JP5688999B2 - オフセット作業機 - Google Patents
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Description
さらに、走行機体の走行方向に対する右側若しくは左側の位置において、作業部の位置調整することも含むものとする。
なお、本実施形態は、オフセット作業機の一例である畦塗り機についてのものであるが、オフセット作業機は、この他、溝掘機等を含むものである。
また、整畦部66には、手動式伸縮調整機構17における伸縮動作の際に、作業部60を回動(首振り)させるため、操作者が掴むグリップ部89が備えられている。
本実施形態においては、天場処理部62、前処理部64を支持する伝動支持ケース61に連結された連結部18と回動支持アーム15との間には、リンク機構部20とガイド部材30とを有してなる反転機構部19が設けられている。
そして、反転機構部19は、図5(a)に示すように、リンク機構部20とガイド部材30とが協働して、オフセット機構部10の左右方向の揺動に拘わらずに作業部60の向きを一定に維持するとともに、作業部60の向きを反転させる機能を有している。
作業部60が前進作業位置Pfに移動した状態では、図5(a)、図7(a)、図9(a)に示すように、前進側ロックピン42にフック45が係止されて、作業部60のオフセット機構部10に対する回動(首振り)はロックされている。この状態で手動式伸縮調整機構17が縮小してオフセット機構部10が機体幅方向左側に揺動すると、作業部60はその向きが前進作業方向に維持されたままで機体幅方向中央部側へ移動(オフセット移動)するとともに、リンク機構部20の第2節20bと第3節20cの回動支点であるジョイント21が前進オフセット溝33の開口端部側へ移動する。
図11に示す通り、手動式伸縮調整機構17は、長尺状の外筒70と、一端が外筒70の内側にて摺動する内棒80と、外筒70に固着されるとともに操作者がオフセットフレーム11を揺動させるための揺動力を発生させるための把持部90とを備えており、さらに、内棒80の一端が外筒70の内側にて摺動した際に外筒70に対する内棒80の位置をロックするロック機構部50を備えている。
さらに、ロックピン51には弾性部材55が備わっており、弾性部材55の弾性力により、常に、内孔部85に挿入される方向、つまり、ロックされる方向に付勢されている。
図12(a)に示す状態は、弾性部材55の弾性力により、ロックピン51が内孔部85に挿入される方向に付勢されている状態を示しており、手動式伸縮調整機構17の伸縮状態がロックされている状態を示すものである。
つまり、操作者によるロック解除操作部52の操作が一切行われていない状態を示すものでもある。
そうすると、図12(b)に示す通り、ロックピン51が内孔部85から抜かれるとともに、操作された際のロック解除操作部52の位置と、把持部90との位置とが近接する、又は、当接する位置関係となっている。
このため、操作者はロック解除操作部52と一緒に把持部90についても同時に片手持ちするように掴むことで、容易にロック解除操作部52を操作させることができ、手動式伸縮調整機構17の伸縮に係るロック状態が解除されることとなる。
図12(b)にて示した通り、操作者の片手操作(把持操作)により、手動式伸縮調整機構17の伸縮に係るロック状態が解除され、その結果、外筒70と内棒80とが互いに摺動可能となる。そして、図12(c)に示す通り、内棒80が外筒70に対して、摺動することが可能となり、手動式伸縮調整機構17が全体的に伸びることが可能となる。
ここにおいて、図13に示す構成は、オフセットフレーム11、リンク部材13、ヒッチフレーム6及び回動支持アーム15によって構成される四節リンク機構に、手動式伸縮調整機構17を設けたものである。
また、図13(b)は、オフセットフレーム11が、走行機体98の走行方向に対して揺動していない状態を示すものである。
そして、ロック解除操作部52及び把持部90を同時に掴みながら、オフセットフレーム11を走行機体98の走行方向左側に向けて僅かに回動操作させた後、ロック解除操作部52のみを放すと、ロックピン51が弾性部材55によって内棒80に付勢され続けるものの、挿入すべき孔部(内孔部86e)に到達するまでロックされることがない。
つまり、図示は省略するものの、手動式伸縮調整機構17を回動支持アーム15とオフセットフレーム11との間に架け渡す配置構成、又は、回動支持アーム15とリンク部材13との間に架け渡す配置構成、若しくは、ヒッチフレーム6とリンク部材13との間に架け渡す配置構成としても良く、手動式伸縮調整機構17の配置構成を限定するものではない。
この場合、手動式伸縮調整機構17をヒッチフレーム6及び回動支持アーム15に連結する必要がなくなるため、走行機体98に固定されるヒッチフレーム6における省スペース化を図るとともに、作業部60が連結される回動支持アーム15においても省スペース化を図ることができ、畦塗り機における他の構成部品等との干渉を極力回避することができる。
言い換えると、手動式伸縮調整機構17について、先述した四節リンク機構と、反転機構部19(リンク機構部20及びガイド部材30)とによって構成される機構に用いることで、手動式伸縮調整機構17の操作により、作業部60の前進作業位置と反転作業位置との間における移動を容易に行うことができ、非作業位置への移動も容易に行うことができることとなる。
そして、その揺動させた状態について、図14(a)は図13(a)に対応し、図14(b)は図13(b)に対応し、図14(c)は図13(c)に対応するものである。
具体的には、それぞれの右側揺動状態について、ロックピン51が挿抜される孔部を外筒70及び内棒80に施し、実際の操作に際に、各々の右側揺動段階において、ロック解除操作部52及び把持部90を掴んでいる片手を放して、各々の揺動状態にてロックしても良いものである。
つまり、手動式伸縮調整機構17及びグリップ部89について、先述した四節リンク機構と、反転機構部19(リンク機構部20及びガイド部材30)とによって構成される機構に用いることで、手動式伸縮調整機構17及びグリップ部89を用いた簡易的な操作により、作業部60の前進作業位置と反転作業位置との間における移動を可能とするとともに、非作業位置への移動も可能とするものである。
ここで、図15(a)は、作業部60が非作業位置にある状態を示しており、図15(e)は、作業部60が反転作業位置に移動した状態を示すものである。
そして、その揺動させた状態について、図15(a)は図13(b)及び図14(b)に対応し、図15(e)は図13(c)及び図14(c)に対応するものである。
また、図15(b)〜(d)は、作業部60が非作業位置から反転作業位置へ向けて回動(首振り)した状態を示すものである。
そして、操作者は両手の操作により、順に図15(b)から図15(c)の状態へ、更に、図15(c)から図15(d)の状態へと作業部60を移動させ、最後に図15(e)に示す状態へと作業部60を移動させる。
このため、操作者の両手の力を、効率良く、作業部60の移動の動力として活かすことができるものである。
このため、腕力の乏しい操作者であっても、作業部60を効率良く反転作業位置に向けて移動させることが可能となる。
そして、一方の片手で把持部90を掴みつつ他方の片手でグリップ部89を掴んで作業部60を非作業位置に向けて移動させ、若しくは、両手でグリップ部89を掴んで作業部60を反転作業位置に向けて移動させることができるものである。
このため、操作者の両手の力を効率良く回動(首振り)操作に活かすことができ、作業部60が非作業位置置に到達した際に、自動的に、ロックピン51が弾性部材55によって内棒80に施されている孔部に挿入されるため、操作性に優れるものである。
また、図に示す通り、グリップ部89は、整畦部66に固定された固定部89aと、操作者が把持する部分であるとともに固定部89aから延設された延設部89bとから構成されている。
なお、延設部89bの延設される方向の特徴について、作業部60が反転作業位置にある状態を示している図16をベースとして述べてきたものの、この延設部89bの延設される方向について、作業部60が前進作業位置にある状態をベースとして設計すること(図示省略)も可能である。
6 ヒッチフレーム
10 オフセット機構部
11 オフセットフレーム
13 リンク部材
15 回動支持アーム
17 手動式伸縮調整機構
50 ロック機構部
51 ロックピン
52 ロック解除操作部
53 ロックバー
54 支持軸部
55 弾性部材
70 外筒
75 ロックピンガイド筒
80 内棒
85 内孔部
89 グリップ部
90 把持部
98 走行機体
Claims (4)
- 走行機体に装着されるオフセット作業機であって、
前記走行機体の走行方向後方側に装着されるヒッチフレーム及び該ヒッチフレームに基端部を回動自在に連結されて後方側へ配設されるオフセットフレームを有するとともに、該オフセットフレームが前記基端部を中心として揺動することで、前記走行機体に対して揺動することとなる揺動機構と、
該揺動機構の先端側に回動自在に連結されるとともに、前記走行機体の走行により作業を行う作業位置及び作業を行わない非作業位置の間で移動が可能な作業部と、
前記揺動機構に装着されるとともに、前記オフセットフレームを前記ヒッチフレームに対して揺動させるために伸縮して伸縮状態をロック自在とする手動式伸縮調整機構と、
前記揺動機構の揺動に伴い前記作業部を前記揺動機構に対して回動させて作業位置及び非作業位置に移動させる反転機構部と、を備え、
前記手動式伸縮調整機構は、前記手動式伸縮調整機構の伸縮状態のロック状態を解除する可動式のロック解除操作部と、該ロック解除操作部に近接した位置に設けられた固定式の把持部と、を備え、
前記作業部は、前記作業部に固定された固定部と、該固定部から延びて形成されるとともに前記操作者が把持する延設部とを備えるグリップ部を備え、
前記延設部は、前記作業部が前記作業位置にある際に、前記オフセットフレームを前記ヒッチフレームに対して揺動させる方向ベクトルと、前記作業部を前記オフセットフレームに対して回動させる方向ベクトルとの合成ベクトルの方向に対して略垂直な方向に延びて形成されていることを特徴とするオフセット作業機。 - 前記ロック解除操作部及び前記把持部は、片手で同時に掴むことが可能な位置関係を有していることを特徴とする請求項1に記載のオフセット作業機。
- 前記ロック解除操作部は、弾性部材により、前記手動式伸縮調整機構の伸縮状態のロック状態を維持するように付勢されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のオフセット作業機。
- 前記手動式伸縮調整機構は、前記把持部が設けられた長尺状の外筒と、該外筒の内側にて一端が摺動する内棒と、一端に前記ロック解除操作部を有するロックバーと、を備え、
前記ロックバーの他端には係合片が設けられ、前記内棒には前記係合片と係合することで前記手動式伸縮調整機構の伸縮状態をロック状態にする係合部が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のオフセット作業機。
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