JP5678843B2 - 集積回路装置 - Google Patents

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Description

本発明は、集積回路装置に関する。
他ノード間通信時に通信バスを占有する通信方式の通信回路として、例えば車載ネットワークの通信回路の一つであるCAN(controller area network)トランシーバ回路がある。CANトランシーバ回路を組み込むICでは、CANトランシーバ回路において通信バスの占有状態を解除するためのドミナントタイムアウト回路を形成するため、タイマ回路が設けられる。このタイマ回路は、例えば1ms程度のタイマ時間を必要とする関係で、CR時定数回路で構成すると比較的面積を占有する。
一方、他の回路を併合して搭載する統合的なICにおいては、他の回路でクロック信号を使う構成がある場合には、CANトランシーバ回路においてもそのクロック信号を利用してタイマ回路を構成することで省スペース化を図りたい。しかし、CANトランシーバ回路では、他の回路に異常が生じた場合にその悪影響を受けないように動作させる必要があるため、他の回路で用いるクロック回路などをそのまま利用することは難しい。
図9は上記した構成を含む従来の構成を示すもので、マイコン1からの送信信号をCANトランシーバ回路2により受けて通信バス3に送信する構成である。この場合、CANトランシーバ回路2は、送信信号の信号レベルの変化に応じて通信バス3のCANHおよびCANLのライン間に対してドミナントあるいはリセッシブのいずれかの電位となるように制御することで信号を送信する信号変換回路4が設けられている。
なお、CAN通信では、通信バス3にドミナント信号を出力している状態ではこの通信バス3を占有する状態となり、他ノード間における通信は行えず、リセッシブ信号を出力している状態では他ノードからの通信開始が可能な状態となる。
また、信号変換回路4への入力段にはドミナントタイムアウト回路5が設けられ、マイコン1からの送信信号が異常をおこすなどした場合でも、一定時間以上通信バス3を占有するとこれを解除するようにタイマ機能が設けられている。これにより、通信バス3を特定のノードが占有する状態を回避させて通信機能を保持させるようになっている。
特開2007−243317号公報
上記したドミナントタイムアウト回路5は、通常タイマ回路5aを備えていて、OR回路5bは通信信号とタイマ回路5aのオア出力を信号変換回路4に出力する。この構成では、通信を開始すると通信バス3に対してドミナント状態となる信号を出力するときにタイマを起動させ、ドミナント状態がタイマ時間を経過しても継続してリセッシブ状態に変化しない場合には、通信バス3への通信を強制的に終了させ、リセッシブ状態にする。
この場合、ドミナントタイムアウト回路5を構成しているタイマ回路5aとしては、図10(a)に示すようなアナログ的にタイマ時間を計測するものがある。また、図10(b)に示すようなデジタル的にタイマ時間を計測するタイマ回路5cもある。
図10(a)に示すタイマ回路5aでは、MOSFET7aのゲートにロウレベル(ドミナント)の送信信号が入力するとオフ状態となって電流源7bによりコンデンサ7cに充電が開始され、この状態が一定時間以上継続するとコンパレータ7dの出力をハイレベルに反転させて信号変換回路4をオフさせる構成である。この構成では、タイマ時間を長く設定するためには、コンデンサ7cの容量を大きくするか電流源7bの定電流を小さくすることであるが、定電流を絞ることが精度の点で難しいので、コンデンサ7cの面積を大きくすることが条件となる。
また、図10(b)に示すタイマ回路5cではクロック回路8a、カウンタ回路8bおよび複数のフリップフロップ8c、8dなどを設ける必要がある。これらは、独立して設ける構成が必要とされており、他の回路を一体に設ける構成のICを形成する場合でも、クロック信号の信頼性が確保できないと共用することができず、ICとして全体が大型化する課題があった。
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、その目的は、通信回路と他の回路とを一体に形成する集積回路装置において、回路部を共用することで省スペース化を図るものである。
