JP2018171742A - インク収容容器、インクジェット記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】交換時に内部のインクが外部にこぼれることを抑制可能なインク収容容器、及びインクジェット記録装置を提供すること。【解決手段】廃インクタンク65は、記録ヘッドから吐出されるインクを収容するインク収容部651と、インク収容部651における予め定められた特定位置P1に設けられ、インク収容部651に収容されるインクの液面と接触して溶解する薄膜状の支持部653と、支持部653の上面によって支持され、特定位置P1へのインクの液面の到達に応じてインクの液面に投入されて、インクの流動を抑止可能な流動抑止部材654と、を備える。【選択図】図5
Description
本発明は、インクジェット記録装置、及びインクジェット記録装置に設けられるインク収容容器に関する。
インクジェット記録装置では、記録ヘッドに設けられるノズルからのインクの吐出によってシートに画像が形成される。また、インクジェット記録装置では、乾燥によるインクの粘度の増加、及びノズルにおける異物の混入等により、ノズルにおいて目詰まりが生じることがある。そこで、インクジェット記録装置では、ノズル内のインクを交換するためにノズルからインクを吐出させるパージ処理が実行される。また、前記パージ処理によってノズルから吐出されるインクは、廃インクタンクなどのインク収容容器に収容される。
ここで、インク収容容器が交換される場合に、内部のインクが外部にこぼれることがある。これに対し、インク収容容器の内部に廃インク吸収体を設ける構成が関連技術として知られている(特許文献1参照)。
しかしながら、上述の関連技術のように、廃インク吸収体がインク収容容器の底部に配置される場合には、インク収容容器の交換時において廃インク吸収体がインクの底に沈んでしまい、内部のインクの外部へのこぼれが抑制されない。
本発明の目的は、交換時に内部のインクが外部にこぼれることを抑制可能なインク収容容器、及びインクジェット記録装置を提供することにある。
本発明の一の局面に係るインク収容容器は、インク収容部と、流動抑止部材とを備える。前記インク収容部は、記録ヘッドから吐出されるインクを収容する。前記流動抑止部材は、前記インク収容部における予め定められた特定位置への前記インクの液面の到達に応じて前記液面に投入され、前記インクの流動を抑止可能である。
本発明の他の局面に係るインクジェット記録装置は、前記インク収容容器と、前記記録ヘッドとを備える。
本発明によれば、交換時に内部のインクが外部にこぼれることを抑制可能なインク収容容器、及びインクジェット記録装置が実現される。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[インクジェット記録装置10の概略構成]
まず、図1〜図4を参照しつつ、本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置10の概略構成について説明する。ここで、図1はインクジェット記録装置10の構成を示す断面模式図である。また、図2は記録部3の構成を示す平面図である。また、図3及び図4はインク供給部9の構成を示す斜視図である。なお、図3では、第1供給配管91、及び第2供給配管94の一部の記載が省略されている。
まず、図1〜図4を参照しつつ、本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置10の概略構成について説明する。ここで、図1はインクジェット記録装置10の構成を示す断面模式図である。また、図2は記録部3の構成を示す平面図である。また、図3及び図4はインク供給部9の構成を示す斜視図である。なお、図3では、第1供給配管91、及び第2供給配管94の一部の記載が省略されている。
なお、説明の便宜上、インクジェット記録装置10が使用可能な設置状態(図1に示される状態)で鉛直方向を上下方向D1と定義する。また、図1に示されるインクジェット記録装置10の紙面手前側の面を正面(前面)として前後方向D2を定義する。また、前記設置状態のインクジェット記録装置10の正面を基準として左右方向D3を定義する。
インクジェット記録装置10は、インクジェット方式で画像を形成可能なプリンターである。なお、本発明は、インクジェット方式で画像を形成可能なファクシミリ装置、コピー機、及び複合機などのインクジェット記録装置に適用されてもよい。
図1及び図3に示されるように、インクジェット記録装置10は、シート載置部1、給紙部2、記録部3、インクコンテナ部4、搬送ユニット5、パージ装置6、排紙部7、制御部8、及びインク供給部9を備える。
