JP5682178B2 - 測距装置及び撮像装置 - Google Patents

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本発明は、被測定対象物までの距離を測距する測距装置、及び該測距装置を備えたデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像装置に関する。
オートフォーカス(AF)機能を有するデジタルスチルカメラ(以下、「デジタルカメラ」という)等では、外測式の三角測距方式を適用した測距装置を備えているものが従来より知られている(例えば、特許文献1参照)。
前記特許文献1のような三角測距方式を適用した測距装置は、所定の間隔を設けて配置した一対の測距用レンズと、各測距用レンズを通して得られる被写体像が結像する一対の平面状(2次元状)のCCDなどの測距用の撮像素子を有しており、各撮像素子からそれぞれ出力される画像信号に基づいて、各撮像素子でそれぞれ撮像された画像間の視差を演算することで、被写体(被測定対象物)までの距離を求めることができる。
ところで、前記測距装置やデジタルカメラ(撮像装置)に用いられるCCDなどの撮像素子は、結像される被写体像に応じた画像信号を出力するが、このとき同時に暗電流ノイズ画像信号も出力されている。この暗電流ノイズ画像信号は、撮像素子を遮光状態とした場合でも出力されるノイズ成分であり、特に被写体が暗い状況や撮像素子自体(及び撮像素子周囲)が温度上昇するにつれて増加する。
このため、測距装置に配置されたCCDなどの撮像素子から出力される画像信号に基づいて視差を演算する際に、暗電流ノイズが含まれていると視差の演算処理に悪影響を及ぼし、測距精度が低下する。
このため、撮像素子から出力される暗電流ノイズの影響を低減するための技術が従来より提案されている(例えば、特許文献2参照)。
前記特許文献2には、撮影時にCCD(撮像素子)から得られる画像データを記憶する画像メモリと、遮光時にCCDから出力される暗電流データを記憶する暗電流用メモリを備え、実際の撮影を行うときに、本露光の前もしくは後にメカシャッタを閉じた遮光状態でCCDを本露光と同じ時間だけ放置し、これによって得られる暗電流ノイズ画像を暗電流用メモリに記憶し、また撮影時の本露光によって得られた画像データを画像メモリに記憶して、画像メモリに記憶された画像データから暗電流用メモリに記憶された暗電流ノイズ画像を除去する構成の撮像装置が開示されている。
前記したように特許文献2には、デジタルカメラ(撮像装置)の撮像用の撮像素子から出力される暗電流ノイズを除去する構成が記載されている。
しかしながら、この構成を測距装置に用いられる測距用の撮像素子から出力される暗電流成分の除去に適用した場合には、一対の測距用の撮像素子に対して遮光用のメカシャッタ、メカシャッタの駆動ユニット等を設ける必要があるので装置構成が複雑化する。更に、測距処理の前もしくは後にメカシャッタを閉じた遮光状態で出力される暗電流ノイズ(暗電流ノイズ画像信号)を測定し、測距処理時に得られた画像データから暗電流ノイズを除去する処理を行う必要があるので、一連の測距処理動作が終了するまでに時間を要し、迅速な測距を行うことができない。
そこで、本発明は、装置構成の複雑化を招くことなく、測距用撮像素子から出力される画像信号に含まれている暗電流ノイズを除去できるようにして、迅速で高精度な測距を行うことができる測距装置及び撮像装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために請求項1に記載の測距装置は、一つの半導体ウェハ上に形成された同一サイズの複数の撮像素子と、前記複数の撮像素子のうちの中央の撮像素子を暗電流検出用撮像素子とし、該暗電流検出用撮像素子の両側を測距用撮像素子として配置した撮像素子基板と、前記測距用撮像素子上に測距対象物像を結像させる測距用レンズと、前記暗電流検出用撮像素子の周囲を覆って遮光する遮光部材と、前記測距用撮像素子からそれぞれ出力される測距用画像信号、及び前記暗電流検出用撮像素子から出力される暗電流ノイズ信号に基づき、前記各測距用画像信号に含まれている暗電流ノイズを除去する暗電流ノイズ除去手段と、前記測距対象物像が結像された前記測距用撮像素子からの出力に基づいて測距対象物までの距離を算出する距離算出手段と、を有することを特徴としている。
