JP5675428B2 - ベルトプレス装置 - Google Patents

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本発明は、上下に互いに対向するように配置された第1及び第2のベルト機構の間に積層状態で供給された複数の層状の材料を、該第1及び第2のベルト機構で挟んで押圧しながら搬送し、上記層状の材料を互いに貼り合わせて積層物を製造するベルトプレス装置に関するものである。
複数の薄い層状の材料(以下「薄層材料」という。)が互いに貼り合わされてなる積層物(以下「薄層材料積層物」という。)は種々の技術分野で幅広く用いられている。このような薄層材料積層物としては、例えば、印刷回路配線が設けられたベースフイルムとカバーフィルムとが圧着されてなるフレキシブルプリント基板や、金属箔とプラスチックフィルムとが接着されてなる複合材や、複数種のプラスチックフィルムが接着されてなる多層フィルムなどが挙げられる。
そして、薄層材料積層物は、例えば、上下に互いに対向するように配置された2つのエンドレスベルト機構を有するダブルベルトプレス装置を用いて製造される(例えば、特許文献1参照。)。そして、この種のダブルベルトプレス装置においては、薄層材料積層物の製造時に、隣り合う薄層材料の間隙への気泡の混入を防止し、あるいは混入した気泡を除去することが必要である。そこで、両エンドレスベルト機構のエンドレスベルトをゴム等の弾性材料で形成し、エンドレスベルトの弾性により薄層材料の間隙への気泡の混入を抑制し、あるいは混入した気泡を除去するようにしたダブルベルトプレス装置が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開平5−212593号公報 特開2010−155263号公報
しかしながら、エンドレスベルトをゴム等の弾性材料で形成した場合、両エンドレスベルト機構の間に導入された薄層材料に十分な押圧力を加えることができず、薄層材料の間隙に混入した気泡を十分に除去することができず、また薄層材料を十分に圧着ないし接着させるのが困難なことがあるといった問題がある。
本発明は、上記従来の問題を解決するためになされたものであって、上側のエンドレスベルト機構と下側のエンドレスベルト機構の間に導入された複数の薄層材料に十分な押圧力を加えることができ、薄層材料の間隙に混入した気泡を十分に除去することができるとともに薄層材料を十分に圧着ないし接着させることができる、薄層材料積層物を製造するためのベルトプレス装置を提供することを解決すべき課題とする。
上記課題を解決するためになされた本発明に係るベルトプレス装置は、複数のローラに巻き掛けられて周回走行するエンドレスの金属ベルトを備えた第1のベルト機構と、第1のベルト機構の下側に対向配置され、複数のローラに巻き掛けられて周回走行するエンドレスの金属ベルトを有する第2のベルト機構とを備えている。このベルトプレス装置は、第1のベルト機構と第2のベルト機構の間隙に積層状態で供給された複数の層状の材料(薄層材料)を、第1及び第2のベルト機構の間に挟んで押圧しながら両金属ベルトの走行方向に搬送し、層状の材料を互いに貼り合わせて積層物(薄層材料積層物)を製造する。そして、このベルトプレス装置は、第1及び第2のベルト機構の各々に、少なくとも層状の材料を搬送する部位で金属ベルトの外側の表面と当接して該金属ベルトと同一方向に走行する、弾性材料(例えば、ゴム、プラスチック等)で形成された弾性ベルトが設けられていることを特徴とする。
本発明に係るベルトプレス装置においては、第1及び第2のベルト機構の各々において、弾性ベルトは、金属ベルトを囲む形態で複数のローラに巻き掛けられ、該金属ベルトと同一方向に周回走行するエンドレスベルトであるのが好ましい。この場合、第1及び第2のベルト機構の各々に対して、金属ベルトの周回軌道の外側に配置される一方該金属ベルトが巻き掛けられない付加ローラを設け、弾性ベルトをローラと付加ローラとに巻き掛けるようにしてもよい。
