JP5434816B2 - 測距装置及び撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被測定対象物までの距離を測距する測距装置、及び該測距装置を備えたデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像装置に関する。
オートフォーカス(AF)機能を有するデジタルスチルカメラ(以下、「デジタルカメラ」という)等では、外測式の三角測距方式を適用した測距装置を備えているものが従来より知られている(例えば、特許文献1参照)。
三角測距方式を適用した測距装置は、所定の間隔を設けて配置した一対の測距用レンズと、各測距用レンズを通して得られる被写体像が結像する一対の平面状の測距用撮像素子を有しており、各測距用撮像素子からそれぞれ出力される画素出力信号に基づいて各測距用撮像素子でそれぞれ撮像された画像間の視差を検出することで、被写体(被測定対象物)までの距離を求めることができる。
ところで、前記特許文献1のような外測式の三角測距方式を適用した測距装置では、高精度な測距を行うには、各測距用撮像素子を所定位置に精度よく配置するとともに、各測距用撮像素子の受光面に角度ずれ(傾き)がないように平面性よく配置する必要がある。
このため、従来では、測距装置の組立て作業時において、別体で形成されている各測距用撮像素子を基板上に配置する際に各測距用撮像素子の位置ずれ及び角度ずれを補正するための作業を行う必要があるので、作業効率が悪かった。
そこで、本発明は、各測距用撮像素子の位置ずれ及び角度ずれを補正するための作業を行うことなく、各測距用撮像素子を所定位置に精度よく配置するとともに、各測距用撮像素子の受光面に角度ずれ(傾き)がないように配置することができる測距装置及び撮像装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、所定の間隔を設けて配置された複数の撮像素子と、前記複数の撮像素子上に測距対象物像を結像させる測距用レンズと、
前記測距対象物像が結像された前記撮像素子から出力される信号に基づいて測距対象物までの距離を算出する距離算出手段とを備えた測距装置において、前記複数の撮像素子は、2次元撮像素子であって、かつ半導体ウェハと一体に切り分けされて同一基板上に形成されており、前記複数の撮像素子のうちの少なくとも2つの撮像素子上に、前記測距用レンズを通して測距対象物像を結像させ、前記距離算出手段は、前記測距対象物像が結像された前記撮像素子から出力される信号に基づいて測距対象物までの距離を算出し、前記測距用レンズは、前記少なくとも2つの撮像素子と対向するようにしてレンズアレイに一体に複数形成され、前記複数の撮像素子のうちの少なくとも1つの撮像素子を間に挟んでその両側に位置する2つの撮像素子に対向配置されて、前記レンズアレイに一列に2つ形成されており、前記測距用レンズが対向配置されている前記2つの撮像素子に挟まれている前記少なくとも1つの撮像素子には、測距用レンズが対向配置されていないことを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、所定の間隔を設けて配置された複数の測距用撮像素子と、前記複数の測距用撮像素子上に測距対象物像を結像させる測距用レンズと、前記測距対象物像が結像された前記測距用撮像素子から出力される信号に基づいて測距対象物までの距離を算出する距離算出手段とを備えた測距装置において、前記複数の測距用撮像素子は、2次元撮像素子であって、かつ同一基板上に形成されており、前記複数個の撮像素子のうちの少なくとも2つ測距用撮像素子上に、前記測距用レンズを通して測距対象物像を結像させ、前記測距用レンズは、複数の前記測距用撮像素子と対向するようにしてレンズアレイに一体に一列に3つ形成され、レンズ間の距離を第1の距離に設定した一対の第1レンズと、レンズ間の距離を前記第1の距離よりも長い第2の距離に設定した一対の第2レンズを有し、前記一対の第1レンズは、3つのうちの隣接位置にある2つの測距用レンズであり、前記一対の第2レンズは、3つのうちの両側位置にある2つの測距用レンズであり、
前記一対の第1レンズ及び前記一対の第2レンズを通してそれぞれ得られた測距対象物像を、対向配置された前記測距用撮像素子上に結像させ、前記距離算出手段は、前記一対の第1レンズを通して得られた測距対象物像が結像された前記測距用撮像素子及び前記一対の第2レンズを通して得られた測距対象物像が結像された前記測距用撮像素子からそれぞれ出力される信号に基づいて、測距対象物までの距離を算出することを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、所定の間隔を設けて配置された複数の測距用撮像素子と、前記複数の測距用撮像素子上に測距対象物像を結像させる測距用レンズと、前記測距対象物像が結像された前記測距用撮像素子から出力される信号に基づいて測距対象物までの距離を算出する距離算出手段とを備えた測距装置において、前記複数の測距用撮像素子は、2次元撮像素子であって、かつ同一基板上に形成されており、前記複数個の撮像素子のうちの少なくとも2つ測距用撮像素子上に、前記測距用レンズを通して測距対象物像を結像させ、前記測距用レンズは、複数の前記測距用撮像素子と対向するようにしてレンズアレイに一体に一列に4つ形成され、レンズ間の距離を第1の距離に設定した一対の第1レンズと、レンズ間の距離を前記第1の距離よりも長い第2の距離に設定した一対の第2レンズを有し、前記一対の第1レンズは、4つのうちの内側位置にある2つの測距用レンズであり、前記一対の第2レンズは、4つのうちの両側位置にある2つの測距用レンズであり、更に、前記内側の2つの測距用レンズは前記レンズアレイの背面側に形成され、前記両側の2つの測距用レンズは前記レンズアレイの前面側に形成されており、前記一対の第1レンズ及び前記一対の第2レンズを通してそれぞれ得られた測距対象物像を、対向配置された前記測距用撮像素子上に結像させ、前記距離算出手段は、前記一対の第1レンズを通して得られた測距対象物像が結像された前記測距用撮像素子及び前記一対の第2レンズを通して得られた測距対象物像が結像された前記測距用撮像素子からそれぞれ出力される信号に基づいて、測距対象物までの距離を算出することを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、所定の間隔を設けて配置された複数の測距用撮像素子と、前記複数の測距用撮像素子上に測距対象物像を結像させる測距用レンズと、前記測距対象物像が結像された前記測距用撮像素子から出力される信号に基づいて測距対象物までの距離を算出する距離算出手段とを備えた測距装置において、前記複数の測距用撮像素子は、2次元撮像素子であって、かつ同一基板上に形成されており、前記複数個の撮像素子のうちの少なくとも2つ測距用撮像素子上に、前記測距用レンズを通して測距対象物像を結像させ、前記測距用レンズは、複数の前記測距用撮像素子と対向するようにしてレンズアレイに一体に複数形成され、レンズ間の距離を第1の距離に設定した一対の第1レンズと、レンズ間の距離を前記第1の距離よりも長い第2の距離に設定した一対の第2レンズを有し、前記一対の第1レンズは第1のレンズアレイ上に一体に形成され、前記一対の第2レンズは第2のレンズアレイ上に一体に形成されており、前記第1のレンズアレイの長手方向の側面に隣接するようにして前記第2のレンズアレイが配置され、かつ前記第2のレンズアレイが前記第1のレンズアレイよりも前記測距用撮像素子と反対側に突出するように段差が設けられており、前記一対の第1レンズ及び前記一対の第2レンズを通してそれぞれ得られた測距対象物像を、対向配置された前記測距用撮像素子上に結像させ、前記距離算出手段は、前記一対の第1レンズを通して得られた測距対象物像が結像された前記測距用撮像素子及び前記一対の第2レンズを通して得られた測距対象物像が結像された前記測距用撮像素子からそれぞれ出力される信号に基づいて、測距対象物までの距離を算出することを特徴としている。
