JP5681044B2 - シート貼合方法及びシート貼合装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シートを基材シートから剥離してパネルに貼るシート貼合方法及び貼合装置であって、さらに詳述すればプラズマディスプレイパネルや液晶パネル等のディスプレイパネルに、電磁波シールド、光透過率調整及び色度調整などの機能を有する機能性シートを貼り合わせるシート貼合方法およびシート貼合装置に関する。
従来より、ディスプレイパネルの表面には機能性シートが貼り付けられることが多い。図11に、機能性シートをディスプレイパネル等の対象物に貼り付ける従来のシート貼合装置の貼合部近傍の側断面を模式的に示す。機能性シート111は、基材シート113に積層された状態でロール状に巻かれて用意されている。各種機能(例えば電磁波シールド、透過率調整、色調調整機能など)を有した機能性シート111をカットし、上を基材シート113が滑る形で搬送することで、剥離ブロック114先端において機能性シート111を基材シート113から剥離し、対象物116に貼り付ける技術が一般的な貼合方法として知られている。
しかし、基材シート113から機能性シート111を剥離することにより剥離帯電が発生して、剥離された基材シート113及び機能性シート111に静電気が蓄積される。静電気が蓄積された状態の機能性シート111がディスプレイなどの対象物116に貼合されることにより、機能性シート111の静電気が対象物116の内部に蓄積し、搬送など後工程で地絡したりして、対象物116内の電気回路やICチップなどの破壊という電気的破壊の問題を招く。
図12に、上述問題の原因であるシートの剥離帯電を抑制するために、一般的に知られている方法を示す。具体的には、基材シート113から一旦剥離した(図12(a))機能性シート111(図12(b))の剥離面に対向してイオナイザー115によりイオンを照射して一定時間保持した後、対象物116に貼合する(図12(c))。しかしこの方法では、連続した基材シート113と機能性シート111との積層シートから一旦枚葉状態に機能性シート111を分断及び剥離した後に、剥離面に対向してイオナイザー115によりイオンを照射するため、大面積になればなるほど装置が大型化してしまう。また剥離面が周囲の環境に暴露される時間が長くなるため、異物の付着、装置内の搬送過程での接触による接着層のキズなど機能性シート自体の品質を低下させる問題が発生する。
そこで、図13に示すように、連続した基材シート113及び機能性シート111の積層シートを搬送し、基材シート113から機能性シート111を剥離した直後に対象物116に貼合することで異物の付着など機能性シート111の品質低下を抑え、その剥離直後から対象物116に貼合されるまでの僅かな時間に、剥離ブロック114と対象物116との間にイオナイザー115によりイオンを吹き込むことが考えられる。しかし、この方法では、剥離箇所から非常に遠く離れた場所からイオンを流し込むため、剥離箇所までイオンが届く過程でイオンの拡散及び消滅が起こってしまう。さらにイオナイザー115に照射される時間も非常に短いため、剥離箇所の除電効果が弱くなり、機能性シート111をほとんど除電できずに対象物116に貼合することになる。
機能性シート111の貼合対象が、例えばディスプレイパネルの場合、電気的通信をするために引き出された電極118(例えばフレキシブル回路など)が対象物(ディスプレイパネル)116に接続されている。そのために、対象物116を搬送用ステージ117から持ち上げる際に、電極118が搬送用ステージ117などの装置に接触して、対象物116内に蓄積された静電気が電極118を通じて搬送用ステージ117などの装置に放電される事態が生じる。
上述のように、機能性シート111の貼合前に除電するのではなく、貼合後に除電する方法も提案されている。図14に、従来提案されている、貼合後の貼合対象物から除電する除電装置(特許文献1)の一部を示す。除電装置においては、搬送用ステージ117に載置されている貼合対象物116であるパネルガラスから静電気(機能性シート111を剥離する際に発生)を除電する方法として、パネルガラス(対象物116)の端もしくは表面の端に導電性部材119を接触させて除電している。また、パネルガラス表面の端にダミー電極を設けることも提案されている。