本発明に係るベルトプレス装置においては、第1及び第2のベルト機構の各々に対して、金属ベルトの周回軌道の外側に配置される一方該金属ベルトが巻き掛けられない2つの巻き取りローラを設け、弾性ベルトを有端ベルトとし、この弾性ベルトを、巻き取りローラのうちの一方の巻き取りローラから巻き出し、第1及び第2のベルト機構の間隙を経由して、他方の巻き取りローラに巻き取らせるようにしてもよい。
本発明に係るベルトプレス装置において、弾性ベルトは、弾性ベルト幅方向に関して中央側の部分の厚さが端部側の部分の厚さより厚くなっているのが好ましい。また、第1のベルト機構の弾性ベルトの厚さと、第2のベルト機構の弾性ベルトの厚さが互いに異なっていてもよい。
本発明に係るベルトプレス装置においては、複数の層状の材料の一部又は全部は、その表面に凹凸を有する層状の材料であってもよい。また、複数の層状の材料の一部又は全部は、その外側に突出する突起物が付設されていてもよい。
本発明に係るベルトプレス装置によれば、上側のベルト機構と下側のベルト機構の間に導入された複数の薄層材料の間に気泡が混入するのを防止又は抑制しつつ、ないしは混入した気泡を除去しつつ、複数の薄層材料に十分な押圧力を加えることができるので、薄層材料を確実に貼り合わせることができ、良好な層状積層物を製造することができる。
本発明の実施形態1に係るベルトプレス装置の模式的な側面図である。 図1に示すベルトプレスの一部を拡大して示す模式的な側面図である。 図1に示すベルトプレス装置の一部を拡大して示す模式的な立面断面図である。 図1に示すベルトプレス装置の2つのベルト機構の間に挟まれた層状材料の状態を示す模式的な立面断面図である。 本発明の実施形態2に係るベルトプレス装置の模式的な側面図である。 本発明の実施形態3に係るベルトプレス装置の模式的な側面図である。
(実施形態1)
以下、図1〜図4を参照しつつ、本発明の実施形態1に係るベルトプレスを具体的に説明する。
図1及び図2に示すように、本発明の実施形態1に係るベルトプレス装置BP1は、第1ベルト機構B1と、該第1ベルト機構B1の下側にこれと対向するように配置された第2ベルト機構B2とを備えている。ここで、第1ベルト機構B1は、第1駆動ローラ1と第1従動ローラ2とを備えている。第1駆動ローラ1は、モータ(図示せず)によって、矢印A1で示す方向に所定の回転速度で回転駆動される。
そして、第1駆動ローラ1と第1従動ローラ2とにわたって、輪状ないしはエンドレスの第1スチールベルト3(金属ベルト)と、ゴムからなる輪状ないしはエンドレスの第1ラバーベルト4(弾性ベルト)とが巻き掛けられている。ここで、ベルト周回軌道に対して、第1スチールベルト3は内側に配置され、第1ラバーベルト4は外側に配置されている。すなわち、第1ラバーベルト4は、第1スチールベルト3と全面的に密接してこれを囲むように取り付けられている。したがって、第1ラバーベルト4は、第1駆動ローラ1及び第1従動ローラ2との間に第1スチールベルト3を挟むような形態で、第1駆動ローラ3及び第1従動ローラ4に巻き掛けられている。
また、第1ベルト機構B1には、周回軌道の下側の部分を走行している第1スチールベルト3を下向きに押圧又は付勢する第1押圧機構5が設けられている。詳しくは図示していないが、第1押圧機構5は、耐熱油により第1スチールベルト3の内面ないしは裏面に圧力をかけ、これにより第1スチールベルト3ひいては第1ラバーベルト4を下向きに押圧又は付勢する。このように、第1押圧機構5は、強靱な第1スチールベルト3を介して第1ラバーベルト4を押圧するので、第1ラバーベルト4に強い押圧力をかけることができる。なお、第1押圧機構5で直接第1ラバーベルト4を押圧する場合、第1ラバーベルト4の強度が低いので、さほど大きい押圧力をかけることはできない。
