JP5672469B2 - 画像処理装置及びプログラム - Google Patents
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Description
特許文献2には、USBメモリが接続されていることが検出された場合、USBメモリ内のファイルを読み出し、代替フォルダに格納する画像処理装置が開示されている。
特許文献3には、ジョブ実行中に外部メモリが引き抜かれてから一定時間内に再挿入された場合、ジョブ実行中のファイルが外部メモリにあるときにはジョブを再開する画像処理装置が開示されている。
請求項1に係る画像処理装置は、入力画像を指定された出力先に出力するジョブを受け付けるジョブ受付手段と、ジョブにおいて指定された出力先に応じて、ジョブに優先順位を付すジョブ制御手段と、ジョブ制御手段により付された優先順位に基づいて、ジョブを実行するジョブ実行手段とを有し、前記ジョブ受付手段が、着脱可能な記憶装置が第1の出力先として指定されたジョブ及び固定的に接続された記憶装置が第2の出力先として指定されたジョブを受け付けた場合、前記ジョブ制御手段は、第1の出力先が指定されたジョブに高い優先順位を付す。
請求項7に係るプログラムは、入力画像を指定された出力先に出力するジョブを受け付けるジョブ受付ステップと、ジョブにおいて指定された出力先に応じて、ジョブに優先順位を付すジョブ制御ステップと、付された優先順位に基づいて、ジョブを実行するジョブ実行ステップとをコンピュータに実行させ、前記ジョブ受付ステップで、着脱可能な記憶装置が第1の出力先として指定されたジョブ及び固定的に接続された記憶装置が第2の出力先として指定されたジョブを受け付けた場合、前記ジョブ制御ステップでは、第1の出力先が指定されたジョブに高い優先順位を付す。
図1は、本発明の一実施形態である画像処理装置10を含む、画像処理システム1を示す図である。図1に示すように、画像処理システム1において、コピー、プリント及びファクシミリ送信などの複数の機能を有する画像処理装置10、一般的なコンピュータの機能を備えるクライアントPC12、及び、FTP(File Transfer Protocol;ファイル転送プロトコル)を用いてファイルを転送するFTPサーバ14が、ネットワーク16を介して互いに接続されて構成される。
さらに、画像処理装置10は、文書を画像データとして読み込むスキャナ100、ユーザからの操作を受け付けるパネル102及び着脱可能な記憶装置への接続先104を有する。ここで、着脱可能な記憶装置とは、例えば、USBメモリ、フロッピーディスク(登録商標)、各種光学ディスク及び無線接続された端末であり、画像処理システム1が構築された後であっても、画像処理装置10から比較的容易に取り外すことができるものを意味する。
以下、USBメモリを例に着脱可能な記憶装置を説明し、USBポートを例に着脱可能な記憶装置への接続先104を説明する。
図1においては、画像処理装置10、クライアントPC12及びFTPサーバ14が一台ずつ存在しているが、複数台存在してもかまわない。
図2(A)は、スキャン文書の出力先を指定する場合に表示される画面例である。図2(A)に示すように、画面には、スキャン文書の出力の実行を開始する実行ボタン106、セットされた文書をスキャンするためのパラメータを設定するための各種ボタンを表示する読取方法設定部108、及び、スキャン文書を出力するためのパラメータを設定するための各種ボタンを表示する出力方法設定部110が表示されている。
図2(B)に示すように、画面には、実行ボタン106、読取方法設定部108及び出力方法設定部110に加え、警告内容を別ウインドウ表示する警告ウインドウ112が表示されている。
ここでは、パラメータが設定される際、不備を検知して警告を発するものとして説明したが、パラメータが設定された後、不備を検知して警告を発してもかまわない。
図3は、図1の画像処理装置10で動作するリダイレクトプログラムの構成を示す図である。
図3に示すように、リダイレクトプログラムは、画像蓄積部114、ジョブ受付部116、ジョブ制御部118、ジョブ蓄積部120及びジョブ実行部122を有する。さらに、ジョブ実行部122は、フォーマッタ124、USBリダイレクタ126、FTPリダイレクタ128及びHTTPリダイレクタ130を有する。
画像蓄積部114は、パネル102によって受け付けられたパラメータに基づいてスキャナ100が読み込んだスキャン文書を、一時的に蓄積する(スプール)。さらに、ジョブ制御部118による判定結果に応じて、スプールしたスキャン文書をフォーマッタ124に出力する。
ここで、ジョブとは、同一のパラメータ又はHTTPリクエストなどで処理可能な処理単位である。
よって、同一のスキャン文書に対して異なる出力先が指定された場合、スキャン文書を出力するジョブは、出力先ごとに異なるジョブとして受け付けられる。例えば、2つの異なる出力先が指定された場合、異なる2つのジョブとして受け付けられる。なお、同一のスキャン文書に対して異なる出力先を指定するのは、同一のユーザであってもかまわないし、異なるユーザであってもかまわない。
フォーマッタ124は、ジョブ制御部118による判定結果に応じて、画像蓄積部114からのスキャン文書をフォーマットする。
FTPリダイレクタ128は、ジョブの出力先がFTPサーバ14である場合に、フォーマッタ124によりフォーマットされたスキャン文書を、ネットワーク16を介して、FTPサーバ14に送信する。
HTTPリダイレクタ130は、ジョブの出力先がクライアントPC12である場合(例えば、クライアントPC12において発行されたHTTPリクエストが、ジョブとして受け付けられた場合)に、フォーマッタ124によりフォーマットされたスキャン文書を、HTTPレスポンスとして加工し、ネットワーク16を介して、HTTPリクエストを発行したクライアントPC12に送信する。
ステップ100(S100)において、ジョブ制御部118は、ジョブ実行部122がジョブを実行しているか否かを判定する。実行中ジョブがある場合には、ステップ102の処理に進み、そうでない場合には、ステップ104の処理に進む。
ステップ102(S102)において、ジョブ制御部118は、ジョブ蓄積部120及びジョブ実行部122の動作を制御することによって、ジョブ受付部116によって受け付けられたジョブ(受付ジョブ)の動作を制御する。なお、受付ジョブの動作の制御については、後述する。
ステップ106(S106)において、ジョブ制御部118は、受付ジョブを実行保留中ジョブとしてキュー溜めし、実行保留中ジョブを取り出す(キューイング)順序を制御して、ステップ108の処理に進む。なお、キューイングする順序の制御については、後述する。
ステップ110(S110)において、ジョブ実行部122は、受付ジョブを実行する。
以上、新たなジョブが受け付けられたことを前提に、ジョブが制御された順序で実行されるものとして説明したが、新たなジョブが受け付けられていない場合、実行中ジョブの完了後、実行保留中ジョブがキューイングされた順に実行される。
図5A〜Cは、いずれも、図4のステップ102における、受付ジョブの動作の制御内容をまとめた表である。
出力先が同一の場合(特に、出力先に同一ディレクトリを指定できる場合)には、ジョブが受け付けられた順序及びジョブの実行が完了した順序が一致するため、出力されたデータどうしを混乱することが少なくなる。一方、出力先が異なる場合には、このような混乱は起こりにくいから、早く出力したい出力先(ここではUSBメモリ)が指定されたジョブに高い優先順位が付されることが望ましい。以下、高い優先順位が付されたジョブが優先的に実行されるとは、時間的に早く実行されることであるとして説明するが、ジョブに割り当てられる資源(メモリ資源、CPU資源及びネットワーク資源など)を増やすことなどであってもかまわない。
これら以外の場合には、ジョブ制御部118は、受付ジョブが実行中ジョブと並列に実行されるよう、図3のジョブ実行部122を制御する。
また、受付ジョブの出力先がクライアントPC(制限あり)であり、実行中ジョブの出力先がUSBメモリ(制限あり)、FTPサーバ(制限あり)及びクライアントPC(制限あり)の場合、ジョブ制御部118は、受付ジョブの実行を拒絶する。ここで、拒絶とは、例えば、受付ジョブが実行されないよう、受付ジョブを削除することである。
これら以外の場合には、ジョブ制御部118は、受付ジョブが実行中ジョブと並列に実行されるよう、図3のジョブ実行部122を制御する。
例えば、一般的には、OCR(Optical Character Reader)による読取はメモリを消費することから、スキャンパラメータにおいて、OCRによる読取が設定されている場合は「制限あり」と判断される。
また、受付ジョブの出力先がクライアントPC(制限あり)であり、実行中ジョブの出力先がUSBメモリ(制限あり)、FTPサーバ(制限あり)及びクライアントPC(制限あり)の場合、ジョブ制御部118は、受付ジョブの実行を拒絶する。
これら以外の場合には、ジョブ制御部118は、受付ジョブが実行中ジョブと並列に実行されるよう、ジョブ実行部122を制御する。
図6は、図4のステップ106における、キューイングする順序の制御内容をまとめた表である。
図6に示すように、受付ジョブがUSBメモリであり、実行保留中ジョブの出力先がUSBメモリである場合、及び、受付ジョブがFTPサーバであり、実行保留中ジョブの出力先がUSBメモリ及びFTPサーバである場合、図3のジョブ制御部118は、実行保留中ジョブの後にキューイングされるよう、受付ジョブを実行保留中ジョブとしてキュー溜めする。
受付ジョブの出力先がUSBメモリであり、実行保留中ジョブの出力先がFTPサーバである場合、ジョブ制御部118は、実行保留中ジョブの前に(つまり、実行保留中ジョブを追い越して)キューイングされるよう、受付ジョブを実行保留中ジョブとしてキュー溜めする。
なお、出力先がクライアントPCであるジョブは、キュー溜めできない。
例えば、出力先がUSBメモリであるジョブJob1〜5がこの順序で受け付けられ、実行保留ジョブとしてキュー溜めされており(つまり、最も新たにキュー溜めされたのはJob5)、出力先がFTPサーバであるジョブJob6〜10がこの順序で受け付けられ、実行保留ジョブとしてキュー溜めされている(つまり、最も新たにキュー溜めされたのはJob10)場合を考える。
このような場合、受付ジョブの出力先がFTPサーバであるときには、Job10との順序を制御する。具体的には、受付ジョブがJob10の後にキューイングされるようにする。一方、受付ジョブの出力先がUSBメモリであるときには、Job10〜6との順序を制御した後、さらに、Job10〜6より優先順位が高いJob5との順序を制御する。具体的には、受付ジョブがJob10〜6の前であって、Job5の後にキューイングされるようにする。
なお、一般的なコンピュータにおいては、資源が限られていることが少なく、ジョブの競合が起こりにくいため、本発明は、いわゆる複合機において適用されることが望ましい。
10 画像処理装置
100 スキャナ
102 パネル
104 USBポート
12 クライアントPC
14 FTPサーバ
16 ネットワーク
Claims (7)
- 入力画像を指定された出力先に出力するジョブを受け付けるジョブ受付手段と、
ジョブにおいて指定された出力先に応じて、ジョブに優先順位を付すジョブ制御手段と、
ジョブ制御手段により付された優先順位に基づいて、ジョブを実行するジョブ実行手段と
を有し、
前記ジョブ受付手段が、着脱可能な記憶装置が第1の出力先として指定されたジョブ及び固定的に接続された記憶装置が第2の出力先として指定されたジョブを受け付けた場合、前記ジョブ制御手段は、第1の出力先が指定されたジョブに高い優先順位を付す
画像処理装置。 - 前記ジョブ受付手段が、着脱可能な記憶装置が第1の出力先として指定されたジョブを受け付けた場合、前記ジョブ制御手段は、前記ジョブ受付手段によって早く受け付けられたジョブに高い優先順位を付す
請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記ジョブ実行手段は、実行中のジョブがある場合、ジョブ制御手段により付された優先順位が高いジョブを、実行中のジョブと並列に実行する
請求項1又は2に記載の画像処理装置。 - 前記ジョブ実行手段は、実行中のジョブがある場合、実行中のジョブを一時停止させ、ジョブ制御手段により付された優先順位が高いジョブを実行する
請求項1又は2に記載の画像処理装置。 - 前記ジョブ実行手段は、実行中のジョブがある場合、ジョブ制御手段により付された優先順位が高いジョブをこれ以外のジョブと並列に実行させることができないときには、実行中のジョブを一時停止させ、ジョブ制御手段により付された優先順位が高いジョブを実行する
請求項1又は2に記載の画像処理装置。 - 前記ジョブ実行手段は、実行中のジョブがない場合、ジョブ制御手段により付された優先順位が高いジョブを、優先順位の低いジョブよりも早く実行する
請求項1又は2に記載の画像処理装置。 - 入力画像を指定された出力先に出力するジョブを受け付けるジョブ受付ステップと、
ジョブにおいて指定された出力先に応じて、ジョブに優先順位を付すジョブ制御ステップと、
付された優先順位に基づいて、ジョブを実行するジョブ実行ステップと
をコンピュータに実行させ、
前記ジョブ受付ステップで、着脱可能な記憶装置が第1の出力先として指定されたジョブ及び固定的に接続された記憶装置が第2の出力先として指定されたジョブを受け付けた場合、前記ジョブ制御ステップでは、第1の出力先が指定されたジョブに高い優先順位を付す
プログラム。
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