JP5675457B2 - 透明導電膜の製造方法 - Google Patents

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本発明は、ITO(スズ添加酸化インジウム)を含む透明導電膜の製造法に関し、詳しくは、基板に塗布液を塗布して焼成する液相法によって透明導電膜を得る透明導電膜の製造法に関する。
近年、液晶ディスプレイ等のデバイスにおいて、透明導電膜の需要が高まっている。そして、この種の透明導電膜の製造法としては、コストのかかる乾式法に対して、基板に塗布液を塗布して熱分解させて透明導電膜を得る方法が提案されている。
すなわち、乾式法では、多くの場合スパッタリング法を用いて生産されているが、大規模な装置が必要となり膨大なエネルギーを消費する上、ターゲットなど原材料の利用効率が悪いなどの問題がある。ITOに使用されるインジウムはレアメタルの一種であり、その枯渇が懸念される現在、簡便で、より原材料の利用効率がよい成膜方法が必要とされている。これに対して、液相法では、簡便な装置で大面積・任意形状基板への成膜が可能である上、原材料などの無駄がほとんど出ないため新たなITO透明導電膜のコーティング法として検討されている。
液相法による透明導電膜の製造方法としては、例えば、熱分解で酸化インジウムとなる化合物と熱分解で酸化スズとなる化合物とを含む塗布液を基板に塗布し、大気中で焼成した後に還元雰囲気で焼成し、更に、その表面に同様の塗布液を塗布して、同様の焼成を行う方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3959861号公報
ここで、ITOを用いた導電導電膜の低抵抗化には、膜を構成するITO粒子の結晶成長によってキャリア移動度を上げる、膜厚を増加して導電パスを増やす、といったことが重要なファクタとなる。ところが、前記特許文献1に記載の方法では、形成できる透明導電膜の厚さは200nm程度が限界で、前記塗布液を更に積層してそれよりも厚い透明導電膜を無理に製造しようとすると、透明導電膜にクラックが入って導電パスが損なわれる可能性があった。このため、光透過率に優れて導電性も良好な透明導電膜を製造するのには限界があった。
そこで、本発明は、良好な厚さを有して光透過率及び導電性が共に優れた透明導電膜を、液相法にて容易に製造することのできる透明導電膜の製造法を提供することを目的としてなされた。
前記目的を達するためになされた本発明は、基板上に、ITOのナノ粒子を含む塗布液を塗布して乾燥させたナノ粒子塗膜と、式(1)または式(2)で表される配位子がインジウム原子及びスズ原子に配位した錯体を含む塗布液を塗布して乾燥させた錯体塗膜とを、少なくとも1層ずつ交互に、かつ、最上層が前記錯体塗膜となるように形成する工程と、前記基板上に形成された前記ナノ粒子塗膜及び前記錯体塗膜の積層体を、酸素濃度0.01〜10%の低酸素雰囲気で焼成し、続いて、還元雰囲気でアニールする工程と、を有することを特徴とする透明導電膜の形成方法を要旨としている。
式(1)におけるR1 〜R4 のうちの少なくとも1つは、式(3)〜式(6)のいずれかである。
式(3)〜式(5)におけるR13は、式(7)または式(8)である。
式(1)におけるR1 〜R4 のうち、式(3)〜式(6)のいずれでもないもの、及び式(7)〜式(8)におけるR5 〜R8 は、それぞれ、下記(a1)〜(a14)のうちのいずれかである。
(a1)H
(a2)C1〜C20の飽和または非飽和アルキル基であって、Cn2n+1またはCn2n-1-2xで表され、n=1〜20、x=0〜n−1の範囲であるもの
(a3)アルキルアミン基
(a4)カルビノール基
(a5)アルデヒドまたはケトン
(a6)COORで表され、R=Cm2m+1またはCm2m-1-2y(m=0〜20、y=0〜m−1の範囲)であるもの
(a7)F、Cl、Br、またはI
(a8)CNまたはNO2
(a9)ヒドロキシまたはエーテル類
(a10)アミン類
(a11)アミド類
(a12)チオまたはチオエーテル類
(a13)ホスフィン類またはリン酸類
(a14)環状基、ベンゾ、アゾル、オキサゾル、チアゾル、またはジオキソル
式(6)におけるYは、下記(b1)〜(b5)のうちのいずれかである。
(b1)F、Cl、Br、またはI
(b2)オキソカルボニル基またはCH3COO−
(b3)アミド基またはCH3CONH−
(b4)スルホニル基またはCH3SO3