請求項に記載の発明は、前記各測距用撮像素子は配置された前記第1、第2のレンズアレイに対応するようにして2列に並んだ3つ以上の撮像素子を半導体ウェハと一体に切り分けしたものであることを特徴としている。
請求項に記載の発明は、前記一対の第1レンズの画角は前記一対の第2レンズの画角よりも広く設定されていることを特徴としている。
請求項に記載の発明は、撮影レンズを通して被写体像が結像される撮影用撮像素子と、該撮影用撮像素子から出力される信号に基づいて画像データを生成する撮像装置において、前記撮像装置は、被写体までの距離を測定するための外側式の測距装置を搭載しており、前記測距装置が、請求項1乃至のいずれか一項に記載の測距装置であることを特徴としている。

本発明に係る測距装置及び撮像装置によれば、複数の測距用撮像素子は、受光素子が平面状に配置された2次元撮像素子であって、半導体ウェハ上に形成された複数の撮像素子のうちから並んだ3つ以上の撮像素子を半導体ウェハと一体に切り分けしたものである。これにより、各測距用撮像素子の位置ずれ及び角度ずれを補正するための作業を行うことなく、各測距用撮像素子を所定位置に精度よく配置するとともに、各測距用撮像素子の受光面に角度ずれ(傾き)がないように配置することができるので、被写体までの距離を安定して精度よく測距することができる。
本発明の実施形態1に係る測距装置を備えた撮像装置の一例としてのデジタルカメラを示す正面図。 実施形態1におけるデジタルカメラのシステム構成の概要を示すブロック図。 (a)は、実施形態1における測距装置を示す概略断面図、(b)は、実施形態1における測距装置の測距用撮像素子を示す平面図。 測距装置による測距原理を説明するための概略図。 半導体ウェハ上に形成された複数の撮像素子を示す平面図。 (a)は、実施形態2における測距装置を示す概略断面図、(b)は、実施形態2における測距装置の測距用撮像素子を示す平面図。 (a)は、実施形態2の測距装置による、被写体がより近接位置にある場合の測距を説明した図、(b)は、被写体がある程度の近距離から遠距離側にある場合の測距を説明した図。 (a)は、実施形態3、4における測距装置を示す概略断面図、(b)は、実施形態3、4における測距装置の測距用撮像素子を示す平面図。 (a)は、実施形態3の測距装置による、被写体がより近接位置にある場合の測距を説明した図、(b)は、被写体がある程度の近距離から遠距離側にある場合の測距を説明した図。 (a)は、実施形態4における測距装置の測距画角と広角側にズームした場合の撮影画角の一例を示す図、(b)は、実施形態4における測距装置の測距画角と望遠側にズームした場合の撮影画角の一例を示す図。 (a)は、実施形態5における測距装置を示す概略断面図、(b)は、実施形態4における測距装置の測距用撮像素子を示す平面図。 (a)は、実施形態5における測距装置の測距用レンズを示す平面図、(b)は、実施形態4における測距装置の測距用レンズを示す斜視図。 実施形態6におけるデジタルカメラのシステム構成の概要を示すブロック図。
以下、本発明を図示の実施形態に基づいて説明する。
〈実施形態1〉
図1は、本発明の実施形態1に係る測距装置を備えた撮像装置の一例としてのデジタルカメラを示す正面図、図2は、図1に示したデジタルカメラのシステム構成の概要を示すブロック図、図3(a)は、測距装置を示す概略縦断面図、図3(b)は、測距装置の測距用撮像素子を示す平面図である。
(デジタルカメラの外観構成)
図1に示すように、本実施形態に係るデジタルカメラ1の正面(前面)側には、光学高倍ズーム機能を有する撮影レンズ2、測距装置3の前面側のレンズアレイ4等が配置されている。レンズアレイ4の表面には、所定の間隔で左右方向に設けた一対(2つ)の測距用レンズ5a,5bが一体に形成されている(測距装置3の詳細については後述する)。撮像レンズ2と各測距用レンズ5a,5bの各光軸は平行である。
(デジタルカメラ1のシステム構成)
図2に示すように、このデジタルカメラ1は、複数のレンズ群を有する撮影レンズ2、シャッタ機能を有する絞りユニット10、撮影レンズ2を通して入射される被写体像が受光面上に結像する固体撮像素子としてのCCDイメージセンサ11、CCDイメージセンサ11から出力される画素出力信号(電気信号)をデジタル処理して取り込み、表示や記録が可能な画像データに変換処理する信号処理部12、操作部(レリーズボタン6、撮影モード切換ボタン7(図1参照)等)13からの操作入力情報に基づき、ROM(不図示)に記憶された制御プログラムに基づいてデジタルカメラ1全体のシステム制御等を行う制御部14、信号処理部12で生成された画像データを表示する液晶モニタ(LCD)15、撮影レンズ2のフォーカスレンズ群を駆動するフォーカスレンズ駆動部16、撮影レンズ2のズームレンズ群を駆動するズームレンズ駆動部17、絞りユニット10を駆動する絞りユニット駆動部18、及び被写体までの距離を測距する外測式の前記測距装置3等を備えている。信号処理部12で生成された画像データは、着脱自在なメモリカード19に記録される。
(測距装置3の構成)
図3(a),(b)に示すように、本実施形態の測距装置3は、前面側(図3(a)の上側)が開口した筐体20と、この筐体20の前面側に一対の測距用レンズ5a,5bが一列(デジタルカメラ1の左右方向)に一体に形成された透明樹脂材からなるレンズアレイ4と、レンズアレイ4と対向する筐体20内の背面側(図3(a)の下側)に配置された薄板状の撮像素子基板21と、撮像素子基板21上に所定の間隔で形成された平面状(2次元状)の3つの測距用撮像素子22a,22b,22cと、撮像素子基板21の背面に配置された回路基板23を備えている。
3つの測距用撮像素子22a,22b,22cのうちの両側の測距用撮像素子22a,22cは、各測距用レンズ5a,5bとそれぞれ対向するようにして配置されている。測距用撮像素子22a,22b,22cの各撮像領域(受光面)22a1,22b1,22c1は同じサイズである。なお、本実施形態では、3つの測距用撮像素子22a,22b,22cのうちの中央の測距用撮像素子22bの位置と対応するレンズアレイ4の中央部には、測距用レンズは設けられておらず、遮蔽状態にある。よって、3つの測距用撮像素子22a,22b,22cのうちの中央の測距用撮像素子22b(撮像領域22b1)からは画素出力信号が出力されることはない。
