JP5672982B2 - 白色インク、および記録物 - Google Patents
白色インク、および記録物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5672982B2 JP5672982B2 JP2010247150A JP2010247150A JP5672982B2 JP 5672982 B2 JP5672982 B2 JP 5672982B2 JP 2010247150 A JP2010247150 A JP 2010247150A JP 2010247150 A JP2010247150 A JP 2010247150A JP 5672982 B2 JP5672982 B2 JP 5672982B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mass
- ink
- sugar
- inkjet ink
- less
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Ink Jet (AREA)
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Description
上記適用例に記載のインクジェットインクにおいて、前記糖が、単糖と、二糖以上の糖と、であることが好ましい。
適用例2に記載のインクジェットインクにおいて、含有された前記糖は、単糖の割合が5質量%以上50質量%以下であることが好ましい。
上記適用例に記載のインクジェットインクにおいて、前記糖の添加量がインクジェットインクに対して3質量%以上10質量%以下であることが好ましい。
上記適用例に記載のインクジェットインクにおいて、前記白色色材が、二酸化チタンであることが好ましい。
上記適用例に記載のインクジェットインクにおいて、スチレンアクリル樹脂を顔料固形分に対し3質量%以上30質量%以下含むことが好ましい。
上記適用例に記載のインクジェットインクにおいて、水分量が50質量%以上97質量%未満であることが好ましい。
適用例に記載のインクジェットインクにおいて、含有された前記糖は、三糖を含むことが好ましい。
本適用例に係る記録物の一態様は、上記適用例のいずれか一例に記載のインクジェットインクによって画像が記録されたものである。
本発明の一実施形態に係るインクジェットインクは、白色色材と、糖と、を含有する。以下、本実施の形態に係るインクジェットインクに含まれる各成分について詳細に説明する。
本実施の形態に係るインクジェットインクは、白色色材を含有する。前記白色色材としては、例えば金属酸化物、硫酸バリウム、炭酸カルシウム等が挙げられる。金属酸化物としては、例えば二酸化チタン、酸化亜鉛、シリカ、アルミナ、酸化マグネシウム等が挙げられる。これらの中でも、白色度に優れているという観点から、二酸化チタンを粉末状にした二酸化チタン粒子を用いることが好ましい。
本実施の形態に係るインクジェットインクは、糖を含有する。糖を添加することによりインクジェットインクの湿潤性を高め、インクの乾燥を防いでインクジェットプリンターの記録ヘッドでの目詰まりが抑制される。また、沈降した顔料が底面で固化するのを抑制する効果もある。糖は、単糖とニ糖以上の糖により構成されていてもよいし、単糖のみであってもよいし、二糖以上の糖のみによって構成されていてもよい。糖の種類は、求める効果の範囲で適宜選択される。つまり、固化するのを抑制する効果に充填を置きたい場合には、ニ糖以上の糖のみ(単糖を含有しない)により構成されていてもよい。またニ糖以上の糖のみによって構成されている場合、その糖は、ニ糖と三糖以上の糖のみであってよい。
本実施の形態に係るインクジェットインクは、前記成分に加えて、アルカンジオールおよびグリコールエーテルから選択される少なくとも1種を添加してもよい。アルカンジオールやグリコールエーテルは、記録媒体等の被記録面への濡れ性を高めてインクの浸透性を高めることができる。
本発明はまた、上述したインクジェットインクによって画像が形成された記録物を提供することができる。本発明に係る記録物によれば、白色濃度の安定した記録物を得ることができる。
以下、本発明を実施例により詳細に説明するが、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。
表1に示す配合量で、二酸化チタン粒子、樹脂、有機溶媒、多価アルコール、界面活性剤およびイオン交換水を混合撹拌し、孔径5μmの金属フィルターにてろ過、真空ポンプを用いて脱気処理をして、実施例1〜2と、比較例1〜10の各白色インク組成物を得た。なお、表1に記載されている濃度の単位は、質量%であり、二酸化チタン粒子、スチレンアクリル樹脂についてはいずれも固形分換算濃度である。
実施例1〜11と、比較例のインクジェットインクを100mLスクリュー管瓶(AS ONE製)に各100mLずつ入れ、室温25℃、湿度50%RHの環境に半年間放置し、上下に30cmの幅で10往復振った後、スクリュー管瓶内のインク上澄みを3mL採取した。
吸光度の回復率(%)=100×(各サンプルの吸光度)/(調整直後の吸光度) ・・・(1)
A:回復率が90%以上
B:回復率が80%以上90%未満
C:回復率が70%以上80%未満
D:回復率が70%未満
実施例1〜11と、比較例のインクジェットインクをインクジェットプリンター(セイコーエプソン株式会社製、商品名「PX−G930」)の専用カートリッジのインク室にそれぞれ充填した。そして、インクカートリッジをプリンターに装着し、室温25℃、湿度50%RHの環境に半年間放置し、クリーニング操作を10回行なった後の目詰まりしたノズル数を測定した。
A:目詰まりノズル数が無い
B:目詰まりノズルはあるが、その数が50個未満
C:目詰まりノズル数が50個以上100個未満
D:目詰まりノズル数が100個以上
実施例1〜11と、比較例のインクジェットインクをインクジェットプリンター(セイコーエプソン株式会社製、商品名「PX−G930」)の専用カートリッジのインク室にそれぞれ充填した。そして、記録媒体(「OHPシート」コクヨ株式会社製)に対してベタパターン画像の記録を行った。記録は、解像度1440×1440dpiで、ベタパターン画像をduty100%で行なった。このようにして得られた記録物を60℃、湿度20%RHの状態で2時間乾燥させた後、学振形染色摩擦堅ろう度試験機(安田精機製作所製)を用いて、JIS染色堅ろう度試験用白布(日本規格協会製)で記録物を擦り、乾燥性を評価した。
A:擦りによる剥がれが無い。
B:擦りによる剥がれがある。
4.1.再分散性評価の結果
表3は再分散性評価の結果を示すものである。表3の数値が低いほど撹拌によって沈降物が再分散せず固化しやすい傾向を持つことを示している。表3の結果から、糖の単糖の比率が5質量%以上50質量%以下であると再分散性が良好となる。また、25質量%以上45質量%以下であるとさらに良い結果が得られた。
表3は目詰まり性評価の結果を示すものである。表3の数値は目詰まりしたノズルの数を示している。これより、糖を添加すると良好な結果が得られることが分かる。さらに、糖の単糖の比率が5質量%以上であると目詰まり性の防止効果が一層良好となる。
表3は乾燥性評価の結果を示すものである。表3において、Aは指で擦っても指にインクの付着が無い状態を示している。Bは指で擦ると指にインクの付着がある状態を示している。これより、保湿剤にグリセリンを使用した場合と、糖の量が11質量%以上の場合ではインクの乾燥性が悪く、印刷品質を損なってしまう。
Claims (8)
- 白色色材と、糖と、を含有し、
前記白色色材が、金属酸化物であり、
前記糖は、三糖を含む、インクジェットインク。 - 前記糖が、単糖と、二糖以上の糖と、である、請求項1に記載のインクジェットインク。
- 含有された前記糖は、単糖の割合が5質量%以上50質量%以下である、請求項2に記載のインクジェットインク。
- 前記糖の添加量がインクジェットインクに対して3質量%以上10質量%以下である、請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のインクジェットインク。
- 前記白色色材が、二酸化チタンである、請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のインクジェットインク。
- スチレンアクリル樹脂が添加されており、前記スチレンアクリル樹脂は前記白色色材に対し3質量%以上30質量%以下含む、請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載のインクジェットインク。
- 水分量が50質量%以上97質量%未満である、請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載のインクジェットインク。
- 請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載のインクジェットインクによって画像が記録された記録物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010247150A JP5672982B2 (ja) | 2010-11-04 | 2010-11-04 | 白色インク、および記録物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010247150A JP5672982B2 (ja) | 2010-11-04 | 2010-11-04 | 白色インク、および記録物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012097214A JP2012097214A (ja) | 2012-05-24 |
JP5672982B2 true JP5672982B2 (ja) | 2015-02-18 |
Family
ID=46389491
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010247150A Active JP5672982B2 (ja) | 2010-11-04 | 2010-11-04 | 白色インク、および記録物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5672982B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014185235A (ja) | 2013-03-22 | 2014-10-02 | Fujifilm Corp | 白色インク組成物、複層形成用インクセット、画像形成方法及び印画物 |
JP6201701B2 (ja) * | 2013-12-06 | 2017-09-27 | セイコーエプソン株式会社 | 液体吐出装置 |
JP2021161238A (ja) | 2020-03-31 | 2021-10-11 | 株式会社リコー | インク、画像形成方法、画像形成装置、及び記録物 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3088588B2 (ja) * | 1992-05-20 | 2000-09-18 | セイコーエプソン株式会社 | インクジェット記録用インク |
JPH1060329A (ja) * | 1996-08-13 | 1998-03-03 | Kao Corp | インクジェット記録用インク |
JP3846683B2 (ja) * | 1999-12-14 | 2006-11-15 | セイコーエプソン株式会社 | インクジェット記録用インク |
JP2001234095A (ja) * | 2000-02-22 | 2001-08-28 | Seiko Epson Corp | インクジェット記録用インク |
JP4078849B2 (ja) * | 2002-02-28 | 2008-04-23 | セイコーエプソン株式会社 | インク組成物 |
-
2010
- 2010-11-04 JP JP2010247150A patent/JP5672982B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012097214A (ja) | 2012-05-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4918772B2 (ja) | インクジェット記録用インク組成物 | |
JP5338102B2 (ja) | インク組成物及びこれを用いたインクジェット記録方法、記録物 | |
JP2009179722A (ja) | イエローインク組成物およびインクセット、これを用いた記録方法、記録物 | |
JP2006282810A (ja) | インク組成物、これを用いた記録方法、および記録物 | |
JP5761503B2 (ja) | インクジェット記録用インクセット、記録装置および記録物 | |
JP5672982B2 (ja) | 白色インク、および記録物 | |
JP5773247B2 (ja) | インクジェット記録用処理液、インクジェット記録用水性インクセット、インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置 | |
JP2006206688A (ja) | インクジェット記録用インク組成物 | |
US8038785B2 (en) | Black ink composition, inkjet-recording method, recorded material, and black dispersion | |
US8241414B2 (en) | Water-based ink for ink-jet recording, ink cartridge, and ink-jet recording apparatus | |
JP2005120181A (ja) | インク組成物 | |
JP3741010B2 (ja) | 顔料分散液の製造方法 | |
US8672464B2 (en) | Treatment liquid for ink-jet recording, ink set, and ink-jet recording method | |
JP3509013B2 (ja) | インク組成物 | |
JP6070965B2 (ja) | インクジェット記録用インクセット、記録装置および記録物 | |
JP6103368B2 (ja) | インクジェット記録用水性インク、インクカートリッジ及びインクジェット記録装置 | |
JP2004131645A (ja) | インク組成物 | |
JP2006282787A (ja) | インク組成物、これを用いた記録方法、および記録物 | |
JP2012162593A (ja) | インク組成物および印刷物 | |
JP2004131644A (ja) | インク組成物 | |
JP5773249B2 (ja) | インクジェット記録用処理液、インクジェット記録用水性インクセット、インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置 | |
JP5773248B2 (ja) | インクジェット記録用処理液、インクジェット記録用水性インクセット、インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置 | |
US20120202016A1 (en) | Ink composition and printed matter | |
JP2005263972A (ja) | インク組成物及びこれを用いた記録方法、記録物 | |
JP4370786B2 (ja) | 高品位な画像を実現するインク組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130724 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140409 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140415 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140501 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20141202 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20141215 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5672982 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |