JP5666460B2 - ネジ係合式クランプ装置及びクランピングシステム並びに流体圧アクチュエータ - Google Patents
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Description
その従来技術は、次のように構成されている。
ハウジングのシリンダ孔に環状ピストンが上下方向に移動可能に挿入される。そのピストンの筒孔に回転部材が上下方向への移動を阻止した状態で挿入される。上記ピストンと上記の回転部材との間にボールネジ機構が設けられる。そして、ハウジング内のピストンを圧力流体によってロック移動させると、上記の回転部材が上記のボールネジ機構によって軸心回りに回転し、その回転部材が出力ロッドを回転させる。すると、その出力ロッドの先端部に設けた係合用ボルトが被固定物のメネジ孔に係合する。これにより、その被固定物をハウジングに引っ張って固定するのである。
上記ピストンの内側に上記の回転部材を挿入する必要があるため、その回転部材が挿入されたピストン部分の外径寸法が大きくなる。従って、ピストン本体の受圧断面積から上記ピストン部分の受圧断面積を差し引いた環状の受圧断面積(有効シリンダ面積)が小さくなり、クランプ装置の出力が低い。また、上記の回転部材が必要であることから、部品点数が多くなると共に、クランプ装置の小型化には制限があった。
本発明の目的は、高出力でコンパクトなネジ係合式クランプ装置を提供することにある。
ハウジング5に設けたシリンダ孔20と、上記ハウジング5の先端側の中央部に設けたガイド筒15との間に、ピストン21を軸心方向へ往復移動可能かつ回転可能に挿入する。上記ピストン21と上記ハウジング5との間にボールネジ機構28を設ける。
上記ガイド筒15の筒孔29及び上記ピストン21の筒孔24に、出力ロッド30を回転可能かつ軸心方向へ移動可能に挿入する。その出力ロッド30の入力部41を上記ピストン21の出力部42に回転伝動可能に連結する。上記の出力ロッド30の先端部に設けた前記の係合用ボルト50を前記の被固定物10の前記メネジ孔12に係合可能に構成した。
ロック駆動時には、ハウジング内のピストンを圧力流体によって先端方向へロック移動させる。すると、上記ピストンがボールネジ機構によって軸心回りに回転しながら先端方向へ移動し、これと同時に、そのピストンが出力ロッドを回転させる。すると、その出力ロッドの先端部に設けた係合ボルトが被固定物のメネジ孔に係合し、そのネジ係合力によって上記の被固定物をハウジングに引っ張って固定する。
そして、上記ピストンは、ボールネジ機構によって回転しながら往復移動して出力ロッドを回転させるので、前記の従来例とは異なり、出力ロッドを回転させるための別の部品をピストンの内側に設ける必要がない。そのため、本発明では、前記の従来例で上記の別の部品が挿入されていたピストン部分の外径寸法を小さくできる。従って、ピストン本体の受圧断面積から上記ピストン部分の受圧断面積を差し引いた環状の受圧断面積(有効シリンダ面積)が大きくなり、クランプ装置の出力が高くなる。また、上記の別の部品を省略できるので、シリンダ孔の内径を小さくでき、コンパクトで小型のクランプ装置を提供できる。さらに、上記の別の部品が不要になることから、部品点数が少なくなり、クランプ装置の製造コストを低減できる。
そして、図9の実施形態においては、圧力流体として圧油が用いられる場合に、ボールネジ機構を第2作動室内に配置することが可能となり、そのボールネジ機構が第2作動室に供給される圧油によって潤滑される。そのため、ボールネジ機構は、低摩擦・長寿命となり、長期間にわたって、メンテナンスが不要になる。
この場合、リリース駆動力をロック駆動力よりも大きい値に設定できる。
この場合、ピストンの外周面を循環路の設置スペースとして有効に利用できるので、ハウジングの半径方向の大きさが小さくなる。その結果、クランプ装置がさらにコンパクトになる。
前記ボールネジ機構28は、前記ピストン21の基端側に設けた小径部21aの外周面に複数ピッチ形成したオス螺旋溝57と、前記ハウジング5側にほぼ1ピッチ形成した少なくとも一つのメス螺旋溝56と、上記オス螺旋溝57と上記メス螺旋溝56との間に転動自在に挿入した多数のボール58とを備える。上記オス螺旋溝57の隣り合う溝部分の間に形成された区画壁60を上記ボール58が乗り越えるのを許容するように、上記メス螺旋溝56の始端部と終端部とを連通させる循環路59を上記のハウジング5側に凹状に形成する。
