JP5667065B2 - Cdk阻害剤としての、スルホン置換アニリノピリミジン誘導体、その調製及び医薬としての使用 - Google Patents

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Description

本発明は、スルホン置換アニリノピリミジン誘導体、その調製のための方法、及び様々な疾患を治療するための医薬としてのその使用に関する。
サイクリン依存性キナーゼ(CDK)は、細胞周期の制御において重要な役割を担う酵素のファミリーであるため、阻害用小分子の開発の特に関心の高い標的である。CDKの選択的阻害剤は、癌、又は細胞増殖の撹乱により引き起こされるその他の疾患の治療のために使用することができる。
ピリミジン及び類似体は、例えば、殺真菌剤としての2−アニリノピリミジン(DE4029650)、又は神経学的又は神経変性疾患を治療するための置換ピリミジン誘導体(WO 99/02162)等、活性成分として既に報告されている。非常に多様なピリミジン誘導体が、CDK阻害剤として報告されており、例えば、2−アミノ−4−置換ピリミジン(WO 01/14375)、プリン(WO 99/02162)、5−シアノピリミジン(WO 02/04429)、アニリノピリミジン(WO 00/12486)及び2−ヒドロキシ−3−N,N−ジメチルアミノプロポキシピリミジン(WO 00/39101)がある。
特に、WO 02/09688及びWO 03/076437において、ピリミジン誘導体は、CDKに関する阻害効果を有することが報告されている。
WO 2005/037800は、サイクリン依存性キナーゼの阻害剤として、開いた(open)スルホキシミン置換アニリノピリミジン誘導体を開示する。例として、未置換であるか、又はハロゲン、特に臭素でピリミジンの5位で置換される構造が提供される。具体的に開示された構造で、5−トリフルオロメチル置換基を有するものはない。
WO 2003/032997は、スルホン置換アニリノピリミジンを開示するが、ここで窒素含有基は、強制的に当該ピリミジンの位置4に提供される。本発明の化合物に最も近くなる特定の開示構造は、実施例1の構造692である。
この従来技術から進んで、本発明の目的は、従来技術の化合物よりも強くサイクリン依存性キナーゼの活性を阻害する化合物を提供することである。さらに、当該化合物は、VEGF受容体キナーゼ−2(VEGF−R2)の阻害に対してより選択的であるべきである。当該化合物は、吸収性方向においては容易に透過性であるべきで、且つ流出方向においてはそれほど透過性であるべきではない。具体的には、本化合物は、化学療法耐性腫瘍細胞において強力な抗増殖効果も有する。
今回、一般式(I)
Figure 0005667065
(式中、
1は、C1−C6−アルキル、C2−C6−アルケニル、C2−C6−アルキニル基であるか、C3−C7−シクロアルキル又はフェニル環であり、いずれの場合にも、ヒドロキシ、−NR34、シアノ、ハロゲン、−CF3、C1−C6−アルコキシ、−OCF3及び/又はC1−C6−アルキルで、1又は複数回、同様に又は異なって任意に置換され、及び
2は、C1−C10−アルキル、C3−C10−アルケニル、又はC3−C10−アルキニル基であるか、又はC3−C7−シクロアルキル環であり、
いずれの場合にも、
a)ハロゲン、ヒドロキシ、−NR34、シアノ、−CF3、−OCF3、及び/又は
b)C1−C6−アルコキシ、C1−C6−アルキル、C2−C6−アルケニル、C2−C6−アルキニル、又はC3−C8−シクロアルキル、−O−CH2−フェニル、Cn−アルコキシカルボニル(いずれの場合にも、これら自身が、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−C6−アルキル、C1−C6−アルコキシ、−NR34、−CF3、及び/又は−OCF3で、1又は複数回、同様に又は異なって任意に置換される)
で、1又は複数回、同様に又は異なって任意に置換され、及び
3及びR4は、各々独立に、水素、及び/又はC1−C6−アルキル基、C2−C6−アルケニル基、C3−C8−シクロアルキル及び/又はフェニル環、3〜8個の環原子を有する複素環及び/又は単環式ヘテロアリール環であり、ヒドロキシ、−NR56、シアノ、ハロゲン、−CF3、C1−C6−アルコキシ及び/又は−OCF3で、1又は複数回、同様に又は異なって任意に置換され、
又は
3及びR4は、窒素原子と一緒に5〜7員の環を形成し、当該環は、前記窒素原子に加え、1又は2個のさらなるヘテロ原子を任意に含み、且つヒドロキシ、−NR56、シアノ、ハロゲン、−CF3、C1−C6−アルコキシ及び/又は−OCF3で、1又は複数回、同様に又は異なって置換されてよく、及び
5及びR6は、各々独立に、水素であるか、又はヒドロキシ、シアノ、ハロゲン、−CF3、C1−C6−アルコキシ及び/又は−OCF3で、1又は複数回、同様に又は異なって任意に置換されるC1−C6−アルキル基である)
の化合物、及びその塩、ジアステレオマー及びエナンチオマーを見出した。
本発明は以下の定義に基づく。
n−アルキル:
n個の炭素原子を有する、1価の直鎖又は分岐した飽和炭化水素基。
1−C6−アルキル基には、とりわけ、例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、イソペンチル、2−メト−イルブチル、1−メチルブチル、1−エチルプロピル、1,2−ジメチル−プロピル、ネオペンチル、1,1−ジメチルプロピル、4−メチルペンチル、3−メチルペンチル、2−メチルペンチル、1−メチルペンチル、2−エト−イルブチル、1−エチルブチル、3,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、1,1−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチルがある。
好ましい基は、メチル、エチル、プロピル又はイソプロピル基が挙げられる。
n−アルケニル:
n個の炭素原子、及び少なくとも1つの二重結合を有する、1価の直鎖又は分岐した炭化水素基。
2−C10−アルケニル基には、とりわけ、例えば、ビニル、アリル、(E)−2−メチルビニル、(Z)−2−メチルビニル、補もアリル、(E)−ブト−2−エニル、(Z)−ブト−2−エニル、(E)−ブト−1−エニル、(Z)−ブト−1−エニル、ペント−4−エニル、(E)−ペント−3−エニル、(Z)−ペント−3−エニル、(E)−ペント−2−エニル、(Z)−ペント−2−エニル、(E)−ペント−1−エニル、(Z)−ペント−1−エニル、ヘキソ−5−エニル、(E)−ヘキソ−4−エニル、(Z)−ヘキソ−4−エニル、(E)−ヘキソ−3−エニル、(Z)−ヘキソ−3−エニル、(E)−ヘキソ−2−エニル、(Z)−ヘキソ−2−エニル、(E)−ヘキソ−1−エニル、(Z)−ヘキソ−1−エニル、イソプロペニル、2−メチルプロプ−2−エニル、1−メチルプロプ−2−エニル、2−メチルプロプ−1−エニル、(E)−1−メチルプロプ−1−エニル、(Z)−1−メチルプロプ−1−エニル、3−メチルブト−3−エニル、2−メチルブト−3−エニル、1−メチルブト−3−エニル、3−メチルブト−2−エニル、(E)−2−メチルブト−2−エニル、(Z)−2−メチルブト−2−エニル、(E)−1−メチルブト−2−エニル、(Z)−1−メチルブト−2−エニル、(E)−3−メチルブト−1−エニル、(Z)−3−メチルブト−1−エニル、(E)−2−メチルブト−1−エニル、(Z)−2−メチルブト−1−エニル、(E)−1−メチルブト−1−エニル、(Z)−1−メチルブト−1−エニル、1,1−ジメチルプロプ−2−エニル、1−エチルプロプ−1−エニル、1−プロピルビニル、1−イソプロピルビニル、4−メチルペント−4−エニル、3−メチルペント−4−エニル、2−メチルペント−4−エニル、1−メチルペント−4−エニル、4−メチルペント−3−エニル、(E)−3−メチルペント−3−エニル、(Z)−3−メチルペント−3−エニル、(E)−2−メチルペント−3−エニル、(Z)−2−メチルペント−3−エニル、(E)−1−メチルペント−3−エニル、(Z)−1−メチルペント−3−エニル、(E)−4−メチルペント−2−エニル、(Z)−4−メチルペント−2−エニル、(E)−3−メチルペント−2−エニル、(Z)−3−メチルペント−2−エニル、(E)−2−メチルペント−2−エニル、(Z)−2−メチルペント−2−エニル、(E)−1−メチルペント−2−エニル、(Z)−1−メチルペント−2−エニル、(E)−4−メチルペント−1−エニル、(Z)−4−メチルペント−1−エニル、(E)−3−メチルペント−1−エニル、(Z)−3−メチルペント−1−エニル、(E)−2−メチルペント−1−エニル、(Z)−2−メチルペント−1−エニル、(E)−1−メチルペント−1−エニル、(Z)−1−メチルペント−1−エニル、3−エチルブト−3−エニル、2−エチルブト−3−エニル、1−エチルブト−3−エニル、(E)−3−エチルブト−2−エニル、(Z)−3−エチルブト−2−エニル、(E)−2−エチルブト−2−エニル、(Z)−2−エチルブト−2−エニル、(E)−1−エチルブト−2−エニル、(Z)−1−エチルブト−2−エニル、(E)−3−エチルブト−1−エニル、(Z)−3−エチルブト−1−エニル、2−エチルブト−1−エニル、(E)−1−エチルブト−1−エニル、(Z)−1−エチルブト−1−エニル、2−プロピルプロプ−2−エニル、1−プロピルプロプ−2−エニル、2−イソプロピルプロプ−2−エニル、1−イソプロピルプロプ−2−エニル、(E)−2−プロピルプロプ−1−エニル、(Z)−2−プロピルプロプ−1−エニル、(E)−1−プロピルプロプ−1−エニル、(Z)−1−プロピルプロプ−1−エニル、(E)−2−イソプロピルプロプ−1−エニル、(Z)−2−イソプロピルプロプ−1−エニル、(E)−1−イソプロピルプロプ−1−エニル、(Z)−1−イソプロピルプロプ−1−エニル、(E)−3,3−ジメチルプロプ−1−エニル、(Z)−3,3−イソプロピルプロプ−1−エニル、1−(1,1−ジメチルエチル)エテニルがある。
好ましい基は、ビニル又はアリル基が挙げられる。
n−アルキニル:
n個の炭素原子、及び少なくとも1つの三重結合を有する、1価の直鎖又は分岐した炭化水素基。
2−C10−アルキニル基には、とりわけ、例えば、エチニル、プロプ−1−イニル、プロプ−2−イニル、ブト−1−イニル、ブト−2−イニル、ブト−3−イニル、ペント−1−イニル、ペント−2−イニル、ペント−3−イニル、ペント−4−イニル、エキソ−1−イニル、エキソ−2−イニル、エキソ−3−イニル、エキソ−4−イニル、エキソ−5−イニル、1−メチルプロプ−2−イニル、2−メチルブト−3−イニル、1−メチルブト−3−イニル、1−メチルブト−2−イニル、3−メチルブト−1−イニル、1−エチルプロプ−2−イニル、3−メチルプロプ−4−イニル、2−メチルプロプ−4−イニル、1−メチルペント−4−イニル、2−メチルペント−3−イニル、1−メチルペント−3−イニル、4−メチルペント−2−イニル、1−メチルペント−2−イニル、4−メチルペント−1−イニル、3−メチルペント−1−イニル、2−エチルブト−3−イニル、1−エチルブト−3−イニル、1−エチルブト−2−イニル、1−プロピルプロプ−2−イニル、1−イソプロピルプロプ−2−イニル、2,2−ジメチルブト−3−イニル、1,1−ジメチルブト−3−イニル、1,1−ジメチルブト−2−イニル、又は3,3−ジメチルブト−1−イニルがある。
好ましい基は、エチニル、プロプ−1−イニル又はプロプ−2−イニル基が挙げられる。
n−シクロアルキル:
n個の炭素原子を有する1価の環状炭化水素環。
3−C7−シクロアルキル環には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル及びシクロヘプチルがある。
好ましい基は、シクロプロピル、シクロペンチル又はシクロヘキシル環が挙げられる。
n−アルコキシ:
式−OR(R=Cn−アルキル)の、直鎖又は分岐したCn−アルキルエーテル基。
n−アルコキシカルボニル
n−アルコキシカルボニルは、基−C(O)−O−Cn−アルキルである。
規則としては、nが1〜6、好ましくは1〜4、及び特に好ましくは1〜3である。
例として、そして好ましくは、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、n−ペントキシカルボニル及びn−ヘキソキシカルボニルが言及されてよい。
ハロゲン
ハロゲンなる用語には、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素が含まれる。好ましくはフッ素が挙げられる。
一般式(I)において、R1は、
1−C6−アルキル、C2−C6−アルケニル、C2−C6−アルキニル基であるか、C3−C7−シクロアルキル又はフェニル環であり、いずれの場合にも、ヒドロキシ、−NR34、シアノ、ハロゲン、−CF3、C1−C6−アルコキシ、−OCF3及び/又はC1−C6−アルキルで、1又は複数回、同様に又は異なって任意に置換される基があり得る。
