JP5688070B2 - ショックアブソーバ - Google Patents

ショックアブソーバ Download PDF

Info

Publication number
JP5688070B2
JP5688070B2 JP2012284379A JP2012284379A JP5688070B2 JP 5688070 B2 JP5688070 B2 JP 5688070B2 JP 2012284379 A JP2012284379 A JP 2012284379A JP 2012284379 A JP2012284379 A JP 2012284379A JP 5688070 B2 JP5688070 B2 JP 5688070B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
piston rod
shock absorber
axial direction
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012284379A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014126162A (ja
Inventor
敬介 伊藤
敬介 伊藤
Original Assignee
ヤマハモーターハイドロリックシステム株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ヤマハモーターハイドロリックシステム株式会社 filed Critical ヤマハモーターハイドロリックシステム株式会社
Priority to JP2012284379A priority Critical patent/JP5688070B2/ja
Priority to US14/140,707 priority patent/US20140182985A1/en
Priority to EP20130199723 priority patent/EP2749786A3/en
Publication of JP2014126162A publication Critical patent/JP2014126162A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5688070B2 publication Critical patent/JP5688070B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F9/00Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
    • F16F9/32Details
    • F16F9/3271Assembly or repair
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F9/00Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
    • F16F9/10Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium using liquid only; using a fluid of which the nature is immaterial
    • F16F9/14Devices with one or more members, e.g. pistons, vanes, moving to and fro in chambers and using throttling effect
    • F16F9/16Devices with one or more members, e.g. pistons, vanes, moving to and fro in chambers and using throttling effect involving only straight-line movement of the effective parts
    • F16F9/18Devices with one or more members, e.g. pistons, vanes, moving to and fro in chambers and using throttling effect involving only straight-line movement of the effective parts with a closed cylinder and a piston separating two or more working spaces therein
    • F16F9/20Devices with one or more members, e.g. pistons, vanes, moving to and fro in chambers and using throttling effect involving only straight-line movement of the effective parts with a closed cylinder and a piston separating two or more working spaces therein with the piston-rod extending through both ends of the cylinder, e.g. constant-volume dampers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F9/00Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
    • F16F9/32Details
    • F16F9/3207Constructional features
    • F16F9/3228Constructional features of connections between pistons and piston rods
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F9/00Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
    • F16F9/32Details
    • F16F9/44Means on or in the damper for manual or non-automatic adjustment; such means combined with temperature correction
    • F16F9/443Means on or in the damper for manual or non-automatic adjustment; such means combined with temperature correction manually adjusted while the damper is fully retracted or extended in a non-operational mode by rotating mechanical means that have engaged between the piston and one end of the cylinder

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Description

本発明は、ショックアブソーバに関する。
特許文献1は、両ロッドシリンダにより構成されたショックアブソーバを開示している。特許文献1のショックアブソーバは、シリンダと、ピストンと、一対のピストンロッドとを備えている。ピストンは、シリンダ内に設けられ、シリンダ内を2つの油室に区画している。ピストンには、2つの油室間の連通可能な減衰力バルブが設置されている。また、ピストンロッドは、ピストンの両面の各々に配置されている。一方のピストンロッドは、ピストンからシリンダの軸線方向に沿って延び、シリンダの一端部の開口を通じて、シリンダ外に突出している。他方のピストンロッドは、一方のピストンロッドと反対方向に延び、一方のピストンロッドと同様に、シリンダの他端部の開口を通じて、シリンダ外に突出している。各ピストンロッドとシリンダの開口との間には、シール部材及び軸受部材が設けられている。各ピストンロッドは、シリンダ内のシール性を保ちつつ、シリンダの軸線方向に沿って移動可能である。
特許文献1のショックアブソーバでは、一方のピストンロッドがシリンダ内に進入するにつれて、他方のピストンロッドがシリンダ外に退出するので、ピストンロッドの進退に伴うシリンダ内の体積補償が不要となる。従って、特許文献1のショックアブソーバは、片ロッドシリンダにより構成されたショックアブソーバと異なり、リザーバを必要としない。そのため、エアレーションのおそれがない。また、特許文献1のショックアブソーバでは、シリンダ内の油室における作動油量の変化が小さくなる。
両ロッドシリンダにより構成されたショックアブソーバでは、ピストンロッドの位置が、シリンダにおける基準位置に対し径方向にずれると、ショックアブソーバの伸長時又は圧縮時に生じる摩擦力が著しく増大する。従って、シリンダに対するシリンダロッドの位置の精度を高めることが求められている。しかし、特許文献1にも指摘されているように、別体として形成された一対のピストンロッドを、それぞれの軸心線どうしが一致するように連結することは容易でない。ここで、軸心線の一致度は、ピストンロッドの各部に対応する軸心線が、一直線上に重なる程度を意味する。
特許文献1のショックアブソーバでは、一対のピストンロッドの軸心線の一致度が、あえて度外視されている。すなわち、特許文献1の両ロッド型ダンパでは、一対のピストンロッドのうちの一方のピストンロッドの基端がピストン部に固定状態に連結されており、他方のピストンロッドの基端がピストンに対して、分離された状態で連結されている。具体的には、上記他方のロッド体の基端は、ピストンに対して、径方向への移動が許容されるように連結されている。
より詳細には、特許文献1における上記他方のピストンロッドの基端部は、ピストンの端部に定着されたホルダ部材に挿入されている。この基端部の外周にフランジ形状のストッパリングが装着されている。ホルダ部材にはスナップリングが装着されており、ストッパリングとスナップリングの間には、スペーサリングが介在している。ストッパリングがスペーサリングを介してスナップリングに引っ掛かることによって、上記他方のピストンロッドがホルダ部材から抜止めされる。また、ホルダ部材に挿入された基端部は、バネによって、ホルダ部材の外に向かって加圧されている。従って、上記他方のピストンロッドは、ピストンに固定されず、径方向への移動が許容される。特許文献1の技術は、一対のロッド体を互いに非固定とすることによって、一対のピストンロッドの位置をシリンダに自己調整させようとしている。
また、特許文献1のショックアブソーバでは、ピストンとホルダ部材との間に、減衰バルブを構成する複数の板状体が設けられている。ホルダ部材は、ピストンナットの締め付けに伴ってピストン側に移動する。これにより、複数の板状体は、ピストンとホルダ部材との間に固定される。従って、板状体の組換え等の分解時又は組立時の作業を比較的容易に行うことができる。
特開2004−293720号公報
しかしながら、特許文献1のショックアブソーバでは、ピストンロッドの連結構造が複雑であり、ピストンとピストンロッドとの間に荷重が掛かった場合に、ピストンロッドを、径方向への移動が許容されるように維持することができなくなるおそれがあった。また、互いに非固定の関係にある一対のピストンロッドが径方向に偏移した状態になった場合に、作動性(ピストンの変位過程における荷重変化の滑らかさ)の向上の効果を得ることが困難になるという問題があった。
要するに、両ロッドシリンダにより構成されたショックアブソーバでは、別体として形成された一対のピストンロッドが採用されることにより、板状体の組換え等の分解時又は組立時の作業を行い易いというメリットがある。しかし、両ロッドシリンダにより構成されたショックアブソーバでは、一対のピストンロッドが採用されているため、ピストン周辺の部品を介して一対のピストンロッドを締結する必要がある。そのため、必然的に、一対のピストンロッドの軸心線の一致度を向上させることが難しくなっていた。即ち、従来、板状体の組換え等の分解時又は組立時の作業の容易性と、ピストンロッドの軸心線の一致度の確保とを両立することは困難であった。
本願発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、板状体の組換え等の分解時又は組立時の作業を容易に行うことができるとともに、ピストンを挟んだ両側におけるピストンロッドの軸心線の一致度が高く、これにより安定した減衰力の発生が可能なショックアブソーバを提供することにある。
本発明は、上述した課題を解決するために、以下の構成を採用する。
(1) ショックアブソーバであって、
前記ショックアブソーバは、
筒状のシリンダ部と、
1つの部材として形成され、且つ前記シリンダ部内に配置されたピストンロッド部と、
前記ピストンロッド部の軸線方向における互いに離れた位置において前記ピストンロッド部の外周面から突出した一対の突出体と、
前記ピストンロッド部に貫通されており、前記ピストンロッド部の軸線方向において、前記一対の突出体の間の領域の内側から前記領域の外側に向けて、前記一対の突出体の各々と当接するピストンバルブアセンブリと
を備え、
前記ピストンバルブアセンブリは、
前記ピストンロッド部に貫通され、前記シリンダ部内を2つの領域に区画するピストン部と、
1枚又は複数枚の板状体からなり、前記ピストンロッド部の軸線方向において前記ピストン部に隣接し、変位又は変形により前記2つの領域を連通する作動流体の流路を開く弁体と、
前記ピストンロッド部に貫通され、互いに前記ピストンロッド部の径方向に対向して嵌め合わされる雄ネジ部と雌ネジ部とを有し、前記雌ネジ部が前記雄ネジ部に対して相対的に回転することにより前記ピストンロッド部の軸線方向に伸縮するネジ部と
を備え、
前記ピストンバルブアセンブリは、前記ネジ部の伸長により前記一対の突出体の間に突っ張り力を生じさせることにより、前記ピストン部及び前記弁体が前記ピストンロッド部に対して前記ピストンロッド部の軸線方向に移動しないように構成されている。
(1)の構成によれば、1つの部材で構成されたピストンロッド部がピストン部を貫通する。従って、ピストン部を挟んだ両側におけるピストンロッド部の軸心線の一致度が充分に確保される。その結果、良好な作動性が得られる。また、ピストンロッド部全体の強度が充分に確保される。ここで、ピストンロッド部の軸心線の一致度は、ピストンロッド部の各部に対応する軸心線が、一直線上に重なる程度を意味する。また、(1)の構成によれば、雌ネジ部及び雄ネジ部の相対的な回転によりネジ部が伸長する。これにより、一対の突出体の間に突っ張り力を生じ、ピストン部及び弁体がピストンロッド部に対して軸線方向に移動しないように保持される。従って、(1)の構成によれば、板状体の組換え等の分解時又は組立時の作業を容易に行うことが可能である。またさらに、保持に用いられるネジ山は、ネジ部(雄ネジ部及び雌ネジ部)に形成され、ピストンロッド部に形成されない。従って、(1)の構成におけるピストンロッド部は、ネジ加工に起因する変形が生じない。よって、ピストン部を挟んだ両側におけるピストンロッド部の軸心線の一致度の低下が抑制される。
従って、(1)の構成によれば、板状体の組換え等の分解時又は組立時の作業を容易に行うことができるとともに、ピストン部を挟んだ両側におけるピストンロッド部の軸心線の一致度が高く確保される。これにより、安定して減衰力を発生させることが可能になる。
(2) (1)のショックアブソーバであって、
前記ネジ部は、前記ピストンロッド部に対して回転自在に支持されている。
(2)のショックアブソーバを組立てる工程では、雄ネジ部及び雌ネジ部を互いに相対的に回転させる操作によって、ネジ部を伸長させる。これにより、突っ張り力が生じていない状態から、突っ張り力が生じた状態になる。(2)の構成では、雄ネジ部及び雌ネジ部のそれぞれは、ピストンロッド部に対し回転の方向において固定されていない。従って、(2)の構成によれば、雄ネジ部及び雌ネジ部に対する操作に起因する回転方向への力がピストンロッド部に伝達し難い。このため、組立工程におけるピストンロッド部の変形が効果的に抑制され、ピストンを挟んだ両側におけるピストンロッドの軸心線の一致度がさらに高まる。
(3) (1)又は(2)のショックアブソーバであって、
前記ネジ部は、前記雄ネジ部と一体に形成され且つ前記ピストンロッド部の径方向外側に露出した第一露出部と、前記雌ネジ部と一体に形成され且つ前記ピストンロッド部の径方向外側に露出した第二露出部とを有する。
(3)の構成によれば、ピストンロッド部の径方向外側に露出した第一露出部及び第二露出部の双方を保持しながら、雄ネジ部及び雌ネジ部を互いに相対的に回転することによって、ピストン部及び弁体をピストンロッド部に保持することができる。よって、組立ての操作が容易である。
(4) (1)〜(3)のいずれか1のショックアブソーバであって、
前記ショックアブソーバは、前記ピストンロッド部の軸線方向における前記一対の突出体の間の領域の外側から前記領域の内側に向けて前記ピストンバルブアセンブリに対して力を加える付勢体を備え、
前記ピストンロッド部の軸線方向における前記ピストンバルブアセンブリの一端部は、前記付勢体と接触する接触面を有しており、
前記接触面には、前記ピストンロッド部の軸線方向における前記一対の突出体の間の領域の外側から前記領域の内側に向かう方向に凹んだ収容凹部が形成されており、
前記一対の突出体のうち、一方の突出体の少なくとも一部は、前記収容凹部内に収容されている。
(4)の構成によれば、付勢体と接触する接触面に収容凹部が形成されている。突出の少なくとも一部が収容凹部内に収容されている。そのため、接触面からの突出の突出量が少なくなる。これにより、付勢体が接触面と接触する姿勢を安定させることができる。その結果、減衰力発生の安定性が向上する。
(5) (4)のショックアブソーバであって、
前記付勢体は、前記突出体に接していない状態で、前記接触面と接触する。
(5)の構成によれば、突出体と付勢体とが互いに干渉しない。従って、付勢体が接触面と接触する姿勢をより安定させることができる。その結果、減衰力発生の安定性がより向上する。
(6) (1)〜(5)のいずれか1のショックアブソーバであって、
前記ピストンバルブアセンブリは、前記ピストンロッド部の軸線方向における前記一対の突出の間に、少なくとも前記雄ネジ部と前記雌ネジ部とが位置している状態で、前記ネジ部の伸長により前記一対の突出の間に突っ張り力を生じさせるように構成されている。
(6)の構成によれば、一対の突出の間でネジ部が伸長するので、突っ張り力を効率よく発生させることができる。従って、ピストンロッド部に対してピストン部及び弁体をより強く保持させることができる。
(7) (6)のショックアブソーバであって、
前記ピストンバルブアセンブリは、前記一対の突出の間に位置する前記ピストンロッド部の外面に、少なくとも前記雄ネジ部と前記雌ネジ部とが接触している状態で、前記ネジ部の伸長により前記一対の突出の間に突っ張り力を生じさせるように構成されている。
(7)の構成によれば、一対の突出を互いに結ぶ線分上に雄ネジ部と雌ネジ部とが位置する状態でネジ部が伸長するので、突っ張り力をより効率よく発生させることができる。従って、ピストンロッド部に対してピストン部及び弁体をより強く保持させることができる。
(8) (1)〜(7)のいずれか1のショックアブソーバであって、
前記ピストン部、前記弁体及び前記ネジ部は、別個の部材であり、互いに固定されておらず、前記ピストンロッド部の軸線方向における前記一対の突出の間に配置されており、
前記ピストンバルブアセンブリは、前記ネジ部の伸長によって前記ピストン部、前記弁体及び前記ネジ部に前記突っ張り力を作用させることにより、前記ピストン部及び前記弁体前記ピストンロッド部に対して前記ピストンロッド部の軸線方向に移動しないように構成されている。
(8)の構成によれば、ショックアブソーバの製造工程において、別個の部材であるピストン部、弁体及びネジ部を予め互いに固定しておく必要がないので、ショックアブソーバの製造工程の簡略化が可能になる。
(9) (1)〜(7)のいずれか1のショックアブソーバであって、
前記ピストン部、前記弁体及び前記ネジ部は、別個の部材であり、
前記ピストン部及び前記弁体は、前記ネジ部に対して前記ピストンロッド部の軸線方向に移動しないように保持されており、
前記ピストンバルブアセンブリは、前記ネジ部の伸長によって前記ネジ部に突っ張り力を作用させることにより、前記ピストン部及び前記弁体前記ピストンロッド部に対して前記ピストンロッド部の軸線方向に移動しないように構成されている。
(9)の構成によれば、ショックアブソーバの製造工程において、ピストン部、弁体及びネジ部をピストンロッド部に取り付ける前に、ピストン部及び弁体を予めネジ部に保持させることにより、サブアセンブリが構成される。これにより、ピストン部、弁体及びネジ部をピストンロッド部に取り付ける際のピストン部、弁体及びネジ部の取り扱いが容易になる。
本発明によれば、板状体の組換え等の分解時又は組立時の作業を容易に行うことができるとともに、ピストンを挟んだ両側におけるピストンロッドの軸心線の一致度が高く、これにより安定した減衰力の発生が可能になる。
この発明の上述の目的及びその他の目的、特徴、局面及び利点は、添付図面に関連して行われる以下のこの発明の実施形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
本発明の第一実施形態に係るショックアブソーバを模式的に示す要部断面図である。 第二実施形態に係るショックアブソーバを模式的に示す要部断面図である。 図2に示すショックアブソーバを構成するピストンバルブアセンブリを示す断面図である。
<本発明の第一実施形態>
図1は、本発明の第一実施形態に係るショックアブソーバを模式的に示す要部断面図である。図1に示すショックアブソーバ1は、例えば、車両に備えられ、車両において発生する振動を減衰させる。ショックアブソーバ1は、例えば自動二輪車に備えられる。ただし、本発明のショックアブソーバは、自動車等に備えられてもよい。
ショックアブソーバ1は、シリンダ部11と、ピストンロッド部12と、一対の固定クリップ13A,13Bと、ピストンバルブアセンブリA1とを備える。ここで、一対の固定クリップ13A,13Bは、本発明における一対の突出体の一例である。
シリンダ部11は筒状である。図1の中央部には、シリンダ部11の軸心線Kが示されている。シリンダ部11の両端部には、シリンダ部11の開口を閉塞する一対の閉塞部111,112が設けられている。シリンダ部11内には、作動流体としての作動油が充填されている。
ピストンロッド部12は、シリンダ部11内に配置されており、シリンダ部11の軸心線Kに沿って延びた棒状の部材である。ピストンロッド部12は1個の部材として形成されており、ピストンロッド部12の周面に、ネジ山は形成されていない。図1において、ピストンロッド部12の軸心線Jは、シリンダ部11の軸心線Kと共通の鎖線で示されている。ショックアブソーバ1において、ピストンロッド部12の軸心線が延びる方向を軸線方向Xと称する。ピストンロッド部12は、一対の閉塞部111,112に案内され、シリンダ部11に対して軸線方向Xにスライドする。
固定クリップ13A,13Bは、ピストンロッド部12の軸線方向Xにおける互いに離れた位置においてピストンロッド部12の周面から突出している。より詳細には、ピストンロッド部12の周面には、固定クリップ13A,13Bを装着するための一対の凹部12rが形成されている。一対の凹部12rのそれぞれは、ピストンロッド部12の周面に周回状に形成された溝である。一対の凹部12rは、軸線方向Xにおける互いに離れた位置に形成されている。固定クリップ13A,13Bのそれぞれは、C字状のリングである。固定クリップ13A,13Bのそれぞれは、ピストンロッド部12に形成された一対の凹部12rにそれぞれはめ込まれている。これにより、固定クリップ13A、13Bは、ピストンロッド部12の周面からピストンロッド部12の径方向外側に突出している。
[ピストンバルブアセンブリ]
ピストンバルブアセンブリA1は、シリンダ部11内に配置されており、ピストンロッド部12に貫通されている。ピストンバルブアセンブリA1は、ピストンロッド部12の軸線方向Xにおいて、一対の固定クリップ13A,13Bの間の間隔Sの内側から、間隔Sの外側に向けて固定クリップ13A,13Bのそれぞれと当接している。
ピストンバルブアセンブリA1は、ピストン部15と、減衰弁体16と、ネジ部17とを備える。ピストン部15、減衰弁体16、及びネジ部17は、別個の部材である。
ピストン部15は、ピストンロッド部12に貫通されている。つまり、ピストンロッド部12は、ピストン部15を含むピストンバルブアセンブリA1を貫通し、さらに、シリンダ部11に設けられた一対の閉塞部111,112も貫通している。
ピストン部15は、シリンダ内を2つの作動油室10A,10Bに区画している。2つの作動油室10A,10Bは、本発明における2つの領域の一例である。ピストン部15には、作動油が流れる流路15a,15bが設けられている。流路15a,15bのそれぞれは、ピストン部15を貫通した貫通孔で構成されており、2つの作動油室10A,10Bを連通する。流路15a、15b(貫通孔)は、ピストンロッド部12の軸線方向Xに沿ってピストン部15を貫通している。また、ピストン部15の周面には、シリンダ部11の内面と接触するパッキン151(ピストンリング)が設けられている。ただし、ピストン部15の構造として、パッキン151を備えず、シリンダ部11の内面と直接接触する構造も採用可能である。また、流路15a,15bは、貫通孔ではなく、ピストン部15の外周面に形成される溝によって構成することも可能である。
減衰弁体16は、軸線方向Xにおいてピストン部15に隣接している。減衰弁体16は、本発明における弁体の一例である。減衰弁体16は、ピストン部15に設けられた流路15aの開口を塞ぐ位置に配置されている。減衰弁体16は、ピストンロッド部12に貫通された複数の板(シム)161からなる。複数のシム161は、互いに積層されている。減衰弁体16は変形することによって、流路15aを経由する作動油の流路を開く。流路15aを流れる作動油の流れ抵抗は、減衰弁体16の開度に基づいており、減衰弁体16の開度は、シム161の枚数に基づいている。従って、ショックアブソーバ1の減衰力を定める減衰弁体16の性能は、シム161の枚数によって調整することができる。減衰弁体16を構成するシム161の枚数は、性能調整の結果、図1に示す枚数と異なる場合がある。シム161の枚数は、1枚の場合もある。減衰弁体16の厚み、すなわち軸線方向Xにおける寸法は、シム161の枚数に応じて変化する。シム161は、本発明における板状体の一例である。
ネジ部17は、雄ネジ部材171と雌ネジ部材172とを備える。雄ネジ部材171は、本発明における雄ねじ部の一例であり、雌ネジ部材172は、本発明における雌ねじ部の一例である。雄ネジ部材171及び雌ネジ部材172のそれぞれは、ピストンロッド部12に貫通された筒状の部材である。
雄ネジ部材171の外周面にはネジ山17dが形成されている。また、雌ネジ部材172の内周面には、ネジ山17dに相応する形状のネジ山17jが形成されている。雄ネジ部材171及び雌ネジ部材172は、ピストンロッド部12の径方向に対向して嵌め合わされている。ネジ山17dはネジ山17jと螺合している。ネジ山17dおよびネジ山17jは、ピストンロッド部12の外面に接触していない。雄ネジ部材171及び雌ネジ部材172のそれぞれは、ピストンロッド部12の軸線方向Xにおける固定クリップ13A,13Bの間に位置している。また、雄ネジ部材171及び雌ネジ部材172のそれぞれは、ピストンロッド部12の外面に接触している。
ネジ部17は、雌ネジ部材172が雄ネジ部材171に対して回転することにより、ピストンロッド部12の軸線方向Xに伸縮する。ネジ部17の伸張により一対の固定クリップ13A,13Bの間に突っ張り力F1が生じる。生じた突っ張り力F1により、ピストン部15減衰弁体16及びネジ部17がピストンロッド部12に対して軸線方向Xに移動しないように保持されている。このとき、ピストンロッドアセンブリA1がピストンロッド部12に対して軸線方向Xに移動しないように保持されている。
雄ネジ部材171は、より詳細には、ネジ形成部17aと、操作部17bと、接触部17cとを有する。操作部17bは本発明における第一露出部の一例である。ネジ形成部17a、操作部17b、及び接触部17cは、雄ネジ部材171として一体に形成されている。ネジ山17dはネジ形成部17aの外周面に形成されており、ネジ形成部17aは雌ネジ部材172に嵌め合わされている。操作部17bは、ネジ形成部17aに続いた、ネジ形成部17aの外径よりも太い外径を有する部分である。操作部17bは、雄ネジ部材171が雌ネジ部材172の最奥まで入り込んだ場合(軸線方向Xにおけるネジ部17の長さが最も短い時)でも、雌ネジ部材172に隠れずピストンロッド部12の径方向外側に露出する。操作部17bの外周面には、複数の突起17eが設けられている。複数の突起17eは、ピストンロッド部12の周方向に互いに間隔を空けて配置されている。接触部17cは、操作部17bに続く部分である。接触部17cは、ピストン部15に接した部分であり、ネジ部17の伸長時にピストン部15をF1の生じる方向に押す。なお、F1は、ネジ部17の伸長時にネジ部17からピストン部15に伝わる突っ張り力を示す。より詳細には、接触部17cはピストン部15のうち、流路15a,15bよりも軸心線J側の位置に接している。雄ネジ部材171の内径は、ピストンロッド部12の外径よりも大きい。従って、雄ネジ部材171は、ピストンロッド部12に対し、回転自在に支持される。
雌ネジ部材172は、ネジ形成部17gと、縮径部17hとを有する。ネジ形成部17g及び縮径部17hは、雌ネジ部材172として一体に形成されている。ネジ形成部17gは、本発明における第二露出部の一例であり、縮径部17hもまた本発明における第二露出部の一例に相当する。ネジ形成部17gは、雄ネジ部材171のネジ山17dと嵌め合わされる部分である。ネジ形成部17gの内周面にネジ山17jが形成されている。縮径部17hは、ネジ形成部17gに続く部分であり、ネジ形成部17gの内径よりも小さい内径を有する。ただし、縮径部17hの内径は、ピストンロッド部12の外径よりも大きい。従って、雌ネジ部材172は、ピストンロッド部12に対し、回転自在に支持される。ネジ形成部17g及び縮径部17hは、ピストンロッド部12の径方向外側に露出する。ネジ形成部17g及び縮径部17hの外周面には、周方向に散在する突起17kが設けられている。
上述したように、雄ネジ部材171及び雌ネジ部材172のそれぞれは、ピストンロッド部12に対し、回転自在に支持される。つまり、ネジ部17は、ピストンロッド部12に対し、回転自在に支持される。
また、ピストンバルブアセンブリA1には、第一リテーナ191と、第二リテーナ192と、逆阻止弁体18と、逆阻止弁用リテーナ182と、加圧バネ181も備えられている。
第一リテーナ191及び第二リテーナ192は、減衰弁体16を保持するための部材である。第一リテーナ191及び第二リテーナ192は、減衰弁体16を挟んでピストン部15の反対側に配置されている。第一リテーナ191及び第二リテーナ192のそれぞれは、ピストンロッド部12に貫通された環状のセットカラーである。ただし、第一リテーナ191及び第二リテーナ192のそれぞれには、例えば座金も採用可能である。第一リテーナ191及び第二リテーナ192は、軸線方向Xに並んでいる。第一リテーナ191は固定クリップ13Aに接しており、第二リテーナ192は減衰弁体16に接している。第一リテーナ191及び第二リテーナ192は、ピストン部15に対し減衰弁体16を押すことによって、減衰弁体16を保持する。
第一リテーナ191には、減衰弁体16とは反対側を向いた面が設けられており、この面には、収容凹部19nが形成されている。収容凹部19nには、固定クリップ13が収容される。ただし、第一リテーナ191としては、収容凹部19nが形成されない形状も採用可能である。
逆阻止弁体18と、逆阻止弁用リテーナ182と、加圧バネ181とは、ピストン部15を挟んで減衰弁体16の反対側に配置されている。逆阻止弁体18は、ピストン部15に設けられた流路15bの開口を塞ぐ位置に配置されている。逆阻止弁体18は、ピストンロッド部12に貫通された板で構成されている。逆阻止弁体18は、カップ形の逆阻止弁用リテーナ182に支持された加圧バネ181によって、ピストン部15に向かって加圧されている。逆阻止弁体18及び減衰弁体16は、互いに逆向きの作動油の流れを阻止する。
本実施形態のショックアブソーバ1には、付勢体14も備えられている。付勢体14は、ピストンロッド部12を取り巻いた圧縮コイルバネである。付勢体14は、ピストンバルブアセンブリA1と閉塞部11との間に配置されている。付勢体14は、ピストンロッド部12の軸線方向Xにおける一対の固定クリップ13A,13Bの間の間隔Sの外側から間隔Sの内側に向けて、ピストンバルブアセンブリA1に対して力を加える。
ピストンロッド部12の軸線方向Xにおける、ピストンバルブアセンブリA1の一端部には、付勢体14と接触する接触面17mが設けられている。より詳細には、接触面17mは、雌ネジ部材172の縮径部17hに設けられている。接触面17mは、ピストンロッド部12を取り囲んだ環状の面であり、軸線方向Xに向いている。本実施形態における付勢体14は、接触面17mと接触している。
接触面17mには、軸線方向Xにおける、一対の固定クリップ13A,13Bの間の間隔Sの外側から間隔Sの内側に向かう方向に凹んだ収容凹部17nが形成されている。収容凹部17nには、一対の固定クリップ13A,13Bの一方の固定クリップ13Bが収容されている。収容凹部17nは、環状の接触面17mの内周縁に沿って円形状に延びている。収容凹部17nの差渡し径は、固定クリップ13Bの外径よりも大きい。従って、一方の固定クリップ13Bの少なくとも一部は、収容凹部17nに収容されている。本実施形態では、軸線方向Xにおける固定クリップ13Bの全部が収容凹部17nに収容されている。従って、付勢体14は、固定クリップ13Bに接していない状態で接触面17mと接触する。
本実施形態におけるピストン部15、減衰弁体16、及びネジ部17は、別個の部材であり直接には互いに固定されていない。ピストン部15、減衰弁体16、及びネジ部17は、ピストンロッド部12の軸線方向Xにおける一対の固定クリップ13A,13Bの間に配置されている。ピストンバルブアセンブリA1は、ネジ部17の伸張によってピストン部15、減衰弁体16、及びネジ部17に突っ張り力F1を作用させることにより、ピストン部15減衰弁体16及びネジ部17がピストンロッド部12に対して軸線方向Xに移動しないように構成されている。
[ショックアブソーバの基本動作]
ショックアブソーバ1では、ピストンロッド部12が、図示しない車体側の部分又は車輪側の部分のいずれか一方の部分に連結される一方、シリンダ部11が他方の部分に連結される。ショックアブソーバ1は、荷重に応じて圧縮・伸張し、このとき、ピストンロッド部12及びピストン部15が、シリンダ部11内を移動する。図1の矢印L1は、ショックアブソーバ1の圧縮状態における作動油の流れを示しており、矢印L2は、ショックアブソーバ1の伸張状態における作動油の流れを示している。
ショックアブソーバ1の圧縮状態では、ピストンロッド部12及びピストン部15が、シリンダ部11に対して相対的に、ピストン部15に対し減衰弁体16を先にした向き、すなわち図1における左向きに移動する。このとき流路15aが減衰弁体16に閉じられるので、流路15aにおける作動油の流れが規制される。この一方で、作動油は、作動油室10Aから、減衰弁体16とピストン部15との間を通じて流路15bに流れる。作動油は、加圧バネ181の加圧に抗して逆阻止弁体18を変位させる。この結果、流路15が開き、作動油が、矢印L1で示すように流路15から作動油室10Bに流れる。
ショックアブソーバ1の伸張状態では、ピストンロッド部12及びピストン部15が、シリンダ部11に対して相対的に、ピストン部15に対し減衰弁体16を後にした向き、図1における右に向かって移動する。このとき流路15bは逆阻止弁体18に閉じられるので、流路15bでの作動油の流れは規制される。この一方で、作動油は、作動油室10Bから、逆阻止弁体18とピストン部15との間を通じて流路15aに流れる。作動油は、減衰弁体16の弾性力に抗して減衰弁体16を変形させる。減衰弁体16の径方向外周側がピストンロッド部12の軸線方向Xにおいてピストン部15から離れる方向に撓む。この結果、流路15が開き、作動油が、矢印L2で示すように流路15から作動油室10Aに流れる。
ショックアブソーバ1の減衰力を定める減衰弁体16の性能は、シム161の枚数によって調整することができる。例えば、減衰力を増加させる場合には、シム161の枚数を増加させ、この逆に、減衰力を減少させる場合には、シム161の枚数を減少させる。また、形状、厚さ又は径の異なるシム161を設けたり、材質の異なるシム161を設けたりすることにより、減衰力は調整され得る。このようにして、ショックアブソーバ1の減衰力を、例えば車両の種類に応じて調整することができる。軸線方向Xにおける減衰弁体16の寸法は、1枚又は複数枚のシム161全体の厚さに応じて変化する。
ショックアブソーバ1の伸張状態で、ピストンロッド部12及びピストン部15が移動するとき、雌ネジ部材172と閉塞部11との間に設けられた付勢体14が弾性変形する。付勢体14は、ピストンロッド部12の軸線方向Xにおける一対の固定クリップ13A,13Bの間の間隔Sの外側から間隔Sの内側に向けて、ピストンバルブアセンブリA1に対して弾性力を加える。
付勢体14は、雌ネジ部材172に設けられた接触面17mに接触している。接触面17mには、固定クリップ13Bも接触している。しかし、固定クリップ13Bは、接触面17mに形成された収容凹部17nに収容されているため、接触面17mからの固定クリップ13Bの突出量が抑えられる。従って、付勢体14が接触面17mと接触する姿勢が安定する。
より詳細には、本実施形態における固定クリップ13Bは、接触面17mから突出していない。付勢体14は固定クリップ13Bに接していない状態で、接触面17mと接触する。付勢体14と固定クリップ13Bは互いに干渉しないので、付勢体14が接触面17mと接触する姿勢がより安定する。その結果、減衰力発生の安定性が向上する。
[ショックアブソーバ1の組立て]
ショックアブソーバ1の組立工程について説明する。
ショックアブソーバ1の組立工程では、まず、一対の凹部12rが形成されたピストンロッド部12を用意する。凹部12rは、一対の固定クリップ13A,13Bをはめ込むための溝である。ピストンロッド部12の外周面のうち、少なくとも、ピストンバルブアセンブリA1が設けられた際にピストンバルブアセンブリA1と接する位置に、ネジ山は形成されていない。また、凹部12rは、ネジ山を含んでいない。
次の工程で、ピストンロッド部12に、一対の固定クリップ13A,13Bのうちの1つを取り付ける。固定クリップ13A又は固定クリップ13Bは、凹部12rにはめ込まれることによって、ピストンロッド部12の周面から突出した状態でピストンロッド部12に固定される。
次の工程で、ピストンロッド部12に、ピストン部15、減衰弁体16、及びネジ部17を取り付ける。ピストン部15、減衰弁体16、及びネジ部17は、別個の部材であり直接には互いに固定されていない。この工程では、具体的には、ピストンロッド部12に、減衰弁体16と、ピストン部15と、ネジ部17とを順次貫通させる。また、この工程で、ピストンロッド部12に、第一リテーナ191と、第二リテーナ192と、逆阻止弁体18と、逆阻止弁用リテーナ182と、加圧バネ181も貫通させる。減衰弁体16は、目的とする減衰力に応じて調整された枚数のシム161によって構成される。ネジ部17は、雄ネジ部材171が雌ネジ部材172に嵌め合わされた状態でピストンロッド部12に貫通される。ただし、雌ネジ部材172と雄ネジ部材171は、螺合していない状態でピストンロッド部12に貫通させた後、固定クリップ13A,13Bの双方が取り付けられる前に嵌め合わされてもよい。
本実施形態のショックアブソーバ1によれば、別個の部材であるピストン部15、減衰弁体16、及びネジ部17を、予め互いに固定しておく必要がないので、ショックアブソーバ1の製造工程が簡略化される。
次の工程で、ピストンロッド部12に、一対の固定クリップ13A,13Bのうちの残り1つを取り付ける。これによって、ピストン部15、減衰弁体16及びネジ部17が、軸線方向Xにおける一対の固定クリップ13A,13Bの間に配置される。ただし、この時点で、ピストン部15と、減衰弁体16と、ネジ部17と、第一リテーナ191と、第二リテーナ192とは、軸線方向Xのガタつきを有する状態で配置されている。ネジ部17の雄ネジ部材171と雌ネジ部材172との双方は、ピストンロッド部12に対し回転自在となっている。
次の工程で、ネジ部17の雌ネジ部材172を雄ネジ部材171に対して相対的に回転させて、雌ネジ部材172と雄ネジ部材171とを、軸線方向Xにおいて互いに離れる向きに移動させる。この移動によって、ネジ部17が軸線方向Xに伸張し、ピストン部15、減衰弁体16及びネジ部17に突っ張り力F1が作用する。
突っ張り力F1は、一対の固定クリップ13A,13Bに対し、軸線方向Xにおける一対の固定クリップ13A,13Bの間の間隔Sの外側に向かって作用する力である。ネジ部17は、軸線方向Xにおける固定クリップ13A,13Bの間で伸張するので、突っ張り力F1が効率よく一対の固定クリップ13A,13Bに作用する。
また、雄ネジ部材171及び雌ネジ部材172のそれぞれは、ピストンロッド部12の外面に接触している。すなわち、雄ネジ部材171及び雌ネジ部材172が、一対の固定クリップ13A,13Bを互いに結ぶ線分上に位置する状態で、ネジ部17が伸長する。従って、突っ張り力F1がさらに効率よく一対の固定クリップ13A,13Bに作用する。
固定クリップ13A,13Bの間に突っ張り力F1が作用することにより、ピストン部15及び減衰弁体16がピストンロッド部12に対して軸線方向Xに移動しないように保持される。また、突っ張り力F1によって、減衰弁体16がピストン部15に押し付けられる。このようにして、ピストン部15及び減衰弁体16のピストンロッド部12に対する保持と、減衰弁体16のピストン部15に対する押し付けとが、1つの操作によって実施される。減衰弁体16は、シム161の枚数に拘わらず適切な力でピストン部15に対し押し付けられる。
ピストン部15及び減衰弁体16をピストンロッド部12に保持する時点で、雄ネジ部材171の操作部17bは、ピストンロッド部12の径方向外側に露出している。また、雌ネジ部材172のネジ形成部17g及び縮径部17hも、ピストンロッド部12の径方向外側に露出している。これら外側に露出した部分を、組立て機械又は作業者の手で把持しながら、雌ネジ部材172を雄ネジ部材171に対して相対的に回転させることによって、ピストン部15及び減衰弁体16をピストンロッド部12に対して軸線方向Xに移動しないように保持することができる。従って、組立ての操作が容易である。
また、雄ネジ部材171の操作部17bは、雌ネジ部材172にねじ込んだネジ形成部17aの外径よりも大きな外径を有する。従って、操作部17bが把持される際に、組立て機械又は作業者の手と、雌ネジ部材172との干渉が避けられる。また、ネジ部材17の操作部17bの外周面には、周方向に散在する突起17eが設けられており、雌ネジ部材172のネジ形成部17g及び縮径部17hの外周面には、周方向に散在する突起17kが設けられている。従って、雌ネジ部材172を雄ネジ部材171に対して回転させる操作が容易である。
次の工程で、付勢体14に、ピストンロッド部12を通す。これによって、付勢体14が、ピストンロッド部12を取り巻いた状態でピストンロッド部12に支持される。
次の工程で、ピストンロッド部12をシリンダ部11に挿入し、シリンダ部11の開口を一対の閉塞部111,112で閉塞する。なお、一対の閉塞部111,112のうちの一方は、ピストンロッド部12をシリンダ部11に挿入する前の時点で、シリンダ部11の開口を閉塞していてもよい。
以上の工程を経て、図1に示すショックアブソーバ1が組立てられる。
本実施形態のショックアブソーバ1は、1個の部材として形成されたピストンロッド部12がピストン部15を貫通する。従って、ピストン部15を挟んだ両側におけるピストンロッド部12の軸心線Jの一致度が充分に確保される。また、ピストンロッド部12全体の強度が充分に確保される。
さらに、本実施形態のショックアブソーバ1によれば、雄ネジ部材171及び雌ネジ部材172の相対的な回転で生じる突っ張り力F1によって、ピストン部15及び減衰弁体16がピストンロッド部12に対して軸線方向Xに移動しないように保持される。従って、減衰弁体16を構成するシム161の枚数調整に対応することが可能である。ここで、保持に用いられるネジ山17d,17jは、ピストンロッド部12とは別体である雄ネジ部材171と雌ネジ部材172に形成され、ピストンロッド部12に形成されない。このため、ピストンロッド部12には、ネジ加工に起因する変形が生じない。なお、ネジ加工に起因する変形は、雄ネジ部材171及び雌ネジ部材172に生じ得る。しかし、雄ネジ部材171及び雌ネジ部材172による突っ張り力F1は、ピストンロッド部12に対し軸線方向Xに作用する。従って、雄ネジ部材171及び雌ネジ部材172の変形がピストンロッド部12に与える影響は、ピストンロッド部自体の変形による影響と比べて無視できる程度に小さい。
本実施形態のショックアブソーバ1によれば、ネジ加工に起因する変形がピストンロッド部12に生じないため、シム161の枚数調整に対応できるとともに、ピストン部15を挟んだ両側におけるピストンロッド部12の軸心線Jの一致度の低下が抑制される。
従って、本実施形態のショックアブソーバ1によれば、板状体の組換え等の分解時又は組立時の作業を容易に行うことができるとともに、ピストンロッド部12の強度を充分に確保でき、かつ、ピストン部15を挟んだ両側におけるピストンロッド部12の軸心線Jの一致度が高く確保される。これにより、安定して減衰力を発生させることが可能になる。
また、本実施形態のショックアブソーバ1における、雄ネジ部材171及び雌ネジ部材172のそれぞれは、ピストンロッド部12に対し回転自在に支持されている。ショックアブソーバ1を組立てる工程では、すでに説明したように、雄ネジ部材171及び雌ネジ部材172を互いに相対的に回転させる操作によって、突っ張り力F1が生じていない状態が、突っ張り力F1が生じた状態になる。本実施形態において、雄ネジ部材171及び雌ネジ部材172のそれぞれは、ピストンロッド部12に固定されていない。このため、例えば雄ネジ部材又は雌ネジ部材の一方がピストンロッド部12に回転方向において固定された場合と比較して、回転方向への力がピストンロッド部12に伝達し難い。従って、組立工程におけるピストンロッド部12の変形が効果的に抑制され、ピストン部15を挟んだ両側におけるピストンロッド部12の軸心線Jの一致度がさらに高まる。
<本発明の第二実施形態>
続いて、本発明の第二実施形態について説明する。
以下の第二実施形態の説明にあたっては、これまで説明してきた実施形態における各要素と同一の要素には同一の符号を付すか、又は符号を省略し、前述の実施形態との相違点について説明する。
図2は、第二実施形態に係るショックアブソーバを模式的に示す要部断面図である。
図2に示すショックアブソーバ2において、ピストン部15、減衰弁体16、及びネジ部27は、別個の部材である。ピストンバルブアセンブリA2は、ネジ部27の他に締付ネジ部材273を備える。また、ショックアブソーバ2において、ネジ部27に備えられた雄ネジ部材271は、図1に示す第一実施形態の雄ネジ部材171よりも軸線方向Xに長く延びている。また、雄ネジ部材271は、ピストン部15及び減衰弁体16を軸線方向Xに貫通している。より詳細には、雄ネジ部材271は、締付ネジ部材273と、逆阻止弁体18と、逆阻止弁用リテーナ182と、加圧バネ181と、ピストン部15と、減衰弁体16と、リテーナ291とを貫通している。なお、雄ネジ部材271は、第一実施形態の雄ネジ部材171と同様にピストンロッド部12に貫通されており、雄ネジ部材271の内径は、ピストンロッド部12の外径よりも大きい。また、雄ネジ部材271及び雌ネジ部材172のそれぞれは、軸線方向Xにおける一対の固定クリップ13A,13Bの間の位置に配置されており、ピストンロッド部12の外面に接触している。
雄ネジ部材271は、ネジ形成部27aと、貫通部27fと、抜止部27pとを有する。ネジ形成部27aと、貫通部27fと、抜止部27pとは一体に形成されている。
ネジ形成部27aの外周面には、ネジ山27dが形成されている。ネジ形成部27aの先端部は雌ネジ部材172に嵌め合わされている。つまり、ネジ形成部27aのネジ山27dは、雌ネジ部材172のネジ山17jと螺合している。貫通部27fは、ネジ形成部27aに続いた筒状の部分である。貫通部27fは、ピストン部15と、減衰弁体16と、リテーナ291とを貫通している。
抜止部27pは、貫通部27fを挟んだネジ形成部27aの反対側に設けられている。抜止部27pは、貫通部27fに続いたフランジ形状の部分である。ただし、抜止部27pの形状は、例えば、雄ネジ部材271の周方向に散在した突起であってもよく、雄ネジ部材271に取り付けられた別部材であってもよい。抜止部27pは、リテーナ291の内径よりも大きな外寸法を有している。従って、抜止部27pによって、ピストン部15、減衰弁体16及びリテーナ291が、雄ネジ部材271からの抜けが阻止されている。抜止部27pは、ピストンロッド部12の径方向外側に露出している。抜止部27pは、本発明における第一露出部の一例である。
締付ネジ部材273は、環状の部材であり、ネジ形成部27rと接触部27sとを有する。ネジ形成部27r及び接触部27sは、締付ネジ部材273と一体に形成されている。ネジ形成部27rの内周面には、ネジ山27uが形成されている。このネジ山27uは、雄ネジ部材271に形成されたネジ山7dに相応する形状を有する。また、ネジ形成部27rの外周面には、複数の突起27tが設けられている。複数の突起27tは、ピストンロッド部12の周方向互いに間隔を空けて配置されている。
締付ネジ部材273は、減衰弁体16及びピストン部15を挟んだ抜止部27pの反対側の位置で、雄ネジ部材271に嵌め合わされている。より詳細には、雄ネジ部材271のネジ形成部27aが、締付ネジ部材273のネジ形成部27rに嵌め合わされている。
雄ネジ部材271のネジ形成部27aは、締付ネジ部材273を貫通し、雌ネジ部材172の途中まで挿入されている。つまり、雌ネジ部材172のネジ山17jと締付ネジ部材273のネジ山27uとの双方が、雄ネジ部材271のネジ山27dと螺合している。
締付ネジ部材273は、雄ネジ部材271に対して相対的に回転することによって、締め付け力F2を生じさせる。締め付け力F2は、締付ネジ部材273と抜止部27pとの間に減衰弁体16とピストン部15とを締め付ける軸線方向Xの力である。この締め付け力F2によって、ピストン部15及び減衰弁体16が、リテーナ291を介して抜止部27pに押し付けられるとともに互いに締め付けられる。この結果、ピストン部15及び減衰弁体16は、後述する突っ張り力F3なしで雄ネジ部材271に対してピストンロッド部12の軸線方向Xに移動しないように保持される。
本実施形態に係るピストンバルブアセンブリA2は、ネジ部27の伸張によってネジ部27に突っ張り力F3を作用させることにより、ピストン部15及び減衰弁体16をピストンロッド部12に対して軸線方向Xに移動させないように構成されている。
ピストンバルブアセンブリA2は、ピストンロッド部12の軸線方向Xにおいて、一対の固定クリップ13A,13Bの間の間隔Sの内側から、間隔Sの外側に向けて固定クリップ13A,13Bのそれぞれと当接している。より詳細には、ネジ部27が有する雄ネジ部材271及び雌ネジ部材172は、ピストンロッド部12の軸線方向Xにおいて、一対の固定クリップ13A,13Bの間の間隔Sの内側から、間隔Sの外側に向けて固定クリップ13A,13Bのそれぞれと当接している。
雌ネジ部材172が雄ネジ部材271に対して相対的に回転することによりネジ部27が伸張すると、一対の固定クリップ13A,13Bの間に突っ張り力F3が生じる。この突っ張り力F3によって、雄ネジ部材271がピストンロッド部12に対して軸線方向Xに移動しないように保持される。つまり、雄ネジ部材271に保持されたピストン部15及び減衰弁体16が、ピストンロッド部12に対して軸線方向Xに移動しないように保持される。
本実施形態のショックアブソーバ2では、ピストン部15及び減衰弁体16を雄ネジ部材271に保持する締め付け力F2と、雄ネジ部材271を介してピストン部15及び減衰弁体16をピストンロッド部12に保持する突っ張り力F3とが、互いに別の力である。
本実施形態のショックアブソーバ2の基本動作は、第一実施形態のショックアブソーバ1における基本動作と同様であるので、説明を省略する。
[ショックアブソーバ2の組立て]
本実施形態に係るショックアブソーバ2の組立工程について説明する。
図3は、図2に示すショックアブソーバ2を構成するピストンバルブアセンブリA2を示す断面図である。
ショックアブソーバ2の組立ては、図3に示すピストンバルブアセンブリA2の組立てと、サブアセンブリとしてのピストンバルブアセンブリA2を用いたショックアブソーバ2(図2参照)全体の組立てとに分けることができる。
図3に示すピストンバルブアセンブリA2の組立てでは、先ず、雄ネジ部材271に、リテーナ291と、減衰弁体16と、ピストン部15と、逆阻止弁体18と、逆阻止弁用リテーナ182と、加圧バネ181とを貫通させる。減衰弁体16は、目的とする減衰力に対応した枚数のシム161で構成する。次に、雄ネジ部材271に、締付ネジ部材273を嵌め合わせる。締付ネジ部材273が、雄ネジ部材271に対して相対的に回転すると、締付ネジ部材273が雄ネジ部材271上を、軸線方向Xに抜止部27pに向かって移動することにより、締め付け力F2が生じる。この締め付け力F2によって、ピストン部15、減衰弁体16及びリテーナ291が、雄ネジ部材271の抜止部27pと締付ネジ部材273との間に締め付けられる。従って、ピストン部15及び減衰弁体16が、雄ネジ部材271に対して軸線方向Xに移動しないように保持される。また、締め付け力F2によって、減衰弁体16がピストン部15に押し付けられる。
次の工程で、雄ネジ部材271に雌ネジ部材172を嵌め合わせる。
このようにして、雄ネジ部材271にピストン部15及び減衰弁体16が保持されたピストンバルブアセンブリA2が完成する。
次に、ピストンバルブアセンブリA2を用い、図2に示すショックアブソーバ2の全体を組立てる。
まず、一対の凹部12rが形成されたピストンロッド部12に、一対の固定クリップ13A,13Bのうち、1つの固定クリップ13Aを取り付ける。固定クリップ13Aは、凹部12rにはめ込まれることによって、ピストンロッド部12の周面から突出した状態でピストンロッド部12に固定される。
