JP6758646B2 - 連結装置 - Google Patents
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Description
上記の連結装置では、円柱状の第1ロッド(エジェクタロッド)が、第2ロッド(別のエジェクタロッド)に形成された装着孔に外嵌めされる。第2ロッドの右端部に設けられた流体圧シリンダの出力ロッドが第2ロッド内に左方へ突設される。その出力ロッドの左端部に楔部材が装着される。その楔部材の楔面に左方から係合される係合部材が、装着孔の内周壁に半径方向に移動可能に挿入される。その係合部材の内側壁が第1ロッドの外周壁に係合される。そして、流体圧シリンダを左方にロック駆動させると、楔部材が係合部材を介して第1ロッドの外周部を半径方向の内方へ押圧して、第1ロッドに第2ロッドが連結される。
上記の従来技術は、連結装置の作動状態を検知できないという問題があった。
本発明の目的は、連結装置の作動状態を検知できるようにすることにある。
上記の連結装置は、第1ロッド3に第2ロッド4を着脱可能に連結させるように構成される。前記第1ロッド3に形成される装着孔5に、前記第2ロッド4の先端部に形成される突出部4bが挿入可能となっている。前記第2ロッド4の基端部に駆動手段11が設けられる。前記第2ロッド4内に挿入される出力部材15が、駆動手段11によって軸方向へ移動される。前記第2ロッド4の前記突出部4bに貫通孔25が周方向に所定の間隔をあけて半径方向に形成される。前記貫通孔25に係合部材26が半径方向へ移動可能に挿入される。前記出力部材15の先端部の外周に収容部27が形成される。前記係合部材26を前記第2ロッド4内の退入位置へ移動させることを収容部27が許容する。前記収容部27から軸方向に連続されるカム部28が、前記係合部材26を前記退入位置から前記第ロッド4の外周面よりも外方の進出位置に移動させる。前記カム部28から軸方向に連続される支持部29が、前記係合部材26の前記進出位置から前記退入位置への移動を制限する。前記装着孔5の内周壁に形成される凹部34に、前記係合部材26が挿入可能となっている。前記第2ロッド4の基端部に検出手段38が設けられる。前記出力部材15が所定位置に移動されたことが、検出手段38によって検出される。
本発明の連結装置の出力部材が所定位置に移動されたことが、検出手段によって確実に検出される。これにより、連結装置の作動状態が検知される。
(1)前記第2ロッド4に筒孔14が軸方向に形成され、その筒孔14に前記出力部材15が軸方向に移動可能に挿入される。前記第2ロッド4の先端壁31の前記筒孔14側に係止部32が形成される。前記係止部32に当接可能な係合部33が前記出力部材15の先端部に形成される。前記係止部32を含む前記第2ロッド4の前記突出部4bが欠損された状態で、前記出力部材15が先端側にロック駆動される。すると、前記係合部33が前記係止部32に当接される位置よりも先端側の所定位置に前記出力部材15が移動される。このとき、出力部材が所定位置に移動されたことが、オーバーストローク位置検出用の前記検出手段38によって検出される。
この場合、出力部材が所定位置(オーバーストローク位置)に移動されることが、検出手段によって確実に検出される。これにより、第2ロッドの先端部が破損された異常状態であることが検知される。
この場合、第2ロッドの係合部が第1ロッドの係止部に当接されたときに、出力部材が所定のロック位置に移動されたことが、ロック位置検出用の検出手段によって確実に検出される。これにより、第1ロッドと第2ロッドとの連結された状態であることが検知される。
上記の射出成形機の可動盤に固定される金型内に、押出し板1が水平方向に移動可能に挿入される。また、その可動盤に設けられるエジェクタ装置が、油圧シリンダによって水平方向へ移動される可動部材2を有する。本実施形態の連結装置は、押出し板1と可動部材2とを着脱可能に連結させる。
なお、本実施形態では、エアシリンダ11のピストンとピストンロッド13と連結部材16と操作部材20とによって出力部材15が構成される。
まず、図1Aの第1ロッド3と第2ロッド4とが離脱された状態では、第2ロッド4のシリンダ11によって出力部材15が右側限界位置(リリース位置)へ移動されている。このため、係合ボール26が収容部27に当接可能となっており、係合ボール26が半径方向の内方の退入位置へ移動することが許容されている。このとき、エアシリンダ11のピストンがリリース位置に移動されたことが、第1スイッチ38aによって検出される。これにより、連結装置の第1ロッド3と第2ロッド4とが離脱された状態であることが検知される。
上記の第1実施形態では、連結装置の第2ロッド4の突起部4bが欠損(破損)されたことにより、ロック位置よりも左側のオーバーストローク位置に出力部材15が移動されたことが、第3近接スイッチ38cによって確実に検出される。これにより、連結装置の第2ロッド4の突出部4bが破損された異常状態であることが検知される。
図3Aに示すように、第2ロッド4の頂壁31が省略され、第2ロッド4の先端面に筒孔14が左方に向けて開口されている。その筒孔14に出力部材15が水平方向に移動可能に挿入される。その出力部材15が第2ロッド4の突出部4bの左端面から左方へ突出可能となっている。また、第1ロッド3の装着孔5の底壁35に第1係止部32が形成され、その第1係止部(係止部)32に当接可能な第1係合部(係合部)33が操作部材20の左端部に形成される。
また、第1ロッド3の右端面に第2係止部40が形成され、その係止部40に当接可能な係合部41が、ロッド本体4aと突出部4bとの間の段差部に形成される。
