JP5688130B2 - 受信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スペクトラム抑圧型伝送の技術に関する。
例えば、シングルキャリア変調波を複数のサブスペクトラムに分割し、一部のサブスペクトラムを削除して伝送することで、伝送速度を維持したまま占有帯域幅を狭帯域化するスペクトラム抑圧型伝送の技術が知られている(例えば、非特許文献1参照)。
また、スペクトラム抑圧型伝送に対応する受信装置として以下の構成が知られている。
つまり、受信装置は、受信信号を復調復号して生成した信号について、再度、送信時と同じ仕様による再符号化と再変調を行って生成した変調信号(レプリカ信号)から、受信信号に含まれていないサブスペクトラムの疑似的な信号成分(サブスペクトラムレプリカ)を生成する。そして、受信装置は、受信信号とサブスペクトラムレプリカとを合成した信号について復調復号を実行することで受信データを得るというものである(例えば、非特許文献2参照)。この技術により、信号を復調復号した際の誤り率が抑制され、例えばSNR(Signal-Noise Ratio)などの受信特性が改善される。
帯域分散伝送におけるブラインド型位相補償方式の提案と基本特性評価,電子情報通信学会技術研究報告. SAT, 衛星通信 111(179), 105-110, 2011年8月18日 スペクトラム抑圧型伝送におけるサブスペクトラムレプリカを用いた波形等化の提案, 電子情報通信学会総合大会講演論文集, p.290, 2011年2月28日
例えば、誤り訂正の単位であるシンボルについては、そのビットパターンに応じて誤りの発生しやすいものと誤りが発生しにくいものとが混在する。誤りの発生しやすいシンボルについては、例えば伝送路の条件などにより、誤り訂正復号の結果として多量の誤りを含む可能性がある。
非特許文献2の受信装置では、誤り訂正復号の結果において多量の誤りが含まれる場合に、その多量の誤りを含むビットを利用してサブスペクトラムレプリカを生成し、受信信号と合成することになる。このために、サブスペクトラムレプリカと受信信号を合成した信号を復調復号する段階で、サブスペクトラムレプリカに含まれる誤りがさらに誤りを発生させるという誤り伝搬を誘発してしまい、誤り率を充分に抑制することが難しい場合がある。
上記事情に鑑み、本発明は、スペクトラム抑圧型伝送により伝送された信号を復調復号するにあたり、誤り伝搬に起因するビットの誤りを有効に抑制できる技術を提供することを目的としている。
本発明の一態様は、変調信号の帯域を複数に分割して形成した複数のサブスペクトラムのうちから一部のサブスペクトラムを削除して送信された伝送サブスペクトラム群における各サブスペクトラムを元の周波数にシフトしたうえで合成することにより第1変調信号を生成する第1変調信号生成部と、前記第1変調信号について復調と誤り訂正復号とを実行して第1復号信号を生成する第1復号信号生成部と、前記第1復号信号について誤り訂正符号化と変調とを実行して疑似変調信号を生成し、生成した前記疑似変調信号を伝送サブスペクトラム群に含まれずに削除された非伝送サブスペクトラムの帯域に対応する第1疑似サブスペクトラムと、前記伝送サブスペクトラム群の帯域に対応する第2疑似サブスペクトラムとに分離する疑似変調信号分離部と、前記第1疑似サブスペクトラムと前記第1疑似サブスペクトラムに代わる代替信号とのうちのいずれか一方と、前記第1変調信号とを合成して第2変調信号を生成する第2変調信号生成部と、前記第1変調信号と前記第2変調信号とのいずれか一方について復調と誤り訂正復号とを実行して第2復号信号を生成する第2復号信号生成部と、前記第1復号信号生成部により誤り訂正復号が行われてから前記疑似変調信号分離部により疑似変調信号が第1疑似サブスペクトラムと第2疑似サブスペクトラムとに分離されるまでの所定段階において得られる判定対象信号の良否を判定する良否判定部と、前記良否判定部により前記判定対象信号が良好であると判定された場合、前記第1疑似サブスペクトラムが合成された第2変調信号から生成した第2復号信号が受信データとして出力されるように制御し、前記良否判定部により前記判定対象信号が良好でないと判定された場合、前記第1復号信号が受信データとして出力されるように制御する、もしくは、前記第1変調信号から生成した第2復号信号と前記代替信号を合成した第2変調信号から生成した第2復号信号とのうちのいずれか一方が受信データとして出力されるように制御する受信データ制御部とを備える受信装置である。
本発明の一態様は、上記の受信装置であって、前記良否判定部は、前記第1復号信号生成部において実行される誤り訂正復号により得られる復号信号について算出した尤度に基づいて、前記判定対象信号としての前記復号信号の良否を判定する。
本発明の一態様は、上記の受信装置であって、前記良否判定部は、前記第1復号信号生成部において実行される誤り訂正復号により得られる復号信号について検出した誤りビット数に基づいて、前記判定対象信号としての前記復号信号の良否について判定する。
本発明の一態様は、上記の受信装置であって、前記受信データ制御部は、前記良否判定部により前記判定対象信号が良好でないと判定された場合、前記第1復号が受信データとして出力されるように制御する。
本発明の一態様は、上記の受信装置であって、前記良否判定部は、前記第2疑似サブスペクトラムを前記第1変調信号と比較した結果に基づいて、前記判定対象信号としての前記第2疑似サブスペクトラムの良否を判定する。
本発明の一態様は、上記の受信装置であって、前記良否判定部は、前記第2疑似サブスペクトラムと前記第1変調信号との差分を求めることにより、前記第2疑似サブスペクトラムを前記第1変調信号と比較する。
本発明の一態様は、上記の受信装置であって、前記良否判定部は、前記第2疑似サブスペクトラムと前記第1変調信号との相関を演算することにより、前記第2疑似サブスペクトラムを前記第1変調信号と比較する。
本発明の一態様は、上記の受信装置であって、前記受信データ制御部は、前記良否判定部により前記判定対象信号が良好でないと判定された場合、前記第1変調信号から生成した第2復号信号が受信データとして出力されるように制御する。
本発明の一態様は、上記の受信装置であって、前記良否判定部は、前記疑似変調信号を前記第1変調信号と比較した結果に基づいて、前記判定対象信号としての前記疑似変調信号の良否を判定する。
本発明の一態様は、上記の受信装置であって、前記良否判定部は、前記疑似変調信号と前記第1変調信号との差分を求めることにより、前記疑似変調信号を前記第1変調信号と比較する。
本発明の一態様は、上記の受信装置であって、前記良否判定部は、前記疑似変調信号と前記第1変調信号との相関を演算することにより、前記疑似変調信号を前記第1変調信号と比較する。
本発明の一態様は、上記の受信装置であって、前記受信データ制御部は、前記良否判定部により前記判定対象信号が良好でないと判定された場合、前記代替信号としてのゼロ信号を合成した第2変調信号から生成した第2復号信号が受信データとして出力されるように制御する。
本発明の一態様は、変調信号の帯域を複数に分割して形成した複数のサブスペクトラムのうちから一部のサブスペクトラムを削除して送信された伝送サブスペクトラム群における各サブスペクトラムを元の周波数にシフトしたうえで合成することにより第1変調信号を生成する第1変調信号生成ステップと、前記第1変調信号について復調と誤り訂正復号とを実行して第1復号信号を生成する第1復号信号生成ステップと、前記第1復号信号について誤り訂正符号化と変調とを実行して疑似変調信号を生成し、生成した前記疑似変調信号を伝送サブスペクトラム群に含まれずに削除された非伝送サブスペクトラムの帯域に対応する第1疑似サブスペクトラムと、前記伝送サブスペクトラム群の帯域に対応する第2疑似サブスペクトラムとに分離する疑似変調信号分離ステップと、前記第1疑似サブスペクトラムと前記第1疑似サブスペクトラムに代わる代替信号とのうちのいずれか一方と、前記第1変調信号とを合成して第2変調信号を生成する第2変調信号生成ステップと、前記第1変調信号と前記第2変調信号とのいずれか一方について復調と誤り訂正復号とを実行して第2復号信号を生成する第2復号信号生成ステップと、前記第1復号信号生成ステップにより誤り訂正復号が行われてから前記疑似変調信号分離ステップにより疑似変調信号が第1疑似サブスペクトラムと第2疑似サブスペクトラムとに分離されるまでの所定段階において得られる判定対象信号の良否を判定する良否判定ステップと、前記良否判定ステップにより前記判定対象信号が良好であると判定された場合、前記第1疑似サブスペクトラムが合成された第2変調信号から生成した第2復号信号が受信データとして出力されるように制御し、前記良否判定ステップにより前記判定対象信号が良好でないと判定された場合、前記第1復号信号が受信データとして出力されるように制御する、もしくは、前記第1変調信号から生成した第2復号信号と前記代替信号を合成した第2変調信号から生成した第2復号信号とのうちのいずれか一方が受信データとして出力されるように制御する受信データ制御ステップとを備える受信信号処理方法である。
本発明により、スペクトラム抑圧型伝送により伝送された信号を復調復号するにあたり、誤り伝搬に起因するビットの誤りを有効に抑制することが可能となる。