撮像素子基板21上に一体に設けられた各測距用撮像素子22a,22b,22cは、後述する半導体ウェハ上に周知の半導体プロセスによって一体に形成されたCCDやCMOS等の撮像素子であり、各撮像領域(受光面)22a1,22b1,22c1には、多数の受光素子(画素)が格子状に配列されている。
なお、本実施形態では、図3(b)に示すように、例えば、隣接する測距用撮像素子22a,22bの各撮像領域22a1,22b1間の基線長D1は約3mm、両側の測距用撮像素子22a,22cの各撮像領域22a1,22c1間の基線長D2は約6mmである。
各測距用レンズ5a,5bの各光軸は平行であり、両側の測距用撮像素子22a,22cの各撮像領域22a1,22c1の対角中心と各測距用レンズ5a,5bの光軸が略一致するように位置決めされている。各測距用レンズ5a,5bの画角は同じである。
各測距用レンズ5a,5bは、各測距用レンズ5a,5bに入射する被写体光が各撮像領域22a1,22c1に結像するような焦点距離を有している。
回路基板23には測距用演算部24等が設けられており、測距用演算部24は、測距用撮像素子22a,22cの各撮像領域22a1,22c1から出力される画素出力信号を取り込み、各撮像領域にそれぞれ結像された被写体像間のずれ(視差)を算出して、被写体までの距離を算出する。
測距用演算部24で算出された距離情報は制御部14に出力される。制御部14は、入力された距離情報に基づいて被写体に合焦するようにフォーカスレンズ駆動部16に駆動制御信号を出力する。
ここで、測距装置3による測距原理について簡単に説明する。
図4に示すように、測距用レンズ5aを通して得られた被写体像a1と測距用レンズ5bを通して得られた被写体像a2は、被写体a上の同一点が視差△だけずれて測距用撮像素子22a,22cの各撮像領域22a1,22c1表面にそれぞれ結像し、複数の受光素子(画素)で受光されて電気信号に変換される。なお、図4では、中央の測距用撮像素子22bは省略している。
そして、前記視差を△、測距用レンズ5a,5bの光軸間の距離(基線長)をD、測距用レンズ5a,5bと被写体a間の距離をL、測距用レンズ5a,5bの焦点距離をfとし、L≫fであるときは、下記の式(1)が成り立つ。
L=D・f/△ …式(1)
よって、Dとfは既知であるので、測距用演算部24により、各撮像領域22a1,22c1の画素(受光素子)からそれぞれ出力される画素出力信号から周知の算出方法で前記視差△を算出することで、測距用レンズ5a,5bと被写体a間の距離Lを算出することができる。
(測距装置3による測距動作)
次に、前記デジタルカメラ1で被写体を撮影する際における、測距装置3による測距動作について説明する。
撮影者が電源スイッチ(不図示)をONして撮影モードに設定すると、制御部14から測距装置3に測距開始指令信号が出力される。そして、一対の各測距用レンズ5a,5bに入射する被写体光が測距用撮像素子22a,22cの各撮像領域22a1,22c1にそれぞれ結像される。
そして、測距用演算部24は、測距用撮像素子22a,22cの各撮像領域22a1,22c1から出力される画素出力信号を取り込み、各撮像領域22a1,22c1にそれぞれ結像された被写体像間のずれ(視差)を算出することで、被写体までの距離を精度よく算出することができる。算出された被写体までの距離情報は、制御部14に出力される。
そして、制御部14は、入力された距離情報に基づいてフォーカスレンズ駆動部16を駆動制御して、撮像レンズ2のフォーカスレンズ群を合焦位置に移動させて、被写体像をCCDイメージセンサ11の受光面に結像させる。
また、信号処理部12は、CCDイメージセンサ11の各画素から出力される画素出力信号を取り込み、画素出力の大きさに基づいて被写体の輝度を算出する。算出された被写体の輝度情報は制御部14に出力される。そして、制御部14は、入力された輝度情報に基づいて、被写体に対して適正な露光量となるように絞りユニット10の開放状態(絞り値)と、CCDイメージセンサ11の電子シャッタ回数等を設定する。絞りユニット10の開放状態は、絞りユニット駆動部18の駆動によって制御される。
そして、レリーズボタン6が押圧操作されると、合焦状態でかつ適正な露光条件(CCDイメージセンサ11の電子シャッタ回数、絞りユニット10の絞り値等)で被写体を撮影する。そして、信号処理部12は、CCDイメージセンサ11から出力される画素出力信号をデジタル処理して取り込み、表示や記録が可能な画像データに変換処理する。信号処理部12で生成された画像データは、メモリカード19に記録され、また、液晶モニタ(LCD)15に静止画像として表示される。
次に、前記測距装置3の測距用撮像素子22a,22b,22cの詳細について説明する。
撮像素子基板21及び3つの測距用撮像素子22a,22b,22cは、図5に示すように、半導体ウェハ30上に周知の半導体プロセスによって形成された複数の撮像素子(撮像領域は不図示)31のうちから一列に並んだ3つの撮像素子(例えば、斜線で示した3つの撮像素子)を半導体ウェハ30と一体に切り分けしたものである。
半導体ウェハ30上の複数の撮像素子31は、マスクを用いてパターニングが行われているので、切り分けした3つの測距用撮像素子22a,22b,22cは高精度に位置合わせされており、更に、3つの測距用撮像素子22a,22b,22cの画素マトリックスが平行である。また、半導体ウェハ30の表面は精度のよい平面であるので、3つの測距用撮像素子22a,22b,22cの法線も必然的に平行となる。
これにより、各測距用撮像素子22a,22b,22cの位置ずれ及び角度ずれを補正するための作業を行うことなく、各測距用撮像素子22a,22b,22cを所定位置に精度よく配置するとともに、各測距用撮像素子22a,22b,22cの受光面に角度ずれ(傾き)がないように配置することができるので、被写体までの距離を安定して精度よく測距することができる。
また、本実施形態で用いられる測距装置3の各測距用撮像素子22a,22b,22cのサイズは、デジタルカメラ1の被写体撮像用に使用されるCCDイメージセンサ11の撮像素子のサイズに比べて大幅に小さい。このため、前記測距装置3の各測距用撮像素子22a,22b,22cとして、例えば、携帯電話機に一般に搭載されているカメラモジュールの撮像素子を用いることができる。
また、携帯電話機のカメラモジュール用の撮像素子は、大量生産されているのでコスト面でも有利であり、特に安価なものはVGA(640×480画素)サイズの撮像素子である。よって、周知の半導体プロセスで半導体ウェハ上に形成された例えば、VGAサイズの複数の撮像素子のうちから一列に並んだ3つの撮像素子を半導体ウェハと一体に切り分けすることで、図3(b)に示したような、3つの測距用撮像素子22a,22b,22cが表面に一体に形成された撮像素子基板21を、容易にかつ低コストで得ることができる。これにより、測距装置3の低コスト化を図ることができる。
なお、前記実施形態では、半導体ウェハ上に形成された複数の撮像素子のうちから一列に並んだ3つの撮像素子を半導体ウェハと一体に切り分けして、両側の2つの撮像素子を測距用撮像素子とした例であったが、これに限らず、半導体ウェハ上に形成された複数の撮像素子のうちから一列に並んだ4つ或いは5つ以上の撮像素子を半導体ウェハと一体に切り分けして、その両側の撮像素子を測距用撮像素子として使用する構成でもよい。
この場合には、一対の測距用撮像素子間の基線長をより長くとることができるので、光学高倍ズーム機能を有するデジタルカメラで望遠側にズームして撮影する場合に、遠方にある被写体をより精度よく測距することが可能となる。
〈実施形態2〉
図6(a)は、本発明の実施形態2に係る測距装置を示す概略縦断面図、図6(b)は、この測距装置の測距用撮像素子を示す平面図である。なお、実施形態1の測距装置と同一機能を有する部材には同一符号を付して説明する。また、この測距装置が設けられるデジタルカメラの構成は、図1、図2に示した実施形態1と同様であり、重複する説明は省略する。
図6(a),(b)に示すように、本実施形態の測距装置3aは、前面側(図6(a)の上側)が開口した筐体20と、この筐体20の前面側に3つの測距用レンズ5a,5c,5bが一列(デジタルカメラ1の左右方向)に一体に形成された透明樹脂材からなるレンズアレイ4と、レンズアレイ4と対向する筐体20内の背面側(図6(a)の下側)に配置された薄板状の撮像素子基板21と、撮像素子基板21上に所定の間隔で一体に形成された平面状(2次元状)の3つの測距用撮像素子22a,22b,22cと、撮像素子基板21の背面に配置された回路基板23を備えている。このように、本実施形態では、レンズアレイ4の両側に設けた2つの測距用レンズ5a,5bの間に更に測距用レンズ5cを設けた構成である。
3つの測距用撮像素子22a,22b,22cは、各測距用レンズ5a,5c,5bとそれぞれ対向するようにして配置されている。各測距用レンズ5a,5c,5bの各光軸は平行であり、3つの測距用撮像素子22a,22b,22cの各撮像領域22a1,22b1,22c1の対角中心と各測距用レンズ5a,5c,5bの光軸が略一致するように位置決めされている。各測距用レンズ5a,5c,5bは、該測距用レンズ5a,5c,5bに入射する被写体光が各撮像領域22a1,22c1,22b1に結像するような焦点距離を有している。各測距用レンズ5a,5c,5bの画角は同じである。
なお、撮像素子基板21上に一体に形成された測距用撮像素子22a,22b,22cは、図5に示した実施形態1と同様に、半導体ウェハ上に周知の半導体プロセスによって形成された複数の撮像素子のうちから一列に並んだ3つの撮像素子を半導体ウェハと一体に切り分けしたものである。
回路基板23には測距用演算部24等が設けられており、測距用演算部24は、3つの測距用撮像素子22a,22b,22cのうちの選択した2つの測距用撮像素子(本実施形態では、通常の測距時は両側の2つの測距用撮像素子22a,22c、より近距離の測距時は隣接する2つの測距用撮像素子22a,22b)の各撮像領域から出力される画素出力信号を取り込み、各撮像領域にそれぞれ結像された被写体像間のずれ(視差)を算出して、被写体までの距離を算出する。
(測距装置3aによる測距動作)
次に、前記デジタルカメラ1で被写体を撮影する際における、測距装置3aによる測距動作について説明する。
撮影者が電源スイッチ(不図示)をONして撮影モードに設定すると、制御部14から測距装置3aに測距開始指令信号が出力される。そして、3つの各測距用レンズ5a,5c,5bに入射する被写体光が各測距用撮像素子22a,22c,22bの撮像領域22a1,22c1,22b1にそれぞれ結像される。
この際、図7(a)に示すように、隣接する2つの測距用撮像素子22a,22b間の基線長D1は、両側の2つの測距用撮像素子22a,22c間の基線長D2よりも短いので、撮像領域22a1,22b1にそれぞれ結像された被写体像間のずれ(視差)よって、より近接側の位置A付近までを精度よく測距することができる。
また、図7(b)に示すように、両側の2つの測距用撮像素子22a,22c間の基線長D2は、隣接する2つの測距用撮像素子22a,22b基線長D1よりも長いので、位置B(位置B>位置A)よりも近距離側は精度よく測距できないが、撮像領域22a1,22c1にそれぞれ結像された被写体像間のずれ(視差)よって、位置Bよりも遠方側を精度よく測距することができる。
そして、例えば、被写体がより近接位置にある場合(図7(a),(b)に示した位置Aから位置Bの間の近距離に被写体が位置している場合)には、測距用撮像素子22a,22bの各撮像領域22a1,22b1から出力される画素出力信号を取り込み、各撮像領域22a1,22b1にそれぞれ結像された被写体像間のずれ(視差)を算出することで、被写体までの距離を精度よく算出することができる。算出された被写体までの距離情報は、制御部14に出力される。
また、例えば、被写体がある程度の近距離から遠距離側にある場合(図7(b)に示した位置Bよりも遠方側に被写体が位置している場合)には、測距用撮像素子22a,22cの各撮像領域22a1,22c1から出力される画素出力信号を取り込み、各撮像領域22a1,22c1にそれぞれ結像された被写体像間のずれ(視差)を算出することで、被写体までの距離を精度よく算出することができる。算出された被写体までの距離情報は、制御部14に出力される。
そして、制御部14は、入力された距離情報に基づいてフォーカスレンズ駆動部16を駆動制御して、撮像レンズ2のフォーカスレンズ群を合焦位置に移動させて、被写体像をCCDイメージセンサ11の各画素(受光面)に結像させる。
このように、本実施形態の測距装置3aを備えたデジタルカメラ1によれば、被写体がより近接位置にある場合には、3つの測距用撮像素子22a,22b,22cのうちの基線長の短い隣接する測距用撮像素子22a,22bの各撮像領域22a1,22b1から出力される画素出力信号に基づいて測距を行い、被写体がある程度の近距離から遠距離側にある場合には、3つの測距用撮像素子22a,22b,22cのうちの基線長の長い両側の測距用撮像素子22a,22cの各撮像領域22a1,22c1から出力される画素出力信号に基づいて測距を行うことができる。
よって、被写体がより近接位置にある場合でも、被写体までの距離を精度よく測距することができる。
更に、本実施形態においても実施形態1と同様に、周知の半導体プロセスで半導体ウェハ上に形成された例えば、VGAサイズの複数の撮像素子のうちから一列に並んだ3つの撮像素子を半導体ウェハと一体に切り分けすることで、図6(b)に示したような、3つの測距用撮像素子22a,22b,22cが表面に一体に形成された撮像素子基板21を、容易にかつ低コストで得ることができる。
これにより、各測距用撮像素子22a,22b,22cの位置ずれ及び角度ずれを補正するための作業を行うことなく、各測距用撮像素子22a,22b,22cを所定位置に精度よく配置するとともに、各測距用撮像素子22a,22b,22cの受光面に角度ずれ(傾き)がないように配置することができるので、被写体までの距離を安定して精度よく測距することができる。