まず、図3Aの第1ロッド3と第2ロッド4とが離脱された状態では、第2ロッド4のシリンダ11によって出力部材15が右側限界位置(リリース位置)へ移動されている。このため、係合ボール26が収容部27に当接可能となっており、係合ボール26が半径方向の内方の退入位置へ移動されることが許容されている。このとき、エアシリンダ11のピストンがリリース位置に移動されたことが、第1スイッチ38aによって検出される。これにより、連結装置の第1ロッド3と第2ロッド4とが離脱された状態であることが検知される。
まず、図5Aの正常状態のエジェクタ装置では、油圧シリンダによって可動部材2が連結装置を介して押出し板1を左方へ押すときに、可動部材2が第2ロッド4を左方へ押す力が、ロッド本体4aと第2係合部41と第2係止部40と第1ロッド3とを介して押出し板1に伝達される。これにより、押出し板2が左方へ移動されていく。
また、エジェクタ装置の油圧シリンダによって可動部材2が連結装置を介して押出し板1を右方へ引っ張るときには、可動部材2が第2ロッド4を右方へ引っ張る力が、第2ロッド4の貫通孔25の左側壁と係合ボール26と第1ロッド3の凹部34の右壁とを介して押出し板1に伝達される。これより、押出し板2が右方へ移動されていく。なお、第1ロッド3の第2係止部40と第2ロッド4の第2係合部41との間には、ほとんど隙間は生じていない。
本実施形態では、この場合、第2ロッド4の係合部33が第1ロッド3の係止部32に当接されたときに、出力部材15が所定のロック位置に移動されたことが、ロック検出用の検出手段38bによって確実に検出される。これにより、第1ロッド3と第2ロッド4との連結された状態であることが検知される。
上記の駆動手段は、例示したエアシリンダ11に代えて、油圧シリンダや電動アクチュエータであってもよい。
上記の操作部材20に収容部27とカム部28と支持部29とが左側から順に形成されることに代えて、操作部材20に支持部29とカム部28と収容部27とが左側から順に形成されてもよい。この場合、エアシリンダ11によって操作部材20を右側に移動させるときに、カム面12が係合ボール26を半径方向の外方に押出す。また、操作部材20を左側に移動させるときに、係合ボール26の半径方向の内方への移動が許容される。
上記の係合部材は、球状の係合ボール26に限られず、他の形状、例えば、円柱形のコロ等であってもよい。
上記の検出手段38は、例示した非接触式の近接スイッチに代えて、他の非接触式のスイッチ、例えば、磁気検出式のスイッチ等や、接触式のリミットスイッチであってもよい。さらには、電気式のスイッチではなく、半導体素子などを用いた電子式のスイッチであってもよい。また、検出手段38がエアシリンダ11のハウジング12の外周に3つ備えられることに限られず、1又は2つでもよく、また、4つ以上であってもよい。
その他に、当業者が想定できる範囲で種々の変更を行えることは勿論である。
Claims (3)
- 第1ロッド(3)に第2ロッド(4)を着脱可能に連結させる連結装置において、
前記第2ロッド(4)の先端部に形成される突出部(4b)が挿入可能となるように前記第1ロッド(3)に形成される装着孔(5)と、
前記第2ロッド(4)の基端部に設けられる駆動手段(11)によって軸方向へ移動されるように前記第2ロッド(4)内に挿入される出力部材(15)と、
前記第2ロッド(4)の前記突出部(4b)に周方向に所定の間隔をあけて半径方向に形成される貫通孔(25)に半径方向へ移動可能に挿入される係合部材(26)と、
前記係合部材(26)を前記第2ロッド(4)内の退入位置へ移動させることを許容する収容部(27)であって、前記出力部材(15)の先端部の外周に形成される収容部(27)と、
前記係合部材(26)を前記退入位置から前記第2ロッド(4)の外周面よりも外方の進出位置に移動させるように前記収容部(27)から軸方向に連続されるカム部(28)と、
前記係合部材(26)の前記進出位置から前記退入位置への移動を制限するように前記カム部(28)から軸方向に連続される支持部(29)と、
前記係合部材(26)が挿入可能となるように前記装着孔(5)の内周壁に形成される凹部(34)と、
前記出力部材(15)が所定位置に移動されたことを検出する検出手段(38)であって、前記第2ロッド(4)の基端部に設けられる検出手段(38)と、を備える、
ことを特徴とする連結装置。 - 請求項1の連結装置において、
前記第2ロッド(4)に軸方向に形成された筒孔(14)に前記出力部材(15)が軸方向へ移動可能に挿入され、
前記第2ロッド(4)の先端壁(31)の前記筒孔(14)側に係止部(32)が形成され、
前記係止部(32)に当接可能な係合部(33)が前記出力部材(15)の先端部に形成され、
前記係止部(32)を含む前記第2ロッド(4)の前記突出部(4b)が欠損された状態で、前記出力部材(15)が先端側にロック駆動されるときに、前記係合部(33)が前記係止部(32)に当接される位置よりも先端側の所定位置に前記出力部材(15)が移動されることが、オーバーストローク位置検出用の前記検出手段(38)によって検出される、
ことを特徴とする連結装置。 - 請求項1の連結装置において、
前記出力部材(15)が前記第2ロッド4の前記突出部4bの先端面より先端側へ突出可能となっており、
前記装着孔(5)の底壁(35)に形成される係止部(32)に、前記出力部材(15)の先端部に形成される係合部(33)が当接可能となっており、
前記係合部(33)が前記係止部(32)に当接されたときに、前記出力部材(15)が先端側の所定位置に移動されたことが、ロック位置検出用の前記検出手段(38)によって検出される、
ことを特徴とする連結装置。
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