JP5666732B1 - 間仕切り用スライドドア装置及び間仕切り用スライドドア装置構成用ドア単体並びに框部材 - Google Patents

間仕切り用スライドドア装置及び間仕切り用スライドドア装置構成用ドア単体並びに框部材 Download PDF

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Abstract

【課題】構造簡素で安定性に優れ、簡易に構成でき、全体をコンパクトに見栄えよく構成し得る間仕切り用スライドドア装置を提供する。【解決手段】間仕切り2の所要部位に設けられた出入口3をスライドドア5で開閉可能とする。スライドドア5は、2枚のドア単体6,6を以て構成され、相互が左右方向でスライド可能である。ドア単体6は、その上下の横框部材10,11の夫々が摺動溝15を有する。摺動溝15は、出入口側の前方面部12を後方向に凹ませて設けられている。摺動溝15に装着されている摺動部材13に、取付部材16の一端側の連結部17が連結され、その他端側が間仕切りの後側の壁面に固定されている。ドア単体6の下部には戸車が設けられ、上下の摺動部材10,11が摺動することによりスライドドア5が、出入口3を閉じる方向に或いは開く方向にスライドできる。【選択図】図1

Description

本発明は、ローパ−ティション等としての間仕切りに設けた出入口をスライドドアで開閉可能となされた間仕切り用スライドドア装置に関し、又、これを構成する間仕切り用スライドドア装置構成用ドア単体並びに框部材に関するものである。
比較的大きなオフィース空間の一部を仕切って個別の空間を形成して会議室や打合せ室、金融機関等における相談室等を構成するために、背丈の低いパネルで構成されるローパ−ティションが多用されている。
かかるローパ−ティションで形成された区画空間の出入口は解放状態とされることも多いが、該出入口から区画空間の内部が丸見えとなるのを防止するために該出入口をスライドドアで開閉可能とすることも行われている。
特許文献1記載のローパ−ティション用のスライドドア装置aはかかる要求に応えんとするものであった。該スライドドア装置aは図36に示すように、ローパ−ティションbを構成するパネルcの上下部の表面d,eに別体のパネル側レールf,fが固定されると共に、スライドドアgの上下部の表面h,jに別体のドア側レールk,kが固定されており、向き合うパネル側レールfとドア側レールkとが、球体mを介して中レールnに組み合わされていた。そして、図37(A)に示すように出入口pが開口している状態から、図37(B)に示すように出入口pを閉じた状態とする場合は、該スライドドアgを、前記ドア側レールkと共に前記球体mを介してスライドさせる。該スライドドアgがこのようにスライドして、前記ドア側レールkが前記中レールnの先端に当たると、該中レールnが該ドア側レールkに引っ張られてスライドでき、これによって該スライドドアgが前記出入口pを閉じるようになされていた。
しかしながら、かかる構成のスライドドアgを用いてなるスライドドア装置aによるときは、前記パネル側レールfと前記ドア側レールkと前記中レールnとからなるスライド構造部qの全体が前記パネルcと前記スライドドアgとの間に存在していたため、図38に示すように、該スライドドアgの基部側の部分rと前記パネルcの端部側の部分sとの間に比較的大きな隙間tが生ずることとなり、この隙間tを通して内部が見える恐れもあって好ましくなかった。
又該スライド構造部qが、前記出入口pの幅方向で見て幅広であったことから、スライドドアが占める該幅方向のスペースが大きくなってスペースが無駄に使われる問題があった。加えて、前記スライド構造部qが前記パネルcの表面d,e及び前記スライドドアgの表面h,jで大きく突出しているために該スライド構造部qの見栄えが悪く、それ故、前記出入口部分の見栄えが悪い問題があった。
又、前記パネル側レールfをパネルcに取り付け、且つ、前記ドア側レールkをスライドドアgに取り付ける必要があり、その際、これらを正確に位置決めしてビスやボルト等を用いて取り付けなければならないために、スライドドア装置の構成に手間を要して施工能率が悪く、又、スライドドア装置のコスト上昇を招く問題があった。
更に、前記スライド構造部qが剥き出しの状態にあったため、スライドドアgの開閉操作中においてスライド部分に手指が挟まる等の危険があった他、スライド構造部qが埃等で汚れやすい問題もあった。
特開2008−7942号公報
本発明は前記従来の問題点に鑑みて開発されたものであり、構造簡素で安定性に優れ、簡易に構成でき、しかも全体をコンパクトに見栄えよく構成し得る間仕切り用スライドドア装置の提供を課題とするものであり、又、これを構成するに好適なドア単体、框部材の提供を課題とするものである。
前記課題を解決するため本発明は以下の手段を採用する。
即ち本発明に係る間仕切り用スライドドア装置の第1の態様は、間仕切りの所要部位に設けられた、上端が開放された出入口が、1枚のドア単体を以て構成されたスライドドアで開閉可能となされた間仕切り用スライドドア装置であって、該出入口の幅方向を左右方向とし、該出入口の出入り方向を前後方向としたとき、該出入口が開口された状態で、該スライドドアが、前記出入口の左右方向で見た一方側に存する一方側間仕切り部の後側に重なり合うようになされており、前記ドア単体を構成する上の横框部材と下の横框部材の夫々は、該出入口が存する側に面する前方面部に、摺動部材を分離不能の係合状態で左右方向で摺動させるための摺動溝が、該前方面部を後方向に凹ませて一体に設けられている。該摺動溝は、前記横框部材の前後方向幅内において設けられ、且つ前記横框部材の左右方向に延長しており、又該摺動溝は、入口が幅狭で奧側が上下方向に長く拡張して該入口に連なる如く係合溝が形成されてなり、前記摺動部材は、左右方向に長い矩形板部の上下に、前記摺動溝の前記係合溝に嵌まり合う上下の係合突部が設けられてなり、以て、前記摺動溝内にあって、前後方向及び上下方向の動きを規制されて左右方向の摺動のみが許容されるように構成されている。該摺動溝に装着されている前記摺動部材には、取付部材の一端側の連結部が連結されており、該取付部材の他端側の固定部が前記一方側間仕切り部の後側の側面に固定されており、前記上下の摺動部材が前記上下の摺動溝を摺動することによって前記スライドドアが、前記出入口を閉じる方向に或いは開く方向にスライドできることを特徴とするものである。
本発明に係る間仕切り用スライドドア装置の第2の態様は、間仕切りの所要部位に設けられた、上端が開放された出入口が、1枚のドア単体を以て構成されたスライドドアで開閉可能となされた間仕切り用スライドドア装置であって、該出入口の幅方向を左右方向とし、該出入口の出入り方向を前後方向としたとき、該出入口が開口された状態で、該スライドドアが、前記出入口の左右方向で見た一方側に存する一方側間仕切り部の後側に重なり合うようになされており、前記ドア単体を構成する上の横框部材と下の横框部材の夫々は、該出入口が存する側に面する前方面部に、摺動部材を分離不能の係合状態で左右方向で摺動させるための摺動溝が、該前方面部を後方向に凹ませて一体に設けられている。該摺動溝は、前記横框部材の前後方向幅内において設けられ、且つ前記横框部材の左右方向に延長しており、又該摺動溝は、入口が幅狭で奧側が上下方向に長く拡張して該入口に連なる如く係合溝が形成されてなり、前記摺動部材は、左右方向に長い矩形板部の上下に、前記摺動溝の前記係合溝に嵌まり合う上下の係合突部が設けられてなり、以て、前記摺動溝内にあって、前後方向及び上下方向の動きを規制されて左右方向の摺動のみが許容されるように構成されている。そして、該摺動溝に装着されている前記摺動部材には、取付部材の一端側の連結部が連結されており、該取付部材の他端側の固定部が前記一方側間仕切り部の後側の側面に固定されており、又前記スライドドアの下部には、床部に接して左右方向で移動可能な支持部材が設けられており、前記上下の摺動部材が前記上下の摺動溝を摺動することによって前記スライドドアが、前記出入口を閉じる方向に或いは開く方向にスライドできることを特徴とするものである。
本発明に係る間仕切り用スライドドア装置の第3の態様は、間仕切りの所要部位に設けられた、上端が開放された出入口が、スライドドアで開閉可能となされた間仕切り用スライドドア装置であって、該出入口の幅方向を左右方向とし、該出入口の出入り方向を前後方向としたとき、該スライドドアは、複数枚のドア単体を以て構成され、左右隣り合う該ドア単体は、相互が左右方向でスライド可能に連結されており、前記出入口が開口された状態で、該複数枚のドア単体が、前記出入口の左右方向で見た一方側に存する一方側間仕切り部の後側に重なり合うようになされており、各ドア単体は、これを構成する上の横框部材と下の横框部材の夫々が、前記出入口が存する側に面する前方面部に、摺動部材を分離不能の係合状態で左右方向で摺動させるための摺動溝が、該前方面部を後方向に凹ませて一体に設けられている。該摺動溝は、前記横框部材の前後方向幅内において設けられ、且つ前記横框部材の左右方向に延長しており、又該摺動溝は、入口が幅狭で奧側が上下方向に長く拡張して該入口に連なる如く係合溝が形成されてなり、前記摺動部材は、左右方向に長い矩形板部の上下に、前記摺動溝の前記係合溝に嵌まり合う上下の係合突部が設けられてなり、以て、前記摺動溝内にあって、前後方向及び上下方向の動きを規制されて左右方向の摺動のみが許容されるように構成されており、該摺動溝に装着されている前記摺動部材には、取付部材の一端側の連結部が連結されており、前記スライドドアの、端部に位置するドア単体に連結されている前記取付部材の他端側の固定部が、前記一方側間仕切り部の後側の壁面に固定される一方、左右隣り合うドア単体の内の前記出入口が存する側から遠いドア単体に連結されている前記取付部材の他端側の固定部は、前記出入口が存する側に近いドア単体の後面に固定されている。又前記スライドドアの、少なくとも先頭に位置するドア単体の下部には、床部に接して左右方向で移動可能な支持部材が設けられており、前記上下の摺動部材が前記上下の摺動溝を摺動することによって前記スライドドアが、前記出入口を閉じる方向に或いは開く方向に移動できることを特徴とするものである。