請求項2に記載の測距装置は、前記複数の撮像素子は一列に配置された3つの撮像素子であることを特徴としている。
請求項3に記載の撮像装置は、請求項1又は2に記載の測距装置と、撮影レンズを通して被写体像が結像される撮影用撮像素子と、前記測距装置で得られた距離情報に基づいて前記被写体像への合焦動作を行う第1合焦手段と、前記撮影用撮像素子から出力される信号に基づいて前記被写体像への合焦動作を行う第2合焦手段と、を備え、前記測距装置で得られた距離情報に基づいて前記第1合焦手段により前記撮影レンズを合焦位置付近に移動させた後に、前記第2合焦手段により前記撮影レンズを合焦位置に移動させることを特徴としている。
本発明に係る測距装置及び撮像装置によれば、一対の測距用撮像素子に対して遮光用のメカシャッタ、メカシャッタの駆動ユニット等を設けることなく、各測距用撮像素子から出力される画像信号から暗電流ノイズを除去することができるので、装置構成の複雑化を招くことなく迅速で高精度な測距を行うことができる。
本発明の実施形態1、2に係る測距装置を備えた撮像装置の一例としてのデジタルカメラを示す正面図。 実施形態1におけるデジタルカメラのシステム構成の概要を示すブロック図。 (a)は、実施形態1、2における測距装置を示す概略断面図、(b)は、この測距装置の撮像素子を示す平面図。 測距装置による測距原理を説明するための概略図。 実施形態1、2における測距装置の測距処理部の構成を示すブロック図。 半導体ウェハ上に形成された複数の撮像素子を示す平面図。 実施形態2におけるデジタルカメラのシステム構成の概要を示すブロック図。
以下、本発明を図示の実施形態に基づいて説明する。
〈実施形態1〉
図1は、本発明の実施形態1に係る測距装置を備えた撮像装置の一例としてのデジタルカメラを示す正面図、図2は、図1に示したデジタルカメラのシステム構成の概要を示すブロック図、図3(a)は、測距装置を示す概略縦断面図、図3(b)は、測距装置の撮像素子を示す平面図である。
(デジタルカメラの外観構成)
図1に示すように、本実施形態に係るデジタルカメラ1の正面(前面)側には、光学ズーム機能を有する撮影レンズ2、測距装置3の前面側のレンズアレイ4等が配置されている。レンズアレイ4の表面には、所定の間隔で左右方向に設けた一対(2つ)の測距用レンズ5a,5bが一体に形成されている(測距装置3の詳細については後述する)。撮像レンズ2と各測距用レンズ5a,5bの各光軸は平行である。
(デジタルカメラ1のシステム構成)
図2に示すように、このデジタルカメラ1は、複数のレンズ群を有する撮影レンズ2、シャッタ機能を有する絞りユニット10、撮影レンズ2を通して入射される被写体像が受光面上に結像する固体撮像素子としてのCCDイメージセンサ11、CCDイメージセンサ11から出力される画像信号(画素出力信号)をデジタル処理して取り込み、表示や記録が可能な画像データに変換処理する信号処理部12、操作部(レリーズボタン6、撮影モード切換ボタン7(図1参照)等)13からの操作入力情報に基づき、ROM(不図示)に記憶された制御プログラムに基づいてデジタルカメラ1全体のシステム制御等を行う制御部14、信号処理部12で生成された画像データを表示する液晶モニタ(LCD)15、撮影レンズ2のフォーカスレンズ群を駆動するフォーカスレンズ駆動部16、撮影レンズ2のズームレンズ群を駆動するズームレンズ駆動部17、絞りユニット10を駆動する絞りユニット駆動部18、及び被写体までの距離を測距する外測式の前記測距装置3等を備えている。信号処理部12で生成された画像データは、着脱自在なメモリカード19に記録される。
(測距装置3の構成)
図3(a),(b)に示すように、本実施形態の測距装置3は、前面側(図3(a)の上側)が開口した筐体20と、この筐体20の前面側に一対の測距用レンズ5a,5bが一列(デジタルカメラ1の左右方向)に一体に形成された透明樹脂材からなるレンズアレイ4と、レンズアレイ4と対向する筐体20内の背面側(図3(a)の下側)に配置された薄板状の撮像素子基板21と、撮像素子基板21上に等間隔で形成された平面状(2次元状)の3つの撮像素子22a,22b,22c(以下、両側の撮像素子を測距用撮像素子22a,22cとし、中央の撮像素子を暗電流検出用撮像素子22bとする)と、撮像素子基板21の背面に配置された回路基板23、及び測距処理部24を備えている。