〈実施形態3〉
図8(a)は、本発明の実施形態3に係る測距装置を示す概略断面図、図8(b)は、この測距装置の測距用撮像素子を示す平面図である。なお、実施形態1、2の測距装置と同一機能を有する部材には同一符号を付して説明する。また、この測距装置が設けられるデジタルカメラの構成は、図1、図2に示した実施形態1と同様であり、重複する説明は省略する。
実施形態2では、3つの測距用レンズと3つの測距用撮像素子を備えていたが、本実施形態に係る測距装置3bは、図8(a)に示すように、一列に配列された4つの測距用レンズ5a,5c,5d,5bと4つの測距用撮像素子22a,22b,22c,22dを備えている。
レンズアレイ4の前面側(図8(a)の上側)の両側には2つの測距用レンズ5a,5bが一体に形成され、レンズアレイ4の背面側(図8(a)の下側)には前記上面側の測距用レンズ5a,5bの内側に位置するようにして2つの測距用レンズ5b,5dが一体に形成されている。4つの各測距用レンズ5a,5c,5d,5bの各光軸は平行であり、4つの測距用撮像素子22a,22b,22c,22dの各撮像領域22a1,22b1,22c1,22d1の対角中心と各測距用レンズ5a,5c,5d,5bの光軸が略一致するように位置決めされている。
レンズアレイ4の前面側の各測距用レンズ5a,5bと背面側の各測距用レンズ5c,5dは、該各測距用レンズ5a,5b,5c,5dに入射する被写体光が同一平面上の対応する各撮像領域22a1,22d1,22b1,22c1に結像するような焦点距離に設定されている。即ち、両側の2つの測距用レンズ5a,5bの方が内側の2つの測距用レンズ5c,5dよりも前方側に位置しているので、測距用レンズ5a,5bの焦点距離の方が測距用レンズ5c,5dの焦点距離よりも長くなるように設定されている。
更に、内側の2つの各測距用レンズ5c,5dの画角は、両側の2つの各測距用レンズ5a,5bの画角よりも広くなるように設定されている。
図8(b)に示した4つの各測距用撮像素子22a,22b,22c,22d(各撮像領域22a1,22b1,22c1,22d1)は、実施形態1と同様に、周知の半導体プロセスで半導体ウェハ上に形成された例えば、VGAサイズの複数の撮像素子から一列に並んだ4つの撮像素子をウェハと一体に切り分けすることで得ることができる。
(測距装置3bによる測距動作)
次に、前記デジタルカメラ1で被写体を撮影する際における、測距装置3bによる測距動作について説明する。
撮影者が電源スイッチ(不図示)をONして撮影モードに設定すると、制御部14から測距装置3bに測距開始指令信号が出力される。そして、4つの各測距用レンズ5a,5c,5d,5bに入射する被写体光が4つの各測距用撮像素子22a,22b,22c,22dの各撮像領域2a1,22b1,22c1,22d1にそれぞれ結像される。
この際、図9(a)に示すように、内側の2つの各測距用撮像素子22b,22c(撮像領域22b1,22c1)間の基線長D1は、両側の2つの測距用撮像素子22a,22d(撮像領域22a1,22d1)間の基線長D2よりも短いので、内側の撮像領域22b1,22c1にそれぞれ結像された被写体像間のずれ(視差)よって、より近接側の位置A付近を精度よく測距することができる。
また、図9(b)に示すように、両側の2つの測距用撮像素子22a,22d(撮像領域22a1,22d1)間の基線長D2は、内側の2つの測距用撮像素子22b,22c(撮像領域22b1,22c1)間の基線長D1よりも長いので、位置B(位置B>位置A)よりも近距離側は精度よく測距できないが、撮像領域22a1,22d1にそれぞれ結像された被写体像間のずれ(視差)よって、位置Bよりも遠方側を精度よく測距することができる。
そして、例えば、被写体がより近接位置にある場合(図9(a),(b)に示した位置Aから位置Bの間の近距離に被写体が位置している場合)には、内側の2つの測距用撮像素子22b,22cの各撮像領域22b1,22c1から出力される画素出力信号を取り込み、各撮像領域22b1,22c1にそれぞれ結像された被写体像間のずれ(視差)を算出することで、被写体までの距離を精度よく算出することができる。算出された被写体までの距離情報は、制御部14に出力される。
また、例えば、被写体がある程度の近距離から遠距離側にある場合(図9(b)に示した位置Bよりも遠方側に被写体が位置している場合)には、両側の2つの測距用撮像素子22a,22dの各撮像領域22a1,22d1から出力される画素出力信号を取り込み、各撮像領域22a1,22d1にそれぞれ結像された被写体像間のずれ(視差)を算出することで、被写体までの距離を精度よく算出することができる。算出された被写体までの距離情報は、制御部14に出力される。
そして、制御部14は、入力された距離情報に基づいてフォーカスレンズ駆動部16を駆動制御して、撮像レンズ系2のフォーカスレンズ群を合焦位置に移動させて、被写体像をCCDイメージセンサ11の各画素(受光面)に結像させる。
このように、本実施形態の測距装置3bを備えたデジタルカメラ1によれば、被写体がより近接位置にある場合には、4つの測距用撮像素子22a,22b,22c,22dのうちの基線長の短い内側2つの測距用撮像素子22b,22cの各撮像領域22b1,22c1から出力される画素出力信号に基づいて測距を行い、被写体がある程度の近距離から遠距離側にある場合には、4つの測距用撮像素子22a,22b,22c,22dのうちの基線長の長い両側の2つの測距用撮像素子22a,22dの各撮像領域22a1,22d1から出力される画素出力信号に基づいて測距を行うことができる。
よって、被写体がより近接位置にある場合でも、被写体までの距離を精度よく測距することができる。
更に、本実施形態においても実施形態1と同様に、周知の半導体プロセスで半導体ウェハ上に形成された例えば、VGAサイズの複数の撮像素子のうちから一列に並んだ4つの撮像素子を半導体ウェハと一体に切り分けすることで、図8(b)に示したような、4つの測距用撮像素子22a,22b,22c,22dが表面に一体に形成された撮像素子基板21を、容易にかつ低コストで得ることができる。
これにより、各測距用撮像素子22a,22b,22c,22dの位置ずれ及び角度ずれを補正するための作業を行うことなく、各測距用撮像素子22a,22b,22c,22dを所定位置に精度よく配置するとともに、各測距用撮像素子22a,22b,22c,22dの受光面に角度ずれ(傾き)がないように配置することができるので、被写体までの距離を安定して精度よく測距することができる。
〈実施形態4〉
前記デジタルカメラ1では、撮像レンズ2にズームレンズ群を有しているので、例えば、28〜300mm(35mm判換算)の光学高倍ズーム機能を備えている場合、例えば、図10(a),(b)に示すように、最広角側(図10(a))と最望遠側(図10(b))では撮影画角(実線で囲った範囲C1)が大きく変化する。なお、図10(a),(b)では、被写体は中央の2人の人物である。
このように、光学高倍ズーム機能を備えているデジタルカメラ1の場合、最広角側と最望遠側では撮影時の画角が大きく変化する。一方、一対(2つ)の測距用レンズと測距用撮像素子が対向配置された構成の従来の測距装置では、測距用レンズの測距画角は、ズーム倍率によって変化する撮影画角に対応できるように、例えば、28〜300mm(35mm判換算)の中間の100mm(35mm判換算)程度のやや望遠側の画角に設定されている。
このため、撮影画角が100mm(35mm判換算)前後の場合には精度よく測距できるが、撮影画角が最広角側(28mm(35mm判換算))又は最望遠側(300mm(35mm判換算))にズームして撮影する場合には、測距画角と撮影画角のズレが大きくなり、測距精度が低下する。
そこで、本実施形態では、図8(a)、図9(a),(b)に示した実施形態3の測距装置3bにおいて、4つの測距用レンズ5a,5b,5c,5dのうちの内側の2つの測距用レンズ5c,5dの画角を、例えば50mm(35mm判換算)相当の広角測距画角(例えば、図10(a)の一点鎖線で囲った範囲C2)となるように設定し、両側の2つの測距用レンズ5a,5bの画角を、例えば150mm(35mm判換算)相当の望遠測距画角(例えば、図10(b)の一点鎖線で囲った範囲C3)となるように設定している。他の構成は実施形態3と同様である。即ち、内側の各測距用レンズ5c,5dの画角が、両側の各測距用レンズ5a,5bの画角よりも広くなるように設定されている。
そして、図1、図2に示したデジタルカメラ1の撮影レンズ2の撮影画角を、例えば、28〜100mm(35mm判換算))程度に設定した場合、測距用演算部24は、制御部14から入力される撮影画角情報に応じて、広角測距画角に設定された内側の2つの測距用レンズ5c,5dに対応している撮像領域22b1,22c1からの画素出力信号を取り込み、前記同様に入力された画素出力信号に基づいて測距を行う。そして、制御部14は、入力された測距情報に基づいてフォーカスレンズ駆動部16を駆動制御して、撮像レンズ系2のフォーカスレンズ群を合焦位置に移動させて、被写体像をCCDイメージセンサ11の受光面に結像させる。
また、撮影レンズ系2の撮影画角を例えば、100〜300mm(35mm判換算)程度に設定した場合、測距用演算部24は、制御部14から入力される撮影画角情報に応じて、望遠測距画角に設定された両側の2つの測距用レンズ5a,5bに対応している撮像領域22a1,22d1からの画素出力信号を取り込み、前記同様に入力された画素出力信号に基づいて測距を行う。そして、制御部14は、入力された測距情報に基づいてフォーカスレンズ駆動部16を駆動制御して、撮像レンズ2のフォーカスレンズ群を合焦位置に移動させて、被写体像をCCDイメージセンサ11の受光面に結像させる。
このように、本実施形態の測距装置によれば、4つの測距用レンズ5a,5b,5c,5dのうちの内側の2つの測距用レンズ5c,5dの画角を広角測距画角に設定し、両側の2つの測距用レンズ5a,5bの画角を望遠測距画角に設定している。これにより、撮像レンズ系2が例えば、28〜300mm(35mm判換算)と広範囲な撮影画角を有する場合でも、撮影時に設定した撮影画角に応じて測距画角を広角測距画角又は望遠測距画角に設定することができるので、撮影画角と測距画角のズレを小さくして精度よく測距することができる。
〈実施形態5〉
図11(a)は、本発明の実施形態5に係る測距装置を示す概略断面図、図11(b)は、この測距装置の測距用撮像素子を示す平面図である。である。なお、この測距装置が搭載されるデジタルカメラの構成は、図1、図2に示した実施形態1と同様であり、重複する説明は省略する。
実施形態3では、一列に配列された4つの測距用レンズ5a,5c,5d,5bと4つの測距用撮像素子22a,22b,22c,22dを備えていたが、本実施形態に係る測距装置3cは、図11(a)、図12(a),(b)に示すように、透明樹脂材からなる第1のレンズアレイ4aの上面両側に2つの測距用レンズ5a,5bを一体に形成し、透明樹脂材からなる第2のレンズアレイ4bの上面の隣接する左側と中央に2つの測距用レンズ5c,5dを一体に形成して、第1、第2の各レンズアレイ4a,4bを筐体20の開口した前面側(図11(a)の上側)に段違いにして配置している。図12(a),(b)に示すように、第1のレンズアレイ4aは、第2のレンズアレイ4bの長手方向の側面上側に略接するようにして配置されている。
筐体20内の背面側(図11(a)の下側)には、図11(b)に示すように、第1、第2の各レンズアレイ4a,4bと対向するようにして、6つの測距用撮像素子22a,22b,22c,22d,22e,22f(撮像領域22a1,22b1,22c1,22d1,22e1,22f1)が形成された撮像素子基板21が配置されている。
撮像素子基板21上には、3つの測距用撮像素子22a,22b,22cと3つの測距用撮像素子22d,22e,22fとが2列に配置されている。二列に並んだ各測距用撮像素子22a,22b,22c(各撮像領域22a1,22b1,22c1)及び各測距用撮像素子22d,22e,22f(各撮像領域22d1,22e1,22f1)は、実施形態1と同様に、周知の半導体プロセスで半導体ウェハ上に形成された例えば、VGAサイズの複数の撮像素子から二列に並んだ3つの撮像素子(全体で6つの撮像素子)をウェハと一体に切り分けすることで得ることができる。
4つの各測距用レンズ5a〜5dの各光軸は平行であり、4つの測距用撮像素子22a,22c,22d,22eの各撮像領域22a1,22c1,22d1,22e1の対角中心と各測距用レンズ5a,5b,5c,5dの光軸が略一致するように位置決めされている。なお、第1のレンズアレイ4aの各測距用レンズ5a,5b間の中央部、及び第2のレンズアレイ4bの右側には、測距用レンズは設けられておらず、遮蔽状態にある。よって、6つの測距用撮像素子22a,22b,22c,22d,22e,22fのうちの中央部の測距用撮像素子22bと右側の測距用撮像素子22fからは画素出力信号が出力されることはない。
第1のレンズアレイ4aの各測距用レンズ5a,5bは、該各測距用レンズ5a,5bに入射する被写体光が対応する同一平面上の各撮像領域22a1,22c1に結像するような焦点距離に設定されている。同様に、第2のレンズアレイ4bの各測距用レンズ5c,5dは、該各測距用レンズ5c,5dに入射する被写体光が対応する同一平面上の各撮像領域22d1,22e1に結像するような焦点距離に設定されている。即ち、第1のレンズアレイ4aの方が第2のレンズアレイ4bよりも前方側に位置しているので、測距用レンズ5a,5bの焦点距離の方が測距用レンズ5c,5dの焦点距離よりも長くなるように設定されている。
更に、第2のレンズアレイ4bの各測距用レンズ5c,5dの画角は、第1のレンズアレイ4a側の各測距用レンズ5a,5bの画角よりも広くなるように設定されている。
そして、本実施形態においても、実施形態3と同様に撮影者が電源スイッチ(不図示)をONして撮影モードに設定すると、制御部14から測距装置3cに測距開始指令信号が出力される。そして、4つの各測距用レンズ5a,5c,5d,5bに入射する被写体光が4つの各測距用撮像素子22a,22c,22d,22eの各撮像領域2a1,22c1,22d1,22e1にそれぞれ結像される。