シート載置部1には、インクジェット記録装置10において印刷対象となるシートが載置される。図1に示されるように、シート載置部1は、給紙カセット11〜14、及び手差しトレイ15を有する。例えば、給紙カセット11〜14、及び手差しトレイ15の各々に載置されるシートは、紙、コート紙、ハガキ、封筒、及びOHPシートなどのシート材料である。
給紙部2は、シート載置部1に載置されるシートを記録部3に供給する。図1に示されるように、給紙部2は、搬送路21、ピックアップローラー22A〜22E、搬送ローラー23、及びレジストローラー24を備える。搬送路21は、給紙カセット11〜14、及び手差しトレイ15の各々から記録部3までの間のシートの移動通路である。ピックアップローラー22Aは、給紙カセット11に対応して設けられ、給紙カセット11からシートを一枚ずつ取り出す。ピックアップローラー22B〜22Eは、給紙カセット12〜14、及び手差しトレイ15の各々に対応して設けられ、ピックアップローラー22Aと同様に、対応するシート載置部からシートを一枚ずつ取り出す。搬送ローラー23は、ピックアップローラー22A〜22Eによって取り出されたシートをレジストローラー24まで搬送する。レジストローラー24は、所定の搬送タイミング(画像の書き出しタイミング)でシートを記録部3に搬送する。
記録部3は,給紙部2から供給されるシートに画像を記録する。図1に示されるように、記録部3は、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各色に対応するラインヘッド31〜34と、これらを支持するヘッドフレーム35とを備える。ヘッドフレーム35はインクジェット記録装置10の筐体に支持されている。なお、記録部3の備えるラインヘッドの数は、1つであってもよく、4を除く複数であってもよい。
ラインヘッド31〜34は、所謂ラインヘッド型の記録ヘッドである。即ち、インクジェット記録装置10は、所謂ラインヘッド型のインクジェット記録装置である。図2に示されるように、ラインヘッド31〜34は前後方向D2に長尺である。具体的に、ラインヘッド31〜34各々は、前後方向D2において、シート載置部1に載置可能なシートのうち最大サイズのシートの幅に対応する長さを有する。ラインヘッド31〜34各々は、左右方向D3に沿って所定間隔を隔てられて、ヘッドフレーム35に固定されている。
図2に示されるように、ラインヘッド31〜34各々は、複数の記録ヘッド30を有する。記録ヘッド30は、搬送ユニット5によって搬送されるシートへ向けてインクを吐出する。具体的に、記録ヘッド30における搬送ユニット5によって搬送されるシートとの対向面には、開口を有するインク吐出用の多数のノズル301が設けられている。また、記録ヘッド30は、ノズル301各々に対応する加圧室(不図示)、前記加圧室各々に対応して設けられる圧電素子(不図示)、及び前記加圧室各々と連通する連通流路(不図示)を備える。前記圧電素子は、電圧の印加に応じてノズル301からインクを吐出させる。具体的に、前記圧電素子は、前記加圧室に収容されているインクを加圧することで、ノズル301からインクを吐出させる。
本実施形態では、ラインヘッド31は、前後方向D2に沿って3つの記録ヘッド30が千鳥状に配列されている。また、他のラインヘッド32〜34各々も、ラインヘッド31と同様に、前後方向D2に沿って3つの記録ヘッド30が千鳥状に配列されている。
インクコンテナ部4は、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各色に対応するインクが収容されたインクコンテナ41〜44を備える。インクコンテナ41〜44は、インク供給部9を介して同色のラインヘッド31〜34各々に接続されている。
搬送ユニット5は、記録部3によって画像が形成されるシートを搬送する。具体的に、搬送ユニット5は、シートを記録ヘッド30の前記対向面に対向させつつ搬送する。図1に示されるように、搬送ユニット5は、搬送ベルト51、及び張架ローラー52〜53を備える。
張架ローラー52〜53は、ラインヘッド31〜34の下方において左右方向D3に離間して設けられる。搬送ベルト51は、張架ローラー52〜53によってラインヘッド31〜34の下方で張架される。例えば、搬送ベルト51と記録ヘッド30の前記対向面との間隙は、画像記録時のシートの表面と前記対向面との間隙が1mmとなるように調整される。張架ローラー52は、不図示のモーターの回転軸に連結されている。張架ローラー52が、前記モーターの駆動により反時計回りに回転されると、搬送ベルト51がシートを左右方向D3における左方向へ搬送可能な方向に回動する。これにより、給紙部2から供給されたシートは、搬送ベルト51の回動によって記録部3を経て排紙部7へ搬送される。なお、搬送ユニット5には、シートを搬送ベルト51に吸着させるべく、搬送ベルト51に形成された多数の貫通孔から吸気を行う吸引ユニット(不図示)なども設けられている。
