JP5689335B2 - ラチェット式テンショナ - Google Patents
ラチェット式テンショナ Download PDFInfo
- Publication number
- JP5689335B2 JP5689335B2 JP2011044378A JP2011044378A JP5689335B2 JP 5689335 B2 JP5689335 B2 JP 5689335B2 JP 2011044378 A JP2011044378 A JP 2011044378A JP 2011044378 A JP2011044378 A JP 2011044378A JP 5689335 B2 JP5689335 B2 JP 5689335B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ratchet
- plunger
- sliding
- tooth
- teeth
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H7/00—Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
- F16H7/08—Means for varying tension of belts, ropes, or chains
- F16H7/0848—Means for varying tension of belts, ropes, or chains with means for impeding reverse motion
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H7/00—Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
- F16H7/08—Means for varying tension of belts, ropes, or chains
- F16H2007/0802—Actuators for final output members
- F16H2007/0812—Fluid pressure
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H7/00—Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
- F16H7/08—Means for varying tension of belts, ropes, or chains
- F16H7/0848—Means for varying tension of belts, ropes, or chains with means for impeding reverse motion
- F16H2007/0853—Ratchets
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H7/00—Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
- F16H7/08—Means for varying tension of belts, ropes, or chains
- F16H7/0848—Means for varying tension of belts, ropes, or chains with means for impeding reverse motion
- F16H2007/0859—Check valves
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
Description
そして、プランジャが過飛び出し状態になると、チェーンに過大張力が発生することから、この過大張力が発生しているチェーンからの反力によるプランジャの後退が規制されると、チェーンは、過大張力が作用している状態(以下、「張力過多」という。)のまま走行することになり、チェーンへの負担や騒音が増加する。
また、本発明の別の目的は、テンショナの高圧油室内の油圧が反力に対向するのに十分でない低油圧状態にあるときに、プランジャの後退を阻止して、プランジャが後退することに起因する騒音の低減を図ることである。
H<B−T
を満たすことにより、前述した課題を解決したものである。
H>D
を満たすことにより、前述した課題を解決したものである。
しかも、傾斜抑制構造による両側接触傾斜状態の発生防止効果は、プランジャが後退方向へのラチェットの押圧を開始した直後に、ほぼ静止状態にあるラチェットが反噛合い方向へ摺動を開始する摺動開始時期を含む期間に奏されるので、傾斜抑制構造によりラチェットに作用する静止摩擦力の低減が可能になる。
この結果、ラック歯からのラチェット歯の噛外れが迅速に行われて、プランジャの後退の迅速化が可能になり、巻掛け伝動体の過大張力の解消を迅速化できるので、過大張力に起因する巻掛け伝動体の負担および騒音の減少が可能になる。
傾斜抑制構造が、非ラチェット部材およびラチェットの一方の部材に設けられて他方の部材に当接可能なストッパにより構成されるので、傾斜抑制構造を簡単な構造で実現することができる。
また、ストッパと他方の部材との当接位置は、ラチェットの中心軸線および前端ラチェット歯よりも前進方向側にあることから、該当接位置が前端ラチェット歯よりもラチェットの傾斜方向である前進方向側に位置する分、両側接触傾斜状態の発生防止効果が奏される摺動方向でのラチェットの摺動範囲(以下、「傾斜抑制摺動範囲」という。)を大きくすることができる。この結果、反噛合い方向へのラチェットの摺動性が向上するラチェットの傾斜抑制摺動範囲を拡大できるので、プランジャの後退および巻掛け伝動体の過大張力の解消を迅速化を向上させることができて、過大張力に起因する巻掛け伝動体の負担および騒音の一層の減少が可能になる。