この場合、ハウジング側の内周面を循環路の設置スペースとして有効に利用できるので、ハウジングの半径方向の大きさが小さくなる。その結果、クランプ装置がさらにコンパクトになる。
また、ボールネジ機構のオス側の部品である上記ピストンの小径部の外周面には、複数ピッチのオス螺旋溝が形成される。そのため、ボールネジ加工は、メス側の部品に行う場合と比べて容易に行える。また、ボールネジ機構の部品としての上記ピストンは、ハウジングと比べて小型部品であるので、焼入れ等の硬化処理を行いやすい。
この場合、上記の循環路は、ハウジングとは別部品の循環路ブロックに形成される。そのため、上記循環路の加工がしやすい。また、ボール循環部材から循環路ブロックを取り外すことによって、上記ボール循環部材に対してボールを組み付けたり取り外したりする作業が容易である。
この場合、上記の被固定物を着座面上へ搬入するとき又は着座面上から搬出するときに、その被固定物を、着座面に垂直な方向からも着座面と平行な方向からも搬入・搬出が可能である。また、着座面の掃除が行いやすい。
この場合、出力ロッドの係合用ボルトと被固定物のメネジ孔とのネジ係合の開始時に、回転しているボルトを進出手段がメネジ孔に押圧することにより、上記ネジ係合を確実に行える。
また、リリース状態において、出力ロッドの先端が上記の着座面よりも退入した位置に配置される場合においても、上記ピストンがロック駆動されると、そのピストンの先端側への移動に伴って上記の進出手段が出力ロッドを先端側に移動させることができる。
この場合、出力ロッドの係合用ボルトと被固定物のメネジ孔とが焼き付き等によって固着したときに、手動操作部を人力などで回転させることによって上記の固着状態を解除できる。そのため、上記の焼き付き等の発生時に、製造ラインを速やかに復帰できる。
(A) 前記係合用ボルト50の外周面を多条ネジ(好ましくは二条ネジ)によって構成する。
(B) 前記ボールネジ機構28を多条ネジ(好ましくは二条ネジ)によって構成する。
この場合、係合用ボルトの1回転中に、その係合用ボルトとメネジ孔との噛み合わせが複数回あるので、その噛み合いが速やかになり、回転ロスが低減する。また、1回転で複数ピッチだけネジ込まれるので上記ピストンの回転数が少なくてもよく、そのピストンの移動距離を短くできる。そのため、ハウジングの高さを低くできるので、クランプ装置をさらにコンパクトに造れる。
この場合、ハウジングに対して出力ロッドが半径方向へ移動することが許容されるので、被固定物のメネジ孔の軸心と出力ロッドの軸心との心ズレを吸収できる。
この場合、その出力ロッドの軸心を位置決めの基準として利用できる。
この場合、上記の所定の半径方向では位置決めを行うと共に、それに直交する半径方向では心ズレを許容できる。
ハウジング5に設けたシリンダ孔20に、ピストン21を軸心方向へ往復移動可能かつ回転可能に挿入する。上記ピストン21と上記ハウジング5との間にボールネジ機構28を設ける。
前記ボールネジ機構28は、前記ピストン21の基端側に設けた小径部21aの外周面に複数ピッチ形成したオス螺旋溝57と、前記ハウジング5側にほぼ1ピッチ形成した少なくとも一つのメス螺旋溝56と、上記オス螺旋溝57と上記メス螺旋溝56との間に転動自在に挿入した多数のボール58とを備える。
上記オス螺旋溝57の隣り合う溝部分の間に形成された区画壁60を上記ボール58が乗り越えるのを許容するように、上記メス螺旋溝56の始端部と終端部とを連通させる循環路59を上記のハウジング5側に凹状に形成する。
また、ボールネジ機構のオス側の部品である上記ピストンの小径部の外周面には、複数ピッチのオス螺旋溝が形成される。そのため、ボールネジ加工は、メス側の部品に行う場合と比べて容易に行える。また、ボールネジ機構の部品としての上記ピストンは、ハウジングと比べて小型部品であるので、焼入れ等の硬化処理を行いやすい。
この場合、ボールネジ機構を第2作動室内に配置することが可能となり、圧力流体として圧油が用いられる場合に、そのボールネジ機構が第2作動室に供給される圧油によって潤滑される。そのため、ボールネジ機構は、低摩擦・長寿命となり、長期間にわたって、メンテナンスが不要になる。
:第1作動室(リリース室),64:第2作動室(ロック室),79:環状隙間,96:ボール循環部材,97:循環路ブロック,S:着座面.