排紙部7は、搬送ユニット5によって搬送されるシートをインクジェット記録装置10の装置外部へ排出する。図1に示されるように、排紙部7は、搬送ベルト71、張架ローラー72〜73、搬送路74、搬送ローラー75、排紙ローラー76、及び排紙トレイ77を備える。張架ローラー72〜73は、搬送ユニット5より左側において左右方向D3に離間して設けられる。搬送ベルト71は、張架ローラー72〜73によって搬送ユニット5の左側において張架される。搬送ベルト71は、張架ローラー72が前記モーターの駆動によって反時計回りに回転されることで、搬送ユニット5から搬送されたシートを左右方向D3における左方向へ搬送する。搬送路74は、搬送ベルト71におけるシートの搬送終了位置から排紙トレイ77へ至るシートの移動通路である。搬送ローラー75は、搬送路74においてシートを搬送する。排紙ローラー76は、搬送路74を搬送されるシートを排紙トレイ77へ排出する。なお、排紙部7には、シートに付着したインクを乾燥させる不図示の乾燥装置なども設けられている。
制御部8は、不図示のCPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を備える。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるための制御プログラムなどの情報が予め記憶される不揮発性の記憶装置である。前記RAMは、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される揮発性の記憶装置である。制御部8では、前記CPUにより前記ROMに予め記憶された各種の制御プログラムが実行される。これにより、インクジェット記録装置10が制御部8により統括的に制御される。例えば、制御部8は、予め定められた実行条件を充足する場合に後述のパージ処理を実行する。
インク供給部9は、インクコンテナ部4に収容されているインクを記録部3のラインヘッド31〜34各々に供給する。図3及び図4に示されるように、インク供給部9は、第1供給配管91、ポンプ92、サブインクタンク93、第2供給配管94、及びポンプ95を備える。なお、説明の便宜上、インクコンテナ41〜44を総称してインクコンテナ4Xということがある。また、ラインヘッド31〜34を総称してラインヘッド3Xということがある。
第1供給配管91は、インクコンテナ4Xからサブインクタンク93へ移動するインクの移動通路である。図3に示されるように、第1供給配管91は、インクコンテナ41〜44各々に対応して設けられる。例えば、第1供給配管91は樹脂製のチューブである。
ポンプ92は、第1供給配管91を介して、インクコンテナ4Xからサブインクタンク93にインクを供給可能である。図3に示されるように、ポンプ92は、インクコンテナ41〜44各々に対応して設けられる。例えば、ポンプ92は、シリンダー、ピストン、及び逆流防止弁を有する。前記逆流防止弁は、ポンプ92における第1供給配管91との接続部に設けられ、サブインクタンク93からインクコンテナ4Xへのインクの逆流を規制する。ポンプ92では、前記ピストンが前記シリンダー内を往復動されることで、インクコンテナ4Xに収容されているインクが前記シリンダー内に汲み上げられて、サブインクタンク93に供給される。
サブインクタンク93は、インクコンテナ4Xからラインヘッド3Xまでの間のインクの供給経路上に設けられ、ラインヘッド3Xに供給されるインクを貯留する。図3に示されるように、サブインクタンク93は、インクコンテナ41〜44各々に対応して設けられる。サブインクタンク93は、液面センサーを有する。制御部8は、前記液面センサーを用いてポンプ92の駆動を制御し、サブインクタンク93内におけるインクの液面の位置を予め定められた範囲内に維持する。これにより、記録ヘッド30のノズル301における開口とサブインクタンク93内におけるインクの液面との高低差が前記範囲内に維持されて、ノズル301内のインクの水圧が所定の水圧(負圧)に設定される。
第2供給配管94は、サブインクタンク93からラインヘッド3Xへ移動するインクの移動通路である。図3に示されるように、第2供給配管94は、インクコンテナ41〜44各々に対応して設けられる。例えば、第2供給配管94は樹脂製のチューブである。
