JP5670599B2 - 通信システムにおけるdslファントムモード信号のための組み合わせデバイス - Google Patents

通信システムにおけるdslファントムモード信号のための組み合わせデバイス Download PDF

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Description

本発明は、第1のDSL線路、第2のDSL線路、および第3のDSL線路の上の第1のDSL通信信号を、第1のDSL伝送線路および第2のDSL伝送線路の上の第2のDSL通信信号に変換するように構成されたDSLファントムモード信号組み合わせデバイスに関する。
そのような組み合わせデバイスの目的は、既存の通信システムのDSL線路にDSLファントムモード信号を追加する/注入することである。
ファントムモード結合を注入する最適の場所は、中央局COにおいてであり、さらに、より詳細には、線路終端LTボードのレベルにおいてである。しかし、このことは、システムに挿入されなければならない新たな線路終端LTボードの設計を暗示する。そのようなソリューションの知られている欠点は、ボード交換自体、システムの要求される中断、線路終端LTボード上でさらなるボード面積が使用されることなどである。さらに、線路終端LTボードとMDFの間の既存のケーブル配線、パッチパネルなどが、ファントム信号に対して最適ではない。このことにより、ITU標準、例えば、縦方向変換損、スプリッタに対するインピーダンス整合、EMC規則に準拠しないことがもたらされ、さらに/またはDSLパフォーマンス低下がもたらされる。一部の事例において、「不自由」ファントムモードは、従来の結合で利用可能であるのと等しいレート範囲をもたらしさえする。
本発明の目的は、良好なDSLパフォーマンスを示すとともに、既に設置されているハードウェアを最大限に再利用しながら、設備およびケーブル配線の大幅な変更を伴わない、前述の知られているタイプのDSLファントムモード信号組み合わせデバイスを提供することである。
本発明の或る特徴的な実施形態によれば、この目的は、前記DSLファントムモード信号組み合わせデバイスが、
前記第1のDSL線路および前記第1のDSL伝送線路が電気的に結合された直列結合された第1の受動構成要素および第2の受動構成要素の第1のペアと、
前記第2のDSL線路および前記第2のDSL伝送線路が電気的に結合された直列結合された第1の受動構成要素および第2の受動構成要素の第2のペアとを備えること、
前記第3のDSL線路が、前記第1のペアの第1の受動構成要素と第2の受動構成要素の間の第1の結合手段、および前記第2のペアの第1の受動構成要素と第2の受動構成要素の間の第2の結合手段に結合されること、および
前記DSLファントムモード信号組み合わせデバイスが、前記第1のDSL線路、前記第2のDSL線路、前記第3のDSL線路、前記第1のDSL伝送線路、および前記第2のDSL伝送線路にそれぞれが関連付けられた少なくとも5つの端子を備えたファントム注入モジュール内に配置されることによって実現される。
このようにして、遠隔ファントム注入を実行するための簡単な回路がもたらされる。DSLファントムモード信号組み合わせデバイスは、別個のファントム注入モジュール内に配置されるので、DSLファントムモード信号は、既存の通信設備の変更なしに、ほとんどいずれの場所においてもDSL線路に追加/注入されることが可能である。
適切に設計された場合、このDSLファントムモード信号組み合わせデバイスは、受動構成要素および結合手段を有して、要求される規格に完全に準拠するとともに、設備のレート範囲パフォーマンスに小さな影響しか及ぼさない。
本発明の別の特徴的な実施形態は、前記ファントム注入モジュールが、通信交換機の線路終端LTボードから遠隔に配置されること、および前記第1のDSL線路、前記第2のDSL線路、および前記第3のDSL線路が、前記線路終端LTボードの別々のポートに接続されることである。
このようにして、DSLファントムモード信号組み合わせデバイスは、例えば、新たな線路終端LTボードを設計することなしに、既存の設備上でファントムモードを実施することを可能にする。
また、本発明の別の特徴的な実施形態は、前記ファントム注入モジュールが、通信交換機の主配線盤MDFに関連付けられること、および前記第1のDSL線路、前記第2のDSL線路、前記第3のDSL線路、前記第1のDSL伝送線路、および前記第2のDSL伝送線路が、前記主配線盤MDFの端子に接続されることである。
このことは、主配線盤MDFから遠隔で、ただし、主配線盤MDFの近くでファントム注入モジュールを実施すること、または主配線盤MDF内でさえファントム注入モジュールを実施し、さらに主配線盤MDF内で柔軟に結合を実行することを可能にする。その結果、現行のMDFケーブル配線およびMDF設備が再利用されることが可能でありながら、主配線盤MDFのフィーチャが拡張され、EMCおよびDSLのパフォーマンス問題が回避される。
より詳細には、本発明の或る実施形態は、前記第1のペアの第1の直列結合された受動構成要素および第2の直列結合された受動構成要素が、磁気的に結合されたコイルであり、
前記第1のペアの第1のコイルの第1の端子が、前記第1のDSL伝送線路の第1の導線に接続され、
前記第1のペアの第2のコイルの第1の端子が、前記第1のDSL伝送線路の第2の導線に接続され、さらに
前記第1の結合手段が、前記第3のDSL線路の第1の導線、前記第1のペアの第1のコイルの第2の端子、および前記第1のペアの第2のコイルの第2の端子に接続されること、および
前記第2のペアの第1の直列結合された受動構成要素および第2の直列結合された受動構成要素が、磁気的に結合されたコイルであり、
前記第2のペアの第1のコイルの第1の端子が、前記第2のDSL伝送線路の第1の導線に接続され、
前記第2のペアの第2のコイルの第1の端子が、前記第2のDSL伝送線路の第2の導線に接続され、さらに
前記第2の結合手段が、前記第3のDSL線路の第2の導線、前記第2のペアの第1のコイルの第2の端子、および前記第2のペアの第2のコイルの第2の端子に接続されることを特徴とする。
