JP5681841B1 - 新規な結晶性アリールアルキルアミン化合物およびその製造方法 - Google Patents

新規な結晶性アリールアルキルアミン化合物およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5681841B1
JP5681841B1 JP2014543659A JP2014543659A JP5681841B1 JP 5681841 B1 JP5681841 B1 JP 5681841B1 JP 2014543659 A JP2014543659 A JP 2014543659A JP 2014543659 A JP2014543659 A JP 2014543659A JP 5681841 B1 JP5681841 B1 JP 5681841B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
naphthyl
ethylamino
pyrrolidin
crystals
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014543659A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2015034031A1 (ja
Inventor
洋 宮崎
洋 宮崎
太嘉雄 駒坂
太嘉雄 駒坂
穣治 鶴本
穣治 鶴本
威士 植村
威士 植村
悠司 森田
悠司 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Tanabe Pharma Corp
Original Assignee
Mitsubishi Tanabe Pharma Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Tanabe Pharma Corp filed Critical Mitsubishi Tanabe Pharma Corp
Priority to JP2014543659A priority Critical patent/JP5681841B1/ja
Priority claimed from PCT/JP2014/073426 external-priority patent/WO2015034031A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5681841B1 publication Critical patent/JP5681841B1/ja
Publication of JPWO2015034031A1 publication Critical patent/JPWO2015034031A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

本発明は、アリールアルキルアミン化合物の新規な結晶形を提供する。具体的には、4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸の新規な結晶形は優れた安定性を有するため、医薬品の原薬として有用である。また、本発明は、アリールアルキルアミン化合物の工業的に有利な製造方法を提供する。

Description

本発明は、カルシウム感受性受容体(CaSR)に対する活性化作用を有し、医薬、特に副甲状腺機能亢進症等の予防または治療薬として有用な結晶性アリールアルキルアミン化合物およびその製造方法に関する。
同一の化合物において2種以上の結晶形が得られる現象はポリモルフィズム(polymorphism)と呼ばれ、個々の結晶形は互いに結晶多形と呼ばれている。結晶形が異なると、密度、融点、溶解度、安定性などの物理化学的性質が異なる場合がある。
したがって、医薬品になりうる化合物のポリモルフィズムを検討し、優れた物理化学的性質の単一結晶を獲得することは有用である。しかしながら、単一結晶を見出すこと、及び供給する方法を発見することは容易ではなく、また、医薬品になりうる化合物の結晶が医薬品として望ましい物理化学的性質を持つかは、発見した単一結晶の性質を評価しなければ分からず、鋭意検討を必要とする。
一方、特許文献1には、副甲状腺機能亢進症等の予防または治療に有用なアリールアルキルアミン化合物として、例えば、下式で示される4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸(以下、化合物(A)ともいう)の2塩酸塩が記載されている。

しかしながら、特許文献1には、化合物(A)の2塩酸塩(化合物(A’))の固体状態、物理化学的性質およびポリモルフィズムに関する記載はなく、示唆もされていない。
また、特許文献1には、化合物(A)の2塩酸塩(化合物(A’))が以下のように製造することができる旨、記載されている。

さらに、特許文献1には、化合物(B)は、以下のように製造することができる旨、記載されている。
国際公開WO2005/115975
本発明は、副甲状腺機能亢進症等の予防または治療に使用される新規な結晶性アリールアルキルアミン化合物および当該化合物の工業的に有利な製造方法を提供するものである。
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、特許文献1に記載の化合物(A)の2塩酸塩は非晶質として生成し、安定性について検討が必要であることが判明した。そこで、化合物(A)およびその各種塩の形態の物性と安定性について種々検討した結果、医薬品の原薬の形態としてはフリー体である化合物(A)が好ましいことが判明した。さらに、化合物(A)には2種類の結晶形が存在するという知見を得た。これら2種類の結晶は、保存安定性が良好であり、その中でもA形結晶が熱力学的に最も安定な結晶であることを見出した。
一方、特許文献1に記載の化合物(E)は、ジアステレオマー混合物として生成し、カラム精製を行っても各異性体を容易に分離することができなかった。そのため、化合物(B)を製造するには、化合物(E)を、一旦、化合物(F)および化合物(F’)に変換した後、煩雑なカラム精製を行ってジアステレオマーを分離する必要があった。このように、特許文献1に記載の製造方法は、工程数が多く、カラム精製が必須である等、工業的規模で製造するのには不利な製造方法であった。
そこで、工業的に有利な製造方法を種々検討した結果、(1)光学活性な化合物(D)を用いること、(2)化合物(D)の水酸基の保護基として、トリフルオロメタンスルホニル基やメタンスルホニル基等よりも2−ニトロベンゼンスルホニル基を用いること、(3)反応に用いる塩基として、特定の塩基を使用することにより、立体選択性が良好であり、および/または不純物が少ないため、好収率で目的とする化合物(B)を製造することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の要旨は、以下の通りである。
1.4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸の結晶。
2.粉末X線回折スペクトルにおいて、2θで表される回折角度として、17.3°±0.2°および22.6°±0.2°にピークを示す4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸のA形結晶。
3.粉末X線回折スペクトルにおいて、2θで表される回折角度として、14.6°±0.2°、14.8°±0.2°、17.3°±0.2°、22.6°±0.2°および24.5°±0.2°にピークを示す4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸のA形結晶。
4.粉末X線回折スペクトルにおいて、2θで表される回折角度として、12.7°±0.2°、14.6°±0.2°、14.8°±0.2°、17.3°±0.2°、18.6°±0.2°、19.1°±0.2°、20.5°±0.2°、22.6°±0.2°、24.5°±0.2°および28.1°±0.2°にピークを示す4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸のA形結晶。
5.粉末X線回折スペクトルが図1に示すパターンを有する4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸のA形結晶。
6.示差走査熱量測定による融点が、174〜177℃である4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸のA形結晶。
7.粉末X線回折スペクトルにおいて、2θで表される回折角度として、15.9°±0.2°および21.4°±0.2°にピークを示す4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸のB形結晶。
8.粉末X線回折スペクトルにおいて、2θで表される回折角度として、15.9°±0.2°、19.7°±0.2°、21.4°±0.2°、23.8°±0.2°および24.3°±0.2°にピークを示す4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸のB形結晶。
9.粉末X線回折スペクトルにおいて、2θで表される回折角度として、12.6°±0.2°、14.4°±0.2°、15.9°±0.2°、18.6°±0.2°、19.1°±0.2°、19.7°±0.2°、21.4°±0.2°、23.8°±0.2°、24.3°±0.2°および28.0°±0.2°にピークを示す4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸のB形結晶。
10.粉末X線回折スペクトルが図3に示すパターンを有する4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸のB形結晶。
11.示差走査熱量測定による融点が、164〜167℃である4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸のB形結晶。
12.前記1〜11のいずれかに記載の結晶を含有する医薬。
13.前記1〜11のいずれかに記載の結晶および薬理的に許容しうる担体を含有する医薬組成物。
14.前記1〜11のいずれかに記載の結晶を含有するCaSR作動薬。
15.前記1〜11のいずれかに記載の結晶を含有する副甲状腺機能亢進症の予防または治療薬。
16.4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸を適当な溶媒中、塩基の存在下、50〜70℃で酸を加えて結晶化することを特徴とする4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸のA形結晶の製造方法。
17.4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸を適当な溶媒中、塩基の存在下、20〜40℃で酸を加えて素早く結晶化することを特徴とする4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸のB形結晶の製造方法。
18.4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸のB形結晶のスラリーにA形結晶を接種し、40〜70℃で結晶化するか、またはB形結晶を40〜60℃で良溶媒および貧溶媒からなる溶液に溶解した後、20〜25℃で再結晶することを特徴とする4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸のA形結晶の製造方法。
19.式(1):

