JP4068114B2 - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被検体中の水素や燐等からの核磁気共鳴(以下、NMRという)信号を測定し、核の密度分布や緩和時間分布等を映像化する磁気共鳴撮影(MRI)装置に関し、特に動画像における高い時間分解能を保持しつつ体動アーチファクトをなくしたMRI方法に関する。
マルチショットエコープラーナーイメージング(マルチショットEPI)や3次元EPI等において、ショット間で被検体が動くことにより画像に生じる体動アーチファクトを低減させるためのナビゲーションエコー法が知られている(非特許文献1)。
Seong-Gi Kim ら「ナビゲータを持つ高速インターリーブEPI:4テスラにおける高分解能の解剖学的及び機能的イメージ」マグネティックレゾナンスインメディスン 35:895-902、June 1996
ナビゲーションエコーは、例えば図4に示すマルチショットEPIシーケンスにおいてRFパルス201と一連のエコー取得ルーチン211との間で、ナビゲーションエコー発生用傾斜磁場パルスを印加することにより発生させる。このようなシーケンスを図5に示す。図示するようにナビゲーションエコーは各RF照射毎に1個以上入っている。繰り返し時間210内での被検体の位置ゆらぎはないものとし、1の繰り返し時間内で取得されたナビゲーションエコーと他の繰り返し時間内で取得されたナビゲーションエコーとの変化から、被検体の動きを推定する。
例えば図6に示すように、1枚の画像を得るために1個のナビゲーションエコーを含む繰り返し単位304の計測を4回繰り返す場合(305)、ショット番号1番の最初の計測(図中灰色で示す)のナビゲーションエコーを基準として、それ以降の3回の計測(ショット番号2〜4)のナビゲーションエコーの変化から対応する本計測データ(図5の207)について所定の体動補正を行い1枚の画像601を得る。
一方、動画像のMR画像にマルチショットEPIを適用するものとして、MRフロロスコピーが知られている(特許文献1)。これは図7に示すように、計測開始から計測終了まで随時繰り返し単位209の計測を行い続けながらエコー信号を取得し、最後に行った計測から新しい順に、画像一枚を再構成するのに必要な数のエコー信号、例えば図7では4回分の計測で得られたエコー信号を用いて、各時間での画像を再構成するものである。
特開平6−343621号公報
このようなMRフロロスコピーによってもショット間の体動によるアーチファクトの問題は生じるが、MRフロロスコピーにナビゲーションエコー法を適用したものはなかった。
そこで本発明は、動画像における高い時間分解能を保持したうえで、体動補正を行うことができるMRI装置を提供することを目的とする。
本発明のMRI装置は、k空間を複数の領域に分割して、所定のパルシーケンスを繰り返し実行して、被検体から1以上の前記領域のエコー信号を計測する計測制御手段と、前記1以上の領域のエコー信号が計測される毎に、該計測された1以上の領域のエコー信号を用いて画像を再構成する画像再構成手段とを備え、前記計測制御手段は、前記領域の計測毎に前記被検体の体動情報を含むエコー信号を計測し、前記画像再構成手段は、画像毎に、前記被検体の体動情報を含むエコー信号の一つを基準エコー信号として選択し、その際、前記基準エコー信号が等時間間隔となるように、前記画像毎の基準エコー信号の選択をシフトし、前記基準エコー信号と他の前記被検体の体動情報を含むエコー信号の少なくとも一つとを用いて該画像における前記被検体の体動の影響を補正することを特徴とする。
上記構成とすることにより、体動補正の基準時刻を画像の更新間隔と一致させることができ、高い時間分解能を有して体動補正を行うことができる。
このようなMRI装置は、複数回のRFパルスの照射を繰り返すことにより取得したエコー信号から画像データを得る場合、即ちマルチショットシーケンスにおいて好適に適用することができ、ショット間に生じた体動によるアーチファクトをなくすことができる。
被検体の体動情報を含むエコー信号(ナビゲーションエコー)は、好適には、各RFパルスに対して少なくとも1つの位相エンコード量0のナビゲーションエコーを付加的に発生させる。体動補正は、基準となるナビゲーションエコーと、各RFパルスで取得したナビゲーションエコーとの位相差を用い、取得したエコー信号の位相を補正するにより、体動アーチファクトをほぼ完全に取り除くことができる。
以下、本発明のMRI装置を図面を参照して説明する。
図3は、本発明が適用される典型的なMRI装置の概略構成を示す図で、このMRI装置は、被検体401の周囲に静磁場を発生する磁石402と、該空間に傾斜磁場を発生する傾斜磁場コイル403と、この領域に高周波磁場を発生するRFコイル404と、被検体401が発生するMR信号を検出するRFプローブ405とを備えている。ベッド412は被検体が横たわるためのものである。
傾斜磁場コイル403は、直交する3軸方向の傾斜磁場コイルで構成され、傾斜磁場電源409からの信号に応じてそれぞれ傾斜磁場を発生する。これら3軸方向の傾斜磁場コイルにより、スライス方向、位相エンコード方向及び読み出し方向からなる3軸方向の傾斜磁場を被検体の置かれた空間に印加することができる。尚、傾斜磁場の印加軸は必ずしも傾斜磁場コイルのxyz軸と一致する必要はない。
RFコイル404はRF送信部410の信号に応じて高周波磁場をパルスとして発生する。RFプローブ405の信号は、信号検出部406で検出され、信号処理部407で信号処理され、また計算により画像信号に変換される。画像は表示部408で表示される。傾斜磁場電源409、RF送信部410、信号検出部406は制御部411で制御され、制御のタイムチャートは一般にパルスシーケンスと呼ばれており、本発明では動画像形成のためのパルスシーケンスが実行される。
次に、本発明のMRI装置で採用するMRフロロスコピーについて図1を用いて説明する。
図8は、MRフロロスコピーにナビゲーションエコー法を組合せて体動補正する実施の形態を示すものである。本実施の形態では、MRフロロスコピーにより1計測304ずつ順次ずらして画像501を構成していく際に、4回の繰り返し単位のショット番号のうち固定的なショット番号のもの、例えば1番(図中灰色で示す)のナビゲーションエコーを各画像で位相補正の基準となるナビゲーションエコーとする。
この場合、画像501は計測304の繰り返し時間TR毎に更新されるが、基準となるナビゲーションエコーは最初の計測304から4回目毎に更新されて行くので(更新時は図中灰色で示す、A、B、C)、ナビゲーションエコーを用いた体動補正の基準時刻は4TR間隔に延びることとなる。
実用的には体動補正の基準時間を極力細かく設定することが時間分解能向上の上で強く望まれている。体動補正の時間分解能を向上した実施の形態を以下、図1を用いて説明する。
動画像を得るには時間的に連続して撮像を繰り返す必要があり、全撮像時間103内に複数回(P回)の撮像1021、1022、1023・・・・を行う。1回の撮像はそれぞれ図5に示すようなマルチショットシーケンスからなり、この例ではショット数4のマルチショットEPIが採用されており、各撮像内は4回の計測1011〜1014がなされる。図ではこれに1〜4のショット番号を付している。4回の計測において取得されたエコー信号により1枚の画像が再構成される。
1枚目の画像1041は、撮像1021で取得されたショット番号1〜4の組に含まれるエコーを用いて作成される。2枚目の画像1042は、最初の撮像1021におけるショット番号1のエコー信号を、次の撮像1022におけるショット番号1で取得されたエコー信号で更新したエコー信号の組を用いて作成する。同様に、3枚目の画像1043は、最初の撮像1021におけるショット番号2のエコー信号を、次の撮像1022におけるショット番号2のエコー信号で更新したエコー信号の組を用いて作成する。以降同様に、最先ショットで得られたエコー信号を新しく撮像された同一ショット番号のエコー信号と更新することにより、エコートレイン群の一部を順次更新しながら画像を作成する。これにより、計測の繰り返し時間TRの間隔で動画像を得ることができる。
このように得られる動画像はショット間に体動があると、それがアーチファクトとなるため、本発明のイメージング方法では各計測1011〜1014毎にナビゲーションエコーを発生、検出するステップを導入し、これらナビゲーションエコーにより画像再構成に用いるエコー信号を位相補正を行う。
ナビゲーションエコーを発生させるパルスシーケンスは、マルチショットシーケンスにナビゲーションエコーを発生させる手順を加えたもので、図5に示すようにまずスライス傾斜磁場Gs202と同時にRFパルス2011が照射され、次いでナビゲーションエコー発生のための傾斜磁場Gr301が印加される。この傾斜磁場301の正負の印加量が等しくなったところでエコー3021が発生し、これを時間範囲303の間サンプリングし時系列データを得る。このナビゲーションエコーには位相エンコード傾斜磁場が印加されておらず、位相エンコード量0である。
図5において点線で囲った部分2111、2112は図4に示すマルチショットEPIシーケンスの手順211に対応し、ここではオフセット読み出し傾斜磁場205と位相エンコード量にオフセットを与えるための傾斜磁場Gp203が与えられ、続いて連続して反転する読み出し傾斜磁場Gr206とこれに同期して位相エンコード傾斜磁場Gp204が印加される。反転する読み出し傾斜磁場Gr206の各周期内で各位相エンコードのエコー信号207が時系列的に発生するので、これを時間範囲208の間おのおのサンプリングし時系列データを得る。
RFパルス照射から手順2111までを位相エンコード傾斜磁場Gp203のオフセット量を変えながら、全位相エンコード量のエコー信号を計測するまで繰り返し時間TR304で繰り返す。例えば位相エンコード方向のエンコード量(KY)を256、1回のRFパルス照射で計測されるエコー信号の数(エコートレイン数M)を64とすると、シーケンスのショット数N(繰り返し数)が4のマルチショットEPIとなる。この場合、読み出し方向のデータ数(KX)は256とする。
このパルスシーケンスを図1のMRフロロスコピーに適用した場合、ショット数N(=4)×撮像回数Pに対応する数のナビゲーションエコーが得られる。各ナビゲーションエコーはV(kx,pn)で表すことができる。ここでkxは読み出し方向のデータ番号で1≦kx≦KXを満たす。pnはp番目の撮像のn番目のショットにおいて取得されたナビゲーションエコーであることを表し、1≦p≦P、1≦n≦Nを満たす。同様にp番目の撮像におけるn番目のショットにおいてm番目(1≦m≦M)に取得されたエコー信号Sは、S(kx,pn,m)で表すことができ、対応するナビゲーションエコーV(kx,pn)(pnが同じであるエコー)の位相情報に基づき体動補正される。
次にこのようにして得られたナビゲーションエコーを用いた体動補正の方法、即ち各エコー信号S(kx,pn,m)の位相を補正する手順について説明する。
本発明のMRI装置では、各ナビゲーションエコーの位相情報を得るための基準となるナビゲーションエコーは特定のショット番号のものに固定されず、順送りにしていく点を大きな特徴としている。即ち、各ショットのナビゲーションエコーは、ある時は体動モニターとしてのナビゲーションエコーであるが、ある時は基準ナビゲーションエコーになる。図1においては各ショットの上半部を灰色、下半部を白色で表示することにより、各ナビゲーションエコーが基準ともなり、モニターともなることを示す。
本実施例では、画像取得時の被検体位置を反映させるため、画像再構成に用いる計測の組の中で時間的に一番古い(最先の)ショットにおけるナビゲーションエコーを基準ナビゲーションエコーに用いる場合を説明する。この場合には、1枚目の画像1041の基準ナビゲーションエコーはV(kx,11)(p=1,n=1)であり、これに基き計測1012〜1014で得られたエコーの体動補正がなされ、また2枚目の画像1042の基準ナビゲーションエコーはV(kx,12)(p=1,n=2)である。このように基準ナビゲーションエコーを順次更新していくことにより、体動補正の基準時刻をTR毎に更新することができ、時間分解能が向上する。
体動補正の方法としていくつかの方法を採用することができるが、ここでは基準ナビゲーションエコーと、体動モニターとしての各ナビゲーションエコーとの位相差を直接求め、この位相差により対応するエコー信号の位相を補正する方法を説明する。
今、基準ナビゲーションエコーをV(kx,1)、基準ナビゲーションエコーによって位相差を求めるべき各ナビゲーションエコーをV(kx,n)とすると、その位相差Pは、例えば次のような演算によって求められる。尚、V(kx,1)とV(kx,n)の撮像番号pは必ずしも一致しているとは限らないが、ここでは撮像番号に対応する符号は説明を簡単にするため省略する。
まず、下記の演算により信号の実部と虚部のC(kx,n)を求める。
Figure 0004068114
(式中、re[]は信号の実部を、im[]は信号の虚部を、||は信号の絶対値を表わす。以下、同じ。)
このC(kx,n)を位相シフトマップと名付ける。nについての位相差Pは、C(kx,n)を用いて、下式、P(kx,n)≡arctan(im[C(kx,n)]/re[C(kx,n)])
により求めることができる。位相差Pは、読み出し方向のデータ番号(kx;時相)毎に求められる。
この位相差から信号Sの位相差を補正するのであるが、上記演算によって求められた位相差は主値を回っている位相変化やノイズを含んでいる。従って、エコー信号S(kx,n,m)の位相補正に用いるに先立って、位相変化やノイズを補正する処理を行うことが好ましい。
まず主値を回っている位相を除去するため、
|P(kx,n)−P(kx-1,n)|>A且つ|P(kx,n)−P(kx+1,n)|>A(Aは定数)のときに、P(kx,n)=(P(kx-1,n)+P(kx+1,n))/2とする処理を行う。
こうして主値回りを除去した後の位相はノイズが減少しているが、なお位相シフト量の算出の妨げとなり得るノイズ成分が含まれている。これらノイズ成分は、例えばメディアンフィルタ、バターワースフィルタ、局所平均化処理のようなフィルタ処理により抑制することができ、これにより全体的な位相シフトの変化が得られる。
さらにフィルタ処理後の位相をより理想的な位相回りに近づけるため、全時相(-kx〜+kx)または一部分の時相について、例えばy=ax+b(a,bは定数)であるような1次関数に、関数フィッティングする。
このように補正された位相シフトマップC'(kx,n)を用いて、エコー信号S(kx,n,m)を補正し、位相シフトを補正した信号S'(kx,n,m)を得る。位相シフトの補正は、位相シフトマップC'(kx,n)とkx及びnが同一であるエコー信号S(kx,n,m)について次式の演算により行う。
Figure 0004068114
このように補正された信号S'(kx,n,m)を用いて画像を再構成することにより、1画像を得るための計測の組の実行時間中に被検体が動いた場合にも、その動きによる位相変化を補正することができ、体動アーチファクトのない画像を得ることができる。この実施例による方法は、被検体が1絵素以上の大きな動きをする場合に特に有効である。
このような体動補正処理を画像毎に基準となるナビゲーションエコーを更新しながら画像を再構成する。
尚、以上の実施例では、基準となるナビゲーションエコーとして、エコートレイン群の中で最も早いナビゲーションエコーを用いた場合を説明したが、1枚の画像を構成する4つ計測のうちいずれの計測で取得されたナビゲーションエコーを基準としてもよい。
また、上記実施例では位相補正方法として、ナビゲーションエコーのk空間データを用いて位相差を求め、信号をk空間で位相補正する方法を説明したが、本発明に適用できるナビゲーションエコーを用いた補正の方法はこれに限定されるわけではなく、ナビゲーションエコーをフーリエ変換した後の信号から位相差を求める公知の体動補正方法も採用できる。例えば、ナビゲーションエコーをフーリエ変換し、フーリエ変換された信号について、異なるナビゲーションエコー間の位相差を求め、ナビゲーションエコーと同じ軸にフーリエ変換された信号に対し、ナビゲーションエコーに対応する信号の位相を実空間上で補正する方法であってもよい。この方法はフーリエ変換を行う回数が多いため時間は要するが、細かい動きを精度よく補正することができるため、拡散イメージングのようなわずかな動きでもアーチファクトが現れるシーケンスに特に有効である。
また、ナビゲーションエコーをフーリエ変換してプロファイルを求め、フーリエ変換後の異なるナビゲーションエコー間のプロファイルの位置ずれからナビゲーションエコーの位相差を相関関係により求め、対応する信号の位相をk空間上で補正する方法を採用することもできる。
また、本発明に適用できるMRフロロスコピーの方法は上記実施例で説明したものに限定されず、種々の変更が可能である。例えば、MRフロロスコピーの方法として特開平6−343621号に記載された方法を採用することもできる。この方法では、1枚の画像を構成する複数計測のエコーのうち、特定の位相情報をもつ計測エコー(例えば低空間周波数領域のデータ)のみが画像毎に完全に入れ替わるように計測順序を制御する。
図2はこのような計測方法を示す図で、例えばk空間を3つの領域21、22、23に分けて撮像する場合、領域22の計測を他の領域の計測より多く繰り返し、順次更新される画像51、52、53では領域22については常に新しい計測データに置き換わるようにする。即ち、まず領域21、領域22、領域23のデータを順次収集して画像51を再構成し、次のデータ収集では新たに領域22及び21を順に取得し、直前の画像再構成に用いた領域23のデータと共に画像52を再構成する。さらに次のデータ収集では新たに領域22及び23を順に取得し、直前の画像再構成に用いた領域21のデータと共に画像53を再構成する。この場合、時間経過に伴う画像変化に最も寄与するのは低空間周波数領域であるため、この低空間周波数領域を常に更新される領域22とすることにより、再生画像の時間分解能をほとんど劣化させることなく動画を得ることができる。
このような改良されたMRフロロスコピーにおいても、各計測にナビゲーションエコーの発生と検出を追加し、画像毎に例えば最先の計測で得られたナビゲーションエコーを基準として他の領域の計測データの位相を補正する。即ち画像51では領域21の計測で得られたナビゲーションエコーを基準として他の領域の計測データの位相を補正し、画像52では領域23の計測で得られたナビゲーションエコーを基準として他の領域の計測データの位相を補正する。この場合にも、画像の時間分解能2TRに合わせて位相補正の分解能も2TRとすることができる。基準とするナビゲーションエコーは、上述のように1つの画像について最先の計測で得られたナビゲーションエコーとしてもよいが、それに限定されず、例えば常に更新される領域22の計測で得られたナビゲーションエコーとしてもよい。
また、一般にMR撮影の計測では本計測に先立って静磁場均一性を調整するため等のプリスキャンを行う場合があるので、このような場合にはプリスキャン自体にもナビゲーションエコーを加えることができ、このナビゲーションエコーを基準ナビゲーションエコーとしてもよい。
さらに、本実施例では、MRフロロスコピーの基準シーケンスとしてEPIシーケンスを例にとって説明したが、このようなシーケンスに限定されるものではなく、原理的には、エコー信号を得る際にRFパルスのショットを繰り返して1枚の画像再構成のためのエコー信号を得るようなシーケンスに対しては、どのようなものであっても好適に適用できる。このようなシーケンスとして、例えば、バーストイメージング、ハイブリッドバーストイメージング、グラディエントエコーシーケンス、分割高速グラディエントエコーシーケンス、3d−EPI、エコーボリューマー、スパイラルイメージング、EPI型スペクトロスコピックイメージング、拡散イメージング等が挙げられる。
また、本実施例では、ナビゲーションエコーをRFパルス1ショットにつき読み出し方向のみに1エコーずつ入れたが、読み出し方向、位相エンコード方向の2方向に入れてもよい。またナビゲーションエコーとしては、1軸方向のナビゲーションエコーに限らず、2つの直交する方向に位相が90度ずれた傾斜磁場を印加することにより発生させたオービタルナビゲーションエコーを採用することもできる。これにより、2つの軸により形成される平面の位相情報を補正することができる。
また、本実施例では、ナビゲーションエコーは位相エンコード量0としているが、一般的にはナビゲーションエコーにおける位相エンコード量が同条件ならば0に限られるものではない。
さらに、本発明は、以上の実施例で開示された内容にとどまらず、本発明の趣旨を踏まえた上で各種形態を取り得る。
以上説明したように本発明によれば、MRフロロスコピーにナビゲーションエコー法を適用する際、k空間の各領域の計測毎にナビゲーションエコーを計測するとともに、画像毎に、ナビゲーションエコーを用いて該画像における被検体の体動の影響を補正ことにより、動画像のMRI方法において、高い時間分解能を保持しつつ、また、画像取得時の被検体の位置情報を反映しつつ被検体の体動を補正することができる。
本発明のMRI装置の一実施例を説明する図。 本発明のMRI装置が適用される他の実施例を説明する図。 本発明を実施するためのMRI装置のブロック図。 本発明及び従来のMRI装置に適用されるマルチショットEPIのパルスシーケンス図。 本発明及び従来のMRI装置に適用されるナビゲーションエコー法を説明する図。 従来のナビゲーションエコー法を説明する図。 従来のMRフロロスコピーを説明する図。 MRフロロスコピーとナビゲーションエコー法とを単純に組み合わせた場合を説明する図。
符号の説明
21、22、23・・・・・領域
304、1011〜1014・・・・・・繰り返し単位(計測)
51〜54、1041〜1045・・・・・・画像
2011、2012・・・・・・RFパルス
3021、3022・・・・・・ナビゲーションエコー

Claims (6)

  1. k空間を複数の領域に分割して、所定のパルシーケンスを繰り返し実行して、被検体から1以上の前記領域のエコー信号を計測する計測制御手段と、
    前記1以上の領域のエコー信号が計測される毎に、該計測された1以上の領域のエコー信号を用いて画像を再構成する画像再構成手段とを備えた磁気共鳴イメージング装置において、
    前記計測制御手段は、前記領域の計測毎に前記被検体の体動情報を含むエコー信号を計測し、
    前記画像再構成手段は、画像毎に、前記被検体の体動情報を含むエコー信号の一つを基準エコー信号として選択し、その際、前記基準エコー信号が等時間間隔となるように、前記画像毎の基準エコー信号の選択をシフトし、前記基準エコー信号と他の前記被検体の体動情報を含むエコー信号の少なくとも一つとを用いて該画像における前記被検体の体動の影響を補正することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  2. 請求項に記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記画像再構成手段は、新たに計測された前記1以上の領域のエコー信号と、計測済の他の領域のエコー信号とを用いて、一つの画像を再構成することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  3. 請求項1又は2に記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記画像再構成手段は、画像毎に、前記k空間の同一領域の計測時に取得された前記被検体の体動情報を含むエコー信号を前記基準エコー信号として選択することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  4. 請求項記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記画像再構成手段は、画像毎に、前記k空間の低域領域の計測時に取得された前記被検体の体動情報を含むエコー信号を前記基準エコー信号として選択することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記計測制御手段は、前記シーケンスとしてマルチショットEPIを用いて、ショット毎に一つの前記領域の計測を行うことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記画像再構成手段は、前記基準エコー信号と他の前記被検体の体動情報を含むエコー信号との位相差に基づいて前記画像における被検体の体動の影響を補正することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
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