JP5667425B2 - 断熱材選択支援システム、断熱材選択支援方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

断熱材選択支援システム、断熱材選択支援方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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本発明は、建築物の断熱材の選択を支援するための技術に関する。
建築物の壁や床等には断熱材が用いられる。断熱材は、その厚さが厚いほど断熱効果が向上するが、多くの空間を占めるようになるとともに費用がかさんでしまう。また、断熱材には複数の種類があり、それぞれで熱伝導率が異なる。そのため、同じ断熱効果を得るために必要となる厚さが断熱材毎に異なる。したがって、建築物を設計する際には、要求される断熱の効果に応じて断熱材の種類及び厚さを適切に選択する必要がある。
建築物の断熱性能を評価する指標として、熱損失係数(Q値)、夏期日射取得係数(μ値)がある。熱損失係数と夏期日射取得係数は、床・壁・天井・開口部などの外気に面している部分などから外部へ逃げる熱の量を表す。建築物を設計する際には、所望のQ値及びμ値を満たすように設計することがある。具体的には、床や壁などに用いられる断熱材の厚さや開口部を指定することによってQ値及びμ値を算出することを繰り返し、所望のQ値及びμ値が得られるような断熱材の厚さや開口部を取得していた。また、建築物に必要な部材のうち断熱材以外の部材については、自動的に必要な量を決定する支援装置が提案されている(例えば特許文献1)。
特開2005−056248号公報
断熱材と開口部の種類は豊富である。また、建築物の壁や天井のように位置毎に断熱材の種類を変えることも可能である。そのため、一つの建築物を設計する際に、所望のQ値及びμ値を満たすように断熱材の種類及び厚さや開口部の種類を適切に選択する作業には、多くの時間とコストが費やされていた。
上記事情に鑑み、本発明は、建築物の断熱材や開口部の選択をより容易にするための技術を提供することを目的としている。
本発明の一態様は、断熱材選択支援システムであって、断熱材の種類毎に断熱材の性能を記憶する断熱材情報記憶部と、建築物の構造に関する情報と、前記建築物の断熱性能を表す値と、について使用者による選択結果を受け付け、前記断熱材情報記憶部に記憶される前記断熱材の性能に基づいて、前記断熱性能を満たすように、前記構造に関する情報に応じた建築物の各部位に用いられる断熱材の種類及び厚さを表す断熱材仕様を取得する厚さ取得部と、前記厚さ取得部によって取得された前記断熱材仕様を表示するためのデータを生成して出力する表示データ生成部と、を備え、前記厚さ取得部は、前記建築物の各部位に用いられる前記断熱材の厚さに関する条件をさらに受け付け、前記断熱性能及び前記条件を満たすように、前記断熱材仕様を取得し、前記断熱材の厚さに関する条件は、前記建築物の各部位に用いられる断熱材の厚さの比である
本発明の一態様は、上記の断熱材選択支援システムであって、前記厚さ取得部は、異なる複数の断熱材仕様を取得し、前記表示データ生成部は、前記異なる複数の断熱材仕様を表示するためのデータを生成する。
本発明の一態様は、上記の断熱材選択支援システムであって、前記断熱材仕様について使用者による選択結果を受け付け、選択結果に基づいて前記建築物の断熱性能を表す値を取得する断熱性能取得部をさらに備え、前記表示データ生成部は、前記断熱性能取得部によって取得された前記建築物の断熱性能を表示するためのデータを生成する。
本発明の一態様は、断熱材の種類毎に断熱材の性能を記憶する断熱材情報記憶部を備える断熱材選択支援システムが行う断熱材選択支援方法であって、前記断熱材選択支援システムが、建築物の構造に関する情報と、前記建築物の断熱性能を表す値と、について使用者による選択結果を受け付け、前記断熱材情報記憶部に記憶される前記断熱材の性能に基づいて、前記断熱性能を満たすように、前記構造に関する情報に応じた建築物の各部位に用いられる断熱材の種類及び厚さを表す断熱材仕様を取得する厚さ取得ステップと、前記断熱材選択支援システムが、前記厚さ取得ステップによって取得された前記断熱材仕様を表示するためのデータを生成して出力する表示データ生成ステップと、を有し、前記断熱材選択支援システムが、前記厚さ取得ステップにおいて、前記建築物の各部位に用いられる前記断熱材の厚さに関する条件をさらに受け付け、前記断熱性能及び前記条件を満たすように、前記断熱材仕様を取得し、前記断熱材の厚さに関する条件は、前記建築物の各部位に用いられる断熱材の厚さの比である
本発明の一態様は、断熱材の種類毎に断熱材の性能を記憶する断熱材情報記憶部を備えるコンピュータに対し、建築物の構造に関する情報と、前記建築物の断熱性能を表す値と、について使用者による選択結果を受け付け、前記断熱材情報記憶部に記憶される前記断熱材の性能に基づいて、前記断熱性能を満たすように、前記構造に関する情報に応じた建築物の各部位に用いられる断熱材の種類及び厚さを表す断熱材仕様を取得する厚さ取得ステップと、前記厚さ取得ステップによって取得された前記断熱材仕様を表示するためのデータを生成して出力する表示データ生成ステップと、を実行させ、前記厚さ取得ステップにおいて、前記建築物の各部位に用いられる前記断熱材の厚さに関する条件をさらに受け付け、前記断熱性能及び前記条件を満たすように、前記断熱材仕様を取得させ、前記断熱材の厚さに関する条件は、前記建築物の各部位に用いられる断熱材の厚さの比であるコンピュータプログラムである。