(式中、Pはアミノ保護基を示す。)
で表される化合物を2−ニトロベンゼンスルホニルハライドと反応させ、式(2):

(式中、Nsは2−ニトロベンゼンスルホニルを示し、Pは前記と同義である。)
で表される化合物とし、これを塩基の存在下、1R−(1−ナフチル)エチルアミンと反応させ、式(3):

(式中、Pは前記と同義である。)
で表される化合物とし、これを脱保護することを特徴とする、式(4):

で表される化合物またはその塩の製造方法。
20.式(4):

で表される化合物またはその塩を、必要に応じて塩基で処理した後、式(5):

(式中、Halはハロゲンを、Rはカルボン酸の保護基を示す。)
で表される化合物と、パラジウム触媒、塩基および配位子の存在下、反応させることにより、式(6):

(式中、Rは前記と同義である。)
で表される化合物またはその塩とし、塩基で加水分解した後、酸で中和することを特徴とする、式(7):

で表される化合物の結晶の製造方法。
21.式(1):

(式中、Pはアミノ保護基を示す。)
で表される化合物を2−ニトロベンゼンスルホニルハライドと反応させ、式(2):

(式中、Nsは2−ニトロベンゼンスルホニルを示し、Pは前記と同義である。)
で表される化合物とし、これを塩基の存在下、1R−(1−ナフチル)エチルアミンと反応させ、式(3):

(式中、Pは前記と同義である。)
で表される化合物とし、これを脱保護して、式(4):

で表される化合物またはその塩とし、必要に応じて塩基で処理した後、式(5):

(式中、Halはハロゲンを、Rはカルボン酸の保護基を示す。)
で表される化合物と、パラジウム触媒、塩基および配位子の存在下、反応させることにより、式(6):

(式中、Rは前記と同義である。)
で表される化合物またはその塩とし、塩基で加水分解した後、酸で中和することを特徴とする、式(7):

で表される化合物の結晶の製造方法。
22.式(6):

(式中、Rはカルボン酸の保護基を示す。)
で表される化合物またはその塩。
23.Rがエチルである前記22に記載の化合物またはその塩。
本発明の化合物(A)の結晶(A形結晶およびB形結晶)は新規であり、安定性が高い結晶形である。特に、本発明化合物(A)の結晶は一定条件下で保存した場合、類縁物質の生成が少ない等、保存安定性が高いという特長を有するため、医薬品の原薬として好ましい結晶形態である。
また、本発明の化合物(A)の結晶の製造方法は、医薬として有用な化合物(A)を短工程かつ収率よく製造することができる工業的に有利な製造方法である。
図1は、化合物(A)のA形結晶の粉末X線回折パターンを示す。 図2は、化合物(A)のA形結晶のDSC曲線を示す。 図3は、化合物(A)のB形結晶の粉末X線回折パターンを示す。 図4は、化合物(A)のB形結晶のDSC曲線を示す。
本明細書において、各記号で表される置換基は、それぞれ以下の意味を表す。
における「アミノ保護基」としては、有機合成化学の分野で通常用いられるアミノ保護基があげられ、例えば、t−ブトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、p−メトキシベンジルなどがあげられる。なかでも、t−ブトキシカルボニルが好ましい。
Halにおける「ハロゲン」としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子があげられる。
Rにおける「カルボン酸の保護基」としては、アルキル、置換アルキルまたはテトラヒドロピラニルなどがあげられる。アルキルとしては、炭素数1〜4個の直鎖または分枝鎖状のアルキルがあげられ、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、第3級ブチルなどがあげられる。置換アルキルとしては、前記アルキルにアルコキシ、フェニル等が置換されたものがあげられ、具体的にはメトキシメチル、メトキシエトキシメチル、ベンジルオキシメチル、ベンジル、トリフェニルメチルなどがあげられる。Rにおける「カルボン酸の保護基」としては、アルキルが好ましく、なかでもエチルが好ましい。
本発明の化合物(A)のA形結晶は、以下の1またはそれ以上により特徴づけられる。
(1)図1に示される粉末X線回折パターンおよび/または図2に示される示差走査熱量測定(DSC)曲線を有することが好ましい。
(2)A形結晶の粉末X線回折パターンにおける特徴的なピークは、2θで表される回折角度として、17.3°±0.2°および22.6°±0.2°をあげることができる。その他の特徴的なピークとして、14.6°±0.2°、14.8°±0.2°および24.5°±0.2°をあげることができ、さらに、12.7°±0.2°、18.6°±0.2°、19.1°±0.2°、20.5°±0.2°および28.1°±0.2°をあげることもできる。
(3)DSCによる融点(補外開始温度)は、174〜177℃であり、特に175℃付近をあげることができる。
本発明の化合物(A)のB形結晶は、以下の1またはそれ以上により特徴づけられる。
(1)図3に示される粉末X線回折パターンおよび/または図4に示されるDSC曲線を有することが好ましい。
(2)B形結晶の粉末X線回折パターンにおける特徴的なピークは、2θで表される回折角度として、15.9°±0.2°および21.4°±0.2°をあげることができる。その他の特徴的なピークとして、19.7°±0.2°、23.8°±0.2°および24.3°±0.2°をあげることができ、さらに、12.6°±0.2°、14.4°±0.2°、18.6°±0.2°、19.1°±0.2°および28.0°±0.2°をあげることもできる。
(3)DSCによる融点(補外開始温度)は、164〜167℃であり、特に、166℃付近をあげることができる。
本発明の化合物(A)は、以下のように製造することができる。