しかしながら、対象物116のパネルガラスは、通常、電気抵抗の大きいガラスや樹脂を主材料としている。そのため、対象物116が大面積パネルの場合、パネルの端部の除電は可能だが、パネルの中央部はほとんど除電されない。除電できたとしても、非常に時間を要してしまい、タクトタイムが長くなる。
特開2008−123777号公報
本発明においては、上述の問題に鑑みて、機能性シートが貼合された対象物から静電気を迅速に除電できるシート貼合方法及びシート貼合装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決する為に、本発明のシート貼合方法は、長手方向に連続して供給される第1のシートと、第2のシートとからなる積層シートから、当該第2のシートを剥離して対象物に貼り合わせるシート貼合方法であって、
前記積層シートを前記対象物に向けて搬送する搬送工程と、
前記搬送された積層シートの第2のシートを前記対象物との貼り合わせに必要な長さ分だけ切断する切断工程と、
前記第2のシートが切断された積層シートの第1のシートを剥離ブロックに沿わせて、当該第2のシートを当該第1のシートから剥離させる剥離工程と、
前記剥離した第2のシートを前記対象物に貼り合わせる貼合工程と、
前記対象物に貼り合わされた前記第2のシートの端側部に導電性部材を接触させる除電工程とを備える。
本発明によれば、基材シートから剥離した機能性シートが貼合された対象物内での静電気の蓄積を抑制し、地絡などによる対象物の電気的破壊を抑制できる。
本発明の実施の形態に係るシート貼合方法の対象である積層シートと貼合せ対象物の構造の一例を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係るシート貼合装置の概略構成を示す図である。 図2に示す除電ブロックの説明図である。 図3の除電ブロックの構成を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る除電ブロックの構成を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る除電ブロックを構成する導電性ゴムシートを機能性シート端部に接触させ易くする方法の説明図である。 図2及び図5に示す除電ブロックを機能性シートの端側部に接触させ易くする方法の説明図である。 図7に示す機能性シートの端側部の切断手段の説明図である。 本発明の実施の形態3に係る貼合ローラの説明図である。 図9に示す貼合ローラによる除電動作の説明図である。 従来のシート貼合装置の貼合部近傍を模式的に示す断面図である。 剥離したシートの貼り合わせ面にイオンを吹き込んで除電する従来の方法の説明図である。 剥離したシートに、剥離直後にイオンを吹き込んで除電する従来の方法の説明図である。 ディスプレイパネルから静電気を除電する従来の方法の説明図である。
先ず、図1を参照して、本実施の形態について述べる前に、本発明に係るシート貼合方法およびシート貼合装置において、用いられる機能性シートの構成について説明する。機能性シート6は、所定厚T1(30μm≦T1≦50μm)を有する基材シート1の上に積層された積層シート7の状態で取り扱われる。以下に、プラズマディスプレイパネルの表示面に直接貼り付ける電磁波シールド用シートを例に、機能性シート6の構成について具体的に述べる。
図1(a)に示すように、機能性シート6は、所定厚T2(20μm≦T2≦40μm)を有する接着層2と、所定厚T3(70μm≦T3≦130μm)を有する樹脂フィルム層3と、所定厚T4(1μm≦T4≦10μm)を有する金属メッシュ層4、及び所定厚T5(2μm≦T5≦10μm)を有するハードコート層5が順番に積み重なって構成されている。
