JP3735472B2 - 集積包装機のターレット型胴巻き装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリペイドカード等の薄いカードからなる集積製品を包材により胴巻きするための集積包装機のターレット型胴巻き装置に関する。
【0002】
【関連する背景技術】
この種のカードはその厚みに関し、その公差は比較的小さいものの、これらカードを多数集積した場合、その高さは個々の集積製品毎に大きく変動する。それ故、このような集積製品を包装するには個々の集積製品の高さに応じ、その包材の繰出し長さを可変する必要がある。
【0003】
このため、特開平8-301212号公報には被包装品の高さを測定し、その測定結果に応じて包材の繰出し長さを調整するようにした包装装置が開示されており、また、特開平9-301214号公報には被包装品自体の上昇を利用し、その高さに応じて包材を繰り出す、いわゆる自己繰出し方式の胴巻き装置が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前者の包装装置は、被包装品の高さを測定する高さ計測部や、その測定結果に基づき包材の繰出し長さを演算する演算部、そして、演算部からの指令により、繰出しモータの駆動を制御する演算部及び制御部を必要とし、その構成が複雑になるばかりでなく、装置自体が高価になる。
【0005】
後者の胴巻き装置は被包装品が単体の場合には好適するものの、プリペイドカード等の横滑り易いカードの集積製品にあっては、集積製品の上昇時、集積製品を形作っているカードにその整列の乱れが発生し易く、この種の集積製品の胴巻きには不向きなものとなる。
本発明は上述の事情に基づきなされたもので、その目的とするところは、自己繰出し方式の採用により構成を簡単にでき、且つ、包材による集積製品の胴巻きを安定して行うことができる集積包装機のターレット型胴巻き装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の集積包装機のターレット型胴巻き装置(請求項1)は、所定の繰出し経路に沿い包材の予備繰出しをなす予備繰出し手段と、この繰出し経路の途中に設けられ、包材を所定の切断位置にて切断する切断手段と、包材が予備繰出しされる繰出し経路の近傍に配置され、旋回可能なターレット本体と、このターレット本体に設けられた開閉可能なチャックユニットとを備えており、このチャックユニットは、ターレット本体の旋回に伴い受取り位置に位置付けられたとき、この受取り位置にて、包材とともに集積製品を受け取ることができる。
【0007】
そして、ターレット型胴巻き装置は、包材の予備繰出し方向でみて受取り位置にあるチャックユニットの上流側にて回転自在に配置されたガイドローラを更に備えており、このガイドローラは、ターレット本体の旋回に伴い、チャックユニットとともに集積製品が受取り位置から所定の旋回角だけ離れた旋回自己繰出し位置まで旋回する際、包材の自己繰出しを案内する。
【0008】
上述のターレット型胴巻き装置によれば、受取り位置にチャックユニットが位置付けられたとき、チャックユニットは開かれた状態にある。それ故、チャックユニット内に包材とともに集積製品が押し込まれるとき、集積製品の高さに変動があっても、チャックユニットはその集積製品を確実に受け取る。
この後、チャックユニットが閉じられると、チャックユニットは包材を介して集積製品を挟持する。そして、この状態で、チャックユニットとともに集積製品が受取り位置から旋回自己繰出し位置までの所定の旋回角だけ旋回すると、集積製品はその高さに応じた長さだけ包材の自己繰出しを行い、この際、包材はガイドローラより案内される。この後、切断手段はその切断位置にて包材を切断し、そして、チャックユニットの更なる旋回に伴い、その集積製品は包材により胴巻きされる。
【0009】
好ましくは、ターレット型胴巻き装置は、チャックユニットをその旋回の半径方向に移動可能とする移動手段を更に含むことができる(請求項2)。この場合、移動手段によるチャックユニットの移動は、包材の自己繰出しや、また、チャックユニットが集積製品の排出位置に位置付けられたとき、チャックユニットからの集積製品の排出に利用可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1はカード集積包装機内でのカードの集積から、その包装までの一連の流れを概略的に示している。カード集積包装機は先ず、繰出し装置2を備えている。繰出し装置2は一列に配置された複数のホッパ3を備え、1つのホッパ3からカードCを1枚ずつ繰り出し可能となっている。つまり、ホッパ列はホッパ3の配列方向に移動可能であり、選択された1つのホッパ3がカード繰出し位置に位置付けられるようになっている。