他方、第2ベルト機構B2は、第2駆動ローラ6と第2従動ローラ7とを備えている。第2駆動ローラ6は、モータ(図示せず)によって、矢印A2で示す方向、すなわち第1駆動ローラ1とは逆方向に、第1駆動ローラ1と同一の回転速度で回転駆動される。そして、第1ベルト機構B1と同様の形態で、第2駆動ローラ6と第2従動ローラ7とにわたって、第2スチールベルト8と第2ラバーベルト9とが巻き掛けられている。また、第2ベルト機構B2にも、基本的には第1押圧機構5と同様の構造を有する、周回軌道の上側部分を走行している第2スチールベルト8ひいては第2ラバーベルト9を上向きに押圧又は付勢する第2押圧機構10が設けられている。
ベルトプレス装置BP1の運転時には、第1駆動ローラ1が矢印A1で示す方向に所定の回転速度で回転する一方、第2駆動ローラ6が矢印A2で示す方向に同一回転数で回転する。その結果、図1に示す位置関係において、第1スチールベルト3及び第1ラバーベルト4は、反時計回り方向に一体的にないしは同期して周回走行する。他方、第2スチールベルト8及び第2ラバーベルト9は、時計回り方向に一体的にないしは同期して周回走行する。
したがって、両ベルト機構B1、B2が上下に互いに対向している部位、すなわち薄層材料を押圧しつつ搬送する部位では、第1スチールベルト3及び第1ラバーベルト4と、第2スチールベルト8及び第2ラバーベルト9とは、互いに所定の間隔を保持して同一方向に直線状に走行する。なお、以下では、便宜上、薄層材料を搬送する方向(図1に示す位置関係では左右方向)に関して、薄層材料が供給される側(図1中では左側)を「前」といい、製品である薄層材料積層物が排出される側(図1中では右側)を「後」という。
また、ベルトプレス装置BP1のやや前方には、それぞれ薄層材料をベルトプレス装置BP1に供給する第1〜第4材料供給ローラ11〜14が設けられている。なお、材料供給ローラの数は4つに限定されるものではなく、用いられる薄層材料の数(最大数)に応じて所望の数とすることができるのはもちろんである。他方、ベルトプレス装置BP1のやや後方には、製造された薄層材料積層物すなわち製品を巻き取る製品ローラ15が設けられている。
図3に示すように、各スチールベルト3、8は、その厚さが均一である平坦なエンドレスベルトである。これに対して、各ラバーベルト4、9は、その厚さは均一ではなく、ベルト幅方向に関して、中央側の部分の厚さは両端部側の部分の厚さより厚くなっている。すなわち、各ラバーベルト4、9は、その内側の周面すなわち各スチールベルト3、8と当接する側の周面は平坦であるが、その外側の周面すなわち薄層材料16、17(図4参照)と当接する側の周面は、その中央側の部分では、外側すなわち薄層材料側に向かって膨出、張出又は突出している。なお、各ラバーベルト4、9の膨出、張出、突出形状は、用いられる薄層材料の形状又は性状に応じて好ましく設定される。図3に示す例では、各ラバーベルト4、9は外側(薄層材料側)に向かって円弧状ないしは凸レンズ状に膨出しているが、楔状(V字状)に張出し、あるいは階段状に突出していてもよい。
以下、ベルトプレス装置BP1による薄層材料積層物(ラミネート)の製造手法を具体的に説明する。なお、以下では、2つの薄層材料(ラミネート材)を用いて薄層材料積層物を製造する場合について説明するが、このベルトプレス装置BP1は、3つ以上の薄層材料を用いて薄層材料積層物を製造することができるのはもちろんである。ベルトプレス装置BP1の運転時には、第1材料供給ローラ11と第2材料供給ローラ12とからベルトプレス装置BP1に、それぞれ、第1薄層材料16と第2薄層材料17とが積層状態で供給される。すなわち、2つの薄層材料16、17は、ベルトプレス装置BP1の前端で、両ベルト機構B1、B2の間の空間部に導入される。なお、この例では、第3、第4材料供給ローラ13、14は用いられない。