ポンプ95は、第2供給配管94を介して接続される記録ヘッド30のノズル301内のインクの水圧を上昇させて、ノズル301からインクを排出させることが可能である。例えば、ポンプ95は、ポンプ92と同様の構成を備える。
インクジェット記録装置10では、乾燥によるインクの粘度の増加、及び記録ヘッド30のノズル301における異物の混入等により、ノズル301において目詰まりが生じることがある。そこで、インクジェット記録装置10では、ポンプ95を用いて、ノズル301内のインクを交換するためにノズル301からインクを吐出させるパージ処理が実行される。
パージ装置6は、前記パージ処理に用いられる。図1、図3、及び図4に示されるように、パージ装置6は、インクトレイ61、キャリッジ62、排出配管63、ポンプ64、廃インクタンク65、及び検出部66を備える。また、パージ装置6は、記録ヘッド30各々の前記対向面を清掃するワイパー部材(不図示)を備える。
インクトレイ61は、記録ヘッド30各々のノズル301から排出されるインクを受ける。キャリッジ62は、インクトレイ61及び前記ワイパー部材を支持する。インクトレイ61、及びキャリッジ62は、搬送ベルト71の下方に設けられる。キャリッジ62は、不図示の移動機構により左右方向D3及び上下方向D1に移動可能に支持されている。例えば、前記移動機構は、モーターの回転軸に連結されたギアの回転運動を直線運動に変換するラック−ピニオン機構を利用してキャリッジ62を移動させるような従来周知の駆動機構である。
また、インクジェット記録装置10において、搬送ユニット5は、不図示の昇降機構によって上下方向D1に移動可能に設けられている。搬送ユニット5は、前記パージ処理が実行される場合に、前記昇降機構によって下方向に移動される。また、キャリッジ62は、前記昇降機構によって搬送ユニット5が下方向に移動された後に、前記移動機構によって右方向に移動されてラインヘッド31〜34の下方へ配置される。そして、キャリッジ62は、前記移動機構によって上方向に移動されて前記パージ処理を実行可能なパージ位置に配置される。
キャリッジ62が前記パージ位置に配置されると、前記パージ処理が実行される。具体的に、前記パージ処理では、制御部8によってポンプ95が駆動制御されることで、記録ヘッド30各々のノズル301からインクトレイ61に向けてインクが排出される。前記パージ処理が実行されることで、記録ヘッド30各々のノズル301内に残留する高粘度のインクが排出され、ノズル301の目詰まりが解消される。
排出配管63は、インクトレイ61から廃インクタンク65へ移動するインクの移動通路である。例えば、排出配管63は樹脂製のチューブである。ポンプ64は、排出配管63を介して、インクトレイ61に排出されたインクを吸引して廃インクタンク65に供給する。例えば、ポンプ64は、ポンプ92と同様の構成を備える。廃インクタンク65には、前記パージ処理によってインクトレイ61に排出されたインクが収容される。
ところで、廃インクタンク65が交換される場合に、内部のインクが外部にこぼれることがある。これに対し、廃インクタンク65の内部に廃インク吸収体を設ける構成が関連技術として知られている。しかしながら、前記関連技術のように、廃インク吸収体が廃インクタンク65の底部に配置される場合には、廃インクタンク65の交換時において廃インク吸収体がインクの底に沈んでしまい、内部のインクの外部へのこぼれが抑制されない。
これに対し、本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置10では、以下に説明するように、廃インクタンク65の交換時に廃インクタンク65内部のインクが外部にこぼれることを抑制することが可能である。
以下、図5及び図6を参照しつつ、廃インクタンク65について説明する。ここで、図5は廃インクタンク65の構成を示す断面図である。また、図6は流動抑止部材654がインクの液面に投入された後の状態を示す断面模式図である。なお、図6では、流動抑止部材654が二点鎖線によって示されている。また、図6では把手部651Hの記載が省略されている。
廃インクタンク65は、図5に示されるように、インク収容部651、蓋部652、支持部653、及び流動抑止部材654を備える。ここに、廃インクタンク65が、本発明におけるインク収容容器の一例である。
インク収容部651は、記録ヘッド30から吐出されるインクを収容する。具体的に、インク収容部651は、図5に示されるように、第1収容部651A、第2収容部651B、及び接続部651Cを有する。