(b5)ホスホリルオキシ基またはPh2POO−
式(7)におけるR9 〜R10及び式(8)におけるR9 〜R12は、それぞれ、下記(c1)〜(c15)のうちのいずれかである。
(c1)H
(c2)C1〜C20の飽和または非飽和アルキル基であって、Cn2n+1またはCn2n-1-2xで表され、n=1〜20、x=0〜n−1の範囲であるもの
(c3)カルビノール基
(c4)アルデヒドまたはケトン
(c5)COORで表され、R=Cm2m+1またはCm2m-1-2y(m=0〜20、y=0〜m−1の範囲)であるもの
(c6)F、Cl、Br、またはI
(c7)CNまたはNO2
(c8)ヒドロキシまたはエーテル類
(c9)アミン類
(c10)アミド類
(c11)チオまたはチオエーテル類
(c12)ホスフィン類またはリン酸類
(c13)環状基、ベンゾ、アゾル、オキサゾル、チアゾル、またはジオキソル
(c14)アルキルアミン基
(c15)2−ニトロベンジル構造を含む基
式(2)におけるR21〜R24は、それぞれ、下記(e1)〜(e11)のいずれかであり、X11、X12は、O,NH,CO2 ,S,CON22,N=N,及びHN−NHのうちいずれかである。
(e1)Cl2l+1で表される基(但し、前記lは、0〜4いずれかの整数)
(e2)Cm2mで表される基(但し、前記mは、2〜4いずれかの整数)
(e3)Cn2n-1で表される基(但し、前記nは、2〜4いずれかの整数)
(e4)COORで表される基(但し、前記Rは、Cp2p+1(但し、前記pは、0〜4のいずれかの整数)または、R=C65で表される基)
(e5)アルデヒド、ケトン類、COCq2q+1で表される基(但し、前記qは、0〜4のいずれかの整数)またはベンゾフェノン
(e6)ヒドロキシ(OH)またはエーテル類
(e7)アミン(NH2)またはアルキルアミン
(e8)アミド
(e9)ハロゲン類
(e10)ニトリル(CN)
(e11)ニトロ(NO2
このように構成された本発明の方法では、ITOのナノ粒子を含む塗布液を塗布して乾燥させたナノ粒子塗膜と、前記配位子がインジウム原子及びスズ原子に配位した錯体を含む塗布液を塗布して乾燥させた錯体塗膜とが、基板上に交互に形成される。このナノ粒子塗膜及び錯体塗膜の積層体を、焼成してアニールすれば、ITOからなる透明導電膜が得られる。
ここで、ナノ粒子塗膜のみを焼成してアニールした場合、ITOナノ粒子の密度が低いため、良好な導電性が得られない。また、錯体塗膜を焼成してアニールした場合は、焼成過程でITOが結晶成長して緻密なITO膜(透明導電膜の一例)が得られるが、錯体塗膜のみを何層も積層して焼成,アニールを行うと、結晶成長時の応力によりITO膜にクラックが入る。
これに対して、本発明では、ナノ粒子塗膜と錯体塗膜とが交互に積層された構造を有しているので、錯体塗膜に焼成時に加わる応力がナノ粒子塗膜によって緩和され、クラックの発生を抑制することができる。また、ナノ粒子塗膜の焼成・アニールによってITOナノ粒子間に生じた隙間は、錯体塗膜の前記錯体が分解して生じたITOによって埋められる。このため、本発明では、クラックを発生させることなく、良好な厚さ(1〜2μmも可能)を有して光透過率及び導電性が共に優れた透明導電膜を、焼成及びアニールの工程を1回経るだけで容易に製造することができる。
しかも、本発明では、前記塗膜の積層構造は、最上層が前記錯体塗膜となるように形成されている。このため、本発明によって製造された透明導電膜は、表面に緻密なITO結晶を有し、極めて低い表面抵抗率を有する。なお、前記低酸素雰囲気は、0.1〜5%であると一層好ましい。
また、本発明において、前記還元雰囲気は、水素濃度1〜4%の還元雰囲気であってもよく、その場合、得られる透明導電膜の光透過率及び導電性を一層向上させることができる。
また、前記焼成は、20〜250℃/分の昇温速度で昇温し、400〜600℃の温度に保持して行ってもよく、その場合、得られる透明導電膜の光透過率及び導電性を一層向上させることができる。なお、昇温速度は40〜100℃/分であると一層好ましく、保持温度は500〜550℃であると一層好ましい。更に、前記アニールは、雰囲気温度が200℃に低下するまで行うのが好ましい。
また、本発明において、前記焼成と前記アニールとを連続して行ってもよく、その場合、前述のように光透過率及び導電性に優れた透明導電膜を、一層効率的に製造することができる。