材料として、基材シート1及び樹脂フィルム層3はポリエチレンテレフタレート(PET)やポリカーボネイト(PC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)などのフィルムが用いられる。接着層2は、アクリル系モノマーをベースにした接着剤であり、紫外線や熱や圧力などにより重合が開始する反応開始剤を含んでいる。必要に応じて色素などを導入することで、光透過率や色調などを調節する機能を付加した接着剤も接着層2として使用できる。
金属メッシュ層4は、銅、銀、金、アルミニウム、ステンレス鋼、ニッケル、及びコバルトなどの導電性金属もしくはその合金、またはバインダ樹脂に導電性微粒子を分散した材料でメッシュ状の金属層が全面に形成されている。
ハードコート層5は、アクリル系樹脂など紫外線硬化樹脂を用いた硬度の高い樹脂により形成されている。上述の機能性シート6の構成及び用いられる材料は一例であり、機能性シート6に要求される機能の内容によって、適宜決定されることは言うまでもない。
上述のように構成された積層シート7の状態で、機能性シート6は貼合対象物の近傍まで搬送され、基材シート1から剥離され、対象物に貼り付けられる。図1(b)に、機能性シート6が対象物8に貼り付けられている様子を示す。
図1(b)に示される例においては、対象物8はプラズマディスプレイパネルである。機能性シート6の接着層2がプラズマディスプレイパネルの表示面に貼り付けられ、プラズマディスプレイ9として製品になる。
(実施の形態1)
次に、図2を参照して、本実施の形態に係るシート貼合装置の構成及び動作について、機能性シート6の貼り合わせ作業の流れに沿って上流から下流に向けて説明する。シート貼合装置10aにおいては、最上流に機能性シート6と基材シート1とから成る積層シート7がロール状に巻かれた原反13が設置され、最下流に基材シート1を巻き取る巻取りローラ24が設置されている。原反13は、積層シート7の送り量を制御しながら回転可能なモータ(図示せず)に連動している。巻取りローラ24は、適度のテンションを与えながら、積層シート7(基材シート1)を巻き取るように駆動されている。
原反13から引きだされた積層シート7は、複数本のローラ14を介して、垂れたりしないようにテンションが掛かった状態で切断工程Pcに搬送される。切断工程Pcは、機能性シート6を貼合対象物8であるプラズマディスプレイパネル(以降、「プラズマディスプレイパネル8」と称する)の表面へ貼り付けるために必要な長さだけ切断するために、搬送されてくる積層シート7の機能性シート6の上方に刃物16及び切り込み刃17が保持され、基材シート1に接するように下台18が所定の間隔で保持されている。
具体的には、前回切断した位置から換算して、プラズマディスプレイパネル8の表面へ貼り付けるのに必要な長さ分だけ積層シート7が搬送された時点で、刃物16及び下台18の少なくとも一方が駆動されて、刃物16が積層シート7(機能性シート6)を下台18に対して押しつけるようにして、刃物16が機能性シート6に食い込む。これにより、基材シート1は切断されずに、機能性シート6のみが切断される。本明細書において、機能性シート6のみが切断され、基材シート1は切断されない積層シート7の切断状態をハーフカットと呼ぶ。
本工程で切断された機能性シート6は、接着層2によって基材シート1に接着したままである。なお、刃物16は好ましくはディスク状の円盤刃であり、刃先が機能性シート6に食い込んだ状態で積層シート7(機能性シート6)の幅(流れ方法に概ね垂直な)方向に走引させる。
所定の間隔でハーフカットされた積層シート7は一定のテンションが掛かった状態で剥離工程Psに搬送される。同工程においては、所定の角度θ(θ≦90°、より好ましくは、10°≦θ≦45°)を有するくさび状断面形状を有する剥離ブロック20が設けられており、切断工程Pcから送り出されたハーフカットされた積層シート7は、剥離ブロック20の上面に沿って搬送され、剥離ブロック20の先端部20tで、搬送ステージ21に載置されたプラズマディスプレイパネル8の搬送方向Dmと反対の方向に向きが変えられ、巻取りローラ24に巻きとられる。なお、剥離ブロック20から搬送方向Dmの下流側に除電ブロック25aが設けられている。