この際、図12(a)に示すように、第2のレンズアレイ4bの各測距用レンズ5c,5d(撮像領域22d1,22e1)間の基線長D1は、第1のレンズアレイ4a側の各測距用レンズ5a,5b(撮像領域22a1,22c1)間の基線長D2よりも短いので、より近距離側の位置付近を精度よく測距することができる。よって、被写体がより近距離位置付近にある場合には、測距用演算部24は測距用撮像素子22d,22eの各撮像領域22d1,22e1から出力される画素出力信号を取り込み、各撮像領域22d1,22e1にそれぞれ結像された被写体像間のずれ(視差)を算出することで、被写体までの距離を精度よく測距することができる。算出された被写体までの距離情報は、制御部14に出力される。
また、第1のレンズアレイ4a側の各測距用レンズ5a,5b(撮像領域22a1,22c1)間の基線長D2は、第2のレンズアレイ4bの各測距用レンズ5c,5d(撮像領域22d1,22e1)間の基線長D1よりも長い。よって、撮像領域22a1,22c1にそれぞれ結像された被写体像間のずれ(視差)を算出することで、ある程度近接した位置から遠方側を精度よく測距することができる。算出された被写体までの距離情報は、制御部14に出力される。
このように、本実施形態の測距装置3cにおいても、被写体がより近距離付近にある場合でも、基線長の短い第2のレンズアレイ4bの各測距用レンズ5c,5dに対応した各撮像領域22d1,22e1から出力される画素出力信号に基づいて精度よく測距することができる。
また、本実施形態の測距装置3cでは、第1のレンズアレイ4aと第2のレンズアレイ4bがそれぞれ別体で形成されているので、第1、第2の各レンズアレイ4a,4bの位置をそれぞれ別々に設定することができる。これにより、撮像領域のサイズや基線長の長さに応じた最適な測距用レンズの焦点距離を、測距用レンズ5a,5b側と測距用レンズ,5c,5d側とで別々に調整することが可能となる。
更に、本実施形態においても実施形態1と同様に、周知の半導体プロセスで半導体ウェハ上に形成された例えば、VGAサイズの複数の撮像素子のうちから二列に並んだ全部で6つの撮像素子を半導体ウェハと一体に切り分けすることで、図11(b)に示したような、二列に並んだ各測距用撮像素子22a,22b,22cと各測距用撮像素子22d,22e,22fが表面に一体に形成された撮像素子基板21を、容易にかつ低コストで得ることができる。
これにより、二列に並んだ各測距用撮像素子22a,22b,22cと各測距用撮像素子22d,22e,22fの位置ずれ及び角度ずれを補正するための作業を行うことなく、各測距用撮像素子22a,22b,22cと各測距用撮像素子22d,22e,22fを所定位置に精度よく配置するとともに、各測距用撮像素子22a,22b,22cと各測距用撮像素子22d,22e,22fの受光面に角度ずれ(傾き)がないように配置することができるので、被写体までの距離を安定して精度よく測距することができる。
〈実施形態6〉
図13は、本発明の実施形態6に係る測距装置を備えたデジタルカメラのシステム構成の概要を示すブロック図である。
図13に示すように、本実施形態のデジタルカメラ1aは、制御部14内に、CCDイメージセンサ11から信号処理部12を介して取り込まれる撮像信号に基づいてオートフォーカス制御を行うオートフォーカス制御部(以下、「AF制御部」という)14aを備えている。デジタルカメラ1aの構成は、図2に示した実施形態1と同様であり、重複する説明は省略する。なお、図13に示した前記測距装置3aは実施形態2のものであるが、実施形態1又は3〜5の測距装置であってもよい。
AF制御部14aは、CCDイメージセンサ11から出力される撮像信号を信号処理部12を介して取り込み、取り込まれた撮像信号からAF(自動合焦)評価値を算出する。
このAF評価値は、例えば高周波成分抽出フィルタの出力積分値や、近接画素の輝度差の積分値によって算出される。合焦状態にあるときは、被写体のエッジ部分がはっきりとしているため、高周波成分が一番高くなる。これを利用して、AF動作時(合焦検出動作時)には、撮影レンズの各フォーカス位置におけるAF評価値を取得して、その極大になる点を合焦検出位置としてAF動作が実行される。
即ち、レリーズボタン6(図1参照)が押圧操作されると、AF制御部14aからフォーカスレンズ駆動部16への駆動指令により撮影レンズ2のフォーカスレンズ群が光軸方向へ移動し、例えば、いわゆる山登りAFと称されるコントラスト評価方式のAF動作が実行される。AF(合焦)対象範囲が無限から至近までの全領域であった場合、撮影レンズ2のフォーカスレンズ群は、至近から無限、又は無限から至近までの間の各フォーカス位置に移動し、各フォーカス位置における前記AF評価値が極大になる点を合焦位置としてフォーカスレンズ群を合焦位置に移動させ、合焦させる。
このように、本実施形態のデジタルカメラ1aは、外側式の測距装置3aの他に、CCDイメージセンサ11から取り込まれる撮像信号から自動合焦制御を行うAF制御部14aを備えているので、前記した測距装置3aで得られた測距情報に基づいた合焦動作と、AF制御部14aによる前記した合焦動作を同時に実行することにより、被写体に対して素早くかつ精度よくピント合わせすることができる。
即ち、前記したAF制御部14aによる合焦動作では、例えば、レンズ繰り出し量が大きい(ズーム倍率が高い)望遠側での撮影時等の場合には撮影レンズ2のフォーカスレンズ群の移動量も増加し、合焦するまでに時間を要することがある。
これに対して、本実施形態では、最初に測距装置3aで得られた距離情報に基づいて撮影レンズ2のフォーカスレンズ群を合焦位置付近まで素早く移動させた後に、AF制御部14aによる前記合焦動作により撮影レンズ2のフォーカスレンズ群を合焦位置に移動させることで、AF制御部14aによる合焦動作時におけるフォーカスレンズ群の移動範囲を小さくできる。これにより、被写体に対して素早くかつ精度よくピント合わせすることができるので、シャッターチャンスを逃すことなく撮影を行うことができる。
なお、操作部13による切替え操作によって、測距装置3aで得られた距離情報に基づいた合焦動作とAF制御部14aによる合焦動作のいずれか一方を選択して、選択した一方(例えば、測距装置3a側)で合焦動作を行うようにすることもできる。
前記各実施形態では、本発明に係る測距装置をデジタルカメラに適用した例であったが、これ以外にも、例えば、デジタルビデオカメラ、車載搭載用カメラ、携帯機器搭載用カメラ、監視用カメラなどに、測距を行う測距装置として搭載することが可能である。
1、1a デジタルタカメラ(撮像装置)
2 撮影レンズ
3、3a、3b、3c 測距装置
4 レンズアレイ
4a 第1のレンズアレイ
4b 第2のレンズアレイ
5a,5b,5c,5d 測距用レンズ
11 CCDイメージセンサ
12 信号処理部
14 制御部
14a AF制御部
22a,22b,22c,22d,22e,22f 測距用撮像素子
22a1,22b1,22c1,22d1,22e1,22f1 撮像領域
24 測距用演算部
特開2002−90616号公報

Claims (7)

  1. 所定の間隔を設けて配置された複数の撮像素子と、
    前記複数の撮像素子上に測距対象物像を結像させる測距用レンズと、
    前記測距対象物像が結像された前記撮像素子から出力される信号に基づいて測距対象物までの距離を算出する距離算出手段とを備えた測距装置において、
    前記複数の撮像素子は、2次元撮像素子であって、かつ半導体ウェハと一体に切り分けされて同一基板上に形成されており、
    前記複数の撮像素子のうちの少なくとも2つの撮像素子上に、前記測距用レンズを通して測距対象物像を結像させ、
    前記距離算出手段は、前記測距対象物像が結像された前記撮像素子から出力される信号に基づいて測距対象物までの距離を算出し、
    前記測距用レンズは、前記少なくとも2つの撮像素子と対向するようにしてレンズアレイに一体に複数形成され、前記複数の撮像素子のうちの少なくとも1つの撮像素子を間に挟んでその両側に位置する2つの撮像素子に対向配置されて、前記レンズアレイに一列に2つ形成されており、
    前記測距用レンズが対向配置されている前記2つの撮像素子に挟まれている前記少なくとも1つの撮像素子には、測距用レンズが対向配置されていないことを特徴とする測距装置。
  2. 所定の間隔を設けて配置された複数の測距用撮像素子と、前記複数の測距用撮像素子上に測距対象物像を結像させる測距用レンズと、前記測距対象物像が結像された前記測距用撮像素子から出力される信号に基づいて測距対象物までの距離を算出する距離算出手段とを備えた測距装置において、
    前記複数の測距用撮像素子は、2次元撮像素子であって、かつ同一基板上に形成されており、前記複数個の撮像素子のうちの少なくとも2つ測距用撮像素子上に、前記測距用レンズを通して測距対象物像を結像させ、
    前記測距用レンズは、複数の前記測距用撮像素子と対向するようにしてレンズアレイに一体に一列に3つ形成され、レンズ間の距離を第1の距離に設定した一対の第1レンズと、レンズ間の距離を前記第1の距離よりも長い第2の距離に設定した一対の第2レンズを有し、
    前記一対の第1レンズは、3つのうちの隣接位置にある2つの測距用レンズであり、前記一対の第2レンズは、3つのうちの両側位置にある2つの測距用レンズであり、
    前記一対の第1レンズ及び前記一対の第2レンズを通してそれぞれ得られた測距対象物像を、対向配置された前記測距用撮像素子上に結像させ、
    前記距離算出手段は、前記一対の第1レンズを通して得られた測距対象物像が結像された前記測距用撮像素子及び前記一対の第2レンズを通して得られた測距対象物像が結像された前記測距用撮像素子からそれぞれ出力される信号に基づいて測距対象物までの距離を算出することを特徴とする測距装置。
  3. 所定の間隔を設けて配置された複数の測距用撮像素子と、前記複数の測距用撮像素子上に測距対象物像を結像させる測距用レンズと、前記測距対象物像が結像された前記測距用撮像素子から出力される信号に基づいて測距対象物までの距離を算出する距離算出手段とを備えた測距装置において、
    前記複数の測距用撮像素子は、2次元撮像素子であって、かつ同一基板上に形成されており、前記複数個の撮像素子のうちの少なくとも2つ測距用撮像素子上に、前記測距用レンズを通して測距対象物像を結像させ、
    前記測距用レンズは、複数の前記測距用撮像素子と対向するようにしてレンズアレイに一体に一列に4つ形成され、レンズ間の距離を第1の距離に設定した一対の第1レンズと、レンズ間の距離を前記第1の距離よりも長い第2の距離に設定した一対の第2レンズを有し、
    前記一対の第1レンズは、4つのうちの内側位置にある2つの測距用レンズであり、前記一対の第2レンズは、4つのうちの両側位置にある2つの測距用レンズであり、更に、前記内側の2つの測距用レンズは前記レンズアレイの背面側に形成され、前記両側の2つの測距用レンズは前記レンズアレイの前面側に形成されており、
    前記一対の第1レンズ及び前記一対の第2レンズを通してそれぞれ得られた測距対象物像を、対向配置された前記測距用撮像素子上に結像させ、
    前記距離算出手段は、前記一対の第1レンズを通して得られた測距対象物像が結像された前記測距用撮像素子及び前記一対の第2レンズを通して得られた測距対象物像が結像された前記測距用撮像素子からそれぞれ出力される信号に基づいて、測距対象物までの距離を算出することを特徴とする測距装置。
  4. 所定の間隔を設けて配置された複数の測距用撮像素子と、前記複数の測距用撮像素子上に測距対象物像を結像させる測距用レンズと、前記測距対象物像が結像された前記測距用撮像素子から出力される信号に基づいて測距対象物までの距離を算出する距離算出手段とを備えた測距装置において、
    前記複数の測距用撮像素子は、2次元撮像素子であって、かつ同一基板上に形成されており、前記複数個の撮像素子のうちの少なくとも2つ測距用撮像素子上に、前記測距用レンズを通して測距対象物像を結像させ、
    前記測距用レンズは、複数の前記測距用撮像素子と対向するようにしてレンズアレイに一体に複数形成され、レンズ間の距離を第1の距離に設定した一対の第1レンズと、レンズ間の距離を前記第1の距離よりも長い第2の距離に設定した一対の第2レンズを有し、
    前記一対の第1レンズは第1のレンズアレイ上に一体に形成され、前記一対の第2レンズは第2のレンズアレイ上に一体に形成されており、前記第1のレンズアレイの長手方向の側面に隣接するようにして前記第2のレンズアレイが配置され、かつ前記第2のレンズアレイが前記第1のレンズアレイよりも前記測距用撮像素子と反対側に突出するように段差が設けられており、
    前記一対の第1レンズ及び前記一対の第2レンズを通してそれぞれ得られた測距対象物像を、対向配置された前記測距用撮像素子上に結像させ、
    前記距離算出手段は、前記一対の第1レンズを通して得られた測距対象物像が結像された前記測距用撮像素子及び前記一対の第2レンズを通して得られた測距対象物像が結像された前記測距用撮像素子からそれぞれ出力される信号に基づいて、測距対象物までの距離を算出することを特徴とする測距装置。
  5. 前記各測距用撮像素子は、配置された前記第1、第2のレンズアレイに対応するようにして2列に並んだ3つ以上の撮像素子を半導体ウェハと一体に切り分けしたものであることを特徴とする請求項に記載の測距装置。
  6. 前記一対の第1レンズの画角は、前記一対の第2レンズの画角よりも広く設定されていることを特徴とする請求項乃至のいずれか一項に記載の測距装置。
  7. 撮影レンズを通して被写体像が結像される撮影用撮像素子と、該撮影用撮像素子から出力される信号に基づいて画像データを生成する撮像装置において、
    前記撮像装置は、被写体までの距離を測定するための外側式の測距装置を搭載しており、前記測距装置が、請求項1乃至のいずれか一項に記載の測距装置であることを特徴とする撮像装置。
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