この第1実施形態では、ネジ係合式クランプ装置によってワークを固定および固定解除する場合を例示してある。まず、図1から図4によって上記クランプ装置の構成を説明する。
被固定物としてのワーク10には基準面11とメネジ孔12とが予め加工されている。そのメネジ孔12は上記の基準面11に下向きに開口されている。
上ハウジング部分6の下部内には、環状の仕切部材18が配置されている。その仕切部材18は、上記の下ハウジング部分7の筒孔の周壁の上面に回り止めピン19によって回り止めされている。上記の仕切り部材18の外周上部には、後述のロック室(第2作動室)64に供給される圧油の通路としての溝65aが形成されている。そして、上記の上ハウジング部分6に大径のシリンダ孔20が形成される。
上記シリンダ孔20とガイド筒15の外周面との間に、環状ピストン21が上下方向(軸心方向)へ往復移動可能かつ軸心まわりに回転可能に挿入される。
上記ロッド収容孔22は、上記シリンダ孔20よりも小径に形成され、上記ピストン21の小径部21aの内方に配置された出力ロッド30の入力部41及び基端部43を上下方向へ移動可能に収容する。
また、上記ピストン21の小径部21aと、上記ハウジング5のロッド収容孔22との間には後述のボールネジ機構28が設けられる。
また、上記ガイド筒15のガイド孔29の上端と、出力ロッド30の外周面との間には、ダストシール機能及び封止機能を備えたパッキン31が装着されている。
これに対して、上記の出力ロッド30が上方へ進出した図6のロック状態では、上記メス嵌合部32とオス嵌合部34とがほぼ全周で嵌合して、ガイド孔29に出力ロッド30が半径方向に拘束される。
これにより、この第1実施形態のクランプ装置4(4a)は、図6のロック状態では、出力ロッド30が半径方向へ移動することが阻止され、後述の図14のクランピングシステムにおいて、いわゆるデータム形のクランプ装置として構成されている。
上記オス嵌合部34には、後述のロック状態検出用の圧縮空気の通路となる溝部34aが形成されている。そのため、上記メス嵌合部32とオス嵌合部34とがほぼ全周で嵌合した場合でも、出力ロッド30とガイド孔29との間の嵌合隙間79は、上記オス嵌合部34の上下で連通している。なお、上記の溝部34aは、オス嵌合部34に設けることに代えて、メス嵌合部32に設けてもよい。
そのため、出力ロッド30の係合用ボルト50とワーク10のメネジ孔12とが焼き付き等によって固着してクランプ装置4のリリーストルクによって固着解除できないときには、手動操作部44をスパナ等で回転させることでその固着状態を解除できる。
また、上記の出力ロッド30の入力部41と上記ピストン21の出力部42との嵌合や、上記の出力ロッド30の基端部43と上記の手動操作部44の筒孔との嵌合は、回転伝動可能かつ上下方向(軸心方向)へ相対移動可能であればよく、上記の六角形同士の嵌合に代えて、例えば四角形同士の嵌合であってもよい。
さらに、出力ロッド30には、入力部41の上方に拡径部54が設けられる。その拡径部54の上面に、上スラストベアリング55が載置される。上スラストベアリング55は、低摩擦の滑り軸受けによって構成されている。
上記の下ハウジング部分7のロッド収容孔22にメス螺旋溝56が複数ピッチ形成される。また、上記ピストン21の小径部21aの外周面にオス螺旋溝57がほぼ1ピッチ形成される。これらメス螺旋溝56とオス螺旋溝57との間に多数のボール58が転動自在に挿入される。また、上記オス螺旋溝57の始端部と終端部とを連通させる循環路59が、上記のピストン21の小径部21aの外周面に凹状に形成される。その循環路59の作用により、上記ボール58は、上記メス螺旋溝56の隣り合う溝部分の間に形成された区画壁60を乗り越えることが許容される。
なお、この第1実施形態では、メス螺旋溝56とオス螺旋溝57とが右ネジによって構成されている。また、ほぼ1ピッチ形成した上記オス螺旋溝57は、一つだけ設けることに代えて、軸心方向へ間隔をあけて複数設けてもよい。
