JP5667256B2 - 包装シートでタバコの束を包装する方法および装置 - Google Patents

Description

本発明は、包装シートでタバコの束を包装する方法および装置に関する。

タバコの箱は通常、包装シートに包まれるタバコの束によって定義される内装と、該内装を包む外装とを有する。前記外装は内装の周りにカップ状に折られた包装シート（軟らかいタバコの箱）によってか、あるいは内装の周りに硬い板を折り畳むことで構成される蝶番式の蓋をもつ硬い箱（硬いタバコの箱）によって定義され得る。

従来のタバコの箱においては、タバコの束は長方形の箔内装シートで接着剤を使わずに内装され、長方形の外装シートを接着剤で固定して外装される。

タバコの葉は環境の影響をとても受けやすい。つまり、空気に触れると、湿度の変化に応じて（過度の水分を吸収するまたは失うことによって）、あるいは（特に香辛料で処理された芳香性のタバコの場合）タバコの葉を特徴づける揮発性成分の蒸発によって、その有機的性質が変わりやすい。したがってタバコの葉を保護するために、タバコの箱はセロファン包装されている。つまり、気密性のプラスチック材料による熱融着性の包装で包まれている。しかしこれは、特に箱が製造後ある程度経ってから使われる場合、箱の中のタバコの葉を完全に保護するには不十分である。さらに、箱が開封されるときに包装は取り去られ、したがってタバコの葉は空気に晒される。箱が開封されたのちすぐにタバコが消費されない場合、残ったタバコの有機的性質は劣化し得る。

この難点を払拭する目的で、特許文献１において、内装が気密性で、かつタバコの取り出し口をもつ気密・熱融着性包装シートを有する硬いタバコの箱が提案されている。

内装シートをタバコの束の周りに折り込むことで、タバコの端が傷つき、（フィルター端と、タバコの葉が見えている火付け口の両方で）局所的な変形を招くこと、および／またはタバコの葉がこぼれる（無論、タバコの葉が見えている火付け口から）ことが確認されている。これは特に、束の中でも角にあるタバコに当てはまるが、損傷は外側に、つまり内装シートの折り目沿いにある全てのタバコについて確認できる。気密性の内装シートは従来のアルミ箔の内装シートよりも分厚く、したがって硬いため、これを折り畳むことは特にタバコを傷つける。特許文献１に記載のタバコの箱において、現在流通しているほとんど全てのタバコの箱におけるように、フィルター部分が取り出し口に来るよう、気密性の内装シートは好ましくはタバコのフィルター部分でＵ字型に折られる。しかし、気密性の包装シートをＵ字型に折るとき、タバコのフィルター部分は激しい機械的ストレスに晒される。フィルター部分は箱を開けたときに見えるため、変形したフィルターはタバコに欠陥があるという印象を与えるという意味で非常によくないということを念頭に置くべきである。しかも上記の包装方法は、内装シートが硬く、フィルター部分が変形し丸い端面を作るため、フィルター部分で四角い端面を作ることができない。内装が四角くなく、丸まっていることは特に望ましくない。消費者ははっきりした鋭い角のある内装を好みがちで、内装の見える部分の見た目が丸まっているものは、あまり人気がないためである。

米国特許第４３００６７６号明細書

本発明の目的は、安価で導入が簡単な、かつ先述した難点を払拭するよう設計された、包装シートでタバコの束を包装する方法および装置を提供することである。

本発明によれば、添付の特許請求の範囲で主張されるように、包装シートでタバコの束を包装する方法および装置は提供される。

タバコの箱の正面透視図である。 図１の分解透視図である。 図２の箱の補強材の一例を示す透視図である。 図３と同様に、図２の箱の補強材の別の一例を示す透視図である。 図１のタバコの箱を製造するための、本発明におけるタバコのパッキング装置のラッピングユニットを示す、概略正面図である。簡略化のために一部部品は取り除かれている。 図５のラッピングユニットにおけるラッピングホイールのポケットに備わる側面折り込み機を示す、概略平面図である。簡略化のために一部部品は取り除かれている。 図６の側面折り込み機の、別の態様を示す概略平面図である。簡略化のために一部部品は取り除かれている。 図１のタバコの箱を製造するための、本発明におけるタバコのパッキング装置のラッピングユニットの異なる態様の最初の部分を示す、概略正面図である。簡略化のために一部部品は取り除かれている。 図８のラッピングユニットの中間部分を示す概略正面図である。簡略化のために一部部品は取り除かれている。 図８のラッピングユニットの最後の部分を示す概略正面図である。簡略化のために一部部品は取り除かれている。 図８のラッピングユニットにおけるラッピングホイールの、別の態様を示す概略正面図である。簡略化のために一部部品は取り除かれている。 図１のタバコの箱を製造するための、本発明におけるタバコのパッキング装置のラッピングユニットのさらなる態様を示す、概略正面図である。簡略化のために一部部品は取り除かれている。 図１２のラッピングユニットで行われる、一つの開口端をもつ箱状の包装を作るために箱状の巻軸の周りに包装シートを折り込む最初の過程を示す概略透視図である。 図１２のラッピングユニットで行われる、一つの開口端をもつ箱状の包装を作るために箱状の巻軸の周りに包装シートを折り込む最初の過程を示す概略透視図である。 図１２のラッピングユニットで行われる、一つの開口端をもつ箱状の包装を作るために箱状の巻軸の周りに包装シートを折り込む最初の過程を示す概略透視図である。 図１２のラッピングユニットで行われる、一つの開口端をもつ箱状の包装を作るために箱状の巻軸の周りに包装シートを折り込む最初の過程を示す概略透視図である。 図１２のラッピングユニットで行われる、一つの開口端をもつ箱状の包装を作るために箱状の巻軸の周りに包装シートを折り込む最初の過程を示す概略透視図である。

本発明の非限定的な多くの態様が、一例として、下記の添付の図面を参照して記載される。

図１の番号１は、米国特許第４３００６７６号明細書に記載のものに似たタバコの箱全体を示す。タバコの箱１は平行六面体形状のタバコの束２（図２）を包み込み、その上面と前面にタバコの取り出し口３を有する。前記取り出し口３は切り取り線４に縁取られ、箱１前面の一部および箱１上面の一部を覆う。箱１を開封するため、利用者は切り取り線４に沿って箱を破り、箱の取り出し口３の部分を取り除き、そうして取り出し口３から束２のタバコを取り出す。

米国特許第４３００６７６号明細書に記載のように、上記のタバコの箱１は硬い、蝶番式の蓋をもつタバコの箱の中に挿入されてもよい。

箱１は長方形の気密・熱融着性プラスチック包装シート６（図５に展開して示す）を直接タバコの束２の周りに折り込むことで形成され、タバコと直接接触する。ひとたび包装シート６が箱１を形成するためにタバコの束２の周りに折り込まれると、箱１の形状は包装シート６の折り重なった部分を熱融着することで固定される。タバコの束２の周りに折り込まれる前に、包装シート６は取り出し口３を定義する切り取り線４に沿って切られる。

図２に示されるように箱１は、箱１に挿入されタバコの束２と接触する、硬い板紙でできたＵ字型の補強材７を備える。補強材７は、タバコの先端で定義される束２の底面と接触する位置にある長方形の中央板８と、中央板８の短辺と二つの折り目に沿って接する二枚の側翼９とを有し、タバコの円筒形の側面によって定義される束２の小さい側面と接する位置にある。

図３および４の態様において、補強材７の中央板８はタバコの円筒形の側面によって定義される束２の前面と接触する位置にある。図３および４に示されるように、補強材７の中央板８は、中央板８がタバコの取り出しを阻害するのを防ぐためにタバコの取り出し口３に設けられた上部の窓１０を有する。図３および４の態様は上部の窓１０の形状においてのみ異なる。