請求項1の集積回路装置によれば、第1の電源回路は、外部から給電を受けると、所定電圧を生成して第1の回路およびクロック回路に給電する。第2の電源回路は、外部から給電を受けると、所定電圧を生成して通信回路に給電する。第1の回路は、クロック回路からのクロック信号を用いた動作を行う。通信回路は、給電を受けると、通信バスを通じて他ノード間通信が可能な状態となり外部からマイコンなどにより通信要求を受けるとこれに応じて通信を行う。このとき、他ノード間通信を行っている期間中は通信バスを占有する状態となる。通信回路に設けられたタイムアウト回路は、通信開始後にクロック回路のクロックを使用して所定のタイマ時間を計測し、タイマ時間が経過すると前記通信バスの占有状態を解除する。電源モニタ回路は、第1の電源回路をモニタしているのでクロック回路への給電状態が良好であるか否かすなわちクロック回路から出力されるクロック信号が正常であることを確認することができる。これにより、通信回路と第1の回路とで共通に使用しているタイマ回路の動作状態が正常である状態で、確実に通信回路による通信処理を行うことができる。タイマ回路を共通に使用することで素子の省スペース化を図ることができる。
請求項2の集積回路装置によれば、上記構成において、クロック回路の出力段にカウンタ回路を設け、カウンタ出力を第1の回路およびタイムアウト回路に与えるように構成し、タイムアウト回路を、カウンタ回路のカウンタ出力をデジタル的に遅延させてタイマ出力とするデジタル遅延回路から構成したので、第1の回路と通信回路とで機能的に必要なレベルにカウンタ回路の出力を揃える構成とすることができ、これによって省スペース化を図ることができる。
請求項3の集積回路装置によれば、上記各発明において、基準電圧を必要とする第2の回路と、基準電圧を第2の回路に供給する基準電圧回路とを備え、通信回路に、基準電圧回路が生成する基準電圧を使用する第3の回路を備える構成としたので、基準電圧回路の基準電圧を第2の回路と第3の回路とで共用することができ、これによって個別に基準電圧回路を設ける必要がなくなり、省スペース化を図ることができる。
請求項4の集積回路装置によれば、請求項3の発明において、第1の電源回路の構成を、基準電圧回路が生成する基準電圧を使用して所定電圧を生成する構成としたので、基準電圧に基づいた精度の良い出力電圧を得ることができ、さらに、基準電圧回路を複数の回路で共通に使用する構成とすることができて省スペース化も図れる。
請求項5の集積回路装置によれば、上記各発明において、第1の電源回路により通信回路を外部から駆動制御するマイコンに給電する構成としたので、通信制御用のマイコンのための電源回路を別途設ける必要がなくなり、全体の構成を簡単にすることができ、しかも、第1の電源回路は、電源モニタ回路によりモニタしているので給電動作のトラブルによる誤動作などを防止することができる。
請求項6の集積回路装置によれば、上記各発明において、クロック回路のクロックをモニタするクロックモニタ回路を設けたので、クロック回路のクロック供給動作が確実に行われている状態で第1の回路あるいは通信回路の動作を確保でき、また、第1の回路あるいは通信回路が誤動作した場合に、クロックの異常によるものか回路そのものの誤動作によるものかを判断することができるので、その対応を行うことができる。
請求項7の集積回路装置によれば、請求項5を引用する請求項6の発明において、クロックモニタ回路および電源モニタ回路はマイコンにモニタ信号を出力するように構成され、クロック回路および第1の電源回路は、外部に接続されるマイコンにより監視することができるので、マイコンの監視下においてクロック回路や第1の電源回路からクロックや給電を受ける通信回路あるいはその他の回路の動作の信頼性の向上を図ることができる。
請求項8の集積回路装置によれば、上記各発明において、第1及び第2の電源回路は共通の外部電源から給電されるので、両者の電源回路の間での電圧の変動を抑制でき、全体として安定した動作を行わせることができる。
第1実施形態を示す電気的構成図 第1実施形態を示すタイマ回路の電気的構成図 第1実施形態を示す各部の信号波形図 第2実施形態を示す電気的構成図 第2実施形態を示す基準電圧を必要とする回路の詳細図 第3実施形態を示す電気的構成図 第4実施形態を示す電気的構成図 第5実施形態を示す電気的構成図 従来技術を示す電気的構成図 従来技術を示すタイマ回路の電気的構成図
(第1実施形態)
以下、第1実施形態について図1〜図3を参照して説明する。