前記第1、第2、第3の態様において、前記上下の横框部材に、前記摺動溝を正面側から覆うカバー片が装着されたものとし、該カバー片と前記前方面部との間に収容間隙が設けられたものとし、前記取付部材は、上部に連結部が設けられた後の取付片の下端と上部に固定部が設けられた前の取付片の下端とが繋ぎ片で連結されたものとし、前記摺動溝に装着されている前記摺動部材に前記連結部が連結されて垂下状態にある前記後の取付片が前記収容間隙に収容され、且つ前記繋ぎ片が前記カバー片に干渉しないように構成するのがよい。
本発明に係る間仕切り用スライドドア装置は、前記第1、第2、第3の態様において、下記構成を有するものとして構成するのがよい。即ち、前記上下の横框部材に、前記摺動溝を正面側から覆うカバー片が左右方向でスライド可能に装着されており、該カバー片の、前記前方面部に向き合う後面の上部にスライド部が設けられており、該スライド部の上面と、前記上下の横框部材の前記前方面部の上部で前方に向けて突設された突出部の下面とが略当接状態となされており、該上面及び該下面の内の何れか一方に、入口が幅狭で且つ前記左右方向に延長する条溝としての第1の線状係合部が設けられると共に、その他方には、該条溝と前記左右方向でスライド可能に嵌合し得る突条としての第2の線状係合部が設けられており、又前記スライド部の、前記前方面部に向き合う後面と、前記上下の横框部材の前記前方面部であって前記突出部の下方に位置する部分の前面とが略当接状態となされており、該後面及び該前面の何れか一方に、入口が幅狭で且つ左右方向に延長する条溝としての第3の線状係合部が設けられると共に、その他方には、該条溝と前記左右方向でスライド可能に嵌合し得る突条としての第4の線状係合部が設けられたものとし、又、前記スライド部の下端は、前記摺動溝の上縁に合致し或いは該上縁の上方部に位置されており、又、前記カバー片の前記スライド部の下方に位置する下側部分と前記前方面部との間に収容間隙が設けられており、又、該カバー片の両端は、前記ドア単体の左右両側に位置する左右の縦框部材に当接されて抜け止めされたものとし、前記取付部材は、上部に連結部が設けられた後の取付片の下端と上部に固定部が設けられた前の取付片の下端とが繋ぎ片で連結されてなり、前記摺動溝に装着されている前記摺動部材に前記連結部が連結されて垂下状態にある前記後の取付片が前記収容間隙に収容されており、且つ前記繋ぎ片が前記カバー片に干渉しないように構成するのがよい。
本発明に係る間仕切り用スライドドア装置構成用ドア単体は、前記第1、第2、第3の態様に係る間仕切り用スライドドア装置を構成するドア単体であって、上の横框部材と下の横框部材の夫々は、前記出入口が存する側に面する前方面部に、摺動部材を分離不能の係合状態で左右方向で摺動させるための摺動溝が、該前方面部を後方向に凹ませて一体に設けられていることを特徴とするものである。
本発明に係る間仕切り用スライドドア装置構成用ドア単体の他の態様は、前記第1、第2、第3の態様に係る間仕切り用スライドドア装置を構成するドア単体であって、上の横框部材と下の横框部材の夫々は、前記出入口が存する側に面する前方面部に、摺動部材を分離不能の係合状態で左右方向で摺動させるための摺動溝が、該前方面部を後方向に凹ませて一体に設けられており、又、該上下の横框部材には、該摺動溝を正面側から覆うカバー片が装着されており、該カバー片と前記前方面部との間に収容間隙が設けられており、前記取付部材は、上部に連結部が設けられた後の取付片の下端と上部に固定部が設けられた前の取付片の下端とが繋ぎ片で連結されてなり、前記摺動溝に装着されている前記摺動部材に前記連結部が連結されて垂下状態にある前記後の取付片が前記収容間隙に収容されており、且つ前記繋ぎ片が前記カバー片に干渉しないことを特徴とするものである。
本発明に係る間仕切り用スライドドア装置構成用ドア単体の他の態様は、前記第1、第2、第3の態様に係る間仕切り用スライドドア装置を構成するドア単体であって、上の横框部材と下の横框部材の夫々は、前記出入口が存する側に面する前方面部に、摺動部材を分離不能の係合状態で左右方向で摺動させるための摺動溝が、該前方面部を後方向に凹ませて一体に形成されている。そして、前記上下の横框部材には、該摺動溝を正面側から覆うカバー片が前記左右方向でスライド可能に装着されており、該カバー片の、前記前方面部に向き合う後面の上部にスライド部が設けられており、該スライド部の上面と、前記上下の框部材の前記前方面部の上部で前方に向けて突設された突出部の下面とが略当接状態となされており、該上面及び該下面の内の何れか一方に、入口が幅狭で且つ前記左右方向に延長する条溝としての第1の線状係合部が設けられると共に、その他方には、該条溝と前記左右方向でスライド可能に嵌合し得る突条としての第2の線状係合部が設けられている。又前記スライド部の、前記前方面部に向き合う後面と、前記上下の横框部材の前記前方面部であって前記突出部の下方に位置する部分の前面とが略当接状態となされており、該内面及び該外面の何れか一方に、入口が幅狭で且つ左右方向に延長する条溝としての第3の線状係合部が設けられると共に、その他方には、該条溝と前記左右方向でスライド可能に嵌合し得る突条としての第4の線状係合部が設けられており、該カバー片の前記スライド部の下方に位置する下側部分と前記前方面部との間に収容間隙が設けられており、又、該カバー片の両端は、前記ドア単体の左右両側に位置する左右の縦框部材に当接されて抜け止めされており、前記取付部材は、上部に連結部が設けられた後の取付片の下端と上部に固定部が設けられた前の取付片の下端とが繋ぎ片で連結されてなり、前記摺動溝に装着されている前記摺動部材に前記連結部が連結されて垂下状態にある前記後の取付片が前記収容間隙に収容されており、且つ前記繋ぎ片が前記カバー片に干渉しないを特徴とするものである。
本発明に係る框部材は、間仕切りの所要部位に設けられた、上端が開放された出入口を、その幅方向としての左右方向でスライド可能に開閉するスライドドアのドア単体を構成する框部材であって、前記出入口が存する側に面する前方面部に、摺動部材を左右方向で、分離不能の係合状態で摺動させるための摺動溝が、該前方面部を後方向に凹ませて一体に設けられて、該摺動溝は、前記横框部材の前後方向幅内において設けられ、且つ前記横框部材の左右方向に延長しており、又該摺動溝は、入口が幅狭で奧側が上下方向に長く拡張して該入口に連なる如く係合溝が形成されてなり、前記摺動部材は、左右方向に長い矩形板部の上下に、前記摺動溝の前記係合溝に嵌まり合う上下の係合突部が設けられてなり、以て、前記摺動溝内にあって、前後方向及び上下方向の動きを規制されて左右方向の摺動のみが許容されるように構成されていることを特徴とするものである。
本発明は以下の如き優れた効果を奏する。
(1) 本発明に係るスライドドア装置は、これを構成するドア単体の上下の横框部材の夫々が、間仕切りの所要部位に設けられた出入口の存する側に面する前方面部に、摺動部材を摺動させるための摺動溝が、該前方面部を後方向に凹ませて一体に設けられている。
そのため、パネル側レールとドア側レールを間仕切りやスライドドアに後付けする特許文献1記載のスライドドア装置における場合とは異なり、これらの特別な部品を必要とせず、又、これらを所要に位置決めしてビス固定やボルト固定等する作業が不要となる。従って本発明によるときは、間仕切りスライドドア装置の構造を簡素化でき、生産性向上と製造コストの低減を期し得ることとなる。
(2) 又、摺動溝が前記前方面部を後方向に凹ませて一体に設けられていることから、特別な部品を間仕切りやスライドドアの表面で突設する場合に比し、間仕切りと端部のドア単体との間の間隙を小さく設定でき、又、前後隣り合うドア単体間の間隙を小さく設定できる。かかることから、上下の横框部材が摺動溝を具えるにも拘らず、前記出入口の出入り方向で見たスライドドア装置の全体厚さをより小さく設定できることとなる。かかることから、間仕切りスライドドア装置の全体をコンパクトに見栄えよく構成でき、省スペース化を達成できる。
又、前記スライドドアが前記出入口を閉じた状態において、該スライドドアが複数枚のドア単体からなるときは、端部に位置するドア単体の戸尻側部分と前記間仕切りの後側の壁面との間の間隙を小さくできると共に、前後方向で隣り合うドア単体の戸先側部分と戸尻側部分との間の間隙も小さくできる。又、該スライドドアが1枚のドア単体からなるときは、該ドア単体の戸尻側部分と前記間仕切りの後側の壁面との間の間隙を小さくできる。かかることから、該スライドドア装置を、例えば金融相談室の区画空間に設けられる出入口に応用した場合、特許文献1における場合とは異なり、該間隙を通して区画空間の内部が見えにくい利点がある。
(3) 又本発明に係るスライドドア装置が、前記スライドドアが複数枚のドア単体からなるときは、ドア単体を構成する上下の横框部材が前記取付部材を介して前記間仕切りの後側の壁面、前記出入口により近いドア単体の後面に支持されており、且つ、スライドドアの少なくとも先頭に位置するドア単体の下部に、床部に接して左右方向で移動可能な支持部材が設けられている。従ってこの場合は、前記出入口の上端が開放状態にあってスライドドアの上端がフリ−の状態にあるにも拘わらず、スライドドアは、前記出入口を閉じる方向に或いは開く方向に安定的にスライドできる。