本実施形態の受信装置に対応する送信装置の構成例を示す図である。 図1の送信装置に対応する受信装置についての一般的な構成例を示す図である。 図1の送信装置の信号処理と図2の受信装置の信号処理を説明するための図である。 図1の送信装置の信号処理と図2の受信装置の信号処理を説明するための図である。 第1実施形態における受信装置の構成例を示す図である。 第1実施形態における受信装置の信号処理を説明するための図である。 第2実施形態における受信装置の構成例を示す図である。 本実施形態における受信装置から良否判定部及び受信データ制御部を省略した構成例を示す図である。 第3実施形態における受信装置の構成例を示す図である。 第4実施形態における受信装置の構成例を示す図である。 第5実施形態における受信装置の構成例を示す図である。 第6実施形態における受信装置の構成例を示す図である。
[送信装置の構成]
図1は、本実施形態の受信装置に対応する送信装置100の構成例を示す図である。図2は、図1の送信装置に対応する受信装置についての一般的な構成例を示す図である。
図1に示す送信装置100は、変調回路101、送信フィルタバンク102及びD/A変換回路103を備える。また、送信フィルタバンク102は、直並列変換回路111、FFT(Fast Fourier Transform)回路112、分割回路113、周波数シフト回路114(114−1〜114−n)、合成回路115、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)回路116、並直列変換回路117及びスイッチsw(sw−1〜sw−n)を備える。
変調回路101は、送信データについて例えば所定方式による誤り訂正符号化、変調処理及び帯域制限などの処理を行って所定の帯域幅による変調信号を出力する。なお、変調回路101は、例えばQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)などの変調方式により変調処理を行うことができる。
送信フィルタバンク102は、変調回路101から出力された変調信号を複数のサブスペクトラムに分割し、分割した複数のサブスペクトラムから一部を削除した伝送サブスペクトラム群を生成する。
送信フィルタバンク102において、直並列変換回路111は変調信号のビット列を直列(シリアル)から並列(パラレル)に変換する。
FFT回路112は、並列のビット列に変換された変調信号について高速フーリエ変換を実行することにより、変調信号を時間領域の信号から周波数領域の信号に変換する。
分割回路113は、FFT回路112から出力された周波数領域による変調信号を複数のサブスペクトラムに分割する。つまり、分割回路113は、図3(A)に示すように、波形整形(帯域制限)された変調信号の帯域を、例えば図3(B)に示すように、周波数が低い方から高い方にかけて、n個のサブスペクトラム#1〜#nとしての小帯域に分割する。なお、図3は、図1の送信装置の信号処理と図2の受信装置の信号処理を説明するための図である。
この際、分割回路113は、図4(A)において模式的に示すように変調信号のスペクトラムに対して信号帯域をn個(ここでは説明及び図示を簡単にするために2(n=2)個の場合の例を示す)に分割するための係数k1、k2を乗算する。これにより、変調信号は、図4(B)に示すように、2つのサブスペクトラムssp1、ssp2に分割される。なお、図4は、図1の送信装置の信号処理と図2の受信装置の信号処理を説明するための図である。
図1において、分割回路113から出力されたサブスペクトラム#1〜#nは、それぞれ、スイッチsw−1〜sw−nに供給される。スイッチsw−1〜sw−nは対応のサブスペクトラムが予め伝送すべきと定められている場合にはオンで、予め伝送すべきでない(削除すべき)と定められている場合にはオフとなるように設定される。
具体例として、ここでは、サブスペクトラム#1〜#nのうち、サブスペクトラム#nについて削除すべきと定められ、残るサブスペクトラム#1〜#n−1については削除すべきでないと定められている場合を例に挙げる。これに応じて、スイッチsw−1〜sw−(n−1)がオンで、スイッチsw−nがオフとなるように設定される。このように各スイッチsw−1〜sw−nのオンオフが設定されることにより、サブスペクトラム#1〜#nのうち、サブスペクトラム#nは破棄されて周波数シフト回路114−nには入力されない。一方、サブスペクトラム#1〜#n−1は、それぞれ、周波数シフト回路114−1〜114−(n−1)に入力される。
周波数シフト回路114−1〜114−nは、それぞれ、サブスペクトラム#1〜#nが入力されるのに応じて、例えば相互に帯域が重複しないように、入力されたサブスペクトラム#1〜#nについて所定の周波数シフト量により周波数をシフトさせる。ただし、上記のようにサブスペクトラム#nが入力されない場合、周波数シフト回路114−nは、周波数をシフトさせる処理を実行しなくともよい。
周波数シフトの一例として、図4(B)に示した2つのサブスペクトラムssp1、ssp2の例であれば、図4(C)に示すように、サブスペクトラムssp1については、シフト量sft1により低い周波数の方にシフトさせ、サブスペクトラムssp2については、シフト量sft2により高い周波数の方にシフトさせる。
このような周波数のシフトを、周波数シフト回路114−1〜114−(n−1)がそれぞれ実行することにより、サブスペクトラム#1〜#n−1は、例えば図3(C)に示すように互いの帯域が重複しないように周波数領域上で分布する。
合成回路115は、周波数シフト回路114−1〜114−(n−1)のそれぞれから出力された周波数シフト後のサブスペクトラム#1〜#n−1を合成する。IFFT回路116は、サブスペクトラム#1〜#n−1を合成した信号について、逆高速フーリエ変換により周波数領域の信号から時間領域の信号に変換する。
並直列変換回路117は、時間領域の信号に変換された時間領域の信号のビット列について並列から直列に変換する。並直列変換回路117が出力する信号が送信フィルタバンク102の出力信号である。
D/A変換回路103は、送信フィルタバンク102の出力信号をデジタルからアナログに変換し、送信信号として出力する。
このように、本実施形態の受信装置に対応する図1の送信装置100は、変調信号を複数のサブスペクトラムに分割したうえで、そのうちの一部のサブスペクトラムを削除したサブスペクトラム群を送信する。つまり、図1の送信装置100は、スペクトラム抑圧型伝送を行う。これにより、例えば送信信号の伝送速度を低下させることなく、送信信号が占有する帯域幅を狭くすることが可能になり、周波数帯域の利用効率の向上が図られる。
[受信装置の一般的な構成例]
次に、図2を参照して、図1の送信装置100に対応する受信装置としての一般的な構成例について説明する。
図2に示す受信装置200は、A/D変換回路201、受信フィルタバンク202及び復調回路203を備える。
また、受信フィルタバンク202は、直並列変換回路211、FFT回路212、抽出回路213、周波数シフト回路214(214−1〜214−n)、歪補償回路215、合成回路216、IFFT回路217、並直列変換回路218を備える。
A/D変換回路201は、アナログの受信信号を入力してデジタルに変換し、受信フィルタバンク202に供給する。
受信フィルタバンク202は、受信信号からサブスペクトラムを抽出し、抽出したサブスペクトラムを利用して変調信号を復元する。
受信フィルタバンク202において、直並列変換回路211は、A/D変換回路201から入力した受信信号のビット列を直列から並列に変換する。
FFT回路212は。並列化された受信信号を時間領域から周波数領域の信号に変換する。
FFT回路212から出力された受信信号は、例えば図3(C)に示すように、周波数領域においてサブスペクトラム#1〜#n−1の互いの帯域が重複しないように分布している状態である。
抽出回路213は、図3(C)に示す状態の受信信号から、サブスペクトラム#1〜#n−1を個々に分離抽出する。例えば図4(D)には、受信信号に含まれる2つのサブスペクトラムssp1,ssp2が示されている。図4(D)の受信信号は、図4(C)に示す送信信号に応じて得られる。抽出回路213は、例えば、この状態の受信信号に対して図4(D)において模式的に示すように、所定の係数k11、k12を乗算することで、サブスペクトラムssp1,ssp2を分離抽出することができる。抽出回路213は、図4(D)と同様の処理によって、受信信号に対してサブスペクトラム#1〜#n−1ごとに対応する係数を乗算することで、サブスペクトラム#1〜#n−1を抽出する。
抽出されたサブスペクトラム#1〜#n−1は、それぞれ、周波数シフト回路214−1〜214−(n−1)に入力される。なお、この場合の例では、サブスペクトラム#nについては伝送されていないことから、周波数シフト回路214−nに対してサブスペクトラム#nは入力されない。
周波数シフト回路214−1〜214−nは、入力されたサブスペクトラム#1〜#nについて、図1の周波数シフト回路114−1〜114−nのそれぞれに設定された周波数シフト量に対して正負が反転した値の周波数シフト量により周波数をシフトする。なお、この場合の例では、サブスペクトラム#nについては伝送されていないため、周波数シフト回路214−nは特に周波数シフトのための動作は実行しなくてもよい。
例えば周波数シフト回路214は、以下のように周波数をシフトする。先に図4(C)に示したサブスペクトラムssp1はシフト量sft1により周波数が低くなるようにシフトされている。また、同じ、サブスペクトラムssp2はシフト量sft1により周波数が高くなるようにシフトされている。
この場合、サブスペクトラムssp1を入力した周波数シフト回路214は、図4(E)に示すように、シフト量sft1の正負を反転させたシフト量sft11により周波数が高くなるようにサブスペクトラムssp1をシフトさせる。また、サブスペクトラムssp2を入力した周波数シフト回路214は、同じ図4(E)に示すように、シフト量sft2の正負を反転させたシフト量sft12により周波数が低くなるようにサブスペクトラムssp1をシフトさせる。これにより、サブスペクトラムssp1,ssp2の各々は、周波数領域において元の周波数に分布する。
そして、周波数シフト回路214−1〜214−(n−1)の各々は、図4(E)にしたがった処理により、サブスペクトラム#1〜#n−1について周波数をシフトする。これにより、サブスペクトラム#1〜#n−1は、送信装置100が変調信号から分割したときと同じ元の周波数帯域に分布した状態になる。
これらのサブスペクトラム#1〜#n−1により変調信号を復元するには、サブスペクトラム#1〜#n−1を合成すればよい。ただし、このようにサブスペクトラム#1〜#n−1を合成して復元される変調信号は、例えば図3(D)に示すように、サブスペクトラム#1〜#nのうち、送信時において削除されたサブスペクトラム#nを含んでいない。このようにサブスペクトラム#nを含まない変調信号では、サブスペクトラム#nの帯域において例えば伝送路を経たことなどに起因したノイズ成分などが存在している可能性がある。したがって、変調信号を生成するにあたっては、このサブスペクトラム#nの帯域におけるノイズ抑制のために補償を行っておくことが好ましい。
そこで、歪補償回路215は、例えば以下のように、サブスペクトラム#nの欠落に応じた補償を行う。つまり、歪補償回路215は、受信信号に含まれていたサブスペクトラム#1〜#n−1の各帯域については、受信したサブスペクトラム#1〜#n−1の各成分に基づいた値を入力し、欠落しているサブスペクトラム#nの帯域については「0」を入力する。これにより、サブスペクトラム#nの帯域については「0」によるパディングが行われることとなり、例えばノイズ成分などを除去することができる。
合成回路216は、歪補償回路215により歪補償が行われたサブスペクトラム#1〜#nごとの帯域の信号を合成する。これにより、例えば図3(D)または図4(F)に示すように、変調信号が生成(復元)される。ただし、このように復元された変調信号のスペクトラムにおいては、図3(D)において模式的に示すように、サブスペクトラム#1〜#n−1に対応した帯域を有するが、サブスペクトラム#nの帯域においては、「0」によりパディングされていることでノイズ成分は除去されるものの、そのスペクトラム成分については欠落したままの状態である。
IFFT回路217は、合成回路216により生成された変調信号を逆高速フーリエ変換によって周波数領域から時間領域の信号に変換する。
並直列変換回路218は、IFFT回路217により時間領域の信号に変換された変調信号のビット列を並列から直列に変換する。この並直列変換回路218により直列のビットに変換された変調信号が受信フィルタバンク202の出力である。
復調回路203は、受信フィルタバンク202から出力された変調信号について図1の変調回路101に対応する復調処理及び誤り訂正復号(復調復号)を実行する。
図2に示した受信装置200において復元される変調信号は、前述したように、送信時に削除されたサブスペクトラムの帯域が欠落した周波数特性を有する。このために、例えば復調回路203において復調復号する際のデータについての誤り率が高くなってしまう。
[第1実施形態の受信装置]
そこで、本実施形態においては、スペクトラム抑圧型伝送に対応する受信装置として、以下のように構成することで、データについての誤り率を有効に抑制できるようにする。
図5は、第1実施形態における受信装置300の構成例を示す図である。なお、以降の説明にあたっては、送信装置100は、図3にて説明したように、サブスペクトラム#1〜#nのうちからサブスペクトラム#nを削除して、サブスペクトラム#1〜#n−1による送信信号を送信する場合に対応した構成を例に挙げる。
図5に示す受信装置300は、第1変調信号生成部301、第1復号信号生成部302、疑似変調信号分離部303、第2変調信号生成部304、第2復号信号生成部305、良否判定部306及び受信データ制御部307を備える。
第1変調信号生成部301は、受信信号から第1変調信号を生成する。
本実施形態における受信信号は、スペクトラム抑圧型伝送により送信された受信信号である。つまり、本実施形態における受信信号は、変調信号を複数に分割して形成した複数のサブスペクトラムのうちから一部のサブスペクトラムを削除して送信された伝送サブスペクトラム群である。第1変調信号生成部301は、伝送サブスペクトラム群における各サブスペクトラムを元の周波数にシフトしたうえで合成することにより第1変調信号を生成する。
第1変調信号生成部301は、A/D変換回路311、第1直並列変換回路312、第1FFT回路313、抽出回路314、周波数シフト回路315、伝送路推定器316、振幅位相制御回路317及び合成回路318を備える。
第1復号信号生成部302は、第1変調信号について復調と誤り訂正復号を実行して第1復号信号を生成する。
第1復号信号生成部302は、第1IFFT回路321、第1並直列変換回路322、第1復調回路323、第1軟判定誤り訂正復号回路324及び第1硬判定器325を備える。
疑似変調信号分離部303は、第1復号信号について誤り訂正符号化と変調とを実行して疑似変調信号(レプリカ信号)を生成する。また、疑似変調信号分離部303は、生成した疑似変調信号を、伝送サブスペクトラム群に含まれずに削除された非伝送サブスペクトラムの帯域に対応する第1疑似サブスペクトラム(第1サブスペクトラムレプリカ)と、伝送サブスペクトラム群に含まれていたサブスペクトラムの帯域に対応する第2疑似サブスペクトラム(第2サブスペクトラムレプリカ)とに分離する。
なお、第1実施形態においては、分離された第1疑似サブスペクトラムと第2疑似サブスペクトラムとのうち、第2疑似サブスペクトラムについては破棄され、第1疑似サブスペクトラムが以降の処理において利用される。
疑似変調信号分離部303は、再符号化回路331、再変調回路332、第2直並列変換回路333、第2FFT回路334及び分割回路335を備える。
第1実施形態における第2変調信号生成部304は、第1疑似サブスペクトラムと第1変調信号とを合成して第2変調信号を生成する。
第2変調信号生成部304は、受信バッファ341及び合成回路342を備える。
第1実施形態における第2復号信号生成部305は、第2変調信号について復調と誤り訂正復号を実行して第2復号信号を生成する。
第2復号信号生成部305は、第2IFFT回路351、第2並直列変換回路352、第2復調回路353、第2軟判定誤り訂正復号回路354及び第2硬判定器355を備える。
良否判定部306は、第1復号信号生成部302により誤り訂正復号が行われてから疑似変調信号分離部303により疑似変調信号が第1疑似サブスペクトラムと第2疑似サブスペクトラムとに分離されるまでの所定段階において得られる判定対象信号の良否を判定する。
具体的に、第1実施形態における良否判定部306は、第1復号信号生成部302において実行される誤り訂正復号により得られる復号信号を判定対象信号として、復号信号について算出した尤度に基づいて判定対象信号としての復号信号の良否を判定する。良否判定部306は、判定対象信号の良否判定を例えばシンボル単位で実行する。
良否判定部306は、尤度絶対値算出器361及び閾値判定器362を備える。
受信データ制御部307は、良否判定部306の判定結果に応じて、以下のように受信データの出力に関する制御を実行する。
つまり、第1実施形態において、受信データ制御部307は、良否判定部306により判定対象信号が良好であると判定された場合、第1疑似サブスペクトラムが合成された第2変調信号から生成した第2復号信号が受信データとして出力されるように制御する。受信データ制御部307は、上記の受信データ制御を例えばシンボル単位で実行する。
一方、受信データ制御部307は、良否判定部306により前記判定対象信号が良好でないと判定された場合、第1復号信号が受信データとして出力されるように制御する。
受信データ制御部307は、選択器371を備える。
第1変調信号生成部301において、A/D変換回路311は、アナログの受信信号を所定の量子化ビット数とサンプル周波数によるデジタル信号に変換する。
第1直並列変換回路312は、A/D変換回路311から出力されたデジタルによる受信信号のビット列を並列から直列に変換する。
第1FFT回路313は、第1直並列変換回路312から出力された並列のビット列による受信信号について高速フーリエ変換を行って、時間領域の信号から周波数領域の信号に変換する。
抽出回路314は、受信信号に含まれるサブスペクトラムを抽出する。この際、抽出回路314は、例えば図4(D)により説明したのと同様に、受信信号に対してサブスペクトラムごとに対応する係数を乗算することによりサブスペクトラムを抽出することができる。
周波数シフト回路315は、抽出回路314により抽出されたサブスペクトラムごとに、例えば所定のシフト量により周波数をシフトすることにより、抽出されたサブスペクトラムごとについて、送信時における周波数シフト前の段階と同じ周波数帯域の分布に戻す。この周波数シフト回路315は、具体的には、例えば図2の周波数シフト回路214−1〜214−nと同様の構成でよい。
伝送路推定器316は、周波数シフト回路315による周波数シフト後のサブスペクトラムごとに対応する信号に基づいて伝送路の特性を推定する。
振幅位相制御回路317は、周波数シフト回路315による周波数シフト後のサブスペクトラムごとの信号について、伝送路推定器316による伝送路特性の推定結果に基づいて振幅と位相を調整する。これにより、例えば伝送路特性に起因するサブスペクトラムの信号ごとの振幅や位相のずれを補正することができる。
合成回路318は、振幅位相制御回路317により振幅と位相が調整されたサブスペクトラムを合成して変調信号を生成(復元)する。この合成回路318により生成される変調信号が第1変調信号である。
なお、受信信号の伝送サブスペクトラム群においてサブスペクトラム#nは含まれていない。このため、この伝送サブスペクトラム群を利用して生成した第1変調信号においても、サブスペクトラム#nの帯域における有効な信号成分は含まれない。
また、合成回路318は、サブスペクトラムを合成するにあたり、サブスペクトラム#nの帯域の信号については、図2の歪補償回路215と同様の処理により、「0」パディングを行ってよい。
合成回路318により生成された第1変調信号は、第1復号信号生成部302の第1IFFT回路321と、第2変調信号生成部304の受信バッファ341に対して分岐して出力される。
第1復号信号生成部302において、第1IFFT回路321は、第1変調信号について逆高速フーリエ変換を行うことで周波数領域の信号から時間領域の信号に変換する。
第1並直列変換回路322は、時間領域の信号に変換された第1変調信号のビット列を並列から直列に変換する。
第1復調回路323は、第1並直列変換回路322により直列のビット列に変換された第1変調信号について、例えば図1の変調回路101の変調方式(例えば、QPSK)に対応する復調処理を実行して復調信号を得る。
第1軟判定誤り訂正復号回路324は、第1復調回路323により得られた復号信号について所定の誤り訂正符号化方式に対応する誤り訂正復号を軟判定により実行して復号信号を得る。
第1硬判定器325は、第1軟判定誤り訂正復号回路324が軟判定を行って出力した復号信号(軟判定結果)について硬判定を実行する。第1実施形態において、第1硬判定器325が出力する硬判定結果が第1復号信号である。第1復号信号は、疑似変調信号分離部303の再符号化回路331と、受信データ制御部307における選択器371に対して分岐して出力される。
疑似変調信号分離部303において、再符号化回路331は、第1復号信号について、例えば第1軟判定誤り訂正復号回路324に対応する誤り訂正符号化方式による符号化を実行して符号化信号を得る。
再変調回路332は、再符号化回路331にて得られた符号化信号について、第1復調回路323に対応する方式による変調処理を実行する。
例えば第1変調信号生成部301が生成する第1変調信号は、送信時に削除されたサブスペクトラム#nの帯域の有効な信号成分を含まない。これに対して、再変調回路332により生成される変調信号は、第1変調信号を第1復号信号生成部302により一旦復号して得られた復号信号を再度変調したものである。これにより、再変調回路332により生成される変調信号は、サブスペクトラム#1〜#nまでの帯域を含む周波数特性を有する。
このように、再変調回路332は、サブスペクトラム#1〜#n−1までの帯域に加えてサブスペクトラム#nの帯域も含めるようにして疑似的な変調信号(疑似変調信号(レプリカ信号))を生成する。
第2直並列変換回路333は、再変調回路332が生成した疑似変調信号のビット列を直列から並列に変換する。
第2FFT回路334は、並列のビット列による疑似変調信号について高速フーリエ変換を行うことにより時間領域の信号から周波数領域の信号に変換する。
分割回路335は、周波数領域の信号に変換された疑似変調信号を、例えば図6(A)に示すように、疑似サブスペクトラム#1r〜#nrに分割する。そのうえで、分割回路335は、図6(B)と図6(C)に示すように、疑似サブスペクトラム#1r〜#nrから第1疑似サブスペクトラム#nrの帯域の信号成分と、疑似サブスペクトラム#1r〜#n−1rから成る第2疑似サブスペクトラムとしての信号成分とを分離する。
第1疑似サブスペクトラム#nrは、サブスペクトラム#n(非伝送サブスペクトラム)の帯域を含まない受信信号を基として疑似的に生成されたサブスペクトラム#nの帯域の信号である。
第2疑似サブスペクトラム#1r〜#n−1rは、サブスペクトラム#n(非伝送サブスペクトラム)の帯域を含まない受信信号を基として疑似的に生成されたサブスペクトラム#1〜#n−1と同じ帯域の信号である。
なお、図6は、第1実施形態における受信装置の信号処理を説明するための図である。
分割回路335は、上記のように分離して得られた第1疑似サブスペクトラム#nrの信号を第2変調信号生成部304の合成回路342に出力する。なお、第1実施形態において、分離された他方の第2疑似サブスペクトラム#1r〜#n−1rは以降の処理において使用されないので破棄されてよい。
第2変調信号生成部304において、受信バッファ341は、第1変調信号生成部301の合成回路318から出力された第1変調信号を保持する。前述のように、第1変調信号は、サブスペクトラム#nの帯域において有効な信号成分を含まない。
同じ第2変調信号生成部304において、第1実施形態の合成回路342は、受信バッファ341にて保持されている第1変調信号と、疑似変調信号分離部303の分割回路335から出力された第1疑似サブスペクトラム#nrの信号とを合成する。これにより、図6(D)に示すように、サブスペクトラム#1〜#(n−1)と第1疑似サブスペクトラム#nrとから成る変調信号が生成される。このように合成回路342により生成される変調信号が第2変調信号である。
第2復号信号生成部305において、第1実施形態の第2IFFT回路351は、第2変調信号生成部304の合成回路342から入力した第2変調信号について逆高速フーリエ変換を行うことで、周波数領域の信号から時間領域の信号に変換する。
第2並直列変換回路352は、第2IFFT回路351により時間領域の信号に変換された第2変調信号のビット列を並列から直列に変換する。
第2復調回路353は、直列のビット列に変換された第2変調信号について、例えば第1復号信号生成部302における第1復調回路323と同じ復号処理を実行して復調信号を得る。
第2軟判定誤り訂正復号回路354は、例えば第2復調回路353にて得られた復調信号について、例えば第1復号信号生成部302における第1軟判定誤り訂正復号回路324と同じ復号処理を実行して復号信号を得る。
第2硬判定器355は、第2軟判定誤り訂正復号回路354により得られた復号信号(軟判定結果)について硬判定を行う。第2硬判定器355は、自己の判定結果を第2復号信号として受信データ制御部307における選択器371に対して出力する。
良否判定部306において、尤度絶対値算出器361は、第1復号信号生成部302における第1軟判定誤り訂正復号回路324によって得られた軟判定結果(復号信号)に基づいて尤度の絶対値(尤度絶対値)を算出する。算出された尤度絶対値が高いほど、第1軟判定誤り訂正復号回路324による訂正結果としてのビットの誤り率が低く、訂正結果は良好であることを示す。例えば正の値の尤度が高いほど、「0」の値である確率が高いことを示し、負の値の尤度の絶対値が高いほど、「1」の値である確率が高いことを示す(あるいは、この逆であってもよい)。また、尤度絶対値算出器361は、尤度絶対値として、例えば、対数尤度比(LLR:Log Likelihood Ratio)を求めるようにすればよい。
また、閾値判定器362は、尤度絶対値算出器361が算出した尤度絶対値を予め定められた所定の閾値と比較し、尤度絶対値が閾値以上であるか否かについて判定する。尤度絶対値が閾値以上である場合には、第1軟判定誤り訂正復号回路324による訂正結果としての復号信号が良好であることを示す。一方、尤度絶対値が閾値未満である場合には、訂正結果としての復号信号が良好でないことを示す。
このように、第1実施形態における良否判定部306は、第1復号信号生成部302において実行される誤り訂正復号により得られる軟判定結果を利用して算出した尤度に基づいて、判定対象信号としての復号信号の良否について判定する。
受信データ制御部307において、第1実施形態における選択器371は、良否判定部306における閾値判定器362の判定結果に応じて第2復号信号と第1復号信号のいずれか一方を選択し、受信データとして出力する。第2復号信号は、第2復号信号生成部305の第2硬判定器355から出力される信号であり、第1復号信号は、第1復号信号生成部302の第1硬判定器325から出力される信号である。
具体的に、選択器371は、閾値判定器362により尤度絶対値が閾値以上であって、判定対象信号が良好であると判定されるのに応じて受信データとして第2復号信号を選択する。一方、閾値判定器362により尤度絶対値が閾値未満であって、判定対象信号が良好であると判定されるのに応じて選択器371は、受信データとして第1復号信号を選択する。
第1復号信号は、サブスペクトラム#nの帯域を含まない状態の第1変調信号を復調復号して得られる信号である。このために、第1復号信号については、ビット(符号)の誤り率(BER:Bit Error Rate)を一定以下に抑えることが難しい。
これに対して、第2復号信号は、受信信号に含まれるサブスペクトラム#1〜#n−1に第1疑似サブスペクトラム#nrを合成した第2変調信号について復調復号して得られる信号である。したがって、第2復号信号は、疑似的ではあってもサブスペクトラム#nに対応する帯域の信号成分を含む第2変調信号を復調復号したものとなる。即ち、第1疑似サブスペクトラム#nrを合成した第2変調信号を復調復号して第2変調信号を得ることは、受信信号におけるサブスペクトラムを等化していることに相当する。
このようにサブスペクトラムの等化が行われることにより、第2復号信号については、第1復号信号よりもビットの誤り率を抑制することが可能である。
ここで、誤り訂正復号の単位であるシンボルに関しては、そのビットパターンにより誤りが発生しやすいものと誤りが発生しにくいものがある。これにより、例えば第1復号信号生成部302が生成する第1復号信号としてもビットの誤り率の高いものと低いものとが混在して出力される。