本発明が適用された透明導電膜の製造工程を模式的に表す説明図である。 その製造工程の変形例を模式的に表す説明図である。 実施例の錯体1について測定した1 NMRのチャートである。 実施例の錯体2について測定した1 NMRのチャートである。 実施例の錯体3について測定した1 NMRのチャートである。 実施例の錯体4について測定した1 NMRのチャートである。 実施例の焼成・アニールに使用した炉の構成を表す模式図である。 その炉の雰囲気設定を表すグラフである。 実施例で得られた透明導電膜の表面を表すSEM画像である。 比較例で得られた透明導電膜の表面を表すSEM画像である。 焼成時の酸素濃度と透明導電膜の特性との対応関係を表す説明図である。 比較例の透明導電膜の製造工程を模式的に表す説明図である。
次に、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。先ず、本発明が適用された透明導電膜の製造工程について、概略的に説明する。図1は、本発明が適用された透明導電膜の製造工程の一例を模式的に表す説明図である。
図1に示す例では、先ず、図1(A)に示すように、基板10の表面にITOのナノ粒子を含む塗布液(以下、InSn粒子分散液という)11を塗布し、乾燥させることによって、図1(B)に示すように前記ITOナノ粒子を含む塗膜(以下、InSn粒子塗膜という)13を形成する。
なお、ITOナノ粒子としては、公知の方法で合成されたものや市販品を用いることができる。ITOナノ粒子は溶媒に懸濁して塗布液とする。溶媒は、ITOが懸濁できれば、特に種類を限定しない。InSn粒子分散液11には、ITOナノ粒子の分散を助ける分散剤を添加してもよい。
続いて、図1(C)に示すように、InSn粒子塗膜13の表面に、インジウム原子(In)及びスズ原子(Sn)を含む錯体が溶解した溶液(以下、InSn錯体溶液という)21を塗布し、乾燥させることによって、図1(D)に示すようにInSn錯体を含む塗膜(以下、InSn錯体塗膜という)23を形成する。このようにして、基板10にInSn粒子塗膜13とInSn錯体塗膜23とを順次形成した後、酸素濃度0.01〜10%の低酸素雰囲気で焼成し、続いて、還元雰囲気でアニールすると、図1(E)に示すように、ITOからなる透明導電膜30が基板10上に形成される。
なお、InSn錯体の配位子としては、国際特許出願公開2008/007469に記載の例えば3,4−ジヒドロキシ安息香酸エチルのようなカテコール誘導体や、特開2010−256706号公報に記載の感光性カテコール誘導体を用いることができる。錯体中のInとSnの原子比は前記国際特許出願公開に記載のように種々の比とすることができるが、In/Sn比としては1/18が最もよい結果を与える。カテコール誘導体配位子のモル数とIn原子及びSn原子のモル数との比は1:1とし、錯体の溶媒への溶解性を増すために、2−メトキシエトキシ酢酸などのアルコキシ酢酸類、エチルマルトールなどのα―ヒドロキシケトンをInSnに配位させるのが好ましい。
InSn錯体は溶媒に溶解してInSn錯体溶液21とされるが、溶媒は、InSn錯体が溶解すればどのようなものでも使用することができる。より好ましい溶媒としては、乳酸エチルとγ―ブチロラクトンとN,N−ジメチルアセトアミドとを=4:1:1の体積比で混合した溶媒を用いるのがよい。塗布液のInSn濃度は0.4〜0.8Mが好ましく、特に0.5〜0.7Mが最もよい結果を与える。
InSn粒子分散液11やInSn錯体溶液21の塗布は、スピンコート、ディップコート、フローコートなど任意の方法で行うことができる。塗布時の温度も、InSn粒子塗膜13やInSn錯体塗膜23の膜質に影響する。塗布時の温度が低いと、塗布液の粘性が高くなり、塗布性が著しく悪くなり、クラックが生じやすくなる。塗布は、20〜30℃で行うのがよい結果を与える。
基板10としては、300℃程度の加熱に耐えられるものならどのようなものでも使用することができる。例えば、ソーダライムガラス、ホウケイ酸ガラス、石英などが使用でき、ポリマーとしてはポリイミドを使用することができる。
図1(A)→図1(B)または図1(C)→図1(D)におけるInSn粒子分散液11またはInSn錯体溶液21の塗布後の乾燥処理は、溶媒の除去ができればよく特に限定されないが、好ましくは、1分以内に100℃まで昇温し、100〜250℃で1〜60分間乾燥を行うとよい。より好ましくは、120〜200℃で10〜30分間乾燥を行うのがよい。
