JP5673574B2 - 物理量検出装置 - Google Patents

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本発明は、C−V変換回路を備えた物理量検出装置に関する。
物理量検出装置は、加速度、角速度、圧力などの物理量に応じて変化するセンサ部の静電容量を電圧に変換し(C−V変換)、そのC−V変換後の電圧をA/D変換してマイコン等に出力する。このC−V変換電圧は、センサ部の静電容量すなわち帰還コンデンサに蓄積される電荷量に比例し、帰還コンデンサの静電容量に反比例する。物理量の検出可能範囲を広めるとともに物理量を高感度で検出するため、特許文献1に記載された物理量検出装置は、メインスイッチと並列に接続される帰還コンデンサの静電容量を外部信号により段階的に変更可能に構成されている。
例えば、小さい物理量(小さい静電容量)を検出する場合には、帰還コンデンサの静電容量を小さく設定し、大きい物理量(大きい静電容量)を検出する場合には、帰還コンデンサの静電容量を大きく設定すればよい。そして、C−V変換電圧がC−V変換回路の出力飽和電圧よりも低くなる範囲内において、静電容量が最小となる帰還コンデンサの選択を外部信号により指令することにより、出力飽和を防止しつつC−V変換電圧を大きくでき、検出感度を高められる。
一方、特許文献2に記載されたA/D変換器は、1つのオペアンプを備え、センサ部の静電容量を電圧に変換するとともに、そのC−V変換電圧に対して巡回型のA/D変換を実行する。また、このA/D変換器は、物理量に応じて電圧が変化する外部センサなどの出力電圧を入力して巡回型のA/D変換を実行することもできる。すなわち、容量式センサであるセンサ部と電圧式センサである外部センサの何れに対しても、その出力信号をA/D変換することができる。
これらの技術を利用すれば、物理量に応じて静電容量が変化するセンサ部の出力信号に対して、図10に示すように帰還コンデンサの容量値の設定、その帰還コンデンサを用いたC−V変換およびC−V変換電圧のA/D変換からなる信号処理シーケンスを用いることにより、変換動作を繰り返し行うことができる。ここで、一連の信号処理は、搬送波と呼ばれるクロックに同期して行われる。
特開2002−98712号公報 特開2011−205190号公報
これに対し、上記センサ部の出力信号と上記外部センサの出力電圧とを時分割で処理する場合には、図11に示すように帰還コンデンサの容量値の設定、その帰還コンデンサを用いたC−V変換、C−V変換電圧のA/D変換および外部センサ電圧のA/D変換からなる信号処理シーケンスを用いることになる。その結果、上述した図10に示す信号処理シーケンスに比べ、信号処理周期が1搬送波分だけ長くなる。すなわち、帰還コンデンサの切り替え技術を用いた物理量検出装置に対し外部電圧のA/D変換処理を追加すると、センサ部に対する信号処理周期が長くなりサンプリング速度が低下する不都合が生じる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、C−V変換の対象となるセンサ部のサンプリング速度の低下を防止しながら外部電圧のA/D変換処理を追加することができる物理量検出装置を提供することにある。
請求項1に記載した物理量検出装置は、物理量に応じて静電容量が変化するセンサ部と、センサ部の静電容量を電圧に変換するC−V変換回路と、C−V変換回路から出力されるC−V変換電圧および外部から与えられる外部電圧の中から選択された電圧をA/D変換するA/D変換回路と、センサ部からC−V変換回路への入力経路および外部電圧のA/D変換回路への入力経路の開閉を行う入力切替回路と、C−V変換およびA/D変換の実行を制御する制御回路とを備えている。
C−V変換回路は、入力切替回路を介してセンサ部の出力信号が入力されるオペアンプと、オペアンプの入出力端子間に接続されたメインスイッチと、オペアンプの入出力端子間に接続され、その静電容量が複数の容量値に変更可能な帰還コンデンサと、オペアンプの出力電圧とオペアンプの出力飽和電圧より低く設定されたしきい値電圧とを比較する比較回路とを備えている。
A/D変換回路は、外部電圧またはオペアンプの出力電圧を入力し、所定分解能でそのA/D変換値を得るA/D変換器と、オペアンプを用いてA/D変換器の入力電圧とA/D変換値のD/A変換電圧との差電圧に応じた残余電圧を生成し、オペアンプから出力される残余電圧を再びA/D変換器に入力可能な残余電圧生成回路とを備えた巡回型A/D変換回路である。
