JP5683800B2 - インクジェットプリンタ - Google Patents

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本発明は、インクを貯留するインクタンクとインクヘッドとの間でインクを循環させるインク循環経路を備え、このインク循環経路内にインクを充填するインク充填方法、及びインクジェットプリンタに関する。
従来、インクヘッドのノズルからインクを吐出し、用紙等の記録媒体上に所望の印刷を行なう画像記録装置としてインクジェットプリンタが知られている。このインクジェットプリンタの一部には、インクを循環させながらインクヘッドからインクを吐出し、画像記録を行うインク循環経路を備えたものがある。特許文献1には、このようなインク循環経路におけるインクヘッドへのインクの初期充填方法について開示している。
特許文献1のインク循環経路は、図12(a)、(b)に示すように構成されている。そして、特許文献1では、初期充填の方法として、弁5000を図12(a)に示す第1位置5002とし、ポンプ2060を駆動することで上方容器2040を充満させて、弁3050を閉じ、バイパス弁5012と弁3060を開放する。そして、インクヘッド2010にインクが流入したら弁3050を開放することでインクヘッド2010の充填が行われる。
また、別の初期充填方法として、バイパス弁5012を開放した状態で、弁3050を閉じると共に、弁5000を図12(b)に示す第2位置5004にする。弁5000を第2位置5004にすることでバイパス経路5020と接続される。そして、ポンプ2060を駆動し、下方容器2050からポンプアップされたインクによってインクヘッド2010の充填が行われる。
特表2002−533247号公報
しかしながら、前述した特許文献1における図12(a)に示す初期充填方法では、インクヘッド2010にインクを流入させるための圧力は、インクヘッド2010と上方容器2040との高低差によって決まる。そのため、例えば、インクの種類やインクヘッド2010と上方容器2040とを接続するチューブの太さ、経路長等によっては、インクヘッド2010内の空気が圧し出させず、残存してしまう虞がある。
また、図12(b)に示す初期充填方法では、初期充填のためだけにバイパス経路5020を設ける必要がある。そのため、インク循環経路が複雑となる。
そこで本発明は、上記の課題を解決するために、通常印刷時のインク循環動作に使用されるインク循環経路のみを使用し、インクヘッド内に空気を残存させることのないインク充填方法、及びインクジェットプリンタを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のインク充填方法は、インクを吐出するインクヘッドと、インクヘッドより鉛直方向上方に配置され、インクヘッドに供給するためのインクを貯留する第1のタンクと、インクヘッドより鉛直方向下方に配置され、インクヘッドで吐出されなかったインクを貯留する第2のタンクと、第2のタンク内のインクを第1のタンクへ送液するポンプと、により構成されたインク循環部を有するインクジェットプリンタにおけるインクヘッドへのインク充填方法であって、第1のタンクを密閉し、且つ第2のタンクを大気開放した状態でポンプを駆動する工程と、第1のタンクを大気開放し、且つ第2のタンクを密閉した状態でポンプの駆動を停止する工程と、を有すること特徴とする。
また、本発明のインクジェットプリンタは、インクを吐出する複数のノズルが形成されたノズル面を有するインクヘッドと、ノズル面より重力方向上方に配置され、インクヘッドに供給するためのインクを貯留する第1のタンクと、第1のタンク内を密閉状態、又は大気開放状態に切り替える第1の大気開放弁と、ノズル面より重力方向下方に配置され、インクヘッドから吐出されなかったインクを貯留する第2のタンクと、第2のタンク内を密閉状態、又は大気開放状態に切り替える第2の大気開放弁と、第2のタンクのインクを第1のタンクに送るポンプと、により構成されたインク循環部を有し、第1の大気開放弁を閉じ、且つ第2の大気開放弁を開放した状態でポンプを駆動する制御と、第1の大気開放弁を開放し、且つ前記第2の大気開放弁を閉じた状態でポンプの駆動を停止する制御と、の2通りの制御を切り替えることによりインクヘッドへのインクの初期充填を行うことを特徴とする。
さらに、本発明のインクジェットプリンタは、インクを吐出する複数のノズルが形成されたノズル面を有するインクヘッドと、ノズル面より重力方向上方に配置され、インクヘッドに供給するためのインクを貯留する第1のタンクと、ノズル面より重力方向下方に配置され、インクヘッドから吐出されなかったインクを貯留する第2のタンクと、第1のタンク、及び前記第2のタンクが接続され、第1のタンク内が大気開放状態の時に第2のタンクを密閉状態とし、第1のタンク内が密閉状態の時に前記第2のタンクを大気開放状態とする三方向弁と、第2のタンクのインクを第1のタンクに送るポンプと、により構成されたインク循環部を有し、三方向弁を切り替え、第1のタンクを密閉状態にした時にポンプを駆動し、第1のタンクを大気開放状態にした時にポンプの駆動を停止することによりインクヘッドへのインクの初期充填を行うことを特徴とする。
本発明によれば通常印刷時のインク循環動作に使用されるインク循環経路のみを使用し、インクヘッド内に空気を残存させることのないインク充填方法、及びインクジェットプリンタを提供することができる。
本発明の実施例1に係るインクジェットプリンタの概略断面図である。 実施例1に係るインクジェットプリンタのインク経路を模式的に示す図である。 実施例1に係るインクジェットプリンタのインク循環部の下部タンクにインクの初期充填を行う処理のフローチャートである。 実施例1に係るインクジェットプリンタのインク循環部の上部タンクにインクの初期充填を行う処理のフローチャートである。 実施例1に係るインクジェットプリンタのインク循環部のインクヘッドにインクの初期充填を行う処理のフローチャートである。 実施例2に係るインクジェットプリンタのインク循環部の上部タンクにインクの初期充填を行う処理のフローチャートである。 実施例2に係るインクジェットプリンタのインク循環部のインクヘッドにインクの初期充填を行う処理のフローチャートである。 実施例3に係るインクジェットプリンタのインク循環部のインクヘッドにインクの初期充填を行う処理のフローチャートである。 実施例3に係るインクジェットプリンタのインク循環部の上部タンクにインクの初期充填を行う処理のフローチャートである。 実施例4に係るインクジェットプリンタのインク循環部の上部タンク及びインクヘッドに並行してインクの初期充填を行う処理のフローチャートである。 実施例4に係るインクジェットプリンタのインク循環部の三方向弁の配置を示す図である。 従来技術を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施例について詳細に説明する。なお、以下の説明において、図中、記録媒体の搬送方向をX軸方向又は副走査方向とし、この搬送方向と直交する方向をY軸方向又は主走査方向又は記録媒体の幅方向としている。また、X軸及びY軸方向に直交する方向をZ軸方向又は上下方向とする。