次の工程で、先に組立てたピストンバルブアセンブリA2をピストンロッド部12に貫通させる。ピストンバルブアセンブリA2は、雄ネジ部材271にピストン部15及び減衰弁体16が予め保持されたサブアセンブリである。つまり、ピストンバルブアセンブリA2は、一体化した部品として取り扱われる。
次の工程で、ピストンロッド部12に、一対の固定クリップ13A,13Bのうちの残りの固定クリップ13Bを取り付ける。このことによって、ネジ部27が、軸線方向Xにおける一対の固定クリップ13A,13Bの間に配置される。ただし、この時点で、ネジ部27による突っ張り力F3は生じていない。ネジ部27の雄ネジ部材271およ雌ネジ部材172は、ピストンロッド部12に対し回転自在に支持されている。
次の工程で、ピストンバルブアセンブリA2(図3参照)をピストンロッド部12に保持させる。具体的には、雌ネジ部材172を雄ネジ部材271に対して相対的に回転させて、ネジ部27を軸線方向Xに伸張させることによって、突っ張り力F3を生じさせる。この突っ張り力F3によって、ピストンバルブアセンブリA2がピストンロッド部12に対して軸線方向Xに移動しないように保持される。つまり、雄ネジ部材271に保持されていたピストン部15及び減衰弁体16もピストンロッド部12に対して軸線方向Xに移動しないように保持される。
突っ張り力F3は、ネジ部27すなわち雄ネジ部材271及び雌ネジ部材172から、一対の固定クリップ13A,13Bに対し、外向きに作用する軸線方向Xの力である。本実施形態におけるネジ部27は、第一実施形態の場合と同様に、軸線方向Xにおける固定クリップ13A,13Bの間で伸張するので、突っ張り力F3が効率よく一対の固定クリップ13A,13Bに作用する。また、雄ネジ部材271及び雌ネジ部材172のそれぞれは、ピストンロッド部12の外面に接触している。すなわち、雄ネジ部材271及び雌ネジ部材172が、一対の固定クリップ13A,13Bを互いに結ぶ線分上に位置する状態で、ネジ部27が伸長する。従って、突っ張り力Fがさらに効率よく一対の固定クリップ13A,13Bに作用する。
雄ネジ部材271の抜止部27pと、雌ネジ部材172のネジ形成部17g及び縮径部17hとは、ピストンロッド部12の径方向外側に露出している。ピストンバルブアセンブリA2をピストンロッド部12に保持する工程では、これら外側に露出した部分を、組立て機械又は作業者の手で把持しながら、雌ネジ部材172を雄ネジ部材71に対して相対的に回転させることができる。
次の工程で、ピストンロッド部12に付勢体14を挿入させる。これによって、付勢体14が、ピストンロッド部12に支持される。付勢体14は、第1実施形態と同様に、固定クリップ13Bに接していない状態で接触面17mと接触する。
次の工程で、ピストンロッド部12をシリンダ部11に挿入し、シリンダ部11の開口を一対の閉塞部111,112で閉塞する。なお、一対の閉塞部111,112のうちの一方は、ピストンロッド部12をシリンダ部11に挿入する前にシリンダ部11の開口を閉塞していてもよい。
上述した工程を経て、図2に示すショックアブソーバ2が組立てられる。
本実施形態のショックアブソーバ2を組立てる工程では、ピストン部15及び減衰弁体16をピストンロッド部12に取り付ける前に、ピストン部15及び減衰弁体16をネジ部27に保持することにより、ピストンバルブアセンブリA2が構成される。ピストンバルブアセンブリA2は、一体化したサブアセンブリである。このサブアセンブリが、後の工程でピストンロッド部12に取り付けられることによって、ピストン部15及び減衰弁体16がピストンロッド部12に保持される。これにより、ピストンロッド部12に対し、ピストン部15、減衰弁体16及びネジ部27を取り付ける際の取り扱いが容易になる。
本実施形態のショックアブソーバ2におけるピストン部15及び減衰弁体16は、第一実施形態と同様に、ネジ部27の軸線方向Xでの伸長により生じる突っ張り力F3によって、ピストンロッド部12に保持される。従って、本実施形態のショックアブソーバ2は、減衰弁体16を構成するシム161の枚数調整に対応可能である。また、第一実施形態と同様に、1個の部材として形成されたピストンロッド部12がピストン部15を貫通するため、ピストンロッド部12にはネジ加工に起因する歪みが生じていない。従って、ピストンロッド部12全体の強度が充分に確保されるとともに、ピストン部15を挟んだ両側におけるピストンロッド部12の軸心線Jの一致度が充分に確保される。
また、本実施形態のショックアブソーバ2における、雄ネジ部材271及び雌ネジ部材172のそれぞれは、ピストンロッド部12に対し回転自在に支持されている。つまり、雄ネジ部材271及び雌ネジ部材172のそれぞれは、ピストンロッド部12に対し固定されていない。本実施形態のショックアブソーバによれば、例えば雄ネジ部材及び雌ネジ部材の一方がピストンロッド部に対し回転方向において固定された場合と比較して、突っ張り力を生じさせるときの回転方向への力がピストンロッド部12に伝達し難い。従って、ピストン部15を挟んだ両側におけるピストンロッド部12の軸心線Jの一致度がさらに高まる。
<実施形態の変形例>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されない。
上述した第一実施形態及び第二実施形態では、シリンダ部11内に作動油が充填され、シリンダ部11内が2つの作動油室10A,10Bに区画された例を説明した。ただし、本発明はこれに限られるものではなく、シリンダ内には作動流体が充填されていればよい。例えば、シリンダ内にはガスが充填され、シリンダ部11内が2つのガス室に区画されていてもよい。
また、上述した第一実施形態及び第二実施形態では、ネジ部の例として、ピストン部15、減衰弁体16と別個の部材であるネジ部17を説明した。ただし、本発明はこれに限られるものではなく、ネジ部は、例えば、ピストン部に形成されたネジ山に、別のネジ部材を嵌め合わされた構成であってもよい。
また、上述した第一実施形態及び第二実施形態では、突出体の例としてC字状のリングである固定クリップ13A,13Bを説明した。ただし、本発明はこれに限られるものではなく、突出体は、例えば、複数の円弧状部材の組合せであってもよく、また、ピストンロッドに形成した穴に挿入された棒状の部材であってもよい。
また、上述した第一実施形態及び第二実施形態では、ネジ部の例として、軸線方向Xにおける固定クリップ13A,13Bの間で伸張するネジ部17(27)を説明した。ただし、本発明はこれに限られるものではなく、ネジ部は、軸線方向Xにおける一対の突出体の外側で伸張してもよい。また、上述した第一実施形態及び第二実施形態では、ネジ部の例として、ピストンロッド部12に接触する雄ネジ部材171(271)及び雌ネジ部材172を有する、ネジ部17(27)を説明した。ただし、本発明はこれに限られるものではなく、雄ネジ部材及び雌ネジ部材の双方又はいずれか一方がピストンロッド部12と接触していなくともよい。
また、上述した第一実施形態及び第二実施形態では、雌ネジ部材172が固定クリップ13Bに直接接触する例を説明した。ただし、本発明はこれに限られるものではなく、雌ネジ部材と突出体との間には、例えば、座金等別の部材が介在していてもよい。
また、上述した第一実施形態及び第二実施形態では、雌ネジ部材172が、ネジ形成部17gと、縮径部17hとを有し、縮径部17hの内径がネジ形成部17gの内径よりも小さい例を説明した。ただし、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、雌ネジ部材は軸線方向の全長に亘り均一な内径を有する円筒であり、雌ネジ部材と突出体との間には、座金等ネジ部材とは別の部材が介在していてもよい。
また、上述した第一実施形態及び第二実施形態では、本発明におけるピストンバルブアセンブリの接触面の例として、雌ネジ部材172に設けられた接触面17mを説明した。ただし、本発明はこれに限られるものではなく、接触面は、ネジ部材とは別に設けられた座金に設けられた面であってもよい。さらに、本発明における収容凹部17nも、上記座金に形成されたものであってもよい。
また、上述した第一実施形態及び第二実施形態では、雌ネジ部材172が、突起17kを有する例を説明した。ただし、本発明はこれに限られるものではなく、雌ネジ部材は、突起を有さなくてもよい。
また、上述した第一実施形態及び第二実施形態では、雄ネジ部材171(271)と雌ネジ部材172との双方が、ピストンロッド部12に対し回転自在に支持されている例を説明した。ただし、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、雄ネジ部材又は雌ネジ部材は、キー又はキー溝によってピストンロッドに回転方向に固定されたものであってもよい。
また、上述した第一実施形態及び第二実施形態では、第二露出部の例として、ネジ形成部17g及び縮径部17hに亘る雌ネジ部材172の全体を説明した。ただし、本発明はこれに限られるものではなく、第二露出部は、雌ネジ部材の全体でなく一部であってもよい。
また、上述した第一実施形態では、本発明における雄ネジ部材の第一露出部の例として、ネジ形成部17aよりも太く、突起17eが設けられた操作部17bを説明した。ただし、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、雄ネジ部材の第一露出部は、その他の部分とで同じ太さを有していてもよい。また、第一露出部は突起を有していなくてもよい。
また、上述した第二実施形態では、本発明における雄ネジ部材の第一露出部の例として、周方向に散在する突起を有さない抜止部27pを説明した。ただし、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、雄ネジ部材の第一露出部は突起を有しいてもよい。
また、上述した第一実施形態及び第二実施形態では、本発明における付勢体の例として、コイルバネである付勢体14を説明した。ただし、本発明はこれに限られるものではなく、付勢体は、例えば、板バネであってもよい。
また、上述した第一実施形態及び第二実施形態では、本発明における減衰弁体の例として、変形することによって作動油の流路を開くタイプの減衰弁体16を説明した。ただし、本発明はこれに限られるものではなく、弁体は、例えば、変位によって流路を開くタイプであってもよい。
また、上述した第一実施形態では、ショックアブソーバ1が第一リテーナ191及び第二リテーナ192を有する例を説明した。ただし、本発明はこれに限られるものではなく、リテーナの一部又は全部が除去された構成であってもよい。
以上、この発明の好ましい実施形態について説明されたが、この発明の範囲及び精神を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能であることは明らかである。この発明の範囲は、添付された請求の範囲のみによって限定される。
1,2 ショックアブソーバ
A1,A2 ピストンバルブアセンブリ
10A,10B 作動油室
11 シリンダ部
111,112 閉塞部
12 ピストンロッド部
12r 凹部
13A,13B 固定クリップ
14 付勢体
15 ピストン部
151 パッキン
15a,15b 流路
16 減衰弁体
161 シム
17,27 ネジ部
171,271 雄ネジ部材
172 雌ネジ部材
17a,17g,27ネジ形成部
17d,17j27ネジ山
17n 収容凹部
17h 縮径部
17c 接触部
17m 接触面
17b 操作部
17e,17k 突起
27f 貫通部
27p 抜止部
18 逆阻止弁体
181 加圧バネ
182 逆阻止弁用リテーナ
191 第一リテーナ
192 第二リテーナ
19n 収容凹
73 締付ネジ部材
27r ネジ形成部
27u ネジ山
27s 接触部
27t 突起
291 リテーナ
F1,F3 突っ張り力
F2 締め付け力
J,K 軸心線
L1 矢印
L2 矢印
S 間隔
X 軸線方向