前記スライドドアが1枚のドア単体からなるときも、ドア単体を構成する上下の横框部材が前記取付部材を介して前記間仕切りの後側の壁面、前記出入口により近いドア単体の後面に支持されているため、同様に、該スライドドアは、前記出入口を閉じる方向に或いは開く方向に安定的にスライドできる。1枚のドア単体を以てスライドドアが構成されるときは、該スライドドアが比較的軽量であるためにかかる安定的なスライドが可能となるのであるが、1枚のドア単体を以てスライドドアを構成する場合において、該スライドドアの下部に、床部に接して左右方向で移動可能な支持部材を設けるときは、一層安定的なスライドが可能となる。
(4) 前記ドア単体の有する上下の框部材に、前記摺動溝を正面側から覆うカバ−片を装着することとし、該カバ−片と前記前方面部との間に収容間隙を設ける構成を採用する場合は、前記摺動溝を摺動する摺動部材に手指が挟まる恐れがなく安全であり、又、該摺動溝に埃等が付着するのを防止できると共に、該摺動部材の摺動状態が前記カバ−片に覆い隠されて目視不能となるため、摺動構造部分の見栄えを向上させ得る。そしてこれらのことを、摺動部材の摺動動作を何ら阻害することなく実現できる。
(5) 前記カバー片を、前記第1、第2の線状係合部を前記左右方向でスライド可能に嵌合させ且つ、前記第3、第4の線状係合部を左右方向でスライド可能に嵌合させて前記上下の横框部材に装着することにより、該カバー片を該上下の横框部材に安定状態で簡易に装着できる。そしてこの際、前記カバ−片の両端が、前記ドア単体の左右両側に位置する左右の縦框部材に当接されて抜け止めされるように構成することにより、該カバ−片を、何らビス固定等することなく、上下の横框部材に簡易且つ確実に固定状態となし得、しかも、ビス等の固定手段を用いないためカバー片の美観を損なうこともない。
(6) 本発明に係るドア単体、框部材は、前記優れた効果を奏するスライドドア装置を構成できる。
本発明に係るスライド装置を、スライドドアが出入口を閉じた状態と開いた状態で示す斜視図である。 スライドドアが出入口を開いた状態で示す斜視図である。 スライドドアを示す斜視図である。 スライドドアを構成するドア単体の構成を示す斜視図である。 スライドドア装置を説明する断面図である。 上の横框部材と、摺動部材と、カバ−片と、取付部材を示す斜視図である。 上の横框部材に摺動部材とカバ−片を装着すると共に、該摺動部材に取付部材を連結した状態を示す断面図である。 下の横框部材と、摺動部材と、カバ−片と、取付部材を示す斜視図である。 下の横框部材に摺動部材とカバ−片を装着すると共に、該摺動部材に取付部材を連結した状態を示す断面図である。 上の横框部材の右の端部分と右の縦框部材の上の端部分の構成を示す斜視図と、該右の端部分と上の端部分とを嵌め合わせて連結した状態を示す斜視図である。 上の横框部材の左の端部分と左の横框部材の上の端部分の構成を示す斜視図と、該左の端部分と該上の端部分とを嵌め合わせて連結した状態を示す斜視図である。 上の横框部材の摺動溝に装着されている2個の摺動部材に対して取付部材の連結部を連結し、然る後に該連結部分をカバ−片で覆う工程を説明する斜視図である。 下の横框部材の摺動溝に装着されている1個の摺動部材に取付部材の連結部を連結し、該連結部分をカバ−片で覆う工程を説明する斜視図である。 前のドア単体において、その摺動溝を摺動する摺動部材の摺動範囲と、カバ−片の抜け止め作用を説明する断面図である。 後のドア単体において、その摺動溝を摺動する摺動部材の移動範囲と、カバ−片の抜け止め作用を説明する断面図である。 前のドア単体において、カバ−片の抜け止め作用を説明する断面図である。 後のドア単体において、カバ−片の抜け止め作用を説明する説明図である。 前後のドア単体を取付部材を介して連結すると共に前のドア単体を一方側間仕切り部の後側の壁面に固定した状態を示す平面図である。 前のドア単体の上下の横框部材を取付部材を介して、一方側間仕切り部の後側の壁面の上下部位に固定した状態と、後のドア単体の上下の横框部材を取付部材を介して、前のドア単体の後面の上下部位に固定した状態を示す断面図である。 出入口をスライドドアで閉じる操作を説明する説明図である。 その場合において、上の摺動部材がストッパ部に当接した状態を示す説明図である。 出入口を開く操作を説明する説明図である。 その場合における上の摺動部材とストッパ部との当接状態を説明する説明図である。 ハイパ−ティションを用いて構成された間仕切りを構成する引戸の内の1枚を開いて形成された開口部を示す正面図と、その開口部の下側部分をなす出入口にスライドドア装置を設けて該出入口をスライドドアで閉じた状態を示す正面図である。 前記出入口をスライドドアで閉じた状態を示す斜視図である。 その出入口をスライドドアで閉じた状態と該出入口を開いた状態を示す平面図である。 出入口の左右の端部側の夫々にスライドドアを設けて構成されたスライドドア装置を、スライドドアが出入口を開いた状態と閉じた状態で示す正面図である。 1枚のドア単体を以てなるスライドドアを用いて構成されたスライドドア装置を、出入口を閉じた状態と開いた状態で示す斜視図である。 1枚のドア単体を以てなるスライドドアが出入口の両側に取り付けられてなるスライドドア装置を、該出入口が開いた状態と閉じた状態で示す正面図である。 3枚のドア単体を以てなるスライドドアを用いて構成されたスライドドア装置を、出入口を開いた状態と閉じた状態で示す正面図である。 その平面図である。 摺動部材を摺動溝に対して分離不能の係合状態とした他の構成を示す斜視図と断面図である。 突条としての第2の線状係合部と第4の線状係合部を前記スライド部に設けた場合を示す断面図である。 前後を逆にして構成されたスライドドア装置を、出入口を開いた状態と閉じた状態で示す正面図である。 上下の横框部材の前方面部の両端側において、該前方面部とカバ−片との間にスポンジ片を圧縮状態で介在させる場合を説明する斜視図と断面図である。 従来のスライドドア装置を説明する側面図である。 該スライドドア装置のスライドドアが開放部を開いた状態と閉じた状態を示す平面図である。 スライドドアが開口部を閉じた状態において発生する、スライドドアの基部側の部分とパネルの端部側の部分との間に生じた比較的大きな間隙を示す断面図である。
図1において本発明に係る間仕切り用スライドドア装置(以下、スライドドア装置という)1は、間仕切り2の所要部位に設けられた出入口3が、スライドドア5で開閉可能となされている。本実施例において、該出入口3の幅方向を左右方向F1とし、図1において向って左側を左、右側を右とする。又、該出入口3の出入方向を前後方向F2とし、図1において出入口に面する側を前、その逆側を後とする。
前記スライドドア5は、図1〜3に示すように、2枚のドア単体6,6を以て構成され、左右隣り合う該ドア単体6,6は、相互が左右方向F1でスライド可能に連結されており、前記出入口3が開口された状態で、該2枚のドア単体6,6が、前記出入口3の左右方向F1で見た一方側(図1においては左側)に存する一方側間仕切り部7の後側9に重なり合うようになされている。
各ドア単体6,6は、図4〜7に示すように、これを構成する上の横框部材10と下の横框部材11の夫々が、前記出入口3に面する前方面部12に、摺動部材13を分離不能の係合状態で左右方向F1で摺動させるための摺動溝15が、該前方面部12を後方向に凹ませて一体に設けられており、該摺動溝15に装着されている前記摺動部材13には、取付部材16の一端側の連結部17が連結される。
又、前記スライドドアの、左右隣り合うドア単体6,6の内の前記出入口3が存する側に近いドア単体6aに連結されている前記取付部材16の他端側の固定部20が、図5に示すように、前記一方側間仕切り部7の後側の壁面21に固定される一方、左右隣り合うドア単体6,6の内の前記出入口3が存する側から遠いドア単体6bに連結されている前記取付部材16の他端側の固定部20は、前記出入口3が存する側に近い該ドア単体6aの後面22に固定されている。
又前記スライドドア5の、少なくとも先頭に位置するドア単体6bの下部24には、図3〜5に示すように、床部23に接して左右方向で移動可能な支持部材25が設けられている。そして、前記上下の摺動部材13,13が前記上下の摺動溝15,15を摺動することによって前記スライドドア5が、前記出入口3を閉じる方向に或いは開く方向に移動(相対的な移動)できるようになされている。
又、前記上下の框部材10,11には、図3〜7に示すように、前記摺動溝15を正面側から覆うカバー片19が前記左右方向F1でスライド可能に装着されており、該カバー片19の、前記前方面部12に向き合う後面79(図6)の上部にスライド部80(図5〜7)が設けられている。そして図6〜7に示すように、該スライド部80の上面81と、前記上下の框部材10,11の前記前方面部12,12の上部分で前方に向けて突設された突出部50の下面68とが略当接状態となされており、該上面81と該下面68の内の何れか一方に、入口が幅狭で且つ左右方向F1に延長する条溝82aとしての第1の線状係合部82が設けられると共に、その他方には、該条溝82aと略密接状態で前記左右方向F1でスライド可能に嵌合し得る突条69aとしての第2の線状係合部69が設けられている。