図1は全体構成を概略的に示すもので、車両に設けられる複数のECU(electronic control unit)のうちのひとつであり、その内部構成としてマイコン11および制御用IC12が設けられる構成である。制御用IC12には、CAN用の通信バス13を通じて車両内の他のECUと通信を行うための通信回路としてCANトランシーバ回路14が設けられている。車載ネットワークとしての通信バス13は、ツイストペア線で構成される2本の通信線13a、13bからなり、通信線13aが高電位となるCANH端子に接続され、通信線13bが低電位となるCANL端子に接続される。
また、制御用IC12には、出力端子VCCからマイコン11に給電するための第1の電源回路15、この第1の電源回路15の電圧をモニタする電源モニタ回路16、第1の電源回路15から給電されるクロック回路17、クロック回路17のクロック出力をカウントするカウンタ回路18、カウンタ回路18のカウント出力を利用する第1の回路19が設けられている。カウンタ回路18のカウント出力はCANトランシーバ回路14にも与えられる構成である。
第1の電源回路15は、図示しない車載バッテリからIGスイッチを介して入力端子IGに給電されたものを受ける構成で、所定電圧に変換して定電圧を出力する。この第1の電源回路15は、制御用IC12の内部のクロック回路17に給電すると共に、出力端子VCCからマイコン11に給電する。電源モニタ回路16は、第1の電源回路15の定電圧出力をモニタするもので、所定範囲に入っているか否かを判定し、その判定結果をマイコン11に出力する。
クロック回路17は、第1の電源回路15から給電され、所定周波数のクロック信号をカウンタ回路18に出力する。カウンタ回路18は、クロック回路17からのクロックパルスを分周して第1の回路19およびCANトランシーバ回路14に所定の時間間隔でパルス信号をカウンタ出力として与える。第1の回路19は、カウンタ回路18のカウンタ出力を受けて動作するもので、例えば、デジタルフィルタ回路、チャージポンプ回路、パワーオンリセット回路、外部クロック監視用回路などがある。
CANトランシーバ回路14は、ドミナントタイムアウト回路20および信号変換回路21から構成される。ドミナントタイムアウト回路20は、入力端子TDXからマイコン11の通信信号を入力し、これをOR回路22の一方の入力端子に直接入力すると共にタイマ回路23を介してOR回路22の他方の端子に入力する。
タイマ回路23は、図2に示すように、例えば3個のT型フリップフロップ23a〜23cから構成され、3つのフリップフロップ23a〜23cのリセット端子Rはマイコン11からの通信信号が入力される。また、初段のフリップフロップ23aのクロック入力端子CKにはカウンタ回路18から所定時間毎にカウンタ出力(クロック)が入力される。フリップフロップ23b、23cは、それぞれ前段のフリップフロップ23a、23bの出力端子Qからクロック端子CKに信号が順次入力され、終段のフリップフロップ23cの出力端子QはOR回路22の一方の入力端子に入力する。
上記構成のタイマ回路23は、マイコン11からTXD端子に送信信号が入力されて、その送信信号のうちロウレベル信号(ドミナント信号に対応)が与えられると、フリップフロップ23a〜23cのリセットが解除され、各フリップフロップ23a〜23cの出力端子Qはロウレベルの出力となる。また、このとき、OR回路22の出力はロウレベルとなる。
この送信信号がロウレベルに保持された状態において、カウンタ回路18からカウンタ出力が入力端子CKに入力されると、その立ち下がりタイミングでフリップフロップ23aの出力Qの状態が反転するようになる。次段のフリップフロップ23bでは、入力端子CKに入力される信号が立ち下がるタイミングで出力Qの状態を反転させ、同様にしてフリップフロップ23cも動作する。
これにより、入力端子TXDへの送信信号がロウレベルの状態になった時点からカウンタ回路18の出力信号が4回入力されるとフリップフロップ23cはハイレベルの信号を出力Qとして出力する。この結果、入力端子TXDに入力されている送信信号がロウレベルの状態であっても、カウンタ出力が4回入力された時点でドミナントタイムアウトのタイマ時間が経過したこととなりOR回路22の出力がハイレベルに反転されるようになる。
信号変換回路21は、第2の電源回路24、pチャンネルMOSFET25、ダイオード26、抵抗27a、27b、ダイオード28、nチャンネルMOSFET29を直列に接続した構成である。第2の電源回路24はCANトランシーバ回路14の専用電源であり、車載バッテリからIG端子を介して給電され、所定の定電圧を生成する。OR回路22の出力端子はpチャンネルMOSFET25のゲートに接続されると共にインバータ回路30を介してnチャンネルMOSFET29のゲートに接続されている。
信号変換回路21は、OR回路22の出力がロウレベルのときにpチャンネルMOSFET25およびnチャンネルMOSFET29をオンさせ、抵抗27a、27bの直列回路に通電させてその両端子間に出力電位差を生じさせる。抵抗27a、27bの直列回路のこの高電位側がCANH端子を介して通信バス13の通信線13aに接続され、低電位側がCANL端子を介して通信バス13の通信線13bに接続されている。
信号変換回路21は、OR回路22からハイレベルの信号が出力されている状態ではMOSFET25、29がいずれもオフ状態であるからCANH端子およびCANL端子への出力は同電位となり、これにより通信バス13をリセッシブ状態とする。また、OR回路22からロウレベルの信号が出力されている状態ではMOSFET25、29が共にオンするので、抵抗27a、27bに電位差が生じ、CANH端子に高電位の出力、CANL端子に低電位の出力を与え、通信バス13に電位差を有する信号を出力するドミナント状態となる。このドミナント状態では、CANトランシーバ回路14が通信する相手のノードの通信回路との間で通信バス13を占有する状態となり、他のノード間における通信はできない状態となる。
上記構成において、車載バッテリからIG端子を介して給電されている状態では、第1の電源回路15および第2の電源回路24が給電されており、第1の電源回路15は、マイコン11、クロック回路17あるいは第1の回路19などに所定電圧の電源を供給し、第2の電源回路24はCANトランシーバ回路14の信号変換回路21に所定電圧の電源を供給している。
この場合、第1の回路19は、クロック回路17のクロック出力をカウンタ回路18で分周したカウンタ出力に基づいて動作するものであり、前述した種々の回路のクロック信号として用いられている。また、このカウンタ回路18のカウンタ出力は、CANトランシーバ回路14においては、ドミナントタイムアウト回路20のタイマ回路23においてタイマ用の信号として用いられている。
CANトランシーバ回路14は、マイコン11からTXD端子に通信信号が入力されると次のように動作する。マイコン11が出力する送信信号は、CANの通信バス13に対して、ロウレベルの信号がドミナント出力に対応し、ハイレベルの信号がリセッシブ出力に対応するように信号変換回路21にて信号変換が行われる。
CANトランシーバ回路14において、マイコン11からロウレベルの信号が与えられたときには、ドミナントタイムアウト回路20のタイマ回路23はタイマ動作を開始し、タイマ時間が経過するまでの間はOR回路22にロウレベルの信号を出力している。これにより、OR回路22の出力はロウレベルとなり、信号変換回路21においては、MOSFET25、29がオンされて通電状態となるので抵抗27a、27bの直列回路の両端子間に電位差を生じさせ、通信バス13がドミナント状態となるように信号が出力される。
通常の通信では、タイマ回路23のタイマ時間が経過する前に、次のハイレベル信号が入力されるので、タイマ回路23はリセット状態に転換され、OR回路22の出力もハイレベルに反転して信号変換回路21を断電状態に転じさせて通信バス13をリセッシブ状態にする。この状態は、図3の左側の領域に示すように、マイコン11の通信信号によってTXDの信号レベルが変化すると、これに応じてCANトランシーバ回路14による信号が通信バス13に出力され、ドミナント及びリセッシブの各状態によって信号が伝達される。この状態を他のノードのECUが受信すると少し時間遅れをもって受信されるので、RXDで示すような信号として受信される。
これに対して、マイコン11からロウレベルの信号が出力された状態が継続すると、ドミナントタイムアウト回路20により一定のタイマ時間が経過するとOR回路22にハイレベルの信号を出力するようになり、OR回路22の他方の端子にロウレベルの信号が入力されていても、OR回路22はハイレベルの信号を出力するようになる。これによって信号変換回路21は、図3の右側領域に示しているように、ドミナント状態に制御していた状態がリセッシブ状態に転換するようになり、通信バス13の占有状態を解除する。
