JP5686773B2 - 種テープ敷設機 - Google Patents

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Description

本発明は、種テープ自動切断機能を具える種テープ敷設機に関する。
テープに一定間隔で野菜等の種子を保持した種テープや、不織布などの紙テープに種子を巻き込みさらに紐で絡めた種紐(以下、本願において種テープと総称して用いる)を敷設する種テープ敷設機において、作業者がトラクタから降りること無く連続して種テープの敷設作業を行うことが可能で、作業者の負担を軽減することが出来る種テープ切断機能を具えた種テープ敷設機が広く用いられている(特許文献1,2)。
特許第3719772号公報 特開2010−227072号公報
特許文献1記載の種子紐切断装置は、レバーで種子紐を釣り上げて円盤カッタでこれを切断するものであり、やや複雑な装置を用いている。
また、特許文献2記載の種テープ自動切断機能を具える種テープ敷設機は、Uターンをする際に種テープ敷設機を引き上げて、その間に種テープを切断する切断刃をカッターアームに付加することにより種テープの自動切断を可能にしたものであるが、ヒッチを上げる時の主フレームの回転運動を、歯車伝達によりカッターアームの回転運動に変える機構のため、主フレームの回転速度とカッターアームの回転速度は比例関係にあった。
したがって、ヒッチの上昇速度が速い場合は、主フレームの回転速度も速くなり、カッターアームの回転速度も速くなる。逆にヒッチの上昇速度が遅い場合は、主フレームの回転速度も遅くなり、カッターアームの回転速度も遅くなる。
特にヒッチの上昇速度が遅い場合に、種テープが切れない不具合が発生する問題があった。
本発明の目的は、特許文献2記載の発明をさらに改良し、より確実な種テープの自動切断を可能にした、種テープ自動切断機能を具える種テープ敷設機を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明による請求項1記載の種テープ敷設機は、
種テープ敷設機のフレームをトラクタのヒッチ部に牽引高さ位置を調節可能に連結してヒッチ部の高さを上昇させ種テープ敷設機の前車輪側を上昇させることにより敷設済の部分に連続する種テープの切断予定部を切断予定位置にもたらして、種テープ切断手段により種テープを切断する種テープ敷設機において、
前記種テープ切断手段は、
前記フレームに回転揺動可能に設けられたカッタアームと、
前記カッタアームの端部に設けられたカッタと、
前記カッタアームに接触され前記カッタアームの位置情報を発生するリミットスイッチと、
前記ヒッチ部の位置を検出して示す昇降情報スイッチと、
カッタを駆動するモータと、
前記昇降情報スイッチと前記リミットスイッチにより前記種テープの状態とカッタアームの位置の情報を得て、カッタアームが当初状態にあることを確認し、前記モータを正転駆動し、前記カッタにより種テープを切断後に前記モータを反転駆動して前記カッタアームを当初位置に復帰させる制御回路手段と、を備えることを特徴とする。
前記構成によれば、種テープ切断手段の複数の情報スイッチにより、前記切断予定部の形成とカッタの状態を確認して、種テープの切断を実行できるので、より確実な種テープの自動切断が可能になった。
本発明による請求項2記載の種テープ敷設機は、請求項1記載の種テープ敷設機において、
前記種テープは供給リールから前記フレームに設けられた播種パイプを介して圃場に導かれるものであり、
前記供給リールは敷設機に設けられている電磁ブレーキによりリールを停止することを特徴とする。
前記供給リールはフレームとの間に設けられた電磁ブレーキによりリールを停止することができるから、切断位置における種テープの張力を好ましい状態に保つことができる。
本発明による請求項3記載の種テープ敷設機は、請求項2記載の種テープ敷設機において、
前記播種パイプは覆土板に一体に設けられて前記覆土板に従動することを特徴とする。
このようにして播種深度は良好に保たれる。
本発明による請求項4記載の種テープ敷設機は、請求項3記載の種テープ敷設機において、
前記昇降情報スイッチはトラクタ側に配置され、
前記リミットスイッチは前記覆土板の敷設状態進行方向の前方および後方位置に一対設けられ、一方のリミットスイッチでカッタの動作開始位置、他方のリミットスイッチで種テープ切断後の反転位置を検出することを特徴とする。
これにより、カッタの位置が確実に把握され、良好な切断状態が形成される。
本発明による請求項5記載の種テープ敷設機は、請求項1記載の種テープ敷設機において、
前記カッタアームの端部に設けられたカッタは、種テープ案内溝を備える平板状のカッタ台と前記カッタ台に固定されたカッタ刃よりなり、前記カッタアームの揺動中に前記種テープに接触してまたは接触しながら切断するように構成されていることを特徴とする。
本発明による請求項6記載の種テープ敷設機は、請求項1記載の種テープ敷設機において、
前記制御回路手段は、トラクタ側の制御回路と、種テープ敷設機側で前記制御回路に接続されこれと信号の授受をする種テープ敷設機側のコントロールボックスと、を含み、
トラクタの運転者が制御回路の操作部を操作することによりヒッチを上昇させ、その後に得られた情報に基づいて前記制御回路から動作命令を発生して種テープ切断作業を行うことを特徴とする。
本発明による種テープ敷設機によれば、モータ動作時に電磁ブレーキにより、リールは停止した状態に保たれ、切断時に種テープが播種パイプから引き出されることがないようにすることができる。そして、覆土板に取り付けられたモータと2個のリミットスイッチにより、リミットスイッチ間を往復運動するカッタアームによって種テープを確実に切断することが可能となり、従来装置の問題点を解決することができる。カッタも従来のものに比べて簡単な板状の刃を用いることができる。
カッタアームの回転駆動をモータで駆動する方式としたため、他の要素の影響を受けにくくすることができ、従来装置における種テープが切れない不具合を完全に解消することができる。
本発明による種テープ敷設機(トラクタに連結前)の側面図(B)、(B)のA−A矢視図(A)である。種テープは播種パイプに装荷前の状態にある。 図1に示した種テープ敷設機をトラクタに連結し、種テープを敷設している状態を示す図である。 図2に示した種テープ敷設機をトラクタのヒッチを上昇させて種テープ切断を可能にした状態を示す図である。 図1に示した種テープ敷設機の種テープ切断終了時の状態を示す図である。 図1に示す種テープ敷設機におけるテープリール部の部分拡大背面図(A)、部分拡大図(B)である。 図1に示した種テープ敷設機における覆土板に関連して設けられたカッタアーム、播種パイプおよびリミットスイッチの部分を示す部分拡大図である。 (A)は図6におけるカッタアームの動作を説明するための図であり、(B)は(A)に示した覆土板と第2リミットスイッチの部分を示すD矢視図であり、(C)は(A)に示した覆土板と第1リミットスイッチの部分を示すE矢視図である。 (A)は図1の種テープ敷設機における覆土板に関連して設けられた電動モータ、カッタアーム、および播種パイプの関係を示す部分拡大平面図であり、(B)は図1の種テープ敷設機における覆土板に関連して設けられたカッタアーム、播種パイプおよびリミットスイッチの部分を示す部分拡大図である。 種テープ敷設機のカッタを形成するカッタ台とカッタ刃の関係を示す図であり、(A)、(B)、および(C)は種テープとカッタ刃の位置関係を示し、(D)はカッタ台とカッタ刃を分解して示し、(E)は組み立て状態を示している。 種テープの切断を制御する制御回路手段と、関連する回路の配置を説明するためのブロック図である。 種テープの切断動作を説明するためのフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳しく説明する。
図1は本発明による種テープ敷設機(トラクタに連結前)の側面図(B),(B)のA−A矢視図(A)で、種テープ11は播種パイプ8に装荷前の状態にあり、図2は図1に示した種テープ敷設機をトラクタに連結し、種テープを敷設している状態を示す図であり、図3は図2に示した種テープ敷設機をトラクタのヒッチを上昇させて種テープ切断を可能にした状態を示し、図4は種テープ敷設機の種テープ切断終了時の状態を示している。
本発明による種テープ敷設機の主フレーム2は、前車輪4の前車輪軸3の軸受、後車輪6の後車輪軸5の軸受を兼ねる構造体よりなる。
主フレーム2にパンタフレーム10が、パンタフレーム軸9によりパンタフレーム連結板10cを介して角度調整可能に設けられている。
パンタフレーム10には、パンタアーム14,14を介して前パンタフレーム10dが、リンク結合されている。
種テープ敷設機の前端には結合金具15が前パンタフレーム10dに固定されている。図2〜図4に示すように種テープ敷設機の前端の、結合金具15とトラクタ(図示せず)のヒッチ部17間には敷設機・トラクタヒッチ連結金具16が設けられて、両者を連結している。敷設機・トラクタヒッチ連結金具16とトラクタのヒッチ部17はヒッチ・連結金具固定ピン18で連結されている。
この実施形態において用いられるトラクタは、種テープ敷設に適するように一部改良が施されている。牽引高さ位置の調節はトラクタのヒッチ部17の高さを運転者が操縦席で変える。ヒッチ部17の高さ(図2の敷設状態)からさらに図3の状態に上昇させることにより、切断準備状態が形成される。
図3に示すように、ヒッチ部17を上昇させることにより、種テープ敷設機の前車輪4側を上昇させ、敷設済の部分(種テープ埋設部11a)に連続する種テープの切断予定部を切断予定位置(破線で示す領域P)にもたらして、後述する種テープ切断手段により種テープを切断可能な状態が形成される。
<リールからの種テープ供給と切断予定部の形成>
種テープの敷設時の引き出し状態において、リール12の引き出し抵抗は減少(低レベル)の状態にある(種テープ供給リールの回転にブレーキがかけられていない)。
図3に示すように種テープ11は種テープガイド111を介して播種パイプ支持筒7e(図6,図7参照)に固定されている播種パイプ8の播種パイプ上端8aに導かれ、播種パイプ下端8bから排出され、圃場1の播種深度に埋設される。
パンタフレーム用ばね112は、種テープガイド111を回転可能に支持しているパンタフレーム10と前パンタフレーム10d間に掛け渡されている。
図5の(A)は図1に示す種テープ敷設機におけるテープリール部の部分拡大背面図(敷設機の後方から前方向を視た図)であり、(B)は同部分拡大図である。
支え板12bは、下端が前パンタフレーム10d(図1〜図4参照)に固定されており、電磁ブレーキ12cと電磁ブレーキ側プーリー12eとリール側プーリー12fを支持している。支え板12bの上端にはリール軸12gが設けられている。
リール12にはリール側プーリー12fが一体的に結合し、リールホルダ12dでリール軸12gに回転可能に結合されている。
支え板12bの下端側には電磁ブレーキ12cと電磁ブレーキ側プーリー12eが同軸に配置されている。通常は支え板12bに対して自由に回転可能である電磁ブレーキ側プーリー12eとリール側プーリー12f間にVベルト12aが掛け渡されている。
トラクタ側29のヒッチ部17が種テープ敷設機側23を牽引する高さ(図2参照)にあるときから、運転者の操作により上昇開始命令が発せられ、所定の高さに達すると、ヒッチ昇降情報スイッチ24が上昇済みを検出する。この検出の後、電磁ブレーキ12cに通電されて電磁ブレーキ側プーリー12eの回転が阻止され、リール側プーリー12fの回転も停止させられる。
この実施形態に係る種テープ敷設機において、種テープ11の切断予定部を圃場1の表面から敷設機間の所定の切断予定位置(図3の破線で示す領域P)にもたらした状態は、トラクタのヒッチ部17を上昇させることにより形成され、電磁ブレーキ12cによりリールの回転が阻止されることにより、播種パイプ8(覆土板7に一体に設けられて覆土板7に従動する)の下端8bとすでに敷設された種テープ埋設部11a端との間の種テープ11が一定の張力を保って張り渡されることになる。
<覆土板とモータおよびフレームの関係>
覆土板7の下面は敷設機の主フレーム2に対して平行を保ち、圃場の平面に沿って移動する。敷設時は、モータ等の重力により下方に付勢されている。また、覆土板7の下面は、主フレーム2との間の距離を一定量調節可能にリンク7bにより支持されている。
この覆土板7の取り付け構造を図8を参照して説明する。
図8の(A)は図1の種テープ敷設機における覆土板に関連して設けられた電動モータ、カッタアーム、および播種パイプの関係を示す部分拡大平面図であり、(B)は図1の種テープ敷設機における覆土板に関連して設けられたカッタアーム、播種パイプおよび各リミットスイッチの部分を示す部分拡大図である。
モータ21は減速機21aを有し、減速機21aで減速された回転出力が出力軸21bを介して出力される。出力軸21bの先端にはカッタアーム19がねじ止めされている。
覆土板7の下面に対して垂直に覆土板7と一体に設けられている覆土板軸(覆土板側)7aは、主フレーム2側に設けられている覆土板軸(フレーム側)7dに平行方向に移動可能にリンク7b,7bで結合されている。なお、ばねを含む7c部は、覆土板7の設定高さを変化させない為に機能している。
覆土板7の先端面(牽引方向に対して)には播種パイプ支持筒7eが垂直に設けられており、播種パイプ固定ねじノブを有するねじ7fにより固定されている。
覆土板7は、種テープ切断手段の構成要素であるモータ21を保持している。
モータ21は制御回路手段30(図10参照)からの信号に基づいて正・反転駆動され、カッタアーム19を揺動駆動する。
カッタアーム19が第2リミットスイッチ22bを押したときにモータ21は回転方向を逆転し、第1リミットスイッチ22aを押したときに停止する。
電磁ブレーキ12cはモータ21が動作している間作動し、リール12を固定するので、種テープ11が引っ張り出されることはない。
<種テープ切断手段>
種テープ切断手段は、主フレーム2に、覆土板7を介して回転揺動可能に設けられたカッタアーム19を含んでいる。カッタアーム19は、上述したように覆土板7に固定されたモータ21の出力軸21bにねじ止めされており、先端にはカッタ20が設けられている。図3は、カッタアーム19の移動範囲における3箇所の姿勢を示している。
また、種テープ切断手段は、カッタアーム19に接触されカッタアーム19の位置情報を発生する第1,第2リミットスイッチ22a,22bと、トラクタ側に設けられているヒッチ部17の位置を検出して示すヒッチ昇降情報スイッチ24(図示せず)を含んでいる。種テープ切断手段はさらに、カッタ20を駆動するモータ21を含んでいる。
種テープ切断手段の制御回路手段30は、ヒッチ昇降情報スイッチ24と第1,第2リミットスイッチ22a,22bにより種テープ11の状態とカッタアーム19の位置の情報を得る。ヒッチ昇降情報スイッチ24は、トラクタのヒッチ部17が上昇を完了したことを検知するものであり、ヒッチ昇降情報スイッチ24が検出されると、種テープ11が緊張状態にあることが推定される。第1,第2リミットスイッチ22a,22bは、カッタアーム19がどの位置にあるかを検出するものであり、カッタアーム19が当初状態(図7の(A)のイに示す位置)にあることが確認されると、その情報がコントロールボックス13を介して制御回路25に伝達され、制御回路25はモータ21を正転駆動する命令を発生する。その結果、カッタアーム19が切断予定位置(図7の(A)のロに示す位置近辺)に達し、カッタ20が種テープ11に接触し、切断する。
種テープ切断後に、カッタアーム19が図7の(A)のハに示す位置に達したことが第2リミットスイッチ22bで検出され、その情報がコントロールボックス13を介して制御回路25に伝達され、制御回路25はそれに対してモータ21を反転駆動する命令を発生し、カッタアーム19は当初位置に復帰させられる。カッタアーム19の当初位置への復帰が第1リミットスイッチ22aにより検出されると、その情報がコントロールボックス13を介して制御回路25に伝達され、制御回路25はモータ21の通電を遮断する命令を発生する。これにより種テープ埋設後の切断の1サイクルを終了する。
<制御回路手段>
図10は、種テープの切断を制御する制御回路手段と、関連する回路の配置を説明するためのブロック図である。
制御回路手段30は、この実施形態ではトラクタ側29に配置された制御回路(CPU)25と種テープ敷設機側23に配置されたコントロールボックス13から構成されている。なお、コントロールボックス13は図1に示すように敷設機側23のパンタアーム14に固定されており、図10に示すように、敷設機側23とトラクタ側29を接続したときには互いに信号の授受が出来るように配線(図示を省略)されている。
トラクタ側29にはヒッチ昇降情報スイッチ24が設けられており、ヒッチ部17の高さ位置に関する情報が制御回路(CPU)25に接続され、制御回路(CPU)25は、種テープ敷設機側23からのカッタの位置に関する情報(第1リミットスイッチ22a,第2リミットスイッチ22bからの情報)をコントロールボックス13を介して受領し、それらと運転者28の操作部27を介して提供された情報に基づいて、制御回路(CPU)25で判断し、その判断結果をコントロールボックス13に伝達する。その判断結果に基づいて、モータ21を作動させる。
<スイッチの配置と意味>
本発明において制御回路手段30中の制御回路(CPU)25は、基本的には種テープ敷設機側23のリミットスイッチ(22a,22b)と、トラクタ側のヒッチ昇降情報スイッチ24および、トラクタの運転者の操作入力に従って、種テープ切断装置を動作させる。
まず情報検出用のスイッチの配置について説明する。
トラクタのヒッチ部17の位置を検出するヒッチ昇降情報スイッチ24は、トラクタ側29に設けられている。
カッタアーム19に接触されカッタアーム19の位置情報を発生するリミットスイッチ(第1リミットスイッチ22a,第2リミットスイッチ22b)は敷設機側の覆土板7に設けられている(図6〜図8参照)。第1リミットスイッチ22aは覆土板7の前面(敷設方向に向かう面)に設けられ、第2リミットスイッチ22bは後面(敷設済方向に向かう面)に設けられている。第1,第2リミットスイッチ22a,22bはそれぞれマイクロスイッチとばね板部(図8の(A)の22ap,22bp)からなり、カッタアーム19がばね板部22ap,22bpに接・離することによりマイクロスイッチをオン・オフする。
第1リミットスイッチ22aはカッタの動作開始位置を検出し、第2リミットスイッチ22bは種テープ切断後の反転位置を検出する。
図6は、図1に示した種テープ敷設機における覆土板に関連して設けられたカッタアーム、播種パイプおよびリミットスイッチの部分を示す部分拡大図であり、図7の(A)は図6におけるカッタアームの動作を説明するための図であり、(B)は(A)に示した覆土板と第2リミットスイッチの部分を示すD矢視図であり、(C)は(A)に示した覆土板と第1リミットスイッチの部分を示すE矢視図である。
図7の(A)は、カッタアーム19の移動範囲における3箇所の姿勢を示しており、各状態における種テープ敷設機側23のリミットスイッチの状態は次のとおりである。
イ:
往路 種テープの切断動作開始時
第1リミットスイッチ22aはオン→オフ、第2リミットスイッチ22bはオフ
復路 種テープの切断サイクル完了時
第1リミットスイッチ22aはオフ→オン、第2リミットスイッチ22bはオフ

ロ:種テープ切断時(図3に破線で示す領域P通過時)
往路復路ともに第1リミットスイッチ22a,第2リミットスイッチ22bはオフ

ハ:カッタアームの反転動作時
第1リミットスイッチ22aはオフ、
第2リミットスイッチ22bはオフ→オン,オン→オフ
<カッタの実施形態>
本発明による種テープ敷設機において、カッタアーム19の端部に設けられたカッタ20は、種テープ案内溝を備える平板状のカッタ台とカッタ台に固定されたカッタ刃よりなり、カッタアーム19の揺動中に種テープ11に接触してまたは接触しながら切断するように構成されているものであり、図9を参照して本発明による種テープ敷設機のカッタの実施形態を詳しく説明する。
図9は、種テープ敷設機のカッタを形成するカッタ台とカッタ刃の関係を示す図であり、同図(A),(B),および(C)は、切断時の種テープ11とカッタ刃20cの位置関係を示している。同図(D)はカッタ台20aとカッタ刃20cを分解して示し、(E)は組み立て状態を示している。
カッタ20はカッタ台20aとカッタ刃20cよりなり、カッタ台20aはカッタ刃20cを取り付け位置を微調整可能に支持し、カッタ台の曲げ起こし部20gでカッタアーム19の先端にカッタ20を固定する。
カッタ刃20cは先端の尖った山型で板状の刃であり、平板状のカッタ台20aにより種テープ11がカッタ刃20cの先端に誘導されるようになっている。
カッタ台20aはカッタ刃軸20b(凸管)を軸としてカッタ刃20cをカッタ刃止めねじ20dで固定する。
カッタアーム19揺動中に、種テープ11は種テープ案内V溝20f,種テープ案内直線溝20eで誘導され(図9の(A))、誘導された種テープ11は電磁ブレーキ12cによりリール12が停止した状態に保たれているので引っ張り出されない(一定の張力で張られている)。
カッタ台20aに案内されて寄せられた種テープ11は、カッタ刃20cの先端に突き刺さり切断される(同図(B))。先端で切断されなかった種テープ11は、カッタ台20aとカッタ刃20c間で、カッタ刃20cの側面を移動する間に切断される(同図(C))。すなわち、接触して、または接触しながら切断される。
<種テープ切断動作の流れ>
以下、図11に示すフローチャートに沿って、種テープ切断動作を説明する。
〔ステップ101〕運転者28が表示部26により、種テープ敷設機が種テープ11を切断すべき位置にあると判断したときに操縦席の操作部27より切断開始の命令をする。
なお、運転者の切断すべき位置にあるとの判断は、表示部26の表示に基づいても良いし、運転者が所定の種テープ敷設を終了し、Uターン直前にある(黙視に基づく)か、その他の切断の必要性が発生したことの判断によるものであっても良いから、図10の表示部26は不可欠の構成ではない。
〔ステップ102〕前記命令にしたがって、昇降情報スイッチ24の状態を調べる。機械的なスイッチは多くの場合チャタリング等による誤報を避けるため、所定の短時間(n秒間)データ取得を行い、n秒以上であると判定された場合、ヒッチ部17が切断に適した位置(図3の状態)にあると判断し、次のステップに進む。n秒未満であると判定された場合は、再度検出を行う。この実施形態では、nは2秒にしてある。
〔ステップ103〕CPU25は、第2リミットスイッチ22bの状態を調べ、第2リミットスイッチ22bがオフであればステップ105に進む。第2リミットスイッチ22bがオンであればオフになるまでステップ102〜103のループを構成する。
〔ステップ104〕運転者の操作により、CPU25は昇降情報スイッチ24の出力状態を不問にしてステップ103に進むバイパス経路を形成する。
〔ステップ105〕モータ21の正転駆動を開始し、カッタアーム19が当初の位置(図7の(A)のイの位置)から時計方向に回動を開始し、所定の位置(図7の(A)のロの位置,図3の破線で示す領域Pの位置)で種テープを切断する。
〔ステップ106〕第2リミットスイッチ22bがオンになると次のステップ107に進む。オフであれば、オンになるまでモータ21を正転させるループを構成する。
〔ステップ107〕モータ21の反転駆動を開始し、カッタアーム19が図7の(A)のハの位置から反時計方向に回動する。
〔ステップ108〕CPU25は、第1リミットスイッチ22aの状態を調べ、第1リミットスイッチ22aがオンであれば、次のステップへ進む。オフであれば、オンになるまでモータ21の反転駆動を継続する。
〔ステップ109〕モータ駆動を停止する。カッタアーム19は当初の位置(図7の(A)のイの位置)にもたらされて停止する。
〔ステップ110〕全工程を終了する。
以上詳しく説明した種テープ敷設機の実施例について、本発明の範囲内で種々の変形を施すことができる。
図3において、種テープ敷設機側23が、圃場1の表面から離れた位置まで上昇した状態を示しているが、圃場1の表面から離れた位置まで上昇させることは必須ではなく、切断予定位置(破線で示す領域P)が圃場1の表面上に形成できるようにすれば足りる。つまり、種テープ敷設機の後車輪6が圃場1に接触している場合を排除する意味ではない。
種テープ敷設機側23にコントロールボックス13を設け、トラクタ側29に制御回路(CPU)25を設けこれらにより制御回路手段30を形成する例を示したが、この配置は運転者に種テープ敷設機側23のデータを整理して伝達し、運転者がヒッチの情報を把握して種テープ切断の判断と操作を可能にすれば足りることであって、この実施形態に限定されない。スイッチ等の接続がケーブル接続で足りればコントロールボックス13は不可欠ではない。
本発明による種テープ敷設機は、大規模農業における播種作業の確実性を向上させるとともに、同作業の大幅省力に寄与することができる。
1 圃場
2 主フレーム
3 前車輪軸
4 前車輪
5 後車輪軸
6 後車輪
7 覆土板
7a 覆土板軸(覆土板側)
7b 覆土板リンク
7c 回転止め手段
7d 覆土板軸(フレーム側)
7e 播種パイプ支持筒
7f 播種パイプ固定ねじ
8 播種パイプ
8a 播種パイプ上端
8b 播種パイプ下端
9 パンタフレーム軸
10 パンタフレーム
10a パンタフレーム上ストッパー
10b パンタフレーム下ストッパー
10c パンタフレーム連結板
10d 前パンタフレーム
11 種テープ
11a 種テープ埋設部
11b 種テープ切断端部
111 種テープガイド
112 パンタフレーム用ばね
12 リール
12a Vベルト
12b 支え板
12c 電磁ブレーキ
12d リールホルダ
12e 電磁ブレーキ側プーリー
12f リール側プーリー
12g リール軸
13 コントロールボックス
14 パンタアーム
15 結合金具
16 敷設機・トラクタヒッチ連結金具
17 ヒッチ部
18 ヒッチ・連結金具固定ピン
19 カッタアーム
19a カッタ台止めねじ
20 カッタ
20a カッタ台
20b カッタ刃軸
20c カッタ刃
20d カッタ刃止めねじ
20e カッタ台の種テープ案内直線溝
20f カッタ台の種テープ案内V溝
20g カッタ台の曲げ起こし部
20h ねじ孔
21 モータ
21a モータ減速機
21b モータ出力軸
22a 第1リミットスイッチ
22b 第2リミットスイッチ
23 種テープ敷設機側
24 ヒッチ昇降情報スイッチ
25 制御回路(CPU)
26 表示部 (ディスプレイ)
27 操作部(INPUT I/F)
28 トラクタ運転者
29 トラクタ側
30 制御回路手段
P 切断予定位置

Claims (6)

  1. 種テープ敷設機のフレームをトラクタのヒッチ部に牽引高さ位置を調節可能に連結してヒッチ部の高さを上昇させ種テープ敷設機の前車輪側を上昇させることにより敷設済の部分に連続する種テープの切断予定部を切断予定位置にもたらして、種テープ切断手段により種テープを切断する種テープ敷設機において、
    前記種テープ切断手段は、
    前記フレームに回転揺動可能に設けられたカッタアームと、
    前記カッタアームの端部に設けられたカッタと、
    前記カッタアームに接触され前記カッタアームの位置情報を発生するリミットスイッチと、
    前記ヒッチ部の位置を検出して示す昇降情報スイッチと、
    カッタを駆動するモータと、
    前記昇降情報スイッチと前記リミットスイッチにより前記種テープの状態とカッタアームの位置の情報を得て、カッタアームが当初状態にあることを確認し、前記モータを正転駆動し、前記カッタにより種テープを切断後に前記モータを反転駆動して前記カッタアームを当初位置に復帰させる制御回路手段と、
    を備えることを特徴とする種テープ敷設機。
  2. 請求項1記載の種テープ敷設機において、
    前記種テープは供給リールから前記フレームに設けられた播種パイプを介して圃場に導かれるものであり、
    前記供給リールは敷設機に設けられている電磁ブレーキによりリールを停止することを特徴とする種テープ敷設機。
  3. 請求項2記載の種テープ敷設機において、前記播種パイプは覆土板に一体に設けられて前記覆土板に従動することを特徴とする種テープ敷設機。
  4. 請求項3記載の種テープ敷設機において、
    前記昇降情報スイッチはトラクタ側に配置され、
    前記リミットスイッチは前記覆土板の敷設状態進行方向の前方および後方位置に一対設けられ、一方のリミットスイッチでカッタの動作開始位置、他方のリミットスイッチで種テープ切断後の反転位置を検出することを特徴とする種テープ敷設機。
  5. 請求項1記載の種テープ敷設機において、
    前記カッタアームの端部に設けられたカッタは、種テープ案内溝を備える平板状のカッタ台と前記カッタ台に固定されたカッタ刃よりなり、前記カッタアームの揺動中に前記種テープに接触してまたは接触しながら切断するように構成されていることを特徴とする種テープ敷設機。
  6. 請求項1記載の種テープ敷設機において、
    前記制御回路手段は、トラクタ側の制御回路と、種テープ敷設機側で前記制御回路に接続されこれと信号の授受をする種テープ敷設機側のコントロールボックスと、を含み、
    トラクタの運転者が制御回路の操作部を操作することによりヒッチを上昇させ、その後に得られた情報に基づいて前記制御回路から動作命令を発生して種テープ切断作業を行うことを特徴とする種テープ敷設機
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