停止された前記複数のリールの図柄組み合わせが前記役抽選の何れの抽選結果に対応しない特定の図柄組み合わせの場合に、前記第1特典とは異なる第2特典を付与する第2特典付与手段を備えることを特徴とする。
このような遊技機では、特殊状態において、有効期間中の特定の操作部に対する操作パターンに基づいて、特殊状態を継続させるか否かを決定する。そして、該操作パターンが特殊状態の継続に対応する操作パターンである場合には特殊状態を継続させ、該操作パターンが特殊状態の非継続に対応する操作パターンである場合には特殊状態を終了させる。そして、特殊状態の進行状況に基づいて、所定の特典を付与する。従って、「特殊状態の継続に伴う遊技上の特典の獲得可否が、特定の操作部に対する操作パターンの選択結果に応じて変化する」という斬新な遊技性を実現できる。このように、特殊状態中に遊技者選択型の遊技要素を取り入れることで特殊状態における面白みを高め、従来に比して1回の
図柄変動遊技における興趣を向上させることが可能となる。
尚、「特殊状態」としては、例えば、「開始操作を受けたときに回胴の回転が開始されずに待機される状態」や、「停止操作を受けたときに回胴の回転停止が行われずに待機される状態(通常回転の停止時期が遅延される状態)」などが例示でき、図柄変動遊技の進行段階を停止させる状態(所謂、フリーズ状態)であれば、これら以外の形態で発生するものであってもよい。また、特殊状態の発生期間としては、時間による限度を設けて構成されていてもよいし、特殊状態の非継続の決定がされるまで延々と継続するように構成されていてもよい。また、「特定の操作部」としては、遊技者が操作可能なものであれば良く、図柄変動遊技における遊技媒体の投入に用いられる投入用操作部(ベットボタン等)や、図柄変動遊技における開始操作に用いられる回転開始用操作部(スタートレバー等)、図柄変動遊技における停止操作に用いられる回転停止用操作部(複数の停止ボタン等)、これらとは異なる演出用の操作部(演出ボタン等)などの何れか、或いは2以上の組合せを対応付けて例示できる(例えば、ベットボタンとスタートレバーの両方を「特定の操作部」としてもよい)。また、「所定の特典」としては、図柄変動遊技の結果として得られる特典と異なるものとして付与されるものであればよく、「遊技媒体の払い出し」や、「遊技者に有利な遊技状態の開始」、「遊技者に有利な遊技状態の継続期間の増加」などが例示できる。また、「操作パターン」としては、特定の操作部が1つの場合には、「長押し」や「連打」などの操作態様が例示でき、特定の操作部が複数の場合(例えば、複数の停止ボタンを「特定の操作部」とする場合や、ベットボタンとスタートレバーの両方を「特定の操作部」とする場合)には、複数の操作部に対する操作順序が例示できる。
また、このような遊技機では、操作パターンが特殊状態の継続に対応する操作パターンであることを、回胴を制御して継続図柄組合せを表示することで示し、操作パターンが特殊状態の非継続に対応する操作パターンであることを、回胴を制御して終了図柄組合せを表示することで示すことができるので、回胴の動作および表示される図柄に遊技者を注目させることが可能となる。この結果、特殊状態における面白みを高め、従来に比して1回の図柄変動遊技における興趣をさらに向上させることが可能となる。また、特殊状態が終了して図柄変動遊技の進行を再開させる際に、複数の回胴の回転を各々異なる時期に開始して、終了図柄組合せが表示されたまま回胴が回転することを防止する。なお、「継続図柄組合せ」は、図柄変動遊技の結果として示される図柄(所定の役抽選結果に対応する図柄)であってもよいし、図柄変動遊技の結果として示されることのない図柄(何れの役抽選結果にも対応しないブランク図柄)であってもよい。
また、上述した遊技機は、前記継続図柄組合せを複数設け、前記特殊制御手段は、前記有効期間内に前記特定の操作部に対して行われた操作パターンが前記特殊状態の継続に対応する操作パターンである場合には、前記複数の継続図柄組合せのうちの何れかを表示するように前記複数の回胴を制御し、前記特典付与手段は、前記特殊状態にて表示された前記継続図柄組合せの種類によって異なる特典を付与することとしてもよい。このような構成によれば、特殊状態にて表示された表示された継続図柄組合せの種類によって、付与される特典を異ならせることができる。
また、上述した遊技機は、前記特定の操作部は、前記複数の回胴の各々と個別に対応付けられる複数の操作部から構成され、前記特殊制御手段は、前記複数の操作部に対する操作順序が特定の操作順序である場合に、前記操作パターンが前記特殊状態の継続に対応する操作パターンであるとして、前記特殊状態の継続を決定し、前記有効期間内に前記複数の操作部のうち何れかの操作部が操作されるたびに、該操作部に対する操作が前記特定の操作順序に対応しているか否かを判断し、該操作部に対する操作が前記特定の操作順序に対応している場合は、前記継続図柄組合せを表示するように該操作部に対応する前記回胴の制御を行うこととしてもよい。
上述の構成によれば、特定の操作部を複数の操作部にて構成し、これら複数の操作部に対する操作順序が特定の操作順序である場合に特殊状態を継続させて特典を付与する。従って、「特殊状態の継続に伴う遊技上の特典の獲得可否が、遊技者による複数の操作部に対する操作順序に応じて変化する」という斬新な遊技性を実現でき、遊技者に対して、有効期間内に行う複数の操作部に対する操作順序を意識させるとともに特殊状態が継続するか否かに注目させることできる。この結果、特殊状態における面白みを向上させて、従来に比して1回の図柄変動遊技における興趣をさらに高めることが可能となる。また、操作部に対する操作が行われるたびに、該操作が特定の操作順序に対応していれば、継続図柄組合せを表示するように該操作部に対応する回胴を制御する。従って、遊技者に対して、操作部に対する操作が特定の操作順序に対応しているか否か認識しようとさせて、操作部に対する操作を行うたびに該操作部に対応する回胴に注目させることが可能となる。この結果、特殊状態における面白みを向上させて、従来に比して1回の図柄変動遊技における興趣をさらに高めることが可能となる。ここで、「複数の操作部」としては、上述した回転停止用操作部が「複数の停止ボタン」から成る場合には、この回転停止用操作部を「複
数の操作部」として対応付けてもよいし、上述した投入用操作部(ベットボタン等)、回転開始用操作部(スタートレバー等)、回転停止用操作部(複数の停止ボタン等)、演出用の操作部(演出ボタン等)のうちの2以上の組合せを「複数の操作部」として対応付けてもよい。
本発明によれば、特殊状態における面白みを向上させることによって、1回の図柄変動遊技における更なる興趣の向上を図ることが可能となる。
本実施例の回胴式遊技機の外観を示す正面図である。 本実施例の前面扉を開いて遊技機の内部の構成を示した斜視図である。 本実施例の3つの回胴の外周面に表示された図柄の配列を示す説明図である。 本実施例の遊技機の電気的構成を示す説明図である。 本実施例の遊技機に設定されている入賞ラインを示した説明図である。 本実施例の遊技機に設定されている遊技役を、遊技役の入賞を成立させる図柄組合せ、および入賞成立によって付与される特典と対応付けて示した説明図である。 本実施例の遊技機において主制御基板が遊技の進行を制御するために行う遊技制御処理の前半部分を示すフローチャートである。 本実施例の遊技機において主制御基板が行う遊技制御処理の後半部分を示すフローチャートである。 本実施例の通常状態用役抽選テーブルを概念的に示した説明図である。 本実施例の内部当選フラグの構成を例示した説明図である。 本実施例の遊技状態フラグ等の構成を例示した説明図である。 本実施例の回胴回転停止処理を示すフローチャートである。 本実施例の回胴停止制御処理を示すフローチャートである。 本実施例の第1停止テーブルの1つを例示した説明図である。 第1回胴として左回胴を停止する様子を例示した説明図である。 本実施例の第1停止テーブルと第2停止テーブルとの関係を示した説明図である。 本実施例の遊技状態設定処理を示すフローチャートである。 本実施例のBB状態用役抽選テーブルを概念的に示した説明図である。 本実施例のRT状態用役抽選テーブルを概念的に示した説明図である。 本実施例の「取りこぼし目」の図柄組合せを説明するための説明図である。 本実施例の取りこぼし目確認処理を示すフローチャートである。 本実施例の特殊動作制御実行処理を示すフローチャートである。 本実施例の特殊動作制御実行処理を示すフローチャートである。 本実施例の特殊動作制御実行処理を示すフローチャートである。 本実施例の特殊動作制御実行処理を示すフローチャートである。 本実施例の「特殊動作制御」として回胴20a,20b,20cを2コマ分上方へ回転させる様子を示す説明図である。 本実施例の継続ボタン抽選テーブルを概念的に示す説明図である。 本実施例の「シングル青7揃い」および「ダブル青7揃い」の停止表示態様を示す説明図である。 本実施例の継続時ライン抽選テーブルを概念的に示す説明図である。 本実施例のAT演出実行処理を示すフローチャートである。 本実施例の特殊動作制御対応処理を示すフローチャートである。 本実施例の特殊動作制御対応処理を示すフローチャートである。 本実施例の青7狙い催促演出を示す説明図である。 本実施例の遊技機によって得られる遊技性を示す説明図である。 本変形例の特殊動作制御実行処理を示すフローチャートである。 本変形例の特殊動作制御実行処理を示すフローチャートである。 本変形例の特殊動作制御実行処理を示すフローチャートである。 本変形例の特殊動作制御実行処理を示すフローチャートである。 本変形例の特殊動作制御実行処理を示すフローチャートである。 本変形例の継続操作順序抽選テーブルを概念的に示す説明図である。 本変形例の継続操作順序記憶領域を概念的に示す説明図である。
上述した本発明の内容を明確にするために、本発明の構成を以下のような回胴式遊技機
に適用した実施例について説明する。
A.回胴式遊技機の装置構成 :
A−1.全体構成 :
図1は、本実施例の回胴式遊技機1(以下、「遊技機1」と略記)の外観を示す正面図
である。図1に示すように、遊技機1には、箱状に形成された筐体3と、筐体3の前面側
を覆うようにして設けられた前面扉2などが設けられている。前面扉2は、実際に遊技が
行われる中段の領域と、遊技の進行に応じて種々の演出が行われる上段の領域2uと、遊
技メダルが払い出される下段の領域2dとの大きく3つの領域から構成され、更に中段の
領域は、遊技の状態を表示するための遊技状態表示部2maと、遊技を行うための操作部
2mbとから構成されている。
上段の領域2uには、中央に演出表示装置10が設けられ、演出表示装置10の左右に
はスピーカ14が設けられ、演出表示装置10およびスピーカ14の上方には、各種のラ
ンプ類12が設けられている。演出表示装置10は、いわゆる液晶表示装置によって構成
されており、遊技の進行状況に合わせて種々の図柄を表示して演出を行うことが可能とな
っている。
前面扉2の中段に設けられた遊技状態表示部2maの中央には、大きな表示窓20が設
けられており、内部に設けられた3つの回胴20a,20b,20cが回転する様子を視
認可能となっている。また、表示窓20の左右および下方には、遊技の状態を表示する各
種の表示パネル類22が設けられている。
前面扉2の中段下方に設けられた操作部2mbは、手前に向かって突出した形状に形成
されており、上面には、遊技メダルを投入するための遊技メダル投入口30と、クレジッ
トとして貯留されている遊技メダルを、1ゲームに要する枚数だけ投入するための投入ボ
タン34などが設けられている。尚、遊技メダルの貯留とは、遊技メダル投入口30から
遊技機1に投入された遊技メダルの枚数が規定数(1ゲームに要する遊技メダル枚数の上
限)を超えた場合にその超えた分をデータとして記憶しておくこと、あるいは、遊技メダ
ルを実際に払い出す代わりにメダルの払い出し枚数をデータとして記憶しておくことをい
う。また、操作部2mbの前面には、遊技メダルの投入後に回胴20a,20b,20c
の通常回転を開始するためのスタートレバー36と、3つの回胴20a,20b,20c
の通常回転をそれぞれ停止させるための回胴停止ボタン38a,38b,38cなどが設
けられている。
加えて、操作部2mbには、上面に精算ボタン40、および前面に返却ボタン42が設
けられている。ここで、精算ボタン40とは、遊技機1の内部に貯留されている遊技メダ
ルを外部に払い出す際に操作するボタンである。遊技メダルの投入後も、スタートレバー
36を操作して回胴20a,20b,20cの回転を開始する前であれば、投入済みの遊
技メダルも精算ボタン40を操作することによって払い出すことが可能である。また、返
却ボタン42とは、遊技メダル投入口30から投入された遊技メダルが遊技機1の内部で
詰まった場合に、遊技メダルの詰まりを解消するために操作されるボタンである。
前面扉2の下段の領域2dには、遊技メダルが払い出される遊技メダル払出口50と、
払い出された遊技メダルを受け止める受け皿52などが設けられている。
図2は、前面扉2を開いて遊技機1の内部の構成を示した斜視図である。前面扉2の裏
面側上部には、演出表示装置10が取り付けられており、その左右には一対のスピーカ1
4が取り付けられている。
前面扉2のほぼ中央には表示窓20が設けられており、その下方には、後述する扉基板
240が設けられている。また、扉基板240の下方には、回胴停止ボタン38a,38
b,38cや、スタートレバー36が取り付けられている。
回胴停止ボタン38a,38b,38cの左方には、遊技メダル投入口30から投入さ
れた遊技メダルの通路となるメダルセレクタ106が設けられており、その下方には、遊
技メダルを遊技メダル払出口50に導くためのコインシュータ108などが設けられてい
る。メダルセレクタ106は、遊技メダル投入口30から投入された遊技メダルを主に寸
法に基づいて選別し、規格寸法に適合した遊技メダルだけを受け入れる機能を有している
。遊技者がスタートレバー36を操作する前に遊技メダルが投入されると、遊技メダルは
メダルセレクタ106によって選別され、規格を満足しているものだけがホッパー116
内に受け入れられ、規格を満たしていないメダルは、コインシュータ108を通って、遊
技メダル払出口50に返却されるようになっている。
これに対して、スタートレバー36が操作された後に遊技メダルが遊技メダル投入口3
0から投入された場合は、メダルセレクタ106内の通路が切り換わり、該遊技メダルは
コインシュータ108を通って、遊技メダル払出口50に返却される。また、メダルセレ
クタ106の内部には、図示しないメダルセンサが設けられており、寸法規格を満たして
受け入れられた遊技メダルが通過すると、メダルセンサによって検出されて、その信号が
後述する主制御基板200に供給されるようになっている。
このような前面扉2が取り付けられる筐体3のほぼ中央には、3つの回胴20a,20
b,20cが設けられており、各回胴の外周面には、後述するように複数種類の図柄が描
かれている。これら回胴の上方には、遊技全体の制御を司る後述する主制御基板200が
格納された主制御基板ユニット110が設けられており、回胴の背後には、各回胴を駆動
するための後述する回胴基板260が格納された回胴基板ユニット112が設けられてい
る。また、回胴の左方には、図1に示した演出表示装置10や、各種ランプ類12、スピ
ーカ14などを用いて行われる各種演出の制御を司る後述するサブ制御基板220が格納
されたサブ制御基板ユニット111が設けられている。
3つの回胴20a,20b,20cの下方には、リアスピーカ114が設けられ、更に
その下方には、遊技メダル投入口30から投入された遊技メダルが集められるホッパー1
16や、遊技メダルを払い出すメダル払出装置118、遊技機1全体に電源を供給するた
めの後述する電源基板280が格納された電源ユニット120などが搭載されている。メ
ダル払出装置118から払い出された遊技メダルは、コインシュータ108を通って、遊
技メダル払出口50から払い出されるようになっている。また、電源ユニット120の前
面には、遊技機1の電源を入れるための電源スイッチ120sも設けられている。
図3は、3つの回胴20a,20b,20cの外周面に描かれた図柄の配列を示す説明
図である。各回胴には、何れも21個の図柄が外周面に描かれている。また、何れの回胴
についても、描かれている図柄の種類は同じであるが、図柄の配列については回胴毎に異
なる配列に設定されている。
A−2.電気的構成 :
図4は、本実施例に係る遊技機1の電気的構成を示す説明図である。図4に示すように
、遊技機1には、主制御基板200を中心として、サブ制御基板220、扉基板240、
回胴基板260、電源基板280、中継基板300等がデータを通信可能に接続されて構
成されている。
主制御基板200は、遊技機1で行われる遊技全体の進行制御を司る基板である。この
主制御基板200には、CPU201、ROM202、RAM203などがバスによって
互いにデータを通信可能に接続されて搭載されており、前面扉2に搭載された扉基板24
0から、スタートレバー36や回胴停止ボタン38a,38b,38cが操作されたこと
を示す信号などを受け取って、後述する遊技制御処理を実行しながら、サブ制御基板22
0や、扉基板240、回胴基板260などに向かって制御コマンド(あるいは制御信号)
を送信することにより、これら各種基板の動作を制御している。
サブ制御基板220も、上述した主制御基板200と同様に、CPU221や、ROM
222、RAM223などがバスによって互いにデータを通信可能に接続されて構成され
ている。また、サブ制御基板220には、各種のランプ類12や、各種のスピーカ14,
114、演出表示装置10、回胴バックライト20Lなどが接続されている。ここで回胴
バックライト20Lとは、各回胴20a,20b,20cの内部に設けられ、回胴の表面
に描かれた図柄(図3参照)を裏側から照らすライトである。サブ制御基板220は、主
制御基板200から受け取った制御コマンドに基づき、各種ランプ類12、各種スピーカ
14,114、演出表示装置10、回胴バックライト20Lにそれぞれ駆動信号を出力す
ることにより、各種の演出を行っている。
扉基板240には、メダルセレクタ106や、貯留されている遊技メダルを投入するた
めの投入ボタン34、回胴の通常回転を開始するためのスタートレバー36、通常回転し
ている回胴を停止させるための回胴停止ボタン38a,38b,38c、貯留されている
遊技メダルや投入された遊技メダルを払い出して遊技を終了するための精算ボタン40、
遊技の状態を表示する各種の表示パネル22などが接続されている。また、この扉基板2
40は、前述した主制御基板200とデータを通信可能に接続されている。このため、前
面扉2に設けられたスタートレバー36や、回胴停止ボタン38a,38b,38c、投
入ボタン34、精算ボタン40などを操作すると、扉基板240を介して、その信号が主
制御基板200に供給されるようになっている。また、メダルセレクタ106が、内蔵す
るメダルセンサによって遊技メダルの通過を検出した信号も、扉基板240を介して主制
御基板200に供給される。
回胴基板260には、3つの回胴20a,20b,20cをそれぞれ回転させるための
回胴モータ24a,24b,24cと、それぞれの回胴の回転位置を検出するための回胴
センサ26a,26b,26c(インデックスとも称する)などが接続されている。回胴
基板260は、回胴センサ26a,26b,26cによって、各回胴20a,20b,2
0cの回転位置を検出しながら、回胴モータ24a,24b,24cを駆動することによ
り、それぞれの回胴20a,20b,20cを、所望の位置で停止させることが可能とな
っている。尚、本実施例の遊技機1では、回胴モータ24a,24b,24cには、いわ
ゆるステッピングモータが使用されている。
また、メダル払出装置118は、中継基板300を介して、主制御基板200に接続さ
れており、主制御基板200からの制御信号に基づいて、所定枚数の遊技メダルを払い出
す動作を行う。
これら各種制御基板、および基板で消費される電力は、電源基板280から供給されて
いる。図4では、電源基板280から電力が供給される様子を破線の矢印で表している。
図示されているように、主制御基板200およびサブ制御基板220には、電源基板28
0から直接電力が供給されており、各種基板(扉基板240、回胴基板260、中継基板
300)には、主制御基板200を介して電力が供給されている。電源基板280には1
00Vの交流電圧が供給されており、この電力を規定電圧の直流電圧に変換した後、それ
ぞれの制御基板および基板に供給している。
B.遊技の概要 :
以下では、上記の構成を有する遊技機1において、遊技を進行するために行われる制御
の内容について説明するが、その準備として、遊技機1で行われる遊技の概要を説明して
おく。
遊技を開始するにあたっては、遊技メダル投入口30から遊技メダルを入れて、遊技を
開始するのに必要な枚数(規定数)の遊技メダルの投入を行う。本実施例の遊技機1では
、規定数は「3枚」に固定されており、3枚の遊技メダルを投入すると、スタートレバー
36の操作が有効化される。また、遊技メダルがクレジットとして予め内部に貯留されて
いる場合は、投入ボタン34を押すことによって規定数の遊技メダルを投入することも可
能である。
規定数の遊技メダルを投入して、スタートレバー36を操作すると、3つの回胴20a
,20b,20cが通常回転を開始する。図3を用いて前述したように、各回胴には複数
の図柄が描かれているため、回胴が通常回転すると、表示窓20では、これら図柄が変動
表示されることになる。また、図1を用いて前述したように、前面扉2の前面側には、各
回胴に対応して3つの回胴停止ボタン38a,38b,38cが設けられている。回胴2
0a,20b,20cの通常回転中に回胴停止ボタン38a,38b,38cが操作され
ると、操作された回胴停止ボタンに対応する回胴が通常回転を停止し、これに伴って、表
示窓20では、変動表示されていた図柄が何れかの図柄で停止表示される。このようにし
て、3つの回胴20a,20b,20cの通常回転を停止させると、それぞれの回胴で何
れかの図柄が停止表示される。本実施例の遊技機1では、表示窓20の大きさは、各回胴
あたり3つずつの図柄が表示されるような大きさに設定されている。結局、3つの回胴2
0a,20b,20cが停止表示されると、表示窓20には、3行3列の合計9つの図柄
が表示されるようになる。また、これら9つの図柄が表示される位置には、複数本の入賞
ラインが予め設定されている。
図5は、本実施例の遊技機1に設定されている入賞ラインを示した説明図である。図示
されているように、本実施例の遊技機1では、上段のラインL1と、中段のラインL2と
、下段のラインL3と、右斜め上方向きのラインL4と、右斜め下方向きのラインL5の
合計5本のラインが入賞ラインとして(入賞ラインL1〜L5として)設定されている。
そして、3つの回胴20a,20b,20cが停止すると、これらの入賞ライン上には、
何らかの図柄組合せが得られることになる。そして、入賞ライン上に揃った図柄組合せが
、何れかの遊技役に対応する図柄組合せであった場合には、その遊技役の入賞が成立し、
遊技役に応じた特典が遊技者に付与される。
図6は、本実施例の遊技機1に設定されている遊技役の種類を、その遊技役の入賞を成
立させる図柄組合せ、および遊技役の入賞が成立したときに遊技者に付与される特典と対
応付けて示した説明図である。図6では、左端の欄に遊技役の種類が表示され、中央の欄
には遊技役の入賞を成立させる図柄組合せが表示され、右端の欄には遊技役の入賞が成立
したときに遊技者に付与される特典が表示されている。例えば、最上段に示したボーナス
役と呼ばれる遊技役には、3つの回胴20a,20b,20cが何れも「赤セブン」と呼
ばれる図柄で揃った図柄組合せが対応付けられており、この図柄組合せで揃うと、特典と
して、遊技者にとって有利なビッグボーナス状態(BB状態)と呼ばれる遊技状態が開始
される。本実施例のBB状態は、特典として遊技メダルが払い出される後述の遊技役の入
賞が通常状態に比べて高い確率で成立する遊技状態であり、BB状態の開始後に所定枚数
(例えば、400枚)の遊技メダルが払い出されるまで継続される。そのため、BB状態
が開始されると、遊技者は多量の遊技メダルを獲得することができる。
また、赤ベル役という遊技役には、左回胴20aが「赤セブン」の図柄、中回胴20b
および右回胴20cが「ベル」の図柄の図柄組合せ(以下では、「赤セブン」−「ベル」
−「ベル」と表記する)が対応付けられおり、青ベル役という遊技役には、左回胴20a
が「青セブン」の図柄、中回胴20bおよび右回胴20cが「ベル」の図柄の図柄組合せ
(以下では、「青セブン」−「ベル」−「ベル」と表記する)が対応付けられている。赤
ベル役および青ベル役の入賞成立に対する特典としては、15枚の遊技メダルが遊技者に
払い出されるように設定されている。
また、スイカ役という遊技役には、3つの回胴20a,20b,20cが何れも「スイ
カ」の図柄で揃った図柄組合せが設定されており、このスイカ役の入賞成立に対する特典
としては、10枚の遊技メダルが遊技者に払い出されるように設定されている。チェリー
役という遊技役には、左回胴20aの図柄が「チェリー」の図柄であれば、中回胴20b
および右回胴20cの図柄はどのような図柄であっても構わない図柄組合せが設定されて
おり、チェリー役の入賞成立に対する特典としては、2枚の遊技メダルが払い出されるよ
うに設定されている。
また、再遊技役Aという遊技役には、3つの回胴20a,20b,20cが何れも「リ
プレイ」の図柄で揃った図柄組合せが設定されている。また、再遊技役Bという遊技役に
は、3つの回胴20a,20b,20cが何れも「青セブン」と呼ばれる図柄で揃った図
柄組合せ(以下、「青7揃い」ともいう)が設定されている。再遊技役Aおよび再遊技役
Bの入賞成立に対する特典としては、新たな遊技メダルを投入することなく、もう一度、
遊技を行う権利が付与される。すなわち、再遊技役Aまたは再遊技役Bの入賞成立時に投
入していた遊技メダルと同じ枚数だけ、遊技メダルが投入されたものとして、もう一度遊
技を行うことが可能となる。また、増加役という遊技役には、左回胴20aが「リプレイ
」の図柄、中回胴20bが「ベル」の図柄、右回胴20cが「リプレイ」の図柄の図柄組
合せ(以下では、「リプレイ」−「ベル」−「リプレイ」と表記する)が設定されており
、この増加役の入賞成立に対する特典としては、15枚の遊技メダルが遊技者に払い出さ
れるように設定されている。
もちろん、回胴20a,20b,20cが停止されたときに、何れかの遊技役の入賞が
成立するとは限らない。この場合は、再び規定数の遊技メダルを投入した後、スタートレ
バー36を操作して回胴を通常回転させることによって、次の遊技を行う。本実施例の遊
技機1では、こうした操作を繰り返し行うことによって遊技が進行するようになっている
。こうした遊技の進行は、主制御基板200に搭載されたCPU201によって制御され
ている。尚、スタートレバー36の操作を受けて回胴20a,20b,20cを通常回転
させた後、回胴停止ボタン38a,38b,38cの操作を受けて回胴20a,20b,
20cの通常回転を停止させる遊技を「図柄変動遊技」とも表現する。
C.遊技機の制御内容 :
C−1.遊技制御処理 :
図7は、本実施例の遊技機1において主制御基板200のCPU201が遊技の進行を
制御するために行う遊技制御処理の前半部分を示すフローチャートである。また、図8は
、本実施例の遊技機1において主制御基板200のCPU201が行う遊技制御処理の後
半部分を示すフローチャートである。この遊技制御処理は、遊技機1に電源が入れられて
、更に主制御基板200や、サブ制御基板220に搭載されたROMのチェックサムなど
の初期化処理が行われた後に実行される処理であり、所定時間毎のタイマ割り込み(例え
ば4msec毎)に基づいて実行されている。
図7に示すように、遊技制御処理を開始すると、先ず初めに遊技状態設定処理(ステッ
プ100。以下、ステップを「S」と略記する)を行う。遊技状態設定処理の詳細につい
ては後述するが、この処理では、大まかには次のような処理を行う。本実施例の遊技機1
では、遊技状態として、通常状態の他にBB状態およびリプレイタイム状態(RT状態)
が設けられており、遊技状態に応じて遊技役の入賞の成立し易さや、入賞の成立し得る遊
技役の種類等が異なっている。遊技状態設定処理では、現在の遊技状態が何れであるかを
検出するとともに終了条件が満たされたか否かを判断し、終了条件が満たされた場合には
、その遊技状態を終了させて、遊技状態を切り換える処理を行う。こうして遊技状態を切
り換えることで、遊技が単調になることを回避することが可能となる。尚、各遊技状態に
ついても、後に詳しく説明する。
遊技状態設定処理に続いて(S100)、投入操作有効化処理を行う(S102)。前
述したように、本実施例の遊技機1は、規定数の遊技メダルが投入された後、スタートレ
バー36の操作を検出すると回胴20a,20b,20cが通常回転を開始する。投入操
作有効化処理では、このような遊技メダルを投入する操作の受付を有効にする(遊技メダ
ルの投入操作を検出可能にする)ための処理を行う。
投入操作有効化処理を行ったら(S102)、精算ボタン40が操作されたか否かの確
認を行う(S106)。すなわち、後述のスタートレバー36の操作が検出される前であ
れば、投入した遊技メダルも含めてメダルを精算することが可能となっている。そして、
精算ボタン40が操作されていた場合には(S106:yes)、精算処理を行うことに
より、データとして貯留されている遊技メダルおよび投入した遊技メダルを払い出す処理
を行う(S122)。遊技メダルの払い出しは、主制御基板200からメダル払出装置1
18に向けて、払い出すべき遊技メダルの枚数を指示する制御信号を出力することによっ
て行われる。こうして遊技メダルを払い出したら、遊技の開始前の状態に戻って、遊技状
態設定処理(S100)以降の処理を行う。
投入操作有効化処理を行った後(S102)、精算ボタン40が操作されていないと判
断した場合は(S106:no)、続いて、投入操作受付処理を行う(S108)。投入
操作受付処理では、規定数の遊技メダルが投入されたか否かを判断して、規定数の遊技メ
ダルが投入された場合には投入完了フラグをONに設定する処理を行う。投入完了フラグ
は、規定数の遊技メダルが投入されたか否かを示すフラグであり、主制御基板200に搭
載されたRAM203の所定アドレスにその記憶領域が確保されている。
投入操作受付処理を行ったら(S108)、投入完了フラグがONに設定されているか
否か、すなわち、規定数の遊技メダルが投入されたか否かを判断する(S110)。その
結果、規定数の遊技メダルが投入されていない場合は(S110:no)、精算ボタン4
0の操作の有無を確認しながら(S106)、規定数の遊技メダルが投入されるまで待機
する。これに対して、規定数の遊技メダルが投入されている場合は(S110:yes)
、今度は、スタートレバー36が操作されたか否かを判断する(S112)。前述したよ
うに遊技者がスタートレバー36を操作すると、その操作信号が主制御基板200に供給
されるので、主制御基板200は、スタートレバー36の操作信号に基づいて、スタート
レバー36が操作されたか否かを判断することができる。その結果、スタートレバー36
が操作されていない場合は(S112:no)、精算ボタン40の操作の有無を確認しな
がら(S106)、スタートレバー36が操作されるまで待機する。一方、スタートレバ
ー36が操作されたら(S112:yes)、投入操作無効化処理を行う(S114)。
投入操作無効化処理では、遊技メダルの投入操作を無効にする処理を行う。遊技メダルの
投入操作が無効になっている状態では、遊技メダル投入口30から入れられた遊技メダル
は、投入された遊技メダルとして検出されないままコインシュータ108を通って、遊技
メダル排出口50に返却される。加えて、遊技メダルの投入操作が無効になっている状態
では、投入ボタン34が押されても遊技メダルは投入されない。すなわち、スタートレバ
ー36が操作された後は、何れの操作を行っても遊技メダルを投入することはできないよ
うに構成されている。こうして、遊技メダルの投入操作を無効にする処理が終了したら(
S114)、内部抽選処理を開始する(S116)。
内部抽選処理では、図6を用いて前述した遊技役の何れかの入賞成立を許容するか否か
を、抽選によって決定する処理を行う。尚、この抽選で何れかの遊技役に当選した(入賞
成立が許容された)としても、直ちに遊技役の入賞が成立するわけではなく、回胴停止ボ
タン38a,38b,38cを操作することにより、当選した遊技役に対応する図柄組合
せを入賞ライン上に揃えなければ遊技役の入賞を成立させることはできない。また逆に、
抽選で当選した遊技役でなければ、どのようなタイミングで回胴停止ボタン38a,38
b,38cを操作したとしても、入賞ライン上に対応する図柄組合せを揃えることはでき
ないようになっている。その意味で、この抽選は、図柄組合せを揃えて遊技役の入賞を成
立させるための前提条件として、内部的に行われる抽選であることから「内部抽選」とも
表記する。また、内部抽選において所定の遊技役に当選することを、該遊技役に「内部当
選する」とも表記する。また、内部抽選に当選した状態を、「内部当選状態」とも表記す
る。
この内部抽選は、役抽選テーブルと呼ばれる専用のテーブルを用いて行われており、こ
のテーブルは、遊技状態毎に設けられている。役抽選テーブルには、遊技役と内部抽選用
乱数との対応関係が設定されている。ここで内部抽選用乱数とは、主制御基板200のC
PU201がスタートレバー36の操作信号を受け取ったときに取得する乱数である。本
実施例の遊技機1では、内部抽選用乱数は2バイトデータとなっており、0〜65535
の範囲の乱数値を取ることが可能である。尚、この抽選用の乱数は、主制御基板200に
搭載された専用の乱数発生回路を用いてハードウェア的に生成することもできるし、乱数
発生用のプログラムを用いてソフトウェア的に生成することも可能である。
図9は、最も一般的な遊技状態である通常状態(BB状態およびRT状態の何れでもな
い遊技状態)に用いられる役抽選テーブル(通常状態用役抽選テーブル)を概念的に示し
た説明図である。図9(a)には、各遊技役に対して割り当てられた乱数の範囲がまとめ
て示されている。また、図9(b)には、各遊技役に割り当てられた乱数範囲の大まかな
比率が示されている。図示されているように、通常状態用役抽選テーブルでは、「赤ベル
役」に対しては0〜2999の乱数値が設定されている。これは、取得した乱数値がこの
範囲にあった場合には、赤ベル役に内部当選することを表している。同様に、「青ベル役
」に対しては3000〜5999の乱数値が設定され、「スイカ役」に対しては6000
〜7999の乱数値が設定され、「チェリー役」には8000〜9999の乱数値が設定
され、「ボーナス役」には10000〜10299の乱数値が設定され、「再遊技役A」
には10300〜19999の乱数値が設定されている。尚、20000〜65535の
乱数値には、何れの遊技役も設定されておらず、従って、取得した乱数値がこの範囲にあ
った場合は「ハズレ」となる。
内部抽選処理(S116)では、以上のようにして、スタートレバー36が操作された
ことを検出して内部抽選用乱数を取得するとともに、役抽選テーブルを参照することによ
り、何れの遊技役に内部当選したか、若しくは何れの遊技役にも内部当選しなかったかを
判断する。そして、何れかの遊技役に内部当選したら、当選した遊技役の内部当選フラグ
をONに設定する。ここで内部当選フラグとは、内部抽選の結果を記憶しておくために用
いられるフラグであり、主制御基板200に搭載されたRAM203の所定アドレスに設
定されている。
図10は、本実施例の遊技機1における内部当選フラグの構成を例示した説明図である
。図示されているように、本実施例の遊技機1では、ボーナス役以外の遊技役についての
内部当選フラグと、ボーナス役についての内部当選フラグ(ボーナス役内部当選フラグ)
とに分けて記憶されており、それぞれに対して記憶領域が確保されている。図10(a)
は、ボーナス役以外の遊技役の内部当選フラグが設定される1バイト分の領域のデータ構
造を例示した説明図である。図示されているように、1バイトデータのうち7ビット分が
ボーナス役以外の遊技役の内部当選フラグとして用いられている。これら7ビット分のう
ち、先頭のビットは、赤ベル役に内部当選したことを記憶しておくためのビットであり、
次のビットは青ベル役に内部当選したことを記憶しておくためのビットである。以下の5
つのビットも同様に、それぞれ、スイカ役、チェリー役、再遊技役A、再遊技役B、増加
役に内部当選したことを記憶しておくために用いられるビットである。
また、図10(b)は、ボーナス役内部当選フラグが設定される1バイト分の領域のデ
ータ構造を例示した説明図である。図示されているように、1バイトデータのうち最下位
のビットがボーナス役内部当選フラグとして用いられている。図7に示した内部抽選処理
(S116)では、内部抽選用乱数を取得して、役抽選テーブルを参照しながら、何れか
の遊技役に内部当選しているか否かを判断し、何れかの遊技役に内部当選していれば、図
10に示した内部当選フラグの対応するビットに「1」を設定する(内部当選フラグをO
Nに設定する)処理を行う。
こうして、内部抽選を行ったら(S116)、回胴20a,20b,20cを通常回転
させる前に、特殊動作制御実行処理を行う(S118)。すなわち、前述したように、ス
タートレバー36が操作されると回胴20a,20b,20cを通常回転させるのである
が、それに先立って特殊動作制御実行処理を行う。詳しくは後述するが、特殊動作制御実
行処理では、所定の条件が成立した場合に、通常回転時とは異なる態様で回胴モータ24
a,24b,24cを制御する「特殊動作」を回胴に行わせる。
特殊動作制御実行処理を行ったら(S118)、主制御基板200のCPU201は、
サブ制御基板220に対して内部抽選結果伝達コマンドを送信する(S120)。内部抽
選結果伝達コマンドには、「先の内部抽選処理(S116)で行われた内部抽選において
遊技役に当選したか否か、当選している場合はその遊技役の種類」(内部抽選結果)を示
す情報が含まれており、これら情報に基づき、サブ制御基板220が通常回転中に各種の
演出を実行することが可能となる。
内部抽選結果伝達コマンドをサブ制御基板220に向けて送信すると(S120)、続
いて回胴回転始動処理を開始する(図8のS128)。回胴回転始動処理では、所定の条
件が満足されているか否かを判断して、条件が満たされている場合は、3つの回胴20a
,20b,20cを通常回転させる処理を行う。本実施例の回胴回転始動処理では、スタ
ートレバー36が操作され、且つ、前回に回胴20a,20b,20cの通常回転が開始
されてから所定時間(例えば、4.1秒)を経過した場合に回胴の通常回転を開始するこ
ととして、各回胴20a,20b,20cにそれぞれ設けられた回胴モータ24a,24
b,24cに対して駆動信号を出力することにより、3つの回胴20a,20b,20c
を通常回転させる。
こうして3つの回胴20a,20b,20cを通常回転させたら、主制御基板200は
、回胴の通常回転を停止させる処理(回胴回転停止処理)を行う(S130)。詳しくは
後述するが、回胴回転停止処理では、先に行われた内部抽選の結果(S116)や、遊技
者によって回胴停止ボタン38a,38b,38cが操作されたタイミングに基づいて、
3つの回胴20a,20b,20cのそれぞれの停止位置を決定し、決定した位置で停止
させる処理を行う。
主制御基板200のCPU201は、3つの回胴20a,20b,20cを停止させる
と、その停止位置に基づいて何れかの遊技役の入賞が成立したか否かを判断する(S13
2)。ここで、「遊技役の入賞が成立する」とは、回胴20a,20b,20cの通常回
転が停止することで遊技役に対応する図柄組合せが、入賞ライン上に揃って停止表示され
ることをいう。前述したように、本実施例の遊技機1では、内部抽選処理(S116)で
何れかの遊技役に内部当選していても、回胴停止ボタン38a,38b,38cを押すタ
イミングによっては、その遊技役に対応する図柄組合せが入賞ライン上に揃うとは限らな
い。そこで、主制御基板200は、回胴の通常回転を停止させた後、内部抽選で当選した
遊技役の入賞が成立しているか否かを判断する。
尚、本実施例の遊技機1では、前述した内部抽選処理(S116)でボーナス役に当選
した場合において、入賞ライン上に対応する図柄組合せが停止表示されず、ボーナス役の
入賞が成立しなかったときに限り、ボーナス役の内部当選が持ち越され、次回の図柄変動
遊技以降も、ボーナス役に対応する内部当選フラグがONに設定されている状態で図柄変
動遊技が行われる。これに対して、ボーナス役以外の遊技役に内部当選した場合は、その
図柄変動遊技で当選した遊技役に対応する図柄組合せを入賞ライン上に停止表示させるこ
とができなければ、その内部当選は次の図柄変動遊技以降に持ち越されることなくリセッ
トされてしまう。
S132の判断処理の結果、何れかの遊技役の入賞が成立したと判断された場合は(S
132:yes)、先ず初めに、入賞の成立した遊技役がボーナス役であるか否かを判断
する(S136)。図6を用いて前述したように、ボーナス役は、入賞ライン上に「赤セ
ブン」の図柄が揃った場合に入賞が成立する遊技役である。ボーナス役の入賞が成立した
と判断された場合は(S136:yes)、ボーナス役の内部当選フラグをOFFに設定
した後(S138)、BB状態フラグをONに設定するとともに(S140)、その他の
遊技状態フラグをOFFに設定する(S142)。ここで、BB状態フラグとは、遊技状
態を、前述したBB状態と呼ばれる遊技者にとって有利な遊技状態とすることを示すフラ
グであり、現在の遊技状態を表すための「遊技状態フラグ」と呼ばれる専用のフラグの一
種である。詳しくは後述するが、本実施例の遊技機1には、BB状態やRT状態といった
特殊な遊技状態のそれぞれに対応する遊技状態フラグが設けられており、これら遊技状態
フラグの設定(ON/OFF)に応じて遊技状態を切り換えながら遊技が進行していく。
こうした遊技状態フラグは、主制御基板200に搭載されたRAM203の所定アドレス
に設定されている。
図11は、遊技状態フラグ等が設定される1バイト分の領域のデータ構造を例示した説
明図である。本実施例の遊技機1では、RAM203上の所定アドレスの1バイトデータ
のうち、2ビット分が遊技状態フラグとして用いられている。これら2ビットの先頭のビ
ットがBB状態中であることを示すBB状態フラグに設定されており、その次のビットが
RT状態中であることを示すRT状態フラグに設定されている。S140ではBB状態に
対応するビットに「1」を設定する。また、S142では、その他の(BB状態以外の)
遊技状態フラグ(ここではRT状態フラグ)をOFFに設定する。すなわち、RT状態中
であっても、ボーナス役が入賞成立するとRT状態を終了してBB状態を開始する。
S142の処理を終了すると、主制御基板200のCPU201は、サブ制御基板22
0に向けて遊技終了コマンドを送信する(S154)。遊技終了コマンドは、1回の図柄
変動遊技が終了するたびに(回胴20a,20b,20cが通常回転した後、停止するた
びに)、送信されるコマンドである。サブ制御基板220のCPU221は、遊技終了コ
マンドを受信することによって、1回の図柄変動遊技が終了したことを把握する。また、
遊技終了コマンドには、「今回の遊技で何れかの遊技役が入賞成立したか否か、入賞成立
したのであればその遊技役の種類」(入賞結果)を示す情報(入賞結果情報)や、「所定
のラインに停止表示された図柄組合せ」(停止表示結果)を示す情報(停止表示結果情報
)などが含まれている。従って、サブ制御基板220のCPU221は、遊技終了コマン
ドを受信することによって、1回の図柄変動遊技が終了したことだけでなく、該遊技にお
ける「入賞結果」および「停止表示結果」も把握する。こうして遊技終了コマンドを送信
したら(S154)、遊技制御処理の先頭に戻って、図7および図8に示した遊技状態設
定処理(図7のS100)以降の上述の処理を行う。
一方、入賞した遊技役がボーナス役でない場合は(S136:no)、今度はその遊技
役が再遊技役Aか否かを判断する(S144)。そして、再遊技役Aの入賞が成立してい
る場合は(S144:yes)、再遊技フラグをONに設定する(S146)。ここで、
再遊技フラグとは、再遊技役Aまたは再遊技役Bの入賞が成立したことを記憶しておくた
めのフラグである。この再遊技フラグがONに設定されていると、次回の投入操作受付処
理(図7のS108)において、遊技者によって投入されなくても自動的に遊技メダルが
再投入される(投入完了フラグがONに設定される)。すなわち、次回の図柄変動遊技で
は、遊技者による遊技メダルの投入が不要である図柄変動遊技(再遊技)を行うことが可
能である。また、再遊技が終了した後は、再遊技フラグはOFFに戻される。このような
再遊技フラグも、前述した遊技状態フラグと同様に、主制御基板200に搭載されたRA
M203の所定アドレスに設定されている。本実施例の遊技機1では、図11に示すよう
に、遊技状態を示すフラグが設定されているビットの下位側のビットが再遊技フラグとし
て利用されている。再遊技フラグをONに設定したら(S146)、遊技終了コマンドを
サブ制御基板220に向けて送信した後(S154)、遊技制御処理の先頭に戻って、図
7および図8に示した遊技状態設定処理(図7のS100)以降の上述の処理を行う。
一方、入賞の成立した遊技役が再遊技役Aでない場合は(S144:no)、今度はそ
の遊技役が再遊技役Bか否かを判断する(S147)。そして、再遊技役Bの入賞が成立
している場合は(S147:yes)、先ず、次回の図柄変動遊技での再遊技を可能にす
べく再遊技フラグをONに設定する(S148)。続いて、特殊動作制御実行フラグをO
Nに設定する(S149)。特殊動作制御実行フラグは、次回の図柄変動遊技を一時停止
して回胴に「特殊動作」を行わせることを示すフラグである。本実施例の遊技機1では、
再遊技役Bの入賞が成立した場合に次回の図柄変動遊技を一時停止して回胴に「特殊動作
」を行わせるべく、特殊動作制御実行フラグをONに設定する(S149)。特殊動作制
御実行フラグは、主制御基板200のRAM203の所定アドレスにその記憶領域が確保
されている。特殊動作制御フラグをONに設定したら(S149)、遊技終了コマンドを
サブ制御基板220に向けて送信した後(S154)、遊技制御処理の先頭に戻って、図
7および図8に示した遊技状態設定処理(図7のS100)以降の上述の処理を行う。
一方、入賞の成立した遊技役が再遊技役Bでない場合は(S147:no)、この場合
は、何れかの遊技役の入賞が成立しているものの(図7のS132:yes)、その遊技
役は、ボーナス役、再遊技役A、再遊技役Bの何れでもないことから、その他の遊技役で
あると判断される。そこで、入賞の成立した遊技役に応じた枚数の遊技メダルを払い出す
処理を行う(S150)。具体的には、入賞の成立した遊技役が赤ベル役、青ベル役、増
加役であれば15枚の遊技メダルを払い出し、スイカ役であれば10枚の遊技メダルを払
い出し、チェリー役であれば2枚の遊技メダルを払い出す処理を行う。この処理は、主制
御基板200の内部で払い出すべき遊技メダルの枚数を求めた後、主制御基板200から
メダル払出装置118に対して制御信号を出力することによって行われる。
こうして遊技メダルを払い出すと、主制御基板200のCPU201は、払出枚数計数
処理を行う(S152)。前述したように、本実施例のBB状態は、上限枚数(例えば、
400枚)の遊技メダルが払い出されると終了するように設定されていることから、BB
状態の開始後に払い出された遊技メダルの枚数(払出枚数)を計数しておく必要がある。
そこで、払出枚数計数処理では、先ず、現在の遊技状態がBB状態であるか否かを判断し
て、BB状態中であると判断された場合には、S150の処理で払い出した遊技メダルの
枚数を、既に払い出した枚数(払出枚数)に加算する処理を行う。一方、BB状態中では
ないと判断された場合には、払出枚数の加算処理を行うことなく、そのまま払出枚数計数
処理を終了する。こうして払出枚数計数処理を行ったら、サブ制御基板220に向けて遊
技終了コマンドを送信した後(S154)、図7および図8に示した遊技制御処理の先頭
に戻って、遊技状態設定処理(図7のS100)以降の上述の処理を行う。
以上は、回胴の通常回転を停止させた結果(S130)、何れかの遊技役の入賞が成立
した場合(S132:yes)の処理について説明した。これに対して、何れの遊技役の
入賞も成立していない場合は(S132:no)、取りこぼし目確認処理を行う。ここで
「取りこぼし目」とは、前述したRT状態を終了させるRT終了図柄組合せであり、本実
施例では、RT状態中に「取りこぼし目」が停止表示されることを契機にRT状態を終了
させるように構成されている。取りこぼし目確認処理では、RT状態中に取りこぼし目が
停止表示されていればRT状態を終了させるための処理が実行される。取りこぼし目確認
処理を行ったら(S134)、サブ制御基板220に向けて遊技終了コマンドを送信した
後(S154)、遊技制御処理の先頭に戻って、図7および図8に示した遊技状態設定処
理(図7のS100)以降の上述の処理を行う。
C−2.回胴回転停止処理 :
図12は、本実施例の遊技機1で行われる回胴回転停止処理の流れを示すフローチャー
トである。前述したように、回胴回転停止処理は、主制御基板200によって、図7およ
び図8に示した遊技制御処理の中で実行される(図8のS130)。
回胴回転停止処理を開始すると、先ず初めに、この処理に先立って行われた内部抽選(
図7のS116)の結果に応じて第1停止テーブルを抽出する処理を行う(S200)。
ここで、停止テーブルとは、回胴20a,20b,20cを停止する際に参照する専用の
テーブルである。詳しくは後述するが、遊技者が回胴停止ボタン38a,38b,38c
を操作したときに、回胴の外周面に描かれた図柄のうち(図3参照)、何れの図柄を表示
窓20に表示して回胴20a,20b,20cを停止するかは、停止テーブルに予め設定
されている。前述したように、内部抽選によってある遊技役に当選している(内部当選フ
ラグがONに設定されている)場合は、適切なタイミングで回胴停止ボタン38a,38
b,38cを操作すると、その遊技役に対応する図柄組合せが入賞ライン上に揃うように
、各回胴20a,20b,20cを停止する必要がある。逆に、内部当選していない遊技
役については、どのようなタイミングで回胴停止ボタン38a,38b,38cを操作し
たとしても、対応する図柄組合せが有効な入賞ライン上に揃わないように、各回胴20a
,20b,20cを停止する必要がある。そのため、何れの遊技役に内部当選しているか
に応じて、異なる停止テーブルが設けられている。
また、このような停止テーブルには、回胴20a,20b,20cの全てが通常回転し
ているときに参照する第1停止テーブルと、既に何れかが停止しているときに参照する第
2停止テーブルとが設定されている。そこで、回胴回転停止処理を開始した直後のS20
0では、内部抽選の結果に応じて、先ず初めに第1停止テーブルを抽出する。例えば、「
スイカ役」に内部当選したと判断された場合は、「スイカ役」当選時用に設定された第1
停止テーブルを抽出する。もちろん、何れの遊技役にも当選していない場合には、ハズレ
用に設定された第1停止テーブルを抽出する。
こうして第1停止テーブルを選択したら、回胴20a,20b,20cの回転速度が所
定値に達したか否かを判断する(S202)。回胴20a,20b,20cが通常回転を
開始した直後は、回転速度が上昇中で、未だ所定の回転速度に達していないと判断される
ので(S202:no)、回転速度が所定値に達するまで、判断を繰り返しながら待機状
態となる。そして、回転速度が所定速度に達していると判断したら(S202:yes)
、回胴停止ボタン38a,38b,38cの操作を有効化する(S204)。
続いて、有効となった回胴停止ボタン38a,38b,38cの何れかが操作されたか
否かを判断する(S206)。前述したように、遊技者が回胴停止ボタン38a,38b
,38cを操作すると、その操作信号が主制御基板200に供給されるので、主制御基板
200はこの操作信号に基づいて、回胴停止ボタン38a,38b,38cが操作された
か否かを判断することができる。そして、何れの回胴停止ボタンも操作されていない場合
は(S206:no)、操作されるまで待機する。
一方、何れかの回胴停止ボタンが操作された場合は(S206:yes)、操作された
回胴停止ボタンを無効化するとともに(S208)、回胴停止ボタンが操作された時に、
そのボタンに対応する回胴が何れの回転位置にあったかを検出する(S210)。前述し
たように、回胴20a,20b,20cのそれぞれに対応して回胴センサ26a,26b
,26cが設けられており(図4参照)、回胴20a,20b,20cの回転位置を検出
可能である。また、本実施例の遊技機1では、回胴停止ボタンの操作時に、対応する回胴
に描かれた複数の図柄(図3参照)の中の何番目の図柄が所定の「基準位置」に表示され
ていたかに基づいて、その回胴の回転位置を検出するようになっている。ここで、基準位
置は、各回胴の回転位置を相対的に検出するために予め定められた特別な位置であり、本
実施例の遊技機1では、何れの回胴も表示窓20の中段の位置が基準位置に設定されてい
る。
このようにして、回胴停止ボタンが操作された回胴の回転位置を検出したら、その回胴
を適切な位置で停止させるための処理(回胴停止制御処理)を開始する(S212)。こ
の回胴停止制御処理の詳細な内容については後述する。
回胴停止制御処理を行って、回胴停止ボタンが操作された回胴を停止させると、3つの
回胴20a,20b,20cの全てを停止させたか否かを判断する(S214)。そして
、未だ回胴停止ボタンが操作されずに回転中の回胴がある場合は(S214:no)、S
206の処理に戻って、有効な回胴停止ボタンが操作されるまで待機し、操作されたら続
く上述した一連の処理を実行する。こうした処理を繰り返すうちに、全ての回胴を停止さ
せたと判断されたら(S214:yes)、図12の回胴回転停止処理を終了して、図7
および図8に示した遊技制御処理に復帰する。
次に、上述した回胴回転停止処理(図12)の中で回胴停止ボタンが操作された場合に
、対応する回胴を適切な位置で停止させるために行われる回胴停止制御処理(S212)
の内容について説明する。
図13は、回胴回転停止処理の中で実行される回胴停止制御処理の流れを示したフロー
チャートである。回胴停止制御処理を開始すると、先ず初めに、停止させる回胴が第1回
胴であるか否かを判断する(S300)。ここで、第1回胴とは、3つの回胴20a,2
0b,20cの中で最初に停止する回胴をいう。すなわち、3つの回胴停止ボタン38a
,38b,38cは、どのような順序で操作してもよいことから、3つの回胴20a,2
0b,20cの停止する順序は種々の順序を取り得る。そこで、3つの回胴20a,20
b,20cの中で最初に停止する回胴を「第1回胴」と呼び、2番目に停止する回胴を「
第2回胴」、3番目に停止する回胴を「第3回胴」と呼んで区別する。そして、第1回胴
を停止させると判断された場合は(S300:yes)、回胴回転停止処理の開始直後(
図12のS200)に抽出しておいた第1停止テーブルを参照しながら、先に検出した回
胴停止ボタン操作時の第1回胴の回転位置(図12のS210)に基づいて、第1回胴の
停止位置を決定する(S302)。本実施例の遊技機1では、回胴の停止位置として、基
準位置に停止表示させる図柄(停止図柄)を決定するようになっている。
図14は、本実施例の遊技機1に設定されている第1停止テーブルの1つを例示した説
明図である。停止テーブルには、回胴停止ボタンが操作された時の回胴の回転位置と、回
胴停止ボタンが操作されてからその回胴を停止するまでの時間(停止時間)との対応関係
が設定されている。上述したように、本実施例では、回胴20a,20b,20cの回転
位置を、基準位置に表示されていた図柄よって検出していることから、図14では、回転
位置として、回胴20a,20b,20cの外周面に描かれた図柄の番号(図3の図柄配
列に付された番号に対応する)が設定されている。また、前述したように、回胴停止ボタ
ンの操作が有効化された時点では、対応する回胴は一定の速度で回転しているので(図1
2のS202:yes)、停止時間が決まれば、その間に回胴上に描かれた図柄にして何
コマ分回転が進むかも決定される。そこで、図14に示した例では、停止時間に代えて、
回胴停止ボタンが操作されてから何コマ分回転を進めて(滑らせて)その回胴を停止する
かを示す「滑りコマ数」が設定されている。従って、このような停止テーブルを参照すれ
ば、回胴停止ボタンの操作時に基準位置に表示されていた図柄に対応する滑りコマ数を読
み出して、停止図柄を決定することができる。
一例として、左回胴20aを第1回胴として停止させる場合について説明する。遊技者
が左側の回胴停止ボタン(左停止ボタン)38aを操作した時点で、図15に示すように
、表示窓20の中段の位置(基準位置)に10番の「赤セブン」の図柄が表示されていた
とする。この場合に、図14の第1停止テーブルを参照すると、10番の「赤セブン」の
図柄に対して滑りコマ数が「2」と設定されている。そのため、図柄2コマ分滑らせて1
2番の「ベル」の図柄を、基準位置に表示させる停止図柄に決定する。図15では、白抜
きの矢印によって回胴の回転方向を示しており、破線の円で囲んだ図柄が停止図柄となる
ことを表している。
ここで、停止テーブルに設定される停止時間は、最大で190msecとなっており、
この190msecの間に、回胴20a,20b,20cは図柄にして4コマ分回転する
。換言すれば、回胴停止ボタンが操作されると、その時点で基準位置に表示されている図
柄から最大で4コマ以内にある図柄(基準位置の図柄を含めて5つの図柄)の中から停止
図柄を決定することになる。このことと対応して、停止テーブル(図14)では、基準位
置の図柄に応じて、滑りコマ数として0〜4の数値が設定されている。
このように、回胴の停止位置は、停止テーブルに設定されている停止時間(滑りコマ数
)によって決定される。従って、停止テーブルを予め適切に設定しておけば、内部当選し
た遊技役に対応する図柄組合せは、入賞ライン上に比較的容易に揃うように、逆に、内部
当選していない遊技役の図柄組合せは、入賞ライン上に決して揃わないように、各回胴2
0a,20b,20cを停止することが可能となる。
以上のようにして第1回胴の停止位置を決定したら、決定した位置で第1回胴を停止さ
せる(S304)。その後、第1回胴に停止表示された図柄に応じて第2停止テーブルを
抽出すると(S306)、図13の回胴停止制御処理を一旦終了して、図12に示した回
胴回転停止処理に復帰する。ここで、第1停止テーブルと第2停止テーブルとの関係につ
いて補足して説明する。
図16は、第1停止テーブルと第2停止テーブルとの関係を示した説明図である。上述
したように第1停止テーブルは、第1回胴を停止する際、すなわち、回胴20a,20b
,20cの全てが回転しているときに参照するテーブルであり、3つの回胴の全てを対象
に設定されている。これに対して、第2停止テーブルは、第2回胴および第3回胴を停止
する際に参照するテーブルであり、既に停止している第1回胴が3つの回胴20a,20
b,20cのうちの何れであるかに応じて、第1回胴を除く残り2つの回胴を対象に設定
されている。また、前述したように、内部当選した遊技役の入賞を成立させるには、対応
する図柄組合せが入賞ライン上に揃う必要があり、逆に、内部当選していない遊技役の図
柄組合せは、入賞ラインの何れにも揃わないようにする必要がある。このことから、第2
回胴あるいは第3回胴に何れの図柄を停止表示させるかは、既に停止した第1回胴に表示
された図柄に影響される場合がある。従って、第2停止テーブルは、第1回胴に停止表示
された図柄に応じて複数用意されており、図13のS306では、第1回胴に何れの図柄
が停止表示されたかに応じて適切な第2停止テーブルを抽出する。尚、前述したように、
各回胴20a,20b,20cの停止位置は、内部当選している遊技役に左右されるため
、第1停止テーブルも第2停止テーブルも共に、内部当選している遊技役に応じてそれぞ
れ設定されている。
以上では、停止させる回胴が第1回胴であった場合(図13のS300:yes)に行
われる処理について説明したが、停止させる回胴が第1回胴ではなかった場合、すなわち
、既に何れかの回胴が停止している場合には(S300:no)、停止させる回胴が第2
回胴であるか否かを判断する(S308)。そして、第2回胴であると判断された場合は
(S308:yes)、S306で抽出した第2停止テーブルを参照しながら、先に検出
した回胴停止ボタン操作時の第2回胴の回転位置(図12のS210)に基づいて、前述
した第1回胴の場合と同様に、第2回胴の停止位置を決定した後(S310)、決定した
位置で第2回胴を停止する(S312)。
これに対して、停止させる図柄が第2回胴ではなかった場合(S308:no)、すな
わち既に第1回胴および第2回胴は停止しており第3回胴を停止させる場合は、第2停止
テーブルを参照しながら、先に検出した回胴停止ボタン操作時の第3回胴の回転位置(図
12のS210)に基づいて、第3回胴の停止位置を決定する(S314)。第2停止テ
ーブルには、図14に示したような第2回胴および第3回胴の両方の停止情報(停止時間
)が設定されていることから、第3回胴の停止位置を決定する際にも第2停止テーブルを
参照する。こうして決定した位置で第3回胴を停止したら(S316)、図13の回胴停
止制御処理を終了して、図12に示した回胴回転停止処理に復帰する。
以上に説明したように、回胴回転停止処理では、内部抽選の結果に応じて適切な停止テ
ーブルを抽出するとともに、回胴停止ボタン38a,38b,38cの何れかが操作され
ると、対応する回胴のボタン操作時の回転位置に基づいて、停止テーブルを参照しながら
停止位置を決定することによって、各回胴20a,20b,20cを適切な位置で停止さ
せるようになっている。
全ての回胴20a,20b,20cを停止させたら、図7および図8に示した遊技制御
処理に復帰した後、何れかの遊技役の入賞が成立していた場合には(S132:yes)
、成立した遊技役に応じて各種フラグを操作する処理や(図8のS136〜S149)、
遊技メダルの払い出しや計数のための処理(S150〜S152)、遊技終了コマンドを
送信する処理(S154)を行った後、再び遊技制御処理の先頭に戻って、遊技状態設定
処理(図7のS100)に続く上述した一連の処理を繰り返す。また、何れの遊技役の入
賞も成立していない場合には(S132:no)、取りこぼし目の停止表示を確認する処
理や(S134)、遊技終了コマンドを送信する処理(S154)を行った後、再び遊技
制御処理の先頭に戻って、遊技状態設定処理に続く上述した一連の処理を繰り返す。以下
では、図7に示した遊技制御処理の先頭で行われる遊技状態設定処理(S100)につい
て説明する。
C−3.遊技状態設定処理 :
図17は、本実施例の遊技機1が行う遊技状態設定処理を示すフローチャートである。
遊技状態設定処理を開始すると、先ず初めに主制御基板200のCPU201は、図11
に示した遊技状態フラグを参照して、BB状態フラグがONに設定されているか否かを判
断する(S400)。前述したように、BB状態フラグは遊技状態がBB状態中であるこ
とを示す遊技状態フラグである。BB状態フラグがONに設定されていると判断された場
合は(S400:yes)、BB状態の終了条件が満たされているか否かを判断する(S
402)。本実施例では、BB状態の終了条件として、BB状態の開始後に払い出した遊
技メダルの枚数が設定されており、払い出した遊技メダルの枚数が第1の所定枚数(例え
ば、400枚)に達するとBB状態が終了するように設定されている。図7および図8を
用いて前述した遊技制御処理では、払い出した遊技メダルの枚数を計数しており(図8の
S152)、BB状態開始後に払い出した遊技メダルの枚数が第1の所定枚数に達すると
、そのことを直ちに検出することができる。
そして、この遊技メダルの枚数が第1の所定枚数に達したことを未だ検出していなけれ
ば、BB状態の終了条件が満たされていないと判断して(S402:no)、BB状態を
継続するべく、BB状態用役抽選テーブルを選択する(S404)。以下、BB状態用役
抽選テーブルについて説明する。
図18は、BB状態中に用いられるBB状態用役抽選テーブルを概念的に示した説明図
である。図18(a)には、各遊技役に対して割り当てられた乱数の範囲が示されており
、図18(b)には、各遊技役に割り当てられた乱数範囲の大まかな比率が示されている
。図18に示したBB状態用役抽選テーブルには、図9を用いて前述した通常状態用役抽
選テーブルに設定されていた「ボーナス役」、「赤ベル役」、「青ベル役」、「スイカ役
」、「チェリー役」、「再遊技役A」の遊技役が設定されておらず、「増加役」が設定さ
れている。「増加役」には全体の半分以上の乱数値が設定されている。図6を用いて前述
したように、「増加役」の入賞が成立すると、15枚の遊技メダルが払い出されることか
ら、BB状態中は高い確率で「増加役」の入賞が成立し、入賞成立の度に15枚の遊技メ
ダルが払い出されることになる。
上述のBB状態用役抽選テーブルを利用したBB状態の進行に伴い、「増加役」が繰り
返し入賞して第1の所定枚数の遊技メダルを払い出した場合は、図17のS402で、B
B状態の終了条件が成立したと判断して(S402:yes)、BB状態を終了すべくB
B状態フラグをOFFに設定する(S406)。続いて、主制御基板200のCPU20
1は、サブ制御基板220に向けてBB状態終了コマンドを送信する(S412)。サブ
制御基板220のCPU221は、BB状態終了コマンドを受信することによって、BB
状態が終了したことを把握する。BB状態終了コマンドを送信すると、RT状態を開始す
べくRT状態フラグをONに設定する(S416)。RT状態フラグは、図11を用いて
前述したように、RT状態中であることを示す遊技状態フラグである。続いて、RT状態
での図柄変動遊技を行わせるべく、RT状態用役抽選テーブルを選択した後(S422)
、遊技状態設定処理を終了して、図7および図8に示した遊技制御処理に復帰する。
図19は、RT状態中に用いられるRT状態用役抽選テーブルを概念的に示した説明図
である。図19(a)には、各遊技役に対して割り当てられた乱数の範囲が示されており
、図19(b)には、各遊技役に割り当てられた乱数範囲の大まかな比率が示されている
。図9を用いて前述した通常状態用役抽選テーブルと比較すると明らかなように、図19
に示したRT状態用役抽選テーブルでは、全体の半分以上の乱数値が「再遊技役A」に設
定されている。従って、RT状態中は通常状態中よりも高い確率で再遊技役の入賞が成立
するので、遊技メダルの使用量(消費量)を通常状態中よりも抑制しながらボーナス役の
入賞成立を狙うことが可能となる。また、RT状態用役抽選テーブルでは、「再遊技役A
」に設定されている乱数値のうち一部の乱数値(11000〜11299)が、「再遊技
役B」にも重複して設定されている。従って、RT状態中のスタートレバー36操作時に
、これらの乱数値に対応する内部抽選用乱数が取得された場合は、「再遊技役A」および
「再遊技役B」に重複して内部当選する。このように「再遊技役A」および「再遊技役B
」に重複して内部当選した場合は、図12および図13を用いて前述した回胴回転停止処
理において「再遊技役B」を優先して入賞成立させる停止テーブルが選択される。すなわ
ち、「再遊技役B」を入賞成立させることが可能なタイミングで回胴停止ボタン38a,
38b,38cが操作された場合は「再遊技役B」を入賞成立させ、「再遊技役B」を入
賞成立させることが不可能なタイミングで回胴停止ボタン38a,38b,38cが操作
された場合は「再遊技役A」を入賞成立させる。
ここで、RT状態用役抽選テーブルにおいて、再遊技役Bにはボーナス役と同数の乱数
値が設定されている。すなわち、RT状態中は、ボーナス役と同じ確率で再遊技役Bに内
部当選する。このように、再遊技役Bの内部当選確率を、遊技者に有利なボーナス役と同
じ確率(65536分の300)にすることによって、再遊技役Bに対する遊技者の価値
観をボーナス役に対する価値観に近づけることができる。この結果、ボーナス役以外の遊
技役に対する再遊技役Bの特異性を向上させることができ、再遊技役Bの内部当選に対す
る遊技者の期待を高めることが可能となる。
本実施例では、再遊技役Bの入賞が成立する際には、左回胴20aの「17番」の図柄
(青セブン)と、中回胴20bの「18番」の図柄(青セブン)と、右回胴20cの「1
8番」の図柄(青セブン)とが中段のラインL2に停止表示されるように停止制御が行わ
れることとしている(図25(a)参照)。言い換えれば、本実施例における再遊技役B
の入賞成立は、中段のラインL2以外で発生することが無く、左回胴20aの「18番」
の図柄(青セブン)や、右回胴20cの「19番」の図柄(青セブン)を用いての入賞成
立は発生することがないように停止制御が行われる。
尚、図7に示した内部抽選処理では、上述した何れかの役抽選テーブルを参照すること
によって内部抽選を実施する(S116)。その結果、スタートレバー36の操作時に取
得された内部抽選用乱数と、参照した役抽選テーブルとに基づいて、内部抽選結果(何れ
の遊技役に内部当選したか、若しくは何れの遊技役にも内部当選しなかったか)が決定さ
れることになる。その結果、通常状態用役抽選テーブルが選択された場合は通常状態での
図柄変動遊技が行われることとなり、BB状態用役抽選テーブルが選択された場合はBB
状態での図柄変動遊技が行われることとなり、RT状態用役抽選テーブルが選択された場
合はRT状態での図柄変動遊技が行われることとなる。
以上は、S400の処理で、BB状態フラグがONに設定されていると判断した場合の
処理について説明した(S400:yes)。これに対して、BB状態フラグがONに設
定されていないと判断した場合は(S400:no)、今度はRT状態フラグがONに設
定されているか否かを判断する(S424)。前述したように、RT状態フラグは、遊技
状態がRT状態であることを示す遊技状態フラグであり、S424の処理では、RT状態
中か否かが判断される。その結果、RT状態中であると判断された場合は(S424:y
es)、上述のRT状態用役抽選テーブルを選択する(S422)。一方、RT状態中で
ないと判断された場合は(S424:no)、既にBB状態中でもないと判断されている
ことから(S400:no)、現在の遊技状態は通常状態であるので、図9に示した通常
状態用役抽選テーブルを選択する(S426)。尚、ボーナス役に内部当選してからボー
ナス役の入賞が成立するまでは、内部当選する遊技役としてボーナス役が設定されていな
い役抽選テーブル(図示略)が選択される。これにより、ボーナス役が内部当選している
状態では、更に別のボーナス役が当選しないようになっている。
以上のように、本実施例の遊技機1では、BB状態が終了されるとRT状態が開始され
る。これに対して、RT状態が終了されるのは、「取りこぼし目」と呼ばれる図柄組合せ
が停止表示された場合である。
図20は、「取りこぼし目」の図柄組合せを説明するための説明図である。「取りこぼ
し目」には、左回胴20aが「リプレイ」の図柄、中回胴20bおよび右回胴20cが「
ベル」の図柄の図柄組合せ(以下では、「リプレイ」−「ベル」−「ベル」と表記する)
が設定されている。そして、RT状態中に赤ベル役が内部当選した場合に選択される停止
テーブルおよびRT状態中に青ベル役が内部当選した場合に選択される停止テーブル(図
14、図16参照)には、これらの遊技役(赤ベル役あるいは青ベル役)が停止表示され
なかった場合に、「取りこぼし目」が停止表示されるように設定されている。すなわち、
RT状態中に赤ベル役が内部当選したにも拘わらず赤ベル役を入賞成立させることができ
なかった場合(左回胴20aを「赤セブン」の図柄で停止表示させなかった場合)、およ
びRT状態中に青ベル役が内部当選したにも拘わらず青ベル役を入賞成立させることがで
きなかった場合(左回胴20aを「青セブン」の図柄で停止表示させなかった場合)は、
「取りこぼし目」が停止表示される。換言すると、RT状態中に赤ベル役が内部当選した
にも拘わらず青ベル役を狙って回胴を停止表示させた場合、および青ベル役が内部当選し
たにも拘わらず赤ベル役を狙って回胴を停止表示させた場合は、「取りこぼし目」が停止
表示される。
図21は、取りこぼし目確認処理を示すフローチャートである。取りこぼし目確認処理
は、図7および図8に示す遊技制御処理の中で、回胴の通常回転を停止させた結果(図8
のS130)、何れの遊技役も入賞成立しなかった場合に(S132:no)行われる処
理である(S134)。図21に示すように、取りこぼし目確認処理を開始すると、先ず
初めに、RT状態フラグがONに設定されているか否か、すなわち、RT状態中か否かを
判断する(S500)。そして、RT状態中であれば(S500:yes)、回胴の通常
回転を停止させた結果、取りこぼし目が停止表示されたか否かの判断を行う(S501)
。その結果、取りこぼし目が停止表示された場合は(S501:yes)、RT状態を終
了すべくRT状態フラグをOFFに設定する(S502)。RT状態フラグをOFFに設
定したら、RT状態終了コマンドをサブ制御基板220に向けて送信した後、取りこぼし
目確認処理を終了して図7および図8に示す遊技制御処理に復帰する。RT状態中でない
と判断した場合(S500:no)、および、RT状態中であるものの取りこぼし目が停
止表示されていないと判断した場合は(S501:no)、そのままS502およびS5
04の処理をスキップして、取りこぼし目確認処理を終了した後、図7および図8に示す
遊技制御処理に復帰する。尚、取りこぼし目が停止表示されることによってRT状態が終
了すると、BB状態フラグおよびRT状態フラグの両方がOFFに設定された状態となる
ので、次の遊技状態設定処理(図17)で通常状態用役抽選テーブルが選択されて遊技状
態が通常状態に移行する。
以上のように、RT状態中に、赤ベル役および青ベル役のうち何れかの遊技役が内部当
選した場合において、該遊技役を入賞成立させなかった場合は、取りこぼし目が停止表示
されるとともにRT状態が終了されて通常状態が開始される。遊技者にとっては、RT状
態の方が通常状態よりも遊技メダルの使用量を抑制しながら遊技を進行させることができ
る有利な遊技状態である。従って、遊技者は、赤ベル役および青ベル役のうち何れかの遊
技役が内部当選した場合は、該遊技役が入賞成立して取りこぼし目が停止表示されないこ
とに期待する。そして、赤ベル役および青ベル役のうち何れかの遊技役が内部当選してい
る可能性があるものの、それが赤ベル役か青ベル役かを認識できない場合は、遊技者は、
赤ベル役および青ベル役のうち何れの遊技役が内部当選したかを推測して、該推測に基づ
くタイミングで(「赤セブン」の図柄または「青セブン」の図柄を狙って)左回胴20a
を停止させる。そして、該推測が正しい場合は内部当選していた遊技役(赤ベル役または
青ベル役)の入賞が成立し(RT状態が継続し)、該推測が誤りである場合は取りこぼし
目が停止表示される(RT状態が終了される)。
C−4.特殊動作制御実行処理 :
次に、特殊動作制御実行処理について説明する。図7および図8を用いて前述したよう
に、特殊動作制御実行処理は、スタートレバー36の操作が検出されて(S112:ye
s)内部抽選処理が行われた(S116)後であって、且つ、内部抽選結果伝達コマンド
を送信して(S120)回胴20a,20b,20cの通常回転を開始する(S128)
前に、実行される処理である。従って、特殊動作制御実行処理内で行われる回胴の「特殊
動作」は、スタートレバー36の操作を受け付けてから回胴の通常回転が開始されるまで
に実行される。すなわち、回胴の「特殊動作」が終了するまでは、回胴の通常回転が開始
されず、ひいては該通常回転を停止させるための回胴停止ボタン38a,38b,38c
の操作が有効化されないので、図柄変動遊技が一時停止された状態となる。換言すると、
回胴に「特殊動作」を行わせている状態は、図柄変動遊技を進行させるための操作(回転
開始操作および回転停止操作)が無効になっている状態である。以下では、回胴20a,
20b,20cに「特殊動作」を行わせるために主制御基板200のCPU201が実行
する制御処理を「特殊動作制御」とも表現する。
主制御基板200のCPU201は、「特殊動作制御」を実行することによって、回胴
20a,20b,20cに種々の「特殊動作」を行わせる。たとえば、上方または下方に
回転する動作や、該回転を停止する動作、停止した状態を維持させる動作などを行わせる
。また、「特殊動作制御」を実行することによって回胴20a,20b,20cが停止し
た状態となっても、通常回転が停止した場合とは異なり、遊技役が入賞成立したか否かの
判断は行わない。
尚、「特殊動作制御」は再遊技Bの入賞が成立した図柄変動遊技の次の図柄変動遊技に
おいて実行される。再遊技Bの入賞が成立するのはRT状態中の図柄変動遊技であり、該
図柄変動遊技ではRT状態は終了しないので、該図柄変動遊技の次の図柄変動遊技(「特
殊動作制御」が実行される図柄変動遊技)でもRT状態が継続される。すなわち、「特殊
動作制御」が実行されるのはRT状態中である。
図22〜図25は、本実施例の特殊動作制御実行処理を示すフローチャートである。特
殊動作制御実行処理を開始すると、主制御基板200のCPU201は先ず、特殊動作制
御実行フラグがONに設定されているか否か、すなわち、前回の図柄変動遊技で再遊技役
Bの入賞が成立したことによって、今回の図柄変動遊技で回胴20a,20b,20cに
「特殊動作」を行わせる(「特殊動作制御」を実行する)ことが決定されているか否かを
判断する(S600)。その結果、特殊動作制御実行フラグがONに設定されていない場
合は(S600:no)、そのまま特殊動作制御実行処理を終了して、図7および図8に
示す遊技制御処理に復帰する。
これに対して、特殊動作制御実行フラグがONに設定されている場合は(S600:y
es)、特殊動作制御実行コマンドをサブ制御基板220に向けて送信する(S602)
。サブ制御基板220のCPU221は特殊動作制御実行コマンドを受信すると、「特殊
動作制御」が実行されることを把握する。主制御基板200のCPU201は、特殊動作
制御実行コマンドをサブ制御基板220に向けて送信したら(S602)、「特殊動作制
御」を実行する処理を行う。この処理では先ず、回胴モータ24a,24b,24cを制
御することによって、回胴20a,20b,20cを2コマ分上方へ回転させた後、停止
させる。
図26は、「特殊動作制御」として回胴20a,20b,20cを2コマ分上方へ回転
させる様子を示す説明図である。特殊動作制御が実行される図柄変動遊技の前回の図柄変
動遊技では再遊技役Bの入賞が成立しているので、S604の処理で回胴20a,20b
,20cを2コマ分上方へ回転させる前の回胴20a,20b,20cは、再遊技役Bの
入賞成立時の停止表示態様で停止されている。本実施例の遊技機1おける再遊技役Bの入
賞成立時は、図26(a)に示すように、「青セブン」の図柄が揃った図柄組合せ(青7
揃い)が中段のラインL2に停止表示される。S604の処理では、この状態から回胴2
0a,20b,20cを2コマ分上方へ回転させて、回胴20a,20b,20cの状態
を、図26(b)に示すように「青7揃い」が表示窓20から視認できない位置(枠外)
へ移動された状態(「リール演出準備目」が導出される状態)にする。このように、「特
殊動作制御」が実行される場合には、回胴20a,20b,20cが通常回転とは反対の
上方に回転させられるので、通常とは異なる状況が発生することに遊技者を期待させるこ
とが可能となる。
こうして、回胴20a,20b,20cを2コマ分上方へ回転させてリール演出準備目
を導出したら(S604)、「継続ボタン」を決定する処理(S606〜S610:継続
ボタン抽選)を実行する。ここで、本実施例の遊技機1は、回胴20a,20b,20c
を2コマ分上方へ回転させた状態において、回胴停止ボタン38a,38b,38cのう
ち「継続ボタン」が操作されると「特殊動作制御」を継続し、回胴停止ボタン38a,3
8b,38cのうち「継続ボタン」以外が操作されると「特殊動作制御」を終了する。継
続ボタン抽選は、回胴停止ボタン38a,38b,38cのうち「特殊動作制御」を継続
させる「継続ボタン」を決定する抽選である。具体的には、継続ボタン抽選では先ず、継
続ボタン抽選で用いられる乱数(継続ボタン抽選乱数)を取得する(S606)。この継
続ボタン抽選乱数は所定のタイミングで繰り返し更新されており、S606の処理の実行
タイミングで取得される。続いて、継続ボタン抽選テーブルを選択する(S608)。
図27は、本実施例の継続ボタン抽選テーブルを概念的に示す説明図である。図27に
示すように、継続ボタン抽選テーブルでは、継続ボタン抽選乱数に対応させて「継続ボタ
ン」が設定されている。具体的には、継続ボタン抽選乱数の0〜99のうち、0〜33に
対応させて「継続ボタン」として「左回胴停止ボタン38a」が設定されており、34〜
66に対応させて「継続ボタン」として「中回胴停止ボタン38b」が設定されており、
67〜99に対応させて「継続ボタン」として「右回胴停止ボタン38c」が設定されて
いる。
このような継続ボタン抽選テーブルを選択したら(S608)、該テーブルを参照して
、S606の処理で取得した継続ボタン抽選乱数に対応する「継続ボタン」を決定する(
S610)。継続ボタン抽選テーブルには、上述した態様で継続ボタン抽選乱数および「
継続ボタン」が設定されているので、継続ボタン抽選(S606〜S610)では、ほぼ
3分の1の確率でそれぞれの回胴停止ボタン38a,38b,38cが「継続ボタン」と
して決定される。
こうして、継続ボタン抽選(S606〜S610)において「継続ボタン」を決定した
ら、この決定した「継続ボタン」(回胴停止ボタン38a,38b,38cの何れか)を
、主制御基板200に搭載されたRAM203の「継続ボタン」を記憶する領域(以下、
「継続ボタン記憶領域」ともいう)に記憶する(S612)。
続いて、「継続時ライン」を決定する処理(S614〜S618:継続時ライン抽選処
理)を実行する。ここで、本実施例の遊技機1では、「継続ボタン」が操作されることで
「特殊動作制御」を継続させる際には、回胴20a,20b,20cを下方に回転させて
「シングル青7揃い」または「ダブル青7揃い」で停止表示させる。「シングル青7揃い
」とは、図28(a)に示すように、中段のラインL2のみ(1本のライン)に「青7揃