そして、積層状態にある各薄層材料16、17は、上側の第1ラバーベルト4と下側の第2ラバーベルト9の間に挟まれた状態で、前側から後側に向かって搬送される。その際、第1押圧機構5は、第1スチールベルト3を介して第1ラバーベルト4を下向きに押圧する。他方、第2押圧機構10は、第2スチールベルト8を介して第2ラバーベルト9を上向きに押圧する。これにより、両ラバーベルト4、9間に挟まれた第1、第2層状材料16、17を、面圧の形態で有効に押圧して貼り合わせることができる。なお、貼り合わせを促進するために、必要であれば、搬送中の各薄層材料16、17を、その物性に応じて加熱してもよい。
このベルトプレス装置BP1では、各ラバーベルト4、9は、弾力性ないしは柔軟性を有するので、各薄層材料16、17の形状に対して柔軟に弾性変形することができる。その結果、各薄層材料16、17の表面に凹凸がある場合、あるいは各薄層材料16、17の厚みが部分的に異なる場合でも、各ラバーベルト4、9の各薄層材料16、17に対する密接性ないしは密着性が高められる。このため、両薄層材料16、17間に気泡が混入するのが抑制され、また両薄層材料16、17間に混入した気泡は、両ラバーベルト4、9の外部に押し出される。
また、前記のとおり、各ラバーベルト4、9は各スチールベルト3、8を介して両押圧機構5、10によって強い押圧力で押圧される。その結果、各ラバーベルト4、9は強い面圧で両薄層材料16、17を押圧することができる。このため、両薄層材料16、17間への気泡の混入をより有効に抑制することができ、あるいは両薄層材料16、17間に混入している気泡をより有効に外部に排出することができ、かつ、両薄層材料16、17を確実に貼り合わせることができる。
さらに、前記のとおり、両ラバーベルト4、9の外側(薄層材料16、17と当接する側)の周面が中央側で外側に向かって膨出しているので、各ラバーベルト4、9は、ベルト幅方向に関して、中央側の部位では、端部側の部位に比べて、各薄層材料16、17に強い押圧力を加えることができる。このため、両薄層材料16、17の間隙に気泡が混入している場合、この気泡には中央側から端部側に向かう力が作用し、両薄層材料16、17の間隙からの気泡の外部への排出が促進される。
かくして、本発明の実施形態1に係るベルトプレス装置BP1によれば、上側の第1ベルト機構B1と下側の第2ベルト機構B2の間の空間部に導入された複数の薄層材料16、17に十分な押圧力を加えることができ、かつ両薄層材料16、17の間隙に混入した気泡を十分に除去することができるので、気泡の混入を防止しつつ薄層材料16、17を確実に貼り合わせることができ、良質な薄層材料積層物19を製造することができる。
なお、薄層材料16、17の形状又は性状により、気泡の排出が比較的容易である場合は、両ラバーベルト4、9の一方又は両方の厚さを均一にしてもよい。また、薄層材料16、17の性状あるいは両スチールベルト3、8及び両ラバーベルト4、9の性状により、押圧機構5、10を設けなくても薄層材料16、17を十分に押圧できる場合は、押圧機構5、10を省略してもよい。さらに、薄層材料16、17の形状又は性状により、両ラバーベルト4、9の厚さを互いに異ならせてもよい。
(実施形態2)
以下、図5を参照しつつ、本発明の実施形態2に係るベルトプレス装置を具体的に説明する。しかしながら、実施形態2に係るベルトプレス装置の基本構成は、図1〜図4に示す実施形態1に係るベルトプレス装置BP1と共通であり、ラバーベルトの駆動形態が異なるだけである。そこで、説明の重複を避けるため、以下では主として、実施形態1に係るベルトプレス装置BP1と異なる点を説明する。なお、図5において、実施形態1に係るベルトプレスBP1と共通の構成要素には、実施形態1の場合と同一の参照番号を付している。
図5に示すように、実施形態2に係るベルトプレス装置BP2の第1ベルト機構B1においては、輪状ないしはエンドレスの第1ラバーベルト4は、第1駆動ローラ1及び第1従動ローラ2に巻き掛けられ、かつ、第1前側付加ローラ21及び第1後側付加ローラ22に巻き掛けられている。第1前側付加ローラ21は第1駆動ローラの1のやや前方に配置され、モータ(図示せず)によって回転駆動されるようになっている。他方、第1後側付加ローラ22は、非駆動ローラであり、第1従動ローラの2のやや後方に配置されている。
ここで、第1前側付加ローラ21は、矢印H1で示す回転方向、すなわち第1駆動ローラ1と同一の回転方向に、第1駆動ローラ1と同一の周速(円周速度)で回転するようになっている。したがって、第1スチールベルト3の走行速度と第1ラバーベルト4の走行速度は同一である。なお、第1スチールベルト3の走行速度と第1ラバーベルト4の走行速度は互いに異なっていてもよい。また、第1前側付加ローラ21を非駆動ローラとしてもよい。この場合、第1ラバーベルト4は、第1駆動ローラ1ないし第1スチールベルト3によって駆動されるので、支障なく周回走行する。
第2ベルト機構B2における第2ラバーベルト9の駆動機構は、基本的には第1ベルト機構B1における第1ラバーベルト4の駆動機構と同様の機構である。すなわち、第2ラバーベルト9は、第2駆動ローラ6及び第2従動ローラ7に巻き掛けられ、かつ、第2前側付加ローラ23及び第2後側付加ローラ24に巻き掛けられている。そして、第2前側付加ローラ23は第2駆動ローラの6のやや前方に配置されてモータ(図示せず)によって回転駆動され、非駆動ローラである第2後側付加ローラ24は第2従動ローラ7のやや後方に配置されている。また、第2前側付加ローラ23は、矢印H2で示す回転方向、すなわち第2駆動ローラ6と同一の回転方向に、第2駆動ローラ6と同一の周速で回転するようになっている。
要するに、図1〜図4に示す実施形態1に係るベルトプレス装置BP1では、両エンドレススチールベルト3、8及び両エンドレスラバーベルト4、9が、いずれも、駆動ローラ1、6及び従動ローラ2、7のみに巻き掛けられているのに対して、図5に示す実施形態2に係るベルトプレス装置BP2では、両スチールベルト3、8が駆動ローラ1、6及び従動ローラ2、7のみに巻き掛けられる一方、両ラバーベルト4、9は、駆動ローラ1、6及び従動ローラ2、7のほか前側付加ローラ21、23及び後側付加ローラ22、24にも巻き掛けられている。その他の点については、実施形態2に係るベルトプレス装置BP2の構成及び機能は、実施形態1に係るベルトプレス装置BP1と実質的に同一である。
かくして、実施形態2に係るベルトプレス装置BP2によれば、各ラバーベルト4、9は、その周回軌道の一部で各スチールベルト3、8から離脱している。このため、各ラバーベルト4、9を、各ベルト機構B1、B2から取り外すことなく、各スチールベルト3、8から離脱した部位で、各ラバーベルト4、9の内側の表面(裏面)の補修あるいは清掃等を行うことができる。
また、実施形態1に係るベルトプレス装置BP1と同様に、上側の第1ベルト機構B1と下側の第2ベルト機構B2の間の空間部に導入された複数の薄層材料16、17に十分な押圧力を加えることができ、かつ両薄層材料16、17の間隙に混入した気泡を十分に除去することができるので、気泡の混入を防止しつつ薄層材料16、17を確実に貼り合わせることができ、良質な薄層材料積層物19を製造することができる。
(実施形態3)
以下、図6を参照しつつ、本発明の実施形態3に係るベルトプレス装置を具体的に説明する。しかしながら、実施形態3に係るベルトプレス装置の基本構成は、図5に示す実施形態2に係るベルトプレス装置BP2と共通であり、ラバーベルトの形態ないしはその駆動形態が異なるだけである。そこで、説明の重複を避けるため、以下では主として、実施形態2に係るベルトプレス装置BP2と異なる点を説明する。なお、図6において、実施形態2に係るベルトプレスBP2と共通の構成要素には、実施形態2の場合と同一の参照番号を付している。
図6に示すように、実施形態3に係るベルトプレス装置BP3では、第1、第2ラバーベルト4、9は、いずれも輪状のエンドレスベルトではなく有端ベルトである。そして、第1ベルト機構B1においては、第1駆動ローラ1の前方に第1前側巻き取りローラ25が配設される一方、第1従動ローラ2の後方に第1後側巻き取りローラ26が配設されている。ここで、第1前側巻き取りローラ25及び第1後側巻き取りローラ26は、いずれも、モータ(図示せず)によって回転駆動されるようになっている。また、この第1ベルト機構B1では、第1ラバーベルト4は、その一方の端部側の部分は第1前側巻き取りローラ25に巻き付けられ、他方の端部側の部分は第1後側巻き取りローラ26に巻き付けられている。
そして、ベルトプレス装置BP3の運転時には、第1前側巻き取りローラ25に巻き付けられた第1ラバーベルト4は、両ベルト機構B1、B2の間の空間部を経由して、第1後側巻き取りローラ26に巻き取られる。したがって、第1ラバーベルト4は、周回走行するのではなく、前側から後側に向かって単純に一方向に走行する。ベルトプレス装置BP3の運転が終了したときには、第1ラバーベルト4は、第1後側巻き取りローラ26から第1前側巻き取りローラ25に巻き戻される。なお、第1スチールベルト3は、実施形態2の場合と同様に、反時計回りに周回走行する。
他方、第2ベルト機構B2における第2ラバーベルト9の駆動機構は、基本的には第1ベルト機構B1における第1ラバーベルト4の駆動機構と同様である。すなわち第2ラバーベルト9は、その一方の端部側の部分は第2前側巻き取りローラ27に巻き付けられ、他方の端部側の部分は第2後側巻き取りローラ28に巻き付けられている。そして、ベルトプレス装置BP3の運転時には、第2前側巻き取りローラ27に巻き付けられた第2ラバーベルト9は、両ベルト機構B1、B2の間の空間部を経由して、第2後側巻き取りローラ28に巻き取られ、前側から後側に向かって単純に一方向に走行する。
要するに、図5に示す実施形態2に係るベルトプレス装置BP2では、各ラバーベルト4、9が、部分的に各スチールベルト3、8と離脱しつつ周回走行するのに対して、実施形態3に係るベルトプレス装置BP3では、各ラバーベルト4、9が、部分的に各スチールベルト3、8と離脱しつつ、周回することなく一方向に走行する。その他の点については、実施形態3に係るベルトプレス装置BP3の構成及び機能は、実施形態2に係るベルトプレス装置BP2と実質的に同一である。
かくして、実施形態3に係るベルトプレス装置BP3によれば、各ラバーベルト4、9の補修あるいは清掃等を容易に行うことができる。また、実施形態2に係るベルトプレス装置BP2と同様に、上側の第1ベルト機構B1と下側の第2ベルト機構B2の間の空間部に導入された複数の薄層材料16、17に十分な押圧力を加えることができ、かつ両薄層材料16、17の間隙に混入した気泡を十分に除去することができるので、気泡の混入を防止しつつ薄層材料16、17を確実に貼り合わせることができ、良質な薄層材料積層物19を製造することができる。
以上のように、本発明に係るベルトプレス装置は、薄層材料が互いに貼り合わされてなる薄層材料積層物の製造装置として有用であり、とくに印刷回路配線が設けられたベースフイルムとカバーフィルムとが圧着されてなるフレキシブルプリント基板や、金属箔とプラスチックフィルムとが接着されてなる複合材や、複数種のプラスチックフィルムが接着されてなる多層フィルムなどの製造に適している。