【0011】
繰出し装置2から繰り出されたカードCは集積整列装置4に供給され、この集積整列装置4にて所定枚数毎に先ず集積され、そして、集積されたカード、即ち、集積カードSはその個々のカードが整列された後、包装ライン6の始端近傍に規定された押込み位置に供給される。
包装ライン6はその始端にターレット型の胴巻き装置8を備えており、この胴巻き装置8と前記押込み位置との間に包装フィルムFの繰出し経路、即ち、その垂下ラインが確保されている。包装フィルムFはフィルムロールFRから垂下ラインに繰り出されたフィルムウエブFWを所定の長さに切断して得られる。なお、フィルムウエブFWの繰出し中、フィルムウエブFWにはティアテープTが貼り付けられるようになっており、ティアテープTはテープロールTRから繰り出される。
【0012】
押込み位置の集積カードSは、包装フィルムFとともに胴巻き装置8に供給され、この胴巻き装置8内にて、包装フィルムFは集積カードSの回りに胴巻きされ、そして、その胴シールが行われる。この後、包装フィルムFにて筒状に包まれた集積カードSは胴巻き装置8から包装ライン6の耳折りセクションに排出される。なお、胴巻き装置8の詳細については後述する。
【0013】
集積カードSは耳折りセクション内を移送される過程にて、その包装フィルムFの左右の耳折り及びそれらのサイドシールが実施され、これにより、包装フィルムFによる集積カードSの包装が完了し、包装品Hが得られる。
この後、包装品HにはラベルLが貼り付けられ、そして、包装品Hはこれら包装品Hを積層状態にして移送する排出セクション10に排出される。なお、ラベルLは、ラベルロールLRから繰り出されるラベルウエブLWを所定の長さに切断して得られ、ラベルウエブLWの繰出し経路中には、ラベルウエブLWに所定の情報を印刷するプリンタ12が配置されている。
【0014】
図2及び図3を参照すると、前述したターレット型の胴巻き装置8が具体的に示されている。胴巻き装置8は旋回軸20を備えており、旋回軸20は包装ライン6と直交する方向に水平に延び、その基端がサーボモータ22の出力軸に連結されている。なお、サーボモータ22は胴巻き装置8のフレーム24(図3)に支持されている。
【0015】
旋回軸20には一対の旋回アーム26の基端がそれぞれ取り付けられており、これら旋回アーム26は旋回軸20の軸線方向に所定の間隔を存して互いに平行に離間し、それらの基端は連結プレート28により相互に連結されている。一対の旋回アーム26及び連結プレート28は胴巻き装置8のターレット本体を構成し、このターレット本体はコ字形をなしている。従って、サーボモータ22が駆動され、旋回軸20が一方向に回転されると、ターレット本体、つまり、一対の旋回アーム26は図2中の矢印C方向に旋回する。
【0016】
各旋回アーム26の先端にはその内面にガイドスリーブ30がそれぞれ取り付けられており、これらガイドスリーブ30は旋回軸20の軸線方向に互いに離間している。各ガイドスリーブ30には進退ロッド32が摺動自在に貫通しており、これら進退ロッド32は互いに平行且つ旋回アーム26に沿って延びている。進退ロッド32の一端、即ち、旋回軸20側の基端は連結部材34により相互に連結されている。
【0017】
一方、連結プレート28の外面には一対の旋回アーム26間の中央に進退シリンダ36が支持されている。この進退シリンダ36はエアシリンダからなり、そのピストンロッド38が連結プレート28を貫通して旋回アーム26間に延び、そして、連結部材34に連結されている。従って、進退シリンダ36のピスントロッド38が伸縮されると、連結プレート38を介して一対の進退ロッド32が進退される。
【0018】
一対の進退ロッド32の先端にはチャックユニット40が取り付けられており、従って、チャックユニット40は進退ロッド32の進退に連動して、旋回アーム26の延出方向、つまり、その旋回の半径方向に移動可能である。つまり、前述した一対の進退ロッド32及び進退シリンダ36はチャックユニット40の移動機構を構成する。
【0019】
チャックユニット40に関して詳述すると、チャックユニット40は、一対の進退ロッド32間に跨って延びるホルダプレート42(図2)を備え、このホルダプレート42に一対の進退ロッド32の先端が連結されている。
前述した旋回アーム26の旋回方向Cでみて、ホルダプレート42の前側の端部には固定側のチャックプレート44が取り付けられており、チャックプレート44は一対の進退ロッド32間の中央に位置付けられている。そして、旋回アーム26の旋回方向Cでみて、チャックプレート44の前方には可動側のチャックプレート46が配置されており、チャックプレート46はチャックプレート44と平行にして互いに離間対向している。旋回アーム26の延出方向でみて、チャックプレート46の内端は前述のホルダプレート42よりも旋回軸20側に延長され、この延長部分が連結支持部48として形成されている。
【0020】
一方、一対の進退ロッド32の先端部間にはその中央にチャックシリンダ50が配置されている。このチャックシリンダ50もまたエアシリンダからなり、ホルダプレート42にブラケット52(図2)を介して支持されている。チッャクシリンダ50は進退ロッド32と直交する方向に延びるピスントロッド54を有し、その先端が連結支部部48、つまり、可動側のチャックプレート46に連結されている。従って、チャックシリンダ50のピストンロッド54が伸縮されると、可動側のチャックプレート46は固定側のチャックプレート44に対して接離し、これにより、チャックユニット40は開閉される。
【0021】
更に、旋回アーム26の延出方向でみて、固定側のチャックプレート44の内端からは可動側のチャックプレート46に向けてストッパ壁56が突出されている。このストッパ壁56の突出長は前述した集積カードSの高さHよりも長く、そして、ストッパ壁56の突出端はチャックプレート46に形成した開口58に遊嵌されている。それ故、可動側のチャックプレート46が固定側のチャックプレート44に向けて移動しても、チャックプレート46がストッパ壁56と干渉することはない。なお、チャックプレート44,46の外端はそれぞれ半球状に形成されるか、または、丸められている。
【0022】
前述した旋回アーム26の旋回に伴い、チャックユニット40は、旋回アーム26の旋回方向に離間した受取り位置、旋回自己繰出し位置、胴シール位置、そして、排出位置のそれぞれに位置付け可能となっている。図2に示されているように、受取り位置は、前述した集積カードSの押込み位置側で、且つ、この押込み位置と同一線上に規定され(図2中、チャックユニット40を実線で示した位置)、排出位置は受取り位置とは旋回軸20を挟んで反対側に規定されている。そして、旋回アーム26の旋回方向でみて、胴シール位置は受取り位置から90°の旋回角位置に規定されており、旋回自己繰出し位置はチャックユニット40が受取り位置から胴シール位置に向けて所定の旋回角だけ旋回した位置に規定されている。
【0023】
集積カードSの押込み位置とチャックユニット40の受取り位置との間には前述したようにフィルムウエブFWのための垂下ラインが規定されており、この垂下ラインの途中にフィルムウエブFWの予備繰出しユニット60が設けられている。予備繰出しユニット60は受取り位置の上方にあり、垂下ラインよりも胴巻き装置8側に位置した繰出しローラ62と、その反対側に回転自在に配置されたピンチローラ64とを有する。繰出しローラ62はそのローラ軸が駆動(図示しない)からの動力を受けて回転され、ピンチローラ64は繰出しローラ62に対して接離可能となっている。なお、駆動源としてはエアシリンダの作動をラック・ピニオンを介し、繰出しローラ62の回転に変換するものであってもよい。
【0024】
繰出しユニット60と受取り位置との間にはカッタユニット66が設けられている。カッタユニット66は垂下ラインを挟んで配置された固定刃68と、可動刃70とからなり、固定刃68は繰出しローラ62の下方に位置し、そして、可動刃70は固定刃68に対して接離可能となっている。
更に、カッタユニット66の下方、より詳しくは、その固定刃68の下方で、且つ、受取り位置にあるチャックユニット40の直上にはガイドローラ72が回転自在に配置されており、このガイドローラ72は、前述した押込み位置のレベルから集積カードSの高さよりも若干高いレベル位置に位置付けられている。
【0025】
そして、前述の胴シール位置にはチャックユニット40の旋回軌跡の外側にヒートシーラ74が設けられており、このヒートシーラ74は図2中の矢印から明らかなように上下方向、並びに、チャックユニット40の旋回方向に沿う水平方向に運動可能となっている。
更に、排出位置の近傍には前述の説明から明らかなように包装ライン6における耳折りセクション6aの始端が位置付けられており、この耳折りセクション6aは排出位置から排出セクション10(図1参照)に亘って配置されている。耳折りセクション6aは、排出位置の下方にガイドレール76を備えており、このガイドレール76は排出位置から排出セクション10に向けて水平に延びている。
【0026】
ガイドレール76上にはキャリア78が摺動自在にして取り付けられており、そして、キャリア78にはフィードスクリュー80が貫通してねじ込まれている。フィードスクリュー80はその両端が軸受ブラケット82に回転自在に支持され、その一端に正逆回転可能な電動モータ84が連結されている。
キャリア78上にはチャックユニット86が設けられており、このチャックユニット86はキャリア78から立設された支持プレート88を備えている。支持プレート88の上端には固定側のチャックプレート90が取り付けられており、このチャックプレート90は排出位置に向けて水平に延びている。チャックプレートの90の下方には、可動側のチャックプレート92が平行に配置されており、このチャックプレート92はアングル部材94を介してチャックシリンダ96のピストンロッドに連結されている。チャックシリンダ96はエアシリンダからなり、支持プレート88に取り付けられている。従って、チャックシリンダ96のピスントロッドが伸縮されると、固定側のチャックプレート90に対して可動側のチャックプレート92が接離し、チャックユニット86の開閉が実施される。
【0027】
電動モータ84の駆動に伴い、フィードスクリュー80が回転されると、キャリア78、即ち、チャックユニット86はガイドレール76に沿い、排出位置近傍の受取り位置と排出セクション10側の排出位置との間にて往復動することができる。
次に、上述したターレット型の胴巻き装置8の作動に関し、図4〜図11を参照しながら説明する。
【0028】
先ず、図4に示されているように胴巻き装置8のチャックユニット40は受取り位置にある。この受取り位置において、チャックユニット40は開状態にあって、その固定側のチャックプレート44の内面が押込み位置に供給された集積カードSの下面と同一の水平面上にあり、そして、旋回軸20を中心したチッャクユニット40の旋回半径はR1で示されている。
【0029】
このとき、予備繰出しユニット60はその繰出しローラ62の回転により、フィルムウエブFWを所定の長さだけ垂下ラインに沿い予備的に繰出している。繰り出されたフィルムウエブFWはガイドローラ72に案内されながら供給位置を通過して垂れ下がる。具体的には、カッタユニット66からのフィルムウエブFWの繰出し長さは、集積カードSの包装に要する長さのうち、その60〜80%の長さに設定されている。なお、フィルムウエブFWの予備繰出し後、予備繰出しユニット60のピンチローラ64は繰出しローラ62から離間する。
【0030】
このような状態で、図5に示されているように押込み位置にある集積カードSはプッシャ98によりチャックユニット40に向けて押し出される。従って、集積カードSはフィルムウエブFWを伴いチャックユニット40のチッャクプレート44,46間に押し込められ、この押込みは、その押出し方向でみて集積カードSの前側に位置する一端面がフィルムウエブFWを介してチャックユニット40のストッパ壁56に当接するまで継続される。即ち、チャックユニット40はそのチャックプレート44,46間にて集積カードSのためのポケットを構成しており、そして、集積カードSはその他端部がチャックユニット40から突出した状態で、チャックユニット40内に押し込まれる。
【0031】
チャックユニット40内への押込みに伴い、集積カードSはフィルムウエブFWをその回りに略U字形に胴折りし、そして、フィルムウエブFWの先端部は集積カードSに沿った状態で引き付けられる。この後、プッシャ98は元の休止位置に復帰する。
ここで、チャックユニット40は開いた状態にあって、そのチャックプレート44,46間の間隔は集積カードSの高さよりも十分に広く確保されている。それ故、前述した集積カードSにその高さのばらつきがあっても、チャックユニット40はフィルムウエブFWとともに集積カードSを確実に受け取ることができる。
【0032】
この後、図6に示されているようにチャックユニット40は閉じられ、集積カードSはフィルムウエブFWを介し、チャックプレート44,46間に挟持される。
次に、図7に示されるようにチャックユニット40は前述した進退シリンダ36のピストンロッド38が収縮されるに伴い、一対の進退ロッド32を介して旋回軸20側に所定の距離だけ後退する。具体的には、この後、チャックユニット40が旋回軸20を中心として旋回されるとき、受け取った集積カードSの他端、つまり、チャックユニット40から突出した外端がガイドローラ72と干渉することがない位置まて、チャックユニット40は後退し、この際のチャックユニット40の旋回半径は図7中R2(<R1)で示されている。
【0033】
ここで、フィルムウエブFWはチャックユニット40内にて、チャックプレート44,46と集積カードSとの間にてそれぞれ挟持された状態にあるので、チャックユニット40の後退に伴い、フィルムウエブFWはガイドローラ72により案内されながら更に繰り出される、つまり、自己繰出しが実施される。
この後、旋回アーム26が旋回され、図8に示されているようにチャックユニット40は受取り位置から旋回自己繰出し位置に位置付けられる。この旋回自己繰出し位置は旋回アーム26の旋回方向Cでみて受取り位置からαの旋回角位置にある。より詳しくは、旋回自己繰出し位置は、チャックユニット40の固定側のチャックプレート44に着目すると、その内面の延長面がガイドローラ72の外周面に下方から接するような旋回角位置αに規定されている。例えば、旋回角位置αは約10°程度に設定される。
【0034】
このようなチャックユニット40の旋回に伴い、その集積カードSの外端はガイドローラ72の側方に位置付けられ、これにより、集積カードSの外端はその高さに応じた長さだけ、ガイドローラ72により案内しながらフィルムウエブFWを更に繰り出す、つまり、集積カードによるフィルムウエブFWの自己繰出しが再度実施される。
【0035】
より詳しくは、図9から理解されるようにフィルムウエブFWの自己繰出し長さは、チャックユニット40の旋回方向Cでみて、集積カードSにおける外端の前側エッジがガイドローラ72を通過した距離、つまり、集積カードSの高さに応じて決定される。従って、集積カードSの高さにばらつきがあっても、集積カードSはその高さに応じてフィルムウエブFWの自己繰出しを行う。
【0036】
ここで、集積カードSの高さに対し、その自己繰出し分のフィルムウエブFWの長さを正確に一致させることが望ましく、それ故、図9から明らかなようにガイドローラ72は、フィルムウエブFWの自己繰出し部分Xと集積カードSの外端面とが略二等辺三角形を形作るように、その配置及び径が設定されている。
この後、カッタユニット66の可動刃70は図9中2点鎖線で示すように固定刃68に向けて前進し、フィルムウエブFWはガイドローラ72の上方にて切断され、包装フィルムFが形成される。このようにして形成された包装フィルムFはその切断端側の部分が集積カードSの外端にて折り曲げられ、図9中2点鎖線で示すように集積カードSから垂れ下がる。ここでの包装フィルムFの垂れ下がり部分の長さYは、ガイドローラ72とカッタユニット66との間の距離により決定され、包装フィルムFの垂れ下がり部分が前述した先端部に所定のオーバラップ幅を存して重なり合うべく設定されている。
【0037】
この後、旋回アーム26の更なる旋回に伴い、図10に示されているようにチャックユニット40は前述の胴シール位置に位置付けられる。この胴シール位置にて、その集積カードSが垂直姿勢をとることで、包装フィルムFの両端は互いに重ね合わされる。つまり、この時点で、包装フィルムFの胴巻きが完了する。この状態で、ヒートシーラ74は集積カードSに向け前進して下降し、包装フィルムFの両端をヒートシール、つまり、胴シールする。この後、ヒートシーラ74は元の休止位置に復帰する。
【0038】
胴シール後、旋回アーム26の旋回を受けて、図11に示されているようにチャックユニット40は排出位置に位置付けられる。このとき、前述した耳折りセクション6aのチャックユニット86はその受取り位置にある。この受取り位置にて、チャックユニット86は開状態にあり、排出位置のチャックユニット40と対向する。より詳しくは、このとき、チャックユニット40,86の固定側のチャックプレート44,90に着目すれば、これらチャックプレート44、90の内面は同一の水平面上に位置付けられている。
【0039】
この後、前述した進退シリンダ36のピストンロッド38が伸張されると、チャックユニット40はチャックユニット86に向けて前進し、これに伴い、その旋回半径はR2からR1に延ばされる。
チャックユニット40の前進により、図2中2点鎖線で示されているように、チャックユニット40内の胴巻き済みの集積カードSはその突出部分がチャックユニット86のチャックプレート90,92間に進入する。この後、チャックユニット86はそのチャックシリンダ96の作動を受けて閉じられ、そのチャックプレート90,92間に胴巻き済みの集積カードSが挟持される。そして、これと同時に、チャックユニット40は開かれ、その集積カードSを解放する。
【0040】
この後、チャックユニット86に挟持された胴巻き済みの集積カードSは、キャリア78の移動に伴い排出セクション10に向けて移送され、この移送過程にて、集積カードSの回りに胴巻きされた包装フィルムFに関し、その左右の耳折りが順次実施される。
一方、胴巻き済みの集積カードがチャックユニット86とともに移送されると、チャックユニット40は旋回アーム26の旋回に伴い、排出位置から胴シール位置を経て受取り位置に戻り、前述の動作が繰り返される。
【0041】
本発明は上述の一実施例に制約されるものではなく、種々の変形が可能である。
例えば、旋回アーム26は一方向のみに旋回されるものであってもよく、この場合、チャックユニット40は排出位置から旋回軸20の下方を旋回して受け取り位置に戻される。また、胴巻き装置8は複数のャックユニット40を備えていてもよく、この場合、その胴巻き装置8の高速化を図ることができる。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のターレット型胴巻き装置(請求項1)によれば、開閉可能なチャックユニットに集積製品を受け取るようにしたので、集積製品の高さにばらつきがあっても、その集積製品をチャックユニット内に確実に受け取ることができる。そして、包材の垂下ラインにガイドローラを設けるだけの簡単な構成で、集積製品の旋回を利用し、その高さに応じて包材の自己繰出しを行え、包材による集積製品の胴巻きを確実に且つ安定して行うことができる。
【0043】
チャックユニットがその旋回の半径方向に移動可能であれば(請求項2)、その移動を、包材の自己繰出しや、排出位置にてチャックユニットからの集積製品の排出に利用可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】集積包装機内でのカード及び集積カードの流れを示した概略図である。
【図2】集積包装機内のターレット型胴巻き装置の側面図である。
【図3】図2の胴巻き装置の平面図である。
【図4】受取り位置周辺の拡大図である。
【図5】受取り位置にて、開状態のチャックユニット内に集積カードが押し込められた状態を示す図である。
【図6】チャックユニットが閉じた状態を示す図である。
【図7】チャックユニットが旋回中心に向けて後退した状態を示す図である。
【図8】チャックユニットが受取り位置から自己繰出し位置に旋回した状態を示す図である。
【図9】図8の一部拡大図である。
【図10】チャックユニットが自己繰出し位置から胴シール位置に旋回した状態を示す図である。
【図11】チャックユニットが胴シール位置から排出位置に旋回した状態を示す図である。
【符号の説明】
20 旋回軸
26 旋回アーム(ターレット本体)
32 進退ロッド
36 進退シリンダ(移動手段)
40 チャックユニット
44 チャックプレート(ポケット)
46 チャックプレート(ポケット)
60 予備繰出しユニット(予備繰出し手段)
66 カッタユニット(切断手段)
72 ガイドローラ
Claims (2)
- 所定の繰出し経路に沿い包材の予備繰出しをなす予備繰出し手段と、
前記繰出し経路の途中に設けられ、前記包材を所定の切断位置にて切断する切断手段と、
前記繰出し経路の近傍に配置され、旋回可能なターレット本体と、
前記ターレット本体に設けられ、前記ターレット本体の旋回に伴い前記切断位置よりも前記繰出し経路の下流に規定された受取り位置に位置付けられたとき、前記包材とともに集積製品の受け取る開閉可能なチャックユニットと、
包材の予備繰出し方向でみて、前記受取り位置にあるチャックユニットの上流側にて回転自在に配置され、前記ターレット本体の旋回に伴い、前記チャックユニットとともに集積製品が前記受取り位置から所定の旋回角だけ離れた旋回自己繰出し位置まで旋回されるとき、前記包材の自己繰出しを案内するガイドローラとを具備し、
前記ガイドローラは、前記集積製品が前記旋回自己繰出し位置に位置付けられたとき、前記ターレット本体の径方向外側の前記集積製品の外端面とこの外端面と前記ガイドローラとの間の前記包材の自己繰出し部分とが略二等辺三角形を形作るべく、その配置及び径が設定され、
前記切断手段は、前記自己繰出しの完了後、前記包材を切断することを特徴とする集積包装機のターレット型胴巻き装置。 - 前記チャックユニットをその旋回の半径方向に移動可能とする移動手段を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の集積包装機のターレット型胴巻き装置。
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JP32373598A JP3735472B2 (ja) | 1998-11-13 | 1998-11-13 | 集積包装機のターレット型胴巻き装置 |
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