い」が停止表示される態様であり、「ダブル青7揃い」とは、図28(b)に示すように
、中段のラインL2および右斜め上方向きのラインL4(2本のライン)に「青7揃い」
を停止表示させる態様である。継続時ライン抽選処理(S614〜S618)では、「継
続ボタン」が操作されることで「特殊動作制御」を継続させる場合に、「シングル青7揃
い」および「ダブル青7揃い」のうち何れの停止表示態様で回胴20a,20b,20c
を停止させるかを決定する。具体的には、継続時ライン抽選では先ず、継続時ライン抽選
で用いられる乱数(継続時ライン抽選乱数)を取得する(S614)。この継続時ライン
抽選乱数は所定のタイミングで繰り返し更新されており、S614の処理の実行タイミン
グで取得される。続いて、継続時ライン抽選テーブルを選択する(S616)。
図29は、本実施例の継続時ライン抽選テーブルを概念的に示す説明図である。図29
に示すように、継続時ライン抽選テーブルでは、継続時ライン抽選乱数に対応させて、「
特殊動作制御」を継続させる際の停止表示態様(以下、「継続時ライン」ともいう)が設
定されている。具体的には、継続時ライン抽選乱数の0〜99のうち、0〜49に対応さ
せて「継続時ライン」として「シングル青7揃い」が設定されており、50〜99に対応
させて「継続時ライン」として「ダブル青7揃い」が設定されている。
このような継続時ライン抽選テーブルを選択したら(S616)、該テーブルを参照し
て、S614の処理で取得した継続時ライン抽選乱数に対応する「継続時ライン」を決定
する(S618)。継続時ライン抽選テーブルには、上述した態様で継続時ライン抽選乱
数および「継続時ライン」が設定されているので、継続時ライン抽選(S614〜S61
8)では、2分の1の確率で「シングル青7揃い」または「ダブル青7揃い」が「継続時
ライン」として決定される。
こうして、継続時ライン抽選(S614〜S618)において「継続時ライン」を決定
したら、該継続時ライン抽選の結果、「ダブル青7揃い」が「継続時ライン」として決定
されたか否かを判断する(S620)。「ダブル青7揃い」が「継続時ライン」として決
定された場合は(S620:yes)、ダブル青7揃い停止フラグをONに設定する(S
622)。ダブル青7揃い停止フラグは、継続時ライン抽選で「ダブル青7揃い」が「継
続時ライン」として決定されていることを示すフラグであって、主制御基板200に搭載
されたRAM203の所定アドレスにその記憶領域が確保されている。一方、「シングル
青7揃い」が「継続時ライン」として決定された場合は(S620:no)、S622の
処理は省略する。
以上のように、継続ボタン抽選で「継続ボタン」を決定し、継続時ライン抽選で「継続
時ライン」を決定したら、回胴停止ボタン38a,38b,38cに対する遊技者の操作
を有効化する(S624)。回胴停止ボタン38a,38b,38cに対する遊技者の操
作を有効化したら、それぞれの回胴停止ボタン38a,38b,38cに対する操作に対
応する処理を行う。具体的には先ず、左回胴停止ボタン38aに対する操作を検出したか
否かを判断する(図23のS630)。その結果、左回胴停止ボタン38aに対する操作
を検出している場合は(S630:yes)、今回の継続ボタン抽選において左回胴停止
ボタン38aが「継続ボタン」として決定されているか否かを判断する(S632)。こ
の判断処理は、主制御基板200のRAM203の「継続ボタン記憶領域」に記憶されて
いる情報を読み出すことによって行う。S632の処理は左回胴停止ボタン38aに対す
る操作を検出したときの処理であることから(S630:yes)、結局のところS63
2の処理では、今回の継続ボタン抽選において決定された「継続ボタン」(ここでは左回
胴停止ボタン38a)が操作されたか否かの判断が行われる。
そして、「継続ボタン」が操作された場合は(S632:yes)、「特殊動作制御」
を継続することを遊技者に示すべく、回胴20a,20b,20cを「シングル青7揃い
」または「ダブル青7揃い」で停止する。具体的には先ず、ダブル青7揃い停止フラグが
ONに設定されているか否か、すなわち、今回の継続時ライン抽選において「ダブル青7
揃い」が「継続時ライン」として決定されているか否かを判断する(S634)。「ダブ
ル青7揃い」が「継続時ライン」として決定されている場合は(S634:yes)、回
胴20a,20b,20cを下方に回転させて「ダブル青7揃い」を停止表示する(S6
36)。そして、「ダブル青7揃い」が停止表示されたことを示すダブル青7揃い停止コ
マンドをサブ制御基板220に向けて送信する(S638)。サブ制御基板220のCP
U221は、該コマンドを受信することによって、「ダブル青7揃い」が停止表示された
ことを把握する。その後、次回の継続時ライン抽選に備えて、ダブル青7揃い停止フラグ
をOFFに設定する(S640)。一方、ダブル青7揃い停止フラグがONに設定されて
いない場合(S634:no)、すなわち、今回の継続時ライン抽選において「シングル
青7揃い」が「継続時ライン」として決定されている場合には、回胴20a,20b,2
0cを下方に回転させて「シングル青7揃い」を停止表示する(S644)。そして、「
シングル青7揃い」が停止表示されたことを示すシングル青7揃い停止コマンドをサブ制
御基板220に向けて送信する(S646)。サブ制御基板220のCPU221は、該
コマンドを受信することによって、「シングル青7揃い」が停止表示されたことを把握す
る。
こうして、「継続ボタン」(ここでは左回胴停止ボタン38a)に対する操作を検出し
たことで「ダブル青7揃い」または「シングル青7揃い」を停止表示させたら、回胴停止
ボタン38a,38b,38cに対する遊技者の操作を無効化した後、図22のS602
以降の処理を再度実行する。このように、S602以降の処理を繰り返すことによって「
特殊動作制御」を継続する。
以上は、「継続ボタン」が左回胴停止ボタン38aである場合(S632:yes)、
すなわち、今回の継続ボタン抽選において決定された「継続ボタン」が操作された場合の
処理について説明した。これに対して、「継続ボタン」が左回胴停止ボタン38aでない
場合(S632:no)、すなわち、左回胴停止ボタン38aが操作されたことで、「継
続ボタン」以外の回胴停止ボタンが操作されたこととなった場合は、回胴20a,20b
,20cを下方に回転させて外れ態様を停止表示する(S648)。具体的には、青7揃
いがL1〜L5の何れのラインにも停止表示されない態様で回胴20a,20b,20c
を停止する。続いて、外れ態様が停止表示されたことを示す外れ態様停止コマンドをサブ
制御基板220に向けて送信する(S650)。サブ制御基板220のCPU221は、
該コマンドを受信することによって、外れ態様が停止表示されたことを把握する。
こうして、「継続ボタン」以外の回胴停止ボタン(ここでは左回胴停止ボタン38a)
に対する操作を検出したことで外れ態様を停止表示させたら、回胴停止ボタン38a,3
8b,38cに対する遊技者の操作を無効化した後(S642)、図22〜図25に示す
特殊動作制御実行処理を終了して、すなわち、「特殊動作制御」を終了して、図7および
図8に示す遊技制御処理に復帰する。
以上は、左回胴停止ボタン38aに対する操作を検出している場合(S630:yes
)の処理について説明した。これに対して、左回胴停止ボタン38aに対する操作を検出
していない場合は(S630:no)、今度は、中回胴停止ボタン38bに対する操作を
検出したか否かを判断する(図24のS660)。その結果、中回胴停止ボタン38bに
対する操作を検出している場合は(S660:yes)、今回の継続ボタン抽選において
中回胴停止ボタン38bが「継続ボタン」として決定されているか否かを判断する(S6
62)。S662の処理は中回胴停止ボタン38bに対する操作を検出したときの処理で
あることから(S660:yes)、結局のところS662の処理では、今回の継続ボタ
ン抽選において決定された「継続ボタン」(ここでは中回胴停止ボタン38b)が操作さ
れたか否かの判断が行われる。
そして、「継続ボタン」が操作された場合は(S662:yes)、左回胴停止ボタン
38aが「継続ボタン」として決定されている場合の処理(図23のS634〜S642
)と同様に、先ず、今回の継続時ライン抽選において「ダブル青7揃い」が「継続時ライ
ン」として決定されているか否かを判断する(S664)。そして、「ダブル青7揃い」
が「継続時ライン」として決定されている場合は(S664:yes)「ダブル青7揃い
」を停止表示するとともに(S666)、ダブル青7揃い停止コマンドをサブ制御基板2
20に向けて送信した後(S668)、ダブル青7揃い停止フラグをOFFに設定する(
S670)。これに対して、今回の継続時ライン抽選において「シングル青7揃い」が「
継続時ライン」として決定されている場合には(S664:no)、「シングル青7揃い
」を停止表示するとともに(S674)、シングル青7揃い停止コマンドをサブ制御基板
220に向けて送信する(S676)。こうして、「継続ボタン」(ここでは中回胴停止
ボタン38b)に対する操作を検出したことで「ダブル青7揃い」または「シングル青7
揃い」を停止表示させたら、回胴停止ボタン38a,38b,38cに対する遊技者の操
作を無効化した後(S672)、図22のS602以降の処理を再度実行することで「特
殊動作制御」を継続する。
一方、「継続ボタン」が中回胴停止ボタン38bでない場合(S662:no)、すな
わち、中回胴停止ボタン38bが操作されたことで、「継続ボタン」以外の回胴停止ボタ
ンが操作されたこととなった場合は(S662:no)、外れ態様を停止表示するととも
に(S678)、外れ態様停止コマンドをサブ制御基板220に向けて送信する(S68
0)。こうして、「継続ボタン」以外の回胴停止ボタン(ここでは中回胴停止ボタン38
b)に対する操作を検出したことで外れ態様を停止表示させたら、回胴停止ボタン38a
,38b,38cに対する遊技者の操作を無効化した後(S682)、図22〜図25に
示す特殊動作制御実行処理を終了することで「特殊動作制御」を終了して、図7および図
8に示す遊技制御処理に復帰する。
以上は、中回胴停止ボタン38bに対する操作を検出している場合(S660:yes
)の処理について説明した。これに対して、中回胴停止ボタン38bに対する操作を検出
していない場合は(S660:no)、今度は、右回胴停止ボタン38cに対する操作を
検出したか否かを判断する(図25のS690)。その結果、右回胴停止ボタン38cに
対する操作を検出している場合は(S690:yes)、今回の継続ボタン抽選において
右回胴停止ボタン38cが「継続ボタン」として決定されているか否かを判断する(S6
92)。S692の処理は右回胴停止ボタン38cに対する操作を検出したときの処理で
あることから(S690:yes)、結局のところS692の処理では、今回の継続ボタ
ン抽選において決定された「継続ボタン」(ここでは右回胴停止ボタン38c)が操作さ
れたか否かの判断が行われる。
そして、「継続ボタン」が操作された場合は(S692:yes)、左回胴停止ボタン
38aが「継続ボタン」として決定されている場合の処理(図23のS634〜S642
)と同様に、先ず、今回の継続時ライン抽選において「ダブル青7揃い」が「継続時ライ
ン」として決定されているか否かを判断する(S694)。そして、「ダブル青7揃い」
が「継続時ライン」として決定されている場合は(S694:yes)「ダブル青7揃い
」を停止表示するとともに(S696)、ダブル青7揃い停止コマンドをサブ制御基板2
20に向けて送信した後(S698)、ダブル青7揃い停止フラグをOFFに設定する(
S700)。これに対して、今回の継続時ライン抽選において「シングル青7揃い」が「
継続時ライン」として決定されている場合には(S694:no)、「シングル青7揃い
」を停止表示するとともに(S704)、シングル青7揃い停止コマンドをサブ制御基板
220に向けて送信する(S706)。こうして、「継続ボタン」(ここでは右回胴停止
ボタン38c)に対する操作を検出したことで「ダブル青7揃い」または「シングル青7
揃い」を停止表示させたら、回胴停止ボタン38a,38b,38cに対する遊技者の操
作を無効化した後(S702)、図22のS602以降の処理を再度実行することで「特
殊動作制御」を継続する。
一方、「継続ボタン」が右回胴停止ボタン38cでない場合(S692:no)、すな
わち、右回胴停止ボタン38cが操作されたことで、「継続ボタン」以外の回胴停止ボタ
ンが操作されたこととなった場合は(S692:no)、外れ態様を停止表示するととも
に(S708)、外れ態様停止コマンドをサブ制御基板220に向けて送信する(S71
0)。こうして、「継続ボタン」以外の回胴停止ボタン(ここでは右回胴停止ボタン38
c)に対する操作を検出したことで外れ態様を停止表示させたら、回胴停止ボタン38a
,38b,38cに対する遊技者の操作を無効化した後(S712)、図22〜図25に
示す特殊動作制御実行処理を終了することで「特殊動作制御」を終了して、図7および図
8に示す遊技制御処理に復帰する。
尚、何れの回胴停止ボタンに対する操作も検出していない場合は(S690:no)、
図23のS630,図24のS660,図25のS690の処理を繰り返すことによって
、何れかの回胴停止ボタンに対する操作を検出するまで待機する。
以上のように、本実施例の遊技機1では、「特殊動作制御」を開始すると、回胴20a
,20b,20cを2コマ分上方へ回転させる(図26参照)。また、継続ボタン抽選で
回胴停止ボタン38a,38b,38cのうち何れかを「継続ボタン」として決定すると
ともに、継続時ライン抽選で「シングル青7揃い」または「ダブル青7揃い」を「継続時
ライン」として決定する。そして、継続ボタン抽選で「継続ボタン」として決定された回
胴停止ボタンが操作されると、継続時ライン抽選で決定された「継続時ライン」(「シン
グル青7揃い」または「ダブル青7揃い」)を停止表示するとともに、上述した「回胴2
0a,20b,20cを2コマ分上方へ回転させる」処理以降の処理を繰り返すことで「
特殊動作制御」を継続する。これに対して、継続ボタン抽選で決定された「継続ボタン」
以外の回胴停止ボタンが操作されると、外れ態様を停止表示するとともに「特殊動作制御
」を終了する。
尚、主制御基板200のCPU201は、上述した処理を実行することによって、スタ
ートレバー36が操作されてから通常回転が開始されるまでに(図柄変動遊技が終了する
までの少なくとも一部の期間に)、特殊動作制御が実行された状態(図柄変動遊技の進行
を停止させる特殊状態)を発生させる。従って、主制御基板200のCPU201は、本
発明における「特殊状態発生手段」に対応している。また、主制御基板200のCPU2
01は、上述した処理を実行することによって、特殊動作制御が実行されて回胴20a,
20b,20cを2コマ分上方に回転させた後に(特殊状態中における所定時期に)、回
胴停止ボタン38a,38b,38c(特定の操作部)に対する操作を有効化する(有効
期間を発生させる)。従って、主制御基板200のCPU201は、本発明における「有
効期間発生手段」に対応している。
また、主制御基板200のCPU201は、上述した処理を実行することによって、回
胴停止ボタン38a,38b,38cの何れが操作されたか(特定の操作部に対して行わ
れた操作パターン)に応じて、特殊動作制御の実行(特殊状態)を継続させるか否かを決
定する。さらに、主制御基板200のCPU201は、上述した処理を実行することによ
って、回胴停止ボタン38a,38b,38cのうち「継続ボタン」が操作された場合に
(複数の操作部に対する操作パターンが継続用操作パターンである場合に)、特殊動作制
御の実行(特殊状態)を継続させることを決定し、回胴停止ボタン38a,38b,38
cのうち「継続ボタン」以外の回胴停止ボタンが操作された場合に(複数の操作部に対す
る操作パターンが非継続用操作パターンである場合に)、特殊動作制御の実行(特殊状態
)を終了させる(継続させない)ことを決定する。加えて、特殊動作制御の実行(特殊状
態)が継続する場合には、該継続後の特殊動作制御の実行(特殊状態)中に発生する再度
の有効期間で回胴停止ボタン38a,38b,38cの何れが操作されたか(特定の操作
部に対して行われた操作パターン)に応じて、特殊動作制御の実行(特殊状態)を継続さ
せるか否かを再度決定する。従って、主制御基板200のCPU201は、本発明におけ
る「継続可否決定手段」に対応している。また、主制御基板200のCPU201は、上
述した処理を実行することによって、特殊動作制御の実行継続(特殊状態を継続させるこ
と)が決定される場合に、特殊動作制御の実行を継続(特殊状態を継続)し、特殊動作制
御の実行終了(特殊状態を継続させないこと)が決定される場合に、特殊動作制御の実行
を終了(特殊状態を終了)させる。従って、主制御基板200のCPU201は、本発明
における「特殊状態継続手段」および「特殊状態終了手段」に対応している。
また、主制御基板200のCPU201は、上述した処理を実行することによって、回
胴停止ボタン38a,38b,38cのうち「継続ボタン」が操作された場合に(特定の
操作部に対して行われた操作パターンが継続用操作パターンである場合に)、「継続時ラ
イン」(特殊状態の継続を示す継続図柄)を停止表示するように回胴20a,20b,2
0cを駆動させる特殊動作制御を行い、回胴停止ボタン38a,38b,38cのうち「
継続ボタン」以外の回胴停止ボタンが操作された場合に(特定の操作部に対して行われた
操作パターンが非継続用操作パターンである場合に)、「継続時ライン」(特殊状態の継
続を示す継続図柄)を停止表示しないように回胴20a,20b,20cを駆動させる特
殊動作制御を行う。従って、主制御基板200のCPU201は、本発明における「特殊
動作手段」に対応している。
D.演出制御処理 :
本実施例の遊技機1では、上述したような主制御基板200のCPU201による処理
に連動して、サブ制御基板220のCPU221が演出制御処理を行うことによって、各
種ランプ類12、各種スピーカ14,114、演出表示装置10、回胴バックライト20
Lを用いた演出が実行される。演出制御処理は、所定時間毎のタイマ割り込み(例えば4
msec毎)に基づいて実行されるが、以下では、演出制御処理の中で実行される「AT
演出実行処理」および「特殊動作制御対応処理」について説明する。
D−1.AT演出実行処理 :
図30は、本実施例のAT演出実行処理を示すフローチャートである。AT演出実行処
理を開始すると、サブ制御基板220に搭載されたCPU221は先ず、BB状態終了コ
マンドを受信しているか否かを判断する(S800)。BB状態終了コマンドは、図17
を用いて前述したように、BB状態が終了してRT状態が開始する際に主制御基板200
から送信されるコマンドである。BB状態終了コマンドを受信している場合は(S800
:yes)、AT演出フラグをONに設定する(S802)。ここで、本実施例の遊技機
1では、RT状態の開始に併せてAT演出が開始される。詳しくは後述するが、AT演出
が実行されている状態は、AT演出が実行されていない状態と比較して、容易に遊技役を
入賞成立させることができる遊技者に有利な状態である。AT演出フラグは、AT演出の
実行中であることを示すフラグであって、S802の処理では、RT状態が開始されるこ
とに対応してAT演出を開始すべくAT演出フラグをONに設定する。続いて、ATカウ
ンタの値に「50」を設定する(S804)。AT演出は所定の回数の図柄変動遊技が実
行されるまで継続するものであって、ATカウンタは、AT演出が終了するまでの残りの
図柄変動遊技回数を示すカウンタである。S804の処理では、RT状態の開始とともに
開始されるAT演出を「50」回の図柄変動遊技が行われるまで継続すべく、ATカウン
タの値に「50」を設定する。尚、AT演出フラグおよびATカウンタは、サブ制御基板
220に搭載されたRAM223の所定アドレスにその記憶領域が確保されている。尚、
以下では、AT演出が継続して行われる図柄変動遊技の回数を「AT演出の継続回数」と
も表現する。
続いて、AT演出フラグがONに設定されているか否か、すなわち、AT演出の実行中
か否かを判断する(S806)。その結果、AT演出の実行中である場合は(S806:
yes)、内部抽選結果伝達コマンドを受信しているか否かを判断する(S808)。図
7を用いて前述したように、内部抽選結果伝達コマンドは、内部抽選が行われた際に主制
御基板200からサブ制御基板220に送信されるコマンドであり、内部抽選結果情報が
含まれている。内部抽選結果伝達コマンドを受信している場合は(S808:yes)、
内部抽選結果伝達コマンドに含まれる内部抽選結果情報に基づいて、赤ベル役あるいは青
ベル役の何れかに内部当選しているか否かを判断する(S810)。そして、赤ベル役あ
るいは青ベル役の何れかに内部当選していた場合は(S810:yes)、内部当選して
いる遊技役が赤ベル役および青ベル役のうち何れか(たとえば、左回胴に停止表示させる
べき図柄(「赤セブン」の図柄または「青セブン」の図柄))を各種ランプ類12、各種
スピーカ14,114、演出表示装置10、回胴バックライト20Lなどを用いて報知す
る演出(以下、「ナビ演出」ともいう)を実行する(S812)。
ナビ演出が実行されると、遊技者は、左回胴の停止表示させるべき図柄(「赤セブン」
の図柄、「青セブン」の図柄の何れか)を認識することができ、その図柄を停止表示させ
るタイミングで回胴停止ボタン38aを操作することによって、効率的に赤ベル役、青ベ
ル役の入賞を成立させることができる。その結果、AT演出が実行されている状態では、
AT演出が実行されていない状態に比して、遊技者は赤ベル、青ベル役を高い確率で(熟
練した遊技者は確実に)入賞成立させて遊技メダルを獲得することが可能となる。ここで
、AT演出はBB状態終了後に開始されるが、前述したようにBB状態終了後にはRT状
態も開始されている。すなわち、AT演出はRT状態中に実行されている。加えて、RT
状態は遊技メダルの使用量を抑制可能な有利な遊技状態であるものの、赤ベル役または青
ベル役の入賞を成立させることができず取りこぼし目が停止表示されると終了してしまう
遊技状態である。この点、AT演出の実行中は、効率的に赤ベル役または青ベル役の入賞
を成立させて、取りこぼし目の停止表示を回避することができる。すなわち、AT演出が
実行されている状態は、RT状態を継続させて遊技メダルの使用量を抑制しながら、遊技
メダルを獲得することが可能となるので、遊技者にとって有利な状態である。
ナビ演出を実行すると(S812)、または、赤ベル役および青ベル役のいずれにも内
部当選していないと判断すると(S810:no)、ATカウンタの値から「1」を減算
する処理を行う(S814)。前述したようにATカウンタは、AT演出の残りの図柄変
動遊技回数が設定されるカウンタである。ATカウンタの値から「1」を減算したら(S
814)、その結果、ATカウンタの値が「0」になったか否かの判断を行う(S816
)。そして、ATカウンタの値が未だ「0」になっていない場合(S816:no)、す
なわち、AT演出の残りの図柄変動遊技回数が1回以上である場合は、次回の図柄変動遊
技でもAT演出を継続するので、AT演出フラグをONに設定したままAT演出実行処理
を終了する。これに対して、ATカウンタの値が「0」になった場合は(S816:ye
s)、AT演出を終了すべくAT演出フラグをOFFに設定した後(S818)、AT演
出実行処理を終了する。
以上のように、AT演出中は、内部抽選結果伝達コマンドを受信するたびに(図柄変動
遊技1回毎に)赤ベル役および青ベル役に内部当選したか否かを判断して、これらの遊技
役に内部当選している場合はナビ演出を実行する。また、AT演出中は、内部抽選結果伝
達コマンドを受信するたびに(図柄変動遊技1回毎に)ATカウンタの値を「1」減算し
、ATカウンタの値が「0」になったら、AT演出フラグをOFFに設定してAT演出を
終了する。
D−2.特殊動作制御対応処理 :
図31および図32は、本実施例の特殊動作制御対応処理を示すフローチャートである
。特殊動作制御対応処理では、主制御基板200のCPU201によって実行される「特
殊動作制御」に対応して各種演出等を実行する処理が行われる。特殊動作制御対応処理を
開始すると、サブ制御基板220に搭載されたCPU221は先ず、特殊動作制御実行コ
マンドを受信しているか否かを判断する(S900)。図22を用いて前述したように、
特殊動作制御実行コマンドは、「特殊動作制御」が実行されるたびに主制御基板200か
ら送信されるコマンドである。ここで、図22〜図25を用いて前述したように、本実施
例の遊技機1では、「特殊動作制御」を開始した後に「継続ボタン」(継続ボタン抽選で
「継続ボタン」として決定された回胴停止ボタン)が操作されると、「シングル青7揃い
」または「ダブル青7揃い」を停止表示させるとともに「特殊動作制御」を継続する。
そこで、「特殊動作制御」が実行される際に送信される特殊動作制御実行コマンドを受
信した場合は(S900:yes)、図33に示すように「回胴停止ボタン38a,38
b,38cの中から継続ボタンとして決定された回胴停止ボタンを推測して操作すること
で、シングル青7揃いまたはダブル青7揃いを停止表示させること」を催促する演出(青
7狙い催促演出)を実行する。詳しくは後述するが、本実施例の遊技機1では、「継続ボ
タン」が操作されることで「シングル青7揃い」または「ダブル青7揃い」が停止表示し
て「特殊動作制御」の実行が継続する場合は、遊技者に特典(AT演出の継続回数の加算
、または、AT演出の開始)を付与する。従って、青7狙い催促演出は、該特典が付与さ
れる可能性があることを示唆する演出でもある。「シングル青7揃い」または「ダブル青
7揃い」が停止表示されると特典が付与されるので、青7狙い催促演出を実行することに
よって「シングル青7揃い」または「ダブル青7揃い」が停止表示されることを遊技者に
期待させることが可能となる。尚、特殊動作制御実行コマンドを受信していない場合は(
S900:no)、S902の処理は省略する。
次に、シングル青7揃い停止コマンドを受信しているか否かを判断する(S904)。
図23〜図25を用いて前述したように、シングル青7揃い停止コマンドは、「シングル
青7揃い」が停止表示された際に主制御基板200から送信されるコマンドである。シン
グル青7揃い停止コマンドを受信している場合は(S904:yes)、ATカウンタの
値に「5」を加算する(S906)。続いて、AT演出フラグがONに設定されているか
否か、すなわち、AT演出中か否かを判断する(S908)。すなわち、シングル青7揃
い停止コマンドを受信するのは(S904:yes)「特殊動作制御」が実行されるとき
であり、該「特殊動作制御」が実行されるのはRT状態中である。そして、RT状態中は
、該RT状態と同時に開始されたAT演出が継続して実行されている場合(RT状態中且
つAT演出中である場合)と、AT演出が既に終了している場合(RT状態中であるもの
のAT演出中ではない場合)とがある。そこで、S908の処理では、RT状態中且つA
T演出中であるか、RT状態中であるもののAT演出中ではないかが判断される。
その結果、RT状態中且つAT演出中である場合は(S908:yes)、S906の
処理でATカウンタの値に「5」を加算したことによって、結果的に該AT演出の継続回
数が5回加算される。従って、この場合は、「遊技者が操作した回胴停止ボタンが継続ボ
タンであることで、特殊動作制御が継続するとともにAT演出の継続回数が5回延長され
ること」を示す演出(シングルAT延長演出)を実行する(S910)。これに対して、
RT状態中であるもののAT演出中ではない場合は(S908:no)、AT演出を開始
すべくAT演出フラグをONに設定した後(S912)、「遊技者が操作した回胴停止ボ
タンが継続ボタンであることで、特殊動作制御が継続するとともに継続回数5回のAT演
出が開始されること」を示す演出(シングルAT開始演出)を実行する(S914)。尚
、シングル青7揃い停止コマンドを受信していない場合は(S904:no)、S906
〜S914の処理は省略する。
このように本実施例の遊技機1では、「特殊動作制御」の実行中に「継続ボタン」が操
作されて「シングル青7揃い」が停止表示されると、「特殊動作制御」を継続するととも
に、AT演出中であれば該AT演出の継続回数を5回延長し、AT演出中でなければ継続
回数5回のAT演出を開始する。
次に、サブ制御基板220のCPU221は、ダブル青7揃い停止コマンドを受信して
いるか否かを判断する(S920)。図23〜図25を用いて前述したように、ダブル青
7揃い停止コマンドは、「ダブル青7揃い」が停止表示された際に主制御基板200から
送信されるコマンドである。ダブル青7揃い停止コマンドを受信している場合は(S92
0:yes)、ATカウンタの値に「10」を加算する(S922)。続いて、AT演出
フラグがONに設定されているか否か、すなわち、RT状態中且つAT演出中であるか、
RT状態中であるもののAT演出中ではないかを判断する(S924)。その結果、RT
状態中且つAT演出中である場合は(S924:yes)、S922の処理でATカウン
タの値に「10」を加算したことによって、結果的に該AT演出の継続回数が10回加算
される。従って、この場合は、「遊技者が操作した回胴停止ボタンが継続ボタンであるこ
とで、特殊動作制御が継続するとともにAT演出の継続回数が10回延長されること」を
示す演出(ダブルAT延長演出)を実行する(S926)。これに対して、RT状態中で
あるもののAT演出中ではない場合は(S924:no)、AT演出を開始すべくAT演
出フラグをONに設定した後(S928)、「遊技者が操作した回胴停止ボタンが継続ボ
タンであることで、特殊動作制御が継続するとともに継続回数10回のAT演出が開始さ
れること」を示す演出(ダブルAT開始演出)を実行する(S930)。尚、ダブル青7
揃い停止コマンドを受信していない場合は(S920:no)、S922〜S930の処
理は省略する。
このように本実施例の遊技機1では、「特殊動作制御」の実行中に「継続ボタン」が操
作されて「ダブル青7揃い」が停止表示されると、「特殊動作制御」を継続するとともに
、AT演出中であれば該AT演出の継続回数を10回(「シングル青7揃い」が停止表示
された場合よりも多い回数)延長し、AT演出中でなければ継続回数10回(「シングル
青7揃い」が停止表示された場合よりも多い回数)のAT演出を開始する。
次に、サブ制御基板220のCPU221は、外れ態様停止コマンドを受信しているか
否かを判断する(S932)。図23〜図25を用いて前述したように、外れ態様停止コ
マンドは、外れ態様が停止表示された際に主制御基板200から送信されるコマンドであ
る。外れ態様停止コマンドを受信している場合は(S932:yes)、「遊技者が操作
した回胴停止ボタンが継続ボタンでないことで、特殊動作制御が終了すること」を示す演
出(特殊動作終了演出)を実行する(S934)。その後、図31および図32に示す特
殊動作制御対応処理を終了する。尚、外れ態様停止コマンドを受信していない場合は(S
932:no)、S934の処理は省略して、図31および図32に示す特殊動作制御対
応処理を終了する。
尚、サブ制御基板220のCPU221は、上述した処理を実行することによって、「
特殊動作制御」が実行された状態(特殊状態)が継続する場合に、AT演出の継続回数の
加算またはAT演出の開始を行う(遊技上の特典を付与する)。従って、サブ制御基板2
20のCPU221は、本発明における「特典付与手段」に対応している。
E.本実施例の遊技機によって得られる遊技性 :
図34は、本実施例の遊技機1によって得られる遊技性を示す説明図である。本実施例
の遊技機1では、遊技状態がRT状態に設定されるとともにAT演出が開始される。RT
状態中に再遊技役Bが入賞成立すると、図柄変動遊技を一時停止させる「特殊動作制御」
の実行を開始する。図34に示すように、「特殊動作制御」を開始すると、回胴20a,
20b,20cを2コマ分上方へ回転させるとともに青7狙い催促演出を実行する。また
、継続ボタン抽選で回胴停止ボタン38a,38b,38cのうち何れかを「継続ボタン
」として決定するとともに、継続時ライン抽選で「シングル青7揃い」または「ダブル青
7揃い」を「継続時ライン」として決定する。そして、継続ボタン抽選で「継続ボタン」
として決定された回胴停止ボタンが操作されると、継続時ライン抽選で決定された「継続
時ライン」を停止表示するとともに遊技者に特典を付与する。具体的には、「継続時ライ
ン」として「シングル青7揃い」が停止表示されると、AT演出中であれば該AT演出の
継続回数を5回延長し、AT演出中でなければ継続回数5回のAT演出を開始する。また
、「継続時ライン」として「ダブル青7揃い」が停止表示されると、AT演出中であれば
該AT演出の継続回数を10回(「シングル青7揃い」が停止表示された場合よりも多い
回数)延長し、AT演出中でなければ継続回数10回(「シングル青7揃い」が停止表示
された場合よりも多い回数)のAT演出を開始する。こうして、遊技者に特典を付与した
ら、上述した「回胴20a,20b,20cを2コマ分上方へ回転させる」処理以降の処
理を繰り返すことで「特殊動作制御」を継続する。
一方、継続ボタン抽選で「継続ボタン」として決定されていない回胴停止ボタンが操作
されると、外れ態様を停止表示するとともに「特殊動作制御」を終了する。
以上のように本実施例の遊技機1は、「特殊動作制御」の実行中において、「回胴停止
ボタン38a,38b,38cのうち何れを操作するかに応じて、特殊動作制御を継続し
て特典を付与するか否かが決定される」という斬新な遊技性を実現できる。従って、「特
殊動作制御」の実行中において、回胴停止ボタン38a,38b,38cのうち何れが「
継続ボタン」であるかを推測させて操作させる(意識させる)とともに「継続時ライン」
が停止表示されて「特殊動作制御」が継続するか否かに注目させることができる。このよ
うに、「特殊動作制御」の実行中に遊技者選択型の遊技要素を取り入れることで、「特殊
動作制御」の実行中における面白みを高め、従来に比して、1回の図柄変動遊技における
興趣を効果的に高めることが可能となる。
また、操作した回胴停止ボタンが「継続ボタン」であることを、「継続時ライン」を停
止表示することで示すことができるので、回胴の動作および停止表示される図柄に遊技者
を注目させることが可能となる。この結果、「特殊動作制御」の実行中における面白みを
向上させて、従来に比して、1回の図柄変動遊技における興趣をさらに高めることが可能
となる。
また、本実施例の遊技機1は、「継続ボタン」が操作された際に、「シングル青7揃い
」(第1の図柄)が停止表示される場合と「ダブル青7揃い」(第2の図柄)が停止表示
される場合とで、異なる特典を付与する。従って、「シングル青7揃い」および「ダブル
青7揃い」の何れが停止表示されるかに遊技者を注目させることができる。この結果、「
特殊動作制御」の実行中における面白みを高め、1回の図柄変動遊技における興趣をさら
に高めることが可能となる。
また、本実施例の遊技機1は、回胴20a,20b,20cの通常回転を停止させると
きに操作する回胴停止ボタン38a,38b,38cを操作させることで、「特殊動作制
御」の実行中における回胴20a,20b,20cを「シングル青7揃い」、「ダブル青
7揃い」、「外れ態様」の何れかで停止させる。すなわち、図柄変動遊技中と類似した操
作態様で「特殊動作制御」の実行中に回胴20a,20b,20cを停止させることがで
きるので、遊技者の操作負担を軽減することが可能となる。
F.変形例 :
次に、本発明の変形例について説明する。上述した実施例は、「特殊動作制御」の実行
中において、「継続ボタン」として決定された回胴停止ボタンが操作された場合に「継続
時ライン」を停止表示して「特殊動作制御」を継続する構成とした。これに対して、本変
形例は、「特殊動作制御」の実行中において、所定の操作順序で複数の回胴停止ボタンが
操作された場合に「継続時ライン」を停止表示して「特殊動作制御」を継続する構成とす
る。
このような構成を実現するために、本変形例では、上述した実施例における特殊動作制
御実行処理(図22〜図25)に代えて、次に説明する特殊動作制御実行処理を実行する
図35〜図39は、本変形例の主制御基板200のCPU201が実行する特殊動作制
御実行処理を示すフローチャートである。本変形例の特殊動作制御実行処理を開始すると
、主制御基板200のCPU201は先ず、特殊動作制御実行フラグがONに設定されて
いるか否か、すなわち、前回の図柄変動遊技で再遊技役Bの入賞が成立したことによって
、今回の図柄変動遊技で「特殊動作制御」を実行することが決定されているか否かを判断
する(S1000)。その結果、特殊動作制御実行フラグがONに設定されていない場合
は(S1000:no)、そのまま特殊動作制御実行処理を終了して、図7および図8に
示す遊技制御処理に復帰する。
これに対して、特殊動作制御実行フラグがONに設定されている場合は(S1000:
yes)、特殊動作制御実行コマンドをサブ制御基板220に向けて送信した後(S10
02)、「特殊動作制御」を実行する処理を行う。この処理では先ず、回胴モータ24a
,24b,24cを制御することによって、回胴20a,20b,20cを2コマ分上方
へ回転させた後、停止させる(S1004、図26参照)。
回胴20a,20b,20cを2コマ分上方へ回転させたら(S1004)、「継続操
作順序」を決定する処理(S1006〜S1010:継続操作順序抽選)を実行する。こ
こで、本実施例の遊技機1では、回胴20a,20b,20cを2コマ分上方へ回転させ
た状態において、所定の操作順序で回胴停止ボタン38a,38b,38cが操作される
と「特殊動作制御」を継続し、該操作順序以外の操作順序で回胴停止ボタン38a,38
b,38cが操作されると「特殊動作制御」を終了する。「継続操作順序」とは、「特殊
動作制御」を継続させる回胴停止ボタン38a,38b,38cの操作順序である。継続
操作順序抽選は、このような「継続操作順序」を決定する抽選である。具体的には先ず、
継続操作順序抽選で用いられる乱数(継続操作順序抽選乱数)を取得する(S1006)
。この継続操作順序抽選乱数は所定のタイミングで繰り返し更新されており、S1006
の処理の実行タイミングで取得される。続いて、継続操作順序抽選テーブルを選択する(
S1008)。
図40は、本変形例の継続ボタン抽選テーブルを概念的に示す説明図である。図40に
示すように、継続ボタン抽選テーブルでは、継続操作順序抽選乱数に対応させて6種類の
「継続操作順序」が設定されている。すなわち、継続操作順序抽選乱数の0〜99のうち
、0〜16に対応させて、1番目に操作する回胴停止ボタン(以下、「第1操作」ともい
う)が左回胴停止ボタン38aであり、2番目に操作する回胴停止ボタン(以下、「第2
操作」ともいう)が中回胴停止ボタン38bであり、3番目に操作する回胴停止ボタン(
以下、「第3操作」ともいう)が右回胴停止ボタン38cである「継続操作順序」が設定
されている。また、継続操作順序抽選乱数の0〜99のうち、17〜33に対応させて、
第1操作が左回胴停止ボタン38aであり、第2操作が右回胴停止ボタン38cであり、
第3操作が中回胴停止ボタン38bである「継続操作順序」が設定されている。また、継
続操作順序抽選乱数の0〜99のうち、34〜50に対応させて、第1操作が中回胴停止
ボタン38bであり、第2操作が左回胴停止ボタン38aであり、第3操作が右回胴停止
ボタン38cである「継続操作順序」が設定されている。また、継続操作順序抽選乱数の
0〜99のうち、51〜67に対応させて、第1操作が中回胴停止ボタン38bであり、
第2操作が右回胴停止ボタン38cであり、第3操作が左回胴停止ボタン38aである「
継続操作順序」が設定されている。また、継続操作順序抽選乱数の0〜99のうち、68
〜83に対応させて、第1操作が右回胴停止ボタン38cであり、第2操作が中回胴停止
ボタン38bであり、第3操作が左回胴停止ボタン38aである「継続操作順序」が設定
されている。また、継続操作順序抽選乱数の0〜99のうち、84〜99に対応させて、
第1操作が右回胴停止ボタン38cであり、第2操作が左回胴停止ボタン38aであり、
第3操作が中回胴停止ボタン38bである「継続操作順序」が設定されている。
図40に示す継続操作順序抽選テーブルを選択したら(S1008)、該テーブルを参
照して、S1006の処理で取得した継続操作順序抽選乱数に対応する「継続操作順序」
を決定する(S1010)。継続操作順序抽選テーブルには、上述した態様で継続操作順
序抽選乱数および「継続操作順序」が設定されているので、継続操作順序抽選(S100
6〜S1010)では、ほぼ6分の1の確率でそれぞれの「継続操作順序」が決定される
こうして、継続操作順序抽選(S1006〜S1010)において「継続操作順序」を
決定したら、この決定した「継続操作順序」を、主制御基板200に搭載されたRAM2
03の「継続操作順序」を記憶する領域(以下、「継続操作順序記憶領域」ともいう)に
記憶する(S1012)。
図41は、本変形例の継続操作順序記憶領域を概念的に示す説明図である。図41に示
すように、継続操作順序記憶領域は、継続操作順序抽選で決定された「継続操作順序」の
第1操作、第2操作、第3操作に対応する回胴停止ボタンの種類を記憶するように構成さ
れている。図41に示す例では、第1操作が左回胴停止ボタン38aであり、第2操作が
中回胴停止ボタン38bであり、第3操作が右回胴停止ボタン38cである「継続操作順
序」が記憶されている。
こうして、継続操作順序抽選で決定した「継続操作順序」を継続操作順序記憶領域に記
憶したら(S1012)、「継続時ライン」を決定する処理(S1014〜S1018:
継続時ライン抽選処理)を実行する。すなわち、上述した実施例における継続時ライン抽
選(図22のS614〜S618)と同様に、継続時ライン抽選で用いられる乱数を取得
し(S1014)、継続時ライン抽選テーブルを選択する(S1016:図29参照)。
そして、該テーブルを参照して、S1014の処理で取得した継続時ライン抽選乱数に対
応する「継続時ライン」を決定する(S1018)。
こうして、継続時ライン抽選(S1014〜S1018)において「継続時ライン」を
決定したら、該継続時ライン抽選の結果、「ダブル青7揃い」が「継続時ライン」として
決定されたか否かを判断する(S1020)。「ダブル青7揃い」が「継続時ライン」と
して決定された場合は(S1020:yes)、ダブル青7揃い停止フラグをONに設定
する(S1022)。これに対して、「シングル青7揃い」が「継続時ライン」として決
定された場合は(S1020:no)、S1022の処理は省略する。
以上のように、継続操作順序抽選で「継続操作順序」を決定し、継続時ライン抽選で「
継続時ライン」を決定したら、回胴停止ボタン38a,38b,38cに対する遊技者の
操作を有効化する(S1024)。そして、それぞれの回胴停止ボタン38a,38b,
38cに対する操作に対応する処理を行う。具体的には先ず、左回胴停止ボタン38aに
対する操作を検出したか否かを判断する(図36のS1030)。その結果、左回胴停止
ボタン38aに対する操作を検出している場合は(S1030:yes)、左回胴停止ボ
タン38aに対する操作を無効化する(S1031)。続いて、第2操作済フラグがON
に設定されているか否かを判断する(S1032)。第2操作済フラグは、3つの回胴停
止ボタン38a,38b,38cのうち2つの回胴停止ボタンが既に操作されていること
を示すフラグである。従って、S1032の処理では、今回操作された左回胴停止ボタン
38aが、3つの回胴停止ボタン38a,38b,38cのうち3番目に操作された回胴
停止ボタンか否かが判断される。
そして、今回操作された左回胴停止ボタン38aが3番目に操作された回胴停止ボタン
である場合は(S1032:yes)、第3操作済フラグをONに設定する(S1034
)。第3操作済フラグは、3つの回胴停止ボタン38a,38b,38c全てが既に操作
されていることを示すフラグである。S1034の処理では、今回操作された左回胴停止
ボタン38aが3番目に操作された回胴停止ボタンであることから(S1032:yes
)、3つの回胴停止ボタン38a,38b,38c全てが既に操作されたとして第3操作
済フラグをONに設定する。続いて、継続操作順序記憶領域(図41参照)の情報を読み
出して「継続操作順序」における第3操作は左回胴停止ボタン38aか否かを判断する(
S1038)。すなわち、3番目に左回胴停止ボタン38aを操作すること(今回の操作
)は「継続操作順序」と一致するか否かを判断する。
その結果、3番目に左回胴停止ボタン38aを操作することが「継続操作順序」と一致
する場合は(S1036:yes)、左回胴20aを「ダブル青7揃い」を停止表示する
位置、または、「シングル青7揃い」を停止表示する位置で停止させる。具体的には、ダ
ブル青7揃い停止フラグがONに設定されているか否か、すなわち、今回の継続時ライン
抽選において「ダブル青7揃い」が「継続時ライン」として決定されているか否かを判断
する(S1038)。「ダブル青7揃い」が「継続時ライン」として決定されている場合
は(S1038:yes)、左回胴20aを下方に回転させて「ダブル青7揃い」を停止
表示する位置(図28(b)の左回胴20aの位置)で停止させる(S1040)。これ
に対して、ダブル青7揃い停止フラグがONに設定されていない場合(S1038:no
)、すなわち、今回の継続時ライン抽選において「シングル青7揃い」が「継続時ライン
」として決定されている場合には、左回胴20aを下方に回転させて「シングル青7揃い
」を停止表示する位置(図28(a)の左回胴20aの位置)で停止させる(S1042
)。一方、S1036の判断処理で、3番目に左回胴停止ボタン38aを操作することが
「継続操作順序」と一致しないと判断した場合は(S1036:no)、左回胴20aを
下方に回転させて外れ態様を停止表示する位置で停止させる(S1044)。例えば、「
青セブン」の図柄が表示窓20に表示されない位置で左回胴20aを停止させる。
以上は、今回操作された左回胴停止ボタン38aが3番目に操作された回胴停止ボタン
である場合(S1036:yes)について説明した。これに対して、今回操作された左
回胴停止ボタン38aが3番目に操作された回胴停止ボタンでない場合は(S1036:
no)、第1操作済フラグがONに設定されているか否かを判断する(S1050)。第
1操作済フラグは、3つの回胴停止ボタン38a,38b,38cのうち1つの回胴停止
ボタンが既に操作されていることを示すフラグである。従って、S1050の処理では、
今回操作された左回胴停止ボタン38aが、3つの回胴停止ボタン38a,38b,38
cのうち2番目に操作された回胴停止ボタンか否かが判断される。
そして、今回操作された左回胴停止ボタン38aが2番目に操作された回胴停止ボタン
である場合は(S1050:yes)、第2操作済フラグをONに設定する(S1052
)。つまり、今回操作された左回胴停止ボタン38aが2番目に操作された回胴停止ボタ
ンであることから(S1050:yes)、2つの回胴停止ボタンが既に操作されたとし
て第2操作済フラグをONに設定する。続いて、継続操作順序記憶領域(図41参照)の
情報を読み出して「継続操作順序」における第2操作は左回胴停止ボタン38aか否かを
判断する(S1054)。すなわち、2番目に左回胴停止ボタン38aを操作すること(
今回の操作)は「継続操作順序」と一致するか否かを判断する。
その結果、2番目に左回胴停止ボタン38aを操作することが「継続操作順序」と一致
する場合は(S1054:yes)、左回胴20aを「ダブル青7揃い」を停止表示する
位置、または、「シングル青7揃い」を停止表示する位置で停止させる。具体的には、ダ
ブル青7揃い停止フラグがONに設定されているか否か、すなわち、今回の継続時ライン
抽選において「ダブル青7揃い」が「継続時ライン」として決定されているか否かを判断
する(S1056)。「ダブル青7揃い」が「継続時ライン」として決定されている場合
は(S1056:yes)、左回胴20aを下方に回転させて「ダブル青7揃い」を停止
表示する位置で停止させる(S1058)。これに対して、ダブル青7揃い停止フラグが
ONに設定されていない場合(S1056:no)、すなわち、今回の継続時ライン抽選
において「シングル青7揃い」が「継続時ライン」として決定されている場合には、左回
胴20aを下方に回転させて「シングル青7揃い」を停止表示する位置で停止させる(S
1060)。一方、S1054の判断処理で、2番目に左回胴停止ボタン38aを操作す
ることが「継続操作順序」と一致しないと判断した場合は(S1054:no)、左回胴
20aを下方に回転させて外れ態様を停止表示する位置で停止させる(S1062)。
以上は、今回操作された左回胴停止ボタン38aが2番目に操作された回胴停止ボタン
である場合(S1050:yes)について説明した。これに対して、今回操作された左
回胴停止ボタン38aが2番目に操作された回胴停止ボタンでない場合は(S1050:
no)、既に3番目に操作された回胴停止ボタンでもないと判断されていることから(S
1032:no)、今回操作された左回胴停止ボタン38aは1番目に操作された回胴停
止ボタンである。この場合は、第1操作済フラグをONに設定する(S1070)。つま
り、今回操作された左回胴停止ボタン38aが1番目に操作された回胴停止ボタンである
ことから、1つの回胴停止ボタンが既に操作されたとして第1操作済フラグをONに設定
する。続いて、継続操作順序記憶領域(図41参照)の情報を読み出して「継続操作順序
」における第1操作は左回胴停止ボタン38aか否かを判断する(S1072)。すなわ
ち、1番目に左回胴停止ボタン38aを操作すること(今回の操作)は「継続操作順序」
と一致するか否かを判断する。
その結果、1番目に左回胴停止ボタン38aを操作することが「継続操作順序」と一致
する場合は(S1072:yes)、左回胴20aを「ダブル青7揃い」を停止表示する
位置、または、「シングル青7揃い」を停止表示する位置で停止させる。具体的には、ダ
ブル青7揃い停止フラグがONに設定されているか否か、すなわち、今回の継続時ライン
抽選において「ダブル青7揃い」が「継続時ライン」として決定されているか否かを判断
する(S1074)。「ダブル青7揃い」が「継続時ライン」として決定されている場合
は(S1074:yes)、左回胴20aを下方に回転させて「ダブル青7揃い」を停止
表示する位置で停止させる(S1076)。これに対して、ダブル青7揃い停止フラグが
ONに設定されていない場合(S1074:no)、すなわち、今回の継続時ライン抽選
において「シングル青7揃い」が「継続時ライン」として決定されている場合には、左回
胴20aを下方に回転させて「シングル青7揃い」を停止表示する位置で停止させる(S
1078)。一方、S1072の判断処理で、1番目に左回胴停止ボタン38aを操作す
ることが「継続操作順序」と一致しないと判断した場合は(S1072:no)、左回胴
20aを下方に回転させて外れ態様を停止表示する位置で停止させる(S1080)。尚
、左回胴停止ボタン38aに対する操作を検出していない場合は(S1030:no)、
S1032〜S1080の処理は省略する。
以上のように、左回胴停止ボタン38aに対する操作が検出された場合は、該左回胴停
止ボタン38aの操作順序を判断して、該操作順序が「継続操作順序」と一致するか否か
を判断する。そして、左回胴停止ボタン38aの操作順序が「継続操作順序」と一致する
場合は左回胴20aを「ダブル青7揃い」または「シングル青7揃い」を停止表示する位
置で停止させ、左回胴停止ボタン38aの操作順序が「継続操作順序」と一致しない場合
は左回胴20aを外れ態様を停止表示する位置で停止させる。
以上では、左回胴停止ボタン38aに対する操作が検出された場合の処理について説明
したが、中回胴停止ボタン38bまたは右回胴停止ボタン38cに対する操作が検出され
た場合も、処理の対象となる回胴停止ボタンの種類が異なるだけで、同様の処理が行われ
る。中回胴停止ボタン38bまたは右回胴停止ボタン38cに対する操作が検出された場
合の処理について、以下に簡単に説明する。
中回胴停止ボタン38bに対する操作を検出している場合は(図37のS1130:y
es)、中回胴停止ボタン38bに対する操作を無効化する(S1131)。続いて、第
2操作済フラグがONに設定されているか否か、すなわち、今回操作された中回胴停止ボ
タン38bが、3つの回胴停止ボタン38a,38b,38cのうち3番目に操作された
回胴停止ボタンか否かを判断する(S1132)。今回操作された中回胴停止ボタン38
bが3番目に操作された回胴停止ボタンである場合は(S1132:yes)、第3操作
済フラグをONに設定した後(S1134)、継続操作順序記憶領域(図41参照)の情
報を読み出して「継続操作順序」における第3操作は中回胴停止ボタン38bか否か、す
なわち、3番目に中回胴停止ボタン38bを操作すること(今回の操作)は「継続操作順
序」と一致するか否かを判断する(S1136)。その結果、3番目に中回胴停止ボタン
38bを操作することが「継続操作順序」と一致する場合は(S1136:yes)、中
回胴20bを下方に回転させて、「ダブル青7揃い」を停止表示する位置、または、「シ
ングル青7揃い」を停止表示する位置で停止させる(S1138〜S1142)。一方、
S1136の判断処理で、3番目に中回胴停止ボタン38bを操作することが「継続操作
順序」と一致しないと判断した場合は(S1136:no)、中回胴20bを下方に回転
させて外れ態様を停止表示する位置で停止させる(S1142)。
今回操作された中回胴停止ボタン38bが3番目に操作された回胴停止ボタンでない場
合は(S1132:no)、第1操作済フラグがONに設定されているか否か、すなわち
、この今回操作された中回胴停止ボタン38bが、3つの回胴停止ボタン38a,38b
,38cのうち2番目に操作された回胴停止ボタンか否かを判断する(S1150)。今
回操作された中回胴停止ボタン38bが2番目に操作された回胴停止ボタンである場合は
(S1150:yes)、第2操作済フラグをONに設定した後(S1152)、継続操
作順序記憶領域(図41参照)の情報を読み出して「継続操作順序」における第2操作は
中回胴停止ボタン38bか否か、すなわち、2番目に中回胴停止ボタン38bを操作する
こと(今回の操作)は「継続操作順序」と一致するか否かを判断する(S1154)。そ
の結果、2番目に中回胴停止ボタン38bを操作することが「継続操作順序」と一致する
場合は(S1154:yes)、中回胴20bを下方に回転させて、「ダブル青7揃い」
を停止表示する位置、または、「シングル青7揃い」を停止表示する位置で停止させる(
S1156〜S1160)。一方、S1154の判断処理で、2番目に中回胴停止ボタン
38bを操作することが「継続操作順序」と一致しないと判断した場合は(S1154:
no)、中回胴20bを下方に回転させて外れ態様を停止表示する位置で停止させる(S
1162)。
今回操作された中回胴停止ボタン38bが2番目に操作された回胴停止ボタンでない場
合、すなわち、今回操作された中回胴停止ボタン38bが1番目に操作された回胴停止ボ
タンである場合は(S1150:no)、第1操作済フラグをONに設定する(S117
0)。続いて、継続操作順序記憶領域(図41参照)の情報を読み出して「継続操作順序
」における第1操作は中回胴停止ボタン38bか否か、すなわち、1番目に中回胴停止ボ
タン38bを操作すること(今回の操作)は「継続操作順序」と一致するか否かを判断す
る(S1172)。その結果、1番目に中回胴停止ボタン38bを操作することが「継続
操作順序」と一致する場合は(S1172:yes)、中回胴20bを下方に回転させて
、「ダブル青7揃い」を停止表示する位置、または、「シングル青7揃い」を停止表示す
る位置で停止させる(S1174〜S1178)。一方、S1172の判断処理で、1番
目に中回胴停止ボタン38bを操作することが「継続操作順序」と一致しないと判断した
場合は(S1172:no)、中回胴20bを下方に回転させて外れ態様を停止表示する
位置で停止させる(S1180)。尚、中回胴停止ボタン38bに対する操作を検出して
いない場合は(S1130:no)、S1132〜S1180の処理は省略する。
以上のように、中回胴停止ボタン38bに対する操作が検出された場合は、該中回胴停
止ボタン38bの操作順序を判断して、該操作順序が「継続操作順序」と一致するか否か
を判断する。そして、中回胴停止ボタン38bの操作順序が「継続操作順序」と一致する
場合は中回胴20bを「ダブル青7揃い」または「シングル青7揃い」を停止表示する位
置で停止させ、中回胴停止ボタン38bの操作順序が「継続操作順序」と一致しない場合
は中回胴20bを外れ態様を停止表示する位置で停止させる。
右回胴停止ボタン38cに対する操作を検出している場合は(図38のS1230:y
es)、右回胴停止ボタン38cに対する操作を無効化する(S1231)。続いて、第
2操作済フラグがONに設定されているか否か、すなわち、今回操作された右回胴停止ボ
タン38cが、3つの回胴停止ボタン38a,38b,38cのうち3番目に操作された
回胴停止ボタンか否かを判断する(S1232)。今回操作された右回胴停止ボタン38
cが3番目に操作された回胴停止ボタンである場合は(S1232:yes)、第3操作
済フラグをONに設定した後(S1234)、継続操作順序記憶領域(図41参照)の情
報を読み出して「継続操作順序」における第3操作は右回胴停止ボタン38cか否か、す
なわち、3番目に右回胴停止ボタン38cを操作すること(今回の操作)は「継続操作順
序」と一致するか否かを判断する(S1236)。その結果、3番目に右回胴停止ボタン
38cを操作することが「継続操作順序」と一致する場合は(S1236:yes)、右
回胴20cを下方に回転させて、「ダブル青7揃い」を停止表示する位置、または、「シ
ングル青7揃い」を停止表示する位置で停止させる(S1238〜S1242)。一方、
S1236の判断処理で、3番目に右回胴停止ボタン38cを操作することが「継続操作
順序」と一致しないと判断した場合は(S1236:no)、右回胴20cを下方に回転
させて外れ態様を停止表示する位置で停止させる(S1242)。
今回操作された右回胴停止ボタン38cが3番目に操作された回胴停止ボタンでない場
合は(S1232:no)、第1操作済フラグがONに設定されているか否か、すなわち
、この今回操作された右回胴停止ボタン38cが、3つの回胴停止ボタン38a,38b
,38cのうち2番目に操作された回胴停止ボタンか否かを判断する(S1250)。今
回操作された右回胴停止ボタン38cが2番目に操作された回胴停止ボタンである場合は
(S1250:yes)、第2操作済フラグをONに設定した後(S1252)、継続操
作順序記憶領域(図41参照)の情報を読み出して「継続操作順序」における第2操作は
右回胴停止ボタン38cか否か、すなわち、2番目に右回胴停止ボタン38cを操作する
こと(今回の操作)は「継続操作順序」と一致するか否かを判断する(S1254)。そ
の結果、2番目に右回胴停止ボタン38cを操作することが「継続操作順序」と一致する
場合は(S1254:yes)、右回胴20cを下方に回転させて、「ダブル青7揃い」
を停止表示する位置、または、「シングル青7揃い」を停止表示する位置で停止させる(
S1256〜S1260)。一方、S1254の判断処理で、2番目に右回胴停止ボタン
38cを操作することが「継続操作順序」と一致しないと判断した場合は(S1254:
no)、右回胴20cを下方に回転させて外れ態様を停止表示する位置で停止させる(S
1262)。
今回操作された右回胴停止ボタン38cが2番目に操作された回胴停止ボタンでない場
合、すなわち、今回操作された右回胴停止ボタン38cが1番目に操作された回胴停止ボ
タンである場合は(S1250:no)、第1操作済フラグをONに設定する(S127
0)。続いて、継続操作順序記憶領域(図41参照)の情報を読み出して「継続操作順序
」における第1操作は右回胴停止ボタン38cか否か、すなわち、1番目に右回胴停止ボ
タン38cを操作すること(今回の操作)は「継続操作順序」と一致するか否かを判断す
る(S1272)。その結果、1番目に右回胴停止ボタン38cを操作することが「継続
操作順序」と一致する場合は(S1272:yes)、右回胴20cを下方に回転させて
、「ダブル青7揃い」を停止表示する位置、または、「シングル青7揃い」を停止表示す
る位置で停止させる(S1274〜S1278)。一方、S1272の判断処理で、1番
目に右回胴停止ボタン38cを操作することが「継続操作順序」と一致しないと判断した
場合は(S1272:no)、右回胴20cを下方に回転させて外れ態様を停止表示する
位置で停止させる(S1280)。尚、右回胴停止ボタン38cに対する操作を検出して
いない場合は(S1230:no)、S1232〜S1280の処理は省略する。
以上のように、右回胴停止ボタン38cに対する操作が検出された場合は、該右回胴停
止ボタン38cの操作順序を判断して、該操作順序が「継続操作順序」と一致するか否か
を判断する。そして、右回胴停止ボタン38cの操作順序が「継続操作順序」と一致する
場合は右回胴20cを「ダブル青7揃い」または「シングル青7揃い」を停止表示する位
置で停止させ、右回胴停止ボタン38cの操作順序が「継続操作順序」と一致しない場合
は右回胴20cを外れ態様を停止表示する位置で停止させる。
次に、第3操作済フラグがONに設定されているか否か(図39のS1300)、すな
わち、3つの回胴停止ボタン38a,38b,38c全てに対する操作が行われたか否か
を判断する。その結果、3つの回胴停止ボタン38a,38b,38c全てに対する操作
が未だ行われていない場合は(S1300:no)、図36のS1030,図37のS1
130,図38のS1230の処理を繰り返すことによって、3つの回胴停止ボタン38
a,38b,38c全てに対する操作が行われるまで待機する。
3つの回胴停止ボタン38a,38b,38c全てに対する操作が行われた場合は(S
1300:yes)、ダブル青7揃いが停止表示されている否かを判断する(S1302
)。ここで、図36〜図38を用いて前述したように、各回胴に対応する回胴停止ボタン
の操作順序が「継続操作順序」と一致した場合に、回胴20a,20b,20cは「ダブ
ル青7揃い」または「シングル青7揃い」を停止表示する位置で停止する。すなわち、3
つの回胴停止ボタン38a,38b,38cに対する操作順序が「継続操作順序」と一致
した場合に「ダブル青7揃い」または「シングル青7揃い」が停止表示される。また、こ
の場合において、「ダブル青7揃い」および「シングル青7揃い」のうち何れが停止表示
されるかは、先立って実行された継続時ライン抽選の結果に応じて決定される。これに対
して、各回胴に対応する回胴停止ボタンの操作順序が「継続操作順序」と一致しなかった
場合は、回胴20a,20b,20cは、外れ態様を停止表示する位置で停止する。すな
わち、3つの回胴停止ボタン38a,38b,38cに対する操作順序が「継続操作順序
」と一致しなかった場合は外れ態様が停止表示される。
3つの回胴停止ボタン38a,38b,38cの操作順序が「継続操作順序」と一致し
たことで「ダブル青7揃い」が停止表示されている場合は(S1302:yes)、「ダ
ブル青7揃い」が停止表示されたことを示すダブル青7揃い停止コマンドをサブ制御基板
220に向けて送信する(S1304)。続いて、次回の継続時ライン抽選に備えて、ダ
ブル青7揃い停止フラグをOFFに設定する(S1306)。もちろん上述した実施例と
同様に、サブ制御基板220のCPU221は、主制御基板200からダブル青7揃い停
止コマンドを受信すると、AT演出中であれば該AT演出の継続回数を10回延長し、A
T演出中でなければ継続回数10回のAT演出を開始する。
一方、3つの回胴停止ボタン38a,38b,38cの操作順序が「継続操作順序」と
一致したことで「シングル青7揃い」が停止表示されている場合は(S1310:yes
)、「シングル青7揃い」が停止表示されたことを示すシングル青7揃い停止コマンドを
サブ制御基板220に向けて送信する(S1312)。もちろん上述した実施例と同様に
、サブ制御基板220のCPU221は、主制御基板200からダブル青7揃い停止コマ
ンドを受信すると、AT演出中であれば該AT演出の継続回数を5回延長し、AT演出中
でなければ継続回数5回のAT演出を開始する。
そして、このように、3つの回胴停止ボタン38a,38b,38cの操作順序が「継
続操作順序」と一致することで「ダブル青7揃い」または「シングル青7揃い」を停止表
示させた場合は、「特殊動作制御」の継続に備えて第1〜第3操作済フラグをOFFに設
定した後(S1308)、図35のS1002以降の処理を再度実行する。S1002以
降の処理を繰り返すことによって「特殊動作制御」を継続する。
一方、3つの回胴停止ボタン38a,38b,38cの操作順序が「継続操作順序」と
一致しなかったことで、外れ態様が停止表示されている場合は(S1310:no)、外
れ態様が停止表示されたことを示す外れ態様停止コマンドをサブ制御基板220に向けて
送信する(S1314)。そして、次回の「特殊動作制御」の実行に備えて第1〜第3操
作済フラグをOFFに設定した後(S1316)、図35〜図39に示す特殊動作制御実
行処理を終了して、すなわち、「特殊動作制御」を終了して、図7および図8に示す遊技
制御処理に復帰する。尚、第1〜第3操作済フラグは、主制御基板200に搭載されたR
AM203の所定アドレスにその記憶領域が確保されている。
以上のように、本変形例の遊技機1は、「特殊動作制御」を開始すると、回胴20a,
20b,20cを2コマ分上方へ回転させるとともに青7揃い催促演出を実行する。本変
形例における青7狙い催促演出としては、「回胴停止ボタン38a,38b,38cの継
続操作順序を推測して操作することで、シングル青7揃いまたはダブル青7揃いを停止表
示させること」を催促する演出が実行される。また、「特殊動作制御」を開始すると、継
続操作順序抽選で回胴停止ボタン38a,38b,38cの「継続操作順序」を決定する
とともに、継続時ライン抽選で「シングル青7揃い」または「ダブル青7揃い」を「継続
時ライン」として決定する。そして、継続操作順序抽選で決定された「継続操作順序」と
一致する操作順序で回胴停止ボタン38a,38b,38cが操作されると、継続時ライ
ン抽選で決定された「継続時ライン」を停止表示するとともに遊技者に特典を付与する。
具体的には、「継続時ライン」として「シングル青7揃い」が停止表示されると、AT演
出中であれば該AT演出の継続回数を5回延長し、AT演出中でなければ継続回数5回の
AT演出を開始する。また、「継続時ライン」として「ダブル青7揃い」が停止表示され
ると、AT演出中であれば該AT演出の継続回数を10回(「シングル青7揃い」が停止
表示された場合よりも多い回数)延長し、AT演出中でなければ継続回数10回(「シン
グル青7揃い」が停止表示された場合よりも多い回数)のAT演出を開始する。こうして
、遊技者に特典を付与したら、上述した「回胴20a,20b,20cを2コマ分上方へ
回転させる」処理以降の処理を繰り返すことで「特殊動作制御」を継続する。
一方、継続操作順序抽選で決定された「継続操作順序」と一致しない操作順序で回胴停
止ボタン38a,38b,38cが操作されると、外れ態様を停止表示するとともに「特
殊動作制御」を終了する。
以上のように本変形例の遊技機1は、「特殊動作制御」の実行中において、「回胴停止
ボタン38a,38b,38cの操作順序に応じて、特殊動作制御を継続して特典を付与
するか否かが決定される」という斬新な遊技性を実現できる。従って、「特殊動作制御」
の実行中において、回胴停止ボタン38a,38b,38cの「継続操作順序」を推測さ
せて操作させる(意識させる)とともに「継続時ライン」が停止表示されて「特殊動作制
御」が継続するか否かに注目させることができる。このように、「特殊動作制御」の実行
中に遊技者選択型の遊技要素を取り入れることで、「特殊動作制御」の実行中における面
白みを高め、従来に比して、1回の図柄変動遊技における興趣を効果的に高めることが可
能となる。
また、本変形例の遊技機1は、回胴停止ボタンに対する操作が行われるたびに、該回胴
停止ボタンの操作順序が「継続操作順序」と一致していれば該回胴停止ボタンに対応する
回胴を「シングル青7揃い」または「ダブル青7揃い」を停止表示する位置で停止させる
。従って、遊技者に対して、回胴停止ボタンの操作順序が「継続操作順序」と一致してい
るか否か認識しようとさせて、回胴停止ボタンに対する操作を行うたびに該回胴停止ボタ
ンに対応する回胴に注目させることが可能となる。この結果、「特殊動作制御」の実行中
における面白みを高め、従来に比して、1回の図柄変動遊技における興趣をさらに高める
ことが可能となる。
尚、本変形例の主制御基板200のCPU201は、上述した処理を実行することによ
って、回胴停止ボタン38a,38b,38cの操作順序(複数の操作部に対して行われ
た操作パターン)に応じて、特殊動作制御の実行(特殊状態)を継続させるか否かを決定
する。さらに、主制御基板200のCPU201は、上述した処理を実行することによっ
て、回胴停止ボタン38a,38b,38cの操作順序(複数の操作部に対して行われた
操作パターン)が「継続操作順序」(特定の操作順序:継続用操作パターン)である場合
に、特殊動作制御の実行(特殊状態)を継続させることを決定し、回胴停止ボタン38a
,38b,38cの操作順序(複数の操作部に対する操作パターン)が「継続操作順序」
と異なる操作順序(非継続用操作パターン)である場合に、特殊動作制御の実行(特殊状
態)を終了させる(継続させない)ことを決定する。加えて、特殊動作制御の実行(特殊
状態)が継続する場合には、回胴停止ボタン38a,38b,38cの操作順序(複数の
操作部に対して行われた操作パターン)に応じて、特殊動作制御の実行(特殊状態)を継
続させるか否かを再度決定する。従って、本変形例の主制御基板200のCPU201は
、本発明における「継続可否決定手段」に対応している。
また、本変形例の主制御基板200のCPU201は、上述した処理を実行することに
よって、回胴停止ボタン38a,38b,38cのうち何れかの回胴停止ボタンが操作さ
れるたびに、該回胴停止ボタン(該操作部)に対する操作が「継続操作順序」(特定の操
作順序)に一致(対応)しているか否かを判断し、該回胴停止ボタン(該操作部)に対す
る操作が「継続操作順序」(特定の操作順序)に一致(対応)している場合は、「継続時
ライン」(継続図柄)を停止表示するように該回胴停止ボタン(該操作部)に対応する前
記回胴を駆動する特殊動作制御を行う。従って、本変形例の主制御基板200のCPU2
01は、本発明における「特殊動作手段」に対応している。
以上、本発明について実施例および変形例を説明したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定され
ず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する
知識に基づく改良を適宜付加することができる。
例えば、上述した実施例および変形例では、再遊技役Bの入賞が成立した場合に「特殊
動作制御」を実行する構成としたが、これ以外の所定の条件が成立した場合に「特殊動作
制御」を実行する構成としてもよい。例えば、所定の遊技役が内部当選し場合、所定の遊
技役が入賞成立した場合、所定の図柄組合せが停止表示された場合等に「特殊動作制御」
を実行する構成としてもよい。
また、上述した実施例および変形例では、「特殊動作制御」を継続する場合は「青7揃
い」を停止表示する構成としたが、「特殊動作制御」を継続する場合に回胴に通常回転と
は異なる特殊回転を行わせる構成としてもよい。
また、上述した実施例および変形例では、回胴停止ボタンに対する操作パターンに応じ
て「特殊動作制御」を継続するか否かを決定する構成としたが、回胴停止ボタン以外の操
作部(例えば、演出ボタンや、スタートレバー36)に対する操作パターンに応じて「特
殊動作制御」を継続するか否かを決定する構成としてもよい。
また、上述した変形例では、回胴停止ボタン38a,38b,38cに対する操作順序
と「継続操作順序」(継続用操作パターン)が一致している場合に特典を付与する構成と
した。これに加えて、回胴停止ボタン38a,38b,38cに対する操作順序が「継続
操作順序」の一部と一致している場合には、「継続操作順序」の全部と一致している場合
よりも小さい特典を付与する構成としてもよい。例えば、第1操作のみが「継続操作順序
」と一致している場合は、AT演出中であれば該AT演出の継続回数を3回延長し、AT
演出中でなければ継続回数3回のAT演出を開始する構成としてもよい。
また、上述した実施例および変形例では、「特殊動作制御」を終了するときに停止表示
させる外れ態様としては、青7揃いがL1〜L5の何れのラインにも停止表示されない態
様(バラケ目)としたが、例えば、遊技者にとって認識が容易な特定の図柄が揃った図柄
組合せ(特殊動作制御終了図柄:例えば、図3に示す左回胴20aの3番の「BAR」の
図柄、中回胴20bの3番の「BAR」の図柄、右回胴20cの5番の「BAR」の図柄
、以下、「BAR−BAR−BAR」とも表記する)をL1〜L5の何れかのラインに表
示する態様としてもよい。これにより、「特殊動作制御」の終了が明確となり、上述した
実施例および変形例の遊技性をより好適に実現することが可能となる。
また、このように特殊動作制御終了図柄(BAR−BAR−BAR)を表示させた状態
で「特殊動作制御」を終了させて次回の図柄変動遊技を再開する場合は、各回胴20a,
20b,20cの通常回転の開始時期を不揃いにする「通常回転ランダム化処理」を行う
構成としてもよい。すなわち、特殊動作制御終了図柄(BAR−BAR−BAR)を表示
させて「特殊動作制御」を終了すると、各回胴に対応する通常回転の開始時間を不規則に
(ランダムに)設定するための回転開始時期設定処理を行い(通常回転開始態様決定手段
)、この回転開始時期設定処理の設定結果に従って、各回胴の通常回転をバラバラのタイ
ミングで開始する。回転開始時期設定処理の一例としては、所定時期に取得される回転開
始時期設定抽選用乱数(1〜100の乱数値)と、通常回転の開始時期(特殊動作制御終
了時から通常回転開始時までの遅延時間)が複数種類設定されたテーブル(遅延時間:1
秒、遅延時間:1.2秒、遅延時間:1.4秒など)に基づく抽選(回転開始時期設定抽
選)を行い、この抽選結果に従って通常回転の開始時期を設定するとともに、この処理を
各回胴に対し個別に実行する処理などが例示できる。
これにより、上述した実施例及び変形例における効果に加え、特殊動作制御終了図柄(
BAR−BAR−BAR)を表示したまま通常回転(BAR−BAR−BARが揃ったま
まの通常回転)が行われることによる違和感を遊技者に与えることを防止する効果、およ
び特殊動作制御終了図柄(BAR−BAR−BAR)を表示したまま通常回転することに
よる目押しの容易化を打ち消す効果が得られ、上記遊技性による遊技興趣向上効果ととも
に遊技公正化の効果を奏することが可能となる。なお、回転開始時期設定抽選を実行する
タイミングは、上記構成に限らず、特殊動作制御開始時、特殊動作制御実行中の所定時期
等種々のタイミングが例示できる。
尚、これら構成に基づく発明特定事項を以下に例示する。
すなわち、
遊技媒体の投入後に、所定の回転開始操作を受けて複数の回胴の回転を開始し、所定の
回転停止操作を受けて前記複数の回胴の回転を停止させる図柄変動遊技を行う遊技機にお
いて、
前記回転開始操作を受けると、前記複数の回胴の回転を開始する前に、前記図柄変動遊
技の進行を停止させる特殊状態を発生させる特殊状態発生手段(「特殊動作制御」を開始
する構成)と、
前記特殊状態中に特定図柄を表示させるように、前記複数の回胴の全部あるいは一部を
特殊動作させる特殊動作制御を実行する特殊動作実行手段と(「シングル青7揃い」また
は「ダブル青7揃い」を表示する構成)、
前記特殊状態中に前記特定図柄が表示されると、遊技上の特典を付与する特典付与手段
と(AT演出の継続回数の加算またはAT演出の開始を行う構成)、
前記特殊状態が終了して前記図柄変動遊技の進行を復帰させる際に、前記複数の回胴の
回転を各々異なる時期に開始して、前記特定図柄が整列したまま前記回胴が回転すること
を防止する整列回転防止手段(通常回転ランダム化処理を行う構成)と
を備えることを特徴とする。
また、上述した実施例および変形例では、前回の図柄変動遊技における停止表示態様(
青7揃いが中段のラインL2に停止表示された態様:特殊動作制御準備目)に基づき次回
の図柄変動遊技で「特殊動作制御」を開始する構成としたが、前回の図柄変動遊技におけ
る停止表示態様に基づくことなく次回の図柄変動遊技で「特殊動作制御」を開始する構成
としてもよい。
例えば、スタートレバー36操作時に予め定められた特殊動作制御条件が成立すると(
スタートレバー36操作時に行われる特殊動作制御抽選に当選する等)、通常回転に先立
って「特殊動作制御」を開始し、上述の特殊動作制御準備目を導出するための特殊動作制
御準備目導出処理を実行する。特殊動作制御準備目導出処理としては、先ず、「特殊動作
制御」実行中に回胴を所定の回転態様(通常回転と同じでもよいし異なってもよい)で回
転させて、回胴センサ26a,26b,26cによる各回胴20a,20b,20cの回
転位置検出(インデックス検知)を行い、各回胴の図柄位置を把握する。各回胴の図柄位
置を把握すると、特殊動作制御準備目を表示する位置まで各回胴を移動(回転)させる。
これにより、前回の図柄変動遊技の結果(停止表示態様)に基づくことなく、特殊動作制
御準備目を表示して「特殊動作制御」を実行することが可能となる。
また、前回の図柄変動遊技の結果(停止表示態様)に基づくことなく、特殊動作制御準
備目を表示して「特殊動作制御」を実行する場合には、「特殊動作制御」の終了に続く通
常回転の開始前に、前回の図柄変動遊技の結果(停止表示態様)に復帰させるようにして
もよい。すなわち、前回の図柄変動遊技の結果(停止表示態様)に基づくことなく、特殊
動作制御準備目を表示して「特殊動作制御」を実行する場合には、「特殊動作制御終了時
の停止表示態様」と「前回の図柄変動遊技の結果(停止表示態様)」とが一致しない虞が
あり、この場合、特殊動作制御終了時の停止表示態様によっては、遊技者に違和感を与え
るとともに、目押しの容易化を招いて遊技の公正を欠く虞がある。これを防ぐために、「
特殊動作制御」の開始に先立ち、「特殊動作制御」の開始直前の回胴の停止位置情報(前
回の図柄変動遊技結果)を記憶しておき(前遊技結果記憶手段)、「特殊動作制御」終了
時に、記憶されている停止位置情報に基づき回胴の停止位置を、前回の図柄変動遊技の結
果に対応する位置に戻した後、通常回転を開始する(複数の回胴の回転を一斉にまたはバ
ラバラに開始する)。このような構成でも、上述した実施例及び変形例における効果に加
え、遊技者に違和感を与えることを防止し、更には遊技公正化を図る効果を奏することが
可能となる。
尚、これら構成に基づく発明特定事項を以下に例示する。
すなわち、
遊技媒体の投入後に、所定の回転開始操作を受けて複数の回胴の回転を開始し、所定の
回転停止操作を受けて前記複数の回胴の回転を停止させる図柄変動遊技を行う遊技機にお
いて、
前記回転開始操作を受けると、前記複数の回胴の回転を開始する前に、前記図柄変動遊
技の進行を停止させる特殊状態を発生させる特殊状態発生手段(「特殊動作制御」を開始
する構成)と、
前記特殊状態を発生させる際に、該特殊状態の発生前の各回胴の停止態様を記憶する停
止態様記憶手段と(「特殊動作制御」の開始直前の回胴の停止位置情報を記憶する構成)

前記特殊状態中に特定図柄を表示させるように、前記複数の回胴の全部あるいは一部に
対して特殊動作を実行する特殊動作実行手段と(「特殊動作制御」実行中に回胴を所定の
回転態様で回転させて、特殊動作制御準備目を表示させる構成)、
前記特殊状態中に前記特定図柄が表示されると、遊技上の特典を付与する特典付与手段
と(AT演出の継続回数の加算またはAT演出の開始を行う構成)、
前記特殊状態が終了すると、停止態様記憶手段に記憶される停止態様となるように、各
回胴を駆動させてから前記図柄変動遊技の進行を復帰させる図柄変動遊技進行復帰手段(
「特殊動作制御」終了時に、記憶されている停止位置情報に基づき回胴の停止位置を、前
回の図柄変動遊技の結果に対応する位置に戻す構成)と
を備えることを特徴とする。
本発明は、遊技ホールで用いられる遊技機に利用することができる。
1…回胴式遊技機(遊技機)、20a,20b,20c…回胴、36…スタートレバ
ー、38a,38b,38c…回胴停止ボタン、200…主制御基板、201…CPU(
特殊状態発生手段、有効期間発生手段、継続可否決定手段、特殊状態継続手段、特殊状態
終了手段、特殊動作手段)、220…サブ制御基板、221…CPU(特典付与手段)。

Claims (1)

  1. 開始部材の操作に基づいて外周面に複数の図柄が設けられた複数のリール通常制御処理で回転させ、停止部材の操作に基づいて前記複数のリールを停止させる図柄変動遊技を行う遊技機において、
    遊技の進行を制御する主制御手段と、
    演出を制御するサブ制御手段と、を備え、
    前記主制御手段は、
    複数の遊技役から当選役を決定す役抽選を行う役抽選手段と、
    所定条件が成立することに基づいて、図柄変動遊技の進行を一時的に停止させる特殊状態を発生させる特殊制御手段と、
    前記特殊状態中において、前記複数のリールを回転させ、前記停止部材の操作に基づいて前記複数のリールを停止させる特殊状態図柄変動制御手段と、
    前記特殊状態が終了して、前記複数のリールを前記通常制御処理で回転させる際に、前記複数のリールを各々異なる時期に回転させて図柄変動遊技の進行を再開させる図柄変動遊技再開手段と、
    回転中の前記複数のリールを前記停止部材の操作に基づいて停止させ、停止された前記複数のリールの図柄組み合わせが、当選役に対応する図柄組み合わせの場合に、前記当選役に対応する第1特典を付与する第1特典付与手段と、を備え、
    前記サブ制御手段は、
    前記特殊状態図柄変動制御手段により停止された前記複数のリールの図柄組み合わせが前記役抽選の何れの抽選結果に対応しない特定の図柄組み合わせの場合に、前記第1特典とは異なる第2特典を付与する第2特典付与手段を備える
    ことを特徴とする遊技機。
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