Claims (9)

  1. ショックアブソーバであって、
    前記ショックアブソーバは、
    筒状のシリンダ部と、
    1つの部材として形成され、且つ前記シリンダ部内に配置されたピストンロッド部と、
    前記ピストンロッド部の軸線方向における互いに離れた位置において前記ピストンロッド部の外周面から突出した一対の突出体と、
    前記ピストンロッド部に貫通されており、前記ピストンロッド部の軸線方向において、前記一対の突出体の間の領域の内側から前記領域の外側に向けて、前記一対の突出体の各々と当接するピストンバルブアセンブリと
    を備え、
    前記ピストンバルブアセンブリは、
    前記ピストンロッド部に貫通され、前記シリンダ部内を2つの領域に区画するピストン部と、
    1枚又は複数枚の板状体からなり、前記ピストンロッド部の軸線方向において前記ピストン部に隣接し、変位又は変形により前記2つの領域を連通する作動流体の流路を開く弁体と、
    前記ピストンロッド部に貫通され、互いに前記ピストンロッド部の径方向に対向して嵌め合わされる雄ネジ部と雌ネジ部とを有し、前記雌ネジ部が前記雄ネジ部に対して相対的に回転することにより前記ピストンロッド部の軸線方向に伸縮するネジ部と
    を備え、
    前記ピストンバルブアセンブリは、前記ネジ部の伸長により前記一対の突出体の間に突っ張り力を生じさせることにより、前記ピストン部及び前記弁体が前記ピストンロッド部に対して前記ピストンロッド部の軸線方向に移動しないように構成されている。
  2. 請求項1に記載のショックアブソーバであって、
    前記ネジ部は、前記ピストンロッド部に対して回転自在に支持されている。
  3. 請求項1又は2に記載のショックアブソーバであって、
    前記ネジ部は、前記雄ネジ部と一体に形成され且つ前記ピストンロッド部の径方向外側に露出した第一露出部と、前記雌ネジ部と一体に形成され且つ前記ピストンロッド部の径方向外側に露出した第二露出部とを有する。
  4. 請求項1〜3のいずれか1に記載のショックアブソーバであって、
    前記ショックアブソーバは、前記ピストンロッド部の軸線方向における前記一対の突出体の間の領域の外側から前記領域の内側に向けて前記ピストンバルブアセンブリに対して力を加える付勢体を備え、
    前記ピストンロッド部の軸線方向における前記ピストンバルブアセンブリの一端部は、前記付勢体と接触する接触面を有しており、
    前記接触面には、前記ピストンロッド部の軸線方向における前記一対の突出体の間の領域の外側から前記領域の内側に向かう方向に凹んだ収容凹部が形成されており、
    前記一対の突出体のうち、一方の突出体の少なくとも一部は、前記収容凹部内に収容されている。
  5. 請求項4に記載のショックアブソーバであって、
    前記付勢体は、前記突出体に接していない状態で、前記接触面と接触する。
  6. 請求項1〜5のいずれか1に記載のショックアブソーバであって、
    前記ピストンバルブアセンブリは、前記ピストンロッド部の軸線方向における前記一対の突出の間に、少なくとも前記雄ネジ部と前記雌ネジ部とが位置している状態で、前記ネジ部の伸長により前記一対の突出の間に突っ張り力を生じさせるように構成されている。
  7. 請求項6に記載のショックアブソーバであって、
    前記ピストンバルブアセンブリは、前記一対の突出の間に位置する前記ピストンロッド部の外面に、少なくとも前記雄ネジ部と前記雌ネジ部とが接触している状態で、前記ネジ部の伸長により前記一対の突出の間に突っ張り力を生じさせるように構成されている。
  8. 請求項1〜7のいずれか1に記載のショックアブソーバであって、
    前記ピストン部、前記弁体及び前記ネジ部は、別個の部材であり、互いに固定されておらず、前記ピストンロッド部の軸線方向における前記一対の突出の間に配置されており、
    前記ピストンバルブアセンブリは、前記ネジ部の伸長によって前記ピストン部、前記弁体及び前記ネジ部に前記突っ張り力を作用させることにより、前記ピストン部及び前記弁体前記ピストンロッド部に対して前記ピストンロッド部の軸線方向に移動しないように構成されている。
  9. 請求項1〜7のいずれか1に記載のショックアブソーバであって、
    前記ピストン部、前記弁体及び前記ネジ部は、別個の部材であり、
    前記ピストン部及び前記弁体は、前記ネジ部に対して前記ピストンロッド部の軸線方向に移動しないように保持されており、
    前記ピストンバルブアセンブリは、前記ネジ部の伸長によって前記ネジ部に突っ張り力を作用させることにより、前記ピストン部及び前記弁体前記ピストンロッド部に対して前記ピストンロッド部の軸線方向に移動しないように構成されている。
JP2012284379A 2012-12-27 2012-12-27 ショックアブソーバ Active JP5688070B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012284379A JP5688070B2 (ja) 2012-12-27 2012-12-27 ショックアブソーバ
US14/140,707 US20140182985A1 (en) 2012-12-27 2013-12-26 Shock absorber
EP20130199723 EP2749786A3 (en) 2012-12-27 2013-12-27 Shock absorber