ストッパがプランジャのラック歯と当接することによりラチェットの傾斜が抑制されるので、ラック歯を利用することにより、簡単な構造で傾斜抑制構造を構成することができる。
そして、ストッパがラック歯の歯先に当接する場合には、ストッパの形状を簡単化することができるので、ストッパの形成が容易になる。
また、ストッパがラック歯の歯面に当接する場合には、当接位置がラック歯の歯底と歯先との間になるので、ストッパがラック歯の歯先に当接する場合に比べて、傾斜抑制摺動範囲を大きくすることができる。
ラチェットが噛合い方向での最大突出位置を占めているとき、ラック歯の歯先とストッパとの間には、摺動方向で隙間Eが形成されるので、突起がプランジャの進退方向への移動を妨げることが防止される。この結果、ラチェットのプランジャ側端面からプランジャに向けて突出するストッパを備えるテンショナにおいて、進退方向でのプランジャの良好な移動性を確保しながら、突起が奏する傾斜抑制効果によりプランジャの後退の迅速性を向上させることができる。
突起の高さHが距離Dよりも大きいことから、ラチェットの傾斜を抑制するためにラチェット歯の歯底とラック歯の歯先とを当接状態にする必要がないので、該当接状態とすることよるラチェット歯の歯底および歯先の摩耗を防止することができる。
ラチェット付勢手段の付勢力が巻掛け伝動体からプランジャを後退させる第1反力で発生するラチェットの摺動方向の第1分力よりも大きく設定されていることにより、プランジャを後退させる反力が発生すると、ラチェット付勢手段の付勢力がラチェットに作用して、ラチェット歯がプランジャのラック歯と噛み合うため、プランジャの後退方向の動きを規制して後退変位を阻止し、巻掛け伝動体のバタツキ音を低減することができるばかりでなく、プランジャ付勢手段の付勢力が単にプランジャを突出付勢させる付勢力のみで充足されるため、特殊な高荷重対応のプランジャ付勢用ばねやオリフィス機構やオイルリザーブ機構を必要とせず、部品点数や製造コストを低減してテンショナ自体を小型化することができる。
ラック歯がラチェットの反噛合い方向に対して前進方向側に傾斜するストップ面と反噛合い方向に対して後退方向側に傾斜する摺動面とで凹凸状に形成されているとともに、ラチェット歯がラチェットの反噛合い方向に対して前進方向側に傾斜するストップ対向面と反噛合い方向に対して後退方向側に傾斜する摺動対向面とで凹凸状に形成されていることにより、張力過多時にプランジャを後退させる第2反力が発生すると、この反力がプランジャ側のストップ面を介してラチェットのストップ対向面に分力として作用し、このラチェットのストップ対向面に作用した分力がラチェットの摺動方向の更に小さな分力としてラチェットのラチェット歯をプランジャのラック歯と噛み外れるように作用し、プランジャのラック歯がラチェットのストップ対向面を経て摺動対向面を滑動して1歯分戻すため、張力過多時にラチェットのラチェット歯とプランジャのラック歯に生じがちな歯欠けなどの摩損を防止しつつプランジャの後退方向の動きを規制せず後退変位を円滑に許容することができるとともにラチェット付勢用手段に対する過度の衝撃も回避して優れた耐久性を発揮することができる。
高圧油室内の油圧が第1反力に対向するのに十分でない低油圧状態にあるエンジン始動時にプランジャを後退させようとする第1反力が発生したときに、プランジャのラック歯とラチェットのラチェット歯との噛み外れが阻止されるため、エンジン始動時にプランジャの後退を阻止することができる。また、エンジン始動後での張力過多時にプランジャを後退させる第2反力が発生したときに、プランジャの後退が許容されるため、過大張力を速やかに減少させることができる。したがって、エンジンにおいて、前述した発明の効果が奏される。
図1は、本発明の実施例に係るラチェット式テンショナ100の使用態様図、図2は、図1のテンショナ100の断面図、図3は、図1のテンショナ100のプランジャ120が前進するときのラック歯122とラチェット歯151との噛合い状態を説明する図、図4は、エンジン始動時にプランジャ120の後退が阻止されるときのラック歯122とラチェット歯151との噛合い状態を説明する図、図5は、タイミングチェーンCの張力過多時に、プランジャ120が後退を開始するときのラック歯122とラチェット歯151との噛合い状態を説明する図、図6は、タイミングチェーンCの張力過多時に、プランジャ120が後退しているときのラック歯122とラチェット歯151との噛合い状態を説明する図、図7は、タイミングチェーンCの張力過多時に、プランジャ120が後退を終了したときのラック122歯とラチェット歯151との噛合いを説明する図、図8は、図1のテンショナ100のラチェット150の斜視図、図9は、エンジン始動時にプランジャ120の後退が阻止されるときのラチェット150の状態を説明する断面図、図10は、タイミングチェーンCの張力過多時にプランジャ120が後退を開始した後のラチェット150の状態を説明する断面図である。
なお、図9,図10では、断面図であるラチェット150のハッチングが省略されている。
ここで、スプロケットS1、1対の被駆動側のスプロケットS2およびタイミングチェーンCは、巻掛け伝動装置を構成する。
タイミングチェーンCの張り側にはタイミングチェーンCの走行を案内する固定ガイドGがエンジン本体に取り付けられている。
プランジャ付勢用ばね130および高圧油室131内の圧油は、プランジャ120を前進方向に付勢するプランジャ付勢手段を構成する。
径方向および周方向は、それぞれ、ラチェット150の中心軸線Lrを中心とする径方向および周方向であるとする。また、中心軸線Lrは、ラチェット150の外周面153の中心軸線でもある。
なお、図2には、中心軸線Lhを有する内周面115と同心状態で位置するラチェット150が示されている。
同様に、部材などにおける「前進方向側」は、該部材などにおいて、プランジャ120の進退方向で前進方向側の位置を意味し、また「後退方向側」は、プランジャ120の進退方向で後退方向側の位置を意味するものとする。