制御回路は、入力切替回路を介してセンサ部の出力信号をC−V変換回路に入力し、メインスイッチをオンして帰還コンデンサの電荷を初期化した後、オフに切り替えてセンサ部と帰還コンデンサとの間で電荷の再分配を行うことによりC−V変換を実行する。また、被変換電圧をA/D変換回路に入力し、残余電圧をA/D変換器に入力して新たな残余電圧を生成する巡回動作によりA/D変換を実行して被変換電圧のA/D変換値を得る。
制御回路は、これらC−V変換とA/D変換を用いて以下の第1変換動作と第2変換動作を行う。第1変換動作は、入力切替回路を介してセンサ部の出力信号をC−V変換回路に入力し、C−V変換電圧がしきい値電圧を超えない範囲内で最大となるように比較回路による比較結果に基づいて帰還コンデンサの容量値を設定し(帰還コンデンサの最適化)、その設定した帰還コンデンサを用いてC−V変換を実行する。そのC−V変換電圧をA/D変換回路に入力し、巡回動作により物理量のA/D変換値を得る。帰還コンデンサの最適化により、物理量を高感度で検出できる。
第2変換動作は、入力切替回路を介して外部電圧をA/D変換回路に入力し、巡回動作により外部電圧のA/D変換値を得た後、帰還コンデンサの容量値を最大にまたは当該センサ部に対して前回実行した第1変換動作で用いた容量値に設定してC−V変換を実行する。そのC−V変換電圧をA/D変換回路に入力し、巡回動作により物理量のA/D変換値を得る。
制御回路は、第1変換動作を1回実行するごとまたは複数回実行するごとに第2変換動作を実行する。第1変換動作および第2変換動作は、何れもセンサ部で検出した物理量のA/D変換値を出力し、搬送波と呼ばれるクロックの3周期で完了する。このうち第2変換動作は、外部電圧のA/D変換値も出力する。つまり、センサ部のC−V変換処理とA/D変換処理に対し外部電圧のA/D変換処理を追加しても、センサ部による物理量のサンプリング周期は搬送波の3周期分のまま維持され、センサ部のサンプリング速度の低下を防止しつつ外部電圧のA/D変換値も得ることができる。
第2変換動作では、センサ部で検出した物理量と外部電圧のA/D変換を実行するので、第1変換動作と異なり帰還コンデンサの最適化処理が実行されない。しかし、帰還コンデンサの容量値を最大に設定してC−V変換ゲインを下げることにより、C−V変換回路の出力飽和を防止することができる。また、出力飽和の虞がない条件の下では、帰還コンデンサの容量値を、前回実行した第1変換動作で用いた容量値に設定することにより、物理量の検出感度を極力高められる。
請求項2に記載した手段によれば、センサ部を複数備え、制御回路は、各センサ部に対する第1変換動作を順に繰り返し実行し、複数のセンサ部のうち特定のものに対する第1変換動作を1回実行するごとまたは複数回実行するごとに、第1変換動作に替えて当該特定のセンサ部に対する第2変換動作を実行する。これにより、例えば2軸、3軸などの多軸の加速度センサ(センサ部)で検出される各軸の加速度(物理量)および外部電圧のA/D変換値を1つの物理量検出装置により得ることができる。また、複数のセンサ部のうち、帰還コンデンサの最適化を毎回実行する必要のない特定のものに対して第2変換動作を実行することにより、各軸の加速度に対し必要な検出感度を維持しながら他の物理量を得ることができる。
請求項3に記載した手段によれば、制御回路は、各センサ部に対し第1変換動作を1回実行するごとまたは複数回実行するごとに1回の第2変換動作を実行する。これにより、各センサ部について帰還コンデンサの最適化が2回以上連続して抜けることがなく、検出感度の低下を極力防止できる。
請求項4に記載した手段によれば、制御回路は、第1変換動作のC−V変換で用いた帰還コンデンサの容量値に基づくC−V変換ゲインと、第2変換動作のC−V変換で用いた帰還コンデンサの容量値に基づくC−V変換ゲインとの差を補償するように、第1変換動作で得られた物理量のA/D変換値および/または第2変換動作で得られた物理量のA/D変換値に対してゲイン補正を行うとともに、ゲイン補正後のA/D変換値をフィルタに通して平滑化する。これにより、第1変換動作と第2変換動作のC−V変換ゲインの差を補償でき、その他の要因による両変換動作のA/D変換値のずれを平滑化できる。
請求項5に記載した手段によれば、制御回路は、第2変換動作において、帰還コンデンサの容量値を前回実行した第1変換動作で用いた容量値に設定したときのC−V変換電圧がしきい値電圧を超えない場合には当該容量値を採用し、しきい値電圧を超える場合には最大の容量値を採用する。これにより、C−V変換回路の出力飽和を防止しつつ、物理量の検出感度を極力高められる。