1つの特定の実施形態において、このDSLファントムモード信号組み合わせデバイスは、
第3のペアの第3のコイルの第1の端子が、前記第1のDSL線路の第1の導線に接続され、さらに前記第3のペアの第4のコイルの第1の端子が、前記第1のDSL線路の第2の導線に接続され、前記第3のペアの第3のコイルの第2の端子が、第3の結合手段を介して前記第3のペアの第4のコイルの第2の端子に電気的に結合された、磁気的に結合された直列結合された第3のコイルおよび第4のコイルの前記第3のペアと、
第4のペアの第3のコイルの第1の端子が、前記第2のDSL線路の第1の導線に接続され、さらに前記第4のペアの第4のコイルの第1の端子が、前記第2のDSL線路の第2の導線に接続され、前記第4のペアの第3のコイルの第2の端子が、第4の結合手段を介して前記第4のペアの第4のコイルの第2の端子に電気的に結合された、磁気的に結合された直列結合された第3のコイルおよび第4のコイルの前記第4のペアとをさらに備え、
前記第3のペアの第3のコイルおよび第4のコイルは、前記第1のペアの第1のコイルおよび第2のコイルに磁気的に結合され、さらに前記第4のペアの第3のコイルおよび第4のコイルは、前記第2のペアの第1のコイルおよび第2のコイルに磁気的に結合される。
この設計により、既存の通信システム、つまり、設置された基礎が再利用され、さらにこのDSLファントムモード信号組み合わせデバイスは、設置された基礎の非常に柔軟性のある、容易な拡張を可能にする。
この実施形態は、以降、「シリアルファントム注入デバイス」と呼ばれる。
シリアルファントム注入デバイスは、前述した目的(設備再利用、ITU準拠およびEMC準拠、良好なDSLパフォーマンスなど)を実現する。第1のDSL線路と第1のDSL伝送線路の間の結合は、磁気結合型のデバイスによって行われ、さらに第2のDSL線路と第2のDSL伝送線路の間の結合もまた、磁気結合型のデバイスによって行われる。
しかし、この実施形態は、1つの欠点を有する。DSL信号と伝送線路の間の結合は、磁気デバイスを用いて行われるので、狭帯域POTS信号の注入は、利用可能な場合、伝送線路側で行われなければならない。このことが、DSLファントムモード信号組み合わせデバイスとPOTS交換機の間の追加のケーブル配線につながり得る。
別の特定の実施形態において、このDSLファントムモード信号組み合わせデバイスは、前記第1のペアの第1のコイルの第1の端子が、前記第1のDSL線路の第1の導線に電気的に結合され、さらに前記第1のペアの第2のコイルの第1の端子が、前記第1のDSL線路の第2の導線に電気的に結合されること、および前記第2のペアの第1のコイルの第1の端子が、前記第2のDSL線路の第1の導線に電気的に結合され、さらに前記第2のペアの第2のコイルの第1の端子が、前記第2のDSL線路の第2の導線に電気的に結合されることを特徴とする。
この別の実施形態は、以降、「パラレルファントム注入デバイス」と呼ばれる。
第1のDSL線路は、第1のDSL伝送線路に電気的に結合され、さらに第2のDSL線路は、第2のDSL伝送線路に電気的に結合される。この事例において、狭帯域POTS信号の注入は、伝送線路またはDSL線路における任意の場所で行われることが可能である。したがって、このことは、例えば、既存のPOTSスプリッタが線路終端LTボードの近くに既に配置されている場合に、線路終端LTボードの近くでPOTS信号を注入することを可能にする。
しかし、このパラレルファントム注入は、DSLファントムモード信号組み合わせデバイスが線路終端LTボードから相当に長距離に位置している場合、1つの欠点を有する。一般に、第1のDSL線路および第2のDSL線路に存在する線路終端LTボードにコモンモード終端は存在しないので、DSLファントムモード信号組み合わせデバイスと線路終端LTボードの間のケーブル配線が、ファントム信号に影響を及ぼすSTUBまたはブリッジドタブを生じさせる。しかし、この欠点は、さらに説明されるとおり、コモンモードローパスフィルタを追加で入れることによって解決されることが可能である。
このパラレルファントム注入デバイスの好ましい特徴的な実施形態において、前記第1のペアの第1のコイルの第1の端子は、第1のフィルタコイルを介して前記第1のDSL線路の第1の導線に電気的に結合され、さらに前記第1のペアの第2のコイルの第1の端子は、第2のフィルタコイルを介して前記第1のDSL線路の第2の導線に電気的に結合され、前記第1のフィルタコイルと前記第2のフィルタコイルが、磁気的に結合される一方で、前記第2のペアの第1のコイルの第1の端子は、第3のフィルタコイルを介して前記第2のDSL線路の第1の導線に電気的に結合され、さらに前記第2のペアの第2のコイルの第1の端子は、第4のフィルタコイルを介して前記第2のDSL線路の第2の導線に電気的に結合され、前記第3のフィルタコイルと前記第4のフィルタコイルが、磁気的に結合される。
このコモンモードローパスフィルタを追加することによって、STUBもブリッジドタブも生じない。
さらに、フィルタコイルは、適切に設計された場合、前述したすべての実施例に関して、POTSボードに向かう差動ペアに関して高いコモンモードインピーダンスのパスをもたらす。
別の特徴的な実施形態において、このシリアルファントム注入デバイスは、第5のペアの第5のコイルが、第1のPOTS線路の第1の導線に接続された第1の端子、および前記第1のペアの第1のコイルの前記第1の端子に接続された第2の端子を有し、さらに前記第5のペアの第6のコイルが、第1のPOTS線路の第2の導線に接続された第1の端子、および前記第1のペアの第2のコイルの前記第1の端子に接続された第2の端子を有する、磁気的に結合された前記第5のコイルおよび前記第6のコイルの前記第5のペアと、第6のペアの第5のコイルが、第2のPOTS線路の第1の導線に接続された第1の端子、および前記第2のペアの第1のコイルの前記第1の端子に接続された第2の端子を有し、さらに前記第6のペアの第6のコイルが、第2のPOTS線路の第2の導線に接続された第1の端子、および前記第2のペアの第2のコイルの前記第1の端子に接続された第2の端子を有する、磁気的に結合された第5のコイルおよび第6のコイルの前記第6のペアとをさらに備える。