好ましくは、R1は、C1−C6−アルキル、C2−C6−アルケニル、C2−C6−アルキニル基であるか、C3−C7−シクロアルキル又はフェニル環であり、いずれの場合にも、ヒドロキシ、シアノ、ハロゲン、−CF3、C1−C6−アルコキシ、−OCF3及び/又はC1−C6−アルキルで、1又は複数回、同様に又は異なって任意に置換される。
より好ましくは、R1は、C1−C6−アルキル又はC2−C6−アルケニル基であるか、又はC3−C7−シクロアルキル又はフェニル環であり、いずれの場合にも、ヒドロキシ、シアノ、ハロゲン及び/又はC1−C6−アルキルで、1又は複数回、同様に又は異なって任意に置換される。
より好ましくは、R1は、C1−C4−アルキル又はC2−C4−アルケニル基であるか、又はC3−C5−シクロアルキル又はフェニル環であり、いずれの場合にも、ヒドロキシ、シアノ、ハロゲン及び/又はC1−C3−アルキルで、1又は複数回、同様に又は異なって任意に置換される。
特別に好ましくは、R1は、メチル基又はシクロプロピル環である。一般式(I)において、R1は、
1−C10−アルキル、C3−C10−アルケニル、又はC3−C10−アルキニル基であるか、又はC3−C7−シクロアルキル環であり、いずれの場合にも、
a)ハロゲン、ヒドロキシ、−NR34、シアノ、−CF3、−OCF3、及び/又は
b)C1−C6−アルコキシ、C1−C6−アルキル、C2−C6−アルケニル、C2−C6−アルキニル、又はC3−C8−シクロアルキル、−O−CH2−フェニル、Cn−アルコキシカルボニル(いずれの場合にも、これら自身が、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−C6−アルキル、C1−C6−アルコキシ、−NR34、−CF3、及び/又は−OCF3で、1又は複数回、同様に又は異なって任意に置換される)
で、1又は複数回、同様に又は異なって任意に置換される基であってよい。
好ましくは、R2は、C1−C10−アルキル、C3−C10−アルケニル、又はC3−C10−アルキニル基であるか、又はC3−C7−シクロアルキル環であり、いずれの場合にも、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、−CF3、−OCF3、及び/又はC1−C6−アルコキシ、C1−C6−アルキル(いずれの場合にも、これら自身が、ハロゲン又はヒドロキシで、1又は複数回、同様に又は異なって任意に置換される)で、1又は複数回、同様に又は異なって任意に置換される。
より好ましくは、R2は、ヒドロキシ、ハロゲン、−CF3及び/又はC1−C3−アルコキシで、1又は複数回、任意に置換される、C2−C6−アルキル、C3−C6−アルケニル、又はC3−C6−アルキニル基であるか、又はC3−C7−シクロアルキル環である。
特に好ましくは、R2は、部分式(I−R 2
Figure 0005667065
(式中、
aは、メチル、エチル、プロピル又はイソプロピル基であり、及び
b及びRcは、各々独立に、水素、メチル又はエチル基である。
式(Ia)は、本化合物群を集約するものである。
好ましくは、Ra及びRbはメチル基であり、且つRcは水素又はメチル基である。
一般式(I)において、R3及びR4は、各々独立に、
水素、及び/又はC1−C6−アルキル基、C2−C6−アルケニル基、C3−C8−シクロアルキル及び/又はフェニル環、3〜8個の環原子を有する複素環及び/又は単環式ヘテロアリール環であり、ヒドロキシ、−NR56、シアノ、ハロゲン、−CF3、C1−C6−アルコキシ及び/又は−OCF3で、1又は複数回、同様に又は異なって任意に置換され、
又は
3及びR4は、窒素原子と一緒に5〜7員の環を形成し、当該環は、前記窒素原子に加え、任意に1又は2個のさらなるヘテロ原子を含み、且つヒドロキシ、−NR56、シアノ、ハロゲン、−CF3、C1−C6−アルコキシ及び/又は−OCF3で、1又は複数回、同様に又は異なって置換されてよい。
好ましくは、R3及びR4は、各々独立に、
水素、及び/又はC1−C4−アルキル基、C3−C6−アルケニル基、C3−C6−シクロアルキル及び/又はフェニル基、5又は6個の環原子を有する複素環及び/又は単環式ヘテロアリール環であり、ヒドロキシ、−NR56、シアノ、ハロゲン、−CF3、C1−C6−アルコキシ及び/又は−OCF3で、1又は複数回、同様に又は異なって任意に置換され、
又は
3及びR4は、窒素原子と一緒に5〜7員の環を形成し、当該環は、前記窒素原子に加え、任意に1個のさらなるヘテロ原子を含み、且つヒドロキシ、−NR56、シアノ、ハロゲン、−CF3、C1−C6−アルコキシ及び/又は−OCF3で、1又は複数回、同様に又は異なって置換されてよい。
より好ましくは、R3及びR4は、各々独立に、水素、及び/又はC1−C6−アルキル基、C3−C8−シクロアルキル及び/又はフェニル基、5又は6個の環原子を有する複素環及び/又は単環式ヘテロアリール環であり、ヒドロキシ、シアノ、ハロゲン、−CF3、C1−C6−アルコキシ及び/又は−OCF3で、1又は複数回、同様に又は異なって任意に置換される。
一般式(I)において、R5及びR6は、各々独立に、
水素であるか、又はヒドロキシ、シアノ、ハロゲン、−CF3、C1−C6−アルコキシ及び/又は−OCF3で、1又は複数回、同様に又は異なって任意に置換されるC1−C6−アルキル基であってよい。
好ましくは、R5及びR6は、各々独立に、水素、及び/又はC1−C3−アルキル基である。
好ましい下位群は、式(I)(式中、
1は、C1−C6−アルキル、C2−C6−アルケニル、C2−C6−アルキニル基であるか、C3−C7−シクロアルキル又はフェニル環であり、いずれの場合にも、ヒドロキシ、シアノ、ハロゲン、−CF3、C1−C6−アルコキシ、−OCF3及び/又はC1−C6−アルキルで、1又は複数回、同様に又は異なって任意に置換され、及び
2は、C1−C10−アルキル、C3−C10−アルケニル、又はC3−C10−アルキニル基であるか、又はC3−C7−シクロアルキル環であり、
いずれの場合にも、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、−CF3、−OCF3、及び/又はC1−C6−アルコキシ、C1−C6−アルキル(いずれの場合にも、それ自身が、ハロゲン又はヒドロキシで、1又は複数回、同様に又は異なって任意に置換される)で、1又は複数回、同様に又は異なって任意に置換される)
の化合物、及びその塩、ジアステレオマー及びエナンチオマーにより形成される。
より好ましい下位群は、一般式(I)(式中、
1は、C1−C6−アルキル、C2−C6−アルケニル基であるか、C3−C7−シクロアルキル又はフェニル環であり、いずれの場合にも、ヒドロキシ、シアノ、ハロゲン、及び/又はC1−C6−アルキルで、1又は複数回、同様に又は異なって任意に置換され、及び
2は、C2−C6−アルキル、C3−C6−アルケニル、又はC3−C6−アルキニル基であるか、又はC3−C7−シクロアルキル環であり、これは、ヒドロキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、−CF3、及び/又はC1−C3−アルコキシで、1又は複数回、任意に置換される)
の化合物、及びその塩、ジアステレオマー及びエナンチオマーにより形成される。
特に好ましい下位群は、一般式(Ia)
Figure 0005667065
(式中、
1は、C1−C4−アルキル、C2−C4−アルケニル基であるか、C3−C5−シクロアルキル又はフェニル環であり、いずれの場合にも、ヒドロキシ、シアノ、ハロゲン、及び/又はC1−C3−アルキルで、1又は複数回、同様に又は異なって任意に置換され、及び
aは、メチル、エチル、プロピル又はイソプロピル基であり、及び
b及びRcは、各々独立に、水素、メチル又はエチル基である)
の化合物、及びその塩、ジアステレオマー及びエナンチオマーにより形成される。
一般式(Ia)の化合物の好ましい下位群は、化合物
(式中、
1は、メチル基又はシクロプロピル環であり、及び
a及びRbは、メチル基であり、及び
cは、水素又はメチル基である)
及びその塩、ジアステレオマー及びエナンチオマーの群から形成される。
本発明の化合物は、
−固形腫瘍、腫瘍転移及び血液腫瘍等の癌、特に頭部及び頚部腫瘍;肺及び気管支腫瘍;例えば、胃癌、結腸直腸癌、膵臓癌、肝細胞癌等の胃腸腫瘍;内分泌活性腫瘍;乳癌及び婦人科系腫瘍;例えば、腎細胞癌、膀胱(urinal bladder)癌、前立腺癌等の尿生殖器系腫瘍;皮膚腫瘍;肉腫;白血病及びリンパ腫、
−ウイルス性疾患、及び
−狭窄、動脈硬化及び再狭窄、ステント誘導性再狭窄等の心臓血管系疾患
を治療するのに適する。
医薬調製物を提供するための本発明の化合物の製剤は、活性成分、又は製薬技術において慣習的な賦形剤を伴う活性成分を、所望の適用形態に変換することによる、それ自体が既知の手法で行われる。
本明細書で使用できる賦形剤は、例えば、担体物質、充填剤、崩壊剤、結合剤、保湿剤、流動促進剤、吸着剤及び吸収剤、希釈剤、溶媒、共溶媒、乳化剤、溶解性促進剤、風味矯正剤、着色剤、保存剤、安定化剤、湿潤剤、浸透圧を変更するための塩、又はバッファである。
これに関し、Remington's Pharmaceutical Science, 15th ed. Mack Lublishing Company, East Pennsylvania (1980)を参照する。
医薬製剤は、
固形形態、例えば、錠剤、糖衣錠剤、丸薬、坐薬、カプセル、経皮系、又は
半固形形態、例えば、軟膏、クリーム、ゲル、坐薬、エマルション、又は
液体形態、例えば、溶液、チンキ剤、懸濁物又はエマルション、
があり得る。
本発明の目的のための賦形剤は、例えば、塩、糖(単糖、二糖、三糖、オリゴ糖及び/又は多糖)、タンパク質、アミノ酸、ペプチド、脂質、ワックス、油、炭化水素及びその誘導体であってよく、賦形剤が天然由来であっても、合成又は部分合成により得られるものであってもよい。
口中又は経口適用については、具体的には、錠剤、糖衣錠剤、カプセル、丸薬、粉末、顆粒、トローチ、懸濁物、エマルション又は溶液が好ましい。
非経口適用については、具体的には、懸濁物、エマルション及び主に溶液が好ましい。
本発明の化合物の調製
以下の実施例は、本発明の化合物の調製を例示するものであり、請求される化合物の範囲はこれらの実施例に限定されない。
本発明の化合物は、
1)式(2)のアルコールとの反応により、2,4−ジクロロ−5−ヨードピリミジン(1)の4位を機能化し、式(3)の中間体を形成し、
Figure 0005667065
及び続く中間体(3)の反応から、5−CF3中間体(4)を形成するステップ、
Figure 0005667065
あるいは、
2)2,4−ジクロロ−5−トリメチルピリミジン(5)及び式(2)のアルコールの直接反応から、5−CF3中間体(4)を形成するステップ、
Figure 0005667065
b)式(7)のチオエーテルの酸化から、式(8)のスルホンを提供するステップ、
Figure 0005667065
c)式(8)の化合物を還元して、式(9)の化合物とするステップ、
Figure 0005667065
d)式(4)及び(9)の化合物をカップリングするステップ、
Figure 0005667065
(式中、置換基R1及びR2は、請求項1〜7のいずれかに記載される一般式(I)において与えられる意味を有する)
の少なくとも1つのステップを特徴とする方法により調製することができる。
本発明による化合物の調製には、随意に、例えば4位の側鎖等での保護基の導入及びその後の切断(例えば、P. J. Kocienski, Protecting Groups, Georg Thieme Verlag Stuttgart, New York, 1994を参照)を必要とする。
プロセスステップ a1
2,4−ジクロロ−5−ヨードピリミジン(1)を、塩基性条件下で式(2)のアルコールと反応させることにより、式(3)の産物の合成が可能になる(例えば、(a)U. Luckingら、国際公開第2007/071455号を参照)。水素化ナトリウムを既述のように使用することは、この合成に特に好適である。
窒素含有ヘテロ芳香族化合物のハロゲンをトリフルオロメチル基に置換するためには、種々の方法が原理的に利用可能である(例えば、a)G.E. Carr, R. D. Chambers, T. F. Holmes, J. Chem. Soc. Perkin Trans. 1, 1988, 921;b)F. Cottet, M. Schlosser, Eur. J. Org. Chem. 2002, 327;c)F. G. Njoroge et al., J. Med. Chem 1997, 40, 4290を参照)。
ピリミジン(3)の5位のヨウ素をCF3と置換して、式(4)の化合物を形成するために特に好適なのは、N−メチル−2−ピロリジノン及びTHF中で、ヨウ化銅(I)、フッ化カリウム、及び(トリフルオロメチル)トリメチルシランを既述のように使用することである。
プロセスステップ a2
2,4−ジクロロ−5−トリフルオロメチルピリミジン(5)を、塩基性条件下で式(2)のアルコールと反応させることにより、産物(4)及び(6)の合成が可能になる。位置異性体は、一般的にクロマトグラフィーで分離することができる(例えば:(a)T.M.Caldwellら、国際公開第2006/081388号、50頁、実施例1、Dを参照)。水素化ナトリウムを既述のように使用することは、この合成に特に好適である。
プロセスステップ b)
式(7)の化合物を酸化して、式(8)のスルホンにする。チオエーテルをスルホンに変換するためには、多くの方法、例えば酸化剤である過酸化水素又は過マンガン酸カリウムを使用することが利用可能である。メタクロロ過安息香酸(MCPBA)を既述のように使用することは、式(8)の化合物の合成に特に好適である。
プロセスステップ c)
その後芳香族ニトロ基を式(9)の化合物に還元するためには、一連の反応条件が原理的に利用可能である(例えば:R. C. Larock, Comprehensive Organic Transformations, VCH, New York, 1989, 411を参照)。例えば、THF中でラネーニッケルを使用して既述のように水素化することは、特に好適である。
プロセスステップ d)
式(4)の化合物を式(9)のアニリンと反応させて、式(I)の化合物を得ることができる(例えば、(a)J.Bryantら、国際公開第2004/048343号を参照)。
一般的な所見
酸化感受性であるか又は加水分解感受性である化合物との反応は全て、アルゴン下で乾燥溶媒を用いて実施した。
物質は、MDL ISIS Drawに実装されているプログラムAutonom 2000 Nameを使用して命名した。
Figure 0005667065
実施例1
(2R,3R)−3−[2−(4−シクロプロパンスルホニルフェニルアミノ)−5−トリフルオロメチルピリミジン−4−イルオキシ]ブタン−2−オール
Figure 0005667065
1a)中間体の調製
化合物1.1
1−シクロプロピルスルファニル−4−ニトロベンゼン
Figure 0005667065
THF/ジエチルエーテル(1:1)中3.00g(40.5mmol)のシクロプロパンチオール(E. Block et al., J. Am. Chem. Soc. 1992, 114, 3492に従って調製)4%濃度溶液を、1.78g(44.6mmol)の水素化ナトリウム(60%)と数回に別けて混合し、室温で30分間撹拌した。その後、6.00g(38.7mmol)の1−フルオロ−4−ニトロベンゼンの数回に別けた添加を実施した。混合物を40℃で2時間撹拌した。冷却した後、混合物を水に添加し、ベンゼンで抽出した(3×)。混合した有機相を蒸発により濃縮し、残渣をクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル 95:5)で精製した。これにより、4.6g(23.6mmol;収率:61%)の産物を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO):δ=8.12(m、2H)、7.54(m、2H)、2.35(m、1H)、1.16(m、2H)、0.61(m、2H)。
化合物1.2
1−シクロプロパンスルホニル−4−ニトロベンゼン
Figure 0005667065
120mlのDCM中1.00g(5.12mmol)の1−シクロプロピルスルファニル−4−ニトロベンゼン溶液を、2.3gのメタクロロ過安息香酸(最大77%)と0℃で混合し、その後室温で4.5時間撹拌した。混合物を、飽和炭酸水素ナトリウム溶液に撹拌しながら添加した。有機相をワットマンフィルターでろ過し、蒸発により濃縮した。その結果生じた残渣を、クロマトグラフィー(DCM/MeOH 95:5)で精製した。これにより、1.07g(4.70mmol;収率:92%)の産物を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO):δ=8.41(m、2H)、8.15 (m、2H)、2.98(m、1H)、1.11(m、4h)。
化合物1.3
4−シクロプロパンスルホニルフェニルアミン
Figure 0005667065
50mlのエタノール及び50mlのTHF中1.60g(7.0mmol)の1−シクロプロパンスルホニル−4−ニトロベンゼン溶液を、3.2gのラネーニッケル(水分50%)と混合し、大気圧下、0℃で1.5時間水素化した。混合物をろ過し、蒸発により濃縮した。これにより、1.28g(6.5mmol;収率:92%)の産物を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO):δ=7.41(m、2H)、6.60(m、2H)、6.05(br、2H)、2.58(m、1H)、0.92(m、4H)
MS:198(ESI+)。
化合物1.4
(2R,3R)−3−ベンジルオキシブタン−2−オール
Figure 0005667065
300mlのTHF中4.0g(44.4mmol)の(2R,3R)−ブタン−2,3−ジオール溶液を、5.0g(44.6mmol)のtert−ブチル酸カリウムと室温で混合し、混合物を15分間還流した。混合物を約50℃に冷却し、5.3ml(44.6mmol)の臭化ベンジルと混合した。混合物を3時間還流し、その後室温で終夜撹拌した。混合物を酢酸エチル及び塩化ナトリウム溶液で希釈し、その後1Nの塩化水素溶液(1×)及び塩化ナトリウム溶液(2×)で洗浄した。有機相を乾燥し(Na2SO4)、ろ過し、蒸発により濃縮した。その結果生じた残渣を、クロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル 1:1)で精製した。これにより、3.4g(18.9mmol;収率:43%)の産物を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO):δ=7.35(m、4H)、7.28(m、1H)、4.52(m、3H)、3.67(m、1H)、3.37(m、1H)、1.05(d、3H)、1.01(d、3H)。
化合物1.5
4−((1R,2R)−2−ベンジルオキシ−1−メチルプロポキシ)−2−クロロ−5−ヨードピリミジン
Figure 0005667065
56mlのジエチルエーテル中8.55g(47.4mmol)の(2R,3R)−3−ベンジルオキシブタン−2−オールを、2.07gの水素化ナトリウム(55%)と、0℃で撹拌しながら数回に別けて混合した。10分後、氷浴を取りはずし、混合物を室温で更に3分間撹拌した。形成された懸濁物を、65mlのアセトニトリル中6.52g(23.7mmol)の2,4−ジクロロ−5−ヨードピリミジン溶液に0℃で添加した。混合物を40℃で4時間撹拌し、その後希釈塩化ナトリウム溶液と混合した。抽出を酢酸エチル(2×)で実施した。混合した有機相を乾燥し(Na2SO4)、ろ過し、蒸発により濃縮した。その結果生じた残渣を、クロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル 4:1)で精製した。これにより、4.12g(9.8mmol;収率:41%)の産物を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO):δ=8.78(s、1H)、7.29(m、5H)、5.27(m、1H)、4.64(d、1H)、4.53(d、1H)、3.73(m、1H)、1.30(d、3H)、1.19(d、3H)。
化合物1.6
4−((1R,2R)−2−ベンジルオキシ−1−メチルプロポキシ)−2−クロロ−5−トリフルオロメチルピリミジン
Figure 0005667065
15.8mlのNMP及び15.8mlのTHF中4.66g(11.1mmol)の4−((1R,2R)−2−ベンジルオキシ−1−メチルプロポキシ)−2−クロロ−5−ヨードピリミジン溶液を、3.82g(20.0mmol)のヨウ化銅(I)、0.97g(16.7mmol)のフッ化カリウム、及び2.47ml(16.7mmol)の(トリフルオロメチル)トリメチルシランと室温で撹拌しながら混合した。混合物を80℃で5.5時間撹拌した。冷却した後、混合物を、希釈塩化ナトリウム溶液に添加し、酢酸エチルで抽出した(2×)。混合した有機相を乾燥し(Na2SO4)、ろ過し、蒸発により濃縮した。その結果生じた残渣を、クロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル 4:1)で精製した。これにより、2.17g(6.0mmol;収率:54%)の産物を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO):δ=8.81(s、1H)、7.21(m、5H)、5.40(m、1H)、4.57(d、1H)、4.42(d、1H)、3.70(m、1H)、1.28(d、3H)、1.13(d、3H)。
或いは、化合物1.6はまた、下記の手順で調製した:
60mlのジエチルエーテル及び65mlのアセトニトリル中5.00g(23.0mmol)の2,4−ジクロロ−5−トリフルオロメチルピリミジン及び5.40g(30.0mmol)の(2R,3R)−3−ベンジルオキシブタン−2−オール溶液を、1.21g(27.7mmol)の水素化ナトリウム(濃度55%)と0℃と、3つの部分に分割して混合し、その後15℃で90分間撹拌した。混合物を、希釈塩化ナトリウム溶液と混合し、酢酸エチルで抽出した(3×)。混合した有機相を乾燥し(Na2SO4)、ろ過し、蒸発により濃縮した。その結果生じた残渣を、クロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル 95:5)で精製した。これにより、1.60g(4.4mmol;収率:19%)の産物を得た。
化合物1.7
[4−((1R,2R)−2−ベンジルオキシ−1−メチルプロポキシ)−5−トリフルオロメチルピリミジン−2−イル](4−シクロプロパンスルホニルフェニル)アミン
Figure 0005667065
9.5mlのアセトニトリル中700mg(1.94mmol)の4−((1R,2R)−2−ベンジルオキシ−1−メチルプロポキシ)−2−クロロ−5−トリフルオロメチルピリミジン及び460mg(2.33mmol)の4−シクロプロパンスルホニルフェニルアミンを、0.49mlのジオキサン中4N塩化水素溶液と混合し、80℃で5.5時間撹拌した。冷却した後、混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液及び飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、ろ過し、蒸発により濃縮した。その結果生じた残渣を、クロマトグラフィー(DCM/エタノール 95:5)で精製した。これにより、649mg(1.24mmol;収率:64%)の産物を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO):δ=10.55(s、1H)、8.58(s、1H)、7.96(m、2H)、7.79(m、2H)、7.22(m、5H)、5.48(m、1H)、4.57(d、1H)、4.46(d、1H)、3.73(m、1H)、2.71(m、1H)、1.31(d、3H)、1.15(d、3H)、1.05(m、2H)、0.96(m、2H)。
MS:522(ESI+)
b)最終産物の調製
110mlのエタノール中541mg(1.04mmol)の[4−((1R,2R)−2−ベンジルオキシ−1−メチルプロポキシ)−5−トリフルオロメチルピリミジン−2−イル](4−シクロプロパンスルホニルフェニル)アミン溶液を、541mgのパラジウム炭素(10%)と混合し、大気圧下、室温で1時間水素化した。混合物をろ過し、蒸発により濃縮した。その結果生じた残渣を、クロマトグラフィー(DCM/EtOH 98:2)で精製した。これにより、175mg(0.41mmol;収率:39%)の産物を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO):δ=10.54(s、1H)、8.56(s、1H)、7.95(m、2H)、7.79(m、2H)、5.28(m、1H)、4.86(d、1H)、3.83(m、1H)、2.76(m、1H)、1.26(d、3H)、1.01(m、7H)。
MS:432(ESI+)。
実施例2
(2R,3R)−3−[2−(4−メタンスルホニルフェニルアミノ)−5−トリフルオロメチルピリミジン−4−イルオキシ]ブタン−2−オール
Figure 0005667065
2a)中間体の調製
化合物2.1
[4−((1R,2R)−2−ベンジルオキシ−1−メチルプロポキシ)−5−トリフルオロメチルピリミジン−2−イル]−(4−メタンスルホニルフェニル)アミン
Figure 0005667065
11mlのアセトニトリル中810mg(2.25mmol)の4−((1R,2R)−2−ベンジルオキシ−1−メチルプロポキシ)−2−クロロ−5−トリフルオロメチルピリミジン及び559mg(2.69mmol)の4−メタンスルホニルフェニルアミン塩酸塩(Acros社製)を、80℃で16時間撹拌した。冷却した後、混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液及び飽和NaCl溶液で洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、ろ過し、蒸発により濃縮した。その結果生じた残渣を、クロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル 1:1)で精製した。これにより、770mg(1.55mmol;収率:69%)の産物を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO):δ=10.55(s、1H)、8.58(s、1H)、7.95(m、2H)、7.83(m、2H)、7.22(m、5H)、5.48(m、1H)、4.57(d、1H)、4.46(d、1H)、3.72(m、1H)、3.12(s、3H)、1.31(d、3H)、1.15(d、3H)。
MS:496(ESI+)
b)最終産物の調製
20mlのエタノール中750mg(1.51mmol)の[4−((1R,2R)−2−ベンジルオキシ−1−メチルプロポキシ)−5−トリフルオロメチルピリミジン−2−イル](4−メタンスルホニルフェニル)アミン溶液を、152mgのパラジウム炭素(10%)と混合し、大気圧下、室温で30分間水素化した。混合物を、152mgのパラジウム炭素(10%)と再度混合し、1.5時間水素化した。更に152mgのパラジウム炭素(10%)を添加し、混合物を1時間水素化した。最後に、152mgのパラジウム炭素(10%)を再度添加し、混合物を15分間水素化した。混合物をろ過し、蒸発により濃縮した。その結果生じた残渣を、クロマトグラフィー(DCM/EtOH 95:5)で精製した。これにより、512mg(1.26mmol;収率:83%)の産物を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO):δ=10.55(s、1H)、8.57(s、1H)、7.96(m、2H)、7.83(m、2H)、5.27(m、1H)、4.86(d、1H)、3.82(m、1H)、3.14(s、3H)、1.25(d、3H)、1.07(d、3H)。
MS:405(EI+)。
実施例3
(R)−3−[2−(4−メタンスルホニルフェニルアミノ)−5−トリフルオロメチルピリミジン−4−イルオキシ]−2−メチルブタン2−オール
Figure 0005667065
3a)中間体の調製
化合物3.1
(R)−2−メチルブタン−2,3−ジオール
Figure 0005667065
20mlのTHF中10.0g(96.1mmol)のメチル(R)−(+)ラクテート溶液を、160ml(480.0mmol)のTHF中3N塩化メチルマグネシウムの氷冷溶液にゆっくりと滴加した。混合物を、まずゆっくりと室温へと加熱し、その後30分間還流した。冷却した後、混合物を、飽和塩化アンモニウム溶液に添加し、酢酸エチルで抽出した(3×)。混合した有機相をワットマンフィルターでろ過し、蒸発により濃縮した。これにより、4.5g(43.1mmol)の粗産物を得、それを更なる精製をせずに使用した。
1H NMR(400MHz、DMSO):δ=4.21(d、1H)、3.93(s、1H)、3.29(m、1H)、0.97(m、9H)。
化合物3.2
(R)−3−(2−クロロ−5−ヨードピリミジン−4−イルオキシ)−2−メチルブタン2−オール
Figure 0005667065
83mlのジエチルエーテル中4.40g(42.3mmol)の(R)−2−メチルブタン−2,3−ジオール溶液を、1.84g(42.3mmol)の水素化ナトリウム(55%)と、0℃で撹拌しながら数回に分けて混合し、10分間撹拌した。混合物を室温で更に3分間撹拌し、その後97mlのアセトニトリル中9.68g(35.2mmol)の2,4−ジクロロ−5−ヨードピリミジンの氷冷溶液に添加した。混合物を40℃で4時間撹拌し、冷却した後、氷及び飽和NaCl溶液と混合した。混合物を酢酸エチルで抽出した(3×)。混合した有機相を乾燥し(Na2SO4)、ろ過し、蒸発により濃縮した。その結果生じた残渣を、クロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル 4:1)で精製した。これにより、4.96g(14.5mmol;収率:41%)の産物を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO):δ=8.73(s、1H)、4.96(q、1H)、4.62(s、1H)、1.21(d、3H)、1.13(s、6H)。
ES:343(CI+)。
化合物3.3
2−クロロ−4−[(R)−1,2−ジメチル−2−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)プロポキシ]−5−ヨードピリミジン)
Figure 0005667065
30mlのDCM中4.96g(14.5mmol)の(R)−3−(2−クロロ−5−ヨードピリミジン−4−イルオキシ)−2−メチルブタン2−オール溶液を、2.64ml(29.0mmol)のジヒドロピラン及び0.36g(1.5mmol)のピリジニウムトシレートと混合し、室温で22時間撹拌した。混合物をDCMで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄した。有機相を乾燥し(Na2SO4)、ろ過し、蒸発により濃縮した。その結果生じた残渣を、クロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル 4:1)で精製した。これにより、5.50g(12.9mmol;収率:89%)のジアステレオマー混合物を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO):δ=8.75(s、1H)、8.74(s、1H)、5.15(m、2H)、4.91(m、2H)、3.70(m、2H)、3.30(m、2H)、1.31(m、30H)。
化合物3.4
2−クロロ−4−[(R)−1,2−ジメチル−2−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)プロポキシ]−5−トリフルオロメチルピリミジン
Figure 0005667065
3.3mlのNMP及び3.3mlのTHF中1.00g(2.34mmol)の2−クロロ−4−[(R)1,2−ジメチル−2−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)プロポキシ]−5−ヨードピリミジン溶液を、1.61g(8.44mmol)のヨウ化銅(I)、0.41g(7.03mmol)のフッ化カリウム、及び1.04ml(7.03mmol)の(トリフルオロメチル)トリメチルシランと室温で混合した。混合物を90℃で2時間撹拌した。冷却した後、混合物を、希釈塩化ナトリウム溶液に添加し、酢酸エチルで抽出した(3×)。混合した有機相を乾燥し(Na2SO4)、ろ過し、蒸発により濃縮した。その結果生じた残渣を、クロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル 4:1)で精製した。これにより、0.53g(1.43mmol;収率:61%)の産物を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO)δ=8.84(s、1H)、5.32(m、1H)、4.85(m、1H)、3.68(m、1H)、3.30(m、1H)、1.31(m、15H)
b)最終産物の調製
2.5mlのエタノール中100mg(0.27mmol)の2−クロロ−4−[(R)−1,2−ジメチル−2(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)プロポキシ]−5−トリフルオロメチルピリミジン及び37mg(0.22mmol)の4−メタンスルホニルフェニルアミンを、70℃で150分間撹拌した。混合物を蒸発させて乾燥し、3.1mlのエタノールで取り出し、12mg(0.05mmol)のピリジニウムトシレートと混合した。混合物を45℃で4時間撹拌した。冷却した後、混合物を、希釈炭酸水素ナトリウム溶液と混合し、酢酸エチルで抽出した(3×)。混合した有機相を乾燥し(Na2SO4)、ろ過し、蒸発により濃縮した。その結果生じた残渣を、クロマトグラフィー(DCM/エタノール 95:5)で精製した。これにより、42mg(0.10mmol;収率:45%)の産物を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO):δ=10.55(s、1H)、8.57(s、1H)、7.96(m、2H)、7.84(m、2H)、5.14(q、1H)、4.66(s、1H)、3.14(s、3H)、1.28(d、3H)、1.12(s、6H)。
MS:419(EI+)
実施例4
(R)−3−[2−(4−シクロプロパンスルホニルフェニルアミノ)−5−トリフルオロメチルピリミジン−4−イルオキシ]−2−メチルブタン−2−オール
Figure 0005667065
最終産物の調製
5.0mlのエタノール中200mg(0.54mmol)の2−クロロ−4−[(R)−1,2−ジメチル−2−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)プロポキシ]−5−トリフルオロメチルピリミジン及び64mg(0.33mmol)の4−シクロプロパンスルホニルフェニルアミンを、70℃で210分間撹拌した。混合物を、100mg(0.27mmol)の2−クロロ−4[(R)−1,2−ジメチル−2−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)プロポキシ]−5−トリフルオロメチルピリミジンと再度混合し、70℃で更に210分間撹拌した。混合物を蒸発させて乾燥し、その結果生じた残渣をHPLCにより精製した。これにより、91mg(0.20mmol;収率:61%)の産物を得た。
カラム:XBridge C18 5μ 100×30mm
溶出液A:H2O/0.2%NH3
溶出液B:アセトニトリル
勾配:0分 50%A 50%B
1.00分 50%A 50%B
7.50分 20%A 80%B
7.52分 1%A 99%B
10.00分 1%A 99%B
流速:50.0ml/分
検出器:DADスキャン範囲 210〜400nm
MS ESI+、ESI−、スキャン範囲 160〜1000m/z
温度:室温
滞留時間:4.6〜5.5分
1H NMR(400MHz、DMSO):10.56(br、1H)、8.57(s、1H)、7.96(m、2H)、7.80(m、2H)、5.14(q、1H)、4.66(s、1H)、2.77(m、1H)、1.28(d、3H)、1.12(m、6H)、1.07(m、2H)、0.97(m、2H)。
MS:445(EI+)
実施例5
(2R,3R)−3−[2−(4−ベンゼンスルホニルフェニルアミノ)−5−トリフルオロメチルピリミジン−4−イルオキシ]ブタン−2−オール
Figure 0005667065
5a)中間体の調製
化合物5.1
(4−ベンゼンスルホニルフェニル)[4−((1R,2R)−2−ベンジルオキシ−1−メチルプロポキシ)−5−トリフルオロメチルピリミジン−2−イル]アミン
Figure 0005667065
1.5mlのアセトニトリル中110mg(0.30mmol)の4−((1R,2R)−ベンジルオキシ−1−メチルプロポキシ)−2−クロロ−5−トリフルオロメチルピリミジン及び85mg(0.37mmol)の4−ベンゼンスルホニルフェニルアミンを、0.08mlのジオキサン中4N塩化水素溶液と混合し、80℃で5時間撹拌した。混合物をロータリーエバポレーターで濃縮し、その結果生じた残渣をHPLCにより精製した。これにより、121mg(0.22mmol;収率:71%)の産物を得た。
システム:Waters社製Autopurification
カラム:XBridge C18 5μ 100×30mm
溶出液A:H2O/0.1% HCOOH
溶出液B:アセトニトリル
勾配:0分 99%A 1%B
1.00分 99%A 1%B
7.50分 1%A 99%B
10.00分 1%A 99%B
流速:50.0ml/分
検出器:DADスキャン範囲 210〜400nm
MS ESI+、ESI−、スキャン範囲 160〜1000m/z
温度:室温
1H NMR(400MHz、DMSO):δ=10.56(s、1H)、8.56(s、1H)、7.89(m、6H)、7.58(m、3H)、7.22(m、5H)、5.44(m、1H)、4.55(d、1H)、4.44(d、1H)、3.71(m、1H)、1.29(d、3H)、1.14(d、3H)。
b)最終産物の調製
5mlのエタノール中116mg(0.21mmol)の(4−ベンゼンスルホニルフェニル)[4−((1R,2R)−2−ベンジルオキシ−1−メチルプロポキシ)−5−トリフルオロメチルピリミジン−2−イル]アミン溶液を、水素雰囲気下、室温で2.5時間水素化した。ここで、混合物を、毎回50mg分割量のパラジウム炭素(10%)と6回に別けて混合した。混合物をろ過し、蒸発により濃縮した。これにより、63mg(0.13mmol;収率:65%)の産物を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO):δ=10.55(s、1H)、8.55(s、1H)、7.89(m、6H)、7.59(m、3H)、5.25(m、1H)、4.86(d、1H)、3.80(m、1H)、1.24(d、3H)、1.06(d、3H)。
MS:468(ESI+)
実施例6
(2R、3R)−3−{2−[4−(ジフルオロメタンスルホニル)フェニルアミノ]−5−トリフルオロメチルピリミジン−4−イルオキシ}ブタン−2−オール
Figure 0005667065
6a)中間体の調製
化合物6.1
[4−((1R,2R)−2−ベンジルオキシ−1−メチルプロポキシ)−5−トリフルオロメチルピリミジン−2−イル][4−(ジフルオロメタンスルホニルフェニル)アミン
Figure 0005667065
1.4mlのアセトニトリル中100mg(0.28mmol)の4−((1R,2R)−2−ベンジルオキシ−1−メチルプロポキシ)−2−クロロ−5−トリフルオロメチルピリミジン及び69mg(0.33mmol)の4−(ジフルオロメタンスルホニル)フェニルアミンを、0.07mlのジオキサン中4N塩化水素溶液と混合し、80℃で3時間撹拌した。混合物をロータリーエバポレーターで濃縮し、その結果生じた残渣をHPLCにより精製した。これにより、104mg(0.20mmol;収率:71%)の産物を得た。
システム:Waters社製Autopurification
カラム:XBridge C18 5μ 100×30mm
溶出液A:H2O/0.1% HCOOH
溶出液B:アセトニトリル
勾配:0分 99%A 1%B
1.00分 99%A 1%B
7.50分 1%A 99%B
10.00分 1%A 99%B
流速:50.0ml/分
検出器:DADスキャン範囲 210〜400nm
MS ESI+、ESI−、スキャン範囲 160〜1000m/z
温度:室温
1H NMR(400MHz、DMSO):δ=10.77(s、1H)、8.62(s、1H)、8.07(m、2H)、7.88(m、2H)、7.22(m、6H)、5.47(m、1H)、4.57(d、1H)、4.45(d、1H)、3.72(m、1H)、1.31(d、3H)、1.15(d、3H)。
b)最終産物の調製
5mlのエタノール中100mg(0.19mmol)の[4−((1R,2R)−2−ベンジルオキシ−1−メチルプロポキシ)−5−トリフルオロメチルピリミジン−2−イル][4−(ジフルオロメタンスルホニル)フェニル]アミン溶液を、水素雰囲気下、室温で1.5時間水素化した。ここで、混合物を、毎回100mg分割量のパラジウム炭素(10%)と3回に別けて混合した。混合物をろ過し、蒸発により濃縮した。これにより、45mg(0.10mmol;収率:54%)の産物を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO):δ=10.77(s、1H)、8.61(s、1H)、8.08(m、2H)、7.88(m、2H)、7.20(tr、1H)、5.29(m、1H)、4.88(d、1H)、3.84(m、1H)、1.26(d、3H)、1.07(d、3H)。
MS:442(ESI+)
実施例7
(2R,3R)−3−[2−(4−シクロペンタンスルホニルフェニルアミノ)−5−トリルオロメチルピリミジン(triluoromethylpyrimidin)−4−イルオキシ]ブタン−2−オール
Figure 0005667065
7a)中間体の調製
化合物7.1
[4]−((1R,2R)−2−ベンジルオキシ−1−メチルプロポキシ)−5−トリフルオロメチルピリミジン−2−イル]−(4−シクロペンタンスルホニルフェニル)アミン
Figure 0005667065
1.4mlのアセトニトリル中100mg(0.28mmol)の4−((1R,2R)−2−ベンジルオキシ−1−メチルプロポキシ)−2−クロロ−5−トリフルオロメチルピリミジン及び75mg(0.33mmol)の4−シクロペンタンスルホニルフェニルアミンを、0.07mlのジオキサン中4N塩化水素溶液と混合し、80℃で5時間撹拌した。混合物をロータリーエバポレーターで濃縮し、その結果生じた残渣をHPLCにより精製した。これにより、118mg(0.21mmol;収率:77%)の産物を得た。
システム:Waters社製Autopurification
カラム:XBridge C18 5μ 100×30mm
溶出液A:H2O/0.1% HCOOH
溶出液B:アセトニトリル
勾配:0分 99%A 1%B
1.00分 99%A 1%B
7.50分 1%A 99%B
10.00分 1%A 99%B
流速:50.0ml/分
検出器:DADスキャン範囲 210〜400nm
MS ESI+、ESI−、スキャン範囲 160〜1000m/z
温度:室温
1H NMR(400MHz、DMSO):δ=10.57(s、1H)、8.58(s、1H)、7.96(m、2H)、7.77(m、2H)、7.22(m、5H)、5.48(m、1H)、4.56(d、1H)、4.46(d、1H)、3.72(m、1H)、3.63(m、1H)、1.76(m、4H)、1.51(m、4H)、1.30(d、3H)、1.14(d、3H)。
b)最終産物の調製
5mlのエタノール中112mg(0.20mmol)の[4−((1R,2R)−2−ベンジルオキシ−1−メチルプロポキシ)−5−トリフルオロメチルピリミジン−2−イル](4−シクロペンタンスルホニルフェニル)アミン溶液を、水素雰囲気下、室温で2.5時間水素化した。ここで、混合物を、毎回100mg分割量のパラジウム炭素(10%)と5回に別けて混合した。混合物をろ過し、蒸発により濃縮した。これにより、75mg(0.16mmol;収率:80%)の産物を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO):δ=10.58(s、1H)、8.57(s、1H)、7.97(m、2H)、7.78(m、2H)、5.28(m、1H)、4.88(d、1H)、3.83(m、1H)、3.68(m、1H)、1.76(m、4H)、1.55(m、4H)、1.25(d、3H)、1.07(d、3H)。
MS:460(ESI+)
実施例8
(R)−2−メチル−3−{2−[4−(プロパ−2−エン−1−スルホニル)フェニルアミノ]−5−トリフルオロメチルピリミジン−4−イルオキシ}ブタン−2−オール
Figure 0005667065
最終産物の調製
2.6mlのエタノール中104mg(0.28mmol)の2−クロロ−4−[(R)−1,2−ジメチル−2−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)プロポキシ]−5−トリフルオロメチルピリミジン及び33mg(0.17mmol)の4−(プロパ−2−エン−1−スルホニル)フェニルアミンを、70℃で10時間撹拌した。混合物を蒸発させて乾燥し、その結果生じた残渣をHPLCにより精製した。これにより、12mg(0.03mmol;収率:10%)の産物を得た。
システム:Waters社製Autopurification
カラム:XBridge C18 5μ 100×30mm
溶出液A:H2O/0.1% HCOOH
溶出液B:アセトニトリル
勾配:0分 99%A 1%B
1.00分 99%A 1%B
7.50分 1%A 99%B
10.00分 1%A 99%B
流速:50.0ml/分
検出器:DADスキャン範囲 210〜400nm
MS ESI+、ESI−、スキャン範囲 160〜1000m/z
温度:室温
1H NMR(400MHz、DMSO):δ=10.57(s、1H)、8.58(s、1H)、7.95(m、2H)、7.76(m、2H)、5.64(m、1H)、5.25(m、1H)、5.17(m、2H)、4.67(s、1H)、4.04(d、2H)、1.28(d、3H)、1.12(s、6H)。
実施例9
(2R,3R)−3−{2−[4−(プロパン−2−スルホニル)フェニルアミノ]−5−トリフルオロメチルピリミジン−4−イルオキシ}ブタン−2−オール
Figure 0005667065
9a)中間体の調製
化合物9.1
[4−((1R,2R)−2−ベンジルオキシ−1−メチルプロポキシ)−5−トリフルオロメチルピリミジン−2−イル][4−(プロパン−2−スルホニル)フェニル]アミン
Figure 0005667065
1.4mlのアセトニトリル中103mg(0.29mmol)の4−((1R,2R)−2−ベンジルオキシ−1−メチルプロポキシ)−2−クロロ−5−トリフルオロメチルピリミジン及び68mg(0.34mmol)の4−(プロパン−2−スルホニル)フェニルアミンを、0.07mlのジオキサン中4N塩化水素溶液と混合し、80℃で5時間撹拌した。混合物をロータリーエバポレーターで濃縮し、その結果生じた残渣をHPLCにより精製した。これにより、123mg(0.22mmol;収率:82%)の産物を得た。
システム:Waters社製Autopurification
カラム:XBridge C18 5μ 100×30mm
溶出液A:H2O/0.1% HCOOH
溶出液B:アセトニトリル
勾配:0分 99%A 1%B
1.00分 99%A 1%B
7.50分 1%A 99%B
10.00分 1%A 99%B
流速:50.0ml/分
検出器:DADスキャン範囲 210〜400nm
MS ESI+、ESI−、スキャン範囲 160〜1000m/z
温度:室温
1H NMR(400MHzDMSO):δ=10.59(S、1H)、8.58(s、1H)、7.96(m、2H)、7.75(m、2H)、7.22(m、5H)、5.48(m、1H)4.55(d、1H)、4.45(d、1H)、3.72(m、1H)、3.27(m、1H)、1.30(d、3H)、1.14(d、3H)、1.09(d、6H)。
b)最終産物の調製
5mlのエタノール中118mg(0.23mmol)の[4−((1R,2R)−2−ベンジルオキシ−1−メチルプロポキシ)−5−トリフルオロメチルピリミジン−2−イル][4−(プロパン−2−スルホニル)フェニル]アミン溶液を、水素雰囲気下、室温で1.5時間水素化した。ここで、混合物を、毎回50mg分割量のパラジウム炭素(10%)と4回に別けて混合した。混合物をろ過し、蒸発により濃縮した。これにより、43mg(0.10mmol;収率:44%)の産物を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO):δ=10.58(s、1H)、8.57(s、1H)、7.98(m、2H)、7.76(m、2H)、5.27(m、1H)、4.87(d、1H)、3.81(m、1H)、3.31(m、1H)、1.25(d、3H)、1.11(d、6H)、1.06(d、3H)。
MS:434(ESI+)
実施例10
(R)−2−メチル−3−{2−[4−(プロパ−2−イン−1−スルホニル)フェニルアミノ]−5−トリフルオロメチルピリミジン−4−イルオキシ}ブタン−2−オール
Figure 0005667065
最終産物の調製
3.6mlのエタノール中150mg(0.41mmol)の2−クロロ−4−[(R)−1,2−ジメチル−2−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)プロポキシ]−5−トリフルオロメチルピリミジン及び47mg(0.24mmol)の4−(プロパ−2−イン−1−スルホニル)フェニルアミンを、70℃で200分間撹拌した。混合物を蒸発させて乾燥した。これにより、約147mgの粗産物を得、そのうち60mgをHPLCにより精製した。これにより、31mg(0.07mmol)の産物を得た。
システム:Waters社製Autopurification
カラム:XBridge C18 5μ 100×30mm
溶出液A:H2O/0.1% HCOOH
溶出液B:アセトニトリル
勾配:0分 99%A 1%B
1.00分 99%A 1%B
7.50分 1%A 99%B
10.00分 1%A 99%B
流速:50.0ml/分
検出器:DADスキャン範囲 210〜400nm
MS ESI+、ESI−、スキャン範囲 160〜1000m/z
温度:室温
1H NMR(400MHz、DMSO):δ=10.60(s、1H)、8.58(s、1H)、7.98(m、2H)、7.83(m、2H)、5.14(q、1H)、4.67(s、1H)、4.45(d、2H)、3.38(tr、1H)、1.28(d、3H)、1.10(m、6H)。
MS:444(ESI+)
実施例11
(2R,3R)−3−{2−[4−(2−ヒドロキシエタンスルホニル)フェニルアミノ]−5−トリフルオロメチルピリミジン−4−イルオキシ}ブタン−2−オール
Figure 0005667065
11a)中間体の調製
化合物11.1
2−{4−[4−((1R,2R)−2−ベンジルオキシ−1−メチルプロポキシ)−5−トリフルオロメチルピリミジン−2−イルアミノ]ベンゼン−スルホニル}エタノール
Figure 0005667065
1.4mlのアセトニトリル中102mg(0.28mmol)の4−((1R,2R)−2−ベンジルオキシ−1−メチルプロポキシ)−2−クロロ−5−トリフルオロメチルピリミジン及び68mg(0.34mmol)の2−(4−アミノベンゼンスルホニル)エタノールを、0.07mlのジオキサン中4N塩化水素溶液と混合し、80℃で4時間撹拌した。混合物をロータリーエバポレーターで濃縮し、その結果生じた残渣をHPLCにより精製した。これにより、72mg(0.14mmol;収率:48%)の産物を得た。
システム:Waters社製Autopurification
カラム:XBridge C18 5μ 100×30mm
溶出液A:H2O/0.1% HCOOH
溶出液B:アセトニトリル
勾配:0分 99%A 1%B
1.00分 99%A 1%B
7.50分 1%A 99%B
10.00分 1%A 99%B
流速:50.0ml/分
検出器:DADスキャン範囲 210〜400nm
MS ESI+、ESI−、スキャン範囲 160〜1000m/z
温度:室温
1H NMR(400MHz、DMSO):δ=10.56(s、1H)、8.58(s、1H)、7.94(m、2H)、7.79(m、2H)、7.22(m、5H)、5.46(m、1H)、4.83(tr、1H)、4.56(d、1H)、4.46(d、1H)、3.72(m、1H)、3.62(m、2H)、3.35(m、2H)、1.30(d、3H)、1.15(d、3H)。
b)最終産物の調製
5mlのエタノール中68mg(0.13mmol)の(2−{4−[4−((1R,2R)−2−ベンジルオキシ−1−メチルプロポキシ)−5−トリフルオロメチルピリミジン−2−イルアミノ]ベンゼンスルホニル}エタノール溶液を、水素雰囲気下、室温で1時間水素化した。ここで、混合物を、毎回68mgのパラジウム炭素(10%)と混合した。混合物をろ過し、蒸発により濃縮した。これにより、28mg(0.06mmol;収率:50%)の産物を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO):δ=10.55(s、1H)、8.57(s、1H)、7.95(m、2H)、7.79(m、2H)、5.27(m、1H)、4.87(d、1H)、4.84(tr、1H)、3.82(m、1H)、3.63(m、2H)、3.36(m、2H)、1.25(d、3H)、1.07(d、3H)。
MS:436(ESI+)
実施例12
(4−メタンスルホニルフェニル)[4−((R)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ)−5−トリフルオロメチルピリミジン−2−イル]アミン
Figure 0005667065
a)中間体の調製
化合物12.1
2−クロロ−4−((R)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ)−5−トリフルオロメチルピリミジン
Figure 0005667065
24.4mlのジエチルエーテル及び24.4mlのアセトニトリル中2.00g(9.2mmol)の2,4−ジクロロ−5−トリフルオロメチルピリミジン及び1.08g(12.0mmol)の(R)−1−メトキシプロパン−2−オールを、0.48gの水素化ナトリウム(55%)と0℃で撹拌しながら数回に別けて混合した。混合物を、氷浴でゆっくりと室温に暖めた。3.5時間後、混合物を、氷及び希釈塩化ナトリウム溶液と混合した。抽出を酢酸エチル(2×)で実施した。混合した有機相を乾燥し(Na2SO4)、ろ過し、蒸発により濃縮した。その結果生じた残渣を、クロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル 7:3)で精製した。これにより、0.59g(2.2mmol;収率:24%)の産物を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO):δ=8.83(s、1H)、5.50(m、1H)、3.50(d、2H)、3.24(s、3H)、1.26(d、3H)。
b)最終産物の調製
2.6mlのアセトニトリル中100mg(0.37mmol)の2−クロロ−4−((R)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ)−5−トリフルオロメチルピリミジン及び63mg(0.37mmol)の4−メタンスルホニルフェニルアミンを、0.13mlのジオキサン中4N塩化水素溶液と混合し、60℃で18時間撹拌した。冷却した後、混合物を、数滴の炭酸水素ナトリウム溶液と混合し、ロータリーエバポレーターで濃縮した。その結果生じた残渣をHPLCにより精製した。これにより、65mg(0.16mmol;収率:43%)の産物を得た。
システム:Waters社製Autopurification
カラム:XBridge C18 5μ 100×30mm
溶出液A:H2O/0.1% HCOOH
溶出液B:アセトニトリル
勾配:0分 99%A 1%B
1.00分 99%A 1%B
7.50分 1%A 99%B
10.00分 1%A 99%B
流速:50.0ml/分
検出器:DADスキャン範囲 210〜400nm
MS ESI+、ESI−、スキャン範囲 160〜1000m/z
温度:室温
1H NMR(400MHz、DMSO):δ=10.57(s、1H)、8.58(s、1H)、7.93(m、2H)、7.82(m、2H)、5.51(m、1H)、3.52(m、2H)、3.26(s、3H)、3.14(s、3H)、1.30(d、3H)。
実施例13
(4−メタンスルホニルフェニル)(4−プロパ−2−イニルオキシ−5−トリフルオロメチルピリミジン−2−イル)アミン
Figure 0005667065
a)中間体の調製
化合物13.1
2−クロロ−4−プロパ−2−イニルオキシ−5−トリフルオロメチルピリミジン
Figure 0005667065
24.4mlのジエチルエーテル及び24.4mlのアセトニトリル中2.00g(9.2mmol)の2,4−ジクロロ−5−トリフルオロメチルピリミジン及び0.71ml(12.0mmol)のプロパ−2−イン−1−オールを、0.48gの水素化ナトリウム(55%)と0℃で撹拌しながら数回に別けて混合した。混合物を、氷浴でゆっくりと室温に暖めた。3.5時間後、混合物を、氷及び希釈塩化ナトリウム溶液と混合した。抽出を酢酸エチル(2×)で実施した。混合した有機相を乾燥し(Na2SO4)、ろ過し、蒸発により濃縮した。その結果生じた残渣をHPLCにより精製した。これにより、0.29g(1.2mmol;収率:13%)の産物を得た。
カラム:Chiralpak IA 5μ 250×30mm
溶出液:ヘキサン/エタノール 95:5
流速:40.0ml/分
検出器:DAD 210nm
温度:室温
滞留時間:4.8〜5.3分
1H NMR(400MHz、DMSO):δ=8.91(s、1H)、5.18(d、2H)、3.71(tr、1H)。
b)最終産物の調製
1.8mlのアセトニトリル中60mg(0.25mmol)の2−クロロ−4−プロパ−2−イニルオキシ−5−トリフルオロメチルピリミジン及び43mg(0.25mmol)の4−メタンスルホニルフェニルアミンを、0.06mlのジオキサン中4N塩化水素溶液と混合し、60℃で18時間撹拌した。混合物をロータリーエバポレーターで濃縮し、その結果生じた残渣をHPLCにより精製した。これにより、29mg(0.08mmol;収率:31%)の産物を得た。
システム:Waters社製Autopurification
カラム:XBridge C18 5μ 100×30mm
溶出液A:H2O/0.1% HCOOH
溶出液B:アセトニトリル
勾配:0分 99%A 1%B
1.00分 99%A 1%B
7.50分 1%A 99%B
10.00分 1%A 99%B
流速:50.0ml/分
検出器:DADスキャン範囲 210〜400nm
MS ESI+、ESI−、スキャン範囲 160〜1000m/z
温度:室温
1H NMR(400MHz、DMSO):δ=10.71(s、1H)、8.64(s、1H)、7.98(m、2H)、7.82(m、2H)、5.16(d、2H)、3.68(tr、1H)、3.14(s、3H)。
実施例14
(4−メタンスルホニルフェニル)[5−トリフルオロメチル−4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)ピリミジン−2−イル]アミン
Figure 0005667065
12.2mlのジエチルエーテル及び12.2mlのアセトニトリル中1.00g(4.63mmol)の2,4−ジクロロ−5−トリフルオロメチルピリミジン及び0.68g(5.99mmol)の3,3,3−トリフルオロ−1−プロパノールを、0.24gの水素化ナトリウム(55%)と、0℃で撹拌しながら数回に別けて混合した。混合物を、氷浴で終夜ゆっくりと室温に暖めた。混合物を、氷及び希釈塩化ナトリウム溶液と混合した。抽出を酢酸エチルで実施した(2×)。混合した有機相を乾燥し(Na2SO4)、ろ過し、蒸発により濃縮した。これにより、1.50gの粗産物を得た。24.1mlのアセトニトリル中1.03gの粗産物及び0.59g(3.48mmol)の4−メタンスルホニルフェニルアミンを、0.87mlのジオキサン中4N塩化水素溶液と混合し、60℃で24時間撹拌した。混合物を、少量の炭酸水素ナトリウム溶液と混合し、ロータリーエバポレーターで濃縮した。その結果生じた残渣をHPLCにより精製した。これにより、0.07g(0.15mmol)の産物を得た。
システム:Waters社製Autopurification
カラム:XBridge C18 5μ 100×30mm
溶出液A:H2O/0.1% HCOOH
溶出液B:アセトニトリル
勾配:0〜1分 30%B
1〜7.5分 30%〜80%B
7.5〜7.6分 80%〜99%B
7.6〜10分 99%B
流速:50.0ml/分
検出器:DADスキャン範囲 210〜400nm
MS ESI+、ESI−、スキャン範囲 160〜1000m/z
温度:室温
滞留時間:6.3〜6.7分
1H NMR(400MHz、DMSO):δ=10.66(s、1H)、8.65(s、1H)、7.99(m、2H)、7.88(m、2H)、4.72(tr、2H)、3.17(s、3H)、2.68(m、2H)。
実施例15
(4−アリルオキシ−5−トリフルオロメチルピリミジン−2−イル)(4−メタンスルホニルフェニル)アミン
Figure 0005667065
12.2mlのジエチルエーテル及び12.2mlのアセトニトリル中1.00g(4.63mmol)の2,4−ジクロロ−5−トリフルオロメチルピリミジン及び0.41ml(5.99mmol)の2−プロペン−1−オール溶液を、0.24gの水素化ナトリウム(55%)と0℃で撹拌しながら数回に別けて混合した。混合物を、氷浴でゆっくりと終夜室温に暖めた。混合物を、氷及び希釈塩化ナトリウム溶液と混合した。抽出を酢酸エチルで実施した(2×)。混合した有機相を乾燥し(Na2SO4)、ろ過し、蒸発により濃縮した。これにより、1.14gの粗産物を得た。22.0mlのアセトニトリル中76gの粗産物及び0.55g(3.19mmol)の4−メタンスルホニルフェニルアミンを、0.80mlのジオキサン中4N塩化水素溶液と混合し、60℃で24時間撹拌した。混合物を、少量の炭酸水素ナトリウム溶液と混合し、ロータリーエバポレーターで濃縮した。その結果生じた残渣をHPLCにより精製した。これにより、32mg(0.09mmol)の産物を得た。
システム:Waters社製Autopurification
カラム:XBridge C18 5μ 100×30mm
溶出液A:H2O/0.1% HCOOH
溶出液B:アセトニトリル
勾配:0〜1分 30%B
1〜7.5分 30%〜80%B
7.5〜7.6分 80%〜99%B
7.6〜10分 99%B
流速:50.0ml/分
検出器:DADスキャン範囲 210〜400nm
MS ESI+、ESI−、スキャン範囲 160〜1000m/z
温度:室温
滞留時間:6.1〜6.3分
1H NMR(400MHz、DMSO):δ=10.61(s、1H)、8.61(s、1H)、7.95(m、2H)、7.83(m、2H)、6.04(m、1H)、5.38(m、1H)、5.27(m、1H)、5.02(m、2H)、3.14(s、3H)。
実施例16
(4−シクロヘキシルオキシ−5−トリフルオロメチルピリミジン−2−イル)(4−メタンスルホニルフェニル)アミン
Figure 0005667065
12.2mlのジエチルエーテル及び12.2mlのアセトニトリル中1.00g(4.63mmol)の2,4−ジクロロ−5−トリフルオロメチルピリミジン及び0.64ml(5.99mmol)のシクロヘキサノール溶液を、0.24gの水素化ナトリウム(55%)と0℃で撹拌しながら数回に別けて混合した。混合物を、氷浴でゆっくりと終夜室温に暖めた。混合物を、氷及び希釈塩化ナトリウム溶液と混合した。抽出を酢酸エチルで実施した(2×)。混合した有機相を乾燥し(Na2SO4)、ろ過し、蒸発により濃縮した。これにより、1.30gの粗産物を得た。
16.0mlのアセトニトリル中0.65gの粗産物及び0.40g(2.3mmol)の4−メタンスルホニルフェニルアミンを、0.80mlのジオキサン中4N塩化水素溶液と混合し、60℃で24時間撹拌した。混合物を、少量の炭酸水素ナトリウム溶液と混合し、ロータリーエバポレーターで濃縮した。その結果生じた残渣をHPLCにより精製した。これにより、0.05g(0.12mmol)の産物を得た。
カラム:XBridge C18 5μ 100×30mm
溶出液A:H2
溶出液B:アセトニトリル
勾配:0分 50%A 50%B
1.00分 50%A 50%B
7.50分 20%A 80%B
7.52分 1%A 99%B
10.00分 1%A 99%B
流速:50.0ml/分
検出器:DADスキャン範囲 210〜400nm
MS ESI+、ESI−、スキャン範囲 160〜1000m/z
温度:室温
滞留時間:6.2〜6.5分
1H NMR(400MHz、DMSO):δ=10.56(s、1H)、8.57(s、1H)、7.95(m、2H)、7.82(m、2H)、5.24(m、1H)、3.14(s、3H)、1.91(m、2H)、1.53(m、8H)。
比較化合物の調製
実施例C1
(2R,3R)−3−[2−(4−シクロプロパンスルホニルフェニルアミノ)−5−トリフルオロメチルピリミジン−4−イルアミノ]ブタン−2−オール
Figure 0005667065
最終産物の調製
10.2mlのアセトニトリル中566mg(2.10mmol)の(2R,3R)−3−(2−クロロ−5−トリフルオロメチルピリミジン−4−イルアミノ)ブタン−2−オール及び414mg(2.10mmol)の4−メタンスルホニルフェニルアミンを、0.52mlのジオキサン中4N塩化水素溶液と混合し、60℃で17時間撹拌した。混合物をロータリーエバポレーターで濃縮し、その結果生じた残渣をクロマトグラフィー(DCM/エタノール 95:5)で精製した。これにより、670mg(1.56mmol;収率:74%)の産物を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO):δ=10.13(s、1H)、8.27(s、1H)、7.97(m、2H)、7.75(m、2H)、6.08(d、1H)、5.07(d、1H)、4.14(m、1H)、3.77(m、1H)、2.74(m、1H)、1.20(d、3H)、1.00(m、7H)。
MS:431(ESI+)
実施例C2
(2R,3R)−3−[2−(4−メタンスルホニルフェニルアミノ)−5−トリフルオロメチルピリミジン−4−イルアミノ]ブタン−2−オール
Figure 0005667065
a)中間体の調製
実施例C2.1
(2R,3R)−3−(2−クロロ−5−トリフルオロメチルピリミジン−4−イルアミノ)ブタン−2−オールトリフルオロ酢酸塩
Figure 0005667065
139mlのアセトニトリル中7.60g(35.0ml)の2,4−ジクロロ−5−トリフルオロメチルピリミジン及び4.40g(35.0mmol)の(2R,3R)−3−アミノブタン−2−オール塩酸塩を、9.71ml(70.0mmol)のトリエチルアミンと、0℃で撹拌しながら滴下して混合した。混合物を、氷浴でゆっくりと室温に暖めた。3日後に、混合物を半濃縮塩化ナトリウム溶液に添加した。抽出を酢酸エチルで実施した(2×)。混合した有機相を乾燥し(Na2SO4)、ろ過し、蒸発により濃縮した。その結果生じた残渣をHPLCにより精製した。これにより、2.49g(6.5mmol;収率:19%)の産物を得た。
カラム:XBridge C18 5μ 100×30mm
溶出液:A:H2O B:MeCN
緩衝液:A/0.1% TFA
勾配:60%A+40%B(2’)_40→70%
B(5,5’)→99%B(0.1’)
流速:50.0ml/分
検出器:DAD(200〜400nm) TAC;MS−ESI+(125〜925m/z) TIC
温度:室温
滞留時間:3.1〜3.8分
1H NMR(400MHz、DMSO):δ=8.38(s、1H)、6.73(d、1H)、4.07(m、1H)、3.71(m、1H)、1.12(d、3H)、1.01(d、3H)。
b)最終産物の調製
1.4mlのアセトニトリル中84mg(0.22mmol)の(2R,3R)−3−(2−クロロ−5−トリフルオロメチルピリミジン−4−イルアミノ)ブタン−2−オールトリフルオロ酢酸塩及び46mg(0.22mmol)の4−メタンスルホニルフェニルアミン塩酸塩を、0.06mlのジオキサン中4N塩化水素溶液と混合し、50℃で撹拌した。19時間後、21mg(0.06mmol)の(2R,3R)−3−(2−クロロ−5−トリフルオロメチルピリミジン−4−イルアミノ)ブタン−2−オールトリフルオロ酢酸塩を再度添加し、混合物を50℃で更に24時間撹拌した。混合物をロータリーエバポレーターで濃縮し、その結果生じた残渣をクロマトグラフィー(DCM/エタノール 95:5)で精製した。これにより、42mg(0.10mmol;収率:45%)の産物を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO):δ=10.13(s、1H)、8.26(s、1H)、7.96(m、2H)、7.78(m、2H)、6.08(d、1H)、5.07(br、1H)、4.14(m、1H)、3.76(m、1H)、3.12(s、3H)、1.20(d、3H)、1.05(d、3H)。
MS:405(ESI+)
実施例C3
(R)−3−[2−(4−メタンスルホニルフェニルアミノ)5−トリフルオロメチルピリミジン−4−イルアミノ]−2−メチルブタン2−オール
Figure 0005667065
a)中間体の調製
化合物C3.1
(R)−3−(2−クロロ−5−トリフルオロメチルピリミジン−4−イルアミノ)−2−メチルブタン−2−オール
Figure 0005667065
227mlのアセトニトリル中12.4g(57.4mmol)の2,4−ジクロロ−5−トリフルオロメチルピリミジン及び5.90g(57.3mmol)の(R)−3−アミノ−2−メチルブタン−2−オールを、15.85ml(114.4mmol)のトリエチルアミンと、0℃で撹拌しながら滴下して混合した。混合物を、氷浴でゆっくりと室温に暖めた。18時間後に、混合物を半濃縮塩化ナトリウム溶液に添加した。抽出を酢酸エチルで実施した(2×)。混合した有機相を乾燥し(Na2SO4)、ろ過し、蒸発により濃縮した。その結果生じた残渣をHPLCにより精製した。これにより、6.39g(22.5mmol;収率:39%)の産物を得た。
カラム:XBridge C18 5μ 100×30mm
溶出液A:H2O/0.2% NH3
溶出液B:アセトニトリル
勾配:0分 99%A 1%B
1.00分 99%A 1%B
7.50分 1%A 99%B
10.00分 1%A 99%B
流速:50.0ml/分
検出器:DADスキャン範囲 210〜400nm
MS ESI+、ESI−、スキャン範囲 120〜1000m/z
温度:室温
滞留時間:6.9〜8.3分
1H NMR(400MHz、DMSO):δ=8.45(s、1H)、6.55(d、1H)、5.00(s、1H)、4.11(m、1H)、1.14(m、9H)。
b)最終産物の調製
3.4mlのアセトニトリル中199mg(0.70mmol)の(R)−3−(2−クロロ−5−トリフルオロメチルピリミジン−4−イルアミノ)−2−メチルブタン−2−オール及び146mg(0.70mmol)の4−メタンスルホニルフェニルアミン塩酸塩を、60℃で16時間撹拌した。混合物をロータリーエバポレーターで濃縮し、その結果生じた残渣をクロマトグラフィー(DCM/エタノール 95:5)で精製した。これにより、151mg(0.36mmol;収率:51%)の産物を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO):δ=10.14(s、1H)、8.27(s、1H)、7.96(m、2H)、7.78(m、2H)、6.06(d、1H)、4.91(br、1H)、4.11(m、1H)、3.12(s、3H)、1.11(m、9H)。
MS:419(ESI+)
実施例17
アッセイ1:CDK1/CycBキナーゼアッセイ
バキュロウイルス感染昆虫細胞(Sf9)から精製された組換えCDK1及びCycB−GST融合タンパク質を、ProQinase GmbH社、フライブルクから購入した。キナーゼ基質として使用されるヒストンIIISは、Sigma社から市販されている。
CDK1/CycB(200ng/測定点)を、アッセイ緩衝液[50mM Tris/HCl pH8.0;10mM MgCl2;0.1mM Naオルトバナジン酸塩;1.0mMジチオトレイトール;0.5μMアデノシントリスリン酸(ATP、adenosine trisphosphate);10μg/測定点のヒストンIIIS;0.2μCi/測定点の33P−ガンマATP;0.05% NP40;1.25%ジメチルスルホキシド]中で、様々な濃度(0μM、及び0.001〜10μMの範囲内)の試験物質の存在下、22℃で10分間インキュベートした。反応を、EDTA溶液(250mM;pH8.0;15μl/測定点)を添加することにより停止させた。
各反応混合物から、15μlを、P30フィルター細片(Wallac社製)にアプライし、組み込まれなかった33P−ATPは、フィルター細片を、0.5%リン酸で3回、毎回10分間洗浄することにより除去した。70°で1時間フィルター細片を乾燥した後、フィルター細片をシンチレーター細片(MeltiLex(商標)A、Wallac社製)で覆い、90℃で1時間加熱した。組み込まれた33P(基質リン酸化)の量を、ガンマ放射線測定装置(Wallac社製)でシンチレーションを測定することにより決定した。測定データを、0%阻害(阻害剤無しでの酵素反応)及び100%阻害(酵素以外の全アッセイ成分)に対して正規化した。IC50値を、付属のソフトウェアを使用して、4パラメーターフィッティングにより決定した。
アッセイ2:CDK2/CycEキナーゼアッセイ
バキュロウイルス感染昆虫細胞(Sf9)から精製された組換えCDK2及びCycE−GST融合タンパク質を、ProQinase GmbH社、フライブルクから購入した。キナーゼ基質として使用したヒストンIIISは、Sigma社から購入した。
CDK2/CycE(50mg/測定点)を、アッセイ緩衝液[50mM Tris/HCl pH8.0;10mM MgCl2;0.1mM Naオルトバナジン酸塩;1.0mMジチオトレイトール;0.5μMアデノシントリスリン酸(ATP);10μg/測定点のヒストンIIIS;0.2μCi/測定点の33P−ガンマATP;0.05% NP40;1.25%ジメチルスルホキシド]中で、様々な濃度(0μM、及び0.001〜10μMの範囲内)の試験物質の存在下、22℃で10分間インキュベートした。反応を、EDTA溶液(250mM;pH8.0;15μl/測定点)を添加することにより停止させた。
各反応混合物から、15μlを、P30フィルター細片(Wallac社製)にアプライし、組み込まれなかった33P−ATPは、フィルター細片を、0.5%リン酸で3回、毎回10分間洗浄することにより除去した。70℃で1時間フィルター細片を乾燥した後、フィルター細片をシンチレーター細片(MeltiLex(商標)A、Wallac社製)で覆い、90℃で1時間加熱した。組み込まれた33P(基質リン酸化)の量を、ガンマ放射線測定装置(Wallac社製)でシンチレーションを測定することにより決定した。測定データを、0%阻害(阻害剤無しでの酵素反応)及び100%阻害(酵素以外の全アッセイ成分)に対して正規化した。IC50値を、付属のソフトウェアを使用して、4パラメーターフィッティングにより決定した。
アッセイ3:CDK4/CycDキナーゼアッセイ
バキュロウイルス感染昆虫細胞(Sf9)から精製された組換えCDK4及びCycD1−GST融合タンパク質を、ProQinase GmbH社、フライブルクから購入した。CDK4/CycD1(250ng/測定点)を、31μlのアッセイ緩衝液[50mM Hepes pH7.0;2.5mM MnCl;0.05mM Naオルトバナジン酸塩;1.0mMジチオトレイトール;0.25μMアデノシントリスリン酸(ATP);0.5μMビオチン化ミエリン塩基性タンパク質(bio−MPB、GE Healthcare社製);0.05μCi/測定点の33P−ガンマATP;0.005% NP40;0.025%ウシ血清アルブミン;3%ジメチルスルホキシド]中で、様々な濃度(0μM、及び0.001〜10μMの範囲内)の試験物質の存在下、22℃で3時間インキュベートした。反応を、50μlの停止混合物[100μM ATP;10mM EDTA pH8.0;0.2%トリトンX100;0.125mgストレプトアビジン−SPAビーズ(GE Healthcare社製)]を添加することにより停止させた。室温で10分間インキュベーションした後、SPAビーズを、遠心分離(10分;1500g)によりペレット化した。組み込まれた33P(基質リン酸化)の量を、ベータ放射線測定装置(Microbeta、Perkin Elmer社製)でシンチレーションを測定することにより決定した。測定データを、0%阻害(阻害剤無しでの酵素反応)及び100%阻害(酵素以外の全アッセイ成分)に対して正規化した。IC50値を、付属のソフトウェアを使用して、4パラメーターフィッティングにより決定した。
アッセイ4:VEGF受容体−2キナーゼアッセイ
組換えVEGF受容体チロシンキナーゼ−2を、バキュロウイルス感染昆虫細胞(Sf9)から、GST融合タンパク質として精製した。キナーゼ基質として使用したPoly−(Glu4Tyr)は、Sigma社から購入した。
VEGF受容体チロシンキナーゼ(90ng/測定点)を、30μlのアッセイ緩衝液[40mM Tris/HCl pH5.5;10mM MgCl2;1mM MnCl2;3μM Naオルトバナジン酸塩;1.0mMジチオトレイトール;8μMアデノシントリスリン酸(ATP);0.96μg/測定点のPoly−(Glu4Tyr);0.2μCi/測定点の33P−ガンマATP;1.4%ジメチルスルホキシド]中で、様々な濃度(0μM、及び0.001〜10μMの範囲内)の試験物質の存在下、22℃で10分間インキュベートした。反応を、EDTA溶液(250mM;pH8.0;15μl/測定点)を添加することにより停止させた。
各反応混合物から、15μlを、P30フィルター細片(Wallac社製)にアプライし、組み込まれなかった33P−ATPは、フィルター細片を、0.5%リン酸で3回、毎回10分間洗浄することにより除去した。70℃で1時間フィルター細片を乾燥した後、フィルター細片をシンチレーター細片(MeltiLex(商標)A、Wallac社製)で覆い、90℃で1時間加熱した。組み込まれた33P(基質リン酸化)の量を、ガンマ放射線測定装置(Wallac社製)でシンチレーションを測定することにより決定した。測定データを、0%阻害(阻害剤無しでの酵素反応)及び100%阻害(酵素以外の全アッセイ成分)に対して正規化した。IC50値を、付属のソフトウェアを使用して、4パラメーターフィッティングにより決定した。
アッセイ5:増殖アッセイ
培養ヒト腫瘍細胞(MCF7、ATCC HTB22から取得したホルモン非依存性ヒト乳癌細胞;NCI−H460、ヒト非小細胞肺癌細胞、ATCC HTB−177;DU145、ホルモン非依存性ヒト前立腺(prostrate)癌細胞、ATCC HTB−81;HeLa−MaTu、ヒト子宮頸癌細胞、EPO−GmbH社製、ベルリン;HeLa−MaTu−MDR、多剤耐性ヒト子宮頸癌細胞、EPO−GmbH社製、ベルリン;Caco−2、ヒト結腸癌細胞、ATCC HTB−37;B16F10、マウスメラノーマ細胞、ATCC CRL−6475)を、特定の細胞の成長速度に応じて、約1000〜5000細胞/測定点の密度で、96穴マルチタイタープレート中の対応する200μl増殖培地に播種した。24時間後、1つのプレート(ゼロポイントプレート)の細胞を、クリスタルバイオレットで染色したが(以下を参照)、他のプレートの培地は、様々な濃度(0μM、及び0.003〜3μMの範囲;溶媒ジメチルスルホキシドの終濃度は0.5%であった)の試験物質が添加された新しい培地(200μl)と交換した。細胞を、試験物質の存在下で4日間インキュベートした。細胞増殖を、クリスタルバイオレットで細胞を染色することにより決定し、細胞は、20μl/測定点の11%グルタルアルデヒド溶液を室温で15分間添加することにより固定した。固定した細胞を水で3回洗浄した後、プレートを室温で乾燥した。細胞を、100μl/測定点の0.1%のクリスタルバイオレット溶液(pHは、酢酸の添加によりpH3に調整)を添加することにより染色した。染色した細胞を水で3回洗浄した後、プレートを室温で乾燥した。染料を、100μl/測定点の10%酢酸水溶液を添加することにより溶解した。595nmの波長の吸光度を、光度測定法で決定した。測定データを、0%阻害[未処理(0μM)細胞]及び100%阻害(ゼロポイントプレートの吸光度値)に対して正規化した。IC50値を、付属のソフトウェアを使用して、4パラメーターフィッティングにより決定した。
アッセイ6:透過性アッセイ
Caco−2単層は、2区画間の障壁である。ここでは、細胞は、小腸細胞と同様に挙動する。活性成分は、傍細胞的又は経細胞的のいずれかで輸送され得る。ここでの輸送は、ほとんどの場合、頂端(管腔)から基底面(漿膜)へと生じる。p−糖タンパク質基質の場合、基底面から頂端までの逆方向輸送も通常観察される。
実験手順:透過性試験は、頂端から基底面まで及びまた基底面から頂端までの両方で実施する。そのために、1つの物質当たり2つのフィルターを使用し、インキュベーションは、水浴中37℃で90分間を超えて行う。試験物質及び基準物質(基準:低透過性:PEG4000;高透過性:クロニジン;定方向透過性:ジゴキシン)の双方向透過性に加えて、細胞単層の完全性は、経上皮耐性(TEER)を決定することにより保証する。基準物質として、(i)PEG4000を親水性マーカーとして使用する。PEG4000は、分子量が高いため、細胞膜又は密着結合の細孔を透過することができない。従って、PEG4000は、細胞単層の完全性及び密着結合の偏狭性のマーカーである。ヒトでは、PEG4000は吸収されない。(ii) クロニジンは、ヒトでは完全に(100%)吸収される物質として知られている。それらは、100nm/sを超えるPapp値を有する透過性が非常に高い物質のマーカーとして役立つ。(iii)ジゴキシンは、公知のPgp基質である。ジゴキシンは、頂端から基底面への低透過性を示す。逆の実験(基底面から頂端)では、Papp値は、頂端区画への能動的定方向輸送の結果として、約10倍ほどより高いはずである。
評価:透過係数(Papp)は、下記式に従って、供与側及び受容側の物質濃度により計算される:
Papp=(Vc res/A*Cot0,don)*(delta Cres/delta T)
式中、Vres:受容側の緩衝液容積、
A:フィルター面積=1cm2
t0,don):時点0における供与側の物質濃度、
delta Cres/delta T:受容側の物質濃度の経時的な変化。
透過係数Pappを、以下のスキームに従って使用してヒトでの吸収を推定する:
Figure 0005667065
酵素アッセイ及び細胞アッセイの結果
Figure 0005667065
Figure 0005667065
Figure 0005667065
酵素アッセイ及び細胞アッセイからの結論
実施例化合物1〜3は、国際公開第2003/032997号の実施例1の構造692と比較して、サイクリン依存性キナーゼCDK1活性の2〜6倍だけより大きな阻害を示し、3〜7倍だけより大きなCDK2阻害を示す(表1)。実施例化合物1〜3は、ナノモル濃度で強力なCDK4阻害を示すが、国際公開第2003/032997号の実施例1の構造692は、1000nMの濃度でもCDK4活性の最大半量阻害にまだ達していない。同時に、VEGF受容体キナーゼ−2(VEGF−R2)の阻害と比較したCDK阻害に対する選択性は、実施例1〜3では明らかに増加している(CDK阻害は、15〜50倍だけより大きい)が、国際公開第2003/032997号の実施例1の構造692は約2倍の選択性を示すに過ぎない。細胞増殖アッセイでは、実施例化合物1〜3は、国際公開第2003/032997号の実施例1の構造692よりもかなり低い濃度で50%の増殖阻害を示す(表2、MCF7細胞に関する実施例2を除く)。驚くべきことに、この効果は、細胞系統DU145、Caco−2、HeLa−MaTu−ADR、及びB16F10で特に著しい(実施例化合物1〜3の抗増殖活性は、国際公開第2003/032997号の実施例1の構造692と比較して、最大130倍とより良好である)。透過性アッセイ(表3)では、実施例化合物1〜2が、Caco−2細胞層を介する良好で自由な透過性を有することが示されている。国際公開第2003/032997号の実施例1の構造692は、吸収方向の透過性が非常に不良であり、流出方向の透過性が高いことを特徴とする。
実施例1〜3を類似の4−N化合物(比較例C1〜C3)と直接比較すると、実施例化合物1〜3のキナーゼ選択性は、VEGF受容体キナーゼ−2で比較して少なくとも2倍向上することが明らかである。比較例と比べて、実施例化合物1〜2は、CDK4阻害の向上を示し、細胞系統DU145及びHeLa−MaTu−ADRでは、2倍を超えて増加する抗増殖性効果を示す。
このデータは、最も近い従来技術(国際公開第2003/032997号)に対する、本発明による化合物(実施例1〜3)の優位性を実証する。これは、化学療法抵抗性であることが知られている細胞系統DU145、HeLa−MaTu−ADR、及びCaco−2において、実施例化合物の抗増殖性活性が増加したことを参照することにより特に明白に示される。

Claims (6)

  1. 一般式(Ia)
    Figure 0005667065
    (式中、
    1は、メチル基又はシクロプロピル環であり、及び
    a及びRbは、メチル基であり、及び
    cは、水素又はメチル基である)
    の化合物、又はその塩、ジアステレオマー若しくはエナンチオマー。
  2. 医薬としての使用のための、請求項1に記載の化合物。
  3. 癌治療用の医薬を製造するための、請求項1に記載の化合物の使用。
  4. 癌に対する医薬としての使用のための、請求項1に記載の化合物。
  5. 請求項1に記載の化合物を含んでなる、医薬組成物。
  6. 下記ステップ:
    Figure 0005667065
    (ここで、
    1は、C1−C6−アルキル、C2−C6−アルケニル、C2−C6−アルキニル基であるか、C3−C7−シクロアルキル又はフェニル環であり、いずれの場合にも、ヒドロキシ、−NR34、シアノ、ハロゲン、−CF3、C1−C6−アルコキシ、−OCF3及び/又はC1−C6−アルキルで、1又は複数回、同様に又は異なって任意に置換され、及び
    2は、C1−C10−アルキル、C3−C10−アルケニル、又はC3−C10−アルキニル基であるか、又はC3−C7−シクロアルキル環であり、
    いずれの場合にも、
    a)ハロゲン、ヒドロキシ、−NR34、シアノ、−CF3、−OCF3、及び/又は
    b)C1−C6−アルコキシ、C1−C6−アルキル、C2−C6−アルケニル、C2−C6−アルキニル、又はC3−C8−シクロアルキル、−O−CH2−フェニル、−C(O)−O−C −アルキル(ここで、nは1〜6である)(いずれの場合にも、これら自身が、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−C6−アルキル、C1−C6−アルコキシ、−NR34、−CF3、及び/又は−OCF3で、1又は複数回、同様に又は異なって任意に置換される)
    で、1又は複数回、同様に又は異なって任意に置換され、及び
    3及びR4は、各々独立に、水素;及び/又はC1−C6−アルキル基、C2−C6−アルケニル基、C3−C8−シクロアルキル及び/又はフェニル環、3〜8個の環原子を有する複素環及び/又は単環式ヘテロアリール環であり、ここで、前記基及び環は、ヒドロキシ、−NR56、シアノ、ハロゲン、−CF3、C1−C6−アルコキシ及び/又は−OCF3で、1又は複数回、同様に又は異なって任意に置換され、
    又は
    3及びR4は、窒素原子と一緒に5〜7員の環を形成し、当該環は、前記窒素原子に加え、1又は2個のさらなるヘテロ原子を任意に含み、且つヒドロキシ、−NR56、シアノ、ハロゲン、−CF3、C1−C6−アルコキシ及び/又は−OCF3で、1又は複数回、同様に又は異なって置換されてよく、及び
    5及びR6は、各々独立に、水素であるか、又はヒドロキシ、シアノ、ハロゲン、−CF3、C1−C6−アルコキシ及び/又は−OCF3で、1又は複数回、同様に又は異なって任意に置換されるC1−C6−アルキル基である)
    によって、一般式(I)の化合物の調製方法。
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