JP5684656B2 - 吸音材用不織布及びその製造方法 - Google Patents
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Description
また、特許文献3には長繊維モノフィラメントを均一に分散した合成樹脂シートを加熱膨張・圧縮成形された吸音機能付きエンジンカバーが開示されており、特許文献4にはレーザーにて微小な孔が加工されたフィルムと不燃性連続発泡体を積層した吸音材が開示されている。更に特許文献5には孔加工を施して通気性を付与した合成樹脂フィルムとフェルトや発泡ウレタン等のシート状吸音材を接着剤などで点接着し、反対面に遮音材を積層した吸音材が開示されている。
短繊維不織布層における低融点繊維は変性ポリエステル繊維,変性ナイロン繊維,ポリエチレン−ポリプロピレンの芯鞘あるいはサイドバイサイドなどの複合繊維から選ばれた繊維であり、基本となる短繊維がポリエステル繊維,ナイロン繊維,アクリル繊維などの合成繊維から選ばれた繊維で低融点繊維の含有割合が20〜40重量%の範囲であり、フィルム層に使用される低融点フィルムはポリエチレン,ポリプロピレン,ポリエチレン−酢酸ビニル共重合体から選ばれたフィルム、高融点フィルムは耐熱性の高いポリエステル又はナイロンフィルムであること、またカバー層を形成する長繊維不織布は耐熱性のあるポリエステルスパンボンド又はナイロンスパンボンドであることが挙げられる。
JIS A1405.2(垂直入射吸音率)に準拠した測定器にて測定
試料サイズ41.5φ
実施例1
繊度1.5デシテックス、繊維長30mmのレギュラーポリエステル繊維50重量%と、繊度4.4デシテックス、繊維長51mmの融点110℃の低融点ポリエステル繊維30重量%と繊度5.5デシテックス、繊維長51mmのリン系難燃剤が練り込まれた難燃性ポリエステル繊維20重量%をそれぞれ計量、カーディング、ラッピング工程を経た後、針番手40番のニードルにて打ち込み本数30n/cm2、針深さ3mmでもってプレパンチを行い、目付300g/m2の短繊維不織布を得た後、ポリエチレン−ナイロン−ポリエチレンからなる3層フィルム(各層10μm、目付30g/m2)を更に積層し、針番手40番のニードルにて打ち込み本数120n/cm2、針深さ10mmでもってニードルパンチ加工を行い、孔あけ及び積層加工を行い、次いで、該不織布のフィルム側にカバー材となる黒色のエンボススパンボンド(目付50g/m2)を積層し、温度150℃、クリアランス3.5mmに設定したベルト式連続板状ヒーターを有するラミネート機にて1分間加熱・圧着を行い、全目付372g/m2、厚さ3.2mmで、通気量11.1cm3/cm2・s,層間剥離強さ7.3N/5cmの3層積層・複合不織布を得た。
実施例2
繊度1.5デシテックス、繊維長30mmのレギュラーポリエステル繊維50重量%と、繊度4.4デシテックス、繊維長51mmの融点110℃の低融点ポリエステル繊維30重量%と、繊度5.5デシテックス、繊維長51mmのリン系難燃剤が練り込まれた難燃性ポリエステル繊維20重量%をそれぞれ計量、カーディング、ラッピング工程を経た後、針番手40番のニードルにて打ち込み本数30n/cm2、針深さ3mmでもってプレパンチを行い、目付300g/m2の短繊維不織布を得た後、ポリエチレン−ナイロン−ポリエチレンからなる3層フィルム(各層13μm、目付38g/m2)を更に積層し、針番手40番のニードルにて打ち込み本数90n/cm2、針深さ11mmでもってニードルパンチ加工を行い、孔あけ及び積層加工を行い、次いで該不織布のフィルム側にカバー材となる黒色のエンボスタイプスパンボンド(目付50g/m2)を積層し、温度150℃、クリアランス3.5mmに設定したベルト式連続板状ヒーターを有するラミネート機にて1分間加熱・圧着を行い、全目付400g/m2、厚さ3.2mmで、通気量9.7cm3/cm2・s,層間剥離強さ8.8N/5cmの3層積層・複合不織布を得た。
実施例3
繊度1.5デシテックス、繊維長30mmのレギュラーポリエステル繊維50重量%と、繊度4.4デシテックス、繊維長51mmの融点110℃の低融点ポリエステル繊維30重量%と繊度5.5デシテックス、繊維長51mmのリン系難燃剤が練り込まれた難燃性ポリエステル繊維20重量%をそれぞれ計量、カーディング、ラッピング工程を経た後、針番手40番のニードルにて打ち込み本数30n/cm2、針深さ3mmでもってプレパンチを行い、目付300g/m2の短繊維不織布を得た後、ポリエチレン−ナイロン−ポリエチレンからなる3層フィルム(各層15μm、目付45g/m2)を更に積層し、針番手40番のニードルにて打ち込み本数90n/cm2、針深さ11mmでもってニードルパンチ加工を行い、孔あけ及び積層加工を行い、次いで、該不織布のフィルム側にカバー材となる黒色のエンボスタイプスパンボンド(目付50g/m2)を積層し、温度150℃、クリアランス3.5mmに設定したベルト式連続板状ヒーターを有するラミネート機にて1分間加熱・圧着を行い、全目付402g/m2、厚さ3.2mmで、通気量11.1cm3/cm2・s,層間剥離強さ9.2N/5cmの3層積層・複合不織布を得た。
実施例4
繊度1.5デシテックス、繊維長30mmのレギュラーポリエステル繊維50重量%と、繊度4.4デシテックス、繊維長51mmの融点110℃の低融点ポリエステル繊維30重量%と、繊度5.5デシテックス、繊維長51mmリン系難燃剤が練り込まれた難燃性ポリエステル繊維20重量%をそれぞれ計量、カーディング、ラッピング工程を経た後、針番手40番のニードルにて打ち込み本数30n/cm2、針深さ3mmでもってプレパンチを行い、目付300g/m2の短繊維不織布を得た後、ポリエチレン−ナイロン−ポリエチレンからなる3層フィルム(各層15μm、目付45g/m2)を更に積層し、針番手40番のニードルにて打ち込み本数60n/cm2、針深さ12mmでもってニードルパンチ加工を行って、孔あけ及び積層加工を行い、次いで、該不織布のフィルム側にカバー材となる黒色のエンボスタイプスパンボンド(目付50g/m2)を積層し、温度150℃、クリアランス3.5mmに設定したベルト式連続板状ヒーターを有するラミネート機にて1分間、加熱・圧着を行い、全目付396g/m2、厚さ3.2mmで、通気量9.2cm3/cm2・s,層間剥離強さ13.3N/5cmの3層積層・複合不織布を得た。
比較例1
繊度1.5デシテックス、繊維長30mmのレギュラーポリエステル繊維50重量%と、繊度4.4デシテックス、繊維長51mmの融点110℃の低融点ポリエステル繊維30重量%と繊度5.5デシテックス、繊維長51mmのリン系難燃剤が練り込まれた難燃性ポリエステル繊維20重量%をそれぞれ計量、カーディング、ラッピング工程を経た後、針番手40番のニードルにて打ち込み本数30n/cm2、針深さ3mmでもってプレパンチを行い目付350g/m2の短繊維不織布を得た。次いで、カバー材となる黒色のエンボスタイプスパンボンド(目付50g/m2)を積層し打ち込み本数90n/cm2、針深さ11mmでもってニードルパンチ加工を行い、全目付400g/m2の積層不織布を得た。次いで、該不織布を温度150℃、クリアランス3.5mmに設定したベルト式連続板状ヒーターを有するラミネート機にて1分間加熱・圧着を行い、全目付403g/m2、厚さ3.2mmの2層積層不織布を得た。この不織布は通気量が62.4cm3/cm2・sで、層間剥離強さはフィルム層がないため、測定に至らなかった。
比較例2
繊度1.5デシテックス、繊維長30mmのレギュラーポリエステル繊維50重量%と、繊度4.4デシテックス、繊維長51mmの融点110℃の低融点ポリエステル繊維30重量%と繊度5.5デシテックス、繊維長51mmのリン系難燃剤が練り込まれた難燃性ポリエステル繊維20重量%をそれぞれ計量、カーディング、ラッピング工程を経た後、針番手40番のニードルにて打ち込み本数30n/cm2、針深さ3mmでもってプレパンチを行い、目付300g/m2の短繊維不織布を得た後、ポリエチレン−ナイロン−ポリエチレンからなる3層フィルム(各層15μm、目付45g/m2)を更に積層し、針番手40番のニードルにて打ち込み本数120n/cm2、針深さ10mmでもってニードルパンチ加工を行って、孔あけ及び積層加工を行い、次いで、該不織布のフィルム側にカバー材となる黒色のエンボスタイプスパンボンド(目付50g/m2)を積層し、温度150℃、クリアランス3.5mmに設定したベルト式連続板状ヒーターを有するラミネート機にて1分間加熱・圧着を行い全目付398g/m2、厚さ3.2mm、通気量16.3cm3/cm2・sで、層間剥離強さ6.3N/5cmの3層積層複合不織布を得た。
比較例3
繊度1.5デシテックス、繊維長30mmのレギュラーポリエステル繊維50重量%と、繊度4.4デシテックス、繊維長51mmの融点110℃の低融点ポリエステル繊維30重量%と繊度5.5デシテックス、繊維長51mmのリン系難燃剤が練り込まれた難燃性ポリエステル繊維20重量%をそれぞれ計量、カーディング、ラッピング工程を経た後、針番手40番のニードルにて打ち込み本数30n/cm2、針深さ3mmでもってプレパンチを行い、目付300g/m2の短繊維不織布を得た後、ポリエチレン−ナイロン−ポリエチレンからなる3層フィルム(各層13μm、目付38g/m2)を更に積層し、針番手40番のニードルにて打ち込み本数30n/cm2、針深さ13mmでもってニードルパンチ加工を行って、孔開け及び積層加工を行い、次いで、該不織布のフィルム側にカバー材となる黒色のエンボスタイプスパンボンド(目付50g/m2)を積層し、温度150℃、クリアランス3.5mmに設定したベルト式連続板状ヒーターを有するラミネート機にて1分間加熱、圧着を行い、全目付395g/m2、厚さ3.3mm、通気量複合不織布を得た。この不織布は通気量5.0cm3/cm2・sで、層間剥離強さが17.6N/5cmの3層積層複合不織布を得た。
