JP5674356B2 - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被検体の体動によって変位する所定の部位をスキャンする磁気共鳴イメージング装置に関する。
横隔膜の移動に合わせてスライス位置を調整するスライストラッキング技術が知られている(特許文献1参照)。
特開2004-305454号公報
スライストラッキング技術では、撮影対象の臓器の動きに合わせて、スライス位置を変更し、磁気共鳴信号を収集する。しかし、臓器が動くことによって、臓器が感じる受信コイルの感度や静磁場が変化し、その結果、受信コイルの感度の変化がアーチファクトとなって画質を劣化させてしまうことがある。したがって、アーチファクトを低減することが望まれる。
第1の観点の発明は、被検体の体動によって変位する所定の部位のk空間のデータを、複数のスキャンに分けて収集する磁気共鳴イメージング装置であって、
前記複数のスキャンのうちの第1のスキャンでは、第1の補正用k空間の中心のデータと、画像用k空間の第1の領域のデータとが収集され、
前記複数のスキャンのうちの第2のスキャンでは、第2の補正用k空間の中心のデータと、前記画像用k空間の第2の領域のデータとが収集され、
前記第1の補正用k空間の中心のデータと、前記第2の補正用k空間の中心のデータとに基づいて、前記画像用k空間の第1の領域および第2の領域のうちの少なくともいずれか一方の領域のデータを補正する補正手段と、
前記補正手段により補正された後の前記画像用k空間のデータを用いて、前記所定の部位の画像を再構成する再構成手段と、を有する。

第2の観点の発明は、被検体の体動によって変位する所定の部位のk空間のデータを、3Dのパルスシーケンスを用いた複数のスキャンに分けて収集する磁気共鳴イメージング装置であって、
前記複数のスキャンのうちの第1のスキャンでは、第1の補正用k空間の中心を横切りkz方向に延在する第1の直線上のデータと、画像用k空間の第1の領域のデータとを収集し、
前記複数のスキャンのうちの第2のスキャンでは、第2の補正用k空間の中心を横切りkz方向に延在する第2の直線上のデータと、前記画像用k空間の第2の領域のデータとを収集し、
前記第1の直線上のデータ、前記第2の直線上のデータ、前記第1の領域のデータ、および前記第2の領域のデータを、kz方向に逆フーリエ変換する逆フーリエ変換手段と、
前記第1の直線上のデータを逆フーリエ変換することにより得られた第1の補正用データと、前記第2の直線上のデータを逆フーリエ変換することにより得られた第2の補正用データとに基づいて、前記第1の領域のデータを逆フーリエ変換することにより得られた第1の画像用データと、前記第2の領域のデータを逆フーリエ変換することにより得られた第2の画像用データとのうちの少なくともいずれか一方の画像用データを補正する補正手段と、
前記補正手段により補正された画像用データを用いて、前記所定の部位の画像を再構成する再構成手段と、を有する。
所定の部位の変位に伴って受信コイルの感度が変化しても、アーチファクトを低減することができる。
本発明の第1の実施形態の磁気共鳴イメージング装置の概略図である。 被検体12の撮影領域を示す概略図である。 撮影部位を撮影するときに実行されるスキャンの説明図である。 1回目のスキャンおよび2回目のスキャンで使用されるイメージングシーケンスISの一例を示す図である。 MRI装置100の処理フローを示す図である。 本スキャンによって収集されるk空間のデータを示す図である。 スカウト画像の一例を示す図である。 1回目のスキャンのナビゲータシーケンスNAVによって検出された被検体12の横隔膜12aの位置を概略的に示す図である。 補正用k空間データ収集シーケンスCa1〜Cn1を実行するときに設定されるスライスを示す図である。 補正用k空間データ収集シーケンスCa1〜Cn1の一例を示す図である。 2回目のスキャンのナビゲータシーケンスNAVによって検出された被検体12の横隔膜12aの位置を概略的に示す図である。 1回目のスキャンにおけるスライスと、2回目のスキャンにおけるスライスとの違いを示す図である。 ステップST10およびST11で実行される補正の説明図である。 比較結果の説明図である。 第2の実施形態で実行されるスキャンによって収集されるk空間のデータを示す図である。 第2の実施形態における補正方法の説明図である。 第3の実施形態のMRI装置300を示す概略図である。 第3の実施形態におけるスキャンの説明図である。 第3の実施形態における補正方法の説明図である。
以下、図面を参照しながら、発明を実施するための形態を詳細に説明するが、本発明は、以下の形態に限定されることはない。
(1)第1の実施形態
図1は、本発明の第1の実施形態の磁気共鳴イメージング装置の概略図である。
磁気共鳴イメージング装置(以下、MRI装置と呼ぶ。MRI(Magnetic Resonance Imaging))100は、磁場発生装置2と、テーブル3と、受信コイル4などを有している。
磁場発生装置2は、被検体12が収容されるボア21、超伝導コイル22、勾配コイル23、および送信コイル24などを有している。超伝導コイル22は静磁場B0を印加し、勾配コイル23は勾配磁場を印加し、送信コイル24はRFパルスを送信する。尚、超伝導コイル22の代わりに、永久磁石を用いてもよい。
テーブル3は、クレードル31を有している。クレードル31は、ボア21に移動できるように構成されている。クレードル31がボア21に移動することによって、被検体12はボア21に搬送される。
受信コイル4は、被検体12の腹部から胸部に渡って取り付けられている。受信コイル4は、被検体12からの磁気共鳴信号を受信する。
MRI装置100は、更に、シーケンサ5、送信器6、勾配磁場電源7、受信器8、中央処理装置9、入力装置10、および表示装置11を有している。
シーケンサ5は、中央処理装置9の制御を受けて、後述するスキャン(図3参照)を実行するための情報を送信器6および勾配磁場電源7に送る。具体的には、シーケンサ5は、中央処理装置9の制御を受けて、RFパルスの情報(中心周波数、バンド幅など)を送信器6に送り、勾配磁場の情報(勾配磁場の強度など)を勾配磁場電源7に送る。