本実施例では、ハウジング110の油供給路111に繋がる油路141aを有するボールシート141と、このボールシート141の弁座141bに着座するチェックボール142と、このチェックボール142をボールシート141に押圧付勢するボール付勢用ばね143と、このボール付勢用ばね143を支持し且つチェックボール142の移動量を規制する鐘状リテーナ144とから構成された逆止弁ユニット140が採用されている。
ばね係止用プラグ170は、その外周部に、ラチェット収容穴113の反プランジャ側端部に嵌め込まれて抜止めのための弾力性を発揮する多数の突出舌片171を有する抜止め用座金であるとともに、ラチェット付勢用ばね160の付勢力Fs(図3〜図5参照)を設定する付勢力設定部でもある。
図3に示されるように、ラチェット付勢用ばね160の付勢力Fsは、エンジン始動時およびエンジン始動後の通常運転時(すなわち、タイミングチェーンCが後述する張力過多でないときのエンジン運転時)において、プランジャ付勢用ばね130および高圧油室131内の圧油の油圧に基づいてプランジャ120に作用する前進力Faによりプランジャ120が前進して突出する際、ラック歯122およびラチェット歯151を通じラチェット150に作用する該前進力Faの反噛合い方向の分力faよりも、常に小さくなるように設定されている。
そして、分力faが、付勢力Fsと摩擦力との合力に打ち勝つと、プランジャ120は、ラチェット150を反噛合い方向に押し戻しながら可動レバーA(図1参照)に追従して前進する。なお、図3には、プランジャ120が前進する前のプランジャ120の前端部およびラチェット150の位置が二点鎖線で示されている。
ここで、前記摩擦力は、ラック歯122とラチェット歯151との間で作用する摺動方向での摩擦力である。
ここで、第1反力f1は、タイミングチェーンCの第1走行状態、例えば、高圧油室131が低油圧状態にあるときとしてのエンジン始動時、および、エンジン始動後の通常運転時での走行状態における反力Fである。
また、前記低油圧状態は、高圧油室131への前記外部圧油の供給が行われないエンジン停止中での高圧油室131への空気の侵入などに起因して、高圧油室131にプランジャ120の後退を規制するための十分な油圧が存在していない状態、つまり高圧油室131内の油圧が第1反力F1に対向するのに十分でない状態である。
ここで、第2反力F2は、タイミングチェーンCの第2走行状態、例えばエンジン始動後(したがって、高圧油室131が圧油で満たされているとき)に、タイミングチェーンCの張力変動やエンジンの温度変化によるエンジン本体やタイミングチェーンCの熱膨張などに起因して、タイミングチェーンCの伸長時にプランジャ120が過大に前進する状態(すなわち、過飛び出し状態)になって、タイミングチェーンCに過大張力が発生する張力過多時での走行状態における反力Fである。
したがって、第1反力F1は、タイミングチェーンCに発生する張力が前記過大張力よりも小さいときの反力である。そして、第2反力F2は第1反力F1よりも大きい。
テンショナ100において、図3〜図5に示されるように、ラック歯122は、ラチェット150の摺動方向に対して反噛合い方向に向かって前進方向に傾斜する歯面であるストップ面122aとラチェット150の摺動方向に対して反噛合い方向に向かって後退方向に傾斜する歯面である摺動面122bとで凹凸状に形成されている。そして、ラチェット歯151は、ラチェット150の摺動方向に対して反噛合い方向に向かって前進方向に傾斜する歯面であるストップ対向面151aとラチェット150の摺動方向に対して反噛合い方向に向かって後退方向に傾斜する歯面である摺動対向面151bとで凹凸状に形成されている。
傾斜角θは、プランジャ120に対して、第1反力F1が作用するときに、ラック歯122とラチェット歯151との噛外れを阻止して、プランジャ120の後退を阻止するように、かつ第2反力F2が作用するときに、ラック歯122とラチェット歯151との噛外れ許容して、プランジャ120の後退を許容するように実験やシミュレーションなどにより決定される。
また、傾斜角αは、プランジャ120に対して、前進力Fa(図3参照)が作用するときに、ラック歯122とラチェット歯151との噛外れ許容して、プランジャ120の前進を許容するように、実験やシミュレーションなどにより決定される。
fa=Fa×cosα×sinα
fa>Fs
となる。
f1=F1×cosθ×sinθ
f1<Fs
となる。
f2=F2×cosθ×sinθ
f2>Fs
となる。
図9,図10に示されるように、ハウジング110は、ラチェット収容穴113を形成する内周面115、すなわちラチェット収容穴113の形成面を有する。内周面115は、ラチェット150における摺接面である外周面153が摺接することによりラチェット150を摺動方向に摺動自在に案内する案内面である。そして、摺動方向での内周面115の形成範囲Nh(図2参照)は、摺動方向での外周面153の形成範囲Nr(図2参照)、すなわち摺動方向でのラチェット本体152の長さよりも大きい。
なお、図9,図10には、説明の便宜上、ラチェット150をラチェット収容穴113内で摺動自在とするための内周面115と外周面153との間の径方向の微小隙間gが誇張されて示されている。
外周面153は、プランジャ120が前進するときに、プランジャ120により前進方向に押圧されて内周面115の前進方向側部分115aに押し付けられたラチェット150が反噛合い方向に移動するときに、および、ラチェット150が噛合い方向に移動するときに、内周面115に摺接する。
より具体的には、突起180は、プランジャ120の前進方向で最前位置にあるラチェット歯151である前端ラチェット歯151Aに対して前進方向側に配置されていて、前端ラチェット歯151Aよりも前進方向側に位置する特定ラック歯122Aの歯先123に当接可能である。