図1は、本発明の実施例1に係るインクジェットプリンタの概略断面図である。図1に示すようにインクジェットプリンタ1は、主として給紙部2、用紙搬送部3、画像形成部4、クリーニング部5、排紙部6及び不図示の制御部で構成されている。
給紙部2は、給紙トレイ7とピックアップローラ8から構成されている。給紙トレイ7には、記録媒体としての例えばカットシート状の用紙9が積載されている。ピックアップローラ8は、給紙トレイ7に積載された用紙9を1枚ずつピックアップし、用紙搬送部3へと給送する。
用紙搬送部3は、用紙ガイド11と、レジストローラ12と、従動ローラ13、テンションロ−ラ14と、駆動ローラ15と、搬送ベルト16と、プラテン17と、吸引フアン18と、から構成されている。
レジストローラ12には、給紙部2のピックアップローラ8により給送された用紙9が用紙ガイド11を介して搬送されてくる。レジストローラ12は、用紙9の搬送を一時停止させ、その搬送姿勢を矯正すると共に、搬送開始のタイミングを調整して搬送ベルト16へと用紙9を搬送する。
搬送ベルト16は、帯状の無端ベルトであり、不図示の多数の孔が設けられている。この搬送ベルト16は、例えば従動ローラ13、2つのテンションローラ14、駆動ローラ15の4つのローラによって、テンションが掛けられた状態で保持されている。
なお、駆動ローラ15には不図示のモータが接続されており、モータを駆動させることにより搬送ベルト16は図の時計回り方向に回転する。また、搬送ベルト16の下方にはプラテン17と吸引フアン18が設けられている。
プラテン17は、少なくとも画像形成部4と対向する領域が平面となるように加工されており、不図示の多数の孔が形成されている。吸引フアン18は、プラテン17の多数の孔及び搬送ベルト16の多数の孔から空気を吸引する。これにより、レジストローラ12から用紙搬送部3に搬送されてきた用紙9は、搬送ベルト16上に吸着され、所定の搬送速度で下流側へと搬送される。
画像形成部4は、用紙搬送部3に対向して設けられている。この画像形成部4は、K色ヘッドユニット21、C色ヘッドユニット22、M色ヘッドユニット23、Y色ヘッドユニット24、及びヘッドユニット保持部25とから構成されている。
K色ヘッドユニット21はブラックインクを吐出し、C色ヘッドユニット22はシアンインクを吐出し、M色ヘッドユニット23はマゼンタインクを吐出し、Y色ヘッドユニット24はイエローインクを吐出する。
各ヘッドユニット(21、22、23、24)は、用紙9の搬送方向と直交する方向に用紙9の幅以上となるように構成されて、ヘッドユニット保持部25によって保持されている。
本実施例において、上記の各ヘッドユニットには、それぞれ用紙9の幅に満たない記録幅(ノズル列の長さ)を有する短尺の記録ヘッドが例えば6個用いられ、これら6個の記録ヘッドが用紙9の幅方向に、例えば左右交互の千鳥配置の列に並べられ、ヘッドユニット保持部25に固定されている。これにより、全体としてライン型インクジェットヘッド(以下、単にラインヘッドという)が構成されている。
クリーニング部5には、各ヘッドユニット(21、22、23、24)に対応するクリーニングユニット26が設けられ、画像記録の実行時には、図1に示すように、4つのヘッドユニット(21、22、23、24)のそれぞれ記録媒体搬送方向下流側で、各ヘッドユニット間に配置される。これらのクリーニングユニット26は、ヘッドユニット(21、22、23、24)のそれぞれ6個の短尺の記録ヘッドをクリーニングするために設けられている。
このクリーニングユニット26は、特には図示しないが、インクヘッドのノズル面を払拭するブレード部材や、ノズル面をキヤツビングするキャップ部材など、インクジェットプリンタにおける周知の部材で構成されている。
排出部6は、排出ローラ対27と排出トレイ28とで構成されている、排出ローラ対27は、画像形成部4によって画像形成された用紙9を挟持し、排出トレイ28へと排出する。排出トレイ28は、排出された記録媒体を複数枚収容可能となっている。
このように構成されたインクジェットプリンタ1は、ピックアップローラ8から1枚ずつ用紙9を用紙搬送部3へと搬送し、画像形成部4によって用紙9に画像を形成し、その用紙9を排出部6へと排出する。これら一連の制御は、不図示の制御部によって行なわれる。
次にインクジェットプリンタ1におけるインク経路の構成について説明する。
図2は、インクジェットプリンタ1のインク経路を模式的に示す図である。
なお、図2では、K色ヘッドユニット21、C色ヘッドユニット22、M色ヘッドユニット23、及びY色ヘッドユニット24に関わる4色のインクのうち、代表的に1色のインクに関わるインク循環経路の構成を示している。
図2に示すように、インクジェットプリンタ1のインク経路30は、大別すると、インク循環部31と、インク循環部31にインクを補充するためのインクカートリッジホルダ部32と、インク循環部31で不要となったインクやオーバーフローしたインクを収容する廃液タンク部33と、を備えている。
まず、インクカートリッジホルダ部32について説明する。
インクカートリッジホルダ部32は、インクが充填されたインクカートリッジ34の供給口35を着脱可能に装着するためのジョイント部36を備えている。そして、インクカートリッジ34の供絵口35がジョイント部36に装着されると、インクカートリッジ34内のインクがインク循環部31に供給される。
なお、インクカートリッジホルダ部32とインク循環部31とを連結するインク経路には補給弁37が設けられ、この補給弁37を開閉することによりインク循環部31へのインク供給を制御している。
次に、インク循環部31について説明する。