送信器6は、シーケンサ5から送られた情報に基づいて、RFコイル24を駆動する駆動信号を出力する。
勾配磁場電源7は、シーケンサ5から送られた情報に基づいて、勾配コイル23を駆動する駆動信号を出力する。
受信器8は、受信コイル4で受信された磁気共鳴信号を信号処理し、中央処理装置9に伝送する。
中央処理装置9は、シーケンサ5および表示装置11に必要な情報を伝送したり、受信器8から受け取った信号に基づいて画像を再構成するなど、MRI装置100の各種の動作を実現するように、MRI装置100の各部の動作を制御する。中央処理装置9は、例えばコンピュータ(computer)によって構成される。中央処理装置9は、補正手段91および再構成手段92などを有している。
補正手段91は、強度補正手段91aおよび位相補正手段91bを有している。強度補正手段91aは、k空間の高周波領域のデータDA2〜DN2(図13参照)の強度を補正する。位相補正手段91bは、k空間の高周波領域の強度補正後のデータDA2′〜DN2′(図13参照)の位相を補正する。
再構成手段92は、補正手段91により補正されたk空間のデータを用いて、画像を再構成する。
中央処理装置9は、補正手段91および再構成手段92の一例であり、所定のプログラムを実行することにより、これらの手段として機能する。
入力装置10は、オペレータ13の操作に応じて、種々の命令を中央処理装置9に入力する。表示装置11は種々の情報を表示する。
MRI装置100は、上記のように構成されている。次に、被検体12を撮影するときに実行されるスキャンについて説明する。
図2は、被検体12の撮影領域を示す概略図である。
第1の実施形態では、肝臓12bを含む領域が、撮影領域Rimとして設定される。
図3は、撮影部位を撮影するときに実行されるスキャンの説明図である。
第1の実施形態では、スカウトスキャンを実行し、その後に、本スキャンを実行する。
スカウトスキャンは、スカウト画像のデータを収集するためのスキャンである。スカウト画像は、オペレータ13が撮影領域Rim(図2参照)にスライスを設定するときに使用するための画像である。
本スキャンでは、ナビゲータ領域Rnavから横隔膜12aの位置Pを検出するためのデータを収集しながら、撮影領域Rimがスキャンされる。尚、横隔膜12aおよび肝臓12bは、z方向にのみ変位すると仮定する。本スキャンは、被検体12に息止めをしてもらった状態で実行される2回のスキャンを有している。
1回目のスキャンでは、ナビゲータシーケンスNAVと、補正用k空間データ収集シーケンスCa1〜Cn1と、イメージングシーケンスISとが実行される。ナビゲータシーケンスNAVは、ナビゲータ領域Rnavからデータを収集し、横隔膜12aの位置Pを検出するためのシーケンスである。補正用k空間データ収集シーケンスCa1〜Cn1は、補正用k空間Sa1〜Sn1の中心のデータA1〜N1を収集するためのシーケンスである(図6参照)。補正用k空間データ収集シーケンスCa1〜Cn1については、後で詳細に説明する。イメージングシーケンスISは、撮影領域Rimを画像化するためのシーケンスである。1回目のスキャンでは、イメージングシーケンスISを複数回実行することによって、各スライスにおけるk空間SA(図6参照)の中央領域のデータが収集される。
2回目のスキャンでは、ナビゲータシーケンスNAVと、補正用k空間データ収集シーケンスCa2〜Cn2と、イメージングシーケンスISとが実行される。補正用k空間データ収集シーケンスCa2〜Cn2は、補正用k空間Sa2〜Sn2の中心のデータA2〜N2を収集するためのシーケンスである(図6参照)。補正用k空間データ収集シーケンスCa2〜Cn2についても、後で詳細に説明する。補正用k空間データ収集シーケンスCa2〜Cn2が実行された後、イメージングシーケンスISを複数回実行することによって、各スライスにおけるk空間SA(図6参照)の高周波領域のデータが収集される。
図4は、1回目のスキャンおよび2回目のスキャンで使用されるイメージングシーケンスISの一例を示す図である。
第1の実施形態では、イメージングシーケンスISは、2D(Dimension)イメージング用のパルスシーケンスである。したがって、第1の実施形態では、k空間は、2次元のk空間である。
次に、MRI装置100の動作について説明する。
図5は、MRI装置100の処理フローを示す図、図6は、本スキャンによって収集されるk空間のデータを示す図である。図5のフローの説明にあたっては、必要に応じて、図6などを参照しながら説明する。
ステップST1では、スカウト画像のデータを収集するためのスカウトスキャン(図3参照)が実行される。第1の実施形態では、肝臓12bを撮影することを考えているので、肝臓12bを含むスカウト画像のデータを収集するためのスカウトスキャンが行われる。
図7は、スカウト画像の一例を示す図である。
第1の実施形態では、スカウト画像は、コロナル画像である。オペレータ13は、スカウト画像を参考にしながら、肝臓12bの全体をスキャンすることができるように、スライス位置、スライス厚、およびスライス枚数等を決定する。スライス位置等を決定した後、ステップST2に進む。
ステップST2では、オペレータ13が、被検体12に対して、1回目の息止めの指示をする。この指示によって、被検体12は息止めをする。被検体12に対して息止めの指示をした後、ステップST3に進む。
ステップST3では、本スキャンの1回目のスキャンにおけるナビゲータシーケンスNAV(図6参照)が実行される。ナビゲータシーケンスNAVを実行することによって、被検体12が息止めをしているときの横隔膜12aの位置が検出される。
図8は、1回目のスキャンのナビゲータシーケンスNAVによって検出された被検体12の横隔膜12aの位置を概略的に示す図である。
図8では、検出された横隔膜12aの位置Pは「P1」である。横隔膜12aの位置を検出した後、ステップST4に進む。
ステップST4では、1回目のスキャンにおける補正用k空間データ収集シーケンスCa1〜Cn1(図6参照)が実行される。
図9は、補正用k空間データ収集シーケンスCa1〜Cn1を実行するときに設定されるスライスを示す図である。
図9に示すスライスSLa〜SLnは、ステップST1においてオペレータ13が決定したスライス位置、スライス厚、およびスライス枚数等に従って設定される。第1の実施形態では、スライスSLa〜SLnの各々は、肝臓12bの変位する方向(z方向)に対して垂直に設定される。補正用k空間データ収集シーケンスCa1〜Cn1は、図6に示すように、スライスSLa〜SLnについて、補正用k空間Sa1〜Sn1の中心のデータA1〜N1を収集するためのシーケンスである。補正用k空間Sa1〜Sn1の中心のデータA1〜N1は、後述する2回目のスキャンのイメージングシーケンスISにより収集されるk空間のデータDA2〜DN2を補正するために使用されるデータである。
補正用k空間データ収集シーケンスCa1〜Cn1は、例えば、図10に示すように、RFパルスの送信と、スライス選択勾配磁場Gsの印加とを実行し、位相エンコード勾配磁場Gpおよび周波数エンコード勾配磁場Gfは印加しないパルスシーケンスによって実現することができる。
尚、肝臓12bは被検体12の呼吸に伴って変位するので、1回目の息止めをしたときの肝臓12bの位置が、ステップST1で得られたスカウト画像における肝臓12bの位置と同じであるとは限らない。したがって、スライスSLa〜SLnのz方向の範囲W(図9参照)が狭すぎると、スカウト画像上では、肝臓12bの全体を覆うようにスライスが設定されていても、1回目の息止めのときには、肝臓12bの上端部や下端部が、スライスの範囲Wからはみ出てしまう恐れがある。そこで、オペレータ13は、ステップST1でスライス位置等を決定する場合、1回目の息止めのときの肝臓12bが、スライスSLa〜SLnのz方向の範囲Wからはみ出ないように、スライスSLa〜SLnをある程度広めに設定する必要がある。
補正用k空間データ収集シーケンスCa1〜Cn1を実行した後、ステップST5に進む。
ステップST5では、1回目のスキャンにおけるイメージングシーケンスISを複数回実行する。1回目のスキャンにおけるイメージングシーケンスISは、スライスSLa〜SLnについて、肝臓12bを画像化するためのデータが配置されるk空間(以下、「画像用k空間」と呼ぶ)SA〜SNの中央領域のデータDA1〜DN1を収集するためのシーケンスである。したがって、1回目のスキャンによって、画像用k空間SA〜SNの中央領域のデータDA1〜DN1が収集される。
1回目のスキャンが終了したら、オペレータ13は、被検体12に対して、息止めの解除の指示をする。これによって、被検体12は呼吸を再開することができる。被検体12に呼吸を再開させた後、ステップST6に進む。
ステップST6では、オペレータ13は、被検体12に対して、2度目の息止めの指示をする。この指示によって、被検体12は再び息止めをする。被検体12に対して2回目の息止めの指示をした後、ステップST7に進む。
ステップST7では、2回目のスキャンのナビゲータシーケンスNAV(図6参照)が実行される。ナビゲータシーケンスNAVを実行することによって、被検体12が息止めをしているときの横隔膜12aの位置が検出される(図11参照)。
図11は、2回目のスキャンのナビゲータシーケンスNAVによって検出された被検体12の横隔膜12aの位置を概略的に示す図である。
図11では、2回目の息止めのときの横隔膜12aおよび肝臓12bは実線で示されており、1回目の息止めのときの横隔膜12aおよび肝臓12bは破線で示されている。1回目の息止めでは、横隔膜12aの位置Pは、P=P1であったが、2回目の息止めでは、横隔膜12aの位置Pは、P=P2になっている。したがって、1回目の息止めと2回目の息止めとを比較すると、肝臓12bの位置がずれていることがわかる。横隔膜12aの位置を検出した後、ステップST8に進む。
ステップST8では、2回目のスキャンにおける補正用k空間データ収集シーケンスCa2〜Cn2を実行する。補正用k空間データ収集シーケンスCa2〜Cn2は、図6に示すように、スライスSLa〜SLnについて、補正用k空間Sa2〜Sn2の中心のデータA2〜N2を収集するためのシーケンスである。補正用k空間Sa2〜Sn2の中心のデータA2〜N2は、後述する2回目のスキャンのイメージングシーケンスISにより収集されるk空間のデータDA2〜DN2を補正するために使用されるデータである。補正用k空間データ収集シーケンスCa2〜Cn2を実行することにより、スライスSLa〜SLnについて、補正用k空間Sa2〜Sn2の中心のデータA2〜N2が収集される。しかし、1回目のスキャンと2回目のスキャンとを比較すると、横隔膜の位置にΔPの差がある。そこで、2回目のスキャンにおける補正用k空間データ収集シーケンスCa2〜Cn2を実行する場合、スライスSLa〜SLnの位置を、1回目のスキャンにおけるスライスSLa〜SLnに対して、差ΔPだけ変位させる(図12参照)。
図12は、1回目のスキャンにおけるスライスと、2回目のスキャンにおけるスライスとの違いを示す図である。図12では、2回目のスキャンにおける肝臓12bとスライスが実線で示されており、1回目のスキャンにおける肝臓12bとスライスとが破線で示されている。尚、図12では、説明の便宜上、横隔膜12aは図示省略されている。
2回目のスキャンにおけるスライスSLa〜SLn(実線)の位置を、1回目のスキャンにおけるスライスSLa〜SLn(破線)に対して、差ΔPだけ変位させることにより、スライスSLa〜SLnによる肝臓12bの励起位置を、1回目のスキャンと同じ励起位置にすることができる。
補正用k空間Sa2〜Sn2の中心のデータA2〜N2を収集した後、ステップST9に進む。
ステップST9では、2回目のスキャンにおけるイメージングシーケンスISを複数回実行し、図6に示すように、1回目のスキャンで収集されなかった画像用k空間SA〜SNの残りのデータ(高周波領域のデータ)DB2〜DN2を収集する。
1回目のスキャンと2回目のスキャンによって、画像用k空間SA〜SNの全データを収集することができる。ただし、1回目のスキャンと2回目のスキャンとを比較すると、肝臓12bの位置がz方向にΔPずれているので、肝臓12bと受信コイル4との相対的な位置関係も、z方向にΔPだけ変化している。したがって、1回目のスキャンと2回目のスキャンとを比較すると、肝臓12bに対する受信コイル4の感度も変化する。このため、1回目のスキャンにより収集された画像用k空間SA〜SNの中央領域のデータDA1〜DN1と、2回目のスキャンにより収集された画像用k空間SA〜SNの高周波領域のデータDA2〜DN2とをそのまま使って各スライスSLa〜SLnの画像を再構成すると、受信コイル4の感度の違いがアーチファクトとなって現れることがある。また、主磁場の不均一性もアーチファクトの原因となる。そこで、第1の実施形態では、アーチファクトを低減するために、2回目のスキャンで収集された画像用k空間SA〜SNの高周波領域のデータDA2〜DN2を補正する。この補正は、ステップST10およびST11で行われる。
図13は、ステップST10およびST11で実行される補正の説明図である。
ステップST10では、強度補正が行われ、ステップST11では位相補正が行われる。以下に、ステップST10およびST11の動作について順に説明する。
ステップST10では、強度補正手段91a(図1参照)が、2回目のスキャンで収集されたスライスSLa〜SLnにおける画像用k空間SA〜SNの高周波領域のデータDA2〜DN2の強度を補正する。例えばスライスSLaにおける画像用k空間SAの高周波領域のデータDA2を補正する場合、1回目のスキャンで得られた補正用k空間Sa1の中心のデータA1と、2回目のスキャンで得られた補正用k空間Sa2の中心のデータA2とを使用する(図6参照)。画像用k空間SAの高周波領域のデータDA2を強度補正した後のデータを「DA2′」とすると、強度補正後のデータDA2′は、A1およびA2を用いて、以下の式で表すことができる。

DA2′=DA2×|A1|/|A2|・・・(1)

|A1|:1回目のスキャンで得られた補正用k空間Sa1の中心のデータA1の強度
|A2|:2回目のスキャンで得られた補正用k空間Sa2の中心のデータA2の強度
肝臓12bが変位すると、受信コイルの感度が変化するので、k空間のデータの強度が変動する。しかし、式(1)の|A1|/|A2|の値によって、k空間のデータの強度の変動分を知ることができるので、|A1|/|A2|をDA2に乗算することによって、DA2の強度を補正することができる。式(1)は、スライスSLaにおける画像用k空間SAの高周波領域のデータDA2を強度補正する式を表している。しかし、他のスライスSLb〜SLnにおける画像用k空間の高周波領域のデータDB2〜DN2についても、1回目および2回目のスキャンで得られた補正用k空間の中心のデータによって、データの強度の変動分を求めることができるので、強度補正をすることができる。例えば、スライスSLbにおける画像用k空間SBの高周波領域のデータDB2を強度補正する場合、強度補正後のデータDB2′は、以下の式(2)で表すことができる。
DB2′=DB2×|B1|/|B2|・・・(2)

|B1|:1回目のスキャンで得られた補正用k空間Sb1の中心のデータB1の強度
|B2|:2回目のスキャンで得られた補正用k空間Sb2の中心のデータB2の強度
また、スライスSLnにおける画像用k空間SNの高周波領域のデータDN2を強度補正する場合、強度補正後のデータDN2′は、以下の式(3)で表すことができる。
DN2′=DN2×|N1|/|N2|・・・(3)

|N1|:1回目のスキャンで得られた補正用k空間Sn1の中心のデータN1の強度
|N2|:2回目のスキャンで得られた補正用k空間Sn2の中心のデータN2の強度
したがって、図13に示すように、ステップST10では、スライスSLa〜SLnにおける画像用k空間SA〜SNの高周波領域のデータDA2〜DN2が、データDA2′〜DN2′に強度補正される。強度補正を行った後、ステップST11に進む。
ステップST11では、位相補正手段91b(図1参照)が、画像用k空間SA〜SNの高周波領域の強度補正後のデータDA2′〜DN2′の位相を補正する。例えば、スライスSLaにおける画像用k空間SAの高周波領域の強度補正後のデータDA2′を位相補正する場合、強度補正と同様に、1回目のスキャンで得られた補正用k空間Sa1の中心のデータA1と、2回目のスキャンで得られた補正用k空間Sa2k空間の中心のデータA2とを使用する(図6参照)。強度補正後のデータDA2′を位相補正することにより得られるデータを、「DA2’’」とすると、位相補正後のデータDA2’’は、以下の式で表すことができる。
DA2’’=DA2′×exp(−iθ)・・・(4)

θ:データA1とA2との位相差
肝臓12bが変位すると、受信コイルの感度が変化するので、k空間のデータの位相が変動する。しかし、データA1とA2との位相差θによって、k空間のデータの位相の変動分を知ることができるので、exp(−iθ)をDA2′に乗算することによって、位相補正することができる。式(4)は、スライスSLaにおける強度補正後のデータDA2′を位相補正する式を表している。しかし、他のスライスSLb〜SLnにおける強度補正後のデータDB2′〜DN2′についても、1回目および2回目のスキャンで得られた補正用k空間の中心のデータによって、位相補正をすることができる。例えば、スライスSLbにおける画像用k空間SBの高周波領域の強度補正後のデータDB2′を位相補正する場合、位相補正後のデータDB2’’は、以下の式(5)で表すことができる。
DB2’’=DB2′×exp(−iθ)・・・(5)

θ:データB1とB2との位相差
また、スライスSLnにおける画像用k空間SNの高周波領域の強度補正後のデータDN2′を位相補正する場合、位相補正後のデータDN2’’は、以下の式(6)で表すことができる。
DN2’’=DN2′×exp(−iθ)・・・(6)

θ:データN1とN2との位相差
したがって、図13に示すように、ステップST11では、スライスSLa〜SLnにおける画像用k空間SA〜SNの高周波領域の強度補正後のデータDA2′〜DN2′が、データDA2’’〜DN2’’に位相補正される。位相補正を行った後、ステップST12に進む。
ステップST12では、再構成手段92(図1参照)が、画像用k空間SA〜SNの中央領域のデータDA1〜DN1と、強度補正および位相補正によって得られた高周波領域のデータDA2’’〜DN2’’とを用いて画像を再構成する。このようにして、フローが終了する。
第1の実施形態では、1回目および2回目のスキャンにおいて、イメージングシーケンスISを実行する前に、補正用k空間の中心のデータを収集し、収集した補正用k空間の中心のデータの強度および位相に基づいて、画像用k空間SA〜SNの高周波領域のデータDA2〜DN2の強度および位相を補正している。したがって、肝臓12bの変位によって受信コイルの感度が変化しても、アーチファクトの低減された画像を得ることができる。
尚、強度および位相の補正によってアーチファクトが低減されることを検証するため、強度および位相を補正した場合の画像と、強度および位相の補正をしない場合の画像とを取得し、画質を比較した。以下に、比較結果について説明する。
図14は、比較結果の説明図である。
図14(a)は、図6に示す本スキャンを実行することにより得られた画像用k空間のデータを、強度および位相の補正をせずに再構成することにより得られたファントムの画像を示す図である。図14(b)は、図6に示す本スキャンを実行することにより得られた画像用k空間のデータに対して強度および位相の補正を行い、強度および位相が補正されたデータを再構成することにより得られたファントムの画像を示す図である。尚、ファントムは、1回目のスキャンが終了した後、2回目のスキャンが開始される前に、1.7cmだけ変位させている。
図14(a)の画像を参照すると、矢印で示した部分に、アーチファクトが見られる。これに対して、図14(b)の画像では、アーチファクトが軽減されていることがわかる。
第1の実施形態では、画像用k空間SA〜SNの高周波領域のデータDA2〜DN2の強度および位相を補正している。しかし、画像用k空間SA〜SNの高周波領域のデータDA2〜DN2の強度および位相を補正する代わりに、画像用k空間SA〜SNの中央領域のデータDA1〜DN1の強度および位相を補正してもよいし、画像用k空間SA〜SNの高周波領域のデータDA2〜DN2と中央領域のデータDA1〜DN1との両方について、強度および位相を補正してもよい。
第1の実施形態では、ナビゲータシーケンスNAVによって、被検体12の横隔膜の位置を検出している。しかし、ベローズで横隔膜の位置を検出してもよい。
第1の実施形態では、k空間を中央領域と高周波領域とに分けているが、k空間の分け方は、k空間の正の領域と負の領域とに分けるなど、別の分け方でもよい。また、2回のスキャンに分けてk空間のデータを収集しているが、3回以上のスキャンに分けてk空間のデータを収集してもよいし、1回のスキャンでk空間のデータを収集してもよい。更に、スキャンは、息止めの状態で実行されているが、自由呼吸下でスキャンを実行してもよい。
第1の実施形態では、肝臓を撮影する場合について説明されているが、本発明は、被検体12の体動により変位する部位であれば、肝臓以外の部位を撮影する場合にも適用できる。
第1の実施形態では、スライストラッキングが実行されているが、本発明は、必ずしもスライストラッキングを実行する必要はない。
(2)第2の実施形態
第1の実施形態では、イメージングシーケンスISは、2D(Dimension)イメージング用のパルスシーケンスであるが、第2の実施形態では、イメージングシーケンスISが、3Dイメージング用のパルスシーケンスであっても、補正用k空間の中心のデータを用いて、強度補正および位相補正を行うことができる。第2の実施形態では、イメージングシーケンスISが、3Dイメージング用のパルスシーケンスの場合に、補正用k空間の中心のデータを用いて、強度補正および位相補正を行う例について説明する。イメージングシーケンスISが、3Dイメージング用のパルスシーケンスであるので、k空間は、3次元のk空間となる。
尚、第2の実施形態のMRI装置の構成は、第1の実施形態のMRI装置100と同様に、図1で表すことができる。ただし、補正手段91の動作については、第1の実施形態と相違する部分あるので、相違する部分については、後述する。
図15は、第2の実施形態で実行されるスキャンによって収集されるk空間のデータを示す図である。
第2の実施形態でも、第1の実施形態と同様に、スカウトスキャンを実行し、その後に、本スキャンを実行する。スカウトスキャンは、第1の実施形態と同じであるので、スカウトスキャンの説明は省略し、本スキャンについて説明する。
第2の実施形態でも、第1の実施形態と同様に、本スキャンは、2回のスキャンを有している。
1回目のスキャンでは、ナビゲータシーケンスNAVと、補正用k空間データ収集シーケンスC1と、イメージングシーケンスISとが実行される。ナビゲータシーケンスNAVは、ナビゲータ領域Rnavからデータを収集し、横隔膜12aの位置Pを検出するためのシーケンスである。補正用k空間データ収集シーケンスC1は、イメージングシーケンスISの実行前に、補正用k空間Sa1の中心のデータKc1を収集するためのシーケンスである。イメージングシーケンスISは、撮影領域Rimを画像化するためのシーケンスであり、3Dイメージング用のパルスシーケンスである。イメージングシーケンスISを複数回実行することによって、画像用k空間SAの中央領域のデータDK1が収集される。
2回目のスキャンでは、ナビゲータシーケンスNAVと、補正用k空間データ収集シーケンスC2と、イメージングシーケンスISとが実行される。2回目のスキャンでは、補正用k空間データ収集シーケンスC2によって補正用k空間Sa2の中心のデータKc2を収集した後、イメージングシーケンスISを複数回を実行することによって、画像用k空間SAの高周波領域のデータDK2が収集される。
次に、第2の実施形態における補正方法について説明する。
図16は、第2の実施形態における補正方法の説明図である。
第2の実施形態では、先ず、強度補正手段91a(図1参照)が、2回目のスキャンで収集された画像用k空間SAの高周波領域のデータDK2の強度を補正する。画像用k空間SAの高周波領域のデータDK2を強度補正した後のデータを「DK2′」とすると、強度補正後のデータDK2′は、以下の式で表すことができる。
DK2′=DK2×|Kc1|/|Kc2|・・・(7)

|Kc1|:1回目のスキャンで得られた補正用k空間Sa1の中心のデータKc1の強度
|Kc2|:2回目のスキャンで得られた補正用k空間Sa2の中心のデータKc2の強度
肝臓12bが変位すると、受信コイルの感度が変化するので、k空間のデータの強度が変動する。しかし、|Kc1|/|Kc2|の値によって、k空間のデータの強度の変動分を知ることができるので、|Kc1|/|Kc2|をDK2に乗算することによって、DK2の強度を補正することができる。
したがって、図16に示すように、画像用k空間SAの高周波領域のデータDK2が、データDK2′に強度補正される。強度補正を行った後、位相補正手段91b(図1参照)が、画像用k空間SAの高周波領域の強度補正後のデータDK2′の位相を補正する。強度補正後のデータDK2′を位相補正することにより得られるデータを、「DK2’’」とすると、位相補正後のデータDK2’’は、以下の式で表すことができる。
DK2’’=DK2′×exp(−iθ)・・・(8)

θ:データKc1とKc2との位相差
肝臓12bが変位すると、受信コイルの感度が変化するので、k空間のデータの位相が変動する。しかし、データKc1とKc2との位相差θによって、k空間のデータの位相の変動分を知ることができるので、exp(−iθ)をDK2′に乗算することによって、位相補正することができる。
したがって、図16に示すように、画像用k空間SAの高周波領域の強度補正後のデータDK2′が、データDK2’’に位相補正される。位相補正を行った後、画像用k空間SAの中央領域のデータDK1と、強度補正および位相補正された高周波領域のデータDK2’’とを用いて画像を再構成する。
上記のように、イメージングシーケンスISが、3Dイメージング用のパルスシーケンスであっても、補正用k空間の中心のデータKc1およびKc2を収集し、補正用k空間の中心のデータKc1およびKc2を用いて、画像用k空間SAの高周波領域のデータDK2の強度および位相を補正することにより、アーチファクトの低減された画像を得ることができる。
第2の実施形態では、先に強度補正し、次に位相補正を行っている。しかし、位相補正を先に行い、次に強度補正を行ってもよい。また、強度補正のみを行ってもよいし、位相補正のみを行ってもよい。
第2の実施形態では、画像用k空間SAの高周波領域のデータDK2の強度および位相を補正している。しかし、画像用k空間SAの高周波領域のデータDKの強度および位相を補正する代わりに、画像用k空間SAの中央領域のデータDK1の強度および位相を補正してもよいし、画像用k空間SAの高周波領域のデータDKと中央領域のデータDK1との両方について、強度および位相を補正してもよい。
(3)第3の実施形態
第2の実施形態では、補正用k空間の中心のデータを用いて、強度補正および位相補正を行う例について説明したが、第3の実施形態では、補正用k空間の中心を横切り、kz方向に延在する直線上のデータを用いて、強度補正および位相補正を行う例について説明する。
図17は、第3の実施形態のMRI装置300を示す概略図である。
尚、第3の実施形態のMRI装置300は、中央処理装置9が、第1の実施形態のMRI装置100とは異なるが、その他は、第1の実施形態と同じである。したがって、第3の実施形態のMRI装置300については、主に、中央処理装置9について説明する。
中央処理装置9は、逆フーリエ変換手段90、補正手段91、および再構成手段92を有している。
逆フーリエ変換手段90は、1回目および2回目のスキャンで収集されたk空間のデータKg1、DK1およびDK2、Kg2(後述する図18参照)を、kz方向に1D逆フーリエ変換する。
補正手段91は、強度補正手段91aおよび位相補正手段91bを有している。強度補正手段91aは、1D逆フーリエ変換により得られた画像用データDK1′およびDK2′(後述する図19参照)の強度を補正し、位相補正手段91bは、画像用データDK1′およびDK2′の位相を補正する。
再構成手段92は、強度補正および位相補正されたk空間のデータを用いて、画像を再構成する。
中央処理装置9は、逆フーリエ変換手段90、補正手段91、および再構成手段92の一例であり、所定のプログラムを実行することにより、これらの手段として機能する。
次に、第3の実施形態において実行されるスキャンについて説明する。
図18は、第3の実施形態におけるスキャンの説明図である。
第3の実施形態でも、第2の実施形態と同様に、スカウトスキャンを実行し、その後に、本スキャンを実行する。スカウトスキャンは、第2の実施形態と同じであるので、スカウトスキャンの説明は省略し、本スキャンについて説明する。
第3の実施形態でも、第2の実施形態と同様に、本スキャンは、2回のスキャンを有している。
1回目のスキャンでは、ナビゲータシーケンスNAVと、補正用k空間データ収集シーケンスG1と、イメージングシーケンスISとが実行される。ナビゲータシーケンスNAVは、ナビゲータ領域Rnavからデータを収集し、横隔膜12aの位置Pを検出するためのシーケンスである。補正用k空間データ収集シーケンスG1は、補正用k空間Sa1の中心を横切り、kz方向に延在する直線上のデータKg1を収集するためのシーケンスである。イメージングシーケンスISは、撮影領域Rimを画像化するためのシーケンスであり、3Dイメージング用のパルスシーケンスである。イメージングシーケンスISを複数回実行することによって、画像用k空間SAの中央領域のデータDK1が収集される。
2回目のスキャンでは、ナビゲータシーケンスNAVと、補正用k空間データ収集シーケンスG2と、イメージングシーケンスISとが実行される。2回目のスキャンでは、補正用k空間データ収集シーケンスG2によって補正用k空間Sa2の直線上のデータKg2を収集した後、イメージングシーケンスISを複数回を実行することによって、画像用k空間SAの高周波領域のデータDK2が収集される。
第3の実施形態における補正方法について説明する。
図19は、第3の実施形態における補正方法の説明図である。
第3の実施形態では、先ず、逆フーリエ変換手段90(図17参照)が、1回目および2回目のスキャンで収集されたk空間のデータKg1、DK1およびDK2、Kg2を、kz方向に1D逆フーリエ変換する。kz方向に1D逆フーリエ変換することによって、補正用k空間Sa1のデータKg1は、kz軸が実空間上のz軸に変換された補正用データKg1′に変換される。また、画像用k空間SAのデータDK1およびDK2は、kz軸が実空間上のz軸に変換された画像用データDK1′およびDK2′に変換される。更に、補正用k空間Sa2のデータKg2は、kz軸が実空間上のz軸に変換された補正用データKg2′に変換される。したがって、kz方向に1D逆フーリエ変換することによって、第1の実施形態で説明した図6に示すように、スライスSLa〜SLnごとのk空間のデータを得ることができる。kz方向に1D逆フーリエ変換した後は、第1の実施形態と同様の手順で、補正手段91が強度補正および位相補正を実行し、再構成手段92が画像を再構成することにより、アーチファクトの低減された画像を得ることができる。
尚、第1〜第3の実施形態では、先に強度補正し、次に位相補正を行っている。しかし、位相補正を先に行い、次に強度補正を行ってもよい。また、強度補正のみを行ってもよいし、位相補正のみを行ってもよい。
100 MRI装置
2 磁場発生装置
3 テーブル
4 受信コイル
5 シーケンサ
6 送信器
7 勾配磁場電源
8 受信器
9 中央処理装置
10 入力装置
11 表示装置
12 被検体
13 オペレータ
21 ボア
22 超伝導コイル
23 勾配コイル
24 送信コイル
31 クレードル
91 補正手段
91a 強度補正手段
91b 位相補正手段
92 再構成手段

Claims (18)

  1. 被検体の体動によって変位する第1の部位のk空間のデータを、複数のスキャンに分けて収集する磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記複数のスキャンのうちの第1のスキャンでは、第1の補正用k空間の所定のデータと、画像用k空間の第1の領域のデータとが収集され、
    前記複数のスキャンのうちの第2のスキャンでは、第2の補正用k空間の所定のデータと、前記画像用k空間の第2の領域のデータとが収集され、
    前記第1の補正用k空間の所定のデータと、前記第2の補正用k空間の所定のデータとに基づいて、前記画像用k空間の第1の領域および第2の領域のうちの少なくともいずれか一方の領域のデータを補正する補正手段と、
    前記補正手段により補正された後の前記画像用k空間のデータを用いて、前記第1の部位の画像を再構成する再構成手段と、
    を有し、
    前記補正手段は、前記少なくともいずれか一方の領域のデータの強度を補正する、磁気共鳴イメージング装置。
  2. 前記補正手段は、
    前記第1の補正用k空間の所定のデータの強度と、前記第2の補正用k空間の所定のデータの強度とに基づいて、前記少なくともいずれか一方の領域のデータの強度を補正する、請求項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  3. 前記補正手段は、
    前記少なくともいずれか一方の領域のデータの強度を補正した後、強度が補正されたデータの位相を補正する、請求項2に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  4. 前記補正手段は、
    前記第1の補正用k空間の所定のデータの位相と前記第2の補正用k空間の所定のデータの位相との差に基づいて、強度が補正されたデータの位相を補正する、請求項3に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  5. 被検体の体動によって変位する第1の部位のk空間のデータを、複数のスキャンに分けて収集する磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記複数のスキャンのうちの第1のスキャンでは、第1の補正用k空間の所定のデータと、画像用k空間の第1の領域のデータとが収集され、
    前記複数のスキャンのうちの第2のスキャンでは、第2の補正用k空間の所定のデータと、前記画像用k空間の第2の領域のデータとが収集され、
    前記第1の補正用k空間の所定のデータと、前記第2の補正用k空間の所定のデータとに基づいて、前記画像用k空間の第1の領域および第2の領域のうちの少なくともいずれか一方の領域のデータを補正する補正手段と、
    前記補正手段により補正された後の前記画像用k空間のデータを用いて、前記第1の部位の画像を再構成する再構成手段と、
    を有し、
    前記補正手段は、前記少なくともいずれか一方の領域のデータの位相を補正し、位相が補正されたデータの強度を補正する、磁気共鳴イメージング装置。
  6. 前記補正手段は、
    前記第1の補正用k空間の所定のデータの位相と前記第2の補正用k空間の所定のデータの位相との差に基づいて、前記少なくともいずれか一方の領域のデータの位相を補正する、請求項5に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  7. 前記補正手段は、
    前記第1の補正用k空間の所定のデータの強度と、前記第2の補正用k空間の所定のデータの強度とに基づいて、位相が補正されたデータの強度を補正する、請求項5又は6に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  8. 前記第1の補正用k空間の所定のデータは、前記第1の補正用k空間の中心のデータであり、前記第2の補正用k空間の所定のデータは、前記第2の補正用k空間の中心のデータである、請求項1〜7のうちのいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  9. 前記第1のスキャンでは、前記第1の補正用k空間の中心のデータを収集するための第1のシーケンスが実行され、
    前記第2のスキャンでは、前記第2の補正用k空間の中心のデータを収集するための第2のシーケンスが実行され、
    前記第1のシーケンスおよび前記第2のシーケンスは、位相エンコード勾配磁場および周波数エンコード勾配磁場を印加しないシーケンスである、請求項8に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  10. 前記第1の補正用k空間、前記第2の補正用k空間、および前記画像用k空間は、2次元k空間又は3次元k空間である、請求項1〜9のうちのいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  11. 被検体の体動によって変位する第1の部位のk空間のデータを、3Dのパルスシーケンスを用いた複数のスキャンに分けて収集する磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記複数のスキャンのうちの第1のスキャンでは、第1の補正用k空間の所定の位置を横切りkz方向に延在する第1のデータと、画像用k空間の第1の領域のデータとを収集し、
    前記複数のスキャンのうちの第2のスキャンでは、第2の補正用k空間の所定の位置を横切りkz方向に延在する第2のデータと、前記画像用k空間の第2の領域のデータとを収集し、
    前記第1のデータ、前記第2のデータ、前記第1の領域のデータ、および前記第2の領域のデータを、kz方向に逆フーリエ変換する逆フーリエ変換手段と、
    前記第1のデータを逆フーリエ変換することにより得られた第1の補正用データと、前記第2のデータを逆フーリエ変換することにより得られた第2の補正用データとに基づいて、前記第1の領域のデータを逆フーリエ変換することにより得られた第1の画像用データと、前記第2の領域のデータを逆フーリエ変換することにより得られた第2の画像用データとのうちの少なくともいずれか一方の画像用データを補正する補正手段と、
    前記補正手段により補正された画像用データを用いて、前記第1の部位の画像を再構成する再構成手段と、
    を有し、
    前記補正手段は、前記少なくともいずれか一方の画像用データの強度を補正する、磁気共鳴イメージング装置。
  12. 前記補正手段は、
    前記第1の補正用データの強度と前記第2の補正用データの強度とに基づいて、前記少なくともいずれか一方の画像用データの強度を補正する、請求項11に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  13. 前記補正手段は、
    前記少なくともいずれか一方の画像用データの強度を補正した後、強度が補正された画像用データの位相を補正する、請求項12に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  14. 前記補正手段は、
    前記第1の補正用データの位相と前記第2の補正用データの位相との差に基づいて、強度が補正された画像用データの位相を補正する、請求項13に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  15. 被検体の体動によって変位する第1の部位のk空間のデータを、3Dのパルスシーケンスを用いた複数のスキャンに分けて収集する磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記複数のスキャンのうちの第1のスキャンでは、第1の補正用k空間の所定の位置を横切りkz方向に延在する第1のデータと、画像用k空間の第1の領域のデータとを収集し、
    前記複数のスキャンのうちの第2のスキャンでは、第2の補正用k空間の所定の位置を横切りkz方向に延在する第2のデータと、前記画像用k空間の第2の領域のデータとを収集し、
    前記第1のデータ、前記第2のデータ、前記第1の領域のデータ、および前記第2の領域のデータを、kz方向に逆フーリエ変換する逆フーリエ変換手段と、
    前記第1のデータを逆フーリエ変換することにより得られた第1の補正用データと、前記第2のデータを逆フーリエ変換することにより得られた第2の補正用データとに基づいて、前記第1の領域のデータを逆フーリエ変換することにより得られた第1の画像用データと、前記第2の領域のデータを逆フーリエ変換することにより得られた第2の画像用データとのうちの少なくともいずれか一方の画像用データを補正する補正手段と、
    前記補正手段により補正された画像用データを用いて、前記第1の部位の画像を再構成する再構成手段と、
    を有し、
    前記補正手段は、前記少なくともいずれか一方の画像用データの位相を補正し、位相が補正された画像用データの強度を補正する、磁気共鳴イメージング装置。
  16. 前記補正手段は、
    前記第1の補正用データの位相と前記第2の補正用データの位相との差に基づいて、前記少なくともいずれか一方の画像用データの位相を補正する、請求項15に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  17. 前記補正手段は、
    前記第1の補正用データの強度と前記第2の補正用データの強度とに基づいて、位相が補正された画像用データの強度を補正する、請求項15又は16に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  18. 前記第1の補正用k空間の所定の位置は、前記第1の補正用k空間の中心であり、
    前記第2の補正用k空間の所定の位置は、前記第2の補正用k空間の中心である、請求項11〜17のうちのいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
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