特定ラック歯122Aは、前端ラチェット歯151Aと噛み合っているラック歯122よりも、前進方向側に位置するラック歯122である。
頂面180aは中心軸線Lrに直交する平面である。
突起180は、ラチェット本体152に一体成形により形成されるが、別の例として、突起180がラチェット本体152とは別個の部材により構成され、ラチェット本体152に一体に固定されて設けられてもよい。
H<T−B (1)
H>D (2)
を満たすように設定される。
なお、中心軸線方向は、中心軸線Lrに平行な方向である。
なお、図6,図7には、エンジン始動後にタイミングチェーンCに過大張力が発生したときに、プランジャ120が後退を開始する前のプランジャ120の前端部およびラチェット150の位置が二点鎖線で示されている。
このようにして、プランジャ120がラック歯122の1歯分もしくは数歯分だけ後退することにより、タイミングチェーンCの張力変動やエンジンの温度変化などで発生するプランジャ120の過飛び出し状態および該過飛出し状態により発生する過大張力が解消される。
チェット式テンショナ100のラチェット機構Rは、ハウジング110に設けられたラチェット収容穴113内に摺動自在に収容されて摺動方向に移動するラチェット150と、プランジャ120に設けられてラチェット150のラチェット歯151と噛合い可能なラック歯122と、噛合い方向にラチェット150を付勢するラチェット付勢用ばね160とを備え、ラチェット機構Rは、タイミングチェーンCからプランジャ120に作用する反力Fが、タイミングチェーンCに発生する張力が過大張力であるときの第2反力F2であるときに、プランジャ120の後退を許容し、ハウジング110は、ラチェット150の外周面153が摺接することによりラチェット150を摺動方向に案内する内周面115を有し、第2反力F2の作用で後退するプランジャ120により押圧されたラチェット150が反噛合い方向に向かって前進方向に傾斜することにより外周面153が内周面115の前進方向側部分115aに接触することを防止する傾斜抑制構造としてのストッパである突起180を備える。
この構成により、摺動方向への移動時に内周面115に摺接する外周面153を有するラチェット150は、過大張力が発生している張力過多時のタイミングチェーンCから作用する第2反力F2により後退するプランジャ120により後退方向で内周面115に押し付けられたときに、突起180は、ラチェット150が傾斜することにより外周面153が内周面115の前進方向側部分115aおよび後退方向側部分115bに接触する両側接触傾斜状態になることを防止する。このため、ラチェット150が両側接触傾斜状態になって内周面115の前進方向側部分115aおよび後退方向側部分115bに接触する場合に比べて、ラチェット150は内周面115に対して反噛合い方向に円滑に摺動することができ、反噛合い方向へのラチェット150の摺動性が向上する。
しかも、突起180による両側接触傾斜状態の発生防止効果は、プランジャ120が後退方向へのラチェット150の押圧を開始した直後に、ほぼ静止状態にあるラチェット150が反噛合い方向へ摺動を開始する摺動開始時期を含む期間に奏されるので、傾斜抑制構造によりラチェット150に作用する静止摩擦力の低減が可能になる。
この結果、ラック歯122からのラチェット歯151の噛外れが迅速に行われて、プランジャ120の後退の迅速化が可能になり、過飛び出し状態およびタイミングチェーンCの過大張力の解消を迅速化できるので、過大張力に起因するタイミングチェーンCの負担および騒音の減少が可能になる。
また、突起180とラック歯122の歯先123との当接位置Pは、ラチェット150の中心軸線Lrと、前進方向で最前位置にあるラチェット歯151である前端ラチェット歯151Aとに対して前進方向側に位置する。この構成により、当接位置Pは、中心軸線Lrおよび前端ラチェット歯151Aよりも前進方向側にあることから、該当接位置Pが前端ラチェット歯151Aよりもラチェット150の傾斜方向である前進方向側に位置する分、例えば、当接位置Pがプランジャ120の進退方向でラチェット歯151と同じ位置に設けられる場合に比べて、傾斜抑制摺動範囲(すなわち、両側接触傾斜状態の発生防止効果が奏される摺動方向でのラチェット150の摺動範囲)を大きくすることができる。この結果、反噛合い方向へのラチェット150の摺動性が向上するラチェット150の傾斜抑制摺動範囲を拡大できるので、プランジャ120の後退およびタイミングチェーンCの過大張力の解消を迅速化を向上させることができて、過大張力に起因するタイミングチェーンCの負担および騒音の一層の減少が可能になる。
H<B−T
を満たすことにより、ラチェット150が噛合い方向での最大突出位置を占めているとき、ラック歯122の歯先123とストッパとの間には、摺動方向で隙間Eが形成されるので、突起180がプランジャ120の進退方向への移動を妨げることが防止される。この結果、ラチェット150のプランジャ側端面154からプランジャ120に向けて突出する突起180を備えるテンショナ100において、進退方向でのプランジャ120の良好な移動性を確保しながら、突起180が奏する傾斜抑制効果によりプランジャ120の後退の迅速性を向上させることができる。
H>D
を満たすことにより、突起180の高さHが距離Dよりも大きいことから、ラチェット150の傾斜を抑制するためにラチェット歯151の歯底151cとラック歯122の歯先とを当接状態にする必要がないので、該当接状態とすることよるラチェット歯151の歯底151cおよびラック歯122の歯先の摩耗を防止することができる。
この構成により、高圧油室131内の油圧が第1反力F1に対向するのに十分でない低油圧状態にあるエンジン始動時にプランジャ120の後退変位を抑制することで、タイミングチェーンCのバタツキ音を低減することができるとともに、エンジン始動後のタイミングチェーンCの過大張力によってプランジャ120の後退変位を許容することで、プランジャ120の焼き付きを防止することができる。しかも、特殊な高荷重対応のプランジャ付勢用ばねやオリフィス機構やオイルリザーブ機構を必要とせず、部品点数や製造コストを低減してテンショナ100自体を小型化することができる。