上記の第1供給口71は、下ハウジング部分7の下端部とピストン21の下端面との間で上下方向に対面するように配置された第1開閉部73を介して外部空間へ連通されている。また、上記の第2供給口72は、後述する図6のロック状態で示したように、ハウジング5の一部を構成するガイド筒15の下端面と上スラストベアリング55の上面との間で上下方向に対面するように配置された第2開閉部74を介して外部空間へ連通されている。
図3のリリース状態では、ロック室64の圧油が排出されると共にリリース室62へ圧油が供給されており、ピストン21が下降している。そのため、出力ロッド30は、下側へ後退したリリース位置に配置される。このとき、出力ロッド30は、前記の進出バネ47の付勢力によって上方へ押圧されているが、前記ストッパ45を介してピストン21の出力部42によって上昇が阻止されている。
なお、そのリリース状態では、第2供給口72の圧縮空気は、下ハウジング部分7の斜め路76と、上ハウジング部分6の縦路77と、ガイド筒15の横路78と、出力ロッド30とガイド孔29との間の嵌合隙間79と、出力ロッド30の入力部41とピストン21の出力部42との間の嵌合隙間80と、出力ロッド30の基端部43と手動操作部44の筒孔との間の嵌合隙間81と、を順に通って外部へ排出可能になっている。
なお、図3のリリース状態から図5のロック上昇の初期状態へ切り換えるときにおいて、メネジ孔12の軸心と出力ロッド30の軸心とが心ズレしている場合には、テーパ部51がメネジ孔12から挿入抵抗を受けるので、その抵抗によって、出力ロッド30が半径方向へ調心移動する。
これにより、まず、出力ロッド30が上昇して前記スラストベアリング55がガイド筒15の下端面に接当し、次いで、上記ボルト50の螺合力によってワーク10を着座ブロック3の着座面Sに強力に押圧する。なお、オネジ部53がネジ込まれる山数は、ここでは、3山から5山程度に設定してある。
なお、前記の係合用ボルト50又は前記ボールネジ機構28を、二条ネジによって構成した場合には、上記のボルト50が1回転する間に、そのボルト50とメネジ孔12との噛み合わせが2回ある(180°毎)ので、その噛み合いが速やかになり、回転ロスが1/2に低減する。また、上記のボルト50は、1回転で2ピッチだけネジ込まれるので上記ピストン21の回転数が少なくてもよく、そのピストン21の昇降距離が1/2になる。そのため、ハウジング5の高さを低くできるので、クランプ装置4をさらにコンパクトに造れる。
なお、そのロック状態では、第1供給口71の圧縮空気は、出力ロッド30の基端部43と手動操作部44の筒孔との嵌合隙間81を通って外部へ排出可能になっている。
ピストン21は、ボールネジ機構28によって回転しながら往復移動して出力ロッド30を回転させるので、前記の従来例とは異なり、上記ピストン21の内側に出力ロッド30を回転させるための別の部品を設ける必要がない。そのため、ピストン21の小径部21aの外径寸法を小さくできる。従って、ピストン21の大径部21bの受圧断面積から上記の小径部21aの受圧断面積を差し引いた環状の受圧断面積(有効シリンダ面積)が大きくなり、クランプ装置の出力が高くなる。また、上記の別の部品を省略できるので、シリンダ孔20の内径を小さくでき、コンパクトで小型のクランプ装置を提供できる。さらに、上記の別の部品が不要になることから、部品点数が少なくなり、クランプ装置の製造コストを低減できる。
なお、後述する別の実施形態も上記と同様の長所を奏する。
本変形例では、下ハウジング部分7の下部とピストン21の下端部との間に、所定厚さの環状スペーサ(図示せず)を挿入している。このため、図7に示すように、出力ロッド30が下側へ後退したリリース状態において、出力ロッド30の先端は、着座ブロック3の着座面Sよりも上方へ突出した位置に配置される。ここで、リリース状態では、ワークを下降させたときに、そのワーク10のメネジ孔12の周壁の下部が上記ボルト50の肩部52によって受け止められる。そのときにワーク10の仮位置決めがなされる。
なお、前記の図3において、下ハウジング部分7の下部とピストン21の下端部との間に、上記の所定厚さの環状スペーサを設けるのに代えて、下ハウジング部分7の下端部を上記スペーサ分だけ上方へ突出させてもよい。
ピストン21に、前記の図6の出力ロッド30に代えて中空ロッド93が連結される。その中空ロッド93の下部43がノズル94に連結される。