図1(D)→図1(E)における焼成は、InSn錯体を分解してスズ添加酸化インジウム(ITO)とするための酸化焼成と、ITO中に酸素欠陥を生じさせ、キャリア密度を上げるための還元アニールとの、二段階で行う。酸化焼成は、0.01〜10体積%の酸素を含む窒素などの不活性ガス中で行い、還元アニールは0.01〜10%の水素を含む窒素などの不活性ガス中で行う。酸化焼成における酸素濃度は0.1〜5%が好ましく(より好ましくは1〜5%)、還元アニールにおける水素濃度は1〜4%が好ましい。また、雰囲気ガス中には任意の量の水蒸気が含まれてもよい。
焼成温度は、昇温速度を20〜250℃/分とし、400〜600℃の温度に保持して行うのが好ましい。保持時間は特に限定しない。より好ましくは、昇温は40〜100℃/分とし、保持温度は500〜550℃とするのがよい。
酸化焼成と還元アニールは、バッチ式の炉を用い、二回の独立した工程として行ってもよいし、雰囲気制御ローラ搬送炉(例えば、後述のノリタケカンパニーリミテッド製「ローラーハースキルン」)を用いて、一回の連続した工程として行ってもよい。後者の方が、効率的に透明導電膜30を製造することができる。還元アニール後に炉から試料を取り出す際は、透明導電膜30の再酸化を防ぐために、200℃以下になってから取り出すとよい。
また、図2(A)に示すように、InSn粒子塗膜13とInSn錯体塗膜23とは、基板10にそれぞれ2層以上形成してもよい。この場合、そのInSn粒子塗膜13,InSn錯体塗膜23を前述のように焼成・アニールすることができ、厚手の透明導電膜30も容易に製造することができる。但し、この場合、InSn錯体塗膜23が最上層となるように各InSn粒子塗膜13,InSn錯体塗膜23を形成する必要がある。
次に、各種のInSn錯体を実際に合成し、焼成・アニールの条件も種々に変更することで、本発明の効果を実際に検証すると共に、最適な条件について調べた。先ず、本願出願人は、次のようにして各種のInSn錯体を合成した。
[InSn錯体溶液の製造]
<錯体1>
200mLフラスコに3,4−ジヒドロキシ安息香酸エチル(EtP,6.62g,36.4mmol)、酢酸インジウム(10.0g,34.3mmol)、酢酸スズ(II)(0.500g,2.11mmol)、メトキシ酢酸(3.09g,34.3mmol)と1−メチル−2−ピロリドン(NMP,100mL)を混合する。N2 雰囲気下で130℃、1時間加熱する。ロータリエバポレータで酢酸とNMPを除去(120℃・1時間)し、更に、ロータリエバポレータで生成物を乾燥(130℃・1時間)する。これに73mLになるように4:1:1の体積比で混合した乳酸エチル/γ−ブチロラクトン/N,N−ジメチルアセトアミド混合溶媒を加え、固形分が溶解するまで超音波洗浄器で撹拌する。
この結果、溶液中では式(11)に示す反応が起こり、その式(11)の右辺に示した錯体が生成されているものと推察される。また、その推察は、図3に示すNMRスペクトルでも立証されている。できた溶液(InSn錯体溶液21の一例で、以下錯体1という)の濃度は、0.5mol/Lである。なお、この濃度は、金属錯体に含まれる金属の濃度である。
<錯体2>
錯体1のメトキシ酢酸(3.09g,34.3mmol)を2−メトキシエトキシ酢酸(4.59g,34.3mmol)に変えた以外は同じ方法で合成した。この結果、溶液中では式(12)に示す反応が起こり、その式(12)の右辺に示した錯体が生成されているものと推察される。また、その推察は、図4に示すNMRスペクトルでも立証されている。できた溶液(InSn錯体溶液21の一例で、以下錯体2という)の濃度は、0.5mol/Lである。なお、この濃度は、金属錯体に含まれる金属の濃度である。
<錯体3>
100mLフラスコに、特開2010−256706号公報に記載の方法で製造した2−ニトロベンジル・プロトカテク酸(5.26g,18.2mmol)、酢酸インジウム(5.00g,17.1mmol)、酢酸スズ(II)(0.250g,1.06mmol)と1−メチル−2−ピロリドン(NMP,50mL)を混合する。N2 雰囲気下、130℃で1時間加熱する。ロータリエバポレータで酢酸とNMPを除去(120℃・1時間)し、更に、ロータリエバポレータで生成物を乾燥(130℃・1時間)する。これに36.4mLになるように4:1:1の体積比で混合した乳酸エチル/g−ブチロラクトン/N,N−ジメチルアセトアミド混合溶媒を加え、固形分が溶解するまで超音波洗浄器で撹拌する。この結果、溶液中では式(13)に示す反応が起こり、その式(13)の右辺に示した錯体が生成されているものと推察される。また、その推察は、図5に示すNMRスペクトルでも立証されている。できた溶液(InSn錯体溶液21の一例で、以下錯体3という)の濃度は、0.50mol/Lである。なお、この濃度は、金属錯体に含まれる金属の濃度である。