BP1 ベルトプレス装置、BP2 ベルトプレス装置、BP3 ベルトプレス装置、B1 第1ベルト機構、B2 第2ベルト機構、1 第1駆動ローラ、2 第1従動ローラ、3 第1スチールベルト、4 第1ラバーベルト、5 第1押圧機構、6 第2駆動ローラ、7 第2従動ローラ、8 第2スチールベルト、9 第2ラバーベルト、10 第2押圧機構、11 第1材料供給ローラ、12 第2材料供給ローラ、13 第3材料供給ローラ、14 第4材料供給ローラ、15 製品ローラ、16 第1薄層材料、17 第2薄層材料、19 薄層材料積層物、21 第1前側付加ローラ、22 第1後側付加ローラ、23 第2前側付加ローラ、24 第2後側付加ローラ、25 第1前側巻き取りローラ、26 第1後側巻き取りローラ、27 第2前側巻き取りローラ、28 第2後側巻き取りローラ。

Claims (7)

  1. 複数のローラに巻き掛けられて周回走行するエンドレスの金属ベルトを備えた第1のベルト機構と、
    上記第1のベルト機構の下側に対向配置され、複数のローラに巻き掛けられて周回走行するエンドレスの金属ベルトを有する第2のベルト機構とを備えていて、
    上記第1のベルト機構と上記第2のベルト機構の間隙に積層状態で供給された複数の層状の材料を、上記第1及び第2のベルト機構の間に挟んで押圧しながら上記両金属ベルトの走行方向に搬送し、上記層状の材料を互いに貼り合わせて積層物を製造するベルトプレス装置であって、
    上記第1及び第2のベルト機構の各々に、少なくとも上記層状の材料を搬送する部位で上記金属ベルトの外側の表面と当接して該金属ベルトと同一方向に走行する、弾性材料で形成された弾性ベルトが設けられていることを特徴とするベルトプレス装置。
  2. 上記第1及び第2のベルト機構の各々において、上記弾性ベルトは、上記金属ベルトを囲む形態で上記複数のローラに巻き掛けられ、該金属ベルトと同一方向に周回走行するエンドレスベルトであることを特徴とする、請求項1に記載のベルトプレス装置。
  3. 上記第1及び第2のベルト機構の各々において、上記金属ベルトの周回軌道の外側に配置される一方該金属ベルトが巻き掛けられない付加ローラが設けられ、上記弾性ベルトが上記ローラと上記付加ローラとに巻き掛けられていることを特徴とする、請求項2に記載のベルトプレス装置。
  4. 上記第1及び第2のベルト機構の各々において、上記金属ベルトの周回軌道の外側に配置される一方、該金属ベルトが巻き掛けられない2つの巻き取りローラが設けられ、
    上記弾性ベルトが有端ベルトであって、上記巻き取りローラのうちの一方の巻き取りローラから巻き出され、上記第1及び第2のベルト機構の間隙を経由して、他方の巻き取りローラに巻き取られることを特徴とする、請求項1に記載のベルトプレス装置。
  5. 弾性ベルト幅方向に関して、上記弾性ベルトの中央側の部分の厚さが端部側の部分の厚さより厚いことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1つに記載のベルトプレス装置。
  6. 上記第1のベルト機構の弾性ベルトの厚さと、上記第2のベルト機構の弾性ベルトの厚さが互いに異なることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1つに記載のベルトプレス装置。
  7. 上記複数の層状の材料の少なくとも1つは、その表面に凹凸を有することを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1つに記載のベルトプレス装置。
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