本発明により、建築物の断熱材の選択をより容易にすることが可能となる。
断熱材選択支援システムのシステム構成を表すシステム構成図である。 断熱材選択支援装置の機能構成を表す概略ブロック図である。 窓情報テーブルの具体例を表す図である。 ドア情報テーブルの具体例を表す図である。 基準値テーブルの具体例を表す図である。 断熱材情報テーブルの具体例を表す図である。 トップページの表示例を表す図である。 厚さ表示ページの表示例を表す図である。 断熱材選択支援システムの変形例において表示されるトップページの具体例を表す図である。
図1は、断熱材選択支援システム100のシステム構成を表すシステム構成図である。断熱材選択支援システム100は、建築物に使用される断熱材を所定の基準に従って選択する際に用いられるシステムである。より具体的には、断熱材選択支援システム100は、建築物の構造に関する情報と、建築物の断熱性能を表す値とを使用者に選択させる。そして、断熱材選択支援システム100は、選択された断熱性能を満たすように、選択された構造に関する情報に応じた建築物の各部位に用いられる断熱材の種類及び厚さを取得し、使用者に通知する。
以下の説明における建築物とは、一般的な住宅であっても良いし、アパートやマンション等の集合住宅であっても良いし、オフィス用のビルであっても良いし、その他の建物であっても良い。断熱材選択支援システム100は、端末装置200及び断熱材選択支援装置300を備える。断熱材選択支援システム100に設けられる端末装置200の台数は1台であっても良いし複数台であっても良い。端末装置200と断熱材選択支援装置300とは、ネットワーク400を介して通信可能に接続される。端末装置200は、断熱材選択支援装置300にアクセスし、必要なデータの送信を要求する。断熱材選択支援装置300は、要求されたデータを表示するための表示データを生成し、要求元である端末装置200へ送信する。端末装置200は、表示データを受信して画面に表示する。以下、断熱材選択支援システム100の各装置について説明する。
端末装置200は、パーソナルコンピュータやスマートフォンやPDA(Personal Digital Assistant)や携帯電話機等の、通信機能を有した情報処理装置である。端末装置200は、画像を表示するための画像表示装置と、使用者が命令や値を入力するための入力装置とを備える。画像表示装置は、例えばCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の装置である。入力装置は、例えばキーボード、ポインティングデバイス(マウス、タブレット等)、ボタン、タッチパネル等の装置である。
端末装置200は、断熱材選択支援装置300にアクセスして表示データを受信するための機能を備える。このような機能はどのように実現されても良い。例えば、専用のアプリケーションとして端末装置200に実装されても良いし、WEBブラウザとして端末装置200に実装されても良い。本実施形態では、端末装置200は、WEBブラウザの実行によって断熱材選択支援装置300に対し表示データを要求し、受信した表示データを表示する。ただし、断熱材選択支援システム100の構成は、このような構成に限定されない。
次に、図2は、断熱材選択支援装置300の機能構成を表す概略ブロック図である。断熱材選択支援装置300は、メインフレームやワークステーションやパーソナルコンピュータなどの情報処理装置を用いて構成される。断熱材選択支援装置300は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備える。断熱材選択支援装置300は、断熱材選択支援プログラムを実行する。断熱材選択支援装置300は、上記プログラムの実行によって、通信部301、表示データ生成部302、窓情報記憶部303、ドア情報記憶部304、基準値記憶部305、断熱材情報記憶部306、厚さ取得部307、熱損失係数取得部308を備える装置として機能する。なお、断熱材選択支援装置300の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されても良い。
通信部301は、ネットワーク400を介して端末装置200との間でデータの送受信を行う。例えば、通信部301は、表示データの要求を表す要求データを端末装置200から受信する。また、通信部301は、表示データ生成部302によって生成された表示データを、表示データの要求元である端末装置200へ送信する。
表示データ生成部302は、端末装置200からの要求データに応じて表示データを生成する。そして、表示データ生成部302は、通信部301及びネットワーク400を介して、要求データの送信元である端末装置200に対し表示データを送信する。例えば、表示データ生成部302は、HTTP(HyperText Transfer Protocol)で端末装置200とデータの送受信を行う。より具体的には、表示データ生成部302は、HTTPに基づいた要求データを端末装置200から受信し、要求データに応じたHTML(HyperText Markup Language)ファイルを表示データとして生成する。表示データ生成部302は、表示データを生成する際に、建築物の各部位(床、基礎、壁、天井、屋根など)の断熱材の種類及びその厚さが必要となった場合には、受信された要求データのうち断熱材の種類及び厚さを取得するために必要となる情報を厚さ取得部307へ送信し、厚さ取得部307から断熱材の種類及び厚さを取得する。表示データ生成部302は、表示データを生成する際に、熱損失係数の値が必要となった場合には、受信された要求データのうち熱損失係数を取得するために必要となる情報を熱損失係数取得部308へ送信し、熱損失係数取得部308から熱損失係数を取得する。そして、表示データ生成部302は、表示データとしてHTMLファイルを端末装置200へ送信する。
窓情報記憶部303は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置である。窓情報記憶部303は、窓情報テーブルを予め記憶する。窓情報テーブルは、建築物に用いられる窓に関する情報を表すテーブルである。
ドア情報記憶部304は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置である。ドア情報記憶部304は、ドア情報テーブルを予め記憶する。ドア情報テーブルは、建築物に用いられるドアに関する情報を表すテーブルである。
基準値記憶部305は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置である。基準値記憶部305は、基準値テーブルを予め記憶する。基準値テーブルは、各地域区分における熱損失係数などの基準値を表すテーブルである。
断熱材情報記憶部306は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置である。断熱材情報記憶部306は、断熱材情報テーブルを予め記憶する。断熱材情報テーブルは、建築物に用いられる断熱材に関する情報を表すテーブルである。
厚さ取得部307は、表示データ生成部302から受信した情報と断熱材情報テーブルとに基づいて、建築物の各部位の断熱材の種類及びその厚さを取得する。そして、厚さ取得部307は、各部位の断熱材の種類及び厚さを表示データ生成部302に送信する。
熱損失係数取得部308は、表示データ生成部302から受信した情報と断熱材情報テーブルとに基づいて熱損失係数を取得する。そして、熱損失係数取得部308は、取得した熱損失係数を表示データ生成部302に送信する。
図3は、窓情報テーブルの具体例を表す図である。窓情報テーブルは、“窓の種類”の項目の値と、“付属部材”の項目の値と、“日射侵入率”の項目の値と、“熱貫流率”の項目の値と、“部位別熱損失量”の項目の値と、を対応付けたテーブルである。窓情報テーブルは、各窓の種類と付属部材との組み合わせ毎に、日射侵入率と熱貫流率と部位別熱損失量を表す。例えば、“a1”という種類の窓に対してレースカーテンを付属部材として用いた場合には、日射侵入率は“b11”であり熱貫流率は“c11”であり部位別熱損失量は“x11”である。
“窓の種類”の項目の値は、建築物の開口部に設置される窓の種類を表す。例えば、“窓の種類”の値として、“a1”、“a2”等の値がある。より具体的な例としては、“窓の種類”の項目の値として、窓の製品名や型番などが設定されても良い。“付属部材”の項目の値は、建築物の開口部に設置される窓以外の部材の種類を表す。“付属部材”の項目の値は、例えば“なし”と、“レースカーテン”と、“内付ブラインド”と、“障子”と、“外付ブラインド”と、のいずれかである。“日射侵入率”の項目の値は、窓に入射した日射熱が、室内側へ流入する割合を表す。“熱貫流率”の項目の値は、熱の伝わりやすさを表す。“部位別熱損失量”の項目の値は、窓を通じて損失される熱量を表す。
図4は、ドア情報テーブルの具体例を表す図である。ドア情報テーブルは、“ドアの種類”の項目の値と、“熱貫流率”の項目の値と、“部位別熱損失量”を対応付けたテーブルである。ドア情報テーブルは、ドアの種類毎に熱貫流率及び“部位別熱損失量”を表す。例えば、“d1”という種類のドアを用いた場合には、熱貫流率は“e1”であり、部位別熱損失量は“y1”である。“ドアの種類”の項目の値は、建築物の開口部に設置されるドアの種類を表す。例えば、“ドアの種類”の値として、“d1”、“d2”等の値がある。より具体的な例としては、“ドアの種類”の項目の値として、ドアの製品名や型番などが設定されても良い。“部位別熱損失量”の項目の値は、ドアを通じて損失される熱量を表す。
図5は、基準値テーブルの具体例を表す図である。基準値テーブルは、“地域区分”の項目の値と、“熱損失係数基準値”の項目の値と、“夏期日射取得係数基準値”の項目の値と、を対応付けたテーブルである。“地域区分”の項目は、建築物が建てられる土地の地域の区分を表す。“地域区分”の項目の値は、例えば住宅の次世代省エネルギー基準において、日本全国の気象条件に応じて5つに分けられた断熱性能地域区分の値(I,II,III,IV,V)であっても良い。“熱損失係数基準値”の項目の値は、各地域区分に建てられる建築物が所定の基準を満たすために必要となる熱損失係数の値を表す。例えば、所定の基準が次世代省エネルギー基準である場合には、図5に示されるような各地域区分に対応する熱損失係数基準値よりも熱損失係数(Q値)が小さいことが要求される。“夏期日射取得係数基準値”の項目の値は、各地域区分に建てられる建築物が所定の基準を満たすために必要となる夏期日射取得係数の値を表す。例えば、所定の基準が次世代省エネルギー基準である場合には、図5に示されるような各地域区分に対応する夏期日射取得係数基準値よりも夏期日射取得係数(μ値)が小さいことが要求される。
図6は、断熱材情報テーブルの具体例を表す図である。断熱材情報テーブルは、“断熱材”の項目の値と、“熱伝導率”の項目の値とを対応付けたテーブルである。“断熱材”の項目の値は、建築物に用いられる断熱材の種類の名称や型番を表す値である。“断熱材”の項目の値は、例えば“住宅用グラスウール断熱材”や“フェノバボード”や“硬質ウレタンフォーム保温板”や“押出法ポリスチレンフォーム保温材板”などである。“熱伝導率”は、各断熱材の熱伝導率を表す。なお、断熱材情報テーブルが有する値は、断熱材の断熱性能を表す値であればどのような値であっても良く、熱伝導率に限られない。
図7は、トップページの表示例を表す図である。トップページとは、断熱材選択支援サービスを受けようとする使用者の端末装置200に最初に表示される画面である。端末装置200は、使用者から断熱材選択支援サービスの開始指示が入力されると、トップページの要求データを断熱材選択支援装置300へ送信する。表示データ生成部302は、端末装置200からトップページの要求データを受信すると、トップページの表示データを端末装置200へ送信する。端末装置200は、断熱材選択支援装置300からトップページの表示データを受信すると、トップページの画面を表示する。
トップページには、熱損失係数(Q値)を取得するために必要となる条件の一部又は全部を入力するための枠が表示される。図7の例の場合には、トップページには、地域選択枠401、構造選択枠402、工法選択枠403、窓の種類選択枠404、付属部材選択枠405、日射侵入率入力枠406、窓熱貫流率入力枠407、ドアの種類選択枠408、ドア熱貫流率入力枠409、上部断熱工法選択枠410、下部断熱工法選択枠411、屋根勾配入力枠412、1階階高入力枠413、階間高入力枠414、2階階高入力枠415、1階床面積入力枠416、2階床面積入力枠417、屋根・壁比入力枠418、天井・壁比入力枠419、床・壁比入力枠420、基礎・壁比入力枠421、Q値入力枠422、Q値基準値表示枠423、μ値入力枠424、μ値基準値表示枠425、送信ボタン426が表示される。各枠への値の入力方法は、既存のどのような方法によって実現されても良い。例えば、枠に対して文字を直接入力する方法によって実現されても良いし、枠をクリックすることによって予め設定されている複数の選択肢が表示され、その中から使用者が一つの選択肢を選択するように構成されても良い。
地域選択枠401は、使用者が選択した地域区分の項目の値を入力するための枠である。構造選択枠402は、使用者が選択した構造の項目の値を入力するための枠である。“構造”の項目の値は、建築物を建築する際に用いられる工法を表す。“構造”の項目の値は、例えば“木造軸組工法”と、“枠組壁工法”と、のいずれかである。木造軸組工法は、柱、梁、桁、筋交いなど、木製の軸組で家の骨組みをつくる工法である。枠組壁工法は、階毎に独立した床パネルや壁パネルを積み上げ、パネルの空洞に断熱材を充填する工法である。
工法選択枠403は、使用者が選択した工法の項目の値を入力するための枠である。“工法”の項目の値は、建築物に対して断熱材を設置する際に用いられる工法を表す。“工法”の項目の値は、例えば“外張り”と、“充填”と、のいずれかである。“外張り”は外張り断熱工法を表す。外張り断熱工法は、柱及び梁の外側から断熱材で覆う工法である。“充填”は充填断熱工法を表す。充填断熱工法は、柱及び梁の間に断熱材を詰め込む工法である。
窓の種類選択枠404は、使用者が選択した窓の種類の項目の値を入力するための枠である。付属部材選択枠405は、使用者が選択した付属部材の項目の値を入力するための枠である。日射進入率入力枠406は、使用者が選択した窓の種類及び付属部材に応じた日射進入率の項目の値を入力するための枠である。窓熱貫流率入力枠407は、使用者が選択した窓の種類及び付属部材に応じた熱貫流率の項目の値を入力するための枠である。
ドアの種類選択枠408は、使用者が選択したドアの種類の項目の値を入力するための枠である。ドア熱貫流率入力枠409は、使用者が選択したドアの種類に応じた熱貫流率の項目の値を入力するための枠である。
上部断熱工法選択枠410は、使用者が選択した上部断熱工法の項目の値を入力するための枠である。“上部断熱工法”の項目の値は、建築物の上部に行われる断熱の工法を表す。“上部断熱工法”の項目の値は、例えば“屋根断熱”と、“天井断熱”と、のいずれかである。天井断熱とは、天井材に断熱材を敷き詰める断熱工法である。屋根断熱とは、屋根材に断熱材を敷き詰める断熱工法である。
下部断熱工法選択枠411は、使用者が選択した下部断熱工法の項目の値を入力するための枠である。“下部断熱工法”の項目の値は、建築物の下部に行われる断熱の工法を表す。“下部断熱工法”の項目の値は、例えば“床断熱”と、“基礎断熱”と、のいずれかである。床断熱とは、床材の下に断熱材を敷き詰める断熱工法である。基礎断熱とは、建築物の外周に面した基礎立ち上がりに板状の断熱材を施工する断熱工法である。
屋根勾配入力枠412は、使用者が選択した屋根勾配の項目の値を入力するための枠である。“屋根勾配”の項目の値は、建築物の屋根の勾配を表す。1階階高入力枠413は、使用者が選択した1階階高の項目の値を入力するための枠である。“1階階高”の項目の値は、建築物の1階部分の高さを表す。階間高入力枠414は、使用者が選択した階間高の項目の値を入力するための枠である。“階間高”の項目の値は、建築物の階間部分の高さを表す。2階階高入力枠415は、使用者が選択した2階階高の項目の値を入力するための枠である。“2階階高”の項目の値は、建築物の2階部分の高さを表す。1階床面積入力枠416は、使用者が選択した1階床面積の項目の値を入力するための枠である。“1階床面積”の項目の値は、建築物の1階部分の床面積を表す。2階床面積入力枠417は、使用者が選択した2階床面積の項目の値を入力するための枠である。“2階床面積”の項目の値は、建築物の2階部分の床面積を表す。
屋根・壁比入力枠418は、使用者が選択した屋根・壁比の項目の値を入力するための枠である。“屋根・壁比”の項目の値は、建築物の屋根部分の断熱材の厚さと壁部分の断熱材の厚さとの比を表す。例えば、“屋根・壁比”の値は、壁部分の断熱材の厚さを1としたときの屋根部分の断熱材の厚さを表す。天井・壁比入力枠419は、使用者が選択した天井・壁比の項目の値を入力するための枠である。“天井・壁比”の項目の値は、建築物の天井部分の断熱材の厚さと壁部分の断熱材の厚さとの比を表す。例えば、“天井・壁比”の値は、壁部分の断熱材の厚さを1としたときの天井部分の断熱材の厚さを表す。床・壁比入力枠420は、使用者が選択した床・壁比の項目の値を入力するための枠である。“床・壁比”の項目の値は、建築物の床部分の断熱材の厚さと壁部分の断熱材の厚さとの比を表す。例えば、“床・壁比”の値は、壁部分の断熱材の厚さを1としたときの床部分の断熱材の厚さを表す。基礎・壁比入力枠421は、使用者が選択した基礎・壁比の項目の値を入力するための枠である。“基礎・壁比”の項目の値は、建築物の基礎部分の断熱材の厚さと壁部分の断熱材の厚さとの比を表す。例えば、“基礎・壁比”の値は、壁部分の断熱材の厚さを1としたときの基礎部分の断熱材の厚さを表す。
Q値入力枠422は、使用者が選択したQ値の項目の値を入力するための枠である。“Q値”の項目の値は、使用者が指定する建築物の熱損失係数を表す。Q値基準値表示枠423は、地域選択枠401において選択されている地域区分に対応するQ値(熱損失係数)の基準値を表示する枠である。μ値入力枠424は、使用者が選択したμ値の項目の値を入力するための枠である。“μ値”の項目の値は、使用者が指定する建築物の夏期日射取得係数を表す。μ値基準値表示枠425は、地域選択枠401において選択されている地域区分に対応するμ値(夏期日射取得係数)の基準値を表示する枠である。送信ボタン426は、各枠401〜425に入力された値の全て又は一部とともに、厚さ表示ページを要求するための要求データを送信するためのボタンである。
端末装置200は、窓の種類選択枠404に窓の種類の項目の値が入力されると、又は、付属部材選択枠405に付属部材の項目の値が入力されると、入力された窓の種類の項目の値及び付属部材の項目の値とともに、日射侵入率及び窓熱貫流率の値を要求するための要求データを断熱材選択支援装置300へ送信する。表示データ生成部302は、窓情報テーブルを参照し、要求データとともに受信した窓の種類の項目の値及び付属部材の項目の値に対応する日射侵入率及び熱貫流率の値を読み出す。この処理によって読み出される熱貫流率の値は、窓熱貫流率の項目の値である。表示データ生成部302は、読み出した日射侵入率及び窓熱貫流率の各値を端末装置200へ送信する。端末装置200は、受信した日射侵入率及び窓熱貫流率の各値を、それぞれ日射進入率入力枠406及び窓熱貫流率入力枠407に表示する。端末装置200が行うこのような処理は、トップページの表示データであるHTMLファイルに予め定義されている。
端末装置200は、ドアの種類選択枠408にドアの種類の項目の値が入力されると、入力されたドアの種類の項目の値とともに、ドア熱貫流率の値を要求するための要求データを断熱材選択支援装置300へ送信する。表示データ生成部302は、ドア情報テーブルを参照し、要求データとともに受信したドアの種類の項目の値に対応する熱貫流率の値を読み出す。この処理によって読み出される熱貫流率の値は、ドア熱貫流率の項目の値である。表示データ生成部302は、読み出したドア熱貫流率の値を端末装置200へ送信する。端末装置200は、受信したドア熱貫流率の値をドア熱貫流率入力枠409に表示する。端末装置200が行うこのような処理は、トップページの表示データであるHTMLファイルに予め定義されている。
端末装置200は、地域選択枠401に地域区分の項目の値が入力されると、入力された地域区分の項目の値とともに、熱損失係数基準値及び夏期日射取得係数基準値を要求するための要求データを断熱材選択支援装置300へ送信する。表示データ生成部302は、基準値テーブルを参照し、要求データとともに受信した地域区分の項目の値に対応する熱損失係数基準値及び夏期日射取得係数基準値を読み出す。表示データ生成部302は、読み出した熱損失係数基準値及び夏期日射取得係数基準値を端末装置200へ送信する。端末装置200は、受信した熱損失係数基準値及び夏期日射取得係数基準値の各値を、それぞれQ値基準値表示枠423及びμ値基準値表示枠425に表示する。端末装置200が行うこのような処理は、トップページの表示データであるHTMLファイルに予め定義されている。
送信ボタン426が押下されると、端末装置200は、各枠401〜422及び424に入力された値とともに、厚さ表示ページを要求するための要求データを断熱材選択支援装置300へ送信する。また、端末装置200は、各選択枠401〜422及び424に入力された値を一時的に記憶する。送信ボタン426を押下した際のこのような処理は、トップページの表示データであるHTMLファイルに予め定義されている。厚さ取得部307は、要求データとともに受信した各値に基づいて、各部位に用いられる断熱材の種類及び厚さを取得する。表示データ生成部302は、断熱材の種類及び厚さを部位毎に表示する厚さ表示ページの表示データを生成する。そして、表示データ生成部302は、生成した表示データを端末装置200へ送信する。端末装置200は、受信した厚さ表示ページの表示データを表示する。
断熱材選択支援装置300が厚さ表示ページの表示データを生成する際の処理について説明する。表示データ生成部302は、端末装置200から、使用者によって指定されたQ値(Q値入力枠422の値)の条件と、使用者によって部位毎に指定された断熱材の厚さの比の条件(屋根・壁比入力枠418、天井・壁比入力枠419、床・壁比入力枠420、基礎・壁比入力枠421の値)と、使用者によって指定された建築物に関する条件(他の各枠の値)とを受信する。表示データ生成部302は、これらの条件を厚さ取得部307に送信し、これら全ての条件を満たすように断熱材の種類及び厚さを部位毎に取得するように指示する。厚さ取得部307は、断熱材情報テーブルを参照し、上記条件を満たす断熱材の種類及び厚さを部位毎に取得する。表示データ生成部302は、各部位の断熱材の種類及び厚さを表示するように厚さ表示ページの表示データを生成する。
次に、厚さ取得部307の処理の詳細について説明する。式1は、熱損失係数Qを算出するための式を表す。式1において、Wは総熱損失量を表し、Aは延床面積を表す。
Figure 0005667425
式1を変形することによって式2が得られる。
Figure 0005667425
また、式3は、総熱損失量Wを表す。
Figure 0005667425
式3において、Qは下部(床又は基礎)の部位別熱損失量を表し、Qは壁の部位別熱損失量を表し、Qは上部(天井又は屋根)の部位別熱損失量を表し、Qは窓の部位別熱損失量を表し、Qはドアの部位別熱損失量を表し、Qは換気による熱損失量を表す。式4〜6は、それぞれ下部の部位別熱損失量Q、壁の部位別熱損失量Q、上部の部位別熱損失量Q量を表す。
Figure 0005667425
Figure 0005667425
Figure 0005667425
は外気に接する下部の面積を表し、Aは外気に接する壁の面積を表し、Aは外気に接する上部の面積を表す。A、A、Aの各値は、端末装置200から送信される各値に基づいて既存の方法によって取得される。Nは壁の断熱材の厚さを表す。Pは下部の断熱材の厚さと壁の断熱材の厚さとの比を表し、Pは上部の断熱材の厚さと壁の断熱材の厚さとの比を表す。下部断熱工法(下部断熱工法選択枠411の値)として床断熱が選択されている場合には、Pは床・壁比入力枠420に入力された値であり、基礎断熱が選択されている場合には、Pは基礎・壁比入力枠421に入力された値である。上部断熱工法(上部断熱工法選択枠410の値)として屋根断熱が選択されている場合には、Pは屋根・壁比入力枠418に入力された値であり、天井断熱が選択されている場合には、Pは天井・壁比入力枠419に入力された値である。λ、λ、λの各値は、下部の断熱材の熱伝導率、壁の断熱材の熱伝導率、上部の断熱材の熱伝導率である。λ、λ、λの各値は、各部位に用いられる断熱材の種類に応じて決まる。
また、式7のようにQ、Q、Qの各値の和をαとして表す。なお、Qは選択された窓の種類及び付属部材に応じて窓情報テーブルに基づいて一意に決定される。Qは選択されたドアの種類に応じてドア情報テーブルに基づいて一意に決定される。Qは予め所定の値が設定される。したがって、式7のαの値は、使用者によって選択された窓の種類、付属部材、ドアの種類に応じて一意に決まる。
Figure 0005667425
式2〜式7に基づき式8が成立する。
Figure 0005667425
式8を変形することによって、Nを算出するための式を式9のように表すことができる。
Figure 0005667425
式9において、熱損失係数Qには、使用者によって指定されたQ値(Q値入力枠422の値)を代入する。また、延床面積Aは、使用者によって指定された1階床面積(1階床面積入力枠416の値)及び2階床面積(2階床面積入力枠417の値)に基づいて、厚さ取得部307によって算出される。
そうすると、式9の右辺において未知の値は、λ、λ、λである。したがって、各部位に用いられる断熱材の種類の組み合わせを定めれば、その組み合わせに応じてNの値が一意に決まる。厚さ取得部307は、各部位に用いられる断熱材の種類の組み合わせ(以下、「断熱材パターン」という。)に応じたNの値を、式9に基づいて算出する。厚さ取得部307は、一つの断熱材パターンについてNの値を算出しても良いし、複数の断熱材パターンについてNを複数算出しても良い。そして、厚さ取得部307は、算出されたNの値と、比の値(P及びP)とに基づいて、各部位の断熱材の厚さを算出する。このような処理によって、断熱材のパターンと各断熱材の厚さとが取得される。以下の説明では、断熱材のパターンと各断熱材の厚さとをまとめて「断熱材仕様」という。
厚さ取得部307は、予め設定された所定数(1又は複数)の断熱材のパターンにしたがって各断熱材の厚さを算出しても良い。また、厚さ取得部307は、断熱材の全てのパターンについて各断熱材の厚さを算出し、その中から所定の基準に従って所定数(1又は複数)の断熱材仕様を選択しても良い。所定の基準とは、厚さの最大値が所定値に近い順から所定数を選択するという基準であっても良いし、厚さの最小値が所定値に近い順から所定数を選択するという基準であっても良いし、厚さの最大値と最小値との差が所定値に近い順から所定数を選択するという基準であっても良いし、その他の基準であっても良い。
厚さ取得部307は、1又は複数の断熱材仕様を表示データ生成部302へ送信する。表示データ生成部302は、断熱材仕様に基づいて各部位の断熱材の種類及び厚さを表示するための厚さ表示ページの表示データを生成する。
図8は、厚さ表示ページの表示例を表す図である。厚さ表示ページには、使用者によって指定された条件を満たす各部位の断熱材の種類及び厚さが表示される。図8の例の場合には、厚さ表示ページには、1又は複数の断熱材情報表示領域500が表示される。断熱材情報表示領域500には、Q値表示枠501、Q値算出ボタン502、断熱材選択ボタン503、屋根断熱材種類表示枠504、屋根断熱材厚さ表示枠505、天井断熱材種類表示枠506、天井断熱材厚さ表示枠507、壁断熱材種類表示枠508、壁断熱材厚さ表示枠509、床断熱材種類表示枠510、床断熱材厚さ表示枠511、基礎断熱材種類表示枠512、基礎断熱材厚さ表示枠513が表示される。Q値表示枠501には、当初はトップページのQ値入力枠422に入力された値が表示される。一方、Q値表示枠501に表示される値は、断熱材情報表示領域500毎に、使用者によって変更されても良い。その場合、Q値表示枠501には、変更後のQ値が表示される。
屋根断熱材種類表示枠504、天井断熱材種類表示枠506、壁断熱材種類表示枠508、床断熱材種類表示枠510、基礎断熱材種類表示枠512には、それぞれの部位における断熱材の種類が表示される。屋根断熱材厚さ表示枠505、天井断熱材厚さ表示枠507、壁断熱材厚さ表示枠509、床断熱材厚さ表示枠511、基礎断熱材厚さ表示枠513には、それぞれの部位の断熱材に求められる厚さが表示される。
最初に表示される厚さ表示ページでは、トップページにおいて指定された各条件を満たすような断熱材仕様が各断熱材情報表示領域500に表示される。図8の場合には、3つの異なる断熱材パターンに基づく断熱材仕様が表示される。各枠504〜513に表示されている断熱材の種類や厚さは、使用者が変更できる。使用者によって枠504〜513に表示されている値が変更された後にQ値算出ボタン502が押下されると、端末装置200は、変更後の枠504〜513に表示されている値と各選択枠401〜422及び424に入力された値とともに、新しいQ値を要求するための要求データを断熱材選択支援装置300へ送信する。表示データ生成部302は、受信した各値を熱損失係数取得部308に対して送信し、熱損失係数(Q値)を算出することを指示する。熱損失係数取得部308は、受信した各値に基づいて熱損失係数を算出する。なお、このときに熱損失係数を算出するために用いられる算出方法は既存の方法であっても良い。熱損失係数取得部308は、算出した熱損失係数を表示データ生成部302へ送信する。表示データ生成部302は、算出された熱損失係数を端末装置200へ送信する。端末装置200は、受信した熱損失係数を、Q値算出ボタン502が押下された断熱情報表示枠500のQ値表示枠501に表示する。端末装置200が行うこのような処理は、トップページの表示データであるHTMLファイルに予め定義されている。
使用者によってQ値表示枠501に表示されている値が変更された後に断熱材選択ボタン503が押下されると、端末装置200は、変更後のQ値表示枠501に表示されている値と、屋根断熱材種類表示枠504、天井断熱材種類表示枠506、壁断熱材種類表示枠508、床断熱材種類表示枠510、基礎断熱材種類表示枠512に表示されている断熱材の種類と、各選択枠401〜422及び424に入力された値とともに、各断熱材の厚さを要求するための要求データを断熱材選択支援装置300へ送信する。表示データ生成部302は、変更後のQ値と、トップページにおいて指定されていた各条件(Q値入力枠422の値を除く)と、指定された各部位の断熱材の種類に基づいて、各断熱材の厚さを取得するように厚さ取得部307へ指示する。厚さ取得部307は、上述した式9に基づいて、上記の条件を満たすような各部位の断熱材の厚さを取得する。表示データ生成部302は、算出された各部位の断熱材の厚さを端末装置200へ送信する。端末装置200は、受信した各断熱材の厚さを、屋根断熱材厚さ表示枠505、天井断熱材厚さ表示枠507、壁断熱材厚さ表示枠509、床断熱材厚さ表示枠511、基礎断熱材厚さ表示枠513に表示する。
端末装置200の使用者は、所望のQ値を指定することによって、そのQ値を満たすような断熱材仕様を容易に取得することが可能となる。また、端末装置200の使用者は、所望のQ値とともに、各部位の断熱材の厚さの比を指定することによって、その比にしたがった各部位の断熱材の種類及びその厚さを容易に取得することが可能となる。このように各部位の断熱材の厚さの比を指定することができるため、Q値に基づいた建築物の設計がより容易となる。また、厚さ表示ページでは、複数の断熱材仕様が表示される。そのため、端末装置200の使用者は、複数の断熱材仕様の中から所望の仕様を選択することが可能となる。
<変形例>
上述した実施形態では、断熱材の各部位の厚さの比は、壁部分の断熱材の厚さを基準として設定された値であるが、他の部位の断熱材の厚さを基準として各部位の厚さの比が設定されても良い。
図9は、断熱材選択支援システム1の変形例において表示されるトップページの具体例を表す図である。変形例の断熱材選択支援システム1では、住宅型式にしたがって、1階床面積及び2階床面積が入力されることなく断熱材の種類の選択やその厚さが取得される。そのため、変形例のトップページでは、1階床面積入力枠416、2階床面積入力枠417が表示されない。この場合、厚さ取得部307は、予め設定された住宅型式にしたがって、1階床面積及び2階床面積を用いることなく、指定されたQ値を満たすような断熱材仕様を取得する。
上述したトップページは、断熱材選択支援サービスを受けようとする使用者の端末装置200に必ずしも最初に表示される必要はない。例えば、端末装置200には、他のページが最初に表示されても良い。そして、そのページにおいて、Q値に基づいた断熱材検討を行うことを表すボタンが押下された後に、端末装置200が図7のようなトップページを要求する要求データを送信し、図7のようなトップページが端末装置200に表示されても良い。また、住宅型式に基づいた断熱材検討を行うことを表すボタンが押下された後に、端末装置200が図9のようなトップページを要求する要求データを送信し、図9のようなトップページが端末装置200に表示されても良い。
上述した説明では、トップページや厚さ表示ページにおいて何らかの値が入力されたりボタンが押下されたりすることに応じて端末装置200が要求データを送信する処理は、各ページのHTMLファイルに予め定義された処理である。一方、これらの処理は、端末装置200で実行される専用のアプリケーションに予め定義された処理であっても良い。
断熱材選択支援装置と端末装置200とは一体の装置として構成されても良い。このように構成された場合、通信部301及びネットワーク400は不要となる。また、表示データ生成部302は、生成した表示データを画面に表示する機能を備える。
また、端末装置200は、邸別Q値計算書作成のアプリケーションに対して、トップページで指定した条件及び厚さ表示ページで表示された各枠の値を送信するように構成されても良い。この場合、邸別Q値計算書作成のアプリケーションは、受信された条件及び各値に基づいて、所定の申請書類の一部を作成する。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
100…断熱材選択支援システム, 200…端末装置, 300…断熱材選択支援装置, 301…通信部, 302…表示データ生成部, 303…窓情報記憶部, 304…ドア情報記憶部, 305…基準値記憶部, 306…断熱材情報記憶部, 307…厚さ取得部, 308…熱損失係数取得部

Claims (5)

  1. 断熱材の種類毎に断熱材の性能を記憶する断熱材情報記憶部と、
    建築物の構造に関する情報と、前記建築物の断熱性能を表す値と、について使用者による選択結果を受け付け、前記断熱材情報記憶部に記憶される前記断熱材の性能に基づいて、前記断熱性能を満たすように、前記構造に関する情報に応じた建築物の各部位に用いられる断熱材の種類及び厚さを表す断熱材仕様を取得する厚さ取得部と、
    前記厚さ取得部によって取得された前記断熱材仕様を表示するためのデータを生成して出力する表示データ生成部と、を備え、
    前記厚さ取得部は、前記建築物の各部位に用いられる前記断熱材の厚さに関する条件をさらに受け付け、前記断熱性能及び前記条件を満たすように、前記断熱材仕様を取得し、
    前記断熱材の厚さに関する条件は、前記建築物の各部位に用いられる断熱材の厚さの比である断熱材選択支援システム。
  2. 前記厚さ取得部は、異なる複数の断熱材仕様を取得し、
    前記表示データ生成部は、前記異なる複数の断熱材仕様を表示するためのデータを生成する請求項1に記載の断熱材選択支援システム。
  3. 前記断熱材仕様について使用者による選択結果を受け付け、選択結果に基づいて前記建築物の断熱性能を表す値を取得する断熱性能取得部をさらに備え、
    前記表示データ生成部は、前記断熱性能取得部によって取得された前記建築物の断熱性能を表示するためのデータを生成する請求項1又は2に記載の断熱材選択支援システム。
  4. 断熱材の種類毎に断熱材の性能を記憶する断熱材情報記憶部を備える断熱材選択支援システムが行う断熱材選択支援方法であって、
    前記断熱材選択支援システムが、建築物の構造に関する情報と、前記建築物の断熱性能を表す値と、について使用者による選択結果を受け付け、前記断熱材情報記憶部に記憶される前記断熱材の性能に基づいて、前記断熱性能を満たすように、前記構造に関する情報に応じた建築物の各部位に用いられる断熱材の種類及び厚さを表す断熱材仕様を取得する厚さ取得ステップと、
    前記断熱材選択支援システムが、前記厚さ取得ステップによって取得された前記断熱材仕様を表示するためのデータを生成して出力する表示データ生成ステップと、を有し、
    前記断熱材選択支援システムが、前記厚さ取得ステップにおいて、前記建築物の各部位に用いられる前記断熱材の厚さに関する条件をさらに受け付け、前記断熱性能及び前記条件を満たすように、前記断熱材仕様を取得し、前記断熱材の厚さに関する条件は、前記建築物の各部位に用いられる断熱材の厚さの比である断熱材選択支援方法。
  5. 断熱材の種類毎に断熱材の性能を記憶する断熱材情報記憶部を備えるコンピュータに対し、
    建築物の構造に関する情報と、前記建築物の断熱性能を表す値と、について使用者による選択結果を受け付け、前記断熱材情報記憶部に記憶される前記断熱材の性能に基づいて、前記断熱性能を満たすように、前記構造に関する情報に応じた建築物の各部位に用いられる断熱材の種類及び厚さを表す断熱材仕様を取得する厚さ取得ステップと、
    前記厚さ取得ステップによって取得された前記断熱材仕様を表示するためのデータを生成して出力する表示データ生成ステップと、を実行させ、
    前記厚さ取得ステップにおいて、前記建築物の各部位に用いられる前記断熱材の厚さに関する条件をさらに受け付け、前記断熱性能及び前記条件を満たすように、前記断熱材仕様を取得させ、前記断熱材の厚さに関する条件は、前記建築物の各部位に用いられる断熱材の厚さの比であるコンピュータプログラム。
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