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012284379A JP5688070B2 (ja) 2012-12-27 2012-12-27 ショックアブソーバ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014126162A JP2014126162A (ja) 2014-07-07
JP5688070B2 true JP5688070B2 (ja) 2015-03-25

Family

ID=49885077

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012284379A Active JP5688070B2 (ja) 2012-12-27 2012-12-27 ショックアブソーバ

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20140182985A1 (ja)
EP (1) EP2749786A3 (ja)
JP (1) JP5688070B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3035351B1 (fr) * 2015-04-22 2018-08-10 Olivier Bossard Dispositif de suspension pneumatique

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2942621B2 (ja) * 1990-11-21 1999-08-30 株式会社ユニシアジェックス 液圧緩衝器のバルブ構造
JP2001317582A (ja) * 2000-05-11 2001-11-16 Yamaha Motor Co Ltd 車両用油圧式緩衝器
DE102004015448B3 (de) * 2004-03-05 2005-08-25 Zf Friedrichshafen Ag Schwingungsdämpfer
EP1944523B1 (en) * 2005-10-31 2019-01-23 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Damper
DE102005058555B3 (de) * 2005-12-08 2007-06-21 Zf Friedrichshafen Ag Verfahren zur Herstellung eines Schwingungsdämpfer mit einem Kolben an einer Kolbenstange
JP2008241017A (ja) * 2007-03-29 2008-10-09 Honda Motor Co Ltd 油圧式緩衝装置
JP4965490B2 (ja) * 2008-03-26 2012-07-04 株式会社ショーワ 油圧緩衝器
KR100909943B1 (ko) * 2008-07-16 2009-07-29 주식회사 만도 변위 가변형 쇽업소버

Also Published As

Publication number Publication date
EP2749786A2 (en) 2014-07-02
JP2014126162A (ja) 2014-07-07
EP2749786A3 (en) 2015-05-06
US20140182985A1 (en) 2014-07-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8973726B2 (en) Hydraulic shock absorber
US10670053B2 (en) Fluid pressure cylinder
JP6069527B2 (ja) 車体用振動減衰装置
JP6377972B2 (ja) 単筒式油圧緩衝器
JP5688070B2 (ja) ショックアブソーバ
US20170268594A1 (en) Pressure cushioning device
JP5090127B2 (ja) 減衰弁
JP2013113425A (ja) 流体圧緩衝器
WO2017051715A1 (ja) ショックアブソーバ
JP4868876B2 (ja) 油圧緩衝器の減衰力発生バルブ構造
JP6329760B2 (ja) ショックアブソーバ及びショックアブソーバの製造方法
US20200080612A1 (en) Hydraulic damping device
WO2018092327A1 (ja) 緩衝器
JP2017172633A (ja) ショックアブソーバ
JP6154874B2 (ja) バルブ
WO2016060125A1 (ja) ショックアブソーバ
JP2015117714A (ja) ショックアブソーバ及びショックアブソーバの製造方法
JP6246425B1 (ja) 緩衝器
JP7055236B2 (ja) 緩衝器
JP2013053651A (ja) 緩衝器
JP6154875B2 (ja) バルブ
CN111051729B (zh) 缓冲器
JP6259652B2 (ja) ショックアブソーバ及びショックアブソーバの製造方法
JP2023120740A (ja) シリンダ装置
JP2019074112A (ja) 圧力緩衝装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20141016

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141111

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150120

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150123

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5688070

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250