JP5672379B2 - 信号検出のための装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明はスペクトル帯域における信号の検出、特にエネルギー検出器を使用する信号の検出に関するが、それらに限定されるものではない。本発明は特に、コグニティブ無線ネットワークにおける二次ユーザによるスペクトル帯域の一次ユーザの検出に関するが、それらに限定されるものではない。
従来、無線ネットワークはそれの目的のために割り当てられた無線スペクトルの特定の限られた部分のみに限定されている。無線スペクトルの割り当ては、必要性や認可されたユーザに応じて無線スペクトルを割り当てる国の規制機関によって管理されている。例えば、テレビ放送や携帯通信ネットワークは特定の割り当てられた周波数に制限されている。しかしながら、多くの周波数は常に使用されているわけではなく、無線スペクトルの割り当て分の非効率的な使用につながっていることが判明している。もしそのような一次的に使用されていないスペクトルの割り当て分を他の目的のために再利用することができれば、無線スペクトルをより効率的に使用することができる。
無線スペクトルの使用効率を高める方法としてコグニティブ無線が提案されている。コグニティブ無線ネットワークでは、ノードは、異なる目的や他の認可を受けている人(又は組織)のために割り当てられた周波数であるが、例えば、現在使用中でない放送周波数等における、現在使用中でない周波数を使用して通信してもよい。しかしながら、この周波数の一次ユーザがその周波数の再利用によって迷惑を被らないことを確実にするために、二次ユーザ(すなわち、コグニティブ無線)は一次ユーザへのいかなる干渉をも防ぐために一次ユーザによって送信されたいかなる信号も検出し、その周波数の使用を直ちに止めなければならない。
このように、携帯無線システムは、任意のスペクトル帯域、例えば、帯域B0を、帯域B0の所有者がその帯域に対して不在中であると事前に決定した後、二次ユーザとして占有してもよい。しかしながら、一次ユーザがB0を使用すると決めた場合、二次ユーザは直ちにB0の使用を停止しなければならない。これは、二次ユーザは到来する一次ユーザへのいかなる干渉をも制限するために、到来する一次ユーザを高い信頼性で非常に迅速に検出することが可能な何らかの感知能力を有していなければならないことを意味する。
二次ユーザが到来する一次ユーザを検出することを可能にするために、多数の種類の信号検出器が開発されている。最も一般的に使用されている(かつ最も単純な)検出器はエネルギー検出器である。エネルギー検出器は帯域B0における受信信号のエネルギーを計算し、計算された値をエネルギー閾値と比較することによって動作する。受信信号が雑音だけを含む場合、計算された値は雑音及び一次ユーザによって送信された信号を含む信号よりも低くなるだろう。これはスペクトル帯域内の信号を検出する高速な方法を与える。しかしながら、閾値を設定するためには、帯域B0の雑音分散に対する良好な推定を与える必要がある。雑音分散に対する正確な推定が利用可能ではない場合、エネルギー検出方法は信頼性の低いものとなり、二次ユーザの送信能力を低下させる誤警報を生じさせたり、さらに悪い場合には、到来する一次ユーザの検出の失敗及びそれに伴う干渉を生じさせたりするだろう。
雑音分散を確実に推定する既知の方法は多くの場合、比較的長い時間を必要とする。特に、いかなる方法も、雑音のある状態での一次信号の有無は本質的に不確定なものであり、それは雑音分散推定の信頼性に影響を与えるということを考慮しなければならない。
このように、現在の方法によると、雑音分散の正確さに欠ける推定によってエネルギー検出器の性能が影響を受けるということを受け入れる高速な検出と、より複雑でかつより低速な信号検出器を必要とする非常に信頼性の高い検出との間で妥協点を見つける必要がある。
到来する一次ユーザの高速な検出かつ非常に高い検出確率を同時に与えることは、今日においても難題のままである。
本発明の実施形態は上述の従来技術における問題点のいくつかに少なくとも部分的に対処することを目的としている。
本発明の第1の態様は第1の周波数帯域における無線信号の存在を検出するための装置であって、前記第1の周波数帯域とは異なり、かつ、無線信号が検出されない第2の周波数帯域を少なくとも1つ特定する手段と、前記第2の周波数帯域の雑音特性を決定する手段と、前記決定された雑音特性に基づいて前記第1の周波数帯域において無線信号の存在を検出する手段と、を備える装置を提供する。
前記装置は、前記第1の周波数帯域において信号が検出されない場合、前記第1の周波数帯域において信号を送信する手段をさらに備えてもよい。
前記雑音特性は前記識別された帯域に対する推定された雑音分散であってもよい。
前記第2の周波数帯域を特定する手段が受信信号に対する尖度パラメータを計算する手段、周期定常検出器、又はEM(Expectation Maximization)アルゴリズムを実行する手段を備える。
前記少なくとも1つの第2の周波数帯域において雑音特性を決定する手段は、少なくとも1つの第2の周波数帯域において雑音スペクトル密度を平均化する手段を備える。
前記特定手段及び/又は前記決定手段はバックグラウンド処理又は優先度の低い処理として実施され、前記検出手段は優先度の高い処理として実施されてもよい。前記特定手段及び前記決定手段は第1のレートで動作し、前記検出手段は第2のレートで動作し、前記第1のレートは前記第2のレートより小さくてもよい。
本発明の他の態様は第1の周波数帯域における無線信号の存在を検出するための方法であって、前記第1の周波数帯域とは異なり、かつ、無線信号が検出されない第2の周波数帯域を少なくとも1つ特定し、前記第2の周波数帯域の雑音特性を決定し、前記決定された雑音特性に基づいて前記第1の周波数帯域において無線信号の存在を検出すること方法を提供する。
本発明の他の態様は1つ又は複数のコンピュータ装置を上述の装置のいずれかとして構成するためのコンピュータ実施可能命令を含むコンピュータ実施可能製品を提供する。
本発明は、開示された全ての方法に対して、対応する装置上での実施のための対応するコンピュータプログラム又はコンピュータプログラム製品、装置自体(ユーザ装置、ノード、又はそれらの構成要素)及び装置を更新する方法を提供する。
付随する図面を参照して、例としての本発明の実施形態を以下に説明する。
本発明は到来する一次ユーザの高速な検出かつ非常に高い検出確率を同時に与える。
本発明を適用可能な、ある種の携帯電気通信システムを概略的に図示している。 本発明に従ったコグニティブ無線ノードのブロック図を示している。 本発明に従った無線スペクトル帯域における信号を検出する方法を図示している。
概要
図1は、そこにおいて一次ユーザ2が第1の周波数帯域B0で放送する領域1を概略的に図示している。携帯無線システムは一次ユーザ2によってカバーされる領域内で動作する。携帯無線システムはコグニティブ無線ノード4a及び4bを含む。ノード4a及び4bは第1帯域B0を含む複数の無線帯域において受信信号を監視し、帯域B0において一次ユーザ2が放送していないと決定した場合、ノード4a及び4bはその帯域を使用して通信してもよい。
ある時点において、一次ユーザ2は帯域B0での動作を再開してもよい。ノード4a及び4bに対して利用可能な、一次ユーザの送信を示す事前の情報は存在しない。一次ユーザとの干渉を避けるために、ノード4a及び4bは帯域B0の全ての使用を直ちに止めなければならない。したがって、ノードは、それらが一次ユーザが帯域B0における信号の送信を開始したときを決定することを可能にする信号検出能力を有する。
帯域B0の到来する一次ユーザの高速な検出を与えるために、本発明に従ったコグニティブ無線ノードはエネルギー検出方法を使用する。エネルギー検出を実施するために、帯域B0において受信した信号のエネルギーが決定され、決定された値はエネルギー閾値と比較される。受信信号が雑音のみからなる場合、決定したエネルギー値は雑音及び一次ユーザ等の他のユーザからの信号を含む受信信号よりも低くなるだろう。エネルギー閾値を予想される雑音エネルギーよりも僅かに高く設定することにより、計算された値を閾値と比較することによって迅速な決定を行うことができる。
しかしながら、信号の正確な検出を提供するために、正確なエネルギー閾値が決定されなければならない。閾値が低すぎる場合、受信した雑音によって誤警報が起きてしまうだろう。高すぎる場合、ノードは一次ユーザを検出しそこない、干渉を生じさせてしまうだろう。正確な閾値を決定するためには、帯域B0で受信された雑音に対して正確な雑音分散推定を与える必要がある。
雑音分散は、一次ユーザの検出の速度、すなわち干渉を避けるために到来する一次ユーザが検出されなければならない速度に比べて比較的遅い速度で変化すると想定することができる。また、帯域B0とは異なる無線スペクトル帯域における雑音分散は目的とする帯域B0の帯域における雑音分散の良好な推定を与えることができる。特に、無線スペクトルにおける帯域B0に隣接する帯域は非常に類似した雑音分散を有すると予想することができる。
したがって、帯域B0に対する雑音分散は帯域B0とは異なる少なくとも1つの帯域Biにおける信号測定に基づいて推定されてもよく、そして比較的長い間隔で更新されればよい。雑音分散は一次ユーザの検出に対して要求される速度に比べて比較的遅い速度で更新されればよいので、非常に高い信頼性で信号の存在を検出することができ、かつ雑音分散が既知であることを必要とせずに、信号が存在しない帯域Biを識別することができる低速のアルゴリズムを使用することができる。帯域Biが識別されると、帯域B0における他のユーザの信号を検出するためのエネルギー検出方法で使用するための正確な雑音分散推定を与えるために帯域Biに対して雑音分散推定を実行することができる。
コグニティブ無線ノード
図2は図1に示されているノード4a及び4b等のコグニティブ無線ノード4の主要な構成要素を図示しているブロック図である。示されているように、各ノードは第1の周波数帯域B0を使用して1つ又は複数のアンテナ23を介して他のノードに信号を送信するため、及び他のノードから信号を受信するために動作可能な送受信回路21を備える。制御器27はメモリ29に格納されているソフトウェアに従って送受信回路21の動作を制御する。ソフトウェアはオペレーティングシステム31、空き帯域識別モジュール33、雑音分散推定モジュール35、検出モジュール37、及び他の構成要素を備える。オペレーティングシステム31はノードの動作を制御するために動作可能である。空き帯域識別モジュール33はその時に受信信号を全く含まない、すなわち、そのノードにおいて雑音だけが受信される帯域B0以外の少なくとも1つの無線スペクトル帯域を識別するために動作可能である。雑音分散推定モジュール35は空き帯域識別モジュール33によって識別された少なくとも1つの帯域で受信された信号に対する雑音分散を推定し、推定された雑音分散を信号検出モジュール37に供給する。信号検出モジュール37はコグニティブ無線システムにおいて他のノードとの通信のために現在使用中の帯域B0を監視するため、かつ雑音分散計算モジュールによって供給された推定された雑音分散に基づいて帯域B0におけるいかなる一次ユーザ信号をも検出するために動作可能である。
上述の説明において、説明を簡略化するために、ノード4は多数の別個のモジュール(空き帯域識別モジュール33、雑音分散推定モジュール35、信号検出モジュール37等)を有するものとして記載された。いくつかの用途においてこれらのモジュールは、例えば、本発明を実施するために既存のシステムを改良する場合、このような様式で備えられてもよいが、他の用途において、例えば、最初から本発明の独創的な特徴を考慮して設計するシステムの場合、これらのモジュールはこれらの要素が識別できないような態様で全体的なオペレーティングシステム又はコードに組み込まれてもよい。
空き帯域識別モジュール33は、雑音分散の事前の知識を必要とせずに、B0に隣接する雑音だけが存在するスペクトル帯域を確実に識別する多数の方法の1つを使用してもよい。:空き帯域識別モジュール33によって使用可能な典型的な方法の例として以下の方法がある。
期待値最大化(EM):EM(期待値最大化)アルゴリズムを実施するために、空き帯域識別モジュール33は帯域B0とは異なる帯域Biにおける到来する信号が、各々がそれ自身の分散及び混合確率を有する2つ(又はそれ以上)の確率密度関数(PDF)の組み合わせからなるかどうかを決定する。特定の帯域における到来する信号が2つの確率密度関数からなると決定された場合、その帯域におけるその到来する信号は雑音以外のもの、すなわち、信号を含むはずである。EMアルゴリズムを使用する空き帯域識別モジュール33の実施は、実施が容易であり、完全に盲目的であり(すなわち、到来する信号の特性に対するいかなる仮定も不要であり)、かつ、帯域の占有を決定することができ、それによって狭周波数帯域で実施することができるモジュールをもたらす。EMアルゴリズムは到来する信号の高速フーリエ変換(FFT)のサンプルに対して動作する。
周期定常検出器:空き帯域識別モジュール33は周期定常検出器として実施されてもよい。この実施形態において、空き帯域識別モジュール33は帯域B0とは異なる帯域Biにおける到来する信号が特定の周期的周波数を呈するかどうかを調べる。雑音は定常的であると想定されるので、帯域Biにおける周期的周波数の検出は信号が検出されたことを意味する。
尖度計算:空き帯域識別モジュール33は、ガウス信号に対して尖度(確率分布の4次統計量)がゼロであるということを利用してもよい。すなわち、帯域Biにおける到来する信号に対する尖度がゼロに等しくない場合、帯域Biに雑音以外の信号が存在すると決定される。EMアルゴリズムと同様に、尖度計算は到来する信号のFFTのサンプルに対して実施される。尖度計算を使用するためには、帯域Biにおける雑音はガウス分布であると仮定される。
空き帯域識別モジュール33によって使用される方法に応じて、異なる入力パラメータが必要となるだろう。例えば、EMアルゴリズムの場合、入力パラメータは信号内で予想されるPDFの数を特定してもよい。通常、2つのPDFが仮定される。周期定常検出器の実施は目標擬似警報確率(Pfa)の特定を必要とする。周期定常検出器のいくつかの実施において(すなわち、半盲目的な実施の場合には)、帯域Biにおいて予想される信号の予想周期的周波数を規定することも必要となるだろう。
空き帯域が識別されると、それは雑音分散推定モジュール35に供給される。雑音分散はいかなる方法を用いて推定されてもよい。例えば、雑音分散推定モジュール35は識別された帯域Biの全組に対する観測された雑音スペクトル密度の古典的な平均化を実施してもよい。
空き帯域識別モジュール33及び雑音分散推定モジュール35は雑音分散推定を周期的に更新するために特定の頻度で作動される。上述したように、雑音分散は比較的遅い速度で変化すると想定されるので、雑音分散推定は比較的長い間隔で更新されればよい。
信号検出モジュール37は一次ユーザ2等の他のユーザからの信号に対して帯域B0を監視するためにエネルギー検出方法を使用する。信号検出モジュール37は雑音分散推定モジュール35から雑音分散推定を受信し、エネルギー比較のための雑音エネルギー閾値を決定するためにこの値を使用する。これにより、閾値が正確に設定されることを可能にするためにエネルギー検出モジュールに雑音分散の正確な推定を与えることができ、信号検出モジュール37による信頼性の高い信号検出をもたらす。
到来する一次ユーザ2の迅速な検出を与えるために、信号検出モジュール37は比較的高い頻度で帯域B0における信号の有無を決定するために作動される。これは到来する一次ユーザ2が素早く検出され、干渉の期間を最小にすることを可能にする。通常、信号検出モジュール37が作動される割合(又は頻度)は空き帯域識別モジュール33及び雑音分散推定モジュール35によって雑音分散推定の更新が決定される割合(又は頻度)よりも大幅に大きい。
上述のように実施されるコグニティブ無線ノード4は特定の周波数帯域における一次ユーザ2又は他の二次ユーザからの全ての種類の無線信号を検出することができる。検出されるだろう他の種類の信号の例としては、デジタルビデオ放送地上(DVB−T)信号、FM又はQPSK変調を含む番組制作及び特別イベント(PMSE)信号等がある。
図3は本発明に従った到来する一次ユーザ2を検出するためにノード4によって実行される方法を図示している。図示された方法に従うと、帯域B0とは異なる帯域Biがブロック40でサンプリングされ、サンプルはブロック42において信号が帯域Biに存在するかどうかを決定するために空き帯域識別モジュール33に送られる。信号が検出された場合、ブロック46において新規の帯域Biが選択され、ブロック40で新規のサンプルが取得される。信号が存在しない場合、ブロック44において帯域Biにおける雑音分散の推定が決定される。この雑音分散推定は信号検出モジュール37に送られる。信号検出モジュール37は帯域B0のサンプルも受信し、ブロック50において帯域B0に信号が存在するかどうかを決定する。そして、一次ユーザ検出の決定はブロック50から出力される。
図3に図示された方法は点線52によって分けられた少なくとも2つの処理として実施されてもよい。そのような処理は並列に実行されるようにされてもよく、また、異なる優先度で実行されてもよい。例えば、いかなる到来する一次ユーザも迅速に検出されることを確実にするために、方法ブロック48及び50の機能を実施する処理には比較的高い優先度が与えられてもよい。一方、ノード4上で余分の処理及び/又は無線リソースが利用可能なときに雑音分散推定が更新されることを可能にするために、方法ブロック40〜46の機能を実施する処理には比較的低い優先度が与えられてもよいし、又はバックグラウンド処理として実行されてもよい。
いくつかの実施形態に従うと、空き帯域識別モジュール33は多数のスペクトル帯域をスキャンし、信号が検出されない1つ又は複数の帯域を識別してもよい。そして、雑音分散推定モジュール35は、空き帯域識別モジュール33によって識別された複数のBiからの雑音分散を平均化してもよい。
.図3に示されているように、雑音分散推定を決定する方法のブロック40〜46は周期T2で作動され、目的の帯域B0における信号の検出に関する方法のブロック48及び50は周期T1で作動される。概略的には、T1はT2より大幅に短い期間である。
本発明の実施形態は第1の周波数帯域内で受信された信号に対してエネルギー検出器を使用するとともに、そこにおいて該エネルギー検出器による使用のために雑音分散を推定することができる別個の帯域を識別することによって、確実かつ高速な第1帯域における到来する一次ユーザの検出を与える。雑音分散の推定は、エネルギー検出器が動作する割合よりも大幅に遅い割合で実行されてもよい。したがって、この推定は、第1帯域において信号が識別される速度に影響を与えることなく雑音分散推定のために空き帯域を識別するために遅いアルゴリズムを使用してもよい。上述の実施形態は完全に盲目的に(すなわち、目的とする帯域内で予想される信号の知識を全く用いずに)動作することができるだろう。
本発明の実施形態は空き/占有帯域のデータベースにデータを蓄積するために空き帯域識別モジュール33の出力を使用してもよい。従来技術のコグニティブ無線においては、このようなデータベースの蓄積の目的のために特別な手段を備えることを必要とするだろう。
改良及び変更
以上、多数の詳細な実施形態を説明した。そこにおいて実施される本発明の利益を受けながら上述の実施形態に対して多数の改良や変更を加えることができることは当業者にとって明白であるだろう。説明のみの目的で、以下に、このような多数の改良及び変更を説明する。
いくつかの実施形態に従うと、空き帯域識別モジュール33及び/又は雑音分散推定モジュール35はバックグラウンド処理として実行されてもよい。そのようなバックグラウンド処理は比較的低い優先度で実行されてもよく、そのノードにおいて余分の処理又は無線リソースが利用可能なときに更新された雑音分散推定が生成されることを可能にする。代替的に又は付加的に、空き帯域識別モジュール33及び/又は雑音分散推定モジュール35は、例えば、信号検出モジュール37における使用のために更新された雑音分散推定が必要だと決定されたとき等に、要求に応じて作動されるように構成することもできる。
上述の実施形態においては、コグニティブ無線ノードが説明された。tc.当業者には明白であるだろうが、そのようなノードはアクセスポイント及び携帯電話、電子手帳、ノートパソコン、ウェブブラウザー等のユーザ装置を含む、どのような種類の通信ノード又は装置を備えてもよい。
上述の実施形態においては、多数のソフトウェアモジュールが説明された。当業者には明白であるだろうが、ソフトウェアモジュールはコンパイルされた形式又はコンパイルされていない形式で提供されてもよい。さらに、ソフトウェアモジュールはコンピュータネットワーク上又は記録媒体上の信号としてコグニティブノードに供給されてもよい。また、このソフトウェアの一部又は全てによって実行される機能は1つ又は複数の専用のハードウェア回路を使用して実行されてもよい。しかしながら、ソフトウェアの使用はそれの機能を更新するためにノード4を更新することを容易にするので、ソフトウェアの使用が好ましい。同様に、上述の実施形態は送受信回路を利用しているが、該送受信回路の少なくとも一部の機能はソフトウェアによって実施されてもよい。
このソフトウェアは様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体に格納して、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、及び半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
当業者には他の多様な改良も明白であり、それらの詳細な説明は省略する。
上述したように、本発明は説明のための実施形態への参照とともに説明されてきたが、本発明は上述の実施形態には限定されない。本発明の範囲を逸脱することなく、当業者が容易に理解することができる多様な改良を加えることができる。
この特許出願は、2010年10月22日に英国知的財産庁に出願された英国特許出願第1017877.0号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
本発明はスペクトル帯域における信号の検出、特にエネルギー検出器を使用する信号の検出に関するが、それらに限定されるものではない。
1 放送領域
2 一次ユーザ
4A コグニティブ無線ノード
4B コグニティブ無線ノード
4 コグニティブ無線ノード
21 送受信回路
23 アンテナ
27 制御器
29 メモリ
31 オペレーティングシステム
33 空き帯域識別モジュール
35 雑音分散計算モジュール
37 信号検出モジュール

Claims (17)

  1. 第1の周波数帯域における無線信号の存在を検出するための装置であって、
    前記第1の周波数帯域とは異なり、かつ、無線信号が検出されない第2の周波数帯域を少なくとも1つ特定する手段と、
    前記第2の周波数帯域の雑音特性を決定する手段と、
    前記決定された雑音特性に基づいて前記第1の周波数帯域において無線信号の存在を検出する手段と、を備える装置。
  2. 前記第1の周波数帯域において信号が検出されない場合、前記第1の周波数帯域において信号を送信する手段をさらに備える、請求項1に記載の装置。
  3. 前記雑音特性は雑音分散を含む、請求項1又は2に記載の装置。
  4. 前記第2の周波数帯域を特定する手段が受信信号に対する尖度パラメータを計算する手段を備える、請求項1乃至3いずれか1項に記載の装置。
  5. 前記第2の周波数帯域を特定する手段が周期定常検出器を備える、請求項1乃至3いずれか1項に記載の装置。
  6. 前記第2の周波数帯域を特定する手段がEMアルゴリズムを実行する手段を備える、請求項1乃至3いずれか1項に記載の装置。
  7. 前記少なくとも1つの第2の周波数帯域において雑音特性を決定する手段が、少なくとも1つの第2の周波数帯域において雑音スペクトル密度を平均化する手段を備える、請求項1乃至6いずれか1項に記載の装置。
  8. 前記特定手段及び前記決定手段が第1のレートで動作し、前記検出手段が第2のレートで動作し、前記第1のレートが前記第2のレートより小さい、請求項1乃至7いずれか1項に記載の装置。
  9. 前記特定手段がバックグラウンド処理を含む、請求項1乃至8いずれか1項に記載の装置。
  10. 第1の周波数帯域における無線信号の存在を検出するための方法であって、
    前記第1の周波数帯域とは異なり、かつ、無線信号が検出されない第2の周波数帯域を少なくとも1つ特定し、
    前記第2の周波数帯域の雑音特性を決定し、
    前記決定された雑音特性に基づいて前記第1の周波数帯域において無線信号の存在を検出すること、を含む方法。
  11. 前記雑音特性が雑音分散を含む、請求項10に記載の方法。
  12. 受信されたサンプルに対する尖度パラメータを計算して前記第2の周波数帯域を特定する請求項10又は11に記載の方法。
  13. EMアルゴリズムを実行して前記第2の周波数帯域を特定する請求項10又は11に記載の方法。
  14. 周期定常検出器を使用して前記第2の周波数帯域を特定する請求項10又は11に記載の方法。
  15. 少なくとも1つの第2の周波数帯域において雑音スペクトル密度を平均化することで雑音特性を決定する請求項10乃至14いずれか1項に記載の方法。
  16. 前記第1の周波数帯域において無線信号が検出されない場合、前記第1の周波数帯域において無線信号を送信することをさらに含む、請求項10乃至15いずれか1項に記載の方法。
  17. 1つ又は複数のプログラマブルコンピュータ装置を請求項1乃至9いずれか1項に記載の通信装置として構成するプログラム。
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