補強材７は箱１を強化しその形状を保つ働きをし、これが部分的に空になった箱１が崩れ、残ったタバコを取り出しにくくなるのを防ぐ。補強材７のもう一つの働きは、包装シート６を折り込む際にタバコを機械的に適切に保護し、包装シート６の折り重なった部分を熱融着する際にタバコを機械的・熱的に適切に保護し、箱１を取り扱う際にタバコを機械的に適切に保護することである。

図５中の番号１１は、上述のように箱１を製造するためのパッキング装置全体を示す。

パッキング装置１１は、逐次タバコの束２を形成するための束を作る装置（図５には描かれていない）と、各タバコの束２の周りにそれぞれの包装シート６を包装し熱融着するためのラッピングユニット１２（図５）とを備える。パッキング装置１１は前記束を作る装置（図５には描かれていない）およびラッピングユニット１２のみによって成り立ち得、この場合上述の各箱１は完成された売り物になる製品であるということに注意されたい。あるいは、パッキング装置１１はさらに、それぞれの外装の中に各箱１をパッキングする既知のパッキング機構を備えていてもよい。ここで該外装は箱１を包み込むもので、箱１の周りにカップ状に折り込まれた外装シート（軟らかいタバコの箱）によって、または硬い板を箱１の周りに折り込むことで形成される硬い、蝶番式の蓋をもつ箱（硬いタバコの箱）によって定義される。

前記束を作る装置（図示されず）とラッピングユニット１２の間で、転送機構１３はタバコの束２を前記束を作る装置（図示されず）からラッピングユニット１２へ転送する。

図５のラッピングユニット１２は、前記束を作る装置（図示されず）からタバコの束２を受け取る投入ホイール１４を備える。該投入ホイールは水平な回転軸の周りに（図５では反時計回りに）段階的に回転し、それぞれがタバコの束２を収容するための多数のポケット１５を周上に備える。

供給機構１６において、投入ホイール１４上の各ポケット１５には、ポケット１５内部でＵ字型に折られる補強材７が供給される。通常、各補強材７は供給機構１６において、それぞれのポケット１５の入り口の前では平らであり（つまり折り畳まれておらず）、往復押し込み機（図示されず）によってポケット１５の内部へ挿入され、同時にポケット１５の入り口に押し付けられることでＵ字型に折られる。次に、供給機構１６の下流側、投入ホイール１４の回転方向にある供給機構１７において、各ポケット１５にはタバコの束２が供給される。該束２は往復押し込み機（図示されず）によって、ポケット１５ならびに先にＵ字型に折られた補強材７の中へと挿入される。

図示されていない別の態様においては、供給機構１６は取り去られ、供給機構１７において補強材７およびそれぞれのタバコの束２は、投入ホイール１４上のそれぞれのポケット１５へとともに挿入される。この場合各補強材７は、ポケット１５の入り口の前では平らであり、タバコの束２がポケット１５へと挿入されることによって、ポケット１５へと押し込まれる。

ラッピングユニット１２は投入ホイール１４の傍に位置するラッピングホイール１８を備える。該ラッピングホイール１８は投入ホイール１４の回転軸と平行な回転軸の周りに（図５では反時計回りに）段階的に回転し、それぞれがタバコの束２を収容するための多数のポケット１９をその周上に有する。

供給機構２０において、タバコの取り出し口３を有する平らな包装シート６がそれぞれの空のポケット１９へと供給され、供給機構２０でラッピングホイール１８の回転軸と垂直な方向へ前後に動く往復挿入機２１が包装シート６をポケット１９へと挿入される。これによりシート６はポケット１９内部でＵ字型に折られる。言い換えれば、挿入機２１は包装シート６の中心部分をポケット１９内部へと押し込み、シート６はポケット１９の入り口に押し付けられることでＵ字型に折れ曲がる。

好ましい態様において、挿入機２１は、包装シート６がポケット１９へと供給された際、ポケット１９から突き出した前記Ｕ字型に折られたシート６の前記二つの自由余剰端２３をラッピングホイール１８に対して押し付ける、二つの側方突起２２を備える。言い換えれば、側方突起２２により、挿入機２１はポケット１９の入り口において、ラッピングホイール１８の形状を消極的に再現する。これにより、ポケット１９から突き出した前記Ｕ字型に折られたシート６の前記二つの自由余剰端２３は、ラッピングホイール１８に対して押し付けられる。

ラッピングホイール１８はラッピングホイール１８の中心に位置する導入素子２４を備える。該導入素子２４はポケット１９内でシート６の挿入方向へ前後に動き、ポケット１９内へと各シート６を挿入する際に挿入機２１と協働する。より詳細には、ポケット１９への挿入の際に、一方から導入素子２４が、もう一方から挿入機２１が、シート６を締め付けその横滑りを防ぐためにシート６の中心部分をつかむのである。言い換えれば、包装シート６がポケット１９の入り口の前に平らな状態で配置されたあと、導入素子２４はポケット１９を通ってシート６に向かって動く。同時に、導入素子２４とともにシート６をつかむため、挿入機２１がシート６を導入素子２４の反対側から押し始める。この時点で、挿入機２１および導入素子２４は、それらの間でずっとつかまれていたシート６をポケット１９へと誘導するために、ポケット１９の底に向かってともに動く。効果的にシート６をつかみ、構造上の許容誤差や摩耗による緩みを補正するために、導入素子２４および／または挿入機２１は、シート６をつかむ際弾性的に圧迫される弾性部材を有する。

投入ホイール１４とラッピングホイール１８の間、供給機構２０の下流側、ラッピングホイール１８の回転方向にある転送機構２５において、各タバコの束２およびそれぞれの補強材７は、投入ホイール１４上のポケット１５から、Ｕ字型に折られた包装シート６を収容するラッピングホイール１８上のポケット１９へと転送される。したがって、前記Ｕ字型に折られたシート６を収容するポケット１９内へと挿入される際、タバコの束２およびそれぞれの補強材７は、シート６の中に包み込まれる。

転送機構２５の下流側、ラッピングホイール１８の回転方向にあるラッピング機構２６において、ポケット１９から突き出した前記Ｕ字型に折られたシート６の前記二つの自由余剰端２３は、互いに折り重なるようにタバコの束２上へと折り込まれ、シート６は箱形状となる。より詳細には、ラッピングホイール１８が止まっている間に、可動折り込み機２７は後方の前記自由余剰端２３をタバコの束２の上へ（つまりラッピングホイール１８の回転方向と同じ方向へ）折り込む。そしてラッピングホイール１８の次の段階で、固定折り込み機２８が前方の前記自由余剰端２３をタバコの束２の上、さらには既に折り込まれた後方余剰端２３の上へ（つまりラッピングホイール１８の回転方向と逆の方向へ）折り込む。

ラッピング機構２６の下流側、ラッピングホイール１８の回転方向にある封緘機構２９において、シート６の前記二つの重なった余剰端２３は、シート６の箱形状を固定するために、ラッピングホイール１８に取り付けられた、ラッピングホイール１８に向かって前後に動く熱融着素子３０によって、熱融着される。

最後に、封緘機構２９の下流側、ラッピングホイール１８の回転方向にある転送機構３１において、束２および補強材７を収容する前記箱状のシート６はラッピングホイール１８のポケット１９から排出され、束２の周りにシート６を折り込んで箱１を形成し、熱融着によって固定し最終形状とするため、さらなる既知の折畳み部材（図示されず）に供給される。一例として、前記さらなる既知の折畳み部材（図示されず）は伊国特許出願公開第２００７／ＢＯ００５９３号明細書に記載の種類のものが考えられる。

ラッピングホイール１８はラッピングホイール１８の中心に位置する押し出し機３２を備える。該押し出し機３２は、束２および補強材７を収容する各箱状のシート６をラッピングホイール１８のポケット１９の外へ押し出すために、転送機構３１において束２の転送方向に前後に動く。

好ましい態様においては、各ポケット１９の入り口において、ラッピングホイール１８は前記ポケット１９の入り口の両側に位置する二つの空気圧式部材３３を備える。該空気圧式部材３３は吸引のために真空（図示されず）に、および圧縮空気の噴出による推進のために圧縮空気（図示されず）に接続可能である。より詳細には、空気圧式部材３３の各組は二つの型板３４を備える。該二つの型板３４の間でそれぞれのポケット１９の入り口が定義され、各板３４は前記真空または前記圧縮空気に接続可能な多数の通り穴３５を有する。

供給機構２０と転送機構２５との間で（つまりシート６がポケット１９内へ完全に挿入されたあと）、各ポケット１９の空気圧式部材３３は、ポケット１９から突き出した前記Ｕ字型に折られたシート６の前記二つの自由余剰端２３を吸引によって保持し、転送機構２５とラッピング機構２６との間で（つまり束２および補強材７がポケット１９内へ完全に挿入されたあと）、各ポケット１９の空気圧式部材３３は、ポケット１９から突き出した前記Ｕ字型に折られたシート６の前記二つの自由余剰端２３を、続いて折り込むために、ポケット１９の両側でのそれぞれの圧縮空気の噴出によって持ち上げる。

各ポケット１９の空気圧式部材３３はラッピング機構２６と供給機構２０の間では使われない。

圧縮空気の噴出の代わりに、あるいはそれに加えて、ポケット１９から突き出した前記Ｕ字型に折られたシート６の前記二つの自由余剰端２３を持ち上げるために、一方の折り込み機２７は、上流の前記板３４にある環状の溝とかみ合うために異なった動作をしてもよい。また、他方の折り込み機２８も、下流の前記板３４にある環状の溝とかみ合うために同様の動作をしてもよい。

図示されていない別の態様においては、板３４はラッピングホイール１８に蝶番付けにされる。ここで板３４はラッピングホイール１８の回転軸と平行な回転軸の周りに、板３４がラッピングホイール１８の接線方向を向く引っ込んだ位置と、板３４がラッピングホイール１８の半径方向を向く持ち上がった位置との間で回転する。この場合、ポケット１９から突き出した前記Ｕ字型に折られたシート６の前記二つの自由余剰端２３は、前記引っ込んだ位置（ラッピング機構２６以外の全ての位置においてと仮定）から前記持ち上がった位置（ラッピング機構２６においてのみと仮定）へと回転する板３４によって持ち上げられる。

先述のとおり、転送機構２５において束２をポケット１９へ供給する際、空気圧式部材３３は、ポケット１９から突き出した前記Ｕ字型に折られたシート６の前記二つの自由余剰端２３をラッピングホイール１８に対して吸引することによってつかみ、束２および補強材７が挿入される際、シート６が滑るのを防いでいる。しかし、束２をポケット１９内に挿入する際、空気圧式部材３３のつかみ動作はシート６のわずかな滑りを防ぐのには十分でない可能性がある。したがって、シート６をしっかりとつかむため、束２をポケット１９内へ挿入する際、転送機構２５は往復する機械式の締め具３６を備える。該機械式の締め具３６は、ポケット１９から突き出した前記Ｕ字型に折られたシート６の前記二つの自由余剰端２３をラッピングホイール１８に押さえつけるため、ラッピングホイール１８に対して押し付けられる。

各ポケット１９は、好ましくは二つの側面折り込み機３７を備える。該二つの側面折り込み機３７はポケット１９の両側に位置し、シート６がポケット１９に挿入される際、シート６の二つの余剰端３８（図７）を四角く（つまり９０°に）折り込む働きをする。つまり、前記Ｕ字の底部分を定義する前記シート６の中心部分は、二つの端あるいは余剰端３８をもつ。該余剰端３８はシート６の折り込みを完了するために四角く折り込まれなければならず、側面折り込み機３７によって四角く折り込まれる。前記二つの側面折り込み機３７は、シート６の前記二つの余剰端３８を四角く折り込むことに加え、ポケット１９が供給機構２０から転送機構３１へ動く際に前記二つの余剰端３８が折り倒されているよう保つことに注意されたい。

図６および７に示される好ましい態様において、各側面折り込み機３７はポケット１９の内側を向く中央のくぼみ３９を有する。図７の上部に示されるように、くぼみ３９の機能は、それぞれの余剰端３８がわずかに持ち上がった（つまり、完全に四角く折り倒されてはいない）ままにすることである。これにより、前記束２の端がポケット１９内、したがって前記Ｕ字型に折られたシート６に挿入される際、前記束２の端が余剰端３８にぶつかるのが防がれる。つまり、前記二つの余剰端３８が完全に四角く折り込まれていると、両者の距離は実質的に束２の幅に等しく、束２がシート６内に挿入される際、前記束２の端が余剰端３８にぶつかる可能性がある。一方、余剰端３８が少しだけ持ち上がっている（つまり、完全に四角く折り込まれてはいない）ことで、図７の上部に示されるように、二つの余剰端３８の間の距離は前記束２の幅よりかなり広く、したがって束２がシート６に挿入される際に束２の端が余剰端３８にぶつからないようになっている。

各側面折り込み機３７は、好ましくは可動部分４０を備える。該可動部分４０は束２がポケット１９内へ挿入される際、開いた位置（図７の上部に示す）へと動かされてポケット１９の内側を向いたくぼみ３９を形成し、束２がポケット１９内へ挿入されたのち、閉じた位置（図７の下部に示す）へと動かされて実質的にポケット１９の内側を向いたくぼみ３９を取り去る。言い換えれば、各側面折り込み機３７の可動部分４０は、ポケット１９内へ束２が挿入される際に開いた位置（図７の上部に示す）へ動かされてくぼみ３９を形成し、束２がポケット１９内へ挿入されたのち、閉じた位置（図７の下部に示す）へと動かされて実質的にくぼみ３９を取り去る。くぼみ３９はしたがって必要なときに、つまりポケット１９内へ挿入される際に束２が余剰端３８にぶつかるのを防ぐために、のみ形成され、束２がポケット１９内へ、したがって前記Ｕ字型に折られたシート６内へ完全に挿入されたのち、取り去られる。

一例として、側面折り込み機３７の部分４０はラッピングホイール１８に蝶番付けにされ、開いた位置と閉じた位置の間をカムシステム４１（図６および７に概略的に示す）によって回転する。該カムシステム４１は部分４０と一体的な二つのカム従動子４２と、カム従動子４２と協働する二つの固定カム４３とを有する。

図示されていない別の態様においては、側面折り込み機３７は可動部分４０を備えず、くぼみ３９は常に存在する。

図５〜７のラッピングユニット１２の態様において、束２はシート６をＵ字型に折り込むにあたり何の役割も果たさない。この折り込みは束２が転送機構２５で挿入されるずっと前に、供給機構２０で完全に終わっている。このように、束２のタバコの両端はシート６を折る際に一切機械的ストレスに晒されず、タバコのフィルター・火付け口の両端は一切変形しない。さらに、ポケット１９の入り口と協働する挿入機２１のおかげで、シート６は最初に適切な外形の金属（つまり硬く、変形しない）部品の間で折られており、それにより箱１の取り出し口３においてはっきりした鋭い角と、箱１上部の見える部分に見栄えの良い四角をつくり出す。

図５の好ましい態様においてもまた、補強材７は束２の力を借りずにＵ字型に折られる。したがって束２は補強材７を折り込む際に生じる機械的ストレスから守られている。

図８はラッピングユニット１２の異なる態様を示す。この態様においてそれぞれの包装シート６は各タバコの束２の周りに折り込まれ、熱融着される。図８のラッピングユニット１２においてシート６は束２の周りに非対称にＵ字型に折られ、したがって箱状の包装を形成するために、シート６の前記二つの余剰端は前記タバコの円筒形の側面によって定義される束２の前面の上に折り重ねられる一方、図５のラッピングユニット１２においてシート６は束２の周りに対称的にＵ字型に折られ、したがって箱状の包装を形成するために、シート６の前記二つの自由余剰端２３は前記タバコの端によって定義される束２の底面の上に折り重ねられるということに注意されたい。したがって、図８のラッピングユニット１２において、シート６の前記二つの余剰端を折り込んで熱融着する際に、補強材７は図３または４に示されるようにその中央板８が前記前面を保護するために前記束２の前面に位置しなければならない一方、図５のラッピングユニット１２においては、シート６の前記二つの自由余剰端２３を折り込んで熱融着する際に、補強材７は図２に示されるように、その中央板８が前記底面を保護するために前記束２の底面に位置しなければならない。

図８のラッピングユニット１２は投入ホイール４４を備える。該投入ホイール４４はタバコの束２を前記束を作る装置（図示されず）から受け取るものであり、水平な回転軸の周りに（図８では反時計回りに）段階的に回転し、それぞれがタバコの束２を収容する多数のポケット４５を周上に備える。

供給機構４６において、投入ホイール４４の各ポケット４５に補強材７が供給される。該補強材７はポケット４５内でＵ字型に折られる。通常、供給機構４６において各補強材７はそれぞれのポケット４５の入り口前では平らな（つまり折り込まれていない）状態で、往復押し込み機（図示されず）によってポケット４５内に挿入されると同時に、ポケット４５の入り口に押し付けられＵ字型に折られる。次に、供給機構４６の下流側、投入ホイール４４の回転方向にある供給機構４７において、各ポケット４５にタバコの束２が供給される。該タバコの束２は往復押し込み機（図示されず）によって、ポケット４５および先にＵ字型に折られた補強材７へ押し込まれる。

図示されていない別の態様においては、供給機構４６は取り去られ、補強材７およびそれぞれのタバコの束２は供給機構４７において、投入ホイール４４のそれぞれのポケット４５へともに挿入される。この場合、各補強材７はポケット４５の入り口前で平らに置かれ、ポケット４５へタバコの束２を挿入することによって、ポケット４５へと押し込まれる。

供給機構４７の下流側、投入ホイール４４の回転方向にある供給機構４８において、各ポケット４５は包装シート６を受け取る。該包装シート６は投入ホイール４４の縁、ポケット４５の入り口の上に平らに置かれる。一例として、各包装シート６は投入ホイール４４の縁、各ポケット４５の入り口の上に吸引によって保持され得る。言い換えれば、投入ホイール４４の縁はシート６の下に位置し、真空に連通する多数の孔をもつ。

図８の態様において、ラッピングユニット１２は供給機構４８のところで投入ホイール４４の傍に位置する供給ホイール４９を備える。該供給ホイール４９は投入ホイール４４の回転軸と平行な回転軸の周りに（図８では時計回りに）段階的に回転し、続いてシート６を投入ホイール４４へ供給する。

ラッピングユニット１２は投入ホイール４４の傍に位置するラッピングホイール５０を備える。該ラッピングホイール５０は投入ホイール４４の回転軸と平行な回転軸の周りに（図８では反時計回りに）段階的に回転し、それぞれがタバコの束２を収容する多数のポケット５１を周上に備える。

投入ホイール４４とラッピングホイール５０との間にある転送機構５２において、各タバコの束２およびそれぞれの補強材７は、投入ホイール４４上のポケット４５からラッピングホイール５０上のポケット５１へ転送される。より詳細には、転送機構５２において各シート６はラッピングホイール５０のポケット５１の入り口の前に位置し、したがって、束２およびそれぞれの補強材７が投入ホイール４４のポケット４５からラッピングホイール５０のポケット５１へ転送される際、シート６は束２によって束２の周りにＵ字型に折られ、ラッピングホイール５０のポケット５１へ挿入される。

シート６はラッピングホイール５０のポケット５１の入り口の前に非対称に置かれるように、投入ホイール４４へ供給される。つまり、転送機構５２において、シート６の中心線はラッピングホイール５０のポケット５１の中心線に対してずれている。そのため、前記外側の自由余剰端５３の反対側にある内側の余剰端５４が束２の側面に（間に補強材７を挟んで）ポケット５１内に置かれる一方で、束２の周りにＵ字型に折られるシート６は、ポケット５１から突き出した外側の自由余剰端５３をひとつだけもつ。

束２およびそれぞれのシート６がポケット５１内へ完全に挿入されたのち、ラッピングホイール５０の回転によって、ポケット５１から突き出したシート６の前記外側の自由余剰端５３は固定折り込み機５５にぶつかる。該固定折り込み機５５は前記外側の自由余剰端５３を（ラッピングホイール５０の回転方向とは逆の向きに）９０°、前記ポケット５１の入り口の上で束２の上に折り込む。

ラッピングホイール５０の段階的な回転はやがて、束２およびそれぞれのシート６を収容する各ポケット５１を、転送機構５６へと運ぶ。ここで束２および補強材７を収容する前記箱状のシート６は、押し出し機５７によってラッピングホイール５０のポケット５１からラッピングホイール５９のポケット５８へと排出される。

各ポケット５１は好ましくは二つの側面折り込み機６０を備える。該側面折り込み機６０はポケット５１の両側に位置し、シート６がポケット５１内に挿入される際、シート６の二つの余剰端を四角く（つまり９０°に）折り込む働きをする。つまり、前記Ｕ字の底部分を定義する前記シート６の中心部分は二つの向かい合う端または余剰端をもつ。該余剰端はシート６の折り込みを完了するために四角く折り込まれなければならず、側面折り込み機６０によって四角く折り込まれる。前記二つの側面折り込み機６０は、シート６の前記二つの余剰端を四角く折り込むことに加え、ポケット５１が供給機構４８から転送機構５２へ動く間、前記二つの余剰端が折り倒されているよう保つことにも注意されたい。

図９に示すように、ラッピングホイール５９はラッピングホイール５０の傍に位置し、投入ホイール４４の回転軸と平行な回転軸の周りに（図９では反時計回りに）段階的に回転し、それぞれがタバコの束２を収容する多数のポケット５８を周上に備える。ラッピングホイール５９は束２の周りのシート６の折り込みを完了する働きをし、このように束２、シート６および補強材７がポケット５８内に収容されて箱１が完成する。

ラッピングホイール５０のポケット５１からラッピングホイール５９のポケット５８への転送の間に、箱状のシート６を形成するため、シート６の前記外側の自由余剰端５３は９０°、束２の上、さらにはシート６の前記内側の余剰端５４の上へと折り込まれる。つまり、束２がポケット５８へ挿入される際、ラッピングホイール５９のポケット５８の肩部分がシート６の前記外側の自由余剰端５３をさらに９０°、束２の上、さらにはシート６の前記内側の余剰端５４の上へ折り込む折り込み機として働く。

束２およびそれぞれのシート６がポケット５８へ完全に挿入されたのち、シート６は二つの開口側面をもつ箱形状となる。該二つの開口側面は、束２の周りでのシート６の折り込みを完了し箱１を形成するために、束２の上へ（無論、間に補強材７を挟んで）折り込まれなければならない。

箱状のシート６の前記二つの開口側面を折り込むため、ラッピングホイール５９は可動折り込み機６１を備える。該可動折り込み機６１は転送機構５６に位置し、ポケット５８の両側に二つの折畳み部材（図９には一つだけ示されている）をもち、ポケット５１の側面折り込み機６０によって既に折り込まれた前記余剰端の反対側にあるシート６の余剰端を折り込むために前後に動く。ラッピングホイール５９はさらに可動折り込み機６２を備える。該可動折り込み機６２は転送機構５６に位置し、ポケット５８の両側に二つの折畳み部材（図９には一つだけ示されている）をもち、箱状のシート６の前記開口側面の第一の折り込みを行うために前後に動く。最後に、ラッピングホイール５９は固定折り込み機６３を備える。該固定折り込み機６３、は転送機構５６に位置し、ポケット５８の両側に二つの折畳み部材（図９には一つだけ示されている）をもち、ラッピングホイール５９の段階的な回転によってポケット５８が前進するにあたって、箱状のシート６の前記開口側面の第二の折り込みを行う。

ラッピングホイール５９はさらに封緘機構６４を備える。該封緘機構６４は転送機構５６の下流側、ラッピングホイール５９の回転方向に配置されており、そのそれぞれが二つの封緘素子６５（図９には一つだけ示されている）を備える。該二つの封緘素子６５はポケット５８の両側に位置し、シート６の側面の重なった部分を熱融着し、箱１を安定させる。

封緘機構６４の下流側、ラッピングホイール５９の回転方向にある転送機構６６において、箱１はラッピングホイール５９のポケット５８から転送ホイール６８のポケット６７（図１０）へと排出される。該転送ホイール６８はラッピングホイール５９の傍に位置し、ラッピングホイール５９の回転軸と垂直な鉛直回転軸の周りに（図１０では反時計回りに）段階的に回転する。

転送機構６６の下流側、転送ホイール６８の回転方向にある転送機構６９において、箱１は転送ホイール６８のポケット６７から封緘ホイール７１のポケット７０（図１０）へと排出される。該封緘ホイール７１は転送ホイール６８の傍に位置し、転送ホイール６８の回転軸に平行な鉛直回転軸の周りに（図１０では反時計回りに）段階的に回転する。

封緘ホイール７１は転送機構６９下流側、封緘ホイール７１の回転方向にある封緘機構７２を有す。該封緘機構７２は封緘素子７３を有し、シート６の余剰端５３および５４の重なった部分を熱融着し、箱１を安定させ、ついに完成させる。

図８に示す好ましい態様において、各ラッピングホイール５０のポケット５１は空気圧式部材７４を備える。該空気圧式部材７４は転送機構５６において圧縮空気の噴出７５をシート６の内側の余剰端５４へと誘導するため、圧縮空気と連通している。転送機構５６において、束２およびシート６、はラッピングホイール５０のポケット５１からラッピングホイール５９のポケット５８へと転送される。このときシート６の前記内側の余剰端５４は転送方向を向いており、したがって転送中に滑りやすい。これを防ぐために、ラッピングホイール５０のポケット５１の空気圧式部材７４は圧縮空気の噴出７５をシート６の内側の余剰端５４へ向け、内側の余剰端５４に風圧をかけ正しい位置に留める。言い換えれば、ラッピングホイール５０のポケット５１の空気圧式部材７４は圧縮空気の噴出７５を束２の側面にあるシート６の内側の余剰端５４に向け、ラッピングホイール５０のポケット５１からラッピングホイール５９のポケット５８への転送の間、内側の余剰端５４を前記側面上に保持する。結果として、圧縮空気の噴出７５は前記束２の側面に対して傾いた方向に向けられ、そしてラッピングホイール５０のポケット５１からラッピングホイール５９のポケット５８への転送方向に向けられる。

図９に破線で示される別の態様では、ラッピングホイール５９の各ポケット５８は、ポケット５８が転送機構５６から転送機構６６へ動く際、シート６の内側の余剰端５４の上に重ねられたシート６の外側の余剰端５３の一部を熱融着するために、封緘素子７６を備える。この実施例においては、明らかに封緘ホイール７１は取り去られるか、あるいは封緘機構７２を持たず、箱１を輸送する働きだけをする。

図８に破線で示される別の態様では、供給ホイール４９は接着素子７７（たとえばスプレー式接着素子）に接続され、各シート６の内側の余剰端５４に接着点７８を貼り付け、内側の余剰端５４を（あるいは一時的に、つまり必ずしも永続的にではなく）補強材７の中央板８に接着する。言い換えれば、接着点７８はラッピングホイール５９のポケット５８への転送に先立ってシート６の内側の余剰端５４を補強材７の中央板８に固定し、束２およびシート６がラッピングホイール５０のポケット５１からラッピングホイール５９のポケット５８へ転送される際にシート６の内側の余剰端５４が滑るのを防ぐ。この実施例においては、空気圧式部材７４は必要ない。圧縮空気の噴出７５の圧力動作が接着点７８の保持動作に置き換えられているためである。図示されていない別の態様では、シート６の内側の余剰端５４は補強材７の中央板８に接着ではなく熱融着によって固定される。この場合、各ラッピングホイール５０のポケット５１は封緘素子（既に記載の封緘素子７６と同一）を備え、シート６の内側の余剰端５４を補強材７の中央板８に熱融着する。補強材７の中央板８の該熱融着表面は、好ましくは透明な熱融着プラスチック材料で覆われる。

図１１はラッピングホイール５０の別の態様を示す。図１１に示されるように、各ポケット５１固定壁７９と、固定壁７９と向かい合い、ラッピングホイール５０に蝶番付けにされた可動壁８０とによって縁取られる。より詳細には、可動壁８０は、カム作動システム（図示されず）によって、可動壁８０が固定壁７９と平行でポケット５１が実質的に束２と同じ深さをもつ、閉じた位置と、可動壁８０が固定壁７９に対してＶ字状に傾きポケット５１が束２よりも深い、開いた位置との間で回転する。

図１１に示されるように、ラッピングホイール５０はさらにラッピング機構８１を備える。該ラッピング機構８１は固定折り込み機５５の下流側、転送機構５２と転送機構５６との間に位置し、ラッピングホイール５０の半径方向に可動な可動折り込み機８２を備える。ラッピングホイール５０の段階的な回転がポケット５１を止める間、ラッピング機構８１において、ポケット５１の可動壁８０が開き（つまり前記閉じた位置から前記開いた位置へ動き）、それと同時に可動折り込み機８２はポケット５１内へ半径方向に（つまり束２と可動壁８０との間へ）挿入され、シート６の前記外側の自由余剰端５３は９０°、束２の上へさらに折り込まれ、箱状のシート６が形成される。シート６の前記外側の自由余剰端５３のさらなる折り込みが完了すると、可動折り込み機８２はラッピングホイール５０外側の初期位置へと戻り、ポケット５１の可動壁８０は閉じる（つまり前記開いた位置から前記閉じた位置へ動く）。言い換えれば、ポケット５１の可動壁８０は一時的に束２から離され、可動折り込み機８２がポケット５１内へ挿入されるための余裕がつくられる。

したがって図１１の態様において、箱状のシート６を形成するためのシート６の前記外側の自由余剰端５３のさらなる折り込みは、図１０の態様のように転送機構５６においてではなく、ラッピング機構８１において行われる。

図１１の態様において、ラッピングホイール５０の各ポケット５１の可動壁８０は、ポケット５１がラッピング機構８１から転送機構５６へ動く際にシート６の内側の余剰端５４に重なったシート６の外側の余剰端５３の一部を熱融着するために、好ましくは封緘素子８３を備える。この実施例においては、明らかに封緘ホイール７１は取り去られるか、あるいは封緘機構７２をもたず、箱１の転送のみを行う。

図８〜１１のラッピングユニット１２の態様は、図１に示される種類の箱１を製造する。ここでシート６の余剰端５３および５４は前記タバコの円筒形の側面によって定義される束２の前面の上に重なる。シート６の前記重なった余剰端５３および５４の、まさにこの位置が、非常に人気がありながら既知のパッキング装置では達成が極めて難しいものである。しかし図８〜１１の前記ラッピングユニット１２は、これを簡単に、安価に、かつ極めて早い作業速度で可能とする。

図１２は包装シート６が各タバコの束２の周りに折り込まれ熱融着される、ラッピングユニット１２の異なる態様を示す。図１２のラッピングユニット１２においては、図５のラッピングユニット１２のように、シート６は束２の周りに対称にＵ字型に折られ、箱状の包装を形成するために、前記二つの自由シート６の余剰端は前記タバコの端によって定義される束２の底面の上に重ねられる。

前記図１２のラッピングユニット１２はラッピングホイール８４を備える。該ラッピングホイール８４は水平な回転軸の周りに（図１２では反時計回りに）段階的に回転し、ラッピングホイール８４の縁から半径方向に突き出した箱状の（つまり内部が空洞の）巻軸８５を周上に多数備える。各箱状の巻軸８５は平行六面体形状であり、その断面は実質的にタバコの束２と同じ形と大きさであり、その半径方向の寸法は少なくとも箱状の巻軸８５の周りにＵ字型に折られるシート６の対応する寸法と同じ、かつ束２よりも大きい。

供給機構８６において、各箱状の巻軸８５は箱状の巻軸８５が止まるとその周りにＵ字型に折られるシート６を受け取る。より詳細には、供給機構８６において各シート６は箱状の巻軸８５の前に平らな状態で供給され、Ｕ字型折曲げ機８７によって箱状の巻軸８５の周りにＵ字型に折られる。該Ｕ字型折曲げ機８７は、箱状の巻軸８５の外側を包み込むために、ラッピングホイール８４に対して半径方向に前後に動。一つの態様においては、前記Ｕ字型折曲げ機８７は吸引パッド８８に取り付けられる。該吸引パッド８８は折曲げ機８７の中心に位置し、折曲げ機８７とは独立して動き、シート６が折曲げ機８７に折り込まれる際にそれが滑らないように前記シート６の中心部分を吸引によってつかむため、シート６の中心部分と接触するよう運ばれる。

供給機構８６の下流側にある二つの折曲げ機構８９および９０において、シート６は箱状の巻軸８５の周りに折り込まれ、以下に詳述されるように、続いてタバコの束２（図１７）が箱状の包装９１内へ挿入される開口端９２をもつ箱状の包装９１（図１７）を形成する。次に、下記に詳述されるように、熱融着によって安定させられる箱１を形成するため、前記シート６の折り込みは開口端９２を束２の上に閉じることで完了される。

各シート６は、本明細書に参照文献として含まれる伊国特許出願公開第２００７／ＢＯ００４９２号明細書に記載されるように、また図１３〜１７に示されるように、箱状の巻軸８５の周りに折り込まれる。図１７の前記箱状の包装９１を形成するために箱状の巻軸８５の周りにシート６が折り込まれる過程を、図１３〜１７を参照しつつこれより説明する。

図１３に示されるように、シート６は二つの向かい合う平行な長辺および二つの向かい合う平行な短辺をもつ広げられた長方形の形状である。箱状の巻軸８５は長方形の断面をもつ平行六面体形状で、二つの向かい合う平行な長方形の大きい側面９３ａおよび９３ｂと、二つの向かい合う平行な長方形の、大きい側面９３より小さい、小さい側面９４と、二つの向かい合う平行な開口端９５ａおよび９５ｂとを有す。四つの縦の辺９６は、前記二つの大きい側面９３ａおよび９３ｂと前記二つの小さい側面９４との間に定義される。四つの長い横の辺９７は、前記二つの大きい側面９３ａおよび９３ｂと前記二つの端９５ａおよび９５ｂとの間に定義される。そして四つの短い横の辺９８は、前記二つの小さい側面９４と前記二つの端９５ａおよび９５ｂとの間に定義される。

図１３に示されるように、供給機構８６において、箱状の巻軸８５の第一の端９５ａはまず平らなシート６と接触するよう運ばれ、そのため箱状の巻軸８５の長い横の辺９７はシート６の前記短辺と平行になり、箱状の巻軸８５の短い横の辺９８はシート６の前記長辺と平行になる。箱状の巻軸８５の第一の端９５ａは、好ましくはシート６の中心に、シート６の前記長辺および短辺に対し対称に位置する。次に、図１４に示すように、供給機構８６において、シート６が大きい側面９３ａおよび９３ｂを完全に覆うように、シート６は前記第一の端９５ａの長い横の辺９７の周りにＵ字型に折られる。

この時点で、ラッピング機構８９において、シート６は前記第一の大きい側面９３ａの縦の辺９６の周りに、小さい側面９４（図１５）の上へ折り込まれる。次に、ラッピング機構９０において、シート６は前記第一の端９５ａ短い横の辺９８の周りに、小さい側面９４（図１６）の上へ折り込まれる。そして最後に、図１７に示すように、ラッピング機構９０において、第二の端９５ｂに開口端９２をもつ箱状の包装９１を完成させるために、シート６は前記第二の大きい側面９３ｂの縦の辺９６の周りに、小さい側面９４の上へ折り込まれる。前記箱状の包装９１の開口端９２は、長い横の辺９７に二つの大きい余剰端９９と、短い横の辺９８に二つの小さい余剰端１００とを有する。

図１２に示すように、ラッピング機構８９において、ラッピングホイール８４は可動折り込み機１０１を備える。該可動折り込み機１０１は二つの折畳み部材（図１２では一つのみ示される）を箱状の巻軸８５の向かい合う両面に備え、前記第一の大きい側面９３ａの縦の辺９６（図１５）の周りにシート６を折り込むために、円周方向に前後に動く。ラッピング機構９０において、ラッピングホイール８４は可動折り込み機１０２を備える。該可動折り込み機１０２は二つの折畳み部材（図１２では一つのみ示される）を箱状の巻軸８５の向かい合う両面に備え、前期第一の端９５ａの短い横の辺９８の周りにシート６を折り込む（図１６）ため、半径方向に前後に動く。そして最後に、ラッピング機構９０および可動折り込み機１０２の下流側、ラッピングホイール８４の回転方向において、ラッピングホイール８４は固定折り込み機１０３を備える。該固定折り込み機１０３は二つの折畳み部材（図１２では一つのみ示される）を箱状の巻軸８５の向かい合う両面にもち、ラッピングホイール８４の段階的な回転が箱状の巻軸８５を前進させるにしたがって、前記第二の大きい側面９３ｂの縦の辺９６の周りにシート６を折り込む（図１３）。

言い換えれば、供給機構８６において、シート６は開口端９２と、それぞれが箱状の巻軸８５から突き出す二つの向かい合う翼部をもつ二つの側部とを定義するために、箱状の巻軸８５の周りにＵ字型に折られる（図１４）。閉じた端の前記余剰端をラッピング機構９０において箱状の巻軸８５へと折り込む（図１６）前に、ラッピング機構８９において、シート６のそれぞれの側部の少なくとも第一の翼部は、箱状の巻軸８５へと折り込まれる（図１５）。ラッピング機構９０において、既に折り込まれた第一の翼部を重ねるように、シート６の第二の翼部は箱状の巻軸８５へと折り込まれる（図１７）。そして封緘機構１０４において、箱状の包装９１を安定させるため、シート６の側部の前記翼部の重なった部分は永久的に熱融着される。

ラッピング機構９０の下流側、ラッピングホイール８４の回転方向において、ラッピングホイール８４は封緘機構１０４を備える。該封緘機構１０４は二つの封緘素子１０５（図１２では一つのみ示される）を備える。該封緘素子１０５は箱状の巻軸８５の向かい合う両面に位置し、シート６の重なった部分を箱状の巻軸８５の小さい側面９４上に熱融着し、箱状の包装９１を安定させる。

封緘機構１０４の下流側、ラッピングホイール８４の回転方向において、ラッピングホイール８４は制御機構１０６を備える。ここで光学制御素子（図示されず）が各箱状の包装９１を検査し、それが基準を満たすことを確認する。制御機構１０６の下流側、ラッピングホイール８４の回転方向において、ラッピングホイール８４は廃棄機構１０７を備える。該廃棄機構１０７は、制御機構１０６の前記光学制御素子によって制御される空気圧式、あるいは機械式の廃棄素子（図示されず）を備え、欠陥のある（つまり基準を満たさない）箱状の包装９１を箱状の巻軸８５から排出する。

最後に、廃棄機構１０７の下流側、ラッピングホイール８４の回転方向において、転送機構１０８がラッピングホイール８４とそれに続くラッピングホイール１０９との間の接点に位置している。該ラッピングホイール１０９はラッピングホイール８４の傍に位置し、ラッピングホイール８４の回転軸と平行な回転軸の周りに（図１２では反時計回りに）段階的に回転し、それぞれがタバコの束２を収容する多数のポケット１１０を周上に備える。転送機構１０８において、各箱状の包装９１はラッピングホイール８４のそれぞれの箱状の巻軸８５から軸方向に取り除かれ、ラッピングホイール１０９のポケット１１０へと挿入される。より詳細には、各包装９１はラッピングホイール１０９のポケット１１０へ、箱状の包装９１の開口端９２がポケット１１０の外側を向いた状態で挿入される。

好ましい態様においては、各箱状の巻軸８５の側面９３ａ、９３ｂおよび９４は、吸引を起こすために、真空と連通可能な貫通孔をもつ。各箱状の巻軸８５の側面９３ａ、９３ｂおよび９４を通しての吸引は供給機構８６において作動され、シート６がＵ字型に折られたのち、箱状の包装９１を箱状の巻軸８５からラッピングホイール１０９のポケット１１０へ転送できるように、転送機構１０８において停止される。各箱状の巻軸８５の側面９３ａ、９３ｂおよび９４を通して吸引を行うのは、箱状の巻軸８５の側面９３ａ、９３ｂおよび９４上でシート６をつかみ、シート６が箱状の巻軸８５に対して滑ることを防ぐためである。

各箱状の包装９１をラッピングホイール８４の箱状の巻軸８５からラッピングホイール１０９のポケット１１０へ転送するため、転送機構１０８は押し出し機１１１を有する。該押し出し機１１１はラッピングホイール８４に収容され、箱状の巻軸８５の中へ半径方向に前後に、したがって前記箱状の包装９１の開口端９２を通って箱状の包装９１の中へ、箱状の包装９１の閉端１１２まで動くことができる。前記包装９１の閉端１１２へたどり着くと、押し出し機１１１は箱状の包装９１を箱状の巻軸８５からラッピングホイール１０９のポケット１１０へと押し出すよう、外側へ動き続ける。好ましくは、転送機構１０８はさらに導入素子１１３を有す。該導入素子１１３はラッピングホイール１０９の中心に位置し、箱状の包装９１のポケット１１０内への挿入方向に、半径方向に前後に動き、各箱状の包装９１をポケット１１０へ転送する際に押し出し機１１１と協働する。より詳細には、一方から導入素子１１３が、他方から押し出し機１１１が前記箱状の包装９１の閉端１１２をつかみ、転送の間箱状の包装９１を締め付けてその横滑りを防ぐ。言い換えれば、導入素子１１３はポケット１１０を通って、前記箱状の包装９１の閉端１１２に触れるまで箱状の包装９１に向かって動く。そして同時に押し出し機１１１は、箱状の包装９１を導入素子１１３と一緒につかむために、導入素子１１３の反対側で、前記箱状の包装９１閉端１１２を押し始める。この時点で、押し出し機１１１と導入素子１１３とは、それらにずっとつかまれていた箱状の包装９１を放すために、ともにポケット１１０の底へ動く。箱状の包装９１を効果的につかみ、構造上の許容誤差や摩耗による緩みを補正するために、導入素子１１３および／または押し出し機１１１は、箱状の包装９１をつかむ際弾性的に圧迫される弾性部材を有する。

好ましい態様においては、導入素子１１３にある真空に連通された孔（図示されず）を通して吸引が行われる。これにより、箱状の包装９１をポケット１１０へ引き込むために、押し出し機１１１による箱状の包装９１への突き出しに加え、導入素子１１３もまた引き込みを行う。

転送機構１０８の下流側、ラッピングホイール１０９の回転方向において、ラッピングホイール１０９は制御機構１１４を備える。ここで光学制御素子（図示されず）が各箱状の包装９１を検査し、それが基準を満たすことを確認する。制御機構１１４の下流側、ラッピングホイール１０９の回転方向において、ラッピングホイール１０９は廃棄機構１１５を備える。該廃棄機構１１５は制御機構１１４の前記光学制御素子によって制御される空気圧式、あるいは機械式の廃棄素子（図示されず）を備え、欠陥のある（つまり基準を満たさない）箱状の包装９１をポケット１１０から排出する。

廃棄機構１１５の下流側、ラッピングホイール１０９の回転方向にある転送機構１１６において、各束２およびそれぞれの補強材７は、箱状の包装９１を収容するラッピングホイール１０９のポケット１１０へと転送され、そして開口端９２を通って箱状の包装９１内へ挿入される。一例として、各束２およびそれぞれの補強材７は、図５の投入ホイール１４または図８の投入ホイール４４と同一の投入ホイールによって、ラッピングホイール１０９のポケット１１０へ転送される。

転送機構１１６は、長方形の断面をもつ、角錐台型のホッパー１１７を有する。該ホッパー１１７は四つの弾性的な（つまり弾性的に変形可能な）花弁状面１１８の結合によって形成され、束２と箱状の包装９１を収容する前記ポケット１１０との間に位置する。そして該ホッパー１１７を通して、束２は箱状の包装９１へ供給される。ホッパー１１７は束２を（補強材７とともに、束２の弾性変形限度の範囲内で）押さえつける働きをし、一時的に束２の断面を縮小し、箱状の包装９１への束２の挿入を助ける。つまり、角錐台型のホッパー１１７は前記箱状の包装９１の開口端９２の前に位置し、束２は押し込み機１１９によって、ホッパー１１７を通って箱状の包装９１内へ押し込まれる。

一つの態様においては、束２が箱状の包装９１内へ挿入されるのに先立ってホッパー１１７の出口部分を前記箱状の包装９１の開口端９２の内側へ挿入するために、および束２が箱状の包装９１内へ挿入されたあと前記箱状の包装９１の開口端９２からホッパー１１７の出口部分を取り出すために、ホッパー１１７はラッピングホイール１０９に対して半径方向へ前後に稼動である。

転送機構１１６の下流側、ラッピングホイール１０９の回転方向にあるラッピング機構１２０において、シート６は前記箱状の包装９１の開口端９２を閉じるよう折り込まれ、箱１が完成する。より詳細には、ラッピング機構１２０は軸方向へ（つまりラッピングホイール１０９の回転軸に平行に）前後に可動な二つの可動側面折り込み機１２１（図１２では一つのみ示される）と、それに続く半径方向へ（つまりラッピングホイール１０９の回転軸に垂直に）前後に可動な可動折り込み機１２２と、それに続く固定折り込み機１２３とを備える。より詳細には、ラッピングホイール１０９が停止した際に可動側面折り込み機１２１とそれに続く可動折り込み機１２２がシート６を折り、ラッピングホイール１０９が一段階前進するとともに固定折り込み機１２３がシート６をもう一度折って前記箱状の包装９１の開口端９２を閉じ終わることで、箱１は完成する。

ラッピング機構１２０の下流側、ラッピングホイール１０９の回転方向にある封緘機構１２４において、箱１を安定させるために、シート６の（既に閉じられた）開口端９２の折り重なった部分が封緘素子１２５によって熱融着される。該封緘素子１２５はラッピングホイール１０９に接続され、ラッピングホイール１０９に対して前後に可動である。

最後に、封緘機構１２４の下流側、ラッピングホイール１０９の回転方向にある転送機構１２６において、束２および補強材７を収容する箱１は、ラッピングホイール１０９のポケット１１０から排出される。

ラッピングユニット１２の図１２の態様においては、シート６をＵ字型に折るにあたって、束２には何の役割もない。これは束２が転送機構１１６で挿入されるずっと前に、供給機構８６において完了している。このように、束２のタバコの両端はシート６を折る際に一切機械的ストレスに晒されず、タバコのフィルターおよび火付け口の両端は一切変形しない。さらに、箱状の巻軸８５と協働する折曲げ機８７のおかげで、シート６はまず適切な外形をもつ金属（つまり硬く、変形しない）部品の間で折られ、それにより箱１の取り出し口３においてはっきりした鋭い角と、箱１上部の見える部分に見栄えの良い四角をつくり出す。

Claims (10)

1. タバコの束（２）を収容し、タバコの取り出し口（３）を有する箱（１）を製造する方法であって、
   閉じた端（１１２）と開口端（９２）とをもつ箱状の包装（９１）を形成するために、箱状の巻軸（８５）の周りに前記タバコの取り出し口（３）を有する包装シート（６）を折り込む手順と、
   前記箱状の包装（９１）を前記箱状の巻軸（８５）から第一のラッピングホイール（１０９）のポケット（１１０）へ、前記箱状の包装（９１）の前記開口端（９２）が前記ポケット（１１０）の外側を向いた状態で転送する手順と、
   続いて前記タバコの束（２）を前記第一のラッピングホイール（１０９）の前記ポケット（１１０）内へ挿入し、そして前記タバコの束（２）を前記箱状の包装（９１）の前記開口端（９２）を通して前記箱状の包装内へ挿入する手順と、
   前記開口端（９２）を閉じて前記箱（１）を完成させるよう、前記包装シート（６）を折り込む手順とを含み、
   前記包装シート（６）を前記箱状の巻軸（８５）の周りに折り込む手順が、
   前記閉じた端（１１２）、前記開口端（９２）、およびそれぞれが前記箱状の巻軸（８５）から突き出す二つの向かい合う翼部をもつ二つの側部を定義するよう、前記包装シート（６）を前記箱状の巻軸（８５）の周りにＵ字型に折り込む手順と、
   前記閉じた端（１１２）の余剰端を前記箱状の巻軸（８５）の上へ折り込む前に、各側部の少なくとも第一の翼部を前記箱状の巻軸（８５）の上へ折り込む手順とをさらに含む方法。
2. 前記包装シート（６）を平らに、前記箱状の巻軸（８５）の前に供給する手順と、
   前記包装シート（６）を、前記箱状の巻軸（８５）の外側を取り囲むＵ字型折曲げ機（８７）によって、前記箱状の巻軸（８５）の周りにＵ字型に折り込む手順とを含む請求項１記載の方法。
3. 前記包装シート（６）を前記箱状の巻軸（８５）に吸着するよう、前記箱状の巻軸（８５）の側面（９３ａ、９３ｂおよび９４）を通して吸引を発生させる手順を含む、請求項１または２記載の方法。
4. 請求項１〜３のいずれか１項に記載の方法であって、前記箱状の包装（９１）を前記箱状の巻軸（８５）から前記第一のラッピングホイール（１０９）の前記ポケット（１１０）へ転送する手順が、
   前記箱状の包装（９１）の前記閉じた端（１１２）に前記箱状の巻軸（８５）の内側から接触し、前記閉じた端（１１２）を押すために、押し出し機（１１１）を前記箱状の巻軸（８５）の内側へ前記開口端（９２）を通して挿入する手順と、
   前記箱状の巻軸（８５）から前記ポケット（１１０）への転送の間、前記押し出し機（１１１）と導入素子（１１３）との間で前記箱状の包装（９１）の前記閉じた端（１１２）をつかむように、前記押し出し機（１１１）と同じ動きをする導入素子（１１３）によって、前記箱状の包装（９１）の前記閉じた端（１１２）に外側から接触する手順とをさらに含む方法。
5. 前記導入素子（１１３）を通して吸引を発生させる手順をさらに含む、請求項４記載の方法。
6. 請求項１〜５のいずれか１項に記載の方法であって、前記タバコの束（２）を前記箱状の包装内へ前記箱状の包装（９１）の前記開口端（９２）を通して供給する手順が、
   弾性的な花弁状面（１１８）によって定義される角錐台型のホッパー（１１７）を、前記箱状の包装（９１）の前記開口端（９２）の前に配置する手順と、
   前記タバコの束（２）を前記箱状の包装（９１）内へ挿入するために、前記タバコの束（２）を前記ホッパー（１１７）を通して押し込む手順とをさらに含む方法。
7. 前記タバコの束（２）を前記箱状の包装内へ挿入するのに先立って、前記ホッパー（１１７）の出口部分を前記箱状の包装（９１）の前記開口端（９２）内へ挿入する手順と、
   前記タバコの束（２）を前記箱状の包装内に挿入したあと、前記ホッパー（１１７）の出口部分を前記箱状の包装（９１）の前記開口端（９２）から取り出す手順とをさらに含む、請求項６記載の方法。
8. 各側部の第二の翼部を前記箱状の巻軸（８５）の上へ、そして部分的に既に折り込まれた第一の翼部の上へ折り込む手順と、
   各側部の前記翼部の折り重なった部分を、前記箱状の包装の形状を安定させるために、永久的に固定する手順とをさらに含む、請求項１記載の方法。
9. 請求項１〜５のいずれか１項に記載の方法であって、前記箱状の巻軸（８５）が、前記ポケット（１１０）を備える前記第一のラッピングホイール（１０９）の傍に位置する第二のラッピングホイール（８４）に取り付けられる方法。
10. タバコの束（２）を収容し、タバコの取り出し口（３）を有する箱（１）を製造するラッピングユニット（１２）であって、
    前記タバコの取り出し口（３）を有する包装シート（６）が周りに折り込まれる箱状の巻軸（８５）と、
    閉じた端（１１２）と開口端（９２）とをもつ箱状の包装（９１）を形成するため、前記タバコの取り出し口（３）を有する包装シート（６）を前記箱状の巻軸（８５）の周りに折り込むための、第一の折り込み手段（８７、１０１、１０２、１０３）と、
    前記箱状の巻軸（８５）から前記箱状の包装（９１）を受け取るポケット（１１０）を有する第一のラッピングホイール（１０９）であって、前記ポケット（１１０）内の前記箱状の包装が、その開口端（９２）が前記ポケット（１１０）の外側を向く状態で配置される第一のラッピングホイール（１０９）と、
    前記タバコの束（２）を前記箱状の包装（９１）内へ前記箱状の包装（９１）の前記開口端（９２）を通して挿入するように、前記タバコの束（２）を前記第一のラッピングホイール（１０９）の前記ポケット（１１０）内へ供給するための供給装置（１１９）と、
    前記開口端（９２）を閉じて前記箱（１）を完成させるために、前記包装シート（６）を折り込む第二の折り込み手段（１２１、１２２、１２３）とを含み、
    前記第一の折り込み手段（８７、１０１、１０２、１０３）によって、
    前記閉じた端（１１２）、前記開口端（９２）、およびそれぞれが前記箱状の巻軸（８５）から突き出す二つの向かい合う翼部をもつ二つの側部を定義するよう、前記包装シート（６）が前記箱状の巻軸（８５）の周りにＵ字型に折り込まれ、
    前記閉じた端（１１２）の余剰端を前記箱状の巻軸（８５）の上へ折り込む前に、各側部の少なくとも第一の翼部が前記箱状の巻軸（８５）の上へ折り込まれる、
    ラッピングユニット（１２）。

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