この構成により、エンジン始動後のタイミングチェーンCの張力過多時にラチェット歯151とラック歯122に生じがちな歯欠けなどの摩損を防止しつつプランジャ120の後退方向の動きを規制せず後退変位を円滑に許容できるとともにラチェット付勢用ばね160に対する過度の衝撃も回避して優れた耐久性を発揮することができる。
図11は、実施例の第1変形例であるテンショナ100のラチェット150の斜視図、図12は、第1変形例において、図9に対応する図、図13は、実施例の第2変形例であるテンショナ100のラチェット150において、図9に対応する図である。
また、中心軸線方向で、ラチェット150のプランジャ側端面154からの突起181の高さHは、ラチェット歯151の高さKよりも低く、しかも傾斜開始直前状態で、突起181と特定ラック歯122Bとは非接触状態にある。この構造により、突起181がプランジャ120の進退方向への移動を妨げることが防止されるので、進退方向でのプランジャ120の良好な移動性を確保しながら、突起181が奏する傾斜抑制効果によりプランジャ120の後退の迅速性を向上させることができる。
この傾斜直前状態から、プランジャ120の後退により、ラチェット150が反噛合い方向に向かって前進方向に傾斜する(図12に二点鎖線で示されている。)と、突起181が歯面122bに当接して、ラチェット150がさらに傾斜することが防止される。このとき、突起181と特定ラック歯122Bとの当接位置Pは、中心軸線Lrと、前端ラチェット歯151Aとに対して前進方向側に位置する。
また、プランジャ120の後退につれてラチェット150が反噛合い方向に摺動するとき、当接位置Pは、摺動面122b上で後退方向および反噛合い方向に移動する。このため、当接位置Pが摺動面122b上で移動する間、傾斜抑制効果を維持することができ、かつ傾斜抑制摺動範囲を大きくすることができる。
そして、この第2実施例によれば、実施例と同様の作用および効果が奏される。
突起182はラチェット収容穴113内に配置されていることより、突起182がプランジャ120の進退方向への移動を妨げることが防止されるので、進退方向でのプランジャ120の良好な移動性を確保しながら、突起182が奏する傾斜抑制効果によりプランジャ120の後退の迅速性を向上させることができる。
この傾斜直前状態から、プランジャ120の後退により、ラチェット150が反噛合い方向に向かって前進方向に傾斜する(図12に二点鎖線で示されている。)と、プランジャ側端面154の縁部154aと突起182とが当接位置Pで当接することにより、ラチェット150が両側接触傾斜状態になることが防止される。当接位置Pは、中心軸線Lrと、前端ラチェット歯151Aとに対して前進方向側に位置する。
そして、この第3実施例によれば、実施例と同様の作用および効果が奏される。
突起180の頂面180aの形成範囲は、ラチェット歯151の歯幅方向で、ラチェット歯151の歯幅よりも小さくてもよく、また進退方向で、プランジャ120の後退に基づく当接位置Pの移動経路が頂面180a上で確保されることを条件として、ラック歯122の1ピッチよりも小さくてもよい。
前記実施例では、ハウジング110の内周にラチェット150が嵌合したが、ハウジング110の一部分である支持部の外周にラチェット150が嵌合する場合には、請求項における案内面はハウジング110の前記支持部の外周面153により構成され、請求項における摺接面はラチェット150の内周面115により構成される。
進退方向と摺動方向との交差は、直交以外の形態でもよい。
巻掛け伝動体は、エンジンのタイミングチェーンC以外のチェーンまたはベルトであってもよく、また、エンジン以外の機械の巻掛け伝動装置に備えられてもよい。
110 ハウジング
113 ラチェット収容穴
115 内周面
120 プランジャ
122 ラック歯
122a ストップ面
122b 摺動面
122A,122B 特定ラック歯
123 歯先
130 プランジャ付勢用ばね
131 高圧油室、
150 ラチェット
151 ラチェット歯
151A 前端ラチェット歯
151a ストップ対向面
151b 摺動対向面
153 外周面
154 プランジャ側端面
155、156,157 第2摺接面
160 ラチェット付勢用ばね
180,181,182 突起
C タイミングチェーン
S1,S2 スプロケット
R ラチェット機構
Fs ラチェット付勢用ばねの付勢力
F,F1,F2 反力
f1,f2 分力
Lr 中心軸線
E 隙間
P 当接位置
θ ストップ面の傾斜角
α 摺動面の傾斜角
Claims (8)
- ハウジングと、前記ハウジングに進退方向に移動自在に支持されるとともに回転部材に巻き掛けられた巻掛け伝動体に張力を付与するために前記ハウジングから前記進退方向で前進するプランジャと、前記プランジャを前進方向に付勢するプランジャ付勢手段と、前記巻掛け伝動体から後退方向に作用する反力による前記プランジャの後退を規制可能なラチェット機構とを備えるラチェット式テンショナにおいて、
前記ラチェット機構は、前記ハウジングに設けられた収容空間内に摺動自在に収容されて前記進退方向と交差する摺動方向に移動するラチェットと、前記プランジャに設けられて前記ラチェットのラチェット歯と噛合い可能なラック歯と、前記ラチェット歯が前記ラック歯に噛み合うときの前記摺動方向での噛合い方向に前記ラチェットを付勢するラチェット付勢手段とを備え、
前記ラチェット機構は、前記反力が、前記巻掛け伝動体に発生する張力が過大張力よりも小さいときの第1反力であるときに、前記ラチェット歯と前記ラック歯との噛合いにより前記プランジャの後退を規制し、前記反力が、前記張力が前記過大張力であるときの第2反力であるときに、前記ラチェットが反噛合い方向に摺動して前記ラチェット歯が前記ラック歯から噛み外れることにより前記プランジャの後退を許容し、
前記ハウジングは、前記収容空間を形成するとともに前記ラチェットの摺接面が摺接することにより前記ラチェットを前記摺動方向に案内する案内面を有し、
前記第2反力の作用で後退する前記プランジャにより押圧された前記ラチェットが前記反噛合い方向に向かって前記前進方向に傾斜することにより前記摺接面が前記案内面の前進方向側部分に接触することを防止する傾斜抑制構造を備えることを特徴とするラチェット式テンショナ。 - 前記傾斜抑制構造は、前記ラチェット以外の部材である非ラチェット部材および前記ラチェットの一方の部材に設けられて、前記非ラチェット部材および前記ラチェットの他方の部材に前記摺動方向で当接可能なストッパであり、
前記ストッパと前記他方の部材との当接位置は、前記ラチェットの中心軸線と、前記前進方向で最前位置にある前記ラチェット歯である前端ラチェット歯とに対して前進方向側に位置することを特徴とする請求項1に記載のラチェット式テンショナ。 - 前記一方の部材は、前記ラチェットであり、
前記他方の部材は、前記非ラチェット部材である前記プランジャであり、
前記ストッパは、前記噛合い方向に突出している突起であり、前記ラック歯の歯先または歯面に当接可能であることを特徴とする請求項2に記載のラチェット式テンショナ。 - 前記ラチェットが前記噛合い方向での最大突出位置を占めて前記ラチェット歯と前記ラック歯とが噛合い状態にあるときに、前記ラチェットのプランジャ側端面から前記歯先との前記当接位置までの前記突起の高さHと、前記ラック歯の歯丈Tと、前記ラック歯の歯底と前記プランジャ側端面との間の距離Bとが、次の関係式
H<B−T
を満たすことを特徴とする請求項3に記載のラチェット式テンショナ。 - 前記高さHと、前記ラチェット歯の歯底と前記プランジャ側端面との距離Dとが、次の関係式
H>D
を満たすことを特徴とする請求項4に記載のラチェット式テンショナ。 - 前記ラチェット付勢手段が前記ラチェットを前記噛合い方向に付勢する付勢力は、前記第1反力で発生する前記摺動方向の第1分力よりも大きく設定され、前記第2反力で発生する前記摺動方向の第2分力よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のラチェット式テンショナ。
- 前記ラック歯が、前記反噛合い方向に向かって前記前進方向に傾斜するストップ面と、前記反噛合い方向に向かって前記後退方向に傾斜する摺動面とで凹凸状に形成され、
前記ラチェット歯が、前記反噛合い方向に向かって前記前進方向に傾斜するストップ対向面と、前記反噛合い方向に向かって前記後退方向に傾斜する摺動対向面とで凹凸状に形成されていることを特徴とする請求項6に記載のラチェット式テンショナ。 - 前記ハウジングは、前記回転部材を回転させるエンジンに取り付けられ、
前記プランジャ付勢手段は、前記ハウジングに形成された高油圧室に前記エンジンの運転時に供給される圧油の油圧を含み、
前記第1反力は、前記エンジンの始動時に発生する前記反力を含み、
前記第2反力は、前記エンジンの始動後に発生する前記反力を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のラチェット式テンショナ。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011044378A JP5689335B2 (ja) | 2011-03-01 | 2011-03-01 | ラチェット式テンショナ |
US13/401,160 US8734278B2 (en) | 2011-03-01 | 2012-02-21 | Rachet-type tensioner |
DE102012101527.9A DE102012101527B4 (de) | 2011-03-01 | 2012-02-25 | Spanner mit Sperrelement |
KR1020120020208A KR101542288B1 (ko) | 2011-03-01 | 2012-02-28 | 래칫식 텐셔너 |
CN201210050657.XA CN102654180B (zh) | 2011-03-01 | 2012-02-29 | 棘爪式张紧器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011044378A JP5689335B2 (ja) | 2011-03-01 | 2011-03-01 | ラチェット式テンショナ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012180902A JP2012180902A (ja) | 2012-09-20 |
JP5689335B2 true JP5689335B2 (ja) | 2015-03-25 |
Family
ID=46671518
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011044378A Expired - Fee Related JP5689335B2 (ja) | 2011-03-01 | 2011-03-01 | ラチェット式テンショナ |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US8734278B2 (ja) |
JP (1) | JP5689335B2 (ja) |
KR (1) | KR101542288B1 (ja) |
CN (1) | CN102654180B (ja) |
DE (1) | DE102012101527B4 (ja) |