第1収容部651A、及び第2収容部651Bは、インク収容部651におけるインクの収容空間を画定する。具体的に、第1収容部651Aは、図5に示されるように、底面部651D、及び側壁部651Eを有する。底面部651Dは、前記収容空間における底面を画定する。側壁部651Eは、底面部651Dの縁部において上方へ向けて立設され、前記収容空間における側面の一部を画定する。また、第2収容部651Bは、図5に示されるように、上面部651F、及び側壁部651Gを有する。上面部651Fは、前記収容空間における上面を画定する。側壁部651Gは、上面部651Fの縁部において下方へ向けて立設され、前記収容空間における側面の一部を画定する。例えば、第1収容部651A、及び第2収容部651Bは、透明又は半透明の樹脂によって形成される。
接続部651Cは、第1収容部651A、及び第2収容部651Bを接続する。例えば、接続部651Cでは、側壁部651Eの上端部と側壁部651Gの下端部とが超音波溶着などの手法によって溶着されている。第1収容部651Aによって、接続部651Cより下側の前記収容空間が画定される。また、第2収容部651Bによって、接続部651Cより上側の前記収容空間が画定される。
ここで、本実施形態では、接続部651Cの位置が廃インクタンク65におけるインクの満杯状態に対応するインクの液面の位置になるように、第1収容部651A、及び第2収容部651Bの部品寸法が定められている。換言すると、廃インクタンク65では、インク収容部651における接続部651Cの位置が、廃インクタンク65におけるインクの満杯状態に対応するインクの液面の位置に設定されている。
また、第2収容部651Bは、図5に示されるように、把手部651H、及び開口部651Jを有する。把手部651Hは、上面部651Fにおける前方側の上面に設けられ、廃インクタンク65の持ち運びに用いられる。開口部651Jは、上面部651Fにおける後方側の上面に設けられ、前記収容空間と廃インクタンク65の外部とを接続する。例えば、開口部651Jは円形に形成される。
蓋部652は、開口部651Jに設けられ、開口部651Jを閉鎖する。図5に示されるように、蓋部652は、排出部652A、及び大気連通口652Bを有する。排出部652Aは、前記収容空間における接続部651Cより下側でインクを排出する排出口652Cを有する。また、排出部652Aは、外部から供給されるインクを第2収容部651B側から排出口652Cへ案内する。具体的に、排出部652Aは、上下方向D1に延びる管であって、上端部が蓋部652の上面から上方向に突出しており、下端部である排出口652Cが蓋部652の下面から前記収容空間へ突出している。排出部652Aの上端部には、排出配管63が接続される。大気連通口652Bは、前記収容空間と廃インクタンク65の外部とを接続する空気の移動通路である。
支持部653は、インク収容部651における予め定められた特定位置P1(図5参照)に設けられ、インク収容部651に収容されるインクの液面と接触して溶解する。例えば、特定位置P1は、廃インクタンク65におけるインクの満杯状態に対応するインクの液面の位置である。即ち、本実施形態において、特定位置P1は、インク収容部651における接続部651Cと同じ位置である。なお、特定位置P1は、廃インクタンク65におけるインクの満杯状態に対応するインクの液面の位置より予め定められた距離だけ下側であってもよい。
例えば、支持部653は、図5に示されるように、特定位置P1より下側の前記収容空間の全部を覆う薄膜状の部材であって、接続部651Cによって支持される。例えば、廃インクタンク65では、第1収容部651Aの側壁部651Eの上端部に支持部653が載置され、その上に第2収容部651Bの側壁部651Gが載置された状態で、第1収容部651A及び第2収容部651Bが溶着される。例えば、支持部653はオブラートである。
支持部653が薄膜状の部材であることにより、廃インクタンク65に収容されるインクの液面の特定位置P1への到達時から支持部653の溶解による流動抑止部材654のインクの液面への投入時までの間の時間を短縮させることが可能である。なお、支持部653は、薄膜状とは異なる他の形状に形成された水溶性の部材であってもよい。また、インク収容部651に、支持部653を支持する構成が設けられていてもよい。
また、支持部653が特定位置P1より下側の前記収容空間の全部を覆うことで、支持部653が特定位置P1より下側の前記収容空間の一部を覆う構成と比較して、支持部653における接続部651Cによって支持される領域が増大する。そのため、支持部653の強度が向上し、支持部653における積載可能重量の上限が増加する。なお、支持部653は、特定位置P1より下側の前記収容空間の一部を覆うものであってもよい。