基材シート1と機能性シート6との接着力、機能性シート6の硬さや剛性により剥離しやすさが異なるため、剥離ブロック20の先端部20tの角度θは45°以下であることが望ましいが、積層シート7が傷つき破断することを防止すると共に積層シート7の搬送抵抗防止のために、極先端は曲面加工が施されている。
より詳しくは、積層シート7(基材シート1)が一定のテンションが掛かった状態で、剥離ブロック20の上面に沿って(基材シート1が剥離ブロック20に接するように)搬送されることにより、ハーフカットされた部分が剥離ブロック20の先端部20tにさしかかると、基材シート1は剥離ブロック20に沿って搬送され、機能性シート6は基材シート1から剥離する。
基材シート1から剥離した機能性シート6は、プラズマディスプレイパネル8と貼合ローラ23(本実施の形態では、表面がゴム材質である貼合ローラを用いたため、以後ゴムローラ23と述べる。)とで挟みこまれる。そして、プラズマディスプレイパネル8の移動に応じて、切断工程Pcで切断された機能性シート6がプラズマディスプレイパネル8の表面に貼り付けられる。機能性シート6が剥離された後の基材シート1は、剥離ブロック20に上面に沿って搬送され、剥離ブロック20の先端部20tで、プラズマディスプレイパネル8の搬送方向Dmと反対の方向に向きが変えられて、巻取りローラ24に巻きとられた後に廃棄される。また、搬送ステージ21によって、貼合後の機能性シート6が搬送方向Dmに搬送されて、機能性シート6の端部が除電ブロック25aに接触させられる。
積層シート7(特に、基材シート1)の搬送を制御しているのは、巻取りローラ24であり、必要に応じてシート送りを制御する機構(図示せず)、例えば、2本のローラで基材シート1を一定の圧力で挟みながら搬送すれば積層シート7を安定的に搬送できる一方、基材シート1から剥離された機能性シート6は、プラズマディスプレイパネル8の移動によって制御される。
なお、剥離ブロック20の極先端部分は、基材シート1にキズが入り破断することの防止、及び搬送時の摩擦抵抗による搬送ばらつき低減などの観点から、角がないように曲面加工が施されている。また、除電ブロック25aは、機能性シート6が貼合されたプラズマディスプレイパネル8(貼付対象物)を搬送ステージ21から剥がす前に、或いは剥がす間、貼合した機能性シート6の少なくとも1つの端部断面に導電性部材が所定時間接する機構として設けられている。これに付いては、後ほど図3を参照して詳述する。
以下に、上述の如く構成されたシート貼合装置10aによる機能性シート6の蓄積静電気量の低減効果を確認するために行われた剥離実験結果について述べる。本実験において用いられた、積層シート7を構成する各種シートの厚さと材質は以下の通りである。
基材シート1(30μm≦T1≦40μm):ポリエチレンテレフタレート
機能性シート6:
接着層2(25μm≦T2≦30μm):アクリル系接着剤+感圧式反応開始剤
樹脂フィルム層3(T3=100μm):ポリエチレンテレフタレート
金属メッシュ層4(1μm≦T4≦3μm):銅
ハードコート層5(3μm≦T5≦5μm):アクリル系紫外線硬化樹脂
次に、図3及び図4を参照して、上述の除電ブロック(導電性部材)25a及びその除電機能について説明する。先ず、図3に示されるように、除電ブロック25aは、表面絶縁処理したステンレスブロック26の表面に導電性繊維テープ27が貼り付けられて構成されている。そして、除電ブロック25aは、貼合された機能性シート6の端部4辺のうちの少なくとも1辺に接するように設置される。
図4に示されるように、除電ブロック25aを構成する導電性繊維テープ27は、所定厚T29(約50μm<T29<200μm)を有する接着層29と、所定厚T30(約50μm<T30<300μm)を有する導電性炭素繊維布30とが積層されて構成されている。なお、導電性炭素繊維布30は、その表面で炭素繊維がランダム方向に突出しているものが用いられる。なお、除電ブロック25aは、所定の抵抗値を介して電気的に接地するように構成される。このときの機能性シート6の端部が、除電ブロック25aに接触する面、つまり導電性繊維テープ27の表面と接地部との間の抵抗値Rは10Ω〜10Ωの範囲内(10Ω≦R≦10Ω)に調整される。
抵抗値Rを上述の範囲内に設定する理由は以下の通りである。抵抗値Rが10Ωより低い(R<10Ω)と、局所的に大量の電気が流れて火花放電が生じる可能性がある。一方、抵抗値Rが10Ωより高い(R>10Ω)と、素早い除電効果が得られず、除電に要する時間が長くなる。
上述の如く用意された除電ブロック25aを用いて、シート貼合装置10aによって、50型(50インチ)のプラズマディスプレイパネル8に対して、機能性シート6を貼合せて、除電効果を確認する実験を行った。なお、除電ブロック25aを用いない場合は、機能性シート6の貼合後、約10秒〜30秒かけて機能性シート6の表面の静電気が徐々に上昇して300V〜500Vまで上昇する。これに対して、本発明に係る機能性シート6の貼り合わせ直後に、除電ブロック25aを機能性シート6の端部に接触させることで、貼り合わせ後約1秒〜5秒で約50V〜150Vまで低減し、静電気が低いままで維持できることが確認された。
これは、機能性シート6を構成する導電性膜の断面に、導電性繊維(導電性炭素繊維布30)が接触し、プラズマディスプレイパネル8の全面の静電気が導電性膜から導電性繊維(導電性炭素繊維布30)を介して除電されることにより素早い除電効果が得られたと考察される。つまり、導電性繊維テープ27の表面(導電性炭素繊維布30)に突出している繊維の長さは、機能性シート6の厚さ(T6−T1)より長い方が、より機能性シート6の端部の断面に接触しやすく、より安定な除電効果が得られる。
(実施の形態2)
次に、図5を参照して、本実施の形態に係るシート貼合装置について説明する。なお、本実施の形態におけるシート貼合装置10b(図示せず)は、除電ブロック25aが除電ブロック25bに交換されている点を除いて、上述のシート貼合装置10aと同様に構成されている。よって、特に必要の無い限り、除電ブロック25bについて重点的に説明する。
除電ブロック25bは、除電ブロック25aにおいて、導電性炭素繊維布30が導電性ゴムシート32に交換されている。つまり、表面絶縁処理したステンレスブロック26の表面に、導電性ゴムシート32が接着層29を介して貼り付けられている。導電性ゴムシート32を形成する導電性ゴムは、適度に弾性変形して機能性シート6の端部に接触できるように、ゴム硬度(JIS K6301)10〜50の材質が望ましい。導電性ゴムは、シート状のものでも良い。但し、除電速度を大きくしてタクトタイムを低減する観点からも、機能性シート6の端部に接触できることが望ましい。
シート貼合装置10bにおいても、シート貼合装置10aと同様に、除電ブロック25bを用いて50型(50インチ)のプラズマディスプレイパネル8に対して、機能性シート6を貼合せて、除電効果を確認する実験を行った。結果、シート貼合装置10aによるのと同様に、プラズマディスプレイパネル8の表面の静電気が、貼合直後の300V〜500Vから50V〜150Vに低減することが確認された。
次に、図6を参照して、導電性ゴムシート32を、機能性シート6の端部に接触しやすくする方法について説明する。図6(a)に示すように、除電ブロック25a及び25bの代わりに、ステンレスブロック26に、湾曲した断面形状を有する導電性ゴムシート32cが直接接続された除電ブロック25cを用いた、機能性シート6の端部への接触方法について述べる。導電性ゴムシート32cは、その湾曲頂点が機能性シート6の外側であり、且つプラズマディスプレイパネル8の内側に位置するように設置される。
この状態で、除電ブロック25cに、一定荷重をかけると、図6(b)に示すように導電性ゴムシート32cの湾曲部が主に弾性変形する。つまり、導電性ゴムシート32cは、弾性変形した体積分だけ幅方向に広がる。結果、機能性シート6の端部において、機能性シート6の上面と側面とに接触できる。つまり、機能性シート6の端部側面への接触頻度、つまり機能性シート6を構成する導電性層の断面に接触する面積を増やすことができる。これにより、量産時での安定した除電効果が期待できる。上述の除電ブロック25a、25b、及び25cを、除電ブロック25と総称する。また、上述のシート貼合装置10a、10b、及び10cを、シート貼合装置10と総称する。
図7を参照して、導電性炭素繊維布30(除電ブロック25a)或いは導電性ゴムシート32(除電ブロック25b)を機能性シート6の端側部に接触しやすくするさらなる方法について説明する。具体的には、機能性シート6の端部を斜め方向にカットした形状にする。このように形状に成形された端部を、斜端部Seと呼ぶものとする。斜端部Seは、具体的には、機能性シート6のカット面がプラズマディスプレイパネル8側ではなく、除電ブロック25側に位置する、つまり、機能性シート6のプラズマディスプレイパネル8に接する面が広く、反対側が狭くなるように斜めになっていることが望ましい。
また、機能性シート6の端部を切断して斜端部Seを形成する際に、切断により機能性シート6内の導電性膜が引きちぎられて機能性シート6の端部に一部はみだした状態になると、除電ブロック25aの導電性炭素繊維布30、或いは除電ブロック25bの導電性ゴムシート32との接触頻度が増加し除電効果が高い。
次に、図8を参照して、機能性シート6の斜端部Seの切断手段について説明する。なお、上述のように、機能性シート6の斜端部Seは、斜めに切断された形状であるが、図8においては、説明の簡便化のために、機能性シート6の延在方向に概ね垂直に切断されたような形状に示されている。レーザーなど熱的に切断する方法では、図8(a)に示すように機能性シート6の端部に露出している導電性膜層である金属メッシュ層4(図1)が、熱で溶融した樹脂フィルム層3(図1)に覆われて電気的導通が得られにくく除電効果が発揮できない。そこで高い除電効果を得るためには、機械的せん断で切断することで、図8(b)に示すように機能性シート6の端部に導電性膜層である金属メッシュ層4がはみだした状態にすることが望ましい。
(実施の形態3)
次に、図9を参照して、本実施の形態に係るシート貼合装置について説明する。なお、本実施の形態におけるシート貼合装置10c(図示せず)は、除電ブロック25aが廃止されるとともに、貼合ローラ23が貼合ローラ23cに交換されている点を除いて、上述のシート貼合装置10aと同様に構成されている。よって、特に必要の無い限り、貼合ローラ23cについて重点的に説明する。本実施の形態においては、貼合ローラ23cは、貼合ローラ23と異なりその表面が、除電ブロック25bの導電性ゴムシート32に使用されているような導電性ゴムで構成されている。
図9は、機能性シート6のプラズマディスプレイパネル8への貼合終了時点における貼合ローラ23cと機能性シート6、及びプラズマディスプレイパネル8の位置関係を示している。プラズマディスプレイパネル8に機能性シート6を貼合する際、貼合ローラ23cを機能性シート6の表面に加圧しながら回転させ、プラズマディスプレイパネル8へ貼合わせる。その貼合終了の時点で、貼合ローラ23cの表面の導電性ゴムが機能性シート6の端部上で一定時間加圧しながら保持されることで、貼合ローラ23cの表面(導電性ゴム)が弾性変形して機能性シート6の端部に接触する。これにより、機能性シート6の端部から貼合ローラ23cの表面(導電性ゴム)を介して除電ができる。
図10を参照して、さらに除電効果の安定性を高める方法について説明する。図10は、機能性シート6をプラズマディスプレイパネル8に貼合せる際に機能性シート6を加圧するゴムローラ23cの位置を示している。具体的には、図10(a)に示すように、貼合ローラ23cが機能性シート6の端部を越えるまで、プラズマディスプレイパネル8を搬送方向Dmに搬送する。そして、図10(b)に示すように、プラズマディスプレイパネル8を反搬送方向Dmrに搬送することによって、図10(c)に示すように機能性シート6の端部が貼合ローラ23cに押しつけられる。詳しく説明すると、プラズマディスプレイパネル8に機能性シート6を貼合ローラ23cで加圧しながら搬送方向Dmに搬送することで、機能性シート6をプラズマディスプレイパネル8に貼合させる(図10(a))。次に、貼合ローラ23cが機能性シート6を乗り越えて、プラズマディスプレイパネル8の表面に接した時点(図10(b))で、プラズマディスプレイパネル8をこれまでと逆方向(反搬送方向Dmr)に走引させる(図10(c))。その後、ゴムローラ23cが機能性シート6の端部の上面および側面へ接した時点で停止し、一定時間保持することで、機能性シート6の端部から貼合ローラ23cの表面の導電性ゴムに静電気が流れ、機能性シート6およびプラズマディスプレイパネル8の静電気を迅速に除去することができ、プラズマディスプレイパネル8内の静電気の電圧をより下げることができる。
本発明は、基材シートからシートを剥離させてパネルに貼合せる装置に利用できる。
1、113 基材シート
2 接着層
3 樹脂フィルム層
4 金属メッシュ層
5 ハードコート層
6、111 機能性シート
7 積層シート
8、116 対象物、プラズマディスプレイパネル
9 プラズマディスプレイ
10、10a、10b、10c シート貼合装置
13 原反
14 搬送ローラ
16 刃物
17 切り込み刃
18 下台
20、114 剥離ブロック
20t 先端部
21、117 搬送ステージ
23、23c 貼合ローラ
24 巻取りローラ
25、25a、25b、25c 除電ブロック
26 ステンレスブロック
27 導電性繊維テープ
29 接着層
30 導電性炭素繊維布
32、32c 導電性ゴムシート
Se 斜端部
Dm プラズマディスプレイパネルの搬送方向
Dmr 反搬送方向
115 イオナイザー
118 電極
119 導電性部材

Claims (20)

  1. 長手方向に連続して供給される第1のシートと、第2のシートとからなる積層シートから、当該第2のシートを剥離して対象物に貼り合わせるシート貼合方法であって、
    前記積層シートを前記対象物に向けて搬送する搬送工程と、
    前記搬送された積層シートの第2のシートを前記対象物との貼り合わせに必要な長さ分だけ切断する切断工程と、
    前記第2のシートが切断された積層シートの第1のシートを剥離ブロックに沿わせて、当該第2のシートを当該第1のシートから剥離させる剥離工程と、
    前記剥離した第2のシートを前記対象物に貼り合わせる貼合工程と、
    前記対象物に貼り合わされた前記第2のシートの端側部に導電性部材を接触させる除電工程とを備える、シート貼合方法。
  2. 前記第2のシートは機能性シートであり、前記第1のシートは当該第2のシートを搬送する基材シートであることを特徴とする請求項1に記載のシート貼合方法。
  3. 前記第2のシートは前記端側部より導電性膜層が露出していることを特徴とする請求項1及び請求項2の何れかに記載のシート貼合方法。
  4. 前記端側部は、前記第2のシートが切断されて形成されることを特徴とする請求項3に記載のシート貼合方法。
  5. 前記導電性部材は、
    表面絶縁処理されたステンレスブロックと、
    前記ステンレスブロックの表面に貼付けられた導電性繊維テープとを備える、請求項1、請求項2、請求項3、及び請求項4の何れかに記載のシート貼合方法。
  6. 前記導電性部材は、
    表面絶縁処理されたステンレスブロックと、
    前記ステンレスブロックの表面に貼付けられた導電性ゴムシートとを備える、請求項1、請求項2、請求項3、及び請求項4の何れかに記載のシート貼合方法。
  7. 前記導電性部材は、
    前記貼合工程において、前記第2のシートを前記対象物に押しつけて貼り合せる貼合ローラであって、その表面が導電性ゴムで構成されていることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、及び請求項4の何れかに記載のシート貼合方法。
  8. 前記貼合工程において、前記対象物は搬送方向に搬送されることによって前記貼合ローラは前記第2のシートを押しつけながら反搬送方向に移送され、当該貼合ローラが当該第2のシートの端側部を乗り越えた時点で、当該対象物は前記貼合ローラが当該端側部に接触するまで反搬送方向に搬送されることを特徴とする請求項7に記載のシート貼合方法。
  9. 前記導電性部材の、前記端側部と接触する部分は、10Ω〜10Ωの範囲の抵抗値で接地されていることを特徴とする請求項5、請求項6及び請求項7の何れかに記載のシート貼合方法。
  10. 前記対象物は、ディスプレイパネル及びプラズマディスプレイパネルの何れかであることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8、及び請求項9の何れかに記載のシート貼合方法。
  11. 長手方向に連続して供給される第1のシートと、第2のシートとからなる積層シートから、当該第2のシートを剥離して対象物に貼り合わせるシート貼合装置であって、
    前記積層シートを前記対象物に向けて搬送する搬送手段と、
    前記搬送された積層シートの第2のシートを前記対象物との貼り合わせに必要な長さ分だけ切断する切断手段と、
    所定の角度の先端部を有する剥離ブロックと、
    前記第2のシートが切断された積層シートの第1のシートを前記先端部に向かって前記剥離ブロックの上面に沿わせて、当該第2のシートを当該第1のシートから剥離させる剥離手段と、
    前記剥離した第2のシートを前記対象物に貼り合わせる貼合手段と、
    前記対象物に貼り合わされた前記第2のシートの端側部に導電性部材を接触させる除電手段とを備える、シート貼合装置。
  12. 前記第2のシートは機能性シートであり、前記第1のシートは当該第2のシートを搬送する基材シートであることを特徴とする請求項11に記載のシート貼合装置。
  13. 前記第2のシートは前記端側部より導電性膜層が露出していることを特徴とする請求項11及び請求項12の何れかに記載のシート貼合装置。
  14. 前記端側部は、前記第2のシートが切断されて形成されることを特徴とする請求項13に記載のシート貼合装置。
  15. 前記導電性部材は、
    表面絶縁処理されたステンレスブロックと、
    前記ステンレスブロックの表面に貼付けられた導電性繊維テープとを備える、請求項11、請求項12、請求項13、及び請求項14の何れかに記載のシート貼合装置。
  16. 前記導電性部材は、
    表面絶縁処理されたステンレスブロックと、
    前記ステンレスブロックの表面に貼付けられた導電性ゴムシートとを備える、請求項11、請求項12、請求項13、及び請求項14の何れかに記載のシート貼合装置。
  17. 前記導電性部材は、
    前記貼合工程において、前記2のシートを前記対象物に押しつけて貼り合せる貼合ローラであって、その表面が導電性ゴムで構成されていることを特徴とする請求項11、請求項12、請求項13、及び請求項14の何れかに記載のシート貼合装置。
  18. 前記貼合工程において、前記対象物は搬送方向に搬送されることによって前記貼合ローラは前記第2のシートを押しつけながら反搬送方向に移送され、当該貼合ローラが当該第2のシートの端側部を乗り越えた時点で、当該対象物は前記貼合ローラが当該端側部に接触するまで反搬送方向に搬送されることを特徴とする請求項17に記載のシート貼合装置。
  19. 前記導電性部材の、前記端側部と接触する部分は、10Ω〜10Ωの範囲の抵抗値で接地されていることを特徴とする請求項15、請求項16及び請求項17の何れかに記載のシート貼合装置。
  20. 前記対象物は、ディスプレイパネル及びプラズマディスプレイパネルの何れかであることを特徴とする請求項11、請求項12、請求項13、請求項14、請求項15、請求項16、請求項17、請求項18、及び請求項19の何れかに記載のシート貼合装置。
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