本発明の第1の実施形態を示す物理量検出装置の構成図 変換動作のタイミングチャート C−V変換の説明図 変換動作のフローチャート C−V変換電圧の増幅とA/D変換のタイミングチャート 外部電圧の増幅とA/D変換のタイミングチャート 本発明の第2の実施形態を示す図2相当図 本発明の第3の実施形態を示す図2相当図 本発明の第4の実施形態を示す図2相当図 従来の物理量検出装置を用いて1つのセンサ部のA/D変換値を得るときのタイミングチャート センサ部と外部センサのA/D変換値を時分割で得るときのタイミングチャート
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図1ないし図6を参照しながら説明する。図1に示す物理量検出装置1は、容量式加速度センサのセンサエレメント2の出力信号に対しC−V変換とA/D変換を実行して加速度のA/D変換値を出力するとともに、電圧式センサである外部センサ3の出力信号に対しA/D変換を実行して温度や圧力などのA/D変換値を出力する。ここで、加速度、温度または圧力が検出すべき物理量に相当する。
センサエレメント2(センサ部)は、直列接続された2つのコンデンサCE1、CE2を備えている。コンデンサCE1、CE2の静電容量は、加速度が加わらない状態において何れもCEとなっており、加速度が加わるとその加速度に応じて互いに逆向きに変化する。例えば、加速度が加わったことによりコンデンサCE1の静電容量がΔC/2だけ減少すると、コンデンサCE2の静電容量はΔC/2だけ増加する。
コンデンサCE1、CE2の各一端子には、それぞれパルス信号Vp1、Vp2が入力されるようになっている。パルス信号Vp1、Vp2の位相は互いに180度異なっている。パルス信号Vp1、Vp2の電圧レベルが反転すると、コンデンサCE1、CE2に蓄積される電荷量が変化し、この電荷の変化量が加速度の検出信号として出力される。一方、外部センサ3は、例えばブリッジ接続された抵抗性素子を備えた温度センサや圧力センサから構成されている。外部センサ3は、温度や圧力など(以下、温度等と言う)の物理量に応じた外部電圧を出力するので、センサエレメント2とは異なりC−V変換は不要である。
物理量検出装置1は、センサエレメント2、入力切替回路4、C−V変換回路5、A/D変換回路6および制御回路7を備えている。C−V変換回路5とA/D変換回路6は、1つのオペアンプ8を共用している。入力切替回路4は、切替回路9とスイッチS6とから構成されている。切替回路9は、センサエレメント2からC−V変換回路5への入力経路および外部センサ3からA/D変換回路6への入力経路の開閉を行う。後述するように、スイッチS6は、外部センサ3から外部電圧を入力する時にオフし、それ以外の期間ではオンしている。
C−V変換回路5は、センサエレメント2の静電容量を電圧に変換する回路である。オペアンプ8の反転入力端子には、切替回路9を介してセンサエレメント2の出力信号が入力されるようになっている。オペアンプ8の反転入力端子と出力端子との間には、スイッチS1とS2の直列回路およびメインスイッチであるスイッチS5が並列に接続されている。
帰還コンデンサ10は、スイッチS1がオンのときにオペアンプ8の反転入力端子と出力端子との間に接続された状態となり、スイッチS2がオフのときに静電容量が2段階に変更可能に構成されている。このため、スイッチS2の両端子間には、同じ静電容量を持つコンデンサC1、C2が並列に接続されており、それぞれスイッチS3、S4によって切り離し可能になっている。帰還コンデンサ10を2つのコンデンサにより構成したのは、レイアウト面積を削減するためである。
コンパレータ11とデコーダ12は、帰還コンデンサ10の容量設定時およびC−V変換時に動作する。コンパレータ11は、オペアンプ8の出力電圧Voと、オペアンプ8の出力飽和電圧より低く設定されたしきい値電圧Vthとを比較し、出力電圧Voがしきい値電圧Vthを超えるとHレベルの比較信号を出力する比較回路である。デコーダ12は、制御回路7によって制御されており、コンパレータ11が出力する比較信号に応じてスイッチS3、S4のオンオフ制御を行う。
A/D変換回路6は、C−V変換回路5で得られたセンサエレメント2のC−V変換電圧および外部センサ3からの外部電圧の中から選択された電圧をA/D変換する巡回型A/D変換回路である。A/D変換器13は、オペアンプ8の出力電圧または外部電圧を入力し、所定の分解能でそのA/D変換値を得る。一例として、A/D変換器13は、基準電圧Vrefp(5V)とVrefm(0V)の差電圧を抵抗分圧して2つの基準電圧を生成し、図示しないコンパレータを用いて1.5ビットつまり3値のデジタル変換値0、1、2(=00、01、10)を出力するようになっている。
残余電圧生成回路14は、A/D変換器13の入力電圧と、A/D変換器13が出力するA/D変換値のD/A変換電圧との差電圧を増幅した残余電圧を生成する。オペアンプ8から出力される残余電圧は、再びA/D変換器13に入力可能とされている。信号処理回路15は、シフト加算回路を備えており、巡回動作により順次得られるA/D変換値を1ビットずつ重ねながら加算して所望分解能のA/D変換値を出力する。
残余電圧生成回路14は、オペアンプ8、コンデンサアレイ回路16、コンデンサCFおよびスイッチS6〜S12から構成されている。コンデンサアレイ回路16は、互いに等しい静電容量を有する2つのアレイコンデンサC11、C12により構成されている。これらコンデンサC11、C12の共通側電極はそれぞれコモンライン17に接続されており、非共通側電極はそれぞれスイッチS7、S8を介して基準電圧線18、19(それぞれVrefp、Vrefmの各電圧線)および入力電圧線20の何れかに接続されるようになっている。
入力電圧線20とオペアンプ8の出力端子との間にはスイッチS6が接続されている。コモンライン17は、スイッチS10を介してオペアンプ8の反転入力端子に接続されているとともに、スイッチS12を介してグランドに接続されている。また、入力電圧線20とオペアンプ8の反転入力端子との間には、コンデンサCFとスイッチS9が直列に接続されている。コンデンサCFとスイッチS9の接続点は、スイッチS11を介してグランドに接続されている。コンデンサCFは、コンデンサC11、C12の静電容量CSの2倍の静電容量2・CSを有している。
制御回路7は、ロジック回路により構成されており、切替回路9およびスイッチS1、S2、S5〜S12に対してオンオフ動作に必要な切替指令信号を出力する。なお、制御回路7をマイクロコンピュータにより構成してもよい。
次に、図2ないし図6も参照しながら本実施形態の作用を説明する。図2は、X軸方向の加速度のA/D変換値と温度等のA/D変換値とを得るときのタイミングチャートである。第1変換動作は、出力飽和を防止しつつ加速度を高感度に検出できるように、センサエレメント2の出力信号に対し帰還コンデンサ10の容量値を最適値に設定する容量値設定処理(最適化処理)、センサエレメント2の出力信号のC−V変換および当該C−V変換電圧のA/D変換からなる。第2変換動作は、外部センサ3からの外部電圧のA/D変換、センサエレメント2の出力信号のC−V変換および当該C−V変換電圧のA/D変換からなる。A/D変換に先立って増幅処理が行われる場合もある。これら第1変換動作と第2変換動作は交互に繰り返し実行され、それらに含まれる各処理および各変換は搬送波と呼ばれるクロックに同期して実行される。
まず、C−V変換回路5により実行されるC−V変換と帰還コンデンサ10の容量値設定処理について説明する。これらC−V変換と容量値設定処理の期間中、制御回路7は、切替回路9によりセンサエレメント2からC−V変換回路5への入力経路をオンし、外部センサ3からA/D変換回路6への入力経路をオフする。また、スイッチS1、S6、S11、S12をオン、スイッチS2、S9、S10をオフ、スイッチS3、S4の少なくとも一方をオン、スイッチS7、S8を入力電圧線20側(以下、サンプリング側と言う)に切り替える。コンパレータ11とデコーダ12が動作し、A/D変換器13と信号処理回路15は実質的に動作を停止している。
図3(a)は、この切り替え状態におけるC−V変換回路5の構成を示しており、図3(b)は、センサエレメント2に印加されるパルス信号Vp1、Vp2、スイッチS5の状態および出力電圧Voの波形を示している。パルス信号Vp1は、搬送波の前半の期間φ1でVsm、搬送波の後半の期間φ2でVspとなり、パルス信号Vp2は、期間φ1でVsp、期間φ2でVsmとなる。
期間φ1でスイッチS5をオンして、センサエレメント2に電荷を充電しておく。いま、センサエレメント2に加速度が加わりコンデンサCE1の容量がCE−ΔC/2、コンデンサCE2の容量がCE+ΔC/2になっているとすれば、コンデンサCE1の電荷Q1、コンデンサCE2の電荷Q2は、それぞれ(1)式、(2)式のようになる。帰還コンデンサ10の電荷Q3はゼロである。
Q1=(CE−ΔC/2)Vsm …(1)
Q2=(CE+ΔC/2)Vsp …(2)
スイッチS5をオフして電荷を保存した後、期間φ2でパルス信号Vp1、Vp2のレベルを反転させると、コンデンサCE1の電荷Q1′、コンデンサCE2の電荷Q2′および帰還コンデンサ10の電荷Q3′は、それぞれ(3)式、(4)式および(5)式のようになる。帰還コンデンサ10の容量はCbとする。
Q1′=(CE−ΔC/2)Vsp …(3)
Q2′=(CE+ΔC/2)Vsm …(4)
Q3′=Cb・Vo …(5)
期間φ1とφ2とで電荷は保存されるので、Q1+Q2=Q1′+Q2′+Q3′の関係が成立し、出力電圧Voは(6)式のようになる。すなわち、C−V変換電圧は、加速度に応じて変化するセンサエレメント2の静電容量の変化分ΔCに比例し、帰還コンデンサ10の静電容量Cbに反比例する関係となる。
Vo=ΔC/Cb(Vsp−Vsm) …(6)
加速度を高感度に検出するにはC−V変換ゲイン(ΔC/Cb)を高めればよい。しかし、高め過ぎるとオペアンプ8の出力電圧Voが飽和して大きな誤差が生じる。そこで、出力電圧Voが、オペアンプ8の出力飽和電圧より低く設定されたしきい値電圧Vthを超えない範囲内で最大となるように、帰還コンデンサ10の静電容量Cbを設定する。この場合、しきい値電圧Vthを出力飽和電圧に近い値に設定するほど検出感度を高くできる。この帰還コンデンサ10の最適化処理は、図4に示すフローチャートのステップS3からS6に示されている。各スイッチのオンオフ状態は、図2に示すタイミングチャートの動作状態「容量値設定」の期間に示されている。
本実施形態では帰還コンデンサ10の静電容量Cbを2段階にのみ変更可能なため、初めにスイッチS3をオン、スイッチS4をオフして最大感度に設定してC−V変換を実行する(ステップS3、S4)。コンパレータ11が出力する比較信号がHレベルのときには出力飽和が生じているまたは生じる虞があるため、スイッチS3、S4をオンにして感度を下げる(ステップS5、S6)。その後、その設定した帰還コンデンサ10を用いてC−V変換を実行する(ステップS7)。
続いて、A/D変換回路6により実行されるC−V変換電圧の増幅およびA/D変換について図5を参照しながら説明する。これら増幅およびA/D変換の期間中、制御回路7は、切替回路9によりセンサエレメント2からC−V変換回路5への入力経路および外部センサ3からA/D変換回路6への入力経路をオフする。また、コンパレータ11とデコーダ12は実質的に動作を停止している。制御回路7は、検出する加速度が小さい場合に必要に応じて増幅を行う。例えば、本実施形態のように帰還コンデンサ10が最少数のコンデンサから構成されており、最大感度に設定すると飽和するが最小感度に設定すると低過ぎるような場合などに有効である。
C−V変換終了時にコンデンサCF、C11、C12は、C−V変換電圧Vcvで充電されている。この状態から、スイッチS1、S11、S12をオフして電荷を保存し、スイッチS2、S9、S10をオン、スイッチS7、S8をVrefm側に切り替える。スイッチS5はオフ、スイッチS6はオンのまま維持する。これにより、コンデンサCFがオペアンプ8の入出力端子間に接続され、コンデンサCF、C11、C12の間で電荷再分配が行われる。
オペアンプ8の出力電圧をVoとすれば、Vrefmが0Vに設定されているとして電荷再分配に係る式は(7)式のようになる。上述したように、コンデンサC11、C12の静電容量はCS、コンデンサCFの静電容量は2・CSなので、増幅された出力電圧Voは(8)式のようになる。つまり、C−V変換電圧に対し1回の増幅で2倍の増幅率が得られる。
(CF+C11+C12)Vcv=(C11+C12)・0+CF・Vo …(7)
Vo=(CF+C11+C12)/CF・Vcv=2・Vcv …(8)
より高い増幅率を得る場合には、制御回路7は、スイッチS10をオフして増幅電圧をホールドし、その増幅電圧を巡回させ2回目の増幅を行わせればよい。すなわち、スイッチS7、S8をサンプリング側に切り替え、スイッチS12をオンしてコンデンサC11、C12に電荷を設定する。その後、スイッチS12をオフとした後、スイッチS7、S8をVrefm側に切り替え、スイッチS10をオンして電荷を再分配する。増幅は、スイッチS10をオフして増幅電圧をホールドした時点で終了する。
制御回路7は、必要な増幅が終了した後、A/D変換を実行する。スイッチS7、S8をサンプリング側に切り替え、スイッチS12をオンしてコンデンサC11、C12を上記増幅電圧で電荷設定する。電荷設定が完了すると、スイッチS12をオフし、その後スイッチS10をオンするとともにA/D変換器13のA/D変換値に応じてスイッチS7、S8をVrefp側またはVrefm側に切り替えて電荷再分配を実行する(図5においてD/Aと表示した期間)。
制御回路7は、電荷再分配が完了すると、スイッチS10をオフして残余電圧をホールドし、その残余電圧を巡回させる。残余電圧を残余電圧生成回路14にK−1回通過させることにより、A/D変換器13はK回のA/D変換を実行する。信号処理回路15のシフト加算回路は、巡回動作により順次得られるA/D変換値を1ビットずつ重ねながら加算して所望分解能のA/D変換値を出力する。
これに対し、外部センサ3からの外部電圧のサンプリング、増幅およびA/D変換のタイミングチャートは図6に示すようになる。すなわち、制御回路7は、外部センサ3からA/D変換回路6への入力経路およびスイッチS2、S11、S12をオン、センサエレメント2からC−V変換回路5への入力経路およびスイッチS1、S5、S6、S9、S10をオフ、スイッチS7、S8をサンプリング側に切り替える。これにより外部電圧がサンプリングされて、コンデンサCF、C11、C12に外部電圧に応じた電荷が蓄積される。続く増幅およびA/D変換は、上述したC−V変換電圧の増幅およびA/D変換と同様であるので説明を省略する。
次に、図4を参照しながら変換動作処理を説明する。制御回路7は、実行すべき処理が第2変換動作における外部電圧のA/D変換処理であると判定すると(ステップS1;YES)、ステップS10に移行してA/D変換を実行する。この場合、C−V変換は実行していないのでそのまま終了する(ステップS11;NO)。
一方、実行すべき処理が外部電圧のA/D変換処理でないと判定すると(ステップS1;NO)、帰還コンデンサ10の容量値の最適化を行うか否かを判定する(ステップS2)。第1変換動作の場合には、上述したようにステップS3からS6で帰還コンデンサ10の最適化処理を行い、その帰還コンデンサ10を用いてステップS7でC−V変換を実行する。その後、ステップS10に移行してC−V変換電圧のA/D変換(必要に応じて増幅)を実行する。この場合、C−V変換を実行しているのでステップS12に移行し(ステップS11;YES)、帰還コンデンサ10の最適化処理を行ったか否かを判定する(ステップS12)。第1変換動作では帰還コンデンサ10の最適化処理を行っているのでそのまま終了する(ステップS12;YES)。
これに対し、第2変換動作の場合には、外部電圧のA/D変換を実行するため、帰還コンデンサ10の最適化処理を行わない(ステップS2;NO)。この場合には、C−V変換回路5の出力飽和を防止するため、スイッチS3、S4をオンして帰還コンデンサ10の容量値を最大に設定し(ステップS8)、C−V変換ゲインを下げた状態でC−V変換を実行する(ステップS9)。その後、A/D変換(必要に応じて増幅)を実行し(ステップS10)、ステップS11を経てステップS12に移行する。第2変換動作では帰還コンデンサ10の最適化処理を行っていないのでC−V変換ゲインが低く、十分な大きさのA/D変換値が得られない場合が生じる。そこで、ステップS13に移行してゲイン補正処理を実行する。
このゲイン補正処理は、第1変換動作で用いた最適なC−V変換ゲインと、第2変換動作で用いた最小のC−V変換ゲインとの差を補償するように行う。すなわち、第2変換動作で得られた加速度のA/D変換値に対し、第1変換動作のC−V変換で用いた帰還コンデンサ10の容量値と第2変換動作のC−V変換で用いた帰還コンデンサ10の容量値との比(≧1)を乗算する。
これにより、第2変換動作の補正後のA/D変換値が、第1変換動作で用いたC−V変換ゲインの下で得られたA/D変換値と等スケールになるように補正される。この場合、容量値の誤差などに起因して補正処理による若干の誤差が生じる虞がある。従って、第1変換動作と第2変換動作で得られた加速度のA/D変換値をフィルタに通して平滑化することが好ましい。
以上説明したように、本実施形態の物理量検出装置1は、加速度を検出する第1変換動作と、加速度と温度等を検出する第2変換動作とを交互に実行する。第1変換動作は、帰還コンデンサ10の最適化処理を実行するので、加速度の検出感度を高めることができる。この第1変換動作は、帰還コンデンサ10の最適化、C−V変換およびA/D変換からなり、搬送波の3周期で完了する。一方、第2変換動作も、外部電圧をA/D変換する代わりに帰還コンデンサ10の最適化を省くことにより搬送波の3周期で完了する。その結果、外部センサ3に対するA/D変換処理を追加しても、センサエレメント2による加速度のサンプリング周期は搬送波の3周期分のまま維持され、センサエレメント2に対するサンプリング速度の低下を防止しつつ外部電圧のA/D変換値も得ることができる。
第2変換動作では、第1変換動作と異なり帰還コンデンサ10の最適化処理が実行されない。これに対しては、帰還コンデンサ10の容量値を最大に設定してC−V変換ゲインを下げてC−V変換を実行するので、C−V変換回路の出力飽和を防止することができる。また、第2変換動作で得られたA/D変換値に対してゲイン補正を行うので、実効的に等しいゲイン設定の下で第1変換動作と第2変換動作のA/D変換値が得られる。さらに、第1変換動作と第2変換動作は交互に実行されるので、帰還コンデンサ10の最適化処理が搬送波の2周期分以上連続して抜けることがなく、検出感度の低下を極力防止することができる。
(第2、第3、第4の実施形態)
図7、図8、図9は、それぞれ第2、第3、第4の実施形態を示すタイミングチャートである。各タイミングチャートにおいて、最後の変換動作が終了した後は再び最初の変換動作に戻る。物理量検出装置の構成および第1、第2変換動作の作用および効果は、検出対象とする加速度の種類(X軸、Y軸またはZ軸)および/または第1、第2変換動作の組み合わせを除き第1の実施形態で説明した通りである。
図7に示す第2の実施形態は、第1の実施形態と同様にX軸方向の加速度を検出するが、第1変換動作を2回実行するごとに第2変換動作を1回実行する点が異なっている。図8に示す第3の実施形態は、2つのセンサ部からなるセンサエレメント2を備え、X軸方向の加速度とY軸方向の加速度を検出する。制御回路7は、第1変換動作をX軸、Y軸の順に繰り返し実行する。そして、特定の軸ここではX軸に対して、第1変換動作を1回実行するごとに第1変換動作に替えて第2変換動作を1回実行する。
図9に示す第4の実施形態は、3つのセンサ部からなるセンサエレメント2を備え、X軸方向の加速度とY軸方向の加速度をZ軸方向の加速度を検出する。制御回路7は、第1変換動作をX軸、Y軸、Z軸の順に繰り返し実行する。そして、特定の軸ここではX軸に対して、第1変換動作を1回実行するごとに第1変換動作に替えて第2変換動作を1回実行する。
これらの実施形態によれば、2軸、3軸などの多軸の加速度センサで検出される各軸の加速度および外部センサで検出される温度等を1つの物理量検出装置により得ることができる。また、複数のセンサ部のうち帰還コンデンサ10の最適化を毎回実行する必要のない特定軸(ここではX軸)のセンサ部に対して、第1変換動作に替えて第2変換動作を実行することにより、各軸の加速度に対し必要な検出感度を維持しながら温度等の物理量を得ることができる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形、拡張を行うことができる。
制御回路7は、第2変換動作において、加速度信号に対して搬送波の周波数(サンプリング周波数)が十分に高い場合、加速度信号の周波数が十分に低い場合など、帰還コンデンサ10の容量値を前回実行した第1変換動作で用いた容量値に設定したときのC−V変換電圧がしきい値電圧を超えない場合には、その前回の容量値を採用してもよい。しきい値電圧を超える場合には、上記各実施形態で説明したように最大の容量値を採用する。これにより、C−V変換回路5の出力飽和を防止しつつ、加速度の検出感度を極力高められる。
第3、第4の実施形態においても、各軸のセンサ部について、第1変換動作を複数回実行するごとに、第1変換動作に替えて第2変換動作を実行してもよい。加速度の検出精度を高める場合には、第2変換動作の実行頻度を下げることが好ましい。また、各軸のセンサ部に対し必要な検出感度を維持できれば、1軸のみならず2軸または3軸の加速度に対して第2変換動作を実行してもよい。各軸のセンサ部について、必要な検出感度を維持できれば、第2変換動作を2回以上連続して実行してもよい。
物理量検出装置1は、必ずしもゲイン補正処理を実行する必要はない。例えば、物理量検出装置1からA/D変換値を入力したマイコン等の制御機器がゲイン補正処理を実行してもよい。
ゲイン補正処理は、第2変換動作で得られた加速度のA/D変換値に対し容量比を乗算して行ったが、第1変換動作で得られた加速度のA/D変換値を当該容量比で除算して行ってもよい。また、第1変換動作と第2変換動作で得られた両A/D変換値に対し補正演算をしてもよい。
コンデンサC1、C2の静電容量は互いに異なっていてもよい。また、帰還コンデンサ10を構成する並列接続されたコンデンサの数および当該コンデンサに直列に接続されるスイッチの数を3以上とし、C−V変換ゲインを多段階に変更可能に構成してもよい。
センサ部が検出する物理量は、上述した加速度に限らず角速度、圧力などであってもよい。
図面中、1は物理量検出装置、2はセンサエレメント(センサ部)、4は入力切替回路、5はC−V変換回路、6はA/D変換回路、7は制御回路、8はオペアンプ、10は帰還コンデンサ、11はコンパレータ(比較回路)、13はA/D変換器、14は残余電圧生成回路、S5はスイッチ(メインスイッチ)である。

Claims (5)

  1. 物理量に応じて静電容量が変化するセンサ部と、
    前記センサ部の静電容量を電圧に変換するC−V変換回路と、
    前記C−V変換回路から出力されるC−V変換電圧および外部から与えられる外部電圧の中から選択された電圧をA/D変換するA/D変換回路と、
    前記センサ部から前記C−V変換回路への入力経路および前記外部電圧の前記A/D変換回路への入力経路の開閉を行う入力切替回路と、
    C−V変換およびA/D変換の実行を制御する制御回路とを備えた物理量検出装置であって、
    前記C−V変換回路は、
    前記入力切替回路を介して前記センサ部の出力信号が入力されるオペアンプと、
    前記オペアンプの入出力端子間に接続されたメインスイッチと、
    前記オペアンプの入出力端子間に接続され、その静電容量が複数の容量値に変更可能な帰還コンデンサと、
    前記オペアンプの出力電圧と前記オペアンプの出力飽和電圧より低く設定されたしきい値電圧とを比較する比較回路とを備え、
    前記A/D変換回路は、
    前記外部電圧または前記オペアンプの出力電圧を入力し、所定分解能でそのA/D変換値を得るA/D変換器と、
    前記オペアンプを用いて前記A/D変換器の入力電圧と前記A/D変換値のD/A変換電圧との差電圧に応じた残余電圧を生成し、前記オペアンプから出力される前記残余電圧を再び前記A/D変換器に入力可能な残余電圧生成回路とから構成され、
    前記制御回路は、前記入力切替回路を介して前記センサ部の出力信号を前記C−V変換回路に入力し、前記メインスイッチをオンからオフに切り替えることにより得られる前記C−V変換電圧が前記しきい値電圧を超えない範囲内で最大となるように前記比較回路による比較結果に基づいて前記帰還コンデンサの容量値を設定してC−V変換を実行し、そのC−V変換電圧を前記A/D変換回路に入力し、前記残余電圧を前記A/D変換器に入力して新たな残余電圧を生成する巡回動作によりA/D変換を実行して前記物理量のA/D変換値を得る第1変換動作を繰り返し実行し、その第1変換動作を1回実行するごとまたは複数回実行するごとに、前記入力切替回路を介して前記外部電圧を前記A/D変換回路に入力し、前記巡回動作により前記外部電圧のA/D変換値を得た後、前記帰還コンデンサの容量値を最大にまたは当該センサ部に対して前回実行した第1変換動作で用いた容量値に設定してC−V変換を実行し、そのC−V変換電圧を前記A/D変換回路に入力し、前記巡回動作により前記物理量のA/D変換値を得る第2変換動作を実行することを特徴とする物理量検出装置。
  2. 前記センサ部を複数備え、
    前記制御回路は、前記各センサ部に対する前記第1変換動作を順に繰り返し実行し、前記複数のセンサ部のうち特定のものに対する前記第1変換動作を1回実行するごとまたは複数回実行するごとに前記第1変換動作に替えて当該特定のセンサ部に対する前記第2変換動作を実行することを特徴とする請求項1記載の物理量検出装置。
  3. 前記制御回路は、前記各センサ部に対し前記第1変換動作を1回実行するごとまたは複数回実行するごとに1回の前記第2変換動作を実行することを特徴とする請求項1または2記載の物理量検出装置。
  4. 前記制御回路は、前記第1変換動作のC−V変換で用いた前記帰還コンデンサの容量値に基づくC−V変換ゲインと、前記第2変換動作のC−V変換で用いた前記帰還コンデンサの容量値に基づくC−V変換ゲインとの差を補償するように、前記第1変換動作で得られた前記物理量のA/D変換値および/または前記第2変換動作で得られた前記物理量のA/D変換値に対してゲイン補正を行うとともに、ゲイン補正後のA/D変換値をフィルタに通して平滑化することを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の物理量検出装置。
  5. 前記制御回路は、前記第2変換動作において、前記帰還コンデンサの容量値を前回実行した第1変換動作で用いた容量値に設定したときのC−V変換電圧が前記しきい値電圧を超えない場合には当該容量値を採用し、前記しきい値電圧を超える場合には最大の容量値を採用することを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載の物理量検出装置。
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