流動抑止部材654は、インク収容部651における特定位置P1へのインクの液面の到達に応じてインクの液面に投入され、インクの流動を抑止可能である。
図5に示されるように、流動抑止部材654は、支持部653の上面によって支持される。これにより、インク収容部651に収容されるインクの液面が特定位置P1へ到達した場合に、支持部653が溶解して、流動抑止部材654がインクの液面に投入される。そのため、インクジェット記録装置10において、特定位置P1へのインクの液面の到達を検出可能なセンサー、及び前記センサーによる特定位置P1へのインクの液面の到達の検出に応じて流動抑止部材654をインクの液面に投入可能な機構を廃インクタンク65及び廃インクタンク65の外部に設ける必要がない。なお、支持部653に替えて、前記センサー及び前記機構を備える構成が他の実施形態として考えられる。
例えば、流動抑止部材654は、インクを吸収してインクの液面を覆うサイズに膨張することでインクの流動を抑止する。具体的に、流動抑止部材654は、図6に示されるように、インク収容部651内のインクを吸収して、インク収容部651の内周の全部に接触可能なサイズに膨張する。これにより、インク収容部651の内部空間は、流動抑止部材654によって上下に二分されて、流動抑止部材654より下側のインクの流動が抑止される。例えば、流動抑止部材654は、スポンジなどの多孔質の部材である。
なお、流動抑止部材654は、インクを固化させて、インクの流動を抑止するものであってもよい。例えば、流動抑止部材654が、インクの液面に投入されることでインクを固化させることが可能な高分子ポリマーなどの薬剤であることが考えられる。
ここで、検出部66は、流動抑止部材654のインク収容部651内のインクの液面への投入を検出可能である。例えば、検出部66は、廃インクタンク65の外側において側壁部651Gを挟んで流動抑止部材654と対向して設けられた反射型又は透過型の光センサーである。検出部66は、支持部653上における流動抑止部材654の有無に応じた電気信号を制御部8に出力する。
また、制御部8は、検出部66によって流動抑止部材654のインクの液面への投入が検出された場合に、廃インクタンク65の交換時期の到来を報知する。
例えば、制御部8は、廃インクタンク65の交換時期が到来した旨のメッセージを不図示の操作表示部に表示させる。これにより、ユーザーは、廃インクタンク65内のインクの流動が流動抑止部材654によって抑止されている間に、廃インクタンク65の交換、又はメンテナンス担当者への交換依頼を行うことが可能である。
例えば、制御部8は、検出部66による流動抑止部材654のインクの液面への投入の検出時から予め定められた待機時間が経過した後に、廃インクタンク65の交換時期の到来を報知する。ここで、前記待機時間は、流動抑止部材654のインクの液面への投入時から流動抑止部材654によってインクの流動が抑止される抑止状態が形成されるまでの間の時間に基づいて設定される。これにより、前記抑止状態が形成された後のタイミングでユーザーに廃インクタンク65の交換時期の到来を報知することが可能である。
なお、制御部8は、検出部66によって流動抑止部材654のインクの液面への投入が検出された場合に、印刷処理及び前記パージ処理の実行を制限してもよい。これにより、廃インクタンク65において流動抑止部材654の上にインクが排出されることが回避される。また、制御部8は、特定位置P1へのインクの液面の到達を検出可能な前記センサーを用いて、廃インクタンク65の交換時期の到来を報知してもよい。例えば、制御部8は、前記センサーによる特定位置P1へのインクの液面の到達の検出時から、前記抑止状態の形成に必要な時間に基づいて予め設定された時間が経過した後に、廃インクタンク65の交換時期の到来を報知してもよい。
以上に説明したように、インクジェット記録装置10では、廃インクタンク65に、インク収容部651における特定位置P1へのインクの液面の到達に応じてインクの液面に投入されて、インクの流動を抑止可能な流動抑止部材654が設けられている。これにより、廃インクタンク65の交換時に廃インクタンク65内部のインクが外部にこぼれることを抑制することが可能である。
1 シート載置部
2 給紙部
3 記録部
4 インクコンテナ部
5 搬送ユニット
6 パージ装置
7 排紙部
8 制御部
9 インク供給部
10 インクジェット記録装置