(式中、Pはt−ブトキシカルボニルなどのアミノ保護基を、Nsは2−ニトロベンゼンスルホニル基を、Halは塩素原子、臭素原子などのハロゲンを、Rは炭素数1〜4個のアルキル(エチルなど)などのカルボン酸の保護基を示す。)
工程1:
化合物(1)の水酸基に2−ニトロベンゼンスルホニル基を導入する反応は、Theodora W. Greene, Peter G. M. Wuts, "Protective Groups in Organic Synthesis" 4th. ed., John Wiley & Sons, Inc., 2007に記載の方法に準じて、実施することができ、例えば、化合物(1)と2−ニトロベンゼンスルホニルハライドを溶媒中、塩基の存在下で反応させることができる。
2−ニトロベンゼンスルホニルハライドとしては、2−ニトロベンゼンスルホニルクロリド、2−ニトロベンゼンスルホニルブロミドなどがあげられ、2−ニトロベンゼンスルホニルクロリドが好ましい。
溶媒としては、本反応に影響を及ぼさないものであればよく、例えば、芳香族炭化水素類(ベンゼン、トルエン、キシレン等)、非プロトン性極性溶媒(N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド等)、ニトリル類(アセトニトリル等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、エステル類(酢酸エチル等)、エーテル類(ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等)などがあげられ、このうち、ニトリル類が好ましく、特にアセトニトリルが好ましい。
塩基としては、例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)などがあげられ、このうち、トリエチルアミンが好ましい。
2−ニトロベンゼンスルホニルハライドの使用量は、化合物(1)に対して、1.0〜1.5当量、好ましくは、1.0〜1.1当量である。塩基の使用量は、化合物(I)に対して、1.0〜1.5当量、好ましくは1.0〜1.3当量である。溶媒の使用量は、化合物(1)に対して、2〜5w/w、好ましくは2〜3.5w/wである。本反応は、0℃〜室温で実施することができる。
工程2:
化合物(2)と1R−(1−ナフチル)エチルアミンとの反応は、溶媒中、塩基の存在下で実施することができる。
溶媒としては、本反応に影響を及ぼさないものであればよく、例えば、芳香族炭化水素類(ベンゼン、トルエン、キシレン等)、非プロトン性極性溶媒(N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド等)、ニトリル類(アセトニトリル等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、エステル類(酢酸エチル等)、エーテル類(ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等)などがあげられ、このうち、ニトリル類が好ましく、特にアセトニトリルが好ましい。
塩基としては、例えば、無機塩基(炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、リン酸三カリウムなど)、有機塩基(トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリンなど)などがあげられる。好ましくは炭酸カリウム、リン酸三カリウム、ジイソプロピルエチルアミンがあげられ、なかでも、リン酸三カリウムが好ましい。
1R−(1−ナフチル)エチルアミンの使用量は、化合物(1)に対して、1.1〜1.3当量、好ましくは1.2当量である。塩基の使用量は、通常、0.5〜2当量であるが、リン酸三カリウムの場合には、0.5〜1.5当量、好ましくは、0.7当量である。
溶媒の使用量は、2〜3w/w、好ましくは2.2〜2.4w/wである。
本反応は50〜100℃、好ましくは70〜80℃で実施することができる。
工程3:
化合物(3)の脱保護反応は、Theodora W. Greene, Peter G. M. Wuts, "Protective Groups in Organic Synthesis" 4th. ed., John Wiley & Sons, Inc., 2007に記載の方法に準じて、例えば、溶媒中、酸の存在下で行うことができる。
溶媒としては、アルコール類(メタノール、エタノール、イソプロパノール等)、エーテル類(ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等)等があげられ、なかでも、アルコール類が好ましく、特に、イソプロパノールが好ましい。
酸としては、例えば、トリフルオロ酢酸、塩酸、メタンスルホン酸、アセチルクロリド、プロピオニルクロリド、トリメチルシリルクロリド等があげられ、特に、アセチルクロリドが好ましい。
酸の使用量は、化合物(3)に対して、2〜5当量、好ましくは3〜4当量である。溶媒の使用量は、化合物(3)に対して、3〜10w/w、好ましくは5〜7w/wである。本反応は、0〜100℃、好ましくは50〜70℃で実施することができる。
工程4:
化合物(4)と化合物(5)の反応は、溶媒中、パラジウム触媒、塩基および配位子の存在下で実施することができる。
溶媒としては、本反応に影響を与えないものであればよく、例えば、芳香族炭化水素類(ベンゼン、トルエン、キシレン等)、非プロトン性極性溶媒(N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等)、エーテル類(ジエチルエーテル、1,4−ジオキサン等)、アルコール類(1−ブタノール等)、ニトリル類(アセトニトリル等)もしくはこれらの混合溶媒等があげられる。
パラジウム触媒としては、例えば、塩化パラジウム、酢酸パラジウム、ジクロロ〔1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン〕パラジウム(PdCl(dppf))、またはテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム等があげられる。
塩基としては、例えば、アルカリ金属低級アルコキシド(ナトリウムt−ブトキシド等)、無機塩基(炭酸セシウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等)等があげられる。
配位子としては、例えば、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン、2−ジシクロへキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(S−PHOS)、2−ジシクロへキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(X−PHOS)、または4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(Xantphos)等があげられる。
化合物(5)の使用量は、化合物(4)に対して1.0〜2.0当量、好ましくは1.1〜1.5当量である。パラジウム触媒の使用量は、化合物(4)に対して0.005〜1当量、好ましくは0.01〜0.2当量である。配位子の使用量は、化合物(4)に対して0.005〜1当量、好ましくは0.01〜0.2当量である。塩基の使用量は、化合物(4)に対して0.5〜5当量、好ましくは2.5〜3.5当量である。
本反応は、25〜150℃、好ましくは80〜120℃であり、反応時間は、反応条件によっても異なるが、通常10分間〜12時間であり、好ましくは、30分間〜8時間である。
また、化合物(4)が塩(塩酸塩)や水和物等の形態である場合、常法により、化合物(4)を塩基で処理した後、化合物(5)と反応させることもできる。そのような塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等があげられる。
得られた化合物(6)、好ましくはRがエチルである化合物(6)は新規化合物である。化合物(6)の塩としては塩酸塩が好ましい。
工程5:
化合物(6)の加水分解反応は、常法により、溶媒中、塩基で処理することにより実施することができる。
溶媒としては、アルコール類(メタノール、エタノール、イソプロパノール等)または水等があげられる。
塩基としては、無機塩基(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等)および有機塩基(トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)、ピリジン等)等があげられ、なかでも無機塩基が好ましく、特に水酸化ナトリウムが好ましい。
本反応は0〜100℃で実施することができる。
加水分解反応後、得られた化合物を酸で中和することにより、化合物(A)を得ることができる。
中和に用いられる酸としては、無機酸(炭酸、ホウ酸等)または有機酸(酢酸、クエン酸等)等の弱酸があげられる。なかでも、有機酸が好ましく、特に、クエン酸が好ましい。
溶媒としては、アルコール類(メタノール、エタノール、イソプロパノール等)または水等があげられる。
本工程の加水分解反応により得られた化合物(A)の反応溶液を、50〜70℃の温度条件で酸で中和する場合、化合物(A)をA形結晶として取得することができる。この反応温度にて1〜10時間、好ましくは1〜3時間、酸処理を行った後、10℃から室温までゆっくりと冷却することにより、A形結晶を効率よく生成することができる。
また、化合物(A)の反応溶液を、20〜40℃の温度条件で酸で素早く中和する場合、化合物(A)をB形結晶として取得することができる。この反応温度にて、好ましくは酸を加えて結晶が析出した後、すぐに結晶を濾取することにより、B形結晶を効率よく生成することができる。酸を加えてからB形結晶を濾取するまでの時間は、反応スケールにより異なるが、通常、10秒〜3分であり、好ましくは30秒〜1分である。
化合物(A)のB形結晶は、アルコール類(メタノール、エタノール、イソプロパノール等)を用いてスラリー状態にした後、または上記工程5における酸で中和後に生成するB形結晶のスラリー状態に、A形結晶を接種して撹拌することにより、結晶形をA形結晶に転移させることができる。撹拌温度としては、通常、40〜70℃、好ましくは40〜60℃であり、撹拌時間としては、反応スケール、撹拌温度等により異なるが、通常、1時間〜3日間、好ましくは3時間〜63時間である。
また、化合物(A)のB形結晶は、良溶媒(ジメチルスルホキシド、ジメチルアセトアミド等)および貧溶媒(アルコール類(メタノール、エタノール、イソプロパノール等)、アセトン、トルエン、メチルt−ブチルエーテル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、アセトニトリル、酢酸エチル、水等)を用いて溶解した後、再結晶することにより、A形結晶に転移させることができる。溶解温度としては40〜60℃、好ましくは55℃であり、再結晶する際の温度条件としては20〜25℃である。良溶媒と貧溶媒の混合比(体積比)は、好ましくは1:1〜1:3である。
各反応において、反応後の処理は、通常行われる方法で行えばよく、単離精製は結晶化、蒸留、分液などの慣用される方法を適宜選択し、また組み合わせて行うことができる。本発明において、結晶化の方法としては、公知の方法があげられるが、なかでも、工業的に有利な方法が望ましく、たとえば、再結晶法が好ましい。
本発明の製造方法によれば、化合物(A)のA形結晶またはB形結晶を単一の結晶形として取得することができる。また、得られた化合物(A)は混合物となる場合もある。ここで、混合物とは、1種類以上の他の結晶形を1%以上含有する混合物を意味し、混合物中の混合比率は任意でよい。本発明においては、単一の結晶形が好ましい。
このようにして得られた本発明の化合物(A)の結晶は安定であるため、大量合成が可能となり、錠剤等の製剤化が容易である等の理由から、それ自体、医薬品原薬として有用である。また、本発明の結晶形の混合物であっても医薬品原薬として利用可能である。
また、従来知られている化合物(A)・2塩酸塩では、後述の参考例2および3に記載の通り、医薬品として適用できない溶媒を含む非晶質として製造され、かつ、塩酸および溶媒の化学当量が安定した結晶として取得することが困難であった。これに対し、化合物(A)のフリー体、その1塩酸塩およびその1臭化水素酸塩の各結晶では、酸および溶媒の化学当量が安定した結晶として取得することが可能である。なかでも、本発明の化合物(A)のA形結晶およびB形結晶は、保存安定性が良好であり、特に、化合物(A)のA形結晶は熱力学的にB形結晶より安定である。したがって、本発明の化合物(A)のA形結晶およびB形結晶は品質の高い医薬品原薬を提供することが可能である。
このようにして得られる本発明化合物(A)のA形結晶およびB形結晶は、CaSRの活性化および/またはPTHの産生抑制(および/またはこれらを介したPTHの血中レベル低下)により病態の改善が見込まれる各種疾患の予防または治療に有用である。そのような疾患としては、例えば、副甲状腺機能亢進症(原発性副甲状腺機能亢進症、二次性副甲状腺機能亢進症および異所性副甲状腺機能亢進症等)などが挙げられる。
本発明化合物(A)の結晶を、有効成分として医薬用途に使用する場合、投与方法に応じた不活性な担体とともに用い、慣用の医薬製剤(錠剤、顆粒剤、カプセル剤、散剤、溶液、懸濁液、乳液、注射剤、点滴剤等)として製剤化して用いることができる。かかる担体としては、例えば、一般的な医薬において許容される結合剤(アラビアゴム、ゼラチン、ソルビット、ポリビニルピロリドン等)、賦形剤(乳糖、砂糖、コーンスターチ、ソルビット等)、滑沢剤(ステアリン酸マグネシウム、タルク、ポリエチレングリコール等)、崩壊剤(バレイショデンプン等)などが挙げられる。注射剤や点滴剤とする場合は、注射用蒸留水、生理的食塩水、ブドウ糖水溶液などを用いて製剤化することができる。
本発明化合物(A)の結晶を、医薬用途に使用する場合の投与方法は、特に限定されず、一般的な経口もしくは非経口的な方法(静脈内、筋肉内、皮下、経皮、経鼻、その他経粘膜、経腸など)を適用することができる。
本発明化合物(A)の結晶を、医薬用途に使用する場合の投与量は、有効成分とする化合物のポテンシーや特性に応じ、薬効を発現するのに十分な有効量の範囲で、適宜設定すればよい。投与量は、投与方法、患者の年令、体重、状態によっても異なるが、一般的な投与量、例えば1日当たり、0.001〜300mg/kgの範囲で適切な量に設定される。
以下、実施例、参考例および実験例により本発明を具体的に説明するが、本発明は、これらにより何ら限定されるものではない。
実施例1
4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸(A形結晶)の製造
(1)

化合物1(25.0g)、トリメチルアミン塩酸塩(2.33g)、アセトニトリル(81.0g)およびトリエチルアミン(17.2g)を混合し、混合物を5℃まで冷却した。これに25%2−ニトロベンゼンスルホニルクロリドのトルエン溶液(125g)を滴下し、アセトニトリル(8.53g)で洗い込んだ。反応液を7℃で2時間反応させた。反応後、水(27.0g)を加えた後、水(43.5g)と濃塩酸(5.05g)の混合物を滴下した。室温まで昇温した後、分液した。有機層に水(80.8g)を加えて分液し、再度この操作を行った。有機層を濃縮し、化合物2のトルエン溶液(108ml)を得た。これを単離せず、次工程に用いた。
(2)

化合物2のトルエン溶液(54ml)、1R−(1−ナフチル)エチルアミン(13.7g)、リン酸三カリウム(9.92g)およびアセトニトリル(29.6g)を混合し、70〜75℃で20時間反応させた。反応液を50℃まで冷却し、水(100g)および酢酸エチル(33.8g)を加え、10分間撹拌した後、分液した。有機層を室温まで冷却した後、水(50.0g)およびリン酸三カリウム(2.83g)を加えて撹拌し、分液した。有機層に水(50.0g)を加えて撹拌し、分液した。有機層を濃縮して、化合物3の濃縮残渣(51.5ml)を得た。これを次の工程に用いた。
(3)

イソプロパノール(79.1g)を5℃まで冷却し、アセチルクロリド(18.9g)を滴下した後、イソプロパノール(5.29g)で洗い込んだ。混合物を0〜10℃で30分間反応させた後、化合物3の濃縮残渣(51.5ml)とイソプロパノール(30.0g)の混合物を滴下し、イソプロパノール(12.3g)で洗い込んだ。反応液を55〜60℃まで昇温し、2時間反応させた。反応後、反応液中に結晶の析出が見られない場合には、化合物4の種晶(12.5mg)を加え、同温度で1時間撹拌した。反応液を2時間かけて室温まで冷却した後、3時間撹拌した。化合物4の結晶をろ取した後、イソプロパノール(15.8g)で洗浄した。得られた結晶を乾燥させることにより、化合物4の白色結晶(18.44g、収率74.0%)を得た。
MS・APCI(m/z):241[M+H]
(4)

トルエン(1130g)、4M水酸化ナトリウム水溶液(598g)および化合物4(260g)を混合し、室温で30分間撹拌した後、分液した。有機層を1Lまで濃縮し、トルエン(22g)を加えた。炭酸セシウム(681g)、酢酸パラジウム(II)(3.1g)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(X−phos、7.3g)、水(3.4g)および4−ブロモフェニル酢酸エチル(203g)のトルエン(90.0g)溶液を加えた後、トルエン(140g)で洗い込んだ。窒素置換後、95〜105℃まで昇温し、8時間反応した。室温まで冷却した後、水(2080g)を加え、10分間撹拌した後、分液した。撹拌下、有機層に7%食塩水(1300g)を加え、分液した。有機層にエチレンジアミン(4.2g)を加え、2時間撹拌した。活性炭/強力白鷺(52.0g)を用いてプレコートろ過し、トルエン(338g)で洗浄した。ろ液に濃塩酸(72.8g)とエタノール(268g)の混合物を加え、t−ブチルメチルエーテル(200g)で洗い込んだ。さらに、t−ブチルメチルエーテル(1740g)を1時間かけて滴下した後、1時間撹拌した。得られた結晶をろ過し、t−ブチルメチルエーテル(1165g)で洗浄し、乾燥することにより、化合物5の白色結晶(239g、収率:78.0%)を得た。
MS・APCI(m/z):403[M+H]
(5)

水(47.4g)に水酸化ナトリウム(3.80g)を加え、溶解後、エタノール(39.6g)を加えた。撹拌下、50℃まで昇温し、化合物5(16.5g)を3回に分けて加えた。混合物を60℃まで昇温し、30分間反応させた後、ろ過し、水(11.6g)、水酸化ナトリウム(0.25g)およびエタノール(9.90g)の混合物で洗浄した。60℃で、結晶が析出するまでクエン酸1水和物(4.34g)の水(39.8g)溶液を滴下し、30分間撹拌した後、クエン酸1水和物の水溶液の残量を滴下した。全量滴下後、1時間撹拌した。1.5時間かけて10℃まで冷却し、pHを7.0〜9.0に調整した後、ろ過した。得られた結晶をエタノール(19.6g)、水(49.5g)およびエタノール(19.6g)で順次洗浄し、乾燥することにより、化合物6の白色結晶(12.77g、収率:90.7%)を得た。
さらに、得られた化合物6(10.0g)を水酸化ナトリウム(1.63g)の水(33.6g)およびエタノール(28.1g)溶液に加え、60℃で30分間撹拌した。混合物をろ過し、水(8.20g)、水酸化ナトリウム(0.18g)およびエタノール(7.00g)の混合物で洗浄した。60℃でクエン酸1水和物(3.20g)の水(29.8g)溶液を結晶が析出するまで滴下した後、混合物を30分間撹拌し、さらに、クエン酸1水和物の水溶液の残量を滴下した。混合物を1時間撹拌した後、1.5時間かけて10℃まで冷却し、ろ過した。得られた結晶をエタノール(13.9g)、水(35.2g)およびエタノール(13.9g)で順次洗浄した後、乾燥することにより、化合物6のA形結晶(9.58g、白色結晶、収率:95.8%)を得た。
実施例2
4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸(B形結晶)の製造

水(4.74g)に水酸化ナトリウム(0.38g)を加え、溶解後、エタノール(3.96g)を加えた。撹拌下、60℃まで昇温し、化合物5(1.65g)を3回に分けて加えた。同温度で30分間反応した後、ろ過し、水(1.16g)、水酸化ナトリウム(25mg)およびエタノール(0.99g)の混合物で洗浄した。ろ液を25℃まで冷却し、クエン酸1水和物(434mg)の水(3.98g)溶液を滴下した後、1分以内にろ過した。得られた結晶をエタノール(1.96g)、水(4.95g)およびエタノール(1.96g)で順次洗浄した後、乾燥することにより、化合物6のB形結晶(1.28g、白色結晶、収率:90.9%)を得た。
実施例3
4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸(B形結晶)の製造(別法)
4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸(150mg)にエタノール(30ml)および水(3ml)を加えた懸濁液を加熱し、一部溶解させた。反応液を室温にて終夜撹拌後、析出した粉末を濾取した。50℃にて終夜、送風乾燥を行い、4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸のB形結晶(112mg)を得た。
実施例4
4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸のB形結晶からA形結晶への転移

化合物5(1.00g)に、エタノール(10mL)および2M水酸化ナトリウム水溶液(7.4mL)を加えた。撹拌下,60℃まで昇温し,同温度で30分間反応させた。反応液を25℃まで冷却し、クエン酸1水和物の10%水溶液をpH7.0になるまで滴下した。得られた4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸のB形結晶のスラリー(pH7.0)に、5W/WのA形結晶を接種し、60℃で3時間撹拌した後、懸濁物をろ取した。粉末X線回折を測定した結果、結晶形はA形結晶に変化していることを確認した。
また、上述のB形結晶のスラリーに5W/WのA形結晶を接種し、40℃で3時間撹拌し、同温度でさらに2.5日間撹拌した後、懸濁物をろ取した。粉末X線回折を測定した結果、結晶形はA形結晶に変化していることを確認した。
実施例5
4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸のB形結晶に、55℃でジメチルアセトアミド(5v/w)を加えた後、同温度でエタノール(15v/w)を2時間かけて滴下した。滴下後、この溶液を25℃に冷却し、結晶を濾取した。得られた結晶をエタノール(3v/w)で2回洗浄し、60℃で減圧乾燥した。粉末X線回折を測定した結果、得られた結晶はA形結晶であることを確認した。
参考例1
4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸(非晶質)の製造
4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸(150mg)にテトラヒドロフラン6mlを加えた懸濁液を加熱し、溶解させた。反応液を室温にて終夜撹拌後、アセトン3mlを加え、室温にて30分間撹拌した。さらにジエチルエーテル15mlを加え、室温にて3時間撹拌後、反応液を冷蔵庫にて終夜静置した。析出した粉末を濾取し、50℃にて終夜、送風乾燥を行い、4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸(非晶質、13mg、残留溶媒としてテトラヒドロフラン0.1〜0.2当量)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.33 (br d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.89-8.12 (br, 1H), 7.68-7.89 (br, 2H), 7.30-7.67 (br, 3H), 7.02 (br d, J = 7.7 Hz, 2H), 6.41 (br, 2H), 4.75 (br, 1H), 3.60 (m, 0.52H, THF由来), 3.37 (s, 2H), 2.80-3.18 (br, 2H), 1.81-2.20 (br, 2H), 1.76 (m, 0.52H, THF由来), 1.43 (br, 3H).
参考例2
4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸・1.5塩酸塩の製造
4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸(B形結晶、200mg)にテトラヒドロフラン(5mL)を加えた懸濁液に、4N塩酸/ジオキサン溶液(200μL)を加えた。さらにテトラヒドロフラン(5mL)および4N塩酸/ジオキサン溶液(200μL)を追加後、析出した粉末を濾取した。テトラヒドロフランおよびジエチルエーテルにて洗浄後、乾燥し、4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸の1.5塩酸塩(非晶質、73mg、残留溶媒としてテトラヒドロフラン0.2〜0.3当量およびジエチルエーテル0.02〜0.03当量)を得た。
なお、残留溶媒のテトラヒドロフランおよびジエチルエーテルは、NMRにより確認した。
元素分析:
(理論値1.5HCl塩 0.2THF 0.03Et2O 0.75H2O)
C: 65.16 H: 6.78 N: 6.10 Cl: 11.58
(測定値)
C: 65.16 H: 6.87 N: 6.15 Cl: 11.47
参考例3
4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸・1.7塩酸塩の製造
4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸(200mg)にテトラヒドロフラン(30mL)を加えた懸濁液を加熱し、溶解させた。4N塩酸/酢酸エチル溶液(280μL)を加え、反応液を一部濃縮した。反応液を加熱しながら再びテトラヒドロフランを加え、析出した粉末を溶解させた。反応液を撹拌中、氷冷下、ジエチルエーテルを加えた。析出した粉末を濾取し、ジエチルエーテルにて洗浄後、乾燥し、4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸・1.7塩酸塩(非晶質、110mg、残留溶媒としてテトラヒドロフラン0.2〜0.3当量)を得た。
なお、残留溶媒のテトラヒドロフランは、NMRにより確認した。
元素分析:
(理論値 1.7HCl塩 0.3THF 1.0H2O)
C: 63.57 H: 6.80 N: 5.88 Cl: 12.66
(測定値)
C: 63.48 H: 6.80 N: 5.96 Cl: 12.66
参考例4
4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸・1塩酸塩の製造
4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸(B形結晶、100mg)にアセトニトリル1mlを加えて還流状態とし、0.1mol/Lの塩酸/アセトニトリル溶液(2.7mL)を加えた。この懸濁液を還流下で30分間撹拌した後、室温で終夜攪拌した。粉末を濾取し、ジエチルエーテル約1mLで洗浄後、40℃3時間減圧乾燥し、4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸・1塩酸塩(結晶、97mg、残留溶媒としてアセトニトリル0.05〜0.06当量およびジエチルエーテル0.03〜0.04当量)を得た。
なお、残留溶媒のアセトニトリルおよびジエチルエーテルは、NMRにより確認した。
元素分析:
(理論値 1HCl塩 0.05CH3CN 0.03Et2O 0.35H2O)
C: 69.01 H: 6.73 N: 6.81 Cl: 8.41
(測定値)
C: 68.82 H: 6.60 N: 6.93 Cl: 8.75
参考例5
4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸の1塩酸塩・1テトラヒドロフラン和物の製造
4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸(B形結晶、200mg)にテトラヒドロフラン(30mL)を加えた懸濁液を加熱し、溶解させた。4N塩酸/ジオキサン溶液(280μL)を加え、反応液を濃縮した。テトラヒドロフランを加えて溶解させた後、2日間放置した。析出した粉末を濾取し、ジエチルエーテルにて洗浄後、乾燥し、4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸・1塩酸塩・1テトラヒドロフラン和物(結晶、100mg)を得た。
元素分析:
(理論値 1HCl塩 1THF 0.15H2O)
C: 69.23 H: 7.32 N: 5.77 Cl: 7.30
(測定値)
C: 69.17 H: 7.26 N: 5.83 Cl: 7.34
参考例6
4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸の1臭化水素酸塩の製造
4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸(A形結晶、100mg)にアセトン(42mL)を加え、50℃に加温して溶解させた。47%臭化水素酸水溶液(約50mg)を加えた後、ヘプタン(30mL)を加え、撹拌しながら30℃まで冷却した。さらにヘプタン(5mL)を追加し、50℃まで昇温して45分間攪拌した後、室温で終夜攪拌した。析出した粉末を濾取し、ヘプタン(1mL)で洗浄後、40℃2時間減圧乾燥し、4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸・1臭化水素酸塩(結晶、71mg)を得た。
元素分析:
(理論値 1HBr塩)
C: 63.30 H: 5.98 N: 6.15 Br: 17.55
(測定値)
C: 63.19 H: 5.98 N: 6.17 Br: 17.66
実験例1:粉末X線回折ピークの回折角(2θ)の測定
化合物(A)のA形結晶およびB形結晶について、粉末X線回折パターンをそれぞれ図1および3に示す。また、A形結晶およびB形結晶の粉末X線回折ピークの回折角(2θ)の値を、それぞれ表1および2に示す。
なお、実験例1に記載した各結晶の物性データは、以下の条件によって測定した。
(1)粉末X線回折
装置:X’Pert Pro(Panalytical B.V.)
操作条件:
X線管球:対陰極:銅,:管電圧:45kV,管電流:40mA
入射光学系:フォーカシング集光ミラー
受光光学系:高速半導体アレイ検出器(X−Celerator)
サンプルステージ:HTSサンプルステージ(X軸方向に4mm幅で振動)
積算回数:5回(それぞれ入射角を−2,−1,0,1及び2°変更)
測定範囲:2θ=3〜40°
(2)示差走査熱量測定(DSC)
<A形結晶>
装置:DSC 1(メトラー・トレド株式会社)
操作条件:
昇温速度:10K/min
雰囲気:窒素40mL/min
<B形結晶>
装置:DSC 821e(メトラー・トレド株式会社)
操作条件:
昇温速度:10K/min
雰囲気:窒素40mL/min
実験例2:示差走査熱量測定
化合物(A)のA形結晶およびB形結晶につき、それぞれ40μLの標準アルミニウムパンに充填し、測定を行った。
その結果、化合物(A)のA形結晶の融点(補外開始温度)は、175℃付近に認められた。一方、化合物(A)のB形結晶の融点(補外開始温度)は、166℃付近に認められた。
実験例3:室温での安定形の確認
化合物(A)のA形結晶およびB形結晶をそれぞれ同量ずつ同じ容器に取り、クロロホルムに懸濁させ、室温で一晩撹拌した。その後懸濁物をろ取し、粉末X線回折にて結晶形を確認した。その結果、得られた結晶はA形結晶であることを確認した。したがって、化合物(A)のA形結晶が室温で安定形であった。
実験例4:安定性試験
化合物(A)およびその塩の形態について、表3の保存条件で保存し、増加した類縁物質の増加量の合計を確認した。
その結果、表3の通り、化合物(A)のA形結晶およびB形結晶に類縁物質の顕著な増加は認められず、これらは保存安定性の良好な結晶形であることを確認した。
一方、非晶質な化合物(A)、化合物(A)・1.5塩酸塩および化合物(A)・1.7塩酸塩では類縁物質が顕著に増加した。また、化合物(A)・1臭化水素酸塩、化合物(A)・1塩酸塩および化合物(A)・1塩酸塩・1テトラヒドロフラン和物では、類縁物質の増加が認められた。
化合物(A)・1塩酸塩・1テトラヒドロフラン和物は、表3の第16番目に記載の条件で保存した結果、化合物(A)・1塩酸塩(結晶)への変化が認められた。
4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸の新規な結晶形は、保存安定性に優れており、特にA形結晶は室温を含む広い温度範囲において非常に安定に存在する結晶であるため、医薬品の原薬として有用である。
また、4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸の結晶の製造方法は、短工程かつ収率よく製造することが可能な工業的に有利な製造方法である。