両側の測距用撮像素子22a,22は、各測距用レンズ5a,5bとそれぞれ対向するようにして配置されている。両側の測距用撮像素子22a,22と中央の暗電流検出用撮像素子22bに形成された各撮像領域(受光面)22a1,22c1と22b1は同一サイズである。
また、レンズアレイ4の前面側の測距用レンズ5a,5b以外の部分は遮光部材(不図示)で覆われており、更に、暗電流検出用撮像素子22bの周囲を覆うようにして遮光部材25を設けている。これにより、暗電流検出用撮像素子22bの撮像領域22b1に光が入射することはなく、撮像領域22b1からはノイズ成分である暗電流ノイズ画像信号のみが出力される。
撮像素子基板21上に一体に形成されている同一サイズの3つの撮像素子(測距用撮像素子22a,22cと暗電流検出用撮像素子22b)は、半導体ウェハ上に周知の半導体プロセスによって形成されたCCDやCMOSセンサ等の複数の撮像素子から切り分けされたものであり(詳細は後述する)、各撮像領域(受光面)22a1,22b1,22c1には、多数の画素(受光素子)が格子状に配列されている。
なお、本実施形態では、図3(b)に示すように、例えば、隣接する各撮像領域22a1,22b1間の基線長D1は約3mm、両側の測距用撮像素子22a,22cの各撮像領域22a1,22c1間の基線長Dは約6mmである。
各測距用レンズ5a,5bの各光軸は平行であり、両側の測距用撮像素子22a,22cの各撮像領域22a1,22c1の対角中心と各測距用レンズ5a,5bの光軸が略一致するように位置決めされている。各測距用レンズ5a,5bの画角は同じである。各測距用レンズ5a,5bは、各測距用レンズ5a,5bに入射する被写体光が各撮像領域22a1,22c1に結像するような焦点距離を有している。
ここで、測距装置3による測距原理について簡単に説明する。
図4に示すように、測距用レンズ5aを通して得られた被写体像a1と測距用レンズ5bを通して得られた被写体像a2は、被写体a上の同一点が視差△だけずれて両側の測距用撮像素子22a,22cの各撮像領域22a1,22c1上にそれぞれ結像し、複数の画素(受光素子)で受光されて画像信号(電気信号)に変換される。なお、図4では、中央の暗電流検出用撮像素子22bは省略している。
そして、前記視差を△、測距用レンズ5a,5bの光軸間の距離(基線長)をD、測距用レンズ5a,5bと被写体a間の距離をL、測距用レンズ5a,5bの焦点距離をfとし、L≫fであるときは、下記の式(1)が成り立つ。
L=D・f/△ …式(1)
よって、Dとfは既知であるので、各撮像領域22a1,22c1の画素から出力される画像信号に基づいて前記視差△を算出することで、測距用レンズ5a,5bと被写体a間の距離Lを算出することができる。
回路基板23に設けた測距処理部24は、図5に示すように、SDRAMなどのメモリ部26、暗電流ノイズ除去部27、測距演算部28を有している。
メモリ部26は、測距用撮像素子22a,22cの各撮像領域22a1,22c1から出力されて、A/D変換部(不図示)でA/D変換された画像信号S1,S2と、暗電流検出用撮像素子22bの撮像領域22b1から出力されて、A/D変換部(不図示)でA/D変換された暗電流ノイズ画像信号S3を一時記憶する。なお、両側の撮像領域22a1,22c1と中央の撮像領域22b1は同一サイズで一体に形成されているので、画像信号S1,S2にも前記暗電流ノイズ画像信号S3に対応した暗電流ノイズが含まれている。
暗電流ノイズ除去部27は、メモリ部26から各撮像領域22a1,22c1からの画像信号S1,S2と撮像領域22b1からの暗電流ノイズ画像信号S3を読み出し、読み出した各画像信号S1,S2から暗電流ノイズ画像信号S3をそれぞれ減算して、各画像信号S1,S2に含まれている暗電流ノイズを除去する。
測距演算部28は、暗電流ノイズ除去部27で暗電流ノイズが除去された補正画像信号S1′,S2′を取り込み、取り込んだ補正画像信号S1′,S2′に基づいて各撮像領域22a1,22c1に結像された被写体像間のずれ(視差)を算出して、被写体までの距離を算出する。
測距用撮像素子22a,22cの各撮像領域22a1,22c1から出力される画像信号に暗電流ノイズが含まれていると、測距演算部28で各撮像領域22a1,22c1にそれぞれ結像された被写体像間のずれ(視差)を算出する際に誤差が生じ、測距精度が低下する要因となる。
測距演算部28で算出された距離データは制御部14に出力される。制御部14は、入力された距離データに基づいて、被写体像がCCDイメージセンサ11の受光面上に結像するようにフォーカスレンズ駆動部16に駆動制御信号を出力する。
(測距装置3による測距処理動作)
次に、前記デジタルカメラ1で被写体を撮影する際における、測距装置3による測距処理動作を図2、図3、図5を参照して説明する。
撮影者が電源スイッチ(不図示)をONして撮影モードに設定すると、制御部14から測距装置3に測距開始指令信号が出力される。
そして、測距動作が開始されると、測距装置3の各測距用レンズ5a,5bを通して被写体光が測距用撮像素子22a,22cの各撮像領域22a1,22c1にそれぞれ入射し、被写体像が結像される。
そして、被写体像が結像された各撮像領域22a1,22c1から出力される画像信号は、A/D変換部(不図示)でデジタル信号の画像信号S1,S2に変換された後に測距処理部24のメモリ部26に出力される。この際、遮光されている暗電流検出用撮像素子22bの撮像領域22b1からは、ノイズ成分信号である暗電流ノイズ画像信号が出力され、A/D変換部(不図示)でデジタル信号の暗電流ノイズ画像信号S3に変換された後に測距処理部24のメモリ部26に出力される。
そして、暗電流ノイズ除去部27は、メモリ部26から各画像信号S1,S2と暗電流ノイズ画像信号S3を読み出し、読み出した各画像信号S1,S2から暗電流ノイズ画像信号S3をそれぞれ減算して、各画像信号S1,S2に含まれている暗電流ノイズを除去する。これにより、各画像信号S1,S2から暗電流ノイズが除去された補正画像信号S1′,S2′が得られる。
そして、測距演算部28は、暗電流ノイズ除去部27で得られた補正画像信号S1′,S2′を取り込み、取り込んだ補正画像信号S1′,S2′に基づいて各撮像領域22a1,22c1に結像された被写体像間のずれ(視差)を算出し、前記式(1)に基づいて被写体までの距離を算出する。
そして、制御部14は、測距装置3の測距演算部28から入力された距離情報に基づいてフォーカスレンズ駆動部16を駆動制御して、撮像レンズ2のフォーカスレンズ群を合焦位置に移動させて、被写体像をCCDイメージセンサ11の受光面に結像させる。
また、信号処理部12は、CCDイメージセンサ11から出力されデジタル信号に変換された画像信号に基づいて、被写体の輝度を算出する。算出された被写体の輝度情報は制御部14に出力される。そして、制御部14は、入力された輝度情報に基づいて、被写体に対して適正な露光量となるように絞りユニット10の開放状態(絞り値)と、CCDイメージセンサ11の電子シャッタ回数等を設定する。絞りユニット10の開放状態は、絞りユニット駆動部18の駆動によって制御される。
そして、レリーズボタン6が押圧操作されると、前記した測距装置3からの距離情報によって被写体にピントが合った合焦状態でかつ適正な露光条件(CCDイメージセンサ11の電子シャッタ回数、絞りユニット10の絞り値等)で被写体を撮影する。そして、信号処理部12は、CCDイメージセンサ11から出力される画像信号をデジタル処理して取り込み、表示や記録が可能な画像データに変換処理する。信号処理部12で生成された画像データは、メモリカード19に記録され、また、液晶モニタ(LCD)15に静止画像として表示される。
このように、本実施形態の測距装置3によれば、各測距用撮像素子22a,22c(各撮像領域22a1,22c1)と暗電流検出用撮像素子22b(撮像領域22b1)は、同一サイズで一体に形成されているので、各撮像領域22a1,22c1から出力される画像信号S1,S2にも、撮像領域22b1から出力される暗電流ノイズ画像信号S3に対応した暗電流ノイズが含まれている。
そこで、各画像信号S1,S2から暗電流ノイズ画像信号S3をそれぞれ減算し、暗電流ノイズが除去された補正画像信号S1′,S2′に基づいて、各撮像領域22a1,22c1に結像された被写体像間のずれ(視差)をタイムラグなく迅速に精度よく算出することができるので、被写体までの距離を精度よく算出することができる。
更に、本実施形態の測距装置3は、各測距用撮像素子22a,22c(各撮像領域22a1,22c1)に対して遮光用のメカシャッタ、メカシャッタの駆動ユニット等を設ける必要がないので、装置構成の簡略化と小型化を図ることができる。