30 記録ヘッド
31〜34 ラインヘッド
61 インクトレイ
62 キャリッジ
63 排出配管
64 ポンプ
65 廃インクタンク
66 検出部
651 インク収容部
652 蓋部
653 支持部
654 流動抑止部材
2 給紙部
3 記録部
4 インクコンテナ部
5 搬送ユニット
6 パージ装置
7 排紙部
8 制御部
9 インク供給部
10 インクジェット記録装置
30 記録ヘッド
31〜34 ラインヘッド
61 インクトレイ
62 キャリッジ
63 排出配管
64 ポンプ
65 廃インクタンク
66 検出部
651 インク収容部
652 蓋部
653 支持部
654 流動抑止部材
Claims (7)
- 記録ヘッドから吐出されるインクを収容するインク収容部と、
前記インク収容部における予め定められた特定位置への前記インクの液面の到達に応じて前記液面に投入され、前記インクの流動を抑止可能な流動抑止部材と、
を備えるインク収容容器。 - 前記流動抑止部材は、前記インクを吸収して前記液面を覆うサイズに膨張することで前記インクの流動を抑止する、
請求項1に記載のインク収容容器。 - 前記流動抑止部材は、前記インクを固化させて前記インクの流動を抑止する、
請求項1に記載のインク収容容器。 - 前記インク収容部における前記特定位置に設けられ、前記液面と接触して溶解する支持部を備え、
前記流動抑止部材は、前記支持部の上面によって支持される、
請求項1〜3のいずれかに記載のインク収容容器。 - 前記インク収容部は、
前記特定位置より下側の前記インクの収容空間を画定する第1収容部と、
前記特定位置より上側の前記収容空間を画定する第2収容部と、
前記特定位置において前記第1収容部及び前記第2収容部を接続する接続部と、を備え、
前記支持部は、前記特定位置より下側の前記収容空間の一部又は全部を覆う薄膜状の部材であって、前記接続部によって支持され、
前記インク収容容器は、前記収容空間における前記特定位置より下側で前記インクを排出する排出口を有し、外部から供給される前記インクを前記第2収容部側から前記排出口へ案内する排出部を備える、
請求項4に記載のインク収容容器。 - 請求項1〜5のいずれかに記載のインク収容容器と、
前記記録ヘッドと、
を備えるインクジェット記録装置。 - 前記流動抑止部材の前記液面への投入を検出可能な検出部と、
前記検出部によって前記流動抑止部材の前記液面への投入が検出された場合に、前記インク収容容器の交換時期の到来を報知する制御部と、
を備える請求項6に記載のインクジェット記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017070424A JP2018171742A (ja) | 2017-03-31 | 2017-03-31 | インク収容容器、インクジェット記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017070424A JP2018171742A (ja) | 2017-03-31 | 2017-03-31 | インク収容容器、インクジェット記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018171742A true JP2018171742A (ja) | 2018-11-08 |
Family
ID=64106914
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017070424A Pending JP2018171742A (ja) | 2017-03-31 | 2017-03-31 | インク収容容器、インクジェット記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018171742A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7463200B2 (ja) | 2020-06-18 | 2024-04-08 | キヤノン株式会社 | 液体吐出装置 |
-
2017
- 2017-03-31 JP JP2017070424A patent/JP2018171742A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7463200B2 (ja) | 2020-06-18 | 2024-04-08 | キヤノン株式会社 | 液体吐出装置 |
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