JP5685862B2 - 光源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光源装置に関する。
発光ダイオード(LED)を有する、いわゆる「LED電球」が知られている。このLED電球としては、複数個の発光ダイオード(発光素子)と、これらの発光ダイオードが行列状に配置される基板と、基板を発光ダイオードごと収納する筒状のハウジングと、ハウジングの基端部に設置された口金と、ハウジングの先端部に設置された蓋体としてのカバーとを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のLED電球では、基板は、ハウジングの中心軸に対し直交して配置されている。そして、このように配置される基板は、ハウジングの内周部に嵌合するリング状の支持部材によって支持されている。
ところで、発光ダイオードは、発光するに伴い、発熱するため、LED電球では、その熱を放出する必要がある。しかしながら、特許文献1に記載の電球では、基板は、単なる金属板(アルミニウム基板)であり現状LEDを直接搭載する基板では、各発光ダイオードからの熱を外方へと十分かつ確実に伝導するのが困難であり、その結果、放熱が不十分となるという問題があった。
特開2006−156187号公報
本発明の目的は、放熱性に優れた光源装置を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(15)の本発明により達成される。
(1) 発光素子を有する少なくとも1つの発光装置と、
板状をなし、その一方の面に前記発光装置が搭載される搭載基板とを備え、
前記搭載基板は、第1の繊維基材に第1の樹脂材料を含浸してなる第1の基材層と、
前記第1の基材層の両面にそれぞれ形成され、第2の繊維基材に第2の樹脂材料を含浸してなる第2の基材層と、
前記2つの第2の基材層のうちの一方の第2の基材層に形成され、前記発光装置と接触する金属材料で構成された第1の金属層と、
他方の第2の基材層に形成された第2の金属層とを有し、
前記第1の基材層の厚さをt とし、前記各第2の基材層の厚さをt とし、前記第1の金属層の厚さをt とし、前記第2の金属層の厚さをt としたとき、
>t >t =t なる関係を満足することを特徴とする光源装置。
(2) 前記第1の金属層の構成材料は、前記第2の金属層の構成材料よりも熱伝導率が高い上記(1)に記載の発光装置。
(3) 前記第2の金属層は、アルミニウムを含み、前記第1の金属層は、銅を含んでいる上記(1)または(2)に記載の発光装置。
) 前記第1の繊維基材および前記第2の繊維基材は、それぞれ、ガラス繊維基材である上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の光源装置。
) 前記第1の繊維基材は、ガラス不織布であり、第2の基材層は、ガラス織布である上記(4)に記載の光源装置。
) 前記第1の樹脂材料および前記第2の樹脂材料は、それぞれ、熱硬化性樹脂である上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の光源装置。
)前記第1の樹脂材料中には、無機フィラーが含まれている上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の光源装置。
) 前記金属層は、所定形状にパターニングされ、前記発光装置と電気的に接続された電気回路として機能する部分を有する上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の光源装置。
) 前記金属層は、その前記搭載基板の一方の面全体に対する占有率が50%以上である上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の光源装置。
(10) 前記搭載基板の他方の面側に設置され、該搭載基板を介して伝わった前記発光装置からの熱を放熱させる放熱部材をさらに備える上記(1)ないし(9)のいずれかに記載の光源装置。
11) 前記搭載基板の総厚は、0.1〜2.0mmである上記(1)ないし(10)のいずれかに記載の光源装置。
12) 前記第1の基材層の厚さは、0.1〜1.4mmである上記(1)ないし(11)のいずれかに記載の光源装置。
13) 前記第2の基材層の厚さは、0.04〜0.4mmである上記(1)ないし(12)のいずれかに記載の光源装置。
14) 前記金属層の厚さは、0.008〜0.21mmである上記(1)ないし(13)のいずれかに記載の光源装置。