この後、マイコン11は、図示しない受信回路により通信バス13がリセッシブ状態になっていることを検出すると、送信信号がドミナント状態にするものであるにもかかわらず受信モニタがリセッシブとなっていることで、通信異常が発生していることを認識でき、送信信号を停止させるようになる。
上記の動作は、ドミナントタイムアウト回路20のタイマ機能を用いたものであるが、タイマ回路23を構成するタイマは、クロック回路17のクロック信号に基づいており、このクロック回路17のクロック信号は第1の回路19においても利用している。また、クロック回路17のクロック信号は、第1の電源回路15から給電を受けているものであり、その第1の電源回路15は電源モニタ回路16によりモニタされており、モニタ出力はマイコン11にて受信していて第1の電源回路15が正常に動作しているかどうかを監視している。したがって、第1の電源回路15の出力電圧が低下するなどの異常が発生してクロック回路17の動作に悪影響を及ぼすような事態となっても、マイコン11によりこれを認識して通信バス13に対する送信信号の出力を停止させることができ、信頼性の確保をすることができる。
また、第1の電源回路と第2の電源回路とが同一の外部電源である車載バッテリを用いる構成であるので、電源回路の立ち上がり時間のズレに起因した誤動作を極力防止することができ、全体として安定した動作を行わせることができる。
(第2実施形態)
図4及び図5は第2実施形態を示すもので、以下、第1実施形態と異なるところを説明する。図4に示す制御用IC31は、前述の第1の回路19に加えて基準電圧を必要とする第2の回路32が設けられた構成である。基準電圧を必要とする第2の回路32としては、例えば過電圧検出回路や低電圧検出回路などがある。基準電圧を生成する基準電圧回路33は、入力端子IGから給電され、例えばバンドギャップ回路などを用いて基準電圧を生成するものである。この基準電圧回路33は、基準電圧出力を第2の回路32以外に、第1の電源回路15にも与えており、さらには、CANトランシーバ回路14に設けられた第3の回路としての基準電流回路34、過熱検出回路35、レシーブ回路36などの基準電圧を必要とする回路にも与えている。
また、この実施形態においては、電源モニタ回路16のモニタ出力はマイコン通信回路37を介してマイコン11に出力されている。さらに、クロック回路17は、クロックモニタ回路38によりクロック信号がモニタされており、そのモニタ出力もマイコン通信回路37を介してマイコン11に出力されている。マイコン11は、マイコン通信回路37から入力される電源モニタ回路16のモニタ出力およびクロックモニタ回路38のクロックモニタ出力の双方を監視している。
図5は第3の回路の具体的構成を示している。CANトランシーバ回路14の基準電流回路34は、第2の電源回路24から給電され、過熱検出回路35やレシーブ回路36で用いる基準電流を生成する。この基準電流回路34は、例えば3個の電流源34a〜34cを備え、基準電圧回路34の基準電圧を用いて所定の定電流を生成している。
過熱検出回路35は、電流源34aから給電されるオペアンプ35aおよび温度検出用のダイオード35bから構成される。ダイオード35bは、温度を検出する部位として例えば信号変換回路21の温度測定部に配置され、電流源34bから一定電流が通電され、その順方向電圧がオペアンプ35aに入力される。オペアンプ35aの比較入力は基準電圧回路33から基準電圧が入力される。
これにより、信号変換回路21の温度が所定温度以上に上昇して温度検出用のダイオード35bの順方向電圧が所定レベル以下に低下すると、オペアンプ35aは基準電圧よりも低下したことをもってハイレベルの信号を出力するようになる。この結果、OR回路22aを通じて信号変換回路21の通信状態にかかわらず通信バス13に対してリセッシブ状態となるように動作させる。
レシーブ回路36は、ヒステリシス機能付きのオペアンプ36aとその出力端子に接続されるインバータ回路36bとから構成される。オペアンプ36aは、電流源34cから給電されると共に基準電圧回路33から基準電圧が入力される。オペアンプ36aの入力端子は信号変換回路21の抵抗27a、27bの直列回路の両端子が接続され、オペアンプ36aの出力端子はインバータ回路36bを介して出力端子RXDに接続されている。出力端子RXDはマイコン11の受信端子に接続されている。