なお、被テスト物92のメネジ孔12及びボルト50のオネジ部は、平行ネジに代えてテーパネジであってもよい。
ハウジング5の上ハウジング部分6の下部内には、環状のボール循環部材96が配置されている。そのボール循環部材96は、下ハウジング部分7の筒孔の周壁の上面に取付ボルト100によって固定されている。上記ボール循環部材96は、半径方向へ延びる保持孔96aを有している。そして、その保持孔96a内に、循環路ブロック97が設けられている。また、上記ボール循環部材96の外周面に環状の止め輪99が装着されている。その止め輪99は、循環路ブロック97の回転止めと組み立て時の仮押さえを行うものである。
上記ピストン21の下側(基端側)に設けた小径部21aの外周面に、右ネジからなるオス螺旋溝57が複数ピッチ形成される。また、上記ボール循環部材96にメス螺旋溝56がほぼ1ピッチ形成される。これらオス螺旋溝57とメス螺旋溝56との間に多数のボール58が転動自在に挿入される。また、上記の循環路ブロック97に、上記メス螺旋溝56の始端部と終端部とを連通させる循環路59が凹状に形成される。その循環路59の作用により、上記ボール58は、上記オス螺旋溝57の隣り合う溝部分の間に形成された区画壁60を乗り越えることが許容される。
ボールネジ機構28のオス側の部品である上記ピストン21の小径部21aの外周面には、複数ピッチのオス螺旋溝57が形成される。そのため、ボールネジ加工は、メス側の部品に行う場合と比べて容易に行える。また、ボールネジ機構28の部品としての上記ピストン21は、ハウジング5と比べて小型部品であるので、焼入れ等の硬化処理を行いやすい。
また、上記の循環路59は、ハウジング5とは別部品の循環路ブロック97に形成される。そのため、上記循環路59の加工がしやすい。また、ボール循環部材96から循環路ブロック97を取り外すことによって、上記ボール循環部材96に対してボール58を組み付けたり取り外したりする作業が容易である。
さらに、ボールネジ機構28がロック室64内に配置されるので、そのボールネジ機構28がロック室64に供給される圧油によって潤滑される。そのため、ボールネジ機構28は、低摩擦・長寿命となり、長期間にわたって、メンテナンスが不要になる。
本変形例では、クランプ装置4のリリース状態またはロック状態がリミットスイッチ101によって検出される。そのリミットスイッチ101は、上下方向(軸心方向)へ所定の間隔をあけて配置されたリリース状態の検出スイッチ102とロック状態の検出スイッチ103とを備える。出力ロッド30は、基端部43の下方に設けられた突出部104を有している。その突出部104の下部に操作具105が固定されている。その操作具105が、上記の各スイッチ102・103を動作させる。
なお、クランプ装置4のリリース状態またはロック状態は、リミットスイッチに代えて、近接スイッチまたはリードスイッチ等によって検出してもよい。
上記ガイド筒15のガイド孔29が平面視で楕円形状に形成され、そのガイド孔29に出力ロッド30が挿入されている。これにより、そのガイド孔29の周壁に、半径方向に対面する突出部106・106が設けられると共に、これら突出部106・106の間に逃し部107・107が設けられる。
そのため、出力ロッド30がハウジング5に対して図12上の左右方向へ移動可能かつ図12上の上下方向へ移動不能に構成される。即ち、この変形例のクランプ装置4(4c)は、後述の図14のクランピングシステムにおいて、いわゆるダイヤモンドカット形のクランプ装置として構成されている。
本変形例では、係合用ボルト50が、出力ロッド30の上端部(先端部)に一体的に設けられるのに代えて、上記の出力ロッド30の上端部に着脱可能にネジ止めされる。そのため、係合用ボルト50のネジ径の変更や取り替えを容易に行える。
この場合、ワーク10に4つのメネジ孔121・122・123・124を対角線上に配置し、第1メネジ孔121に図3のデータム形のクランプ装置4aを対応させ、第2メネジ孔122に図12のダイヤモンドカット形のクランプ装置4cを対応させ、第3メネジ孔123及び第4のメネジ孔124には図9のフリー形のクランプ装置4bを対応させてある。
なお、ダイヤモンドカット形のクランプ装置4cの前記突出部106・106(図12を参照)が対面する方向は、第1メネジ孔121を中心としてワーク10が回転するのを阻止する方向に設定してある。
前記ボールネジ機構28及び係合用ボルト50は、例示した右ネジに代えて、左ネジであってもよい。
前述したリリース状態の検出手段とロック状態の検出手段とは、いずれか一方を省略してもよく、両方を省略してもよい。
本発明に係るクランプ装置の被固定物は、例示したワークに代えて、治具・パレット・金型・組み立て完成品などであってもよい。
クランプ装置の設置姿勢は、例示した姿勢とは上下逆の姿勢であってもよく、水平向きの姿勢や斜め向きの姿勢であってもよい。
前記クランピングシステムにおいては、各形式のクランプ装置4a・4b・4cを、同じ形式のものだけを複数使用してもよく、また、異なる形式のものを一つ又は複数ずつ組み合わせて使用してもよい。
本発明に係る流体圧アクチュエータのピストンは、環状でなくてもよい。
Claims (19)
- メネジ孔(12)を設けた被固定物(10)を係合用ボルト(50)のネジ係合力で引っ張って固定する装置であって、
ハウジング(5)に設けたシリンダ孔(20)と、上記ハウジング(5)の先端側の中央部に設けたガイド筒(15)との間に、ピストン(21)を軸心方向へ往復移動可能かつ回転可能に挿入し、
上記ピストン(21)と上記ハウジング(5)との間にボールネジ機構(28)を設け、
上記ガイド筒(15)の筒孔(29)及び上記ピストン(21)の筒孔(24)に、出力ロッド(30)を回転可能かつ軸心方向へ移動可能に挿入し、その出力ロッド(30)の入力部(41)を上記ピストン(21)の出力部(42)に回転伝動可能に連結し、上記の出力ロッド(30)の先端部に設けた前記の係合用ボルト(50)を前記の被固定物(10)の前記メネジ孔(12)に係合可能に構成した、ことを特徴とするネジ係合式クランプ装置。 - 請求項1のクランプ装置において、
前記出力ロッド(30)をリリース位置へ後退させるために圧力流体が供給される第1作動室(62)を前記ピストン(21)の先端側に形成し、前記出力ロッド(30)をロック位置へ進出させるために圧力流体が供給される第2作動室(64)を前記ピストン(21)の基端側に形成した、ことを特徴とするネジ係合式クランプ装置。 - 請求項2のクランプ装置において、
前記第1作動室(62)における前記ピストン(21)の受圧断面積を前記第2作動室(64)における前記ピストン(21)の受圧断面積よりも大きな値に設定した、ことを特徴とするネジ係合式クランプ装置。 - 請求項1のクランプ装置において、
前記ボールネジ機構(28)は、前記ハウジング(5)に複数ピッチ形成したメス螺旋溝(56)と、前記ピストン(21)の基端側に設けた小径部(21a)の外周面にほぼ1ピッチ形成した少なくとも一つのオス螺旋溝(57)と、上記メス螺旋溝(56)と上記オス螺旋溝(57)との間に転動自在に挿入した多数のボール(58)とを備え、
上記メス螺旋溝(56)の隣り合う溝部分の間に形成された区画壁(60)を上記ボール(58)が乗り越えるのを許容するように、上記オス螺旋溝(57)の始端部と終端部とを連通させる循環路(59)を上記ピストン(21)の小径部(21a)の外周面に凹状に形成した、ことを特徴とするネジ係合式クランプ装置。 - 請求項1のクランプ装置において、
前記ボールネジ機構(28)は、前記ピストン(21)の基端側に設けた小径部(21a)の外周面に複数ピッチ形成したオス螺旋溝(57)と、前記ハウジング(5)側にほぼ1ピッチ形成した少なくとも一つのメス螺旋溝(56)と、上記オス螺旋溝(57)と上記メス螺旋溝(56)との間に転動自在に挿入した多数のボール(58)とを備え、
上記オス螺旋溝(57)の隣り合う溝部分の間に形成された区画壁(60)を上記ボール(58)が乗り越えるのを許容するように、上記メス螺旋溝(56)の始端部と終端部とを連通させる循環路(59)を上記のハウジング(5)側に凹状に形成した、ことを特徴とするネジ係合式クランプ装置。 - 請求項5のクランプ装置において、