Families Citing this family (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5421303B2 (ja) | 2011-02-02 | 2014-02-19 | 株式会社椿本チエイン | ラチェット式テンショナ |
JP5689344B2 (ja) | 2011-03-24 | 2015-03-25 | 株式会社椿本チエイン | ラチェット式テンショナ |
JP5705033B2 (ja) | 2011-06-02 | 2015-04-22 | 株式会社椿本チエイン | リング式テンショナ |
US8821326B2 (en) | 2012-05-18 | 2014-09-02 | Tsubakimoto Chain Co. | Ratchet-type tensioner |
JP2014227928A (ja) * | 2013-05-23 | 2014-12-08 | ヤマハ発動機株式会社 | 内燃機関およびそれを備えた自動二輪車 |
US9346490B2 (en) * | 2013-10-16 | 2016-05-24 | Ford Global Technologies, Llc | Tapered involute sector gear and variable ratio rack recirculating-ball style steering gearbox |
JP6190322B2 (ja) * | 2014-06-06 | 2017-08-30 | 株式会社椿本チエイン | チェーンテンショナ |
CN105736655B (zh) * | 2014-12-09 | 2020-02-18 | 舍弗勒技术有限两合公司 | 棘轮式液压张紧器 |
JP6386978B2 (ja) * | 2015-07-31 | 2018-09-05 | 株式会社椿本チエイン | テンショナ |
CN107642967B (zh) * | 2017-10-10 | 2024-05-31 | 深圳市大成精密设备股份有限公司 | 一种具备加热和冷却功能的分离式动态接触系统 |
JP7100467B2 (ja) * | 2018-03-05 | 2022-07-13 | Ntn株式会社 | チェーンテンショナ |
CN208595200U (zh) * | 2018-04-28 | 2019-03-12 | 深圳市大疆创新科技有限公司 | 齿轮传动机构和水弹枪 |
Family Cites Families (21)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2559664Y2 (ja) | 1992-04-24 | 1998-01-19 | 株式会社椿本チエイン | 外部油圧によって解除されるロック機構を具えたテンショナ |
JP2559664B2 (ja) | 1993-02-19 | 1996-12-04 | 岩谷産業株式会社 | 炉床階段式焼却炉 |
US5718650A (en) * | 1996-10-03 | 1998-02-17 | Borg-Warner Automotive, Inc. | Hydraulic tensioner with porous vent |
DE20119200U1 (de) * | 2001-11-27 | 2003-04-10 | Joh. Winklhofer & Söhne GmbH und Co KG, 81369 München | Kettenspanner mit mechanischer Verriegelung |
JP2003240071A (ja) * | 2001-12-14 | 2003-08-27 | Borg Warner Morse Tec Japan Kk | 液圧テンショナ |
US20030236144A1 (en) * | 2001-12-14 | 2003-12-25 | Borgwarner Morse Tec Japan K.K. | Hydraulic tensioner |
JP4149754B2 (ja) | 2002-07-04 | 2008-09-17 | 大同工業株式会社 | スプライン型油圧式テンショナー |
US6945889B2 (en) * | 2002-10-04 | 2005-09-20 | Borgwarner Inc. | Hydraulic chain tensioner |
US20040204272A1 (en) * | 2003-03-20 | 2004-10-14 | Borgwarner Morse Tec Japan K.K. | Hydraulic tensioner |
JP4113817B2 (ja) * | 2003-09-03 | 2008-07-09 | ボルグワーナー・モールステック・ジャパン株式会社 | 液圧テンショナ |
JP4485841B2 (ja) * | 2004-04-23 | 2010-06-23 | ボルグワーナー・モールステック・ジャパン株式会社 | 液圧テンショナ |
US7691017B2 (en) * | 2004-04-23 | 2010-04-06 | Borgwarner Morse Tec Japan K.K. | Hydraulic tensioner |
US20060160645A1 (en) * | 2005-01-14 | 2006-07-20 | Borgwarner Inc. | Tensioner with ratcheting device |
US20070243961A1 (en) * | 2006-02-03 | 2007-10-18 | Ford Global Technologies, Llc | Ratcheting tensioner with override |
JP5238720B2 (ja) * | 2007-01-26 | 2013-07-17 | ボーグワーナー インコーポレーテッド | 摺動ラック用ラチェット式テンショナ |
CN201273361Y (zh) * | 2008-08-08 | 2009-07-15 | 奇瑞汽车股份有限公司 | 一种链条张紧装置 |
JP4942787B2 (ja) * | 2009-05-20 | 2012-05-30 | 株式会社椿本チエイン | ラチェット式テンショナ |
JP5214643B2 (ja) | 2010-01-28 | 2013-06-19 | 株式会社椿本チエイン | ラチェット式テンショナ |
JP5197718B2 (ja) | 2010-11-11 | 2013-05-15 | 株式会社椿本チエイン | ラチェット式テンショナ |
JP5421303B2 (ja) | 2011-02-02 | 2014-02-19 | 株式会社椿本チエイン | ラチェット式テンショナ |
JP5689344B2 (ja) | 2011-03-24 | 2015-03-25 | 株式会社椿本チエイン | ラチェット式テンショナ |
-
2011
- 2011-03-01 JP JP2011044378A patent/JP5689335B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2012
- 2012-02-21 US US13/401,160 patent/US8734278B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2012-02-25 DE DE102012101527.9A patent/DE102012101527B4/de not_active Expired - Fee Related
- 2012-02-28 KR KR1020120020208A patent/KR101542288B1/ko active IP Right Grant
- 2012-02-29 CN CN201210050657.XA patent/CN102654180B/zh not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE102012101527A1 (de) | 2012-09-06 |
CN102654180A (zh) | 2012-09-05 |
DE102012101527B4 (de) | 2021-09-30 |
JP2012180902A (ja) | 2012-09-20 |
US8734278B2 (en) | 2014-05-27 |
KR101542288B1 (ko) | 2015-08-06 |
CN102654180B (zh) | 2015-06-03 |
KR20120099590A (ko) | 2012-09-11 |
US20120225743A1 (en) | 2012-09-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5689335B2 (ja) | ラチェット式テンショナ | |
JP5214643B2 (ja) | ラチェット式テンショナ | |
KR101414870B1 (ko) | 래칫식 텐셔너 | |
KR101456332B1 (ko) | 링식 텐셔너 | |
JP2011247284A (ja) | チェーンテンショナ | |
JP5421303B2 (ja) | ラチェット式テンショナ | |
JP2004211752A (ja) | チェーン張力付与装置 | |
JP3415614B1 (ja) | チェーン張力付与装置 | |
JP5197718B2 (ja) | ラチェット式テンショナ | |
WO2012117912A1 (ja) | ラチェット式テンショナ | |
JP2004068990A (ja) | チェーン張力付与装置 | |
US8821326B2 (en) | Ratchet-type tensioner | |
JP5689337B2 (ja) | ラチェット式テンショナ | |
JP3415615B1 (ja) | チェーン張力付与装置 | |
JP3750813B2 (ja) | チェーン張力付与装置 | |
JP2010048305A (ja) | 油圧式テンショナ | |
JP6197090B1 (ja) | 巻掛け伝動体張り装置 | |
JP3750812B2 (ja) | チェーン張力付与装置 | |
JP2004169850A (ja) | チェーン張力付与装置 | |
JP5812615B2 (ja) | ラチェット式テンショナ | |
JP2012062945A (ja) | 油圧式テンショナ | |
JP2011256944A (ja) | チェーン張力付与機構 | |
JP2015059598A (ja) | ラチェット式油圧チェーンテンショナ | |
JP2012145155A (ja) | 伝動機構 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20131218 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140724 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140812 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140826 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150127 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150128 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5689335 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |