JP5671859B2 - バルーンカテーテル - Google Patents

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Description

本発明は医療用途に使用されるカテーテルに関し、さらに詳しくは末梢血管成形、冠状動脈成形及び弁膜成形等を実施する際の経皮的血管形成術(PTA:Percutaneous Transluminal Angioplasty、またはPTCA:Precutaneous Angioplasty等)において使用されるバルーンカテーテルに関するものである。
経皮的血管形成術は、血管内腔の狭窄部や閉塞部などを拡張治療し、冠動脈や末梢血管などの血流の回復または改善を目的として広く実施されている。経皮的血管形成術で使用されるバルーンカテーテルは一般的に、カテーテルシャフトの遠位部に血管拡張用のバルーンを接合してなるものであり、カテーテルシャフトの内部には、ガイドワイヤが収容可能なインナーシャフトと、バルーンを拡張又は収縮するための造影剤や生理食塩水等の圧力流体を供給するインフレーションルーメンがカテーテルシャフトの長軸方向に沿って設けられている。また、バルーンカテーテルには、全長に渡ってインナーシャフトが配置されるオーバー・ザ・ワイヤ型と、バルーンカテーテルの交換を容易にするためにインナーシャフトがカテーテルの遠位側にのみ延在する迅速交換型とがある。
このようなバルーンカテーテルを用いた経皮的血管形成術の一般的な術例は以下のとおりである。まず、ガイディングカテーテル(もしくはロングシース等)を大腿動脈、上腕動脈、橈骨動脈等の穿刺部位から挿通し、治療を行いたい病変部の手前まで挿入、配置する。次にガイドワイヤを、ガイディングカテーテル内を通じて、病変部である狭窄部まで挿入していき、狭窄部を通過させる。このガイドワイヤに沿ってバルーンカテーテルを挿入して、バルーンを狭窄部に一致させる。次いで、インデフレーター等のデバイスをバルーンカテーテル後端部に設けられているハブ(もしくはマニフォールド)に接続し、インフレーションルーメンを経由して圧力流体をバルーンに供給し、バルーンを膨張させることで狭窄部を拡張治療する。狭窄部を拡張治療した後は、バルーンを減圧収縮させて体外へ抜去することで経皮的血管形成術を終了する。
バルーンカテーテルの特性としては、湾曲した血管内をスムーズに進行するための曲路追従性(Trackability性能)、病変部の通過性能(Crossability性能)、カテーテルの近位部に加えた押込力を遠位部まで効率的に伝達する押圧性(Pushability性能)などが要求される。
バルーンカテーテルに曲路追従性を付与する方法としては、カテーテルシャフト内にコアワイヤを配し、カテーテルシャフトの剛性を連続的に変化させる方法が一般的に知られており、種々の構造が開示されている。
特許文献1では、迅速交換型バルーンカテーテルで、後端側シャフトが金属管から構成され、先端側シャフトのガイドワイヤルーメンの後端側開口部より後端側(以下先端側シャフト後端側と呼称)が先端側シャフトのガイドワイヤルーメンの後端側開口部より先端側(以下先端側シャフト先端側と呼称)よりも硬く且つ後端側シャフトよりも柔らかくなるように先端側シャフト後端側の柔軟性を調整するコアワイヤがインフレーションルーメン内に配設され、ガイドワイヤルーメンの後端側開口部付近においてのみコアワイヤが先端側シャフトに固着されていることを特徴とするバルーンカテーテルが開示されている。
本先行技術では、前記金属管と前記コアワイヤの配置により、カテーテルシャフトの剛性が連続性に変化するため、良好な曲路追従性を実現することが可能であるが、前記コアワイヤが先端側のみでカテーテルシャフトに固定されるため、カテーテルの近位部に強い押込力が加えられた際に、前記先端側シャフト後端側がキンクする可能性があった。
さらに特許文献2では、長尺状可撓性管状シャフトと、前記シャフトの基端に取り付けられるハブと、前記ハブ内部に画定されたハブルーメンの少なくとも一部に配置されるコア部材とを備え、前記コア部材に、そのコア部材の基端において拡張するように付勢された螺旋パターン又はハブルーメンを横断するパターン又はジグザグパターンが形成されることによって、前記コア部材が前記ハブに対して実質的に固定された位置に留置させるのに十分な力で前記ハブの内壁に接触するカテーテルが開示されている。
本先行文献では、接着剤又は成形の使用に頼らず前記コア部材を前記ハブ内に固定することが可能であるが、前記コア部材の基端に特殊な加工が必要となるだけでなく、前記コア部材に大きな力を加えることなく、前記ハブ内に配置、固定することは非常に困難である。また、前記コア部材がハブ内のみで固定される構造では、カテーテルの近位部に強い押込力が加えられた際に、前記シャフトがキンクする可能性があった。
また、特許文献3では、筒状部材と、風船部材と、筒状部材の内部に置かれる芯部材と、筒状部材及び芯部材の近位端に配置される制御手段とからなり、芯部材は筒状部材から風船部材の内部を通って延び、芯部材の遠位端は風船部材の遠位端を封止し、芯部材の近位端は制御手段において軸方向に移動可能に拘束されることを特徴とするPTCAカテーテルが開示されている。
本先行文献では、風船部材の遠位端まで延びる芯部材を遠位側に移動させることで、風船部材を軸方向に伸ばしてプロファイルを減少させることが可能であるが、芯部材の近位端に特殊な加工が必要となるだけでなく、制御手段内に、芯部材の近位端を遠位側と近位側から拘束するための複雑な加工が必要であった。
特開2003−102841号公報 特表2004−513686号公報 米国特許4846174号公報
そこで、以上の問題に鑑み本発明が解決しようとするところは、コアワイヤを煩雑な工程を必要とせずにカテーテル内に配置し、かつ押圧性を向上させたカテーテルを提供することである。
本発明は、上記課題を解決したものであって、次に示す構成を内容とする。すなわち、本発明は、カテーテルの遠位側に配置されるバルーンと、前記バルーンの近位端に接合され長軸方向に伸びるカテーテルシャフトと、前記バルーンの遠位端に接合され内部にガイドワイヤを収容可能なインナーシャフトと、前記カテーテルシャフトの近位端に接合されたハブと、で構成されるバルーンカテーテルであって、少なくとも前記カテーテルシャフト内部に形成されバルーン内部に連通するインフレーションルーメンから前記ハブ内部に形成されたハブルーメンに亘って、前記コアワイヤが配置されており、前記インフレーションルーメン及び前記ハブルーメンが、それぞれ前記コアワイヤの長軸方向への移動を制限する狭小部を含み、前記コアワイヤの近位側が変形し、コアワイヤ最大径が形成され、前記コアワイヤが前記カテーテルシャフト、前記インナーシャフト及び前記ハブに固定されていないことを特徴とするバルーンカテーテルに関する。
また本発明は、前記コアワイヤの遠位側において、少なくとも第1の外径と第2の外径が形成され、前記第1の外径は前記第2の外径より遠位側に配置され、前記第1の外径は前記第2の外径より小さいことを特徴とするバルーンカテーテルに関する。
また本発明は、前記インフレーションルーメンの狭小部内径が、前記コアワイヤの第2の外径より小さいことを特徴とするバルーンカテーテルに関する。
また本発明は、前記ハブルーメンが少なくとも第1の内径と第2の内径を有し、前記第1の内径は前記第2の内径より遠位側に配置され、前記第2の内径は前記第1の内径より小さく前記コアワイヤ最大径より小さいことを特徴とするバルーンカテーテルに関する。
また本発明は、ハブ挿入前の前記コアワイヤ最大径が前記ハブルーメンの第1の内径より大きいことを特徴とするバルーンカテーテルに関する。
また本発明は、前記インナーシャフトは、前記インフレーションルーメンに含まれる前記狭小部の近位側で開口することを特徴とするバルーンカテーテルに関する。
また本発明は、前記カテーテルシャフトの近位端から前記ハブルーメンの前記狭小部より遠位側に延びる前記コアワイヤの近位端に屈曲部が形成されており、該屈曲部が、固定されない程度の力で前記ハブの内壁面に対して接触していることを特徴とするバルーンカテーテルに関する。
本発明のバルーンカテーテルによれば、コアワイヤを煩雑な工程を必要とせずにカテーテル内に配置し、かつ押圧性を向上させたカテーテルを提供することが可能となる。
本発明に係るバルーンカテーテルの全体簡略図である。 本発明に係るバルーンカテーテルのインフレーションルーメン狭小部付近の簡略図である。 本発明に係るバルーンカテーテルのハブ挿入前のコアワイヤ近位側の簡略図である。 本発明に係るバルーンカテーテルのハブルーメン狭小部付近の簡略図である。 本発明のに係るバルーンカテーテルの一実施態様のインフレーションルーメン狭小部の断面図である。 本発明のに係るバルーンカテーテルの一実施態様のインフレーションルーメン狭小部の断面図である。
本発明は、多くの異なった形態で具体化することができるが、ここでは一部の好ましい実施形態を図示して本明細書に記載する。従って、本発明の開示は、ここに記載されたもののみに限定されるものではない。
図1は、発明に係るバルーンカテーテルの全体簡略図である。バルーンカテーテル1の遠位側にはバルーン2が配置され、バルーン2の近位端には長軸方向に伸びるカテーテルシャフト3が接合される。図1は、一般的に迅速交換型(RX型)と呼ばれる実施態様であり、バルーン2の遠位端には内部にガイドワイヤを収容可能なインナーシャフト4が接合され、インナーシャフト4はバルーン2内部からカテーテルシャフト3内部に亘って延在し、インフレーションルーメン狭小部9付近に近位側開口部を有している。カテーテルシャフト3の内周面とインナーシャフト4の外周面との間には、バルーン2に内圧を加えるために導入する生理食塩水や造影剤などの圧力液体を通すインフレーションルーメン6が形成される。バルーン2及びインナーシャフト4の遠位側は、遠位側に向かうに従い外径が漸次減径する先細り形状に加工されている。バルーンカテーテル1の近位側には、カテーテルシャフト3の近位端にハブ5が接合され、ハブ5内部に形成されたハブルーメン7とインフレーションルーメン6は連通する。コアワイヤ8はインフレーションルーメン6からハブルーメン7に亘って配置され、インフレーションルーメン狭小部及びハブルーメン狭小部により長軸方向への移動が制限される。これによりカテーテルの近位部に強い押込力が加えられた際に、コアワイヤ8がハブルーメン狭小部10より近位側へ移動しないため、カテーテルシャフト3がキンクすることなく、カテーテルの近位部に加えられた押込力がコアワイヤ8及びインフレーションルーメン狭小部9を通じてカテーテル先端に伝達されるため、押圧性が飛躍的に向上する。
図2に本発明の実施態様に係るインフレーションルーメン狭小部付近の簡略図を示す。本実施形態において、コアワイヤ8の遠位側には、第2の外径19と、第2の外径19より遠位側に配置され第2の外径19より小さい第1の外径18が形成される。このように、コアワイヤ8の剛性を遠位側に行くほど柔軟にすることで、カテーテルの剛性を連続的に変化させ、湾曲した血管内をスムーズに進行するための曲路追従性を向上させることが可能である。コアワイヤ8の遠位側は、外径が遠位側に行くほど小さくなるテーパー形状を呈していても良いし、コアワイヤ8の先端がインフレーションルーメン狭小部9を越えて遠位側に延在して良い。また、それ以外の構造でも発明の効果を何ら制限するものではない。
本実施態様では、インフレーションルーメン狭小部内径16は、コアワイヤ8の第2の外径19より小さい。このときコアワイヤ8は、カテーテルシャフト及びインナーシャフトに固定する必要がないため、容易に且つ安価に製造することが可能である。ここでは、カテーテルシャフト3に配置された内径小径部20とインナーシャフト4に配置された外径大径部21の双方により、インフレーションルーメン狭小部9が形成されるが、インフレーションルーメン狭小部9はカテーテルシャフト3のみで形成されても良いし、インナーシャフト4のみで形成されても良い。また、それ以外の構造でも発明の効果を何ら制限するものではない。
図3に本発明の一実施態様に係るコアワイヤ近位側の簡略図を示す。本実施態様では、コアワイヤ8の近位端を変形させることにより、局部的に径方向への距離が大きくなり、コアワイヤ最大径15が形成される。これにより、ハブルーメン狭小部10におけるコアワイヤ8の軸方向への移動がさらに制限される。本実施態様では、コアワイヤ8の近位端に屈曲部14が形成されるが、コアワイヤ8の近位端は複数の屈曲部を有するジグザグ形状であっても良いし、円状又は楕円状に屈曲しても良いし、コアワイヤ最大径15が大きくなるように扁平状に潰されても良い。また、それ以外の構造でも発明の効果を何ら制限するものではないが、コアワイヤの加工工程や、カテーテル内に配置する工程の簡便さという観点からは、本実施態様のように、コアワイヤ屈曲部は一箇所とするのが好ましい。
図4に本発明の実施態様に係るハブルーメン狭小部付近の簡略図を示す。本実施態様において、ハブルーメン7は、第1の内径12と、第1の内径12及びコアワイヤ最大径15より小さい第2の内径13を有し、第1の内径12が第2の内径13より遠位側に配置されることでハブルーメン狭小部10が形成される。本実施形態では、コアワイヤ8をハブ5に固定する必要がないため、容易に且つ安価に製造することが可能である。ここでは、ハブ5に設けられた内径差によりハブルーメン狭小部10が形成されるが、他部材をハブルーメン内に配置してハブルーメン狭小部を形成しても良い。また、それ以外の構造でも発明の効果を何ら制限するものではない。
本実施態様において、ハブ挿入前のコアワイヤ最大径15は、ハブルーメン7の第1の内径12より大きいことが好ましく、ハブ5の内壁面に対して、コアワイヤ8の近位端を固定されない程度の力で接触させることにより、コアワイヤ8の軸方向への移動をさらに制限することができる。
本発明に係るバルーンカテーテルは、インフレーションルーメン狭小部9において、コアワイヤ8の遠位側への移動が制限されてさえいれば良く、インフレーションルーメン狭小部9の形状は制限されない。つまり、図5に示すように三日月形状でも良く、図6に示すようにコアワイヤ28による閉塞を防ぐため、第2のインフレーションルーメン22が形成されても良い。また、それ以外の構造でも発明の効果を何ら制限するものではない。
本発明に係るバルーンカテーテルは、ハブルーメン狭小部10において、コアワイヤ8の近位側への移動が制限されてさえいれば良く、ハブルーメン狭小部10の形状は制限されない。つまり、円形状でも良く、三日月形状でも良くコアワイヤ8による閉塞を防ぐため、第2のハブルーメンが形成されても良い。また、それ以外の構造でも発明の効果を何ら制限するものではない。
好ましい実施形態において、カテーテルシャフト3及びインナーシャフト4には、比較的柔軟で曲げ弾性率や引張強度が低いナイロン、ポリアミドエラストマー、ポリエステルエラストマー、ポリウレタンエラストマー、及びポリエチレンなどの樹脂材料が好適に用いられる。また、これらの材料を複数混合しても良いし、これらの材料組み合わせた複層構造としても良い。ハブ5には、比較的硬質で曲げ弾性率や引張強度が高いポリカーボネ―ト、スチレンブタジエンコポリマーなどの樹脂材料が好適に用いられる。
本実施形態では、迅速交換型のバルーンカテーテルについて述べたが、本発明はオーバー・ザ・ワイヤ型(OTW型)のバルーンカテーテルにも適用可能である。
以下、本発明に係る具体的な実施例と比較例について詳説するが、以下の具体例は本発明を何ら限定するものではない。
(実施例1)
図1に示す迅速交換型バルーンカテーテルを以下のように作製した。インナーシャフト4の近位端をカテーテルシャフト3の側面に配置し、ガイドワイヤポート25を形成した。ガイドワイヤポート25より遠位側のカテーテルシャフトとしては、外径が1.27mm、内径が1.10mmのナイロン12からなるチューブを用い、ガイドワイヤポート25より近位側のカテーテルシャフト3としては、外径が1.12mm、内径が0.98mmのナイロン12からなるチューブを用いた。インナーシャフト4としては、外径が0.72mm、内径が0.52mmのナイロン12とポリアミドエラストマーとポリエチレンを複層したチューブを用いた。ガイドワイヤルーメン25近傍において、カテーテルシャフト3とインナーシャフト4を熱溶着した。このとき、三日月形のマンドレルを使用することで、図5に示すような高さ0.18mmの三日月状のインフレーションルーメン狭小部9を形成した。
コアワイヤ8を以下の通り作製した。外径0.60mmのSUS製芯材の遠位側に、先端が外径0.12mmとなるようテーパー加工を施した。また、SUS製芯材の近位側には、近位端から2.5mmの位置に屈曲部を設け、20度屈曲させた。このとき、コアワイヤ最大径15は1.45mmとなる。
ハブ5を以下の通り作製した。ハブ5内部のハブルーメン7に遠位側の第1の内径と近位側の第2の内径を形成した。このとき、ハブルーメン7の第1の内径を1.20mm、第2の内径を0.75mmとした。
インフレーションルーメン狭小部9にコアワイヤ8の遠位側を挿入した後、カテーテルシャフト3の近位端にハブ5及びストレインリリーフ11を接着した。
(実施例2)
実施例1と同サイズのカテーテルシャフト23とインナーシャフト24、コアワイヤ28、ハブ5を用い、迅速交換型バルーンカテーテルを作製した。
ガイドワイヤルーメン25近傍において、カテーテルシャフト23とインナーシャフト24を熱溶着した。このとき、細い棒状のマンドレルを2本使用することで、図6に示すような内径0.18mmの円状のインフレーションルーメン狭小部27と内径0.32mmの第2のインフレーションルーメン22を形成した。これ以外は前記実施例1と同様にバルーンカテーテルを作製した。
(比較例1)
実施例1と同サイズのカテーテルシャフト3とインナーシャフト4、ハブ5を用い、迅速交換型バルーンカテーテルを作製した。
コアワイヤ8を以下の通り作製した。外径0.60mmのSUS製芯材の遠位側に、先端が外径0.12mmとなるようテーパー加工を施した。SUS製芯材の近位側には、何ら加工を施さない。これ以外は前記実施例1と同様にバルーンカテーテルを作製した。
(評価)
37度温水中に下肢血管を模擬した血管モデルを固定し、血管内部にガイディングカテーテルを配置した。バルーンカテーテルをガイドワイヤとともにガイディングカテーテルの遠位端から300mm飛び出すように配置した。カテーテルシャフトの近位側のみを把持した状態で、バルーンカテーテルを複数回前進、後退させたときの押圧性を確認した。
(評価結果)
実施例1、2では、バルーンカテーテルを血管モデル内に前進させる際に、コアワイヤの近位端がハブルーメン狭小部より近位側へ移動しないため、カテーテルシャフトがキンクすることなく、カテーテルの近位部に加えた押込力がコアワイヤ及びインフレーションルーメン狭小部を通じてカテーテル先端に伝達され、非常に良好な押圧性が示された。比較例1では、バルーンカテーテルを血管モデル内に前進させる際に、コアワイヤの近位端がハブルーメンより近位側に脱落し、カテーテルシャフトにキンクが生じた。
また、本発明に係る全実施例において、カテーテルシャフト内へのコアワイヤの配置は非常に容易であり、加工収率も極めて高かった。
1.バルーンカテーテル
2.バルーン
3.カテーテルシャフト
4.インナーシャフト
5.ハブ
6.インフレーションルーメン
7.ハブルーメン
8.コアワイヤ
9.インフレーションルーメン狭小部
10.ハブルーメン狭小部
11.ストレインリリーフ
12.ハブルーメンの第1の内径
13.ハブルーメンの第2の内径
14.屈曲部
15.コアワイヤ最大径
16.インフレーションルーメン狭小部内径
18.コアワイヤの第1の外径
19.コアワイヤの第2の外径
20.カテーテルシャフトの内径小径部
21.インナーシャフトの外径大径部
22.第2のインフレーションルーメン
23.カテーテルシャフト
24.インナーシャフト
25.ガイドワイヤポート
27.インフレーションルーメン狭小部
28.コアワイヤ

Claims (7)

  1. カテーテルの遠位側に配置されるバルーンと、前記バルーンの近位端に接合され長軸方向に伸びるカテーテルシャフトと、前記バルーンの遠位端に接合され内部にガイドワイヤを収容可能なインナーシャフトと、前記カテーテルシャフトの近位端に接合されたハブと、
    で構成されるバルーンカテーテルであって、
    少なくとも前記カテーテルシャフト内部に形成されバルーン内部に連通するインフレーションルーメンから前記ハブ内部に形成されたハブルーメンに亘って、前記コアワイヤが配置されており、
    前記インフレーションルーメン及び前記ハブルーメンが、それぞれ前記コアワイヤの長軸方向への移動を制限する狭小部を含み、
    前記コアワイヤの近位側が変形し、コアワイヤ最大径が形成され、
    前記コアワイヤが前記カテーテルシャフト、前記インナーシャフト及び前記ハブに固定されていないことを特徴とするバルーンカテーテル。
  2. 前記コアワイヤは、その遠位側において、少なくとも第1の外径と第2の外径が形成され、前記第1の外径は前記第2の外径より遠位側に配置され、前記第1の外径は前記第2の外径より小さいことを特徴とする請求項1に記載のバルーンカテーテル。
  3. 前記インフレーションルーメンの狭小部内径が前記コアワイヤの第2の外径より小さいことを特徴とする請求項2に記載のバルーンカテーテル。
  4. 前記ハブルーメンが少なくとも第1の内径と第2の内径を有し、前記第1の内径は前記第2の内径より遠位側に配置され、前記第2の内径は前記第1の内径より小さく前記コアワイヤ最大径より小さいことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のバルーンカテーテル。
  5. ハブ挿入前の前記コアワイヤ最大径が前記ハブルーメンの第1の内径より大きいことを特徴とする請求項に記載のバルーンカテーテル。
  6. 前記インナーシャフトは、前記インフレーションルーメンに含まれる前記狭小部の近位側で開口することを特徴とする請求項1から5の何れかに記載のバルーンカテーテル。
  7. 前記カテーテルシャフトの近位端から前記ハブルーメンの前記狭小部より遠位側に延びる前記コアワイヤの近位端に屈曲部が形成されており、該屈曲部が、固定されない程度の力で前記ハブの内壁面に対して接触していることを特徴とする請求項1から6の何れかに記載のバルーンカテーテル。
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