第1疑似サブスペクトラム#nrは、第1復号信号を基にして生成される。このために、例えば誤りの発生しやすいシンボルを復号したことなどに起因して第1復号信号の誤り訂正結果に多量の誤りが含まれている場合には、この多量の誤りを反映した第1疑似サブスペクトラム#nrが生成される。
この多量の誤りを反映した第1疑似サブスペクトラム#nrが第2変調信号に含まれた場合、第2復号信号の生成のために第2軟判定誤り訂正復号回路354により復号を行うことによっては、第1疑似サブスペクトラム#nrから相当の誤り伝搬が生じる可能性がある。これにより、かえって第2復号信号のビットの誤り率が高くなってしまう可能性も生じる。
閾値判定器362により尤度絶対値が閾値以上である(判定対象信号が良好である)と判定された場合は判定対象信号としての復号信号から生成される第1復号信号も良好であって、第2復号信号においては、誤り伝搬に起因するビットの誤り率も充分に抑制されている状態に該当する。この状態においては、第1復号信号よりも第2復号信号のほうがさらにビットの誤り率が抑制されていると推定できる。
そこで、この場合の選択器371は、上記のように第2復号信号を受信データとして出力する。これにより、充分にビットの誤り率の低い受信データを得ることが可能になる。
一方、選択器371は、閾値判定器362により尤度絶対値が閾値未満である(判定対象信号が良好でない)と判定されるのに応じて、受信データとして第1復号信号を選択する。
このように尤度絶対値が閾値未満である場合には、判定対象信号としての復号信号から生成される第1復号信号は良好ではなく、第2復号信号は、誤り伝搬に起因してビットの誤り率も相当に高くなっている可能性がある。この場合、第1復号信号のビットの誤り率のほうが低い可能性が高くなる。
そこで、この場合の選択器371は、上記のように第1復号信号を受信データとして出力する。これにより、誤り訂正結果が良好でない場合におけるビットの誤り率の増加を有効に抑制することができる。
このように、本実施形態は、スペクトラム抑圧型伝送により伝送された信号を復調復号するにあたり、誤り伝搬に起因するビットの誤りを有効に抑制することが可能である。
[第2実施形態の受信装置]
続いて、図7を参照して第2実施形態としての受信装置300Aの構成例について説明する。なお、図7において、図5と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。
図7に示す受信装置300Aにおける第1復号信号生成部302は、図5の第1軟判定誤り訂正復号回路324に代えて、第1硬判定誤り訂正復号回路324Aを備える。第1硬判定誤り訂正復号回路324Aは、例えば、第1軟判定誤り訂正復号回路324が対応するのと同じ方式の誤り訂正符号に対応する誤り訂正復号を実行したうえで、誤り訂正結果について硬判定を行うことにより復号信号を生成する。これに伴い、図7の第1復号信号生成部302においては、図5の第1硬判定器325は省略される。この場合、第1硬判定誤り訂正復号回路324Aにて生成された復号信号が第1復号信号として出力される。
また、第2復号信号生成部305も、図5の第2軟判定誤り訂正復号回路354に代えて、第2硬判定誤り訂正復号回路354Aを備え、図5の第2硬判定器355は省略される。
そのうえで、図7に示す受信装置300Aにおいては、良否判定部306は、尤度絶対値算出器361に代えて、誤りビット数検出器363を備える。
誤りビット数検出器363は、第1復号信号生成部302における第1硬判定誤り訂正復号回路324Aから出力される復号信号(第1復号信号)を判定対象信号として入力する。誤りビット数検出器363は、入力した第1復号信号についての誤りビット数(訂正結果が誤り(エラー)であったビットの数)を検出する。このような誤りビットは、誤り訂正符号がパリティチェック機能を有しているのであれば、このパリティチェック機能を利用して検出することが可能である。
この場合の閾値判定器362は、誤りビット数検出器363により検出された誤りビット数と予め定めた閾値とを比較し、誤りビット数が閾値以上であるか否かについて判定する。
この場合には、誤りビット数が閾値未満であれば、第1硬判定誤り訂正復号回路324Aによる訂正結果が良好であって、判定対象信号である第1復号信号が良好であることを示す。一方、誤りビット数が閾値以上であれば、第1硬判定誤り訂正復号回路324Aによる訂正結果が良好ではない、即ち、判定対象信号である第1復号信号は良好ではないことを示す。
このように、第2実施形態における良否判定部306は、第1復号信号生成部302において実行される誤り訂正復号により得られる復号信号について検出した誤りビット数に基づいて、第1硬判定誤り訂正復号回路324Aによる訂正結果(第1復号信号)の良否について判定する。
第2実施形態における選択器371は、誤りビット数が閾値未満であると閾値判定器362が判定するのに応じて、第2復号信号を受信データとして選択する。また、選択器371は、誤りビット数が閾値以上であると閾値判定器362が判定するのに応じて、第1復号信号を受信データとして選択する。
このように、第2実施形態の受信装置300Aにおいても、第1実施形態の場合と同様に、第1硬判定誤り訂正復号回路324Aによる訂正結果としての第1復号信号が良好である場合には第2復号信号が受信データとして出力される。一方、第1硬判定誤り訂正復号回路324Aによる訂正結果としての第1復号信号が良好でない場合には第1復号信号が受信データとして出力される。このような制御によって、第2実施形態においても、誤り訂正結果が良好でない場合におけるビットの誤り率の増加が有効に抑制される。
なお、誤りビット数検出器363を備える第2実施形態の受信装置300Aの変形例として、図示は省略するが、第1復号信号生成部302において、第1硬判定誤り訂正復号回路324Aに代えて図5の第1軟判定誤り訂正復号回路324を備えるとともに、図5の第1硬判定器325を備える構成としてよい。この場合、誤りビット数検出器363は、例えば、パリティチェックのビットが含まれてさえいれば、第1硬判定器325の硬判定結果を入力してもよいし、第1軟判定誤り訂正復号回路324の軟判定結果を入力してもよい。
また、第2実施形態の第2復号信号生成部305においても、第2硬判定誤り訂正復号回路354Aに代えて図5の第2軟判定誤り訂正復号回路354を備えるとともに、図5の第2硬判定器355を備える構成としてよい。
また、第1実施形態及び第2実施形態における変形例として以下のように構成してもよい。つまり、選択器371が第1復号信号を選択して受信データとして出力しているときには、疑似変調信号分離部303、第2変調信号生成部304及び第2復号信号生成部305のうちの少なくともいずれか1つが動作を停止するようにしてもよい。これにより、例えば、受信装置300、300Aにおける処理負荷の軽減や消費電力の節減などを図ることができる。
[本実施形態との比較対象となる受信装置の構成例]
図8は、本実施形態における図5の受信装置300から良否判定部306及び受信データ制御部307を省略した構成例を示す図である。なお、図8において、図5または図7と同一部分には、同一符号を付して説明を省略し、主に図5または図7との相違点について説明する。また、図8に示す受信装置300Bは、例えば非特許文献2の受信装置の一例である。
図8の受信装置300Bは、第1変調信号生成部301により生成した第1変調信号を第1復号信号生成部302により復号して第1復号信号を生成する。
なお、図8の受信装置300Bは、図7と同様に、第1復号信号生成部302において第1硬判定誤り訂正復号回路324Aを備え、第2復号信号生成部305において第2硬判定誤り訂正復号回路354Aを備える。これに伴い、図8の受信装置300Bは、図7と同様に、図5において備えられた第1復号信号生成部302の第1硬判定器325と、第2復号信号生成部305の第2硬判定器355が省略される。
この場合、第1復号信号生成部302は、第1硬判定誤り訂正復号回路324Aが生成する復号信号(硬判定結果)を第1復号信号として出力し、第2復号信号生成部305は、第2硬判定誤り訂正復号回路354Aが生成する復号信号を第2復号信号として出力する。
第1復号信号生成部302から出力された第1復号信号は、疑似変調信号分離部303に入力される。疑似変調信号分離部303は入力した第1復号信号から疑似変調信号を生成し、この疑似変調信号から、非伝送サブスペクトラムに対応する第1疑似サブスペクトラムを分離する。
第2変調信号生成部304は、第1変調信号と疑似変調信号分離部303にて分離された第1疑似サブスペクトラムとを合成して第2変調信号を生成する。
第2復号信号生成部305は、第2変調信号を入力して復調処理と誤り訂正復号を行うことで第2復号信号を生成し、生成した第2復号信号を受信データとして出力する。
なお、図8の構成においても、第2実施形態と同様に、第1復号信号生成部302において、第1硬判定誤り訂正復号回路324Aに代えて図5の第1軟判定誤り訂正復号回路324を備えるとともに、図5の第1硬判定器325を備える構成としてよい。第2復号信号生成部305においても、第2硬判定誤り訂正復号回路354Aに代えて第2軟判定誤り訂正復号回路354を備えるとともに、さらに第2硬判定器355を備える構成としてよい。
このように構成される受信装置300Bは、常に、第2復号信号を受信データとして出力する。
前述のように、第1復号信号生成部302の第1硬判定誤り訂正復号回路324Aによる訂正結果が良好であって、第1疑似サブスペクトラムによる誤り伝搬の影響が一定以下となる状態の下であれば、第2復号信号におけるビットの誤り率は充分に抑制されている。しかし、例えば第1硬判定誤り訂正復号回路324Aが誤りの発生しやすいシンボルについて誤り訂正復号を行った場合には、第1疑似サブスペクトラムによる誤り伝搬の発生により第2復号信号についてのビットの誤り率がかえって増加してしまう可能性がある。このとき、図8の受信装置300Bでは、このビットの誤り率の高い第2復号信号をそのまま出力することになってしまう。
このように、図8の受信装置300Bは、第1硬判定誤り訂正復号回路324Aによる訂正結果が良好なときには、ビットの誤り率が充分に抑制された受信データを出力できる。しかし、第1硬判定誤り訂正復号回路324Aによる訂正結果が良好でない場合において、ビットの誤り率がかえって増加してしまうことの可能性を回避することが難しい。
これに対して、図5または図7に示した本実施形態の受信装置300、300Aであれば、第1復号信号生成部302における訂正結果(即ち、判定対象信号)が良好でない場合には、第2復号信号に代えて第1復号信号を受信データとして出力させることが可能である。このように、本実施形態の受信装置300、300Aでは、受信信号を復調復号するにあたり、そのビット誤り率を一定水準以上で維持することが可能であり、これにより、受信データの品質についても一定以上で維持することができる。
[第3実施形態の受信装置]
続いて、図9を参照して第3実施形態の受信装置300Cの構成例について説明する。なお、図9において、図5と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
図9に示す受信装置300Cにおける第1復号信号生成部302は、図5の第1軟判定誤り訂正復号回路324及び第1硬判定器325に代えて、第1誤り訂正復号回路324Bを備える。第1誤り訂正復号回路324Bは、例えば、硬判定による誤り訂正復号を行う。第3実施形態においては、第1誤り訂正復号回路324Bの出力が第1復号信号である。
また、図9の第2復号信号生成部305においては、図5の第2軟判定誤り訂正復号回路354に代えて、第2誤り訂正復号回路354Bが備えられる。第2誤り訂正復号回路354Bは、硬判定による誤り訂正復号を行う。これに伴い、図9の第2復号信号生成部305においては図5の第1硬判定器325が省略される。
また、第3実施形態における良否判定部306は、第2疑似サブスペクトラムを判定対象信号とする。そのうえで、良否判定部306は、第2疑似サブスペクトラムを第1変調信号と比較した結果に基づいて、判定対象信号である第2疑似サブスペクトラムの良否を判定する。具体的に、第3実施形態における良否判定部306は、第2疑似サブスペクトラムと第1変調信号との差分を求めることにより両者を比較する。
ここで、第2疑似サブスペクトラムと第1変調信号はいずれも周波数領域の信号である。即ち、第3実施形態における良否判定部306は、周波数領域で判定対象信号の良否を判定する。
第3実施形態における良否判定部306は、減算回路364と閾値判定器362を備える。
減算回路364は、第2疑似サブスペクトラムと第1変調信号のうちのいずれか一方から他方を減算し、減算により求められた値の絶対値(減算結果値e)を出力する。
ここで、判定対象信号である第2疑似サブスペクトラムは、図6(C)に示したように、図6(A)の疑似変調信号から伝送スペクトラムに対応する帯域を分離して得られる信号である。また、比較対象となる第1変調信号は、図3(D)にて示したように、変調信号の全体域において非伝送サブスペクトラムの帯域の信号成分が欠落した信号である。
閾値判定器362は、減算回路364から出力された減算結果値eと閾値とを比較し、減算結果値eが閾値より大きいか否かについて判定する。
減算結果値eは、第1変調信号に対する第2疑似サブスペクトラムの誤差量を示す。減算結果値eが閾値以下である場合には、判定対象信号である第2疑似サブスペクトラムは第1変調信号と近似しており、従って良好であるという判定結果であることが示される。
一方、減算結果値eが閾値より大きい場合には、判定対象信号である第2疑似サブスペクトラムは第1変調信号と乖離しており、従って良好ではないという判定結果であることが示される。
ここで、判定対象信号としての第2疑似サブスペクトラムは、第1復号信号生成部302における第1誤り訂正復号回路324Bによる誤り訂正復号処理を経ている。従って、判定対象信号の良否判定は、第1誤り訂正復号回路324Bによる誤り訂正結果についての良否判定を行っていることに相当する。
第3実施形態における受信データ制御部307は、良否判定部306により判定対象信号が良好であると判定された場合、第1疑似サブスペクトラムの成分を含む第2変調信号を第2復号信号生成部305により復号して得られた第2復号信号が受信データとして出力されるように制御する。
一方、良否判定部306により判定対象信号が良好でないと判定された場合、受信データ制御部307は、第2変調信号に代えて第1変調信号を第2復号信号生成部305により復号させることで生成された第2復号信号が受信データとして出力されるように制御する。
このために、受信データ制御部307における選択器371は、良否判定部306により判定対象信号が良好であると判定された場合には、第2変調信号生成部304の合成回路342から出力される第2変調信号を選択して第2復号信号生成部305に入力させる。
合成回路342は、第1疑似サブスペクトラムと第1変調信号とを合成した第2変調信号を出力する。合成回路342から出力される第2変調信号を第2復号信号生成部305に入力させることによっては、第1疑似サブスペクトラムの成分を含む第2変調信号を復号した第2復号信号が受信データとして得られる。
一方、受信データ制御部307における選択器371は、良否判定部306により判定対象信号が良好でないと判定された場合には、第2変調信号生成部304の受信バッファ341にて保持されている第1変調信号を選択して第2復号信号生成部305に入力させる。
第1変調信号は、図3(D)に示したように非伝送サブスペクトラムの帯域が欠落したままの信号であり、従って、第1疑似サブスペクトラムの成分を含まない。従って、第1変調信号を第2復号信号生成部305に入力させることによっては、第1疑似サブスペクトラムの成分を含まない第2復号信号が受信データとして得られる。
このように、第3実施形態において、判定対象信号が良好であって第1復号信号の誤り訂正結果が良好であると判定された場合には、第1疑似サブスペクトラムの成分を含む第2変調信号を復号した第2復号信号が受信データとして出力される。このように誤り訂正結果が良好な場合に応じて第1疑似サブスペクトラムの成分を含む第2復号信号が受信データとされることで、ビットの誤り率は充分に抑制される。
一方、判定対象信号が良好ではないことで第1復号信号の誤り訂正結果も良好ではないと判定された場合には、第1疑似サブスペクトラムの成分を含まない第1変調信号を復号した第2復号信号を受信データとすることで、第1疑似サブスペクトラムの成分による誤り伝搬の影響を抑制することが可能となる。
このように、第3実施形態においても、受信データのビット誤り率を一定水準以上で維持することが可能になる。
また、第3実施形態の受信装置300は、第1復号信号生成部302において、図5に示した第1軟判定誤り訂正復号回路324に代えて、硬判定を行う第1誤り訂正復号回路324Bを備えたうえで、上記の判定対象信号の良否判定と良否判定結果に基づく受信データの制御を実行している。前述のように第1疑似サブスペクトラムの成分を含む第2復号信号の生成は、サブスペクトラムの波形等化を行うことに相当する。即ち、第3実施形態の受信装置300は、第1復号信号生成部302における硬判定による誤り訂正復号に対応してサブスペクトラム波形等化の実行についての可否を適切に判定できる。
[第4実施形態の受信装置]
続いて、図10を参照して第4実施形態における受信装置300Dの構成例について説明する。なお、図10において、図9と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
図10に示す第4実施形態の受信装置300Dでは、良否判定部306において、図9の減算回路364に代えて相関演算回路365を備える。
相関演算回路365は、第2疑似サブスペクトラムと第1変調信号との相関を演算する。即ち、第4実施形態における良否判定部306は、相関演算によって第2疑似サブスペクトラムしての判定対象信号と前記第1変調信号との比較を行う。
相関演算回路365は、第2疑似サブスペクトラムとしての1以上の疑似サブスペクトラムに対応する帯域全体と、第1変調信号として有効な帯域全体との相関を演算する。具体例として、図3、図6に例示したように非伝送サブスペクトラムがサブスペクトラム#nである場合、相関演算回路365は、第1変調信号において有効なサブスペクトラムの信号が存在するサブスペクトラム#1〜#n−1による帯域の信号と、第2疑似サブスペクトラムにおけるサブスペクトラム#1r〜#n−1rによる帯域の信号との相関を演算する。
なお、相関演算回路365による相関演算の手法については特に限定されるものではない。一例として、相関演算回路365は、第2疑似サブスペクトラムと第1変調信号との相関係数を求める演算を行えばよい。この場合、相関演算回路365は、例えば第2疑似サブスペクトラムと第1変調信号とについて求めた相関係数の絶対値を相関値Cとして出力すればよい。
第4実施形態における閾値判定器362は、相関演算回路365から出力された相関値Cと予め定めた閾値とを比較し、相関値Cが閾値より大きいか否かについて判定する。
相関値Cが閾値以上である場合には、判定対象信号である第2疑似サブスペクトラムは第1変調信号と近似しており、従って良好であるという判定結果であることが示される。
一方、減算結果値eが閾値未満である場合には、判定対象信号である第2疑似サブスペクトラムは第1変調信号と乖離しており、従って良好ではないという判定結果であることが示される。
なお、第4実施形態においても、判定対象信号としての第2疑似サブスペクトラムは、第3実施形態と同様に、第1復号信号生成部302における第1誤り訂正復号回路324Bによる誤り訂正復号処理を経ている。従って、第4実施形態においても、判定対象信号の良否判定は、第1誤り訂正復号回路324Bによる誤り訂正結果についての良否判定を行っていることに相当する。
第4実施形態における受信データ制御部307の動作としては、第3実施形態と同様である。
つまり、良否判定部306により判定対象信号が良好である(相関値Cが閾値以上である)と判定された場合、第1疑似サブスペクトラムの成分を含む第2変調信号を第2復号信号生成部305により復号して得られた第2復号信号が受信データとして出力されるように制御する。
一方、良否判定部306により判定対象信号が良好でない(相関値Cが閾値未満である)と判定された場合、受信データ制御部307は、第2変調信号に代えて第1変調信号を第2復号信号生成部305により復号させることで生成された第2復号信号が受信データとして出力されるように制御する。
このような第4の実施形態としての受信装置300Dの構成によっても、第3実施形態の受信装置300は、第1復号信号生成部302における硬判定による誤り訂正復号に対応してサブスペクトラム波形等化の実行についての可否を適切に判定できる。
[第5実施形態の受信装置]
続いて、図11を参照して第5実施形態の受信装置300Eについて説明する。なお、図11において図9と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
図11に示す受信装置300Eにおいて、良否判定部306の判定対象信号は、疑似変調信号分離部303における再変調回路332が出力する疑似変調信号(レプリカ信号)である。疑似変調信号は、図6(A)に示したように、疑似的に生成されたサブスペクトラム#1r〜#nrの成分により形成される変調信号である。また、再変調回路332は第2直並列変換回路333の前段であることから、再変調回路332が出力する疑似変調信号は、時間領域による直列の信号である。
また、図11に示す受信装置300Eにおいて、受信バッファ341には、第1復号信号生成部302の第1並直列変換回路322から出力された信号が入力される。そのうえで、良否判定部306は、図9と同様に、受信バッファ341にて蓄積された信号を比較対象信号として入力する。
従って、この場合の良否判定部306は、比較対象信号である第1変調信号として、第1復号信号生成部302において第1IFFT回路321によって時間領域に変換され、さらに第1並直列変換回路322によって直列に変換された信号を入力する。
第1並直列変換回路322は、第1復号信号生成部302に含まれるものとして示されているが、第1復調回路323の前段に備えられる。従って、第1並直列変換回路322から出力される信号は、第1復号前の段階の信号であって、時間領域による直列の第1変調信号である。
このように、本実施形態において良否判定部306が入力する比較対象信号と第1変調信号は、ともに時間領域による直列の信号となるように整合が図られる。
また、上記のように、受信バッファ341が蓄積する信号が時間領域による直列の信号であるのに伴い、第2変調信号生成部304においては、図9の第2復号信号生成部305において備えられていた第2IFFT回路351と第2並直列変換回路352が設けられる。これに伴い、第2復号信号生成部305は、第2IFFT回路351と第2並直列変換回路352とを備えない。
この場合の第2IFFT回路351は、疑似変調信号分離部303の分割回路335が出力する第1疑似サブスペクトラムをIFFTによって周波数領域から時間領域に変換する。第2並直列変換回路352は、第2IFFT回路351から出力された時間領域による並列の第1疑似サブスペクトラムの信号を直列に変換し、直列に変換後の並列の第1疑似サブスペクトラムの信号を合成回路342に出力する。
このような構成によって、第2変調信号生成部304における合成回路342が入力する第1変調信号と第1疑似スペクトラムは、ともに時間領域による直列の信号となるように整合が図られる。
また、この場合における合成回路342が第1変調信号と第1疑似スペクトラムとを合成することによって生成した時間領域による直列の第2変調信号は、第2復号信号生成部305における第2復調回路353に入力される。
減算回路364は、判定対象信号である疑似変調信号と、比較対象信号である第1変調信号とのうちの一方から他方を減算して得られる値の絶対値を減算結果値eとして出力する。この場合の減算結果値eは、第1変調信号に対する疑似変調信号の誤差量を示す。
閾値判定器362は、図9の場合と同様に、減算回路364から出力された減算結果値eと閾値とを比較し、減算結果値eが閾値より大きいか否かについて判定する。
減算結果値eが閾値以下である場合には、判定対象信号である疑似変調信号は、第1変調信号と近似しており、従って良好であるという判定結果であることが示される。
一方、減算結果値eが閾値より大きい場合には、判定対象信号である疑似変調信号は第1変調信号と乖離しており、従って良好ではないという判定結果であることが示される。
第5実施形態における判定対象信号としての疑似変調信号も、第1復号信号生成部302における第1誤り訂正復号回路324Bによる誤り訂正復号処理を経ている。従って、第5実施形態における判定対象信号の良否判定も、第1誤り訂正復号回路324Bによる誤り訂正結果についての良否判定を行っていることに相当する。
第5実施形態における受信データ制御部307は、選択器371に加えてゼロ信号発生回路372を備える。ゼロ信号発生回路372は、ゼロ信号を発生させる。ここでのゼロ信号は、第1疑似サブスペクトラムに代わる代替信号である。
第5実施形態における選択器371は、良否判定部306の判定結果に応じて、疑似変調信号分離部303における第2直並列変換回路333により直列から並列に変換された疑似変調信号(並列疑似変調信号)と、ゼロ信号発生回路336から出力されたゼロ信号とのうちのいずれか一方を選択する。選択器371は、選択した並列疑似変調信号またはゼロ信号を、疑似変調信号分離部303における第2FFT回路334に対して出力する。
具体的に、選択器371は、良否判定部306により判定対象信号が良好であると判定された場合には、並列疑似変調信号を選択し、第2FFT回路334に対して出力する。
この場合には、疑似変調信号分離部303の分割回路335から合成回路342へは、非伝送サブスペクトラムに対応する第1疑似サブスペクトラムが出力される。このために、第2復号信号生成部305によっては、第1疑似サブスペクトラムの成分を含む第2変調信号が生成され、受信データとして出力される。
一方、良否判定部306により判定対象信号が良好でないと判定された場合、選択器371は、ゼロ信号発生回路336から出力されるゼロ信号を選択し、第2FFT回路334に対して出力する。
この場合、第2FFT回路334は入力された時間領域のゼロ信号を周波数領域に変換し分割回路335に出力する。この場合において、分割回路335がゼロ信号から分離する第1疑似サブスペクトラムの帯域の信号は、ゼロ信号でパディングされた信号である。
分割回路335から出力された第1疑似サブスペクトラムの帯域のゼロ信号は、第2変調信号生成部304における第2IFFT回路351、第2並直列変換回路352による処理を経て合成回路342に入力される。
従って、この場合の第2変調信号生成部304の合成回路342には、第1疑似サブスペクトラムとして、ゼロ信号で置換された時間領域による直列の信号が入力される。これに伴い、合成回路342は、第1変調信号にゼロ信号で置換された第1疑似サブスペクトラムを合成した第2変調信号を第2復号信号生成部305に出力する。この結果、第2復号信号生成部305は、第1疑似サブスペクトラムの成分を含まない第2復号信号を生成し、生成した第2復号信号を受信データとして出力する。
上述のように、第5実施形態においても、判定対象信号が良好(第1復号信号の誤り訂正結果が良好)であると判定された場合には、第1疑似サブスペクトラムの成分を含む第2変調信号を復号した第2復号信号が受信データとして出力される。
一方、判定対象信号が良好ではない(第1復号信号の誤り訂正結果が良好ではない)と判定された場合には、第1疑似サブスペクトラムの成分を含まない第1変調信号を復号した第2復号信号を受信データとすることで、第1疑似サブスペクトラムの成分による誤り伝搬の影響を抑制することが可能となる。
このように第5実施形態においても、第1復号信号生成部302における硬判定による誤り訂正復号に対応してサブスペクトラムの波形等化の実行についての可否が適切に判定され、受信データのビット誤り率を一定水準以上で維持することが可能になる。
[第6実施形態の受信装置]
続いて、図12を参照して第6実施形態における受信装置300Fの構成例について説明する。なお、図12において、図10、図11と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
図12に示す第6実施形態の受信装置300Fでは、良否判定部306において、図12の減算回路364に代えて相関演算回路365を備える。