<錯体4>
錯体3の2−ニトロベンジル・プロトカテク酸(5.26g,18.2mmol)を、前記公報に記載の方法で製造した3,4−ジメトキシ−6−ニトロベンジル・プロトカテク酸(6.35g,18.2mmol)に変えた以外は同じ方法で合成した。この結果、溶液中では式(14)に示す反応が起こり、その式(14)の右辺に示した錯体が生成されているものと推察される。また、その推察は、図6に示すNMRスペクトルでも立証されている。できた溶液(InSn錯体溶液21の一例で、以下錯体4という)の濃度は、0.50mol/Lである。なお、この濃度は、金属錯体に含まれる金属の濃度である。
<錯体5>
50mLサンプル管に硝酸インジウム・3和水物(11.75g,33.110mmol)と塩化スズ(II)(0.350g,1.846mmol)を混合する。50mLになるように2−メトキシエタノールを加える。固形分が溶解するまで撹拌する。この結果、溶液中には、In,Snに硝酸が配位した錯体が生成されているものと推察される。この溶液(以下錯体5という)は、配位子が本発明の範囲から外れているが、濃度は、0.70mol/Lである。なお、この濃度は、金属錯体に含まれる金属の濃度である。
[透明導電膜の製造]
次に、前述のように製造した錯体1〜5と、市販のInSn粒子分散液11とを表1に示す溶液1,溶液2,…の順序で基板10の表面に積層して、実施例及び比較例の透明導電膜30を製造した。また、表1には、各実施例または比較例の構成に対応した別称も括弧内に示したので、必要に応じて参照されたい(他の表も同様)。
なお、表1において、(a)のITO−05Cは高純度化学製「INK02LB ITO−05C」(商品名)であり、配位子が本発明の範囲から外れた市販の錯体の一例で、主成分はInSn 2−Ethylhexanoateである。また、表1において、(b)のITO−npはアルドリッチ社製「700460」(商品名)であり、市販のInSn粒子分散液11の一例で、粒径〜100nm,30wt%の2−プロパノール懸濁液である。
なお、各溶液の塗布方法は、次のようにして行った。テンパックス(登録商標)ガラスによって製造された基板10に、表1,2に記載の溶液0.4mLをスピンコート法により塗布した。基板10の大きさは、縦50mm、横50mm、厚さ0.7mmである。また、スピンコート法における回転数は、最初の5秒で0RPMから1000RPMまで加速して20秒間速度を保持し、更に5秒で4000RPMまで加速して5秒間速度を保持し、続く5秒で0RPMまで減速した。続いて、基板10を200℃(ITO−npは120℃)にて10分間加熱し、塗膜を乾燥させた。塗膜を複数重ねる場合は、この作業を繰り返した。
次に、前記塗膜を焼成・アニールして得られた透明導電膜30の表面抵抗率及び体積抵抗率を表2に示す。また、実験では、同一実施例の塗膜に対しても、焼成・アニールの方法を種々に変更して、各々の表面抵抗率及び体積抵抗率を測定した。
なお、各実施例を焼成・アニールして得られた透明導電膜30の厚さは、表1に記載したので参照されたい。また、表2における焼成方法は、次に示すような方法で行った。
<焼成法1>二段階焼成方法:
バッチ式炉で前記塗膜が形成された基板10を大気中で500℃で1時間焼成する(昇温20−40℃/分、自然冷却)。次に、市販の一般的なローラ搬送炉を使用して、試料を1〜4%水素を含む窒素下で500℃で20分焼成する(昇温50℃/分、冷却40℃/分)。
<焼成法2>一段階焼成方法:
図7に模式的に示すように構成された市販の雰囲気制御ローラ搬送炉50(例えば、ノリタケカンパニーリミテッド製「ローラーハースキルンRHK05070」)を使用して、前記塗膜が形成された基板10を図8に示す雰囲気設定で焼成した。