15) 液晶表示装置のバックライトとして用いられる上記(1)ないし(14)のいずれかに記載の光源装置。
本発明によれば、第1の基材層と2つの第2の基材層とを有する搭載基板では、発光装置が発光するのに伴って生じた熱は、金属層から一方の第2の基材層、第1の基材層、他方の第2の基材層の順に、すなわち、当該発光装置から遠ざかる方向(搭載基板の面方向および厚さ方向)に向かって確実に伝達され、外部に放熱される。従って、光源装置は、放熱性に優れたものとなっている。
本発明の光源装置の第1実施形態を示す平面図である。 図1に示す光源装置の発光装置およびその周辺の拡大詳細図である。 図2中のA−A線断面図である。 本発明の光源装置の第2実施形態を示す断面図である。 本発明の光源装置の第3実施形態を示す平面図である。 図1に示す光源装置を内蔵した液晶テレビの斜視図である。 図6に示す液晶テレビの概略部分断面図である。
以下、本発明の光源装置を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の光源装置の第1実施形態を示す平面図、図2は、図1に示す光源装置の発光装置およびその周辺の拡大詳細図、図3は、図2中のA−A線断面図、図6は、図1に示す光源装置を内蔵した液晶テレビの斜視図、図7は、図6に示す液晶テレビの概略部分断面図である。なお、以下では、説明の都合上、図3中(図4についても同様)の上側を「上」、「上方」または「表」、下側を「下」、「下方」または「裏」と言い、図7の左側を「表」、右側を「裏」と言う。
図6に示すように、光源装置1は、液晶表示装置である液晶テレビ100に内蔵されており、そのバックライトとして用いることができるものである。
液晶テレビ100は、光源装置1と、光源装置1の表側に配置されたディスプレイ部(液晶セル)101と、光源装置1およびディスプレイ部101を収納する筐体102と、筐体102を支持する脚部(スタンド)103とを備えている。
図7に示すように、ディスプレイ部101は、表側から順に、偏光板104、ガラス基板105、カラーフィルタ106、保護膜107、液晶部108、ガラス基板109、偏光板110が配置されたものである。さらに、偏光板110と光源装置1の間には、拡散板、拡散シート、プリズムシート、輝度上昇フィルム、反射型偏光板等の各種光学フィルム(図示せず)を備えていてもよい。液晶部108は、スイッチング素子として薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor(TFT))と、擬等方性液晶材料等で構成された液晶層とを有するものである。そして、このディスプレイ部101は、薄膜トランジスタに電界を発生させ、この電界で液晶層中の液晶材料の配向状態を変化させることで、視認される色調が変化する。そして、バックライトである光源装置1からの光がディスプレイ部101を透過することにより、当該ディスプレイ部101で表示される画像を視認することができる。
図1、図2示すように、光源装置1は、複数の発光装置4と、これらの発光装置4が一括して搭載される搭載基板(基板)2とを備えている。以下、各部の構成について説明する。
各発光装置4は、それぞれ、同じ構成であるため、以下、1つの発光装置4について代表的に説明する。
発光装置4は、エレクトロルミネセンス(EL)効果による発光と、蛍光による発光とを生じるものである。
図3に示すように、発光装置4は、凹部411を有するパッケージ41と、パッケージ41の凹部411の底面上に設けられた発光ダイオード(発光素子)42と、発光ダイオード42を覆うように凹部411内に封入された透光性樹脂部43と、パッケージ41の底部に設けられた1対の外部端子44とを有する。
パッケージ41は、樹脂材料やセラミックス材料等の絶縁性材料で構成された小片である。また、パッケージ41には、発光ダイオード42と1対の外部端子44とを電気的に接続する配線(図示せず)が設けられている。
発光ダイオード42は、パッケージ41にGaAlN、ZnS、ZnSe、SiCGaP、GaAlAs、AlN、InN、AlInGaP、InGaN、GaN、AlInGaN等の半導体を発光層として形成させたものである。本実施形態では、発光ダイオード42として、後述する透光性樹脂部43に含まれる蛍光体材料を励起し得る波長の光を発するものが用いられる。より具体的には、発光ダイオード42としては、青色の光を発するものが用いられる。
透光性樹脂部43は、透明性を有するエポキシ樹脂、変性エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、変性シリコーン樹脂、アクリレート樹脂、ウレタン樹脂、ポリイミド樹脂等の樹脂材料を主材料として構成されている。
また、本実施形態では、透光性樹脂部43は、前述した発光ダイオード42からの光により励起されて黄色に発光する蛍光体材料を含んでいる。
また、透光性樹脂部43は、発光ダイオード42を外力や埃、水分等から保護する機能を有する。
1対の外部端子44は、導電性材料を主材料として構成されており、その一方の外部端子44は、アノード電極(陽極)であり、他方の外部端子44は、カソード電極(陰極)である。各外部端子44は、それぞれ、Al、Ti、Fe、Cu、Ni、Ag、Au、Pt等の金属材料を主材料として構成される。また、各外部端子44は、それぞれ、半田(図示せず)により、搭載基板2に設けられた回路パターン231(第1の金属層23)に電気的に接続されて(接触して)いる。さらに、回路パターン231は、電源(図示せず)と電気的に接続されている。
このような発光装置4においては、1対の外部端子44を介して発光ダイオード42に電圧を印加すると、発光ダイオード42でエレクトロルミネッセンス効果に基づく発光が起こる。この発光により、光は、透光性樹脂部43を透過して、外部に放出される。このとき、その光の一部は、パッケージ41の凹部411の内壁面に反射した後に、透光性樹脂部43を透過して、外部に放出される。
また、発光装置4は、発光ダイオード42のEL効果により青色に発光するとともに、その青色の光の一部により透光性樹脂部43が励起されて蛍光により黄色に発光し、補色関係にあるこれら青色光と黄色光との混合により白色発光する。
なお、発光ダイオード42は、上述したものに限定されず、例えば、赤、青、緑等の単色の発光ダイオードであってもよい。この場合、透光性樹脂部43から蛍光体材料を省略してもよい。また、発光装置4は、複数の発光ダイオードを有してもよく、この場合、発光色は互いに同じであっても異なっていてもよい。
このような発光装置4は、搭載基板2上に搭載される。図1に示すように、搭載基板2は、長尺な板状をなすものである。そして、発光装置4は、搭載基板2の長手方向に沿って等間隔に配置される。
図3に示すように、搭載基板2は、第1の基材層(基材層)21と、第1の基材層の両面にそれぞれ形成された第2の基材層(基材層)22aおよび22bと、第2の基材層22aの上面(一方の面)に形成された第1の金属層(金属層(表側金属層))23と、第2の基材層22bの下面(他方の面)に形成された第2の金属層(裏側金属層)24とを有する積層板である。この搭載基板2は、いわゆるガラスコンポジット基板「CEM−3」を用いたものの例である。
第1の基材層21は、第1の繊維基材に第1の樹脂材料を含浸してなる層である。また、第2の基材層22aおよび22bも、それぞれ、第2の繊維基材に第2の樹脂材料を含浸してなる層である。
第1の繊維基材および第2の繊維基材としては、それぞれ、特に限定されず、例えば、ガラス織布、ガラス不織布、ガラスペーパー等のガラス繊維基材、紙(パルプ)、アラミド、ポリエステル、フッ素樹脂等の有機繊維からなる織布や不織布、金属繊維、カーボン繊維、鉱物繊維等からなる織布、不織布、マット類等が挙げられる。これらの基材は単独又は混合して使用してもよい。特に、第1の繊維基材としてガラス不織布を用い、第2の繊維基材としてガラス織布を用いるのが好ましい。なお、ガラス繊維の太さとしては、特に限定されないが、例えば、5〜20μmであるのが好ましく、8〜15μmであるのがより好ましい。ガラス繊維の太さが5μm未満では、第1の繊維基材や第2の繊維基材を製造する際の製造コストが高くなり、また、ガラス繊維の太さが20μmを越えると、繊維径が太くなるため、打抜き加工性が低下し好ましくない。
第1の樹脂材料および第2の樹脂材料としては、それぞれ、熱硬化性樹脂が好ましく、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、ポリエステル(不飽和ポリエステル)樹脂、ポリイミド樹脂、シリコーン樹脂、ポリウレタン樹脂等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を混合して用いることができ、これらの中でも特にエポキシ樹脂がより好ましい。
また、第1の繊維基材に第1の樹脂材料を含浸する際に、当該第1の樹脂材料中に、例えば、アルミナ等の金属酸化物、水酸化アルミニウム等の金属水酸化物、窒化ホウ素等の窒化物に代表される電気絶縁性かつ高熱伝導性のフィラー(無機フィラー)を充填することもできる。
このような各基材層を有する搭載基板2では、各発光装置4が発光するのに伴って生じた熱は、第1の金属層23から第2の基材層22a、第1の基材層21、第2の基材層22bの順に、すなわち、当該発光装置4から遠ざかる方向(搭載基板2の面方向および厚さ方向)に向かって確実に伝達され、第2の金属層24で放熱される。従って、搭載基板2(光源装置1)は、放熱性に優れたものとなっている。
また、前述したように、第1の基材層21にガラス不織布を用い、第2の基材層22a、22bにガラス織布を用いるのが好ましい。ガラス不織布は、ガラス織布よりも熱伝導性の高い樹脂材料を多く担持することができるため、搭載基板2の最も内側に位置する第1の基材層21で、特にその面方向に各発光装置4からの熱が拡散される。これにより、放熱効率が向上する。
第2の基材層22a上には、第1の金属層23が積層され、第2の基材層22b上には、第2の金属層24が積層されている。第1の金属層23と第2の金属層24とは、それぞれ、金属材料で構成された層である。
第1の金属層23を構成する金属材料としては、特に限定されず、例えば、銅、鉄、アルミニウム、インジウム、スズ、鉛、銀、亜鉛、ビスマス、アンチモンからなる群から選択される1種または2種以上を組み合わせた導電性材料が挙げられ、これらの中でも特に、銅が好ましい。銅は、熱伝導性にも優れ、各発光装置4からの熱を第1の金属層23の下層の第2の基材層22aに確実に伝えることができる。
第2の金属層24を構成する金属材料としては、特に限定されず、例えば、第1の金属層23を構成する金属材料の他、アルミニウムも用いることができる。アルミニウムや銅は、熱伝導性に優れ、表側から第2の基材層22bを介して伝わった熱を確実に放熱することができる。
なお、第1の金属層23と第2の金属層24とは、同じ金属材料で構成されていてもよいし、異なる金属材料で構成されていてもよい。同じ金属材料で構成されている場合には、例えば第1の金属層23および第2の金属層24をそれぞれ銅で構成することができ、異なる金属材料で構成されている場合には、例えば第1の金属層23を銅で構成し、第2の金属層24をアルミニウムで構成することができる。
また、第1の金属層23、第2の金属層24の形成方法としては、特に限定されないが、例えば、金属箔の接合(接着)、金属メッキ、蒸着、スパッタリング、印刷等の方法が挙げられる。
図2に示すように、第1の金属層23は、所定形状にパターニングされている。これにより、第1の金属層23を、電気回路として機能する回路パターン231と、放熱するための放熱機能(伝熱機能)を有する放熱用パターン232とに分けることができる。回路パターン231は、各発光装置4の外部端子44と例えば半田を介して電気的に接続されている。これにより、回路パターン231を介して電力が供給される。放熱用パターン232は、各発光装置4のパッケージ41の裏面に当接して(接触して)いる。これにより、各発光装置4で発生した熱は、放熱用パターン232に伝わって、その面方向に広がり、当該放熱用パターン232から外方に放出される。また、放熱用パターン232に伝わった熱の一部は、当該放熱用パターン232の下層の第2の基材層22aにも確実に伝わる。そして、その熱は、前述したように第2の金属層24で放熱される。
なお、第1の金属層23へのパターニング方法としては、特に限定されず、例えば、エッチング、印刷、マスキング等の方法を用いることができる。このようなパターニング方法により、回路パターン231および放熱用パターン232を一括して形成することができる。
また、第1の金属層23は、例えば、その搭載基板2の上面全体に対する占有率が50%以上であるのが好ましく、80〜99%であるのがより好ましい。これにより、各発光装置4で発生した熱を確実に放熱することができるとともに、第1の金属層23から下側の層に確実に伝えることができる程度に、放熱用パターン232の面積を確保することができる。また、第1の金属層23へのパターニング方法としてエッチングを用いた場合、当該エッチングで第1の金属層23の除去すべき部分が比較的少ないため、エッチング液の使用量をできる限り少なくすることができる。
以上のような構成の積層体である搭載基板2全体の厚さ(総厚)ttotalとしては、特に限定されず、例えば0.1〜2.0mmであるのが好ましく、0.4〜1.6mmであるのがより好ましい。
また、第1の基材層21の厚さt、第2の基材層22aおよび22bの各厚さt、第1の金属層23の厚さt、第2の金属層24の厚さtの大小関係は、熱伝導の観点から、t>t>tであるのが好ましい。また、搭載基板2の反りを抑制する観点からt=tであることが好ましい。
厚さtとしては、特に限定されず、例えば、0.1〜1.4mmであるのが好ましく、0.2〜1.2mmであるのがより好ましい。
厚さtとしては、特に限定されず、例えば、0.04〜0.4mmであるのが好ましく、0.1〜0.2mmであるのがより好ましい。
厚さtとしては、特に限定されず、例えば、0.008〜0.21mmであるのが好ましく、0.012〜0.105mmであるのがより好ましい。
厚さtとしては、特に限定されず、例えば、0.008〜2mmであるのが好ましく、0.012〜1.5mmであるのがより好ましい。
第1の基材層21、第2の基材層22aおよび22b、第1の金属層23、第2の金属層24がそれぞれこのような大きさの厚さに設定されていることにより、搭載基板2上に部品(例えば発光装置4)を搭載したときの強度と、熱伝導と、搭載基板2の軽量化と、搭載基板2の加工性と、層間絶縁信頼性を両立することができる。また、厚さttotalが比較的大きいと軽量化が困難となり好ましくなく、小さいと絶縁信頼性が悪化し好ましくない。厚さtが比較的大きいと軽量化が困難となり好ましくなく、小さいと熱伝導が十分でなく好ましくない。厚さtが大きいと熱伝導が十分でなく好ましくなく、小さいと強度が低下し好ましくない。厚さtが大きいと搭載基板2の加工性が悪化し好ましくなく、小さいと熱伝導が十分でなく好ましくない。
<第2実施形態>
図4は、本発明の光源装置の第2実施形態を示す断面である。
以下、この図を参照して本発明の光源装置の第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、光源装置が放熱部材をさらに備えること以外は前記第1実施形態と同様である。
図4に示すように、光源装置1Aでは、搭載基板2の裏面に対しヒートシンク(放熱部材)3が固定されている。なお、ヒートシンク3の固定方法としては、特に限定されず、例えば、接着(接着剤や溶媒による接着)による方法、融着(熱融着、高周波融着、超音波融着等)による方法、ネジ止めによる方法等が挙げられる。
ヒートシンク3は、平板状をなす本体31と、本体31の裏面から突出形成された複数枚の放熱フィン32とで構成されている。本体31は、その上面が搭載基板2の裏面(第2の金属層24)に当接している。各放熱フィン32は、それぞれ、小片で構成され、搭載基板2の長手方向に沿って等間隔に配置されている。これにより、熱を確実に放熱することができる程度に、ヒートシンク3の表面積を十分に確保することができる。そして、第2の金属層24まで伝わった発光装置4からの熱を、ヒートシンク3で効率よく放熱することができる。
なお、ヒートシンク3は、放熱フィン32が省略されたものであってもよい。
<第3実施形態>
図5は、本発明の光源装置の第3実施形態を示す平面図である。
以下、この図を参照して本発明の光源装置の第3実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、発光装置の配置が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図5に示すように、光源装置1Bでは、搭載基板2上に4つの発光装置4が例えば「田」の字状に複数組配置されている。対角上の2つの発光装置4は、それぞれ、緑色の単色光を発光するものである。また、残りの2つの発光装置4のうち、一方の発光装置4は、赤色の単色光を発光するものであり、他方の発光装置4は、青色の単色光を発光するものである。そして、これらの発光装置4が発光することにより、光源装置1Bは、全体として白色光を発光することができるとともに、色温度を調整することが可能である。また、液晶表示装置からカラーフィルタ106を省略することも可能になる。
また、光源装置1Bでも光源装置1と同様に、各発光装置4からの熱は、第2の金属層24に伝わり、当該第2の金属層24で確実に放熱されることとなる。
以上、本発明の光源装置を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、光源装置を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明の光源装置は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、本発明の光源装置が内蔵可能な液晶表示装置としては、液晶テレビの他に、デスクトップ型やノート型のパーソナルコンピュータのモニタ、携帯電話機、ディジタルカメラ、携帯情報端末等が挙げられる。さらに、本発明の光源装置は、このような液晶表示装置の他に、電球にも適用することができ、その場合、例えば、街灯(電灯)、信号機、看板の照明、電光掲示板等の発光光源に適用することができる。
また、搭載基板は、第2の金属層が省略されたものであってもよい。
また、搭載基板には、その厚さ方向に貫通し、各発光装置で発生した熱を搭載基板の下面側へ、すなわち、第2の金属層まで伝熱させる機能を有するサーマルビア(伝熱部)が多数配置されていてもよい。
1、1A、1B 光源装置
2 搭載基板(基板)
21 第1の基材層(基材層)
22a、22b 第2の基材層(基材層)
23 第1の金属層(金属層(表側金属層))
231 回路パターン
232 放熱用パターン
24 第2の金属層(裏側金属層)
3 ヒートシンク(放熱部材)
31 本体
32 放熱フィン
4 発光装置
41 パッケージ
411 凹部
42 発光ダイオード(発光素子)
43 透光性樹脂部
44 外部端子
100 液晶テレビ
101 ディスプレイ部(液晶セル)
102 筐体
103 脚部(スタンド)
104 偏光板
105 ガラス基板
106 カラーフィルタ
107 保護膜
108 液晶部
109 ガラス基板
110 偏光板
total、t、t、t、t 厚さ

Claims (15)

  1. 発光素子を有する少なくとも1つの発光装置と、
    板状をなし、その一方の面に前記発光装置が搭載される搭載基板とを備え、
    前記搭載基板は、第1の繊維基材に第1の樹脂材料を含浸してなる第1の基材層と、
    前記第1の基材層の両面にそれぞれ形成され、第2の繊維基材に第2の樹脂材料を含浸してなる第2の基材層と、
    前記2つの第2の基材層のうちの一方の第2の基材層に形成され、前記発光装置と接触する金属材料で構成された第1の金属層と、
    他方の第2の基材層に形成された第2の金属層とを有し、
    前記第1の基材層の厚さをt とし、前記各第2の基材層の厚さをt とし、前記第1の金属層の厚さをt とし、前記第2の金属層の厚さをt としたとき、
    >t >t =t なる関係を満足することを特徴とする光源装置。
  2. 前記第1の金属層の構成材料は、前記第2の金属層の構成材料よりも熱伝導率が高い請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記第2の金属層は、アルミニウムを含み、前記第1の金属層は、銅を含んでいる請求項1または2に記載の発光装置。
  4. 前記第1の繊維基材および前記第2の繊維基材は、それぞれ、ガラス繊維基材である請求項1ないし3のいずれかに記載の光源装置。
  5. 前記第1の繊維基材は、ガラス不織布であり、第2の基材層は、ガラス織布である請求項4に記載の光源装置。
  6. 前記第1の樹脂材料および前記第2の樹脂材料は、それぞれ、熱硬化性樹脂である請求項1ないし5のいずれかに記載の光源装置。
  7. 前記第1の樹脂材料中には、無機フィラーが含まれている請求項1ないし6のいずれかに記載の光源装置。
  8. 前記金属層は、所定形状にパターニングされ、前記発光装置と電気的に接続された電気回路として機能する部分を有する請求項1ないし7のいずれかに記載の光源装置。
  9. 前記金属層は、その前記搭載基板の一方の面全体に対する占有率が50%以上である請求項1ないし8のいずれかに記載の光源装置。
  10. 前記搭載基板の他方の面側に設置され、該搭載基板を介して伝わった前記発光装置からの熱を放熱させる放熱部材をさらに備える請求項1ないし9のいずれかに記載の光源装置。
  11. 前記搭載基板の総厚は、0.1〜2.0mmである請求項1ないし10のいずれかに記載の光源装置。
  12. 前記第1の基材層の厚さは、0.1〜1.4mmである請求項1ないし11のいずれかに記載の光源装置。
  13. 前記第2の基材層の厚さは、0.04〜0.4mmである請求項1ないし12のいずれかに記載の光源装置。
  14. 前記金属層の厚さは、0.008〜0.21mmである請求項1ないし13のいずれかに記載の光源装置。
  15. 液晶表示装置のバックライトとして用いられる請求項1ないし14のいずれかに記載の光源装置。
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