これにより、オペアンプ36aは、通信バス13がリセッシブ状態のときには抵抗27a、27bの両端子間に電位差が発生していないので、ロウレベルの信号を出力し、インバータ回路36bを介してハイレベルの信号が出力端子RXDに出力される。また、通信バス13がドミナント状態のときには、オペアンプ36aの入力端子間に電位差が生ずることからハイレベルの信号が出力され、インバータ回路36bを介してロウレベルの信号が出力端子RXDに出力される。
上記構成においては、基準電圧回路33による基準電圧を、第1の電源回路15、第2の回路32、第3の回路である基準電流回路34、過熱検出回路35あるいはレシーブ回路36による共用の構成としているので、全体として省スペース化を図ることができる。
また、クロック回路17のクロック出力をクロックモニタ回路38によりモニタし、そのモニタ出力をマイコン11により監視しているので、クロック回路17のクロック信号を用いて動作させる第1の回路19およびCANトランシーバ回路14のタイマ回路23においては、クロック信号の信頼性を確保することができるので、安定した動作を得ることができる。
(第3実施形態)
図6は第3実施形態を示すもので、第2実施形態と異なるところは、ドミナントタイムアウト回路20に代えてドミナントタイムアウト回路20aを設ける構成としたところである。ドミナントタイムアウト回路20aは、タイマ回路23のタイマ出力を信号変換回路21側ではなく、マイコン通信回路37を介してマイコン11に出力するように構成されている。マイコン11は、マイコン通信回路37からタイマ出力が入力されるとドミナント状態のタイムアウトが発生したと判断して入力端子TXDへの信号の出力を停止する。
このような構成によってもCANトランシーバ回路14のドミナントタイムアウト回路20aの機能を達成することができる。また、この場合においても、クロック回路17のクロック出力を第1の回路19とタイマ回路23とで共用する構成とすることができ、省スペース化を図ることができる。
また、クロック回路17のクロック信号をクロックモニタ回路38によりモニタしているので、クロック信号に異常を呈した場合に、マイコン11により迅速に対応することができる。
(第4実施形態)
図7は第4実施形態を示すもので、第2実施形態と異なるところは、タイマ回路23への入力信号をマイコン11からの送信信号を入力するのではなく、レシーブ回路36においてモニタしている通信バス13の状態がドミナント状態となるタイミングでタイマ回路23のタイマ動作が開始されるようにしたところである。
この構成によれば、送信信号がロウレベルすなわち通信バス13をドミナント状態に保持する状態がタイマ時間を超えて継続すると、タイマ回路23からOR回路22を介して信号変換回路21をオフさせるようになるので、通信バス13はリセッシブ状態に変換させることができる。また、これによって、マイコン11は、送信信号と受信モニタ信号とが不一致となることにより異常が発生したことを判定することができ、送信信号を停止させることができる。
このような第4実施形態によっても、ドミナントタイムアウト回路20のタイマ回路23のリセット入力を信号変換回路21の動作状態に応じてレシーブ回路36に得られる受信モニタ信号がロウレベルの出力をすることに基づいて与えるので、第2実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(第5実施形態)
図8は第5実施形態を示すもので、第2実施形態と異なるところは、マイコン通信回路37を設けずに、電源モニタ回路16およびクロックモニタ回路38の各モニタ出力を直接マイコン11に入力する構成としたところである。
上記構成によっても第2実施形態と同様の作用効果を得ることができる。ただし、この第5実施形態においては、第2実施形態に比べて制御用IC12の使用端子数が増加する構成となるが、マイコン通信回路37を設けない構成とすることができる点でメリットがあり、いずれを採用するかは目的に応じて選択することができる。
(他の実施形態)
なお、本発明は、上述した一実施形態のみに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能であり、例えば、以下のように変形または拡張することができる。
タイマ回路20は、3個のフリップフロップ23a〜23cを用いる構成としたが、これに限らず、2個以下でも良いし、4個以上用いる構成としても良く、必要なタイマ時間を得るため個数を設ける構成とすることができる。また、タイマ回路20として、T型のフリップフロップ以外の回路構成を用いてクロック回路17のクロック信号からタイマ時間を生成するデジタルタイマ回路を構成しても良い。
CANトランシーバ回路14においては、第3の回路として基準電流回路34、過熱検出回路35およびレシーブ回路36の3個の回路を設ける構成としたが、これに限らず、1個以上の第3の回路を設ける構成に適用することができる。
他ノード間通信時に通信バスを占有する通信方式としてCANを利用するCANトランシーバ回路に適用した場合で説明したが、CAN以外にも通信バスを占有する通信方式を採用している通信方式を採用したネットワークの通信回路に適用することができる。
図面中、11はマイコン、12、31は制御用IC(集積回路装置)、13は通信バス、14はCANトランシーバ回路(通信回路)、15は第1の電源回路、16は電源モニタ回路、17はクロック回路、18はカウンタ回路、19は第1の回路、20はドミナントタイムアウト回路(タイムアウト回路)、21は信号変換回路、23はタイマ回路、24は第2の電源回路、32は第2の回路、33は基準電圧回路、34は基準電流回路(第3の回路)、35は過熱検出回路(第3の回路)、36はレシーブ回路(第3の回路)、37はマイコン通信回路、38はクロックモニタ回路である。

Claims (8)

  1. 他ノード間通信時に通信バスを占有する通信方式の通信を行う通信回路とクロックを必要とする第1の回路とを備えた集積回路装置であって、
    前記第1の回路にクロックを供給するクロック回路と、
    前記第1の回路および前記クロック回路に給電する第1の電源回路と、
    前記第1の電源回路をモニタする電源モニタ回路と、
    前記通信回路に給電する第2の電源回路とを備えると共に、
    前記通信回路は、通信開始後に前記クロック回路のクロックを使用して所定のタイマ時間を計測し、タイマ時間が経過すると前記通信バスの占有状態を解除するタイムアウト回路とを備えたことを特徴とする集積回路装置。
  2. 請求項1に記載の集積回路装置において、
    前記クロック回路は、出力段にカウンタ回路を備え、カウンタ出力を前記第1の回路および前記タイムアウト回路に与えるように構成され、
    前記タイムアウト回路は、前記カウンタ回路のカウンタ出力をデジタル的に遅延させてタイマ出力とするデジタル遅延回路から構成されることを特徴とする集積回路装置。
  3. 請求項1または2に記載の集積回路装置において、
    基準電圧を必要とする第2の回路と、
    前記基準電圧を前記第2の回路に供給する基準電圧回路とを備えるとともに、
    前記通信回路は、前記基準電圧回路が生成する前記基準電圧を使用する第3の回路を備えることを特徴とする集積回路装置。
  4. 請求項3に記載の集積回路装置において、
    前記第1の電源回路は、前記基準電圧回路が生成する前記基準電圧を使用して所定電圧を生成することを特徴とする集積回路装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の集積回路装置において、
    前記第1の電源回路は、前記通信回路を外部から駆動制御するマイコンにも給電することを特徴とする集積回路装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の集積回路装置において、
    前記クロック回路のクロックをモニタするクロックモニタ回路を備えたことを特徴とする集積回路装置。
  7. 請求項5を引用する請求項6に記載の集積回路装置において、
    前記クロックモニタ回路および前記電源モニタ回路は前記マイコンにモニタ信号が出力されるように構成され、
    前記クロック回路および第1の電源回路は、外部に接続される前記マイコンにより監視されることを特徴とする集積回路装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の集積回路装置において、
    前記第1および第2の電源回路は、共通の外部電源から給電されることを特徴とする集積回路装置。
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