図7に示すように、雰囲気制御ローラ搬送炉50は、隔壁53によって区画された8つのゾーン51A〜51Hを備えており、各ゾーン51A〜51H毎に個別にヒータ55A〜55Hを備えている。試料Sは、ローラ57によって、ゾーン51A,51B,…,51Hと順次搬送される。各実施例及び比較例では、前記塗膜が形成された基板10(試料S)の雰囲気温度が図8に示す設定温度で変化するように、ヒータ55A〜55Hを制御した。なお、図8では、設定温度と実測温度とがほぼ完全に重なっている。すなわち、各実施例及び比較例を500℃で25分焼成し、その前後の昇温速度は50℃/分、冷却速度は40℃/分とした。
また、酸素(及び必要に応じて水蒸気)を含む窒素と、水素を含む窒素とを図7に示すように供給して、前半のゾーン51A〜51Cでは0.5〜5%酸素及び水蒸気を含む窒素雰囲気とし、後半のゾーン51E〜51Hでは1〜4%水素を含む窒素雰囲気とした。試料Sの周囲の酸素濃度を図8に示したので参照されたい。いずれの場合も、水素を含む還元雰囲気で500℃で約10分のアニールが行われるように搬送速度を設定した。
[実験結果の分析]
(i)錯体溶液とInSn粒子分散液11との積層の効果
比較例3〜5に示すように、錯体のみから透明導電膜30を製造すると(図12参照)、体積抵抗率は0.82〜2.4mΩ・cmと良好だが、透明導電膜30が200nmを超えるとクラックが発生するため、厚膜化による表面抵抗率の低化には限界がある。
一方、比較例6のように、InSn粒子分散液11のみを使用した場合、1回の塗布でクラック生成なしで700nm程度の膜を形成可能だが、粒子同士の集合が疎なため、どのような条件で焼成・アニールしても高い抵抗率を示す。
実施例1及び比較例1,2に示すように、錯体溶液とInSn粒子分散液11とを積層した場合、クラック生成なしに900nm以上の膜厚の透明導電膜30を製造することができた。また、InSn粒子分散液11の上に錯体を積層することで、ITOナノ粒子間の空隙が錯体の分解で生じるITOで埋められるため、体積抵抗率もInSn粒子分散液11単独の場合(比較例6)の場合に比べて低下した。また、前記のように錯体溶液とInSn粒子分散液11とを積層した場合、錯体のみから製造した場合に比べて厚膜化が可能で、表面抵抗率も、錯体のみから製造した場合(比較例3〜5)や、InSn粒子分散液11のみから製造した場合(比較例6)に比べて、低下した。
(ii)酸化焼成雰囲気の影響
ITOの結晶成長への影響を調べるため、酸化焼成を大気中、低酸素雰囲気(4%O2 )下で行った。カテコール誘導体であるEtPとInSnの錯体(実施例1)では、大気中で焼成するよりも、低酸素雰囲気で焼成した方が、より低抵抗のITO導電膜が得られた。実施例1において、低酸素雰囲気で酸化焼成した透明導電膜30のSEM画像(図9(A))と大気中で酸化焼成した透明導電膜30のSEM画像(図9(B))とを比較すると、低酸素雰囲気で焼成した方が、個々のITO粒子の結晶成長がより進行して大粒径化している。これが、表面抵抗率が低下した理由と考えられる。
一方、InSn錯体の配位子としてエチルヘキサン酸を用いた場合(比較例1)、硝酸Inを用いた場合(比較例2)は、酸化焼成を大気中での焼成から、低酸素雰囲気での焼成に変えても、表面抵抗率の低下は見られず、その値は実施例1よりも大きかった。前記低酸素雰囲気で酸化焼成した透明導電膜30のSEM画像も、比較例1を図10(A)に、比較例2を図10(B)に、それぞれ示すように、隙間が多く見られた。錯体のみから製造した透明導電膜30(比較例3〜5)では、酸化焼成を低酸素雰囲気で行うと、どの錯体を用いた場合も、大気中焼成よりも各抵抗率が上昇した。
以上から、カテコール誘導体であるEtPのInSn錯体を含んだInSn錯体塗膜23を、ITOナノ粒子を含むInSn粒子塗膜13に積層し、これを低酸素雰囲気で酸化焼成してから還元アニールすることで(実施例1)、他の錯体を積層した場合に比べて、表面抵抗率の低い透明導電膜30が得られることが分かった。
(iii)カテコール誘導体錯体の比較
次に、実施例1の錯体1に代えて、錯体2,4を利用したもの、錯体1と錯体3または5との混合液を利用したもの、三層,四層に塗膜を積層したものなどを製造し、前記と同様の実験を行った。溶液1,溶液2,…の内訳及び製造後の透明導電膜30の厚さを表3に、焼成条件を表4に、それぞれ示す。なお、表3の(c)は、混合した溶液の体積比を表している。
実施例1〜3の配位子を、実施例4,5に示すようにより嵩高い配位子に変えても、実施例1とほぼ同様な結果が得られ、錯体3,4のように露光によってパターン形成可能な配位子も同様に使用可能なことが分かった。実施例1,3の比較から分かるように、In,Sn原子に溶解助剤として配位するをメトキシ酢酸をメトキシエトキシ酢酸に変えても、表面抵抗率に大きな変化はなかった。また、実施例2,4のように二種類の錯体を混合して用いても、同じような表面抵抗率が得られた。以上の結果から、カテコール誘導体配位子、溶解助剤には、様々な誘導体が使用可能なことが確かめられた。
(iV)多層膜化
更に、実施例6,7では、厚膜化を進めて表面抵抗率を低下させることができた。比較例7のように、InSn粒子分散液11の塗膜を二層積層すると、膜厚は1850nmになった。これに、錯体1を積層した三層膜(実施例6)ではクラック生成なしで膜厚1820nm、InSn粒子分散液11+錯体5+InSn粒子分散液11+錯体1の四層膜(実施例7)では、膜厚1870nmとなった。これらを低酸素雰囲気で焼成すると、三層膜で表面抵抗率13Ω/□、四層膜で10Ω/□と、更に低抵抗の透明導電膜30が得られた。
(V)酸化焼成雰囲気中の酸素濃度の影響
また、表4に示すように、前述の実施例1〜5に対しては雰囲気中の酸素濃度を変えて酸化焼成を行った。酸素濃度0.5〜4%では、どの濃度でも、実施例1を大気中で酸化焼成したときの34Ω/□よりも低い表面抵抗率が得られた。最低の表面抵抗率が得られる酸素濃度は、用いる錯体の種類により多少異なった。
これは、次のように推測することができる。図11(A)に示すように、低酸素雰囲気では、ある程度酸素があった方が、ITOの結晶成長が促進され、透明度も向上し、各抵抗率も低下する。しかしながら、焼成時の酸素濃度が更に上昇すると、粒解化が進行し、各抵抗率は上昇する。そして、抵抗率が最低となる極小点(図11(A)に●で表示)の近傍には、図11(A)にグレーのハッチングで示すように膜破損が生じる領域が存在する。従って、膜破損が生じる領域の前後が、焼成に最適の酸素濃度となる。
前記極小点は、図11(B)に示すように、膜厚が薄いほど図11(A)の左上側(低酸素濃度側)へ、膜厚が厚いほど図11(A)の右下側(高酸素濃度側)へ移行する。また、図11(C)に示すように、配位子が分解しやすいほど前記極小点は図11(A)の左側(低酸素濃度側)へ、配位子が分解しにくいほど図11(A)の右側(高酸素濃度側)へ移行する。本考察は、未だ、定量的に最適酸素濃度を計算するまでに至っていないが、このように、膜厚と配位子の分解しやすさとから、最適酸素濃度を予測することができる。例えば、実施例2では、錯体1が硝酸塩を構成しており、分解されにくくなっているので、実施例1に比べて最適酸素濃度が高酸素濃度側に移行している。
更に、表4に示した各例の透明導電膜30の透明性を、全光透過率で評価したものを表5に示す。配位子が硝酸Inである錯体5を錯体1と混合した実施例2では、酸素濃度0.5%と1%で、全光透過率が68%、55%と低かったが、他の錯体では、どの酸素濃度でも76%以上の透過率を示す透明導電膜30が得られた。三層膜(実施例6)、四層膜(実施例7)では、膜厚の増大に伴って透過率が低くなったが。77%以上の光透過率の透明導電膜30が得られた。
なお、本発明は前記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。例えば、配位子としては、特許請求の範囲に含まれる種々の配位子を使用することができる。また、錯体の濃度,酸素濃度,水素濃度等の数値は±20%程度異なってもよく、ほぼ同様に透明導電膜30を製造することができる。
10…基板 11…InSn粒子分散液
13…InSn粒子塗膜 21…InSn錯体溶液
23…InSn錯体塗膜 30…透明導電膜
50…雰囲気制御ローラ搬送炉 S…試料

Claims (5)

  1. 基板上に、ITOのナノ粒子を含む塗布液を塗布して乾燥させたナノ粒子塗膜と、式(1)または式(2)で表される配位子がインジウム原子及びスズ原子に配位した錯体を含む塗布液を塗布して乾燥させた錯体塗膜とを、少なくとも1層ずつ交互に、かつ、最上層が前記錯体塗膜となるように形成する工程と、
    前記基板上に形成された前記ナノ粒子塗膜及び前記錯体塗膜の積層体を、酸素濃度0.01〜10%の低酸素雰囲気で焼成し、続いて、還元雰囲気でアニールする工程と、
    を有することを特徴とする透明導電膜の形成方法。
    式(1)におけるR1 〜R4 のうちの少なくとも1つは、式(3)〜式(6)のいずれかである。
    式(3)〜式(5)におけるR13は、式(7)または式(8)である。
    式(1)におけるR1 〜R4 のうち、式(3)〜式(6)のいずれでもないもの、及び式(7)〜式(8)におけるR5 〜R8 は、それぞれ、下記(a1)〜(a14)のうちのいずれかである。
    (a1)H
    (a2)C1〜C20の飽和または非飽和アルキル基であって、Cn2n+1またはCn2n-1-2xで表され、n=1〜20、x=0〜n−1の範囲であるもの
    (a3)アルキルアミン基
    (a4)カルビノール基
    (a5)アルデヒドまたはケトン
    (a6)COORで表され、R=Cm2m+1またはCm2m-1-2y(m=0〜20、y=0〜m−1の範囲)であるもの
    (a7)F、Cl、Br、またはI
    (a8)CNまたはNO2
    (a9)ヒドロキシまたはエーテル類
    (a10)アミン類
    (a11)アミド類
    (a12)チオまたはチオエーテル類
    (a13)ホスフィン類またはリン酸類
    (a14)環状基、ベンゾ、アゾル、オキサゾル、チアゾル、またはジオキソル
    式(6)におけるYは、下記(b1)〜(b5)のうちのいずれかである。
    (b1)F、Cl、Br、またはI
    (b2)オキソカルボニル基またはCH3COO−
    (b3)アミド基またはCH3CONH−
    (b4)スルホニル基またはCH3SO3
    (b5)ホスホリルオキシ基またはPh2POO−
    式(7)におけるR9 〜R10及び式(8)におけるR9 〜R12は、それぞれ、下記(c1)〜(c15)のうちのいずれかである。
    (c1)H
    (c2)C1〜C20の飽和または非飽和アルキル基であって、Cn2n+1またはCn2n-1-2xで表され、n=1〜20、x=0〜n−1の範囲であるもの
    (c3)カルビノール基
    (c4)アルデヒドまたはケトン
    (c5)COORで表され、R=Cm2m+1またはCm2m-1-2y(m=0〜20、y=0〜m−1の範囲)であるもの
    (c6)F、Cl、Br、またはI
    (c7)CNまたはNO2
    (c8)ヒドロキシまたはエーテル類
    (c9)アミン類
    (c10)アミド類
    (c11)チオまたはチオエーテル類
    (c12)ホスフィン類またはリン酸類
    (c13)環状基、ベンゾ、アゾル、オキサゾル、チアゾル、またはジオキソル
    (c14)アルキルアミン基
    (c15)2−ニトロベンジル構造を含む基
    式(2)におけるR21〜R24は、それぞれ、下記(e1)〜(e11)のいずれかであり、X11、X12は、O,NH,CO2 ,S,CON22,N=N,及びHN−NHのうちいずれかである。
    (e1)Cl2l+1で表される基(但し、前記lは、0〜4いずれかの整数)
    (e2)Cm2mで表される基(但し、前記mは、2〜4いずれかの整数)
    (e3)Cn2n-1で表される基(但し、前記nは、2〜4いずれかの整数)
    (e4)COORで表される基(但し、前記Rは、Cp2p+1 (但し、前記pは、0〜4のいずれかの整数)または、R=C65で表される基)
    (e5)アルデヒド、ケトン類、COCq2q+1 で表される基(但し、前記qは、0〜4のいずれかの整数)またはベンゾフェノン
    (e6)ヒドロキシ(OH)またはエーテル類
    (e7)アミン(NH2)またはアルキルアミン
    (e8)アミド
    (e9)ハロゲン類
    (e10)ニトリル(CN)
    (e11)ニトロ(NO2
  2. 前記還元雰囲気は、水素濃度1〜4%の還元雰囲気であることを特徴とする請求項1に記載の透明導電膜の製造方法。
  3. 前記焼成は、20〜250℃/分の昇温速度で昇温し、400〜600℃の温度に保持して行うことを特徴とする請求項1または2に記載の透明導電膜の製造方法。
  4. 前記焼成と前記アニールとを連続して行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の透明導電膜の製造方法。
  5. 前記ナノ粒子塗膜と前記錯体塗膜とを形成する工程では、各塗膜をそれぞれ交互に2層以上形成することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の透明導電膜の製造方法。
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