又、前記スライド部80の、前記前方面部12に向き合う後面83と、前記上下の框部材10,11の前記前方面部12であって前記突出部50の下方に位置する部分の前面51とが略当接状態となされており、該後面83及び該前面51の何れか一方に、入口が幅狭で且つ左右方向F1に延長する条溝85aとしての第3の線状係合部85が設けられると共に、その他方には、該条溝85aと略密接状態で前記左右方向F1でスライド可能に嵌合し得る突条70aとしての第4の線状係合部70が設けられている。
これをより具体的に説明すれば次の通りである。即ち、前記間仕切り2は本実施例においては図1〜2に示すように、比較的大きなオフィース空間の一部を仕切って個別の区画空間26を形成して会議室や打合せ室、金融機関等における相談室等を構成するためのローパ−ティション27として構成されている。本実施例において該ローパ−ティション27は、例えば1400mm程度の背丈の低いパネルで構成されており、その所要部位に設けられた出入口3の上端28は開放されている。そのため、該区画空間26に、該出入口3を通して人が障害なく移動できる。
該出入口3を開閉可能とする前記スライドドア5は、図1〜2に示すように2枚のドア単体6,6を以て構成されており、左右隣り合うドア単体6,6相互は、左右方向F1でスライド可能に連結されている。該ドア単体6,6は図4に示すように、左右の縦框部材29,30の上の端部分31,31間と下の端部分32,32間に前記上下の横框部材10,11が配置されて全体が矩形状に枠組されると共に、枠組33で区画された開口部を覆う面材36の縁部分37が、図5に示すように、該枠組33の内周面部の周方向に設けられた嵌入固定溝39に嵌入されてパッキン40を介して固定されることによって構成されている。
そして図4と、後のドア単体6bに係る図8〜9、図10〜11、図12〜13に示すように、前記上下の横框部材10,11と前記左右の縦框部材29,30は、例えばアルミニウム押出形材を以て構成されており、全体として角筒状を呈している。このように枠組みする際、前記上下の横框部材10,11の接合端部分38と前記左右の縦框部材29,30の接合端部分44とは、所要に欠切されて嵌め合わされている。なお図10、11における矢印は、前記カバ−片19を装着する際のその移動方向を示している。又図10(B)における符号48は、前記後のドア単体6bの戸先側に付設されている戸当りである。
前記上の横框部材10は、図6に示すように、その上面部41の上面42が水平面に形成されると共に、前記出入口3が存する側に面する前方面部12は屈曲面部として形成され、該前方面部12と対向する後方面部43の後面45は垂直面として形成され、下面部46の下面47は水平面を呈し、該下面部47に、前記嵌入固定溝39の挿入開口49が設けられている。そして該前方面部12は、その上部分に、前方に突出する略角筒状を呈した突出部50が庇状に設けられており、該突出部50の下方に位置する部分の前面51は垂直面として形成されている。そして該前方面部12の上下方向で見た中央部分は、後方向に凹むように屈曲されており、入口52が幅狭で奥側が矩形状に拡張し且つ該入口52側の上下の部分に上下の係合溝53,53が形成されてなる前記摺動溝15が一体に設けられている。
前記摺動部材13は、前記摺動溝15に嵌合されて左右方向F1で摺動可能の、左右方向F1に長い矩形板部55の上下に、前記上下の係合溝53,53に嵌まり合う上下の係合突部56,56が設けられてなり、該矩形板部55の前端面57は前記入口52から前方に若干突出する如く構成されている。又該前端面57の左右両側には、該矩形板部55を前後方向で貫通するネジ孔59,59が設けられている。かかる構成を有する摺動部材13は、図4〜5、図7に示すように、前記上下の係合突部56,56が前記上下の係合溝53,53に嵌まり合った分離不能の係合状態で、前記摺動溝15を左右方向F1で摺動できる。該摺動部材13の左右方向F1での長さは、例えば50mmに設定されている。
前記上の横框部材10が有する前記突出部50は、図6〜7に示すように、前記上面部41の前端60で垂下する垂下片部61の下端62で、後方に突出する水平片部63が連設されることによって設けられており、該水平片部63の水平下面65の後端66で、前記前面51の上端67が連なっている。そして該水平下面65(突出部50の下面68)の略長手中央線に沿って、断面円形状を呈し且つ左右方向に延長する突条69aとしての前記第2の線状係合部69が下方に向けて突設されており、前記前面51の中間部分には、左右方向F1に延長する断面円形状を呈する突条70aとしての前記第4の線状係合部70が前方に向けて突設されている。
又図6に示すように、前記前方面部12の下側部分71と前記後方面部43の下側部分72との間には前記嵌入固定溝39が形成されており、該嵌入固定溝39の頂板部には、断面C字状を呈するビスポケット75を構成するC字状突条部76が左右方向F1に延長する如く設けられている。
前記カバー片19は、本実施例においては図6〜7に示すように、アルミニウム押出形材として構成されており、垂直板部77の後面79の上部分に断面矩形状を呈するスライド部80が左右方向F1に延長する如く設けられている。該スライド部80の上面81の略長手中央線に沿って、条溝82aとしての前記第1の線状係合部82が設けられており、該スライド部80の後面83の略長手中央線に沿って、条溝85aとしての前記第3の線状係合部85が設けられている。
そして、該スライド部80の上面81と前記突出部50の下面68とは略当接状態となされると共に、該スライド部80の前記後面83と、前記前方面部12の前記前面51とが略当接状態となされている。
然して、条溝82aとしての前記第1の線状係合部82と、突条69aとしての前記第2の線状係合部69とを、且つ、条溝85aとしての前記第3の線状係合部85と、突条70aとしての前記第4の線状係合部70とを夫々、略密接状態で嵌合させることにより、前記カバー片19は図10に示すように左右方向F1でスライド可能となる。
そして図7に示すように、前記スライド部80の下端86は、前記摺動溝15の前記入口52の上縁87の稍上方部に位置されており、又、前記カバー片19と前記前方面部12との間に収容間隙90が設けられている。本実施例においては、該カバ−片19の前記スライド部80の下方に位置する下側部分89と前記前方面部12との間に収容間隙90が設けられており、又本実施例においては、該カバー片19の、前記出入口3が存する側に面する前面91と前記突出部50の前面92は略面一状態に形成されている。
前記下の横框部材11は図8〜9に示すように、断面H形を呈する略角筒状を呈しており、その上側部分には、前記突出部50と前記摺動溝15と前記嵌入固定溝39を構成する角筒部95が設けられると共に、その下側部分には、図5に示すように戸車25aを収容するための、戸車収容溝部96が設けられている。
そして該下の横框部材11の上面部97の上面99は水平面に形成されると共に、前記出入口3が存する側に面する前方面部12は屈曲面部として形成され、該前方面部12と対向する後方面部99の後面100は垂直面として形成され、下面部101の下面102は水平面を呈し、該上面部97に、前記嵌入固定溝39の挿入開口103が設けられている。該前方面部12は、その上部分に、前方に突出する突出部50が設けられており、該突出部50の下方に位置する部分の前面51は、本実施例においては垂直面として形成されている。
前記突出部50は、図8〜9に示すように、前記上面部97の前端105で前方に一連に庇状に突出する水平板状を呈しており、その水平下面106(突出部50の下面68)の後端107に、前記前面51の上端109が連なっている。そして該水平下面106の略長手中央線に沿って、断面円形状を呈し且つ左右方向F1に延長する突条69aとしての第2の線状係合部69が下方に向けて突設されており、前記垂直な前面51の上下中央部位には、断面円形状を呈し且つ左右方向に延長する突条70aとしての第4の線状係合部70が前方に向けて突設されている。
そして該前方面部12の上下方向で見た上側部分は、後方向に凹むように屈曲されており、入口52が幅狭で奥側が矩形状に拡張して該入口52側の上下の部分に上下の係合溝53,53が形成されてなる前記摺動溝15が一体に設けられている。
前記摺動部材13は、図8〜9に示すように、該摺動溝15に嵌合されて左右方向F1で摺動可能の、左右方向に長い矩形板部55の上下に、前記上下の係合溝53,53に嵌まり合う上下の係合突部56,56が設けられてなり、該矩形板部55の前端面57は、前記入口52から前方に若干突出する如く構成されている。又該前端面57の左右両側には、該矩形板部55を前後方向で貫通するネジ孔59,59が設けられている。かかる構成を有する摺動部材13は、図5、図9に示すように、前記上下の係合突部56,56が前記上下の係合溝53,53に嵌まり合った分離不能の係合状態で、前記摺動溝15を左右方向F1で摺動できる。
又、前記嵌入固定溝39の底部110には、図8〜9に示すように、断面C字状を呈するビスポケット75を構成するC字状突条部76が左右方向に延長する如く設けられている。そして、前記前方面部12の下側部分111と前記後方面部99の下側部分112との間には前記戸車収容溝部96が構成されている。
前記取付部材16は、本実施例においては図6〜7、図8〜9に示すように、前記摺動部材13に連結される連結部17を上部に具えた後の取付片113と、固定部20を上部に具えた前の取付片115の下端116,117相互が、例えば水平の繋ぎ片119で連結されてなり、該前の取付片115の上端120の高さが前記後の取付片113の上端121の高さよりも低く形成されて、全体としてU字状を呈している。そして該固定部20は、図5に示すように、前記出入口3の前記左右方向F1で見た一方側に存する一方側間仕切り部7の後側の壁面21に固定され、或いは、前記出入口3が存する側に近い前のドア単体6aの後面22に固定される。