これらの第5のペアのコイルおよび第6のペアのコイルのため、シリアル注入モジュールの場合にも、パラレル注入モジュールの場合と同様に、POTSボードに向かう差動ペアに関して高いコモンモードインピーダンスのパスが実現される。
このパラレルファントム注入デバイスの別の特徴的な実施形態において、前記第3のDSL線路の第1の導線が、第5のコイルを介して前記第3のDSL線路の第2の導線に結合され、前記第1の結合手段が、第6のコイルを介して前記第2の結合手段に結合され、さらに前記第5のコイルと前記第6のコイルが磁気的に結合される。
最良の伝送パフォーマンスを得るために、DSL信号のアナログフロントエンドは、接続された伝送線路の特性インピーダンスに近いインピーダンスを有さなければならない。本発明は、既存の伝送設備を利用するので、このことは、第1の伝送線路に接続された第1のDSL線路、および第2の伝送線路に接続された第2のDSL線路に関してしか達せられない。第3のDSL線路の信号は、第1の伝送線路と第2の伝送線路によって一緒に形成されるファントムペアに転送され、さらに、この場合、使用されるケーブルと関係する異なる特性インピーダンスに遭遇する。
ファントムペアのパフォーマンスを向上させるのに、インピーダンス変換が必要である。追加の変成器が、既存のアナログフロントエンドインピーダンスを正しいファントムモードインピーダンスに変換する。この変成器に対する結合は、DCであることも、ACであることも可能であり、したがって、ハイパスフィルタを含むことも、含まないことも可能である。
この場合、パラレル注入モジュールに関して説明するものの、このインピーダンス変換は、シリアル注入モジュールに関しても同様に行われることが可能である。
前段の説明は、中央局COからカスタマ構内設備CPEに向かって流れる下流DS信号に関しても、逆方向に流れる上流US信号に関しても有効であることに留意されたい。このDSLファントムモード信号組み合わせデバイスは、両方の信号方向で動作する。
本発明のさらに別の特徴的な実施形態は、前記ファントム注入モジュールが、カスタマ構内設備CPEの近くに配置されること、ならびに前記第1のDSL線路、前記第2のDSL線路、および前記第3のDSL線路が、前記カスタマ構内設備CPEに接続されることである。
DSLファントムモード信号組み合わせデバイス、およびこのデバイスを収容するファントム注入モジュールは、第1のDSL線路、第2のDSL線路、および第3のDSL線路を介してこのモジュールが結合された中央局COのアレイにおいて動作するように設計されるだけでなく、通信線路の他方の終端で、すなわち、カスタマ構内設備CPEのアレイにおいて動作するために設計されることも可能である。
本発明の別の特徴的な実施形態は、前記デバイスが、複数のDSLファントムモード信号組み合わせデバイスを収容するように構成されたファントム注入モジュール内に配置されることである。
この拡張のため、DSL線路にDSLファントムモード信号を注入することが、グループのファントムサブスクライバに関して1つずつ行われることが可能である。
このDSLファントムモード信号組み合わせデバイスのさらなる特徴的な実施形態が、添付の特許請求の範囲に記載される。
特許請求の範囲において使用される「備える」または「含む」という用語は、この用語の後にリストアップされる手段に限定されるものと解釈されるべきではないことに留意されたい。このため、「手段Aと手段Bとを備えるデバイス」などの表現の範囲は、手段Aおよび手段Bだけから成るデバイスの実施形態に限定されるべきではない。そのような表現は、本発明の実施形態に関して、AおよびBが、そのデバイスの不可欠な手段であることを意味する。
同様に、特許請求の範囲でやはり使用される「結合された」という用語は、直接の接続だけに限定されるものと解釈されるべきではないことにも留意されたい。このため、「デバイスBに結合されたデバイスA」などの表現の範囲は、デバイスAの出力がデバイスBの入力に直接に接続されるデバイスの実施形態に限定されるべきではない。そのような表現は、Aの出力とBの入力の間に或るパスが存在し得ることを意味し、このパスは、他のデバイスまたは手段を含み得る。
本発明の以上、およびその他の目的は、添付の図面と併せて解釈される実施形態の後段の説明を参照することによって、より明白となるとともに、本発明自体が最もよく理解されよう。
本発明によるDSLファントムモード信号組み合わせデバイスのパラレル実施形態を示す図である。 本発明によるDSLファントムモード信号組み合わせデバイスのシリアル実施形態を示す図である。 図1のDSLファントムモード信号組み合わせデバイスの第1の改良されたバージョンを示す図である。 図1のDSLファントムモード信号組み合わせデバイスの第2の改良されたバージョンを示す図である。 図2のDSLファントムモード信号組み合わせデバイスの改良されたバージョンを示す図である。
デジタル加入者線DSL通信システムにおいて、DSLファントムモードは、2つ(またはそれより多く)の加入者線ペアの間でコモンモード信号を追加すること/注入すること/結合することから成る。このDSLファントムモード信号組み合わせデバイスは、この機能を実現するように設計される。
さらに、DSLファントムモード信号組み合わせデバイスは、ファントム注入モジュールPBox内に配置され、このことが、結合を遠隔で、例えば、線路終端LTボードからより遠い距離で実行することを可能にする。このため、結合は、ドータボード上で、または、例えば、線路終端LTボードの隣の、またはさらに離れて、近くの棚、ラック、もしくはシステムに配置された別のボード上で実行されることが可能であるが、DSLファントムモード信号組み合わせデバイスもまた、任意の場所に遠隔で、例えば、主配線盤MDFの近くに、または主配線盤MDF内にさえ配置されることが可能である。ファントム注入モジュールPBoxは、そのようなDSLファントムモード信号組み合わせデバイスのうちの1つまたは複数を収容することでき、さらに、例えば、ボックス内に配置されることが可能である。
DSLファントムモード信号組み合わせデバイスの実装は、中央局内だけでなく、カスタマ構内設備CPE内で行われることも可能である。
いずれの条件においても、DSLファントムモード信号組み合わせデバイスの実装は、既に設置されているハードウェア、例えば、既存の線路終端LTボード、POTS/スプリッタボード、およびケーブル配線を最大限に再利用して実行される。
より詳細には、DSLファントムモード信号組み合わせデバイスは、少なくとも5つの端子を備えたファントム注入モジュールPBox内に配置され、これらの端子のうちの3つが、第1のDSL線路DM1、第2のDSL線路DM2、および第3のDSL線路DM3に関連付けられる。その他の2つの端子は、第1のDSL伝送線路P1、および第2のDSL伝送線路P2に関連付けられる。これらの図において、端子には、端子に関連付けられた線路の名前が付けられていることに留意されたい。
「パラレルファントム注入」と呼ばれるDSLファントムモード信号組み合わせデバイスの第1の実施例が、図1に示される。図1で、DSLファントム回路は、サブスクライバペア、すなわち、第1のDSL伝送線路P1とP2における導線の間で並列に置かれる。
パラレル注入モジュールの場合、DSL線路DM1およびDM2に関連付けられた端子は、デジタル加入者線DSL情報と、普通の従来の電話システムPOTS情報とを備える通信信号を受信するように構成されるのに対して、シリアル注入モジュールの場合、POTS情報は、DSL伝送線P1およびP2において注入されなければならない。
シリアル注入モジュールの事例において、POTSローパスコモンモードフィルタが要求される場合、図5を参照して後段で説明されるとおり、第6の端子、および第7の端子が追加される必要があることに留意されたい。
第3のDSL線路DM3に関連付けられた端子は、デジタル加入者線DSL情報だけしか備えない通信信号を受信するように構成される。これら3つのDSL通信信号は、DSLファントムモード信号組み合わせデバイスによって、DSL伝送線路P1およびP2に関連付けられた端子において現れる他のDSL通信信号に変換される。
また、前段の説明は、中央局COからカスタマ構内設備CPEに向かって流れる下流DS信号に関しても、逆方向に流れる上流US信号に関しても有効であることに留意されたい。DSLファントムモード信号組み合わせデバイスは、両方の信号方向で動作する。
ファントム注入モジュールPBoxが、通信交換機の線路終端LTボードから遠隔に配置される場合、DSL線路DM1およびDM2、ならびに第3のDSL線路DM3は、線路終端LTボードの別々のポートに接続される。その場合、DSL伝送線P1とP2は、別個の長距離通信線路に接続される。
ファントム注入モジュールPBoxが、通信交換機の主配線盤MDFから遠隔に配置される場合、DSL線路DM1およびDM2、第3のDSL線路DM3、ならびにDSL伝送線路P1およびP2は、主配線盤MDFの端子に接続される。
ファントム注入モジュールPBoxは、いくつかのDSLファントムモード信号組み合わせデバイスを収容するために設計されてもよいことに留意されたい。その場合、ファントム注入モジュールPBoxは、いくつかのグループの端子を備える。
ファントム注入モジュールPBoxがカスタマ構内設備CPEの近くに配置される場合、DSL伝送線路P1およびP2は、長距離通信線路の他方の終端に接続され、さらにDSL線路DM1およびDM2、ならびに第3のDSL線路DM3は、3つともすべて、カスタマ構内設備CPEに接続される。
DSLファントムモード信号組み合わせデバイスは、DSL伝送線路P1の2つの導線が両端に接続された、第1のペアの直列に磁気結合されたコイルLL11およびLL12を備える。第1のコイルLL11のアップ端子TL11が、DSL伝送線路P1の第1の導線に接続される一方で、第2のコイルLL12のダウン端子TL12が、DSL伝送線路P1の第2の導線に接続される。第1のコイルLL11のダウン端子は、結合デバイスCP31を介して第2のコイルLL12のアップ端子に結合される。
DSLファントムモード信号組み合わせデバイスは、DSL伝送線路P2の2つの導線が両端に接続された、第2のペアの直列の磁気結合されたコイルLL21およびLL22をさらに備える。この第2のペアの第1のコイルLL21のアップ端子TL21が、DSL伝送線路P2の第1の導線に接続される一方で、この第2のペアの第2のコイルLL22のダウン端子TL22が、DSL伝送線路P2の第2の導線に接続される。第1のコイルLL21のダウン端子は、結合デバイスCP32を介して第2のコイルLL22のアップ端子に結合される。
2つの導線の第3のDSL線路DM3は、前述した第1の結合デバイスCP31に結合された第1の導線を有し、さらに第2の結合デバイスCP32に結合された第2の導線を有する。
図1のパラレルファントム注入において、DSL線路DM1の2つの導線は、第1のペアの直列に磁気的に結合されたコイルLL11およびLL12の両端に接続される一方で、DSL線路DM2の2つの導線は、第2のペアの直列に磁気的に結合されたコイルLL21およびLL22の両端に接続される。
第1のコイルLL11のアップ端子TL11が、DSL伝送線路P1の第1の導線、およびDSL線路DM1の第1の導線に接続される一方で、第2のコイルLL12のダウン端子TL12が、DSL伝送線路P1の第2の導線、およびDSL線路DM1の第2の導線に接続される。同様に、第1のコイルLL21のアップ端子TL21が、DSL伝送線路P2の第1の導線、およびDSL線路DM2の第1の導線に接続される一方で、第2のコイルLL22のダウン端子TL22が、DSL伝送線路P2の第2の導線、およびDSL線路DM2の第2の導線に接続される。
「シリアルファントム注入」と呼ばれるDSLファントムモード信号組み合わせデバイスの第2の実施例が、図2に示される。図2で、差動動作モードの場合に各ペアにおいて直列割り込みが行われ、さらにDSLファントム信号がサブスクライバ側で同時に注入される。
シリアルファントム注入において、DSL線路DM1およびDM2の導線はもはや、コイルLL11、LL12の両端、およびコイルLL21、LL22の両端にそれぞれ直接に接続されることはなく、後段で説明されるとおり、これらのコイルに磁気的に結合される。
この目的で、シリアルDSLファントムモード信号組み合わせデバイスは、DSL線路DM1の2つの導線が両端に接続された、第3のペアの直列に磁気的に結合されたコイルLT11およびLT12をさらに備える。この第3のペアの第1のコイルLT11のアップ端子TT11が、DSL線路DM1の第1の導線に接続される一方で、この第3のペアの第2のコイルLT12のダウン端子TT12が、DSL線路DM1の第2の導線に接続される。第1のコイルLT11のダウン端子は、結合デバイスCT31を介して第2のコイルLT12のアップ端子に結合される。
シリアルファントム注入デバイスは、DSL線路DM2の2つの導線が両端に接続された、第4のペアの直列に磁気的に結合されたコイルLT21およびLT22をさらに備える。この第4のペアの第1のコイルLT21のアップ端子TT21が、DSL線路DM2の第1の導線に接続される一方で、この第4のペアの第2のコイルLT22のダウン端子TT22が、DSL線路DM2の第2の導線に接続される。第1のコイルLT21のダウン端子は、結合デバイスCT32を介して第2のコイルLT22のアップ端子に結合される。
図にキャパシタとともに示される結合デバイスは、AC結合またはハイパスフィルタリングを可能にする。これらの結合デバイスは、存在することも、省かれることも可能であり、さらにこれらの結合デバイスは、対称に実現されることも、非対称に実現されることも可能である。このAC結合は、もちろん、結合デバイスに接続されたコイルによって形成される関連する変成器のセンタタップにおいてではなく、これらのコイルの外部端子、例えば、TL11およびTL12において行われることも可能である。
DSLファントムモード信号組み合わせデバイスの或る実施形態において、結合デバイスCP31、CP32、CT31、およびCT32はすべて、それぞれ、第1のコイルLL11、LL21、LT11、およびLT21のダウン端子と第2のコイルLL12、LL22、LT12、およびLT22のアップ端子の間の接続点に過ぎない。その場合、第3のDSL線路DM3の第1の導線が、接続点CP31に接続される一方で、第3のDSL線路DM3の第2の導線が、接続点CP32に接続される。
或る好ましい実施形態において、結合デバイスCP31、CP32、CT31、およびCT32のいずれかが、それぞれ、第1のコイルLL11、LL21、LT11、およびLT21のダウン端子と第2のコイルLL12、LL22、LT12、およびLT22のアップ端子の間の高周波数HFフィルタ結合であることが可能である。
その場合、第3のDSL線路DM3の第1の導線が、高周波数HFフィルタ結合CP31に接続される一方で、第3のDSL線路DM3の第2の導線が、高周波数HFフィルタ結合CP32に接続される。
シリアルファントム注入の欠点は、POTS信号が、ファントム注入モジュールPBoxのサブスクライバ側、すなわち、DSL伝送線路P1およびP2の上でしか追加され得ないことである。したがって、PBoxロケーションにおいてPOTSが利用可能ではない場合、再配線が要求される。パラレルファントム注入では、POTS信号は、ファントム注入モジュールPBoxの前、または後で、すなわち、DSL線路DM1およびDM2の上で、またはDSL伝送線路P1およびP2の上で追加されることが可能である。
パラレルファントム注入の欠点は、ファントム注入モジュールPBoxと線路終端LTボードの間の距離であり得る。長い距離は、上流USおよび下流DSにおけるDSLファントムモード信号組み合わせデバイスのパフォーマンスに影響を及ぼす、パラレルファントム注入に関するSTUBまたはブリッジドタップを生じさせる可能性がある。
パラレルファントム注入にコモンモードコイルまたはコモンモードローパスフィルタを追加することが、この問題の可能性を解決する。
シリアルファントム注入の場合、STUBもブリッジドタップも生じない。
パラレルファントム注入およびシリアルファントム注入の別の起こりうる欠点が、特にDSL周波数帯域に関して、中央局COにおいてPOTSボードに向かう差動ペアに関して高いコモンモードインピーダンスパスを有することが要求されることである。
すべてのスプリッタがこの要件を遵守するわけではないが、この問題の可能性は、ローパスコモンモードフィルタ(例えば、コモンモードコイル)を追加することによって、中央局COにおけるスプリッタにおいて解決されることが可能である。
しかし、より良いソリューションは、DSLファントムモード信号組み合わせデバイスのファントム注入回路と一緒に、ファントム注入モジュールPBox内にコモンモードフィルタコイルを追加することである。このようにして、中央局COのスプリッタおよびボイスカードもまた、そのままであることが可能であり、交換されることが要求されない。他方、DSLファントムモード信号組み合わせデバイスのパフォーマンスが大幅に改善する。
この改善の或る実施形態が、図1に示されるパラレルファントム注入に関連して図3に示される。第1のペアの第1のコイルLL11のアップ端子TL11が、第1のフィルタコイルLF11を介してDSL線路DM1の第1の導線に電気的に結合され、さらに第1のペアの第2のコイルLL12のダウン端子TL12が、第2のフィルタコイルLF12を介してDSL線路DM1の第2の導線に電気的に結合される。第1のフィルタコイルLF11と第2のフィルタコイルLF12は、磁気的に結合され、さらに第1のフィルタコイルLF11と第2のフィルタコイルLF12はともに、アップ端子がDSL線路DM1に接続される。同様に、第2のペアの第1のコイルLL21のアップ端子TL21が、第3のフィルタコイルLF21を介してDSL線路DM2の第1の導線に電気的に結合され、さらに第2のペアの第2のコイルLL22のダウン端子TL22が、第4のフィルタコイルLF22を介してDSL線路DM2の第2の導線に電気的に結合される。第3のフィルタコイルLF21と第4のフィルタコイルLF22は、磁気的に結合され、さらに第3のフィルタコイルLF21と第4のフィルタコイルLF22はともに、アップ端子がDSL線路DM2に接続される。
ファントム線路DM3の、その他のDSL線路DM1およびDM2に対するインピーダンスに関する起こりうる差を解決するために、図1または図3のパラレルファントム注入に以下の改良が加えられることが可能である。
図4に示されるとおり、磁気的に結合された2つのコイルLM12およびLM21がDSL線路DM3において追加される。より詳細には、コイルLM12が、DSL線路DM3の第1の導線と第2の導線の間に結合される一方で、コイルLM12に磁気的に結合された第2のコイルLM21が、結合デバイスCP31と結合デバイスCP32の間に結合される。
LM12およびLM21を介したこの磁気的な結合のため、DSL線路DM3は、DSL線路DM1およびDM2とは異なるインピーダンスを、これらの線路上のDSL信号の伝送を妨げることなしに示すことが可能である。
DSL信号のアナログフロントエンドが、接続された伝送線路の特性インピーダンスに近いインピーダンスを有する場合に、最良の伝送パフォーマンスが実現される。本発明は、既存の伝送設備を利用するので、このことは、第1の伝送線路P1に接続されたDSL線路DM1、および第2の伝送線路P2に接続されたDSL線路DM2に関してしか実現されない。第3のDSL線路DM3の信号は、第1の伝送線路P1と第2の伝送線路P2によって一緒に形成されるファントムペアに転送され、さらに、この場合、使用されるケーブルと関係する異なる特性インピーダンスに遭遇する。
このファントムペアのパフォーマンスを向上させるのに、インピーダンス変換が必要である。この目的で、追加の変成器が、既存のアナログフロントエンドインピーダンスを正しいファントムモードインピーダンスに変換する。この変成器に対する結合は、DCであることも、ACであることも可能であり、したがって、ハイパスフィルタを含むことも、含まないことも可能である。
パラレルファントム注入において適用される前述のローパスフィルタLF11/LF12、LF21/LF22は、STUBと、ボイスカードに向かうコモンモードインピーダンスの両方の問題を解決しさえする。
シリアルファントム注入の場合、普通の従来の電話POTS信号が、図2の改良形態を表す図5に示されるとおり、POTS線路POTS1およびPOTS2をDSL伝送線路P1およびP2にそれぞれ結合するPOTS端子に接続されたペアのコイルLP11、LP12、およびLP21、LP22を介してDSL伝送線路P1およびP2に注入されることが可能である。
より詳細には、コイルLP11が、第1のPOTS線路POTS1の第1の導線に接続された第1の端子と、コイルLL11の第1の端子TL11に接続された第2の端子とを有し、さらに、コイルLP11に磁気的に結合された別のコイルLP12が、第1のPOTS線路POTS1の第2の導線に接続された第1の端子と、コイルLL12の第1の端子TL12に接続された第2の端子とを有する。同様に、コイルLP21が、第2のPOTS線路POTS2の第1の導線に接続された第1の端子と、コイルLL21の第1の端子TL21に接続された第2の端子とを有し、さらに、コイルLP21に磁気的に結合された別のコイルLP22が、第2のPOTS線路POTS2の第2の導線に接続された第1の端子と、コイルLL22の第1の端子TL22に接続された第2の端子とを有する。
これらのペアのコイルLP11、LP12、およびLP21、LP22のため、POTS線路POTS1およびPOTSは、それぞれ、DSL伝送線路P1およびP2に、これらの線路上で伝送されるDSL信号を妨げることなしに結合されることが可能である。
このローパスコモンモードフィルタを用いて、POTS信号は、少なくともDSL帯域内で、高いインピーダンス条件で、したがって、DSL信号を妨げずに、伝送線路P1およびP2に結合されることが可能である。
最後の注記として、本発明の実施形態は、機能ブロックの観点から以上に説明される。前段で与えられるこれらのブロックの機能上の説明から、電子デバイスを設計する分野の業者には、これらのブロックの実施形態が、よく知られた電子構成要素を用いてどのように製造することができるかは、明白であろう。このため、これらの機能ブロックの内容の詳細なアーキテクチャは、与えられていない。
本発明の原理は、特定の装置に関連して前段で説明されてきたが、この説明は、単に例として行われているに過ぎず、添付の特許請求の範囲において規定される本発明の範囲を限定するものではないことを明確に理解されたい。

Claims (14)

  1. 第1のデジタル加入者線DSLポート(DM1)上、第2のDSLポート(DM2)上、および第3のDSLポート(DM3)上の第1のデジタル加入者線DSL通信信号を第1のデジタル加入者線DSL伝送線路(P1)上、および第2のDSL伝送線路(P2)上の第2のデジタル加入者線DSL通信信号に変換するように構成されたデジタル加入者線DSLファントムモード信号組み合わせデバイスであって、
    前記第1のDSLポート(DM1)および前記第1のDSL伝送線路(P1)が電気的に結合された、直列結合された第1のコイル(LL11)および第2のコイル(LL12)の第1のペア(LL11、LL12)と、
    前記第2のDSLポート(DM2)および前記第2のDSL伝送線路(P2)が電気的に結合された、直列結合された第1のコイル(LL21)および第2のコイル(LL22)の第2のペア(LL21、LL22)と
    を備えること、
    前記第3のDSLポート(DM3)が、前記第1のペアの第1のコイル(LL11)と第2のコイル(LL12)の間の第1の結合手段(CP31)、および前記第2のペアの第1のコイル(LL21)と第2のコイル(LL22)の間の第2の結合手段(CP32)に結合されること、
    前記DSLファントムモード信号組み合わせデバイスが、通信交換機の線路終端LTボードから遠隔に配置され及び前記第1のDSLポート(DM1)、前記第2のDSLポート(DM2)、前記第3のDSLポート(DM3)、前記第1のDSL伝送線路(P1)、および前記第2のDSL伝送線路(P2)にそれぞれが関連付けられた少なくとも5つの端子を備えたファントム注入モジュール(PBox)に組み込まれること、および、
    前記第1のDSLポート(DM1)、前記第2のDSLポート(DM2)、および前記第3のDSLポート(DM3)が、柔軟に、前記線路終端LTボードの別々のポートに接続されること
    を特徴とする、DSLファントムモード信号組み合わせデバイス。
  2. 前記ファントム注入モジュール(PBox)が、通信交換機の主配線盤MDFに関連付けられること、およ
    記第1のDSL伝送線路(P1)、および前記第2のDSL伝送線路(P2)が、柔軟に、前記主配線盤MDFの端子に接続されること
    を特徴とする、請求項1に記載のDSLファントムモード信号組み合わせデバイス。
  3. 前記第1のペア(LL11、LL12)の第1の直列結合されたコイル(LL11)および第2の直列結合されたコイル(LL12)が、磁気的に結合され、
    前記第1のペア(LL11、LL12)の第1のコイル(LL11)の第1の端子(TL11)が、前記第1のDSL伝送線路(P1)の第1の導線に接続され、
    前記第1のペア(LL11、LL12)の第2のコイル(LL12)の第1の端子(TL12)が、前記第1のDSL伝送線路(P1)の第2の導線に接続され、さらに
    前記第1の結合手段(CP31)が、前記第3のDSLポート(DM3)の第1の導線、前記第1のペア(LL11、LL12)の第1のコイル(LL11)の第2の端子、および前記第1のペア(LL11、LL12)の第2のコイル(LL12)の第2の端子に接続されること、および
    前記第2のペア(LL21、LL22)の第1の直列結合されたコイル(LL21)および第2の直列結合されたコイル(LL22)が、磁気的に結合され、
    前記第2のペア(LL21、LL22)の第1のコイル(LL21)の第1の端子(TL21)が、前記第2のDSL伝送線路(P2)の第1の導線に接続され、
    前記第2のペア(LL21、LL22)の第2のコイル(LL22)の第1の端子(TL22)が、前記第2のDSL伝送線路(P2)の第2の導線に接続され、さらに
    前記第2の結合手段(CP32)が、前記第3のDSLポート(DM3)の第2の導線、前記第2のペア(LL21、LL22)の第1のコイル(LL21)の第2の端子、および前記第2のペア(LL21、LL22)の第2のコイル(LL22)の第2の端子に接続されること
    を特徴とする、請求項1に記載のDSLファントムモード信号組み合わせデバイス。
  4. 前記DSLファントムモード信号組み合わせデバイスが、
    磁気的に結合されている直列結合された第3の(LT11)コイルおよび第4の(LT12)コイルの第3のペア(LT11、LT12)であって、前記第3のペア(LT11、LT12)の第3のコイル(LT11)の第1の端子(TT11)が、前記第1のDSLポート(DM1)の第1の導線に接続され、前記第3のペア(LT11、LT12)の第4のコイル(LT12)の第1の端子(TT12)が、前記第1のDSLポート(DM1)の第2の導線に接続され、前記第3のペア(LT11、LT12)の第3のコイル(LT11)の第2の端子が、第3の結合手段(CT31)を介して前記第3のペア(LT11、LT12)の第4のコイル(LT12)の第2の端子に電気的に結合される、第3のコイル(LT11)および第4のコイル(LT12)の第3のペア(LT11、LT12)と、
    磁気的に結合されている直列結合された第3の(LT21)コイルおよび第4の(LT22)コイルの第4のペア(LT21、LT22)であって、前記第4のペア(LT21、LT22)の第3のコイル(LT21)の第1の端子(TT21)が、前記第2のDSLポート(DM2)の第1の導線に接続され、前記第4のペア(LT21、LT22)の第4のコイル(LT22)の第1の端子(TT22)が、前記第2のDSLポート(DM2)の第2の導線に接続され、前記第4のペア(LT21、LT22)の第3のコイル(LT21)の第2の端子が、第4の結合手段(CT32)を介して前記第4のペア(LT21、LT22)の第4のコイル(LT22)の第2の端子に電気的に結合される、第3のコイル(LT21)および第4のコイル(LT22)の第4のペア(LT21、LT22)と
    をさらに備え、
    前記第3のペア(LT11、LT12)の第3のコイル(LT11)および第4のコイル(LT12)が、前記第1のペア(LL11、LL12)の第1のコイル(LL11)および第2のコイル(LL12)に磁気的に結合され、前記第4のペア(LT21、LT22)の第3のコイル(LT21)および第4のコイル(LT22)が、前記第2のペア(LL21、LL22)の第1のコイル(LL21)および第2のコイル(LL22)に磁気的に結合されること
    を特徴とする、請求項に記載のDSLファントムモード信号組み合わせデバイス。
  5. 前記第1のペア(LL11、LL12)の第1のコイル(LL11)の第1の端子(TL11)が、前記第1のDSLポート(DM1)の第1の導線に電気的に結合され、前記第1のペア(LL11、LL12)の第2のコイル(LL12)の第1の端子(TL12)が、前記第1のDSLポート(DM1)の第2の導線に電気的に結合されること、および
    前記第2のペア(LL21、LL22)の第1のコイル(LL21)の第1の端子(TL21)が、前記第2のDSLポート(DM2)の第1の導線に電気的に結合され、前記第2のペア(LL21、LL22)の第2のコイル(LL22)の第1の端子(TL22)が、前記第2のDSLポート(DM2)の第2の導線に電気的に結合されること
    を特徴とする、請求項に記載のDSLファントムモード信号組み合わせデバイス。
  6. 前記第1のペア(LL11、LL12)の第1のコイル(LL11)の第1の端子(TL11)が、第1のフィルタコイル(LF11)を介して前記第1のDSLポート(DM1)の第1の導線に電気的に結合され、前記第1のペア(LL11、LL12)の第2のコイル(LL12)の第1の端子(TL12)が、第2のフィルタコイル(LF12)を介して前記第1のDSLポート(DM1)の第2の導線に電気的に結合され、前記第1のフィルタコイル(LF11)と前記第2のフィルタコイル(LF12)が磁気的に結合されること、および
    前記第2のペア(LL21、LL22)の第1のコイル(LL21)の第1の端子(TL21)が、第3のフィルタコイル(LF21)を介して前記第2のDSLポート(DM2)の第1の導線に電気的に結合され、前記第2のペア(LL21、LL22)の第2のコイル(LL22)の第1の端子(TL22)が、第4のフィルタコイル(LF22)を介して前記第2のDSLポート(DM2)の第2の導線に電気的に結合され、前記第3のフィルタコイル(LF21)と前記第4のフィルタコイル(LF22)が磁気的に結合されること
    を特徴とする、請求項に記載のDSLファントムモード信号組み合わせデバイス。
  7. 前記DSLファントムモード信号組み合わせデバイスが、
    磁気的に結合された第5の(LP11)コイルおよび第6の(LP12)コイルの第5のペア(LP11、LP12)であって、前記第5のペア(LP11、LP12)の前記第5のコイル(LP11)が、第1のPOTS線路(POTS1)の第1の導線に接続された第1の端子、および前記第1のペア(LL11、LL12)の第1のコイル(LL11)の前記第1の端子(TL11)に接続された第2の端子を有し、前記第5のペア(LP11、LP12)の前記第6のコイル(LP12)が、前記第1のPOTS線路(POTS1)の第2の導線に接続された第1の端子、および前記第1のペア(LL11、LL12)の第2のコイル(LL12)の前記第1の端子(TL12)に接続された第2の端子を有する、第5のコイル(LP11)および第6のコイル(LP12)の第5のペア(LP11、LP12)と、
    磁気的に結合された第5の(LP21)コイルおよび第6の(LP22)コイルの第6のペア(LP21、LP22)であって、前記第6のペア(LP21、LP22)の前記第5のコイル(LP21)が、第2のPOTS線路(POTS2)の第1の導線に接続された第1の端子、および前記第2のペア(LL21、LL22)の第1のコイル(LL21)の前記第1の端子(TL21)に接続された第2の端子を有し、前記第6のペア(LP21、LP22)の前記第6のコイル(LP22)が、前記第2のPOTS線路(POTS2)の第2の導線に接続された第1の端子、および前記第2のペア(LL21、LL22)の第2のコイル(LL22)の前記第1の端子(TL22)に接続された第2の端子を有する、第5のコイル(LP21)および第6のコイル(LP22)の第6のペア(LP21、LP22)と
    をさらに備えること
    を特徴とする、請求項に記載のDSLファントムモード信号組み合わせデバイス。
  8. 前記第3のDSLポート(DM3)の第1の導線が、第5のコイル(LM12)を介して前記第3のDSLポートの第2の導線に結合されること、
    前記第1の結合手段(CP31)が、第6のコイル(LM21)を介して前記第2の結合手段(CP32)に結合されること、および
    前記第5のコイル(LM12)と前記第6のコイル(LM21)が磁気的に結合されること
    を特徴とする、請求項に記載のDSLファントムモード信号組み合わせデバイス。
  9. 前記第1の結合手段(CP31)が、前記第3のDSLポート(DM3)の第1の導線、前記第1のペア(LL11、LL12)の第1のコイル(LL11)の第2の端子、および前記第1のペア(LL11、LL12)の第2のコイル(LL12)の第2の端子の間の接続点であること、および
    前記第2の結合手段(CP32)が、前記第3のDSLポート(DM3)の第2の導線、前記第2のペア(LL21、LL22)の第1のコイル(LL21)の第2の端子、および前記第2のペア(LL11、LL12)の第2のコイル(LL22)の第2の端子の間の接続点であること
    を特徴とする、請求項に記載のDSLファントムモード信号組み合わせデバイス。
  10. 前記第1の結合手段(CP31)が、前記第3のDSLポート(DM3)の第1の導線、前記第1のペア(LL11、LL12)の第1のコイル(LL11)の第2の端子、および前記第1のペア(LL11、LL12)の第2のコイル(LL12)の第2の端子の間の高周波数帯域通過結合であること、および
    前記第2の結合手段(CP32)が、前記第3のDSLポート(DM3)の第2の導線、前記第2のペア(LL21、LL22)の第1のコイル(LL21)の第2の端子、および前記第2のペア(LL11、LL12)の第2のコイル(LL22)の第2の端子の間の高周波数帯域通過結合であること
    を特徴とする、請求項に記載のDSLファントムモード信号組み合わせデバイス。
  11. 前記ファントム注入モジュール(PBox)が、カスタマ構内設備CPEの近くに配置されること、および
    前記第1のDSLポート(DM1)、前記第2のDSLポート(DM2)、および前記第3のDSLポート(DM3)が、前記カスタマ構内設備CPEに接続されること
    を特徴とする、請求項1に記載のDSLファントムモード信号組み合わせデバイス。
  12. 複数のDSLファントムモード信号組み合わせデバイスを収容するように構成されたファントム注入モジュール(PBox)内に配置されることを特徴とする、請求項1に記載のDSLファントムモード信号組み合わせデバイス。
  13. 前記第1のDSL伝送線路(P1)と前記第2のDSL伝送線路(P2)が、別個の長距離通信線路に接続されることを特徴とする、請求項1に記載のDSLファントムモード信号組み合わせデバイス。
  14. 前記第1のDSL伝送線路(P1)上、および前記第2のDSL伝送線路(P2)上のDSL通信信号が、デジタル加入者線DSL情報、および普通の従来の電話システムPOTS情報を備える信号であること、
    前記第1のDSLポート(DM1)上、および前記第2のDSLポート(DM2)上のDSL通信信号が、デジタル加入者線DSL情報、および普通の従来の電話システムPOTS情報を備える信号であること、および
    前記第3のDSLポート(DM3)上のDSL通信信号が、デジタル加入者線DSL情報を備える信号であること
    を特徴とする、請求項1に記載のDSLファントムモード信号組み合わせデバイス。
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