比較例4
繊度1.5デシテックス、繊維長30mmのレギュラーポリエステル繊維50重量%と、繊度4.4デシテックス、繊維長51mmの融点110℃の低融点ポリエステル繊維30重量%と、繊度5.5デシテックス、繊維長51mmのリン系難燃剤が練り込まれた難燃性ポリエステル繊維20重量%をそれぞれ計量、カーディング、ラッピング工程を経た後、針番手40番のニードルにて打ち込み本数30n/cm2、針深さ3mmでもってプレパンチ、更に針番手40番のニードルにて打ち込み本数30n/cm2、針深さ13mmでもってニードルパンチ加工を行い、得られた目付300g/m2の短繊維不織布に予め孔あけ加工(孔径0.4φ、孔数25n/cm2)されたポリエチレン−ナイロン−ポリエチレンからなる3層フィルム(各層13μm、目付38g/m2)及びカバー材となる黒色のエンボスタイプスパンボンド(目付50g/m2)を積層し、温度150℃、クリアランス3.5mmに設定したベルト式連続板状ヒーターを有するラミネート機にて1分間加熱・圧着を行い、全目付385g/m2、厚さ3.1mm、通気量が7.5cm3/cm2・sで、層間剥離強さ5.7N/5cmの3層積層複合不織布を得た。
B:フィルム層
C:カバー層
1:高融点フィルム
2:低融点フィルム
Claims (4)
- 低融点繊維を含む短繊維不織布層Aと、両面に低融点フィルム層を有する高融点フィルム層Bとを積層し、ニードルパンチ加工によりフィルム層に孔径0.2〜0.3mm,孔数50〜150n/cm 2 の貫通孔を設けると共に、両層を一体化した後、該積層体のフィルム層の面上に、カバー層として長繊維不織布層Cを積層し、これを加熱,融解,加圧して固着一体化し、通気量が12±4cm3/cm2・s,各層の層間剥離強力が7N/5cm以上の複合不織布としたことを特徴とする吸音材用不織布。
- 目付が250〜450g/m2,厚さが2.5〜10.0mmの低融点繊維を含む短繊維不織布層と、両面を厚さ7〜20μmの低融点フィルム層で挟まれた、厚さ7〜20μmの高融点フィルムよりなる全厚さが20〜60μmの3層フィルム層を重ね合わせて孔径0.2〜0.3mm,孔数50〜150n/cm2でニードルパンチ加工し、その後、フィルム層面に目付が30〜100g/m2のエンボス圧着タイプの長繊維不織布層よりなるカバー層を積層し、加熱、融解、加圧して固着一体化した請求項1記載の吸音材用不織布。
- 低融点繊維を含み、ニードルパンチ加工して目付を250〜450g/m2,厚さを2.5〜10.0mmに調整した短繊維不織布層に、厚さ7〜20μmの高融点フィルムの両面に厚さ7〜20μmの低融点フィルムを有し、全厚さが20〜60μmの3層フィルムよりなる高融点フィルム層を積層し、ニードルパンチ加工によりフィルム層に孔径0.2〜0.3mm,孔数50〜150n/cm2の貫通孔を設けると共に、両層を一体化した後、該積層体のフィルム層側を上にして、該層面上に目付が30〜100g/m2の長繊維不織布よりなるカバー層を重ね、表面温度130〜200℃,クリアランス3.0〜5.0mmに調整された加熱装置を通過させ、30秒〜3分間加熱,融解,加圧して固着一体化することを特徴とする吸音材用不織布の製造方法。
- 低融点繊維が変性ポリエステル繊維,変性ナイロン繊維,ポリエチレン−ポリプロピレンの芯鞘あるいはサイドバイサイドの複合繊維から選ばれた繊維であり、基本となる短繊維がポリエステル繊維,ナイロン繊維,アクリル繊維の合成繊維から選ばれた繊維であって、短繊維不織布における低融点繊維の含有割合が20〜40重量%の範囲であり、一方、3層フィルム層に使用される低融点フィルムがポリエチレン,ポリプロピレン,ポリエチレン−酢酸ビニル共重合体から選ばれたフィルムであり、高融点フィルムが耐熱性の高いポリエステル,又はナイロンフィルムであり、カバー層を形成する長繊維不織布が耐熱性のあるポリエステルスパンボンド又はナイロンスパンボンドである請求項3記載の吸音材用不織布の製造方法。
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