かかる構成を有する後の取付片113の前記連結部17の左右側には、図6、図8、図12、図13に示すように、前記摺動部材13に設けられている左右のネジ孔59,59と位置合わせしてビス挿通孔123,123が設けられており、該ビス挿通孔123,123を挿通する左右のビス125,125(図7、図9)を前記左右のネジ孔59,59に螺合し締め付けることによって、図7、図9に示すように、該連結部17が該摺動部材13に連結される。
前記後の取付片113の構成は、図6、図8に示すように、上下の横框部材10,11について同様構成とすることもできる。しかし本実施例においては図1〜2に示すように、前記後のドア単体6bに付設される把手126が、戸先側の上側に設けられる関係上、前記スライドドア5のスライド動作をより円滑化させるために、図12(A)に示すように、該後の取付片113を左右方向F1で長く形成し、連結部17に、左右方向で4個のビス挿通孔123,123,123,123を設けている。然して本実施例においては図12(B)に示すように、前記摺動部材13の2個を左右方向で直列に配置し、4個のネジ孔59,59,59,59に該ビス挿通孔123を位置合わせし、4本のビス125を該ネジ孔59に螺合し締め付けると、該連結部17を該2個の摺動部材13,13に連結できる。
このように連結された状態で、図7、図9に示すように、前記第1、第2の線状係合部82,69を嵌合させ且つ前記第3、第4の線状係合部85,70を嵌合させることによって前記カバー片19を前記上下の横框部材10,11に装着すると、前記後の取付片113が前記収容間隙90に収容状態となる。前記のように、前記摺動部材13を構成する前記矩形板部55の前端面57が前記入口52から前方に若干突出する如く構成されているため、前記後の取付片113は前記前方面部12に接触しない。
又、該連結部17が前記摺動部材13に固定された状態で、垂下状態にある前記後の取付片113が前記収容間隙90に納められ、且つ図7、図9に示すように、前記繋ぎ片119が前記カバー片19の下端24の下方に位置する。この状態で前記摺動部材13が図4に矢印で示す左右方向F1に摺動するに伴い、該後の取付片113が、前記前方面部12、前記カバ−片19と干渉することなく前記収容間隙90を左右方向F1で移動できる。
この移動の範囲は、例えば図14〜15、図16〜17に示すように、前記摺動溝15の溝底部127(図6、図8)の左右の端部129,130から内方に控えた部位にストッパ部131,131を設けておくことによって、前記摺動部材13が該左右のストッパ部131,131に当接するまでの範囲に規制される。該左右のストッパ部131,131は上下の横框部材10,11の双方に設けてもよいのであるが、本実施例においては、該左右のストッパ部131,131を上の横框部材10にのみ設けている。
前記カバー片19をこのように装着して後、図4、図10〜11に示すように、前記左右の縦框部材29,30の上の端部分31,31間と下の端部分32,32(図4)間に前記上下の横框部材10,11を介装し、且つ、該縦框部材29,30と該横框部材10,11とを、前記上下の横框部材10,11に設けられている前記ビスポケット75,75(図6、図8)にねじ込まれるビス(図示を省略)を用いて連結する。これによって図14〜15、図16〜17に示すように、前記カバー片19の両端部133,133が前記左右の縦框部材29,30の内面部135,135に当接されることにより抜け止めされる。かかることから前記カバー片19を、何らビス固定することなく、上下の横框部材10,11に簡易且つ確実に固定状態となし得る。
前記左右の縦框部材29,30と前記上下の横框部材10,11とを前記のように矩形状に枠組し、且つその際に、図5に示すように、前記嵌入固定溝39に前記面材36の縁部分37を嵌入しパッキン材40,40で固定することによって前記ドア単体6(図4)を構成できる。このように構成したドア単体6の2枚を、前記取付部材16を介して連結することにより前記スライドドア5(図3)を構成できる。
図3、図18は、前後のドア単体6a,6bを前記取付部材16を介して連結した状態を示しており、後のドア単体6bの前記取付部材16が、前記摺動溝15の左端側140に位置された状態で、該取付部材16の前記固定部20が、図5に示すように、前記前のドア単体6aの後面22に固定されている。
この固定は、ビス固定やボルト固定によって行うことができる。本実施例においては、例えば図5、図18〜19に示すように、該後面22で突設されたボルト軸142,142を前記固定部20の左右部位に設けられているボルト孔141,141に挿通させ、該ボルト軸142,142に螺合するナット143,143を締め付けることによって行うことができる。該ナット143の螺締操作は、前記カバー片19と前記前の取付片115との間に形成された固定用間隙145(図5、図18)にスパナ等の工具を挿入して行うことができる。該固定用間隙145は、前記繋ぎ片119(図6、図8)の前後幅によって設定されるものであり、該スパナ等の工具を用いてナットを回転させるに必要な最小限度の幅(例えば、スパナの厚み程度の幅)に設定できる。
かかる固定によって構成されたスライドドア5の夫々のドア単体6a,6bの下部には、前記のように、床部23に接して左右方向で移動可能な支持部材25が設けられている(図5)。該支持部材25は本実施例においては、各ドア単体6a,6bの前記戸車収容溝部96,96の左右側に納設された戸車25a,25a、25a,25aを以て構成されている。該戸車25aは、図1〜2、図5に示すように、床面146の左右方向に延長して設けられたレール部材147の前後のレール溝149,150(前記床部23に該当する)を左右方向で移動可能であり、該戸車25aによってドア単体6a,6bの重量が支持される。該前のレール溝149を、前記前のドア単体6aの前記戸車25aが左右方向F1で走行でき、該後のレール溝150を、前記後のドア単体6bの前記戸車25aが左右方向F1で走行できる。
図1は、既設のローパ−ティション27で区画された例えば金融相談室の区画空間26に設けられている出入口3を、後付けで、前記スライドドア5で開閉可能としたスライドドア装着1を示すものである。該スライドドア装置1を構成するに際しては、例えば、2枚のドア単体6a,6bをスライド可能に連結してなるスライドドア5(図3)を予め工場で製作しておき、これを施工現場に搬入して前記開口部3に取り付けて行うことができる。
かかるスライドドア5は、前記摺動溝15が上下の横框部材10,11と一体に設けられているため、特許文献1における場合とは異なり、前記のパネル側レールfやドア側レールk等の特別な部品を必要とせず、それ故、これらの部品を所要に位置決めして固定(ビス固定、ボルト固定等)する作業が不要となる。従って該スライドドア5は、全体構造が簡素であり、生産性向上と製造コストの低減を期し得ることとなる。
図5、図18〜19には、該スライドドア5を構成する前記前のドア単体6aを、前記取付部材16を介して、前記左右方向F1で見た一方側に存する一方側間仕切り部7の後側の壁面21に固定した状態が示されている。この固定は、図18に示すように、前記前のドア単体6aに設けられている前記取付部材16を戸尻側に位置させ、この状態で該取付部材16の前記固定部20を該後側の壁面21にボルト固定して行なわれている。かかる構成を有するスライドドア5が前記出入口3を開いた状態においては、図1〜2に示すように、前記前のドア単体6aが前記一方側間仕切り部7の後側の壁面21に略完全に重なる状態となされる。そして本実施例においては、図2に示すように、該前のドア単体6aが、その戸尻側の端部151が前記床部23に設けたストッパ部材152に当たって停止され、且つ、該後のドア単体6bが、その戸尻側の端部164が前記床部23に設けたストッパ部材168に当たって停止されるようになされている。又この状態で、図1が示すように、前記後のドア単体6bに設けられている把手126が前記出入口3の一方の端部153から出入口3内に稍入り込んだ状態となるようになされている。これにより、前記スライドドア5を開く際に把手126を把持し易い。
前記固定部20を前記後側の壁面21に固定するに際しては、図18、図19(C)(D)に示すように、該取付部材16を、前記前のドア単体6aの戸尻側(前記摺動溝15の左端側144)に位置させた状態で、前記後側の壁面21で突設されたボルト軸155,155を前記固定部20の左右部位に設けられているボルト孔156,156に挿通させ、該ボルト軸156に螺合するナット143,143を締め付けることによって行うことができる。該ナット157の螺締操作は、前記固定用間隙145に通したスパナ等の工具を用いて行うことができる。
図20(C)は、前記スライドドア5が前記出入口3を閉じた状態を示すものであるが、このように閉じた状態とするには、前記把手126を把持して前記後のドア単体6bを図20(A)に矢印で示す右方向にスライドさせる。前記出入口3の上端28(図1〜2)が開放状態にあって該スライドドア5の上端がフリーの状態にあるにも拘わらず、前記スライドドア5は、前記出入口3を閉じる方向に安定的にスライドできる。
これは、図5に示すように、該前後のドア単体6a,6bの上下の横框部材10,11の前方面部12,12が前記取付部材16,16を介して前記後側の壁面21、前記前のドア単体6aの後面22に支持されており、且つ、該前後のドア単体6a,6bの戸先側が前記戸車25a,25aを介して前記レール溝149,150(床部23)に支持されており、スライドドア5が安定的に取り付けられているからである。そして、このスライドに伴い、前記上下の横框部材10,11に設けられている前記摺動溝15,15を、前記摺動部材13,13が左端側(戸尻側)140に向けて相対的に摺動する。そして図20(B)、図21(A)に示すように、上の摺動部材13aが上の摺動溝15の左端側に設けられている前記ストッパ部131に当った後は、前記前のドア単体6aが前記閉じる方向に向けてスライドすることになる。そして、図20(C)、図21(B)に示すように、該後のドア単体6bの戸先側の先端に付設されている前記戸当り48(図10(B))が前記出入口3の他方の端部153bに当接することによって、該前のドア単体6aが停止状態となる。この停止状態で、前記出入口3がスライドドア5で閉じられた状態となる。なお図20(C)においては、図21(A)(B)に拡大して示すように、前記上のスライド部材13,13が共に、ドア単体6a,6bの戸尻側に設けられている前記ストッパ部113,113に当接状態にある。
この状態から該出入口3を開く場合は、前記後のドア単体6bの前記把手126を把持して前記スライドドア5を、図22(A)に矢印で示すように、該出入口3を開く方向にスライドさせる。この場合も、該出入口3を閉じる場合と同様の理由で、該スライドドア5は、前記出入口3を開く方向に安定的にスライドできる。このとき、前記上下の摺動部材13,13が前記上下の摺動溝15,15を、後のドア単体6bの戸先側に向けて相対的に摺動する。
その後、前記後のドア単体6bの上の摺動部材13aが、図22(B)、図23(A)に示すように、上の摺動溝15aの戸先側に設けられているストッパ部131に当接することによって、前記前のドア単体6aが、図22(B)に矢印で示すように、出入口3を開く方向に向けてスライドすることになる。そして本実施例においては、図22(C)に示すように、前記前のドア単体6aが、その戸尻側の端部151が前記ストッパ部材152に当ることによって停止され、略同時に、前記後のドア単体6bが、その戸尻側の端部164が前記ストッパ部材168に当たって停止される。なお図22(C)においては、図23(C)に拡大して示すように、前記ドア単体6a,6bの前記上のスライド部材13a,13aが、該ドア単体6a,6bの戸先側に設けられている前記ストッパ部113,113に当接状態にある。そしてこの状態で、図22(C)に示すように、該前のドア単体6aが前記左右方向F1で見た一方側に存する一方側間仕切り部7の後側9に重なった状態となる。且つ、前記後のドア単体6bが該前のドア単体6aの後側になり合った状態となり、前記把手126が前記一方側間仕切り部7の一方の端部153から出入口3内に稍突出した状態となり、これにより、スライドドア5が該出入口3を開いた状態が得られる。
前記スライドドア5が前記出入口3を閉じた状態においては、図20(C)に示すように、前記前のドア単体6aが前記後側の壁面21に接近した状態にあり、該前のドア単体6aの戸尻側部分161と該後側の壁面21との間の間隙162が小さい。又、前記前のドア単体6aの戸先側部分159と前記後のドア単体6bの戸尻側部分160との間の間隙163も小さい。かかることから前記出入口3の出入り方向(前記前後方向F2)で見た全体厚さが特許文献1における全体厚さに比して小さい。又図20(A)に示すように、前記スライドドア5が前記出入口3を開いた状態における、重なり状態にある該スライドドア5の、前記後側の壁面21からの突出量も小さい。かかることから、スライドドア装置1の全体をコンパクトに見栄えよく構成し得ることとなり、省スペース化を図り得ることとなる。
これは、前記上下の横框部材10,11に前記摺動溝15が一体に設けられているために実現できることである。そして本実施例においては前記カバー片19が前記摺動溝15を正面側から覆うように装着されているため、前記摺動溝15を摺動する摺動部材13に手指が挟まる恐れもなく安全であり、又、該摺動溝15に埃等が付着するのを防止できる。又、前記カバー片19に覆い隠されて前記摺動部材13の摺動状態が目視不能となるため、摺動構造部分の見栄えを向上させ得る。
又、前記スライドドア5が前記出入口3を閉じた状態における、前記前のドア単体6aの戸尻側部分161と前記後側の壁面21との間の間隙162が小さく且つ、前のドア単体6aの戸先側部分159と前記後のドア単体6bの戸尻側部分160との間の間隙163が小さいことから、特許文献1における場合とは異なり、該間隙162,163を通して区画空間26の内部が見えにくい。
図24〜26は、床面から天井までを仕切るハイパーティションとして構成された間仕切り2の所要部位に設けられた開口部165の下端側部分165a(本発明にいう出入口3の一態様)をスライドドア5で開閉可能とした場合の一例を示すものである。例えば、保育園の間仕切りを構成する引戸166の内の端部に位置する1枚の引戸166aを図24(A)、図26(A)に示すように、開いて形成した上下に長い開口部165の下側の50〜60cm程度の部分(本発明にいう出入口3の一態様をなす前記下端側部分)165aをスライドドア5で開閉可能とした場合を示している。
本実施例に係る発明の目的は、夏場の暑いときに一部の引戸を開いて保育室の空調を図る場合に、引戸を開いて開口部を形成しただけでは赤ん坊が這って室外に出る恐れがあるため、赤ん坊は通れないが大人は容易に出入できるスライドドア装置1を構成することにある。そのために、1枚の引戸を開いて形成された前記開口部165の下側の50〜60cm程度の高さ部分、例えば50cm程度の高さ部分(出入口3)にスライドドア5を設けることとしている。
該スライドドア5は、図24〜25に示すように、その背丈が50cm程度である他は実施例1で説明したところと同様であり、2枚のドア単体6a, 6b相互が左右方向F1でスライド可能に構成されている。該スライドドア5の、前記出入口3に近い前のドア単体6aを、図26(A)に示すように、開いた前記引戸166aの後側の壁面21(本発明でいう一方側間仕切り部7の後側の壁面21)に前記取付部材16を介して固定してなる。そして該2枚のドア単体6a, 6bの夫々の下部の左右側に、床面146に設けたレール部材147を左右方向F1で移動可能な戸車25aを設けてなる。これによってスライドドア5は安定状態で左右方向でスライドでき、図26(A)に示すように、前記開口部165の下端側部分165a(出入口3)を閉じることができ、又、例えば図26(B)に示すように、該下端側部分165a(出入口3)を開くことができる。本実施例においては、前記把手126を縦框部材を凹設して設けているため、図26(B)に示すように2枚のドア単体6a,6bを、前記出入口3に食み出ないように前記一方側間仕切り部7の後側の壁面21に重なり状態に納めることができる。そして、前記スライドドア5が該下端側部分165a(出入口3)を閉じた状態で、該スライドドア5がロックされるようになされている。
然して該スライドドア5を閉じた状態においては、これに阻止されて赤ん坊は室外に出ることができず、一方大人は、該スライドドア5を跨いで開口部165を出入できる。
図27は、前記出入口3の左右の端部側の夫々に前記と同様構成のスライドドア5,5を設けた場合を示すものである。本実施例においては、ローパーティションとしての間仕切り2の所要部位に設けられた出入口3に応用されている。夫々のスライドドア5,5は前記と同様に2枚のドア単体6a, 6bを左右方向F1でスライド可能に連結して構成されており、該スライドドア5,5が該出入口3を閉じた状態で、両スライドドア5,5の内の前のドア単体6aの戸尻部分170,170で、前記出入口3の両側に存する一方側間仕切り部7,7に前記取付部材16,16を介して連結されている。以下においては便宜上、一方側間仕切り部7と他方側間仕切り部8と区別する。そして該両スライドドア5,5は、前記出入口3を閉じる方向に或いは開く方向にスライドでき、図27(B)に示すように、閉じる方向にスライドして該両スライドドア5,5の戸先端部171,171相互が当接状態となる。又、該両スライドドア5,5が開く方向にスライドして、前のドア単体6aが前記一方側間仕切り部7、他方側間仕切り部8の後側の壁面21,21に重なり合った状態で、図27(A)が示すように、左右のスライドドア5,5の後のドア単体6a, 6bの戸先側に設けられている把手126,126が前記出入口3の内側に稍入り込んだ状態で位置する。
本発明は、前記実施例で示したものに限定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内で種々の設計変更が可能であることはいうまでもない。その一例を挙げれば次のようである。
(1) 例えば養護老人施設において、間仕切りの所要部位に設けられた出入口3に、養護老人の腰高程度の高さ(例えば70cm程度の高さ)を有するスライドドア5を前記と同様にして設けることもできる。かかる構成を有するスライドドア装置1によるときは、該スライドドア5で出入口3を閉じることにより、養護老人が管理区域に不用意に立ち入るのを防止できることになる。
(2) 本発明に係るスライドドア装置1は、1枚のドア単体6を以てなるスライドドア5を用いて構成されることもある。図28、図29はその一例を示すものであり、スライドドア5が1枚であることの他は前記実施例で説明したところと同様であるため、前記と同様箇所には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
(3) 本発明に係るスライドドア装置1において、前記スライドドア5の下部24に設けられる、床部23に接して左右方向で移動可能な支持部材25は、前記した戸車の他、転動しない樹脂ブロック片を用いて構成し、該樹脂ブロック片の下面が該床部23に接して左右方向で移動可能となるように構成してもよい。又前記床部23は、前記したレール部材147を床面146に固定して構成されることの他、床面その自体であることもある。
(4) 前記支持部材25を戸車25aとして構成する場合、前記レ−ル部材147は、該戸車25aを走行させるための前記レール溝149,150としての床部23の他、突条レ−ルとしての床部23を具える如く構成してもよい。
(5) 前記スライドドア5が前記出入口3を閉じる方向に或いは開く方向に無理なくスライドできるならば、前記支持部材25を省略してもよい。
(6) 本発明に係るスライドドア装置1を構成する前記スライドドア5は、複数枚のドア単体6を以て構成できるものであり、前記した2枚のドア単体6a, 6bを以て構成されることの他、例えば3枚や4枚のドア単体6を以て構成されることもある。図30〜31は、3枚のドア単体6,6,6を以てスライドドア5を構成した状態を示している。この場合におけるスライドドア5の構成は、該複数枚のドア単体の内の端部に位置する端部のドア単体6Aに設けられている取付部材16の前記固定部20が、前記出入口3の前記左右方向F1で見た一方側に存する一方側間仕切り部7の後側の壁面21に固定される一方、左右隣り合うドア単体6,6の内の前記出入口3が存する側から遠いドア単体に連結されている前記取付部材16の前記固定部20は、前記出入口3が存する側に近いドア単体の後面22に固定されている。
(7) 前記上下の横框部材10,11に、前記摺動溝15を正面側から覆う如く装着されるカバー片19は、前記したスライド方式で装着されることの他、けんどん式で固定されたり、ビス固定等によって固定されることもある。
(8) 前記上下の框部材10,11は前記した金属製の他、樹脂製とされることもあり、或いは木製本体に金属板を固定して構成することも可能である。
(9) 前記摺動溝15に前記摺動部材13を摺動可能に装着する手段としては、前記したように、該摺動溝15の入口52を幅狭に構成することにより該摺動部材13が該摺動溝15に対して分離不能の係合状態となすことの他、例えば図32に示すように、該摺動溝15の底面部172で突出するT字状ガイドレール173を左右方向F1で延長する如く設け、前記摺動部材13を該T字状ガイドレール173に沿って分離不能の係合状態で摺動させるように構成するもの等、摺動部材13を分離不能の係合状態で該摺動溝15において摺動可能とする各種手段を採用できる。
(10)図33は、前記上下の框部材10,11に設けられた突出部50の下面47に条溝82aとしての第1の線状係合部82を設けると共に、前記カバ−片19に設けられている前記スライド部80の上面81に、該条溝82aと略密接状態でスライド可能に嵌合し得る突条69aとしての第2の線状係合部69を設ける一方、前記上下の框部材10,11の前記突出部50の下方に位置する部分の前面51に条溝85aとしての第3の線状係合部85を設けると共に、前記スライド部80の後面83に、該条溝85aと略密接状態でスライド可能に嵌合し得る突条70aとしての第4の線状係合部70を設けた場合を示している。
又、前記スライド部80の上面81に条溝82aとしての第1の線状係合部82を設ける一方、前記スライド部80の前記後面83に突条70aとしての第4の線状係合部70が設けられることもある。
(11)複数枚のドア単体6を以て構成された前記スライドドア5の端部に位置するドア単体は、前記出入口3の左右方向で見た他方側に存する他方側間仕切り部8(図27)の後側壁面21に取付部材16を介して取り付けられてもよい。
(12)図34は、図1に示した場合とは逆に、前記一方側間仕切り部7の前記後側の壁面21を前記区画空間26の外側に設定した場合におけるスライドドア装置1を示している。この場合も実施例1における場合と同様に、前記出入口3の出入方向が前後方向とされているが、前記出入口3に面する側が前、その逆側が後とされている。
(13)前記スライドドア5が複数枚のドア単体6を用いて構成される場合、該スライドドア5を、前記出入口3を閉じる方向に或は開く方向に、支障なくスライドさせ得る限り、前記支持部材25は、全てのドア単体6の下部に設けられることの他、先頭に位置するドア単体の下部にのみ設けられることもある。又、ドア単体6の下部24に設ける支持部材25は、該下部24の所要部位に設けてよく、例えば、ドア単体6の戸先側にのみ設けることもある。
(14)前記スライド部80の前記上面81は水平面とは限らず、前記後面83は垂直面とは限らない。
(15)装着されたカバー片19の安定性を向上させるために、例えば図35に示すように、前記上下の横框部材10,11(例えば上の横框部材10)の前方面部12の両端側において(例えば、前記左右のストッパ部131,131の外側において)、例えば10mm程度の左右幅を有するスポンジ片136,136を圧縮状態で介在させるのがよい。これによって、前記第1、第2の線状係合部82,69との嵌合部分137及び前記第3、第4の線状係合部85,70との嵌合部分139に若干のがたつきがある場合であっても、スライドドア5のスライド中におけるカバー片19の装着部分で発生する振動を、該左右両側に配置されている該スポンジ片136,136によって防止できる。なお前記スポンジ片136に代えて、軟質ゴム等の弾性部材を用いてもよい。
(16)上下の横框部材に前記カバ−片が装着されない場合は、前記摺動部材13に連結される取付部材16の構成の自由度が高まる。
(17)前記摺動溝を正面側から覆うカバ−片を左右方向でスライド可能に装着するための構成は、前記した第1の線状係合部と第2の線状係合部、前記第3の線状係合部と前記第4の線状係合部とを略密接状態でスライド可能に嵌合させる構成の他、該カバ−片を左右方向でスライド可能に嵌合させ得る各種の公知手段を採用できる。
(18)前記突出部50は、所要の筒状形態や所要の板状形態等として構成できる。
(19)本発明において、「出入口3が開口された状態でスライドドア5が前記一方側間仕切り部7の後側に重なり合う」とは、例えば図26(B)に示すように完全に重なり合うことの他、例えば図2や図20(A)に示すように部分的にずれて重なり合うことも含む。
1 スライドドア装置
2 間仕切り
3 出入口
5 スライドドア
6 ドア単体
7 一方側間仕切り部
9 後側
10 上の横框部材
11 下の横框部材
12 前方面部
13 摺動部材
15 摺動溝
16 取付部材
17 連結部
19 カバ−片
20 固定部
21 後側の壁面
22 後面
23 床部
25 支持部材
25a 戸車
26 区画空間
27 ロ−パ−ティション
28 出入口の上端
29 左の縦框部材
30 右の縦框部材
31 上の端部分
50 突出部
69 第2の線状係合部
70 第4の線状係合部
82 第1の線状係合部
85 第3の線状係合部
90 収容間隙
126 把手
143 ナット
162 間隙
163 間隙

Claims (9)

  1. 間仕切りの所要部位に設けられた、上端が開放された出入口が、1枚のドア単体を以て構成されたスライドドアで開閉可能となされた間仕切り用スライドドア装置であって、該出入口の幅方向を左右方向とし、該出入口の出入り方向を前後方向としたとき、
    該出入口が開口された状態で、該スライドドアが、前記出入口の左右方向で見た一方側に存する一方側間仕切り部の後側に重なり合うようになされており、前記ドア単体を構成する上の横框部材と下の横框部材の夫々は、該出入口が存する側に面する前方面部に、摺動部材を分離不能の係合状態で左右方向で摺動させるための摺動溝が、該前方面部を後方向に凹ませて一体に設けられており、
    該摺動溝は、前記横框部材の前後方向幅内において設けられ、且つ前記横框部材の左右方向に延長しており、又該摺動溝は、入口が幅狭で奧側が上下方向に長く拡張して該入口に連なる如く係合溝が形成されてなり、
    前記摺動部材は、左右方向に長い矩形板部の上下に、前記摺動溝の前記係合溝に嵌まり合う上下の係合突部が設けられてなり、以て、前記摺動溝内にあって、前後方向及び上下方向の動きを規制されて左右方向の摺動のみが許容されるように構成されており、
    該摺動溝に装着されている前記摺動部材には、取付部材の一端側の連結部が連結されており、該取付部材の他端側の固定部が前記一方側間仕切り部の後側の側面に固定されており、
    前記上下の摺動部材が前記上下の摺動溝を摺動することによって前記スライドドアが、前記出入口を閉じる方向に或いは開く方向にスライドできることを特徴とする間仕切り用スライドドア装置。
  2. 間仕切りの所要部位に設けられた、上端が開放された出入口が、1枚のドア単体を以て構成されたスライドドアで開閉可能となされた間仕切り用スライドドア装置であって、該出入口の幅方向を左右方向とし、該出入口の出入り方向を前後方向としたとき、
    該出入口が開口された状態で、該スライドドアが、前記出入口の左右方向で見た一方側に存する一方側間仕切り部の後側に重なり合うようになされており、前記ドア単体を構成する上の横框部材と下の横框部材の夫々は、該出入口が存する側に面する前方面部に、摺動部材を分離不能の係合状態で左右方向で摺動させるための摺動溝が、該前方面部を後方向に凹ませて一体に設けられており、
    該摺動溝は、前記横框部材の前後方向幅内において設けられ、且つ前記横框部材の左右方向に延長しており、又該摺動溝は、入口が幅狭で奧側が上下方向に長く拡張して該入口に連なる如く係合溝が形成されてなり、