インク循環部31は、画像形成部4と、第1のタンクとしての上部タンク38と、第2のタンクとしての下部タンク39と、ポンプ41と、熱交換器42と、フィルタ43と、これらの各構成部を順次接続しているインク流路としてのチューブ(図の矢印付きの細い線で示される経路)と、で構成されている。
なお、矢印は、インク循環部31をインクが循環するときのインクの流れる方向を示している。そして、インク循環部31において、インクは上部タンク38から、画像形成部4、下部タンク39、ポンプ41、熱交換器42及び、フィルタ43の順に流れ、上部タンク38へ帰還する。
本例のインク循環部31において、上部タンク38は画像形成部4よりも鉛直方向上方に配置されている。そして、下部タンク39は、画像形成部4よりも鉛直方向下方に配置されている。
また、本例のインク循環部31は、大別して第1のインク経路44と第2のインク経路45に分けることができる。第1のインク経路44は、上部タンク38から画像形成部4を経由して下部タンク39へインクが流れる経路である。第2のインク経路45は、下部タンク39、ポンプ41、熱交換器42、フィルタ43を経由して、上部タンク38まで、ポンプ41によってインクが揚送される経路である。
まず、第1のインク経路44の個々の構成について詳細に説明する。
画像形成部4は、前述した構成をしており、ここでは説明を省略する。上部タンク38は、画像形成部4より前述したように鉛直方向上方、換言すれば重力方向上方となるように配置されている。さらに詳細には、上部タンク38内のインク液面46がラインヘッド50のノズルプレート面47より重力方向上方となるように配置されている。
上部タンク38には、インク入口ポート38aと、インク出口ポート38bと、大気ポート38cと、インク液面46の位置を所定の高さに保つために、液面検出部48と、が設けられている。
インク入口ポート38aは、チューブを介して上述した第2のインク経路45側のフィルタ43に接続され、フィルタ43から流出したインクを上部タンク38内に流入させるよう設けられている。
なお、インク入口ポート38aの上部タンク38内の開口部は、流入したインクに気泡が混入し難いよう、上部タンク38内のインク液面46よりも鉛直方向(重力方向)に対して、低い位置に設けられている。
インク出口ポート38bは、チューブを介して画像形成部4のインク供給器49に接続され、上部タンク38内のインクは、インク供給器49に流れる。インク供給器49に流入したインクは、それぞれ略均等にラインヘッド50の各記録ヘッドに分配される。
インク供給器49を介してラインヘッド50に流入するインク量は、ラインヘッド50のノズル孔から吐出されるインク量を上回るよう設定されているため、ノズル孔から吐出されなかったインクは、インク回収器51に流れ込み、インク回収器51に接続されているチューブを経由して下部タンク39に流出する。
大気ポート38cは、気圧路としての気圧路チューブ38dを介して廃液タンク部33のオーバーフロータンク52と接続されている。この気圧路チューブ38dには、第1の大気開放弁としての上部タンク電磁弁53が設けられている。オーバーフロータンク52は、常時、大気にさらされた状態のため、上部タンク電磁弁53の開閉(開放/遮断)により上部タンク38内を大気開放、又は密閉させることができる。
そのため、上部タンク38のインクは、上部タンク電磁弁53が開かれると、上部タンク38と画像形成部4との水頭差によってインク供給器49に流れることになる。また、上部タンク電磁弁53が閉じられると、上部タンク38のインクは、インク供給器49に流れなくなる。
液面検出部48は、フロート部材48a、液面位置センサ48b、磁石48cを備えている。フロート部材48aは、上部タンク38内のインクの液面の高さに応じて上下に揺動する。フロート部材48aには、磁石48cが取り付けられている。液面位置センサ48bは磁気センサからなり、フロート部材48aに取り付けられた磁石48cを検出することによって、フロート部材48aの位置即ち、インク液面46の高さを検出する。
なお、液面検出部48は、上記の構成に限ることなく、インク液面46の位置を検出することができればよく、例えば上部タンク38の壁面の一部を透明部材で構成し、反射型光センサで直接液面の位置を検出すようにしてもよい。
下部タンク39は、画像形成部4より前述したように鉛直方向下方、換言すれば重力方向下方となるように配置されている。さらに詳細には、下部タンク39内のインク液面54がラインヘッド50のノズルプレート面47より重力方向下方となるように配置されている。
この下部タンク39には、インク入口ポート39a、インク補給ポート39b、インク出口ポート39c、大気ポート39dが設けられている。また、下部タンク39内には、液面検出部55が設けられている。
インク入口ポート39aは、画像形成部4のインク回収器51とチューブを介して接続されている。そのため、ラインヘッド50で吐出されなかったインクは、インク回収器51で一旦回収され、下部タンク39へと流れ落ちる。
インク補給ポート39bは、チューブを介してインクカートリッジホルダ部32と接続されている。インク循環部31のインク量が予め設定されたインク量よりも減った場合には、インクカートリッジ34から下部タンク39にインクが補給される。
インク出口ポート39cは、チューブを介してポンプ41と接続されている。大気ポート39dは、気圧路としての気圧路チューブ39eを介して廃液タンク部33のオーバーフロータンク52と接続されている。
この気圧路チューブ39eには、第2の大気開放弁としての下部タンク電磁弁56が設けられている。オーバーフロータンク52は、常時、大気にさらされた状態のため、下部タンク電磁弁56の開閉(開放/遮断)により下部タンク39内を大気開放、又は密閉させることができる。
また、気圧路チューブ39eは、大気ポート39dと下部タンク電磁弁56との間に分岐部39fを有している。分岐部39fから分岐されたチューブは負圧調整機部57に接続されている。これにより、負圧調整機部57は、分岐チューブ及び気圧路チューブ39eを介して下部タンク39の大気ポート39dと接続されている。
負圧調整機部57は、負圧を発生させるベローズ部58、錘部59及びベローズ昇降機構61で構成されている。ベローズ部58は、分岐チューブ及び気圧路チューブ39eによって大気ポート39dに接続され、伸び下がることで下部タンク39内を負圧状態にすることができる。
この負圧は、まず、下部タンク電磁弁56を開いて下部タンク39内を大気に対して開放した状態で、ベローズ昇降機構61によりベローズ部58及び錘部59を上昇させる。そしてベローズ部58及び錘部59を所定の位置まで上昇させた後、下部タンク電磁弁56を閉じる。
このように下部タンク電磁弁56を閉じると、下部タンク39及びベローズ部58の内部は連通しつつ外部とは閉じられた空間となる。この状態でベローズ部58を伸縮させると、上記閉じられた空間の体積が増減する。
つまり、ベローズ昇降機構61を降下させるとベローズ部58が錘部59の重さによって下方に引っ張られ、上記閉じられた空間の体積が増加し、下部タンク39内には、錘部59に加わる重力と釣り合う大きさの負圧が発生する。
これにより下部タンク39とラインヘッド50は、チューブ等を介して連通しているためラインヘッド50の各記録ヘッドには、所定の負圧がかかる。この所定の負圧によりメニスカスを形成することができる。また、この所定の負圧は、インク流路のインクの循環にも寄与している。
このように、負圧調整機部57は、ラインヘッド50に負圧を与えて正常な印字動作を可能としている。尚、液面検出部55は、前述した液面検出部48と同様なため説明は省略する。
次に、第2のインク経路45の個々の構成について詳細に説明する。
ポンプ41は、下部タンク39のインク出口ポート39cとチューブで接続されており、上部タンク38内のインクが所定量以下になると駆動され、下部タンク39内のインクを上部タンク38へ送る。
本実施例では、ポンプ41の送液能力は、インク回収器51から下部タンク39に流入してくるインク量よりも、多くのインクを上部タンク38へと送液可能に設計されている。これは、下部タンク39のオーバーフローを防止するためである。
すなわち、通常の使用状態で下部タンク39に流入するインク流量よりも、ポンプ41で汲み出し可能なインク流量を多くすることで、下部タンク39が溢れないようにする為である。
また、本実施例では、ポンプ41には、インクの粘度によらず定量なインク量を送液可能なギアポンプを用いているが、これに限ることなく、前述したように下部タンク39に流入するインク量よりも多くのインクを送液出来る能力があるポンプであれば良い。例えばダイヤフラムポンプ、ピストンポンプ、チューブポンプ、ロータリーポンプ、渦巻きポンプでも構わない。
このポンプ41の下方には、廃液タンク部33が配置されている。この廃液タンク部33は、タンクトレイ62と、廃液タンク63と、廃インク量検知部64と、タンク装着検知部65と、前述したオーバーフロータンク52とで構成される。
オーバーフロータンク52は、トレイ状に形成されており、ポンプ41の下方に配置されている。そのため、仮にポンプ41が破損してインクが漏れ出したとしてもオーバーフロータンク52は、漏れたインクを全て収容し、装置内部を汚すことなない。
さらに、オーバーフロータンク52は、上部タンク38、下部タンク39と接続されている。従って、装置の異常により上部タンク38や、下部タンク39からオーバーフローによりインクが溢れ出したとしても、漏れたインクをオーバーフロータンク52に収容させることができる。
このオーバーフロータンク52は、チューブを介して廃液タンク63と接続されている。廃液タンク63は、タンクトレイ62上に配置され、タンクトレイ62に対して着脱可能となっている。
また、この廃液タンク63には、インクカートリッジホルダ部32とチューブを介して接続されている。これによりインクカートリッジ34の交換時に外部に漏れ出たインクは、チューブを介して廃液として廃液タンク63に送り出される。
タンクトレイ62には、廃液タンク63内に収容されたインク量を検知する廃インク量検知部64と、重量の検知や光学的な検知により廃液タンク63が装着されているか否かを検知するタンク装着検知部65が設けられている。そして、廃液タンク63内に所定量の廃液が溜まると、廃インク量検知部64が検知してユーザに交換を示唆するように報知する。
熱交換部12は、チューブを介してポンプ41と接続され、ポンプ41によって汲み上げられたインクを所定の温度に維持するように調整している。すなわち、熱交換部12に流入したインクを加温、又は冷却する。
フィルタ43は、画像記録部4に供給されるインクに含まれる異物を除去し、ノズル孔の目詰まりなどに起因する印字不良をなくすために設けられている。フィルタ43は、インクを通過させるメッシュ状の部材を有し、そのメッシュの網目として、ラインヘッド50の各記録ヘッドのノズル孔の口径を問題なく通過できるような充分小さい異物までも除去できるサイズの網目となっている。
このように構成されたインク循環部31は、画像形成時(画像記録処理)は、上部タンク電磁弁53を開いて上部タンク38内を大気開放状態にすると共に、下部タンク電磁弁56を閉じて下部タンク39内の圧力を負圧調整部57によって所定の負圧状態にする。
これによって、ラインヘッド50の各記録ヘッドのノズル孔には、内側に球面状に凹むメニスカスが形成され、正常な印字動作が可能となっている。また、インクジェットプリンタ1の待機時(待機処理)には、上部タンク電磁弁53を閉じて上部タンク38内を大気に対して遮断すると共に、下部タンク電磁弁56を開いて下部タンク39を大気開放状態とする。
この時、下部タンク39は、前述したようにラインヘッド50より重力方向下方に配置されているため、ラインヘッド50のノズル孔には水頭差によりメニスカスが形成されている。つまり、待機時において、下部タンク39は、メニスカスが破壊されず、且つラインヘッド50からインクが垂れ落ちることのない位置に配置されている。
ところで、上述した内容は、既にインクがインク循環部31に充填された状態を前提にした動作の説明であったが、実際には、インクジェットプリンタ1の設置時(ユーザがインクジェットプリンタ1を初めて使用する時)には、インク循環部31内は、インクの無い空の状態になっているため、インク循環部31内にインクを充填する必要がある。
そこで以下にインク初期充填方法について説明する。
図3、図4、及び図5は、実施例1におけるインク循環部31及びラインヘッド50にインクの初期充填を行う処理のフローチャートである。以下に、その処理のステップを説明する。
なお、以下の説明では、上部タンク38が大気に対し遮断され(上部タンク電磁弁53が閉)、かつ、下部タンク39が大気と連通(下部タンク電磁弁56が開)している状態を「電磁弁OFF状態」、上部タンク38が大気に連通し(上部タンク電磁弁53が開)、かつ、下流側タンクが大気から遮断されている状態(下部タンク電磁弁56が閉)を「電磁弁ON状態」とする。
図3において、ステップS1でインク初期充填の実行を開始する。この処理では図示しない操作パネル等から、ユーザ又はインクジェットプリンタ1の保守を行うサービスマンの手によりインク初期充填の指示が入力され、制御部の所定のレジスタに初期充填開始を示すフラグが設定される。
次に、ステップS2で、上部タンク電磁弁53を閉じ、下部タンク電磁弁56を開く。すなわち、電磁弁OFF状態にする。その際、インク充填動作を開始するに当たって、はじめはインク循環部31内が空になっているため、インク充填処理に必要となるインク量がインクカートリッジ34内に十分にあるかどうかを確認する必要がある。
そこで、ステップS3で、インクカートリッジ34内にインク初期充填に必要なインク量が十分にあるかどうかの判断をする。この処理では不図示のインク残量検出部によりインクカートリッジ34内のインク量がインク充填処理に必要となる量に十分な量であるか否かが判断される。
そして、インクカートリッジ34にインクがない、又は不足していると判断された場合は(ステップS3でN)、ステップS4で、ユーザ又は保守を行うサービスマンに不図示の操作パネル又はその他の告知機能で「インク無し」を報知する。
一方、インクカートリッジ34内に初期充填に十分なインク量があると判断された場合は(ステップS3でY)、次のステップS5へ移行する。
なお、ステップS3の判別の直後に、ノズル孔から滴下するインクを受け止めるために、クリーニング部5のクリーニングユニット26をラインヘッド50と対向する位置に移動させてもよい。
上記に続いて、下部タンク39にインクを充填する処理(ループ1)の説明を行う。
まず、ステップS5で、インクカートリッジ34からのインク補給路を閉じている補給弁37を開く。
そして、ステップS6で、下部タンク39の液面検出部55がOFF(インクが所定量に達していない)か否かを参照することにより、下部タンク39に所定量のインクが貯留されたかどうかを確認する。
そして、液面検出部55がOFF(インクが所定量に達していない)ときは(ステップS6でY)、液面検出部55がONとなるまで待機する。その後、下部タンク39に所望のインク量が貯留されたことを確認したら(ステップS6でN)、直ちに次のステップS7で、補給弁37を閉じる処理をする。
続いて、上部タンク38へインクを充填する処理を行う。尚、上部タンク38へインクを充填する処理は、続くフローチャートA、C、E、又はGの4通りの方法があるが、先ず実施例1としてのフローチャートAについて説明する。
図4に示すように、ステップS8で、ベローズ昇降機構61を下限位置まで下降させる。続いて、ステップS9で、上部タンク電磁弁53を開き、下部タンク電磁弁56を閉じる。すなわち、電磁弁ON状態にする。
次に、ステップS10で、ポンプ41を駆動し、下部タンク39に貯留されているインクを上部タンク38へ送液する処理を開始する。
このとき空気と遮断されている下部タンク39内の圧力は、貯留されているインクの減る体積分に対応した負の圧力がかかりつづける。したがって下部タンク39と連通しているラインヘッド50にも同じ負圧がかかる。
このときラインヘッド50にはインクが満たされていないので、かかった負圧に対応する分の外気をノズル孔から吸い込むことになる。吸い込んだ外気には埃などが含まれているから、ノズル孔から外気がヘッド内に入り込むとインク不吐出の原因となる。
しかし、ステップS11で、逐次下部タンク39のインク量を監視し、下部タンク39に、所望の量のインクがないと判断すれば(ステップS11でY)、ステップS13で補給弁37を開いて下部タンク39にインクを補充し、所望の量のインクがあると判断すれば(ステップS11でN)、ステップS12で補給弁37を閉じる。(すでに閉じた状態である場合は現状を維持する)つまり、下部タンク39内のインク液面を常に一定となるようにしている。
この処理により、下部タンク39の内圧変動を抑えられることができる。詳しく述べると、上記のステップS11では、下部タンク39内のインクが減少すると、補給弁37が開いてインクが補給されるので、下部タンク39内のインクは増加し、体積の変動つまり圧力変動が少なくなる。
さらに、このとき、前段のステップS8の処理で、ベローズ部58が伸ばされていることによって、下部タンク39と連通している空気全体の体積が大きくなり、体積の伸縮性による緩衝作用により、下部タンク39内の圧力変動を抑えることができる。従って下部タンク39と連通しているラインヘッド50のノズル孔へかかる負圧も軽減することができる。
なお、本発明においては、ステップS8のような下部タンク39内の圧力変動を抑えるための緩衝作用による制御はなくとも、ステップS11、S12、S13の処理の繰り返しで初期充填は可能である。
上記のステップS11、S12、S13の処理に続いて、ステップS14で、上部タンク38の液面検出部48がOFF(インクが所定量に達していない)か否かを判断することにより、上部タンク38に所定量のインクが貯留されたかどうかを確認する。
そして、上部タンク38内のインク量が所望の量に達していないと判断したときは(ステップS14でY)、ステップS11に戻って、ステップS11、S12又はS13、S14の処理を繰り返す。
ステップS14で、上部タンク38が所望のインク量で満たされたと判断したときは(ステップS14でN)、ステップS15でポンプ41の駆動を停止し、ステップS16で補給弁37を閉じる処理(ただし補給弁37が閉じた状態であれば現状を維持する)を行う。
更に続けて、ステップS17で、電磁弁OFF状態、すなわち上部タンク38を大気から遮断し、下部タンク39を大気と連通させ、ステップS18で、ベローズ昇降機構61を所定位置(最上部の位置)に設定する。
次に、ラインヘッド50へインクを充填する処理を行う。図5に示すように、ステップS19で、ポンプ41を駆動し、下部タンク39に貯留されているインクを上部タンク38へ送液する処理を開始する。
このとき、上部タンク38は外気から遮断されているため、上部タンク38内の空気が圧縮可能な分だけインクが貯留されるが、それ以外のインクは上部タンク38からインク出口ポート38bを経由し、インク供給器49からラインヘッド50へと流れ込む。
すなわち、上部タンク38の内圧が急激に上昇するため、上部タンク38からラインヘッド50に供給されるインク量が急激に増す。これによって、第1のインク経路44内に不均一に残存した空気は、下部タンク39側へ押し出されて、第1のインク経路44内はインクで満たされて行く。
続いて、ステップS20で、下部タンク39内に貯留されているインクの量を確認し、所定量以下と判断した場合は(ステップS20でY)、ステップS22で補給弁37を開いてインクカートリッジ34内のインクを下部タンク39に流し込む。
他方、下部タンク39内が所定量のインクで満たされていると判断した場合は(ステップS20でN)、ステップS21で補給弁37を閉じる処理をする。(すでに閉じた状態である場合は現状を維持する)
上記のステップS21又はS22の処理に続いて、ステップS23では、上記のステップS20〜S22の処理が繰り返された回数を参照し、規定した回数(ラインヘッド50に十分インクが送液されるための回数)を満たしていなければ(ステップS23でN)、ステップS20に戻って、ステップS20〜S23を繰り返す。
そして、ステップS23で、上記のステップS20〜S22の繰り返し処理が規定した回数を満たしていれば(ステップS23でY)、ステップS24へ進んでポンプ41の駆動を停止させ、さらにステップS25で補給弁37を閉じ(すでに閉じた状態である場合は現状を維持する)、ステップS26で、このインク初期充填の処理を終了する。
以上のように、本実施例1のインク初期充填処理では、上部タンク38を密閉した状態でポンプ41を駆動させる。そのため、上部タンク38内の内圧が急激に上昇し、加圧された状態のインクが第1のインク経路44を流れる。
よって、第1のインク経路44内に不均一に残存している空気は、下部タンク39側へ押し出されて、第1のインク経路44内にインクを確実に充填することができる。
また、本実施例のインク初期充填処理では、上部タンク38と下部タンク39の大気と連通あるいは遮断の関係が常に逆転した状態、つまり、上部タンク弁53が開放されている時は、下部タンク弁56を閉じ、上部タンク弁53が閉じられている時は、下部タンク弁56を開放するように制御している。
これにより、2種類の状態(上部タンク弁53が開放されている時は、下部タンク弁56を閉じ、上部タンク弁53が閉じられている時は、下部タンク弁56を開放する)でインクジェットプリンタ1におけるインク初期充填処理、画像記録処理、待機処理のすべての制御を行うことができるため、制御を容易に行うことができる。
なお、本実施例では、ラインヘッドを使用したインクジェットプリンタについて説明してきたが、シリアルヘッドを使用したインクジェットプリンタにおいても適用はできる。
次に、図3に示したステップ7の処理に続くフローチャートCの処理を、実施例2として説明する。
図6及び図7は、実施例2における上タンク38及びラインヘッド50にインクの初期充填を行う処理のフローチャートである。実施例2では、実施例1のように下部タンク39へ随時インクを補給しなくとも、下部タンク39への補給が必要になった場合は、図3のステップS2に戻ることによって下部タンク39の補給を行うように制御する。
すなわち、図6のステップS101において、電磁弁ON状態、すなわち上部タンク38を大気に開放し、下部タンク39を大気から遮断する。続いて、ステップS102において、ポンプ41を駆動して、下部タンク39から上部タンク38への送液を開始する。
そして、ステップS103で、下部タンク39の液面検出部55がOFF(インクが所定量以下に減った)か否かを判別し、液面検出部55がON(インクが所定量以上在る)なら、続いてステップS105で、上部タンク38の液面検出部48がON(インクが所定量以上充填された)か否かを判別する。
この判別で、ONでない(上部タンク38のインク充填量が所定量に達していない)ときは(ステップS105でN)、ステップS103に戻って、ステップS103、S105を繰り返す。
そして、ステップS103の判別で、インクが所定量以下になったなら(ステップS103でY)、ステップS104でポンプ41を停止し、図3のステップS2に移行し、ステップS2以下の処理を行う。
そのステップS2以下の処理では、ステップS6で、下部タンク39のインクが所定量以上となったことを確認して図6のステップS101に戻り、再びステップS101以下の処理を実行する、ということを繰り返す。
この繰り返しで、やがて、ステップS105の判別で上部タンク38の液面検出部48がON(インクが所定量以上充填された)となるので(ステップS105でY)、その場合は、ステップ106でポンプ41を停止させ、ステップS107で、電磁弁OFF状態、すなわち、上部タンク38を大気から遮断し、下部タンク39を大気と連通させる。
続いて、図7のステップS108で、ポンプ41を駆動して、下部タンク39のインクを上部タンク38に送り込む。この場合も、上部タンク38は外気から遮断されているため、上部タンク38内の空気が圧縮可能な分だけインクが貯留されたのち、それ以外のインクは上部タンク38からインク出口ポート38bを経由し、インク供給器49からラインヘッド50へと流れ込む。これによって、第1のインク経路44内に不均一に残存した空気は、下部タンク39側へ押し出されて、第1のインク経路44内はインクで満たされて行く。
そして、ステップS109で下部タンク39の液面検出部55がOFF(インクが所定量以下に減った)か否かを判別し、液面検出部55がON(インクが所定量以上在る)なら、続いてステップS111で、ステップS109、S110の処理が繰り返された回数を参照し、規定した回数(ラインヘッド50に十分インクが送液されるための回数)を満たしていなければ(ステップS111でN)、ステップS109に戻って、ステップS109の判別を行う。
そして、ステップS109の判別で液面検出部55がOFFなら(ステップS109でY)、ステップS110でポンプ41を停止させ、再び図3のステップS2に移行して、ステップS2以下の処理を行う。
ここでも、ステップS2以下の処理では、ステップS6で、下部タンク39のインクが所定量以上となったことを確認して図7のステップS108に戻り、再びステップS108以下の処理を実行する、ということを繰り返す。
やがて、ステップS111で、上記のステップS109、S110の繰り返し処理が規定した回数を満たしていれば(ステップS111でY)、ステップS112へ進んでポンプ41の駆動を停止させ、ステップS113で、このインク初期充填の処理を終了する。
以上のように、本実施例のインク初期充填においても、前述した実施例1と同様な効果を得ることができる。
次に、図3に示したステップ7の処理に続くフローチャートEの処理を、実施例3として説明する。
図8及び図9は、実施例3における上タンク38及びラインヘッド50にインクの初期充填を行う処理のフローチャートである。尚、実施例1及び実施例2では、上部タンク38にインクを充填してから、ラインヘッド50にインクを充填しているが、この実施例3では、先にラインヘッド50にインクを充填してから上部タンク38にインクを充填する。
図8のステップS201において、ポンプ41を駆動する。図3では、ステップS2で電磁弁OFF状態(上部タンク38が大気に対し遮断、下部タンク39が大気と連通)となっているので、ポンプ41の駆動により下部タンク39から上部タンク38へ送液されたインクは、上部タンク38を充填することなく上部タンク38内の空気が圧縮可能な分だけ貯留されたのち、それ以外のインクは上部タンク38からインク出口ポート38bを経由し、インク供給器49からラインヘッド50へと流れ込む。
続いて、ステップS202で、下部タンク39内のインク量を参照し、所定量以上であるなら(ステップS202でN)、ステップS203に進んで補給弁の閉じ(すでに閉じた状態である場合は現状を維持する)、他方、下部タンク39内のインク量が所定量以下なら(ステップS202でY)、ステップS204に進んで補給弁37を開いてインクカートリッジ34内のインクを下部タンク39に補充する。
上記ステップS203又はS204を行ったのち、ステップS205に進み、上記ステップS202〜S204の処理が繰り返された回数を参照し、規定した回数(ラインヘッド50に十分インクが送液されるための回数)を満たしていなければ(ステップS205でN)、ステップS202に戻る。
また、ステップS205で、上記のステップS202〜S204の繰り返し処理が規定した回数を満たしていれば(ステップS205でY)、ステップS206へ進んでポンプ41の駆動を停止させ、さらにステップS207で補給弁37を閉じ(すでに閉じた状態である場合は現状維持)、図9のステップS208に進む。
図9のステップS208〜S218の上部タンク38にインクを充填する処理は、図4に示したステップS8〜S18の上部タンク38にインクを充填する処理と同一である。以上のように、本実施例のインク初期充填においても、前述した実施例1と同様な効果を得ることができる。
また、本実施例のインク充填方法によれば、上部タンク38にインクを充填する際に、すでにラインヘッド50にインクが充填されているため、下部タンク39のインクを送液するポンプ41による負圧によって、インクジェットプリンタ50から空気を吸引することなく、インク循環部31への充填を完了させることができる。したがってノズルへの影響を軽減させることができる。
次に、図3に示したステップ7の処理に続くフローチャートGに示す処理を、実施例4として説明する。
図10は、実施例4における上タンク38及びラインヘッド50にインクの初期充填を行う処理のフローチャートである。
上述した第1〜第3の実施例では、上部タンク38又はラインヘッド50のいずれか一方へインクを充填してから他方へインクを充填しているが、この実施例4では、上部タンク38及びインジェットヘッド50へ並行してインクを充填する。
なお、図10に示す処理では、インクを充填する対象を上部タンク38にするかラインヘッド50にするかを決定するためのパラメータNが使用される。パラメータNは、例えばN=0ならインクを充填する対象をラインヘッド50とし、N=1ならインクを充填する対象を上部タンク38とする。
ただし、パラメータNの値は0と1に限ることなく、例えば偶数と奇数に設定してもよい。要は、インクを充填する2つの対象を区別できる値であれば、どのような種類のものであってもよい。
図10のステップS301において、まずポンプ41を駆動させる。次に、ステップS302で、パラメータNに0を初期設定する。もちろん1を初期設定してもよいが、ここでは、0を初期設定するものとする。
続いてステップS303で、パラメータNの確認を行い、N=0の場合は、ステップS304に進む。ステップS304では、電磁弁OFF状態にする(すでにOFF状態であれば何も動作しないこととする)。
これにより、上部タンク38は大気から遮断され、下部タンク39は大気と連通した状態にある。したがってステップS301で駆動開始されているポンプ41によって、下部タンク39のインクは上部タンク38を経由しラインヘッド50へと送液されることになる。
次に、ステップS305で所定の待ち時間Wait−aだけ待つ。この間、ラインヘッド50へのインクの送液が継続する。次にステップS306に進んで、インク充填の対象をラインヘッド50から上部タンク38へ切り替えるために、パラメータNを0から1に書き換える。
次に、ステップS310で、下部タンク39内に貯留されているインク量を確認し、所定のインク量よりも少ないと判断した場合は(検出部55がOFF、ステップS310でY)、ステップS312に進み、補給弁37が開いていればそのままとし、補給弁37が閉じていれば開放する。これにより、インクカートリッジ34内のインクが下部タンク39へ補充される。
他方、下部タンク39内が所定のインク量を満たしていれば(検出部55がON、ステップS310でN)、ステップS311に進んで、補給弁37が閉じていればそのままとし、補給弁37が開いていれば閉じる。これにより、下部タンク39がインクで溢れることが防止される。
そして、ステップS313で、ステップS303〜S312の処理の繰り返し回数(ラインヘッド50及び上部タンク38にインクを充填するのに満足する繰り返し回数)を確認し、規定の回数に達していないときは(ステップS313でN)、ステップS303に戻る。
ここで、先のステップS304〜S306では、ラインヘッド50への充填処理が所定の待ち時間Wait−aだけ行われて、パラメータNが0から1に書き換えられていることにより、N=1を確認して、ステップS307に進む。
次に、ステップS308で、電磁弁ON状態にする。つまり、上部タンク38は大気と連通し、下部タンク39は大気から遮断された状態となる。したがってステップS301で駆動開始されているポンプ41によって、インクは下部タンク39から上部タンク38に充填される。
そして、ステップS308で所定の待ち時間Wait−bだけ待つ。この間、上部タンク38へのインクの充填が継続される。次に、ステップS309で、インク充填の対象を上部タンク38からラインヘッド50へと切り替えるために、パラメータNを1から0に書き換える。
以下、ステップS310〜S313の処理は上述した通りである。そして、ステップS313でN、ステップS303、S304〜S306、S310〜S313、又はステップS303、S307〜S309、S310〜S313が繰り返されて、やがて、ステップS313の判別がYとなる。
その後は、ステップS314でポンプ41の駆動を停止し、ステップS315で電磁弁OFF状態として、ステップS316でインク初期充填を終了する。
以上のように、本実施例のインク初期充填においても、前述した実施例1と同様な効果を得ることができる。
また、本実施例のインク充填方法によれば、上部タンク38及び上流タンク7の圧力変動を最も少なくさせることができる。さらに、実施例1の場合と同様にベローズ部58を下方へ伸び下げることによって、さらに下部タンク39への圧力変動を軽減させることもできる。
上述した実施例1〜実施例4では、電磁弁OFF状態と電磁弁ON状態を設定するために、上部タンク38の大気ポート38cとオーバーフロータンク52と間の気圧路チューブ38dに上部タンク電磁弁53を設け、下部タンク39の大気ポート39dとオーバーフロータンク52と間の気圧路チューブ39eに下部タンク電磁弁56を設けているが、これら2つの電磁弁を1つの三方向電磁弁に代えてもよい。
図11は、実施例5としてのインク循環系に三方向電磁弁を設けた例を示す図である。図11に示すように、上部タンク38の大気ポート38cから延びだした気圧路チューブ38dと、下部タンク39の大気ポート39dから延びだした気圧路チューブ39eとがオーバーフロータンク52から延びだしたオーバーフローチューブ52aに合流している。この合流点に三方向電磁弁66が配置されている。
この三方向電磁弁66は、上部タンク38の気圧路チューブ38dをオーバーフロータンク52のオーバーフローチューブ52aに連通させるときは、それと同時に下部タンク39の気圧路チューブ39eをオーバーフロータンク52のオーバーフローチューブ52aから遮断して電磁弁ON状態を形成する。
また、三方向電磁弁66は、上部タンク38の気圧路チューブ38dをオーバーフロータンク52のオーバーフローチューブ52aから遮断するときは、それと同時に下部タンク39の気圧路チューブ39eをオーバーフロータンク52のオーバーフローチューブ52aに連通させて電磁弁OFF状態を形成する。
したがって、前述した上部タンク電磁弁53と下部タンク電磁弁56の2つの電磁弁を上記のように三方向電磁弁66に代えても、実施例1〜実施例4に述べたと同様の制御が可能である。
本発明は、初期充填と通常印刷時のインク循環経路を同一のインク循環経路を用いて行うインクジェットプリンタに利用することができる。
1 インクジェットプリンタ
2 給紙部
3 用紙搬送部
4 画像形成部
5 クリーニング部
6 排紙部
7 給紙トレイ
8 ピックアップローラ
9 記録媒体(カットシート、用紙)
11 用紙ガイド
12 レジストローラ
13 従動ローラ
14 テンションロ−ラ
15 駆動ローラ
16 搬送ベルト
17 プラテン
18 吸引フアン
21 K色ヘッドユニット
22 C色ヘッドユニット
23 M色ヘッドユニット
24 Y色ヘッドユニット
25 ヘッドユニット保持部
26 クリーニングユニット
27 排紙ローラ対
28 排紙トレイ
30 インク経路
31 インク循環部
32 インクカートリッジホルダ部
33 廃液タンク部
34 インクカートリッジ
35 供給口
36 ジョイント部
37 補給弁
38 上部タンク
38a インク入口ポート
38b インク出口ポート
38c 大気ポート
38d 気圧路チューブ
39 下部タンク
39a インク入口ポート
39b インク補給ポート
39c インク出口ポート
39d 大気ポート
39e 気圧路チューブ
39f 分岐部
41 ポンプ
42 熱交換器
43 フィルタ
44 第1のインク経路
45 第2のインク経路
46 インク液面
47 ノズルプレート面
48 液面検出部
48a フロート部材
48b 液面位置センサ
48c 磁石
49 インク供給器
50 ラインヘッド
51 インク回収器
52 オーバーフロータンク
52a オーバーフローチューブ
53 上部タンク電磁弁
54 インク液面
55 液面検出部
56 下部タンク電磁弁
57 負圧調整機部
58 ベローズ部
59 錘部
61 ベローズ昇降機構
62 タンクトレイ
63 廃液タンク
64 廃インク量検知部
65 タンク装着検知部
66 三方向電磁弁

Claims (2)

  1. インクを吐出する複数のノズルが形成されたノズル面を有するインクヘッドと、
    前記ノズル面より重力方向上方に配置され、前記インクヘッドに供給するための前記インクを貯留する第1のタンクと、
    前記第1のタンク内を密閉状態、又は大気開放状態に切り替える第1の大気開放弁と、
    前記ノズル面より重力方向下方に配置され、前記インクヘッドから吐出されなかった前記インクを貯留する第2のタンクと、
    前記第2のタンク内を密閉状態、又は大気開放状態に切り替える第2の大気開放弁と、
    前記第2のタンクの前記インクを前記第1のタンクに送るポンプと、により構成されたインク循環部を有し、
    前記第1の大気開放弁を閉じ、且つ前記第2の大気開放弁を開放した状態で前記ポンプを駆動する制御と、前記第1の大気開放弁を開放し、且つ前記第2の大気開放弁を閉じた状態で前記ポンプの駆動を停止する制御と、の2通りの制御を切り替えることにより前記インクヘッドへの前記インクの初期充填を行うことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. インクを吐出する複数のノズルが形成されたノズル面を有するインクヘッドと、
    前記ノズル面より重力方向上方に配置され、前記インクヘッドに供給するための前記インクを貯留する第1のタンクと、
    前記ノズル面より重力方向下方に配置され、前記インクヘッドから吐出されなかった前記インクを貯留する第2のタンクと、
    前記第1のタンク、及び前記第2のタンクが接続され、前記第1のタンク内が大気開放状態の時に前記第2のタンクを密閉状態とし、前記第1のタンク内が密閉状態の時に前記第2のタンクを大気開放状態とする三方向弁と、
    前記第2のタンクの前記インクを前記第1のタンクに送るポンプと、により構成されたインク循環部を有し、
    前記三方向弁を切り替え、前記第1のタンクを密閉状態にした時に前記ポンプを駆動し、前記第1のタンクを大気開放状態にした時に前記ポンプの駆動を停止することにより前記インクヘッドへの前記インクの初期充填を行うことを特徴とするインクジェットプリンタ。
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