JP5674361B2 - 保安器 - Google Patents

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Description

本発明は、有絶縁軌道回路や無絶縁軌道回路に侵入する異常電圧・異常電流に対して信号ケーブルや信号機器等を保護するための軌道回路用の保安器に関するものである。
一般に、鉄道システムには、軌道回路が設けられている。軌道回路とは、レールを一定区間に区分してその一定区間に存在する列車を検出する装置であり、列車を検出する機能の他に、地上と列車の情報伝達を行う手段として、自動列車制御装置(Automatic Train Control、以下「ATC」という。)や自動列車停止装置(Automatic Train Stop、以下「ATS」という。)等に使用されている。
ATSは、列車が停止信号を無視して進入した時や、決められた速度の運転を行わなかった時に、列車に対してブレーキを掛け、自動的に止める装置である。ATCは、信号提示に相当する制限速度情報を地上から連続的に受け、列車速度がその速度を超過した時に自動的にブレーキを掛け、速度が下がるとブレーキを緩め、制限速度以下で走行するように列車を制御する装置である。
軌道回路の種類には、インピーダンスボンド(impedance bond)によってレールを前後のレールと物理的に絶縁する有絶縁軌道回路と、レールを絶縁しなくても軌道回路が構成できる無絶縁軌道回路とがある。インピーダンスボンドは、レールに流れている動力用の電流は通して、軌道回路の交流(以下「AC」という。)電流(即ち、信号電流)は通さない変圧器(以下「トランス」という。)である。
このような軌道回路に使用される保安器は、一対のレールを含む軌道回路に侵入する異常電圧・異常電流に対して信号ケーブルや信号機器等を保護するために各所に設けられる。軌道回路用の保安器は、例えば、下記の特許文献1に記載されているように、一対のレール側と信号機器に接続された信号ケーブル側との間を絶縁する絶縁トランスと、この絶縁トランスにおける1次巻線の両端電極間に接続された第1の避雷器と、その絶縁トランスにおける2次巻線の両端電極間に接続された第2の避雷器とにより構成されている。
例えば、新幹線のATC軌道回路では、信号機器より信号ケーブルを通して出力された制限速度情報を有する信号電流を、保安器を介してレール上の列車へ伝送し、列車速度が制限速度を超過した時に自動的にブレーキを掛け、列車速度が下がるとブレーキを緩め、制限速度以下で走行するように列車を制御する構成になっている。
このようなATC軌道回路において、例えば、片レールの破断事故、トロリー線の地落事故、雷サージの侵入等により、一対のレール間に異常電圧が発生すると、第1の避雷器が放電し、絶縁トランスにおける1次巻線の両端電極間が短絡されて回路電圧が低下し、信号ケーブル側の信号機器が保護される。
実用新案登録第2599526号公報(実開平6−62743号公報)
しかしながら、従来の軌道回路用の保安器では、以下のような課題があった。
従来の軌道回路用の保安器は、経年使用に対する劣化については個々の劣化診断機能を持っていないため、ある程度の年数毎の定期点検や事故時の緊急点検等で適宜実施しており、保守点検(メンテナンス)に莫大な手数と経費を要している。
そこで、保安器の構成要素である避雷器の動作を外見的に視認できる劣化診断機能を付加することが考えられる。
ところが、軌道回路へ異常電圧・異常電流が侵入した時の的確な検出電流値の設定が難しく、しかも、その異常電圧・異常電流の侵入を短時間(例えば、100ms)に検出しなければならないので、回路構成や構造が複雑になり、比較的簡単な回路構成及び構造で、且つ小型で信頼性の高い劣化診断機能を付加することが困難であった。
本発明の保安器は、軌道回路のレール側に接続される1次巻線と、前記軌道回路に対して制御信号の送受信を行う信号機器側に接続される2次巻線とを有し、前記1次巻線と前記2次巻線とが電気的に絶縁された絶縁トランスと、前記1次巻線に対して並列に接続され、前記1次巻線の両端電極間に第1の閾値を超える異常電圧又は異常電流が加わると放電して前記1次巻線の両端電極間を短絡する第1の避雷器と、前記2次巻線に対して並列に接続され、前記2次巻線の両端電極間に第2の閾値を超える異常電圧又は異常電流が加わると放電して前記2次巻線の両端電極間を短絡する第2の避雷器と、前記第1の避雷器に流れるAC電流を検出する変流器と、表示駆動回路と、表示部と、を備えている。
前記表示駆動回路は、前記変流器の出力電流を直流(以下「DC」という。)電流に変換し、時定数回路によって設定された検出時間の間、前記DC電流における電荷を蓄積し、この蓄積電荷の分圧値が所定値以上のときにはオン状態となって、前記蓄積された電荷を駆動電流の形で出力し、前記蓄積電荷の分圧値が前記所定値よりも小さいときにはオフ状態となって前記駆動電流を出力しない回路である。更に、前記表示部は、前記駆動電流が入力されると、表示片が変位し、前記表示片の変位を外部から視認可能な状態にて表示するものである。
本発明の保安器によれば、変流器によって第1、第2の避雷器の動作時に流れるAC電流を検出し、表示駆動回路によって表示部を動作させ、外部から容易に視認可能な構成にしたので、当該保安器のみを点検すれば良いことになり、メンテナンス作業や経費を大幅に削減できる。更に、変流器により検出されたAC電流によって表示動作を行うため、無電源動作が可能となる。従って、比較的簡単な回路構成及び構造で、且つ小型で信頼性の高い劣化診断機能を有する保安器を実現できる。
図1は本発明の実施例1における軌道回路に使用される保安器を示す概略の構成図である。 図2は図1中の送信側表示器25−1を示す回路図である。 図3は図1中の送信側保安器20−1の実装構造を示す外観図である。 図4は本発明の実施例2における図1中の送信側保安器20−1の他の実装構造を示す外観図である。
本発明を実施するための形態は、以下の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、明らかになるであろう。但し、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
(実施例1の構成)
図1は、本発明の実施例1における軌道回路に使用される保安器を示す概略の構成図である。
この軌道回路は、例えば、新幹線ATC有絶縁軌道回路であり、各区間における一対のレール1−1,1−2上には、列車2の車輪2a,2bが通過する。一対のレール1−1,1−2の両端のレール継ぎ目箇所において、一端側のレール継ぎ目箇所には、一対の絶縁板10−11,10−12が挟持され、他端側のレール継ぎ目箇所にも、一対の絶縁板10−21,10−22が挟持されている。一端側の絶縁板10−11,10−12の内側には、インピーダンスボンドを構成するトランス11−1が設置され、他端側の絶縁板10−21,10−22の内側にも、インピーダンスボンドを構成するトランス11−2が設置されている。
一端側のトランス11−1は、一対のレール1−1,1−2間に直列に接続された1次巻線11−1aと、この1次巻線11−1aに対して絶縁された2次巻線11−1bとにより構成されている。他端側のトランス11−2は、一対のレール1−1,1−2間に直列に接続された1次巻線11−2aと、この1次巻線11−2aに対して絶縁された2次巻線11−2bとにより構成されている。1次巻線11−1a,11−2aと2次巻線11−1b,11−2bとの巻数比は、例えば、10:1である。
一端側のトランス11−1の2次巻線11−1bには、送信側保安器20−1が接続され、他端側のトランス11−2の2次巻線11−2bにも、受信側保安器20−2が接続されている。これらの保安器20−1,20−2は、信号ケーブル26を介して、信号機器27に接続されている。信号機器27は、軌道回路に対して制御信号の送受信を行う回路である。
送信側保安器20−1は、2次巻線11−1bの両端電極に接続される一対の軌道側端子T11,T12と、信号ケーブル26に接続される一対の線条側端子L11,L12とを有し、それらの軌道側端子T11,T12と線条側端子L11,L12とが、絶縁トランス21−1により絶縁されている。絶縁トランス21−1は、相互に絶縁された1次巻線21−1aと2次巻線21−1bとを有し、その1次巻線21−1aの両端電極が、軌道側端子T11,T12にそれぞれ接続され、その2次巻線21−1bの両端電極が、線条側端子L11,L12にそれぞれ接続されている。1次巻線21−1aと2次巻線21−1bのインピーダンス比は、例えば、600Ω:460Ωである。
1次巻線21−1aの両端電極には、第1の避雷器22−1が並列に接続され、2次巻線21−1bの両端電極にも、第2の避雷器23−1が並列に接続されている。第1の避雷器22−1は、第1の閾値であるAC動作電圧(波高値)が例えば1600V±150Vであり、この動作電圧を超える異常電圧(又は異常電流)が加わると放電して1次巻線21−1aの両端電極間を短絡するものである。第2の避雷器23−1は、第2の閾値であるAC動作電圧(波高値)が例えば1600V+100V,−200Vであり、この動作電圧を超える異常電圧(又は異常電流)が加わると放電して2次巻線21−1bの両端電極間を短絡するものである。この第1及び第2の避雷器22−1,23−1は、大電流耐量のセラミック避雷管等により構成されている。
第1の避雷器22−1の近傍には、変流器24−1が設けられている。変流器24−1は、避雷器22−1の放電動作時に流れるAC電流を検出するものであり、この変流器24−1には、表示器25−1が接続されている。表示器25−1は、避雷器22−1の放電動作状態を外部から容易に視認できるようにしたものであり、変流器24−1に接続された表示駆動回路30−1と、この表示駆動回路30−1の出力側に接続された表示部40−1とにより構成されている。
表示駆動回路30−1は、変流器24−1の出力電流から表示駆動信号を生成し、この表示駆動信号を表示部40−1へ出力する回路である。表示部40−1は、表示駆動回路30−1から出力される表示駆動信号を、外部から視認可能な状態にて表示(例えば、色変化にて表示)するものである。避雷器22−1の動作表示における動作感度は、例えば、避雷器22−1の放電電流(即ち、検出電流値)がAC4A以上において継続時間(即ち、検出時間)0.1秒(=100ms)以内で動作表示を行う構成になっている。
受信側保安器20−2は、送信側保安器20−1と同一の構成であり、2次巻線11−2bの両端電極に接続される一対の軌道側端子T21,T22と、信号ケーブル26に接続される一対の線条側端子L21,L22とを有し、それらの軌道側端子T21,T22と線条側端子L21,L22とが、絶縁トランス21−2により絶縁されている。絶縁トランス21−2は、相互に絶縁された1次巻線21−2aと2次巻線21−2bとを有し、その1次巻線21−2aの両端電極が、軌道側端子T21,T22にそれぞれ接続され、その2次巻線21−2bの両端電極が、線条側端子L21,L22にそれぞれ接続されている。1次巻線21−2aと2次巻線21−2bのインピーダンス比は、例えば、600Ω:460Ωである。
1次巻線21−2aの両端電極には、第1の避雷器22−2が並列に接続され、2次巻線21−2bの両端電極にも、第2の避雷器23−2が並列に接続されている。第1の避雷器22−2は、第1の閾値であるAC動作電圧(波高値)が例えば1600V±150Vであり、この動作電圧を超える異常電圧(又は異常電流)が加わると放電して1次巻線21−2aの両端電極間を短絡するものである。第2の避雷器23−2は、第2の閾値であるAC動作電圧(波高値)が例えば1600V+100V,−200Vであり、この動作電圧を超える異常電圧(又は異常電流)が加わると放電して2次巻線21−2bの両端電極間を短絡するものである。この第1及び第2の避雷器22−2,23−2は、大電流耐量のセラミック避雷管等により構成されている。
第1の避雷器22−2の近傍には、変流器24−2が設けられている。変流器24−2は、避雷器22−2の放電動作時に流れるAC電流を検出するものであり、この変流器24−2には、表示器25−2が接続されている。表示器25−2は、避雷器22−2の放電動作状態を外部から容易に視認できるようにしたものであり、変流器24−2に接続された表示駆動回路30−2と、この表示駆動回路30−2の出力側に接続された表示部40−2とにより構成されている。
表示駆動回路30−2は、変流器24−2の出力電流から表示駆動信号を生成し、この表示駆動信号を表示部40−2へ出力する回路である。表示部40−2は、表示駆動回路30−2から出力される表示駆動信号を、外部から視認可能な状態にて表示(例えば、色変化にて表示)するものである。避雷器22−2の動作表示における動作感度は、避雷器22−1と同様に、例えば、避雷器22−2の放電電流(即ち、検出電流値)がAC4A以上において継続時間(即ち、検出時間)0.1秒(=100ms)以内で動作表示を行う構成になっている。
図2は、図1中の送信側表示器25−1を示す回路図である。
図1中の送信側表示器25−1と受信側表示器25−2とは、同一の構成であるので、図2を参照しつつ、送信側表示器25−1の構成を説明する。
送信側表示器25−1は、変流器24−1の2次端子に接続された表示駆動回路30−1と、この表示駆動回路30−1の出力側に接続された表示部40−1とにより構成されている。表示駆動回路30−1は、抵抗31−1,31−2,31−3,31−4、過電圧防止用のバリスタ32、整流回路33、電荷蓄積用の電解コンデンサ34、調整用の可変抵抗35、誤動作防止用のコンデンサ36、駆動電流としての表示駆動信号を出力するスイッチ素子(例えば、サイリスタ)37、及び逆起電力防止用のダイオード38により構成されている。
即ち、変流器24−1の2次端子に対して並列に、抵抗31−1及びバリスタ32が接続され、このバリスタ32の両電極間に、整流回路33が接続されている。整流回路33の出力側には、検出時間を決めるための抵抗31−2及び電解コンデンサ34の直列回路からなる時定数回路が接続されている。電解コンデンサ34の両電極間には、抵抗31−3と、この抵抗31−3に並列に接続された抵抗31−4、可変抵抗35及び抵抗31−5の直列回路と、により構成される分圧回路が接続されている。
抵抗31−5の両電極間には、コンデンサ36が並列に接続され、更に、サイリスタ37のゲート・カソードが接続されている。サイリスタ37は、例えば、ゲートからカソードへ、スイッチ信号としてのゲート電流を流すことにより、アノードとカソード間を導通させることができる3端子の半導体素子である。サイリスタ37のアノードには、ダイオード38のアノードが直列に接続され、このダイオード38のカソードとサイリスタ37のカソードとが、抵抗31−4、可変抵抗35及び抵抗31−5からなる直列回路に対して、並列に接続されている。ダイオード38のアノード・カソード間には、表示部40−1が並列に接続されている。
表示部40−1は、例えば、磁気反転式の構造をしており、サイリスタ37から出力される表示駆動信号(即ち、サイリスタ37がオン状態の時に流れる駆動電流)により励磁される電磁石41と、この電磁石41に隣接して配置された回転軸42と、この回転軸42に取り付けられ、永久磁石を有する回転可能な表示片43とにより構成されている。表示片43は、例えば、表面43aが黒色、及び裏面43bが橙色であり、表示部40−1の不動作時(常時)には、黒色の表面43aが外部から視認でき、表示部40−1の動作時には、反転して橙色の裏面43bが外部から視認できる構成になっている。
図3(a)〜(c)は、図1中の送信側保安器20−1の実装構造を示す外観図であり、同図(a)は平面図、同図(b)は正面図、及び同図(c)は右側面図である。
図1中の送信側保安器20−1と受信側保安器20−2とは、同一の実装構造であるので、図3を参照しつつ、送信側保安器20−1の実装構造を説明する。
送信側保安器20−1は、略方形の基台50を有し、この基台50の四隅に、固定用の螺子孔51−1〜51−4が形成されている。基台50上には、絶縁性の基板52が螺子等により固定されている。図3(a)に示す基台50上において、左側端部近傍には一対の線条側端子L11,L12が突設され、右側端部近傍にも一対の軌道側端子T11,T12が突設されている。各端子L11,L12,T11,T12には、例えば、透明の絶縁キャップ53−1,53−2,53−3,53−4が着脱自在に被せられている。
基板52上において、一対の線条側端子L11,L12の近傍には、例えば、透明な収納ケース54に収納された避雷器23−1が着脱自在に固定されている。基板52上には、更に、一対の軌道側端子T11,T12の近傍に、例えば、透明な収納ケース55に収納された避雷器22−1、変流器24−1、及び表示器25−1が着脱自在に固定されている。表示器25−1は、基板52上に螺子等により着脱自在に固定される略直方体状の中空のパッケージを有し、このパッケージ内に、表示駆動回路30−1及び表示部40−1が収納され、表示部40−1における表示片43の色変化を上部の外側から視認可能な構造になっている。
基板52上において、収納ケース54,55間には、略直方体状の絶縁トランス21−1が螺子56−1,56−2,56−3,56−4により固定されている。基台50上において、線条側端子L11,L12間には、予備部品を覆う遮蔽用キャップ57−1が着脱自在に装着され、軌道側端子T11,T12間にも、予備部品を覆う遮蔽用キャップ57−2が着脱自在に装着されている。更に、基台50上における収納ケース54の近傍には、銘板58が貼着されている。
(実施例1の動作)
図1に示す新幹線ATC有絶縁軌道回路の動作を説明する。
信号機器27より信号ケーブル26を通して出力された制御信号(例えば、制限速度情報を有する信号電流)が、送信側保安器20−1へ送られる。送信側保安器20−1において、線条側端子L11,L12に入力された信号電流は、絶縁トランス21−1により所定の電流比に変換され、軌道側端子T11,T12から出力される。軌道側端子T11,T12から出力された信号電流は、一定区間におけるレール1−1,1−2の送信側トランス11−1の2次巻線11−1bを例えば図1中の実線矢印方向に流れ、所定の電流比に変換されて1次巻線11−1aから図1中の実線矢印方向へ出力される。
1次巻線11−1aから実線矢印方向へ出力された信号電流は、一定区間における一方のレール1−1を図1中の実線矢印方向へ流れる。一定区間における一対のレール1−1,1−2上に列車2が存在しない場合、レール1−1上の信号電流は、図1中の実線矢印方向へ流れて受信側トランス11−2の1次巻線11−2aへ送られ、所定の電流比に変換されて2次巻線11−2bから図1中の実線矢印方向へ出力される。
2次巻線11−2bから実線矢印方向へ出力された信号電流は、受信側保安器20−2の軌道側端子T21,T22へ入力され、絶縁トランス21−2により所定の電流比に変換され、線条側端子L21,L22から出力される。線条側端子L21,L22から出力された信号電流は、信号ケーブル26を通して信号機器27へ送られる。これにより、信号機器27では、一定区間における一対のレール1−1,1−2上に列車2が存在しないことを判定する。
一定区間における一対のレール1−1,1−2上を列車2の車輪2a,2bが通過した場合、送信側トランス11−1からレール1−1上を図1中の実線矢印方向へ流れる信号電流は、図1中の一点鎖線矢印にて示すように、列車2の車輪2a,2b間で短絡され、受信側トランス11−2方向へ流れずに、レール1−2上を送信側トランス11−1方向へ戻る。そのため、受信側保安器20−2から信号ケーブル26を通して信号機器27へ信号電流が送信されないので、信号機器27では、一定区間における一対のレール1−1,1−2上を列車2が通過中であると判定する。
この際、制限速度情報を有する信号電流は、列車2の車輪2a,2bを介してその列車2にて受信され、列車速度が制限速度を超過した時に自動的にブレーキを掛け、列車速度が下がるとブレーキを緩め、制限速度以下で走行するように列車が制御される。
このようなATC有絶縁軌道回路において、例えば、片レール1−1又は1−2の破断事故、トロリー線の地落事故、雷サージの侵入等により、一対のレール1−1,1−2間に異常電圧が発生すると、送信側保安器20−1又は受信側保安器20−2(例えば、送信側保安器20−1)において、避雷器22−1が放電し、絶縁トランス21−1における1次巻線21−1aの両端電極間が短絡されて回路電圧が低下し、信号ケーブル26側の信号機器27が保護される。
ここで、避雷器22−1が放電すると、所定の検出電流値(例えば、4A以上)のAC電流が流れてこれが変流器24−1により検出される。すると、図2の表示器25−1において、変流器24−1のAC出力電流が抵抗31−1及びバリスタ32を介して整流回路33にてDC電流に整流される。整流されたDC電流により、抵抗31−2を介して電解コンデンサ34が充電されていく。これにより、電界コンデンサ34の両電極間の電圧が上昇して行くと共に、抵抗31−5の両電極間の分担電圧が上昇して行く。
検出時間(例えば、100ms以内の時間)が経過すると、電解コンデンサ34の充電が完了する。ここで、電解コンデンサ34の両電極間の電圧の上昇に伴い、この電解コンデンサ34の蓄積電荷の分圧値(即ち、抵抗31−5の両電極間の分担電圧)が所定値以上にまで上昇した場合、サイリスタ37のゲート・カソード間にゲート電流が流れ、サイリスタ37がオン状態になる。これにより、表示部40−1の電磁石41に駆動電流が流れ、この電磁石41の磁力により、表示片43の黒色の表面43aが反転して橙色の裏面43bが上を向く。そのため、避雷器22−1が動作したことを外部から容易に視認することができる。なお、前記の電解コンデンサ34の両電極間の電圧の上昇に伴い、抵抗31−5の両電極間の分担電圧が所定値以上にまで上昇しなかった場合、電解コンデンサ34に蓄積された電荷が、抵抗31−3,31−4、可変抵抗35、及び抵抗31−5を介して放電する。これにより、電解コンデンサ34がリセットされ、次回の電流検出に備える状態になる。
異常電圧の侵入が終了して避雷器22−1の放電が停止すると、この避雷器22−1にはAC電流が流れないので、表示片43は橙色の裏面43bが上を向いたまま保持される。そのため、作業員は、メンテナンス時において、磁石を用いて表示部40−1をリセットすれば、表示片43が反転して黒色の表面43aが上を向き、初期状態に復帰する。
本実施例1において、送信側表示器25−1及び受信側表示器25−2の検出電流値を4A以上、検出時間を100ms以内とした理由と、表示器25−1,25−2の表示目的とは、以下の(1)〜(3)の通りである。
(1) 検出電流値を4A以上とした理由
平常時、例えば、トランス11−1,11−2に流れる軌道電流をAC800Aとし、不平衡電流の許容値を10%とすると、80Aとなる。トランス11−1,11−2の線間には、1/2の40A相当の不平衡電流が流れる。トランス11−1,11−2の巻数比は、例えば、
1次巻線11−1a,11−2a:2次巻線11−1b,11−2b=10:1
であるので、保安器20−1の軌道側端子T11,T12間、又は保安器20−2の軌道側端子T21,T22間には、AC4Aの電流が流れることになる。通常、この電流AC4Aでは、避雷器22−1,22−2が動作することはないが、この電流AC4Aに信号電流が重畳することで放電する場合があることから、動作下限値としてAC4A以上の電流値を設定している。
(2) 検出時間を100ms以内とした理由
例えば、トロリー線のレール1−1,1−2への地落事故によって異常電流が流れた場合、変電所の遮断機が動作する時間が、健全動作時で100ms以内なので、表示器25−1,25−2は、その時間内に検出して反転動作するように、抵抗31−2及び電解コンデンサ34の時定数を調整している。
(3) 表示器25−1,25−2の表示目的
避雷器22−1,22−2は、レール破断時やトロリー線のレール短絡時において数十A〜数百Aという異常電流が流れ込むため、それに見合うだけの電流耐量を持たせている。そのため、表示器25−1,25−2が動作する電流値AC4Aでは、保安器20−1,20−2の劣化判断とはならない。
表示器25−1,25−2は、メンテナンスの時期を明確に明示するパイロット的な役目をすることを表示目的としている。そのため、表示器25−1,25−2の動作を確認した時点で、必要に応じて保安器20−1,20−2の点検を実施して耐用期間の判断をする等の運用方法も考えられる。
(実施例1の効果)
本実施例1によれば、次の(a)、(b)のような効果がある。
(a) 変流器24−1,24−2によって避雷器22−1,22−2の動作時に流れるAC電流を検出し、表示駆動回路30−1,30−2によって表示部40−1,40−2を動作させ、外部から容易に視認可能な構成にしたので、当該保安器20−1,20−2のみを点検すれば良いことになり、メンテナンス作業や経費を大幅に削減できる。更に、変流器24−1,24−2により検出されたAC電流によって表示動作を行うため、無電源動作が可能となる。従って、比較的簡単な回路構成及び構造で、且つ小型で信頼性の高い劣化診断機能を有する保安器20−1,20−2を実現できる。
(b) 保安器20−1の実装構造において、避雷器22−1、変流器24−1、及び表示器25−1は、収納ケース55に収納されているので、これらを小型化でき、更に、基板52を介して基台50への装着作業を簡易化できる。同様に、保安器20−2も、図示しないが、保安器20−1と同様の構造であるため、小型化と、装着作業の簡易化が可能になる。
図4(a)〜(c)は、本発明の実施例2における図1中の送信側保安器20−1の他の実装構造を示す外観図であり、同図(a)は平面図、同図(b)は正面図、及び同図(c)は右側面図である。この図4(a)〜(c)において、実施例1を示す図3(a)〜(c)中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
図1中の送信側保安器20−1と受信側保安器20−2とは、同一の実装構造であるので、図4を参照しつつ、送信側保安器20−1の他の実装構造を説明する。
送信側保安器20−1は、略箱形の基台50Aを有し、この基台50Aの四隅に、固定用の螺子孔51−1〜51−4が形成されている。基台50A上には、略方形の絶縁性の基板52Aの四隅が螺子60−1,60−2,60−3,60−4により固定されている。図4(a)に示す基台50A上において、左側端部近傍には一対の線条側端子L11,L12が突設され、右側端部近傍にも一対の軌道側端子T11,T12が突設されている。各端子L11,L12,T11,T12には、例えば、透明の絶縁キャップ53−1,53−2,53−3,53−4が着脱自在に被せられている。
基板52A上において、一対の線条側端子L11,L12の近傍には、避雷器23−1が着脱自在に固定されている。基板52上には、更に、一対の軌道側端子T11,T12の近傍に、避雷器22−1及び変流器24−1が螺子等により着脱自在に固定されている。避雷器23−1と避雷器22−1との間には、遮蔽部材61及び表示器25−1が固定されている。遮蔽部材61は、避雷器22−1と避雷器23−1との間の絶縁距離を確保するものである。表示器25−1は、基板52A上に螺子等により着脱自在に固定される略直方体状の中空のパッケージを有し、このパッケージ内に、表示駆動回路30−1及び表示部40−1が収納され、表示部40−1における図2の表示片43の色変化を上部の外側から視認可能な構造になっている。
基台50A内には、絶縁トランス21−1が螺子等により固定されている。基板52A上の避雷器22−1,23−1、変流器24−1、表示器25−1、及び遮蔽部材61は、例えば、透明なカバー62により覆われている。線条側端子L11,L12間には、予備部品を覆う遮蔽用キャップ57−1が着脱自在に装着され、軌道側端子T11,T12間にも、予備部品を覆う遮蔽用キャップ57−2が着脱自在に装着されている。
本実施例2の保安器20−1の実装構造によれば、基台50A内に絶縁トランス21−1を配置し、基板52A上に避雷器22−1,23−1、変流器24−1、表示器25−1、及び遮蔽部材61を配置したので、保安器20−1を小型化でき、これによって保安器20−1の設置面積を減少できる。
(変形例)
本発明は、上記実施例1、2に限定されず、種々の利用形態や変形が可能である。この利用形態や変形例としては、例えば、次の(i)〜(iii)のようなものがある。
(i) 表示器25−1,25−2は、図2以外の構成に変更しても良い。例えば、表示駆動回路30−1,30−2において、図2中のサイリスタ37は、トランジスタ等の他のスイッチ素子を使用し、これに対応してスイッチ素子をオン/オフ動作させるための回路構成を変更しても良い。又、表示部40−1は、図2以外の構造に変更しても良い。
(ii) 保安器20−1,20−2は、有絶縁軌道回路に使用されるものであるが、図示以外の他の無絶縁軌道回路や、あるいは軌道回路以外の他の回路に使用することも可能である。この際、使用される状況に応じて、保安器20−1,20−2の構成部品を変更すれば良い。
(iii) 保安器20−1,20−2の実装構造は、図3又は図4以外の構造に変更しても良い。
1−1,1−2 レール
2 列車
11−1,11−2 トランス
20−1,20−2 保安器
21−1,21−2 絶縁トランス
22−1,22−2,23−1,23−2 避雷器
24−1,24−2 変流器
25−1,25−2 表示器
26 信号ケーブル
27 信号機器
30−1,30−2 表示駆動回路
40−1,40−2 表示部
43 表示片

Claims (3)

  1. 軌道回路のレール側に接続される1次巻線と、前記軌道回路に対して制御信号の送受信を行う信号機器側に接続される2次巻線とを有し、前記1次巻線と前記2次巻線とが電気的に絶縁された絶縁変圧器と、
    前記1次巻線に対して並列に接続され、前記1次巻線の両端電極間に第1の閾値を超える異常電圧又は異常電流が加わると放電して前記1次巻線の両端電極間を短絡する第1の避雷器と、
    前記2次巻線に対して並列に接続され、前記2次巻線の両端電極間に第2の閾値を超える異常電圧又は異常電流が加わると放電して前記2次巻線の両端電極間を短絡する第2の避雷器と、
    前記第1の避雷器の動作時に流れる交流電流を検出する変流器と、
    前記変流器の出力電流を直流電流に変換し、時定数回路によって設定された検出時間の間、前記直流電流における電荷を蓄積し、この蓄積電荷の分圧値が所定値以上のときにはオン状態となって、前記蓄積された電荷を駆動電流の形で出力し、前記蓄積電荷の分圧値が前記所定値よりも小さいときにはオフ状態となって前記駆動電流を出力しない表示駆動回路と、
    前記駆動電流が入力されると、表示片が変位し、前記表示片の変位を外部から視認可能な状態にて表示する表示部と、
    を備えことを特徴とする保安器。
  2. 前記表示駆動回路は、
    前記変流器の出力電流を前記直流電流に変換する整流回路と、
    抵抗及びコンデンサを有し、前記直流電流における電荷を、前記抵抗を介して前記コンデンサに蓄積する前記時定数回路と、
    前記コンデンサの両電極間の電圧を分圧して前記分圧値の分担電圧を生成し、前記分担電圧が前記所定値以上のときにはスイッチ信号を出力し、前記分担電圧が前記所定値よりも小さいときには前記コンデンサに蓄積された電荷を放電する分圧回路と、
    前記スイッチ信号によりオン状態となって前記駆動電流を出力するスイッチ素子と、
    備えることを特徴とする請求項1記載の保安器。
  3. 前記表示部は、
    前記駆動電流により励磁される電磁石と、
    前記電磁石の磁力により、前記外部から視認可能な方向に変位する前記表示片と、
    を有することを特徴とする請求項1又は2記載の保安器。
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