前記ハウジング(5)の筒孔内に、前記のメス螺旋溝(56)を形成したボール循環部材(96)を配置し、そのボール循環部材(96)に、前記の循環路(59)を形成した循環路ブロック(97)を設けた、ことを特徴とするネジ係合式クランプ装置。 - 請求項1のクランプ装置において、
上記出力ロッド(30)が基端側へ後退したリリース状態では、その出力ロッド(30)の先端が、前記の被固定物(10)が支持される着座面(S)よりも退入した位置に配置される、ことを特徴とするネジ係合式クランプ装置。 - 請求項1のクランプ装置において、
前記の出力ロッド(30)を前記のメネジ孔(12)へ向けて押圧する進出手段(47)を設けた、ことを特徴とするネジ係合式クランプ装置。 - 請求項1のクランプ装置において、
前記ハウジング(5)の基端部に、手動操作部(44)を、回転可能かつ軸心方向への移動を阻止した状態で設け、その手動操作部(44)に、前記出力ロッド(30)の基端部を回転伝動可能に挿入した、ことを特徴とするネジ係合式クランプ装置。 - 請求項1のクランプ装置において、
前記係合用ボルト(50)の外周面を多条ネジによって構成した、ことを特徴とするネジ係合式クランプ装置。 - 請求項1のクランプ装置において、
前記ボールネジ機構(28)を多条ネジによって構成した、ことを特徴とするネジ係合式クランプ装置。 - 請求項1のクランプ装置において、
前記ハウジング(5)の前記ガイド筒(15)の筒孔(29)と前記の出力ロッド(30)の外周面との間に、その出力ロッド(30)の半径方向への移動を許容する環状隙間(79)を形成した、ことを特徴とするネジ係合式クランプ装置。 - 請求項1のクランプ装置において、
前記の出力ロッド(30)をリリース位置からロック位置へ移動させる途中で、前記ハウジング(5)の前記ガイド筒(15)の筒孔(29)に、前記の出力ロッド(30)を、半径方向への移動を阻止した状態で挿入した、ことを特徴とするネジ係合式クランプ装置。 - 請求項1のクランプ装置において、
前記の出力ロッド(30)をリリース位置からロック位置へ移動させる途中で、前記ハウジング(5)の前記ガイド筒(15)の筒孔(29)に、前記の出力ロッド(30)を、所定の半径方向への移動を阻止すると共に、上記の所定の半径方向に直交する半径方向への移動を許容する状態で挿入した、ことを特徴とするネジ係合式クランプ装置。 - 請求項12から14のいずれかに記載したネジ係合式クランプ装置を少なくとも一つ使用する、ことを特徴とするクランピングシステム。
- 請求項13のネジ係合式クランプ装置を一つ使用し、請求項14のネジ係合式クランプ装置を一つ使用し、請求項12のネジ係合式クランプ装置を少なくとも一つ使用する、ことを特徴とするクランピングシステム。
- 請求項12のネジ係合式クランプ装置を少なくとも二つ使用する、ことを特徴とするクランピングシステム。
- ハウジング(5)に設けたシリンダ孔(20)に、ピストン(21)を軸心方向へ往復移動可能かつ回転可能に挿入し、
上記ピストン(21)と上記ハウジング(5)との間にボールネジ機構(28)を設け、
前記ボールネジ機構(28)は、前記ピストン(21)の基端側に設けた小径部(21a)の外周面に複数ピッチ形成したオス螺旋溝(57)と、前記ハウジング(5)側にほぼ1ピッチ形成した少なくとも一つのメス螺旋溝(56)と、上記オス螺旋溝(57)と上記メス螺旋溝(56)との間に転動自在に挿入した多数のボール(58)とを備え、
上記オス螺旋溝(57)の隣り合う溝部分の間に形成された区画壁(60)を上記ボール(58)が乗り越えるのを許容するように、上記メス螺旋溝(56)の始端部と終端部とを連通させる循環路(59)を上記のハウジング(5)側に凹状に形成した、ことを特徴とする流体圧アクチュエータ。 - 請求項18の流体圧アクチュエータにおいて、
前記ピストン(21)を基端方向へ後退させるために圧力流体が供給される第1作動室(62)を前記ピストン(21)の先端側に形成し、前記ピストン(21)を先端方向へ進出させるために圧力流体が供給される第2作動室(64)を前記ピストン(21)の基端側に形成した、ことを特徴とする流体圧アクチュエータ。
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