    前記摺動部材は、左右方向に長い矩形板部の上下に、前記摺動溝の前記係合溝に嵌まり合う上下の係合突部が設けられてなり、以て、前記摺動溝内にあって、前後方向及び上下方向の動きを規制されて左右方向の摺動のみが許容されるように構成されており、
    該摺動溝に装着されている前記摺動部材には、取付部材の一端側の連結部が連結されており、該取付部材の他端側の固定部が前記一方側間仕切り部の後側の側面に固定されており、
    又前記スライドドアの下部には、床部に接して左右方向で移動可能な支持部材が設けられており、
    前記上下の摺動部材が前記上下の摺動溝を摺動することによって前記スライドドアが、前記出入口を閉じる方向に或いは開く方向にスライドできることを特徴とする間仕切り用スライドドア装置。
  3. 間仕切りの所要部位に設けられた、上端が開放された出入口が、スライドドアで開閉可能となされた間仕切り用スライドドア装置であって、該出入口の幅方向を左右方向とし、該出入口の出入り方向を前後方向としたとき、
    該スライドドアは、複数枚のドア単体を以て構成され、左右隣り合う該ドア単体は、相互が左右方向でスライド可能に連結されており、前記出入口が開口された状態で、該複数枚のドア単体が、前記出入口の左右方向で見た一方側に存する一方側間仕切り部の後側に重なり合うようになされており、
    各ドア単体は、これを構成する上の横框部材と下の横框部材の夫々が、前記出入口が存する側に面する前方面部に、摺動部材を分離不能の係合状態で左右方向で摺動させるための摺動溝が、該前方面部を後方向に凹ませて一体に設けられており、
    該摺動溝は、前記横框部材の前後方向幅内において設けられ、且つ前記横框部材の左右方向に延長しており、又該摺動溝は、入口が幅狭で奧側が上下方向に長く拡張して該入口に連なる如く係合溝が形成されてなり、
    前記摺動部材は、左右方向に長い矩形板部の上下に、前記摺動溝の前記係合溝に嵌まり合う上下の係合突部が設けられてなり、以て、前記摺動溝内にあって、前後方向及び上下方向の動きを規制されて左右方向の摺動のみが許容されるように構成されており、
    該摺動溝に装着されている前記摺動部材には、取付部材の一端側の連結部が連結されており、
    前記スライドドアの、端部に位置するドア単体に連結されている前記取付部材の他端側の固定部が、前記一方側間仕切り部の後側の壁面に固定される一方、左右隣り合うドア単体の内の前記出入口が存する側から遠いドア単体に連結されている前記取付部材の他端側の固定部は、前記出入口が存する側に近いドア単体の後面に固定されており、
    又前記スライドドアの、少なくとも先頭に位置するドア単体の下部には、床部に接して左右方向で移動可能な支持部材が設けられており、
    前記上下の摺動部材が前記上下の摺動溝を摺動することによって前記スライドドアが、前記出入口を閉じる方向に或いは開く方向に移動できることを特徴とする間仕切り用スライドドア装置。
  4. 前記上下の横框部材に、前記摺動溝を正面側から覆うカバー片が装着されており、該カバー片と前記前方面部との間に収容間隙が設けられており、前記取付部材は、上部に連結部が設けられた後の取付片の下端と上部に固定部が設けられた前の取付片の下端とが繋ぎ片で連結されてなり、前記摺動溝に装着されている前記摺動部材に前記連結部が連結されて垂下状態にある前記後の取付片が前記収容間隙に収容されており、且つ前記繋ぎ片が前記カバー片に干渉しないことを特徴とする請求項1、2又は3記載の間仕切り用スライドドア装置。
  5. 前記上下の横框部材に、前記摺動溝を正面側から覆うカバー片が左右方向でスライド可能に装着されており、該カバー片の、前記前方面部に向き合う後面の上部にスライド部が設けられており、該スライド部の上面と、前記上下の横框部材の前記前方面部の上部で前方に向けて突設された突出部の下面とが略当接状態となされており、該上面及び該下面の内の何れか一方に、入口が幅狭で且つ前記左右方向に延長する条溝としての第1の線状係合部が設けられると共に、その他方には、該条溝と前記左右方向でスライド可能に嵌合し得る突条としての第2の線状係合部が設けられており、
    又前記スライド部の、前記前方面部に向き合う後面と、前記上下の横框部材の前記前方面部であって前記突出部の下方に位置する部分の前面とが略当接状態となされており、該後面及び該前面の何れか一方に、入口が幅狭で且つ左右方向に延長する条溝としての第3の線状係合部が設けられると共に、その他方には、該条溝と前記左右方向でスライド可能に嵌合し得る突条としての第4の線状係合部が設けられており、
    又、前記スライド部の下端は、前記摺動溝の上縁に合致し或いは該上縁の上方部に位置されており、
    又、前記カバー片の前記スライド部の下方に位置する下側部分と前記前方面部との間に収容間隙が設けられており、
    又、該カバー片の両端は、前記ドア単体の左右両側に位置する左右の縦框部材に当接されて抜け止めされており、
    前記取付部材は、上部に連結部が設けられた後の取付片の下端と上部に固定部が設けられた前の取付片の下端とが繋ぎ片で連結されてなり、前記摺動溝に装着されている前記摺動部材に前記連結部が連結されて垂下状態にある前記後の取付片が前記収容間隙に収容されており、且つ前記繋ぎ片が前記カバー片に干渉しないことを特徴とする請求項1、2又は3記載の間仕切り用スライドドア装置。
  6. 請求項1、2又は3記載の間仕切り用スライドドア装置を構成するドア単体であって、上の横框部材と下の横框部材の夫々は、前記出入口が存する側に面する前方面部に、摺動部材を分離不能の係合状態で左右方向で摺動させるための摺動溝が、該前方面部を後方向に凹ませて一体に設けられていることを特徴とする間仕切り用スライドドア装置構成用ドア単体。
  7. 請求項1、2又は3記載の間仕切り用スライドドア装置を構成するドア単体であって、上の横框部材と下の横框部材の夫々は、前記出入口が存する側に面する前方面部に、摺動部材を分離不能の係合状態で左右方向で摺動させるための摺動溝が、該前方面部を後方向に凹ませて一体に設けられており、又、該上下の横框部材には、該摺動溝を正面側から覆うカバー片が装着されており、該カバー片と前記前方面部との間に収容間隙が設けられており、前記取付部材は、上部に連結部が設けられた後の取付片の下端と上部に固定部が設けられた前の取付片の下端とが繋ぎ片で連結されてなり、前記摺動溝に装着されている前記摺動部材に前記連結部が連結されて垂下状態にある前記後の取付片が前記収容間隙に収容されており、且つ前記繋ぎ片が前記カバー片に干渉しないことを特徴とする間仕切り用スライドドア装置構成用ドア単体。
  8. 請求項1、2又は3記載の間仕切り用スライドドア装置を構成するドア単体であって、上の横框部材と下の横框部材の夫々は、前記出入口が存する側に面する前方面部に、摺動部材を分離不能の係合状態で左右方向で摺動させるための摺動溝が、該前方面部を後方向に凹ませて一体に形成されており、
    又、前記上下の横框部材には、該摺動溝を正面側から覆うカバー片が前記左右方向でスライド可能に装着されており、該カバー片の、前記前方面部に向き合う後面の上部にスライド部が設けられており、該スライド部の上面と、前記上下の框部材の前記前方面部の上部で前方に向けて突設された突出部の下面とが略当接状態となされており、該上面及び該下面の内の何れか一方に、入口が幅狭で且つ前記左右方向に延長する条溝としての第1の線状係合部が設けられると共に、その他方には、該条溝と前記左右方向でスライド可能に嵌合し得る突条としての第2の線状係合部が設けられており、
    又前記スライド部の、前記前方面部に向き合う後面と、前記上下の横框部材の前記前方面部であって前記突出部の下方に位置する部分の前面とが略当接状態となされており、該内面及び該外面の何れか一方に、入口が幅狭で且つ左右方向に延長する条溝としての第3の線状係合部が設けられると共に、その他方には、該条溝と前記左右方向でスライド可能に嵌合し得る突条としての第4の線状係合部が設けられており、
    該カバー片の前記スライド部の下方に位置する下側部分と前記前方面部との間に収容間隙が設けられており、
    又、該カバー片の両端は、前記ドア単体の左右両側に位置する左右の縦框部材に当接されて抜け止めされており、
    前記取付部材は、上部に連結部が設けられた後の取付片の下端と上部に固定部が設けられた前の取付片の下端とが繋ぎ片で連結されてなり、前記摺動溝に装着されている前記摺動部材に前記連結部が連結されて垂下状態にある前記後の取付片が前記収容間隙に収容されており、且つ前記繋ぎ片が前記カバー片に干渉しないことを特徴とする間仕切り用スライドドア装置構成用ドア単体。
  9. 間仕切りの所要部位に設けられた、上端が開放された出入口を、その幅方向としての左右方向でスライド可能に開閉するスライドドアのドア単体を構成する框部材であって、
    前記出入口が存する側に面する前方面部に、摺動部材を左右方向で、分離不能の係合状態で摺動させるための摺動溝が、該前方面部を後方向に凹ませて一体に設けられ、
    該摺動溝は、前記横框部材の前後方向幅内において設けられ、且つ前記横框部材の左右方向に延長しており、又該摺動溝は、入口が幅狭で奧側が上下方向に長く拡張して該入口に連なる如く係合溝が形成されてなり、
    前記摺動部材は、左右方向に長い矩形板部の上下に、前記摺動溝の前記係合溝に嵌まり合う上下の係合突部が設けられてなり、以て、前記摺動溝内にあって、前後方向及び上下方向の動きを規制されて左右方向の摺動のみが許容されるように構成されていることを特徴とする框部材。
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