Claims (18)

  1. 4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸の結晶。
  2. 粉末X線回折スペクトルにおいて、2θで表される回折角度として、17.3°±0.2°および22.6°±0.2°にピークを示す4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸のA形結晶。
  3. 粉末X線回折スペクトルにおいて、2θで表される回折角度として、14.6°±0.2°、14.8°±0.2°、17.3°±0.2°、22.6°±0.2°および24.5°±0.2°にピークを示す4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸のA形結晶。
  4. 粉末X線回折スペクトルにおいて、2θで表される回折角度として、12.7°±0.2°、14.6°±0.2°、14.8°±0.2°、17.3°±0.2°、18.6°±0.2°、19.1°±0.2°、20.5°±0.2°、22.6°±0.2°、24.5°±0.2°および28.1°±0.2°にピークを示す4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸のA形結晶。
  5. 粉末X線回折スペクトルにおいて、2θで表される回折角度として、4.1392、8.3105、12.7069、14.1945、14.62、14.7751、16.4002、17.3495、18.6402、19.0741、20.4864、22.0633、22.4189、22.5666、24.1462、24.521、25.0085、25.185、25.5772、27.2981、28.127、28.4637、29.4275、30.945、31.1409、31.5631、31.855、32.2324、32.9189、33.6933、35.1931、35.9056、37.6781、38.1112、38.8618および39.6763ピークを示す4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸のA形結晶。
  6. 示差走査熱量測定による融点が、174〜177℃である4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸のA形結晶。
  7. 粉末X線回折スペクトルにおいて、2θで表される回折角度として、15.9°±0.2°および21.4°±0.2°にピークを示す4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸のB形結晶。
  8. 粉末X線回折スペクトルにおいて、2θで表される回折角度として、15.9°±0.2°、19.7°±0.2°、21.4°±0.2°、23.8°±0.2°および24.3°±0.2°にピークを示す4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸のB形結晶。
  9. 粉末X線回折スペクトルにおいて、2θで表される回折角度として、12.6°±0.2°、14.4°±0.2°、15.9°±0.2°、18.6°±0.2°、19.1°±0.2°、19.7°±0.2°、21.4°±0.2°、23.8°±0.2°、24.3°±0.2°および28.0°±0.2°にピークを示す4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸のB形結晶。
  10. 粉末X線回折スペクトルにおいて、2θで表される回折角度として、4.1698、8.2648、10.3535、12.0506、12.6064、13.4367、14.4444、14.9031、15.6078、15.8625、17.7447、18.6339、19.1085、19.6868、20.5409、21.4208、22.0796、22.4944、23.7951、24.2819、24.7185、25.1763、26.667、27.1188、27.961、28.2599、28.8417、29.2769、29.5564、29.954、30.7941、31.2477、31.7231、32.8207、33.9923、35.239、36.6121、38.0171および39.3672ピークを示す4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸のB形結晶。
  11. 示差走査熱量測定による融点が、164〜167℃である4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸のB形結晶。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載の結晶を含有する医薬。
  13. 請求項1〜11のいずれかに記載の結晶および薬理的に許容しうる担体を含有する医薬組成物。
  14. 請求項1〜11のいずれかに記載の結晶を含有するカルシウム感受性受容体作動薬。
  15. 請求項1〜11のいずれかに記載の結晶を含有する副甲状腺機能亢進症の予防または治療薬。
  16. 4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸を適当な溶媒中、塩基の存在下、50〜70℃で酸を加えて結晶化することを特徴とする、請求項2に記載の4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸のA形結晶の製造方法。
  17. 4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸を適当な溶媒中、塩基の存在下、20〜40℃で酸を加えて10秒〜3分で結晶化することを特徴とする、請求項7に記載の4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸のB形結晶の製造方法。
  18. 4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸のB形結晶のスラリーにA形結晶を接種し、40〜70℃で結晶化するか、またはB形結晶を40〜60℃で良溶媒および貧溶媒からなる溶液に溶解した後、20〜25℃で再結晶することを特徴とする、請求項2に記載の4−(3S−(1R−(1−ナフチル)エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル酢酸のA形結晶の製造方法。
JP2014543659A 2013-09-05 2014-09-05 新規な結晶性アリールアルキルアミン化合物およびその製造方法 Active JP5681841B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014543659A JP5681841B1 (ja) 2013-09-05 2014-09-05 新規な結晶性アリールアルキルアミン化合物およびその製造方法

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013073954 2013-09-05
JPPCT/JP2013/073954 2013-09-05
JP2014543659A JP5681841B1 (ja) 2013-09-05 2014-09-05 新規な結晶性アリールアルキルアミン化合物およびその製造方法
PCT/JP2014/073426 WO2015034031A1 (ja) 2013-09-05 2014-09-05 新規な結晶性アリールアルキルアミン化合物およびその製造方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014203763A Division JP5829741B2 (ja) 2013-09-05 2014-10-02 新規な結晶性アリールアルキルアミン化合物およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5681841B1 true JP5681841B1 (ja) 2015-03-11
JPWO2015034031A1 JPWO2015034031A1 (ja) 2017-03-02

Family

ID=52684867

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014543659A Active JP5681841B1 (ja) 2013-09-05 2014-09-05 新規な結晶性アリールアルキルアミン化合物およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5681841B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015051976A (ja) * 2013-09-05 2015-03-19 田辺三菱製薬株式会社 新規な結晶性アリールアルキルアミン化合物およびその製造方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005115975A1 (ja) * 2004-05-28 2005-12-08 Tanabe Seiyaku Co., Ltd. アリールアルキルアミン化合物及びその製法
WO2009107579A1 (ja) * 2008-02-25 2009-09-03 味の素株式会社 コク味付与剤

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005115975A1 (ja) * 2004-05-28 2005-12-08 Tanabe Seiyaku Co., Ltd. アリールアルキルアミン化合物及びその製法
JP4629036B2 (ja) * 2004-05-28 2011-02-09 田辺三菱製薬株式会社 アリールアルキルアミン化合物及びその製法
WO2009107579A1 (ja) * 2008-02-25 2009-09-03 味の素株式会社 コク味付与剤

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015051976A (ja) * 2013-09-05 2015-03-19 田辺三菱製薬株式会社 新規な結晶性アリールアルキルアミン化合物およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2015034031A1 (ja) 2017-03-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2938280C (en) 4-amino-imidazoquinoline compounds
JP5261487B2 (ja) ジヒドロプテリジノン誘導体の結晶形
US10144708B2 (en) Crystalline arylalkylamine compound and process for producing the same
WO2011033307A1 (en) Nilotinib dihydrochloride salt
JP2019523273A (ja) ベリノスタットの多形形態、およびその調製のためのプロセス
WO2018117267A1 (ja) 置換ピペリジン化合物の塩
JP2018516946A (ja) ヒストン脱アセチル化阻害剤の結晶形態
JP5829741B2 (ja) 新規な結晶性アリールアルキルアミン化合物およびその製造方法
JP5681841B1 (ja) 新規な結晶性アリールアルキルアミン化合物およびその製造方法
TW201829420A (zh) [(1S)-1-[(2S,4R,5R)-5-(5-胺基-2-酮基-噻唑并[4,5-d]嘧啶-3-基)-4-羥基-四氫呋喃-2-基]丙基]乙酸酯之新穎固態形式
KR20090073231A (ko) 3-(1h-인돌-3-일)-4-[2-(4-메틸-피페라진-1-일)-퀴나졸린-4-일]-피롤-2,5-디온의 결정 변체
EP2787998B1 (en) Crystalline forms of 2-(2-methylamino-pyrimidin-4-yl)-1h-indole-5-carboxylic acid [(s)-1-carbamoyl-2-(phenyl-pyrimidin-2-yl-amino)-ethyl]-amide
JP6985137B2 (ja) スルホンアミド化合物の結晶形
WO2015109925A1 (zh) 丙型肝炎药物的晶型及其制备方法、其药物组合物和用途

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150109

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5681841

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R153 Grant of patent term extension

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R153

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R153 Grant of patent term extension

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R153

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250