次に、前記測距装置3の各撮像素子(測距用撮像素子22a,22cと暗電流検出用撮像素子22b)の詳細について説明する。
撮像素子基板21及び3つの各撮像素子(測距用撮像素子22a,22cと暗電流検出用撮像素子22b)は、図6に示すように、半導体ウェハ30上に周知の半導体プロセスによって形成された複数の撮像素子(撮像領域は不図示)31のうちから一列に並んだ3つの撮像素子(例えば、斜線で示した3つの撮像素子)を半導体ウェハ30と一体に切り分けしたものである。
半導体ウェハ30上の複数の撮像素子31は、マスクを用いてパターニングが行われているので、切り分けした3つの各撮像素子(測距用撮像素子22a,22cと暗電流検出用撮像素子22b)は高精度に位置合わせされており、更に、3つの各撮像素子(測距用撮像素子22a,22cと暗電流検出用撮像素子22b)の画素マトリックスが平行である。また、半導体ウェハ30の表面は精度のよい平面であるので、3つの各撮像素子(測距用撮像素子22a,22cと暗電流検出用撮像素子22b)の法線も必然的に平行となる。
これにより、3つの各撮像素子(測距用撮像素子22a,22cと暗電流検出用撮像素子22b)の位置ずれ及び角度ずれを補正するための作業を行うことなく、各撮像素子を所定位置に精度よく配置するとともに、各撮像素子の受光面に角度ずれ(傾き)がないように配置することができるので、被写体までの距離を安定して精度よく測距することができる。
また、本実施形態で用いられる測距装置3の各撮像素子(測距用撮像素子22a,22cと暗電流検出用撮像素子22b)のサイズは、デジタルカメラ1の被写体撮像用に使用されるCCDイメージセンサ11の撮像素子のサイズに比べて大幅に小さい。このため、前記測距装置3の各撮像素子(測距用撮像素子22a,22cと暗電流検出用撮像素子22b)として、例えば、携帯電話機に一般に搭載されているカメラモジュールの撮像素子を用いることができる。
また、携帯電話機のカメラモジュール用の撮像素子は、大量生産されているのでコスト面でも有利であり、特に安価なものはVGA(640×480画素)サイズの撮像素子である。よって、周知の半導体プロセスで半導体ウェハ上に形成された例えば、VGAサイズの複数の撮像素子のうちから一列に並んだ3つの撮像素子を半導体ウェハと一体に切り分けすることで、図3(b)に示したような、3つの各撮像素子(測距用撮像素子22a,22cと暗電流検出用撮像素子22b)が表面に一体に形成された撮像素子基板21を、容易にかつ低コストで得ることができる。
なお、本実施形態では、3つの撮像素子を有する構成を例に取り説明を行ったが、撮像素子の個数はもちろん4つ以上であっても良い。その場合は、測距用撮像素子として利用されていない撮像素子のうちの1つを暗電流検出用撮像素子として利用すると良い。より詳細には、例えば撮像素子の個数を5つとした場合は、そのうちの4つを測距用撮像素子として利用し(この場合は2対の測距用撮像素子となる)、残った1つを暗電流検出用撮像素子として利用すると良い。
〈実施形態2〉
図7は、本発明の実施形態3に係る測距装置を備えたデジタルカメラのシステム構成の概要を示すブロック図である。
図7に示すように、本実施形態のデジタルカメラ1aは、制御部14内に、CCDイメージセンサ11から信号処理部12を介して取り込まれる画像信号に基づいてオートフォーカス制御を行うオートフォーカス制御部(以下、「AF制御部」という)14aを備えている。デジタルカメラ1aの他の構成は、図2に示した実施形態1と同様であり、重複する説明は省略する。
AF制御部14aは、CCDイメージセンサ11から出力される画像信号を信号処理部12を介して取り込み、取り込まれた画素出力信号からAF(自動合焦)評価値を算出する。
このAF評価値は、例えば高周波成分抽出フィルタの出力積分値や、近接画素の輝度差の積分値によって算出される。合焦状態にあるときは、被写体のエッジ部分がはっきりとしているため、高周波成分が一番高くなる。これを利用して、AF動作時(合焦検出動作時)には、撮影レンズ2の各フォーカス位置におけるAF評価値を取得して、その極大になる点を合焦検出位置としてAF動作が実行される。