第6実施形態における良否判定部306は、疑似変調信号分離部303の再変調回路332から出力される疑似変調信号を判定対象信号として入力する。このように、第6実施形態において良否判定部306が入力する信号は、図11に示した第5実施形態と同様である。そのうえで、良否判定部306における相関演算回路365は、疑似変調信号と第2変調信号生成部304の受信バッファ341にて蓄積される第1変調信号との相関を演算する。
相関演算回路365自体の構成は図10の場合と同様でよい。即ち、本実施形態における相関演算回路365は、例えば相関演算として疑似変調信号と第1変調信号との相関係数を求めればよい。相関演算回路365は、相関演算によって求めた相関係数の絶対値を相関値Cとして出力する。
第6実施形態における受信データ制御部307の構成は、図11と同様である。
このような構成によって、第6実施形態においても、第1復号信号生成部302における硬判定による誤り訂正復号に対応してサブスペクトラムの波形等化の実行についての可否が適切に判定される。
なお、上記各実施形態の受信装置、300A、300C〜300Fは、例えば衛星中継器としての送信装置100から送信される信号を受信するための受信装置として好適である。しかし、例えば、上記各実施形態の受信装置、300A、300C〜300Fは、携帯電話通信や無線LAN(Local Area Network)などで使用する受信装置に適用できる。また、本実施形態の受信装置300、300A、300C〜300Fが対応する送信装置100との間の伝送路は、有線と無線のいずれであってもよい。
また、各実施形態に対応して図5、図7、図9〜図12における各部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより受信信号の復調復号を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
なお、上述した実施形態における受信装置をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
300…受信装置, 301…第1変調信号生成部, 302…第1復号信号生成部, 303…疑似変調信号分離部, 304…第2変調信号生成部, 305…第2復号信号生成部, 306…良否判定部, 307…受信データ制御部

Claims (11)

  1. 変調信号の帯域を複数に分割して形成した複数のサブスペクトラムのうちから一部のサブスペクトラムを削除して送信された伝送サブスペクトラム群における各サブスペクトラムを元の周波数にシフトしたうえで合成することにより第1変調信号を生成する第1変調信号生成部と、
    前記第1変調信号について復調と誤り訂正復号とを実行して第1復号信号を生成する第1復号信号生成部と、
    前記第1復号信号について誤り訂正符号化と変調とを実行して疑似変調信号を生成し、生成した前記疑似変調信号を伝送サブスペクトラム群に含まれずに削除された非伝送サブスペクトラムの帯域に対応する第1疑似サブスペクトラムと、前記伝送サブスペクトラム群の帯域に対応する第2疑似サブスペクトラムとに分離する疑似変調信号分離部と、
    前記第1疑似サブスペクトラムと前記第1変調信号とを合成して第2変調信号を生成する第2変調信号生成部と、
    記第2変調信号について復調と誤り訂正復号とを実行して第2復号信号を生成する第2復号信号生成部と、
    前記第1復号信号生成部により誤り訂正復号が行われてから前記疑似変調信号分離部により疑似変調信号が第1疑似サブスペクトラムと第2疑似サブスペクトラムとに分離されるまでの所定段階において得られる判定対象信号の良否を判定する良否判定部と、
    前記良否判定部により前記判定対象信号が良好であると判定された場合、前記第2変調信号から生成した第2復号信号が受信データとして出力されるように制御し、前記良否判定部により前記判定対象信号が良好でないと判定された場合、前記第1復号信号が受信データとして出力されるように制御する受信データ制御部と
    を備える受信装置。
  2. 前記良否判定部は、
    前記第1復号信号生成部において実行される誤り訂正復号により得られる復号信号について算出した尤度に基づいて、前記判定対象信号としての前記復号信号の良否を判定する
    請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記良否判定部は、
    前記第1復号信号生成部において実行される誤り訂正復号により得られる復号信号について検出した誤りビット数に基づいて、前記判定対象信号としての前記復号信号の良否について判定する
    請求項1に記載の受信装置。
  4. 変調信号の帯域を複数に分割して形成した複数のサブスペクトラムのうちから一部のサブスペクトラムを削除して送信された伝送サブスペクトラム群における各サブスペクトラムを元の周波数にシフトしたうえで合成することにより第1変調信号を生成する第1変調信号生成部と、
    前記第1変調信号について復調と誤り訂正復号とを実行して第1復号信号を生成する第1復号信号生成部と、
    前記第1復号信号について誤り訂正符号化と変調とを実行して疑似変調信号を生成し、生成した前記疑似変調信号を伝送サブスペクトラム群に含まれずに削除された非伝送サブスペクトラムの帯域に対応する第1疑似サブスペクトラムと、前記伝送サブスペクトラム群の帯域に対応する第2疑似サブスペクトラムとに分離する疑似変調信号分離部と、
    前記第1疑似サブスペクトラムと前記第1変調信号とを合成して第2変調信号を生成する第2変調信号生成部と、
    前記第1変調信号と前記第2変調信号とのいずれか一方について復調と誤り訂正復号とを実行して第2復号信号を生成する第2復号信号生成部と、
    前記第1復号信号生成部により誤り訂正復号が行われてから前記疑似変調信号分離部により疑似変調信号が第1疑似サブスペクトラムと第2疑似サブスペクトラムとに分離されるまでの所定段階において得られる判定対象信号の良否を判定する良否判定部と、
    前記良否判定部により前記判定対象信号が良好であると判定された場合、第2変調信号から生成された前記第2復号信号が受信データとして出力されるように制御し、前記良否判定部により前記判定対象信号が良好でないと判定された場合、前記第1変調信号から生成された前記第2復号信号が受信データとして出力されるように制御する受信データ制御部と
    を備える受信装置。
  5. 前記良否判定部は、
    前記第2疑似サブスペクトラムを前記第1変調信号と比較した結果に基づいて、前記判定対象信号としての前記第2疑似サブスペクトラムの良否を判定する
    請求項に記載の受信装置。
  6. 前記良否判定部は、
    前記第2疑似サブスペクトラムと前記第1変調信号との差分を求めることにより、前記第2疑似サブスペクトラムを前記第1変調信号と比較する
    請求項5に記載の受信装置。
  7. 前記良否判定部は、
    前記第2疑似サブスペクトラムと前記第1変調信号との相関を演算することにより、前記第2疑似サブスペクトラムを前記第1変調信号と比較する
    請求項5に記載の受信装置。
  8. 変調信号の帯域を複数に分割して形成した複数のサブスペクトラムのうちから一部のサブスペクトラムを削除して送信された伝送サブスペクトラム群における各サブスペクトラムを元の周波数にシフトしたうえで合成することにより第1変調信号を生成する第1変調信号生成部と、
    前記第1変調信号について復調と誤り訂正復号とを実行して第1復号信号を生成する第1復号信号生成部と、
    前記第1復号信号について誤り訂正符号化と変調とを実行して疑似変調信号を生成し、生成した前記疑似変調信号を伝送サブスペクトラム群に含まれずに削除された非伝送サブスペクトラムの帯域に対応する第1疑似サブスペクトラムと、前記伝送サブスペクトラム群の帯域に対応する第2疑似サブスペクトラムとに分離する、あるいは、ゼロ信号から前記第1疑似サブスペクトラムの帯域の代替信号を分離する疑似変調信号分離部と、
    前記第1疑似サブスペクトラムと前記代替信号のいずれか一方と前記第1変調信号とを合成して第2変調信号を生成する第2変調信号生成部と、
    前記第2変調信号について復調と誤り訂正復号とを実行して第2復号信号を生成する第2復号信号生成部と、
    前記第1復号信号生成部により誤り訂正復号が行われてから前記疑似変調信号分離部により疑似変調信号が第1疑似サブスペクトラムと第2疑似サブスペクトラムとに分離されるまでの所定段階において得られる判定対象信号の良否を判定する良否判定部と、
    前記良否判定部により前記判定対象信号が良好であると判定された場合、第1疑似サブスペクトラムと前記第1変調信号とが合成された第2変調信号から生成された前記第2復号信号が受信データとして出力されるように制御し、前記良否判定部により前記判定対象信号が良好でないと判定された場合、前記代替信号と前記第1変調信号とが合成された第2変調信号から生成された前記第2復号信号が受信データとして出力されるように制御する受信データ制御部と
    を備える受信装置。
  9. 前記良否判定部は、
    前記疑似変調信号を前記第1変調信号と比較した結果に基づいて、前記判定対象信号としての前記疑似変調信号の良否を判定する
    請求項に記載の受信装置。
  10. 前記良否判定部は、
    前記疑似変調信号と前記第1変調信号との差分を求めることにより、前記疑似変調信号を前記第1変調信号と比較する
    請求項9に記載の受信装置。
  11. 前記良否判定部は、
    前記疑似変調信号と前記第1変調信号との相関を演算することにより、前記疑似変調信号を前記第1変調信号と比較する
    請求項9に記載の受信装置。
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