即ち、レリーズボタン6(図1参照)が押圧操作されると、AF制御部14aからフォーカスレンズ駆動部16への駆動指令により撮影レンズ2のフォーカスレンズ群が光軸方向へ移動し、例えば、いわゆる山登りAFと称されるコントラスト評価方式のAF動作が実行される。AF(合焦)対象範囲が無限から至近までの全領域であった場合、撮影レンズ2のフォーカスレンズ群は、至近から無限、又は無限から至近までの間の各フォーカス位置に移動し、各フォーカス位置における前記AF評価値が極大になる点を合焦位置としてフォーカスレンズ群を合焦位置に移動させ、合焦させる。
このように、本実施形態のデジタルカメラ1aは、外側式の前記測距装置3の他に、CCDイメージセンサ11から取り込まれる画像信号から自動合焦制御を行うAF制御部14aを備えているので、前記した測距装置3で得られた距離情報に基づいた合焦動作と、AF制御部14aによる前記した合焦動作を同時に実行することにより、被写体に対して素早くかつ精度よくピント合わせすることができる。
即ち、前記したAF制御部14aによる合焦動作では、例えば、レンズ繰り出し量が大きい(ズーム倍率が高い)望遠側での撮影時等の場合には撮影レンズ2のフォーカスレンズ群の移動量も増加し、合焦するまでに時間を要することがある。
これに対して、本実施形態では、最初に測距装置3で得られた距離情報に基づいて撮影レンズ2のフォーカスレンズ群を合焦位置付近まで素早く移動させた後に、AF制御部14aによる前記合焦動作により撮影レンズ2のフォーカスレンズ群を合焦位置に移動させることで、AF制御部14aによる合焦動作時におけるフォーカスレンズ群の移動範囲を小さくできる。これにより、被写体に対して素早くかつ精度よくピント合わせすることができるので、シャッターチャンスを逃すことなく撮影を行うことができる。
なお、操作部13による切替え操作によって、測距装置3で得られた距離情報に基づいた合焦動作とAF制御部14aによる合焦動作のいずれか一方を選択して、選択した一方(例えば、測距装置3側)で合焦動作を行うようにすることもできる。
前記各実施形態では、本発明に係る測距装置をデジタルカメラに適用した例であったが、これ以外にも、例えば、デジタルビデオカメラ、車載搭載用カメラ、携帯機器搭載用カメラ、監視用カメラなどに、測距を行う測距装置として搭載することが可能である。
1 デジタルタカメラ(撮像装置)
2 撮影レンズ
3 測距装置
4 レンズアレイ
5a,5b 測距用レンズ
11 CCDイメージセンサ
12 信号処理部
14 制御部
14a AF制御部
22a,22c 測距用撮像素子
22b 暗電流検出用撮像素子
22a1,22b1,22c1 撮像領域
24 測距処理部
25 遮光部材
26 メモリ部
27 暗電流ノイズ除去部(暗電流ノイズ除去手段)
28 測距演算部(距離算出手段)
特開2002−90616号公報 特許第3897520号公報

Claims (3)

  1. 一つの半導体ウェハ上に形成された同一サイズの複数の撮像素子と、
    前記複数の撮像素子のうちの中央の撮像素子を暗電流検出用撮像素子とし、該暗電流検出用撮像素子の両側を測距用撮像素子として配置した撮像素子基板と、
    前記測距用撮像素子上に測距対象物像を結像させる測距用レンズと、
    前記暗電流検出用撮像素子の周囲を覆って遮光する遮光部材と、
    記測距用撮像素子からそれぞれ出力される測距用画像信号、及び前記暗電流検出用撮像素子から出力される暗電流ノイズ信号に基づき、前記各測距用画像信号に含まれている暗電流ノイズを除去する暗電流ノイズ除去手段と、
    前記測距対象物像が結像された前記測距用撮像素子からの出力に基づいて測距対象物までの距離を算出する距離算出手段と、を有することを特徴とする測距装置。
  2. 前記複数の撮像素子は、一列に配置された3つの撮像素子であることを特徴とする請求項1に記載の測距装置。
  3. 請求項1又は2に記載の測距装置と、
    撮影レンズを通して被写体像が結像される撮影用撮像素子と、
    前記測距装置で得られた距離情報に基づいて前記被写体像への合焦動作を行う第1合焦手段と、
    前記撮影用撮像素子から出力される信号に基づいて前記被写体像への合焦動作を行う第2合焦手段と、を備え、
    前記測距装置で得られた距離情報に基づいて前記第1合焦手段により前記撮影レンズを合焦位置付近に移動させた後に、前記第2合焦手段により前記撮影レンズを合焦位置に移動させることを特徴とする撮像装置。
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